JP2021173069A - 仮設屋根材および仮設屋根構造 - Google Patents

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一宏 須藤
Kazuhiro Sudo
洋平 上田
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Abstract

【課題】排水口(排水管)の数を増やすことなく、たわみによる水溜りが発生することを防止できる仮設屋根材および仮設屋根構造を提供する。【解決手段】建物の屋上(雨よけ対象領域)の上部に仮設される仮設屋根材3において、中央部分に複数の第1排水孔51が形成された排水孔形成領域52を有する第1シート部5と、排水孔形成領域52の下側に重なって設けられ、中央部分に第2排水孔61を有する第2シート部6と、第2排水孔61に接続される排水管7と、を有し、第2シート部6は、縁部が排水孔形成領域52の外側において第1シート部5と貼り合わされ、第2シート部6の中央部分と排水孔形成領域52との間に中空部31を形成可能に構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、仮設屋根材および仮設屋根構造に関する。
従来、屋外で作業が行われる建物の建築工事は、天候の影響を受けやすく、雨天が続いた場合工期延長につながりかねない。そこで、雨天であっても建築工事を可能とするための仮設屋根材が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、足場の上部付近にワイヤーを介して張られるテント用シートと、テント用シートの略中央部に設けられた排水口に接続された長尺排水樋と、を備える建設現場用テントが開示されている。テント用シートなどのシート材は、軽量で柔軟性を有するため、運搬しやすく建築現場での取り扱いが容易である。
特開2001−207647号公報
しかしながら、シート材を用いた仮設屋根材は、たわみが発生しやすく、たわんだ部分に水溜りが発生して、雨水が排水口まで到達しないという問題がある。また、たわみによる水溜りの発生を防ぐために、排水口の数を増やすと、排水口の数だけ長尺排水樋が必要となり、建築工事の障害になったり、取り扱いが不便になったりするという問題もある。
そこで、本発明は、排水口(排水管)の数を増やすことなく、たわみによる水溜りが発生することを防止できる仮設屋根材および仮設屋根構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る仮設屋根材は、雨よけ対象領域の上部に仮設される仮設屋根材において、中央部分に複数の第1排水孔が形成された排水孔形成領域を有する第1シート部と、前記排水孔形成領域の下側に重なって設けられ、中央部分に第2排水孔を有する第2シート部と、前記第2排水孔に接続される排水管と、を有し、前記第2シート部は、縁部が前記排水孔形成領域の外側において前記第1シート部と貼り合わされ、前記第2シート部の中央部分と前記排水孔形成領域との間に中空部を形成可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る仮設屋根構造は、水平方向に間隔をあけて設けられた足場に架設されるロープと、前記ロープに支持される仮設屋根材と、前記仮設屋根材を前記ロープに引っ掛ける掛止具と、を有し、前記仮設屋根材は、中央部分に複数の第1排水孔が形成された排水孔形成領域を有する第1シート部と、前記排水孔形成領域の下側に重なって設けられ、中央部分に第2排水孔を有する第2シート部と、前記第2排水孔に接続される排水管と、を有し、前記第2シート部は、縁部が前記排水孔形成領域の外側において前記第1シート部と貼り合わされ、前記第2シート部の中央部分と前記排水孔形成領域との間に中空部を形成可能に構成されていることを特徴とする。
