JP2021186641A - 防疫対応デジタルサイネージシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 様々な静止画や動画コンテンツの表示を行うことができ、さらに、検温、手指の消毒、マスクの着用の確認を可能とし、防疫対策に資する。【解決手段】 本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100は、防疫対策コンテンツを含む諸情報の表示が可能なデジタルサイネージ表示部110と、デジタルサイネージ表示部110に表示する内容を制御する制御部160と、所定位置に立つ使用者の生体画像を撮影するカメラ部121と、使用者の温度画像を撮影するサーモグラフィカメラ部130と、サーモグラフィカメラ部から入力された使用者の温度画像を基にした検温処理結果を得る検温処理機部163と、使用者がかざした手に対して自動または手動により消毒液を噴霧または噴射する消毒液スプレー部140を備えている。【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタルサイネージ装置及びそれを表示装置として用いた防疫対応デジタルサイネージシステムに関するものである。
近年、街角においても、表示画面に広告や行政情報等の所定の情報を表示させるデジタルサイネージ装置が普及してきた。このようなデジタルサイネージ装置は、不特定多数が訪れる店舗、ショッピングセンター、商業施設、アミューズメントパーク、行政施設等の様々な場所に設置されている。また、特定の者が出入りする企業、工場、建設現場の従業員出入口などに設置されている。
デジタルサイネージ装置で提供する情報は、通常時は比較的広告などが多いが、コンテンツの内容は限定されず、多様な情報提供が可能である。
例えば、特許文献1(特開2011−29754号公報)では、図18に示すように、ワンセグ放送の受信可能地域にデジタルサイネージ装置が設置されていることを条件として、ワンセグ放送のチャンネル情報で送信されている防疫情報を受信し、デジタルサイネージ装置の表示画面に表示する技術が開示されている。つまり、デジタルサイネージ装置にワンセグ対応機器を搭載し、デジタルサイネージ装置を一種のワンセグ受信端末としても使用可能とし、通行人に対して、ワンセグ放送の防疫情報を表示するものである。
つまり、特許文献1の技術は、災害時にワンセグ放送の防疫情報を受けて、防疫情報をデジタルサイネージに表示する技術と言える。
例えば、特許文献2(特開2017−033183号公報)は、図19に示すように、情報表示画面と、遠距離無線通信手段である第1通信部と、近距離無線通信手段である第2通信部と、設置場所を特定する位置情報受信部と、電力を蓄える蓄電部と、外部商用電源部と、第1通信部を介して設置場所付近の災害情報を受信し、外部商用電源部の電力供給が無くなった場合に、表示画面の表示を停止させ、蓄電部の電力を用いて災害情報を第2通信部からBluetooth(登録商標)などの近距離通信手段で一般市民の携帯端末に発信するものである。
つまり、特許文献2の技術は、災害時にセンター側から遠距離通信で防疫情報を受けて、防疫情報をデジタルサイネージに表示し、電力がなくなった場合に蓄電部の電力でBluetooth(登録商標)などの近距離通信手段の発信に切り替える技術と言える。
特開2011−029754号公報 特開2017−033183号公報
上記従来技術に示すように、目的に応じて様々なコンテンツを表示して使用者に情報を提供するデジタルサイネージシステムが開発されており、その普及が期待されている。
ここで、2019年末近くから2020年にかけて新型コロナウィルス(通称COVID−19)が世界的に拡散しているなか、感染予防対策が重要な課題である。
しかし、従来技術におけるデジタルサイネージシステムでは、表示コンテンツの中に防疫に関する情報を含めて閲覧者の防疫意識向上に資することはできるが、それ以上の直接の防疫対策は施すことができない。
一般には、新型コロナウィルス(通称COVID−19)を含め、インフルエンザなどのウィルス防疫には、体温の検温による体調チェック、手指の消毒液による消毒、マスクの着用などが有効であるとされている。
これらは情報を提示するだけの機能しかないデジタルサイネージシステムでは対応できるものではない。
上記問題に鑑み、本発明の防疫対応デジタルサイネージシステムは、様々な静止画や動画コンテンツの表示を行うことができ、さらに、防疫対策に資する諸機能を提供することを目的とするものである。特に、ウィルス防疫に有効とされる体温の検温による体調チェック、手指の消毒液による消毒、マスクの着用の確認を実行して、防疫対策に資することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の防疫対応デジタルサイネージシステムは、防疫対策コンテンツを含む諸情報の表示が可能なデジタルサイネージ表示部と、前記デジタルサイネージ表示部に表示する内容を制御する制御部と、所定位置に立つ使用者の識別情報を取得する識別情報取得部と、前記使用者の温度画像を撮影するサーモグラフィカメラ部と、前記サーモグラフィカメラ部から入力された前記使用者の前記温度画像を基にした検温処理結果を得る検温処理機部と、前記使用者がかざした手に対して自動または手動により消毒液を噴霧または噴射する消毒液スプレー部を備えたことを特徴とする防疫対応デジタルサイネージシステムである。
上記構成により、ウィルス防疫に有効とされる体温の検温による体調チェック、手指の消毒液による消毒、マスクの着用の確認を実行することができ、防疫対策に資することができる。
ここで、制御部が画像識別部を備えた構成とし、この画像識別部を用いて、識別情報取得部を介して得られた識別情報を基に使用者を識別する。
識別情報取得部によって所定位置に立つ使用者を識別する手段としては、少なくとも2通りあり得る。
1つは、所定位置に立つ使用者の生体情報を利用した識別である。例えば、識別情報取得部がカメラ部を備え、カメラ部により撮影した使用者の顔画像を基にした識別情報を取得し、所定位置に立つ使用者を特定するものである。識別情報取得部のカメラ部を介して得られた識別情報である使用者の生体画像を基に使用者を識別する。使用者の生体画像を基に使用者を識別した上で、使用者ごとに通過日時と検温処理機部による検温処理結果または温度画像を履歴情報としてデータ保持部に蓄積したり、データ送信部を介してサーバーにデータ送信したりすることができる。
この識別手段は、例えば、会社に定期的に出社する社員、工場や工事現場に定期的または集中的に入場する作業者などの識別には有効である。その者の氏名などの個人情報まで特定する場合や、氏名などの個人情報まで特定される必要はなくても同一人物として来場の履歴を管理する必要がある場合などに有効である
もう1つは、使用者が携帯する媒体が保持するコード情報を利用した識別である。例えば、識別情報取得部が、使用者が携帯する前記媒体から前記コード情報を読み取るコード読み取り装置を備え、コード読み取り装置を介して得られたコード情報を基に使用者を識別するものである。
例えば、使用者が携帯する媒体は入場チケットであり、コード情報が入場チケットに印刷された一次元バーコードまたは二次元ドットコードとする例があり得る。このケースであれば、所定位置に立つ使用者の識別は、使用者の氏名などの個人情報まで特定される必要はなく、正当に入場できる権限を持つ者である観客などであることが特定できれば良い。顔画像のような生体情報までは不要なケースには有効な手段である。
このように、使用者が携帯する媒体により入場権限の有無の識別を行うものであれば、制御部が、少なくとも使用者ごとに検温処理機部による検温処理結果が正常であること、および消毒液スプレー部の使用が確認できたことを条件として、媒体を携帯する使用者への入場ガイダンス情報をデジタルサイネージ表示部に表示することができる。
