JP2021182194A - 画像認識による寸法測定システム及び寸法測定方法 - Google Patents

画像認識による寸法測定システム及び寸法測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】使用者に個別具体的に合わせた各部の寸法とするマスク等の製作において、人体の各部の寸法を容易に測定可能であり、作業時間や作業コストを低減することのできる画像認識による寸法測定システム及び寸法測定方法を提供する。【解決手段】測定システム1において、顔の形状を記憶した特定範囲記憶部21と、顔における特定部位を記憶した特定部位記憶部25と、カメラ部41により撮像された画像内の顔について特定範囲記憶部21を参照して取得可能な特定範囲取得部22と、取得した顔における特定部位について特定部位記憶部25を参照して取得可能な特定部位取得部24と、認識された特定部位の始点から終点にかけて所定間隔で三次元座標を取得可能な三次元座標取得部43と、取得された三次元座標間の各座標間距離を算出し、算出された各座標間距離を積算することにより、始点から終点までの特定部位寸法を算出可能な寸法算出部23を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像認識による寸法測定システム及び画像認識による寸法測定方法に関し、画像認識によって、奥行きのある対象物の各部の寸法を測定するシステム、特に、顔等の人の身体の特定範囲の鼻等の各特定部位の寸法を測定するシステム及び寸法測定方法に関する。
従来、人体の特定の部位に装着する物を製造する場合には、例えば、「大人用」「子供用」、「大」「中」「小」、「L」「M」「S」等、標準的に区別されたいくつかのサイズのものを製作し、これらのいずれかのサイズを適宜選択して利用することが多い。例えば「マスク」を製造する場合においては、マスク本体の縦横のサイズ、マスク本体の両側に取り付けられてそれぞれ耳に引っ掛けるためのストラップの長さなどについて、予め定められたいくつかの標準的なサイズ・長さに基づいて製造されている(特許文献1)。
特表2017−537234号公報(図6等)
例えば、前述した従来のマスクの製造においては、「L」「M」「S」等、3つ程度の標準的な異なるサイズを揃える程度に留まるため、ウイルス感染をより確実としたり、症状がひどい花粉症の症状を確実に抑えたいために花粉の侵入を極力抑える場合など、個々の使用者に合わせてより顔に密着させる必要がある場合の対応には充分ではなかった。このため、既製品よりはコストが嵩むが、既製品のサイズにとどまらず個別の使用者に合わせたサイズのマスクも製造されていた。
そして、従来は、このような個別のサイズに対応したマスクを製造する場合には、メジャーなどを用いて顔の各部を測定して、これに対応するサイズのマスクを製造するなどの対応をしていたが、寸法の測定を手作業で行うため、測定作業が煩雑であり、作業時間及び作業コストが問題となっていた。特に近年は、前記したような個別サイズのマスクをオーダーメイドで製作する需要が高まるなど、身体の各部に用いる製作物のオーダーメイド製作のニーズは高まっており、このようなオーダーメイド製作の作業時間及び作業コストの低減が課題となっていた。また、作業者が個々に測定作業をする場合には、測定箇所を間違えて測定するおそれもあった。
本発明の目的は、前述した従来技術の課題を解決しようとするものであり、使用者に個別具体的に合わせた各部の寸法とするマスク等の人体に身に着ける製作物を製作するに際して、人体の各部の寸法を容易に測定可能であり、作業時間や作業コストを低減することのできる画像認識による寸法測定システム及び寸法測定方法を提供することにある。また、測定箇所を間違えて測定するおそれも低減することも目的とする。
上記目的を達成するための本発明の手段は、以下のものである。