本発明では、第1シート部の排水形成領域に形成された第1排水孔に流入した雨水が第1シート部と第2シート部との間の中空部に流入し、中空部に溜まった雨水が第2排水孔から排水管に流入するように構成されている。これにより、雨水が溜まる部分が第1シート部と第2シート部との間の中空部となるため、他の部分がたわんで雨水が溜まることを抑制することができる。その結果、排水管は、第2シートの第2排水孔に接続すればよく、排水口(排水管)の数を増やすことなく、仮設屋根材にたわみによる水溜りが発生することを防止できる。
また、本発明に係る仮設屋根材では、前記第1排水孔は、前記排水孔形成領域の略中央に設けられる主排水孔と、前記排水孔形成領域における前記主排水孔の周囲全体に設けられる複数の副排水孔と、を有し、前記主排水孔は、前記副排水孔よりも大径であってもよい。
このような構成とすることにより、雨水が効率よく第1シート部を通過するため、第1シート部の上に雨水が滞留することを防止することができる。
また、本発明に係る仮設屋根材では、前記第2排水孔は、前記主排水孔の下側に配置されていてもよい。
このような構成とすることにより、第1シート部と第2シート部との間の中空部に流入した雨水を効率よく第2排水孔に流入させることができる。
また、本発明に係る仮設屋根材では、前記第1シート部は、長尺のシート状に形成され、長辺方向の中央部に前記排水孔形成領域が設けられ、前記長辺方向の中央には、前記長辺方向の中央を示す短辺方向に延びる中心線が記されていてもよい。
このような構成とすることにより、仮設屋根材の設置時に、仮設屋根材を仮設する仮設領域の中心に仮設屋根材の中心線を合わせてから仮設屋根材を広げることにより、仮設屋根材を仮設領域に均等に設置することができる。
また、本発明に係る仮設屋根材では、前記第1シート部には、前記中心線と平行となる複数の線が前記中心線と間隔をあけて記されていてもよい。
このような構成とすることにより、仮設屋根材の設置時に、仮設屋根材の位置合わせに複数の線を使用することができ、仮設屋根材の位置合わせを容易にすることができる。また、仮設屋根材の位置ずれが生じたかどうかを複数の線を確認することで容易に行うことができる。
また、本発明に係る仮設屋根材では、前記第2シート部は、一部の連続する縁部分を重ねて貼り合わせた重ね部を有していてもよい。
このような構成とすることにより、第2シート部に袋状の部分ができ、この部分に雨水を流入させて、第2排水孔から排水することができる。
また、本発明に係る仮設屋根構造では、前記掛止具は、前記ロープに沿って摺動可能に構成されていてもよい。
このような構成とすることにより、仮設屋根材がロープに沿って摺動可能となるため、天候や工事内容によって仮設屋根材を移動させることができる。
また、本発明に係る仮設屋根構造では、前記仮設屋根材は、長尺に形成されていて、前記掛止具は、前記仮設屋根材の長辺を前記ロープに引っ掛けるように構成されていてもよい。
このような構成とすることにより、仮設屋根材がたわむことを抑制することができる。
また、本発明に係る仮設屋根構造では、前記掛止具は、第1掛止具と、第2掛止具とからなり、前記第1掛止具は、1つの前記仮設屋根材を前記ロープに引っ掛けるように構成され、前記第2掛止具は、前記ロープを介して隣接して設けられる2つの前記仮設屋根材の両方を前記ロープに引っ掛けるように構成されていてもよい。
このような構成とすることにより、仮設屋根材がロープの一方の側方に設けられる場合、仮設屋根材がロープの両側方に設けられる場合のどちらでも、掛止具で仮設屋根材をロープに支持させることができる。
本発明によれば、排水口(排水管)の数を増やすことなく、仮設屋根材にたわみによる水溜りが発生することを防止できる。
本発明の実施形態による仮設屋根構造の一例を示す平面図である。 図1のA−A線断面図の一部を示す図である。 仮設屋根材の平面図である。 図3のB−B線断面図である。 (a)は第2シート部の平面図、(b)は第2シート部をY方向から見た側面図である。
以下、本発明の実施形態による仮設屋根材および仮設屋根構造について、図1−図5に基づいて説明する。
