JP3206258U - 包装箱 - Google Patents

包装箱 Download PDF

Info

Publication number
JP3206258U
JP3206258U JP2016003035U JP2016003035U JP3206258U JP 3206258 U JP3206258 U JP 3206258U JP 2016003035 U JP2016003035 U JP 2016003035U JP 2016003035 U JP2016003035 U JP 2016003035U JP 3206258 U JP3206258 U JP 3206258U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner box
box
piece
side plate
outer box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016003035U
Other languages
English (en)
Inventor
智昭 赤井
智昭 赤井
Original Assignee
富山スガキ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富山スガキ株式会社 filed Critical 富山スガキ株式会社
Priority to JP2016003035U priority Critical patent/JP3206258U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3206258U publication Critical patent/JP3206258U/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】内部の被収容物を未開封の状態で詳しく確認することができ、流通過程における安全性も十分に確保される包装箱を提供する。【解決手段】シート状薬剤Sを収容する内箱100と、内箱を収容する外箱10とを備える。内箱を形成する内箱形成片は、組み立て状態で内箱角筒体168を形成する内箱側面板106,108と、内箱角筒体の端部を塞ぐ内箱蓋片122とを備える。内箱には、3つの内箱側面板に跨る窓孔166が設けられる。内箱の中にシート状薬剤を収容した状態で、シート状薬剤は、内箱角筒体の側壁角部に開口する窓孔166から露出して使用者が直接触れることができる。内箱を外箱の中に収容した状態で、内箱の窓孔166は外箱によって塞がれる。【選択図】図1

Description

本考案は、未開封の状態で被収容物を外から視認できる包装箱に関する。
従来、特許文献1に示すように、衛生用紙が積層状態で内部に収容された箱体であって、角筒体の両端部を蓋片で塞いだ略直方体の外形を有し、角筒体の一側面にインジケータ窓が設けられ、インジケータ窓を通して内部の衛生用紙の残量を視認できる衛生用紙入りカートンがあった。インジケータ窓は、透明のプラスチックフィルムで塞いでゴミや埃が侵入するのを防止することが好ましいと記載されている。
また、特許文献2に示すように、角筒体の一端部に振り出し口を設け、他端部を蓋片で塞いだ直方体状の振出口付カートンがあった。この振出口付カートンは、角筒体の3つの側面に跨る窓孔が設けられ、被収容物(例えば、飴玉やチョコレート菓子等)がこぼれ出ないように、窓孔がプラスチックシートで覆われている。
特開2007−230583号公報 実開平6−61716号公報
従来から、医薬品は、輸送等される流通過程における安全性(防塵性、耐衝撃性等)や取り扱いの効率を確保するため、個包装された薬剤を複数まとめて、包装箱に収容した状態で製薬工場から出荷される。その後、病院に納品されると、包装箱を開封して医薬品が取り出され、医薬品の品名や数量を確認する検収作業が行われる。病院は、医薬品を包装箱に入れなくても安全に保管できる環境が整っており、必要な数の薬剤を取り出すため、検収の後、医薬品は例えば開封された包装箱のまま調剤棚等に置いて保管される場合が多い。
また、病院から患者に対して複数の薬をまとめて渡す必要がある場合に、先に検収のために開封した状態の箱に入れて患者に渡すよりも、未開封の包装箱で渡した方が患者にとって安心感がある。
