JP2021170734A - 通信装置、及び、電子料金収受システム - Google Patents

通信装置、及び、電子料金収受システム Download PDF

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Abstract

【課題】通信領域外に位置するETC車載器からの電波を通さず、通信領域内に位置するETC車載器からの電波を受信することにより、マルチパスを防ぎたい。【解決手段】通信装置100は、レドーム200と、アンテナ310とを備える。レドーム200は、第1透過層210と、第2透過層220と、誘電体層230とを有する。第1透過層210は、誘電体層230の表面に位置し、周波数が透過周波数である電磁波を第1層透過波として透過させ、かつ、周波数が透過周波数とは異なる電磁波を透過させない。第2透過層220は、誘電体層230の裏面に位置し、第1層透過波の第1透過層210への入射角が第2層透過範囲内に収まる場合に第1層透過波を第2層透過波として透過させ、かつ、第1透過層210への入射角が第2層透過範囲内に収まらない場合に第1層透過波を透過させない。【選択図】図1

Description

本開示は、通信装置、及び、電子料金収受システムに関する。
ETC(登録商標、Electronic Toll Collection、電子料金収受)システムにおいて、料金所に設置された無線アンテナと、車両内に備えられたETC車載器とが通信することにより、有料自動車道の通行料金は決済される。先行車両と後続車両とが料金所に進入している場合において、無線アンテナが先行車両に送信した電波を道路又は車両等が反射することによって、無線アンテナが後続車両に備えられたETC車載器と誤って通信する場合がある。即ち、マルチパスが発生する場合がある。この場合、ETCシステムは、通信したETC車載器を備えている車両が先行車両であると誤って認識し、後続車両がETC車載器を備えていない車両であると誤って認識する現象が発生していた。
そこで、料金所の屋根と、レーン間の遮断壁と等に電波吸収体を設置することにより、この現象が発生することを防止する技術が実用化されている。しかし、電波吸収体が設置されている期間が長くなるにつれて、電波吸収体の表面に排気ガスと粉じんと等が付着することにより、電波吸収体の吸収性能が次第に劣る。また、電波吸収体を設置する適切な範囲は道路条件等によって変動する。そのため、この範囲を定めることは困難である。
特許文献1は、電波吸収体を設置することなく、マルチパスを防ぐ技術を開示している。本技術によれば、電波到来角度検出部が電波の送出元に対応する角度を検出する。
特開2012−247958号公報
特許文献1の技術によれば、電波到来角度検出部が誤った角度を検出することによって、誤った通信が引き起こされることがある。具体例として、本技術によれば、電波到来角度検出部が通信領域内から到来した電波に対して誤った角度を検出することによって、当該電波が通信領域外からの電波と判定されることがある。通信領域は、ETCシステムが備える通信装置が通信すべき領域である。電波到来角度検出部がこのように判定した場合、通信領域内に位置するETC車載器と、料金所に設置された無線アンテナとの間で通信することができない。
本開示は、通信領域外に位置するETC車載器からの電波を通さず、通信領域内に位置するETC車載器からの電波を受信することにより、マルチパスを防ぐことを目的とする。
本開示に係る通信装置は、
誘電体板から成る誘電体層と、
前記誘電体層の表面に位置し、周波数が透過周波数である電磁波を第1層透過波として透過させ、かつ、周波数が前記透過周波数とは異なる電磁波を透過させない第1透過層と、
前記誘電体層の裏面に位置し、前記第1層透過波の前記第1透過層への入射角が電磁波の前記第1透過層への入射角の範囲を示す第2層透過範囲内に収まる場合に前記第1層透過波を第2層透過波として透過させ、かつ、前記第1透過層への入射角が前記第2層透過範囲内に収まらない場合に前記第1層透過波を透過させない第2透過層と
を有するレドームと、
前記第2透過層と対面しており、かつ、前記第2層透過波を受信するアンテナと
を備え、
前記第1層透過波の前記第1透過層への入射角は、電磁波の前記第1透過層への入射角の範囲を示す第1層透過範囲内に収まり、
