JP2021187449A - 箱型容器及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの収容空間を備え、一方の収容空間の未開封状態を保ちながら、他方の収容空間に対する物品の投入及び取り出しが可能な箱型容器及びその使用方法を提供する。【解決手段】カートン101は、対向する正面板1及び背面板2と、正面板1と背面板2との間に配置された内面板3と、を有する。内面板3での仕切りにより、正面板1と背面板2との間に正面側収容空間S1と背面側収容空間S2とが形成されている。背面板2には、背面側収容空間S2に物品F2を投入するための投入部2aと、背面側収容空間S2から物品F2を取り出すために切り起こされる取り出し部2bと、が形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は箱型容器及びその使用方法に関するものであり、例えば、厚紙製のブランク板からなる箱型容器と、その使用方法に関するものである。
箱型容器の一形態として、バッグインカートンが特許文献1で提案されている。バッグインカートンは外箱と内袋で構成されており、内袋内には食品が入っている。つまり、このバッグインカートンは、外箱と内袋との2重構造で食品を密封状態に保持する単機能の容器である。それに対して、タブレット状のガムが収容される空間と、ガム廃棄用の包み紙が収容される空間と、の2つの収容空間を内部に備えた包装容器が、特許文献2で提案されている。この容器の主たる機能はガムの保持にあるが、包み紙の収容空間を持つことによって付加価値を向上させている。
特開平10−230970号公報 特開2008−230660号公報
しかし、特許文献2で提案されている包装容器は、2つに仕切られた収容空間を有しているにすぎないため、開封すれば2つの収容空間が共に露出してしまうことになる。つまり、2つの収容空間にそれぞれ異なった機能を持たせることが困難である。例えば、一方の収容空間の未開封状態を保ちながら、他方の収容空間に物品を投入したり取り出したりすることは不可能である。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、2つの収容空間を備え、一方の収容空間の未開封状態を保ちながら、他方の収容空間に対する物品の投入及び取り出しが可能な箱型容器及びその使用方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の箱型容器は、対向する正面板及び背面板と、前記正面板と前記背面板との間に配置された内面板と、を有する箱型容器であって、
前記内面板での仕切りにより、前記正面板と前記背面板との間に正面側収容空間と背面側収容空間とが形成されており、
前記背面板に、前記背面側収容空間に物品を投入するための投入部と、前記背面側収容空間から物品を取り出すために切り起こされる取り出し部と、が形成されていることを特徴とする。
第2の発明の箱型容器は、上記第1の発明において、前記投入部が、前記背面板に形成された破断線又はスリットからなることを特徴とする。
第3の発明の箱型容器は、上記第2の発明において、前記破断線が、切り込み部分と刃止め部分との組み合わせからなることを特徴とする。
第4の発明の箱型容器は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記取り出し部を切り起こし可能に構成する破断線と折り曲げ線が前記背面板に形成されており、前記破断線がミシン目からなり、前記折り曲げ線が凹形状の溝からなることを特徴とする。
第5の発明の箱型容器は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記内面板が前記背面板と接触するように配置されており、前記背面側収容空間が前記背面板と前記内面板との間の隙間からなることを特徴とする。
第6の発明の箱型容器は、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記内面板に情報表示の印刷が施されており、前記取り出し部の切り起こしにより開口が形成され、前記物品が取り出されると、前記開口を通して前記情報表示が観察可能となることを特徴とする。
