JP2021173435A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプダウン運転が正常に行われなかった場合に実施する冷媒回収作業に伴って冷媒漏洩が発生しても、漏洩した冷媒の濃度が一定以上となる領域が形成されることを抑制できる冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】冷凍サイクル装置は、冷媒が封入された冷媒配管10により、室内熱交換器3と圧縮機7と室外熱交換器4とが循環的に接続された冷媒回路と、圧縮機7を動作させて冷媒を室外機2側に回収する回収運転を行わせる回収運転指示信号を出力するポンプダウン運転指示部111と、ポンプダウン運転指示部111が回収運転指示信号を出力した場合に回収運転における異常発生を検出するポンプダウン異常検出部112と、を備える。室外機2は、ポンプダウン異常検出部112が回収運転における異常を検出した場合に動作する室外ファン6を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、冷凍サイクル装置に関するものである。
冷凍サイクル装置においては、室外ユニットと室内ユニットとを連絡配管で接続することによって構成された冷媒回路を備える冷凍装置であって、室外ユニットには、圧縮機と、室外熱交換器と、室外熱交換器へ室外空気を送る室外ファンとが設けられ、ポンプダウン運転を指示された場合に室外ユニットへ冷媒を回収するために圧縮機と室外ファンとを動作させる制御器を備え、制御器は、圧縮機を停止させてポンプダウン運転を終了した後も室外ファンを動作させ続けるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−035356号公報
冷凍サイクル装置の移設等を実施する際にポンプダウン運転が正常に行われない場合、冷凍サイクル装置の冷媒回路から冷媒を装置外部に回収する必要が生じる場合がある。しかしながら、特許文献1に示されるような冷凍サイクル装置においては、ポンプダウン運転が正常に行われて終了した場合についてしか考慮されていない。このため、ポンプダウン運転が正常に行われずに、冷媒を装置外部に回収する作業を行う時に、この回収作業に伴って冷媒漏洩が発生すると、漏洩した冷媒が滞留し冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されてしまう可能性がある。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、ポンプダウン運転が正常に行われなかった場合に実施する冷媒回収作業に伴って冷媒漏洩が発生しても、漏洩した冷媒の濃度が一定以上となる領域が形成されることを抑制できる冷凍サイクル装置を提供することにある。
本開示に係る冷凍サイクル装置は、冷媒が流通する第1熱交換器を有する第1熱交換部と、前記冷媒が流通する第2熱交換器及び前記冷媒を圧縮する圧縮機を有する第2熱交換部と、前記冷媒が封入された冷媒配管により、前記第1熱交換器と前記圧縮機と前記第2熱交換器とが循環的に接続された冷媒回路と、前記圧縮機を動作させて前記冷媒を前記第2熱交換部側に回収する回収運転を行わせる回収運転指示信号を出力する回収運転指示部と、前記回収運転指示部が前記回収運転指示信号を出力した場合に、前記回収運転における異常発生を検出する回収運転異常検出部と、を備え、前記第2熱交換部は、前記回収運転異常検出部が前記回収運転における異常を検出した場合に動作する。
本開示に係る冷凍サイクル装置によれば、ポンプダウン運転が正常に行われなかった場合に実施する冷媒回収作業に伴って冷媒漏洩が発生しても、漏洩した冷媒の濃度が一定以上となる領域が形成されることを抑制できるという効果を奏する。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置である空気調和機が備える冷媒回路の構成概略を示す図である。 実施の形態1に係る空気調和機の室外機の要部を示す斜視図である。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の制御系統の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る空気調和機の室外機の要部を示す斜視図である。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の動作の一例を示すフロー図である。 実施の形態1に係る空気調和機の室外機の要部を示す斜視図である。 実施の形態1に係る空気調和機の室外機の要部を示す斜視図である。
本開示に係る冷凍サイクル装置を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。なお、本開示は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
実施の形態1.