図1および図2に示す本実施形態による仮設屋根構造は、建築現場において、建築中の建物の屋上の上に設置される仮設屋根1の構造である。建築中の屋上(雨よけ対象領域)の上に仮設屋根1が設けられることで、建物が雨に濡れることを抑制することができる。建設中の建物の周囲には、足場11(図1参照)が設けられている。
仮設屋根1は、水平方向に間隔をあけて設けられた足場11に架設されるロープ2と、ロープ2に支持される仮設屋根材3と、仮設屋根材3をロープ2に引っ掛ける掛止具4と、を有している。仮設屋根材3は、第1シート部5と、第1シート部5の下側に重なって設けられる第2シート部6と、第2シート部6の第2排水孔61に接続される排水管7と、を有している。
ここで、ロープ2が架設される水平方向を前後方向(図の矢印Yの方向)とし、前後方向に直交する水平方向を幅方向(図の矢印Xの方向)とする。
ロープ2は、幅方向に間隔をあけ複数設けられている。複数のロープ2は、ほぼ平行に設けられ、ロープ2の間隔は、ほぼ等間隔(例えば、1200〜1500mm)となっている。ロープ2の一方の端部21は、建物の奥行き方向の一方側に位置する足場11の横架材に固定され、ロープ2の他方の端部22は、建物の奥行き方向の他方側に位置する足場11の横架材に固定されている。ロープ2の一方の端部21は、カラビナやフックなどのロープ掛止具が設けられ、足場11の横架材に固定された固定具に固定され、固定端となっている。ロープ2の他方の端部22は、ロープラチェットなどで足場11の横架材に固定され、自由端となっている。ロープ2は、両端部21,22がそれぞれ足場11に固定されて、ロープラチェットを操作することで足場11の間に緊張される。本実施形態では、ロープ2は、建物の屋上から1800mm以上上方の高さで足場11に固定される。このため、ロープ2が固定される足場11の横架材は、建物の屋上よりも1800以上上方に配置されている。
仮設屋根材3は、幅方向に配列されたロープ2の間に1つずつ設けられている。本実施形態では、複数の仮設屋根材3が幅方向に配列されている。仮設屋根材3は、奥行き方向に長い長尺形状にとなっている。
図3および図4に示すように、第1シート部5は、奥行き方向に長い長尺の長方形状のシート材である。第1シート部5は、防水性と可撓性を有している。第1シート部5は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリエステルなどを材料として形成されている。第1シート部5は、一方の面が上方を向き他方の面が下方を向くように配置される。第1シート部5は、上面にアルミコーティングが施され、日射を反射可能に構成されていてもよい。第1シート部5は、長辺方向(奥行き方向)の長さ寸法が建物の奥行き方向の両側に配置される足場11の間隔をほぼ同じ寸法で、短辺方向(幅方向)の長さ寸法が幅方向に隣り合うロープ2の間隔とほぼ同じ寸法に設定されている。
第1シート部5には、幅方向および奥行き方向それぞれの中央部分に、シート材を貫通する複数の第1排水孔51が形成された排水孔形成領域52が設けられている。排水孔形成領域52は、奥行き方向に長い長方形状に形成されている。第1排水孔51は、主排水孔53と多数の副排水孔54とから構成される。排水孔形成領域52には、幅方向および奥行き方向それぞれの中央部に主排水孔53が設けられ、主排水孔53の周囲に多数の副排水孔54が互いに間隔をあけて形成されている。主排水孔53は、副排水孔54よりも径が大きく形成されている。主排水孔53及び副排水孔54は、それぞれ第1シート部5の上に降った雨を下側に通過させるように構成されている。
第1シート部5には、幅方向の両側の長辺縁部に、複数の第1掛止孔部55が奥行き方向に全体にわたって、奥行き方向に間隔をあけて設けられている。第1掛止孔部55は、第1シート部5に取り付けられたハトメによって形成されている。奥行き方向に隣り合う第1掛止孔部55の間隔は、例えば500mmに設定されている。第1シート部5には、奥行き方向の中心に、幅方向に延びる中心線56が記されている。また、第1シート部5には、中心線56とは別に、幅方向に延びる線57が間隔をあけて複数記されている。複数の線57の間隔は、等間隔でもよいし、等間隔でなくてもよい。また、第1シート部5には、奥行き方向の両側の短辺縁部に、複数の第2掛止孔部58が形成されている。第2掛止孔部58は、第1シート部5に取り付けられたハトメによって形成されている。
