JP2021184015A - 光ファイバー格納部品、光モジュール及び光モジュールの製造方法 - Google Patents

光ファイバー格納部品、光モジュール及び光モジュールの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021184015A
JP2021184015A JP2020088883A JP2020088883A JP2021184015A JP 2021184015 A JP2021184015 A JP 2021184015A JP 2020088883 A JP2020088883 A JP 2020088883A JP 2020088883 A JP2020088883 A JP 2020088883A JP 2021184015 A JP2021184015 A JP 2021184015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
electronic component
optical
component
bobbin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020088883A
Other languages
English (en)
Inventor
康秀 黒田
Yasuhide Kuroda
徹 岡田
Toru Okada
成和 竹居
Narikazu Takei
奈々 松島
Nana Matsushima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2020088883A priority Critical patent/JP2021184015A/ja
Publication of JP2021184015A publication Critical patent/JP2021184015A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

【課題】光ファイバーと共に電子部品を高精度に実装する。【解決手段】光ファイバー付き電子部品10の光ファイバー13は、光ファイバー付き電子部品に装着される光ファイバー格納部品40のボビン部41の周囲に巻かれ、返し部42aを備えたフランジ部42に収められる。ボビン部がピックアップツールで吸着され、光ファイバー格納部品の装着された光ファイバー付き電子部品が、回路基板20に実装される。実装時には、光ファイバーが光ファイバー格納部品に収められていることで、光ファイバー付き電子部品の位置ずれ、他の電子部品と一括リフローされる場合の他の電子部品の位置ずれが抑えられる。実装後、光ファイバー格納部品から光ファイバーが解放され、回路基板に実装された光ファイバー付き電子部品から光ファイバー格納部品が取り外される。【選択図】図6

Description

本発明は、光ファイバー格納部品、光モジュール及び光モジュールの製造方法に関する。
光ファイバーが巻かれる光ファイバー用巻き取りボビンが知られている。例えば、巻き取り軸が挿入される軸穴部品の両端に一対の鍔が固定され、一対の鍔の間に軸穴部品と同軸に巻き取り胴部が固定され、巻き取り胴部と軸穴部品及び鍔との間にシリコンゴム等の緩衝材を介装した光ファイバー用巻き取りボビンが知られている。
特開2012−62138号公報
光通信分野において、光ファイバーは、光の送信又は受信、光電変換等の機能を持った電子部品と接続される。ここで、電子部品を、光ファイバーが予め接続された形態とすることを考えた場合、そのような形態の電子部品では、回路基板への実装時に不都合が生じる恐れがある。例えば、電子部品からその外方に延びる光ファイバーが、回路基板に対する当該電子部品の実装姿勢を不安定にしてその位置ずれを発生させたり、当該電子部品と共に実装される他の電子部品に衝突してその位置ずれを発生させたりする恐れがある。
1つの側面では、本発明は、光ファイバーと共に電子部品を高精度に実装することを目的とする。
1つの態様では、外方に延びる光ファイバーを備えた電子部品に一端部側が着脱可能であって前記光ファイバーが周囲に巻かれるボビン部と、前記ボビン部の他端部側に設けられ、外縁部に前記ボビン部側へ折り返される返し部を備え、前記ボビン部の周囲に巻かれる前記光ファイバーを収めるフランジ部とを含む光ファイバー格納部品が提供される。
また、1つの態様では、光ファイバーを備えた電子部品に光ファイバー格納部品を適用して得られる光モジュール、及びそのような光モジュールの製造方法が提供される。
1つの側面では、光ファイバーと共に電子部品を高精度に実装することが可能になる。
電子部品の一例を示す図である。 電子部品の実装方法の例を示す図である。 光モジュールの例を示す図である。 電子部品の一実装形態を示す図である。 光ファイバー付き電子部品の光ファイバーの取り扱いの例を示す図である。 第1の実施の形態に係る光ファイバー付き電子部品の実装について説明する図である。 第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品の一例について説明する図である。 第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品の光ファイバー付き電子部品への装着例について説明する図である。 第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品への光ファイバーの巻き取り例について説明する図である。 第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品への光ファイバーの巻き取り方法の一例について説明する図である。 第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品が装着された光ファイバー付き電子部品の実装例について説明する図である。 第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品からの光ファイバーの解放例について説明する図である。 第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品の取り外し例について説明する図である。
はじめに、電子部品の一形態について説明する。
図1は電子部品の一例を示す図である。図1(A)には電子部品の一例の要部平面図を模式的に示している。図1(B)には電子部品の一例の要部側面図を模式的に示している。
図1(A)及び図1(B)に示す電子部品100は、プリント基板等の回路基板上に半田等の接合材を用いて実装される表面実装部品(Surface Mount Device;SMD)の一例である。電子部品100は、電子素子及び光素子を内蔵する部品本体101、部品本体101の一主面に設けられた半田バンプ102(端子)、並びに部品本体101内の光素子に接続されて部品本体101の一側面から外方に延びる光ファイバー103を備える。光ファイバー103は、1つの電子部品100に1本又は複数本(図1(A)及び図1(B)では一例として1本)接続される。光ファイバー103の長さは、例えば、150mm〜750mm程度とされる。部品本体101は、例えば、光の送信又は受信の機能や光電変換の機能を持った電子部品、光変調の機能を持った電子部品等である。部品本体101に予め光ファイバー103が接続されて一体化されることで、電子部品100内又は電子部品100を用いる光モジュール内の光コネクタ部品の削減又は省略、所謂光コネクタレス化が可能になる。
