JP2021185358A - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の防水性を確保しつつ放射線検出器による広い撮影領域を確保することができる放射線撮影装置を提供する。【解決手段】放射線検出器10及び支持基台20を収納する筐体であって、放射線Rが入射する側に配置されたフロントカバー30と、フロントカバー30と対向する位置に設置されたリアカバー41と、フロントカバー30とリアカバー41との間に配置された側壁部51と、を含み構成された筐体を備え、フロントカバー30及びリアカバー40のうちの少なくとも一方のカバーには、フロントカバー30の方向から見た場合に側壁部51よりも内側の位置に、放射線検出器10に向かう方向に突出した凸部構造411が設けられており、側壁部51と凸部構造411との間に防水部材71が配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、医療用画像診断装置や非破壊検査装置、分析装置などに適用される放射線撮影装置に関するものである。
例えば、医療分野では、被験者に対して放射線を照射し、被験者を透過した放射線の強度分布によって放射線画像を得る放射線撮影装置が広く普及している。特に、現在では、デジタル放射線画像を取得できるデジタル型の放射線撮影装置が使用されるようになり、即時に放射線画像を得ることができるようになった。これらのデジタル型の放射線撮影装置は、その筐体の内部に、例えば放射線によって発光する蛍光体の光を半導体センサによって検出して放射線画像に係る電気信号に変換する放射線検出器を備えている。
また、近年では、特に、被験者が任意の姿勢で放射線撮影を行えるようにするために、装置を軽量で薄型形状とすることで撮影技師が持ち運びできるような可搬型の放射線撮影装置が開発されている。このような可搬型の放射線撮影装置は、被験者(患者)の状況によって、嘔吐や出血、失禁などの体液で汚れることも多く、さらにこれらの汚れを清潔に清掃するために消毒液による塗布や水洗いによる洗浄が求められている。したがって、可搬型の放射線撮影装置においては、被験者(患者)の体液や洗浄での消毒液、水による浸水によって、内部の放射線検出器が破損しないように、防水構造を備えることが必要とされる。この防水構造を備える放射線撮影装置の技術として、特許文献1には、筐体部材の勘合部分の隙間に防水構造を設けることが記載されており、また、特許文献2には、筐体の額縁領域に防水部材と組立用の締結部材を設けることが記載されている。
特開2018−242号公報 特開2015−169592号公報
近年、放射線撮影装置の筐体には、上述した防水構造だけではなく、広い撮影領域を確保するための狭額縁構造、平面上に置いてある放射線撮影装置を掴み易くするためのR形状やテーパ形状、メンテナンスを考慮した分解・組立性も必要とされている。
この点、特許文献1では、防水構造を設けることは記載されているが、狭額縁構造等については考慮されておらず、放射線検出器による広い撮影領域の確保等は難しい。また、特許文献2では、筐体の額縁領域に防水部材と組立用の締結部材を設けているため、狭額縁構造としての広い撮影領域を確保することは困難である。即ち、従来の放射線撮影装置においては、装置の防水性を確保しつつ放射線検出器による広い撮影領域を確保することは困難であるという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、装置の防水性を確保しつつ放射線検出器による広い撮影領域を確保することができる放射線撮影装置を提供することを目的とする。
本発明の放射線撮影装置は、入射した放射線を検出して放射線画像に係る電気信号に変換する放射線検出器と、前記放射線検出器を支持する支持基台と、前記放射線検出器および前記支持基台を収納する筐体であって、前記放射線が入射する側に配置されたフロントカバーと、前記フロントカバーと対向する位置に設置されたリアカバーと、前記フロントカバーと前記リアカバーとの間に配置された側壁部と、を含み構成された筐体と、を有し、前記フロントカバーおよび前記リアカバーのうちの少なくとも一方のカバーには、前記フロントカバーの方向から見た場合に前記側壁部よりも内側の位置に、前記放射線検出器に向かう方向に突出した凸部構造が設けられており、前記側壁部と前記凸部構造との間に、防水部材が配置されている。
本発明によれば、防水性を確保するとともに放射線検出器による広い撮影領域を確保することができる。
比較例に係る放射線撮影装置の概略構成の第1例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の第1例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の第1例を示す断面図である。 図1に示す比較例に係る放射線撮影装置と図2に示す本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置において、放射線検出器による撮影領域及び筐体の側壁部における厚みを比較した結果を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の第2例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の第3例を示す断面図である。 比較例に係る放射線撮影装置の概略構成の第2例を示す断面図であって、メンテナンスを行うために分解する様子を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の第1例を示す断面図であって、メンテナンスを行うために分解する様子を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の第1例を示す断面図であって、組み立てを行う際の様子を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の第1例を示す断面図であって、組み立てを行う際の様子を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の第1例を示す断面図である。 比較例に係る放射線撮影装置と図11に示す本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置において、放射線検出器による撮影領域及び筐体の側壁部における厚みを比較した結果を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の第2例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の第3例を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の第1例を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る放射線撮影装置の概略構成の第2例を示す断面図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の説明を行う前に、まず、比較例に係る放射線撮影装置の説明を行う。