図1から図7を参照しながら、本開示の実施の形態1について説明する。図1は冷凍サイクル装置である空気調和機が備える冷媒回路の構成概略を示す図である。図2、図4、図6及び図7は空気調和機の室外機の要部を示す斜視図である。図3は冷凍サイクル装置の制御系統の構成を示すブロック図である。そして、図5は冷凍サイクル装置の動作の一例を示すフロー図である。
図1に示すように、この実施の形態に係る冷凍サイクル装置である空気調和機は、室内機1と室外機2とを備えている。室内機1は、空気調和の対象となる室の内部すなわち室内に設置される。室外機2は、当該室の外部すなわち室外に設置される室内機1は、室内熱交換器3と室内ファン5とを備えている。室外機2は、室外熱交換器4、室外ファン6、圧縮機7、膨張弁8及び四方弁9を備えている。
室内機1と室外機2とは冷媒配管10で接続されている。冷媒配管10は、室内機1の室内熱交換器3と室外機2の室外熱交換器4との間で循環的に設けられている。冷媒配管10内には冷媒が封入されている。冷媒配管10内に封入される冷媒は、地球温暖化係数(GWP)の小さいものを用いることが望ましい。冷媒として例えば、空気よりも平均分子量が大きいものを用いる。この場合の冷媒は、空気よりも密度が大きく大気圧下で空気より重い。したがって、この場合の冷媒は、空気中では重力方向(鉛直方向)の下方へと沈んでいく性質を持っている。
このような冷媒として、具体的に例えば、テトラフルオロプロペン(CF3CF=CH2:HFO−1234yf)、ジフルオロメタン(CH2F2:R32)、プロパン(R290)、プロピレン(R1270)、エタン(R170)、ブタン(R600)、イソブタン(R600a)、1.1.1.2−テトラフルオロエタン(C2H2F4:R134a)、ペンタフルオロエタン(C2HF5:R125)、1.3.3.3−テトラフルオロ−1−プロペン(CF3−CH=CHF:HFO−1234ze)、二酸化炭素(CO2:R744)等の中から選ばれる1つ以上の冷媒からなる(混合)冷媒を用いることができる。
冷媒配管10は、室内熱交換器3、四方弁9、圧縮機7、室外熱交換器4及び膨張弁8を環状に接続している。したがって、室内熱交換器3と室外熱交換器4との間で冷媒が循環する冷媒回路が形成されている。
圧縮機7は、供給された冷媒を圧縮して当該冷媒の圧力及び温度を高める機器である。圧縮機7は、例えば、ロータリ圧縮機、スクロール圧縮機、レシプロ圧縮機等を用いることができる。膨張弁8は、流入した冷媒を膨張させ、当該冷媒を減圧する。ここで説明する構成例では、膨張弁8は、リニア電子膨張弁(LEV:Linear Electric expansion Valve)である。したがって、膨張弁8を閉じることで、冷媒の流通を阻止できる。
室内熱交換器3は、室内熱交換器3に流入した冷媒と室内熱交換器3の周囲の空気との間で熱を交換させる。室内ファン5は、室内の空気が室内熱交換器3の周囲を通過するように送風し、室内熱交換器3における冷媒と空気との間での熱交換を促進するとともに、熱交換により加熱又は冷却された空気を再び室内に送り出す。室外熱交換器4は、室外熱交換器4に流入した冷媒と室外熱交換器4の周囲の空気との間で熱を交換させる。室外ファン6は、室外の空気が室外熱交換器4の周囲を通過するように送風し、室外熱交換器4における冷媒と空気との間での熱交換を促進する。
このようにして構成された冷媒回路は、室内熱交換器3及び室外熱交換器4のそれぞれにおいて冷媒と空気の間で熱交換を行うことにより、室内機1と室外機2との間で熱を移動させるヒートポンプとして働く。この際、四方弁9を切り換えることにより、冷媒回路における冷媒の循環方向を反転させて空気調和機の冷房運転と暖房運転とを切り換えることができる。
また、冷媒配管10には、チャージポート11が設けられている。チャージポート11は、冷媒を冷媒配管10すなわち冷媒回路に出し入れするためのポートである。図示の構成例では、チャージポート11は、冷媒配管10における膨張弁8と室内熱交換器3との間に設けられている。なお、チャージポート11は、一般にサービスポートとも呼ばれる。