(1)人の身体の顔、上半身又は下半身等の特定範囲を撮像し、該特定範囲内における線状の特定部位の始点及び終点間の寸法を測定する画像認識による寸法測定システムであって、前記特定範囲の形状の特徴を記憶した特定範囲記憶部と、前記特定範囲における前記特定部位の特徴を記憶した特定部位記憶部と、撮像手段により撮像された画像内の前記特定範囲について前記特定範囲記憶部を参照して取得可能な特定範囲取得部と、取得された前記特定範囲における前記特定部位について前記特定部位記憶部を参照して取得可能な特定部位取得部と、認識された前記特定部位の始点から終点にかけて所定間隔で三次元座標を取得可能な三次元座標取得部と、取得されたそれぞれの前記三次元座標間の各座標間距離を算出し、算出された前記各座標間距離を積算することにより、前記始点から前記終点までの特定部位寸法を算出可能な寸法算出部を備えた画像認識による寸法測定システム。
(2)複数の前記特定部位のうちの一部について、前記始点から前記終点にかけて取得された、前記始点及び前記終点を含む少なくとも2か所の三次元座標に基づき、取得された前記各座標間距離を算出し、算出された前記各座標間距離を積算することにより、前記始点から前記終点までの特定部位寸法を算出可能な請求項1に記載の画像認識による寸法測定システム。
(3)複数の前記特定部位のうちの一部について、前記始点及び前記終点について取得された二次元座標間の座標間距離を算出することにより、前記始点から前記終点までの特定部位寸法を算出可能な請求項1に記載の画像認識による寸法測定システム。
(4)複数の前記特定部位のうちの一部について、前記始点及び前記終点について取得された三次元座標間の座標間距離を算出することにより、前記始点から前記終点までの特定部位寸法を算出可能な請求項1に記載の画像認識による寸法測定システム。
(5)前記身体の前記特定範囲は顔である請求項1から4のいずれかに記載の画像認識による寸法測定システム。
(6)サージカルマスク・フェイスマスク・防塵マスクの各部の寸法を決定するために用いられる請求項5に記載の画像認識による寸法測定システム。
(7)前記特定部位は、右小鼻〜鼻先〜左小鼻、眉間〜鼻先、鼻先〜鼻の下端、鼻の下端〜唇〜顎の下端、右耳の下端〜鼻の下端〜左耳の下端、唇の下端〜顎の下端、左右いずれかの耳の下端〜顎の下端を含む水平面と前記左右いずれかの耳の下端から下方に延長した直線との交点及び眉尻〜鼻先〜左眉尻である請求項5又は6に記載の画像認識による寸法測定システム。
(8)複数の前記撮像された画像のそれぞれについて前記特定部位の各三次元座標を取得するとともに前記複数の画像から取得された複数の三次元座標の平均値に基づいて前記始点から前記終点までの特定部位寸法を算出可能な請求項1から7のいずれかに記載の画像認識による寸法測定システム。
(9)人の身体の顔、上半身又は下半身等の特定範囲を撮像し、該特定範囲内における線状の特定部位の始点及び終点間の寸法を測定する画像認識による寸法測定方法であって、前記特定範囲の形状の特徴を記憶した特定範囲記憶部と、前記特定範囲における前記特定部位の特徴を記憶した特定部位記憶部と、を備え、撮像手段により撮像された画像内の前記特定範囲について前記特定範囲記憶部を参照して認識し、認識された前記特定範囲における前記特定部位について前記特定部位記憶部を参照して認識し、認識された前記特定部位の始点から終点にかけて所定間隔で三次元座標を取得し、取得されたそれぞれの前記三次元座標間の各座標間距離を算出し、算出された前記各座標間距離を積算し、前記始点から前記終点までの特定部位寸法を算出する画像認識による寸法測定方法。
本発明の画像認識による寸法測定システムは、特定範囲の形状の特徴を記憶した特定範囲記憶部と、前記特定範囲における特定部位の特徴を記憶した特定部位記憶部と、を備え、撮像部により撮像された画像内の前記特定範囲について前記特定範囲記憶部を参照して認識し、認識された前記特定範囲における前記特定部位について前記特定部位記憶部を参照して認識し、認識された前記特定部位の始点から終点にかけて所定間隔で三次元座標を取得し、取得されたそれぞれの前記三次元座標間の各座標間距離を算出し、算出された前記各座標間距離を積算し、前記始点から前記終点までの特定部位寸法を算出する構成を備えている。よって、使用者に個別具体的に合わせた各部の寸法とするマスク等の人体に身に着ける製作物を製作するに際して、人体の各部の寸法を容易に測定可能であり、作業時間や作業コストを低減することができる。また、測定箇所を間違えて測定するおそれを低減することもできる。
図1は、本発明の寸法測定システムの全体構成を示す説明図である。 図2は、図1の寸法測定システムの機能ブロック図である。 図3は、図1の寸法測定システムにおいて、対象者の顔(特定範囲)を撮像した画像の例を示す図である。 図4は、図3の撮像した画像に基づいて寸法を測定する特定部位A(測定箇所A:右小鼻〜鼻先〜左小鼻)を説明する図である。 図5は、図3の撮像した画像に基づいて寸法を測定する特定部位C(測定箇所C:鼻先〜鼻の下端)を説明する図である。 図6は、図3の撮像した画像に基づいて寸法を測定する特定部位D(測定箇所D:鼻の下端〜唇〜顎の下端)を説明する図である。 図7は、図3の撮像した画像に基づいて寸法を測定する特定部位E(測定箇所E:右耳の下端〜鼻の下端〜左耳の下端)を説明する図である。 図8は、図3の撮像した画像に基づいて寸法を測定する特定部位F(測定箇所F:唇の下端〜顎の下端)を説明する図である。 図9は、図3の撮像した画像に基づいて寸法を測定する特定部位G(測定箇所G:左右いずれかの耳の下端〜顎の下端を含む水平面と前記左右いずれかの耳の下端から下方に延長した直線との交点)を説明する図である。 図10は、図3の撮像した画像に基づいて寸法を測定する特定部位H(測定箇所H:右眉尻〜鼻先〜左眉尻)を説明する図である。 図11は、図3の撮像した画像に基づいて寸法を測定する特定部位B(測定箇所B:右眉尻〜鼻先〜左眉尻)及び特定部位Bの寸法の計測手法を説明する図である。 図12は、図3の撮像した画像に基づいて寸法を測定する特定部位B(測定箇所B:右眉尻〜鼻先〜左眉尻)及び特定部位Bの寸法の計測手法を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態の寸法測定システムについて、図面を参照して説明する。図1に、本例の画像認識による寸法測定システム1(以下「システム1」)の全体構成を示す。また、図2に、本システム1の機能ブロック図を示す。また、図3に、カメラユニット4により被撮像者OPの顔PHを含む上体を撮像した画像の例を示す。また、図4に、特定部位A(測定箇所A:右小鼻〜鼻先〜左小鼻)の寸法測定を説明する図を示す。また、図5に、特定部位C(測定箇所C:鼻先〜鼻の下端)の寸法測定を説明する図を示す。また、図6に、特定部位D(測定箇所D:鼻の下端〜唇〜顎の下端)の寸法測定を説明する図を示す。また、図7に、特定部位E(測定箇所E:右耳の下端〜鼻の下端〜左耳の下端)の寸法測定を説明する図を示す。また、図8に、特定部位F(測定箇所F:唇の下端〜顎の下端)の寸法測定を説明する図を示す。また、図9に、特定部位G(測定箇所G:左右いずれかの耳の下端〜顎の下端を含む水平面と前記左右いずれかの耳の下端から下方に延長した直線との交点)の寸法測定を説明する図を示す。また、図10に、特定部位H(測定箇所H:右眉尻〜鼻先〜左眉尻)の寸法測定を説明する図を示す。また、図11及び図12に、特定部位B(測定箇所B:右眉尻〜鼻先〜左眉尻)の寸法測定及び寸法の計測方法を説明する図面を示す。なお、図4から図10の各図面中(a)は取得された顔PHの正面画像のイメージを示し、(b)は顔PHの側面イメージを示している。
本システム1では、画像認識による寸法測定システム1、具体的には、撮像された画像に基づいて人体の各部、本例では顔の各部の寸法を測定し、測定された寸法に基づいてマスクを作成するための寸法測定システムを例示する。 なお、以下の説明における上下、左右、前方・後方、奥側・手前側の方向については、撮像される対象者から見た位置における表現で記載する。
本実施形態に係る本システム1は、処理装置2、これに接続されたカメラユニット4、及びディスプレイ部52を備えている(図1参照)。
