JP2021186248A - 展開型使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者や着用させる者の状態や都合で装着方法を変えることができる展開型使い捨ておむつを提供する。【解決手段】互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有し、第1胴回り部と、第2胴回り部と、第1胴回り部と第2胴回り部との間に設けられた股下部と、を備えた展開型使い捨ておむつ(1)であって、第1胴回り部は、横方向に沿ったベルト部(50)を備え、展開型使い捨ておむつ(1)は、ベルト部(50)の長さが第1長さである第1状態と、ベルト部(50)の長さが、第1長さより長い第2長さである第2状態のいずれの状態でも装着可能であり、第1状態のときは、ベルト部(50)が第2胴回り部側に巻き付けられない状態で装着され、第2状態のときは、ベルト部(50)が第2胴回り部側に巻き付けられた状態で装着されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、展開型使い捨ておむつに関する。
従来、吸収性物品としてベルトタイプの使い捨ておむつが知られている。例えば、特許文献1には、ベルトタイプの使い捨ておむつとして、起立状態の乳幼児の腹側にオムツの第1本体(腹側胴回り部)を配置し、一対の腰バンドをそれぞれお尻側に回し、連結させて、オムツの第2本体(背側胴回り部)をお尻側に配置して着用させる腰バンドを備えたオムツが記載されている。
特表2019−524169号公報
特許文献1の腰バンドを備えたオムツは、起立状態の乳幼児への装着に適している一方で、横になった状態の乳幼児への装着は、腰バンドを備えない従来のテープ型のおむつが適している。腰バンドを備えたオムツを横になった状態の乳幼児に装着させようとすると、腰バンドが邪魔になったり、腰バンドが着用者の肌に当接して、着用者に違和感を与えたりする恐れがあった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、着用者や着用させる者の状態や都合で装着方法を変えることができる展開型使い捨ておむつを提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有し、第1胴回り部と、第2胴回り部と、前記第1胴回り部と前記第2胴回り部との間に設けられた股下部と、を備えた展開型使い捨ておむつであって、前記第1胴回り部は、前記横方向に沿ったベルト部を備え、前記展開型使い捨ておむつは、前記ベルト部の長さが第1長さである第1状態と、前記ベルト部の長さがが、前記第1長さより長い第2長さである第2状態のいずれの状態でも装着可能であり、前記第1状態のときは、前記ベルト部が前記第2胴回り部側に巻き付けられない状態で装着され、前記第2状態のときは、前記ベルト部が前記第2胴回り部側に巻き付けられた状態で装着されることを特徴とする展開型使い捨ておむつである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、ベルト部を備えた展開型使い捨ておむつが第1状態でも第2状態でも装着可能であるため、着用者や着用させる者の状態や都合で装着方法を変えることができる。
おむつ1の概略斜視図である。 ベルト部50を横方向に展開した状態のおむつ1の平面図である。 ベルト部50を折り返した状態のおむつ1の平面図である。 第1状態のおむつ1の装着方法を説明する図である。 第2状態のおむつ1の装着方法を説明する図である。 図6Aは、図2中のA部分を拡大した図である。図6Bは、図6Aに示すa−aでの断面図である。 図7Aは、図3中のB部分を拡大した図である。図5Bは、図5Aに示すb−bでの断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有し、第1胴回り部と、第2胴回り部と、前記第1胴回り部と前記第2胴回り部との間に設けられた股下部と、を備えた展開型使い捨ておむつであって、前記第1胴回り部は、前記横方向に沿ったベルト部を備え、前記展開型使い捨ておむつは、前記ベルト部の長さが第1長さである第1状態と、前記ベルト部の長さが、前記第1長さより長い第2長さである第2状態のいずれの状態でも装着可能であり、前記第1状態のときは、前記ベルト部が前記第2胴回り部側に巻き付けられない状態で装着され、前記第2状態のときは、前記ベルト部が前記第2胴回り部側に巻き付けられた状態で装着されることを特徴とする展開型使い捨ておむつである。
このような展開型使い捨ておむつによれば、ベルト部を備えた展開型使い捨ておむつが第1状態でも第2状態でも装着可能であるため、着用者や着用させる者の状態や都合で装着方法を変えることができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記第1状態において、前記ベルト部が折り返されていることが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、展開型使い捨ておむつの装着にベルト部が直接寄与しない第1状態において、ベルト部が邪魔にならないように装着可能となる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記第1状態において、前記ベルト部が前記第1胴回り部の非肌側面の側に折り返されていることが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、第1状態において、ベルト部が着用者の肌に当接しないようにすることで、装着時に、着用者に違和感を与えにくくし、肌触りを向上させることができる。
互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有し、第1胴回り部と、第2胴回り部と、前記第1胴回り部と前記第2胴回り部との間に設けられた股下部と、を備えた展開型使い捨ておむつであって、前記第1胴回り部は、前記横方向に沿ったベルト部を備え、前記ベルト部が、前記第1胴回り部の非肌側面の側に折り返されていることを特徴とする展開型使い捨ておむつである。
