JP2021174622A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光色の異なる複数のLEDを用いてレンズで配光する照明装置において、色ムラを抑制すること。【解決手段】光源から発する光をレンズで配光する照明装置であって、前記光源は、複数の発光色のLEDを規則的に配列した部分を備え、前記レンズは、入射側面及び入射底面を備えた入射穴、反射側面、出射上面を備え、前記入射側面、前記入射底面、前記出射上面の少なくとも一面には、径方向に沿わないシボ構造が形成されている照明装置とすること。【選択図】図4

Description

本発明は、主として複数の光源色の光源と、光源色の混色に適したレンズを用いた照明装置に関する。
小型のLEDを用いたLED照明の普及に伴い、2色あるいは3色のLEDを混色して自由に色を変化させる調色可能な照明装置が容易に実現できるようになった。調色可能な照明装置は、昼間は青空の青白い光、夕方は夕日の赤い光といった自然界の色の変化を模倣して、人間が本来有する生体リズムに合った光を作り出すことができるため、仕事の効率を向上させたり、リラックスさせたり、睡眠の質を向上させることに寄与し、ひいては人間の健康を向上させることに寄与しうると考えられている。
このような複数の色の光源を用いてスポットライトやダウンライトとする場合、レンズを用いて配光特性を制御するとともに、複数の色のLEDが発する光を混色して均一な色の照明にする必要がある。しかし混色を優先した手法は光の利用効率を損なう場合が多い。
レンズに関する先行技術として、特許文献1は、基板と、基板上に配置される複数の光色のLED素子と、回転体形状のレンズからなるレンズ付発光ユニットを開示している。このレンズは、出射面と、出射面から基板に向かって凸状に延びる反射面と、反射面の基板側から出射面に折り返す側方入射面と、側方入射面の前記反射面と接していない端部をつなぐ上方入射面と、を備え、所定の円の内部の出射面の拡散角を、所定の円の外部の出射面の拡散角よりも大きくしたものである。
また、特許文献2には、レンズ底部の中央部分に凹所が形成され、凹部の側面に凹凸構造が設けられたレンズが開示されている。
LEDに関する先行技術として、特許文献3に記載のCSP(Chip Scale Package)−LEDモジュールがある。従来の表面実装型白色LEDパッケージは、GaN系の青色LEDチップを黄色などの蛍光体粒子を含む蛍光体で封止したものであり、例えばLEDチップの一辺の長さが0.5mm、それを実装するパッケージの一辺の長さが3mmというようなものであった。CSPは文字通りチップスケールのパッケージであって、特許文献2に記載のCSP型LEDは、LEDチップ一辺の長さが1.0mmであるのに対し、それを実装するパッケージの一辺の長さが1.3mmとチップサイズに近いものであり、そのようなCSP(昼光色及び暖色)を24個配置したLEDモジュールが記載されている。
調色に関する先行技術として、特許文献4のFIG.7には、3色のLED(BSY1,BSY2,R、ただしBSYはブルー・シフテッド・イエローの意味)によって囲まれた色度座標内を調色する照明装置が開示されている。
特許5279329号公報 特開2019−211736号公報 特許6095479号公報 米国特許8598809号
本発明は、発光色の異なる複数のLEDを用いてレンズで配光する照明装置において、色ムラを抑制することを課題とする。
特に、広い範囲の色度を照射できるよう、色度の離れた複数のLEDを用いる場合、色ムラが目立ちやすい。光源の間隔を狭くするか、レンズを大きくすることによって色ムラは低減するが、照明装置を小型化するためには、単色光源用レンズより大きいレンズを用いるのは避けたい。色ムラを低減するためにレンズにおける拡散を多くすると、例えば狭角といった所望の配光特性が得られにくかったり、発光効率(投入電力(W)当たりの光束(lm))が低下したりする。本発明は、これらの副作用を最小限に抑えつつ、色ムラを抑えることを課題とする。
本発明は、光源から発する光をレンズで配光する照明装置であって、前記光源は、複数の発光色のLEDを規則的に配列した部分を備え、前記レンズは、入射側面及び入射底面を備えた入射穴、反射側面、出射上面を備え、前記入射側面、前記入射底面、前記出射上面の少なくとも一面には、径方向に沿わないシボ構造が形成されている、照明装置である。
