JP2021170952A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】穀粒排出オーガの旋回操作が容易になるコンバインを提供する。【解決手段】穀粒タンク4内の穀粒を機外に排出する穀粒排出オーガ5と、穀粒排出オーガ5を旋回動作させる旋回モータ14と、旋回モータ14を制御する制御部35と、穀粒排出オーガ5の穀粒排出口近傍に設けられ、穀粒の排出先を撮影する穀粒排出カメラ16と、穀粒排出カメラ16の撮像を表示するモニタ17と、を備えるコンバイン1であって、モニタ17は、タッチパネル17bを備え、制御部35は、タッチパネル17bがタップ操作されたとき、タップ位置と穀粒排出オーガ5の現在の旋回角度とを関連付けし、その後のタッチパネル17bのフリック操作又はスワイプ操作に応じて、モニタ画面におけるフリック操作又はスワイプ操作と逆の方向に穀粒排出オーガ5を旋回動作させる。【選択図】図5
Description
本発明は、穀粒排出オーガを備えるコンバインに関する。
穀粒タンク内の穀粒を機外に排出する穀粒排出オーガを備えるコンバインが知られている。例えば、特許文献1には、穀粒排出オーガの旋回操作などを行うリモコンを備え、リモコンの操作時間が所定時間を経過するまでは、穀粒排出オーガを低速で動作させ、リモコンの操作時間が所定時間を経過したら、穀粒排出オーガを高速で動作させるコンバインが開示されている。このようなコンバインによれば、リモコンの操作時間が比較的短い微調整時には、穀粒排出オーガが低速で動作するので、微調整が容易になり、リモコンの操作時間が比較的長い穀粒排出オーガ展開時や穀粒排出オーガ格納時には、穀粒排出オーガが高速で動作するので、穀粒排出オーガの展開や格納を迅速に行うことができる。
近年、穀粒排出オーガの穀粒排出口近傍に設けられ、穀粒の排出先を撮影するカメラと、該カメラの撮像を表示するモニタと、を備えるコンバインが実用化されている。しかしながら、この種のコンバインであっても、穀粒排出オーガの旋回操作などはリモコンを用いて行う必要があるので、モニタにおける方向と、リモコン操作による穀粒排出オーガの実際の動作方向と、を直感的に一致させることが難しく、操作性において改善の余地があった。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、穀粒タンク内の穀粒を機外に排出する穀粒排出オーガと、前記穀粒排出オーガを旋回動作させるオーガ旋回機構と、前記オーガ旋回機構を制御する制御部と、前記穀粒排出オーガの穀粒排出口近傍に設けられ、穀粒の排出先を撮影するカメラと、前記カメラの撮像を表示するモニタと、を備えるコンバインであって、前記モニタは、タッチパネルを備え、前記制御部は、前記タッチパネルがタップ操作されたとき、タップ位置と前記穀粒排出オーガの現在の旋回角度とを関連付けし、その後の前記タッチパネルのフリック操作又はスワイプ操作に応じて、モニタ画面における前記フリック操作又は前記スワイプ操作と逆の方向に前記穀粒排出オーガを旋回動作させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコンバインであって、前記制御部は、前記フリック操作又は前記スワイプ操作の速度が所定速度以上の場合、前記穀粒排出オーガを旋回動作させないことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のコンバインであって、前記制御部は、前記タップ操作後の前記フリック操作又は前記スワイプ操作に応じて、前記モニタ画面に前記穀粒排出オーガの移動予定方向及び移動予定量を示す指標を表示し、その後に前記タッチパネルから指が離れたら、前記移動予定方向及び前記移動予定量に相当する前記穀粒排出オーガの旋回動作を行うことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバインであって、前記制御部は、前記フリック操作又は前記スワイプ操作に応じて前記穀粒排出オーガの旋回動作を行う追従モードと、前