JP2021179204A - 圧縮機 - Google Patents

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由佳 喜澤
Yuka Kisawa
大河 荒金
Taiga Arakane
英伸 高尾
Hidenobu Takao
知巳 横山
Tomomi Yokoyama
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Abstract

【課題】冷媒の温度上昇に起因するケーブルグランドのケーブル保持力、および、シール性の低下を抑制することができる圧縮機を提案する。【解決手段】圧縮機10は、圧縮機構100と、圧縮機構を駆動するモータ200と、圧縮機構、および、モータを収容するケーシング300と、モータに電気的に接続されたケーブル400と、ケーシングの外面に対向する第1面510、および、取付部521が形成された、第1面とは異なる第2面520を有し、ケーブルの少なくとも一部を収容し、ケーシングに固定されるターミナルボックス500と、取付部に取り付けられ、ケーブルを保持する、樹脂製のケーブルグランド600と、を備える。第1面は、第1領域511と、第2領域512とを含み、第2領域は、ケーシングの外面に接し、第1領域は、少なくとも一部が取付部の近傍に位置しており第2領域よりもケーシングの外面から離れている。【選択図】図2

Description

圧縮機に関する。
空気調和装置などの冷媒サイクル装置において冷媒の圧縮を行う圧縮機が知られている。
特許文献1(特開2013−194593号公報)は、ケーシング(シェル)の外面にターミナルボックスが固定された圧縮機を開示している。
圧縮により高温となった冷媒の熱でターミナルボックスに取り付けられた樹脂製のケーブルグランドが軟化し、ケーブル保持力、および、シール性が低下するという問題がある。
本開示は、冷媒の温度上昇に起因するケーブルグランドのケーブル保持力、および、シール性の低下を抑制することができる圧縮機を提案する。
第1観点に係る圧縮機は、圧縮機構と、モータと、ケーシングと、ケーブルと、ターミナルボックスと、ケーブルグランドと、を備える。モータは、圧縮機構を駆動する。ケーシングは、圧縮機構、および、モータを収容する。ケーブルは、モータに電気的に接続される。ターミナルボックスは、第1面と、第1面とは異なる第2面を有し、ケーブルの少なくとも一部を収容し、ケーシングに固定される。第1面は、ケーシングの外面に対向する。第2面は、取付部が形成される。ケーブルグランドは、取付部に取り付けられ、ケーブルを保持する。ケーブルグランドは、樹脂製である。第1面は、第1領域と、第2領域とを含む。第2領域は、ケーシングの外面に接する。第1領域は、少なくとも一部が取付部の近傍に位置しており、第2領域よりもケーシングの外面から離れている。
第1観点に係る圧縮機では、ケーシングの外面と第1領域との間の隙間にある空気が温められ、膨張することで外方へ流出し、これにより、低い温度の空気が継続的に隙間内へ流入し、ターミナルボックスの取付部周辺の温度上昇が抑制される。このため、取付部に取り付けられたケーブルグランドのケーブル保持力、および、シール性が低下することが抑制する。
第2観点に係る圧縮機は、第1観点に係る圧縮機であって、第2領域が、断熱材、および、断熱塗料の少なくともいずれかを含む断熱層により表面が覆われている。
第2観点に係る圧縮機では、ケーシングの外面の熱が第2領域を介してターミナルボックスへ伝わることが抑制され、取付部周辺の温度上昇が効果的に抑制される。
第3観点に係る圧縮機は、第1または第2観点に係る圧縮機であって、第1領域が、第1面の一部が第2領域よりもケーシングの外面から離れる方向に向かって突き出るように形成された領域である。
第3観点に係る圧縮機では、ケーシングの外面と第1領域との間の隙間を通る空気が第1領域と接触する面積が確保されるため、取付部周辺の温度上昇が効果的に抑制される。
第4観点に係る圧縮機は、第1から第3観点のいずれかに係る圧縮機であって、第1領域が、第1面上において所定幅の線状であって両端が第1面の端縁のいずれかで開いている。
第5観点に係る圧縮機は、第4観点に係る圧縮機であって、ケーシングは略円筒形状であり、ターミナルボックスはケーシングの外面に固定されている。第1領域は、ケーシングの長手方向に沿って延びる直線部を含み、直線部の少なくとも一端が第1面の端縁で開いている。
第6観点に係る圧縮機は、第4観点に係る圧縮機であって、ケーシングは略円筒形状であり、ターミナルボックスはケーシングの外面に固定されている。第1面は、ケーシングの周方向に沿って延びる2つの周方向端縁、および、ケーシングの長手方向に沿って延びる2つの長手方向端縁を有する。第1領域は、一端が周方向端縁のいずれかで開き、他端が長手方向端縁のいずれかで開いている。