このように、シート状薬剤等の医薬品を包装する包装箱は、(1)輸送等される流通過程における防塵性や耐衝撃性等を確保することができ、(2)病院での検収作業を確実に行うことができ、さらに、(3)検収の後、患者に対して医薬品を未開封の箱に入った状態で渡すことができるものが求められている。
特許文献1,2のカートンの構造を医薬品の包装に適用した場合、(1)は満たすことができる。しかし、角筒体に設けられた窓から収容物を目視しても、検収作業を確実に行うことはできないので、検収作業を行う際に包装箱を開封しなければならず、(2)と(3)を満たすことができない。
本考案は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、内部の被収容物を未開封の状態で詳しく確認することができ、流通過程における安全性も十分に確保される包装箱を提供することを目的とする。
本考案は、被収容物を収容する内箱と、前記内箱を収容する外箱とを備え、前記内箱は、一枚の内箱形成片から成り、前記内箱形成片は、互いに平行に連接され、組み立て状態で内箱角筒体を形成する複数の内箱側面板と、前記内箱角筒体の端部を塞ぐ内箱蓋片とを有し、前記複数の内箱側面板の内側には、少なくとも2つの前記内箱側面板に跨る窓孔が設けられ、前記窓孔の開口幅は前記被収容物の幅よりも狭く、前記内箱の中に被収容物を収容した状態で、前記被収容物は、前記内箱角筒体の側壁角部に開口する前記窓孔から露出して使用者が直接触れることができ、当該内箱を前記外箱の中に収容した状態で、前記内箱の前記窓孔が前記外箱によって塞がれる包装箱である。
前記内箱は、組み立て状態の外形が略直方体で、前記窓孔は前記内箱の連続する3面に開口しているものである。
前記内箱及び外箱は、組み立て状態の外形が略直方体で、前記被収容物は、医療用のシート状薬剤で、前記窓孔は、収容された前記シート状薬剤の表面及び裏面に対向する2つの前記内箱側面板、及び前記シート状薬剤の端面に対向する1つの前記内箱側面板に跨るように配置され、前記シート状薬剤が抜け出さない大きさに形成されている構成にしてもよい。
本考案の包装箱は、被収容物を収容する内箱と内箱を収容する外箱とを備え、内箱の中に被収容物を収容した状態で、被収容物は、内箱角筒体の側壁角部に開口する窓孔から露出して使用者が直接触れることができ、さらに当該内箱を外箱の中に収容した状態で、内箱の窓孔が外箱によって塞がれる。したがって、外箱により、輸送等される流通過程における防塵性や耐衝撃性を確保することができ、内箱の窓孔により、内箱内の被収容物の検収作業を容易に行うことができる。そして、使用者は、被収容物を未開封の内箱に入った状態で取り扱うことができる。
本考案の包装箱の一実施形態の組み立て状態を示す斜視図(a)、外箱の中に収容された内箱を示す斜視図(b)である。 この実施形態の外箱の展開した外箱形成片を表面側から見た図である。 この実施形態の内箱の展開した内箱形成片を表面側から見た図である。 この実施形態の包装箱の組み立て工程(内箱の組み立て工程)を示す斜視図である。 この実施形態の包装箱の組み立て工程(外箱の組み立て工程)を示す斜視図である。 この実施形態の包装箱の組み立て工程(外箱の中に内箱を収容する工程)を示す斜視図である。 この実施形態の包装箱の外箱を開封した状態を示す斜視図である。 この実施形態の包装箱の外箱を再封した状態を示す斜視図である。 この実施形態の包装箱の内箱を開封した状態を示す斜視図である。
以下、本考案の包装箱の一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態の包装箱1は、図1(a)、(b)に示すように略直方体の外箱10と、外箱10の中に収容された略直方体の内箱100とで構成され、内箱100の中に、被包装物である医療用のシート状薬剤Sが収容されている。
まず、外箱10の構成を説明する。外箱10は、厚紙等で成る一枚の外箱形成片12を組み立てることによって形成される。外箱形成片12は、図2に示すように、互いに平行に連接された4つの外箱側面板14,16,18,20を有している。4つの外箱側面板14,16,18,20は、連接方向と直交する幅方向の長さが同じで、連接方向の長さは、外箱側面板14,18が短くて互いにほぼ等しく、外箱側面板16,20が長くて互いにほぼ等しい。さらに、連接方向の外箱側面板20側の端部には、組み立て状態で外箱側面板14の裏面の端部に糊付けされる糊付け片22が延設されている。4つの外箱側面板14,16,18,20及び糊付け片22は、各々折罫線24,26,28,30で区切られている。