例えば、入場先としては、限定されないが、建物、ホール、ブース、ルームという施設のみならず、列車、バス、船舶、車両、または搭乗ゲートなどの交通手段もある。
入場ガイダンス情報としては、使用者に割り当てられた施設そのもの、さらに、それらの座席への誘導案内情報とすることができる。
また、入場ガイダンスの案内のみならず、チケットを携帯する使用者による入場を把握できるので、制御部が施設管理システムに使用者の入場情報を通知する運用も可能である。
体温の検温による体調チェックとしては、上記構成において、前記制御部が画像識別部を備え、データを蓄積するデータ保持部、またはデータをネットワーク経由でサーバーに送信するデータ送信部を備え、前記画像識別部を用いて、前記カメラ部を介して得られた前記生体画像を基に前記使用者を識別し、少なくとも前記使用者ごとに通過日時と前記検温処理機部による前記検温処理結果または前記温度画像を前記データ保持部に蓄積する、または前記データ送信部を介して前記サーバーにデータ送信することが好ましい。
使用者ごとの検温処理結果の内容に応じて、制御部が表示する防疫対策コンテンツを選択してデジタルサイネージ表示部に表示させることができる。
さらに、前記サーモグラフィカメラ部で撮影した前記使用者の前記温度画像において、所定温度以上の体温が検出された場合に、前記デジタルサイネージ表示部においてアラーム画像を表示するアラーム機能を備えることが好ましい。また、防疫担当者に通知する運用も好ましい。
マスクの着用の確認としては、本発明の防疫デジタルサイネージシステムにおいて、画像認識処理部を備え、前記画像認識処理部により、前記カメラ部で撮影した前記使用者の前記生体画像において、前記使用者の顔の所定範囲にマスクが装着されているか否かを判別するマスク装着検出処理を実行し、前記マスク装着検出処理結果において前記マスクを装着していないことが検出された前記使用者に対して、前記制御部が前記デジタルサイネージ表示部において表示する前記防疫対策コンテンツに前記マスクの装着を誘導する表示内容を含めることができる。
次に、手指の消毒液による消毒としては、使用者がかざした手に対して消毒液スプレー部による消毒液の噴霧や噴射を可能とする。消毒液スプレー部の噴射孔の付近に検知センサを備え、検知センサにかざした手指を感知すれば消毒液スプレー部の噴射孔からその位置にある手指に向けて消毒液が噴霧または噴射される。消毒液としては限定されないが、例えば、アルコール消毒液、次亜塩素酸消毒液など多様なものがあり得る。
さらに、手指の消毒が十分であるかの確認のため、以下の処理を実行できるものとする。
それは、前記使用者による前記消毒液スプレー部を用いた前記手の消毒前に、前記サーモグラフィカメラ部を介して手の前記温度画像を撮影させ、前記検温処理機部による消毒前の手の検温処理を行う手消毒前検温処理と、前記使用者による前記消毒液スプレー部を用いた前記手の消毒後に、前記サーモグラフィカメラ部を介して手の前記温度画像を撮影させ、前記検温処理機部により消毒後の手の検温処理を行う手消毒後検温処理と、前記手消毒前検温処理の結果と、前記手消毒後検温処理の結果の変化を確認する手消毒確認処理を実行するものである。
上記構成により、アルコール消毒液や次亜塩素酸消毒液などの消毒液の噴霧により、アルコール等消毒液による手指の温度の変化、またはアルコール等消毒液との生体反応による手指のわずかな熱変化を捉えることをもって、手指の消毒が有効に実行されたか否かを判断することができる。防疫コンテンツとして「手指の消毒が確認できました。」との表示や、「手指の消毒の確認ができませんでした。もう一度消毒してください。」との表示を行うことができる。
また、厳しい防疫対策を採る場合、ゲートを設けておいて、手消毒確認処理の結果、手消毒確認ができない使用者はゲートを通過できないようにする取り扱いも想定できる。
次に、本発明の防疫対応デジタルサイネージシステムにおいて、単体としての防疫対策だけでなく、行政や組織の防疫対策チームとの連携も可能である。
使用者ごとの検温処理結果の内容に応じて、制御部がネットワークを介して行政防疫システムまたは防疫管理者端末へ検温処理結果を通知する送信機能と、行政防疫システムまたは防疫管理者端末から当該使用者に対して提示すべきガイダンス情報を受信する受信機能を備えた構成とし、制御部がガイダンス情報を防疫対策コンテンツに含めてデジタルサイネージ表示部に表示させることができる。
さらに、GPSなどの位置情報取得機能を備えておけば、送信機能において送信する情報に検温処理結果に加えて位置情報を含めて、行政防疫システムまたは防疫管理者端末を介して防疫担当者に通信することができる。本発明の防疫対応デジタルサイネージシステムを用いれば、どのエリアでどのような検温処理結果が得られているかマクロな防疫管理情報を得ることができる。
なお、行政防疫システムとしては、厚生労働省の防疫システムや、地方自治体が運営する防疫システムがあり得る。また、企業や民間組織の防疫担当者も含まれ得る。
防疫対策は日本語を解する国内在住者のみならず、外国語を母国語とする在住者や旅行者にも施す必要がある。そこで防疫対策コンテンツとしては日本語および複数の言語に翻訳したコンテンツであることが好ましい。使用者の属性に応じた表示言語を自動的に選択したり、または、所定時間で表示言語を自動的に切り替えたりすることにより外国語対応も可能とすることが好ましい。
本発明の防疫対応デジタルサイネージシステムによれば、ウィルス防疫に有効とされる体温の検温による体調チェック、手指の消毒液による消毒、マスクの着用の確認を実行することができ、防疫対策に資することができる。
実施例1にかかる本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100の外観構成例を示す図である。 実施例1にかかる本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100の構成例を示すブロック図である。 防疫対応デジタルサイネージシステム100の使用の流れ(その1)の例を示す図である。 防疫対応デジタルサイネージシステム100の使用の流れ(その2)の例を示す図である。 防疫対応デジタルサイネージシステム100の使用の流れ(その3)の例を示す図である。 防疫対応デジタルサイネージシステム100の使用の流れ(その4)の例を示す図である。 防疫対応デジタルサイネージシステム100の使用の流れ(その5)の例を示す図である。 防疫対応デジタルサイネージシステム100の使用の流れ(その6)の例を示す図である。 実施例2にかかる本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100aの外観構成例を示す図である。 実施例1にかかる本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100aの構成例を示すブロック図である。 防疫対応デジタルサイネージシステム100aの使用の流れ(その1)の例を示す図である。 防疫対応デジタルサイネージシステム100aの使用の流れ(その2)の例を示す図である。 防疫対応デジタルサイネージシステム100aの使用の流れ(その3)の例を示す図である。 防疫対応デジタルサイネージシステム100aの使用の流れ(その4)の例を示す図である。 防疫対応デジタルサイネージシステム100aの使用の流れ(その5)の例を示す図である。 防疫対応デジタルサイネージシステム100aの使用の流れ(その6)の例を示す図である。 実施例3にかかる本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100bを組み込んだマクロな防疫システムを示す図である。 従来技術である特許文献1(特開2011−29754号公報)に記載されたシステム構成を示す図である。 従来技術である特許文献2(特開2017−033183号公報)に記載されたシステム構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の防疫対応デジタルサイネージシステムの実施例を説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施例に示した具体的な用途、形状、個数などには限定されないことは言うまでもない。