本発明は、前記LEDの規則的な配列が、同じ発光色のLEDを3個以上備え、それらを格子状または三角形の頂点に配置した部分を備える配列であることが好ましい。
本発明は、前記LEDの規則的な配列が、同じ発光色のLEDが3個以上直線状に並ぶ部分を備える配列であることが好ましい。
本発明は、前記光源が、前記複数の発光色のLEDとして、基板上にCSP型LEDを配置した光源であることが好ましい。
本発明は、前記入射側面が、スパイラル状の凸状筋部または凹状筋部を備えることが好ましい。
本発明は、前記出射上面が、不等辺多角形で覆われたシボ構造を備えることが好ましい。
本発明は、前記入射底面が、不等辺多角形で覆われたシボ構造を備えることが好ましい、
本発明によれば、複数の発光色のLEDを用いた照明装置において、所望の配光特性や良好な発光効率を保ちつつ、色ムラを抑えることができる。
実施形態1の照明装置の正面図及び断面図 実施形態1に用いた光源の平面図。 実施形態1に用いた各CSP型LEDの色度図。 実施形態1におけるレンズと光源の側面断面図。 実施形態1におけるレンズと光源の正面断面図。 実施形態1におけるレンズの上面図。 実施形態2に用いた光源の平面図。 実施形態2に用いる他の光源の平面図。 実施形態2におけるレンズと光源の側面断面図。 実施形態2におけるレンズの上面図。 実施形態2におけるレンズの入射穴の平面図。
<実施形態1>
<基本構成>
本実施形態に係る照明装置300の正面図及び断面図を、それぞれ図1(a)、(b)に示す。照明装置300はダウンライトであって、ヒートシンク310、灯体315(内部に複数のCSP型LEDを並べた光源320及びレンズ330を備える)、コーン340、3本の取付バネ350を備える。
照明装置300は、図示しない電源360より駆動電力の供給を受け、電源360は図示しない制御装置370によって調光調色制御される。電源360は本実施形態における3色のLEDをそれぞれ制御するための3chの駆動出力を備える。制御装置370としては照明制御ソフトをインストールしたスマートホン、タブレット又はPCが用いられ、制御信号が無線により電源360に接続された受信装置に伝送され、受信装置が制御信号を電源360に伝送することによって、電源360の3chの駆動出力がそれぞれ制御される。
<CSP型LED光源>
本実施形態に用いる光源320の平面図(図1に示した通常の配置状態における光源320の下方向から見た図だが、光源及びCSPの説明ではこの面を上面とする)を図2に示す。光源320は、基板322上に、3色のCSP型LED323A、323B、323C各22個を図2のように配置し、基板内部の配線で直列に接続したものである。光源320は取付穴325を備え、取付穴325にネジを通してヒートシンク310に締結する。光源320は配線端子326A(CSP型LED323A用)、326B(CSP型LED323B用)、326C(CSP型LED323C用)、326P(共通端子)を備え、3つの出力を有する電源360に接続され、各CSPの発光が調光調色制御される。
この場合のCSPの配列は、CSP型LED323A・B・Cの数を同数としつつ偏らない配置としている。つまり同じ行または列において「AAAA」と並ばないようにしている。ただし斜め方向に、323AXに示す「AAA」というCSP型LEDの3個以上の並びが生じることがある。この光源320では、単純な格子状配列とせずに、CSP型LEDの左側に記載した一部の行、つまり図における+1・0・−1行目(0行目は「BACBACBACB」配列)を、他の行、つまり+4・+3・+2行目及び−2・−3・−4行目に対して半個ずらした配置としている。光源領域の径(0行目の左端から右端まで)は13mmである。これにより、図における水平方向、垂直方向、左上から右下方向においては同じ色のLEDが並ばないが、右上から左下にかけては、例えば323AXに示すように、同じ色のLEDが並ぶことがある。
<CSP型LEDの色度>
本実施形態に用いるCSP型LEDパッケージ323A、B、Cとしては、青白色LED「Bw」、赤色LED「R」、黄白色LED「Yw」のいずれかを用いる。なお、Ywは色度図上では黄色に近い色だが、他のBw・Rを同時に点灯させると緑色に近い色にも見える。図3は、これらのLEDの色度を説明するための色度図(CIE1931色度座標図)であり、参考のために各色温度における黒体輻射の色度を結ぶ線を点線で示している。
