JP2021171568A - ジッパーテープおよびジッパーテープ付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常の方法では開封困難であるが、特殊な開封方法を知っていれば開封することができるジッパーテープおよびジッパーテープ付き容器を提供する。【解決手段】長尺状のジッパーテープであって、ジッパーテープの断面形状は、第1の基部条片、および第1の基部条片から突出する第1の係合部を含む第1の部分と、第2の基部条片、および第2の基部条片から突出する第2の係合部を含む第2の部分と、第3の基部条片、第3の基部条片の中間部から突出し第1の係合部に係合可能な第3の係合部、および第3の基部条片の第3の係合部とは反対側の面、かつ第3の係合部とは異なる位置から突出し第2の係合部に係合可能な第4の係合部を含む第3の部分とを含むジッパーテープが提供される。【選択図】図2

Description

本発明は、ジッパーテープおよびジッパーテープ付き容器に関する。
例えば特許文献1に記載されているように、袋の開口部側でジッパーテープの一方の基部を袋本体に接合しないことによって、一旦ジッパーテープ付き袋を封止した後の開封を困難にする技術が知られている。特許文献2には、袋の開口部側ではジッパーテープの一方の基部を短く詰めることによって開封をさらに困難にする技術が記載されている。ジッパーテープ付き袋を一旦封止した後の開封を困難にすることによって、内容物の改竄防止や、いわゆるチャイルドレジスタンスの機能を実現することができる。
国際公開2015/178318号 特開2015−116269号公報
しかしながら、特にチャイルドレジスタンスの用途では、ジッパーテープ付き袋が完全に開封不能になるのではなく、例えば開封の仕方を知っている保護者には開封可能であることが好ましい場合もあり得る。特許文献1には、内容物を封入する前にはジッパーテープの間に介挿されるフィルムを用いて誤った封止を防ぐことが記載されているが、フィルムを除去してジッパーテープ付き袋を封止した後は開封が困難になる。
そこで、本発明は、通常の方法では開封困難であるが、特殊な開封方法を知っていれば開封することができるジッパーテープおよびジッパーテープ付き容器を提供することを目的とする。
[1]長尺状のジッパーテープであって、ジッパーテープの断面形状は、第1の基部条片、および第1の基部条片から突出する第1の係合部を含む第1の部分と、第2の基部条片、および第2の基部条片から突出する第2の係合部を含む第2の部分と、第3の基部条片、第3の基部条片の中間部から突出し第1の係合部に係合可能な第3の係合部、および第3の基部条片の第3の係合部とは反対側の面、かつ第3の係合部とは異なる位置から突出し第2の係合部に係合可能な第4の係合部を含む第3の部分とを含むジッパーテープ。
[2]第1の基部条片は、第1の係合部が第3の係合部に係合したときに第4の係合部とは反対になる側に延出した第1のフランジを有する、[1]に記載のジッパーテープ。
[3]第2の基部条片は、第2の係合部が第4の係合部に係合したときに第3の係合部とは反対になる側に延出した第2のフランジを有する、[1]または[2]に記載のジッパーテープ。
[4]第1の係合部および第2の係合部は雌型係合部であり、第3の係合部および第4の係合部は雄型係合部である、[1]から[3]のいずれか1項に記載のジッパーテープ。
[5]少なくとも互いに対向する第1面および第2面を有し、第1面および第2面の間に収納空間が形成される容器本体と、収納空間の一辺を画定するように配置される長尺状のジッパーテープとを備え、ジッパーテープの断面形状は、第1面に接合される第1の基部条片、および第1の基部条片から突出する第1の係合部を含む第1の部分と、第2面に接合される第2の基部条片、および第2の基部条片から突出する第2の係合部を含む第2の部分と、第3の基部条片、第3の基部条片の中間部から突出し第1の係合部に係合可能な第3の係合部、および第3の基部条片の第3の係合部とは反対側の面、かつ第3の係合部よりも収納空間側の位置から突出し第2の係合部に係合可能な第4の係合部を含む第3の部分とを含むジッパーテープ付き容器。