以下、実施例1として、本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100の基本構成を説明する。その中で、識別情報取得部120がカメラ部121を備え、カメラ部121により入場者の顔画像(生体画像)を撮影して、入場者を特定する例について説明する。
実施例2として、本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100aの基本構成を説明する。その中で、識別情報取得部120がコード情報読み取り装置122を備え、入場者が携帯する媒体(チケット)に印刷等されたコード情報をコード情報読み取り装置122により読み取って入場者を識別する例について説明する。
実施例3として、本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100と、行政防疫システム300、防疫管理者端末400を連携させたマクロな防疫システムの構成例を示す。
以下、本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100の構成例を説明する。
図1は、本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100の外観構成例を示す図である。図2は、本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100の構成例を示すブロック図である。
図1、図2に示すように、防疫対応デジタルサイネージシステム100は、デジタルサイネージ表示部110、識別情報取得部120、サーモグラフィカメラ部130、消毒液スプレー部140、フレーム部150を備えた構成となっている。なお、図示していないが、制御部160が搭載されている。
デジタルサイネージ表示部110は、デジタルサイネージ表示部110は、制御部160による制御に基づいて防疫対策コンテンツを含む諸情報を表示するディスプレイ機器である。
デジタルサイネージ表示部110のハードウェアとしての機器自体は、適切に防疫関連情報表示コンテンツを表示できるものであれば良く限定されない。後述する識別情報取得部120、サーモグラフィカメラ部130、消毒液スプレー部140等が併せて設置できる状態であれば様々なものが適用できる。
例えば、自立型の大型の液晶ディスプレイ機器、ビルや建物の外壁面に埋設する大型の液晶ディスプレイ機器、いわゆる電光表示ボードなどでも適用できる。さらに、他の用途がある機器に組み込まれたディスプレイ機器にも適用できる、例えば、自動販売機に組み込まれたディスプレイ機器、郵便ポストに組み込まれたディスプレイ機器、電柱に組み込まれた電光掲示板、信号機に組み込まれた電光掲示板、陸橋に組み込まれた電光掲示板、側道に設けられている立て看板に組み込まれた電光掲示板なども適用できる。これらディスプレイ機器や電光掲示板に対して制御部160を介して表示内容を制御すればよく、設置された識別情報取得部120による識別情報取得、サーモグラフィカメラ部130による画像情報の取得入力、消毒液スプレー部140による手指の消毒処理などが実行できれば良い。
デジタルサイネージ表示部110のディスプレイ部分の数は限定されず、複数個あっても良い。図1に示す構成例では、デジタルサイネージ表示部110は2つのディスプレイを備えている例となっている。
図1において上側にある第2のディスプレイ112は、使用者の撮影画像や温度画像を表示するディスプレイである。例えば、後述する識別情報取得部120のカメラ部121により撮影した撮影画像のうち顔画像を中心とした画像領域を表示する。また、サーモグラフィカメラ部130により撮影した温度画像を表示する。カメラ部121の撮影画像と、サーモグラフィカメラ部130の温度画像の表示は、タイムシェアリングで切り替えつつ表示しても良いし、カメラ部121の撮影画像と温度画像をスーパーインポーズで重ねて表示しても良い。利用者は、この上側にある第2のディスプレイ112を見ることにより自分の顔画像を確認したりサーモグラフィ画像を確認したりすることができる。
図1において下側にある第1のディスプレイ111は、防疫対策コンテンツを含む諸情報が表示されるディスプレイである。例えば、通常時(使用者がいない状態)であれば、一般向けの防疫啓蒙の内容を示す防疫対策コンテンツを示すことができる。また、通常時に広告コンテンツを表示することもできる。使用時(ある使用者が防疫対応デジタルサイネージシステム100の前に立って使用している間)であれば、当該使用者の状況(検温結果、マスク着用有無、消毒液スプレー部の使用の有無)などに応じて各種防疫対策の内容を示す防疫対策コンテンツを示すことができる。具体的な防疫対策コンテンツの表示の流れについては後述する。
識別情報取得部120は、所定位置に立つ使用者の識別情報を取得する装置である。
この実施例1では、使用者の識別情報として使用者自身の生体情報、特に顔画像を用いる例であり、図2に示すように、識別情報取得部120は、カメラ部121を備えた構成例となっている。
カメラ部121は、所定位置に立つ使用者の生体画像を撮影する撮影装置である。ここでは、可視光の画像を捉えて撮像するもので良い。
ここで、この例では、制御部160が画像識別部162を備え、さらに、データを蓄積するデータ保持部164、またはデータをネットワーク経由でサーバーに送信するデータ送信部165を備えた構成とする。このように、制御部160が画像識別部162を備え、さらに、データ保持部164を備え、またはデータ送信部165とデータ受信部166を備えた構成であれば、カメラ部121は、所定位置に立つ使用者の生体画像(特に顔画像)を撮影することにより、以下の諸機能を発揮することができる。
第1の機能は「個人識別機能」である。
「個人識別機能」は、制御部160の画像識別部162において、カメラ部121で撮影された個人の撮影画像と、事前に登録されている当該個人の登録画像とのパターンマッチングにて行われる。
なお、個人別の登録画像は、初回であればその場でオンデマンドにて登録する。過去に一度登録されておれば、その登録画像を用いる。登録用の生体画像のデータの保持場所は限定されない。例えば、データ保持部164に登録して防疫対応デジタルサイネージシステム100がローカルに保持しておいても良いし、図1には図示していないサーバーに登録しておいて、データ送信部165を介してカメラ部121で撮影した撮影画像を送信し、サーバー上でパターンマッチングを行い、データ受信部166を介してパターンマッチングの結果を受信する仕組みであっても良い。
なお、「個人識別機能」において、特定された個人の個人情報の内容も限定されない。例えば、顔画像の一致をもって、名前や住所や従業員番号や所属情報などまで個人情報が細かく特定されるものでも良いし、例えば、それらの属性情報までは特定されず、顔画像の一致をもって、過去に出入りした通過記録などの履歴情報が特定されるものでも良い。
この第1の機能である「個人識別機能」を用いることにより、防疫対応デジタルサイネージシステム100の前を通過する際に使用した使用者を特定することができ、通過履歴管理を行うことができる。後述するように、個人別の検温処理結果の履歴記録を管理することができ、例えば、感染症の疾病により急に体温が上がった日から過去に遡って通過履歴を追うことができる。
次に、第2の機能として「マスク装着検出機能」がある。
