JP2021181874A - 熱輸送装置 - Google Patents

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Zheng Dou Wang
征志 高尾
Masashi Takao
清志 多田
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Abstract

【課題】筐体の強度と熱の輸送効率をともに確保することができる熱輸送装置を提供する。【解決手段】内部に空間を有する筐体2と、前記筐体の内面に配置され、かつ、前記筐体の延びる方向である延伸方向に延びるウィック構造体と、前記空間に収容される作動媒体と、を有し、前記筐体の上方外面21と下方外面22との少なくとも一方において、複数の凹部が設けられ、複数の前記凹部のそれぞれは、前記筐体の内部に向かって凹み、複数の前記凹部は、前記延伸方向に沿って配置される、熱輸送装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、熱輸送装置に関する。
従来、発熱体の冷却にヒートパイプと呼ばれる熱輸送装置が用いられる。ヒートパイプは、筐体と、ウィック構造体と、を有する。ウィック構造体は、筐体の内部の空間に収容される。ウィック構造体は、熱を移動させる作動媒体の還流に用いられる(例えば、特許文献1)。
特開平11−190596号公報
近年、ヒートパイプの薄型化が要求されており、薄型化に伴いヒートパイプの筐体の強度を確保することが重要な課題となっている。
上記状況に鑑み、本発明は、筐体の強度と熱の輸送効率をともに確保することができる熱輸送装置を提供することを目的とする。
本発明の例示的な熱輸送装置は、内部に空間を有する筐体と、前記筐体の内面に配置され、かつ、前記筐体の延びる方向である延伸方向に延びるウィック構造体と、前記空間に収容される作動媒体と、を有する。前記筐体の上方外面と下方外面との少なくとも一方において、複数の凹部が設けられる。複数の前記凹部のそれぞれは、前記筐体の内部に向かって凹む。複数の前記凹部は、前記延伸方向に沿って配置される。
本発明の例示的な熱輸送装置によれば、筐体の強度と熱の輸送効率をともに確保することができる。
図1は、本発明の例示的な実施形態に係る熱輸送装置を上方から視た平面図である。 図2は、熱輸送装置を延伸方向に沿って上下方向に切断した場合の一部断面図である。 図3は、熱輸送装置を上方から視た場合の下方凹部の配置構成を示す平面図である。 図4は、上方凹部210Aの箇所で図1に示すA−A線で切断した場合の熱輸送装置の断面図である。 図5は、上方凹部210Aと下方凹部220Aの配置構成の変形例を示す断面図である。 図6は、上方凹部210Bの箇所で図1に示すB−B線で切断した場合の熱輸送装置の断面図である。 図7は、上方凹部210C,210Dの箇所で図1に示すC−C線で切断した場合の熱輸送装置の一部断面図である。 図8は、図6に示す断面構成の変形例を示す図である。 図9は、発熱体と上方視において重なる熱輸送装置1の一部分の構成の変形例を示す断面図である。 図10は、一変形例に係る熱輸送装置を上方から視た平面図である。 図11は、パイプの折り曲げ工程を示す模式図である。
以下に図面を参照して本発明の例示的な実施形態を説明する。
なお、図面においては、後述する筐体2の延びる方向である延伸方向をX方向として、X1を延伸方向一方側、X2を延伸方向他方側として示す。また、延伸方向に垂直な方向である短手方向をY方向として、Y1を短手方向一方側、Y2を短手方向他方側として示す。また、延伸方向および短手方向に垂直な方向である上下方向をZ方向として、上方をZ1、下方をZ2として示す。なお、上下方向は、熱輸送装置1を機器に組み込んだときの方向を限定しない。
<1.熱輸送装置の概要>
図1は、本発明の例示的な実施形態に係る熱輸送装置1を上方から視た平面図である。図2は、熱輸送装置1を延伸方向に沿って上下方向に切断した場合の一部断面図である。