[6]第1の基部条片は、第1の係合部に対して少なくとも収納空間とは反対側で第1面に接合され、第2の基部条片は、第2の係合部に対して収納空間側でのみ第2面に接合される、[5]に記載のジッパーテープ付き容器。
[7]容器本体は袋状である、[5]または[6]に記載のジッパーテープ付き容器。
上記の構成によれば、ジッパーテープの第1の基部条片および第2の基部条片がそれぞれ接合される袋本体の面を摘持する通常の方法では容器を開封することが困難であるが、第3の基部条片を摘持する特殊な開封方法を知っていれば容器を開封することができる。
本発明の一実施形態に係るジッパーテープ付き袋の平面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1および図2に示されたジッパーテープ付き袋の動作について説明するための図である。 図1および図2に示されたジッパーテープ付き袋の動作について説明するための図である。 図1および図2に示されたジッパーテープ付き袋の動作について説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るジッパーテープ付き袋の平面図である。図2は、図1のII−II線断面図である。図示されているように、ジッパーテープ付き袋100は、互いに対向する第1面111Aおよび第2面111Bを有する袋本体110と、袋本体110の第1面111Aおよび第2面111Bの間に配置されるジッパーテープ120とを含む。長尺状のジッパーテープ120は、全長にわたって幅方向の少なくとも一部が第1面111Aおよび第2面111Bに接合されており、これによって袋本体110の第1面111Aおよび第2面111Bの間に形成される収納空間SPの一辺を画定する。
袋本体110は、例えば単層または多層の熱可塑性樹脂フィルムで形成される。熱可塑性樹脂は、具体的には低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、またはポリプロピレン(PP)であってもよい。PPは、ホモポリプロピレン(HPP)、ランダムポリプロピレン(RPP)、またはブロックポリプロピレン(BPP)であってもよい。袋本体110が多層のフィルムで形成される場合、表基材に二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(OPET)、または二軸延伸ナイロン(ONy)を用いてもよい。これらは、化石燃料由来の樹脂に限られず、環境に配慮したバイオプラスチックであってもよいし、化石燃料由来の樹脂とバイオプラスチックを併用してもよい。また、袋本体110を形成するフィルムは、アルミニウム蒸着やアルミニウム箔の積層などによって形成された無機材料の層を含んでもよい。
なお、本実施形態では、2枚のフィルムがボトムシール部112およびサイドシール部113において互いに接合されることによって袋本体110を形成しているが、別の実施形態では、1枚のフィルムがサイドシール部113に対応する部分で折り返されることによって袋本体110が形成されてもよい。また、図1の例におけるボトムシール部112またはサイドシール部113に対応する部分でフィルムが内側に折り込まれた部分、いわゆるガセットが形成されてもよい。この場合、ガセットは、第1面111Aまたは第2面111Bと同じフィルムによって形成されてもよいし、これらとは異なるフィルムによって形成されてもよい。また、ジッパーテープ付き袋100は、底部にガセットが形成されることによって立てて置くことが可能なスタンディングパウチであってもよい。
また、本実施形態では、ボトムシール部112およびサイドシール部113が形成される一方で、トップシール部が形成されないことによってジッパーテープ付き袋100の開口101が形成されているが、別の実施形態では、ボトムシール部112およびサイドシール部113に加えてトップシール部が形成され、トップシール部とジッパーテープ120との間を切断することによって事後的にジッパーテープ付き袋100に開口101を形成することが可能であってもよい。さらに別の実施形態では、ボトムシール部112が形成されない、すなわち収納空間SPがジッパーテープ120とは反対側で封止されていない状態でジッパーテープ付き袋が提供されてもよい。この場合、ボトムシール部112は収納空間SPに内容物を充填した後で形成される。これ以外にも、公知の各種の構成のジッパーテープ付き袋に本発明を適用することが可能である。