外箱側面板14の、連接方向に対して直角方向の一端部には、台形状のサイドフラップ32が延設され、折罫線34で外箱側面板14と区切られている。サイドフラップ32の延出方向長さは、外箱側面板16の連接方向長さの約1/6である。また、外箱側面板14の反対側の端部には、サイドフラップ36が延設され、折罫線38で外箱側面板14と区切られている。
外箱側面板16の、折罫線34に連続する開封用端辺40の中央部には、略長方形の突出片42が延設され、折罫線44で外箱側面板16と区切られている。突出片42の延出方向長さは、外箱側面板14の連接方向長さとほぼ同じで、突出片42の幅は、外箱側面板16の連接方向長さの約4/6である。外箱側面板16の内側には、開封用端辺40の、少なくとも突出片42が延設された範囲を含む部分40aと、略U字状の第二の破断線46とで囲まれた切り離し部48が設けられている。
また、外箱側面板16の、開封用端辺40と反対側の端部には、台形状の外箱外側底片50が延設され、折罫線52で外箱側面板16と区切られている。外箱外側底片50の延出方向長さは、外箱側面板14の連接方向長さと同じか、又は僅かに短い。
外箱側面板18の、開封用端辺40に連続する一端部には、台形状のサイドフラップ54が延設され、折罫線56で外箱側面板18と区切られている。サイドフラップ54の延出方向長さは、外箱側面板16の連接方向長さの約1/6である。また、外箱側面板18の反対側の端部には、サイドフラップ58が延設され、折罫線60で外箱側面板18と区切られている。
外箱側面板20の、折罫線56に連続する端部には、略長方形の外箱蓋片62が延設され、折罫線64で外箱側面板20と区切られている。外箱蓋片62の延出方向長さは、外箱側面板14の連接方向長さとほぼ同じである。外箱蓋片62の延出方向の端部には、略長方形の開封片66が延設され、折罫線68で外箱蓋片62と区切られている。開封片66は、開封片66を横切る第一の破断線70により、外箱蓋片62に連続する基端側部分である第一開封部66aと先端側部分である第二開封部66bとに区分されている。さらに、第一の破断線70の中央部に異形の楕円状の透孔72が形成され、第一開封部66aの端部に、透孔72の周縁部で成る指掛け部74が設けられている。詳しくは後で説明するが、指掛け部74は、外箱10を開封するとき、第一開封部66aを第二開封部66bから引き離すために使用者が指を添える部分で、その目印となる「開封口」の文字等が印刷されている。
また、外箱側面板20の、外箱蓋片62と反対側の端部には、台形状の外箱内側底片76が延設され、折罫線78で外箱側面板20と区切られている。外箱内側底片76の延出方向長さは、外箱外側底片50より僅かに短い。
次に、内箱100の構成を説明する。内箱100は、厚紙等で成る一枚の内箱形成片102を組み立てることによって形成される。内箱形成片102は、図3に示すように、互いに平行に連接された4つの内箱側面板104,106,108,110を有している。4つの内箱側面板104,106,108,110は、連接方向と直交する幅方向の長さが同じであり、連接方向の長さは、内箱側面板104,108が長くて互いにほぼ等しく、内箱側面板106,110が短くて互いにほぼ等しい。さらに、連接方向の内箱側面板110側の端部には、組み立て状態で内箱側面板104の裏面の端部に糊付けされる糊付け片112が設けられている。4つの内箱側面板104,106,108,110及び糊付け片112は、各々折罫線114,116,118,120で区切られている。
内箱側面板104の、連接方向に対して直角方向の一端部には、略長方形の内箱蓋片122が延設され、折罫線124で内箱側面板104と区切られている。内箱蓋片122の延出方向長さは、内箱側面板106の連接方向長さとほぼ同じである。内箱蓋片122の先端部には、差し込み片126が延設され、折罫線128で内箱蓋片122と区切られて設けられている。
また、内箱側面板104の、内箱蓋片122と反対側の端部には、台形状の内箱外側底片130が延設され、折罫線132で内箱側面板104と区切られている。内箱外側底片130の延出方向長さは、内箱側面板106の連接方向長さと同じか、又は僅かに短い。
内箱側面板106の、折罫線124に連続する端部には、サイドフラップ134が延設され、折罫線136で内箱側面板106と区切られている。内箱側面板106の反対側の端部には、サイドフラップ138が延設され、折罫線140で内箱側面板106と区切られている。