カメラ部121で撮影した撮影画像を画像識別部162で画像解析することにより、鼻口元にマスクに相当する画像が映り込んでいるか否かを確認することができる。データ保持部164やサーバーに登録された登録画像自体は、マスク未着用、メガネ未着用、アクセサリー未着用の生の顔画像であることが好ましいところ、マスクそのものの画像自体は多種多様なマスク画像も別途、データ保持部164やサーバーに登録しておくことができる。つまり、使用者がマスク着用時であってもパターンマッチングで使用者を特定することができ、さらに、マスク着用の有無も画像解析で検出することができる。つまり、本発明では、画像識別部162において「マスク装着検出機能」が含まれる。
次に、サーモグラフィカメラ部130は、所定位置に立つ使用者の温度画像を撮影する撮影装置である。
ここでは、サーモグラフィカメラ部130は、被写体が発する赤外線を撮影することにより使用者の温度画像を撮影し、撮影画像中の赤外線の波長ごとにグラデーションの色分けを施すことによりサーモグラフが得られる。
制御部160が備える検温処理部163は、サーモグラフィカメラ部130から入力された使用者の温度画像を基にした検温処理を行うものである。ここでは、感染症による発熱の有無を捉えるので、一般に平熱と言われる37度未満の画像部分には、例えばグリーンで色分けし、一般に微熱と言われる37度から37.5度までの画像部分にはイエローで色分けし、一般に発熱と言われる37.5度超の画像部分には赤色で色分けするなど、検温処理結果を表示する。なお、体温(基礎体温)と感染症での発熱温度の関係には個人差があるので、デジタルサイネージ表示部110の下側にある第1のディスプレイ111または上側の第2のディスプレイ112において、数値にて温度表示することも好ましい。
このサーモグラフィカメラ部130と検温処理部163により、使用者の検温処理が実行でき、防疫対応デジタルサイネージシステム100の前を通過する使用者の「検温処理機能」、「感染症の発症の疑いの推定機能」を発揮することができる。
サーモグラフィカメラ部130で撮影した使用者の温度画像において、所定温度以上の体温が検出された場合、つまり、「感染疑い例」が検出された場合、デジタルサイネージ表示部110においてアラーム画像を表示する「アラーム機能」を備えることも好ましい。
また、検温処理結果において、所定温度以上の体温が検出され「感染疑い例」が検出された場合、単に当該使用者にデジタルサイネージ表示部110を介してアラーム画像を表示するのみならず、防疫措置を実行すべく、行政防疫システムまたは防疫管理者端末と連携することも可能である。
消毒液スプレー部140は、使用者がかざした手に対して自動または手動により消毒液を噴霧または噴射するものである。設置場所は限定されないが、例えば、デジタルサイネージ表示部110の筐体の一部に併設しておくことが好ましい。図1の例では、デジタルサイネージ表示部110の筐体の裏面に消毒液スプレー部140が設置され、噴射孔がデジタルサイネージ表示部110の筐体の下部に向いている。他の構成としては、デジタルサイネージ表示部110の筐体の下部の表面側に設けるものや、側面に設けるものでも良い。さらに、デジタルサイネージ表示部110の筐体ではなくフレーム部150の一部に設けるものでも良い。
消毒液スプレー部140は、使用者がかざした手に対して自動で消毒液を噴霧または噴射する構成である場合、物体検知センサが噴射孔の下部に向けてセンシング領域が設定されており、そのセンシング領域に物体(手指)が感知されれば、自動で消毒液を噴霧または噴射する構成で良い。手動で消毒液を噴霧または噴射する構成である場合は、ポンプヘッドやボタンなど使用者の操作をきっかけに作動して消毒液を噴霧または噴射する構造であれば良い。
防疫対応デジタルサイネージシステム100では、使用者が手指を消毒したことが担保できるよう以下の消毒確認機能を備えている。
第1の手消毒確認機能は、消毒液スプレー部140からの消毒液の噴射または噴霧の確認である。
上記のように、消毒液スプレー部140は、自動で消毒液を噴霧または噴射する構成である場合、物体検知センサによる手指の検知と、その後の消毒液スプレー部140の消毒液の噴霧または噴射の検知をもって、使用者がかざした手に対して自動で消毒液を噴霧または噴射したことを確認する。なお、制御部160において、物体検知センサによる手指の検知と、消毒液スプレー部140の自動噴射または自動噴霧を検出することにより、消毒確認機能が充足されたものと取り扱う。
第2の手消毒確認機能は、さらに、実際に手指に消毒液が噴射または噴霧されたことを確認するものである。第1の消毒確認機能では、消毒液スプレー部140の自動噴射または自動噴霧があったとしても、実際に使用者の手指に適切に届いたのかは推測の域を出ない。そこで、第2の消毒確認機能では、手指に消毒液が噴射または噴霧されたことで手指の体表面温度の変化を検出する。
手指に消毒液が触れたことによる体表面温度の変化とは、シンプルには消毒前は手指のもとの温度(例えば36度)であるが、手指に消毒液が触れた場合、消毒液が常温近く(例えば25度)であれば、手指に消毒液が触れた直後であれば消毒液の温度に近づくように変化する(例えば25度近く)。逆に冬場に消毒液の温度を体温より高い温かい温度(例えば40度)にしておけば、手指に消毒液が触れた直後であれば消毒液の温度に近づくように変化する(例えば40度近く)。
また、例えば、手指の生体反応を検出しても良い。
一般にはアルコールや次亜塩素酸水などの消毒液で手指を消毒すると消毒液の蒸発により手指の温度が下がる現象が起こり得る。また、逆に、消毒液の種類や濃度によっては消毒液に触れた手指の生体反応でわずかに熱を帯びることもあり得る。
そこで、「手消毒確認処理」として、消毒液の施用の前後の手指の温度をそれぞれ検温して「手消毒前検温処理」と「手消毒後検温処理」を経て両者の差分を見る。
まず、「手消毒前検温処理」として、消毒液スプレー部140を用いた手の消毒の前に、一度サーモグラフィカメラ部130を介して手の温度画像を撮影させ、検温処理部163による消毒前の手の検温処理を行う。
次に、「手消毒後検温処理」として、消毒液スプレー部140を用いた手の消毒後に、サーモグラフィカメラ部130を介して手の温度画像を撮影させ、検温処理部163による消毒後の手の検温処理を行う。
そして、制御部160は、「手消毒前検温処理」の結果と「手消毒後検温処理」の結果の両者を得て、それらの変化を確認する。
所定の変化、つまり、消毒後に消毒液の温度に近づくように変化していることを確認したり、所定の生体反応が見られる温度に近づくように変化していることを確認したりすることにより「手消毒確認処理」の充足を判断したりすることができる。
次に、フレーム部150は、防疫対応デジタルサイネージシステム100を支持する構造物である。ここでは、直立する2本の棒状体151とそれらを下方で支持する支持台152を備えたものとなっている。フレーム部150の形状や材質などは特に限定されない。
制御部160は、デジタルサイネージ表示部110に表示する内容を制御する。また他のデータ処理に関する諸機能も備えている。
上記したように、制御部160は、検温処理部163、画像識別部162、表示コンテンツ制御部161、データ保持部164、データ送信部165、データ受信部166を備えている。
表示コンテンツ制御部161は、すでに上記した通りである。デジタルサイネージ表示部110の第1のディスプレイ111、第2のディスプレイ112に表示するコンテンツの内容を選択したり、表示するコンテンツの内容を切り替えたりして、表示内容を制御する。表示するコンテンツは特に限定されず、上記したように防疫対策コンテンツのほか、お知らせコンテンツ、広告コンテンツも含まれ得る。また、表示内容は静止画に限らず、動画も含まれ得る。また、デジタルサイネージ表示部110が装備するスピーカからの音声出力も可能である。
検温処理部163は、すでに上記した通りである。
画像識別部162は、すでに上記した通りである。
データ保持部164は、防疫対策コンテンツを含む諸情報など様々なデータを保持することができる。また、個人情報管理を行うために、カメラ部121で取得した撮影画像データ、サーモグラフィカメラ部130で取得した温度画像データなども保持することができる。