以下では、このように部品本体に予め光ファイバーが接続されて一体化された電子部品を、「光ファイバー付き電子部品」とも言う。
図2は電子部品の実装方法の例を示す図である。図2(A)には電子部品の配置工程の一例の要部斜視部を模式的に示している。図2(B)には電子部品のリフロー工程の一例の要部斜視図を模式的に示している。
光ファイバー付き電子部品100(図2(A)及び図2(B)では一例として3本の光ファイバー103が接続された光ファイバー付き電子部品100)を回路基板200上に実装する際には、まず、図2(A)に示すように、光ファイバー付き電子部品100が、図示しないマウンターのピックアップツールを用いて、実装される回路基板200の上方へと搬送される。
そして、光ファイバー付き電子部品100の半田バンプ102と、回路基板200の電極パッド202(又はその上に形成された半田)との位置合わせが行われ、図2(B)に示すように、光ファイバー付き電子部品100が回路基板200上の所定の位置に配置される。その状態からリフローが行われ、加熱105により光ファイバー付き電子部品100の半田バンプ102(及び回路基板200の電極パッド202側に半田が形成されている場合にはその半田)が溶融され、その後、冷却により凝固される。
これにより、光ファイバー付き電子部品100が回路基板200上に実装され、両者が電気的及び機械的に接続された光モジュールが得られる。
図3は光モジュールの例を示す図である。図3(A)及び図3(B)にはそれぞれ光モジュールの一例の要部平面図を模式的に示している。
図3(A)に示す光モジュール300aは、光ファイバー付き電子部品100が実装された回路基板200上に更に別の電子部品110及び電子部品120が実装された構成を有する。回路基板200上に実装された光ファイバー付き電子部品100から延びる光ファイバー103の先端側は、光ファイバー付き電子部品100と共に回路基板200上に実装される電子部品110と接続される。
電子部品110は、光ファイバー付き電子部品100との間で光ファイバー103を通じて光の伝送が行われる、例えば、光の送信又は受信の機能や光電変換の機能を持った電子部品、光変調の機能を持った電子部品、或いは光コネクタ部品である。電子部品120は、例えば、回路基板200(それに形成される図示しない配線)を通じて光ファイバー付き電子部品100又は電子部品110と電気的に接続されるトランジスタ、抵抗、容量等の機能を持った電子部品である。電子部品110及び電子部品120は、光ファイバー付き電子部品100と同様に、半田バンプを用いて回路基板200上に実装される。
また、図3(B)に示す光モジュール300bは、光ファイバー付き電子部品100が実装された回路基板200、並びに電子部品110及び電子部品120が実装された回路基板201を含む。回路基板200上に実装された光ファイバー付き電子部品100から延びる光ファイバー103の先端側は、回路基板200とは異なる回路基板201上に実装された電子部品110と接続される。
電子部品110は、光ファイバー付き電子部品100との間で光ファイバー103を通じて光の伝送が行われる、例えば、光の送信又は受信の機能や光電変換の機能を持った電子部品、光変調の機能を持った電子部品、或いは光コネクタ部品である。電子部品120は、回路基板201(それに形成される図示しない配線)を通じて電子部品110と電気的に接続されるトランジスタ、抵抗、容量等の機能を持った電子部品である。電子部品110及び電子部品120はそれぞれ、光ファイバー付き電子部品100と同様に、半田バンプを用いて回路基板201上に実装される。
ところで、上記のような光ファイバー付き電子部品100の実装では、その外方に延びる光ファイバー103が存在するために、リフローして実装(「リフロー実装」とも言う)することが難しい場合がある。また、回路基板に複数の電子部品を実装する場合には、それら複数の電子部品を一括でリフローして実装(「一括リフロー実装」とも言う)することが、共通の半田材料の使用、工数の削減、製造の効率化等の観点から好ましい。しかし、上記のような光ファイバー付き電子部品100では、その外方に延びる光ファイバー103が存在するために、他の電子部品との一括リフロー実装が難しい場合がある。
例えば、上記図3(A)に示したような光モジュール300aの場合、光ファイバー103が邪魔になり、光ファイバー付き電子部品100に対し、他の電子部品110及び電子部品120の実装に用いることのできるマウンターやリフロー炉を適用することができない場合がある。このほか、光ファイバー付き電子部品100のリフロー実装の際、又は他の電子部品110及び電子部品120との一括リフロー実装の際には、光ファイバー103があることで光ファイバー付き電子部品100の実装姿勢が不安定になって位置ずれが生じる場合がある。他の電子部品110及び電子部品120との一括リフロー実装の場合には、光ファイバー付き電子部品100の光ファイバー103が、他の電子部品110や電子部品120に衝突し、電子部品110や電子部品120の位置ずれ、或いは光ファイバー付き電子部品100の位置ずれが生じる場合もある。
上記図3(B)に示したような光モジュール300bの場合にも、光ファイバー付き電子部品100のリフロー実装、他の電子部品110及び電子部品120との一括リフロー実装の際、同様のことが起こり得る。
また、図4は電子部品の一実装形態を示す図である。図4には電子部品の実装形態の一例の要部平面図を模式的に示している。
図4は、複数(図4では一例として4つ)の回路基板ユニット211を含む大判の回路基板210上に、光ファイバー付き電子部品100が実装される形態の例を示したものである。各回路基板ユニット211の周囲には、切断によって大判の回路基板210から切り離すための切断領域211aが設けられる。切断領域211aで囲まれた各回路基板ユニット211上に光ファイバー付き電子部品100及び他の電子部品130群が実装される。電子部品130群は、光ファイバー付き電子部品100と同様に、半田バンプを用いて回路基板ユニット211上に実装される。光ファイバー付き電子部品100の光ファイバー103は、例えば、図4に示すように、環状に束ねられてもよい。光ファイバー付き電子部品100及び電子部品130群の実装後、個々の回路基板ユニット211がその周りの切断領域211aで切断され、大判の回路基板210から切り離され、個々の光モジュールが得られる。
光ファイバー付き電子部品100及び電子部品130群の実装の際には、例えば、切断前の大判の回路基板210における複数の回路基板ユニット211の全てに光ファイバー付き電子部品100及び電子部品130群が配置され、一括リフロー実装が行われる。この場合も、上記同様、光ファイバー付き電子部品100からその外方に延びる光ファイバー103が邪魔になり、他の電子部品130群の実装に用いることのできるマウンターやリフロー炉を適用することができない場合がある。このほか、一括リフロー実装の際、光ファイバー103の存在又は衝突により、光ファイバー付き電子部品100又は電子部品130群の位置ずれが生じる場合がある。
また、光ファイバー付き電子部品100を、他の電子部品130とは別にリフロー実装する場合でも、光ファイバー103により、光ファイバー付き電子部品100の実装姿勢の不安定化、それによる位置ずれが生じる場合がある。
ここで、光ファイバー付き電子部品100の外方に延びる光ファイバー103の取り扱いとして、光ファイバー103を環状にして光ファイバー付き電子部品100の上に配置することも考えられる。