記フリック操作後又は前記スワイプ操作後に前記タッチパネルから指が離れたら前記穀粒排出オーガの旋回動作を行う遅動モードと、を備え、所定の操作に応じて前記追従モードと前記遅動モードとの切換えを行うことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンバインであって、前記制御部は、前記タッチパネルの操作に応じた前記穀粒排出オーガの旋回動作を許容するタッチパネル操作許容モードと、前記タッチパネルの操作に応じた前記穀粒排出オーガの旋回動作を禁止するタッチパネル操作禁止モードと、を備え、前記タッチパネルのロングタップ操作に応じて前記タッチパネル操作許容モードと前記タッチパネル操作禁止モードとの切換えを行うことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコンバインであって、前記制御部は、前記フリック操作又は前記スワイプ操作の速度が所定速度以上の場合、前記穀粒排出オーガを旋回動作させないことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のコンバインであって、前記制御部は、前記タップ操作後の前記フリック操作又は前記スワイプ操作に応じて、前記モニタ画面に前記穀粒排出オーガの移動予定方向及び移動予定量を示す指標を表示し、その後に前記タッチパネルから指が離れたら、前記移動予定方向及び前記移動予定量に相当する前記穀粒排出オーガの旋回動作を行うことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバインであって、前記制御部は、前記フリック操作又は前記スワイプ操作に応じて前記穀粒排出オーガの旋回動作を行う追従モードと、前記フリック操作後又は前記スワイプ操作後に前記タッチパネルから指が離れたら前記穀粒排出オーガの旋回動作を行う遅動モードと、を備え、所定の操作に応じて前記追従モードと前記遅動モードとの切換えを行うことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンバインであって、前記制御部は、前記タッチパネルの操作に応じた前記穀粒排出オーガの旋回動作を許容するタッチパネル操作許容モードと、前記タッチパネルの操作に応じた前記穀粒排出オーガの旋回動作を禁止するタッチパネル操作禁止モードと、を備え、前記タッチパネルのロングタップ操作に応じて前記タッチパネル操作許容モードと前記タッチパネル操作禁止モードとの切換えを行うことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、タッチパネルのフリック操作又はスワイプ操作に応じて、モニタ画面におけるフリック操作又はスワイプ操作と逆の方向に穀粒排出オーガを旋回動作させることができるので、カメラの撮像を指でスライドさせる感覚で穀粒排出オーガを旋回操作することが可能になり、この結果、モニタにおける操作方向と、穀粒排出オーガの実際の旋回動作方向とが感覚的に一致し、穀粒排出オーガの旋回操作が容易になる。
請求項2の発明によれば、フリック操作又はスワイプ操作の速度が所定速度以上の場合、穀粒排出オーガを旋回動作させないので、誤ってタッチパネルを触った際に、穀粒排出オーガが意図せずに旋回動作することを防止できる。
請求項3の発明によれば、タップ操作後のフリック操作又はスワイプ操作に応じて、モニタ画面に穀粒排出オーガの移動予定方向及び移動予定量を示す指標を表示し、その後にタッチパネルから指が離れたら、移動予定方向及び移動予定量に相当する穀粒排出オーガの旋回動作を行うので、穀粒排出オーガの移動方向及び移動量を確認した上で穀粒排出オーガを旋回動作させることができる。
請求項4の発明によれば、所定の操作に応じて追従モードと遅動モードとの切換えを行うので、状況や好みに応じてモードを選択できる。
請求項5の発明によれば、タッチパネルのロングタップ操作に応じてタッチパネル操作許容モードとタッチパネル操作禁止モードとの切換えを行うので、意図しないタッチパネル操作に応じた穀粒排出オーガの誤動作を抑制できる。
