JP2021182611A - 基板処理装置及び基板処理装置の処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニング効率を向上させる基板処理装置及び基板処理装置の処理方法を提供する。【解決手段】プラズマ処理装置において、基板に処理を施す処理室を備える。処理室は、光を吸収する金属ナノ粒子220が表面に定着された部材210を有し、クリーニング時におけるプラズマ光を好適に吸収することで処理室部材加熱することがき、部材のデポ付着量を減少させることにより、クリーニング処理時の処理時間を短縮、ヒータ等の他の加熱手段を設けることが困難な場所や部材であってもクリーニングすることができる。【選択図】図3

Description

本開示は、基板処理装置及び基板処理装置の処理方法に関する。
特許文献1には、処理容器と、前記処理容器内に配置され、基板が載置される載置台と、前記処理容器内にガスを供給するガス供給源と、を備えるプラズマ処理装置のドライクリーニング方法であって、クリーニングガスを前記処理容器内に供給し、高周波電力又はマイクロ波電力を供給することにより前記クリーニングガスのプラズマを生成する工程を含むドライクリーニング方法が開示されている。
特開2015−211156号公報
一の側面では、本開示は、クリーニング効率を向上させる基板処理装置及び基板処理装置の処理方法を提供する。
上記課題を解決するために、一の態様によれば、基板に処理を施す処理室を備え、前記処理室は、光を吸収する金属ナノ粒子が表面に定着された部材を有する、基板処理装置が提供される。
一の側面によれば、クリーニング効率を向上させる基板処理装置及び基板処理装置の処理方法を提供することができる。
本実施形態に係るプラズマ処理装置を示す概略断面図。 本実施形態に係るクリーニング処理方法を示すフローチャート。 金属ナノ粒子による部材の加熱を説明する図。 プラズマ生成空間に生成されるプラズマのプラズマ光のスペクトルの一例を示すグラフ。 金属ナノ粒子の一例を示す模式図。 ロッド形状の金属ナノ粒子における波長と吸光度との関係を示すグラフの一例。 部材の温度とエッチングレートとの関係を模式的に示す図の一例。 部材の温度とプロセス時の反応生成物(デポ)の付着量との関係を示すフラフの一例。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
[プラズマ処理装置]
図1は、本実施形態に係るプラズマ処理装置(基板処理装置)100を示す概略断面図である。
プラズマ処理装置100は、気密に構成され、電気的にグランド電位とされたチャンバ1を有する。チャンバ1は、円筒形状であり、例えばアルミニウムから構成される。チャンバ1内には、基板Wを載置する載置台STが設けられている。チャンバ1及び載置台STは、基板Wに所望の処理を施すための処理室を形成する。載置台STは、第1のプレート4、静電チャック5及び第2のプレート6を有する。第2のプレート6及び第1のプレート4は、導電性の金属、例えばアルミニウムから構成される。第2のプレート6は第1のプレート4及び載置台STを支持する。ウエハは基板Wの一例である。
基板Wの周囲には、例えばシリコンで形成されたエッジリング7が設けられている。エッジリング7は、フォーカスリングともいう。エッジリング7、第1のプレート4及び第2のプレート6の周囲には、例えば石英の円筒形状の内壁部材9aが設けられている。載置台STは、内壁部材9aと、内壁部材9aの下端部にて連結する、例えば石英により形成された支持部材9とを介してチャンバ1の底部に配置される。
静電チャック5内の電極5cは、誘電体5bの間に挟まれ、電源12と接続する。電源12から電極5cに電圧が印加されると、クーロン力により基板Wが静電チャック5に静電吸着される。
第1のプレート4は、内部に流路2dを有する。チラーユニットから供給される熱交換媒体、例えば水は、入口配管2b、流路2d、出口配管2cを循環する。載置台STの内部には貫通孔16及び共通ガス供給路17が形成されている。伝熱ガス供給源19は、貫通孔16及び共通ガス供給路17に伝熱ガスを供給し、基板Wの下面と静電チャック5の基板載置面5aとの間の空間に伝熱ガスを導入する。なお、導入される伝熱ガスは、ヘリウムガス(He)やアルゴンガス(Ar)等の不活性ガスでもよい。なお、伝熱ガスだけでなくプロセスに使用するガスも適用できる。プロセスに使用するガスの一例としては、酸素ガス(O)、窒素ガス(N)が挙げられる。
なお、載置台STには、複数、例えば3本のリフターピンが貫通している。載置台STにはピン挿通路が設けられ、ピン挿通路を挿通するリフターピンが昇降機構により上下動する。