図5は光ファイバー付き電子部品の光ファイバーの取り扱いの例を示す図である。図5(A)は光ファイバーを環状にした光ファイバー付き電子部品について説明する図であって、図5(A)にはその側面図を模式的に示している。図5(B)及び図5(C)は光ファイバーガイドを用いた光ファイバー付き電子部品について説明する図であって、図5(B)にはその平面図を模式的に示し、図5(C)には図5(B)のV−V断面図を模式的に示している。
光ファイバー付き電子部品100の外方に延びる光ファイバー103を、例えば、図5(A)に示すように、環状に曲げて光ファイバー付き電子部品100の上に配置することを考える。しかし、光ファイバー103は、弾性を有し、環状に曲げるとその反力が働くために、図5(A)に矢印で示すように、光ファイバー付き電子部品100の上方や側方に広がって散けてしまい易い。光ファイバー103が曲げの反力で散けると、光ファイバー付き電子部品100の実装姿勢の不安定化等を招く。単に光ファイバー103を環状にしても、光ファイバー付き電子部品100を高精度でリフロー実装すること、他の電子部品と共に高精度で一括リフロー実装することは難しい場合がある。
別の例として、図5(B)及び図5(C)に示すように、光ファイバー付き電子部品100の上に、軸部401とそれを挟んで対向する一対の壁部402とを設けた光ファイバーガイド400を取り付け、軸部401の周りに光ファイバー103を環状にして配置することを考える。尚、図5(B)では便宜上、光ファイバー103の図示を省略している。このような光ファイバーガイド400を用いると、光ファイバー103が、光ファイバー付き電子部品100の上方や側方に広がって散けることが抑えられる。しかし、光ファイバー103は、図5(C)に矢印で示すように、光ファイバー付き電子部品100の下方に広がって散けてしまい易い。光ファイバー103が曲げの反力で散けると、光ファイバー付き電子部品100の実装姿勢の不安定化等を招く。このような光ファイバーガイド400を用いても、光ファイバー付き電子部品100を高精度でリフロー実装すること、他の電子部品と共に高精度で一括リフロー実装することは難しい場合がある。
以上のような点に鑑み、ここでは以下に実施の形態として示すような手法を用い、リフロー実装される光ファイバー付き電子部品の、又は光ファイバー付き電子部品及びそれと一括リフロー実装される電子部品の、高精度の実装を実現する。即ち、光ファイバーと共に電子部品を高精度に実装することを実現する。
[第1の実施の形態]
図6は第1の実施の形態に係る光ファイバー付き電子部品の実装について説明する図である。図6(A)には光ファイバー格納部品への光ファイバーの巻き取り工程の要部断面図を模式的に示している。図6(B)には光ファイバー付き電子部品の実装工程の要部断面図を模式的に示している。図6(C)には光ファイバー格納部品の取り外し工程の要部断面図を模式的に示している。
図6(A)に示す光ファイバー付き電子部品10は、プリント基板等の回路基板上に半田等の接合材を用いて実装されるSMDの一例である。
光ファイバー付き電子部品10は、電子素子及び光素子を内蔵する部品本体11、部品本体11の一主面に設けられた半田バンプ12(端子)、並びに部品本体11内の光素子に接続されて部品本体11の一側面から外方に延びる光ファイバー13を備える。光ファイバー13は、光ファイバー付き電子部品10に1本又は複数本接続される。光ファイバー13の長さは、例えば、150mm〜750mm程度とされる。部品本体11は、例えば、光の送信又は受信の機能や光電変換の機能を持った電子部品、光変調の機能を持った電子部品等である。部品本体11に予め光ファイバー13が接続されて一体化されることで、光ファイバー付き電子部品10又はそれを用いる光モジュール内の光コネクタ部品の削減又は省略が可能になる。
光ファイバー付き電子部品10の上には、図6(A)に示すように、光ファイバー格納部品40が装着される。
光ファイバー格納部品40は、光ファイバー付き電子部品10に一方の端部41a側が着脱可能とされたボビン部41と、ボビン部41の他方の端部41b側に設けられたフランジ部42とを有する。図6(A)に示すように、光ファイバー付き電子部品10の、半田バンプ12が設けられる主面とは反対側の主面に、光ファイバー格納部品40のボビン部41の一方の端部41a側が装着され、そのボビン部41の周囲に、光ファイバー付き電子部品10の光ファイバー13が巻かれる。フランジ部42は、外縁部に設けられた返し部42aを備える。返し部42aは、ボビン部41からその側方に延びるフランジ部42の、その側縁から下方(ボビン部41の端部41a側又は光ファイバー付き電子部品10側)に延び、更にそこからボビン部41側へ折り返す形状を有する。このような返し部42aを備えたフランジ部42の内側に、ボビン部41の周囲に巻かれる光ファイバー13(その大部分)が収められる。
光ファイバー13は、曲げによる破損を回避することのできる最小曲げ半径以上でボビン部41の周囲に巻かれる。ボビン部41の周囲に巻かれる光ファイバー13は、巻かれる際の曲げによって生じる反力で広がったとしても、返し部42aを備えたフランジ部42によってその内側に受け止められる。光ファイバー13は、光ファイバー格納部品40に、最小曲げ半径以上で格納される。
光ファイバー格納部品40が装着され、そのボビン部41の周囲に光ファイバー13が巻かれた光ファイバー付き電子部品10は、図6(B)に示すように、それが実装される回路基板20上に配置され、リフローによって実装される。
ここで、光ファイバー格納部品40は、そのボビン部41の端部41b側に、マウンターのピックアップツールによる吸着用の面41cを有する。ピックアップツールでそのボビン部41の面41cが吸着され、光ファイバー格納部品40の装着された光ファイバー付き電子部品10が、回路基板20の上方に搬送される。そして、光ファイバー付き電子部品10の半田バンプ12と、回路基板20の電極パッド22(又はその上に形成された半田)との位置合わせが行われ、図6(B)に示すように、光ファイバー付き電子部品10が回路基板20上の所定の位置に配置される。その状態からリフローが行われ、光ファイバー付き電子部品10の半田バンプ12(及び回路基板20の電極パッド22側に半田が形成されている場合にはその半田)が溶融され、その後、冷却により凝固される。これにより、光ファイバー格納部品40の装着された光ファイバー付き電子部品10が、回路基板20上に実装され、両者が電気的及び機械的に接続される。
光ファイバー格納部品40が装着された光ファイバー付き電子部品10の回路基板20上への実装後、ボビン部41の周囲に巻かれ、返し部42aを備えたフランジ部42の内側に収められていた光ファイバー13が、光ファイバー格納部品40の外部に解放される。光ファイバー13が解放された光ファイバー格納部品40は、そのボビン部41の端部41a側の装着が解除され、図6(C)に示すように、光ファイバー付き電子部品10から取り外される。これにより、回路基板20上に光ファイバー付き電子部品10が実装された光モジュール1が得られる。
上記のように、光ファイバー格納部品40は、光ファイバー付き電子部品10に着脱が可能とされ、更に、ピックアップツールによる吸着が可能とされる。光ファイバー格納部品40では、ボビン部41の周囲に巻かれる光ファイバー13が、返し部42aを備えたフランジ部42の内側に収められ、光ファイバー付き電子部品10の外方、即ち、その上方、側方及び下方へ光ファイバー13が広がって散けてしまうことが抑えられる。光ファイバー付き電子部品10は、光ファイバー格納部品40が装着され、その光ファイバー格納部品40に光ファイバー13が収められた状態で、ピックアップツールによって回路基板20へ搬送され、リフローによって回路基板20上に実装される。