請求項2の発明によれば、フリック操作又はスワイプ操作の速度が所定速度以上の場合、穀粒排出オーガを旋回動作させないので、誤ってタッチパネルを触った際に、穀粒排出オーガが意図せずに旋回動作することを防止できる。
請求項3の発明によれば、タップ操作後のフリック操作又はスワイプ操作に応じて、モニタ画面に穀粒排出オーガの移動予定方向及び移動予定量を示す指標を表示し、その後にタッチパネルから指が離れたら、移動予定方向及び移動予定量に相当する穀粒排出オーガの旋回動作を行うので、穀粒排出オーガの移動方向及び移動量を確認した上で穀粒排出オーガを旋回動作させることができる。
請求項4の発明によれば、所定の操作に応じて追従モードと遅動モードとの切換えを行うので、状況や好みに応じてモードを選択できる。
請求項5の発明によれば、タッチパネルのロングタップ操作に応じてタッチパネル操作許容モードとタッチパネル操作禁止モードとの切換えを行うので、意図しないタッチパネル操作に応じた穀粒排出オーガの誤動作を抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1及び図2において、1はコンバインであって、該コンバイン1は、茎稈を刈り取る前処理部2と、刈り取った茎稈から穀粒を脱穀して選別する脱穀部3と、選別した穀粒を貯留する穀粒タンク4と、穀粒タンク4内の穀粒を機外に排出する穀粒排出オーガ5と、脱穀済みの排藁を後処理する後処理部6と、運転席7や各種の操作具が設けられる運転部8と、クローラ式の走行部9と、を備える。
穀粒タンク4の下部には、前後を向く横ラセン(図示せず)が内装されており、該横ラセンの回転駆動に応じて穀粒タンク4内の穀粒が穀粒タンク4の後下端部から排出される。穀粒タンク4の後下端部には、穀粒排出オーガ5の縦搬送筒10が旋回自在に連結されており、さらに、縦搬送筒10の上端部には、穀粒排出オーガ5の横搬送筒11が上下昇降自在に連結されている。
縦搬送筒10及び横搬送筒11には、横ラセンと同等のラセン搬送体(図示せず)が内装されており、これらのラセン搬送体が横ラセンと一連状に回転駆動されることで、穀粒タンク4内の穀粒が縦搬送筒10を経由して横搬送筒11まで搬送されるとともに、横搬送筒11の先端部に形成される排出口12から排出される。なお、横ラセン及びラセン搬送体の回転駆動及び回転停止は、図示しない排出クラッチの入り/切りに基づいて操作される。
穀粒排出オーガ5(横搬送筒11)は、昇降シリンダ13の駆動に応じて任意の昇降位置に操作でき、また、旋回モータ14(オーガ旋回機構:図7参照)の駆動に応じて任意の旋回位置に操作できる。図2に示すように、穀粒排出オーガ5の旋回範囲には、格納位置Aと、旋回可能範囲(下降禁止範囲)A〜Bと、排出可能範囲B〜Cと、旋回不可範囲C〜Dと、排出可能範囲D〜Aと、が含まれる。
また、穀粒排出オーガ5の排出口12には、フラップアクチュエータ15(図7参照)の駆動に応じて排出口12を開閉するオーガフラップ(図示せず)が設けられている。オーガフラップは、穀粒排出オーガ5が排出停止状態のとき、排出口12を閉じることにより、穀粒排出オーガ5内に残っている穀粒が排出口12から零れることを防止する。また、オーガフラップは、任意の半開位置で停止させることができ、穀粒の排出方向を変更するガイド板としても機能するようになっている。
また、穀粒排出オーガ5の排出口12の近傍位置には、排出口12の下方を撮影する穀粒排出カメラ16が設けられている。穀粒排出カメラ16は、穀粒排出オーガ5の穀粒排出先(穀粒排出位置、穀粒排出状況など)を撮影するために排出口12の近傍に設けられ、その撮像が運転部8に配置されるモニタ17に表示される。