第2のプレート6には、第1の整合器11aを介して第1の高周波電源10aが接続され、第2の整合器11bを介して第2の高周波電源10bが接続されている。第1の高周波電源10aは、第1の周波数のプラズマ生成用の高周波電力を第2のプレート6に印加する。第2の高周波電源10bは、第1の周波数と異なる第2の周波数であって、イオンを引き込むためのバイアス電圧用の高周波電力を第2のプレート6に印加する。ただし、第2の高周波電源10bから供給された高周波電力が、プラズマ生成用に用いられる場合もある。載置台STの上方には、載置台STに対向する上部電極3が設けられている。上部電極3は、ガスシャワーヘッドとしても機能する。
上部電極3は、電極板3bと天板3aとを有する。上部電極3の周囲には上部電極3を支持する絶縁性の環状部材95が設けられ、上部電極3と環状部材95とによりチャンバ1の上部開口が閉塞される。天板3aは、導電性材料、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムからなり、その下部に電極板3bを着脱自在に支持する。
天板3aには、ガス拡散室3cと、ガス拡散室3cへ処理ガスを導入するためのガス導入口3gとが形成されている。ガス導入口3gには、ガス供給配管15aが接続されている。ガス供給配管15aには、ガス供給部15、マスフローコントローラ(MFC)15b及び開閉弁V2が順に接続され、ガス供給配管15aを介してガス供給部15から上部電極3に処理ガスが供給される。開閉弁V2及びマスフローコントローラ(MFC)15bは、ガスのオン・オフ及び流量を制御する。
ガス拡散室3cの下部にはチャンバ1内に向けて多数のガス通流孔3dが形成され、電極板3bのガス導入孔3eと連通する。処理ガスは、ガス拡散室3c、ガス通流孔3dを通ってガス導入孔3eからチャンバ1内にシャワー状に供給される。
上部電極3には、ローパスフィルタ(LPF)71を介して可変直流電源72が接続され、スイッチ73により可変直流電源72から出力される直流電圧の給電がオン・オフされる。可変直流電源72からの直流電圧ならびにスイッチ73のオン・オフは、制御部90によって制御される。第1の高周波電源10a、第2の高周波電源10bから高周波電力が載置台STに印加されて処理ガスがプラズマ化する際には、必要に応じて制御部90によりスイッチ73がオンされ、上部電極3に所望の直流電圧が印加される。
チャンバ1の側壁から上部電極3の高さ位置よりも上方に延びるように円筒形状の接地導体1aが設けられている。この円筒形状の接地導体1aは、その上部に天壁を有している。
チャンバ1の底部には排気口81が形成され、排気口81には排気管82を介して排気装置83が接続されている。排気装置83は真空ポンプを有し、真空ポンプを作動することによりチャンバ1内を所定の真空度まで減圧する。チャンバ1内の側壁には、基板Wの搬入出口84が設けられ、搬入出口84はゲートバルブ85により開閉可能となっている。
チャンバ1の側部内側には、内壁面に沿ってデポシールド86が設けられている。また、内壁部材9aに沿ってデポシールド87が着脱自在に設けられている。デポシールド86、87は、チャンバ1の内壁及び内壁部材9aにエッチング副生成物(デポ)が付着することを防止する。デポシールド86の基板Wと略同じ高さ位置には、グランドに対する電位が制御可能に接続された導電性部材(GNDブロック)89が設けられ、これにより異常放電が防止される。
プラズマ処理装置100は、制御部90によって統括的に制御される。制御部90には、プラズマ処理装置100の各部を制御するプロセスコントローラ91と、ユーザインターフェース92と、記憶部93とが設けられている。
ユーザインターフェース92は、工程管理者がプラズマ処理装置100を管理するためにコマンドの入力操作を行うキーボードや、プラズマ処理装置100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等を有する。
記憶部93には、プラズマ処理装置100で実行される各種処理をプロセスコントローラ91に実行させる制御プログラム(ソフトウェア)や処理条件データ等が記憶されたレシピが格納されている。そして、必要に応じて、ユーザインターフェース92からの指示等にて任意のレシピを記憶部93から呼び出してプロセスコントローラ91に実行させることで、プロセスコントローラ91の制御下で、プラズマ処理装置100にて所望の処理が行われる。また、制御プログラムや処理条件データ等のレシピは、コンピュータで読取り可能なコンピュータ記憶媒体等に格納された状態のものを利用したり、又は、他の装置から、例えば専用回線を介して随時伝送させてオンラインで使用したりすることも可能である。記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、CD、フレキシブルディスク、半導体メモリ等が挙げられる。
[クリーニング処理方法]
次に、本実施形態に係るプラズマ処理装置100にて実行されるクリーニング処理方法について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るクリーニング処理方法を示すフローチャートである。本実施形態に係るクリーニング処理方法は、制御部90により制御され、プラズマ処理装置100にて実行される。
図2の本処理が開始されると、チャンバ1内にクリーニングガスを供給し、第1の周波数及び/又は第2の周波数の高周波電力によりクリーニングガスのプラズマを生成する(ステップS1)。ここでは、上部電極3と載置台STを一対の電極(上部電極と下部電極)として、チャンバ1内の空間にクリーニングガス(例えば、Oガス)のプラズマが生成される。
次に、生成したクリーニングガスのプラズマにより、クリーニング処理を実行し(ステップS2)、チャンバ1内に付着した反応生成物を除去する。
ここで、チャンバ1の内壁面及び/又は載置台STの壁面には、少なくとも一部の表面に金属ナノ粒子220を有する。換言すれば、処理室(チャンバ1、載置台ST)は、表面に金属ナノ粒子220を有する部材210を含む。
金属ナノ粒子220による部材210の表面の加熱効果について、図3を用いて説明する。図3は、金属ナノ粒子220による部材210の加熱を説明する図である。
チャンバ1の内部空間(プラズマ生成空間、処理空間)に面した部材210において、図3(A)に示すように、部材210の表面には、金属ナノ粒子220を有する。なお、金属ナノ粒子220は、例えば、部材210の表面に塗布されて定着していてもよく、部材210の表面に埋め込まれて定着していてもよい。また、これらに限られるものではなく、例えば、部材210の表面上で金属ナノ粒子220を成長させて定着していてもよく、透光性のバインダ材料を介して部材210の表面に定着していてもよく、部材210の表層に含有していてもよい。
また、図3(A)に示すように、チャンバ1内の空間にクリーニングガス(例えば、Oガス)のプラズマが生成されることにより、プラズマ光が部材210の表面に入射する。図3(A)ではプラズマ光の有するエネルギーをhνとして示す。hはプランク定数、νはプラズマ光の周波数である。
図4は、プラズマ生成空間に生成されるプラズマのプラズマ光のスペクトルの一例を示すグラフである。なお、横軸は波長を示し、縦軸はプラズマ光の強度を示す。なお、強度は、最大強度を1として正規化している。ここでは、クリーニング時におけるプラズマ光の発光スペクトルの一例を示す。具体的には、クリーニングガスをOガスとしている。図4に示す例において、部材210の表面に入射するプラズマ光の発光スペクトルは、例えば、780nm付近にピークを有する。
図3(A)に戻り、金属ナノ粒子220は、金属ナノ粒子220の形状・サイズに依存した波長の光(可視光)と相互作用をする。これにより、金属ナノ粒子220の自由電子がプラズマ光によって励起されて振動を起こすことにより、図3(B)に示すように、プラズモン221を形成する(プラズモン共鳴)。
そして、金属ナノ粒子220の自由電子の振動が緩和される際に、金属ナノ粒子220の温度が上昇する。また、金属ナノ粒子220から部材210の表面に伝熱することにより、部材210の表面温度も上昇する。図3(C)において、温度が上昇する領域を加熱部222,212として模式的に示す。金属ナノ粒子220の加熱部222は、例えば、金属ナノ粒子220の全体を示す。また、部材210の加熱部212は、例えば、部材210の表面を示す。
このように、表面に金属ナノ粒子220を有する部材210は、プラズマ光が入射することにより、金属ナノ粒子220がプラズマ光を吸収して部材210の表面を加熱することができる。
次に、金属ナノ粒子220の形状およびサイズと、吸光度との関係について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、金属ナノ粒子220の一例を示す模式図である。ここでは、金属ナノ粒子220の一例として、長軸方向のサイズをLとし、径方向のサイズをRとするロッド形状の金属ナノ粒子220を示す。図6は、ロッド形状の金属ナノ粒子220における波長と吸光度との関係を示すグラフの一例である。なお、横軸は波長(Wevelength)を示し、縦軸は吸光度(Optical Density)を示す。ここでは、径方向のサイズRを共通とし、長軸方向のサイズLを変化させた場合、換言すれば、金属ナノ粒子220のアスペクト比を変化させた場合における各金属ナノ粒子220における吸光度のグラフを示す。なお、吸光度は、各金属ナノ粒子220における最大吸光度を1として正規化している。
図6に示す例においては、波長520nm付近において、金属ナノ粒子220の径方向のサイズRに対応する吸光度のピークを有する。また、波長600nm以上において、金属ナノ粒子220の長軸方向のサイズLに対応する吸光度のピークを有する。
このように、ロッド形状の金属ナノ粒子220は、アスペクト比を変化させる(長軸方向の有効サイズLを変化させる)ことにより、金属ナノ粒子220の吸光度のピークも変化する。例えば、プラズマ光が780nm付近にピークを有する発光スペクトル(図4参照)である場合、780nm付近に吸光度のピークを有する波形300(図6参照)に対応する金属ナノ粒子220を用いることにより、金属ナノ粒子220は、Oガスのプラズマ光(図4参照)を好適に吸収して、部材210を加熱することができる。
図7は、部材210の温度とエッチングレートとの関係を模式的に示す図の一例である。エッチングレートが高いことは、換言すれば、クリーニング効率が高いことを示す。ここでは、クリーニング処理の一例として、クリーニングガスとしてCF/Arを用い、クリーニング対象として酸化チタンをクリーニングする際における部材210の温度(70℃、180℃)と、エッチングレートとの関係の一例を示す。図7に示すように、部材210の温度が上昇することにより、熱エネルギーにより反応が促進され、エッチングレートが向上する(21nm/minから270nm/min(以上))。即ち、表面に金属ナノ粒子220を有する部材210において、金属ナノ粒子220がクリーニング時のプラズマ光を吸収して部材210を加熱することにより、部材210のエッチングレートを向上させることができる。これにより、クリーニング処理時の処理時間を短縮することができる。
なお、金属ナノ粒子220が吸光する光は、チャンバ1のクリーニング時のプラズマ光に限られるものではない。例えば、プラズマ処理装置100を用いて基板Wにプラズマ処理を施すプロセス(例えば、成膜処理、エッチング処理等)におけるプラズマ光であってもよい。プラズマ処理装置100は、チャンバ1内に所定のプロセスガスを供給し、チャンバ1内にプラズマを生成することにより、載置台STに載置された基板Wに所望の処理(例えば、成膜処理、エッチング処理等)を施す。この際、反応生成物(デポ)がチャンバ1の壁面等に付着する。
図8は、デポシールド86の温度とプロセス時の反応生成物(デポ)の付着量との関係を示すグラフの一例である。ここでは、部材210の代わりにデポシールド86を用いて温度とプロセス時の反応生成物(デポ)の付着量との関係を示す。プラズマ処理の一例として、不純物を含む基板Wにプラズマ処理を施した際におけるデポシールド86の温度とデポシールド86に付着するデポ付着量との関係を示す。図8に示すように、デポシールド86の温度が上昇することにより、デポ付着量も減少する。即ち、表面に金属ナノ粒子220を有する部材210を実装した場合において、金属ナノ粒子220がクリーニング時のプラズマ光を吸収して部材210を加熱することにより、部材210のデポ付着量を減少させる効果が得られることが確認できる。換言すれば、部材210のデポ付着量を減少させることにより、クリーニング処理時の処理時間を短縮することができる。
なお、金属ナノ粒子220は、部材210の表面の少なくとも一部に有していてもよい。
例えば、部材210と他の部材210との継ぎ目部分の表面に金属ナノ粒子220を有していてもよい。これにより、クリーニングし難い部材210同士の継ぎ目部分を効率よくクリーニングすることができるので、チャンバ1全体のクリーニング時間を短縮することができる。
また、基板Wに近い部材210の表面に金属ナノ粒子220を有していてもよい。例えば、エッジリング7の表面に金属ナノ粒子220を有していてもよい。これにより、エッジリング7を好適にクリーニングすることができるので、クリーニング後のプロセスにおいて、エッジリング7に付着した反応生成物(デポ)の影響を抑制することができる。
また、金属ナノ粒子220は、クリーニング時におけるプラズマ光を好適に吸収するように、金属ナノ粒子220の形状やサイズが選択されてもよい。これにより、クリーニング効率を向上させることができ、クリーニング時間を短縮させることができる。
また、金属ナノ粒子220は、プロセス時におけるプラズマ光を好適に吸収するように、金属ナノ粒子220の形状やサイズが選択されてもよい。これにより、プロセス時における反応生成物(デポ)の付着量を抑制することができる。また、反応生成物(デポ)の付着量を抑制することで、クリーニング時間を短縮させることができる。
また、金属ナノ粒子220は、形状やサイズが異なる金属ナノ粒子220を組み合わせてもよい。これにより、例えば、クリーニング時のプラズマ光及びプロセス時のプラズマ光を吸収して、部材210を加熱することができる。
また、金属ナノ粒子220は、図5に示すロッド形状に限られるものではなく、板状、球状、ワイヤ状等であってもよい。吸光する光の波長に対応する形状及びサイズを有する金属ナノ粒子220を選択してもよい。また、金属ナノ粒子220は、貴金属(例えば、金、銀等)であってもよく、その他の金属であってもよい。
以上、本実施形態に係るプラズマ処理装置100によれば、部材210の表面に金属ナノ粒子220を有することにより、プラズマ光を吸収して部材210の表面を加熱することができる。これにより、ヒータ等の他の加熱手段を設けることが困難な場所や部材であっても部材210を加熱することができる。
また、部材210の表面に選択的に金属ナノ粒子220を有することができる。これにより、例えば、クリーニングを促進したい部分に対して選択的に金属ナノ粒子220を設けることにより、選択的にクリーニングを促進させることができる。これにより、金属ナノ粒子220が設けられていないその他の部分における過剰なクリーニングの発生を抑制しつつ、チャンバ1全体のクリーニング時間を短縮することができる。
以上、基板処理装置(プラズマ処理装置100)及び基板処理装置の処理方法(クリーニング方法)を上記実施形態により説明したが、本発明にかかる基板処理装置及び基板処理装置の処理方法は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。上記実施形態及び変形例に記載された事項は、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
金属ナノ粒子220の自由電子を励起する光源としてプラズマ光を用いるものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、チャンバ1内にLED等の光源を設けてもよい。なお、これにより、プラズマ光が届かない部位においても、金属ナノ粒子220を励起させ、部材210を加熱することができる。また、プラズマを用いない基板処理装置においても適用することができる。また、光源は、例えば、常時チャンバ1内に設けられていてもよく、クリーニング時に配置してもよい。また、透光窓を設けてチャンバ1の外部の光源から部材210の表面に光を照射してもよい。
例えば、本実施形態に係るプラズマ処理装置(基板処理装置)100の載置台STは、静電チャックを有していたが、これに限らず、例えば、静電チャックを有しない載置台であってもよい。この場合、載置台の載置部は、静電チャックの機能を有さず、載置部の上面に基板を載置する。
本発明に係るプラズマ処理装置は、Capacitively Coupled Plasma(CCP)、Inductively Coupled Plasma(ICP)、Radial Line Slot Antenna、Electron Cyclotron Resonance Plasma(ECR)、Helicon Wave Plasma(HWP)のどのタイプでも適用可能である。本開示のクリーニング処理方法は、プラズマ空間を有するチャンバと、プラズマ空間内に配置された載置台と、プラズマ空間に供給されたガスからプラズマを形成するように構成されたプラズマ生成部とを有する上記プラズマ処理装置にて実行可能である。
1 チャンバ(処理室)
3 上部電極
10a 第1の高周波電源
10b 第2の高周波電源
11a 第1の整合器
11b 第2の整合器
15 ガス供給部
100 プラズマ処理装置(基板処理装置)
210 部材
220 金属ナノ粒子
221 プラズモン
222,212 加熱部
ST 載置台(処理室)
W 基板

Claims (7)

  1. 基板に処理を施す処理室を備え、
    前記処理室は、光を吸収する金属ナノ粒子が表面に定着された部材を有する、
    基板処理装置。
  2. 前記処理室内にプラズマを生成するための電源を備え、
    前記金属ナノ粒子は、前記プラズマの光を吸収する、
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記金属ナノ粒子は、
    前記処理室をクリーニングする際に前記処理室内に供給されるクリーニングガスのプラズマの光を吸収する、
    請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記金属ナノ粒子は、
    基板に処理を施す際に前記処理室内に供給されるプロセスガスのプラズマの光を吸収する、
    請求項2または請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記金属ナノ粒子は、光源の光を吸収する、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  6. 前記金属ナノ粒子は、光を吸収して前記部材の表面を加熱する、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  7. 光を吸収する金属ナノ粒子を表面に有する部材を含む処理室と、前記処理室内にプラズマを生成するための電源と、前記処理室内にガスを供給するためのガス供給部と、を備える基板処理装置の処理方法であって、
    前記ガス供給部から前記処理室内にガスを供給し、前記電源により前記処理室内に前記ガスのプラズマを生成することで、前記金属ナノ粒子がプラズマ光を吸収して前記部材を加熱する工程を含む、
    基板処理装置の処理方法。
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