JP2021167924A - 調光ユニット、調光部材及び調光ユニットの製造方法 - Google Patents

調光ユニット、調光部材及び調光ユニットの製造方法 Download PDF

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【課題】調光層の側端面からの液晶の蒸発を安定して抑制する。【解決手段】調光ユニット20は、第1電極付き基材30と、第2電極付き基材40と、第1電極付き基材30及び第2電極付き基材40との間に配置された調光層50と、少なくとも調光層50の側端面50eを覆う封止材27と、を備える。第1電極付き基材30は、第1電極33と、第1電極33を支持する第1基材31と、を有する。第2電極付き基材40は、第1電極33から離間した第2電極43と、第2電極43を支持する第2基材41と、を有する。第1電極付き基材30は、調光層50と対面する中心部39と、中心部39を取り囲む外周部38と、を有する。調光層50は、第1電極33と第2電極43との間に電圧を印加することで透明状態と不透明状態とを切り換え可能である。封止材27は、外周部38に支持されるように設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、調光ユニット、調光ユニットを有する調光部材及び調光ユニットの製造方法に関する。
従来、特許文献1に示すような、透明状態及び不透明状態を切り替え可能な調光ユニットが知られている。特許文献1に示す調光ユニットは、例えば液晶を利用した調光層を有している。液晶を利用した調光ユニットは、電圧の印加により、透明状態及び不透明状態を切り換えることができる。このような調光ユニットは、透明状態及び不透明状態との間の切り換えの応答が早いという利点がある。調光ユニットは、例えば窓等の仕切部材の透明部分に貼合して用いられる。
液晶を利用した調光層は、特に高温に晒されると、その側端面から液晶が蒸発してしまい、調光層から液晶が失われてしまうことがある。調光層から液晶が失われると、調光ユニットに、特にその端部において、透明状態と不透明状態とを適切に切り換えられない不具合が生じ得る。したがって、調光層の側端面からの液晶の蒸発を規制することが求められる。調光層の側端面から液晶が蒸発してしまうことを規制するため、特許文献1に示す調光ユニットは、調光層の側端面を覆って封止する封止材を含んでいる。
特開2014−182287号公報
しかしながら、調光層の側端面は狭い領域である。このため、特許文献1に記載されているような封止材は、調光層の側端面に沿って設ける必要があるため、特に大型の調光ユニットに適切に設けることは困難である。また、封止材は調光層等の側端面でのみ他の部材と接しているため、封止材の接合強度が弱く、したがって封止材が調光ユニットから脱落しやすい。すなわち、調光層の側端面を安定して封止することができない。このように、調光層の側端面からの液晶の蒸発を安定して抑制することは困難である。本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、調光層の側端面からの液晶の蒸発を安定して抑制することを目的とする。
本発明の調光ユニットは、
第1電極と、前記第1電極を支持する第1基材と、を有する第1電極付き基材と、
前記第1電極から離間した第2電極と、前記第2電極を支持する第2基材と、を有する第2電極付き基材と、
前記第1電極付き基材と前記第2電極付き基材との間に配置された調光層と、
少なくとも前記調光層の側端面を覆う封止材と、を備え、
前記第1電極付き基材は、前記調光層と対面する中心部と、前記中心部を取り囲む外周部と、を有し、
前記調光層は、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することで透明状態と不透明状態とを切り換え可能であり、
前記封止材は、前記外周部に支持されるように設けられ、
前記封止材の前記調光層に対面する側とは反対側の側端面と前記第1電極付き基材の側端面とは、同一平面に位置する。
本発明の調光ユニットにおいて、前記封止材は、前記第2電極の側端面を覆ってもよい。
本発明の調光ユニットにおいて、平面視における前記封止材の前記調光層に対面する側とは反対側の側端面と前記調光層の側端面との間の最大の長さと最小の長さとの差は、5mm以下であってもよい。
本発明の調光部材は、
上述したいずれかの調光ユニットと、
前記調光ユニットに積層して設けられた粘着層と、
前記粘着層に剥離可能に設けられた剥離層と、を備える。
本発明の調光ユニットの製造方法は、
第1電極と前記第1電極を支持する第1基材とを有する第1電極付き基材と、前記第1電極から離間した第2電極と前記第2電極を支持する第2基材とを有する第2電極付き基材と、の間に前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することで透明状態と不透明状態とを切り換え可能な調光層を積層して積層体を作製する工程と、
前記積層体から前記第1電極付き基材を残したまま、前記第2電極付き基材及び前記調光層を周状に除去する工程と、