第7の発明の箱型容器は、上記第1〜第6のいずれか1つの発明において、前記正面側収容空間を開封するための破断線が前記正面板に形成されており、前記破断線がミシン目からなり、かつ、その一部で開封用の押し込み部が構成されていることを特徴とする。
第8の発明の箱型容器は、上記第1〜第7のいずれか1つの発明において、前記正面側収容空間に単数又は複数の個包装食品が内容物として収納された状態にあることを特徴とする。
第9の発明の使用方法は、上記第1〜第8のいずれか1つの発明に係る箱型容器の使用方法であって、
前記投入部から前記背面側収容空間に前記物品を投入し、
前記取り出し部を切り起こし、
前記背面側収容空間から前記物品を取り出すことを特徴とする。
第10の発明の使用方法は、上記第9の発明において、前記物品の投入を行う使用者と、前記物品の取り出しを行う使用者と、が異なることを特徴とする。
本発明によれば、背面板の投入部から背面側収容空間に投入された物品が、背面板の取り出し部から取り出される構成になっているため、2つの収容空間のうちの正面側収容空間の未開封状態を保ちながら、背面側収容空間に対する物品の投入及び取り出しが可能となる。例えば、お年玉を渡す際に、菓子入りカートンをポチ袋一体型カートンとして使用すると、お菓子を取り出すことなくお年玉を取り出すことができる。
第1の実施の形態に係るカートンの未開封状態を示す外観図。 第1の実施の形態に係るカートンのブランク板を示す平面図。 第1の実施の形態に係るカートンの正面側収容空間の開封前後の状態を示す正面図。 第1の実施の形態に係るカートンの背面側収容空間に対する紙幣の投入から取り出しまでの状態を示す背面図。 第2の実施の形態に係るカートンの未開封状態を示す外観図。 第2の実施の形態に係るカートンのブランク板を示す平面図。 第3の実施の形態に係るカートンの未開封状態を示す外観図。 第3の実施の形態に係るカートンのブランク板を示す平面図。
以下、本発明の実施の形態に係る箱型容器,その使用方法等を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態や具体例等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
図1(A)にカートン101の正面側外観を示し、図1(B)にカートン101の背面側外観を示す。カートン101は、自動包装機(例えば、カートナー)対応の箱型容器の第1の実施の形態であり、対向する正面板1及び背面板2と、正面板1及び背面板2の左右に位置する一対の側面板6,7と、正面板1,背面板2及び側面板6,7の上方に位置する天面板4と、正面板1,背面板2及び側面板6,7の下方に位置する底面板5と、正面板1と背面板2との間に配置された内面板3と、を有している。
カートン101は、正面板1,背面板2,内面板3及び側面板6,7の5枚で、筒状・薄型の直方体形状に構成されている。正面板1と背面板2との間には、内面板3での仕切りにより、正面側収容空間S1(図1(A))と背面側収容空間S2(図1(B))とが形成されている。内面板3は、背面板2の内側に巻き込まれるようにして、背面板2の内側と接触するように配置されている。このため、背面側収容空間S2は背面板2と内面板3との間の狭い隙間からなっており、正面板1と内面板3との間に位置する正面側収容空間S1はカートン101内の空間の大部分を占めている。
カートン101は、正面側収容空間S1を備えることで商品の包装容器としての第1の機能を有しており、背面側収容空間S2を備えることでポチ袋(お年玉袋,祝儀袋等)や封筒等としての第2の機能を有している。正面側収容空間S1に収容されている内容物F1が商品であることから、消費者(カートン101の使用者)が手にするカートン101は商品入りの状態にある。そのカートン101を、ポチ袋一体型カートンや封筒一体型カートン等として、消費者が使用できるようになっている。