図2に示すように、室外機2の筐体の側壁部には、二方弁12及び三方弁13が設けられている。二方弁12には冷媒配管10のうちの液管10aが接続されている。三方弁13には冷媒配管10のうちのガス管10bが接続されている。液管10aは、主に液相の冷媒が流通する配管である。ガス管10bは、主に気相の冷媒が流通する配管である。そして、三方弁13にチャージポート11が設けられている。
チャージポート11は普段は閉じている。チャージポート11に、例えばチャージホース21及びゲージマニホールド22等を介して冷媒ボンベを接続すると、チャージポート11が開き、冷媒ボンベが冷媒配管10に接続されて冷媒ボンベと冷媒配管10との間で冷媒を出し入れできるようになる。
以上のように構成された空気調和機において、室内熱交換器3は、冷媒が流通する第1熱交換器である。そして、室内機1は、第1熱交換器である室内熱交換器3を有する第1熱交換部である。また、室外熱交換器4は、冷媒が流通する第2熱交換器である。そして、室外機2は、第2熱交換機である室外熱交換器4と圧縮機7とを有する第2熱交換機である。また、この実施の形態の空気調和機は、冷媒が封入された冷媒配管10により、第1熱交換器である室内熱交換器3と、圧縮機7と、第2熱交換器である室外熱交換器4とが循環的に接続された冷媒回路を備えている。
この実施の形態に係る冷凍サイクル装置である空気調和機の制御系統の構成を図3に示す。同図に示すように、この実施の形態の空気調和機は、ポンプダウン運転指示部111、ポンプダウン異常検出部112及びファン制御部113を備えている。これらの各部は、例えば、冷凍サイクル装置である空気調和機の制御装置に搭載された回路により構成される。
ポンプダウン運転指示部111は、必要時に冷凍サイクル装置である空気調和機にポンプダウン運転を行わせる指示を行う。ポンプダウン運転とは、冷媒回路中の冷媒を室外機2側すなわち第2熱交換部側に回収する回収運転である。ここでいう室外機2側とは具体的に例えば、室外熱交換器4、室外熱交換器4と膨張弁8との間の冷媒配管10等を指している。
ポンプダウン運転指示部111は、圧縮機7を動作させて冷媒を第2熱交換部側に回収する回収運転を行わせる回収運転指示信号を出力する回収運転指示部である。ポンプダウン運転指示部111が回収運転指示信号を出力すると、膨張弁8が閉止され、四方弁9が冷房運転時の向きに設定される。そして、圧縮機7が動作されて回収運転が開始される。これにより、室内機1側の冷媒は、圧縮機7に吸い出される。そして、圧縮機7から吐出された高温の気相の冷媒は、室外熱交換器4を通過して室外の空気と熱交換される。この熱交換により気相の冷媒は液化する。液化した冷媒は室外熱交換器4を抜け、膨張弁8に到達する。この時、膨張弁8は閉止されているため、液相の冷媒は、室外熱交換器4と膨張弁8との間の冷媒配管10内、及び、室外熱交換器4に回収される。
ポンプダウン異常検出部112は、回収運転における異常発生を検出する回収運転異常検出部である。ポンプダウン異常検出部112は、ポンプダウン運転指示部111が回収運転指示信号を出力した場合に、回収運転における異常発生の検出を行う。ポンプダウン異常検出部112による回収運転における異常発生の検出の例について、以下にいくつか説明する。
この実施の形態の空気調和機は、弁電流計101、圧縮機電流計102、圧縮機温度センサ103、流量センサ104及び冷媒圧力センサ105を備えている。弁電流計101は、膨張弁8に入力される電流値を検出する電力計である。圧縮機電流計102は、圧縮機7に入力電流値を検出する電力計である。圧縮機温度センサ103は、圧縮機7の温度を検出するセンサである。流量センサ104は、冷媒配管10を流通する冷媒の流量を検出するセンサである。冷媒圧力センサ105は、冷媒配管10内の冷媒の圧力を検出するセンサである。
ここで説明する構成例では、ポンプダウン異常検出部112は、これらの計器及びセンサの少なくとも1つ検出結果を用いて、回収運転における異常発生の検出を行う。例えば、ポンプダウン異常検出部112は、弁電流計101の検出結果が、膨張弁8が閉止状態の時の電流値とは異なるものであった場合、回収運転時に閉止されるべき膨張弁8が何らかの事情により閉止されていないという異常が発生したことを検出する。