このような展開型使い捨ておむつによれば、ベルト部が第1胴回り部の非肌側面の側に折り返された状態で着用したとしても、ベルト部が着用者の肌に当接せず、着用者に違和感を与えにくくすることができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記第1状態において、前記ベルト部は、折り返された状態を維持するための接合部を有し、前記接合部は、分離可能であることが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、接合部によって、ベルト部の折り返し状態を維持することができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記接合部は、前記ベルト部の先端部側の端部の方が、前記ベルト部の基端部側の端部より、接合強度が強いことが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、不用意に接合部が外れて、ベルト部が展開してしまう恐れを軽減させることができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記第1状態は、前記ベルト部に設けられた折り線で折り返されており、前記ベルト部を前記横方向に展開した状態において、前記ベルト部は、前記折り線より先端側に、前記ベルト部を分断させるための切り取り線を有することが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、第2状態の展開型使い捨ておむつの切り取り線でベルト部を分断させることで、容易に着用者から展開型使い捨ておむつを脱がせることができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記第2胴回り部の前記横方向の各端部に設けられたファスニングテープを有し、前記ベルト部は、第1面と、前記第1面の反対側の第2面を有し、前記第1面及び前記第2面は、それぞれ前記ファスニングテープと係合可能な係合領域を備えることが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、第1面にも第2面にも、ファスニングテープをベルト部材に係合させることができるため、第1状態でも第2状態でも展開型使い捨ておむつとして装着させることが可能となる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記ベルト部が、前記ファスニングテープを係止するためのターゲット部材で形成されていることが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、ファスニングテープをベルト部の任意の場所に係合させることができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記第2胴回り部の前記横方向の各端部に設けられたファスニングテープを有し、前記ベルト部を前記横方向に展開した状態において、前記横方向における一方側の前記ベルト部の側端が、前記一方側の前記ファスニングテープの側端より外側に位置することが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、横方向における一方側において、ファスニングテープより横方向に長いベルト部とすることで、着用者の胴回りに巻き付けるためのベルト部であることを認識させやすい。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記ベルト部は、第2状態のときに、前記ベルト部を前記第2胴回り部側に巻き付けられた状態を維持するためのフック部を有し、前記第2状態において、前記フック部が、前記ベルト部の非肌側面に位置することが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、第2状態の展開型使い捨ておむつとして使用する際に、フック部が着用者の肌に当接する恐れを軽減させることができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記第1胴回り部は、前記横方向の各端部に前記ベルト部を備えることが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、ベルト部の長さをより短くすることができるため、装着させようとする者は、横方向における一方側にのみベルト部を設けた場合よりベルト部を扱いやすくなる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記第1胴回り部は、前記横方向の一方側の端部に前記ベルト部を備え、他方側の端部に前記ベルト部を備えないことが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、ベルト部が1つであるため、一方の手でベルト部を持ち、もう一方の手で展開型使い捨ておむつ本体を支持することができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記ベルト部は、第2状態のときに、前記ベルト部を前記第2胴回り部側に巻き付けられた状態を維持するためのフック部を有し、前記第2胴回り部の前記横方向の各端部に設けられたファスニングテープを有し、前記第1状態において、前記フック部は、前記展開型使い捨ておむつを前記横方向に3分割した領域のうち、中央領域に設けられていることが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、一般的に、展開型使い捨ておむつの中央領域より横方向の外側にファスニングテープを係合させるため、フック部を中央領域に設けることで、第1状態のときにフック部がファスニングテープの第1胴回り部の側への係合を邪魔する恐れを軽減させることができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、第1状態において、前記ベルト部は、先端部に、前記ベルト部の先端部であることを示す目印部が、外部から視認可能に設けられていることが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、展開型使い捨ておむつを装着させようとする者は、第1状態でも、ベルト部の先端部の位置を認識しやすくなり、ベルト部の操作を行いやすくなる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記ベルト部のうち、前記目印部の色が、前記目印部以外の場所の色と異なることが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、展開型使い捨ておむつを装着させようとする者は、目印部を認識しやすくなるため、ベルト部の操作をより行いやすくなる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記ベルト部は、第2状態のときに、前記ベルト部を第2胴回り部側に巻き付けられた状態を維持するためのフック部を有し、前記ベルト部を前記横方向に展開した状態において、前記ベルト部の前記フック部を備えた領域を含む先端側、又は前記フック部より先端側は、前記ベルト部の前記フック部より基端側より積層された部材の数が多いことが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、ベルト部の先端側の領域の剛性をより高くすることができ、ベルト部の操作の際にベルト部の先端部を掴みやすくなる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