青白色LEDであるBwは、図4の色度座標において、(0.336、0.24)、(0.352、0.44)、(0.15、0.2)、(0.2、0.1)で囲まれる範囲の色度で発光し、一例として(0.23、0.26)である。
赤色LEDであるRは、図4の色度座標において、(0.66、0.23)、(0.423、0.355)、(0.5,0.5)と色度境界線Eで囲まれる範囲の色度で発光し、一例として(0.60.0.38)である。一般的な赤色の定義とは同じでないので注意されたい。
黄白色LEDであるYwは、図4の色度座標において、(0.423、0.355)、(0.342,0.312)、(0.352、0.44)、(0.37、0.63)及び色度境界線Eで囲まれる範囲の色度で発光し、一例として(0.44、0.47)である。
Ywの色度範囲内のうち、各色温度における黒体輻射の色度を結ぶ線からduvがプラスの範囲内が好適であり、duvがプラス0.03から0が特に好適である。
Bw、Rの色度範囲内のうち、各色温度における黒体輻射の色度を結ぶ線からduvがプラス0.03からマイナス0.03の範囲内が特に好適である。
なお、各LEDの色度を、CIE1931における色度座標(x,y)でなくCIE1976における色度座標(u‘,v’)で表示することもでき、両者はu’=4x/(−2x+12y+3),v’=9y/(−2x+12y+3)という変換式で相互に変換可能である。その他の色度座標系で表示してもよい。
<CSP型LEDの構造>
実施形態に用いるCSP型LED323A、B、Cは、発光層がInGaNからなる青色LEDチップの底面にアノード電極とカソード電極を備え、青色LEDチップの上面及び側面が蛍光体含有樹脂で覆われ、青色LEDチップのこれらの電極を基板322上の端子に接続したものである。CSP型LEDの幅は約1mm程度である。
Bw(例えば323Cとするが、323A又は323Bでもよい)は、InGaN系青色LEDチップの上面及び側面が緑色系蛍光体粒子又は黄色系蛍光体を含む樹脂で覆われたものである。また、さらに赤色系蛍光体粒子を含んでいてもよい。
Yw(例えば323Bとするが、323A又は323Cでもよい)は、Bwと同様に、パッケージ底部にInGaN系青色LEDチップを配置し、InGaN系青色LEDチップの上面及び側面が緑色系蛍光体粒子又は黄色系蛍光体を含む樹脂で覆われたものであるが、蛍光体の濃度がBwよりも濃い。また、さらに赤色系蛍光体粒子を含んでいてもよい。
また、R(例えば323Aとするが、323B又は323Cでもよい)は、InGaN系青色LEDチップの上面及び側面が赤色系蛍光体粒子を含む樹脂で覆われたものである。
Rとしては、InGaN系青色LEDチップに代えてAlGaInP系LEDチップを用い、蛍光体を含まない樹脂で覆ったものでもよい。RとしてAlGaInP系LEDチップを用いたLEDパッケージとすると、発光スペクトルに青色を含まないという点で好ましいが、BwやYwとは駆動電圧が異なるため駆動回路が複雑になる。Rとして青色LEDチップと赤色蛍光体を組み合わせたLEDパッケージの場合は、発光スペクトルに含まれる青色を減らす処理が必要になる。例えば赤色蛍光体の濃度を高くして青色LEDチップからの光が外部に放射される割合を小さくすることが好ましいが、青色を吸収するフィルタを用いてもよい。
以上の各CSP型LEDにおいて、黄色系蛍光体粒子としては、例えば(Y1−xGdAl12:Ce2+(0≦x≦1)を、緑色系蛍光体粒子としては、例えばLuAl12:Ce2+を、赤色系蛍光体としては例えばSrCa1−xAlSiN:Eu3+(0≦x≦1)蛍光体、Sr[LiAl]:Eu2+やKSiF:Mn4+蛍光体を好適に用いることができる。量子ドットも好適に用いることができる。
<レンズ>
本発明においては、上述の色の異なる複数のCSP型LEDを用いても、色ムラが実用上生じることなく、また光の損失を極力抑えたレンズを開発した。
側面方向の断面図である図4に示すように、レンズ330は、下面334(光源320に向き合う側)の中央部に入射穴331があり、入射穴331は、入射底面332及び入射側面333を備える。入射穴331の下面側の径は14.7mmである。レンズ330は、反射側面335及び出射上面339を備える。出射上面339の中心部には出射穴336があり、出射穴336は出射底面337及び出射側面338を備える。出射上面339の径(レンズとして機能する部分)は70mm、レンズの高さは光源320の中央部から49.3mmである。
