JP2021166525A - 非タバコ植物を用いた電子タバコカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】タバコの成分を含まない植物の芳香や味わいを楽しむことができる非タバコ植物を用いた電子タバコカートリッジ用充填物の製造方法を提供する。【解決手段】芳香の元になる非タバコ植物等を乾燥粉砕する乾燥粉砕工程(M1)と、前記非タバコ植物等を秤量する秤量工程(M2)、前記秤量した非タバコ植物等を乾式混合する乾式混合工程(M3)、エアロゾルフォーマ等を加え湿式混合する湿式混合工程1(M4)、更に水を加え湿式混合しスラリーとする湿式混合工程2(M5)、得られたスラリーをシート化するシート作成工程(M6)、シート化されたスラリーを所望の形状に成形するシート成形工程(M7)、得られた成形シートを乾燥する乾燥工程(M8)、更に得られた成形シートを所望の形状に成形する充填物成形工程(M9)を有する、非タバコ植物を使用した電子タバコカートリッジ用充填物の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、非タバコ植物を用いた電子タバコカートリッジに関する。
近年、タバコの禁煙の傾向に合わせるために、火炎を用いることなく、タバコの成分を含むカートリッジを加熱して、気化したタバコ成分を吸引することで、タバコを楽しむための電子タバコ製品が普及し始めている。このような電子タバコ用カートリッジに充填するタバコ充填物の製造方法としては、タバコ葉を粉末化して、水性スラリーとしたのちにシート化し、オイルやグリセリンをシートに加えて、乾燥させる方法がある(特許文献1)。
特表2010−520764号公報
ところで、嗜好の多様化からタバコ成分を含まない植物の芳香や味わいを電子タバコ同様に火炎を用いずに楽しむためのカートリッジ製品が求められている。しかしながら、従来の技術には、タバコ以外の植物を用いた電子タバコカートリッジ用充填物についての製造方法は開示されていない。
そこで、本発明の目的は、タバコの成分を含まない植物の芳香や味わいを楽しむことができる非タバコ植物を用いた電子タバコカートリッジ用充填物の製造方法、および非タバコ植物を用いた電子タバコカートリッジ用充填物を提供することである。
本発明による上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、非タバコ植物を使用した電子タバコカートリッジ用充填物の製造方法は、非タバコ植物乾燥粉砕物にエアロゾルフォーマと水を添加し混合し、非タバコ植物、エアロゾルフォーマ、水混合物を得る工程と、前記非タバコ植物、エアロゾルフォーマ、水混合物を有する含水シートを作成する工程、前記含水シートを成形し成形含水シートを得る成形工程があり、前記成形含水シートを乾燥し、所望の含水量にした乾燥シートを得る乾燥工程と、前記乾燥シートを成形し所望の形態とする工程を有することを特徴とする非タバコ植物を使用することに特徴を有する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、非タバコ植物にエアロゾルフォーマと水を添加し混合する工程の後に、更に水を添加し混合し非タバコ植物、エアロゾルフォーマ、水混合物を得る工程を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記非タバコ植物にエアロゾルフォーマと水を添加し混合する工程において低級モノアルコールを添加することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記低級モノアルコールの添加量は、前記非タバコ植物100質量部に対して、0.1質量部以上10質量部以下であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4に記載の発明において、前記含水シートを成形し成形含水シートを得る成形工程において、プレスロールを用い、複数回のプレスをおこなう際に、途中で、水を加えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5に記載の発明において、前記乾燥工程において、乾燥温度を50℃未満で行うことに特徴を有する。