第7観点に係る圧縮機は、第4から第6観点のいずれかに係る圧縮機であって、第1領域の第1面上における幅が、6mm以上7mm以下である。
第8観点に係る圧縮機は、第1から第7観点のいずれかに係る圧縮機であって、ケーシングは略円筒形状である。圧縮機構とモータとは、冷媒が通過する空間を挟んでケーシングの長手方向に並んで収容されている。また、ターミナルボックスは、ケーシングの円周方向からみて第1面の少なくとも一部が上述の空間に重なるように、ケーシングの外面に固定されている。
第8観点に係る圧縮機では、ケーシングの外面と第1領域の表面との間の隙間の空気が温められ易い。このため、温められた空気の膨張にともなう流出が促進され、隙間内への空気の流入量が増えるため、取付部の温度上昇が効果的に抑制される。
一実施形態に係る圧縮機の縦断面図である。 一実施形態に係る圧縮機のターミナルボックスの正面図、および、横断面図である。 一実施形態に係る圧縮機に固定されたターミナルボックス周辺の斜視図である。 ケーブルグランドが取り付けられたターミナルボックスを開口側から見た正面図 一実施形態の変形例1に係る圧縮機のターミナルボックスの正面図である。 一実施形態の変形例2−1に係る圧縮機のターミナルボックスの正面図である。 一実施形態の変形例2−2に係る圧縮機のターミナルボックスの正面図である。 一実施形態の変形例3に係る圧縮機のターミナルボックスの正面図、および、横断面図である。 一実施形態の変形例4に係る圧縮機のターミナルボックスの正面図、および、横断面図である。
(1)全体構成
図1は、一実施形態に係る圧縮機10の縦断面図である。図1に示されるように、圧縮機10は、圧縮機構100、ハウジング150、モータ200、クランクシャフト250、ケーシング300、ケーブル400、ターミナルボックス500、および、ケーブルグランド600を備える。圧縮機10は、図示しない冷媒をケーシング300の内部に吸入した後、圧縮機構100により所定の圧力まで圧縮して吐出する。
(2)詳細構成
(2−1)圧縮機構
圧縮機構100は、モータ200により駆動され、ケーシング300の内部に吸入された気体を圧縮する。圧縮機構100は、互いにかみ合う固定スクロール110、および、可動スクロール120を有するスクロール圧縮機構である。なお、圧縮機構100は、気体を所定の圧力まで圧縮することができれば、スクロール圧縮機構に限定されず、例えば、ロータリー圧縮機構であってもよい。
固定スクロール110は冷媒が流入する吸入ポート110a、および、圧縮された冷媒が吐出される吐出ポート110bを有する。
可動スクロール120はモータ200により固定スクロール110に対して旋回(公転ともいう)するように駆動される。
(2−2)ハウジング
ハウジング150は、圧縮機構100をケーシング300に対して支持する。ハウジング150は、圧縮機構100のモータ200側に配置されている。ハウジング150には、固定スクロール110がボルト等により固定されている。
(2−3)モータ
モータ200は、電力を駆動源として圧縮機構100を駆動するための動力を発生する。モータ200は、ステータ210、および、ロータ220を有する。
ステータ210は、円筒状の部材であり、ケーシング300の胴部320(後述)の内部に固定される。
ロータ220は、円筒状の部材であり、ステータ210の内側に互いに中心軸が重なるように収容される。ロータ220は、モータ200に供給される電力を駆動源としてステータ210に対して回転する。駆動源である電力はケーシング300が有する端子322(後述)を介してモータ200に供給される。
(2−4)クランクシャフト
クランクシャフト250はロータ220の回転を圧縮機構100の可動スクロール120に伝達する。クランクシャフト250は互いに中心軸が重なるように一端がロータ220に固定されて、ロータ220とともにステータ210に対して回転する。
圧縮機構100がスクロール圧縮機構である圧縮機10のクランクシャフト250は、可動スクロール120を固定スクロール110に対して旋回させるための偏心部251を他端に有する。可動スクロール120が偏心部251に接続されているため、クランクシャフト250が回転することによって可動スクロール120が固定スクロール110に対して旋回する。
(2−5)ケーシング
ケーシング300は、圧縮機構100、ハウジング150、および、モータ200を収容する。ケーシング300は、上蓋部310、胴部320、および、下蓋部330を有する。胴部320は円筒状の部材であり、一端に上蓋部310が、他端に下蓋部330が気密的に接合されている。
図1に示されるように、圧縮機構100、ハウジング150、および、モータ200は、ケーシング300の内部に、ケーシング300の長手方向(図1参照)に並んで収容されている。ハウジング40とモータ200との間には、冷媒が通過する空間Sが形成される。