図3及び図4に示すように、運転部8には、穀粒排出オーガ5を操作するためのオーガリモコン18が配置されている。オーガリモコン18は有線リモコンであって、その操作面18aには、穀粒排出オーガ5の排出位置を選択操作する旋回位置選択スイッチ19、選択された排出位置を表示する排出位置インジケータ20、排出クラッチを入り/切り操作する排出クラッチスイッチ21、排出状態を表示する排出インジケータ22、穀粒排出オーガ5を選択された排出位置まで自動旋回させる旋回自動スイッチ23、穀粒排出オーガ5を手動で昇降及び旋回操作するオーガ手動スイッチ24〜27、オーガフラップを開閉操作するフラップ開閉スイッチ28、29などが設けられている。
図3に示すように、運転部8は、運転席7の前方に設けられるフロント操作パネル30と、運転席7の左側方に設けられるサイド操作パネル31と、を備える。フロント操作パネル30には、機体の操向操作具と前処理部2の昇降操作具に兼用されるジョイスティック型のステアリングレバー32や前述したモニタ17及びオーガリモコン18が配置され、サイド操作パネル31には、主変速レバー33、副変速レバー34などが配置されている。
モニタ17は、液晶パネル17aにタッチパネル17bを積層させたタッチパネル式の液晶ディスプレイである。モニタ17は、マイコンなどを用いて構成される制御部35(図7参照)に接続され、該制御部35により表示制御される。図5及び図6に示すように、制御部35は、モニタ17の表示内容を切換操作可能な複数のタップ操作ボタン(アイコン)36a〜36eをモニタ17に表示させる。例えば、複数のタップ操作ボタン36a〜36eは、モニタ17の左端部に縦並び表示される。
また、本実施形態では、モニタ17の隣接位置に、複数のタップ操作ボタン36a〜36eと並列状に隣接する複数の物理的操作ボタン37a〜37eが配置されている。具体的には、モニタ17の左側の隣接位置に、複数の物理的操作ボタン37a〜37eを縦並び配置している。そして、制御部35は、物理的操作ボタン37a〜37eが操作されたとき、該操作された物理的操作ボタン37a〜37eに隣接するタップ操作ボタン36a〜36eがタップ操作された場合と同様にモニタ17の表示内容を切換える。このようにすると、モニタ17のタッチ機能に不具合が生じている状況や、汚れや手袋によってタップ操作が不可能な状況においても、表示内容の切換操作が許容され、必要な情報を取得することが可能になる。
制御部35は、モニタ17の表示モードとして、タコメータ表示などを行う図示しない通常作業モード(デフォルト画面)と、穀粒排出カメラ16の撮像を表示する穀粒排出画面表示モードと、を備える。制御部35は、通常作業モードにおいて、穀粒排出画面表示モードに紐付けられたいずれかのタップ操作ボタン36a〜36e又は物理的操作ボタン37a〜37eが操作されると、図5の(a)に示すような穀粒排出画面表示モードの初期画面を表示する。
なお、図面では省略しているが、タップ操作ボタン36a〜36eには、切換可能なモードの名称を表示することが望ましい。また、タップ操作されたタップ操作ボタン36a〜36eは、表示色や絵柄を変化させ、現在のモードを認識可能とすることが望ましい。
穀粒排出画面表示モードには、タッチパネル操作に応じた穀粒排出オーガ5の旋回動作を許容するタッチパネル操作許容モード(図5の(b)、図6の(a)〜(c))と、タッチパネル操作に応じた穀粒排出オーガ5の旋回動作を禁止するタッチパネル操作禁止モード(図5の(a))と、が含まれる。このようなモード構成によれば、穀粒排出オーガ5の基本的な操作はオーガリモコン18で行いつつ、排出位置の微調整(微少旋回動作)を穀粒排出カメラ16の撮像を見ながら行うことが可能になる。
また、タッチパネル操作許容モードには、タッチパネル操作に応じて直ちに穀粒排出オーガ5の旋回動作を行う追従モード(図5の(b))と、タッチパネル操作後に穀粒排出オーガ5の旋回動作を行う遅動モード(図5の(a)〜(c))と、が含まれる。以下、制御部35が実現する各モードの操作機能について具体的に説明する。
図5の(a)に示すように、穀粒排出画面表示モードの初期画面(タッチパネル操作禁止モード)には、タップ操作ボタン36a〜36eと、穀粒排出カメラ16の撮像と、が表示される。