ジッパーテープ120は、例えばポリオレフィン系樹脂の押出成形によって形成される長尺状の部材であり、袋本体110の第1面111Aと第2面111Bとの間に配置されて収納空間SPの一辺を画定する。ジッパーテープ120は、例えばポリオレフィン系樹脂で形成される。より具体的には、ジッパーテープ120は、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、またはポリプロピレン(PP)で形成されてもよい。PPは、ホモポリプロピレン(HPP)、ランダムポリプロピレン(RPP)、またはブロックポリプロピレン(BPP)であってもよい。これらは、化石燃料由来の樹脂に限られず、環境に配慮したバイオプラスチックであってもよいし、化石燃料由来の樹脂とバイオプラスチックを併用してもよい。ジッパーテープ120の材料には、必要に応じて、公知の添加剤、例えば安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、または着色剤などが添加されてもよい。
図2に示すように、本実施形態において、ジッパーテープ120は長尺状の部材であり、断面形状に第1の部分120A、第2の部分120Bおよび第3の部分120Cを含む。以下、各部の構成についてさらに説明する。
第1の部分120Aは、第1の基部条片122Aと、第1の基部条片122Aから突出する第1の係合部121Aとを含む。第1の基部条片122Aは、第1の係合部121Aから開口101側に延出した第1のフランジ122A1で袋本体110の第1面111Aに接合される。一方、第1の係合部121Aから収納空間SP側に延出するフランジ122A2は袋本体110に接合されなくてもよい。図示された例のように、袋本体110に接合されないフランジ122A2を第1のフランジ122A1よりも幅狭に形成してもよいし、両方のフランジの幅には差がなくてもよい。あるいは、第1の係合部121Aが突出する位置が第1の基部条片122Aの収納空間SP側の端部であり、フランジ122A2が実質的に形成されなくてもよい。なお、第1の基部条片122Aにおいて収納空間SP側のフランジ122A2を第1面111Aに接合する必要はないが、接合しても後述するような本実施形態の動作には支障がない。
第2の部分120Bは、第2の基部条片122Bと、第2の基部条片122Bから突出する第2の係合部121Bとを含む。第2の基部条片122Bは、第2の係合部121Bから収納空間SP側に延出した第2のフランジ122B1で袋本体110の第2面111Bに接合される。一方、第2の係合部121Bから開口101側に延出するフランジ122B2は袋本体110に接合されない。図示された例のように、袋本体110に接合される第2のフランジ122B1が、袋本体110に接合されないフランジ122B2よりも幅広に形成されてもよいし、両方のフランジが同じ幅で形成されるが、開口101側のフランジ122B2が第2面111Bに接合されなくてもよい。あるいは、第2の係合部121Bが突出する位置が第2の基部条片122Bの開口101側の端部であり、フランジ122B2が実質的に形成されなくてもよい。
第3の部分120Cは、袋本体110には接合されない部分である。第3の部分120Cは、第3の基部条片122Cと、第3の基部条片122Cの両面からそれぞれ突出する第3の係合部121Cおよび第4の係合部121Dとを含む。第3の係合部121Cは、第1の部分120Aの第1の係合部121Aと係合可能である。図示されているように、第3の係合部121Cは第3の基部条片122Cの開口101側の部分で、第3の基部条片122Cの中間部から突出する。つまり、第3の基部条片122Cには、第3の係合部121Cから開口101側に延出するフランジ122C1が形成される。これによって、後述するように、ユーザは袋本体110の第1面111Aとともにフランジ122C1を摘持して、ジッパーテープ付き袋100を開封することができる。