前記第2層透過範囲は、前記第1層透過範囲に含まれ、
前記第2層透過範囲は、前記第1層透過範囲よりも小さい。
本開示によれば、第2透過層は、電磁波の第1透過層への入射角が第2層透過範囲内に収まる場合に電磁波を透過させ、かつ、電磁波の第1透過層への入射角が第2層透過範囲内に収まらない場合に電磁波を透過させない。
従って、本開示によれば、通信領域外に位置するETC車載器からの電波を通さず、通信領域内に位置するETC車載器からの電波を受信することにより、マルチパスを防ぐことができる。
実施の形態1に係る通信装置100の構成例。 実施の形態1に係るレドーム200とアンテナ310との構成例。 実施の形態1に係るレドーム200の構成例であり、(a)は第1透過層210と第2透過層220とが電磁波を透過させる例、(b)は第1透過層210が電磁波を透過させ第2透過層220が電磁波を透過させない例、(c)は第1透過層210が電磁波を透過させない例。 実施の形態1に係る通信装置100を備える料金所においてマルチパスが発生しない例。 実施の形態1に係る通信装置100を備える料金所においてマルチパスが発生する例。 実施の形態1に係る通信装置100を備えるフリーフローETCにおいてマルチパスが発生する例。 電波吸収体を設置している料金所の例。
実施の形態1.
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係る通信装置100の構成例を示している。通信装置100は、本図に示すように、レドーム(レーダードーム)200と、無線装置300とを備える。
通信装置100は、移動体が通過し得る場所、又は、移動体が通過し得る場所の周囲に設置される。通信装置100は、移動体が備える機器、又は、移動体が有する機器と通信することができる。通信装置100が設置される場所は、具体例として、道路、道路の周囲、駐車場、港、又は、空港である。通信装置100は、移動体に搭載していても良い。移動体は、具体例として、自動車、船舶、飛行体、ロボット、又は、人間である。通信装置100は、人間が有するスマートフォン等の通信機器と通信しても良い。通信装置100と移動体との間で通信する情報は、どのようなものであっても良い。通信装置100は、具体例として、移動体のユーザから料金を収受するための情報を、移動体に送信し、かつ、移動体から受信する。通信装置100は、ETC(登録商標、Electronic
Toll Collection、電子料金収受)システム90に用いられても良い。ETCシステム90に言及する場合、特に断りがなければ、ETCシステム90は通信装置100を備えているものとする。ETCシステム90は、通信装置100と、ETC車載器とから成る。
通信装置100の外側は、典型的には、無線装置300を覆う容器である。容器は密閉されていなくても良い。容器の形状は、具体例として、略直方体、多面体、又は、略円柱である。通信装置100の前面は、レドーム200である。通信装置100の側面と背面とには、典型的には、電磁波を透過しない、又は、電磁波を透過しにくい素材が用いられる。
無線装置300は、移動体と無線通信することができる。無線装置300は、レドーム200を透過した電磁波を受信することと、レドーム200を透過させて移動体に電磁波を送信することとができる。無線装置300は、電磁波を送信することができなくても良い。電磁波は、具体例として、電波である。電磁波の周波数は、どのような値であっても良い。
無線装置300は、本図に示すように、アンテナ310と、DIP320と、送信部330と、受信部340と、変復調部350とを備える。
アンテナ310は、第2透過層220と対面している。アンテナ310は、レドーム200を透過した電磁波を受信する。アンテナ310は、どのようなアンテナであっても良い。アンテナ310は、具体例として、ループアンテナである。
DIP(Diplexer)320は、送信経路と受信経路を電気的に分離する。DIP320は、アンテナ310と、送信部330と、受信部340と接続している。
送信部330は、アンテナ310に電磁波を送信する指示をする。
受信部340は、アンテナ310が受信した電磁波を変復調部350に伝える。