上蓋部310は、吸入ポート110aとケーシング300の外部とを連通する吸入管311を有する。冷媒は吸入管311を通って吸入ポート110aに流入する。
胴部320は、吐出管321、および、ケーブル400を有する。吐出管321は、空間Sとケーシング300の外部とを連通する。圧縮機構100で圧縮された冷媒は吐出ポート110bからケーシング300内の空間Sに吐出された後、吐出管321を通ってケーシング300から吐出される。
端子322は、ケーブル400を接続するために設けられる。端子322は、配線323を介してモータ200に電気的に接続されている。
なお、吸入管311、吐出管321、および、端子322が設けられる位置は、上述の位置に限定されない。
(2−6)ケーブル
ケーブル400はモータ200への電力供給経路である。ケーブル400は、一端が図示しない電力源に接続されており、他端が端子322に接続されている。
(2−7)ターミナルボックス
ターミナルボックス500はケーブル400の少なくとも一部を端子322とともに収容して保護する。ターミナルボックス500は開口530を有する箱状の部材である。開口530は図示しない蓋により閉塞される。
図2はターミナルボックス500の正面図、および、A−A’線で切断した横断面図である。図3は圧縮機10に固定されたターミナルボックス500周辺の斜視図である。なお、図3においてターミナルボックス500は、形状を明確にするため、部分的に透過して示されている。
図2、図3に示されるように、ターミナルボックス500は第1面510、および、第1面510と異なる第2面520を有する。
ターミナルボックス500は、図3に示されるように、ケーシング300の胴部320の外面に固定される。ターミナルボックス500は、溶接700を用いてケーシング300に固定される。ターミナルボックス500のケーシング300への固定方法は、溶接700に限定されない。
ターミナルボックス500は、ケーシング300の径方向(図3参照)からみて、第1面510の少なくとも一部が空間Sに重なるようにケーシング300の外面に固定されている。
(2−7−1)第1面
第1面510はケーシング300の外面に対向する面である。第1面510は、略矩形の面をケーシング300の外面に沿って対向することが可能なように湾曲させた面である。第1面510の主面は、2つの周方向端縁510a、および、2つの長手方向端縁510bに囲まれている。周方向端縁510aは、ターミナルボックス500がケーシング300に固定された状態でケーシング300の周方向(図2、図3参照)に沿って伸びる端縁である。また、長手方向端縁510bは、ターミナルボックス500がケーシング300に固定された状態で長手方向(図2、図3参照)に沿って伸びる端縁である。第1面510の主面上には、第1領域511、第2領域512、および、端子孔513が形成されている。
第1領域511は、ターミナルボックス500の温度上昇を抑制するために設けられる。第1領域511は、少なくとも一部が取付部521(後述)の近傍に位置するとともに、第2領域512よりもケーシング300の外面から離れるように形成される。
第1領域511は、図2の横断面図に示されるように、第1面510の一部が第2領域512よりもケーシング300の外面から離れる方向に向かって突き出るように形成された領域である。
第1領域511は、図2の正面図に示されるように、第1面510上において所定幅の線状であって両端が第1面510の端縁(周方向端縁510a、長手方向端縁510b)のいずれかで開くように形成されている。より詳細には、第1領域511は、端子孔513を囲む環状部511a、および、直線部511b、511cにより構成される。
直線部511bは、環状部511aの上蓋部310側から上蓋部310に向かい、ケーシング300の長手方向に沿って伸びるように形成されている。また、直線部511cは、環状部511aの下蓋部330側から下蓋部330に向かい、ケーシング300の長手方向に沿って伸びるように形成されている。
第1領域511の第1面510上における幅Wは、6mm以上7mm以下とすることが好ましい。
第2領域512は、ターミナルボックス500を安定的にケーシング300の外面に固定するための領域である。第2領域512は、ターミナルボックス500がケーシング300の外面に固定された状態において、ケーシング300の外面に接するように形成されている。第2領域512は、図2の正面図に示されるように、第1面510の第1領域511、および、端子孔513以外の領域である。
端子孔513は、貫通孔であり、ターミナルボックス500がケーシング300の外面に固定された状態において、端子322をターミナルボックス500の内側に収容するために形成される。