正面側収容空間S1に収容される内容物F1としては、食品(例えば、チョコレート菓子,キャンディー等の菓子類),その他の物品(例えば、化粧品,文房具,電池,マスク,石鹸等の日用品)等の商品が挙げられ、カートン101の第1の機能の用途としては、食品ケース(菓子箱等),化粧品ケース,販売促進用ケース等が挙げられる。ここでは、ブロック菓子の入った複数の個包装食品(軟包装食品)を内容物F1として想定しているが、内容物F1の種類,数,形状等はこれに限らない。正面側収容空間S1内に単数又は複数の内容物F1を収納することによって、商品入りのカートン101を構成することができる。
図2の展開図に、カートン101を構成しているブランク板201を示す。カートン101は、1枚のブランク板201の折り曲げ等により形成され、ブランク板201は、板状のシート材料を展開図(図2)のように打ち抜くことにより形成される。ブランク板201は、正面板1;背面板2;内面板3;天面板4;底面板5;側面板6,7;糊代板8〜11等からなっている。また、天面板4の側面側にはフラップ4a,4bが折り曲げ可能に形成されており、底面板5の側面側にはフラップ5a,5bが折り曲げ可能に形成されている。
図1に示すように、正面板1,背面板2,側面板6,7及び内面板3の上方と下方には、天面板4と底面板5とがそれぞれ位置している。つまり、図2に示すように背面板2の上端に一体的かつ折り曲げ可能に設けられている天面板4が、背面板2の上端から垂直に接着剤で固定的に配置されており、背面板2の下端に一体的かつ折り曲げ可能に設けられている底面板5が、背面板2の下端から垂直に接着剤で固定的に配置されている。天面板4を接着剤で固定的に配置するため、正面板1の下端(図2)には一体的かつ折り曲げ可能に糊代板10が設けられており、底面板5を接着剤で固定的に配置するため、内面板3の下端(図2)には一体的かつ折り曲げ可能に糊代板11が設けられている。
ブランク板201を構成するシート材料としては、例えば、厚紙(ボール紙等)や樹脂板(ポリエチレンテレフタレート,ポリプロピレン等の樹脂からなる透明又は不透明な樹脂板)が挙げられる。カートン101を樹脂製のクリアケース(透明プラスチックケース)として構成した場合、内容物が容易に視認可能となり、カートン101と内容物との両方で情報表示(商品情報等の表示)が可能となる。なお、材質に関しては個包装もブランク板201と同様であり、必要に応じた材質(紙,樹脂等)が採用可能である。ただし、ここでは軟包装材料として樹脂フィルムを想定している。
ブランク板201には、図2に示すように、折り曲げ線X1〜X4,Y1〜Y6,Z1〜Z4,L1;破断線M0,M1等が形成されている。折り曲げ線Y2,Y4〜Y6と破断線M0,M1は、切り込みが断続的に配置された線状加工構造(切り込み部分と刃止め部分との組み合わせ)であり、折り曲げ線X1〜X4,Y1,Y3,Z1〜Z4,L1は、折り目を容易に形成するために強度が弱められた線状加工構造(ここでは凹形状の溝からなる押し罫で構成)である。なお、組み立て時には、折り曲げ線X1〜X4,Y1〜Y6,Z1〜Z4が山折りにされて、90°折り曲げられたり平坦に折り畳まれたりする。
正面板1に形成されている折り曲げ線Y4は(図2)、正面側収容空間S1を開封するための破断線になっており、ミシン目からなり、かつ、その一部で開封用の押し込み部1aが構成されている。つまり、この折り曲げ線Y4は、糊代板10との境界で直線的に延びるミシン目と、押し込み部1aを構成する曲線状のミシン目と、で左右対称に形成されている。押し込み部1aと糊代板10との境界は、直線状の切り込みと凹形状の溝からなる押し罫とで構成されており、その両側のミシン目はへの字形状の切り込みからなるジッパーで構成されている。押し込み部1aは、容器内(つまり正面側収容空間S1内)への押し込みにより曲線状のミシン目で破断され、天面板4と糊代板10は、ジッパーでの破断により一体的に切り起こされる。