あるいは、ポンプダウン異常検出部112は、圧縮機電流計102の検出結果が、圧縮機7の正常動作時の電流値とは異なるものであった場合、例えば、圧縮機7のモータのロック等の異常が発生していることを検出する。また、圧縮機7のモータがロックした場合、モータのコイルが発熱し、圧縮機7の温度が上昇する。そこで、圧縮機温度センサ103の検出結果が予め設定された基準温度以上である場合にも、ポンプダウン異常検出部112は、圧縮機7のモータのロック等の異常が発生していることを検出する。
回収運転が正常に行われていれば、回収運転が進むにしたがって、冷媒は第1熱交換部すなわち室内機1側から第2熱交換部すなわち室外機2側へと移動するはずである。そこで、ポンプダウン異常検出部112は、流量センサ104の検出結果が、第1熱交換部(室内機1)側から第2熱交換部(室外機2)側への冷媒の移動を示すものでない場合、回収運転における異常発生を検出する。
また、回収運転が正常に行われていれば、回収運転が進むにしたがって、冷媒は第1熱交換部(室内機1)側の冷媒圧力は低下し、第2熱交換部(室外機2)側の冷媒圧力は上昇するはずである。そこで、ポンプダウン異常検出部112は、冷媒圧力センサ105の検出結果が、第1熱交換部(室内機1)側での圧力低下、又は、第2熱交換部(室外機2)側での圧力上昇を示すものでない場合、回収運転における異常発生を検出する。
ファン制御部113は、ポンプダウン異常検出部112が回収運転における異常を検出した場合に、室外ファン6を動作させる。すなわち、第2熱交換部である室外機2は、ポンプダウン異常検出部112が回収運転における異常を検出した場合に動作する室外ファン6を備えている。
以上のように構成された冷凍サイクル装置は、冷凍サイクル装置の移設時等にポンプダウン運転すなわち冷媒の回収運転が必要になった際、ポンプダウン運転の指示信号が出力されたにもかかわらず何らかの異常によりポンプダウン運転が正常に実施できない場合に、室外ファン6が動作して、室外機2の周囲に空気の流れを生成できる。冷凍サイクル装置の移設時等にポンプダウン運転ができない場合、冷媒回路内の冷媒をチャージポート11を用いて冷媒ボンベ等に回収する作業が必要になる。この開示に係る冷凍サイクル装置によれば、このような場合のチャージポート11を用いた冷媒の回収作業時に冷媒漏洩が発生しても、室外ファン6が自動的に動作して送風により漏洩冷媒を拡散させ、冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されることを抑制できる。
なお、ファン制御部113は、ポンプダウン運転指示部111が回収運転指示信号を出力した場合にも、室外ファン6を動作させるようにしてもよい。この場合、ポンプダウン運転指示部111が回収運転指示信号を出力した場合、ファン制御部113は、予め設定された第1風量で室外ファン6を動作させる。そして、ポンプダウン異常検出部112が回収運転における異常を検出した場合、ファン制御部113は、予め設定された第2風量で室外ファン6を動作させる。第2風量は、第1風量よりも大きい風量である。
このようにすることで、ポンプダウン運転(回収運転)が正常に行われている際であっても、室外機2側で冷媒漏洩が発生した場合には、送風により漏洩冷媒を拡散させ、冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されることを抑制できる。また、ポンプダウン運転が正常に行われず、冷媒漏洩のリスクが高いチャージポート11を用いた冷媒の回収作業を行うことになった場合には、室外機2の周囲により強い空気の流れを生成し、冷媒漏洩が発生しても、漏洩冷媒をより効果的に拡散させ、冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されることをより確実に抑制できる。
図示の構成例では、冷凍サイクル装置(空気調和機)は、冷媒センサ106を備えている。冷媒センサ106は、例えば、図4に示すように、室外機2の筐体側面におけるチャージポート11の近傍の位置に設置されている。冷媒センサ106は、少なくとも、冷媒配管10に封入されたものと同種の冷媒を検知可能である。冷媒センサ106は、例えば、接触燃焼式、半導体式、熱伝導式、低電位電解式及び赤外線式などの各方式のセンサを用いることができる。