図1は、比較例に係る放射線撮影装置100の概略構成の第1例を示す断面図である。以降の説明では、この図1に示す比較例に係る放射線撮影装置100を「放射線撮影装置100−1」と記載する。なお、図1では、放射線撮影装置100−1における一部の領域(額縁領域の付近)のみの断面を図示している。また、図1には、放射線Rの入射方向をZ方向とし、このZ方向と直交する方向であって相互に直交する方向をX方向及びY方向とした、XYZ座標系を図示している。
図1に示す比較例に係る放射線撮影装置100−1は、放射線検出器10、支持基台20、筐体のフロントカバー30、筐体のリアカバー40、筐体の側壁部50、ねじ60、及び、防水Oリング70を有して構成されている。この図1に示す比較例に係る放射線撮影装置100−1では、筐体のフロントカバー30、筐体のリアカバー40及び筐体の側壁部50によって、放射線撮影装置100−1の筐体が構成されている。
図1の放射線検出器10は、入射した放射線Rを検出して放射線画像に係る電気信号に変換する構成部である。図1の支持基台20は、放射線検出器10を支持する構成部である。図1に示す比較例に係る放射線撮影装置100−1では、放射線検出器10は、支持基台20と一体となるように固定されている。
図1の筐体のフロントカバー30は、放射線撮影装置100−1の筐体のうち、放射線Rが入射する側の面に配置されたカバーである。図1の筐体のリアカバー40は、筐体のフロントカバー30と対向する位置に設置されたカバーである。筐体の側壁部50は、筐体のフロントカバー30と筐体のリアカバー40との間に配置され、図1に示す例では筐体のフロントカバー30及び筐体のリアカバー40に対して略垂直に配置された筐体の構成部である。
図1のねじ60は、筐体のリアカバー40と筐体の側壁部50とを締結するためのねじである。図1の防水Oリング70は、放射線撮影装置100−1の防水性を確保するための防水部材であり、筐体の側壁部50の内部に設けられている。
この図1に示す比較例に係る放射線撮影装置100−1において、被験者(患者)の放射線撮影の際に、被験者(患者)の出血や嘔吐などによる体液によって本装置が濡れたり、或いはそれらを洗浄するために消毒液や水洗いなどで洗浄されたりする場合がある。このような場合、筐体のフロントカバー30と筐体の側壁部50との結合部や、或いは筐体のリアカバー40と筐体の側壁部50との結合部などから液体が内部へ侵入することを防ぐ必要がある。そこで、比較例に係る放射線撮影装置100−1では、図1に示すように、筐体の側壁部50の内部においてねじ6を締結するとともに、筐体の側壁部50の内部に形成された溝に防水Oリング70を配置して防水構造を形成し、放射線撮影装置100−1の内部への液体等の侵入を防いでいる。しかしながら、この図1に示す比較例に係る放射線撮影装置100−1では、ねじ6による締結構造と防水Oリング70による防水構造を筐体の側壁部50の内部に設けているため、筐体の側壁部50の厚みが増加することになる。その結果、図1に示す比較例に係る放射線撮影装置100−1では、筐体の額縁領域が増加し、その分だけ放射線検出器10の大きさは縮小されることになり、放射線検出器10による撮影領域が縮小してしまう。
そこで、本発明者は、この図1に示す比較例に係る放射線撮影装置100−1の問題点に鑑みて、以下に記載する本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の構造を想到した。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1の概略構成の第1例を示す断面図である。以降の説明では、この図2に示す本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1を「放射線撮影装置1−1」と記載する。なお、図2では、放射線撮影装置1−1における一部の領域(額縁領域の付近)のみの断面を図示している。この図2において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。また、図2には、放射線Rの入射方向をZ方向とし、このZ方向と直交する方向であって相互に直交する方向をX方向及びY方向とした、XYZ座標系を図示している。
図2に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−1は、放射線検出器10、支持基台20、筐体のフロントカバー30、筐体のリアカバー41、筐体の側壁部51、ねじ60、及び、防水パッキン71を有して構成されている。この図2に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−1では、筐体のフロントカバー30、筐体のリアカバー41及び筐体の側壁部51によって、放射線検出器10及び支持基台20を収納する放射線撮影装置1−1の筐体が構成されている。
図2の放射線検出器10は、入射した放射線R(被験者などの被写体を透過した放射線Rを含む)を検出して放射線画像に係る電気信号に変換する構成部である。図2の支持基台20は、放射線検出器10を支持する構成部である。図2に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−1では、放射線検出器10は、支持基台20と一体となるように固定されている。