前記第1電極付き基材の外周部に支持されながら、少なくとも前記調光層の側端面を覆うように封止材を設ける工程と、
前記第1電極付き基材の一部及び前記封止材の一部を同時に除去する工程と、を備える。
本発明の調光ユニットの製造方法において、前記封止材は、前記第2電極の側端面を覆うように設けられてもよい。
本発明の調光ユニットの製造方法において、前記封止材は、平面視における前記封止材の前記調光層に対面する側とは反対側の側端面と前記調光層の側端面との間の最大の長さと最小の長さとの差が5mm以下となるように、その一部が除去されてもよい。
本発明によれば、調光層の側端面からの液晶の蒸発を安定して抑制することができる。
図1は、本発明の調光部材の平面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った調光部材の断面図である。 図3は、ガラスに貼合された調光ユニットの断面図である。 図4は、調光ユニットが有する調光層の一例を説明するための図であって、液晶分子が配向していない状態を示す断面図である。 図5は、調光ユニットが有する調光層の一例を説明するための図であって、液晶分子が配向した状態を示す断面図である。 図6は、調光ユニットが有する調光層の他の例を説明するための図であって、液晶分子が配向していない状態を示す断面図である。 図7は、調光ユニットが有する調光層の他の例を説明するための図であって、液晶分子が配向した状態を示す断面図である。 図8は、調光ユニット及び調光部材の製造方法を説明するための図であって、積層体の断面図である。 図9は、調光ユニット及び調光部材の製造方法を説明するための断面図である。 図10は、調光ユニット及び調光部材の製造方法を説明するための断面図である。 図11は、調光ユニットの製造方法を説明するための断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や、長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
さらに、「板面(フィルム面)」とは、対象となる板状(フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となる板状部材(フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。
図1には、本実施の形態の調光部材10の平面図が示されている。また、図2は、図1のII−II線に沿った調光部材10の断面図である。図1及び図2に示すように、調光部材10は、調光ユニット20と、調光ユニット20に積層して設けられた粘着層15と、粘着層15に積層されて設けられた剥離層13と、を有している。調光ユニット20は、電圧の印加により、透明状態及び不透明状態を切り換え可能となっている。剥離層13は、粘着層15から剥離可能になっている。調光部材10から剥離層13を剥離することで、粘着層15を介して調光ユニット20を他の部材に容易に貼合することができる。調光部材10は、板状の部材であり、その厚さは、例えば0.3mm以上1mm以下である。なお、図1に示された例において、調光部材10は、平面視において矩形形状であるが、これに限らず、貼合する部分の形状等に合わせて任意の形状とすることができる。
なお、透明状態とは、調光ユニット20を介して一方の側から他方の側を観察可能な状態のことをいい、不透明状態とは、調光ユニット20を介して一方の側から他方の側を観察できない状態のことをいう。したがって、不透明状態には、光を拡散透過する状態や光を遮光する状態が含まれる。
剥離層13は、調光部材10から剥離されて取り除かれることで、粘着層15を介して調光ユニット20を他の部材に貼合させることを可能にする。剥離層13は、剥離されるまで、調光ユニット20が意図されずに他の部材に貼合されることを防止する。言い換えると、剥離層13は、剥離されるまで、調光ユニット20及び粘着層15を他の部材から保護している。剥離層13は、粘着層15の全面を覆っている。剥離層13は、フィルム状の部材であり、その厚さは、例えば25μm以上100μm以下である。このような剥離層13は、例えば離型処理PETからなる。
粘着層15は、調光ユニット20を剥離層13やガラス等に粘着させる。図3に示された例では、粘着層15を介して調光ユニット20がガラス5に貼合された状態が示されている。調光部材10から剥離層13を適切に剥離させるため、粘着層15は剥離層13に比べて調光ユニット20により強く粘着していることが好ましい。粘着層15は、調光ユニット20を剥離層13やガラス5等に粘着させるために、平面視において調光ユニット20の全体を覆っていることが好ましい。一方、粘着層15が他の部材に意図せずに粘着することを回避するため、粘着層15は、平面視において調光ユニット20からはみ出していないことが好ましい。すなわち、粘着層15は、平面視において調光ユニット20と同じ形状であることが好ましい。言い換えると、調光ユニット20の側端面、具体的には後述する調光ユニット20の第1電極付き基材30の側端面30eと封止材27の側端面27eと粘着層15の側端面15eとは、同一平面に位置することが好ましい。ここで、2つの側端面が同一平面に位置するとは、2つの側端面によって視認されるような段差が形成されていないことを意味する。すなわち、2つの側端面が同一面として視認されることを意味する。
