JP2021172448A - 液体または半液体食品を製造および分配するための機械 - Google Patents

Abstract

【課題】部品の簡単な洗浄および分解並びに処理中の製品の優れた断熱を可能にする。【解決手段】液体または半液体食品を製造および分配するための機械であって、液体または半液体製品を収容するための容器（１２）と、容器（１２）の内部に収容され且つ垂直に対して傾斜した軸（Ｘ）を有する熱処理シリンダ（１３）と、熱処理シリンダ（１３）の外側に取り付けられた攪拌機（１）と、熱処理シリンダ（１３）に関連付けられた熱交換器を含む熱システムと、を組み合わせて含み、液体または半液体製品を収容するための容器（１２）は、第１の内壁（２００）および第２の外壁（２０１）により規定されており、第１の内壁（２００）および第２の外壁（２０１）は、それらの間に前記液体または半液体製品の影響を受けないギャップを形成する、機械。【選択図】図５

Description

本発明は、アイスクリームまたは冷たいペストリー製品または温かい食品（ペストリーおよびデリカテッセン）である液体または半液体食品を製造および分配するための機械に関する。

特に、この明細書では、例として、本発明の範囲を限定することなく、グラニタ砕氷飲料タイプの製品を製造および分配するための機械に対する言及がなされる。

これらのタイプの機械は通常、タンク、つまり、容器を備え、その内部に最終製品を製造するために回転駆動される攪拌機が取り付けられた冷却シリンダが配置されている。

このタイプの機械に対して特に強く感じられる必要性は、部品の簡単な洗浄および分解、並びに処理中の製品の優れた断熱を可能にすることである。

したがって、本発明の目的は、上述の要件を満たす、液体または半液体製品を製造および分配するための機械を提供することである。

特に、本発明の目的は、洗浄および保守のために部品を分解することがより容易且つ迅速である、液体または半液体製品を製造するための機械を提供することである。

さらに、本発明の１つの目的は、処理中の製品が十分に断熱された機械を提供することである。

示された技術的目的および特定された目的は、独立請求項 １に記載された技術的特徴を備えた、アイスクリーム製品を製造および分配するための機械によって実質的に達成される。

本発明のこのおよび他の革新的な特徴は、その利点とともに、添付の図面に非限定的な例として示されている、本発明の好ましい実施形態の以下の説明からより明らかになるであろう。
本発明による機械をそれぞれ概略斜視図で示す。 図１および２の機械のいくつかの詳細を斜視図で示す。 図１および２の機械のいくつかの詳細を部分断面図で示す。 本発明による機械に適用される攪拌機を斜視図で示す。 図７および８の攪拌機のそれぞれの詳細を示す。 図１および２の機械のさらなる部品を斜視分解図で示す。 図１１に示したものの代替である、図１および２の機械のさらなる部品を斜視分解図で示す。

図１の数字１は、本発明による機械１００に適用可能な攪拌機全体を示している。

機械１００は、例えば、グラニタ製造機またはアイスクリーム、ソフトクリーム、シャーベットなどを製造するための機械などの、アイスクリームまたは冷たいペストリー製品を製造するための機械である。

好ましくは、機械１００は、グラニタ、ソフトクリーム、シャーベット、コールドクリームなど、または温かい製品（ペストリーおよびデリカテッセン製品）を製造するように適合されている。

液体または半液体製品を製造するための機械１００は、
液体または半液体製品を収容するための容器１２と、
容器１２の内部に収容された熱処理シリンダ１３と、
熱処理シリンダ１３に関連付けられた熱交換器１４を含む熱システムと、を備える。

熱システムは、好ましくは熱力学的タイプである。

好ましくは、そのシステムは、熱交換器１４を通じて容器１２内の製品から熱を取り除くように構成される。

攪拌機１は、容器１２の内部に配置され且つ（回転）熱処理シリンダ１３の外部に取り付けられている。

実際、その攪拌機１がどのように、使用中、容器１２の内部で、処理中の製品と接触して配置されているかを見ることができる。

好ましくは、液体または半液体製品を収容するための容器１２は、（垂直に対して）傾斜している。

好ましくは、容器１２の内部に収容された熱処理シリンダ１３は、（垂直に対して）傾斜している、すなわち、その軸が傾斜している。

本明細書において、垂直に対して「傾斜している要素」という用語は、当該要素が垂直に対してゼロ以外の角度をなすことを意味する。

以下は、本発明による機械１００のさらなる態様の説明である。

液体または半液体製品を収容するための容器１２は、第１の内壁２００によって規定される。その内壁２００は、単一の要素として作られている（好ましくはプラスチック材料で作られている）。

さらに、液体または半液体製品を収容するための容器１２は、第２の外壁２０１によって規定される。

第２の外壁２０１は、単一の要素として作られている（好ましくはプラスチック材料で作られている）。

第２の外壁２０１は、（図３および図４に明確に示されているように）第１の内壁２００を取り囲んでいる。

第１の壁と第２の壁との間にギャップが形成されている。

このギャップにより、容器１２に収容された製品と外部環境との間の熱の伝達に対する（伝導の）熱抵抗の増加が可能になる。

言い換えれば、有利なことに、周囲の環境に対する容器１２の断熱性が向上する。

別の態様によれば、第１の内壁２００は第１の要素の一部を形成し（または第１の要素によって規定され）、第２の外壁２０１は第２の要素の一部を形成し（または第２の要素によって規定され）、第１の要素は第２の要素に挿入可能である。

