JP2021174443A - 工作機械の稼働状況表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、サイクルタイムを可視化する装置として、工具毎のサイクルタイムのデータおよび工具毎の切削時間のデータを記憶するメモリー部と、このメモリー部に記憶された各データを用いて工具毎のサイクルタイムおよび工具毎の切削時間を表示する表示部とを備えた可視化装置が知られている(例えば、特許文献1)。
(1)データベースに共有されたサイクルタイムを所定の集計期間で集計するサイクルタイム集計手段と、このサイクルタイム集計手段による集計結果を集計期間における経時変化で表示する集計結果表示手段とを備えていることにより、集計結果表示手段が、サイクルタイムの変化を工作機械の管理者にとって確認しやすい状態で表示するため、工具変更に伴うサイクルタイムの変化だけでなく工具変更以外の保守メンテナンスや稼動トラブル等のサイクルタイムの変化要因によりサイクルタイムに変化が生じた場合であっても、稼働状況表示装置がサイクルタイム自体を表示する場合に比べて、工作機械の管理者が、工作機械の稼働状況を経時的な変化として把握して、サイクルタイムの変化要因を検証しやすくすることができる。
図1は、本発明の実施例である稼働状況表示装置を組み込んだ工作機械の斜視図であり、図2は、図1に示す稼働状況表示装置のシステム構成図であり、図3は、図1に示す稼働状況表示装置のディスプレイに表示される図であり、図4は、図1に示す稼働状況表示装置による工作機械の稼働状況の表示方法を示すフローチャートであり、図5A及び図5Bは、サイクルタイム集計手段による集計方法を説明する図であり、図6は、図1に示す稼働状況表示装置のディスプレイへの表示例を示す図である。
加工室11の内部には、ワークを加工する工具が設置されている。
サイクルタイム計測手段12は、1個のワークに対する所定の作業が開始されてから所定の作業が終了するまでの時間をサイクルタイムとしてワーク毎に順次計測する。
メモリー13は、サイクルタイム計測手段12で計測されたサイクルタイムを記憶する。
また、このディスプレイ130は、図3に示すように、サイクルタイム集計手段120による集計結果を前述の集計期間における経時変化で表示する集計結果表示部131と、この集計結果表示部131に重ね合わせて表示される作業ログ表示部132および稼働情報表示部133と、集計結果表示部131の下部に表示される作業ログ選択部134と、集計結果表示部131の下部に表示される稼働情報選択部135とを有している。
すなわち、集計期間のあいだにワークが1000個加工されていたのであれば、サイクルタイム集計手段120は、ワーク1000個分のサイクルタイムを取得する(具体例:図5A)。
具体的には、サイクルタイム集計手段120は、データベース110から取得したサイクルタイムを所定のサイクルタイム幅(例えば、0.4秒)で区分けし、サイクルタイム幅を上位の所定個数(例えば、49.4秒〜49.8秒、49.8秒〜50.2秒、50.2秒〜50.6秒の3個)とそれ以外(例えば、49.4秒未満、50.6秒より長い)に分別する。
そして、集計期間を分割した単位期間(例えば、3時間)におけるサイクルタイム幅毎のワークの加工個数を集計する(具体例:図5B)。
具体的には、集計結果表示部131は、集計結果を縦軸方向に帯グラフとしたものを表示し、横軸の目盛りに単位期間を表示する。
ディスプレイ130の具体的な表示例は、図6に示すとおりである。
さらに、工作機械10の管理者は、サイクルタイムの割合が変化した時刻(以下、「異常時刻」という。)における作業ログを確認したい場合、作業ログ選択部134を操作して異常時刻を選択し、作業ログ表示部132に異常時刻における作業ログを表示させることができる。
同様に、異常時刻における工作機械10の稼働情報を確認したい場合、稼働情報選択部135を操作して異常時刻を選択し、稼働情報表示部133に異常時刻における稼働情報を表示させることができる。
一般に、ワークを1000個加工する最中に一回サイクルタイムが10秒遅くなった場合、このサイクルタイム遅れの原因は比較的簡単に見つけることができる。
しかしながら、ワークを10個加工する最中に一回サイクルタイムが0.1秒遅くなった場合、サイクルタイム遅れが生じた事実を把握することすら困難となることが多い。
多くの場合、後者(ワークを10個加工する最中に一回サイクルタイムが0.1秒遅くなった場合)のほうが長期的な視点では工場の生産性へ与える影響は大きい。
そこで、稼働状況表示装置100は、サイクルタイム自体を表示するのではなくサイクルタイムの比率を表示している。
また、稼働状況表示装置100は、コンピューターやタブレット端末、スマートフォンといった情報端末のアプリケーションであってもよい。
11・・・加工室
12・・・サイクルタイム計測手段
13・・・メモリー
100・・・稼働状況表示装置
110・・・データベース
120・・・サイクルタイム集計手段
130・・・ディスプレイ(集計結果表示手段)
131・・・集計結果表示部
132・・・作業ログ表示部
133・・・稼働情報表示部
134・・・作業ログ選択部
135・・・稼働情報選択部
Claims (5)
- ワークを工具で加工する際の前記ワーク1個あたりのサイクルタイムを前記ワーク毎に順次計測するサイクルタイム計測手段と該サイクルタイム計測手段で計測されたサイクルタイムを記憶するメモリーとを備えた工作機械の稼働状況を表示する、工作機械の稼働状況表示装置であって、
前記工作機械のメモリーに記憶された前記サイクルタイムを前記工作機械のメモリーとの間で共有して記憶するデータベースと、
該データベースに記憶された前記サイクルタイムを所定の集計期間で集計するサイクルタイム集計手段と、
該サイクルタイム集計手段による集計結果を前記集計期間における経時変化で表示する集計結果表示手段とを備えている、工作機械の稼働状況表示装置。 - 前記集計結果表示手段が、前記集計結果を前記集計期間における経時変化で図示する、請求項1に記載の工作機械の稼働状況表示装置。
- 前記集計結果が、前記集計期間を分割した所定の単位期間における所定のサイクルタイム幅毎の前記ワークの個数を含み、
前記集計結果表示手段が、各前記単位期間における前記ワークの加工総数に対する各前記単位期間における前記サイクルタイム幅毎の前記ワークの個数の比率を帯グラフ形式で前記単位期間と同一画面上に図示する、請求項1または請求項2に記載の工作機械の稼働状況表示装置。 - 前記データベースが、前記工作機械に対する作業内容と作業時刻とからなる作業ログを記憶し、
前記集計結果表示手段が、所定時刻における前記作業ログを表示する作業ログ表示部と、該作業ログ表示部に表示させる前記作業ログに対応する時刻を指示する作業ログ選択部とを有している、請求項3に記載の工作機械の稼働状況表示装置。 - 前記データベースが、前記工作機械の稼働情報を記憶し、
前記集計結果表示手段が、所定時刻における前記工作機械の稼働情報を表示する稼働情報表示部と、該稼働情報表示部に表示させる前記工作機械の稼働情報に対応する時刻を指示する稼働情報選択部とを有している、請求項3または請求項4に記載の工作機械の稼働状況表示装置。
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