データ送信部165は、ネットワークを介した外部へのデータ送信機能であり、上記した撮影画像データや温度画像データを外部のサーバーに送信したり、使用者ごとの履歴情報を送信したりすることができる。なお、ネットワークを装備せずにオフラインでデータを出力する構成もあり得る。この場合はUSB端子などを装備して外部にデータを出力する構成などがあり得る。
データ受信部166は、ネットワークを介した外部からのデータ受信機能であり、上記した登録画像データを外部のサーバーから受信したり、防疫対策コンテンツを含む諸情報など様々なデータを受信したりすることができる。
制御部160は、上記した検温処理部163、画像識別部162、データ保持部164、データ送信部165、データ受信部166を連動させて、上記した「個人識別機能」や「検温処理機能」や「マスク装着検出機能」や「手消毒確認機能」を行い、使用者の状況に合わせて適切な「防疫対策コンテンツ」を含む諸情報をデジタルサイネージ表示部110の第1のディスプレイ111に表示する制御部である。
なお、筐体としては、制御部160をデジタルサイネージの本体装置とは別に「セットトップボックス」という形で供給し、デジタルサイネージの本体装置の近隣にセットトップボックスを設ける構成も可能である。
本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100と行政防疫システム、防疫管理者端末と連携させるマクロな防疫システムについては実施例2において後述する。
以下、本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100の使用例について説明する。
図3から図8は、防疫対応デジタルサイネージシステム100の使用の流れの例を示す図である。
本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100は様々な用い方があるが、ここでは一例として、アミューズメントパークのゲート前に設置された例として説明する。
表示コンテンツ制御部161は、デフォルトとして、デジタルサイネージ表示部110にウエルカムメッセージを表示する。この例では、「ようこそ。所定位置に立ってカメラの方に顔を向けてください。」というメッセージを第1のディスプレイ111に表示する(図3ステップS1、S2)。
使用者は、防疫対応デジタルサイネージシステム100の前付近に指定されている所定位置に立ち、防疫対応デジタルサイネージシステム100のカメラ部121により自らの顔を向けて撮影する(図4ステップS3)。
なお、施設の運用によっては、事前予約によって発行した入場券の提示を行わせる場合もある。例えば、入場券に印刷されたバーコードを読み取らせたり、入場券に埋め込まれた無線チップを読み取ったり、スマートフォン内に電子入場券がダウンロードされていてスマートフォンから電子入場券を読み取らせたりすることもあり得る。
防疫対応デジタルサイネージシステム100の画像識別部162は、入力された撮影画像をもとに、個人識別を実行する。実行結果のデータをデータ保持部164に保存する(図4ステップS4)。
画像識別部162は個人識別の結果を表示コンテンツ制御部161に通知し(図4ステップS5)、表示コンテンツ制御部161はその個人識別の結果に応じた表示コンテンツをデジタルサイネージ表示部110に出力する(図4ステップS6)。
個人識別に成功した場合であれば、この例では、「〇〇さんこんにちは。ご来場をお待ちしておりました。」というメッセージを第1のディスプレイ111に表示する(図4ステップS7−1)。
個人識別に失敗した場合であれば、この例では、「入場資格を確認できませんでした。入場資格をお持ちの方はもう一度所定位置に立ってカメラの方に顔を向けてください。」というメッセージを第1のディスプレイ111に表示する(図4ステップS7−2)。
結局、個人識別に成功しない場合、使用者が特定できていないので、そのままゲートの通過を認めるか否かはアミューズメントパーク側の運用による。
ここでは、個人識別に成功した場合として説明を続ける。
画像識別部162は、ステップ3で入力された撮影画像をもとに、引き続きマスク装着検出機能を実行する。実行結果のデータをデータ保持部164に保存する(図5ステップS8)。
画像識別部162はマスク装着検出結果を表示コンテンツ制御部161に通知し(図5ステップS9)、表示コンテンツ制御部161はそのマスク装着検出結果に応じた表示コンテンツをデジタルサイネージ表示部110に出力する(図5ステップS10)。
マスク装着検出に成功した場合であれば、この例では、「〇〇さんのマスク装着が確認できました。所定位置に立ってサーモグラフィカメラの方に顔を向けてください。」というメッセージを第1のディスプレイ111に表示する(図5ステップS11−1)。
マスク装着検出に失敗した場合であれば、この例では、「〇〇さんのマスク装着が確認できません。マスク装着後に再びカメラの方に顔を向けてください。」というメッセージを第1のディスプレイ111に表示する(図5ステップS11−2)。
結局、マスク装着が確認できない場合(使用者が所持していない場合なども含む)、そのままゲートの通過を認めるか否かはアミューズメントパーク側の運用による。
ここでは、マスク装着検出に成功した場合として説明を続ける。
防疫対応デジタルサイネージシステム100のサーモグラフィカメラ部130でサーモグラフィ画像を撮影し(図6ステップS12)、検温処理部163は、入力されたサーモグラフィ画像をもとに、検温処理を実行する。検温処理結果のデータをデータ保持部164に保存する(図6ステップS13)。
検温処理部163は検温処理結果を表示コンテンツ制御部161に通知し(図6ステップS14)、表示コンテンツ制御部161はその検温処理結果に応じた表示コンテンツをデジタルサイネージ表示部110に出力する(図6ステップS15)。
検温処理の結果、発熱が確認できない場合であれば、この例では、「〇〇さんの検温の結果、発熱は確認できませんでした。消毒液スプレーノズルに手を差し出して消毒してください。」というメッセージを第1のディスプレイ111に表示する(図6ステップS16−1)。なお、第2のディスプレイ112において、サーモグラフィ画像を表示することも可能である。
検温処理の結果、発熱が確認された場合であれば、この例では、「〇〇さんの検温の結果、発熱が確認されました。入場できません。防疫管理者が来るまで待機場所でお待ちください。」というメッセージを第1のディスプレイ111に表示する(図6ステップS16−2)。
なお、第2のディスプレイ112において、サーモグラフィ画像を表示することも可能である。また、第1のディスプレイ112において待機場所への案内ガイダンスを表示することも可能である。
「検温処理機能」で「感染疑い例」が検出された場合、ゲートの通過を認めずに、防疫管理者端末に「感染疑い例」検出情報を通知し、その後の対応はアミューズメントパーク側の運用に委ねることもできる。
ここでは、検温処理の結果、発熱が確認できなかった場合として説明を続ける。
使用者は、消毒液スプレー部140のノズルに手を差し出して消毒液によるスプレーを受け取り、手指を消毒する(図7ステップS17)。
なお、この例では、上記した第2の手消毒確認機能を用いる例とし、手指の消毒前の検温をする。そのため、先に手指の消毒前の検温をするため、手指の消毒処理の前に先立ってサーモグラフィカメラ部130により手を向けて撮影をさせ、その後に消毒液スプレー部140に手を差し出して消毒することとなる。
消毒液スプレー部140に手を差し出して消毒した後、サーモグラフィカメラ部130により手を向けて撮影をして手指の検温処理を行ない、手消毒確認機能を実行する。検温処理部163は手消毒確認結果のデータをデータ保持部164に保存する(図7ステップS18)。
検温処理部163は手消毒確認結果を表示コンテンツ制御部161に通知し(図7ステップS19)、表示コンテンツ制御部161はその手消毒確認結果に応じた表示コンテンツをデジタルサイネージ表示部110に出力する(図7ステップS20)。