内箱側面板108の、折罫線136に連続する端辺142の内側には、使用者が開封する際に指で押圧する開封用押圧部144が設けられている。開封用押圧部144は、端辺142の中央部とU字状の開封用破断線146に囲まれて周囲と区切られている。
また、内箱側面板108の、端辺142と反対側の端部には、台形状の内箱内側底片148が延設され、折罫線150で内箱側面板108と区切られている。内箱内側底片148の大きさは、内箱外側底片130よりも僅かに小さい。さらに、内箱側面板108の、折罫線150側の端部の内側には、使用者が箱体を廃棄する際に指で押圧する分解用押圧部152が設けられている。分解用押圧部66は、折罫線150と円弧状の分解用破断線154とで囲まれて周囲と区切られている。さらに、分解用破断線154の両端から折罫線150に沿って外向きに、一対の分解用破断線156が設けられている。
内箱側面板110の、端辺142に連続する端部には、サイドフラップ158が延設され、折罫線160で内箱側面板110と区切られている。内箱側面板110の反対側の端部には、サイドフラップ162が延設され、折罫線162で内箱側面板110と区切られている。
さらに、内箱形成片102には、3つの内箱側面板104,106,108に跨る窓孔166が設けられている。窓孔166の形状は略楕円形で、内箱側面板104の長さ方向を軸にして、ほぼ線対称に設けられている。
次に、包装箱1の組み立て方法の一例を説明する。ここでは、外箱形成片12の表面が凸になる折り方を正折り、裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。同様に、内箱形成片102の表面が凸になる折り方を正折り、裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
外箱形成片12は、まず、折罫線30を正折りして糊付け片22を外箱側面板20に重ね、糊付け片22の表面に糊を塗布する。そして、折罫線26を正折りして外箱側面板14及び外箱側面板16を外箱側面板18及び外箱側面板20に重ね、糊付け片22を外箱側面板14の裏面に糊付けする。外箱形成片12は、この折り畳まれた状態で製薬工場等に出荷される。
内箱形成片は、まず折罫線120を正折りして糊付け片112を内箱側面板110に重ね、糊付け片112の表面に糊を塗布する。そして、折罫線116を正折りして内箱側面板104,106を内箱側面板108,110に重ね、糊付け片112を内箱側面板104の裏面の端部に糊付けする。内箱形成片102は、この折り畳まれた状態で製薬工場等に出荷される。
次に、シート状薬剤Sを包装する製薬工場等で、外箱形成片12及び内箱形成片102を立体的に組み立てて、シート状薬剤Sを包装する作業を行う。
最初に、内箱形成片102を組み立てて、内箱100の中にシート状薬剤Sを収容する作業を行う。まず、内箱形成片102の折罫線114,116,118,120を各々90度に正折りし、四角形の内箱角筒体168を形成する。その後、内箱角筒体168の一端部を塞ぐ底部を設けるため、折罫線140,164でサイドフラップ138,162を各々90度に正折りし、折罫線150及び分解用破断線156で内箱内側底片148を90度に正折りする。その後、内箱外側底片130の裏面中央部に糊を塗布し、折罫線132で内箱外側底片130を90度に正折りし、内箱外側底片130を内箱内側底片148の表面に糊付けし、内箱外側底片130と内箱内側底片148とが一体になった内箱底部170が形成される。これで、図4に示すように、内箱角筒体168の一端部が閉鎖された状態になり、開放している側の端部から中にシート状薬剤Sを入れる。
シート状薬剤Sを入れると、内箱角筒体168の開放している側の端部を塞ぐため、折罫線136,160でサイドフラップ134,158を90度に正折りする。さらに、差し込み片126の表面中央部に糊を塗布し、折罫線128で差し込み片126を90度に正折りする。そして、折罫線124で内箱蓋片122を90度に正折りするとともに、差し込み片126を内箱側面板108の内側に差し込んで開封用押圧部144の裏面に糊付けし、蓋部が形成される。これで、図1(b)に示すように、内箱100の組み立て状態になる。この状態では、内箱角筒体168の側壁角部に開口する窓孔166からシート状薬剤Sの端部が露出するが、窓孔166が一定以下の大きさなので、シート状薬剤Sが抜け出すことはない。