一方、第3の部分120Cにおいて、第4の係合部121Dは、第2の部分120Bの第2の係合部121Bと係合可能である。図示されているように、第4の係合部121Dは第3の基部条片122Cの第3の係合部121Cとは反対側の面、かつ第3の基部条片122Cの第3の係合部121Cとは異なる位置、具体的には第3の係合部121Cよりも収納空間SP側の位置から突出する。なお、第4の係合部121Dは、必ずしも図示された例のように第3の基部条片122Cの中間部から突出しなくてもよい。つまり、第3の基部条片122Cには、第4の係合部121Dから収納空間SP側に延出したフランジが形成されなくてもよい。
上記のような構成によって、ジッパーテープ120では、第1の部分120Aの第1の基部条片122Aが、第1の係合部121Aが第3の係合部121Cに係合したときに第4の係合部121Dとは反対になる側、すなわち開口101側でのみ袋本体110の第1面111Aに接合される。また、第2の部分120Bの第2の基部条片122Bは、第2の係合部121Bが第4の係合部121Dに係合したときに第3の係合部とは反対になる側、すなわち収納空間SP側でのみ袋本体110の第2面111Bに接合される。
なお、ジッパーテープ120に形成される係合部について、図示された例では第1の係合部121Aおよび第2の係合部121Bが雌型係合部、第3の係合部121Cおよび第4の係合部121Dが雄型係合部であるが、図示された例に限られず、爪状、鉤状、または瘤状などを組み合わせた公知の各種のジッパーテープの係合部の形状を採用することが可能である。また、図示された例では第1の係合部121Aおよび第3の係合部121C、ならびに第2の係合部121Bおよび第4の係合部121Dとしてそれぞれ1対の係合部が示されているが、それぞれの係合部は2対以上であってもよい。この場合、形状の異なる係合部(例えば雄型および雌型ならびに鉤型)がそれぞれ1対以上配置されてもよいし、同じ形状の係合部(例えば雄型および雌型)が2対以上配置されてもよい。
図3から図5は、図1および図2に示されたジッパーテープ付き袋の動作について説明するための図である。図3に示すように、開口101で袋本体110の第1面111Aおよび第2面111Bの端部をそれぞれ摘持して引っ張った場合、第2の基部条片122Bの開口101側のフランジ122B2が第2面111Bに接合されていないため、第2の係合部121Bと第4の係合部121Dとの間では、係合部を基部条片に対して平行にせん断する方向の力が主に作用し、係合は解除されない。また、第3の係合部121Cは第4の係合部121Dよりも開口101側に位置するため、第3の係合部121Cと第1の係合部121Aとの間でも上記と同様のせん断方向の力が主に作用し、さらに力が2か所の係合部に分散するため、係合は解除されない。
一方、図4に示すように、開口101で袋本体110の第1面111Aの端部を摘持するとともに、第3の基部条片122Cのフランジ122C1を摘持した場合は、ジッパーテープ付き袋100の開封が可能である。この場合、第1の基部条片122Aの開口101側の第1のフランジ122A1が第1面111Aに接合されているため、第1の係合部121Aと第3の係合部121Cとの間で、係合部を基部条片に対して垂直に引き離す方向の力が主に作用し、係合が解除される。
例えばチャイルドレジスタンスの用途でジッパーテープ付き袋100を利用する場合、ジッパーテープ付き袋を一旦封止した後は完全に開封不能になるのではなく、例えば開封の仕方を知っている保護者には開封可能であることが好ましい場合もあり得る。本実施形態では、ジッパーテープ付き袋100が図3に示すような通常の方法では開封困難であるが、図4に示すような特殊な開封方法、具体的には開口101の内側にある第3の基部条片122Cのフランジ122C1を袋本体110の第1面111Aの端部とともに摘持するという方法を知っていれば開封することができる。従って、特殊な開封方法を知っている保護者は開封可能であるが、それを知らない子供は開封困難である、という状態が実現できる。
