JP2021171620A - 吸収ショーツ - Google Patents
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Abstract
Description
濯して繰り返し使えるサニタリーショーツが開示されている。
に、吸収層7及び防漏層8が配置され、経血や尿を吸収することができるショーツである
。股下部4を構成する弾性シート41と、吸収層7、防漏層8とは同形であり、全周にわ
たって縫合により一体化されている。このような構成であると、ショーツを手洗いすると
きに、経血や尿がしみ込んでいる吸収層7を洗いにくい。
ツを提供することを一つの目的とする。
部材とを備える吸収ショーツであって、前記吸収部材は、股下部に当たる部分において左
右に一対の羽部を有し、前記吸収部材は、前記羽部及び前記吸収部材の前端部と後端部に
おいて前記ショーツ本体に縫い付けられることを特徴とする、吸収ショーツが得られる。
[項目1]
ウエスト開口部と一対のレッグ開口部を有するショーツ本体と、
吸収部材とを備える吸収ショーツであって、
前記吸収部材は、前端部、後端部、及び股下部に当たる部分の左右端部において前記シ
ョーツ本体に縫い付けられることを特徴とする、
吸収ショーツ。
[項目2]
前記吸収部材は、前記前端部、前記後端部、及び前記股下部に当たる部分の左右端部に
おいてのみ、前記ショーツ本体に縫い付けられることを特徴とする、項目1に記載の吸収
ショーツ。
[項目3]
前記吸収部材は、前記股下部に当たる部分において左右に一対の羽部を有し、
当該羽部において前記ショーツ本体に縫い付けられることを特徴とする、項目1又は2
に記載の吸収ショーツ。
[項目4]
前記吸収部材は、
肌側に配される第一の布部材と、
前記第一の布部材の下側に積層され、吸収層を有する第二の布部材とを備え、
前記第一の布部材と前記第二の布部材とは、少なくとも左右端部の一部において縫合さ
れないことを特徴とする、項目1〜3のいずれか1項に記載の吸収ショーツ。
[項目5]
前記吸収部材の前端部と後端部は、それぞれ前記ショーツ本体のウエストゴムに沿って
前記ショーツ本体に縫い付けられることを特徴とする、項目1〜4のいずれか1項に記載
の吸収ショーツ。
[項目6]
前記吸収部材は、前端部から下腹部にかけて保温部を有することを特徴とする項目1〜
6のいずれか1項に記載の吸収ショーツ。
[項目7]
前記ショーツ本体は、ウエストゴム以外の全体が実質的に撥水生地からなることを特徴
とする、項目1〜6のいずれか1項に記載の吸収ショーツ。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書に
おいて、「前」、「後」、「左」、「右」という言葉は、図1〜3中で示すように、ショ
ーツの着用時の前・後、左・右に準じて使用される。
は、ショーツ本体3と、ショーツ本体3の内側に取り付けられる吸収部材2とから構成さ
れる。本発明の吸収ショーツは、経血や尿を吸水保持可能な吸収部材2を備えているので
、生理用ナプキンや失禁パッドなどを使用しなくても着衣を汚すことはない。また、吸収
ショーツは洗濯することによって繰り返し使用することができる。したがって経済的であ
るし、市販の生理用ナプキンなどで肌がかぶれやすい人にとっても安心である。さらに、
万一にも着衣を汚したくない場合や、経血量が多い日には、吸収部材2の上や層中に、生
理用ナプキンや失禁パッドを装着して使用することもできる。
、男性用のいずれであってもよく、形状は図2や図7に示すようないわゆるボクサー型に
限らず、どのような形状であってもよい。ショーツ本体3は、図2に示すように、ウエス
ト開口部31、及び一対のレッグ開口部32を備える。ウエスト開口部31には、端部に
沿ってウエストゴム36を結合させる。
る。ここでいう前身頃、後身頃、股下部、という言葉は、必ずしも生地のパーツを指すの
ではなく、ショーツ本体3を前後に3つに分割した場合のエリアを指す。したがって、シ
ョーツ本体3を作成する際の生地パーツの形状は特に制限されず、図7のように前中央部
、股下部、及び左右部にあたる生地パーツを縫い合わせてもよいし、前身頃、後身頃、股
下部に相当する生地パーツを縫い合わせてもよい。
ン、ラミネート生地等であってよく、撥水加工されたものであってもよい。特にポリエス