使用時には、図３および図４から明らかなように、容器１２は二重壁を有する。

第２の外壁２０１はまた、レバー２０２を備え、レバー２０２を作動させて容器１２に収容された製品を放出することが可能になる。

レバー２０２は、容器１２からの液体または半液体製品の流出のためのダクト２０４の通路の開閉を可能にするように適合されたバルブ２０３に動作可能に機能する。

以下は、タップ、すなわち、本発明による機械１のディスペンサ２１０のより詳細な説明である。

図１１に示す実施形態によれば、ディスペンサ２１０は、（ディスペンサ２１０の一部でもある）管状体２１３に接続されたレバー２０２を備える。

この管状体２１３は、容器１２に接続された突起２１４に形成されたシート２１２に係合する。

したがって、シート２１２は、管状体２１３に係合するように構成されている。

管状体２１３には開口部２１１が設けられており、開口部２１１の機能は以下でより詳細に説明される。

管状体２１３を動かす（好ましくは回転させる）ことにより、管状体２１３の開口部２１１が、処理中の製品が収容される内壁２００の内側の空間に面して（当該空間と流体連通して）位置決めされることを可能にすることに留意されたい。

言い換えれば、管状体２１３は第１の開位置と閉位置との間で移動可能であり、第１の開位置では、管状体の開口部２１１が、処理中の製品が収容される内壁２００の内側の空間に面しており（当該空間と流体連通しており）、閉位置では、管状体２１３がダクト２０４を塞ぐ（開口部２１１は、容器１２内の空間に向けられていない）。

このように、管状体２１３に固定されたレバー２０２によって管状体２１３を動かす（特に回転させる）ことにより、容器１２内に収容された製品を分配することができる。

また、開口部２１１は、山部２１５および谷部を備えた凹凸形状を有することにも留意されたい。

その凹凸形状により、液体または半液体食品（アイスクリーム）を所定の形状に従って分配することができる。

図１２Ａおよび１２Ｂは、機械１のディスペンサ２１０のさらなる実施形態を示す。

この実施形態によれば、ディスペンサ２１０は、制御体２１７に接続されたレバー２０２を備えることに留意されたい。制御体２１７は、容器１２からの液体または半液体製品のための出口ダクト２０４を開閉するセパレータ要素２１６（ディスペンサ２１０の一部でもある）を作動させる。

セパレータ要素２１６には、容器１２からの液体または半液体製品のための出口ダクト２０４の開閉を可能にする突起が設けられている。

その場合も、レバー２０２の回転により、ダクト２０４が開く（結果として、容器１２からの製品の流出が生じる）。

レバー２０２は、好ましくは、容器１２の突起２１４に回転可能に接続される。

別の態様によれば、容器１２は垂直軸に対して傾斜している。

より正確には、容器１２は、垂直軸に対して傾斜（ゼロ以外）を有する空間を規定する。

前述の熱処理シリンダ１３は、容器１２の内部に配置されていることに留意されたい。

熱処理シリンダ１３は、その内部に熱交換器（好ましくは、熱伝達流体（heat-carrying fluid）が流れるコイル）を備える。

以下、特に攪拌機１に関するさらなる態様の説明が続く。

好ましくは、攪拌機１を回転駆動するための駆動ユニットが攪拌機１に接続されていることに留意されたい。

攪拌機１により、容器１２内の製品を十分に攪拌することができ、最終製品を製造することができる。

特に、攪拌機１２はまた、処理中の製品が最適な方法で処理されるように、冷却シリンダ１３の外面を擦る役目を果たし、当該外面に氷が形成されるのを防止する。

別の態様によれば、本発明の主題を形成する、軸Ｘを中心に回転する、アイスクリーム製品を製造および分配するための機械の攪拌機１は、
第１の端部要素２および第２の端部要素３と、
第１の端部要素２と第２の端部要素３との間で軸Ｘに沿って延びる長手方向要素４と、
長手方向要素４に取り外し可能に結合可能なスクレーパ要素５であって、部分的にらせん形状である部分８を有するスクレーパ要素５と、を備える。

長手方向要素４は、第１の端部要素２および第２の端部要素３に接続されていることに留意されたい。

部分８は本質的に、容器１２内にある製品を押して移動させる役割を果たす。

好ましくは、これらの長手方向要素４はバーである。

別の態様によれば、スクレーパ要素５は、第１の係合要素６を備える。

スクレーパ要素５の部分８は実質的に、不連続である、すなわち不連続な区間で延びるらせんを規定することに留意されたい。

別の態様によれば、各スクレーパ要素５は、複数の弾性変形可能なロック要素１０を備えており、複数の弾性変形可能なロック要素１０は、スクレーパ要素５が取り外し可能に長手方向要素４に結合されたときに、スクレーパ要素５が長手方向要素４に対して予め定められた位置に保持されることを可能にするように構成されている。