(2−7−2)第2面
第2面520は、第1面510の端縁に一端が接し、ケーシング300から離れる方向に向かって伸びる筒形の面であり、取付部521を有する。第2面520は、第1面510の端縁に一端が接する四角筒であり、四角筒を構成する4つの面の1つに取付部521が設けられている。
取付部521は、ケーブルグランド600を取り付けるために第2面520に形成された貫通孔である。取付部521の形状は、円形である。
詳細は後述するが、取付部521周辺の温度上昇は、ケーシング300の外面と第1領域511との間を流れる空気により抑制される。このため、第1領域511は取付部521の近傍に設けられることが好ましい。この場合、近傍とは、ケーシング300の外面と第1領域511との間を流れる空気により、取付部521の温度上昇が好適に抑制される距離をいう。
(2−8)ケーブルグランド
ケーブルグランド600は、ケーブル400をターミナルボックス500に対して保持するとともに、保持部分からの水分、チリ、ほこりなどの侵入を防ぐ樹脂製の部材である。ケーブルグランド600は、ターミナルボックス500の取付部521に取り付けて用いられる。図4はケーブルグランド600が取り付けられたターミナルボックス500を開口530側から見た正面図である。図4においてケーブル400、および、ケーブルグランド600は、形状を明確にするため、部分的に透過して示されている。ケーブルグランド600は、グランド本体610、キャップ620、スリーブ630、および、ロックナット640を有する。
グランド本体610は略円筒形状の部材であって、第1雄ねじ611と、第2雄ねじ612と、鍔部613を備える。第1雄ねじ611は、グランド本体610の一端から他端側に向かって所定幅にわたり形成された雄ねじである。第2雄ねじ612は、グランド本体610の他端から一端側に向かって所定幅にわたり形成された雄ねじである。鍔部613は、第1雄ねじ611と第2雄ねじ612との間のグランド本体610外面に形成される。第1雄ねじ611が形成される幅と第2雄ねじ612が形成される幅とは同じであってもよいし、異なってもよい。
ロックナット640は、グランド本体610をターミナルボックス500に取り付けるためのナットである。ロックナット640は、第2雄ねじ612に締結することができる第2雌ねじ641が内側に形成されている。
ケーブルグランド600は、図1、図4に示されるように、ターミナルボックス50の取付部521に挿入された第2雄ねじ612に、ターミナルボックス500の内側からロックナット640の第2雌ねじ641を締結することで、ターミナルボックス500に対して固定される。
スリーブ630は、内側にケーブル400が挿入される筒状の部材であり、グランド本体610の内側に挿入される。
キャップ620は、第1雄ねじ611に締結される筒状の部材である。キャップ620は、第1雄ねじ611に締結することができる第1雌ねじ621が内側に形成されている。第1雄ねじ611と第1雌ねじ621とが互いに締結されることで、キャップ620がスリーブ630を外方から締め付ける。キャップ620により締め付けられたスリーブ630は、径が小さくなるように変形する。
ケーブルグランド600の内側に挿入されたスリーブ630にケーブル400が挿入された状態で、第1雄ねじ611と第1雌ねじ621とが互いに締結され、スリーブ630が変形することで、ケーブル400はグランド本体610を介してターミナルボックス500に対して保持される。同時に、保持部分がスリーブ630の変形によりシールされて、水分、チリ、ほこりなどがターミナルボックス500の内側に侵入することが防止される。
(3)圧縮機の運転
圧縮機10は、ケーブル400を通してモータ200に電力が供給されることにより運転を開始する。電力が供給されたモータ200が回転をして圧縮機構100が駆動すると、冷媒が吸入管311、および、吸入ポート110aを通して吸入され所定の圧力まで圧縮される。圧縮された冷媒は、吐出ポート110b、および、吐出管321を通ってケーシング300から吐出される。
この際、圧縮機構100により圧縮された冷媒は高温(例えば、120℃程度)になる。そして、冷媒に発生した熱はケーシング300の外面、および、ケーシング300の外面に接する第2領域512を通って、ターミナルボックス500に伝わる。
(4)特徴