変復調部350は、電気信号を電磁波に変調する機能と、電磁波を電気信号に復調する機能とを有する。
無線装置300は、第2透過層220を一部が通過した電磁波の強さが一定以下である場合に、電磁波を受信していないものとしても良い。
図2は、レドーム200と、アンテナ310との構成例を示している。レドーム200は、周波数選択板(FSS:Frequency Selective Surface)である。レドーム200は、平面又は略平面を有する板を有する。レドーム200の表面は、第1透過層210である。レドーム200の裏面は、第2透過層220である。第1透過層210と第2透過層220とには、本例において、長方形の共振素子が2次元周期配列されている。
共振素子は、典型的には、金属エレメントである。金属エレメントは、小型の金属板である。金属エレメントのサイズと、形状とは、透過周波数211に従って適宜変更されて良い。金属エレメントの個数と、金属エレメントの厚みとは、適宜変更されて良い。隣り合う共振素子間の間隔は、適宜変更されて良い。共振素子の配置は、2次元周期配列でなくても良い。
アンテナ310には、本例において、パッチアンテナが2次元周期配列されている。
図3は、レドーム200の構成例を示している。本図の(a)は、第1透過層210と第2透過層220とが電磁波を透過させる例である。本図の(b)は、第1透過層210が電磁波を透過させ、第2透過層220が電磁波を透過させない例である。本図の(c)は、第1透過層210が電磁波を透過させない例である。
レドーム200は、本図に示すように、第1透過層210と、第2透過層220と、誘電体層230とを有する。レドーム200は、他の部品等を備えても良い。
第1透過層210は、誘電体層230の表面に位置し、かつ、第1層透過波を透過させる。第1層透過波は、周波数が透過周波数211である電磁波である。第1層透過波の第1透過層210への入射角は、第1層透過範囲212内に収まる。第1層透過範囲212は、電磁波の第1透過層210への入射角の範囲を示す。第1透過層210は、電磁波を透過層透過電磁波として透過させる。入射角は、特に断りがなければ、電磁波が第1透過層210に入射する角度を指す。入射角は、電磁波の伝搬経路と、電磁波が第1透過層210に入射した点の接平面の垂線とが成す角度である。
第1透過層210は、周波数が透過周波数211とは異なる電磁波を透過させない。第1透過層210は、第1透過層210への入射角が第1層透過範囲212内に収まらない電磁波を透過させない。
第1透過層210は、共振素子を第1共振素子として有する。
第2透過層220は、第1透過層210と同様である。第2透過層220と、第1透過層210との差異を以下で説明する。
第2透過層220は、誘電体層230の裏面に位置し、かつ、第2層透過波入射角を透過させる。第2層透過波は、第1層透過波であり、かつ、第1透過層210への入射角が第2層透過範囲213内に収まる電磁波である。第2透過層220は、第1層透過波を第2層透過波として透過させる。第2層透過範囲213は、電磁波の第1透過層210への入射角の範囲を示す。
第1層透過波の第1透過層210への入射角が第2層透過範囲213内に収まらない場合に、第2透過層220は、第1層透過波入射角を透過させない。第2透過層220が第1層透過波を反射した場合に、誘電体層230が第1層透過波を吸収しても良い。
第2透過層220は、第1共振素子とは異なる共振素子を第2共振素子として有する。第1共振素子と、第2共振素子とには、共通する部分があっても良い。第1共振素子と、第2共振素子とは、それぞれ2次元周期配列された複数の共振素子であっても良い。第1共振素子と、第2共振素子とは、それぞれ金属から成っても良い。
第2層透過範囲213は、第1層透過範囲212に含まれる。第2層透過範囲213は、第1層透過範囲212よりも小さい。第1層透過範囲212と、第2層透過範囲213との具体例は、図3に示されている。
第1層透過範囲212は、第1透過層210の角度特性により定まる。第2層透過範囲213は、第2透過層220の角度特性により定まる。第1層透過範囲212は、第1透過層210の共振素子の配置によって定められても良い。第2層透過範囲213は、第2透過層220の共振素子の配置によって定められても良い。