手消毒確認の結果、手消毒の確認ができた場合であれば、この例では、「〇〇さんの手指消毒が確認できました。ゲートを通過して入場してください。」というメッセージを第1のディスプレイ111に表示する(図7ステップS21−1)。
手消毒確認の結果、手消毒の確認ができなかった場合であれば、この例では、「〇〇さんの手指消毒が確認できません。もう一度消毒液スプレーノズルに手を差し出して消毒してください。」というメッセージを第1のディスプレイ111に表示する(図7ステップS21−2)。
サーモグラフィカメラ部130における消毒前の手指の検温結果と消毒後の手指の検温結果の温度変化を検出できれば、表示コンテンツ制御部161は手指消毒を確認した旨の図7ステップS21−1の「防疫対策コンテンツ」を表示する。
結局、温度画像の温度変化を検出できない場合、手指消毒が不十分である可能性があるが、その後の対応はアミューズメントパーク側の運用に委ねることもできる。
当該使用者のゲート通過が確認できれば、データ保持部164に保持されていた当該使用者の入場時のデータが、データ送信部165からネットワーク200を介して行政防疫システムや防疫管理者端末などで送信される(図8ステップS22、S23)。
なお、上記の例では、防疫対策コンテンツが日本語だけの表示であるが、複数の言語に対応することも好ましい。例えば、使用者の属性に応じた表示言語を自動的に選択し、または、所定時間で表示言語を自動的に切り替えるものとすることができる。
また、上記例では、アミューズメントパーク施設のゲート付近に設置した例として紹介したが、その他様々なシーンでの適用が可能である。例えば、不特定多数が訪れる店舗、ショッピングセンター、商業施設、行政施設等の様々な場所に設置することができる。また、特定の者が出入りする企業、工場、建設現場の従業員出入口などにも設置することができる。
実施例2にかかる本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100aの基本構成を説明する。特に、識別情報取得部120aがコード情報読み取り装置122を備え、入場者が携帯する媒体(チケット)に印刷等されたコード情報をコード情報読み取り装置122により読み取って入場者を識別する例について説明する。
図9は、実施例2にかかる防疫対応デジタルサイネージシステム100aの外観構成例を示す図である。図10は、実施例2にかかる防疫対応デジタルサイネージシステム100aの構成例を示すブロック図である。
図9、図10に示すように、実施例2にかかる防疫対応デジタルサイネージシステム100aは、実施例1と同様、デジタルサイネージ表示部110、識別情報取得部120a、サーモグラフィカメラ部130、消毒液スプレー部140、フレーム部150、制御部160(図示せず)を備えた構成となっている。
なお、実施例2にかかる防疫対応デジタルサイネージシステム100aでは、識別情報取得部120aが、識別情報取得部120a−1としてカメラ部121と、識別情報取得部120a−2としてコード情報読み取り装置122を備えた構成となっている。
以下の説明において、実施例1と同様の構成、同様の説明は適宜省略する。
図10に示したデジタルサイネージ表示部110、サーモグラフィカメラ部130、消毒液スプレー部140、フレーム部150の各構成については、実施例1と同様で良いのでここでは説明を適宜省略する。
識別情報取得部120aは実施例1と同様、所定位置に立つ使用者の識別情報を取得する装置であるが、この実施例2では、図10に示すように、識別情報取得部120a−2として、コード情報読み取り装置122がデジタルサイネージ表示部110の下部に搭載された構成となっている。コード情報読み取り装置122の設置位置は限定されないが、下部に配置した方がチケットなどを読み取らせやすい場合が多い。また、併せて識別情報取得部120a−1としてカメラ部121がデジタルサイネージ表示部110の上部に搭載された例となっており、マスク検出処理を実行する例となっている。カメラ部121の位置は限定されないが、上部の方が顔画像の撮影には適している場合が多い。なお、マスク検出処理を行わない場合などであればカメラ部121を搭載しない構成もあり得る。
カメラ部121を搭載する場合、カメラ部121は実施例1のものと同様で良い。
コード情報読み取り装置122は、入場者が携帯する媒体が保持するコード情報を読み取る装置である。入場者が携帯する媒体がチケットなどの紙媒体等であれば、コード情報読み取り装置122は、リーダー装置として、その紙媒体等に印刷等されたコード情報を読み取る装置で良く、例えば、スキャナ装置であり、スキャナ機能と、スキャナで読み取ったコード画像情報をデコードするデコード機能が搭載されたものである。媒体が保持するコード画像情報がバーコードなどの一次元コードの場合、コード情報読み取り装置122はバーコード読み取り装置で良く、媒体が保持するコード画像情報がQRコード(登録商標)などの二次元ドットコードなどであれば、QRコード読み取り装置で良い。
媒体が保持するコード画像情報は限定されないが、バーコードやQRコード(登録商標)など広く普及しているものでも良い。
なお、デコード機能は制御部160の画像識別部162に搭載されるパターンでも良い。この構成例では、デコード機能が画像識別部162に搭載された例として説明する。
なお、入場者が携帯する媒体が無線ICチップ搭載の媒体等であれば、コード情報読み取り装置122は、無線通信機能を備え、媒体に搭載された無線ICチップとの間で無線通信してコード情報を読み取る装置である。例えば、RFIDタグリーダ、Bluetoothリーダーなどで良い。
制御部160は、実施例1と同様、表示コンテンツ制御部161、画像識別部162、検温処理部163、データ保持部164、データ送信部165、データ受信部166を備えており、実施例1と同様、「個人識別機能」、「マスク装着検出機能」、「検温処理機能」「手消毒確認処理」などを実行するが、実施例2では、制御部160の「個人識別機能」に異なる部分があり、また、「入場ガイダンス表示機能」が搭載されている。
まず、実施例2にかかる制御部160の「個人識別機能」では、識別情報取得部120a−2のコード情報読み取り装置122を介して得たコード情報を受け取り、「個人識別機能」を用いて使用者を特定する。この実施例2では、正当に入場できる権限を持つ者か否かを特定することを基本とする。つまり、顔画像のような生体情報まではマッチングには不要で、その媒体(チケット)を持つか否かが問われるケースには有効な手段である。
次に、実施例2にかかる制御部160は、「入場ガイダンス表示機能」を保持し、「個人識別機能」と「検温処理機能」と「手消毒確認処理」と「入場ガイダンス表示機能」を連動させることができる。
「個人識別機能」を用いて、使用者が携帯する媒体により、入場権限を保持する者である個人識別ができれば、そのまま入場を許可するものではなく、制御部160が、使用者ごとに検温処理機部163による検温処理結果が正常である「検温処理機能」、消毒液スプレー部140の「手消毒確認処理」を条件として、媒体を携帯する使用者への入場ガイダンス情報をデジタルサイネージ表示部110に表示する。
このように、「個人識別機能」と「検温処理機能」と「手消毒確認処理」と「入場ガイダンス表示機能」を連動させることにより、入場者の健康状態を確認した上で入場案内を実行する。
なお、入場先としては、限定されないが、建物、ホール、ブース、ルームという施設のみならず、列車、バス、船舶、車両、または搭乗ゲートなどの交通手段もある。
入場ガイダンス情報としては、使用者に割り当てられた施設そのもの、さらに、それらの座席への誘導案内情報とすることができる。
また、入場ガイダンスの案内のみならず、チケットを携帯する使用者による入場を把握できるので、制御部が施設管理システムに使用者の入場情報を通知する運用も可能である。
以下、実施例2の防疫対応デジタルサイネージシステム100aの使用例、操作例について説明する。