圧縮機10は、圧縮機構100と、モータ200と、ケーシング300と、ケーブル400と、ターミナルボックス500と、ケーブルグランド600と、を備える。モータ200は、圧縮機構100を駆動する。ケーシング300は、圧縮機構100、および、モータ200を収容する。ケーブル400は、モータ200に電気的に接続される。ターミナルボックス500は、第1面510と、第1面510とは異なる第2面520を有し、ケーブル400の少なくとも一部を収容し、ケーシング300に固定される。第1面510は、ケーシング300の外面に対向する。第2面520は、取付部521が形成される。ケーブルグランド600は、取付部521に取り付けられ、ケーブル400を保持する。ケーブルグランド600は、樹脂製である。第1面510は、第1領域511と、第2領域512とを含む。第2領域512は、ケーシング300の外面に接する。第1領域511は、少なくとも一部が取付部521の近傍に位置しており、第2領域512よりもケーシング300の外面から離れている。
圧縮機10は、第1領域511がケーシング300の外面から離れているため、ケーシング300の外面と第1領域511の表面との間に隙間CLを有する。冷媒が圧縮されることで発生した熱がターミナルボックス500に伝わることにより隙間CL内の空気は温められて膨張する。この結果、図2に矢印で示されるように、隙間CL内の空気は下蓋部330側から上蓋部310側へ移動して、第1領域511が開く第1面510の端縁から隙間CLの外方へ流出する。これにともない、温められた空気よりも温度の低い、隙間CLの外の空気が隙間CL内へ新たに流入する。そして、新たに流入した空気も隙間CLにおいて温められた後、隙間CLの外方へ流出する。
このように、ケーシング300の外面と第1領域511との間の隙間CLに、ケーシング300の外面により温められていない、隙間CL内の空気と比べて低い温度の空気が継続的に流入することで、ターミナルボックス500は冷却されて温度上昇が抑制される。
とくに、第1領域511が、取付部521の近傍に位置しているため、取付部521周辺の温度上昇が抑制されて、取付部521に取り付けられたケーブルグランド60が軟化することでケーブル保持力、および、シール性が低下することが抑制される。
また、圧縮機10の第1領域511は、第1面510の一部が第2領域512よりもケーシング300の外面から離れる方向に向かって突き出るように形成されている。
これにより、圧縮機10では、隙間CLを通る空気が第1領域511と接触する面積が確保されるため、取付部521周辺の温度上昇が効果的に抑制される。
また、圧縮機10の圧縮機構100とモータ200とは、冷媒が通過する空間Sを挟んでケーシング300の長手方向に並んで収容されている。また、ターミナルボックス500は、ケーシング300の径方向からみて、第1面510の少なくとも一部が空間Sに重なるようにケーシング300の外面に固定されている。
上述のように圧縮機構100で圧縮された冷媒は空間Sに吐出される。圧縮された冷媒は高温になるため、ケーシング300の外面のうち、径方向からみて空間Sに重なる領域は、それ以外の領域と比べて高温となる。したがって、上述の位置にターミナルボックス500が固定された圧縮機構100では、他の位置にターミナルボックス500を固定した場合と比べて隙間CLの空気が温められ易い。このため、温められた空気の、膨張にともなう流出が促進され、隙間内への空気の流入量が増えるため、取付部521の温度上昇が効果的に抑制される。
(5)変形例
第1領域511の形態は上述の形態に限定されない。以下では、圧縮機10とターミナルボックスの第1面の形態が異なる、変形例に係る圧縮機について説明をする。なお、以下の説明では、圧縮機10と変形例に係る圧縮機との相違点であるターミナルボックスを中心に説明し、同一または対応する構成については適宜説明を省略する。
(5−1)変形例1
図5は、変形例1に係る圧縮機11(不図示)のターミナルボックス501の正面図、および、B−B’線で切断した横断面図である。ターミナルボックス500とターミナルボックス501との相違点は第1領域511の形状である。具体的には、第1領域511は、ケーシング300の長手方向に沿って延び、両端が周方向端縁510aで開く2つの直線部511dを含む。直線部511dはケーシング300の周方向において端子孔513を挟むように配置される。
(5−2)変形例2−1、2−2
図6は、変形例2−1に係る圧縮機12(不図示)のターミナルボックス502の正面図である。ターミナルボックス500とターミナルボックス502との相違点は第1領域511の形状である。具体的には、第1領域511は、一端が周方向端縁510aのいずれかで開くとともに、他端が長手方向端縁510bのいずれかで開く弧状部511eを4つ含む。弧状部511eは端子孔513を囲むように配置される。
弧状部511eの数は4つに限定されない。図7は、弧状部511eが2つである変形例2−2に係る圧縮機12’のターミナルボックス502’の正面図である。
(5−3)変形例3
図8は、変形例3に係る圧縮機13(不図示)のターミナルボックス503の正面図、および、横断面図である。ターミナルボックス500とターミナルボックス503との相違点は、少なくとも第2領域512の表面が断熱層512aにより覆われている点である。断熱層512aは、断熱材、および、断熱塗料の少なくともいずれかを含む。