背面板2に形成されている破断線M0は(図2)、3本の切り込み部分(つまり、直線状の切り込み1本と、その左右に位置するJ字形状の切り込み2本)P1と、2つの刃止め部分P0と、の組み合わせからなっており、投入部2aを左右対称に構成している。また、破断線M1と、押し罫からなる折り曲げ線L1とで、取り出し部2bが左右対称に構成されている(θ1=40°,θ1:ジッパー角度)。背面板2に形成されている破断線M1は、ジッパーで構成されており、開封タブを構成している下端が折り曲げ線Y2上に位置している。ジッパーは、への字形状の切り込みで大部分が形成されており、下端側への屈曲位置にはY字形状の切り込みが形成されており、折り曲げ線L1の両端と接続する上端位置にはJ字形状の切り込みが形成されている。
内面板3には、情報表示の印刷を施すようにしてもよい。取り出し部2bの内側には内面板3が位置しているので、後述するように(図4)、取り出し部2bの切り起こしにより開口2cが形成され、背面側収容空間S2から物品F2が取り出されると、開口2cを通して情報表示DPが観察可能となるように構成してもよい。
カートン101の組み立ては、以下のようにブランク板201(図2)を折り曲げ線X1〜X4,Y1〜Y6,Z1〜Z4に沿って折り曲げること等によって行われる。まず、糊代板10,11に接着剤を塗布する。内面板3が背面板2の内側に巻き込まれるようにして、ブランク板201を折り曲げ線Y1〜Y6で山折りに折り曲げる。折り曲げ線Y2,Y4で折り畳んで全体を平坦化し、糊代板11に底面板5を貼り付け、糊代板10に天面板4を貼り付けることにより、ブランク板201を筒状化する。筒状化したブランク板201は、自動包装機で内容物F1を収納する際に起函する。なお、カートン101を組み立てる際の貼り付けには、接着剤の代わりに両面テープ等の接着材料を用いてもよい。
側面板7側から正面側収容空間S1内に内容物F1を収納する場合、折り曲げ線Z1,Z3に沿ってフラップ4a,5aをそれぞれ折り曲げ、折り曲げ線X3,X1に沿って糊代板8と側面板6をそれぞれ折り曲げ、糊代板8に接着剤を塗布して側面板6を貼り付ける。その結果、カートン101は側面板7側のみが開口した状態になるので、その開口から正面側収容空間S1内に内容物F1を投入する。そして、折り曲げ線Z2,Z4に沿ってフラップ4b,5bをそれぞれ折り曲げ、折り曲げ線X4,X2に沿って糊代板9と側面板7をそれぞれ折り曲げ、糊代板9に接着剤を塗布して側面板7を貼り付ける。その結果、内容物F1が収容されている正面側収容空間S1は封函状態となり、その封函状態で商品入りのカートン101(図1)の保管,輸送等が行われる。
側面板6側から正面側収容空間S1内に内容物F1を収納する場合、折り曲げ線Z2,Z4に沿ってフラップ4b,5bをそれぞれ折り曲げ、折り曲げ線X4,X2に沿って糊代板9と側面板7をそれぞれ折り曲げ、糊代板9に接着剤を塗布して側面板7を貼り付ける。その結果、カートン101は側面板6側のみが開口した状態になるので、その開口から正面側収容空間S1内に内容物F1を投入する。そして、折り曲げ線Z1,Z3に沿ってフラップ4a,5aをそれぞれ折り曲げ、折り曲げ線X3,X1に沿って糊代板8と側面板6をそれぞれ折り曲げ、糊代板8に接着剤を塗布して側面板6を貼り付ける。その結果、内容物F1が収容されている正面側収容空間S1は封函状態となり、その封函状態で商品入りのカートン101(図1)の保管,輸送等が行われる。
次に、カートン101の正面側収容空間S1に対する開封を説明する。正面側収容空間S1に対する開封は、正面板1側から行う。図3(A)に正面側収容空間S1に対する開封前のカートン101の正面側外観を示し、図3(B)に正面側収容空間S1に対する開封後のカートン101の正面側外観を示す。カートン101の第1の機能における開封は、押し込み部1aの破断と、押し込み部1a,天面板4及び糊代板10の切り起こしと、により行われる。