図11から図16は、防疫対応デジタルサイネージシステム100aの使用の流れの例を示す図である。
本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100aは様々な用い方があるが、ここでは一例として、アミューズメントパークのゲート前に設置された例として説明する。
デジタルサイネージ表示部110へのウエルカムメッセージの表示(図11ステップS31、S32)を行う。
ここでは、「ようこそ。チケットをスキャンしてください。」や「チケットをコード読み取り装置にかざしてください。」というガイダンスをデジタルサイネージ表示部110に表示する。
使用者が識別情報取得部120a−2のコード読み取り装置122により、使用者が携帯する媒体、例えば、チケットに印刷されたQRコード(登録商標)を読み取らせる。(図12ステップS33)。
防疫対応デジタルサイネージシステム100の制御部160の画像識別部162は、入力されたコード情報をデコードし、制御部160が所定日時に施設で開催されているイベントの入場券か否かを判断し、その使用者に割り当てられている座席情報などを特定し、実行結果のデータをデータ保持部164に保存する(図12ステップS34)。
その結果に応じて表示コンテンツ制御部161はデジタルサイネージ表示部110への入場資格の確認結果メッセージの表示を行う(図12ステップS36、S37−1、S37−2)。
例えば、入場資格の確認に成功した場合であれば、この例では、「ご来場をお待ちしておりました。」と表示し、引き続き、マスク装着確認処理のメッセージも表示する。例えば、「マスクの確認です。所定位置に立ってカメラの方に顔を向けてください。」というメッセージを表示する。
例えば、入場資格の確認ができない場合であれば、再度チケットの読み取りを案内する。最終的に入場資格の確認ができない場合の運用は施設側の運用による。
次に、使用者がメッセージに従い、識別情報取得部120a−1のカメラ部121に顔を向けて撮影する(図13ステップS38)。
制御部160の画像識別部162は、入力された顔画像情報をもとにマスク装着検出処理を行い、実行結果のデータをデータ保持部164に保存する(図13ステップS39)。
それらの結果に応じて表示コンテンツ制御部161がマスク装着検出結果に応じた表示コンテンツをデジタルサイネージ表示部110に出力する(図13ステップS40、S41)。
例えば、マスク装着検出に成功した場合であれば、この例では、「マスク装着が確認できました。」という表示を行い、併せて、検温処理に向けたメッセージも表示し、「所定位置に立ってサーモグラフィカメラの方に顔を向けてください。」というメッセージも第1のディスプレイ111に表示する(図13ステップS42−1)。
例えば、マスク装着検出に失敗した場合であれば、再度顔画像の撮影を案内する。最終的にマスク装着の確認ができない場合の運用は施設側の運用による。
次に、使用者は、防疫対応デジタルサイネージシステム100aのサーモグラフィカメラ部130でサーモグラフィ画像を撮影し(図14ステップS43)、検温処理部163は、入力されたサーモグラフィ画像をもとに、検温処理を実行する。検温処理結果のデータをデータ保持部164に保存する(図14ステップS44)。
検温処理部163は検温処理結果を表示コンテンツ制御部161に通知し(図14ステップS45)、表示コンテンツ制御部161はその検温処理結果に応じた表示コンテンツをデジタルサイネージ表示部110に出力する(図14ステップS46)。
検温処理の結果、発熱が確認できない場合であれば、この例では、「〇〇さんの検温の結果、発熱は確認できませんでした。消毒液スプレーノズルに手を差し出して消毒してください。」というメッセージを第1のディスプレイ111に表示する(図14ステップS47−1)。なお、第2のディスプレイ112において、サーモグラフィ画像を表示することも可能である。
発熱が確認できた場合であれば、「検温の結果、発熱が確認されました。入場できません。防疫管理者が来るまで待機場所でお待ちください。」などのメッセージを案内する(図14ステップS47−2)。最終的な運用は施設側の運用による。
次に、使用者による消毒液スプレー部140の使用が確認できれば、表示コンテンツ制御部161に通知し(図15ステップS48)、表示コンテンツ制御部161はその識別の結果に応じた表示コンテンツである「入場ガイダンス情報」をデジタルサイネージ表示部110に出力する(図15ステップS49)。
この例では、「お客様の入場ホールはAホールです。座席は〇〇番です。」などの「入場ガイダンス情報」を第1のディスプレイ111に表示する(図15ステップS50−1)。
消毒液スプレー部140の使用が確認できない場合であれば、再度「手指消毒が確認できません。もう一度消毒液スプレーノズルに手を差し出して消毒してください。」というメッセージを表示する(図15ステップS50−2)。
当該使用者のゲート通過が確認できれば、データ保持部164に保持されていた当該使用者の入場時のデータが、データ送信部165からネットワーク200を介して行政防疫システムや防疫管理者端末などで送信される(図16ステップS51、S52)。
なお、上記の例では、防疫対策コンテンツが日本語だけの表示であるが、複数の言語に対応することも好ましい。例えば、使用者の属性に応じた表示言語を自動的に選択し、または、所定時間で表示言語を自動的に切り替えるものとすることができる。
また、上記例では、アミューズメントパーク施設のゲート付近に設置した例として紹介したが、その他様々なシーンでの適用が可能である。例えば、建物、ホール、ブース、ルームという施設のみならず、列車、バス、船舶、車両、または搭乗ゲートなどの交通手段もある。
実施例3として、本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100b、行政防疫システム300、防疫管理者端末400を連携させたマクロな防疫システムの構成例を示す。
図17は、実施例3にかかる本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100bを組み込んだマクロな防疫システムを示す図である。
図17に示すように、制御部160がデータ送信部165およびデータ受信部166を介して防疫管理者端末200、行政が運営する行政防疫システム300との間でデータをやり取りする構成となっている。
この構成例では、実施例1で示したように、防疫対応デジタルサイネージシステム100bで得た情報、特に、検温処理結果を示す情報を、制御部160がネットワークを介して行政防疫システム300または防疫管理者端末400へ通知する「防疫情報送信機能」を備えている。
行政の防疫担当者として、感染疑い例の情報が通知された場合、救急車の手配、病院や保健所でのPCR検査(ポリメラーゼチェーンリアクション検査)などより詳細な検査の受診を要請することがある。そこで、防疫対応デジタルサイネージシステム100に対して行政の要請等に基づく防疫コンテンツの表示を要請することができる。制御部160は、データ受信部166を介して行政防疫システム210または防疫管理者端末220から得た情報を基に、行政の要請等に基づく防疫コンテンツを表示する。
また、この構成例では、実施例3にかかる本発明の防疫対応デジタルサイネージシステム100bは、GPS装置170を備えており、制御部160が「防疫情報送信機能」において送信する情報に、検温処理結果に加え、位置情報を含むことができるものとなっている。このように、検温処理結果(感染疑い例の情報)と位置情報を併せた情報とすることにより、防疫担当者がどのエリアでどのような検温処理結果が得られているかの防疫管理情報を得ることができる。