図2の筐体のフロントカバー30は、放射線撮影装置1−1の筐体のうち、放射線Rが入射する側の面に配置されたカバーである。図2の筐体のリアカバー41は、筐体のフロントカバー30と対向する位置に設置されたカバーである。この筐体のリアカバー41には、フロントカバー30の方向(+Z方向)から見た場合に筐体の側壁部51よりも内側の位置に、放射線検出器10に向かう方向(−Z方向)に突出した凸部構造である立壁411が設けられている。図2の筐体の側壁部51は、筐体のフロントカバー30と筐体のリアカバー41との間に配置され、図2に示す例では筐体のフロントカバー30及び筐体のリアカバー41に対して略垂直に配置された筐体の構成部である。
図2のねじ60は、筐体のリアカバー41と筐体の側壁部51とを締結するためのねじである。図2の防水パッキン71は、放射線撮影装置1−1の防水性を確保するための防水部材であり、筐体の側壁部51の外部であって筐体の側壁部51と凸部構造である立壁411との間に配置されている。
なお、本実施形態においては、筐体のフロントカバー30と筐体の側壁部51とは、別部品として形成されている例を示しているが、これらが一体となって形成されていてもよい。なお、本実施形態において例示されているように、筐体のフロントカバー30と筐体の側壁部51とが別部品として形成されている場合には、これらは接着剤による接着構造や両面テープなどの粘着力によって固定されているものとする。
図2に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−1において、図1に示す比較例に係る放射線撮影装置100−1との違いは、筐体のリアカバー41における筐体の側壁部51の近傍に立壁411を設け、且つ、筐体の側壁部51と立壁411との間に防水パッキン71を設けている点である。具体的に、筐体のリアカバー41の立壁411は、筐体のフロントカバー30の方向(+Z方向)から見た場合に筐体の側壁部51よりも内側の位置に設けられている。また、防水パッキン71は、筐体の側壁部51と立壁411によって圧縮され、浸水経路を封止する構造となっている。なお、図2では明示されていないが、筐体のリアカバー41の立壁411及び防水パッキン71は、筐体の外周(具体的には、筐体の側壁部51の内周)に沿って筐体の外周(具体的には、筐体の側壁部51の内周)を一回り全周に渡って配置されている。
図3は、図2と同様に、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1の概略構成の第1例を示す断面図である。以降の説明では、図2と同様に、この図3に示す本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1を「放射線撮影装置1−1」と記載する。この図3において、図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。具体的に、図3は、図2の内容に対して、放射線検出器10による撮影領域310(具体的には、放射線検出器10のX方向の領域を示す撮影領域310)を図示
したものである。
放射線撮影装置1−1は、図3に示すように、筐体のフロントカバー30の方向(+Z方向)から見た場合に、放射線検出器10による撮影領域310の裏側(筐体のリアカバー41の側)に立壁411と防水パッキン71による防水構造が配置されている。このように、放射線撮影装置1−1は、放射線検出器10及び支持基台20の裏側(筐体のリアカバー41の側)に防水構造が配置されているため、放射線検出器10による撮影画像に影響を及ぼすことなく防水構造の配置が可能である。
図4は、図1に示す比較例に係る放射線撮影装置100−1と図2に示す本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−1において、放射線検出器10による撮影領域及び筐体の側壁部における厚みを比較した結果を示す図である。具体的に、図4(a)には、図1に示す比較例に係る放射線撮影装置100−1を示し、図4(b)には、図2に示す本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−1を示している。
図4(b)に示すように、第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−1では、筐体の側壁部51の内部に、立壁411と防水パッキン71による防水構造を設けていない。このため、図4(b)に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−1における筐体の側壁部51の厚みL1は、図4(a)に示す比較例に係る放射線撮影装置100−1における筐体の側壁部50の厚みL2よりも、小さくなっている(薄くなっている)。これにより、図4(b)に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−1における放射線検出器10による撮影領域310を、図4(a)に示す比較例に係る放射線撮影装置100−1における放射線検出器10による撮影領域320よりも、広くできる。
図2においては、立壁411は、筐体のリアカバー41の本体部と一体成型の構造として形成されている例を示しているが、本実施形態ではこれに限定されるものではなく、筐体のリアカバー41の本体部と別部品の構造としてもよい。この例を図5及び図6を用いて説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1の概略構成の第2例を示す断面図である。以降の説明では、この図5に示す本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1を「放射線撮影装置1−2」と記載する。なお、図5では、放射線撮影装置1−2における一部の領域(額縁領域の付近)のみの断面を図示している。この図5において、図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図5には、図2に記載のXYZ座標系と同様のXYZ座標系を図示している。
図5に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−2は、放射線検出器10、支持基台20、筐体のフロントカバー30、筐体のリアカバー42、筐体の側壁部51、ねじ60、及び、防水パッキン71を有して構成されている。この図5に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−2では、筐体のフロントカバー30、筐体のリアカバー42及び筐体の側壁部51によって、放射線検出器10及び支持基台20を収納する放射線撮影装置1−2の筐体が構成されている。