また、冷媒センサ106として酸素センサを用いることもできる。酸素センサを用いた場合には、センサ出力に基づいて酸素濃度を求め、酸素濃度の低下分は流入ガスによるものであるとして流入ガスの濃度を逆算することで、流入ガスすなわち冷媒の濃度を間接的に検出することができる。酸素センサとしては、例えば、ガルバニ電池式、ポーラロ式及びジルコニア式等の各方式を用いることができる。
この実施の形態の冷凍サイクル装置である空気調和機は、冷媒センサ106の検知結果を利用して、チャージポート11からの冷媒の漏洩を検知する。すなわち、冷媒センサ106は、チャージポート11からの冷媒の漏洩を検知するものである。前述したように、冷媒センサ106は、直接的又は間接的に冷媒配管10に封入された冷媒を検知可能である。そして、冷媒センサ106は、検知した冷媒の濃度に応じた検知信号を出力する。
冷媒センサ106から出力された検知信号は、ファン制御部113に入力される。ファン制御部113は、冷媒センサ106からの検知信号の示す冷媒濃度が漏洩判定基準値以上であるか否かを判定する。漏洩判定基準値は、予め設定された値である。予め設定された漏洩判定基準値は、例えば図示しない記憶部に記憶されている。ファン制御部113は、記憶部から取得した漏洩判定基準値と冷媒センサ106からの検知信号の示す冷媒濃度とを比較して判定を行う。そして、冷媒センサ106からの検知信号の示す冷媒濃度が漏洩判定基準値以上である場合、ファン制御部113は、室外ファン6を動作させる。
図5を参照しながら、冷媒センサ106の検出結果による室外ファン6の動作例について説明する。まず、ステップS1において、ファン制御部113は、冷媒センサ106からの検知信号の示す冷媒濃度が漏洩判定基準値以上であるか否かを判定する。そして、冷媒センサ106からの検知信号の示す冷媒濃度が漏洩判定基準値以上である場合、処理はステップS2へと進み、ファン制御部113は室外ファン6を動作させる。ステップS2の後、処理はステップS3へと進む。
ステップS3においては、ファン制御部113は、冷媒センサ106からの検知信号の示す冷媒濃度が漏洩判定基準値以上であるか否かを再び判定する。そして、冷媒センサ106からの検知信号の示す冷媒濃度が漏洩判定基準値以上であれば、処理はステップS2へと戻り、ファン制御部113は室外ファン6の動作を継続させる。一方、冷媒センサ106からの検知信号の示す冷媒濃度が漏洩判定基準値未満に下がれば、処理はステップS4へと進み、ファン制御部113は室外ファン6の動作を停止させる。
このようにすることで、チャージポート11を用いた冷媒の充填及び回収作業時に冷媒漏洩が発生しても、室外ファン6からの送風により漏洩冷媒を拡散させ、冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されることを抑制できる。また、チャージポート11の冷媒濃度が低下すれば室外ファン6を停止させることで、室外ファン6の運転を継続させた場合と比較して消費電力量の削減を図ることが可能であるとともに、室外機2の撤去作業時に室外ファン6に異物等が巻き込まれることを抑制できる。
なお、この際、ファン制御部113は、冷媒センサ106により検出された冷媒濃度に応じて室外ファン6の風量を変更してもよい。この場合、ファン制御部113は、冷媒センサ106により検出された冷媒濃度が高いほど、室外ファン6の風量を大きくする。このようにすることで、漏洩した冷媒の量が多い場合に、室外機2の周囲により強い空気流を生成して冷媒の拡散を図ることが可能である。
図3に示すように、冷凍サイクル装置は、手動スイッチ107をさらに備えていてもよい。冷凍サイクル装置が空気調和機の場合、例えば図6に示すように、手動スイッチ107は、室外機2の筐体側面におけるチャージポート11の近傍の位置に設置されている。あるいは、手動スイッチ107を、空気調和機のリモコン、空気調和機の保守作業員が使用する専用端末等に設けてもよい。ファン制御部113は、手動スイッチ107がONにされると、室外ファン6を動作させる。このようにすることで、チャージポート11を用いた冷媒の充填及び回収作業時に冷媒漏洩が発生しても、室外ファン6からの送風により漏洩冷媒を拡散させ、冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されることを抑制できる。