好ましくは、ロック要素１０は、（フック状の）突起によって規定される。

図１０は、スクレーパ要素５と長手方向要素４との間の結合を示す。

図９に明確に示されているように、スクレーパ要素５がどのように、使用時に外向きのロック要素１０を有するかを見ることができる。

長手方向要素４の下面は、使用時に、スクレーパ要素５の面５Ａと接触して位置している。

以下は、スクレーパ要素５の形状の説明である。

好ましくは、長手方向要素４は角柱形状を有する。

より正確には、スクレーパ要素５は、円錐台状の形状を有し、壁５Ａによって接合された２つの側壁１２Ａ及び１２Ｂを有する。

ロック要素１０は、側壁１２Ａおよび１２Ｂの端部に形成される。

より正確には、各スクレーパ要素５は、４つのロック要素１０を有し、２つは壁１２Ａに、２つは壁１２Ｂにある。

別の態様によれば、第１の端部要素２および第２の端部要素３は環状形状を有する。

別の態様によれば、第１の端部要素２、第２の端部要素３、長手方向要素４およびスクレーパ要素５は、プラスチック材料でできている。

各スクレーパ要素５は、氷層の形成を除去および防止するための、処理シリンダ１３の外面と接触するように適合されたスクレーパエッジ１５を備えることに留意されたい。

有利なことに、スクレーパ要素５は、洗浄および保守の両方のために、比較的容易に取り外すことができる。

Claims (12)

1. 液体または半液体食品を製造および分配するための機械であって、
   液体または半液体製品を収容するための容器（１２）と、
   前記容器（１２）の内部に収容され且つ垂直に対して傾斜した軸（Ｘ）を有する熱処理シリンダ（１３）と、
   前記熱処理シリンダ（１３）の外側に取り付けられた攪拌機（１）と、
   前記熱処理シリンダ（１３）に関連付けられた熱交換器を含む熱システムと、を組み合わせて含み、
   液体または半液体製品を収容するための前記容器（１２）は、第１の内壁（２００）および第２の外壁（２０１）により規定されており、前記第１の内壁（２００）および前記第２の外壁（２０１）は、それらの間に前記液体または半液体製品の影響を受けないギャップを形成する、機械。
2. 前記第１の内壁（２００）が第１の要素によって規定され、前記第２の外壁（２０１）が第２の要素によって規定され、前記第１の要素が前記第２の要素に挿入可能である、請求項１に記載の機械。
3. 前記熱処理シリンダ（１３）が垂直方向に対してある角度で配置されている、請求項１または２に記載の機械。
4. 前記容器（１２）に製品出口ダクト（２０４）が設けられており、
   前記機械はまた、前記容器（１２）に関連付けられたディスペンサユニット（２１０）を備え、前記ディスペンサユニット（２１０）は、
   前記出口ダクト（２０４）を閉じる位置と前記出口ダクト（２０４）を開く位置との間で移動可能なレバー（２０２）と、
   前記レバー（２０２）に接続されており且つ前記出口ダクト（２０４）を開閉するために前記レバー（２０２）によって移動するように構成された閉鎖要素（２１１、２１６）とを備える、請求項１から３のいずれか１項に記載の機械。
5. 前記レバー（２０２）が回転移動するように構成されている、請求項４に記載の機械。
6. 前記攪拌機（１）が、
   第１の端部要素（２）および第２の端部要素（３）と、
   前記第１の端部要素（２）と第２の端部要素（３）との間で軸（Ｘ）に沿って延びる長手方向要素（４）と、
   第１の係合要素（６）を備えたスクレーパ要素（５）であって、前記第１の係合要素（６）は当該スクレーパ要素（５）と前記長手方向要素（４）とを互いに結合できるように構成されている、スクレーパ要素（５）と、を備える請求項１から５のいずれか１項に記載の機械。
7. 前記第１の係合要素（６）が、前記部分（８）の両側に形成されている、請求項６に記載の機械。
8. 前記第１の係合要素（６）は、複数の弾性変形可能なロック要素（１０）によって規定され、前記複数の弾性変形可能なロック要素（１０）は、前記長手方向要素（４）に取り外し可能に結合された場合に、前記スクレーパ要素（５）を予め定められた位置に保持できるように適合されている、請求項６または７に記載の機械。
9. 前記複数のロック要素（１０）は突起によって規定される、請求項８に記載の機械。
10. 前記長手方向要素（４）は角柱形状を有する、請求項６から９のいずれか１項に記載の機械。
11. 前記第１の端部要素（２）および前記第２の端部要素（３）は環状形状を有する、請求項６から１０のいずれか１項に記載の機械。
12. 前記第１の端部要素（２）、前記第２の端部要素（３）、前記長手方向要素（４）および前記スクレーパ要素（５）はプラスチック材料で作られている、請求項６から１１のいずれか１項に記載の機械。

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