具体的に、図5に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−2では、図2に示す立壁411に相当する立壁421が、接着層422を介して筐体のリアカバー42の本体部に接着されている。なお、図5に示す例では、立壁421が接着層422を介して筐体のリアカバー42の本体部に接着されているが、接着層422に替えて両面テープなどの粘着シートを用いて接着させてもよい。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1の概略構成の第3例を示す断面図である。以降の説明では、この図6に示す本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1を「放射線撮影装置1−3」と記載する。なお、図6では、放射線撮影装置1−3における一部の領域(額縁領域の付近)のみの断面を図示している。この図6において、図2及び図5に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図6には、図2に記載のXYZ座標系と同様のXYZ座標系を図示している。
図6に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−3は、放射線検出器10、支持基台20、筐体のフロントカバー30、筐体のリアカバー43、筐体の側壁部51、ねじ60、及び、防水パッキン71を有して構成されている。この図6に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−3では、筐体のフロントカバー30、筐体のリアカバー43及び筐体の側壁部51によって、放射線検出器10及び支持基台20を収納する放射線撮影装置1−3の筐体が構成されている。
具体的に、図6に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−3では、図2に示す立壁411に相当する立壁431が、ねじ432を介して筐体のリアカバー43の本体部に締結されている。さらに、放射線撮影装置1−3では、ねじ432による締結部の近傍からの浸水を防止するために、ねじ432の座面近傍及び立壁431と筐体のリアカバー43の本体部との接地面に、防水Oリングなどによる防水構造433を設けている。
次に、放射線撮影装置を分解するメンテナンス性や、放射線撮影装置を組み立てる際の組立性について説明する。
図7は、比較例に係る放射線撮影装置100の概略構成の第2例を示す断面図であって、メンテナンスを行うために分解する様子を示す図である。以降の説明では、この図7に示す比較例に係る放射線撮影装置100を「放射線撮影装置100−2」と記載する。なお、図7では、放射線撮影装置100−2における一部の領域(額縁領域の付近)のみの断面を図示している。この図7において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図7には、図1に記載のXYZ座標系と同様のXYZ座標系を図示している。
図7に示す比較例に係る放射線撮影装置100−2は、放射線検出器10、支持基台20、筐体のフロントカバー30、筐体のリアカバー40、筐体の側壁部52、ねじ60、及び、防水Oリング70を有して構成されている。この図7に示す比較例に係る放射線撮影装置100−2では、筐体のフロントカバー30、筐体のリアカバー40及び筐体の側壁部52によって、放射線撮影装置100−2の筐体が構成されている。
比較例に係る放射線撮影装置100−2は、筐体の側壁部52に防水部材である防水Oリング70を設けつつ広い撮影領域330を確保するために、図7(a)に示すように、筐体の側壁部52の一部を薄肉化したものである。この図7(a)に示す比較例に係る放射線撮影装置100−2では、筐体の側壁部52において防水Oリング70を設ける部分がX方向に出っ張った出張構造521が形成されている。
そして、図7(a)に示す比較例に係る放射線撮影装置100−2において、メンテナンスを行うために、リアカバー40を取り外して、図7(b)に示すように、内部の放射線検出器10や支持基台20を矢印の方向(+Z方向)に取り外そうとした場合、これらが筐体の側壁部52の厚肉部分である出張構造521と干渉してしまう。そして、この干渉は、組み立ての際にも発生しうるため、図7に示す比較例に係る放射線撮影装置100−2では、メンテナンス性や組立性を損ねる結果となる。
図8は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1の概略構成の第1例を示す断面図であって、メンテナンスを行うために分解する様子を示す図である。以降の説明では、図2の場合と同様に、この図8に示す本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1を「放射線撮影装置1−1」と記載する。この図8において、図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図8には、図2に記載のXYZ座標系と同様のXYZ座標系を図示している。
第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−1では、図8(a)に示すように、筐体の側壁部51の全体が薄肉化されている。このため、メンテナンスを行うために、リアカバー41を取り外して、図8(b)に示すように、内部の放射線検出器10や支持基台20を矢印の方向(+Z方向)に取り外そうとした場合、これらが筐体の側壁部51に干渉することなく取り外すことができる。
即ち、図7に示す比較例に係る放射線撮影装置100−2では、フロントカバー30の方向(+Z方向)から見た場合に、側壁部52の出張構造521が、放射線検出器10及び支持基台20よりも筐体の内側に位置しているため、これらが干渉することになる。これに対して、図8に示す第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−1では、フロントカバー30の方向(+Z方向)から見た場合に、筐体の側壁部51が、放射線検出器10及び支持基台20よりも筐体の外側に位置しているため、これらの干渉を回避できる。