第2シート部6は、奥行き方向に長い長尺の長方形状のシート材で形成されている。第2シート部6は、第1シート部5よりも平面形状が小さく形成されている。第2シート部6は、防水性と可撓性を有している。第2シート部6は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリエステルなどを材料として形成されている。第2シート部6は、一方の面が上方を向き他方の面が下方を向くように配置される。
第2シート部6は、幅寸法および奥行き寸法が第1シート部5の排水孔形成領域52よりも大きいシート材を、その短辺に沿った縁部および長辺に沿った縁部それぞれの中間部分を上側に折り曲げて貼り合わせて形成されている。第2シート部6の張り合わされた部分を重ね部62とする。これにより、第2シート部6は、下側にへこんだ形状となっている。第2シート部6は、縁部が第1シート部5の下面における排水孔形成領域52の外側に張り付けられている。第2シート部6は、縁部以外は第1シート部5と貼り合わされていない。第1シート部5の排水孔形成領域52と第2シート部6との間には中空部31が形成可能に構成されている。
第2排水孔61は、第2シート部6の幅方向および奥行き方向の中央に位置している。第2排水孔61は、第1シート部5の主排水孔53の下側に位置している。排水管7は、一方の端部が主排水孔53の下側に接続され、下側に延びている。第2排水孔61には上合63が設けられ、上合63に排水管7が接続されている。第1シート部5の上に降った雨水は、第1シート部5の主排水孔53及び副排水孔54を通って第1シート部5と第2シート部6との間に流入し、第2シート部6の第2排水孔61から排水管7に流入する。排水管7の他方の端部は、建物の屋上に設置された合流排水管12(図2参照)に接続されている。複数の仮設屋根材3それぞれの排水管7が合流排水管12に接続される。合流排水管12に流入した雨水は、排水溝などの排水路に放流される。排水管7および合流排水管12は、可撓性を有することが好ましい。
掛止具4は、カラビナやフックなどで、第1シート部5に設けられた第1掛止孔部55に挿通されて、ロープ2に引っ掛けられるように構成されている。掛止具4は、ロープ2に引っ掛けられた状態で、ロープ2に沿って移動可能に構成されている。これにより、仮設屋根材3は、ロープ2に沿って移動可能となる。ロープ2の幅方向の両側に仮設屋根材3が設けられている場合は、幅方向の両側からロープ2に掛止具4が引っ掛けられる。このような場合は、ロープ2の両側の仮設屋根材3の掛止具4どうしをリングで連結してもよい。本実施形態の掛止具4単体が、本発明の第1掛止具42に相当し、2つの掛止具4を連結したものが本発明の第2掛止具43に相当している(図1参照)。
第1シート部5の第2掛止孔部58には、足場11間に仮設されたロープ2とは別の固定用ロープ41が挿通され、固定用ロープ41が仮設屋根材2の奥行き方向の両側に位置する足場11に固定される。第1シート部5の第2掛止孔部58に通された固定用ロープ41は、ラチェットなどで足場11に固定される。仮設屋根材3は、ロープ2に沿って移動させる場合には、固定用ロープ41を足場11から外す。
本実施形態では、第1シート部5の幅方向の一方側には、第1シート部5と連続して設けられたフラップ部32が設けられている。フラップ部32は、幅方向の一方側に隣接する第1シート部5の上に載置され、幅方向に隣り合う第1シート部5の隙間をふさぐように構成されている。フラップ部32および第1シート部5には、それぞれ面ファスナー33が取り付けられ、重なったフラップ部32と第1シート部5とが接着可能に構成されている。
本実施形態による仮設屋根1の施工方法について説明する。