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6に記載の発明において、前記非タバコ植物の使用部位は、少なくとも、根、茎、葉、花、実、種子、樹木の幹、樹木の枝のいずれか一つを含むことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7に記載の発明において、非タバコ植物抽出物を添加することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8に記載の発明において、前記非タバコ植物抽出物を添加する工程が、非タバコ植物にエアロゾルフォーマと水を添加し混合し、非タバコ植物、エアロゾルフォーマ、水混合物を得る工程以前の工程、非タバコ植物抽出物を、非タバコ植物にエアロゾルフォーマと水を添加し混合し、非タバコ植物、エアロゾルフォーマ、水混合物を得る工程、更に水を添加し混合し非タバコ植物、エアロゾルフォーマ、水混合物を得る工程のいずれかの工程であることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9に記載の発明において、前記乾燥工程の後、乾燥させたシートから平板状、片状、短冊状、棒状、繊維状、フレーク状、粉体、顆粒、ペレット、ストランド、多孔質状、ブロック状、およびペースト状のいずれかの形状に成形する工程を有することを特徴とする。
本発明の非タバコ植物を使用した電子タバコカートリッジ用充填物の製造方法によれば、非タバコ植物による天然の芳香や味わいを簡単に楽しむことができる電子タバコカートリッジ用充填物を製造できる。
本発明の非タバコ植物を使用した電子タバコカートリッジ用充填物によれば、非タバコ植物による天然の芳香や味わいを簡単に楽しむことができる。
本発明を適用した実施形態における電子タバコカートリッジ用充填物の製造方法の工程を示す流れ図である。 電子タバコカートリッジの外観図である。 電子タバコカートリッジの断面図である。 電子タバコカートリッジの部分透視図である。 電子タバコカートリッジの使用例図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されない。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本発明を適用した実施形態における電子タバコカートリッジ用充填物の製造方法の工程を示す流れ図である。
この方法は、芳香の元になる非タバコ植物等を乾燥・粉砕する乾燥・粉砕工程(M1)と、前記非タバコ植物等を秤量する秤量工程(M2)、前記秤量した非タバコ植物等を乾式混合する乾式混合工程(M3)、エアロゾルフォーマ等を加え湿式混合する湿式混合工
程1(M4)、更に水を加え湿式混合しスラリーとする湿式混合工程2(M5)、得られたスラリーをシート化するシート作成工程(M6)、シート化されたスラリーを所望の形状に成形するシート成形工程(M7)、得られた成形シートを乾燥する乾燥工程(M8)、更に得られた成形シートを所望の形状に成形する充填物成形工程(M9)を有する。
各工程を順に説明する。発明の説明のために上記工程に分割して説明したが、2以上の工程を同時に行う工程をも含むものである。なお、原料となる非タバコ植物の詳細は後述する。
まず、乾燥・粉砕工程(M1)は、原料となる非タバコ植物の使用部位(例えば、葉、種子、乾燥果実、茎、樹皮、根など)を電子タバコカートリッジの充填物とするために所望の粉砕物に加工する。その際、後に添加する、エアロゾルフォーマ、水その他の成分を吸収或いは担持したりするのに都合の良いような、水分量を調整するのも好ましい。
秤量工程(M2)においては、原料となる非タバコ植物を所望の量に秤量する工程である。
乾式混合工程(M3)においては、前記秤量された非タバコ植物を乾式に混合しておく工程である。
湿式混合工程1(M4)においては、エアロゾルフォーマその他の液体要素が添加されそれらの混合を進める工程である。
湿式混合工程2(M5)においては、更に液体要素が添加され、スラリーとする。
シート作成工程(M6)においては、水性スラリーを可溶性部分と繊維性部分とに分離して、繊維性部分から、たとえば製紙工程を用いてシートを形成する。製紙工程はたとえば、簀子または網(フォードリニアワイヤなどのワイヤメッシュ)などを用いる(以下、簀子と記すがその他の網などを使用する場合も同様である)。この製紙工程は、水性スラリーを簀子の上からまんべんなく投下または水性スラリー中に簀子を入れて紙漉き同様に漉き取ることで、簀子の上に残った部分が繊維性部分のシートとなる。
シート成形工程(M7)においては、シート作成工程において作成したものを所望の厚さ等に成形する際には、プレスローラを使用する方法などが採用される。
乾燥工程(M8)においては、成形されたシートを所望の含水量等に調整する工程である。
充填物成形工程(M9)は、上記のように得られたものを充填物の形にする工程である。
以下、紅茶等を用いた場合の製造工程を詳細に説明するが、これらは、紅茶等に限定されず、本明細書中に記載のタバコ植物及び非タバコ植物に適用できることは言うまでもない。