光ファイバー付き電子部品10の搬送の際、光ファイバー13は光ファイバー格納部品40(その返し部42aを備えたフランジ部42の内側)に収められているため、光ファイバー13が搬送の妨げになることが抑えられる。光ファイバー格納部品40を用いることで、光ファイバー付き電子部品10であっても、これまでの表面実装技術(Surface Mount Technology;SMT)で用いられるマウンターのピックアップツール、即ち、光ファイバー13を備えない電子部品の実装に用いられるマウンターのピックアップツールを適用することが可能になる。光ファイバー付き電子部品10の、ピックアップツールを用いた自動的な吸着、搬送、配置を実現することが可能になる。
光ファイバー付き電子部品10の実装の際も、光ファイバー13は光ファイバー格納部品40(その返し部42aを備えたフランジ部42の内側)に収められているため、光ファイバー13が光ファイバー付き電子部品10の実装姿勢を不安定にして位置ずれを生じさせることが抑えられる。更に、回路基板20上に光ファイバー付き電子部品10と共に図示しない他の電子部品が一括リフロー実装されるような場合でも、光ファイバー付き電子部品10の光ファイバー13が、当該他の電子部品に衝突してその位置ずれを生じさせることが抑えられる。
光ファイバー付き電子部品10の回路基板20上への実装後、光ファイバー13は光ファイバー格納部品40から解放され、光ファイバー13が解放された光ファイバー格納部品40は、光ファイバー付き電子部品10から取り外される。これにより、光ファイバー格納部品40を含まない、高背化の抑えられた光モジュール1が実現される。
光ファイバー格納部品40を用いることで、光ファイバー付き電子部品10の高精度の実装、光ファイバー付き電子部品10と一括でリフローされる電子部品の高精度の実装を実現することが可能になる。また、光ファイバー格納部品40を用いても、その取り外しを可能にすることで、高背化の抑えられた光モジュール1を実現することが可能になる。
[第2の実施の形態]
図7は第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品の一例について説明する図である。図7(A)には光ファイバー格納部品の一例の要部平面図を模式的に示している。図7(B)には光ファイバー格納部品の一例の要部断面図を模式的に示している。図7(B)は図7(A)のVII−VII断面に対応する図である。
図7(A)及び図7(B)に示す光ファイバー格納部品80は、ボビン部81、フランジ部82、装着部83、ガイド部84及び固定部85を含む。光ファイバー格納部品80は、光ファイバー付き電子部品に装着することができるようになっている。また、光ファイバー付き電子部品に装着された光ファイバー格納部品80は、光ファイバー付き電子部品から取り外すことができるようになっている。即ち、光ファイバー格納部品80は、光ファイバー付き電子部品に対して着脱可能になっている。
光ファイバー格納部品80のボビン部81は、円柱状であり、その一方の端部81a側に装着部83が設けられ、他方の端部81b側にフランジ部82が設けられる。ボビン部81には、例えば、装着部83及びフランジ部82に比べて硬質の材料が用いられる。装着部83及びフランジ部82は、例えば、ボビン部81の側周面に設けられ、ボビン部81に比べて軟質の弾性材料が用いられた一体成形品として形成され、ボビン部81の端部81a側の部位が装着部83とされ、端部81b側の部位がフランジ部82とされる。ボビン部81には、樹脂、セラミック、金属等の比較的硬質の材料が用いられ、装着部83及びフランジ部82には、ゴム、シリコーン等の比較的軟質の材料が用いられる。比較的軟質の装着部83及びフランジ部82が、比較的硬質のボビン部81と一体化され、硬軟複合型のボビン構造を備える光ファイバー格納部品80が形成される。光ファイバー格納部品80は、ボビン部81の中心80aを軸に回転されることで、そのボビン部81の周囲に、その光ファイバー格納部品80が装着される光ファイバー付き電子部品の光ファイバーが巻かれる。また、ボビン部81の端部81b側には、ピックアップツールによる吸着用の面81cが設けられる。
光ファイバー格納部品80の装着部83は、光ファイバー付き電子部品への装着及び光ファイバー付き電子部品からの取り外しが可能になっている。装着部83には、光ファイバー付き電子部品の端部に掛けられてその光ファイバー付き電子部品への装着状態を保持するフック部83aが設けられる。例えば、フック部83aとして、光ファイバー付き電子部品の端部に係止され、押圧によりその係止が解除される構造が採用される。
例えば、装着部83のフック部83aは、平面矩形状の光ファイバー付き電子部品の場合であれば、その四隅の端部(角部)に係止されるように設けられる。このほか、フック部83aは、平面矩形状の光ファイバー付き電子部品の4つの角部のうちの対角位置の2つの角部に係止されるように設けられてもよい。また、フック部83aは、平面矩形状の光ファイバー付き電子部品の、四隅の角部を除く四辺の端部(辺部)に係止されるように設けられてもよいし、4つの辺部のうちの対向位置の2つの辺部や、それらの辺部と各々の両端の角部に係止されるように設けられてもよい。また、フック部83aは、光ファイバー付き電子部品の、全周の端部に係止されるように設けられてもよい。
光ファイバー付き電子部品に装着された装着部83は、そのフック部83aが外され、フック部83aによる装着状態の保持が解除されることで、光ファイバー付き電子部品から取り外される。即ち、装着部83が取り外されることで、装着部83及びフランジ部82並びにそれらが周設されたボビン部81を含む光ファイバー格納部品80が、光ファイバー付き電子部品から取り外される。
装着部83のフック部83aには、例えば、装着部83が装着される時に光ファイバー付き電子部品の端部に掛けることができ、当該端部から外される時には変形させることが可能であって、外された後は当該端部に掛けられる前の形状に戻るような弾性を有する材料が用いられる。
光ファイバー格納部品80のフランジ部82は、外縁部に設けられた返し部82aを備える。返し部82aは、ボビン部81からその側方に延びるフランジ部82の、その側縁から下方(ボビン部81の端部81a側又は装着部83側)に延び、更にそこからボビン部81側へ折り返す形状を有する。このような返し部82aを備えたフランジ部82の内側に、ボビン部81の周囲に巻かれる、光ファイバー付き電子部品の光ファイバー(その大部分)が収められる。
フランジ部82の返し部82aには、例えば、外力によって外方へ広げるように変形させることが可能であって、当該外力が取り除かれた時には広げられる前の状態に戻るような弾性を有する材料が用いられる。
フランジ部82には、例えば、平面視で4つの切り欠き部82bが設けられる。フランジ部82は、これらの切り欠き部82bにより、平面視でボビン部81から四方に延びる形状とされる。ここでは、4つの切り欠き部82bを設け、フランジ部82を四方に延びる形状とする例を示すが、切り欠き部82bの数はこれに限定されるものではなく、例えば、3つの切り欠き部82bを設け、フランジ部82を三方に延びる形状とすることもできる。
フランジ部82に切り欠き部82bが設けられることで、ボビン部81の周囲に巻かれる光ファイバーの状態、例えば、環状に巻かれる光ファイバーの曲げ半径、重なりの程度等を、光ファイバー格納部品80のフランジ部82側から目視で確認し易くなる。また、切り欠き部82bが設けられることで、加熱を伴うリフロー実装の際、光ファイバー格納部品80のフランジ部82側から与えられる熱が、切り欠き部82bを通過してその下に配置される光ファイバー付き電子部品へと伝わり易くなる。