内箱100の組み立てが終了すると、次に外箱形成片12を組み立てて、外箱10の中に内箱100を収容する作業を行う。まず、外箱形成片12の折罫線24,26,28,30を各々90度に正折りし、外箱角筒体80を形成する。その後、外箱角筒体80の一端部を塞ぐため、折罫線38,60でサイドフラップ36,58を各々90度に正折りし、折罫線78で外箱内側底片76を90度に正折りする。その後、外箱外側底片50の裏面中央部に糊を塗布し、外箱外側底片50を折罫線52で90度に正折りし、外箱内側底片76の表面に重ねて糊付けする。これで、図5に示すように、外箱外側底片50と外箱内側底片76が一体になった外箱底部82が形成され、外箱角筒体80の一端部が閉鎖された状態になる。そして、この状態で、外箱角筒体80の開放している側の端部から内箱100を中に入れる。
内箱100を入れると、外箱角筒体80の開放端を塞ぐため、図6に示すように、折罫線34,56でサイドフラップ32,54を90度に正折りする。また、折罫線44で突出片42を90度に正折りし、突出片42の先端部を外箱側面板20の折罫線64の位置に近接又は当接させる。
さらに、外箱蓋片62の裏面中央部に糊84を塗布し、開封片66の第一開封部66aの裏面中央部(第一の破断線70及び指掛け部74から離れた位置)及び第二開封部66bの裏面中央部(第一の破断線70から離れた位置)にそれぞれ糊86,88を塗布する。そして、外箱蓋片62を折罫線64で90度に正折りし、突出片42の表面に重ねて糊付けするとともに、開封片66を折罫線68で90度に正折りし、第一開封部66aを切り離し部48の表面に重ねて糊付けし、第二開封部66bを切外箱側面板16の表面(切り離し部以外の部分の表面)に重ねて糊付けする。
外箱蓋片62を突出片42の表面に重ねる操作は、外箱側面板20の折罫線64に近い部分を軽く押し込みながら行うとよい。そうすると、突出片42の先端部が第一外箱側面板20と外箱蓋片62の境界部に係止され、突出片42が位置決めされるので、突出片42の外面に外箱蓋片62を綺麗に重ねることができ、しっかりと糊付けできる。また、開封片66(第一及び第二開封部66a,66b)を外箱側面板16に重ねるときは、第二の側面16が外から押圧されると、突出片42の先端部が外箱側面板の内面に係止され、外箱側面板16の内反り量が一定以下に制限されるので、外箱側面板16の外面に開封片66を綺麗に重ねることができ、しっかりと糊付けできる。これで包装作業が終了し、図1(a)に示す包装箱1の組み立て状態になり、製薬工場等から病院に出荷される。
輸送中は、外箱10及び内箱100の二重構造により、シート状薬剤Sに対する確実な改ざん防止や保護が得られる。また、内箱100の窓孔166が外箱10によって塞がれるので、防塵性もしっかり確保される。
包装箱1が病院に納入されると、病院の担当者は、被収容物の品名や数量の確認する検収作業を行うために外箱10を開封する。外箱10を開封する時は、まず、第一開封部66aの指掛け部74に指を掛け、第一開封部66aを第二開封部66bから引き離す方向に力を加えて第一の破断線70を破断させる。すると、第二開封部66bは、外箱側面板16に糊付けされているので、そのままの位置に残り、第二開封部66bから分離した第一開封部66bは、外箱蓋片62と一体に開閉可能になる。また、第一の破断線70が破断するとき、第二の破断線46も一緒に破断し、切り離し部46及び突出片42は、外箱側面板16から分離して、第一開封部66a及び外箱蓋片62と一体に開閉可能になる。そして、この開閉可能になった蓋部を引き上げ、サイドフラップ32,54を引き上げると、図7に示すように、外箱角筒体80の一端部が広く開放するので、中の内箱100を取り出すことができる。
内箱100は、図1(b)に示すように、全部のシート状薬剤Sの端部が窓孔166から大きく露出し、担当者が直接触れることができる状態なので、担当者は、内箱100を開封せずに、検収作業(数量の確認など)を容易に行うことができる。
その後、外箱10を再封するときは、内箱100を外箱10に中に戻し、サイドフラップ32,54を折罫線34,56で90度に正折りする。そして、図8に示すように、外箱蓋片62を折罫線64で90度に正折りして外箱角筒体80の開口端を塞ぐとともに、第一開封部66aを折罫線68で90度に正折りして外箱側面板16の内側に差し込んで係合させると、再封することができる。再封した状態で、指掛け部74及び「開口部」等の表示が、外箱側面板16の、切り離し部48が切り離されてできた窓部から外側に露出する。なお、病院では、開封された外箱10はすぐに廃棄され、シート状薬剤Sを、内箱100に入った状態(図1(b)に示す状態)で調剤棚等に置いて保管しても良い。