一番上のタップ操作ボタン36aは、穀粒排出画面表示モードがONであることを示しており、そのタップ操作によって通常作業モードに移行できる。また、その下のタップ操作ボタン36bは、追従モードがOFFであることを示しており、そのタップ操作によって追従モードをONにすることができる。また、その下のタップ操作ボタン36cは、遅動モードがOFFであることを示しており、そのタップ操作によって遅動モードをONにすることができる。また、その下のタップ操作ボタン36dは、画面拡大操作ボタンであり、そのタップ操作によって穀粒排出カメラ16の撮像を拡大表示することができる。また、その下のタップ操作ボタン36eは、画面縮小操作ボタンであり、そのタップ操作によって穀粒排出カメラ16の撮像を縮小表示することができる。
図5の(a)に示すように、モニタ17に表示される穀粒排出カメラ16の撮像には、穀粒排出オーガ5の排出口12を撮像した排出口画像G1と、排出口12から排出される穀粒を撮像した排出中穀粒画像G2と、排出先に溜った穀粒を撮像した貯溜穀粒画像G3と、が含まれる。このモニタ画面は、穀粒排出カメラ16の位置を基準としているため、排出口画像G1及び排出中穀粒画像G2の位置は固定であり、貯溜穀粒画像G3の位置は、穀粒排出オーガ5の旋回動作に応じて左右に移動する。
また、タッチパネル操作禁止モードの画面及びタッチパネル操作許容モード(追従モード及び遅動モード)の画面では、ロングタップ操作(長押し操作)に応じて、タッチパネル操作禁止モードとタッチパネル操作許容モードとの切換えを行うことができる。このようなモード切換え操作によれば、意識的なロングタップ操作を要求するので、意図しないタッチパネル操作に応じた穀粒排出オーガ5の誤動作を抑制できる。
図5の(b)に示すように、追従モードの画面には、タッチパネル操作禁止モード画面と同様に、タップ操作ボタン36a〜36eと、穀粒排出カメラ16の撮像と、が表示される。
一番上のタップ操作ボタン36aは、穀粒排出画面表示モードがONであることを示しており、そのタップ操作によって通常作業モードに移行できる。また、その下のタップ操作ボタン36bは、追従モードがONであることを示しており、そのタップ操作によって追従モードをOFFとし、タッチパネル操作禁止モードに移行できる。また、その下のタップ操作ボタン36cは、遅動モードがOFFであることを示しており、そのタップ操作によって遅動モードをONにすることができる。また、その下のタップ操作ボタン36dは、画面拡大操作ボタンであり、そのタップ操作によって穀粒排出カメラ16の撮像を拡大表示することができる。また、その下のタップ操作ボタン36eは、画面縮小操作ボタンであり、そのタップ操作によって穀粒排出カメラ16の撮像を縮小表示することができる。
図5の(b)に示す追従モードの画面では、タッチパネル17bをタップ操作すると、タップ位置と穀粒排出オーガ5の現在の旋回角度とが関連付けされる。その後、横方向(左方向又は右方向)にフリック操作又はスワイプ操作を行うと、モニタ画面におけるフリック操作又はスワイプ操作と逆の方向に穀粒排出オーガ5が旋回動作する。このような追従モードによれば、穀粒排出カメラ16の撮像(貯溜穀粒画像G3)を指でスライドさせる感覚で穀粒排出オーガ5を旋回操作することが可能になるので、モニタ17における操作方向と、穀粒排出オーガ5の実際の旋回動作方向とが感覚的に一致し、穀粒排出オーガ5の旋回操作が容易になる。
なお、フリック操作は、画面を指ではらう操作であり、スワイプ操作は、画面を指でなぞる操作を意味する。フリック操作とスワイプ操作を区別することなく穀粒排出オーガ5を旋回動作させてもよいし、フリック操作とスワイプ操作を区別し、フリック操作の場合は、穀粒排出オーガ5を所定量(例えば、3°)だけ旋回動作させ、スワイプ操作の場合は、スワイプ操作量(例えば、スワイプ操作1mmに対して1°)に応じて穀粒排出オーガ5を旋回動作させるようにしてもよい。また、画面のタップ位置は任意である。また、フリック操作やスワイプ操作の方向は、左右方向以外の方向成分を含んでいてもよい。例えば、円弧を描く操作や斜め方向の操作であっても、それに含まれる左右方向の方向成分を検出して穀粒排出オーガ5の旋回動作が実行される。