記ベルト部が、伸縮領域を有することが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、伸縮領域を有するベルト部が、着用者の胴回りにフィットしやすくなる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記ベルト部は、第2状態のときに、前記ベルト部を前記第2胴回り部側に巻き付けられた状態を維持するためのフック部を有し、前記ベルト部を前記横方向に展開した状態において、前記伸縮領域は、前記ベルト部の前記フック部より基端部側に設けられていることが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、ベルト部のフック部より基端部側の領域が伸縮することで、第2状態のベルト部が着用者の胴回りにフィットしやすくなる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記ベルト部は、第2状態のときに、前記ベルト部を前記第2胴回り部側に巻き付けられた状態を維持するためのフック部を有し、前記フック部には、前記伸長領域が設けられていないことが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、より確実に第2状態を維持することができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、前記ベルト部を前記横方向に展開した状態において、前記ベルト部は、前記厚さ方向に貫通した貫通孔を有することが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、貫通孔によって、ベルト部の通気性を向上させることができる。
展開型使い捨ておむつに取付け可能な展開型使い捨ておむつ用のベルト部材であって、第1面と、前記第1面の反対側の第2面を有し、前記第1面又は前記第2面の少なくとも一方は、連結部材を備え、長手方向に交差する折り線で、前記第1面が内側になるように折り返されており、前記長手方向において、前記折り線と反対側の端部側で、前記第1面同士が接合部で分離可能に接合されており、前記第1面及び前記第2面は、それぞれ前記展開型使い捨ておむつのファスニングテープと係合可能な係合領域を備えることを特徴とする展開型使い捨ておむつ用のベルト部材である。
このような展開型使い捨ておむつ用のベルト部材によれば、第1胴回り部にベルト部材を設けた場合に、第1面又は第2面に設けられた連結部材によって、ベルト部材の長さが第1長さより長い第2状態で、ベルト部材を第2胴回り部側に巻き付けた状態を維持することができ、且つ、ベルト部の両面にファスニングテープの係合が可能であるため、展開型使い捨ておむつをベルト部材の長さが第1長さの第1状態でも使用可能とすることができる。
===実施形態===
本実施形態に係る展開型使い捨ておむつとして、乳幼児用の、ベルト部を備えた展開型使い捨ておむつ1(以下、単におむつ1とも呼ぶ)を例に挙げて説明する。ただし、これに限らず、例えば、大人用の展開型使い捨ておむつ、ペット用の展開型使い捨ておむつ等にも本発明を適用できる。
図1は、おむつ1の概略斜視図である。図1に示すように、おむつ1は、一方側の胴回り部(第1胴回り部)に設けられたファスニングテープ30を用いて着用者に装着させる所謂オープンタイプ(展開型)の使い捨ておむつであり、且つ、他方側の胴回り部(第2胴回り部)に設けられたベルト部50を用いて着用者に装着させる所謂ベルトタイプの使い捨ておむつでもある。
<おむつ1の基本構成>
図2は、ベルト部50を横方向に展開した状態のおむつ1の平面図である。図3は、ベルト部50を折り返した状態のおむつ1の平面図である。図2及び図3は、展開状態のおむつ1を非肌側面の側から見た平面図である。おむつ1の「展開状態」とは、おむつ1をその長手方向に開くことで、おむつ1を平面上に展開した状態のことである。図2及び図3では、おむつ1の「伸長状態」について表している。「伸長状態」とは、おむつ1を皺なく伸長させた状態であり、おむつ1を構成する各部材(例えば後述する肌側シート21やベルト部50等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまで伸長した状態である。
また、図2等に示されるように、おむつ1は、互いに交差する縦方向、横方向、厚さ方向を有している。そして、縦方向の一方側を「背側」若しくは「後側」とし、縦方向の他方側を「腹側」若しくは「前側」とする。また、厚さ方向において、おむつ1の装着時に装着者の身体に接する側を「肌側」とし、その反対側を「非肌側」とする。図2に示されている線C−Cは、横方向におけるおむつ1の中心を示し、線X−Xは、長手方向におけるおむつ1の中心を示す。展開状態の「長手方向」は、おむつ1の着用状態における「上下方向」に沿う方向である。
おむつ1は、腹側胴回り部(第1胴回り部)1A、背側胴回り部(第2胴回り部)1B、及び腹側胴回り部1Aと背側胴回り部1Bとの間に設けられた股下部1Cを有する。装着状態及び着用状態において、腹側胴回り部1Aは着用者の腹側に配され、背側胴回り部1Bは着用者の背側に配され、股下部1Cは着用者の股間部に配される。図2及び図3に示す展開状態のおむつ1において、腹側胴回り部1A及び背側胴回り部1Bは、それらの長手方向がおむつ1の横方向に沿うように配置されている。
おむつ1は、尿等の排泄物を吸収する吸収体10、吸収体10を肌側から覆う肌側シート21、肌側シート21より肌側に設けられたサイドシート22、吸収体10を非肌側から覆う非肌側シート23、おむつ1の外装をなす外装シート24、ファスニングテープ30、ベルト部50を有する。おむつ1は、適宜、伸縮部材を有するが、説明は省略する。
吸収体10は、尿等の排泄物を吸収する吸収性コア11と、吸収性コア11を厚さ方向の肌側及び非肌側の両側からそれぞれ覆う液透過性のコアラップシート12とを有している。コアラップシート12に好適な材料としては、ティッシュペーパーや不織布等を例示できる。但し、これらコアラップシート12は必須の構成ではない。
吸収体10は、腹側胴回り部1A、股下部1C及び背側胴回り部1Bにわたって配置されている。吸収性コア11は、所定形状の一例としての平面視略砂時計形状を有する。吸収性コア11を構成する液体吸収性素材としては、例えばパルプ繊維等の液体吸収性繊維や、高吸収性ポリマー(所謂SAP)等の液体吸収性粒状物を使用することができる。また、液体吸収性繊維及び液体吸収性粒状物以外の液体吸収性素材を含んでいても良い。
肌側シート21、非肌側シート23、外装シート24は、それぞれ腹側胴回り部1A、股下部1C及び背側胴回り部1Bにわたって形成された部材である。肌側シート21は、例えばエアスルー不織布等の液透過性のシート部材で構成されている。非肌側シート23は、液不透過性のシート部材で構成されている。外装シート24は、非肌側シート23より非肌側に設けられる、例えば不織布等からなるシート部材である。外装シート24は、液透過性シート又は液不透過性シートのいずれでもよい。