熱輸送装置1は、発熱体5A,5Bの熱を輸送するヒートパイプである。発熱体5A,5Bとしては、例えば、熱を発する電子部品または当該電子部品を搭載する基板が考えられる。上記電子部品は、例えばCPUなどである。発熱体5A,5Bは、熱輸送装置1による熱の輸送によって冷却される。このような熱輸送装置1は、例えば、スマートフォン、ノート型パーソナルコンピュータなどの、発熱体5A,5Bを有する電子機器に搭載される。なお、発熱体の個数は、2個に限ることはなく、1個であっても3個以上であってもよい。
熱輸送装置1は、筐体2と、ウィック構造体3と、を有する。筐体2は、例えば銅などの金属により構成される。
図1に示すように、筐体2は、延伸方向に延びる。筐体2は、延伸方向一方側端から延伸方向他方側へ向けて直線状に延び、そこから短手方向一方側かつ延伸方向他方側へ向けて湾曲して延び、そこから延伸方向他方側へ向けて直線状に延び、そこから短手方向他方側かつ延伸方向他方側へ向けて湾曲して延び、そこから延伸方向他方側端まで直線状に延びる。ただし、筐体2の延びる形状は、これに限定されることはなく、例えば、延伸方向の端から端まで直線状またはL字状に延びる形状などであってもよい。
筐体2は、上方外面21と、下方外面22と、側面23,24と、を有する。上方外面21は、下方外面22と上下方向に対向し、下方外面22よりも上方に配置される。側面23は、側面24よりも短手方向一方側に配置される。側面23,24は、それぞれ上方外面21と下方外面22とを上下方向に接続する。上方外面21と、下方外面22と、側面23,24と、から延伸方向に延びる管状部が形成される。なお、側面23,24は、後述する図4などにも図示される。発熱体5A,5Bは、下方外面22の下方に配置され、下方から下方外面22に接する。なお、発熱体5A,5Bと下方外面22との間に、例えば熱伝導性に優れるシートを配置させてもよい。
図1に示すように、発熱体5A,5Bは、筐体2の中間に位置する直線状に延びる部分と上方視において重なって配置される。ただし、これに限らず、例えば、発熱体は、筐体2の延伸方向端部と上方視において重なって配置されてもよい。
筐体2は、上記管状部の延伸方向両端部が封止されて形成される。図2に示すように、筐体2は、内部に空間20を有する。空間20は、閉じられた空洞である。なお、図2は、発熱体5Aが配置される位置から延伸方向一方側端までの熱輸送装置1の断面構成を示す。また、図2では、便宜上、熱輸送装置1の延伸方向途中の構成の図示を省略している。
ウィック構造体3は、空間20に収容される。ウィック構造体3は、筐体2の内面に配置され、かつ、延伸方向に延びる。ウィック構造体3は、筐体2における上記管状部の内面の全周において配置される。なお、図2および図2と同様の断面を示す他の図面においては、便宜上、ウィック構造体3の紙面奥側の図示を省略している。
すなわち、ウィック構造体3は、延伸方向に延びる管状の部材である。ウィック構造体3に囲まれて蒸気流路201が形成される。蒸気流路201は、空間20の一部であり、後述するように作動媒体が気化して生成される蒸気が流れる流路である。なお、ウィック構造体3は、筐体2における上記管状部の内面の周方向一部に配置されてもよい。この場合、蒸気流路は、ウィック構造体3の内面に加えて筐体2の内面にも接する。
筐体2の空間20には、作動媒体も収容される。作動媒体は、例えば水またはアルコールなどの液体である。ウィック構造体3は、例えば作動媒体を輸送する多孔質の銅の焼結体で構成される。なお、ウィック構造体3は、銅メッシュの構造体、または複数の銅ファイバーなどで構成されてもよい。また、ウィック構造体3は、筐体2の内面に設けた溝状のグルーブウィックとしてもよい。この場合、ウィック構造体3は、筐体2と同一部材を構成する。
図2に示すように、熱輸送装置1は、被加熱部101と、放熱部102と、を有する。被加熱部101は、発熱体5Aと接して配置され、発熱体5Aが発する熱によって加熱される。すなわち、被加熱部101は、発熱体5Aから放散された熱が伝達される部分である。放熱部102は、被加熱部101で加熱された作動媒体が有する熱を外部に放出する。
熱輸送装置1による熱輸送について説明すると、発熱体5Aで発生した熱により、被加熱部101が加熱される。被加熱部101の温度が上昇すると、筐体2の空間20に収容された作動媒体が気化する。なお、空間20が大気圧よりも低い減圧状態とされていれば、作動媒体は気化しやすくなる。