病院が入院患者に対してシート状薬剤Sを処方した場合、病院から患者に対し、シート状薬剤Sが、未開封の内箱100に入った状態で渡される。患者は、内箱100の蓋部を開封するとき、まず、内箱側面板108の開封用押圧部144を指で押して開封用破断線146を破断させ、開封用押圧部144を内箱側面板108から分離させる。そして、差し込み片126及び内箱蓋片122を引き上げ、サイドフラップ134,158を引き上げると、図9に示すように、内箱蓋片122等で塞がれていた内箱角筒体168の一端部が広く開放し、中のシート状薬剤Sを取り出すことができる。開封用押圧部144は、内箱側面板108から分離するが、差し込み片126に糊付けされているのでゴミにはならない。
その後、開封した蓋部を再封するとき、まず、サイドフラップ134,158を90度に正折りする。そして、内箱蓋片122を90度に正折りし、差し込み片126を内箱側面板108とサイドフラップ134,158との隙間に差し込んで係合させると、再封することができる。患者は、シート状薬剤Sを使い切るまでの間、シート状薬剤Sを内箱100に入った状態で保管することができ、残量についても窓孔166を通じて容易に確認することができる。
内箱100を廃棄するときは、まず、内箱側面板108の分解用押圧部152を指で押して分解用破断線154を破断させ、分解用押圧部152を内箱側面板108から分離させ、さらに、分解用押圧部152及び内箱側部170を引き上げて分解用破断線156を破断させる。これで、内箱外側底片130及び内箱内側底片148とフラップ138,162を引き上げることができるようになり、内箱100を平坦に折り畳んでコンパクトに廃棄することができる。
以上説明したように、包装箱1は、シート状薬剤Sを収容する内箱100と、内箱100を収容する外箱10とを備え、内箱100の中にシート状薬剤Sを収容した状態で、シート状薬剤Sは、内箱角筒体168の側壁角部の3つの側面に開口する窓孔166から露出して使用者が直接触れることができ、さらに内箱100を外箱10の中に収容した状態で、内箱100の窓孔166が外箱10によって塞がれる。したがって、外箱10により、輸送等される流通過程における改ざん防止や保護機能を確保することができ、病院の担当者は、内箱100の窓孔166を利用して、内部のシート状薬剤Sの検収作業を容易且つ確実に行うことができる。そして、検収の後、患者は、シート状薬剤Sを未開封の内箱100に入った状態で受けとり、内箱100を保管用の箱として使用することができる。
なお、本考案の包装箱は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、内箱100は、内箱角筒体の側壁角部に開口する窓孔は、少なくとも、連続する2側面に跨がって開口していれば良い。また開口の形状が正面視で略V字状であるが、デザイン性等を考慮して自由に変更することができる。その他、互いに連接された内箱側面板の大きさ、内箱蓋片を設ける内箱側面板の位置、内箱底部の構造、開封及び再封を容易にする構造等は、適宜変更することができる。内箱は、組み立て状態で、窓孔が内箱のうちの少なくとも連続する2面に開口していれば良い。
外箱は、内箱を収容可能な大きさで、少なくとも内箱の透孔を塞ぐものであればよく、各部の構造を自由に変更することができる。
また、被収容物は、医療用のシート状薬剤に限定されない。本考案の包装箱は、所定の窓孔を有した内箱と、内箱を収容する外箱を組み合わせることによって、独特で特徴的な作用効果が得られるものであり、例えば、トランプやカード類の包装、折り畳んだハンカチやタオル等の包装、その他の様々な物品の包装にも使用することができる。
1 包装箱
10 外箱
100 内箱
102 内箱形成片
104,106,108,110 内箱側面板
122 内箱蓋片
130 内箱外側底片(内箱蓋片)
148 内箱内側底片(内箱蓋片)
166 窓孔
168 内箱角筒体

Claims (3)

  1. 被収容物を収容する内箱と、前記内箱を収容する外箱とを備え、
    前記内箱は、一枚の内箱形成片から成り、前記内箱形成片は、互いに平行に連接され、組み立て状態で内箱角筒体を形成する複数の内箱側面板と、前記内箱角筒体の端部を塞ぐ内箱蓋片とを有し、前記複数の内箱側面板の内側には、少なくとも2つの前記内箱側面板に跨る窓孔が設けられ、前記窓孔の開口幅は前記被収容物の幅よりも狭く、