カメラユニット4は、処理装置2に有線で、具体的にはUSB(Universal Serial Bus)ケーブルで接続されて、処理装置2から給電を受ける。カメラユニット4は、図1に示すように、被撮像者OPの前方に配置され、図3に示すように、被撮像者OPの顔(本発明における「特定範囲」の一例)PHを撮像するために用いられる。図2に示すように、撮像手段の一例であるカメラユニット4のカメラ部41により撮像された顔撮像データDPは処理装置2の特定範囲取得部22に向けて送信される。上体照明LED42は、被撮像者OP周りの環境が暗い場合など、被撮像者OPのビデオ撮像に適さない場合に、被撮像者OPを照明する補助光を発する白色LEDである。
またカメラユニット4は、相対する被撮像者OPの各特定部位までの深度情報を取得し、三次元座標を取得することのできる三次元座標取得部(深度情報センサー)43を備えている。後述するように、三次元座標取得部43は、各特定部位の形状・長さ・位置等の特定部位ごとの特徴があらかじめ記憶された特定部位記憶部25の参照データを参照して、各特定部位について三次元座標を取得するように構成されている。なお、カメラユニット4に三次元座標取得部を備える構成とするだけではなく、カメラユニット4とは別に、三次元座標取得部を単独で備える構成とするシステムとしても良い。
処理装置2は、図示しないCPU,ROM,RAM等を有する公知のコンピュータであり、特定範囲記憶部21、特定範囲取得部22、寸法算出部23、特定部位取得部24、特定部位記憶部25として機能する。また、測定された各特定部位の寸法等の情報をCSV形式のデータDGとしてデータ化するデータ化部51を備えており、被撮像者OPの顔PHの画像の表示および前記した各特定部位の寸法等の情報をディスプレイ部52に表示させることができる。
特定範囲取得部22は、カメラユニット4のカメラ部41によって撮像された被撮像者OPの特定範囲の画像を認識・取得する。本例では、この特定範囲は、マスクの寸法を測定することを前提にして被撮像者OPの顔PHとしているが、マスク以外の他の用途を想定するなどの場合には、顔PH以外の他の特定範囲について認識・取得することとして予め定めるか、適宜の操作により特定範囲を切り替えるなどとしておけば良い。
特定範囲取得部22では、顔撮像データDPを用いて、被撮像者OPの顔PHの画像を取得する。特定範囲取得部22による特定範囲の認識・取得に際しては、特定範囲に関する情報が予め記憶されている特定範囲記憶部21の特定範囲記憶データを参照する。特定範囲記憶データは、例えば本例については、図3に示すように、顔PHの輪郭形状、眉・目・鼻・唇等の位置・形状・大きさなどを備えており、これらの特定範囲記憶データの情報と、カメラ部41により撮像された被撮像者OPの顔PHの各部位とが一定範囲で合致する場合に、特定範囲である顔PHの認識・取得が完了する。
本例では、顔PHの画像を取得して寸法測定を開始するには、(1)被撮像者OPの顔PHが正面を向いていること、(2)被撮像者OPの口が閉じていること、(3)三次元座標取得部43と被撮像者OPとの距離が60〜65cm程度離れていることを条件として定めている。所定の特定部位をより正確に認識するために、顔PHの画像を一定範囲・一定の向き等に定めて計測できるようにし、特定部位の寸法測定をより正確に行わせることとしている。但し、上記の条件を満たさない場合であっても、これらの条件を満たすように被撮像者OPが移動等をすれば、自動的に計測を開始するように定められている。
前記のように特定範囲(顔PH)を認識・取得できた場合には、三次元座標取得部43が、各特定部位について、その始点から終点にかけて所定間隔で三次元座標を取得する。各特定部位の三次元座標を取得するのに際して、各特定部位を認識するために、各特定部位に関する情報が予め記憶されている特定部位記憶部25の特定部位記憶データを参照する。特定部位記憶データは、例えば本例については、図4から図11に示すように、顔PH内の右小鼻〜鼻先〜左小鼻の部位(図4)や、眉間〜鼻先の部位等の各部位の位置・形状・大きさなどを備えており、これらの特定部位記憶データの情報と、カメラ部41により撮像された被撮像者OPの顔PHの各部位とが一定範囲で合致する場合に、各特定部位を認識して三次元座標を取得する。特定部位は「線状」であるものを前提とし、直線の他に、曲線、折れ線等各種の線であっても良い。そして、寸法算出部23が、取得された各特定部位の三次元座標について、三次元座標間の各座標間距離を算出し、具体的には下記のように、特定部位の始点から終点までの特定部位寸法を算出する。