気化した作動媒体は、蒸気流路201を放熱部102側に移動する。放熱部102では、放熱によって蒸気が冷却されて液化する。液化した作動媒体は、毛細管現象によってウィック構造体3中を被加熱部101に向かって移動する。なお、図2では、作動媒体の気化および蒸気の流れを黒矢印で示し、作動媒体の液化および液体の作動媒体の流れを白抜き矢印で示す。このように、作動媒体が状態変化を伴いながら移動することにより、被加熱部101側から放熱部102側への熱の輸送が連続的に行われる。
なお、発熱体5Bで発生した熱も、上記と同様の原理により、熱輸送装置1において延伸方向他方側に位置する放熱部に輸送される。
<2.筐体の凹部>
本実施形態では、筐体2の強度を向上させるため、筐体2に後述する凹部が設けられており、以下これについて詳細に説明する。
図1に示すように、筐体2の上方外面21には、複数の上方凹部210が設けられる。なお、図1において、複数の上方凹部210のうち個々の凹部を特定するために、例えば「210A」など、番号にアルファベットを付している。複数の上方凹部210は、延伸方向に沿って配置される。
図2に示すように、個々の上方凹部210は、筐体2の内部に向かって凹んでいる。なお、図2においては、複数の上方凹部210のうち、上方凹部210A〜210Cが図示されている。上方凹部210Bは、発熱体5Aと上方視において重なる上方外面21の一部領域に配置される。上方凹部210Aは、上方凹部210Bの延伸方向一方側に隣り合って配置される。上方凹部210Cは、上方外面21の延伸方向一方側端部に配置される。
また、図3は、熱輸送装置1を上方から視た場合の下方凹部220の配置構成を示す平面図である。なお、図3においては、図1に示す上方凹部210の図示を省略している。筐体2の下方外面22には、複数の下方凹部220が設けられる。複数の下方凹部220は、延伸方向に沿って配置される。また、図3に示す構成では、一例として、全ての下方凹部220の個々は、上方凹部210の個々と上下方向に対向して配置している。
なお、図3において、複数の下方凹部220のうち個々の凹部を特定するために、例えば「220A」など、番号にアルファベットを付している。図2では、上方凹部210Aと上下方向に対向する下方凹部220Aと、上方凹部210Cと上下方向に対向する下方凹部220Cが図示されている。図2に示すように、個々の下方凹部220は、筐体2の内部に向かって凹んでいる。なお、後述するように、上方凹部210Bと上下方向に対向する下方凹部は設けていない。
図2に示すように、上方凹部210により囲まれる凹空間S21、および下方凹部220により囲まれる凹空間S22は、ともに図2に示す断面形状の回転体形状である。従って、図1および図3に示すように、上方凹部210の上端、および下方凹部220の下端は、ともに円形である。なお、凹空間の形状は、これに限らず、例えば略円錐状、略半球状、略円柱状などであってもよい。また、上方凹部210の上端、および下方凹部220の下端は、円形に限らず、例えば楕円形、矩形などであってもよい。
また、先述したようにウィック構造体3は筐体2における上記管状部の内面の全周に配置されるので、ウィック構造体3は、上方凹部210および下方凹部220の内面に沿って配置される。すなわち、ウィック構造体3のうち上方凹部210および下方凹部220の内面に沿って配置される箇所は、筐体2の内部に向かって凹んでいる。
なお、図1および図3に示すように、上方外面21と下方外面22の両方に複数の凹部を設けることに限定することはなく、上方外面21と下方外面22のうちいずれか一方のみに複数の凹部を設けてもよい。その場合、上方外面21と下方外面22のうち他方には、凹部を設けなくてもよいし、単一の凹部を設けてもよい。
すなわち、本実施形態では、筐体2の上方外面21と下方外面22との少なくとも一方において、複数の凹部210,220が設けられる。複数の凹部210,220のそれぞれは、筐体2の内部に向かって凹む。複数の凹部210,220は、延伸方向に沿って配置される。
これにより、複数の凹部が設けられる外面が仮にフラットである場合よりも、筐体2の強度を向上させることができる。また、仮に筐体2の外面に延伸方向に沿って延びる単一の凹部を設けた場合、筐体2の強度は向上するが、蒸気流路201が狭くなり、熱の輸送効率が低下する。これに対して、本実施形態では、上記単一の凹部が設けられる範囲と同じ範囲において、複数の凹部により凹部を分散させることで、筐体2の強度を確保しつつ、蒸気流路を確保している。従って、本実施形態の熱輸送装置1であれば、熱の輸送効率を確保しつつ、筐体2の強度を確保できる。
例えばスマートフォン、ノート型パーソナルコンピュータなどの機器に熱輸送装置1を搭載する場合、熱輸送装置1の薄型化が要求され、筐体2の強度の確保が重要となる。従って、本実施形態は特に有効となる。
また、本実施形態では、図1および図3で示すように、複数の凹部210,220は、上方外面21と下方外面22との両方に設けている。これにより、筐体2の強度をより向上させることができる。
なお、図1および図3で示す構成では、上方凹部210および下方凹部220は、ともに、筐体2の短手方向に沿った方向に延びる幅の中央位置に配置される。ただし、複数の上方凹部210のうち少なくとも1つの凹部が上記中央位置からずれていてもよい。下方凹部220についても同様である。また、図1および図3で示す筐体2の上記幅は、延伸方向に一定であるが、一定でなくてもよい。
<3.上下方向に対向する凹部>
図4は、複数の上方凹部210のうち上方凹部210Aの箇所で図1に示すA−A線で切断した場合の熱輸送装置1の断面図である。すなわち、図4は、短手方向および上下方向に延びる切断面で切断して延伸方向一方側に視た場合の図である。
図4に示すように、上方凹部210Aと下方凹部220Aは、上下方向に対向する。図3で示す全ての下方凹部220の個々は、上方凹部210の個々と上下方向に対向する。従って、図3で示す全ての下方凹部220の個々と対向する上方凹部210の箇所での断面図は、図4と同様となる。
すなわち、上方外面21に設けられる少なくとも1つの凹部である上方凹部210と、下方外面22に設けられる少なくとも1つの凹部である下方凹部220とは、上下方向に対向する。
また、図4で示すように、ウィック構造体3は、延伸方向に視た断面で筐体2の内面の全周に配置される。これにより、ウィック構造体3の一部であるウィック凹部31が上方凹部210Aの内面に配置され、ウィック構造体3の一部であるウィック凹部32が下方凹部220Aの内面に配置される。ウィック凹部31とウィック凹部32とは、上下方向に接触箇所CTにて接触する。
すなわち、上方凹部210の内面に配置されるウィック構造体3の一部31と、下方凹部220の内面に配置されるウィック構造体3の一部32とは、上下方向に接触する。これにより、筐体2に上下方向に外力がかかった場合でも筐体2の変形が抑制される。また、このような構成は、筐体2の内面の全周にウィック構造体を配置させることで形成可能であり、製造が容易である。
なお、図4に示すように、接触箇所CTの短手方向両側に蒸気流路201が形成される。すなわち、作動媒体の蒸気は、接触箇所CTを避けて流れることになる。
また、ウィック凹部31とウィック凹部32は、接触していなくてもよい。
また、ウィック構造体3を延伸方向に視た断面で筐体2の内面の周方向一部に配置する場合は、ウィック凹部31,32を設けず、上方凹部210と下方凹部220とを上下方向に接触させてもよい。また、上方凹部210と下方凹部220は、接触していなくてもよい。
すなわち、先述のように上方凹部210と下方凹部220とが上下方向に対向することにより、上方外面21または下方外面22に外力が加わるとき、すでにウィック凹部31,32が接触している、またはウィック凹部31,32のいずれか一方が変形して他方に接触することにより、上方外面21または下方外面22の変形が抑制される。または、上方外面21または下方外面22に外力が加わるとき、すでに凹部210,220が接触している、または凹部210,220のいずれか一方が変形して他方に接触することにより、上方外面21または下方外面22の変形が抑制される。
なお、図5は、上方凹部210Aと下方凹部220Aの配置構成の変形例を示す断面図である。図5は、熱輸送装置1を延伸方向に沿って上下方向に切断した場合の一部断面図である。