また、図3に示すように、冷凍サイクル装置は、ポート差込検知スイッチ108をさらに備えていてもよい。ポート差込検知スイッチ108は、チャージポート11に冷媒回収用ボンベが接続されたことを検知する検知スイッチである。なお、ポート差込検知スイッチ108は、チャージポート11に冷媒回収用ボンベが直接に接続された場合のみならず、チャージポート11に冷媒回収用ボンベがチャージホース21、ゲージマニホールド22等を介して間接的に接続されたことも検知する。冷凍サイクル装置が空気調和機の場合、ポート差込検知スイッチ108はチャージポート11が設けられた三方弁13に設けられている。ファン制御部113は、ポート差込検知スイッチ108がチャージポート11に冷媒回収用ボンベが接続されたことを検知すると、室外ファン6を動作させる。
さらに、図3に示すように、冷凍サイクル装置は、ポート圧力センサ109をさらに備えていてもよい。ポート圧力センサ109は、チャージポート11の内側からチャージポート11にかかる冷媒の圧力を検出する圧力センサである。冷凍サイクル装置が空気調和機の場合、ポート圧力センサ109はチャージポート11が設けられた三方弁13に設けられている。
ファン制御部113は、ポート圧力センサ109が検出する圧力が低下した場合に、室外ファン6を動作させる。例えば、チャージポート11に冷媒回収用ボンベ等が接続されると、チャージポート11が開いてポート圧力センサ109が検出する圧力が低下する。また、何らかの異常等により、チャージポート11に何も接続されていない状態で、チャージポート11が開いてしまった場合にも、ポート圧力センサ109が検出する圧力が低下する。このような場合に、ファン制御部113は室外ファン6を動作させる。したがって、チャージポート11を用いた冷媒の充填及び回収作業時に冷媒漏洩が発生しても、室外ファン6からの送風により漏洩冷媒を拡散させ、冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されることを抑制できる。
図3に示すように、冷凍サイクル装置は、ファン電力供給部120をさらに備えていてもよい。例えば、冷凍サイクル装置が空気調和機の場合、室内機1と室外機2は配線で電気的に接続されている。そして、家庭用コンセント等を介して商用電源から室内機1に電力が供給され、室外機2に設けられた各機器は、前述の配線を介して室内機1から送られた電力により駆動される。ファン電力供給部120は、このような室内機1の例えば圧縮機7等を駆動する電力供給源とは、別系統で室外機2の室外ファン6に電力を供給可能である。
冷凍サイクル装置が空気調和機の場合、図7に示すように、ファン電力供給部120は、ファン用電源プラグコード121を備えている。同図に示すように、ファン用電源プラグコード121は、例えば室外機の筐体側面における、室内機1への配線14の引き出し部分に設けられている。チャージポート11に冷媒ボンベ等を接続し、冷凍サイクル装置の冷媒回路にチャージポート11から冷媒を出し入れする際、ファン用電源プラグコード121を外部電源装置等に接続することで、室外ファン6に電力を供給して動作させることができる。したがって、室内機1側の電源部分、例えば、室内機1が接続された商用電源、室内機1に内蔵されたマイコン、電源回路等に異常が発生していても、チャージポート11の使用時に確実かつ安定して室外ファン6に電力を供給して動作させることが可能である。
なお、以上のようにして、ファン制御部113が室外ファン6の動作を開始させた場合、ファン制御部113は、室外ファン6の動作を開始させてから予め設定された一定時間が経過したら、室外ファン6の動作を停止させるようにするとよい。すなわち、室外ファン6は、動作を開始した後、予め設定された一定時間が経過すると停止するようにするとよい。このようにすることで、室外ファン6の運転を継続させた場合と比較して消費電力量の削減を図ることが可能であるとともに、室外機2の撤去作業時に室外ファン6に異物等が巻き込まれることを抑制できる。