紅茶の葉を70℃で乾燥させ、粉砕する。乾燥・粉砕後には、水分量は2質量%であった。同様に、マメ科カンゾウ、蓮の葉、高麗ニンジンを乾燥させ、粉砕する。水分量は、同様に、2質量%としている。
なお乾燥温度は、60℃以上、80℃以下が好ましい。この範囲であると、必要とする香味成分の散逸を避けながら、所望の水分量へ到達しやすい。なお、65℃以上であると
更に所望の水分量へ到達しやすく、75℃以下であると必要とする香味成分の散逸を更に防止できる。
なお、乾燥・粉砕後の水分量は5質量%以下とするのが好ましい。このようにすると、のちの工程でのスラリー化が容易となる。3質量%以下であるとさらに好ましい。また、上記水分量は、好ましくは0.1質量%以上であると、水等とのなじみがよい状態を保つことができる。
上記のように、おのおの、乾燥・粉砕したものを、80メッシュのふるいを通過したものを使用した。
紅茶葉の乾燥粉砕物 100質量部
マメ科カンゾウの乾燥粉砕物 20質量部
蓮の葉の乾燥粉砕物 10質量部
高麗人参の乾燥粉砕物 5質量部
を混合機に投入し、5分間乾式混合を行った。
上記、乾式混合物に、
ポリプロピレングリコール 30質量部
グリセリン 20質量部
カルボキシメチルセルロースナトリウム塩 5質量部
メンソール 3質量部
エタノール 3質量部
水 20質量部
を、前記混合機に投入し、5分間湿式混合した。
更に、水180質量部を追加して投入し、10分間湿式混合を継続した。
ここで、エタノール等の低級モノアルコールを添加すると、ポリプロピレングリコール、グリセリンと上記乾燥粉砕物の混ざりを改善することができるため、好ましい実施態様の一つとなる。すなわち、タバコ植物或いは非タバコ植物の乾燥粉砕物を用いて、スラリーとする際に低級モノアルコール、好ましくはエタノールを添加しスラリーとする工程があると好ましい。
前記低級モノアルコールの添加量は、乾燥粉砕物100質量部に対して、0.1質量部以上10質量部以下が好ましい。0.1質量部以上とすると、混ざりの改善効果があり、10質量部以下とすると、低級モノアルコールの残留を抑制することができる。更に好ましくは、0.5質量部以上5質量部以下であり、混ざりの改善効果と低級モノアルコールの残留抑制を好ましく両立できる。
水を最初に投入して混合物を形成する理由は、上記混合物の分散を予め進め、そののちに追加の水で、希釈・混合することにより分散性の良好なスラリーを得ることができるからであり、複数回に分けて水を投入することも好ましい。複数回に分けて投入する際は、前に投入した水の量を少なくし、後に投入する水の量を多くする組み合わせをとることが好ましい。このようにすると、前に水を投入した際の分散性向上の度合いが高く、後に投入する水の量を多くすると均一なスラリーとなるからである。
上記のように得られたスラリーからシートを形成する工程においては、上記スラリーを適当な簀子を備えた枠体に指定の量を投入し含水シートを作成した。この時、本実施の例では、含水シートにはおよそ、上記スラリーの含水量を、100とすると、95程度の水分量となる。
引き続き、上記含水シートを所定のクリアランスを設定したプレスロールに3回通過させ成形を行い、その後に、前記3回通過させた含水シートに100質量部に対し、7質量部相当の水を上記含水シートに追加し更に上記プレスロールを5回通過させた。好ましくは、含水シート100質量部に対し、水2質量部以上15質量部以下である。このように、含水シートの成形を複数回行う際に、途中で、水を加えることにより含水シートに含まれる水をある範囲にそろえやすいという効果を有し、後の乾燥工程の条件をそろえることができるという効果があるとともに、最終生成物の品質をそろえることができるという効果がある。この工程において、成形含水シートの含水量が50質量%未満となり、必要に応じて、この工程において、エアロゾルフォーマを添加してもよい。
更に、上記の様に得られた、成形含水シートを35℃の環境下で、300分乾燥させて含水量20質量%の電子タバコ充填物用成形シートを作成した。乾燥温度については、50℃未満とするのが香味を保つために好ましい。更に好ましくは45℃未満であり、更には40℃未満である。シートの厚みは、適宜調整されるが、本例では厚み、0.5mmとした。
充填物成形工程(M9)は、乾燥したシートをカートリッジに充填し易く、かつ、電子タバコ使用時に、発生したエアロゾルが吸引され易い形状に成形する。たとえば、正方形や長方形、または菱形などの平板状としたり、短辺に対して長辺が2〜20倍程度となる片状や、短冊状、棒状、繊維状(ストレート状、ウエーブ状などを含む)などとしたり、不定型なフレーク状としたりすることが好ましい。大きさは、ほぼ一定の大きさでもよいし、ランダムな大きさでもよい。ただしいずれも最大長部分が1〜20mm程度とすることが好ましい。これは、最大長部分があまり大き過ぎると、カートリッジへの充填の際に大きすぎて取り扱いが面倒になるおそれがあるためである。