図5に示す構成では、上方外面21に設けられる複数の凹部210に含まれる上方凹部210Aと、下方外面22に設けられる複数の凹部220に含まれる下方凹部220Aとは、上方視において、延伸方向に沿って隣り合って配置される。また、上方凹部210Aと下方凹部220Aは、上面視において、延伸方向に沿って間隔DSを空けて配置される。
すなわち、上方凹部210Aと下方凹部220Aは、上下方向に対向しない。これにより、延伸方向に沿って視た場合の蒸気流路201の断面が狭くなる箇所が生じることを抑制できる。
<4.発熱体と凹部との関係>
図6は、上方視において発熱体5Aと重なる上方凹部210Bの箇所で図1に示すB−B線で切断した場合の熱輸送装置1の断面図である。
図3に示すように、下方外面22には複数の下方凹部220が設けられるが、発熱体5Aと上方視において重なる下方外面22の一部領域22Aの全面は、フラットな面としている。すなわち、上記一部領域22Aには、下方凹部220は設けられない。図5は、下方外面22に設けられるフラットな面を示している。
これにより、上記フラットな面が発熱体5Aと接するので、下方外面22と発熱体5Aとが接触する面積が増加する。従って、下方外面22に設けた下方凹部220の適切な配置により、筐体2における下部の強度を確保しつつ、発熱体5Aの発する熱を下方外面22に伝えやすくする。
なお、図3に示すように、発熱体5Bと上方視において重なる下方外面22の一部領域22Bの全面もフラットな面としているので、発熱体5Bの発する熱は下方外面22に伝わりやすい。
<5.凹部の寸法>
図7は、複数の上方凹部210のうち上方凹部210C,210Dの箇所で図1に示すC−C線で切断した場合の熱輸送装置1の一部断面図である。すなわち、図7は、延伸方向および上下方向に延びる切断面で切断して短手方向他方側に視た場合の図である。なお、図3に示す下方凹部220C,220Dは、上方凹部210C,210Dと上下方向に対向するので、図7は、下方凹部220C,220Dの箇所での断面図でもある。
上方凹部210C,210Dは、上方外面21に設けられる複数の凹部に含まれ、かつ、延伸方向に沿って隣り合う2つの凹部である。そして、図7に示すように、上方凹部210C,210Dのそれぞれの延伸方向の長さD11,D12は、上方凹部210C,210D間の延伸方向の距離L1よりも長い。これにより、筐体2における上部の強度を向上できる。なお、長さD11,D12は、図7では等しくしているが、等しくなくてもよい。
同様に、下方凹部220C,220Dは、下方外面22に設けられる複数の凹部に含まれ、かつ、延伸方向に沿って隣り合う2つの凹部である。そして、図7に示すように、下方凹部220C,220Dのそれぞれの延伸方向の長さD21,D22は、下方凹部220C,220D間の延伸方向の距離L2よりも長い。これにより、筐体2における下部の強度を向上できる。なお、長さD21,D22は、図7では等しいが、等しくなくてもよい。
なお、図7に示した断面構成は、上方凹部210C,210D、下方凹部220C,220D以外の隣り合う凹部の組に適用されてもよい。
また、図8は、図7に示す断面構成の変形例を示す図である。図8では、上方凹部210C,210D間の延伸方向の距離L1を上方凹部210C,210Dのそれぞれの延伸方向の長さD11,D12よりも長くしている。これにより、蒸気流路201の確保を優先させつつ、筐体2における上部の強度を確保できる。
また、図8では、下方凹部220C,220D間の延伸方向の距離L2を下方凹部220C,220Dのそれぞれの延伸方向の長さD21,D22よりも長くしている。これにより、蒸気流路201の確保を優先させつつ、筐体2における下部の強度を確保できる。
なお、図8に示した断面構成は、上方凹部210C,210D、下方凹部220C,220D以外の隣り合う凹部の組に適用されてもよい。
<6.その他の変形例>
図9は、発熱体5Aまたは5Bと上方視において重なる熱輸送装置1の一部分の構成の変形例を示す断面図である。図9は、先述したC−C線(図1)での断面図と同様に、延伸方向および上下方向に延びる切断面で切断した場合に短手方向一方側から視た図である。