入射穴331の入射底面332及び入射側面333、出射上面339には、入射光の方向に対する出射光の方向を複雑に変化させるためのシボ加工(面を凸状または凹状の領域で分割する加工)が施されている。反射側面335にも、全反射の機能を損なわない程度のファセット加工が施されている。
図4に、光源320の中心Pを発した光線の例を示す(ただしシボ加工の影響を受けない場合)。点Pから入射側面333の点Qに入射し、反射側面335の点Rで全反射され,出射上面339より外部に出射し、光軸方向の光線となる。線分PQの長さは11.06mm、線分QRの長さは10.9mmである。線分PQに対し線分QRの長さを例えば90%以上と長くすると、後述する反射側面335による拡散効果を増大させることができるが、反射側面335による拡散効果は放射角の広がりにつながりにくいため狭い放射角を維持しつつ色ムラを抑制するのに好都合である。入射側面333の下面334に対する内側の角度θは78°であり、この角度が大きい方が色ムラを抑制できる傾向があるため、70°以上100°以下が好適であり、75°以上88°以下がさらに望ましい。
入射穴331の入射側面333に形成された拡散構造について、図4のA−A方向断面図である図5に基づいて説明する。333Gは底部から上面方向に向けてスパイラル状に形成された凸状筋部333Gであり、この凸状筋部333Gはさらにファセット333Fが底部から上面方向にスパイラル状に連なったものである。凸状筋部333Gは、光線を図における円周方向cに拡散する構造である。そのため、レンズ330から出射する光の放射角をあまり広げずに光を拡散させることができる。
凸状筋部333Gを径方向に沿った拡散構造でなくスパイラル状にしている理由の説明のため、模式的に同じ発光色のCSP型LEDの並びである323AX‘(前述の323AXを説明のため模式化したもの)及び323BX’(CSP型LED323Bの並びを模式化したもの)を示す。各CSP型LEDよりそれぞれ同じ角度で平行に発した光は、異なる高さの凸状筋部333Gに当たって屈折するが、凸状筋部333Gがスパイラル状に形成されているため、一つのCSPから発した光は図の光線ra1、他のCSPから発した光は図の光線ra2のように屈折する(模式的な説明図なので光線の屈折をやや強調している)。一方、別の色のCSPである323BX’から発した光は光線rb1、rb2のように屈折する。例えば異なる色の光線ra1とrb2とが同じ方向に進むことにより混色し色ムラが改善する。このような構造により、線状に並んだ同じ色の323Aから発した光が、別の方向に導かれるため、混色性が良好となる。
レンズ330の上面図を図6に示す。レンズの出射上面339は、図6に示すようなシボ構造(ウロコ状の凸部)で全面が覆われている。このウロコ状の凸部は、径方向に沿った構造とせず、さまざまな輪郭の不等辺多角形(不等辺四角形339(4)や不等辺六角形339(6)など)を渦巻き状に配置している。格子状・放射状といった規則的な並びとしないことによって、CSP型LEDの規則的な並びの影響を抑制し、色ムラ抑制を図っている。
<放射パターン>
照明装置300は、1/2ビーム角が21°で色ムラがなく、被照射面の中央部から周辺部にかけてなだらかに照度が減少するパターンが得られた。ダウンライト設置位置の横に離れた壁面を拡大すると、わずかに色ムラが認められるが、器具の設置位置の正面における床面では色ムラは認められなかった。
<実施形態2>
<基本構成>
本実施形態に係る照明装置400(ダウンライト)は、照明装置300における光源320を光源420に置き換え、レンズ330をレンズ430に置き換えたものである。
<CSP型LED>
本実施形態に用いる光源420の上面図を図7に示す。光源420は、基板422上に、3色のCSP型LED423A、423B、423C各7個を図7のように配置し、基板内部の配線で直列に接続したものである。取付穴425を備え、取付穴425にネジを通してヒートシンク410(ヒートシンク310より小型のもの)に締結する。配線端子426A(CSP型LED423A用)、426B(CSP型LED423B用)、426C(CSP型LED423C用)、426P(共通端子)を備え、3つの出力を有する電源460(電源360とは定格出力が異なる)に接続され、各CSPの発光が調光調色制御される。