図9及び図10は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1の概略構成の第1例を示す断面図であって、組み立てを行う際の様子を示す図である。以降の説明では、図2の場合と同様に、この図9及び図10に示す本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置1を「放射線撮影装置1−1」と記載する。この図9及び図10において、図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図9及び図10には、図2に記載のXYZ座標系と同様のXYZ座標系を図示している。
放射線撮影装置1−1の組み立て時に、作業者がリアカバー41を筐体の側壁部51にセットした際、図9の矢印910に示すように、片側の側壁部51に偏ってセットする場合がある。しかしながら、放射線撮影装置1−1において、図9の矢印910に示すように、リアカバー41を片側の側壁部51に偏ってセットした場合には、防水パッキン71の潰れ方にも偏りが生じる。ここでは、図9に示すように、防水パッキン71がより大きく潰れた側を防水パッキン71Aとし、防水パッキン71が小さく潰れた側を防水パッキン71Bとする。この際、本実施形態においては、防水パッキン71は、例えばゴムなどの弾性体で形成されているものとし、筐体の側壁部51の側面及び凸部構造である立壁411の側面に対して略垂直の方向(略X方向)に圧縮変形するものとする。そして、図9において、防水パッキン71Aの方が防水パッキン71Bよりも大きく潰れた分、ゴムなどの弾性体の弾性変形による反力が大きく生じ、防水パッキン71B側の反力は、防水パッキン71A側の反力よりも小さい。
したがって、この反力の不均衡によって防水パッキン71及びリアカバー41は、図10の矢印920に示すように、潰れ代の小さい防水パッキン71Bの方向へ動くようになり、反力のつり合いが取れたところで静止するようになる。以上のような仕組みによって、第1の実施形態に係る放射線撮影装置1−1では、防水パッキン71が全周に亘って均一に潰れるように配置することが可能となる。
以上説明した第1の実施形態に係る放射線撮影装置1では、筐体のリアカバー41〜43には、筐体のフロントカバー30の方向(+Z方向)から見た場合に筐体の側壁部51よりも内側の位置に、放射線検出器10に向かう方向(−Z方向)に突出した凸部構造である立壁411〜431が設けられており、筐体の側壁部51と立壁411〜431との間に、防水部材である防水パッキン71を配置するようにしている。
かかる構成によれば、筐体の側壁部51の厚みL1を薄くできるため、筐体の額縁領域を狭くすることができる結果、装置の防水性を確保しつつ放射線検出器10による広い撮影領域310を確保することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下に記載する本発明の第2の実施形態の説明においては、上述した第1の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1の実施形態と異なる事項について説明を行う。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置2の概略構成の第1例を示す断面図である。以降の説明では、この図11に示す本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置2を「放射線撮影装置2−1」と記載する。なお、図11では、放射線撮影装置2−1における一部の領域(額縁領域の付近)のみの断面を図示している。この図11において、図1及び図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図11には、放射線Rの入射方向をZ方向とし、このZ方向と直交する方向であって相互に直交する方向をX方向及びY方向とした、XYZ座標系を図示している。
図11に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−1は、放射線検出器10、支持基台20、筐体のフロントカバー31、筐体のリアカバー40、筐体の側壁部51、ねじ60、及び、防水パッキン71を有して構成されている。この図11に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−1では、筐体のフロントカバー31、筐体のリアカバー40及び筐体の側壁部51によって、放射線検出器10及び支持基台20を収納する放射線撮影装置2−1の筐体が構成されている。
図11の筐体のフロントカバー31は、放射線撮影装置2−1の筐体のうち、放射線Rが入射する側の面に配置されたカバーである。この筐体のフロントカバー31には、筐体のフロントカバー31の方向(+Z方向)から見た場合に筐体の側壁部51よりも内側の位置に、放射線検出器10に向かう方向(+Z方向)に突出した凸部構造である立壁311が設けられている。図11の筐体のリアカバー40は、筐体のフロントカバー31と対向する位置に設置されたカバーである。図11の筐体の側壁部51は、筐体のフロントカバー31と筐体のリアカバー40との間に配置され、図11に示す例では筐体のフロントカバー31及び筐体のリアカバー40に対して略垂直に配置された筐体の構成部である。
図11のねじ60は、筐体のフロントカバー31と筐体の側壁部51とを締結するためのねじである。図11の防水パッキン71は、放射線撮影装置2−1の防水性を確保するための防水部材であり、筐体の側壁部51の外部であって筐体の側壁部51と凸部構造である立壁311との間に配置されている。この図11の防水パッキン71は、筐体の側壁部51と立壁311によって圧縮され、浸水経路を封止する防水構造となっている。
なお、本実施形態においては、筐体のリアカバー40と筐体の側壁部51とは、別部品として形成されている例を示しているが、これらが一体となって形成されていてもよい。なお、本実施形態において例示されているように、筐体のリアカバー40と筐体の側壁部51とが別部品として形成されている場合には、これらは接着剤による接着構造や両面テープなどの粘着力によって固定されているものとする。