成形工程で非タバコ植物は切断されることになるが、湿式混合工程1(M4)及び湿式混合工程2(M5)において、非タバコ植物材とエアロゾルフォーマは十分に混合されているから、切断片の一つひとつにおいても、繊維表面の少なくとも一部はエアロゾルフォーマによって被覆された状態となっている。
また、充填物の形状はたとえば、粉体、顆粒、ペレット、ストランド、多孔質状などの形態としてもよい。多孔質状にするためには、たとえば、複数の針で乾燥したシートを何度か突き刺すなどすることで形成できる(その他の方法であってもよい)。
また、ブロック状に固めてもよいし、若干加水またはオイルを足してペースト状にしてもよい。
その後、成形した充填物は、カートリッジに充填することで、電子タバコ本体に使用する非タバコ植物を使用したカートリッジとして提供される。
[実施例1]と同様に、以下の配合で、
紅茶葉の乾燥粉砕物 100質量部
マメ科カンゾウの乾燥粉砕物 20質量部
蓮の葉の乾燥粉砕物 10質量部
高麗人参エキス 顆粒 1質量部
を混合機に投入し、5分間乾式混合を行った。
以下は、実施例1と同様にして、電子タバコ用カートリッジ充填物を作成した。
[実施例1]と同様に、以下の配合で、
紅茶葉の乾燥粉砕物 100質量部
マメ科カンゾウの乾燥粉砕物 20質量部
蓮の葉の乾燥粉砕物 10質量部
を混合機に投入し、5分間乾式混合を行った。
上記、乾式混合物に、
ポリプロピレングリコール 30質量部
グリセリン 20質量部
カルボキシメチルセルロースナトリウム塩 5質量部
メンソール 3質量部
エタノール 3質量部
高麗人参エキス 濃縮液 1質量部
水 20質量部
を、前記混合機に投入し、5分間湿式混合した。
以下は、実施例1と同様にして、電子タバコ用カートリッジ充填物を作成した。
次に、原料となる非タバコ植物について説明する。本実施形態でも使用できる非タバコ植物は、タバコ以外の植物であれば特に制限はない。植物の使用部位としては、たとえば、根(鱗根(鱗茎)、塊根(イモ類)、球根などを含む)、茎、塊茎、皮(茎皮、樹皮などを含む)、葉、花(花弁、雌蕊、雄蕊などを含む)、樹木の幹や枝など様々な部位を使用できる。
鱗茎としては、タマネギ、ヒガンバナ、チューリップ、ヒヤシンス、ニンニク、ラッキョウ、ユリ、球茎としては、クロッカス、グラジオラス、フリージア、アヤメ、サトイモ、コンニャク、塊茎としては、コンニャク、シクラメン、アネモネ、ベゴニア、チョロギ、ジャガイモ、アピオス(ほど芋)、根茎としては、カンナ、ハス(レンコン)、ショウガ、塊根としては、ダリア、サツマイモ、キャッサバ、キクイモ担根体としては、ヤマノイモ属(ヤマノイモ、自然薯、ナガイモなどのヤムイモ類)、その他として、カブ、ゴボウ、ニンジン、ダイコン、クズが挙げられる。茎としては、アスパラガス、タケノコ、ウド、ダイコン、ヤーコンが挙げられる。
上記イモ類或いは以下に挙げる植物には、炭水化物が含有され、充填物111の少なくとも一部の材料として好ましく用いられる。例えば、澱粉としては、コーンスターチ(とうもろこし)、ばれいしょ澱粉(じゃがいも)、かんしょ澱粉(サツマイモ)、タピオカ澱粉(タピオカ)等があり、増粘剤、安定剤等として使用の例がある。これらの澱粉は、架橋により耐酸性向上、耐熱性向上、耐シェア性向上等、エステル化、エーテル化により保存安定性向上、糊化促進等、酸化により透明性向上、フィルム性向上、保存安定性向上等を図ることで可能である。
植物種子からはタマリンドシードガム、グアーガム、ローカストビーンガム、樹液からはアラビアガム、カラヤガム、果実からはペクチン、その他の植物からは、セルロース、アガロースを主成分とするコンニャクマンナン、大豆多糖類を得ることができる。さらに、カチオン化グアーガム、のように変性して使用できる。
海藻からは、カッパカラギナン、イオタカラギナン、ラムダカラギナンの3タイプに分類されるカラギナン、寒天、アルギン酸を得ることができ、カラギナン金属塩、アルギン酸Naなどの塩としても用いられる