本例のマスクを作成するために「特定範囲」である顔PHについて測定する「特定部位」(測定箇所)については、例えば、図4から図12に示される。具体的には、測定箇所A:右小鼻〜鼻先〜左小鼻の部位(図4)、測定箇所B:眉間〜鼻先の部位(図12,13)、測定箇所C:鼻先〜鼻の下端の部位(図5) 、測定箇所D:鼻の下端〜唇〜顎の下端の部位(図6)、測定箇所E:右耳の下端〜鼻の下端〜左耳の下端の部位(図7)、測定箇所F:唇の下端〜顎の下端の部位(図8)、測定箇所G:左右いずれかの耳の下端〜顎の下端を含む水平面と前記左右いずれかの耳の下端から下方に延長した直線との交点の部位(図9)、測定箇所H:右眉尻〜鼻先〜左眉尻の部位(図10)の寸法をそれぞれ測定する。これらの各測定部位A〜Hは、その両端のいずれを始点として測定をしても良いが、一端を始点とし他端を終点として予め定めて測定することとしても良い。なお、測定箇所G(図9)については、左右いずれかの耳をあらかじめ決定し、決定された側の耳の下端と、顎の下端を含む水平面とあらかじめ決定された側の耳の下端から下方に延長した直線との交点の部位との寸法を測定することとなる。一方で本例とは異なり、左右それぞれの耳の下端と、顎の下端を含む水平面と前記左右それぞれの耳の下端から下方に延長した直線との交点との寸法をそれぞれ測定し、その平均値を当該測定箇所の寸法としても良い。
次いで、各測定箇所の測定方法について説明する。図11及び図12は、特定部位の一例である測定箇所B:眉間〜鼻先の部位についての測定方法を示す図である。図11に示すように、まず最初に、三次元座標取得部43から特定範囲である顔PHに向けた直線に対する垂直平面上において、測定箇所Bの始点から終点にかけて所定間隔で二次元座標(図12における破線内の5つの座標b1a〜b5a)を順に取得する。なお、この二次元座標の取得の間隔は、他の測定箇所も含めて、それぞれの測定箇所に応じて適宜適切な間隔を選択することで良い。次いで図12に示すように、取得した二次元座標b1a〜b5aについての三次元座標b1b〜b5b(破線内)を順に取得する。
このようにして取得された三次元座標b1b〜b5bについて、寸法算出部23がそれぞれ順次隣り合う三次元座標との間の距離を算出する。すなわち具体的には、b1bからb2b、b2bからb3b、b3bからb4b、そしてb4bからb5bのそれぞれの距離を、取得した三次元座標から算出する。そして、寸法算出部23において、これらの各算出された各座標間距離が積算され、その合計値が特定部位の一例である測定箇所Bの特定部位寸法とされる。測定箇所Bの寸法は、ディスプレイ5のディスプレイ部52に表示される。
このようにして、測定箇所Bの寸法は、各座標b1b〜b5bの隣り合う座標間の座標間距離を算出し、これらを積算して特定部位寸法として記録される。同様に、測定箇所A:右小鼻〜鼻先〜左小鼻(図4),測定箇所C:鼻先〜鼻の下端(図5)、測定箇所E:右耳の下端〜鼻の下端〜左耳の下端(図7)、測定箇所F:唇の下端〜顎の下端(図8)についても、始点から終点にかけてそれぞれ隣り合う座標(図面上は省略)間の座標間距離を算出し、これらを積算して、それぞれにおいての始点から終点までの特定部位寸法として算出し記録される。
一方、測定箇所D:鼻の下端〜唇〜顎の下端、及び測定箇所H:右眉尻〜鼻先〜左眉尻については、以下のように算出される。特定された始点から終点について、それぞれ三次元座標を取得する。これらの2つの三次元座標から座標間距離を算定する。よって、前記した測定箇所A,B,C,E及びFの測定方法とは異なり、寸法測定の方法を簡略化し、特定部位の始点及び終点の2点の三次元座標のみから特定部位の寸法を測定することになる。