図5の(b)に示す追従モードの画面では、タッチパネル17bのフリック操作又はスワイプ操作の速度が所定速度以上の場合、穀粒排出オーガ5を旋回動作させないことが好ましい。このようにすると、誤ってタッチパネル17bを触った際に、穀粒排出オーガ5が意図せずに旋回動作することを防止できる。また、誤操作防止のための旋回動作禁止条件としては、フリック操作又はスワイプ操作の速度だけでなく、タップ位置の数を加えてもよい。例えば、複数の指がタッチパネル17bに触れている場合、誤操作であると判断して穀粒排出オーガ5の旋回動作を禁止する。
図6の(a)〜(c)に示すように、遅動モードの画面には、タッチパネル操作禁止モード画面や追従モードと同様に、タップ操作ボタン36a〜36eと、穀粒排出カメラ16の撮像と、が表示される。
一番上のタップ操作ボタン36aは、穀粒排出画面表示モードがONであることを示しており、そのタップ操作によって通常作業モードに移行できる。また、その下のタップ操作ボタン36bは、追従モードがOFFであることを示しており、そのタップ操作によって追従モードをONにすることができる。また、その下のタップ操作ボタン36cは、遅動モードがONであることを示しており、そのタップ操作によって遅動モードをOFFとし、タッチパネル操作禁止モードに移行することができる。また、その下のタップ操作ボタン36dは、画面拡大操作ボタンであり、そのタップ操作によって穀粒排出カメラ16の撮像を拡大表示することができる。また、その下のタップ操作ボタン36eは、画面縮小操作ボタンであり、そのタップ操作によって穀粒排出カメラ16の撮像を縮小表示することができる。
遅動モードの画面では、タッチパネル17bのタップ操作後(図6の(a))、横行方向(左方向又は右方向)にフリック操作又はスワイプ操作すると(図6の(b))、モニタ画面に穀粒排出オーガの移動予定方向及び移動予定量を示す指標Mが表示される。その後にタッチパネル17bから指を離すと、移動予定方向及び移動予定量に相当する穀粒排出オーガ5の旋回動作が行われる(図6の(c))。このような遅動モードによれば、穀粒排出オーガ5の移動方向及び移動量を画面上で確認した上で穀粒排出オーガ5を旋回動作させることができる。なお、指標Mの表示は、穀粒排出オーガ5の旋回動作完了後に消える。
つぎに、上記のような機能を実現する具体的なハードウェア構成及び制御部35の処理手順について、図7〜図9を参照して説明する。
図7に示すように、制御部35には、前述した昇降シリンダ13、旋回モータ14、フラップアクチュエータ15、穀粒排出カメラ16、モニタ17(液晶パネル17a及びタッチパネル17b)、オーガリモコン18、及び物理的操作ボタン37a〜37eに加え、通信部35aを介して無線通信を行う無線式のオーガリモコン51と、穀粒排出オーガ5の旋回位置を検出するオーガ旋回位置検出ポテンショメータ52と、穀粒排出オーガ5の昇降位置を検出するオーガ昇降位置検出ポテンショメータ53と、オーガフラップの位置を検出するオーガフラップ位置検出センサ54と、が接続されている。
図8に示すように、制御部35は、タッチパネル制御において、まず、穀粒排出画面表示モードであるか否かを判断し(S1)、この判断結果がNOの場合は、上位ルーチンに復帰する一方、判断結果がYESの場合は、追従モード又は遅動モードであるかを判断する(S2、S3)。制御部35は、追従モードであると判断した場合、タッチパネル17bのタップ操作を判断し(S4)、この判断結果がYESの場合は、前述した誤操作防止処理(図示省略)を実行した後、現在のタップ位置と現在の穀粒排出オーガ5の旋回位置(オーガ旋回位置検出ポテンショメータ値)とを結び付ける(S5)。つぎに、制御部35は、タップ位置からフリック操作又はスワイプ操作による左右方向の移動変化量を算出し、その移動変化量に追従するように、オーガ旋回位置検出ポテンショメータ値に応じて、フリック操作又はスワイプ操作とは逆の方向に旋回モータ14を駆動させる(S6)。