具体例を挙げると、たとえばハーブやスパイスとして使用されている植物としては、くちなしの実、こぶみかんの葉、みょうが、よもぎ、わさび、アジョワンシード、アニス、アルファルファ、エキナセア、エシャロット、エストラゴン、エバーラスティングフラワー、エルダー、オールスパイス、オリスルート、オレガノ、オレンジピール、オレンジフラワー、オレンジリーフ、カイエンチリペッパー(カイエンヌチリペッパー)、カモミールジャーマン、カモミールローマン、カルダモン、カレーリーフ、ガーリック(にんにく)、キャットニップ、キャラウェイ、キャラウェイシード、キンモクセイ、クミン、クミンシード、クローブ、グリーンカルダモン、グリーンペッパー、コーンフラワー、サフラン、シダー、シナモン、ジャスミン、ジュニパーベリー、ジョロキア、ジンジャー(しょうが)、スターアニス、スペアミント、スマック、セイジ、セボリ(セイボリー)、セロリ、セロリシード、ターメリック(ウコン)、タイム、タマリンド、タラゴン、チャービル(セルフィーユ)、チャイブ、ディル、ディルシード、トマト(ドライトマト)、トンカ豆、ドライパクチー、ナツメグ、ハイビスカス、ハバネロ、ハラペーニョ、バーズアイ、バジル、バニラ、パクチー(コリアンダー)、パセリ、パプリカ、ヒソップ、ピメンツデスペレット、ピンクペッパー、フェヌグリークシード、フェンネル、ブラウンマスタード、ブラックカルダモン、ブラッククミン、ブラックペッパー、ベチバー、ペニーロイヤル、ペパーミント(ハッカ)、ホースラディッシュ、ホワイトペッパー、ホワイトマスタード、ポピーシード、ポルチーニ、マジョラム、マスタードシード、マニゲット、マリーゴールド、マルバフラワー、メース、ヤローフラワー、ユーカリ、ラベンダー、リコリス、リンデン、レッドクローバー、レッドペッパー、レモングラス、レモンバーベナ、レモンバーム、レモンピール、ローズ(バラ)、ローズバッズ(パープル)、ローズヒップ、ローズペタル、ローズマリー、ローズレッド、ローレル(ローリエ)、ロングペッパー、胡麻(生胡麻、煎り胡麻)、黄金唐辛子、花椒(ホアジャオ)、三鷹、山椒、唐辛子、柚子などを使用できる。また、ミックススパイス(たとえば、五香粉、ガラムマサラ、ラスエルハヌート、バリグール、チキンカレーマサラ、タンドリーマサラ、カトルエピス、エルブ・ド・プロバンス)や、ポプリなどとして使用されている様々な植物の混合物を使用できる。
また、たとえば、モモ、ブルーベリー、レモン、オレンジ、リンゴ、バナナ、パイナップル、マンゴー、葡萄、キンカン、メロン、梅、アーモンド、カカオ、コーヒー豆、ピーナッツ、ひまわり、オリーブ、クルミ、その他ナッツ類などの食用果実(果肉部分)や種子を使用できる。
また、茶類を使用できる。茶類は茶になる植物が異なるだけでなく、同じ植物であっても加工方法によって異なるお茶になる。具体的には、たとえば、日本茶、紅茶、明日葉茶、甘茶、アマチャヅル茶、アロエ茶、イチョウ葉茶、ウーロン茶、ウコン茶、ウラジロガシ茶、エゾウコギ茶、オオバコ茶、カキオドシ茶、柿の葉茶、カミツレ茶、カモミールティ、河原決明茶、カリン茶、菊花茶、ギムネマ茶、グァバ茶、クコ茶、桑の葉茶、黒豆茶、ゲンノショウコ茶、玄米茶、ゴボウ茶、コンフリー茶、昆布茶、桜茶、サフラン茶、シイタケ茶、シソ茶、ジャスミン茶、しょうが茶、スギナ茶、セキショウ茶、センブリ茶、ソバ茶、タラノキ茶、タンポポ茶、甜茶、ドクダミ茶、杜仲茶、ナタマメ茶、ニワトコ茶、ネズミモチ茶、ハトムギ茶、ハブ茶、ビワの葉茶、プーアル茶、紅花茶、松葉茶、マテ茶、麦茶、メグスリノキ茶、ヨモギ茶、ユーカリ茶、羅漢果茶、ルイボスティ、ゴーヤ茶などが挙げられる。これらお茶については飲用後の茶殻を使用してもよい。茶殻などを使用すれば高価なお茶などを再利用して有効活用できる。
上記に、使用できる植物の具体例として、昆布をあげたが、他にも植物として、アオサ、アオノリ、アカモク、アサクサノリ、アラメ、イワノリ(岩海苔)、エゴノリ、オゴノリ、ガゴメコンブ、カジメ、ガニアシ、クビレズタ、クロメ、コンブ、スサビノリ、ダルス、チシマクロノリ、ツルアラメ、テングサ、トロロコンブ、ネコアシコンブ属、ノリ(海苔)、ハバノリ、ヒジキ、ヒトエグサ、ヒロメ、フノリ、ボウアオノリ、マコンブ、メカブ、モズク、ワカメも当然に使用することができる。
上記に、使用できる植物の具体例として、玄米をあげたが、米の他の品種として、インディカ種(インド型、大陸型、長粒種)、グラベリマ種(アフリカイネ)、サティバ種(アジアイネ)、ジャバニカ種(ジャワ型、熱帯島嶼形、大粒種)、ジャポニカ種(日本型、温帯島嶼型、短粒種)、ネリカ(アジアイネとアフリカイネの種間雑種)も当然に使用することができ、粉或いは糠としても使用することができる。
更に、使用できる植物の具体例として、麦をあげたが、麦類の他の例として、アワ、エンバク(カラス麦の栽培品種、オーツ麦とも)、オオムギ(大麦)、カラスムギ、キビ、コドラ(コードンビエ)、コムギ(小麦)、シコクビエ、テフ、トウジンビエ、ハダカムギ(オオムギの変種)、ハトムギ(種子ではなく果実である)、ヒエ、フォニオ、マコモ、モチムギ(オオムギのモチ種)、モロコシ(タカキビ、コウリャン、ソルガム)、トウモロコシ、ライムギ(ライ麦)も当然に使用できる。
更に、使用できる植物の具体例として、黒豆をあげたが、菽穀類(マメ科)としての他の例は、アズキ、イナゴマメ、インゲンマメ、エンドウキマメクラスタマメグラスピー(英:Lathyrus sativus)ケツルアズキ、ササゲ、シカクマメ、ゼオカルパマメ、ソラマメ、ダイズ、タケアズキ、タチナタマメ、タマリンド、テパリービーン、ナタマメ、ハッショウマメ(英:Mucuna pruriens)、バンバラマメ、ヒヨコマメ、フジマメ、ベニバナインゲン、ホースグラム(英:Macrotyloma uniflorum)、モスビーン、ライマメ、ラッカセイ、リョクトウ、ルピナス、レンズマメ、レンズマメ(ヘントウ)も当然に使用できる。
更に、使用できる植物の具体例として、ソバをあげたがその他の植物の例として、アマランス(アマランサス、センニンコク)、キヌア、ダッタンソバも当然に利用することができる。
更に、使用できる植物の具体例として、シイタケをあげたが、キノコ類としては、マツタケ、シイタケ、ハツタケ、シメジ、ショウロ、マッシュルーム、ハラタケが挙げられる。
また、さとうきび(糖蜜の搾りかすでもよい)、てんさい(ビート)、ヒノキ、松、杉、ヒバ、椿、白檀など芳香を有する樹木の幹や枝、これらの樹皮や葉、根なども使用できる。シダ類、コケ類等も非タバコ植物として使用することが可能である。植物としてまた、たとえば、日本酒、ワインなどの発酵酒を製造する際の副産物や絞りかす(酒粕、葡萄の絞りかす(葡萄の皮や種子、果軸などからなる))なども使用できる。さらには、上述したさまざまな植物を混合して使用してもよい。もちろん、ここに挙げた以外の植物を使用することもできる。
更に、漢方薬として知られているものも好ましく用いられる。例えば、以下である。藍草(アイソウ)、茜根(アカネコン)、赤目柏(アカメガシワ)、阿仙薬(アセンヤク)、安息香(アンソクコウ)、威霊仙(イレイセン)、茵陳蒿(インチンコウ)、茴香(ウイキョウ)、ウコン(ターメリック)、烏梅(ウバイ)、烏薬(ウヤク)、裏白柏(ウラジロガシ)、ウワウルシ、営実(エイジツ)、延胡索(エンゴサク)、延命草(エンメイソウ)、黄耆(オウギ)、黄今(オウゴン)、黄精(オウセイ)、黄柏(オウバク)、黄連(オウレン)、桜皮(オウヒ)、弟切草(オトギリソウ)、遠志(オンジ)、槐花(カイカ)、薤白(ガイハク)、夏枯草(カゴソウ)、訶子(カシ)、何首烏(カシュウ)、莪朮(ガジュツ)、霍香(カッコウ)、葛根(カッコン)、カミツレ、瓜呂根(カロコン)、瓜呂仁(カロニン)、乾姜(カンキョウ)、甘草(カンゾウ)、款冬花(カントウカ)、艾葉(ガイヨウ)、桔梗(キキョウ)、枳具子(キグシ)、枳殻(キコク)、枳実(キジツ)、菊花(キクカ)、橘皮(キッピ)、羌活(キョウカツ)、杏仁(キョウニン)、金柑(キンカン)、金銀花(キンギンカ)、金銭草(キンセンソウ)、枸杞子(クコシ)、枸杞葉(クコヨウ)、苦参(クジン)、胡桃(クルミ)、苦楝皮(クレンピ)、黒文字(クロモジ)、瞿麦(クバク)、荊芥(ケイガイ)、桂皮(ケイヒ)、決明子(ケツメイシ)、牽牛子(ケンゴシ)、玄参(ゲンジン)、膠飴(コウイ)、紅花(コウカ)、合歓皮(ゴウカンピ)、降香(コウコウ)、香鼓(コウシ)、香需(コウジュ)、紅参(コウジン)、香附子(コウブシ)、粳米(コウベイ)、厚朴(コウボク)、藁本(コウホン)、五加皮(ゴカヒ)、牛膝(ゴシツ)、呉茱萸(ゴシュユ)、虎杖根(ゴジョウコン)、牛蒡子(ゴボウシ)、五味子(ゴミシ)、柴胡(サイコ)、細辛(サイシン)、サフラン、山帰来(サンキライ)、山査子(サンザシ)、山梔子(サンシシ)、山茱萸(サンシュユ)、山豆根(サンズコン)、酸棗仁(サンソウニン)、山椒(サンショウ)、三稜(サンリョウ)、山薬(サンヤク)、地黄(ジオウ)、紫苑(シオン)、地骨皮(ジコッピ)、紫根(シコン)、紫蘇子(シソシ)、紫蘇葉(シソヨウ)、疾藜子(シツリシ)、柿蒂(シテイ)、地膚子(ジフシ)、芍薬(シャクヤク)、蛇床子(ジャショウシ)、沙参(シャジン)、車前子(シャゼンシ)、車前草(シャゼンソウ)、縮砂(シュクシャ)、十薬(ジュウヤク)、生姜(ショウキョウ)、棕櫚実(シュロジツ)、棕櫚葉(シュロヨウ)、升麻(ショウマ)、小麦(ショウバク)、菖蒲根(ショウブコン)、辛夷(シンイ)、女貞子(ジョテイシ)、秦皮(シンピ)、神麹(シンキク)、秦ぎょう(ジンギョウ)、充蔚子(ジュウイシ)、椒目(ショクモク)、青皮(セイヒ)、石菖根(セキショウコン)、石榴実皮(セキリュウジツヒ)、石斛(セッコク)、川弓(センキュウ)、前胡(ゼンコ)、川骨(センコツ)、旋覆花(センプクカ)、接骨木(セッコツボク)、草果(ソウカ)、皀角子(ソウカクシ)、桑寄生(ソウキセイ)、蒼耳子(ソウジシ)、蒼朮(ソウジュツ)、側柏葉(ソクハクヨウ)、続断(ゾクダン)、桑白皮(ソウハクヒ)、蘇木(ソボク)、蘇葉(ソヨウ)、皀莢(ソウキョウ)、大黄(ダイオウ)、大棗(タイソウ)、大腹皮(ダイフクヒ)、沢瀉(タクシャ)、丹参(タンジン)、竹如(チクジョ)、竹節人参(チクセツニンジン)、竹葉(チクヨウ)、知母(チモ)、地楡(チユ)、丁子(チョウッジ)、釣藤鈎(チョウトウコウ)、陳皮(チンピ)、天南星(テンナンショウ)、天麻(テンマ)、天門冬(テンモントウ)、冬瓜子(トウガシ)、当帰(トウキ)、唐胡麻(トウゴマ)、党参(トウジン)、灯芯草(トウシンソウ)、桃仁(トウニン)、橙皮(トウヒ)、兎絲子(トシシ)、栃実(トチノミ)、杜仲(トチュウ)、独活(ドッカツ)、土瓜根(ドカコン)、肉従容(ニクジュヨウ)、ニクズク、忍冬(ニンドウ)、人参(ニンジン)、貝母(バイモ)、麦芽(バクガ)、柏子仁(ハクシニン)、白扁豆(ハクヘンズ)、麦門冬(バクモントウ)、破胡紙(ハコシ)、薄荷(ハッカ)、蕃果(バンカ)、半夏(ハンゲ)、反鼻(ハンビ)、板藍根(バンランコン)、半枝連(ハンシレン)、百合根(ユリネ)、白止(ビャクシ)、白花蛇舌草(ビャクカジャゼツソウ)、百部根(ヒャクブコン)、白朮(ビャクジュツ)、檳榔子(ビンロウジ)、防已(ボウイ)、茅根(ボウコン)、防風(ボウフウ)、蒲黄(ホウオウ)、蒲公英根(ホウエイコン)、牡丹皮(ボタンピ)、麻黄(マオウ)、麻子仁(マシニン)、蔓荊子(マンケイシ)、松脂(マツヤニ)、木通(モクツウ)、木瓜(モッカ)、木香(モッコウ)、没薬(モツヤク)、木賊(モクゾク)、射干(ヤカン)、益智(ヤクチ)、夜交藤(ヤコウトウ)、羅漢果(ラカンカ)、蘭草(ランソウ)、竜眼肉(リュウガンニク)、竜胆(リュウタン)、良姜(リョウキョウ)、霊芝(レイシ)、連翹(レンギョウ)、連銭草(レンセンソウ)、蓮肉(レンニク)、芦根(ロコン)。
更に、上記に例示した非タバコ植物の抽出物、所謂エキスも使用することができる、抽出物の形態としては、液体、水あめ状、粉末、顆粒、溶液等が挙げられる。
なお、上記エキスを配合する場合、上記製造工程におけるいずれの工程で添加してもよい。特に、乾式混合工程(M3)、エアロゾルフォーマ等を加え湿式混合する湿式混合工
程1(M4)、更に水を加え湿式混合しスラリーとする湿式混合工程2(M5)において添加すると、電子タバコカートリッジ用充填物中への分散が良好となるから好ましい。さらに好ましくは、前記エキスが粉末或いは顆粒等であれば乾式混合工程(M3)で添加するのが好ましく、液体、水あめ状、溶液等であればエアロゾルフォーマ等を加え湿式混合する湿式混合工程1(M4)であると、更に良好な分散性を確保できる。
次に、製造された電子タバコカートリッジ用充填物の使用例を説明する。
図2は電子タバコカートリッジの外観図であり、図3は電子タバコカートリッジの断面図(図2中のA−A断面)であり、図4は電子タバコカートリッジの部分透視図であり、図5は電子タバコカートリッジの使用例図である。
電子タバコカートリッジ100は、図2に示すように、たとえば棒状または円筒形状の外観をしている。
電子タバコカートリッジ100の内部は、たとえば図3(a)に示すように、エアロゾル形成基材110、支持部材120、およびマウスピース140が、X方向にこの順序で配置されている。そして、これらを包装部材150によって包装されている。
エアロゾル形成基材110は、本実施形態による製造方法によって製造された電子タバコカートリッジ用充填物である。エアロゾル形成基材110は、加熱により充填物の元になった植物が有する芳香成分を含むエアロゾルを発生する。
エアロゾル形成基材110として製造された充填物は、図4に示すように、その形状が、たとえば、短冊状や棒状などの場合、充填の際に充填物111の形状の長手方向をカートリッジ長手方向(X方向に)に沿わせるようにして詰める。これにより、気流の流れがよく吸い込みやすくなる。なお、図4は電子タバコカートリッジのエアロゾル形成基材110がある側の端から見た図であって、カートリッジ内部の充填物111が見えるように一部透視図とした。もちろん、これ以外にも、たとえば平板状で形状をほぼ一定にした充填物であれば、巻いて詰めることができるので、取り扱いが容易である。
片状、フレーク状、ストランドの充填物は、カートリッジへ詰める量(充填量)を細かく調整しやすく、詰める量によって吸引されたときの空気の流れを調整しやすい。
多孔質状の充填物は、カートリッジに詰めたときに多孔質であるので吸引されたときの空気の流れをよくする。
繊維状の充填物は、棒状のもの同様に、繊維の長さ方向をカートリッジの長手方向に沿うように詰めることで、吸引された空気の流れをよくする。
粉体、顆粒、ペレットの充填物は、カートリッジ開口部に落とし込むようにして容易に詰めることができる。