正面板1に形成されている押し込み部1aを、容器内(つまり正面側収容空間S1内)へ押し込むことにより、折り曲げ線Y4の曲線状のミシン目(図3(A)等)で破断する。そして、押し込み部1a,天面板4及び糊代板10を、一体的に引き上げることにより、折り曲げ線Y4のジッパーで破断する。その結果、押し込み部1a,天面板4及び糊代板10の折り曲げ線Y1,Y5を中心とした折り曲げが可能となる。そして、押し込み部1a,天面板4及び糊代板10の切り起こしにより正面側収容空間S1が開放されて、正面側収容空間S1から内容物F1を取り出すことが可能となる。正面側収容空間S1と背面側収容空間S2とは内面板3で隔てられているため、正面側収容空間S1を開封しても背面側収容空間S2の未開封状態は保持される。したがって、背面側収容空間S2内の物品F2(図4)を取り出すことなく内容物F1を取り出すことができる。
次に、カートン101の第2の機能の使用方法を説明する。背面側収容空間S2に対する開封等は、背面板2側から行う。背面板2には、背面側収容空間S2に物品を投入するための投入部2aと、背面側収容空間S2から物品を取り出すために切り起こされる取り出し部2bと、が形成されている(図1(B)等)。カートン101の第2の機能を使用する場合、通常、物品の投入と取り出しは異なった使用者が行うことになる。つまり、第1の使用者が物品の投入を行い、第2の使用者が物品の取り出しを行うことになる。
図4(A)〜(D)に、背面側収容空間S2に対する物品F2の投入から取り出しまでの状態を、カートン101の背面側外観で示す。未使用の投入部2aでは(図1(B))、破断線M0に2つの刃止め部分P0(図2)が形成されている。つまり、この刃止め部分P0が存在することは、投入部2aの未使用状態を示している。このため、未使用状態を示す必要がなければ破断線M0から刃止め部分P0を省略してもよい。つまり、スリットで投入部2aを構成してもよい。
第1の使用者は、破断線M0の2つの刃止め部分P0(図2)を破断して3本の切り込み部分P1を繋げることにより、投入部2aの使用を可能にする。そして、物品F2を投入部2aから背面側収容空間S2に投入すると(図4(A))、背面側収容空間S2に物品F2が収容された状態となる(図4(B))。
背面側収容空間S2に収容される物品F2としては、貨幣(紙幣,硬貨等),手紙,切手,名刺,カード類,メモリー類等が挙げられ、カートン101の第2の機能の用途としては、ポチ袋(お年玉袋,祝儀袋等),封筒等が挙げられる。ここでは、紙幣を物品F2として想定しているため、背面側収容空間S2を背面板2と内面板3との間の狭い隙間で構成しているが、物品F2や背面側収容空間S2は薄いものに限らない。つまり、物品F2の種類,数,サイズ,形状,材質等は上記のものに限らず、背面側収容空間S2のサイズ,形状等も物品F2に応じたものであれば上記のものに限らない。
物品F2の投入によって投入部2aに撓みが生じるが(図4(A))、投入が完了すると、投入部2aは撓みのない状態に復帰する(図4(B))。そのため、刃止め部分P0が破断された状態にあっても、投入部2aから物品F2が容器外に出ることはない。また、背面板2と内面板3との間隔が狭いため、投入部2aから物品F2を取り出すことも不可能である。ただし、投入部2aの使用済み状態を明確に示すため、シール等を投入部2aに貼って封をするようにしてもよい。
内容物F1及び物品F2が収容されたカートン101は、第1の使用者から第2の使用者へと渡される。例えば、菓子入りカートン101がポチ袋一体型カートンや封筒一体型カートン等として使用され、お年玉,お祝い,手紙等として第1の使用者から第2の使用者へと渡される。またカートン101は、おまけ付きカートンや付録付きカートン等としての使用も用途に応じて可能である。
カートン101を受け取った第2の使用者は、取り出し部2bの下端を開封タブとしてつまみ、図4(C)に示すように、取り出し部2bを折り曲げ線L1まで破断線M1(ジッパー)に沿って切り起こす。その結果、取り出し部2bの折り曲げ線L1を中心とした折り曲げが可能になるとともに、取り出し部2bの切り起こしにより背面側収容空間S2が開放されて、背面側収容空間S2から物品F2を取り出すことが可能になる。正面側収容空間S1と背面側収容空間S2とは内面板3で隔てられているため、背面側収容空間S2を開封しても正面側収容空間S1の未開封状態は保持される。したがって、内容物F1を取り出すことなく物品F2を取り出すことができる。