図9に示すように、制御部35は、遅動モードであると判断した場合(ステップS3:YES)、タッチパネル17bのタップ操作を判断し(S7)、この判断結果がYESの場合は、タップ位置を取得しつつ(S8)、指が移動してから画面から離れたか否か、つまり、フリック操作又はスワイプ操作の終了を判断する(S9)。制御部35は、ステップS9の判断中、フリック操作又はスワイプ操作の移動量及び移動方向を取得し、この移動量及び移動方向に応じて、穀粒排出オーガ5の移動予定量及び移動予定方向を示す指標Mをモニタ画面に表示させる(S8)。また、制御部35は、ステップS9の判断中、他の指のタップ操作を判断しており(S10)、この判断結果がYESの場合は、誤操作であると判定して取得したタップ位置情報及び指標Mの表示を削除する(S11)。制御部35は、ステップS9の判断結果がYESの場合、フリック操作又はスワイプ操作の最終的な移動量及び移動方向を取得し(S12)、その移動量及び移動方向に応じて旋回モータ14を駆動させ、旋回動作完了後に指標Mの表示を消す(S13)。
叙述の如く構成された本実施形態によれば、穀粒タンク4内の穀粒を機外に排出する穀粒排出オーガ5と、穀粒排出オーガ5を旋回動作させる旋回モータ14と、旋回モータ14を制御する制御部35と、穀粒排出オーガ5の穀粒排出口近傍に設けられ、穀粒の排出先を撮影する穀粒排出カメラ16と、穀粒排出カメラ16の撮像を表示するモニタ17と、を備えるコンバイン1であって、モニタ17は、タッチパネル17bを備え、制御部35は、タッチパネル17bがタップ操作されたとき、タップ位置と穀粒排出オーガ5の現在の旋回角度とを関連付けし、その後のタッチパネル17bのフリック操作又はスワイプ操作に応じて、モニタ画面におけるフリック操作又はスワイプ操作と逆の方向に穀粒排出オーガ5を旋回動作させるので、穀粒排出カメラ16の撮像を指でスライドさせる感覚で穀粒排出オーガ5を旋回操作することが可能になり、この結果、モニタ17における操作方向と、穀粒排出オーガ5の実際の旋回動作方向とが感覚的に一致し、穀粒排出オーガ5の旋回操作が容易になる。
また、制御部35は、フリック操作又はスワイプ操作の速度が所定速度以上の場合、穀粒排出オーガ5を旋回動作させないので、誤ってタッチパネル17bを触った際に、穀粒排出オーガ5が意図せずに旋回動作することを防止できる。
また、制御部35は、タップ操作後のフリック操作又はスワイプ操作に応じて、モニタ画面に穀粒排出オーガ5の移動予定方向及び移動予定量を示す指標Mを表示し、その後にタッチパネル17bから指が離れたら、移動予定方向及び移動予定量に相当する穀粒排出オーガ5の旋回動作を行う遅動モードを備えるので、穀粒排出オーガ5の移動方向及び移動量を確認した上で穀粒排出オーガ5を旋回動作させることができる。
また、制御部35は、フリック操作又はスワイプ操作に応じて穀粒排出オーガ5の旋回動作を行う追従モードと、フリック操作後又はスワイプ操作後にタッチパネル17bから指が離れたら穀粒排出オーガ5の旋回動作を行う遅動モードと、を備え、所定の操作に応じて追従モードと遅動モードとの切換えを行うので、
状況や好みに応じてモードを選択できる。
状況や好みに応じてモードを選択できる。
また、制御部35は、タッチパネル17bの操作に応じた穀粒排出オーガ5の旋回動作を許容するタッチパネル操作許容モードと、タッチパネル17bの操作に応じた穀粒排出オーガ5の旋回動作を禁止するタッチパネル操作禁止モードと、を備え、タッチパネル17bのロングタップ操作に応じてタッチパネル操作許容モードとタッチパネル操作禁止モードとの切換えを行うので、意図しないタッチパネル操作に応じた穀粒排出オーガ5の誤動作を抑制できる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されない。例えば、タッチパネル操作許容モードにおいて、所定時間以上にわたってタッチパネル操作がない場合は、自動的にタッチパネル操作禁止モードに切換るようにしてもよい。また、スワイプ操作に関しては、操作速度による旋回動作規制を行わないようにしてもよい。また、穀粒排出オーガ5の旋回動作だけでなく、昇降動作もタッチパネル17bで操作(例えば、ピンチイン操作やピンチアウト操作)できるようにしてもよい。また、穀粒排出オーガ5が伸縮動作可能である場合は、伸縮動作もタッチパネル17bで操作(例えば、フリック操作やスワイプ操作)できるようにしてもよい。