この場合のCSPの配列は、CSP型LED423A・B・Cの数を同数としつつ偏らない配置としている。つまり同じ行または列において「AAAA」と並ばないようにしている。ただし斜め方向に、423AXに示す「AAA」という3個以上のCPS型LEDの直線上の並びが生じることがある。この光源420では、+2行から−2行のすべてが格子状の配列としている。光源領域の径は8mmである。
本実施形態に用いるCSP型LEDパッケージ423A、B、Cとしては、青白色LED「Bw」、赤色LED「R」、黄白色LED「Yw」のいずれかを用いる。
本実施形態には光源420に代えて光源520を用いることもできる。この上面図を図8に示す。光源520は、基板522上に、CSP型LED523A、523C各6個とCSP型LED523B7個を図8のように配置し、基板内部の配線で直列に接続したものである。取付穴525を備え、取付穴525にネジを通してヒートシンク410に締結する。配線端子526A(CSP型LED523A用)、526B(CSP型LED523B用)、526C(CSP型LED523C用)、526P(共通端子)を備え、3つの出力を有する電源460に接続され、各CSP型LEDの発光が調光調色制御される。
この場合のCSPの配列は、CSP型LED523A・B・Cの数をほぼ同数としつつ偏らない配置としている。つまり同じ行または列において「AAAA」と並ばないようにしている。ただし斜め方向に、523BXに示す「BBB」という3個以上のCPS型LEDの直線上の並びが生じることがある。この光源520では、+2行、0行、−2行が格子状配置、+1行、−1行がそれと半個ずれた格子状配置をしている。また、全体として三角形の頂点に各CSP型LEDを配置している。光源領域の径は8mmである。
本実施形態に用いるCSP型LEDパッケージ523A、B、Cとしては、青白色LED「Bw」、黄白色LED「Yw」、赤色LED「R」のいずれかを用いる。
<レンズ>
断面図である図9に示すように、レンズ430は、下面434(光源420に向き合う側)の中央部に入射穴431があり、入射穴431は、入射底面432及び入射側面433を備える。入射穴431の下面側の径は9mmである。レンズ430は、反射側面435及び出射上面439も備える。出射上面439に囲まれた中心部には出射凸部436がある。レンズ430は支持部438も備える。出射上面439の有効径d(レンズとして機能する部分)は20mm、支持部438を含む径は40mm、レンズの有効高さは光源420の中央部から15mmである。
入射穴431の入射底面432及び入射側面433、出射上面439には、入射光の方向に対する出射光の方向を複雑に変化させるためのシボ加工(非平滑面加工)が施されている。具体的には、入射側面433にスパイラル状の凸状筋部433Gを設け、凸状筋部433Gにはさらにファセット433Fを設けている。また、反射側面435にもファセット加工が施されている。
入射側面433の下面434に対する内側の角度θは85°であり、この角度が大きい方が色ムラを抑制できる傾向があるため、70°以上100°以下が好適であり、75°以上88°以下がさらに望ましい。
入射穴431の入射側面433には、スパイラル状の凸状筋部433Gが形成され、これはさらにファセット433Fの連なりからできている。このように径方向に沿わない拡散構造により、CSPの並び423AXなどがあっても、効果的に色ムラを低減することができる。
レンズ430の上面図を図10に示す。レンズの出射上面439は、図10に示すようなシボ構造(ウロコ状の凸部)で全面が覆われている。このウロコ状の凸部は、さまざまな輪郭の不等辺多角形(不等辺五角形439(5)や不等辺六角形439(6)など)をおおよそ渦巻き状に配置した、径方向に沿わない拡散構造である。格子状・放射状といった規則的な並びとしないことによって、CSP型LEDの規則的な並びの影響を抑制し、色ムラ抑制を図っている。
レンズ430の入射穴431を光源420の方向から眺めた図を図11に示す。レンズの入射底面432及び入射側面433は、図11に示すようなシボ構造(ウロコ状の凸部又は凹部)で全面が覆われている。入射底面432には、さまざまな輪郭の不等辺多角形(不等辺五角形432(5)や不等辺四角形432(4)など)を渦巻き状に配置している。格子状・放射状といった規則的な並びとしないことによって、CSP型LEDの規則的な並びの影響を抑制し、色ムラ抑制を図っている。