第2領域512が断熱層512aにより覆われているため、ケーシング300の外面の熱が第2領域512を介してターミナルボックス500へ伝わることを抑制でき、取付部521周辺の温度上昇がより効果的に抑制される。
(5−4)変形例4
図9は、変形例4に係る圧縮機14(不図示)のターミナルボックス504の正面図、および、縦断面図である。ターミナルボックス500とターミナルボックス504との相違点は、第2領域512が断熱層512aにより表面が覆われており、かつ、第1領域511がケーシング300の外面から離れる方向に向かって突き出るように形成されていない点である。換言すると、圧縮機14では、第1面510の断熱層512aが形成されていない領域が第1領域511となる。第1領域511は、断熱層512aの厚みにより、ケーシング300の外面から離れるように形成される。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
10、11、12、13、14 圧縮機
100 圧縮機構
200 モータ
300 ケーシング
400 ケーブル
500〜504 ターミナルボックス
510 第1面
511 第1領域
512 第2領域
520 第2面
521 取付部
600 ケーブルグランド
特開2013−194593号公報

Claims (8)

  1. 圧縮機構(100)と、
    前記圧縮機構を駆動するモータ(200)と、
    前記圧縮機構、および、前記モータを収容するケーシング(300)と、
    前記モータに電気的に接続されたケーブル(400)と、
    前記ケーシングの外面に対向する第1面(510)、および、取付部(521)が形成された、前記第1面とは異なる第2面(520)を有し、前記ケーブルの少なくとも一部を収容し、前記ケーシングに固定されるターミナルボックス(500)と、
    前記取付部に取り付けられ、前記ケーブルを保持する、樹脂製のケーブルグランド(600)と、
    を備え、
    前記第1面は、第1領域(511)と、第2領域(512)とを含み、
    前記第2領域は、前記ケーシングの外面に接し、
    前記第1領域は、少なくとも一部が前記取付部の近傍に位置しており、前記第2領域よりも前記ケーシングの外面から離れている、
    圧縮機(10、11、12、13、14)。
  2. 前記第2領域は、
    表面が断熱材、および、断熱塗料の少なくともいずれかを含む断熱層(512a)により覆われている、
    請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記第1領域は、
    前記第1面の一部が前記第2領域よりも前記ケーシングの外面から離れる方向に向かって突き出るように形成された領域である、
    請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. 前記第1領域は、
    前記第1面上において所定幅の線状であって両端が前記第1面の端縁のいずれかで開いている、
    請求項1から3のいずれかに記載の圧縮機。
  5. 前記ケーシングは略円筒形状であり、
    前記ターミナルボックスは前記ケーシングの外面に固定されており、
    前記第1領域は、
    前記ケーシングの長手方向に沿って延びる直線部(511b、511c、511d)を含み、前記直線部の少なくとも一端が前記第1面の端縁(510a)で開いている、
    請求項4に記載の圧縮機。
  6. 前記ケーシングは略円筒形状であり、
    前記ターミナルボックスは前記ケーシングの外面に固定されており、
    前記第1面は、前記ケーシングの周方向に沿って延びる2つの周方向端縁(510a)、および、前記ケーシングの長手方向に沿って延びる2つの長手方向端縁(510b)を有し、
    前記第1領域は、
    一端が前記周方向端縁のいずれかで開き、
    他端が前記長手方向端縁のいずれかで開いている、
    請求項4に記載の圧縮機。
  7. 前記第1領域の前記第1面上における幅が、6mm以上7mm以下である、
    請求項4から6のいずれかに記載の圧縮機。
  8. 前記ケーシングは略円筒形状であり、
    前記圧縮機構と前記モータとは、冷媒が通過する空間(S)を挟んで前記ケーシングの長手方向に並んで収容されており、
    前記ターミナルボックスは、前記ケーシングの径方向からみて、前記第1面の少なくとも一部が前記空間に重なるように前記ケーシングの外面に固定されている、
    請求項1から7のいずれかに記載の圧縮機。
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