光ファイバー格納部品80のガイド部84は、フランジ部82と対向して設けられる。ガイド部84には、比較的軟質の弾性材料、例えば、フランジ部82や装着部83と同じ材料が用いられる。ボビン部81の周囲に巻かれる、光ファイバー付き電子部品の光ファイバーは、フランジ部82とそれに対向して設けられるガイド部84との間に収められる。ガイド部84は、返し部82aを備えたフランジ部82の内側に収められる光ファイバーの、装着部83側への脱落を抑える機能を有する。
ガイド部84には、例えば、光ファイバー付き電子部品の光ファイバーがフランジ部82の内側へ通される時に当たっても変形させることが可能であって、当該光ファイバーが当たって通された後には元の形状に戻るような弾性を有する材料が用いられる。例えば、ガイド部84には、ゴム、シリコーン等の比較的軟質の材料が用いられる。
光ファイバー格納部品80の固定部85は、フランジ部82が設けられるボビン部81の端部81b側に、フランジ部82に対向して設けられる。固定部85は、フランジ部82との間に隙間を空けて設けられてもよい。固定部85には、比較的軟質の弾性材料、例えば、フランジ部82や装着部83と同じ材料が用いられる。フランジ部82に対向する固定部85の両脇には、スリット部85aが設けられ、固定部85は、その外縁部がフランジ部82から離間するように変形できるようになっている。ボビン部81の周囲に巻かれ、フランジ部82の内側に収められる、光ファイバー付き電子部品の光ファイバーの先端は、この固定部85とフランジ部82との間に挟まれて一時的に固定される。
固定部85には、例えば、フランジ部82との間に光ファイバーが挟まれた時に固定部85の外縁部がフランジ部82から離間するように変形させることが可能であって、フランジ部82との間から光ファイバーが外された時には元の形状に戻るような弾性を有する材料が用いられる。例えば、固定部85には、ゴム、シリコーン等の比較的軟質の材料が用いられる。
図8は第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品の光ファイバー付き電子部品への装着例について説明する図である。図8(A)には光ファイバー格納部品装着状態の一例の要部平面図を模式的に示している。図8(B)には光ファイバー格納部品装着状態の一例の要部断面図を模式的に示している。図8(B)は図8(A)のVIII−VIII断面に対応する図である。
光ファイバー格納部品80は、例えば、図8(A)及び図8(B)に示すような光ファイバー付き電子部品50の回路基板上への実装の際に、光ファイバー付き電子部品50に装着される。
図8(A)及び図8(B)に示す光ファイバー付き電子部品50は、プリント基板等の回路基板上に半田等の接合材を用いて実装されるSMDの一例である。尚、図8(A)には便宜上、光ファイバー付き電子部品50の位置を実線で図示している。
光ファイバー付き電子部品50は、電子素子及び光素子を内蔵する部品本体51、部品本体51の一主面に設けられた半田バンプ52(端子)、並びに部品本体51内の光素子に接続されて部品本体51の一側面から外方に延びる光ファイバー53を備える。光ファイバー53は、光ファイバー付き電子部品50に1本又は複数本接続される。光ファイバー53の長さは、例えば、150mm〜750mm程度とされる。部品本体51は、例えば、光の送信又は受信の機能や光電変換の機能を持った電子部品、光変調の機能を持った電子部品等である。部品本体51に予め光ファイバー53が接続されて一体化されることで、光ファイバー付き電子部品50又はそれを用いる光モジュール内の光コネクタ部品の削減又は省略が可能になる。
このような光ファイバー付き電子部品50の上に、図8(A)及び図8(B)に示すように、光ファイバー格納部品80が装着される。光ファイバー格納部品80は、その装着部83が、光ファイバー付き電子部品50の、半田バンプ52が設けられる主面とは反対側の主面に装着されることで、光ファイバー付き電子部品50に装着される。装着部83は、そのフック部83aが光ファイバー付き電子部品50の端部に掛けられるように装着される。これにより、装着部83、即ち、それを備える光ファイバー格納部品80の、光ファイバー付き電子部品50に対する装着状態が保持される。
図9は第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品への光ファイバーの巻き取り例について説明する図である。図9(A)には光ファイバー巻き取り工程の一例の要部平面図を模式的に示している。図9(B)には光ファイバー巻き取り工程の一例の要部断面図を模式的に示している。図9(B)は図9(A)のIX−IX断面に対応する図である。
上記のようにして光ファイバー付き電子部品50に装着された光ファイバー格納部品80に、光ファイバー付き電子部品50の外方に延びる光ファイバー53が巻き取られる。光ファイバー53の巻き取りの際には、まず、光ファイバー格納部品80が装着された光ファイバー付き電子部品50が、図9(A)及び図9(B)に示すような回転ステージ70上に配置される。
回転ステージ70は、固定枠ガイド71及び光ファイバーガイド72を備える。
固定枠ガイド71は、光ファイバー付き電子部品50の端部に対応する位置に設けられる。光ファイバー格納部品80が装着された光ファイバー付き電子部品50は、固定枠ガイド71の内側に配置され、側方への動きが規制されるように固定される。
光ファイバーガイド72は、固定枠ガイド71に配置される、光ファイバー格納部品80が装着された光ファイバー付き電子部品50から離間した位置に設けられる。光ファイバーガイド72は、平面視で扇形の柱状又は筒状の部材であり、湾曲面72aが外方に面するように設けられる。光ファイバーガイド72の湾曲面72aは、光ファイバー53の過剰な曲げによる破損を回避することのできる最小曲げ半径以上の半径72bに設定される。
光ファイバー格納部品80が装着された光ファイバー付き電子部品50は、固定枠ガイド71の内側に配置され、固定される。光ファイバー付き電子部品50の光ファイバー53は、光ファイバーガイド72の湾曲面72aの外側を通される。そして、回転ステージ70が、光ファイバー格納部品80(そのボビン部81)の中心80aを軸にして所定の方向70aに回転される。
光ファイバー付き電子部品50の光ファイバー53は、回転ステージ70の回転と共に、光ファイバー格納部品80のボビン部81の周囲に、フランジ部82の返し部82aとガイド部84との間を通されてフランジ部82の内側に収められるように、最小曲げ半径以上で、巻き取られていく。このような光ファイバー53の巻き取りの際には、その撓みを抑えるため、光ファイバー53に一定の張り(「張りテンション」とも言う)が与えられる。
図10は第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品への光ファイバーの巻き取り方法の一例について説明する図である。図10(A)には光ファイバー巻き取り工程における第1の段階の一例の要部断面図を模式的に示している。図10(B)には光ファイバー巻き取り工程における第2の段階の一例の要部断面図を模式的に示している。図10(C)には光ファイバー巻き取り工程における第3の段階の一例の要部断面図を模式的に示している。