以上、本発明の防疫対応デジタルサイネージシステムの構成例における好ましい実施例を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明の防疫対応デジタルサイネージシステムは、不特定多数が訪れる店舗、ショッピングセンター、商業施設、アミューズメントパーク、行政施設等、また特定の者が出入りする企業、工場、建設現場の従業員出入口などにも設置することができる。
100 防疫対応デジタルサイネージシステム
110 デジタルサイネージ表示部
111 ディスプレイ(下側)
112 ディスプレイ(上側)
120 識別情報取得部
121 カメラ部
122 コード情報読み取り部
130 サーモグラフィカメラ部
140 消毒液スプレー部
150 フレーム部
160 制御部
161 表示コンテンツ制御部
162 画像識別部
163 検温処理部
164 データ保持部
165 データ送信部
166 データ受信部
170 GPS装置
200 ネットワーク
300 行政防疫システム
400 防疫管理者端末

Claims (13)

  1. 防疫対策コンテンツを含む諸情報の表示が可能なデジタルサイネージ表示部と、
    前記デジタルサイネージ表示部に表示する内容を制御する制御部と、
    所定位置に立つ使用者の識別情報を取得する識別情報取得部と、
    前記使用者の温度画像を撮影するサーモグラフィカメラ部と、
    前記サーモグラフィカメラ部から入力された前記使用者の前記温度画像を基にした検温処理結果を得る検温処理機部と、
    前記使用者がかざした手に対して自動または手動により消毒液を噴霧または噴射する消毒液スプレー部を備えたことを特徴とする防疫対応デジタルサイネージシステム。
  2. 前記制御部が画像識別部を備え、
    前記画像識別部を用いて、前記識別情報取得部を介して得られた前記識別情報を基に前記使用者を識別することを特徴とする請求項1に記載の防疫対応デジタルサイネージシステム。
  3. 前記使用者の生体画像が前記使用者の前記識別情報であり、
    前記識別情報取得部が、前記使用者の生体画像を撮影するカメラ部を備え、
    データを蓄積するデータ保持部、またはデータをネットワーク経由でサーバーに送信するデータ送信部を備え、
    前記画像識別部が、前記識別情報取得部の前記カメラ部を介して得られた前記識別情報である前記使用者の生体画像を基に前記使用者を識別し、少なくとも前記使用者ごとに通過日時と前記検温処理機部による前記検温処理結果または前記温度画像を履歴情報として前記データ保持部に蓄積する、または前記データ送信部を介して前記サーバーにデータ送信することを特徴とする請求項2に記載の防疫対応デジタルサイネージシステム。
  4. 前記使用者の識別情報が、前記使用者が携帯する媒体が保持するコード情報であり、
    前記識別情報取得部が、前記使用者が携帯する前記媒体から前記コード情報を読み取るコード読み取り装置を備え、
    前記画像識別部が、前記識別情報取得部の前記コード読み取り装置を介して得られた前記識別情報である前記コード情報を基に前記使用者を識別し、
    前記制御部が、少なくとも前記使用者ごとに前記検温処理機部による前記検温処理結果が正常であること、および前記消毒液スプレー部の使用が確認できたことを条件として、前記媒体を携帯する前記使用者への入場ガイダンス情報を前記デジタルサイネージ表示部に表示するものであることを特徴とする請求項2に記載の防疫対応デジタルサイネージシステム。
  5. 前記媒体がチケットであり、
    前記コード情報が前記チケットに印刷された一次元バーコードまたは二次元ドットコードであり、
    前記入場ガイダンス情報が、前記使用者に割り当てられた建物、ホール、ブース、ルーム、列車、バス、船舶、または搭乗ゲート、またはそれらの座席への誘導案内情報であることを特徴とする請求項4に記載の防疫対応デジタルサイネージシステム。
  6. 前記制御部が、前記チケットを携帯する前記使用者による入場を把握し、施設管理システムに前記使用者の入場情報を通知することを特徴とする請求項5に記載の防疫対応デジタルサイネージシステム。
  7. 前記サーモグラフィカメラ部で撮影した前記使用者の前記温度画像において、所定温度以上の体温が検出された場合に、前記デジタルサイネージ表示部においてアラーム画像を表示するアラーム機能、または、防疫管理者に通知する通知機能を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の防疫対応デジタルサイネージシステム。
  8. 画像認識処理部を備え、
    前記画像認識処理部により、前記カメラ部で撮影した前記使用者の前記生体画像において、前記使用者の顔の所定範囲にマスクが装着されているか否かを判別するマスク装着検出処理を実行し、
    前記マスク装着検出処理結果において前記マスクを装着していないことが検出された前記使用者に対して、前記制御部が前記デジタルサイネージ表示部において表示する前記防疫対策コンテンツに前記マスクの装着を誘導する表示内容を含めることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の防疫対応デジタルサイネージシステム。
  9. 前記使用者による前記消毒液スプレー部を用いた前記手の消毒前に、前記サーモグラフィカメラ部を介して手の前記温度画像を撮影させ、前記検温処理機部による消毒前の手の検温処理を行う手消毒前検温処理と、
    前記使用者による前記消毒液スプレー部を用いた前記手の消毒後に、前記サーモグラフィカメラ部を介して手の前記温度画像を撮影させ、前記検温処理機部により消毒後の手の検温処理を行う手消毒後検温処理と、
    前記手消毒前検温処理の結果と、前記手消毒後検温処理の結果の変化を確認する手消毒確認処理を実行することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の防疫対応デジタルサイネージシステム。
  10. 前記使用者ごとの前記検温処理結果の内容に応じて、前記制御部が表示する前記防疫対策コンテンツを選択して前記デジタルサイネージ表示部に表示させることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の防疫対応デジタルサイネージシステム。
  11. 前記使用者ごとの前記検温処理結果の内容に応じて、前記制御部がネットワークを介して行政防疫システムまたは防疫管理者端末へ前記検温処理結果を通知する送信機能と、
    前記行政防疫システムまたは前記防疫管理者端末から当該前記使用者に対して提示すべきガイダンス情報を受信する受信機能を備え、
    前記制御部が、前記ガイダンス情報を前記防疫対策コンテンツに含めて前記デジタルサイネージ表示部に表示させる請求項1から10のいずれかに記載の防疫対応デジタルサイネージシステム。
  12. 前記送信機能において送信する情報に、前記検温処理結果に加え、位置情報を含み、前記行政防疫システムまたは前記防疫管理者端末を介して防疫担当者がどのエリアでどのような検温処理結果が得られているかの防疫管理情報を得ることができる請求項11に記載の防疫対応デジタルサイネージシステム。
  13. 前記防疫対策コンテンツが日本語および複数の言語に翻訳したコンテンツであり、前記使用者の属性に応じた表示言語を自動的に選択し、または、所定時間で前記表示言語を自動的に切り替えるものであることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の防疫対応デジタルサイネージシステム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023223365A3 (en) * 2022-05-20 2023-12-28 Svai Ehf. Device and method for quality control of hand hygiene and for disinfection of hands

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