一対のサイドシート22は、腹側胴回り部1A、股下部1C及び背側胴回り部1Bにわたって形成されている。サイドシート22は、厚さ方向において、肌側シート21より肌側で、おむつ1の左右方向の両側部に、折り返された状態で設けられている。
ファスニングテープ30、30は、背側胴回り部1Bの縦方向の端部の両側端部にそれぞれ設けられた、略矩形状の所謂面ファスナーである。ファスニングテープ30は、テープ基部31とテープフック部32を有する。テープフック部32は、例えば面ファスナーの雄部材であり、テープ基部31の肌側面に設けられている。
<<ベルト部50>>
ベルト部50は、腹側胴回り部1Aに設けられた横方向に沿った帯状の部材である。図2に示すように、ベルト部50は、腹側胴回り部1Aの横方向における一方側の端より外側から、腹側胴回り部1Aの横方向における他方側の端より外側まで連続した部材である。ベルト部50は、エアスルー不織布等の不織布、不織布とフィルムの複合材、又は編み物で形成することができる。また、横方向への伸縮を備えることが好ましい。本実施形態のベルト部50は、一般的なテープ型使い捨ておむつで用いられる所謂ターゲットテープの素材から構成されており、例えば、不織布を用いることができ、横方向に伸縮可能な伸縮領域50E(後述)を備える。
ベルト部50について、図3に示すベルト部50を折り返した状態で装着可能なおむつ1を「第1状態のおむつ1」とし、図2に示すベルト部50を横方向に展開し、第1状態よりベルト部50の長さが長い状態で装着可能なおむつ1を「第2状態のおむつ1」とする。例えば、店頭や購入時の商品パッケージの包装材等の内側には、ベルト部50が折り返された第1状態のおむつ1が収容されている。また、ベルト部50の展開方向を「長手方向」ともいい、長手方向に直交する方向を「短手方向」ともいい、おむつ1の横方向は、ベルト部50の長手方向に相当し、おむつ1の縦方向は、ベルト部50の短手方向に相当する。
おむつ1は、第1状態と第2状態のいずれの状態でも装着可能である。平たくいうと、おむつ1は、ベルト部50が長い状態でも短い状態でも、着用者に装着可能である。そのため、着用者の姿勢や状態、着用させる者の都合等に応じて第1状態のおむつ1か第2状態のおむつ1かを選択して、おむつ1を着用者に装着させることができる。
以下、保護者等の着用させる者が、乳幼児等の着用者におむつ1を装着させる形態について説明する。おむつ1の「装着」とは、着用者がおむつ1を身に着けることであり、具体的には、おむつ1を身に着けていない着用者に、おむつ1を身に着けさせたときの状態着けることをいう。これに対し、着用者がおむつ1を「着用」している状態とは、着用者が、おむつ1を身に着けた状態を維持していることをいう。
<<第1状態における装着について>>
図4は、第1状態のおむつ1の装着方法を説明する図である。第1状態のおむつ1は、一般的なテープ型の使い捨ておむつと同様の装着方法で装着させることができる。具体的には、図4に示すように、例えば、横たわった状態の着用者の背側部に背側胴回り部1Bを配置し、股下部1Cを着用者の股間部に配置させ、腹側胴回り部1Aを着用者の腹部に配置させて、ファスニングテープ30を腹側胴回り部1A側に係合させることで装着状態となる。第1状態のおむつ1は、就寝中や寝たきり等の横になった状態の着用者への装着に適している。
この第1状態において、ベルト部50の長さは、第1状態の装着に直接寄与しない。そのため、ベルト部50が折り返すことで、ベルト部50が邪魔になることを防いでいる。また、ベルト部50が腹側胴回り部1Aの非肌側面の側に折り返すことで、ベルト部50が着用者の肌に当接しないため、ベルト部50を肌側面の側に折り返した場合よりも着用者に違和感を与えにくくすることができる。
<<第2状態における装着について>>
図5は、第2状態のおむつ1の装着方法を説明する図である。第2状態のおむつ1は、ベルトタイプの使い捨ておむつの装着方法で装着させることができる。具体的には、図5に示すように、起立状態の着用者の腹部に腹側胴回り部1Aを配置しつつ、ベルト部50を背側胴回り部1Bの側に巻き付け、ベルト部50を背側胴回り部1Bに巻き付けた状態を維持しつつ、背側胴回り部1Bを着用者の背部に配置して、ファスニングテープ30を腹側胴回り部1Aの側に係合させることで装着状態となる。第2状態のおむつ1は、起立状態の着用者への装着に適している。例えば、パンツ型の使い捨ておむつの着用者は、ズボンを完全に脱がなければパンツ型の使い捨ておむつを装着することができないが、おむつ1は、着用者がズボン等を完全に脱がなくても、ズボンを引き下げ、股間部を露出した状態であれば、おむつ1の装着が可能となる。
このように、おむつ1は、着用者の姿勢等の状態や着用させる者の都合に応じて、装着方法を変えることができる。そのため、テープ型使い捨ておむつとベルトタイプの使い捨ておむつのそれぞれの使い捨ておむつを用意する必要がない。特に、外出する際には、持ち歩く使い捨ておむつの数を減少させることができる。
ベルト部50の具体的な構成について説明する。
ベルト部50を横方向に展開した状態において、ベルト部50の横方向の中心(線C−C)より横方向における一方側に設けられた部分を一方側ベルト部50A、横方向の中心より横方向における他方側に設けられた部分を他方側ベルト部50Bとする。
図5に示す第2状態の装着方法では、一方側ベルト部50Aと他方側ベルト部50Bとを背側胴回り部1Bの側で連結させることで、ベルト部50を背側胴回り部1Bに巻き付けた状態を維持することができる。つまり、おむつ1の腹側胴回り部1Aの横方向の各端部にそれぞれ一方側ベルト部50A及び他方側ベルト部50Bを備えることで、腹側胴回り部1Aの横方向における一方側の端部から延出するベルト部50の長さを短くすることができるため、装着させようとする者は、横方向における一方側にのみにベルト部50を設けた場合よりもベルト部50の操作が容易となる。
図6Aは、図2中のA部分を拡大した図である。図6Bは、図6Aに示すa−aでの断面図である。図7Aは、図3中のB部分を拡大した図である。図7Bは、図7Aに示すb−bでの断面図である。図6B及び図7Bにおいて、便宜上、各部材を接着する接着剤や、各弾性部材を省略して示している。
図2、図6Aに示すように、一方側ベルト部50Aは、一方側ベルト部50Aを横方向に展開した状態において、非肌側に位置する一方側第1面50axと、一方側第1面50axの反対側で肌側に位置する一方側第2面50ayを有する。一方側ベルト部50Aは、一方側第2面50ayがホットメルト等の接着剤によって腹側胴回り部1Aに固定されている。
他方側ベルト部50Bは、他方側ベルト部50Bを横方向に展開した状態において、非肌側に位置する他方側第1面50bxと、他方側第1面50bxの反対側で肌側に位置する他方側第2面50bxを有する。他方側ベルト部50Bは、他方側第2面50bxがホットメルト等の接着剤によって腹側胴回り部1Aに固定されている。