また、粘着層15によって調光ユニット20の透明性が害されないよう、粘着層15は透明になっている。粘着層15の厚さは、透明性や粘着性等を考慮して適宜に設定されるが、例えば25μm以上500μm以下である。このような粘着層15は、例えばアクリルエラストマーからなる。なお、粘着層15の断面形状は、図示された例では平坦になっているが、これに限らず、湾曲していてもよい。また、図2及び図3に示された例では、粘着層15は、調光ユニット20の後述する第1電極付き基材30に積層されているが、第2電極付き基材40に積層されていてもよい。
調光ユニット20は、電圧の印加により、透明状態及び不透明状態を切り換えることができる。調光ユニット20の透明状態及び不透明状態は、例えばセンサによって検出された明るさに基づいて、自動で調節されてもよい。調光ユニット20は、例えば空間を区分けする部材に適用され得る。具体的な例として、調光ユニット20は、自動車、列車、船舶、飛行機等の移動体の窓や風防装置、建造物の外壁、内壁、扉等の建築物の窓、パーテションの一部分といった仕切部材の透明部分に貼合することで用いられる。
調光ユニット20は、例えばヘイズ値を制御することで、透明状態及び不透明状態を切り換えることができる。調光ユニット20のヘイズ値を低く調節することで、調光ユニット20に入射した光をほとんど拡散させずに透過させる透明状態にすることができ、調光ユニット20のヘイズ値を高く調節することで、調光ユニット20に入射した光を拡散させながら透過させる不透明状態にすることができる。なお、調光ユニット20は、ヘイズ値に限らず、他の光学的な特性を制御することで、透明状態及び不透明状態を切り換え可能であってもよい。
ここで、ヘイズ値は、可視光に関して、対象となる物体の全光線透過率に対する拡散透過率の比で表され、対象となる物体を透過する光の拡散率を意味する。なお、全光線透過率とは、対象となる物体へ入光する光の量に対する、対象となる物体を透過する光の量の割合である。拡散透過率とは、対象となる物体へ入光する光に対する、直進方向以外の方向に対象となる物体を透過する光の量、すなわち拡散されて透過する光の量の割合である。全光線透過率と拡散透過率は、JIS K 7361に準拠したヘイズメーター(例えば、村上色彩技術研究所製、製品番号:HM−150)によって測定することができる。なお、可視光とは、380nm以上780nm以下の波長を有した光を意味し、その透過率は測定波長380nm以上780nm以下の範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される。
図2及び図3によく示されているように、調光ユニット20は、第1電極付き基材30及び第2電極付き基材40と、第1電極付き基材30と第2電極付き基材40との間に配置された調光層50と、を有している。また、調光ユニット20は、第2電極付き基材40の後述する第2電極43の側端面43e及び調光層50の側端面50eを覆う封止材27をさらに有している。調光ユニット20は、全体として略フィルム状の部材であり、その厚さは、例えば100μm以上500μm以下である。
第1電極付き基材30は、第1電極33と、第1電極33を支持する第1基材31と、を有している。第1電極付き基材30は、調光層50を一方の側から支持しながら、調光層50の一方の側に第1電極33を配置する。すなわち、第1電極33は、第1基材31に沿って延びている。第1電極33は、第1基材31の調光層50に対面する側に設けられていることが好ましい。第1電極付き基材30は、調光層50に対面する中心部39と、中心部39を取り囲む外周部38と、を含んでいる。
第2電極付き基材40は、第2電極43と、第2電極43を支持する第2基材41と、を有している。第2電極付き基材40は、調光層50を他方の側から支持しながら、調光層50の他方の側に第2電極43を配置する。すなわち、第2電極43は、第2基材41に沿って延びている。第2電極43は、第2基材41の調光層50に対面する側に設けられていることが好ましい。第2電極付き基材40は、少なくとも調光層50に対面する位置に設けられている。
第1基材31及び第2基材41は、第1電極33及び第2電極43をそれぞれ適切に支持するための部材である。第1基材31及び第2基材41の材料は、可視光透過率が高いものを用いることが好ましい。このような第1基材31及び第2基材41としては、ガラスやポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロース等が例示できる。第1基材31及び第2基材41の可視光透過率は90%以上であることが好ましい。ここで、第1基材31及び第2基材41の可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JIS K 0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される。また、第1基材31及び第2基材41は、例えばポリエチレンテレフタレートの場合、30μm以上250μm以下の厚さを有していることが好ましい。このような厚みであると、強度及び光学特性に優れた第1基材31及び第2基材41を得ることができる。
第1電極33及び第2電極43は、互いに離間している。すなわち、第1電極33及び第2電極43は、電気的に直接接続されていない。第1電極33及び第2電極43は、図示しない配線等を介して外部電源に接続されることにより、電圧を印加されることができる。また、第1電極33及び第2電極43は、透視性が高く形成されている。第1電極33及び第2電極43は、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)等の透明な導電体によって形成される。あるいは、メッシュ状に複数の線状の導電体を配置して形成される。メッシュ状の導電体は、銀ナノワイヤー、銅、PEDOT等の導電体で形成される。第1電極33及び第2電極43の透視性が高いため、第1電極33及び第2電極43によって調光ユニット20の透明性が害されにくくなっている。
第1電極33及び第2電極43は、少なくとも調光層50に対面する位置に配置されている。第1電極33及び第2電極43は、第1基材31及び第2基材41の全体にわたって配置されていてもよいし、調光層50に対面する位置にのみ配置されていてもよい。
調光層50は、第1電極33と第2電極43との間に印加する電圧を制御することで、透明状態と非透明状態とを切り換えることができる。より詳しくは、調光層50は液晶分子51を含んでおり、電極33,43への電圧印加により調光層50に電場が形成されることで、液晶分子51の向きが変化する。そして、液晶分子51の向きによって、調光層50を透過する光の拡散の度合いが変化し得る。また異なる電圧を印加することによって、調光層50のヘイズ値を異なる値とすることができる。調光層50は、少なくとも2つの異なるヘイズ値をとることができる。このようにして、調光層50のヘイズ値を調節することで、透明状態と非透明状態とを切り換えることができる。
調光層50は、例えば、図4及び図5に示されたポリマー55中に分散配置される液晶分子51を有する高分子分散型液晶層(PDLC)や、図6及び図7に示された三次元の網目状に形成された樹脂からなるポリマーネットワーク57の内部に形成された空隙内に配置される液晶分子51を有する高分子ネットワーク型液晶層(PNLC)である。また、高分子分散型液晶層や高分子ネットワーク型液晶層には、電圧を印加していない状態でヘイズ値が低くなるノーマル型と、電圧を印加している状態でヘイズ値が低くなるリバース型がある。そして、調光層50は、特に限定されることなく、ノーマル型およびリバース型のいずれも採用することができる。
一例として図4及び図5に示された調光層50は、ノーマル型の高分子分散型液晶層となっている。この例において、調光層50は、樹脂硬化物からなるポリマー55と、ポリマー55中に形成された空間内の液晶材料53と、を有している。液晶材料53が収容される空間は、ポリマー55内に分散している。図4に示された電圧が印加されていない状態において、液晶分子51は、液晶材料53の収容空間を形成するポリマー55の壁面に沿うようになる。すなわち、液晶分子51の向きは揃っておらず、液晶分子51は配向していない。液晶分子51の短手方向の屈折率は、液晶材料53の屈折率と比較的大きく異なっている。したがって、調光層50を透過する光は、液晶材料53と液晶分子51との屈折率差によって屈折する。液晶材料53と液晶分子51との界面が不規則に形成されるため、光も不規則な方向に屈折する。すなわち、調光層50を透過する光は、拡散される。このように、電圧が印加されていない状態において、調光層50は高ヘイズ状態となり、透過する光を拡散させて不透明にする。
一方、図5に示された電圧が印加された状態において、液晶分子51は、液晶材料53の収容空間において電圧の印加によって生じた電場の方向に沿うようになる。すなわち、液晶分子51の向きが揃っており、液晶分子51は配向している。液晶分子51の長手方向の屈折率は、液晶材料53の屈折率と同一または近似する値となっている。したがって、調光層50を透過する光は、大きく屈折されることなく、したがって大きく拡散されることなく、調光層50を透過する。このように、電圧が印加されている状態において、調光層50は低ヘイズ状態となり、透明になる。
他の例として図6及び図7に示された調光層50は、ノーマル型の高分子ネットワーク型液晶層となっている。この例において、調光層50は、樹脂硬化物からなるポリマーネットワーク57と、ポリマーネットワーク57中に形成された空間内の液晶材料53と、を有している。図6に示された電圧が印加されていない状態において、液晶分子51は、液晶材料53の収容空間を形成するポリマーネットワーク57の壁面に沿うようになる。すなわち、液晶分子51の向きは揃っておらず、液晶分子51は配向していない。液晶分子51の短手方向の屈折率は、液晶材料53の屈折率と比較的大きく異なっている。したがって、調光層50を透過する光は、液晶材料53と液晶分子51との屈折率差によって屈折する。液晶材料53と液晶分子51との界面が不規則に形成されるため、光も不規則な方向に屈折する。すなわち、調光層50を透過する光は、拡散される。このように、電圧が印加されていない状態において、調光層50は高ヘイズ状態となり、透過する光を拡散させて不透明にする。