図11に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−1の構造では、筐体のフロントカバー31の方向(+Z方向)から見た場合に、立壁311と防水パッキン71による防水構造が、放射線検出器10による撮影領域340よりも筐体の外側に配置されている。この際、立壁311と防水パッキン71による防水構造は、放射線検出器10を支持する支持基台20よりも筐体の内側に配置されていてもよい。図11に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−1では、撮影領域340の外側に立壁311と防水パッキン71による防水構造が配置されているため、放射線検出器10による撮影画像に影響を及ぼすことなく防水構造の配置が可能である。
図12は、比較例に係る放射線撮影装置100−3と図11に示す本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−1において、放射線検出器10による撮影領域及び筐体の側壁部における厚みを比較した結果を示す図である。具体的に、図12(a)には、比較例に係る放射線撮影装置100−3を示し、図12(b)には、図11に示す本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−1を示している。なお、図12では、それぞれの放射線撮影装置における一部の領域(額縁領域の付近)のみの断面を図示している。
ここで、図12(a)に示す比較例に係る放射線撮影装置100−3は、放射線検出器10、支持基台20、筐体のフロントカバー30、筐体のリアカバー40、筐体の側壁部50、ねじ60、及び、防水Oリング70を有して構成されている。この図12(a)に示す比較例に係る放射線撮影装置100−3では、筐体の側壁部50における筐体のリアカバー40の側の内部に、ねじ60及び防水Oリング70を配置している。そして、図12(a)には、放射線撮影装置100−3の放射線検出器10による撮影領域350を図示している。
これに対して、図12(b)に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−1では、筐体の側壁部51の内部に、立壁311と防水パッキン71による防水構造を設けていない。このため、図12(b)に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−1における筐体の側壁部51の厚みは、図12(a)に示す比較例に係る放射線撮影装置100−3における筐体の側壁部50の厚みよりも、小さくなっている(薄くなっている)。これにより、図12(b)に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−1における放射線検出器10による撮影領域340を、図12(a)に示す比較例に係る放射線撮影装置100−3における放射線検出器10による撮影領域350よりも、広くできる。
図11においては、立壁311は、筐体のフロントカバー31の本体部と一体成型の構造として形成されている例を示しているが、本実施形態ではこれに限定されるものではなく、筐体のフロントカバー31の本体部と別部品の構造としてもよい。この例を図13及び図14を用いて説明する。
図13は、本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置2の概略構成の第2例を示す断面図である。以降の説明では、この図13に示す本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置2を「放射線撮影装置2−2」と記載する。なお、図13では、放射線撮影装置2−2における一部の領域(額縁領域の付近)のみの断面を図示している。この図13において、図11に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図13には、図11に記載のXYZ座標系と同様のXYZ座標系を図示している。
図13に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−2は、放射線検出器10、支持基台20、筐体のフロントカバー32、筐体のリアカバー40、筐体の側壁部51、ねじ60、及び、防水パッキン71を有して構成されている。この図13に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−2では、筐体のフロントカバー32、筐体のリアカバー40及び筐体の側壁部51によって、放射線検出器10及び支持基台20を収納する放射線撮影装置2−2の筐体が構成されている。
具体的に、図13に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−2では、図11に示す立壁311に相当する立壁321が、接着層322を介して筐体のフロントカバー32の本体部に接着されている。なお、図13に示す例では、立壁321が接着層322を介して筐体のフロントカバー32の本体部に接着されているが、接着層322に替えて両面テープなどの粘着シートを用いて接着させてもよい。
図14は、本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置2の概略構成の第3例を示す断面図である。以降の説明では、この図14に示す本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置2を「放射線撮影装置2−3」と記載する。なお、図14では、放射線撮影装置2−3における一部の領域(額縁領域の付近)のみの断面を図示している。この図14において、図11及び図13に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図14には、図11に記載のXYZ座標系と同様のXYZ座標系を図示している。
図14に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−3は、放射線検出器10、支持基台20、筐体のフロントカバー33、筐体のリアカバー40、筐体の側壁部51、ねじ60、及び、防水パッキン71を有して構成されている。この図14に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−3では、筐体のフロントカバー33、筐体のリアカバー40及び筐体の側壁部51によって、放射線検出器10及び支持基台20を収納する放射線撮影装置2−3の筐体が構成されている。