以上においては、冷凍サイクル装置の例として空気調和機の場合について説明したが、この開示に係る冷凍サイクル装置は、空気調和機に限られない。冷凍サイクル装置として、他に例えば、一体型ショーケース、分離型ショーケース等であってもよい。例えば一体型ショーケースの場合、蒸発器が第1熱交換器に対応し、蒸発器が収容される貯蔵室が第1熱交換部に対応する。そして、凝縮器が第2熱交換器に対応し、凝縮器及び圧縮機が収容される機械室が第2熱交換部に対応する。
1 室内機
2 室外機
3 室内熱交換器
4 室外熱交換器
5 室内ファン
6 室外ファン
7 圧縮機
8 膨張弁
9 四方弁
10 冷媒配管
10a 液管
10b ガス管
11 チャージポート
12 二方弁
13 三方弁
14 配線
21 チャージホース
22 ゲージマニホールド
101 弁電流計
102 圧縮機電流計
103 圧縮機温度センサ
104 流量センサ
105 冷媒圧力センサ
106 冷媒センサ
107 手動スイッチ
108 ポート差込検知スイッチ
109 ポート圧力センサ
111 ポンプダウン運転指示部
112 ポンプダウン異常検出部
113 ファン制御部
120 ファン電力供給部
121 ファン用電源プラグコード

Claims (8)

  1. 冷媒が流通する第1熱交換器を有する第1熱交換部と、
    前記冷媒が流通する第2熱交換器及び前記冷媒を圧縮する圧縮機を有する第2熱交換部と、
    前記冷媒が封入された冷媒配管により、前記第1熱交換器と前記圧縮機と前記第2熱交換器とが循環的に接続された冷媒回路と、
    前記圧縮機を動作させて前記冷媒を前記第2熱交換部側に回収する回収運転を行わせる回収運転指示信号を出力する回収運転指示部と、
    前記回収運転指示部が前記回収運転指示信号を出力した場合に、前記回収運転における異常発生を検出する回収運転異常検出部と、を備え、
    前記第2熱交換部は、前記回収運転異常検出部が前記回収運転における異常を検出した場合に動作するファンを備えた冷凍サイクル装置。
  2. 前記ファンは、
    前記回収運転指示部が前記回収運転指示信号を出力した場合に第1風量で動作し、
    前記回収運転異常検出部が前記回収運転における異常を検出した場合に前記第1風量より大きい第2風量で動作する請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記ファンを動作させる手動スイッチをさらに備えた請求項1又は請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記冷媒を前記冷媒配管に出し入れするためのチャージポートと、
    前記チャージポートに冷媒回収用ボンベが接続されたことを検知する検知スイッチと、をさらに備え、
    前記ファンは、前記検知スイッチが前記チャージポートに冷媒回収用ボンベが接続されたことを検知した場合に動作する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記冷媒を前記冷媒配管に出し入れするためのチャージポートと、
    前記チャージポートにかかる前記冷媒の圧力を検出する圧力センサと、をさらに備え、
    前記ファンは、前記圧力センサが検出する圧力が低下した場合に動作する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記チャージポートからの前記冷媒を検知する冷媒センサをさらに備え、
    前記ファンは、前記冷媒センサが前記冷媒を検知した場合に動作する請求項4又は請求項5に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記圧縮機の電力供給源とは別系統で前記ファンに電力を供給可能なファン電力供給部をさらに備えた請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記ファンは、動作を開始した後、予め設定された一定時間が経過すると停止する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
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