図2に示すおむつ1は、一方側ベルト部50A及び他方側ベルト部50Bを、それぞれ折り線F1、折り線F2で、一方側第1面50ax、他方側第1面50bxをそれぞれ内側にして、非肌側に折り返すと、図3に示す第1状態のおむつ1となる。
他方側ベルト部50Bは、フック部51を有していないことを除き、一方側ベルト部50Aの構成と同様であるため、以下では一方側ベルト部50Aについて説明する。
おむつ1について、一方側ベルト部50Aの長さW1である第1状態の場合でも(図3、図7A)、一方側ベルト部Aの長さがW1より長いW2である第2状態の場合でも(図2、図6A)、装着可能である。第1状態のおむつ1でも第2状態のおむつ1でも装着可能とすることで、着用者の姿勢や状態、着用させる者の都合等に応じて着用方法を変えることができる。
一方側第1面50axには、フック部51が設けられている。フック部51は、ベルト部50を第2胴回り部側に巻き付けた状態を維持するための部材である。本実施形態のフック部51は、他方側ベルト部50Bに係合可能な面ファスナーの雄部材である。ただし、フック部51には、任意の連結部材を用いることができる。例えば、接着シールや両面テープ等の粘着部材を用いてもよい。
フック部51は、一方側第2面50ayより一方側第1面50axに設けることが好ましい。つまり、第2状態において、フック部51が一方側ベルト部50Aの非肌側面に位置することが好ましい。これによって、第2状態のおむつ1を着用者に装着させる際に、フック部51を非肌側に向けることができるため、フック部51が着用者の肌に当接する恐れを軽減させることができる。
さらに、図3に示す第1状態において、フック部51は、ファスニングテープ30を除くおむつ1を横方向に3分割した領域(H1、H2、H3)のうち、領域H2(中央領域)に設けられていることが好ましい。ファスニングテープ30を除くおむつ1とは、腹側胴回り部1A、背側胴回り部1B、股下部1Cのことをいい、具体的には、腹側胴回り部1A、背側胴回り部1B、股下部1Cのうち、横方向の長さが最も広い背側胴回り部1Bを横方向に3分割した領域を一方側から順に領域H1、領域H2、領域H3とする。通常、第1状態のおむつ1のファスニングテープ30は、装着時には、腹側胴回り部1Aのうち、領域H2より横方向の外側の領域H1及び領域H3に係合される。そのため、フック部51を領域H2に設けることで、第1状態のおむつ1を装着時において、ファスニングテープ30を腹側胴回り部1Aの側に係合する際に、フック部51が邪魔になってしまう恐れを軽減させることができる。
図7Bに示すように、第1状態では、一方側ベルト部50Aは、一方側第1面50axを内側にして、折り線F1で折り返されている。つまり、一方側ベルト部50Aは、第1状態において、非肌側面の側に折り返されている。そして、折り返された状態を維持するための接合部Eを有する。接合部Eによって、一方側ベルト部50Aが折り返された状態を維持しやすくなり、一方側ベルト部50Aが横方向に展開して、おむつ1の保管や装着の妨げになったり、おむつ1の装着前に一方側ベルト部50Aが破損してしまう恐れを軽減させることができる。接合部Eの接合は、分離可能であり、接合部Eの接合を分離させることで、一方側ベルト部50Aを横方向の一方側に向かって展開することができる。本実施形態では、接合部Eは、重ね合された状態の一方側ベルト部50A同士が厚さ方向に圧搾された圧搾部であり、一方側ベルト部50Aには複数の接合部Eが設けられている。
折り返された状態の一方側ベルト部50Aの接合部Eについて、一方側ベルト部50Aの先端部側の端部の方が、基端部側の端部より接合強度が強いことが好ましい。具体的には、図7Aに示すように、第1状態のおむつ1の一方側ベルト部50Aのうち、一方側ベルト部50Aの横方向の他方側であって、おむつ1の横方向の中心側の端部に設けられた接合部Eの数を、一方側ベルト部50Aの横方向の一方側の端部に設けられた接合部Eの数より多く設けることで、一方側ベルト部50Aの先端部側の端部の接合強度の方を強くしている。おむつ1において、一方側ベルト部50Aの先端部側の端部は、一方側ベルト部50Aの先端部50atとフック部51とを含む領域をいう。「接合強度」とは、折り返され、一方側ベルト部50A同士が接合された状態から、一方側ベルト部50A同士の接合を分離させるための単位面積当たりの力の大きさをいう。
第1状態のおむつ1から第2状態のおむつ1にするに際し、一方側ベルト部50Aを展開する。まず、最初に、一方側ベルト部50Aの先端部側の端部の圧搾部Eの接合を分離させるため、一方側ベルト部50Aの先端部側の端部の接合強度を、基端部側の端部の接合強度より強くすることで、一方側ベルト部50Aの先端部側の端部の接合強度が、基端部側の端部の接合強度より弱い場合より、不必要な場面で接合部Eの接合が分離して、一方側ベルト部50Aが展開してしまう恐れを軽減し、一方側ベルト部50Aの折り返された状態を維持しやすくなる。そして、一旦、一方側ベルト部50Aの先端部側の端部の接合部Eが分離されると、基端部側の端部の圧搾部Eは、より小さい力で分離させることができるため、一方側ベルト部50Aを容易に展開して第2状態のおむつ1とすることができる。
接合強度の具体的な測定方法は、まず、測定対象となるおむつ1から同じ面積のサンプル1、2を切り出す。サンプル1は、折り返された状態の一方側ベルト部50Aの先端部側の端部であり、サンプル2は、折り返された状態の一方側ベルト部50Aの基端部側の端部である。次に、引張試験機(例えばインストロン株式会社製 インストロンシリーズ5564)の上下チャックにサンプル1又はサンプル2をセットする。その後、所定の引張速度(例えば500mm/min)で上下チャックを離間させ、サンプル1,2を引っ張る。チャック間距離が離れるまでの最大荷重(N)を取得する。サンプル1、2それぞれについて、n個(例えば10個)の測定結果を取得し、n個の最大荷重(N)の平均値を算出する。そして、サンプル1の平均値(N)を一方側ベルト部50Aの先端部側の端部の接合強度とし、サンプル2の平均値(N)を一方側ベルト部50Aの基端部側の端部の接合強度とし、両値を比較することができる。
一方側ベルト部50Aを横方向に展開した状態において(図2、図7A)、一方側ベルト部50Aが厚さ方向に貫通した貫通孔を有することが好ましい。一方側ベルト部50Aが貫通孔を備えることで、一方側ベルト部50Aの通気性を向上させることができる。本実施形態では、圧搾部Eの形成に伴い、圧搾部Eの中心部に貫通孔が設けられている。この貫通孔によって通気性を向上させている。
第1状態において、一方側ベルト部50Aが、先端部50atに、ベルト部の先端部であることを示す目印部50atを外部から視認可能に設けられていることが好ましく、この目印部50atの色が、一方側ベルト部50Aの目印部50at以外の色と異なることがより好ましい。例えば、一方側ベルト部50Aの色を白色とした場合に、目印部50atの色を青色とする。これによって、着用させようとする者は、目印部を認識しやすくなり、一方側ベルト部50Aの操作を行いやすくなる。