なお、図5に示すように、第3の基部条片122Cのフランジ122C1を摘持するとともに袋本体110の第2面111Bの端部を摘持した場合も、図3の場合と同様に係合部を基部条片に対して平行にせん断する方向の力が主に作用する。ただし、この場合は、第2の係合部121Bと第4の係合部121Dとの間の係合強度を調節することによってせん断方向の力による係合の解除を可能にしてもよい。具体的には、第2の係合部121Bと第4の係合部121Dとの間のせん断方向の係合強度を比較的弱く設定することによって、第3の基部条片122Cのフランジ122C1さえ摘持すれば、もう一方として第1面111Aおよび第2面111Bのどちらを摘持しても開封が可能であるようにしてもよい。この場合の第2の係合部121Bと第4の係合部121Dとの間のせん断方向の係合強度は、30N/50mm以下が好ましく、25N/50mm以下がより好ましい。製袋時等の不意の開封を抑制するため、下限値は3N/50mm以上が好ましく、5N/50mm以上がより好ましい。
あるいは、第2の係合部121Bと第4の係合部121Dとの間のせん断方向の係合強度を比較的強く設定することによって、子供が偶然に第3の基部条片122Cのフランジ122C1を摘持したとしても、もう一方として第1面111Aを摘持しない限り開封が可能にはならないようにしてもよい。この場合の第2の係合部121Bと第4の係合部121Dとの間のせん断方向の係合強度は、例えば26N/50mm以上であり、30N/50mm以上が好ましく、40N/50mm以上がより好ましく、50N/50mm以上がさらに好ましく、80N/50mm以上が特に好ましい。上限値は通常200N/50mmである。
ここで、上記の説明におけるせん断方向の係合強度は、例えばデジタルフォースゲージ(イマダ社製)を用いて以下のようにして測定することができる。まず、長手方向で50mmにカットしたジッパーテープで第3の基部条片122Cのフランジ122C1および第2の基部条片122Bのフランジ122B1をそれぞれ保持する。次に、第2の基部条片122Bおよび第3の基部条片122Cの少なくともいずれかをせん断方向に、すなわち第2の基部条片122Bと第3の基部条片122Cとが互いに対向したままジッパーテープの幅方向にずらされる方向に引っ張って第2の係合部121Bと第4の係合部121Dとの間の係合が解除されるまでの強度を測定し、最大荷重時の測定結果を係合強度とする。何らかの理由でフランジ122C1が保持できない場合、第3の基部条片122Cでフランジ122C1とは反対側に形成されるフランジと、第2の基部条片122Bのフランジ122B2とを保持してもよい。また、ジッパーテープの長手方向の長さが50mmに満たない場合、その長さをXmmとすると、測定結果N/Xmmに50/Xを乗ずることで、N/50mmに換算することができる。
また、第1の係合部121Aと第3の係合部121Cとの間の係合強度については、以下のように例示される。上記で図4を参照して説明したように、袋本体110の第1面111Aの端部と第3の基部条片122Cのフランジ122C1を摘持した場合、第1の係合部121Aと第3の係合部121Cとの間で係合部を基部条片に対して垂直に引き離す方向の力が作用して係合が解除される。従って、第1の係合部121Aと第3の係合部121Cとの間の引張方向の係合強度は、30N/50mm以下が好ましく、25N/50mm以下がより好ましい。製袋時等の不意の開封を抑制するため、下限値は3N/50mm以上が好ましく、5N/50mm以上がより好ましい。
なお、引張方向の係合強度は、上述した第2の係合部121Bと第4の係合部121Dの例と同様に測定することができる。ただし、この場合、保持されるのは長手方向で50mmにカットした第1の基部条片122Aのフランジ122A1および第3の基部条片122Cのフランジ122C1である。第1の基部条片122Aおよび第3の基部条片122Cを幅方向について係合部から2mmの位置で保持し、少なくともいずれかを引張方向に、すなわち第1の基部条片122Aと第3の基部条片122Cとが互いに引き離される方向に引っ張って、第1の係合部121Aと第3の係合部121Cとの間の係合が解除されるまでの強度を測定する。
一方、上記で図3を参照して説明したように、袋本体110の第1面111Aおよび第2面111Bの端部を摘持した場合、第1の係合部121Aと第3の係合部121Cとの間で係合部を基部条片に対して平行にせん断する方向の力が主に作用するため係合は解除されない。従って、第1の係合部121Aと第3の係合部121Cとの間のせん断方向の係合強度は、例えば26N/50mm以上であり、30N/50mm以上が好ましく、40N/50mm以上がより好ましく、50N/50mm以上がさらに好ましく、80N/50mm以上が特に好ましい。上限値は通常200N/50mmである。