また一方、測定箇所G:左右いずれかの耳の下端〜顎の下端を含む水平面と前記左右いずれかの耳の下端から下方に延長した直線との交点については、以下のように算出される。特定された始点から終点について、それぞれ座標を取得するが、カメラユニット4からの二次元座標のみを取得する(なお、本例では便宜上、三次元座標取得部43により二次元座標を取得することとしているが、三次元座標取得部を用いなければならないのではなく、二次元座標を取得可能な二次元座標取得部によって二次元座標を取得することを妨げるものではない)。これらの2つの二次元座標から座標間距離を算定する。よって、前記した測定箇所A,B,C,D,E,F及びHの測定方法とは異なり、寸法測定の方法を簡略化し、特定部位の始点及び終点の2点の二次元座標のみから特定部位の寸法を測定することになる。
上記の測定箇所D,Hや測定箇所Gのように寸法測定の方法を一部簡略化すると、測定のための時間を短縮することができる。一方ではこのような簡略化した寸法測定を取り入れることにより、寸法測定の精度が低下する恐れもある。よって、上記の例の測定箇所D,H,Gのように、簡略化した寸法測定を行っても寸法測定の精度に影響が少ない特定部位に限定して寸法測定の方法の簡略化をすることが望ましい。
本発明は、前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。上記した例ではマスクを製造する際の顔PHの特定部位A〜Hの寸法を測定する一例を示した。マスクを製造する際に、特定部位A〜Hに加ええて、さらに顔PHの他の特定部位の寸法を測定することでも良い。また逆に、特定部位A〜Hの一部の特定部位について省略することとしても良い。また、測定箇所D,Hや測定箇所Gにおける寸法測定の方法を他の特定部位に適用することも可能であり、また逆に、測定箇所D,H,Gについて、他の寸法測定の方法を適用して測定することも可能である。これらの変更は、寸法測定の精度をどこまで高めるかの要求と簡略化の要求との対比検討の上、個々の事例に当てはめて適用すればよい。
また、マスク以外の例えば眼鏡を製造する際の顔PHの特定部位の寸法を測定するなど、他の用途物の製造のための特定部位の寸法測定に用いても良い。眼鏡の製造をするための寸法測定システムにおいては、例えば特定範囲を「顔」とし、寸法を測定する「特定部位」として、両こめかみの間の距離、左右の耳の上部の間の距離、鼻根の中央から左右端への距離、鼻根の高さ等を測定するものとしても良い。
またさらには、顔以外の特定範囲、例えば上半身を特定範囲として、オーダーメイドの上半身競技用シャツを製造する際の寸法測定等に用いても良い。
本発明は、人の身体の顔、上半身又は下半身等の特定範囲のうちの鼻等の特定部位の寸法測定システム又は寸法測定方法に広く利用することができる。
1 寸法測定システム
2 処理装置
21 特定範囲記憶部
22 特定範囲取得部
23 寸法算出部
24 特定部位取得部、
25 特定部位記憶部
4 カメラユニット
41 カメラ部
42 上体照明LED
43 三次元座標取得部(深度情報センサー)
5 ディスプレイ
51 データ化部
52 ディスプレイ部
A〜H 測定箇所
DP 顔撮像データ
OP 被撮像者
PH 顔





Claims (9)

  1. 人の身体の顔、上半身又は下半身等の特定範囲を撮像し、該特定範囲内における線状の特定部位の始点及び終点間の寸法を測定する画像認識による寸法測定システムであって、
    前記特定範囲の形状の特徴を記憶した特定範囲記憶部と、前記特定範囲における前記特定部位の特徴を記憶した特定部位記憶部と、撮像手段により撮像された画像内の前記特定範囲について前記特定範囲記憶部を参照して取得可能な特定範囲取得部と、取得された前記特定範囲における前記特定部位について前記特定部位記憶部を参照して取得可能な特定部位取得部と、
    認識された前記特定部位の始点から終点にかけて所定間隔で三次元座標を取得可能な三次元座標取得部と、