また、一方側ベルト部50Aのフック部51を備えた領域を含む先端側、又はフック部51より先端側について、一方側ベルト部50Aのフック部51より基端側よりも積層された部材が部材の数が多いことが好ましい。具体的には、一方側ベルト部50Aのフック部51を備えた領域より先端側は、一方側ベルト部50Aの資材とフック部51とが厚さ方向に重ねられた領域と、一方側ベルト部50Aが非肌側面の側に折り返された先端部50atが設けられており、一方側ベルト部50Aのフック部51より基端側よりも積層された部材の数が多い。一方側ベルト部50Aのフック部51より先端側は、一方側ベルト部50Aが非肌側面の側に折り返された先端部50atが設けられており、一方側ベルト部50Aのフック部51より基端側よりも積層された部材の数が多い。これによって、一方側ベルト部50Aの先端側の領域の剛性を高くすることができ、一方側ベルト部50Aを操作しようとする際に、一方側ベルト部50Aの先端側の領域を掴みやすくなる。
一方側ベルト部50Aの一方側第1面50axと一方側第2面50ayが、それぞれファスニングテープ30(テープフック部32)と係合可能な係合領域を備えることが好ましい。さらに好ましくは、一方側ベルト部50Aを、ファスニングテープ30を係止するためのターゲット部材で形成するとよい。ターゲット部材は、一般的なテープ型使い捨ておむつで広く用いられている部材であり、例えば、ファスニングテープのテープフック部が面ファスナーの雄部材である場合には、ターゲット部材として不織布を用いることができる。本実施形態の一方側ベルト部50Aは、ターゲット部材で形成されているため、一方側ベルト部50Aの一方側第1面50axと一方側第2面50ayのそれぞれ全域がファスニングテープ30と係合可能な係合領域である。
一方側ベルト部50Aの一方側第1面50axがファスニングテープ30と係合可能な係合領域を備えることで、図5に示す第2状態のおむつ1の装着時において、一方側ベルト部50Aを背側胴回り部1Bの側に巻き付けた状態で、背側胴回り部1Bを着用者の廃部に配置して、ファスニングテープ30を一方側ベルト部50Aの一方側第1面50axの係合領域に係合させることができる。また、一方側ベルト部50Aの一方側第2面50ayがファスニングテープ30と係合可能な係合領域を備えることで、図4に示す第1状態のおむつ1の装着時において、折り折り返されて非肌側に配置された一方側ベルト部50Aの一方側第2面50ayの係合領域にファスニングテープ30を係合することができる。このように、一方側ベルト部50Aの一方側第1面50axと一方側第2面50ayが、それぞれファスニングテープ30と係合可能な係合領域を備えることで、第1状態のおむつ1でも第2状態のおむつ1でも装着可能となる。
第2状態の一方側ベルト部50Aの長手方向の長さは、腹側胴回り部1Aの一方側の領域の横方向の長さ(おむつ1の横方向の中心から腹側胴回り部1Aの一方側の側端までの距離)より長い。また、一方側ベルト部50Aを横方向に展開した状態において、横方向について、一方側ベルト部50Aの一方側の側端50aeが、一方側に設けられたファスニングテープ30の一方側の側端30eより外側に位置することが好ましい。これによって、一方側ベルト部50Aを横方向に展開した状態において、一方側ベルト部50Aとファスニングテープ30とを区別しやすくなり、一方側ベルト部50Aを着用者の胴回りに巻き付けるための部材であることを着用させる者に認識させやすくなる。
一方側ベルト部50Aの短手方向の長さは、ファスニングテープ30の縦方向の長さより長く、腹側胴回り部1Aの縦方向の長さより短いことが好ましい。一方側ベルト部50Aの短手方向の長さをファスニングテープ30の縦方向の長さより長くすることで、着用者の胴回りを局所的に締め付けてしまう恐れを軽減させつつ、第1状態のおむつ1を装着させた場合に(後述)、ファスニングテープ30を一方側ベルト部50Aに係合させやすくなる。一方、一方側ベルト部50Aの短手方向の長さを腹側胴回り部1Aの縦方向の長さより短くすることで、第1状態のおむつ1を装着させた場合に、一方側ベルト部50Aが着用者の動きを妨げてしまう恐れを軽減させることができる。
また、第2状態のおむつ1のベルト部50の着用者への胴回りへのフィット性を向上させるために、一方側ベルト部50Aが、長手方向に伸縮可能な伸縮領域50Eを有することが好ましい。伸縮領域50Eは、ベルト部50の素材自体が伸縮可能な素材であってもよいし、弾性シートや糸ゴム等を設けるものであってもよい。図6Aに示すように、この伸縮領域50Eは、一方側ベルト部50Aを横方向に展開した状態において、フック部51より基端部側(横方向における中央側)に設けられていることがより好ましい。フック部51より先端部側に伸縮領域を設ける場合よりも、一方側ベルト部50Aの着用者への胴回りのフィット性を向上させることができる。また、伸縮領域50Eは、フック部51に設けないことが好ましい。伸縮領域によってフック部51が背側胴回り部1B側に巻き付けた状態を維持すること(フック部51が他方側ベルト部50Bに係止すること)が妨げられてしまうことを防ぐことができ、より確実に第2状態におけるおむつ1の装着が可能となる。
図6Aに示すように、一方側ベルト部50Aを横方向に展開した状態において、一方側ベルト部50Aが、折り線F1より先端側に、一方側ベルト部50Aを分断させるための切り取り線50Lを有していても良い。おむつ1の切り取り線50Lは、間欠に切り込みが入れられており、より小さい力で一方側ベルト部50Aの分断を可能としている。切り取り線50Lを備えることで、第2状態のおむつ1を装着した着用者から、おむつ1を脱がせる場合に、切り取り線50Lで一方側ベルト部50Aを分断させることができ、容易に着用者からおむつ1を脱がせることができる。また、第1状態のおむつ1の装着において、ファスニングテープ30をベルト部50に係合させずに、ファスニングテープ30を腹側胴回り部1Aにさせる場合には、装着前又は装着後に、切り取り線50Lで一方側ベルト部50Aを分断させてもよい。おむつ1を一般的なテープ型の使い捨ておむつとして使用する場合に、一方側ベルト部50Aが邪魔になる恐れを軽減させることができる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
上述の実施形態では、腹側胴回り部1Aにベルト部50を設け、背側胴回り部1Bにファスニングテープ30を設けたが、これに限られない。背側胴回り部1Bにベルト部50を設け、腹側胴回り部1Aにファスニングテープ30を設けてもよい。着用者及び着用させる者の向きに応じて変更可能である。