第1透過層210は、典型的には透過特性を有する。第1透過層210の透過特性は、入射角が第1層透過範囲212に収まる場合において発揮される。第1層透過範囲212は、0°から90°までであっても良い。
第2透過層220は、典型的には反射特性を有する。第2透過層220の反射特性は、少なくとも、入射角が第1層透過範囲212に収まる場合、かつ、入射角が第2層透過範囲213に収まらない場合において発揮される。電磁波の第2透過層220への入射角が第1層透過範囲212に収まらない場合において、第2透過層220の反射特性は発揮されなくても良い。
第1層透過範囲212が0°以上θ以下であり、第2層透過範囲213が0°以上θ以下であるものとする。第1透過層210の透過特性は、入射角がθに近付くにつれて小さくなり、かつ、入射角がθのときに所定の閾値に達しても良い。第2層透過範囲213の反射特性は、入射角がθに近づくにつれて大きくなり、かつ、入射角がθのときに所定の閾値に達しても良い。
透過周波数211は、第1透過層210と第2透過層220とが透過させることができる電磁波の周波数である。透過周波数211は、1つの周波数であっても良く、ある範囲内の周波数であっても良い。当該ある範囲は、連続する範囲でなくても良い。なお、電磁波を透過させることには、電磁波を減衰して透過させることが含まれる。電磁波を透過させないことには、電磁波を大幅に減衰することと、電磁波を散乱させることと、電磁波を部分的に反射することとが含まれる。
図3の(a)において、電磁波の周波数は透過周波数211であり、かつ、電磁波の第1透過層210への入射角が第1層透過範囲212内に収まっている。そのため、第1透過層210は、電磁波を透過させる。
また、入射角が第2層透過範囲213内に収まっている。そのため、第2透過層220は、電磁波を透過させる。
本図の(b)において、電磁波の周波数は透過周波数211であり、かつ、電磁波の第1透過層210への入射角が第1層透過範囲212内に収まっている。そのため、第1透過層210は、電磁波を透過させる。
しかしながら、入射角が第2層透過範囲213に収まっていない。そのため、第2透過層220は、電磁波を透過させない。
本図の(c)において、電磁波の周波数が透過周波数211であるものの、電磁波の第1透過層210への入射角が第1層透過範囲212に収まっていない。そのため、第1透過層210は、電磁波を透過させない。
誘電体層230は、誘電体板から成る。誘電体の素材は、具体例として、プラスチック、又は、セラミックである。
***動作の説明***
ETCシステム90の動作を、マルチパスが発生しない場合と、マルチパスが発生する場合とに分けて説明する。マルチパスは、通信装置100が誤って通信することである。マルチパスは、通信装置100がETC通信領域95外に位置する車載器と通信することである。ETC通信領域95は、ETCシステム90が備える通信装置100が通信すべき領域である。通信装置100は、ETC通信領域95内のETC車載器と適切に通信するべきである。通信装置100は、ETC通信領域95外のETC車載器と適切に通信するべきではない。ETC通信領域95は、定まった領域でなくても良い。ETC通信領域95は、車載器が設置される位置を考慮して形成された3次元空間であっても良い。ETC通信領域95外の領域であって、ETCシステム90が備える通信装置100がETC車載器と通信することができる領域を、ETC誤通信領域96と呼ぶ。通信は、送信のみ及び受信のみを含む。
ETC通信領域95は、典型的には、楕円形状の領域である。ETC通信領域95は、第2層透過範囲213に応じて定まる。ETC通信領域95外の領域は、典型的には、ETC通信領域95の外側の領域である。
第2層透過範囲213は、ETC通信領域95内の電波を透過させ、ETC通信領域95外からの電波を透過させないよう設定される。ETC通信領域95外から送信された電波が第1透過層210に入射する際の入射角は、典型的には、第2層透過範囲213に収まらない。
ETC車載器が送信した電波を車載器送信波と表現する。無線機が送信した電波を無線機送信波と表現する。車載器送信波は、ETC車載器が無線装置300と通信するための電波である。車載器送信波の周波数は、透過周波数211である。無線機送信波は、無線装置300がETC車載器と通信するための電波である。
図4は、通信装置100を備える料金所において、マルチパスが発生しない場合の例を示している。料金所に言及する場合、特に断りがなければ、有料自動車道路の料金所を指す。自動車は、ETC車載器を備えているものとする。トラックは、車両レーンL1を走行している。
本図に従って、マルチパスが発生しない場合のETCシステム90の動作を説明する。
まず、無線装置300は、無線機送信波を発信する。無線機送信波は、レドーム200を通過し、ETC通信領域95内のトラックが備えているETC車載器に到達する。
次に、トラックが備えているETC車載器は、無線装置300から無線機送信波を受信し、かつ、無線機送信波に従ってETCシステム90に車載器送信波を送信する。
次に、第1透過層210は、車載器送信波を透過させる。車載器送信波の周波数が透過周波数211であり、かつ、車載器送信波の第1透過層210への入射角が第1層透過範囲212内に収まっているためである。
次に、第2透過層220は、車載器送信波を透過させる。車載器送信波の入射角が第2層透過範囲213に収まっているためである。
次に、アンテナ310は、車載器送信波を受信する。
図5は、通信装置100を備える料金所において、マルチパスが発生する場合の例を示している。トラックは、車両レーンL1を走行している。乗用車は、車両レーンL2を走行している。本図に従って、マルチパスが発生する場合のETCシステム90の動作を説明する。
まず、無線装置300は、無線機送信波を発信する。無線機送信波は、レドーム200を通過し、ETC通信領域95内のトラックに反射し、かつ、ETC通信領域95外の乗用車が備えているETC車載器に到達する。
次に、乗用車が備えているETC車載器は、無線装置300から無線機送信波を受信し、かつ、無線機送信波に従ってETCシステム90に車載器送信波を送信する。
次に、第1透過層210は、車載器送信波を透過させる。車載器送信波の周波数が透過周波数211であり、かつ、車載器送信波の第1透過層210への入射角が第1層透過範囲212内に収まっているためである。
次に、第2透過層220は、車載器送信波を反射する。車載器送信波の入射角が第2層透過範囲213内に収まっていないためである。
反射された車載器送信波は、誘電体層230内で熱エネルギーに変換される。
本例において、アンテナ310は、車載器送信波を受信しない。
図6は、通信装置100を備えるフリーフローETCにおいて、マルチパスが発生する場合の例を示している。フリーフローETCは、通信装置100が通常走行している自動車が備えるETC車載器と通信することにより、自動車のユーザから料金を徴収するシステムである。本例においても、図5に示す例と同様に、第1透過層210は車載器送信波を透過させ、第2透過層220は車載器送信波を反射する。
***実施の形態1の効果の説明***
以上のように、本実施の形態に係るETCシステム90によれば、第1透過層210は、第1層透過波を透過させる。しかし、第1層透過波が第1透過層210に第2層透過範囲213に収まらない入射角で入射した場合に、第2透過層220は、第1層透過波を透過させない。即ち、本実施の形態に係る通信装置100は、ETC通信領域95内に位置するETC車載器が送信した電磁波を受信し、かつ、ETC通信領域95外に位置するETC車載器が送信した電磁波を受信しない。そのため、本実施の形態に係るETCシステム90は、電波吸収体を用いず、かつ、複数のアンテナを連携させて入射角を算出することなく、マルチパスを防ぐことができる。
また、本実施の形態に係るETCシステム90は電波吸収体を用いない。図7は、電波吸収体が設置された料金所の例である。図7は、料金所の屋根に電波吸収体を設置する例と、料金所のガントリーに電波吸収体を設置する例とを示している。本実施の形態に係るETCシステム90において、電波吸収体を設置するための工事が不要であり、電波吸収体を設置するために料金所を閉鎖する必要がない。従って、本実施の形態に係るETCシステム90は、比較的安価で設置され、かつ、比較的短時間で設置されることができる。
***他の構成***
<変形例1>
第1透過層210と、第2透過層220との少なくとも一方は、複数種類の共振素子を備えていても良い。