テルと綿を所定の割合で混合した混紡であると好ましい。ショーツ本体3は、ウエストゴ
ム部分以外において実質的に全体が撥水性の生地から構成されることによって、吸収部材
2から液体が漏れた場合であっても、着衣を汚すことがない。
素材を有し、経血や尿などの身体から排出される液体を吸収し、ショーツ本体3にしみ出
すことを防ぐことができる。
を有する。吸収部材2は、その全面において吸水素材を配してもよいし、その一部のみに
配してもよい。吸収部材2は、前端部21、後端部22を有し、それぞれショーツ本体3
の端部、具体的にはウエストゴム36の下端部に沿って縫合されて結合する。また、吸収
部材2は、前後方向の中央部付近であって、股下部に当たる部分においてもショーツ本体
3に縫合されてもよい。中央部付近においてショーツ本体3に縫合される場合は、吸収部
材2の左右の端部に沿って所定長さにわたり、ショーツ本体3の生地と縫い合わされる。
また、吸収部材2は、左右方向に伸びる羽部23を備えることが好ましい。羽部23は、
前後方向に幅を有し、右の羽部23には右端部に羽端部231、左の羽部23には、左端
部に羽端部231を有する。羽部23は、ショーツ本体3の股下部に縫合される。例えば
、羽部23の両方の羽端部231においてショーツ本体3に縫い付けられてもよい。
と結合される。または、前端部21、後端部22に加えてさらに中央部付近において、特
に羽部23を有する場合には左右の羽部23において、ショーツ本体3の生地と結合され
る。一方で、その他の部分においてはショーツ本体3との結合部分を有さないことが好ま
しい。吸収部材2の大部分がショーツ本体3と分離されるので、液体を吸ったショーツを
手洗いするときに、吸収部材2をショーツ本体3から引っ張って離し、吸収部材2をもみ
洗いすることができる。一方で、前端部21、後端部22、及び羽部23でショーツ本体
3と固定されていることによって、着用時に吸収部材2がずれてしまうことがない。羽部
23を備えることによって、着用時の股下部分の動きが制限されてより安心して着用でき
るうえに、洗濯時には羽部23の長さの分だけ吸収部材2を離して洗濯しやすくなる。
である。吸収部材2は、前端部21から後端部22にかけて細長い略帯状の形状である。
特に、前端部21から股下部に当たる中央にかけての所定長さ部分は、徐々に幅が狭くな
るようにしても(前端部21を長辺とする台形)よい。吸収部材2の前端部21の横幅は
、ショーツ本体のサイズにも依存するが、10〜35cmであり、好ましくは25〜30
cmである。また、後端部22の横幅は、7〜20cmであり、好ましくは10〜15c
mである。
定長さ部分(台形部分)28を、その他の部分とは異なる布材から構成させることも可能
である。好ましくは、当該台形部分28の布を、保温性と伸縮性に優れた布材から構成す
ることができる。具体的には、綿や毛などからなるニットであってよく、テラヘルツ鉱石
などの保温効果のある素材を混合してもよい。台形部分28の前後方向の長さは5〜20
cmであり、好ましくは10〜16cmである。台形部分28は着用時に下腹部に当たる
部分であり、横幅が広く、また保温性に優れた素材を使うことによって、お腹を温めるこ
とができ、特に生理中の女性には心地が良い。台形部分28は、実質的に保温性素材から
なることができ、吸水性・保水性の高い素材を用いなくてもよい。
布部材26とを積層した構造とすることが好ましい。第一の布部材25と第二の布部材2
6とは、寸法略同一の形状とすることができる。図3(c)は、第一の布部材25の形状
を示す。第一の布部材25は、装着時に肌に直接触れる。第一の布部材25は、前端部に
おいて台形部分28の後端部と縫い合わされて結合される。台形部分28を異なる素材と
しない場合は、第一の布部材25が前端部21まで配されてもよい。また、股下部に当た
る部分において、幅が狭くなる部分(幅狭部251)を有する。第一の布部材25は、必
要に応じて何枚かの布を積層して第一の布部材25としてもよい。
5の下に積層され、第一の布部材25とショーツ本体3との間に配される。第二の布部材
26の前端部は、台形部分28の後端部と縫い合わされて結合される。台形部分28を異
なる素材としない場合は、第二の布部材26が前端部21まで配されてもよい。股下部に
当たる部分において、左右に羽部23を有する。羽部23は、前後方向に2〜15cm、