第2の使用者は、背面側収容空間S2を開封した後、背面側収容空間S2から物品F2を取り出す。物品F2取り出し後のカートン101の背面側外観を、図4(D)に示す。ここで示している内面板3には、「合格おめでとう」という情報表示DPの印刷が施されている。情報表示DPの例としては、「あけましておめでとうございます」,「合格おめでとうございます」,「ハッピーバースデイ」等のメッセージやイラスト等が挙げられる。図2では情報表示DPを省略しているが、背面板2と接触する内面板3の内壁面はブランク板201の表面に相当する。このため、内面板3を情報表示DPのための表示スペースとして用いることが可能である。例えば、ブランク板201の内面板3に情報表示DPを予めオンデマンド印刷しておくことは可能である。
情報表示DPは取り出し部2bの範囲内に印刷されているので、取り出し部2bの切り起こしにより開口2cが形成され、物品F2が取り出されると、開口2cを通して情報表示DPが観察可能となる。このように、物品F2で隠れていた情報表示DPが、物品F2の取り出しにより現れるため、趣向を凝らしたお祝いやプレゼント等が可能となる。
図5,図7の外観図に、第2,第3の実施の形態に係る吊り下げ式のカートン102,103をそれぞれ示し、図6,図8の展開図に、カートン102,103を構成しているブランク板202,203をそれぞれ示す。図5,図7において、(A)はカートン102,103の正面側外観を示しており、(B)はカートン102,103の背面側外観を示している。
ブランク板202,203(図6,図8)では、ブランク板201の糊代板11(図2)が省略されている。糊代板11が無くても内面板3の安定性が確保されるように、ブランク板202,203には接着領域11A,11Bがそれぞれ設けられており、接着領域11A,11Bには接着剤,両面テープ等の接着材料が設けられる。内面板3は、接着材料で背面板2に固定されることにより、配置が安定化される。内面板3の配置を更に安定化するため、内面板3の左右両側には突出部12が形成されている。またブランク板202,203では、折り曲げ線Y5における切り込みが長く形成されている。これにより、折り曲げ線Y5を中心とした内面板3の折り曲げが容易になる。
ブランク板202(図6)では、左右対称な取り出し部2bにおいて、開封タブを構成している下側部分のジッパー角度θ2(=50°)が、ブランク板201(図2)のジッパー角度θ1(=40°)よりも大きく構成されている。このようにジッパー角度を大きくすると、背面側収容空間S2の開封を小さな力で容易に行うことが可能になる。
ブランク板203(図8)では、取り出し部2bの下端と隣接するように、押し込み部2dが背面板2に形成されている。押し込み部2dを容器内へ押し込むと、押し込み部2dが折り曲げ線L2を中心に折り曲げられて、取り出し部2bの下端を開封タブとしてつまむことが容易になる。このため、取り出し部2bを折り曲げ線L1まで破断線M1に沿って切り起こすことが容易に可能となる。左右対称な取り出し部2bにおいて、開封タブを構成している下側部分のジッパー角度θ3が、ブランク板201(図2)のジッパー角度θ1よりも小さく構成されているが、取り出し部2bの切り起こしが押し込み部2dで容易になるため、背面側収容空間S2の開封が容易に可能となる。なお、折り曲げ線L2は、折り曲げ線L1と同様、押し罫からなっている。
前述したように、カートン101〜103によれば、背面板2の投入部2aから背面側収容空間S2に投入された物品F2が、背面板2の取り出し部2bから取り出される構成になっているため、2つの収容空間S1,S2のうちの正面側収容空間S1の未開封状態を保ちながら、背面側収容空間S2に対する物品F2の投入及び取り出しが可能となる。例えば、お年玉を渡す際に、菓子入りカートンをポチ袋一体型カートンとして使用すると、お菓子を取り出すことなくお年玉を取り出すことができる。