    取得されたそれぞれの前記三次元座標間の各座標間距離を算出し、算出された前記各座標間距離を積算することにより、前記始点から前記終点までの特定部位寸法を算出可能な寸法算出部を備えた画像認識による寸法測定システム。
  2. 複数の前記特定部位のうちの一部について、前記始点から前記終点にかけて取得された、前記始点及び前記終点を含む少なくとも2か所の三次元座標に基づき、取得された前記各座標間距離を算出し、算出された前記各座標間距離を積算することにより、前記始点から前記終点までの特定部位寸法を算出可能な請求項1に記載の画像認識による寸法測定システム。
  3. 複数の前記特定部位のうちの一部について、前記始点及び前記終点について取得された二次元座標間の座標間距離を算出することにより、前記始点から前記終点までの特定部位寸法を算出可能な請求項1に記載の画像認識による寸法測定システム。
  4. 複数の前記特定部位のうちの一部について、前記始点及び前記終点について取得された三次元座標間の座標間距離を算出することにより、前記始点から前記終点までの特定部位寸法を算出可能な請求項1に記載の画像認識による寸法測定システム。
  5. 前記身体の前記特定範囲は顔である請求項1から4のいずれかに記載の画像認識による寸法測定システム。
  6. サージカルマスク・フェイスマスク・防塵マスクの各部の寸法を決定するために用いられる請求項5に記載の画像認識による寸法測定システム。
  7. 前記特定部位は、右小鼻〜鼻先〜左小鼻、眉間〜鼻先、鼻先〜鼻の下端、鼻の下端〜唇〜顎の下端、右耳の下端〜鼻の下端〜左耳の下端、唇の下端〜顎の下端、左右いずれかの耳の下端〜顎の下端を含む水平面と前記左右いずれかの耳の下端から下方に延長した直線との交点及び眉尻〜鼻先〜左眉尻である請求項5又は6に記載の画像認識による寸法測定システム。
  8. 複数の前記撮像された画像のそれぞれについて前記特定部位の各三次元座標を取得するとともに前記複数の画像から取得された複数の三次元座標の平均値に基づいて前記始点から前記終点までの特定部位寸法を算出可能な請求項1から7のいずれかに記載の画像認識による寸法測定システム。
  9. 人の身体の顔、上半身又は下半身等の特定範囲を撮像し、該特定範囲内における線状の特定部位の始点及び終点間の寸法を測定する画像認識による寸法測定方法であって、前記特定範囲の形状の特徴を記憶した特定範囲記憶部と、前記特定範囲における前記特定部位の特徴を記憶した特定部位記憶部と、を備え、撮像手段により撮像された画像内の前記特定範囲について前記特定範囲記憶部を参照して認識し、認識された前記特定範囲における前記特定部位について前記特定部位記憶部を参照して認識し、認識された前記特定部位の始点から終点にかけて所定間隔で三次元座標を取得し、取得されたそれぞれの前記三次元座標間の各座標間距離を算出し、算出された前記各座標間距離を積算し、前記始点から前記終点までの特定部位寸法を算出する画像認識による寸法測定方法。

JP2020086678A 2020-05-18 2020-05-18 画像認識による寸法測定システム及び寸法測定方法 Pending JP2021182194A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023080257A1 (ja) 2021-11-08 2023-05-11 旭化成株式会社 イソシアネート化合物の製造方法、カルバメート化合物の製造方法、アミン化合物の回収方法、イソシアネート組成物

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WO2023080257A1 (ja) 2021-11-08 2023-05-11 旭化成株式会社 イソシアネート化合物の製造方法、カルバメート化合物の製造方法、アミン化合物の回収方法、イソシアネート組成物

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