具体的に、図14に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−3では、図11に示す立壁311に相当する立壁331が、ねじ332を介して筐体のフロントカバー33の本体部に締結されている。さらに、放射線撮影装置2−3では、ねじ332による締結部の近傍からの浸水を防止するために、ねじ332の座面近傍及び立壁331と筐体のフロントカバー33の本体部との接地面に、防水Oリングなどによる防水構造333を設けている。また、放射線撮影装置2−3においても、筐体のフロントカバー33の方向(+Z方向)から見た場合に、立壁331が放射線検出器10による撮影領域と干渉しないように、立壁331を放射線検出器10よりも筐体の外側に配置する。また、放射線撮影装置2−3では、立壁331やねじ332の材質として、放射線Rの透過率が低い材質を用いる必要がある。
なお、図11,図13及び図14に示す第2の実施形態に係る放射線撮影装置2−1〜2−3では、放射線検出器10の面積よりも支持基台20の面積が広く(大きく)図示されているが、本実施形態においてはこれに限定されるものではない。支持基台20の面積は、放射線検出器10の面積と同等でもよく、また、放射線検出器10の面積より小さくてもよい。
以上説明した第2の実施形態に係る放射線撮影装置2では、筐体のフロントカバー31〜33には、筐体のフロントカバー31〜33の方向(+Z方向)から見た場合に筐体の側壁部51よりも内側の位置に、放射線検出器10に向かう方向(+Z方向)に突出した凸部構造である立壁311〜331が設けられており、筐体の側壁部51と立壁311〜331との間に、防水部材である防水パッキン71を配置するようにしている。
かかる構成によれば、筐体の側壁部51の厚みを薄くできるため、筐体の額縁領域を狭くすることができる結果、装置の防水性を確保しつつ放射線検出器10による広い撮影領域340を確保することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、以下に記載する本発明の第3の実施形態の説明においては、上述した第1及び第2の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1及び第2の実施形態と異なる事項について説明を行う。
図15は、本発明の第3の実施形態に係る放射線撮影装置3の概略構成の第1例を示す断面図である。以降の説明では、この図15に示す本発明の第3の実施形態に係る放射線撮影装置3を「放射線撮影装置3−1」と記載する。なお、図15では、放射線撮影装置3−1における一部の領域(額縁領域の付近)のみの断面を図示している。この図15において、図2及び図11に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図15には、放射線Rの入射方向をZ方向とし、このZ方向と直交する方向であって相互に直交する方向をX方向及びY方向とした、XYZ座標系を図示している。
図15に示す第3の実施形態に係る放射線撮影装置3−1は、放射線検出器10、支持基台20、筐体のフロントカバー34、筐体のリアカバー40、筐体の側壁部53、及び、防水パッキン71を有して構成されている。この図15に示す第3の実施形態に係る放射線撮影装置3−1では、筐体のフロントカバー34、筐体のリアカバー40及び筐体の側壁部53によって、放射線検出器10及び支持基台20を収納する放射線撮影装置3−1の筐体が構成されている。
図15の筐体のフロントカバー34は、放射線撮影装置3−1の筐体のうち、放射線Rが入射する側の面に配置されたカバーである。この図15に示す筐体のフロントカバー34には、筐体のフロントカバー34の方向(+Z方向)から見た場合に筐体の側壁部53よりも内側の位置に、放射線検出器10に向かう方向(+Z方向)に突出した凸部構造である爪固定部341が設けられている。より具体的に、図15に示す爪固定部341には、当該爪固定部341の先端に、筐体の側壁部53において筐体の外側に向かう方向(−X方向)に形成された凹部531に引っ掛けるための引掛部分が形成されている。図15の筐体のリアカバー40は、筐体のフロントカバー34と対向する位置に設置されたカバーである。図15の筐体の側壁部53は、筐体のフロントカバー34と筐体のリアカバー40との間に配置され、図15に示す例では爪固定部341の先端の引掛部分を引っ掛けるための凹部531が形成されている構成部である。
図15に示す放射線撮影装置3−1では、筐体の側壁部53の凹部531に爪固定部341の先端の引掛部分を引っ掛けることによって、筐体のフロントカバー34が筐体の側壁部53に固定される構造となっている。また、図15に示す放射線撮影装置3−1では、爪固定部341における筐体の側壁部53の近傍に防水パッキン71が配置されている。このような構造とすることによって、防水パッキン71は、筐体の側壁部53と爪固定部341によって圧縮され、浸水経路を封止できるようになっている。また、図15に示す放射線撮影装置3−1では、筐体の側壁部53の内部に筐体のフロントカバー34と筐体の側壁部53とを締結するためのねじを配置する必要がないため、筐体の側壁部53の厚みを上述した筐体の側壁部51の厚みよりも更に薄くできる。この構造により、図15に示す放射線撮影装置3−1では、装置の防水性を確保しつつ放射線検出器10による更に広い撮影領域360を確保することができる。
図16は、本発明の第3の実施形態に係る放射線撮影装置3の概略構成の第2例を示す断面図である。以降の説明では、この図16に示す本発明の第3の実施形態に係る放射線撮影装置3を「放射線撮影装置3−2」と記載する。なお、図16では、放射線撮影装置1−2における一部の領域(額縁領域の付近)のみの断面を図示している。この図16において、図2、図11及び図15に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図16には、放射線Rの入射方向をZ方向とし、このZ方向と直交する方向であって相互に直交する方向をX方向及びY方向とした、XYZ座標系を図示している。
図16に示す第3の実施形態に係る放射線撮影装置3−2は、放射線検出器10、支持基台20、筐体のフロントカバー34、筐体のリアカバー40、筐体の側壁部54、防水パッキン71、及び、衝撃保護部材80を有して構成されている。この図16に示す第3の実施形態に係る放射線撮影装置3−2では、筐体のフロントカバー34、筐体のリアカバー40及び筐体の側壁部54によって、放射線検出器10及び支持基台20を収納する放射線撮影装置3−2の筐体が構成されている。