好ましくは5〜10cmの幅W1を有する。幅W1は、図3(d)に図示するとおり羽部
23の左右方向の端部231における幅を指す。また羽部23の左右方向の長さW2は、
2〜5cmであり、好ましくは3〜4cmである。
図3(d)において点線で示した部分に、吸水素材27を配置することができる。例えば
、図5に示すように、第二の布部材26を肌側の第一生地261、吸水素材27、ショー
ツ本体3側の第二生地262とを積層し、周囲を縫合した結合体から構成してもよい。吸
水素材27は、第二の布部材26の少なくとも股下部に当たる部分において設けられ、好
ましくは、図3(d)に示すように第二の布部材26の前後方向のほぼ全長にわたって存
在させる。すなわち、第二の布部材26は、後端部22がショーツ本体3の後ろ身頃の上
端部(ウエストゴム)36に結合されるから、第二の布部材26のほぼ全長にわたって吸
水素材が配されることによって、横になった時などに液体が後ろに流れても吸収すること
ができる。
され、互いに周囲が縫合され結合される。この時に、少なくとも第一の布部材25の股下
部に当たる部分における所定部分が、第二の布部材26とは縫い合わされずに分離可能な
状態とする。好ましくは、第一の布部材25の幅狭部251は、第二の布部材26とは縫
い合わされない。図4は、第一の布部材25と第二の布部材26との縫合個所を示す図で
ある。第一の布部材25と第二の布部材26とは、重ね合わされた状態で、互いの端部に
おいて、図中の太い実線部分で縫合される。一方で、点線部分においては縫合されない。
したがって、縫合されない点線部分においては、第一の布部材25と第二の布部材26と
の間にポケット24が形成される。ポケット24を形成することによって、第一の布部材
25の上に市販の生理用ナプキンを貼り付けた際に、生理用ナプキンのいわゆる羽部分を
ポケット24に折り込んで生理用ナプキンがずれないようにすることができる。また、第
一の布部材25と第二の布部材26との間の空間に市販の生理用ナプキンを設置すること
もできる。市販の生理用ナプキンを、第一の布部材25と第二の布部材26との間に配置
することによって、生理用ナプキンが直接肌に触れることがないので、生理用ナプキンで
肌がかぶれやすい人でも、安心して使用することができる。
断面図であり、図5(b)は、図3(a)におけるB線における断面図である。図5(a
)について、まず第二の布部材26は、肌側に配置される第一生地261、吸収素材27
、ショーツ本体3側に配置される第二生地262の少なくとも3層構造とすることができ
る。吸収素材27は、第二の布部材25の左右方向の幅よりも若干短い幅を有し、第二生
地262と第一生地261とが吸収素材27の周囲で縫合されることによって、第一生地
261と第二生地262との間に保持される。しかしながらこれに限らず、吸収素材27
の端部が第一生地261や第二生地262と縫合されてもよく、例えば吸収素材27の周
縁端部が第一生地261の端部と縫い合わされていると、吸収素材27の位置が固定され
て好ましい。A線断面図において、第一の布部材25は、第二の布部材26と縫合されず
、端部においてポケット24を形成する。
いて縫合される。具体的には、第一の布部材25と、第二の布部材の第一生地261及び
第二生地262が左右端部において縫い合わされてもよい。第一の布部材25と第二の布
部材26とは、端部以外の面部分においては縫合されないため、両者の間には空間があり
、前述したようにポケット24から生理用ナプキンを入れたりすることが可能である。ま
た、端部は、液体が横漏れを生じないようにするために、折り返し部を設けてもよい。
た場合、それぞれの素材は以下のようにすることができる。まず第一生地261は、濡れ
戻りがなく伸縮性があり、液体を下層の吸収素材27に通すために液体透過性の高い素材
が好ましく、ポリエステルメッシュなどを使用することができる。また、吸収素材27は
、液体吸収性・液体拡散性・液体保全性を有する素材であって、例えば綿、綿パイル、抗
菌による防臭アクリル、吸水アクリル、吸水ポリエステル、キュプラ、レーヨン等のニッ
トや不織布等があげられ、特にレーヨンとアクリルからなる混合素材である。吸収素材2
7の吸水力は、経血や尿の量の程度に応じて適宜調整することができ、例えば10ml〜
300mlの液体を吸収できることが好ましい。第二生地262は、防水性と透湿性を備