また、上述の実施形態では、一方側ベルト部50Aと他方側ベルト部50Bとを一体のベルト部50としたが、これに限られない。一方側ベルト部50Aと他方側ベルト部50Bとが別部材であってもよい。
上述の実施形態では、一方側ベルト部50Aがフック部51を備えたが、ベルト部50(一方側ベルト部50A、他方側ベルト部50B)がフック部51を備えない構成であってもよい。例えば、一方側ベルト部50Aを、他方側ベルト部50B又は背側胴回り部1Bに接着可能な素材としてもよい。つまり、一方側ベルト部50Aの全域が、他方側ベルト部50B又は背側胴回り部1Bに接着可能な領域となるため、一方側ベルト部50Aにフック部51を備える必要がない。フック部51を備えないことで、フック部51で着用者の肌を傷つけてしまう恐れを軽減させることができる。
さらに、上述の実施形態では、ベルト部50が一方側ベルト部50Aと他方側ベルト部50Bとを備える構成としたが、これに限られない。腹側胴回り部1Aが横方向の一方側の端部に一方側ベルト部50Aを備え、横方向の他方側の端部に他方側ベルト部50Bを備えない構成であってもよい。つまり、第2状態において、着用者の身体に巻き付けた状態のベルト部50は、一方側ベルト部50Aのフック部51を、腹側胴回り部1Aの他方側の端部に係止させてもよい。この場合、起立状態の乳幼児に着用させようとする者は、一方の手で腹側胴回り部1A等のおむつ1自体を支持し、もう一方の手でベルト部50を操作することができるため、装着時におむつ1が落下してしまう恐れを軽減させることができる。
上述の実施形態において、第1状態のおむつ1のベルト部50を折り返しており、第2状態のおむつ1は、ベルト部50を横方向に展開する構成としたが、これに限られない。ベルト部50は、必ずしも折り返す必要はない。例えば、ベルト部50が折り線を有さず、腹側胴回り部1Aから背側胴回り部1Bの側まで伸縮して巻き付ける素材であってもよい。このような構成とすることで、着用させようとする者は、ベルト部50を展開するという操作が不要になるため、ベルト部50の操作が容易になる。
また、ベルト部50が着用者の胴回り長さを測定するための目盛り(不図示)を備えていてもよい。第2状態のおむつ1を着用することで、着用者の胴回り長さを測定することができる。
上述の実施形態では、展開型の使い捨ておむつとして、ベルト部50を備えたおむつ1
について説明したが、一般的なテープ型の使い捨ておむつに、別部材としてベルト部50を取り付けるものであってもよい。例えば、別部材のベルト部50を一方側ベルト部50Aであり、上述の一方側ベルト部50Aと同様の構成を備える。一方側ベルト部50Aは、一方側第1面50axと一方側第2面50ayを有し、一方側第1面50axと一方側第2面50ayは、それぞれファスニングテープ30と係合可能な係合領域を備え、折り線F1で折り返され、接合部Eで接合されている。別部材としての一方側ベルト部50Aの折り線F1は、一方側ベルト部50Aの長手方向に交差する折り線である。また、折り線F1で、一方側第1面50axが内側になるように折り返され、少なくとも一方側ベルト部50Aの長手方向における折り線F1と反対側の端部の側で、一方側第1面50ax同士が接合部Eで分離可能に接合されている。このような一般的なテープ型(展開型)の使い捨ておむつであっても、一方側ベルト部50Aを用いることで、第1状態のおむつ1又は第2状態のおむつ1のいずれの状態でも使用可能となり、着用者の姿勢や装着させようとする者の都合等に応じて、装着方法を変えることができる。
1 おむつ(展開型使い捨ておむつ)、1A 腹側胴回り部(第1胴回り部)、1B 背側胴回り部(第2胴回り部)、1C 股下部、10 吸収体、11 吸収性コア、12 コアラップシート、21 肌側シート、22 サイドシート、23 非肌側シート、24 外装シート、30 ファスニングテープ、30e 側端、31 テープ基部、32 テープフック部、50 ベルト部、50A 一方側ベルト部、50ax 一方側第1面(第1面)、50bx 一方側第2面(第2面)、50ae 側端、50at 目印部(先端部)、50B 他方側ベルト部、51 フック部(連結部材)

Claims (22)

  1. 互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有し、
    第1胴回り部と、
    第2胴回り部と、
    前記第1胴回り部と前記第2胴回り部との間に設けられた股下部と、
    を備えた展開型使い捨ておむつであって、
    前記第1胴回り部は、前記横方向に沿ったベルト部を備え、
    前記展開型使い捨ておむつは、
    前記ベルト部の長さが第1長さである第1状態と、
    前記ベルト部の長さがが、前記第1長さより長い第2長さである第2状態のいずれの状態でも装着可能であり、
    前記第1状態のときは、前記ベルト部が前記第2胴回り部側に巻き付けられない状態で装着され、
    前記第2状態のときは、前記ベルト部が前記第2胴回り部側に巻き付けられた状態で装着される
    ことを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  2. 請求項1に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記第1状態において、前記ベルト部が折り返されていることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  3. 請求項2に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記第1状態において、前記ベルト部が前記第1胴回り部の非肌側面の側に折り返されていることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  4. 互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有し、
    第1胴回り部と、
    第2胴回り部と、
    前記第1胴回り部と前記第2胴回り部との間に設けられた股下部と、
    を備えた展開型使い捨ておむつであって、
    前記第1胴回り部は、前記横方向に沿ったベルト部を備え、
    前記ベルト部が、前記第1胴回り部の非肌側面の側に折り返されている
    ことを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記第1状態において、
    前記ベルト部は、折り返された状態を維持するための接合部を有し、
    前記接合部は、分離可能であることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  6. 請求項5に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記接合部は、前記ベルト部の先端部側の端部の方が、前記ベルト部の基端部側の端部より、接合強度が強いことを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  7. 請求項2から6のいずれか1項に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記第1状態は、前記ベルト部に設けられた折り線で折り返されており、