1 コンバイン
4 穀粒タンク
5 穀粒排出オーガ
14 旋回モータ
16 穀粒排出カメラ
17 モニタ
17a 液晶パネル
17b タッチパネル
35 制御部
4 穀粒タンク
5 穀粒排出オーガ
14 旋回モータ
16 穀粒排出カメラ
17 モニタ
17a 液晶パネル
17b タッチパネル
35 制御部
Claims (5)
- 穀粒タンク内の穀粒を機外に排出する穀粒排出オーガと、
前記穀粒排出オーガを旋回動作させるオーガ旋回機構と、
前記オーガ旋回機構を制御する制御部と、
前記穀粒排出オーガの穀粒排出口近傍に設けられ、穀粒の排出先を撮影するカメラと、
前記カメラの撮像を表示するモニタと、を備えるコンバインであって、
前記モニタは、タッチパネルを備え、
前記制御部は、前記タッチパネルがタップ操作されたとき、タップ位置と前記穀粒排出オーガの現在の旋回角度とを関連付けし、その後の前記タッチパネルのフリック操作又はスワイプ操作に応じて、モニタ画面における前記フリック操作又は前記スワイプ操作と逆の方向に前記穀粒排出オーガを旋回動作させることを特徴とするコンバイン。 - 前記制御部は、前記フリック操作又は前記スワイプ操作の速度が所定速度以上の場合、前記穀粒排出オーガを旋回動作させないことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
- 前記制御部は、前記タップ操作後の前記フリック操作又は前記スワイプ操作に応じて、前記モニタ画面に前記穀粒排出オーガの移動予定方向及び移動予定量を示す指標を表示し、その後に前記タッチパネルから指が離れたら、前記移動予定方向及び前記移動予定量に相当する前記穀粒排出オーガの旋回動作を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンバイン。
- 前記制御部は、前記フリック操作又は前記スワイプ操作に応じて前記穀粒排出オーガの旋回動作を行う追従モードと、前記フリック操作後又は前記スワイプ操作後に前記タッチパネルから指が離れたら前記穀粒排出オーガの旋回動作を行う遅動モードと、を備え、所定の操作に応じて前記追従モードと前記遅動モードとの切換えを行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバイン。
- 前記制御部は、前記タッチパネルの操作に応じた前記穀粒排出オーガの旋回動作を許容するタッチパネル操作許容モードと、前記タッチパネルの操作に応じた前記穀粒排出オーガの旋回動作を禁止するタッチパネル操作禁止モードと、を備え、前記タッチパネルのロングタップ操作に応じて前記タッチパネル操作許容モードと前記タッチパネル操作禁止モードとの切換えを行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンバイン。
Priority Applications (1)
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JP2020075367A JP2021170952A (ja) | 2020-04-21 | 2020-04-21 | コンバイン |
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ID=78278092
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-
2020
- 2020-04-21 JP JP2020075367A patent/JP2021170952A/ja active Pending
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