上記の第1の係合部121Aと第3の係合部121Cとの間のせん断方向の係合強度は、第1の基部条片122Aのフランジ122A1と第3の基部条片122Cでフランジ122C1とは反対側に形成されるフランジとを保持することによって、上述した第2の係合部121Bと第4の係合部121Dの例と同様に測定することができる。
なお、上記では容器本体が袋状の袋本体110である例について説明したが、袋状以外の容器本体にジッパーテープが接合されてジッパーテープ付き容器が提供されてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれらの例に限定されない。本発明の属する技術の分野の当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100…ジッパーテープ付き袋、101…開口、110…袋本体、111A…第1面、111B…第2面、120…ジッパーテープ、120A…第1の部分、120B…第2の部分、120C…第3の部分、121A…第1の係合部、121B…第2の係合部、121C…第3の係合部、121D…第4の係合部、122A…第1の基部条片、122A1…第1のフランジ、122B…第2の基部条片、122B1…第2のフランジ、122C…第3の基部条片、122C1…フランジ、SP…収納空間。

Claims (7)

  1. 長尺状のジッパーテープであって、前記ジッパーテープの断面形状は、
    第1の基部条片、および前記第1の基部条片から突出する第1の係合部を含む第1の部分と、
    第2の基部条片、および前記第2の基部条片から突出する第2の係合部を含む第2の部分と、
    第3の基部条片、前記第3の基部条片の中間部から突出し前記第1の係合部に係合可能な第3の係合部、および前記第3の基部条片の前記第3の係合部とは反対側の面、かつ前記第3の係合部とは異なる位置から突出し前記第2の係合部に係合可能な第4の係合部を含む第3の部分と
    を含むジッパーテープ。
  2. 前記第1の基部条片は、前記第1の係合部が前記第3の係合部に係合したときに前記第4の係合部とは反対になる側に延出した第1のフランジを有する、請求項1に記載のジッパーテープ。
  3. 前記第2の基部条片は、前記第2の係合部が前記第4の係合部に係合したときに前記第3の係合部とは反対になる側に延出した第2のフランジを有する、請求項1または請求項2に記載のジッパーテープ。
  4. 前記第1の係合部および前記第2の係合部は雌型係合部であり、
    前記第3の係合部および前記第4の係合部は雄型係合部である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のジッパーテープ。
  5. 少なくとも互いに対向する第1面および第2面を有し、前記第1面および前記第2面の間に収納空間が形成される容器本体と、
    前記収納空間の一辺を画定するように配置される長尺状のジッパーテープと
    を備え、
    前記ジッパーテープの断面形状は、
    前記第1面に接合される第1の基部条片、および前記第1の基部条片から突出する第1の係合部を含む第1の部分と、
    前記第2面に接合される第2の基部条片、および前記第2の基部条片から突出する第2の係合部を含む第2の部分と、
    第3の基部条片、前記第3の基部条片の中間部から突出し前記第1の係合部に係合可能な第3の係合部、および前記第3の基部条片の前記第3の係合部とは反対側の面、かつ前記第3の係合部よりも前記収納空間側の位置から突出し前記第2の係合部に係合可能な第4の係合部を含む第3の部分と
    を含むジッパーテープ付き容器。
  6. 前記第1の基部条片は、前記第1の係合部に対して少なくとも前記収納空間とは反対側で前記第1面に接合され、
    前記第2の基部条片は、前記第2の係合部に対して前記収納空間側でのみ前記第2面に接合される、請求項5に記載のジッパーテープ付き容器。
  7. 前記容器本体は袋状である、請求項5または請求項6に記載のジッパーテープ付き容器。
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