図10(A)に示すように、回転ステージ70の回転により、光ファイバー付き電子部品50の光ファイバー53が、光ファイバー格納部品80のボビン部81の周囲のフランジ部82の内側に、最小曲げ半径以上で、次第に巻き取られていく。巻き取られる際の、又は巻き取られた光ファイバー53の脱落は、ガイド部84によって抑えられる。
光ファイバー53は、一定の張りテンションが与えられながら巻き取られていく。例えば、巻き取りの途中には、その張りテンションを緩め、図10(B)に示すように、ボビン部81の周囲に巻かれた光ファイバー53を曲げの反力で外方に広げ(実線矢印で図示)、フランジ部82の内側に残りの光ファイバー53を巻くためのスペースを確保するようにしてもよい。張りテンションを緩め、光ファイバー53を広げても、返し部82aを備えたフランジ部82、及びガイド部84により、光ファイバー格納部品80の外部への光ファイバー53の広がりが抑えられる。
フランジ部82に切り欠き部82bが設けられていると、ボビン部81の周囲に巻かれる光ファイバー53の状態、例えば、その曲げ半径や重なり若しくは広がりの程度のほか、巻くための残りのスペースの有無等を、フランジ部82側から目視で確認し易くなる。
光ファイバー格納部品80のボビン部81の周囲のフランジ部82の内側に巻き取られた光ファイバー53の先端は、図10(C)に示すように、固定部85とフランジ部82との間に挟まれ、固定される。これにより、光ファイバー格納部品80に光ファイバー53が巻き取られて収められた状態が保持される。
図11は第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品が装着された光ファイバー付き電子部品の実装例について説明する図である。図11(A)には光ファイバー格納部品が装着された光ファイバー付き電子部品の搬送及び配置工程の一例の要部断面図を模式的に示している。図11(B)には光ファイバー格納部品が装着された光ファイバー付き電子部品のリフロー工程の一例の要部断面図を模式的に示している。
上記のようにして光ファイバー格納部品80に光ファイバー53が巻かれた光ファイバー付き電子部品50は、図11(A)に示すように、マウンターのピックアップツール90でピックアップされる。ピックアップツール90は、光ファイバー格納部品80の比較的硬質のボビン部81に設けられた、吸着用の面81cに吸着される。例えば、用いられるピックアップツール90の吸着装置(ノズル等)のサイズに基づき、光ファイバー格納部品80のボビン部81の径又はボビン部81の面81cの径が設定される。
光ファイバー格納部品80に光ファイバー53が巻かれた光ファイバー付き電子部品50は、ピックアップツール90によって回路基板60の上方に搬送され、その半田バンプ52と、回路基板60の電極パッド62(又はその上に形成された半田)との位置合わせが行われ、回路基板60上に配置される。
光ファイバー格納部品80に光ファイバー53が巻かれた光ファイバー付き電子部品50がピックアップツール90で搬送されて配置された回路基板60は、リフロー炉に送られてリフローが行われる。リフローでは、図11(B)に示すように、加熱91によって光ファイバー付き電子部品50の半田バンプ52(及び回路基板60の電極パッド62側に半田が形成されている場合にはその半田)が溶融され、その後、冷却により凝固される。これにより、光ファイバー付き電子部品50が回路基板60上に実装され、両者が電気的及び機械的に接続される。
フランジ部82に切り欠き部82bが設けられていると、このような加熱91を伴うリフロー実装の際、光ファイバー格納部品80のフランジ部82側から与えられる熱が、切り欠き部82bを通過して光ファイバー付き電子部品50及び回路基板60へと伝わり易くなる。そのため、加熱91を比較的低い温度に設定したり、加熱91を比較的短時間で行ったりすることが可能になり、光ファイバー付き電子部品50及び回路基板60への加熱91によるダメージを抑えることが可能になる。
光ファイバー格納部品80に光ファイバー53が巻かれた光ファイバー付き電子部品50の搬送及び配置(図11(A))並びにリフロー実装(図11(B))の際には、光ファイバー53が光ファイバー格納部品80に格納されている。そのため、光ファイバー付き電子部品50の光ファイバー53が邪魔にならず、これまでの表面実装技術で用いられるマウンターのピックアップツール90、光ファイバー53を備えない電子部品の実装に用いられるマウンターのピックアップツール90が適用できる。光ファイバー付き電子部品50の、ピックアップツール90を用いた自動的な吸着、搬送、配置を実現することが可能になる。
また、光ファイバー53によって光ファイバー付き電子部品50の実装姿勢が不安定になることが抑えられ、回路基板60(その電極パッド62)に対する光ファイバー付き電子部品50(その半田バンプ52)の位置ずれが抑えられる。更に、回路基板60上に光ファイバー付き電子部品50と共に他の電子部品が一括リフロー実装される場合にも、光ファイバー付き電子部品50の光ファイバー53が当該他の電子部品に衝突してその位置ずれを生じさせることが抑えられる。
光ファイバー格納部品80の装着、それへの光ファイバー53の巻き取りにより、光ファイバー付き電子部品50の高精度の実装、光ファイバー付き電子部品50と一括でリフローされる電子部品の高精度の実装が実現される。
図12は第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品からの光ファイバーの解放例について説明する図である。図12(A)には返し部の変形工程の一例の要部断面図を模式的に示している。図12(B)には返し部の変形による光ファイバーの解放工程の一例の要部断面図を模式的に示している。
光ファイバー付き電子部品50の回路基板60上への実装後、その光ファイバー付き電子部品50に装着された光ファイバー格納部品80から光ファイバー53が取り外される。
その際は、まず、光ファイバー付き電子部品50に装着された光ファイバー格納部品80の、比較的軟質のフランジ部82の、弾性を有する返し部82aが、図12(A)及び図12(B)に示すように、外力で捲り上げられるようにして外方に広げられる。このようにフランジ部82の返し部82aが外方に広げられ、更に、固定部85に固定されていた光ファイバー53の先端が固定部85から外される。これにより、図12(B)に示すように、ボビン部81の周囲に巻かれていた光ファイバー53が、その曲げの反力で外方に広がり(実線矢印で図示)、フランジ部82の内側から解放され、光ファイバー格納部品80から取り外される。尚、フランジ部82の返し部82aは、外方へ広げられる外力が取り除かれると、その弾性により、外方へ広げられる前の元の状態に戻る。
図13は第2の実施の形態に係る光ファイバー格納部品の取り外し例について説明する図である。図13(A)にはフック部の解除工程の一例の要部断面図を模式的に示している。図13(B)にはフック部の解除による光ファイバー格納部品の取り外し工程の一例の要部断面図を模式的に示している。
光ファイバー53が取り外された光ファイバー格納部品80は、光ファイバー付き電子部品50から取り外される。
その際は、まず、比較的軟質の装着部83の、弾性を有するフック部83aが、図13(A)に示すように、押圧される等して光ファイバー付き電子部品50の端部から外される。そして、フック部83aが外された状態で、図13(B)に示すように、光ファイバー格納部品80が光ファイバー付き電子部品50から取り外される。これにより、回路基板60上に光ファイバー付き電子部品50が実装された光モジュール2が得られる。