    前記内箱の中に被収容物を収容した状態で、前記被収容物は、前記内箱角筒体の側壁角部に開口する前記窓孔から露出して使用者が直接触れることができ、当該内箱を前記外箱の中に収容した状態で、前記内箱の前記窓孔が前記外箱によって塞がれることを特徴とする包装箱。
  2. 前記内箱は、組み立て状態の外形が直方体で、前記窓孔は前記内箱の連続する3面に開口している請求項1記載の包装箱。
  3. 前記内箱及び外箱は、組み立て状態の外形が略直方体で、前記被収容物は、医療用のシート状薬剤で、前記窓孔は、収容された前記シート状薬剤の表面及び裏面に対向する2つの前記内箱側面板、及び前記シート状薬剤の端面に対向する1つの前記内箱側面板に跨るように配置され、前記シート状薬剤が抜け出さない大きさに形成されている請求項2記載の包装箱。
JP2016003035U 2016-06-25 2016-06-25 包装箱 Expired - Fee Related JP3206258U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016003035U JP3206258U (ja) 2016-06-25 2016-06-25 包装箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016003035U JP3206258U (ja) 2016-06-25 2016-06-25 包装箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3206258U true JP3206258U (ja) 2016-09-08

Family

ID=56855935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016003035U Expired - Fee Related JP3206258U (ja) 2016-06-25 2016-06-25 包装箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3206258U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11685571B2 (en) Method of using blank with foot panel
US20080078690A1 (en) Unitary pharmaceutical package
US20120205276A1 (en) Reclosable Display Package
TW200848331A (en) Slide and shell container
US20070235367A1 (en) Pull and peel pack for dispensing medicants
US11932465B2 (en) Carton
EP0818393A1 (en) Improvements relating to pharmaceutical cartons
JP6555944B2 (ja) チャイルドレジスタント機能付き包装用箱
US20200129376A1 (en) Pharmaceutical packaging
JP3206258U (ja) 包装箱
JP2008285176A (ja) 包装箱
JP2002068174A (ja) 開封が容易な集積箱を兼ねる包装用箱
JP6443664B2 (ja) 二重包装体
JP6398397B2 (ja) 包装体
JP2017186064A (ja) 包装箱
JP6895327B2 (ja) 包装箱
JP3224238U (ja) 中仕切り付き包装箱
JP6808375B2 (ja) 包装体
JP6509034B2 (ja) Ptpシート用包装体
JP7452252B2 (ja) 箱型容器及びその使用方法
JP3224323U (ja) Ptp用包装体
JP6110108B2 (ja) 段ボール箱用シート、段ボール箱及び機密古紙密封方法
JP5867174B2 (ja) 包装容器
JP7327780B2 (ja) 包装箱
JP6886779B2 (ja) 包装用箱

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3206258

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees