JP2021169124A - 無機鋳型および中子の造型方法 - Google Patents

無機鋳型および中子の造型方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021169124A
JP2021169124A JP2021118311A JP2021118311A JP2021169124A JP 2021169124 A JP2021169124 A JP 2021169124A JP 2021118311 A JP2021118311 A JP 2021118311A JP 2021118311 A JP2021118311 A JP 2021118311A JP 2021169124 A JP2021169124 A JP 2021169124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casting sand
inorganic
sand
mold
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021118311A
Other languages
English (en)
Inventor
義明 小林
Yoshiaki Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Keiso Co Ltd
Original Assignee
Osaka Keiso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Keiso Co Ltd filed Critical Osaka Keiso Co Ltd
Priority to JP2021118311A priority Critical patent/JP2021169124A/ja
Publication of JP2021169124A publication Critical patent/JP2021169124A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】 コールドボックスやシェルモールド、フランを始めとする有機粘結剤を使用した鋳物砂と一緒に再生処理を行うことが可能な無機鋳型および中子の造型方法を提供する。【解決手段】 組成としてSiO2が70%以上の鋳物砂に、無機粘結剤として珪酸ナトリウムまたは珪酸カリウムを鋳物砂に対して3.0%〜15.0%の範囲で配合し、添加剤として流動パラフィンを鋳物砂に対して0.1%〜5.0%、カオリンの無水物である焼成カオリンを鋳物砂に対して3.0%〜10.0%配合し、混合したのち、造型用型に充填し硬化して得られる無機鋳型および中子の造型方法。

Description

本発明は、有機粘結剤を使用した鋳物砂と一緒に再生処理を行うことが可能な無機鋳型および中子の造型方法に関する。
有機粘結剤または無機粘結剤を使用した鋳物砂の再生処理については、それぞれの粘結剤において再生砂を生成する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、無機粘結剤を使用した鋳物砂から再生砂を生成する方法が開示されている(例えば、特願平5−160436号参照)。特許文献2には、無機粘結剤を使用した鋳物砂から再生砂を生成する方法が開示されている(例えば、特願平6−138190号参照)。
特願平5−160436号 特願平6−138190号
発明者は、鋳物砂の再生処理に関して、以下の課題を見出した。
現在、鋳物砂の再生処理は有機粘結剤を使用した鋳物砂および無機粘結剤を使用した鋳物砂がそれぞれ異なる方法で再生処理が行われている。
有機粘結剤を使用した鋳物砂と無機粘結剤を使用した鋳物砂とを一緒に再生処理することができれば、再生処理の効率化や既存設備の有効利用、処理コストの減少また鋳造における有機中子と無機中子との同時併用もできるようになるが、無機粘結剤は、再生処理中にブロッキングが起こるおそれがあり、具体的には焙焼工程でブロッキングが起こるおそれが大きいために、有機粘結剤を使用した鋳物砂と一緒に再生処理を行うことは極めて困難を要する。
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、有機粘結剤を使用した鋳物砂と一緒に再生処理を行っても、ブロッキングすることなく再生処理ができる無機鋳型および中子の造型方法を提供することを目的とする。
上記課題は、以下の手段により解決される。
組成としてSiOが70%以上の鋳物砂に、無機粘結剤として珪酸ナトリウムまたは珪酸カリウムを鋳物砂に対して3.0%〜15.0%の範囲で配合し、添加剤として流動パラフィンを鋳物砂に対して0.1%〜5.0%、カオリンの無水物である焼成カオリンを鋳物砂に対して3.0%〜10.0%配合し、混合したのち、造型用型に充填し硬化して得られる無機鋳型および中子の造型方法。
本発明により、有機粘結剤を使用した鋳物砂と無機粘結剤を使用した鋳物砂とを一緒に再生処理を行うことができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態)
本実施形態では、組成としてSiOが70%以上の鋳物砂に、無機粘結剤として珪酸ナトリウムまたは珪酸カリウムを鋳物砂に対して3.0%〜15.0%の範囲で配合し、添加剤として流動パラフィンを鋳物砂に対して0.1%〜5.0%、カオリンの無水物である焼成カオリンを鋳物砂に対して3.0%〜10.0%配合し、混合したのち、造型用型に充填し硬化して無機鋳型および中子を造型する。
鋳物砂は組成としてSiOが70%以上が好ましく、更に90%以上がより好ましい。
無機粘結剤としての珪酸ナトリウムおよび珪酸カリウムの配合量は、鋳物砂に対して3.0%〜15.0%が好ましく、5.0〜10.0%がより好ましい。
流動パラフィンの配合量は、鋳物砂に対して0.1%〜5.0%が好ましく、0.5%〜2.0%がより好ましい。
カオリンの無水物である焼成カオリンの配合量は、鋳物砂に対して3.0%〜10.0%が好ましく、5.0%〜8.0%がより好ましい。
無機鋳型および中子の硬化方法は、従来公知の硬化方法が用いられ、造型用型の加熱による硬化方法、造型用型内への熱風吹込みまたはCOガス吹込みによる硬化方法が使用できる。
本実施例では、有機粘結剤を使用した中子と、組成としてSiOが70%以上の鋳物砂に無機粘結剤として3号珪酸ナトリウムを配合し、添加剤として流動パラフィンおよび焼成カオリンを配合した混合物を造型用型に充填し硬化して造型した無機中子とをそれぞれ50gずつ3mm〜5mm程度の大きさに解砕し合計100gの混合サンプルを作成した。耐熱容器に混合サンプルを充填したのち、焼成炉にて700℃で30分間焼成を行った。常温に戻したのち混合サンプルを355μmの網目の篩にかけて通過率の測定を行った。なお、鋳物砂はあらかじめ355μmの網目の篩にかけ、355μm以上の鋳物砂を取り除いたものを使用した。
有機粘結剤としてシェルモールドを使用した中子と、組成としてSiOが99%の鋳物砂に流動パラフィンを0.6%、3号珪酸ナトリウムを9.0%、焼成カオリンを6.1%の順序で攪拌しながら配合した混合物を造型用型に充填し硬化した無機中子をそれぞれ50gずつ3mm〜5mm程度の大きさに解砕し合計100gの混合サンプルを作成した。混合サンプルを耐熱容器に充填したのち、焼成炉にて700℃で30分間焼成を行った。常温に戻したのち混合サンプルを355μmの網目の篩にかけて通過率の測定を行った。
有機粘結剤としてシェルモールドを使用した中子と、組成としてSiOが75%の鋳物砂に流動パラフィンを0.6%、3号珪酸ナトリウムを9.0%、焼成カオリンを6.1%の順序で攪拌しながら配合した混合物を使用して、実施例1と同様な測定を行った。
有機粘結剤としてコールドボックスを使用した中子と、組成としてSiOが99%の鋳物砂に流動パラフィンを0.6%、3号珪酸ナトリウムを9.0%、焼成カオリンを6.1%の順序で攪拌しながら配合した混合物を使用して、実施例1と同様な測定を行った。
有機粘結剤としてコールドボックスを使用した中子と、組成としてSiOが75%の鋳物砂に流動パラフィンを0.6%、3号珪酸ナトリウムを9.0%、焼成カオリンを6.1%の順序で攪拌しながら配合した混合物を使用して、実施例1と同様な測定を行った。
(比較例1) 有機粘結剤としてシェルモールドを使用した中子と、組成としてSiOが99%の鋳物砂に3号珪酸ナトリウムを9.0%配合し、添加剤は配合せずに、実施例1と同様な測定を行った。
(比較例2) 有機粘結剤としてシェルモールドを使用した中子と、組成としてSiOが75%の鋳物砂に3号珪酸ナトリウムを9.0%、焼成カオリンを6.1%配合し、実施例1と同様な測定を行った。
(比較例3) 有機粘結剤としてシェルモールドを使用した中子と、組成としてSiOが75%の鋳物砂に流動パラフィンを0.6%、3号珪酸ナトリウムを9.0%配合し、実施例1と同様な測定を行った。
(比較例4) 有機粘結剤としてシェルモールドを使用した中子と、組成としてSiOが30%の鋳物砂に流動パラフィンを0.6%、3号珪酸ナトリウムを9.0%、焼成カオリンを6.1%の順序で攪拌しながら配合した混合物を使用して、実施例1と同様な測定を行った。
(比較例5) 有機粘結剤としてコールドボックスを使用した中子と、組成としてSiOが30%の鋳物砂に流動パラフィンを0.6%、3号珪酸ナトリウムを9.0%、焼成カオリンを6.1%の順序で攪拌しながら配合した混合物を使用して、実施例1と同様な測定を行った。
(評価方法)
1.ブロッキング状況の確認
実施例1〜4および比較例1〜5にて作成した混合サンプルを355μmの網目の篩に かけ通過率の測定を行い、通過率が99%以上の場合を○、通過率99%未満の場合を ×とし、評価を行った。
(評価)
ブロッキング状況について実施例1〜4および比較例1〜5の結果を表1に示す。
Figure 2021169124
(総合評価)
本発明である実施例1〜4は、組成としてSiOが70%以上の鋳物砂を使用した無機中子の例である。実施例1〜4の全てにおいてブロッキングが見られなかった。
比較例1〜5は、添加剤の配合無しまたは組成としてSiOが70%以下の鋳物砂を使用した無機中子の例である。比較例1〜5の全てにおいてブロッキングが見られた。

Claims (1)

  1. 組成としてSiOが70%以上の鋳物砂に、無機粘結剤として珪酸ナトリウムまたは珪酸カリウムを鋳物砂に対して3.0%〜15.0%の範囲で配合し、添加剤として流動パラフィンを鋳物砂に対して0.1%〜5.0%、カオリンの無水物である焼成カオリンを鋳物砂に対して3.0%〜10.0%配合し、混合したのち、造型用型に充填し硬化して得られる無機鋳型および中子の造型方法。
JP2021118311A 2021-06-09 2021-06-09 無機鋳型および中子の造型方法 Pending JP2021169124A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021118311A JP2021169124A (ja) 2021-06-09 2021-06-09 無機鋳型および中子の造型方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021118311A JP2021169124A (ja) 2021-06-09 2021-06-09 無機鋳型および中子の造型方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021169124A true JP2021169124A (ja) 2021-10-28

Family

ID=78149943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021118311A Pending JP2021169124A (ja) 2021-06-09 2021-06-09 無機鋳型および中子の造型方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021169124A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022001384A (ja) * 2021-09-15 2022-01-06 大阪硅曹株式会社 無機粘結剤コーテッドサンド

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11504859A (ja) * 1994-03-25 1999-05-11 アシュランド インコーポレーテッド 熱硬化性鋳物用結合剤系
CN106077439A (zh) * 2016-08-18 2016-11-09 江阴联华铸造有限公司 一种火车铝合金铸件铸造用易溃散水玻璃芯砂及其制备方法
CN106734857A (zh) * 2016-12-16 2017-05-31 池州恒和精密机械有限公司 一种砂型铸造用型砂添加剂
JP2020516460A (ja) * 2017-04-07 2020-06-11 ヒュッテネス−アルベルトゥス ヒェーミッシェ ヴェルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 鋳型、中子およびそれから再生される金型母材を製造する方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11504859A (ja) * 1994-03-25 1999-05-11 アシュランド インコーポレーテッド 熱硬化性鋳物用結合剤系
CN106077439A (zh) * 2016-08-18 2016-11-09 江阴联华铸造有限公司 一种火车铝合金铸件铸造用易溃散水玻璃芯砂及其制备方法
CN106734857A (zh) * 2016-12-16 2017-05-31 池州恒和精密机械有限公司 一种砂型铸造用型砂添加剂
JP2020516460A (ja) * 2017-04-07 2020-06-11 ヒュッテネス−アルベルトゥス ヒェーミッシェ ヴェルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 鋳型、中子およびそれから再生される金型母材を製造する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022001384A (ja) * 2021-09-15 2022-01-06 大阪硅曹株式会社 無機粘結剤コーテッドサンド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105964891B (zh) 一种具有高流动性的磷酸盐无机粘结剂砂及其制备方法
JP5418950B2 (ja) 中子砂又は鋳物砂、中子砂又は鋳物砂の製造方法、鋳型部品の製造方法、鋳型部品、及び中子砂又は鋳物砂の使用方法
RU2566108C2 (ru) Формовочные смеси, содержащие сульфатные и/или нитратные соли, и их применение
JPH0734970B2 (ja) 水分散可能な型その型の製造方法及びその型を使用する鋳造方法
CZ274398A3 (cs) Formovací písek vhodný pro výrobu jader a kokil
JP4315685B2 (ja) 鋳物サンドコア及びそのための膨張制御方法
JP2020514078A (ja) 高圧ダイカストにおける鋳造用中子のための組成物及び方法
KR960702361A (ko) 주조 주형 및 코어의 제조에 사용된 재생 모래의 성질을 개선시키는 방법(a method of improving the properties of reclaimed sand used for the production of foundry moulds and cores)
JP2021169124A (ja) 無機鋳型および中子の造型方法
JP2005224833A (ja) 鋳造用鋳型及びその製造方法
CN114080284B (zh) 铸造用砂再生方法
CN111718175B (zh) 一种co2硬化无机粘结剂及其制备方法
CN108672648A (zh) 一种铸造砂型用粘结剂、制备方法及应用
JP2016107275A (ja) 消失模型用塗型剤組成物
JPH0824996B2 (ja) 水溶性中子及びその製造方法
US3330674A (en) Molding composition containing iron oxide and starch
JPH11188454A (ja) 鋳型用砂
JP2021104544A (ja) 鋳型および中子の造型方法
RU2098379C1 (ru) Теплоизоляционный состав
JP2014018851A (ja) 中子の製造方法および中子
KR101866670B1 (ko) 소실 모형용 도형제 조성물
JP5971553B2 (ja) 鋳型及び鋳型の製造方法
JP6242212B2 (ja) 鋳型用組成物の製造方法、及び鋳型の製造方法
RU2748251C1 (ru) Способ изготовления керамических форм и стержней по постоянным моделям
JP6449644B2 (ja) 消失模型用塗型剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210609

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210921

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220322