まず、建物の奥行き方向の一方側に位置する足場11と、建物の奥行き方向の他方側に位置する足場11との間にロープ2を架設する。ロープ2の一方の端部21は、足場11に固定端となるように固定し、ロープ2の他方の端部22は、ラチェットなどを用いて足場11に自由端となるように固定する。ラチェットを操作して、ロープ2を緊張させる。
ロープ2の架設と前後して、仮設屋根材3の第1掛止孔部55に掛止具4を通して取り付ける。このときの仮設屋根材3は、排水管7が取り付けられていない状態となっている。仮設屋根材3の第2掛止孔部58には、固定用ロープ41を挿通する。続いて、掛止具4をロープ2に引っ掛け、ロープ2を足場11に固定する。固定用ロープ41を足場に固定して緊張させ、仮設屋根材3を奥行き方向に緊張させる。続いて、フラップ部32を隣に配置される仮設屋根材3の第1シート部5に重ね、隣り合う仮設屋根材3の第1シート部5の隙間を塞ぐ。続いて、第2シート部6の上合に排水管7を接続し、排水管7を合流排水管12に接続する。上述しているように、ロープ2は、建物の屋上から1800mm以上上方の高さで足場11に固定されるため、屋上とロープ2に支持された仮設屋根材3との間には、1800mm程度、または1800mm以上の高さの空間が形成される。この屋上と仮設屋根材2との間の空間で建築作業を行うことができる。
第1シート部5の縁部やフラップ部32が、広げられた状態となると足場11よりも外側に位置する場合には、足場11よりも外側となる部分を足場11にかけて垂下させてもよい。このようにする場合で、足場11の外側に養生ネットが設けられている場合は、足場11と養生ネットとの間に第1シート部5の縁部やフラップ部32を垂下させるとよい。第1シート部5やフラップ部32が、足場11の作業床の上に配置され、足場11の作業床の雨よけとして使用されてもよい。また、第1シート部5やフラップ部32が屋上のみでなく、下階の屋根や建物のバルコニーなどを覆っていてもよい。
次に、上述した本発明の実施形態による仮設屋根材および仮設屋根構造の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した本発明の実施形態による仮設屋根材3および仮設屋根構造では、第1シート部5の排水形成領域に形成された第1排水孔51に流入した雨水が第1シート部5と第2シート部6との間の中空部31に流入し、中空部31に溜まった雨水が第2排水孔61から排水管7に流入するように構成されている。これにより、雨水が溜まる部分が第1シート部5と第2シート部6との間の中空部31となるため、他の部分がたわんで雨水が溜まることを抑制することができる。その結果、排水管7は、第2シートの第2排水孔61に接続すればよく、排水口(排水管7)の数を増やすことなく、仮設屋根材3にたわみによる水溜りが発生することを防止できる。
また、本発明の実施形態による仮設屋根材3では、第1シート部5の第1排水孔51は、排水孔形成領域52の略中央に設けられる主排水孔53と、排水孔形成領域52における主排水孔53の周囲全体に設けられる複数の副排水孔54と、からなり、主排水孔53は、副排水孔54よりも大径である。
このような構成とすることにより、雨水が効率よく第1シート部5を通過するため、第1シート部5の上に雨水が滞留することを防止することができる。
また、本発明の実施形態による仮設屋根材3では、第2排水孔61は、主排水孔53の下側に配置されている。
このような構成とすることにより、第1シート部5と第2シート部6との間の中空部31に流入した雨水を効率よく第2排水孔61に流入させることができる。
また本発明の実施形態による仮設屋根材3では、第1シート部5の長辺方向の中央には、長辺方向の中央を示す短辺方向に延びる中心線56が記されている。
このような構成とすることにより、仮設屋根材3の設置時に、仮設屋根材3を仮設する仮設領域の中心に仮設屋根材3の中心線56を合わせてから仮設屋根材3を広げることにより、仮設屋根材3を仮設領域に均等に設置することができる。