一方、図7に示された電圧が印加された状態において、液晶分子51は、液晶材料53の収容空間において電圧の印加によって生じた電場の方向に沿うようになる。すなわち、液晶分子51の向きは揃っており、液晶分子51は配向している。液晶分子51の長手方向の屈折率は、液晶材料53の屈折率と同一または近い値となっている。したがって、調光層50を透過する光は、大きく屈折されることなく、したがって大きく拡散されることなく、調光層50を透過する。このように、電圧が印加されている状態において、調光層50は低ヘイズ状態となり、透明になる。
以上のようにして、電圧の印加により、調光層50は、ヘイズ値が高い状態である高ヘイズ状態とヘイズ値が低い状態である低ヘイズ状態とを切り替えることができる。また、電極に印加される電圧の大きさを制御することで、液晶材料53中における液晶分子51の配向の程度を調節して、調光層50の状態を高ヘイズ状態と低ヘイズ状態との中間状態に調節することができる。
なお、上述したようなノーマル型の調光層50では、ポジ型の液晶分子51が用いられる。一方、リバース型の調光層50では、ネガ型の液晶分子51が用いられ、且つ、液晶分子51に対して配向規制力を発揮して垂直配向に維持し得る一対の配向膜によって調光層50が挟まれる。
また、調光層50は、二色性色素52を含んでいてもよい。図4乃至図7に示された例では、二色性色素52は、液晶分子51と同様に、ポリマー55中やポリマーネットワーク57の内部に形成された空隙内に配置されている。二色性色素52は、液晶分子51と同様に、電圧が印加されていない状態において、ポリマー55の壁面やポリマーネットワーク57の壁面に沿うようになる。このとき、調光層50は、高ヘイズ状態になり、さらに二色性色素52が有する色を呈するようになる。二色性色素52は、その材料によって様々な色を有することができるが、黒色であることが好ましい。一方、電圧が印加された状態において、二色性色素52は、電圧の印加によって生じた電場の方向に沿うようになる。このとき、調光層50は、低ヘイズ状態になり、且つ二色性色素52が有する色を呈しない。すなわち、調光層50は、透明になる。
封止材27は、調光層50の側端面50eから液晶が蒸発することを規制する。このため、封止材27は、少なくとも調光層50の側端面50eを覆っている。図示された例では、封止材27は、調光層50の側端面50eだけでなく、第2電極43の側端面43eも覆っている。したがって、封止材27は、図1に示されるように、平面視において第2電極43及び調光層50を周状に取り囲んでいる。また、封止材27によって調光ユニット20の透明性が害されないよう、封止材27は透明になっていることが好ましい。このような封止材27は、例えばUV硬化性アクリルオリゴマーからなる。
封止材27は、第1電極付き基材30の外周部38に支持されるように設けられている。封止材27は、外周部38において十分な面積で接している。したがって、封止材27は、十分な接合強度で設けられることができる。図2及び図3に示すように、調光ユニット20の断面において、封止材27が第1電極付き基材30の外周部38に接している部分の長さは、封止材27の厚さDより長くなっていることが好ましい。図示された例において、封止材27が第1電極付き基材30の外周部38に接している部分の長さは、封止材27の幅Wである。すなわち、封止材27の幅Wは、封止材27の厚さDより長くなっていることが好ましい。このような場合、封止材27は、従来に比べて脱落しにくく、安定して設けられることができる。
また、封止材27の厚さDは、第2電極付き基材40の厚さ及び調光層50の厚さの合計より薄くなっていることが好ましい。すなわち、封止材27は、調光ユニット20において第2電極付き基材40より突出していないことが好ましい。これにより、調光ユニット20の厚さが封止材27によって厚くならないようにできる。
なお、封止材27の厚さDとは、調光ユニット20のフィルム面の法線方向に沿った長さ、特に第1電極付き基材30の板面の法線方向に沿った長さのことを意味する。
封止材27の外側の側端面27e、言い換えると封止材27の調光層50に対面する側とは逆側の側端面27eと、第1電極付き基材30の側端面30eとは、同一平面に位置している。すなわち、封止材27と第1電極付き基材30とによって視認されるような段差は形成されていない。
また、封止材27の幅W、言い換えると平面視における封止材27の調光層50に対面する側とは逆側の側端面27eと調光層50の側端面50eとの間の長さは、調光ユニット20の透明状態と不透明状態との切り替えに寄与しない部分であるため、小さくなっていることが好ましい。具体的には、平面視における封止材27の調光層50に対面する側とは逆側の側端面27eと調光層50の側端面50eとの間の長さWは、2mm以下であることが好ましく、1mm以下であることがより好ましい。さらに、平面視における封止材27の調光層50に対面する側とは逆側の側端面27eと調光層50の側端面50eとの間の長さ(幅W)は、調光ユニット20の全体として一定となっていることが好ましい。具体的には、平面視における封止材27の調光層50に対面する側とは逆側の側端面27eと調光層50の側端面50eとの間の最大の長さ(最大幅)と最小の長さ(最小幅)との差は、5mm以下であることが好ましく、1mm以下であることがより好ましい。
封止材27は、調光層50の側端面50eだけでなく、第2電極43の側端面43eも覆っていることが好ましい。この場合、封止材27は、第2電極43の側端面43eへの水分や酸素の進入を規制することができる。第2電極43の側端面43eへの水分や酸素の進入を規制するため、封止材27は、水蒸気バリア性及び酸素バリア性を有していることが好ましい。具体的には、封止材27の水蒸気透過度は0.5g/m・day以下であることが好ましく、0.1g/m・day以下であることがより好ましい。また、封止材27の酸素透過度は、10cc/m・day・atm以下であることが好ましく、5cc/m・day・atm以下であることがより好ましい。ここで、水蒸気透過度〔g/m・day〕は、JIS K7129Bに準拠して測定された値である。水蒸気透過度は、温度40℃および湿度90RH%の環境下で、水蒸気透過度測定機(MOCON社製:PERMATRAN)を用いて測定することができる。また、酸素透過度〔cc/m・day・atm〕は、JIS K7126−1に準拠して測定された値である。酸素透過度は、温度23℃および湿度90RH%の環境下で、酸素透過度測定機(MOCON社製:OXTRAN)を用いて測定することができる。
次に、調光ユニット20及び調光部材10の製造方法の一例について説明する。
まず、図8に示すように、第1電極付き基材30と第2電極付き基材40との間に調光層50を積層した積層体70を作製する。第1電極付き基材30の第1基材31に対して第1電極33が配置された側及び第2電極付き基材40の第2基材41に対して第2電極43が配置された側が、調光層50に対面する側となっていることが好ましい。第1電極付き基材30と調光層50及び第2電極付き基材40と調光層50とは、図示しない接合層によって接合されていることで積層されていてもよいし、第1電極33及び第2電極43の接着性によって接着されることで積層されていてもよい。
また、図8に示すように、第1電極付き基材30の調光層50に対面する側とは逆側に粘着層15を積層する。さらに、粘着層15の第1電極付き基材30に対面する側とは逆側に剥離層13を積層する。粘着層15及び剥離層13は、平面視において積層体70より十分に大きくなっていることが好ましい。
次に、図8に点線で示す切断線Aに沿って、積層体70から第2電極付き基材40及び調光層50を周状に切断して除去する。このとき、第1電極付き基材30は除去されずに残される。より詳しくは、第1電極付き基材30の少なくとも第1基材31は、除去されずに残される。第1電極付き基材30の第1電極33は、第1基材31とともに除去されずに残されてもよいし、第2電極付き基材40及び調光層50とともに除去されてもよい。また、第1電極付き基材30の側の調光層50は、完全には除去されず、その一部が残されてもよい。図9に示された例では、積層体70から第1電極付き基材30の第1基材31及び第1電極33を残したまま、第2電極付き基材40及び調光層50を切断線Aに沿って周状に切断して除去している。切断線Aに沿って第2電極付き基材40及び調光層50を切断することで、第2電極付き基材40及び調光層50は同時に除去される。これにより、第2電極付き基材40の側端面と調光層50の側端面50eとは、同一平面に位置することになる。除去された第2電極付き基材40及び調光層50に対面していた第1電極付き基材30の一部が外周部38となり、除去されずに残っている第2電極付き基材40及び調光層50に対面している第1電極付き基材30の他の一部が中心部39となる。
次に、図10に示すように、少なくとも調光層50の側端面50eを覆うように封止材27を設ける。図示された例では、封止材27は、調光層50の側端面50eだけでなく、第2電極43の側端面43eも覆っている。封止材27は第1電極付き基材30の外周部38に支持されることができるため、調光層50の側端面50e及び第2電極43の側端面43eを覆うように封止材27を容易に且つ適切に設けることができる。また、封止材27が外周部38に支持されるため、封止材27が脱落しにくくなっている。封止材27は、外周部38に支持されながら、調光層50から離間するにつれて滲んで広がっている。言い換えると、調光層50から離間した側では、封止材27は大きく滲んでいる。このため、封止材27の調光層50から最も離間した部分、すなわち平面視における封止材27の周縁の形状が不規則になる。したがって、封止材27の周縁では、光が不規則に拡散されやすい。また、封止材27は、その厚さDが第2電極付き基材40の厚さ及び調光層50の厚さの合計より薄くなるように設けられることが好ましい。
その後、図10に示す切断線Bに沿って、第1電極付き基材30の一部及び封止材27の一部を切断して除去する。図示された例では、剥離層13の一部及び粘着層15の一部も第1電極付き基材30の一部及び封止材27の一部とともに除去される。切断線Bに沿って第1電極付き基材30及び封止材27を切断することで、第1電極付き基材30の一部、封止材27の一部、粘着層15の一部及び剥離層13の一部は同時に除去される。これにより、封止材27の側端面27e、より詳しくは封止材27の調光層50に対面する側とは反対側の側端面27eと第1電極付き基材30の側端面30eとは、同一平面に位置することになる。また、封止材27の周縁を除去することができる。
封止材27の幅W、すなわち封止材27の調光層50に対面する側とは反対側の側端面27eと調光層50の側端面50eとの間の長さを小さくするため、第1電極付き基材30の一部及び封止材27の一部を切断する位置は、調光層50の側端面50eに近い位置であることが好ましい。また、封止材27の幅Wを調光ユニット20の全体として一定にするため、平面視における封止材27の調光層50に対面する側とは逆側の側端面27eと調光層50の側端面50eとの間の最大の長さ(最大幅)と最小の長さ(最小幅)との差が5mm以下、好ましくは1mm以下となるように、封止材27の一部は除去されることが好ましい。
以上の工程により、図1及び図2に示すような調光部材10が製造される。調光部材10から剥離層13を剥離して粘着層15を露出させることで、図11に示すように粘着層15によって調光ユニット20を例えばガラス5に貼合することができる。このようにして、図3に示す調光ユニット20が利用される。
次に、調光ユニット20の作用について説明する。
調光ユニット20において、調光層50は、第1電極33と第2電極43との間に電圧を印加することで、透明状態と不透明状態とを切り替えることができる。上述した実施の形態では、調光層50のヘイズ値を高い状態と低い状態との間で調節することで、透明状態と非透明状態とを切り換えることができる。調光層50を低ヘイズ状態とした場合、調光ユニット20のヘイズ値を低下させることになる。この場合、調光ユニット20を介して反対側の空間を透視することができる。すなわち、調光ユニット20は透明となる。一方、調光層50を高ヘイズ状態とした場合、調光ユニット20のヘイズ値を上昇させることになる。この場合、調光ユニット20が白濁し、調光ユニット20を介して反対側の空間を視認することが困難となる。すなわち、調光ユニット20は不透明になる。
ところで、液晶を利用した調光層は、封止されていない場合、その側端面から液晶が蒸発してしまうことがある。特に、調光ユニットの設置場所等により調光層が高温に晒されると、液晶が蒸発しやすい。液晶が蒸発して調光層から液晶が失われると、特にその端部において、電圧を印加されても向きが変化する液晶が存在しないことから、調光層が透明状態と非透明状態を切り換えることができなくなる。このため、調光ユニットに透明状態と不透明状態とを適切に切り換えられない不具合が生じ得る。
調光層の側端面から液晶が蒸発してしまうことを規制するため、調光層の側端面を覆って封止する封止材を設けることが考えられる。しかしながら、従来の調光ユニットにおいては、特に大型の調光ユニットに適切に設けることは困難である。また、封止材は調光層等の側端面でのみ他の部材と接しているため、封止材の接合強度が弱く、したがって封止材が調光ユニットから脱落しやすい。このように、調光層の側端面に封止材を不安定にしか設けることができない。
本実施の形態の調光ユニット20では、封止材27は、第1電極付き基材30の外周部38に支持されるように設けられている。封止材27が外周部38に支持されることで、封止材27を容易且つ安定して設けることができる。また、封止材27と第1電極付き基材30の外周部38が接しているため、封止材27が脱落しにくい。封止材27を調光層50の側端面50eに安定して設けることができるため、調光層50の側端面50eからの液晶の蒸発を安定して抑制することができる。
また、封止材27の調光層50に対面する側とは反対側の側端面27eと第1電極付き基材30の側端面30eとは、同一平面に位置する。言い換えると、封止材27の調光層50に対面する側とは反対側の側端面27eと第1電極付き基材30の側端面30eとが同一平面に位置するように、封止材27と第1電極付き基材30とは除去されている。このため、透明状態と不透明状態の切換に寄与しない部分である、封止材27及び第1電極付き基材30の外周部38が小さくなっている。また、製造工程において、封止材27は調光層50から離間するにつれて滲んで広がっているが、封止材27を除去する際に調光層50から離間した部分である封止材27の周縁が除去される。封止材27の周縁では光が不規則に拡散されやすく調光ユニット20の外観を損ない得るため、封止材27の周縁を除去することで、調光ユニット20の外観を向上させることができる。
さらに、第2電極43の側端面43eに水分や酸素が多量に接触してしまうと、第2電極43の短絡や劣化により、調光ユニットが透明状態と不透明状態とを適切に切り換えられない不具合が生じ得る。一方、本実施の形態では、封止材27は、第2電極43の側端面43eを覆う。この場合、第2電極43の側端面43eに水分や酸素が多量に接触してしまうことが規制される。したがって、調光ユニット20において、第2電極43の短絡や劣化を抑制することができる。
また、平面視における封止材27の調光層50に対面する側とは反対側の側端面27eと調光層50の側端面50eとの間の最大の長さと最小の長さとの差は、5mm以下である。すなわち、封止材27の幅が一定である。このため、調光ユニット20の平面視において、封止材27によって外観が損なわれにくい。
以上のように、本実施の形態の調光ユニット20は、第1電極33と、第1電極33を支持する第1基材31と、を有する第1電極付き基材30と、第1電極33から離間した第2電極43と、第2電極43を支持する第2基材41と、を有する第2電極付き基材40と、第1電極付き基材30と第2電極付き基材40との間に配置された調光層50と少なくとも調光層50の側端面50eを覆う封止材27と、を備え、第1電極付き基材30は、調光層50と対面する中心部39と、中心部39を取り囲む外周部38と、を有し、調光層50は、第1電極33と第2電極43との間に電圧を印加することで透明状態と不透明状態とを切り換え可能であり、封止材27は、外周部38に支持されるように設けられ、封止材27の調光層50に対面する側とは反対側の側端面27eと第1電極付き基材30の側端面30eとは、同一平面に位置する。このような調光ユニット20によれば、封止材27を調光層50の側端面50eに安定して設けることができ、さらに封止材27が脱落しにくい。したがって、調光層50の側端面50eからの液晶の蒸発を安定して抑制することができる。
本発明の態様は、上述した個々の実施の形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
10 調光部材
13 剥離層
15 粘着層
20 調光ユニット
27 封止材
30 第1電極付き基材
30e 側端面
31 第1基材
33 第1電極
38 外周部
39 中心部
40 第2電極付き基材
41 第2基材
43 第2電極
43e 側端面
50 調光層
70 積層体

Claims (7)

  1. 第1電極と、前記第1電極を支持する第1基材と、を有する第1電極付き基材と、
    前記第1電極から離間した第2電極と、前記第2電極を支持する第2基材と、を有する第2電極付き基材と、
    前記第1電極付き基材と前記第2電極付き基材との間に配置された調光層と、
    少なくとも前記調光層の側端面を覆う封止材と、を備え、
    前記第1電極付き基材は、前記調光層と対面する中心部と、前記中心部を取り囲む外周部と、を有し、
    前記調光層は、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することで透明状態と不透明状態とを切り換え可能であり、
    前記封止材は、前記外周部に支持されるように設けられ、
    前記封止材の前記調光層に対面する側とは反対側の側端面と前記第1電極付き基材の側端面とは、同一平面に位置する、調光ユニット。
  2. 前記封止材は、前記第2電極の側端面を覆う、請求項1に記載の調光ユニット。
  3. 平面視における前記封止材の前記調光層に対面する側とは反対側の側端面と前記調光層の側端面との間の最大の長さと最小の長さとの差は、5mm以下である、請求項1または2に記載の調光ユニット。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の調光ユニットと、
    前記調光ユニットに積層して設けられた粘着層と、
    前記粘着層に剥離可能に設けられた剥離層と、を備える、調光部材。
  5. 第1電極と前記第1電極を支持する第1基材とを有する第1電極付き基材と、前記第1電極から離間した第2電極と前記第2電極を支持する第2基材とを有する第2電極付き基材と、の間に前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することで透明状態と不透明状態とを切り換え可能な調光層を積層して積層体を作製する工程と、
    前記積層体から前記第1電極付き基材を残したまま、前記第2電極付き基材及び前記調光層を周状に除去する工程と、
    前記第1電極付き基材の外周部に支持されながら、少なくとも前記調光層の側端面を覆うように封止材を設ける工程と、
    前記第1電極付き基材の一部及び前記封止材の一部を同時に除去する工程と、を備える、調光ユニットの製造方法。
  6. 前記封止材は、前記第2電極の側端面を覆うように設けられる、請求項5に記載の調光ユニットの製造方法。
  7. 前記封止材は、平面視における前記封止材の前記調光層に対面する側とは反対側の側端面と前記調光層の側端面との間の最大の長さと最小の長さとの差が5mm以下となるように、その一部が除去される、請求項5または6に記載の調光ユニットの製造方法。
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