図9では、発熱体5A,5Bと上方視において重なる上方外面21の一部領域に、上方凹部210X,210Yが設けられる。上方凹部210X,210Yは、上方外面21に設けられる複数の凹部に含まれ、かつ、延伸方向に沿って隣り合う2つの凹部である上方隣接凹部UPである。
また、図9では、発熱体5A,5Bと上方視において重なる下方外面22の一部領域に、下方凹部220X,220Yが設けられる。下方凹部220X,220Yは、下方外面22に設けられる複数の凹部に含まれ、かつ、延伸方向に沿って隣り合う2つの凹部である下方隣接凹部DWである。
また、図9に示すように、上方隣接凹部UPの一方である上方凹部210Xと、下方隣接凹部DWの一方である下方凹部220Xとは、延伸方向の中心位置が一致する。上方隣接凹部UPの他方である上方凹部210Yと、下方隣接凹部DWの他方である下方凹部220Yとは、延伸方向の中心位置が一致する。
また、上方凹部210Xの延伸方向の長さD31は、下方凹部220Xの延伸方向の長さD41よりも長い。上方凹部210Yの延伸方向の長さD32は、下方凹部220Yの延伸方向の長さD42よりも長い。
このような構成により、下方凹部220X,220Y間の延伸方向の距離L4は、上方凹部210X,210Y間の延伸方向の距離L3よりも長くなる。従って、発熱体5A,5Bと下方外面22との接する面積を大きくすることができる。
また、図10は、別の変形例に係る熱輸送装置1を上方から視た平面図である。図10に示す熱輸送装置1は、発熱体5Cの発する熱を輸送する。
図10に示すように、2つの凹部2101は、上方外面21に設けられる複数の凹部に含まれ、かつ、上方視において発熱体5Cと重なる上方外面21の一部領域に設けられ、かつ、延伸方向に沿って隣り合う。
また、2つの凹部2102は、上方外面21に設けられる複数の凹部に含まれ、かつ、上方外面21における上記一部領域以外の領域に設けられ、かつ、延伸方向に沿って隣り合う。
そして、図10に示すように、2つの凹部2101間の延伸方向の距離L5は、2つの凹部2102間の延伸方向の距離L6よりも長い。これにより、発熱体5Cにより加熱される被加熱部において蒸気流路201を広く確保することができる。従って、発熱体5Cの冷却効率を向上させることができる。
なお、上記のように図10で説明した構成は、下方外面22に設けられる凹部についても同様に適用可能である。
<7.熱輸送装置の製造工程>
ここで、熱輸送装置1の製造工程について一例を説明する。まず、図11の上段に示すような直線状に延びる円管状のパイプP1を、図11の下段に示すような形状のパイプP2に折り曲げる。パイプP2の曲げ形状は、図1に示す筐体2の延伸する形状に対応する。
次に、パイプP2の内面に、金属ペーストを配置させる。当該金属ペーストは、銅粉などの金属粉末と、揮発性の樹脂と、を含む。次に、金属ペーストとともにパイプP2を加熱して、パイプP2の内面にウィック構造体を形成する。上記加熱工程では、金属ペーストに含まれる上記樹脂を揮発させるとともに、金属粉末の一部を焼結させることにより、ウィック構造体を形成する。
次に、パイプP2をプレス加工して扁平形状とする。次に、扁平形状とされたパイプの外面にパンチを押し当てる絞り加工を行うことで、上方凹部および下方凹部を形成する。そして、パイプの内部に作動媒体を注入し、パイプの両端部を溶接などにより封止する。
<8.その他>
以上、本発明の実施形態を説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態で説明した事項は、矛盾を生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
本発明は、各種機器に搭載されるヒートパイプに利用することができる。
1・・・熱輸送装置、2・・・筐体、3・・・ウィック構造体、5A,5B,5C・・・発熱体、20・・・空間、21・・・上方外面、22・・・下方外面、22A,22B・・・一部領域、31,32・・・ウィック凹部、101・・・被加熱部、102・・・放熱部、201・・・蒸気流路、210,210A〜210D・・・上方凹部、210X,210Y・・・上方凹部、220,220A,220C,220D・・・下方凹部、220X,220Y・・・下方凹部、2101,2102・・・凹部、CT・・・接触箇所、DW・・・下方隣接凹部、UP・・・上方隣接凹部、P1,P2・・・パイプ

Claims (10)

  1. 内部に空間を有する筐体と、
    前記筐体の内面に配置され、かつ、前記筐体の延びる方向である延伸方向に延びるウィック構造体と、
    前記空間に収容される作動媒体と、
    を有し、
    前記筐体の上方外面と下方外面との少なくとも一方において、複数の凹部が設けられ、
    複数の前記凹部のそれぞれは、前記筐体の内部に向かって凹み、
    複数の前記凹部は、前記延伸方向に沿って配置される、熱輸送装置。
  2. 複数の前記凹部は、前記上方外面と前記下方外面との両方に設けられる、請求項1に記載の熱輸送装置。
  3. 前記上方外面に設けられる少なくとも1つの前記凹部である上方凹部と、前記下方外面に設けられる少なくとも1つの前記凹部である下方凹部とは、上下方向に対向する、請求項2に記載の熱輸送装置。
  4. 前記上方凹部の内面に配置される前記ウィック構造体の一部と、前記下方凹部の内面に配置される前記ウィック構造体の一部とは、上下方向に接触する、請求項3に記載の熱輸送装置。
  5. 前記上方外面に設けられる複数の前記凹部に含まれる上方凹部と、前記下方外面に設けられる複数の前記凹部に含まれる下方凹部とは、上方視において、延伸方向に沿って隣り合って配置され、かつ、延伸方向に沿って間隔を空けて配置される、請求項2に記載の熱輸送装置。
  6. 複数の前記凹部は、前記下方外面に設けられ、
    前記下方外面の下方に配置される発熱体と上方視において重なる前記下方外面の一部領域の全面は、フラットな面である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の熱輸送装置。
  7. 前記上方外面または前記下方外面に設けられる複数の前記凹部に含まれ、かつ、前記延伸方向に沿って隣り合う2つの前記凹部のそれぞれの前記延伸方向の長さは、2つの前記凹部間の前記延伸方向の距離よりも長い、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の熱輸送装置。
  8. 前記上方外面または前記下方外面に設けられる複数の前記凹部に含まれ、かつ、前記延伸方向に沿って隣り合う2つの前記凹部間の前記延伸方向の距離は、2つの前記凹部のそれぞれの前記延伸方向の長さよりも長い、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の熱輸送装置。
  9. 前記上方外面に設けられる複数の前記凹部に含まれ、かつ、前記延伸方向に沿って隣り合う2つの前記凹部である上方隣接凹部のうち一方と、前記下方外面に設けられる複数の前記凹部に含まれ、かつ、前記延伸方向に沿って隣り合う2つの前記凹部である下方隣接凹部のうち一方とは、前記延伸方向の中心位置が一致し、
    前記上方隣接凹部の他方と前記下方隣接凹部の他方とは、前記延伸方向の中心位置が一致し、
    前記上方隣接凹部のうち一方の前記延伸方向の長さは、前記下方隣接凹部のうち一方の前記延伸方向の長さよりも長く、
    前記上方隣接凹部のうち他方の前記延伸方向の長さは、前記下方隣接凹部のうち他方の前記延伸方向の長さよりも長い、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の熱輸送装置。
  10. 前記上方外面または前記下方外面に設けられる複数の前記凹部に含まれ、かつ、上方視において発熱体と重なる前記上方外面または前記下方外面の一部領域に設けられ、かつ、前記延伸方向に沿って隣り合う2つの前記凹部間の前記延伸方向の距離は、
    前記上方外面または前記下方外面に設けられる複数の前記凹部に含まれ、かつ、前記上方外面または前記下方外面における前記一部領域以外の領域に含まれ、かつ、前記延伸方向に沿って隣り合う2つの前記凹部間の前記延伸方向の距離よりも長い、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の熱輸送装置。
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