また、本発明の実施形態による仮設屋根材3では、第1シート部5には、中心線56と平行となる複数の線57が中心線56と間隔をあけて記されている。
このような構成とすることにより、仮設屋根材3の設置時に、仮設屋根材3の位置合わせに複数の線57を使用することができ、仮設屋根材3の位置合わせを容易にすることができる。また、仮設屋根材3の位置ずれが生じたかどうかを複数の線57を確認することで容易に行うことができる。
また、本発明の実施形態による仮設屋根材3では、第2シート部6は、一部の連続する縁部分を重ねて貼り合わせた重ね部62を有している。
このような構成とすることにより、第2シート部6に袋状の部分ができ、この部分に雨水を流入させて、第2排水孔61から排水することができる。
また、本発明の実施形態による仮設屋根構造では、掛止具4は、ロープ2に沿って摺動可能に構成されている。
このような構成とすることにより、仮設屋根材3がロープ2に沿って摺動可能となるため、天候や工事内容によって仮設屋根材3を移動させることができる。
また、本発明の実施形態による仮設屋根構造では、掛止具4は、仮設屋根材3の長辺をロープ2に引っ掛けるように構成されている。
このような構成とすることにより、仮設屋根材3がたわむことを抑制することができる。
また、本発明の実施形態による仮設屋根構造では、掛止具4は、第1掛止具42のように、1つの仮設屋根材3をロープ2に引っ掛けるように構成されていてもよいし、第2止掛具43のように、ロープ2を介して隣接して設けられる2つの仮設屋根材3の両方をロープ2に引っ掛けるように構成されていてもよい。
このような構成とすることにより、仮設屋根材3がロープ2の一方の側方に設けられる場合、仮設屋根材3がロープ2の両側方に設けられる場合のどちらでも、掛止具4で仮設屋根材3をロープ2に支持させることができる。
以上、本発明による仮設屋根材および仮設屋根構造の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、仮設屋根1は、建築中の建物の屋上の上に仮設されるが、建築中の建物の屋根の上に仮設されてもよい。また、上記の実施形態では、仮設屋根材2が複数配列されているが、1つの仮設屋根材2のみが建築中の建物の屋上や屋根の上に仮設されてもよい。
また、上記の実施形態では、第1シート部5の第1排水孔51は、排水孔形成領域52の略中央に設けられる主排水孔53と、排水孔形成領域52における主排水孔53の周囲全体に設けられる複数の副排水孔54と、からなるが、同径の第1排水孔51が複数設けられていてもよい。異なる径の排水孔が設けられる場合は、その配置は適宜設定されてよい。
また、本発明の実施形態による仮設屋根材3では、第2排水孔61は、主排水孔53の下側に配置されているが、第2排水孔61と主排水孔53との位置関係は適宜設定されてよい。
また、本発明の実施形態による仮設屋根材3では、第1シート部5の長辺方向の中央には、長辺方向の中央を示す短辺方向に延びる中心線56、および中心線56と平行となる複数の線57が中心線56と間隔をあけて記されている。第1シート部5には、中心線56や線57が記されていなくてもよいし、長辺方向の中央を示す点などが記されていてもよい。複数の線57の間隔は適宜設定されてよい。
また、本発明の実施形態による仮設屋根材3では、第2シート部6は、縁部の中間部分を重ねて貼り合わせた重ね部62を有しているが、第1シート部5と第2シート部6との間に中空部31が形成されるようであれば、第2シート部6の形状は上記以外であってもよい。また、第2シート部6に、その四隅部分の縁部を貼り合わせた重ね部を設けてもよい。
また、本発明の実施形態による仮設屋根構造では、掛止具4は、ロープ2に沿って摺動可能に構成されているが、ロープ2に沿って摺動できなくてもよい。
また、本発明の実施形態による仮設屋根構造では、仮設屋根材3は、長尺に形成され、掛止具4が仮設屋根材3の長辺をロープ2に引っ掛けるように構成されている。これに対し、仮設屋根材3は正方形や円形など長尺に形成されていなくてもよい。掛止具4が仮設屋根材3をロープ2に引っ掛ける位置は、適宜設定されてよく、長辺以外であってもよい。