    前記ベルト部を前記横方向に展開した状態において、
    前記ベルト部は、前記折り線より先端側に、前記ベルト部を分断させるための切り取り線を有することを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記第2胴回り部の前記横方向の各端部に設けられたファスニングテープを有し、
    前記ベルト部は、第1面と、前記第1面の反対側の第2面を有し、
    前記第1面及び前記第2面は、それぞれ前記ファスニングテープと係合可能な係合領域を備えることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  9. 請求項8に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記ベルト部が、前記ファスニングテープを係止するためのターゲット部材で形成されていることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記第2胴回り部の前記横方向の各端部に設けられたファスニングテープを有し、
    前記ベルト部を前記横方向に展開した状態において、
    前記横方向における一方側の前記ベルト部の側端が、前記一方側の前記ファスニングテープの側端より外側に位置することを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記ベルト部は、第2状態のときに、前記ベルト部を前記第2胴回り部側に巻き付けられた状態を維持するためのフック部を有し、
    前記第2状態において、前記フック部が、前記ベルト部の非肌側面に位置することを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記第1胴回り部は、前記横方向の各端部に前記ベルト部を備える ことを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  13. 請求項1から11のいずれか1項に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記第1胴回り部は、前記横方向の一方側の端部に前記ベルト部を備え、他方側の端部に前記ベルト部を備えないことを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記ベルト部は、第2状態のときに、前記ベルト部を前記第2胴回り部側に巻き付けられた状態を維持するためのフック部を有し、
    前記第2胴回り部の前記横方向の各端部に設けられたファスニングテープを有し、
    前記第1状態において、
    前記フック部は、前記展開型使い捨ておむつを前記横方向に3分割した領域のうち、中央領域に設けられていることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    第1状態において、
    前記ベルト部は、先端部に、前記ベルト部の先端部であることを示す目印部が、外部から視認可能に設けられていることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  16. 請求項15に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記ベルト部のうち、前記目印部の色が、前記目印部以外の場所の色と異なることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記ベルト部は、第2状態のときに、前記ベルト部を第2胴回り部側に巻き付けられた状態を維持するためのフック部を有し、
    前記ベルト部を前記横方向に展開した状態において、
    前記ベルト部の前記フック部を備えた領域を含む先端側、又は前記フック部より先端側は、前記ベルト部の前記フック部より基端側より積層された部材の数が多いことを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  18. 請求項1から17のいずれか1項に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記ベルト部が、伸縮領域を有することを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  19. 請求項18に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記ベルト部は、第2状態のときに、前記ベルト部を前記第2胴回り部側に巻き付けられた状態を維持するためのフック部を有し、
    前記ベルト部を前記横方向に展開した状態において、
    前記伸縮領域は、前記ベルト部の前記フック部より基端部側に設けられていることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  20. 請求項18又は19に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記ベルト部は、第2状態のときに、前記ベルト部を前記第2胴回り部側に巻き付けられた状態を維持するためのフック部を有し、
    前記フック部には、前記伸長領域が設けられていないことを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  21. 請求項1から20のいずれか1項に記載の展開型使い捨ておむつにおいて、
    前記ベルト部を前記横方向に展開した状態において、
    前記ベルト部は、前記厚さ方向に貫通した貫通孔を有することを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  22. 展開型使い捨ておむつに取付け可能な展開型使い捨ておむつ用のベルト部材であって、
    第1面と、前記第1面の反対側の第2面を有し、
    前記第1面又は前記第2面の少なくとも一方は、連結部材を備え、
    長手方向に交差する折り線で、前記第1面が内側になるように折り返されており、
    前記長手方向において、前記折り線と反対側の端部側で、前記第1面同士が接合部で分離可能に接合されており、
    前記第1面及び前記第2面は、それぞれ前記展開型使い捨ておむつのファスニングテープと係合可能な係合領域を備えることを特徴とする展開型使い捨ておむつ用のベルト部材。
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