具体例として、誘電体層230の一部の領域の表面は共振素子A1であり、A1を備えている領域に対応する裏面はA1に対応する共振素子A2である。誘電体層230の他の領域の表面は共振素子B1であり、B1を備えている領域に対応する裏面は共振素子B1に対応する共振素子B2である。
本変形例に係る通信装置100は、複数種類の周波数の電磁波に対応することができる。
<変形例2>
通信装置100の外観が略多面体であり、レドーム200が複数面に設置されていても良い。
本変形例において、具体例として、通信装置100の外側の2面がレドームを備えており、2つのレドーム200がそれぞれ異なる車両レーンに向いており、各車両レーンに、それぞれのレドーム200に対応するETC通信領域95が形成される。
本変形例において、無線装置300は、複数のETC通信領域95に対応するために、複数のアンテナ310を備えていても良い。
***他の実施の形態***
実施の形態1について説明したが、本実施の形態のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、本実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、本実施の形態は、必要に応じて種々の変更がなされても構わず、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施されても構わない。
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本開示と、その適用物と、用途の範囲とを制限することを意図するものではない。
90 ETCシステム、95 ETC通信領域、96 ETC誤通信領域、100 通信装置、200 レドーム、210 第1透過層、211 透過周波数、212 第1層透過範囲、213 第2層透過範囲、220 第2透過層、230 誘電体層、300 無線装置、310 アンテナ、320 DIP、330 送信部、340 受信部、350 変復調部、L1 車両レーン、L2 車両レーン。

Claims (5)

  1. 誘電体板から成る誘電体層と、
    前記誘電体層の表面に位置し、周波数が透過周波数である電磁波を第1層透過波として透過させ、かつ、周波数が前記透過周波数とは異なる電磁波を透過させない第1透過層と、
    前記誘電体層の裏面に位置し、前記第1層透過波の前記第1透過層への入射角が電磁波の前記第1透過層への入射角の範囲を示す第2層透過範囲内に収まる場合に前記第1層透過波を第2層透過波として透過させ、かつ、前記第1透過層への入射角が前記第2層透過範囲内に収まらない場合に前記第1層透過波を透過させない第2透過層と
    を有するレドームと、
    前記第2透過層と対面しており、かつ、前記第2層透過波を受信するアンテナと
    を備え、
    前記第1層透過波の前記第1透過層への入射角は、電磁波の前記第1透過層への入射角の範囲を示す第1層透過範囲内に収まり、
    前記第2層透過範囲は、前記第1層透過範囲に含まれ、
    前記第2層透過範囲は、前記第1層透過範囲よりも小さい通信装置。
  2. 前記第1透過層は、共振素子を第1共振素子として有し、
    前記第2透過層は、前記第1共振素子とは異なる共振素子を第2共振素子として有する請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1共振素子と、前記第2共振素子とは、それぞれ2次元周期配列された複数の共振素子である請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記第1共振素子と、前記第2共振素子とは、それぞれ金属から成る請求項2又は3に記載の通信装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置を備える電子料金収受システム。
JP2020073464A 2020-04-16 2020-04-16 通信装置、及び、電子料金収受システム Active JP7285801B2 (ja)

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