このように光ファイバー付き電子部品50の搬送及び配置(図11(A))並びにリフロー実装(図11(B))の際にその光ファイバー53を巻き取っていた光ファイバー格納部品80は、実装後に取り外されるため、高背化の抑えられた光モジュール2が実現される。
上記のような構成を有する光ファイバー格納部品80を用いることで、これまでの表面実装技術で用いられるマウンターのピックアップツール90を適用した光ファイバー付き電子部品50の実装が可能になる。また、光ファイバー53による光ファイバー付き電子部品50の実装姿勢の不安定化、それによる位置ずれが抑えられる。更に、光ファイバー付き電子部品50と他の電子部品とが回路基板60に一括リフロー実装される場合の、当該他の電子部品への光ファイバー53の衝突、それによる当該他の電子部品の位置ずれが抑えられる。
光ファイバー格納部品80の装着、それへの光ファイバー53の巻き取りにより、光ファイバー付き電子部品50の高精度の実装、光ファイバー付き電子部品50と一括でリフローされる電子部品の高精度の実装が実現される。
以上説明した実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 外方に延びる光ファイバーを備えた電子部品に一端部側が着脱可能であって前記光ファイバーが周囲に巻かれるボビン部と、
前記ボビン部の他端部側に設けられ、外縁部に前記ボビン部側へ折り返される返し部を備え、前記ボビン部の周囲に巻かれる前記光ファイバーを収めるフランジ部と
を含むことを特徴とする光ファイバー格納部品。
(付記2) 前記ボビン部の前記一端部側に設けられ、前記電子部品に着脱可能な装着部を含み、
前記装着部は、前記電子部品への装着時に前記電子部品に掛けられるフック部を備え、前記電子部品に装着された状態から前記フック部が外されることで、前記電子部品から取り外されることを特徴とする付記1に記載の光ファイバー格納部品。
(付記3) 前記返し部は、弾性を有し、
前記返し部が外方に広げられることで、前記ボビン部の周囲に巻かれる前記光ファイバーが解放されることを特徴とする付記1又は2に記載の光ファイバー格納部品。
(付記4) 前記ボビン部は、前記フランジ部が設けられる前記他端部側に、マウンターのピックアップツールによる吸着用の面を有することを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の光ファイバー格納部品。
(付記5) 前記フランジ部は、前記ボビン部の前記他端部側から見て、複数の切り欠き部を有することを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の光ファイバー格納部品。
(付記6) 前記ボビン部に前記フランジ部と対向して設けられ、前記ボビン部の周囲に巻かれる前記光ファイバーを前記フランジ部との間に収めるガイド部を含むことを特徴とする付記1乃至5のいずれかに記載の光ファイバー格納部品。
(付記7) 前記ボビン部に前記フランジ部と対向して設けられ、前記ボビン部の周囲に巻かれる前記光ファイバーの一部を前記フランジ部との間に挟んで一時的に固定する固定部を含むことを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の光ファイバー格納部品。
(付記8) 外方に延びる光ファイバーを備える電子部品と、
前記電子部品に装着された光ファイバー格納部品と
を備え、
前記光ファイバー格納部品は、
前記電子部品に一端部側が装着され、前記光ファイバーが周囲に巻かれるボビン部と、
前記ボビン部の他端部側に設けられ、外縁部に前記ボビン部側へ折り返される返し部を備え、前記ボビン部の周囲に巻かれる前記光ファイバーを収めるフランジ部と
を含むことを特徴とする光モジュール。
(付記9) 前記光ファイバー格納部品が装着された前記電子部品が実装された回路基板を含むことを特徴とする付記8に記載の光モジュール。
(付記10) 外方に延びる光ファイバーを備える電子部品に一端部側が着脱可能であって前記光ファイバーが周囲に巻かれるボビン部と、
前記ボビン部の他端部側に設けられ、外縁部に前記ボビン部側へ折り返される返し部を備え、前記ボビン部の周囲に巻かれる前記光ファイバーを収めるフランジ部と
を含む光ファイバー格納部品の、前記ボビン部の前記一端部側を、前記電子部品に装着する工程と、
前記光ファイバーを、前記電子部品に装着された前記光ファイバー格納部品の前記ボビン部の周囲に巻き取って前記フランジ部に収める工程と
を含むことを特徴とする光モジュールの製造方法。
(付記11) 前記光ファイバーを前記ボビン部の周囲に巻き取って前記フランジ部に収める工程は、
前記光ファイバーに張りを与えながら前記ボビン部の周囲に前記光ファイバーの一部を巻き取って前記フランジ部に収める工程と、
前記光ファイバーに与える前記張りを緩め、巻き取られた前記光ファイバーの前記一部を前記フランジ部に収めた状態で広げる工程と、
前記光ファイバーに前記張りを与えながら前記ボビン部の周囲に前記光ファイバーの前記一部に続く他部を巻き取って前記フランジ部に収める工程と
を含むことを特徴とする付記10に記載の光モジュールの製造方法。
(付記12) 装着された前記光ファイバー格納部品に前記光ファイバーが巻き取られて収められた前記電子部品を、回路基板に実装する工程を含むことを特徴とする付記10又は11に記載の光モジュールの製造方法。
(付記13) 前記電子部品の前記回路基板への実装後、前記電子部品に装着された前記光ファイバー格納部品に巻き取られて収められた前記光ファイバーを解放する工程と、
前記光ファイバーが解放された前記光ファイバー格納部品を、前記回路基板に実装された前記電子部品から取り外す工程と
を含むことを特徴とする付記12に記載の光モジュールの製造方法。
1,2,300a,300b 光モジュール
10,50,100 光ファイバー付き電子部品
11,51,101 部品本体
12,52,102 半田バンプ
13,53,103 光ファイバー
20,60,200,201,210 回路基板
22,62,202 電極パッド
40,80 光ファイバー格納部品
41,81 ボビン部
41a,41b,81a,81b 端部
41c,81c 面
42,82 フランジ部
42a,82a 返し部
70 回転ステージ
70a 方向
71 固定枠ガイド
72 光ファイバーガイド
72a 湾曲面
72b 半径
80a 中心
82b 切り欠き部
83 装着部
83a フック部
84 ガイド部
85 固定部
85a スリット部
90 ピックアップツール
91,105 加熱
110,120,130 電子部品
211 回路基板ユニット
211a 切断領域
400 光ファイバーガイド
401 軸部
402 壁部

Claims (10)

  1. 外方に延びる光ファイバーを備えた電子部品に一端部側が着脱可能であって前記光ファイバーが周囲に巻かれるボビン部と、
    前記ボビン部の他端部側に設けられ、外縁部に前記ボビン部側へ折り返される返し部を備え、前記ボビン部の周囲に巻かれる前記光ファイバーを収めるフランジ部と
    を含むことを特徴とする光ファイバー格納部品。
  2. 前記ボビン部の前記一端部側に設けられ、前記電子部品に着脱可能な装着部を含み、
    前記装着部は、前記電子部品への装着時に前記電子部品に掛けられるフック部を備え、前記電子部品に装着された状態から前記フック部が外されることで、前記電子部品から取り外されることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバー格納部品。
  3. 前記返し部は、弾性を有し、