図16の筐体のフロントカバー34は、放射線撮影装置3−2の筐体のうち、放射線Rが入射する側の面に配置されたカバーである。この図16に示す筐体のフロントカバー34には、筐体のフロントカバー34の方向(+Z方向)から見た場合に筐体の側壁部54よりも内側の位置に、放射線検出器10に向かう方向(+Z方向)に突出した凸部構造である爪固定部341が設けられている。より具体的に、図16に示す爪固定部341には、当該爪固定部341の先端に、放射線検出器10及び支持基台20等を衝撃から保護するための衝撃保護部材80を引っ掛けるための引掛部分が形成されている。図16の筐体のリアカバー40は、筐体のフロントカバー34と対向する位置に設置されたカバーである。図16の筐体の側壁部54は、筐体のフロントカバー34と筐体のリアカバー40との間に配置され、図16に示す例では筐体のフロントカバー34及び筐体のリアカバー40に対して略垂直に配置された筐体の構成部である。
図16に示す放射線撮影装置3−2では、支持基台20に衝撃保護部材80の一端を取り付け、衝撃保護部材80の他端を爪固定部341に引っ掛ける構造としたものである。この衝撃保護部材80は、放射線撮影装置3−2が落下などした際の衝撃によって、放射線検出器10及び支持基台20が筐体の側壁部54に衝突しないよう保護するとともに、筐体のフロントカバー34を固定する構造となる。図15と同様に、図16に示す爪固定部341における筐体の側壁部54の近傍に防水パッキン71を配置することによって、防水パッキン71は、筐体の側壁部54と爪固定部341によって圧縮され、浸水経路を封止することが可能となる。また、図16に示す放射線撮影装置3−2では、筐体の側壁部54の内部に筐体のフロントカバー34と筐体の側壁部54とを締結するためのねじを配置する必要がないため、筐体の側壁部54の厚みを上述した筐体の側壁部51の厚みよりも更に薄くできる。この構造により、図16に示す放射線撮影装置3−2では、装置の防水性を確保しつつ放射線検出器10による更に広い撮影領域370を確保することができる。
以上説明した第3の実施形態に係る放射線撮影装置2によれば、上述した第1及び第2の実施形態における効果に加えて、装置の防水性を確保しつつ放射線検出器10による更に広い撮影領域360または撮影領域370を確保することができる。
(その他の実施形態)
上述した第1の実施形態では、凸部構造である立壁411〜431と防水パッキン71による防水構造を筐体のリアカバーに設ける形態であった。また、上述した第2及び第3の実施形態では、それぞれ凸部構造である立壁311〜331及び爪固定部341と防水パッキン71による防水構造を筐体のフロントカバーに設ける形態であった。しかしながら、本発明においては、これらの形態に限定されるものではなく、例えば、上述した凸部構造と防水パッキン71による防水構造を筐体のリアカバー及び筐体のフロントカバーの両方のカバーに設ける形態も、本発明に適用可能である。即ち、本発明においては、上述した凸部構造と防水パッキン71による防水構造が、筐体のリアカバー及び筐体のフロントカバーのうちの少なくとも一方のカバーに設けられていれば、適用可能である。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1:放射線撮影装置、10:放射線検出器、20:支持基台、30:筐体のフロントカバー、41:筐体のリアカバー、411:立壁(凸部構造)、51:筐体の側壁部、60:ねじ、71:防水パッキン(防水部材)、R:放射線

Claims (9)

  1. 入射した放射線を検出して放射線画像に係る電気信号に変換する放射線検出器と、
    前記放射線検出器を支持する支持基台と、
    前記放射線検出器および前記支持基台を収納する筐体であって、前記放射線が入射する側に配置されたフロントカバーと、前記フロントカバーと対向する位置に設置されたリアカバーと、前記フロントカバーと前記リアカバーとの間に配置された側壁部と、を含み構成された筐体と、
    を有し、
    前記フロントカバーおよび前記リアカバーのうちの少なくとも一方のカバーには、前記フロントカバーの方向から見た場合に前記側壁部よりも内側の位置に、前記放射線検出器に向かう方向に突出した凸部構造が設けられており、
    前記側壁部と前記凸部構造との間に、防水部材が配置されている
    ことを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記凸部構造は、前記リアカバーに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記凸部構造は、前記フロントカバーに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記凸部構造および前記防水部材は、前記フロントカバーの方向から見た場合に前記放射線検出器よりも外側の位置に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記凸部構造は、当該凸部構造の先端に、前記側壁部において前記筐体の外側に向かう方向に形成された凹部または前記放射線検出器を衝撃から保護するための衝撃保護部材を引っ掛けるための引掛部分が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記側壁部は、前記フロントカバーの方向から見た場合に前記放射線検出器および前記支持基台よりも外側の位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記防水部材は、弾性体で形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記弾性体は、前記側壁部の側面および前記凸部構造の側面に対して略垂直の方向に圧縮変形することを特徴とする請求項7に記載の放射線撮影装置。
  9. 前記凸部構造は、前記フロントカバーの方向から見た場合に前記側壁部よりも内側の位置であって前記筐体の外周に沿った位置に設けられており、
    前記防水部材は、前記側壁部と前記凸部構造との間の位置であって前記筐体の外周に沿った位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
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