商品入りのカートンにポチ袋の機能を付与したい場合、カートンの裏面等にポチ袋を手作業で貼り付けるのが一般的な考え方である。しかし、カートンにポチ袋を外付けしようとすると手間がかかり、人手とコストの増大を招くことになる。前述した第2の機能を有するカートン101〜103の場合、1枚のブランク板201〜203で構成されているため、自動カートニングで組み立て等を容易に行うことができる。したがって、手作業が不要になるため人手やコストの削減が可能となる。しかも、背面側収容空間S2の薄型化等によって、基本的なカートン形状・カートンサイズがポチ袋機能を持たないものと同等になっている。このため、カートン101〜103のコンパクト化と、複数のカートン101〜103のコンパクトな集積が可能になる。
1 正面板
1a 押し込み部
2 背面板
2a 投入部
2b 取り出し部
2c 開口
2d 押し込み部
3 内面板
4 天面板
4a,4b フラップ
5 底面板
5a,5b フラップ
6,7 側面板
8〜11 糊代板
11A,11B 接着領域
12 突出部
101,102,103 カートン(箱型容器)
201,202,203 ブランク板
θ1,θ2,θ3 ジッパー角度
S1 正面側収容空間
S2 背面側収容空間
F1 内容物
F2 物品
DP 情報表示
P0 刃止め部分
P1 切り込み部分
X1〜X4 折り曲げ線
Y1〜Y6 折り曲げ線
Z1〜Z4 折り曲げ線
L1,L2 折り曲げ線
M0,M1 破断線

Claims (10)

  1. 対向する正面板及び背面板と、前記正面板と前記背面板との間に配置された内面板と、を有する箱型容器であって、
    前記内面板での仕切りにより、前記正面板と前記背面板との間に正面側収容空間と背面側収容空間とが形成されており、
    前記背面板に、前記背面側収容空間に物品を投入するための投入部と、前記背面側収容空間から物品を取り出すために切り起こされる取り出し部と、が形成されていることを特徴とする箱型容器。
  2. 前記投入部が、前記背面板に形成された破断線又はスリットからなることを特徴とする請求項1記載の箱型容器。
  3. 前記破断線が、切り込み部分と刃止め部分との組み合わせからなることを特徴とする請求項2記載の箱型容器。
  4. 前記取り出し部を切り起こし可能に構成する破断線と折り曲げ線が前記背面板に形成されており、前記破断線がミシン目からなり、前記折り曲げ線が凹形状の溝からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の箱型容器。
  5. 前記内面板が前記背面板と接触するように配置されており、前記背面側収容空間が前記背面板と前記内面板との間の隙間からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の箱型容器。
  6. 前記内面板に情報表示の印刷が施されており、前記取り出し部の切り起こしにより開口が形成され、前記物品が取り出されると、前記開口を通して前記情報表示が観察可能となることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の箱型容器。
  7. 前記正面側収容空間を開封するための破断線が前記正面板に形成されており、前記破断線がミシン目からなり、かつ、その一部で開封用の押し込み部が構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の箱型容器。
  8. 前記正面側収容空間に単数又は複数の個包装食品が内容物として収納された状態にあることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の箱型容器。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の箱型容器の使用方法であって、
    前記投入部から前記背面側収容空間に前記物品を投入し、
    前記取り出し部を切り起こし、
    前記背面側収容空間から前記物品を取り出すことを特徴とする使用方法。
  10. 前記物品の投入を行う使用者と、前記物品の取り出しを行う使用者と、が異なることを特徴とする請求項9記載の使用方法。
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