    前記返し部が外方に広げられることで、前記ボビン部の周囲に巻かれる前記光ファイバーが解放されることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバー格納部品。
  4. 前記ボビン部は、前記フランジ部が設けられる前記他端部側に、マウンターのピックアップツールによる吸着用の面を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光ファイバー格納部品。
  5. 前記フランジ部は、前記ボビン部の前記他端部側から見て、複数の切り欠き部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光ファイバー格納部品。
  6. 外方に延びる光ファイバーを備える電子部品と、
    前記電子部品に装着された光ファイバー格納部品と
    を備え、
    前記光ファイバー格納部品は、
    前記電子部品に一端部側が装着され、前記光ファイバーが周囲に巻かれるボビン部と、
    前記ボビン部の他端部側に設けられ、外縁部に前記ボビン部側へ折り返される返し部を備え、前記ボビン部の周囲に巻かれる前記光ファイバーを収めるフランジ部と
    を含むことを特徴とする光モジュール。
  7. 前記光ファイバー格納部品が装着された前記電子部品が実装された回路基板を含むことを特徴とする請求項6に記載の光モジュール。
  8. 外方に延びる光ファイバーを備える電子部品に一端部側が着脱可能であって前記光ファイバーが周囲に巻かれるボビン部と、
    前記ボビン部の他端部側に設けられ、外縁部に前記ボビン部側へ折り返される返し部を備え、前記ボビン部の周囲に巻かれる前記光ファイバーを収めるフランジ部と
    を含む光ファイバー格納部品の、前記ボビン部の前記一端部側を、前記電子部品に装着する工程と、
    前記光ファイバーを、前記電子部品に装着された前記光ファイバー格納部品の前記ボビン部の周囲に巻き取って前記フランジ部に収める工程と
    を含むことを特徴とする光モジュールの製造方法。
  9. 装着された前記光ファイバー格納部品に前記光ファイバーが巻き取られて収められた前記電子部品を、回路基板に実装する工程を含むことを特徴とする請求項8に記載の光モジュールの製造方法。
  10. 前記電子部品の前記回路基板への実装後、前記電子部品に装着された前記光ファイバー格納部品に巻き取られて収められた前記光ファイバーを解放する工程と、
    前記光ファイバーが解放された前記光ファイバー格納部品を、前記回路基板に実装された前記電子部品から取り外す工程と
    を含むことを特徴とする請求項9に記載の光モジュールの製造方法。
JP2020088883A 2020-05-21 2020-05-21 光ファイバー格納部品、光モジュール及び光モジュールの製造方法 Pending JP2021184015A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020088883A JP2021184015A (ja) 2020-05-21 2020-05-21 光ファイバー格納部品、光モジュール及び光モジュールの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020088883A JP2021184015A (ja) 2020-05-21 2020-05-21 光ファイバー格納部品、光モジュール及び光モジュールの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021184015A true JP2021184015A (ja) 2021-12-02

Family

ID=78767462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020088883A Pending JP2021184015A (ja) 2020-05-21 2020-05-21 光ファイバー格納部品、光モジュール及び光モジュールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021184015A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4631970B2 (ja) シールド構造
JP2010060793A (ja) 光伝送装置及びその製造方法
JP2021184015A (ja) 光ファイバー格納部品、光モジュール及び光モジュールの製造方法
EP3113197B1 (en) Conical inductor, printed circuit board and optical module
JP2004319381A (ja) アース端子
JP2004303618A (ja) 端子構造及び二次電池保護回路
JP5136552B2 (ja) キャリアテープから電子部品を取り出す方法
JP3453631B2 (ja) コネクタ及びその製造・実装方法
JP2004145163A (ja) レセプタクル型光送信又は受信モジュール
US20090272567A1 (en) Electronic device and method for making the same
JP5765334B2 (ja) フレーム部材、フレームユニット、実装基板ユニット、及び製造方法
US20180098431A1 (en) Contact element and contact structure for electronic device
US6361330B1 (en) Mounting opto-electric modules on circuit boards
US20200076101A1 (en) Contact carrier
US20050002165A1 (en) Laser diode for optical pickup and method of protection
JP2002246512A (ja) Bgaパッケージの構造及び実装基板の構造
JP7445863B2 (ja) リール
JP2003078278A (ja) シールドケース付き電子部品
KR20010051817A (ko) 차폐 케이스를 구비한 전자 부품
EP1494515A2 (en) Electronic component mounting method, substrate manufacturing apparatus, and circuit board
US20230402774A1 (en) Connection component, shield module, and electronic device
US20230258872A1 (en) Optical Module
CN211457577U (zh) 结构元件以及用于焊接固定该结构元件的装配辅助件
JP3136997U (ja) 電子部品の三次元実装構造
EP1324087B1 (en) Mounting opto-electric modules on circuit boards

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20220706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20220706

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20220726

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240524