ブロック状の充填物は、熱伝導性がよく芳香成分を引き出しやすい。また、ブロックの大きさを大きくして保存しやすいようにしてもよい。その場合、充填時にはブロックから小さなブロックや、棒状、粒状などの形状に再成形することができる。
ペースト状の充填物は、カートリッジ内に絞り出して充填することができる。このため、たとえば、展開した状態の包装部材150にペーストを塗布して、包装部材150ごと巻き上げることでカートリッジを形成することが可能となる。
支持部材120は、エアロゾル形成基材110を支持する。支持部材120は、エアロゾル形成基材110に隣接して配置され、中心部または側部に気流の通し穴や切り欠きなどを有して、エアロゾル形成基材110から発生したエアロゾルをマウスピース方向へ流すことができる。
マウスピース140は、冷却部材130に隣接し、電子タバコカートリッジ100の他端部に配置される。マウスピース140は、微粒子を取り除くフィルターとして、たとえばセルロースアセテートフィルタを含んでいてもよい。マウスピース140のフィルターを通過した香気成分は、ユーザーによって吸引される。
また、電子タバコカートリッジ100の内部は、たとえば図3(b)に示すように、エアロゾル形成基材110、支持部材120、冷却部材130およびマウスピース140が、X方向にこの順序で配置されていてもよい。つまり、図3(a)の構成に冷却部材130が追加されたものである。冷却部材130は、支持部材120を通過したエアロゾルを冷却する。
冷却部材130の有無を比較すると、冷却部材130を入れていない図3(a)の構成の方が通気性がよく、発生した芳香成分を吸引しやすい。一方、冷却部材130を入れた図3(b)の構成では、発生したエアロゾルを冷やすことができるが、冷却部材130が空気抵抗となってしなうため、図3(a)の場合よりは吸引しにくい。
電子タバコカートリッジ100は、図5に示すように、電子タバコ本体200に装着される。図5では、図3(a)の構成による電子タバコカートリッジ100を例に説明するが、図3(b)の構成による電子タバコカートリッジ100の場合も同様である。
電子タバコ本体200には、電子タバコカートリッジ100を差し込むための差し込み部210が設けられている。差し込み部210内の底には、加熱要素211が設けられている。加熱要素211は針状で電子タバコカートリッジ100を差し込み部210に刺し込むことで、エアロゾル形成基材110に刺さる。加熱要素211は図外の本体内に設けられているバッテリーから供給される電力よって直接または間接に発熱する。この加熱要素211の熱によってエアロゾル形成基材110が温められることで、芳香成分を含むエアロゾルが発生する。そしてユーザーがマウスピース側から吸い込むことで、芳香成分がユーザーへ届くことになる。
なお、加熱要素211は図示する場合には1本としたが複数あってもよいし、また加熱要素211はこのような針状のものではなく、差し込み部210内の底面や側面全体が発熱するような形態であってもよい。
以上説明した本実施形態によれば以下の効果を奏する。
非タバコ植物を使用して、容易に電子タバコカートリッジ用充填物を製造できる。特に、非タバコ植物を水と混合して水性スラリーを調整しているため、天然由来の液体芳香剤として用いられているアロマリキッドのように、成分抽出が不要なため、容易に電子タバコカートリッジ用充填物を製造できる。
また、非タバコ植物を使用した充填物は、電子タバコカートリッジに充填されるため、電子タバコ本体に装着するカートリッジを交換するだけで、様々な非タバコ植物の芳香や味わいを簡単に楽しめるようになる。
以上本発明を適用した実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるも
のではない。本発明は特許請求の範囲に記載された構成に基づき様々な改変が可能であり、それらについても本発明の範疇である。
100 電子タバコカートリッジ
110 エアロゾル形成基材
111 充填物
120 支持部材
130 冷却部材
140 マウスピース
150 包装部材
200 電子タバコ本体
210 差し込み部
211 加熱要素

Claims (1)

  1. 包装部材の内部に、エアロゾル形成基材として電子タバコカートリッジ用充填物が配置されている電子タバコカートリッジであって、
    前記充填物は、非タバコ植物、エアロゾルフォーマを含有し、かつ、ペースト状であり、
    該ペースト状の充填物が、カートリッジ内に絞り出されて充填されてなるか、または、ペースト状の充填物が塗布されている展開した状態の包装部材を包装部材ごと巻き上げられてなることを特徴とする非タバコ植物を使用した電子タバコカートリッジ。
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