1 仮設屋根
2 ロープ
3 仮設屋根材
4 掛止具
5 第1シート部
6 第2シート部
7 排水管
11 足場
31 中空部
41 第1掛止具
42 第2掛止具
51 第1排水孔
52 排水孔形成領域
53 主排水孔
54 副排水孔
56 中心線
57 線
61 第2排水孔
62 重ね部

Claims (10)

  1. 雨よけ対象領域の上部に仮設される仮設屋根材において、
    中央部分に複数の第1排水孔が形成された排水孔形成領域を有する第1シート部と、
    前記排水孔形成領域の下側に重なって設けられ、中央部分に第2排水孔を有する第2シート部と、
    前記第2排水孔に接続される排水管と、を有し、
    前記第2シート部は、縁部が前記排水孔形成領域の外側において前記第1シート部と貼り合わされ、
    前記第2シート部の中央部分と前記排水孔形成領域との間に中空部を形成可能に構成されていることを特徴とする仮設屋根材。
  2. 前記第1排水孔は、前記排水孔形成領域の略中央に設けられる主排水孔と、前記排水孔形成領域における前記主排水孔の周囲全体に設けられる複数の副排水孔と、を有し、
    前記主排水孔は、前記副排水孔よりも大径であることを特徴とする請求項1に記載の仮設屋根材。
  3. 前記第2排水孔は、前記主排水孔の下側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の仮設屋根材。
  4. 前記第1シート部は、長尺のシート状に形成され、長辺方向の中央部に前記排水孔形成領域が設けられ、前記長辺方向の中央には、前記長辺方向の中央を示す短辺方向に延びる中心線が記されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の仮設屋根材。
  5. 前記第1シート部には、前記中心線と平行となる複数の線が前記中心線と間隔をあけて記されていることを特徴とする請求項4に記載の仮設屋根材。
  6. 前記第2シート部は、一部の連続する縁部分を重ねて貼り合わせた重ね部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の仮設屋根材。
  7. 水平方向に間隔をあけて設けられた足場に架設されるロープと、
    前記ロープに支持される仮設屋根材と、
    前記仮設屋根材を前記ロープに引っ掛ける掛止具と、を有し、
    前記仮設屋根材は、中央部分に複数の第1排水孔が形成された排水孔形成領域を有する第1シート部と、
    前記排水孔形成領域の下側に重なって設けられ、中央部分に第2排水孔を有する第2シート部と、
    前記第2排水孔に接続される排水管と、を有し、
    前記第2シート部は、縁部が前記排水孔形成領域の外側において前記第1シート部と貼り合わされ、
    前記第2シート部の中央部分と前記排水孔形成領域との間に中空部を形成可能に構成されていることを特徴とする仮設屋根構造。
  8. 前記掛止具は、前記ロープに沿って摺動可能に構成されていることを特徴とする請求項7に記載の仮設屋根構造。
  9. 前記仮設屋根材は、長尺に形成されていて、
    前記掛止具は、前記仮設屋根材の長辺を前記ロープに引っ掛けるように構成されていることを特徴とする請求項7または8に記載の仮設屋根構造。
  10. 前記掛止具は、第1掛止具と、第2掛止具とからなり、
    前記第1掛止具は、1つの前記仮設屋根材を前記ロープに引っ掛けるように構成され、
    前記第2掛止具は、前記ロープを介して隣接して設けられる2つの前記仮設屋根材の両方を前記ロープに引っ掛けるように構成されていることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の仮設屋根構造。
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