<バリエーション>
(1)複数の発光色のLEDとして、3色のLEDの例を示したが、2色や4色以上であってもよい。例えば昼光色LEDと電球色LEDを組み合わせて調色を行うLEDであってもよい。
(2)3色のLEDとしては、R,Yw,Bwの例で説明したが、その他の3色のLEDであってもよい。例えば、R,Yw,B(色度座標がx≦0.2、y≦0.2のLED)を用いてもよい。R,G(色度座標がx≦0.35、y≧0.4にあるLED)、Bの3色のLEDを用いてもよい。R、G,Bと白(例えば昼白色LEDや昼光色LED)とを組み合わせてもよい。
(3)LEDの規則的配置として、格子状配置、一部の行をずらした格子状配置、三角形配置を示したが、同色のLEDを3つ以上用いる規則的な配置であれば、これに限られない。特に、本発明は3個以上のLEDが直線状に並ぶ配置を有する場合に色ムラ低減を効果的に行うことができる。
(4)照明器具としては、天井埋込型のダウンライトの例を示したが、スポットライトやユニバーサル(方向可変)ダウンライトであってもよい。
(5)凸状筋部333G,433Gを「凹状筋部」に置き換えてもよく、いずれの構造でも、光線の向きを変えて色ムラ低減を図ることができる。
なお、今回開示した上記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
300、400 照明装置
310、410 ヒートシンク
315 灯体
320、420 光源
322、422 基板
323A、323B、323C、423A、423B、423C、523A、523B、523C CSP型LED
323AX、323AX‘、423AX、523BX CSP型LEDの並び
325、425 取付穴
326A、326B、326C、326P、426A、426B、426C、426P、526A、526B、526C、526P 配線端子
330、430 レンズ
331、431 入射穴
332、432 入射底面
333、433 入射側面
333G、433G 凸状筋部
333F,433F ファセット
334、434 下面
335、435 反射側面
336 出射穴
337 出射底面
338 出射側面
339、439 出射上面
340 コーン
350 取付バネ
360 電源
370 制御装置
438 支持部
429 端子
Bw 青白色LED
Yw 黄白色LED
R 赤色LED

Claims (7)

  1. 光源から発する光をレンズで配光する照明装置であって、
    前記光源は、複数の発光色のLEDを規則的に配列した部分を備え、
    前記レンズは、入射側面及び入射底面を備えた入射穴、反射側面、出射上面を備え、
    前記入射側面、前記入射底面、前記出射上面の少なくとも一面には、径方向に沿わないシボ構造が形成されている、照明装置。
  2. 前記LEDの規則的な配列は、前記LEDを格子状または三角形の頂点に配置した部分を備える配列である、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記LEDの規則的な配列は、同じ発光色のLEDが3個以上直線状に並ぶ部分を備える配列である、請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記光源は、前記複数の発光色のLEDとして、基板上にCSP型LEDを配置した光源である、請求項1から3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記入射側面が、スパイラル状の凸状筋部または凹状筋部を備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 前記出射上面が、不等辺多角形で覆われたシボ構造を備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の照明装置。
  7. 前記入射底面が、不等辺多角形で覆われたシボ構造を備える、請求項1から6のいずれか1項に記載の照明装置。
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