えた素材が好ましく、例えばポリエステルであり、さらにポリウレタンフィルムをラミネ
ートしたものや、あるいはポリウレタン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどのフィルム
を使用することができる。防水性を有する第二生地262を備えることによって、液体が
ショーツ本体3にしみ出すことを防ぐことができる。
り、液体を下層に通すために液体透過性の高い素材が好ましく、ポリエステルメッシュな
どを使用することができる。第一の布部材25及び第二の布部材26を構成する生地は、
必要に応じて抗菌性、防臭性加工を施したものであってもよい。
5を有しない点で上記の例と異なる。したがって、吸収部材2は、実質的に第一生地26
1、吸収素材27、第二生地262の積層構造からなる。この場合、ポケット24は形成
されない。また、第一の実施形態と同様に、前端部21から股下部に当たる中央部にかけ
て所定長さ部分(台形部分)28を保温効果のある異なる素材から構成してもよい。当該
変形例によれば、パーツ数が少なくなる分コストを抑えることができる。また、本発明の
吸収ショーツは、十分な給水量を担保できるので、市販の生理用ナプキンをさらに用いる
必要のない人には、当該変形例を使用することができる。
生理用ナプキンや失禁パッドなどを付けなくても、経血や尿を吸収することができる。本
発明の吸収ショーツは、吸収部材2が前端部21、後端部22、及び羽部23においてシ
ョーツ本体3に縫合され、その他の部分においては分離可能であるため、洗濯時には、吸
収部材2を引っ張り出してもみ洗いしやすい。
材25と第二の布部材26との間にポケット24が形成されているために、ポケット24
の中に生理用ナプキンなどを入れることもできるし、第一の布部材25の上に装着する場
合は生理用ナプキンの羽をポケット24に入れ込むことによって固定が容易である。
して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良
することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
2 吸水部
3 ショーツ本体
21 前端部
22 後端部
23 羽部
24 ポケット
25 第一の布部材
26 第二の布部材
27 吸収素材
28 保温素材
31 ウエスト開口部
32 レッグ開口部
33 前身頃
34 後身頃
35 股下部
36 ウエストゴム
Claims (7)
- ウエスト開口部と一対のレッグ開口部を有するショーツ本体と、
吸収部材とを備える吸収ショーツであって、
前記吸収部材は、前端部、後端部、及び股下部に当たる部分の左右端部において前記シ
ョーツ本体に縫い付けられることを特徴とする、
吸収ショーツ。 - 前記吸収部材は、前記前端部、前記後端部、及び前記股下部に当たる部分の左右端部に
おいてのみ、前記ショーツ本体に縫い付けられることを特徴とする、請求項1に記載の吸
収ショーツ。 - 前記吸収部材は、前記股下部に当たる部分において左右に一対の羽部を有し、
当該羽部において前記ショーツ本体に縫い付けられることを特徴とする、請求項1又は
2に記載の吸収ショーツ。 - 前記吸収部材は、
肌側に配される第一の布部材と、
前記第一の布部材の下側に積層され、吸収層を有する第二の布部材とを備え、
前記第一の布部材と前記第二の布部材とは、少なくとも左右端部の一部において縫合さ
れないことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収ショーツ。 - 前記吸収部材の前端部と後端部は、それぞれ前記ショーツ本体のウエストゴムに沿って
前記ショーツ本体に縫い付けられることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記
載の吸収ショーツ。 - 前記吸収部材は、前端部から下腹部にかけて保温部を有することを特徴とする請求項1
〜6のいずれか1項に記載の吸収ショーツ。 - 前記ショーツ本体は、ウエストゴム以外の全体が実質的に撥水生地からなることを特徴
とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収ショーツ。
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