JP2021166508A - 温度制御方法、温度制御装置、温度制御プログラム及び温度制御システム - Google Patents

温度制御方法、温度制御装置、温度制御プログラム及び温度制御システム Download PDF

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Yukinori Matsumoto
誠二 藤原
Seiji Fujiwara
保之 中西
Yasuyuki Nakanishi
英朗 三添
Hideaki Mizoe
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Abstract

【課題】果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することができる技術を提供する。【解決手段】温度制御装置1における温度制御方法は、栽培施設100の内部温度及び内部湿度を取得し、第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、栽培施設100の内部温度を制御し、第1動作モードは、栽培施設100の内部と外部とを隔てる開閉可能な側窓121及び天窓171を閉じた状態で、内部温度が所定の目標温度となるように空調機器14を動作させ、第2動作モードは、内部温度及び内部湿度に基づいて栽培施設100の内部露点温度を算出し、側窓121及び天窓171を閉じた状態で、果実の表面温度が内部露点温度より高くなるように空調機器14を動作させ、第3動作モードは、側窓121及び天窓171を開けた状態で、空調機器14を停止させる。【選択図】図1

Description

本開示は、果実の栽培施設の内部温度を制御する技術に関するものである。
農業分野では、近年、鉄骨ハウス又はパイプハウスなど(以後「ハウス」と略記)を用いた施設栽培が広まっている。
施設栽培は、野菜を栽培するハウス内を、外界と隔離することで、外界とは異なる環境条件をハウス内に実現できる。これにより、気候又は気象条件の影響が少なく抑えられ、長期間又は年間を通じた野菜栽培が可能となり、安定した野菜供給が実現できる。さらに、従来は野菜栽培が難しかった地域でも、野菜の栽培及び生産が可能となり、地産地消及びフードマイレージの削減にもつながることからSDGs(持続的な開発目標)の観点からも注目されている。
一般的に、昼夜の寒暖差が大きいほど果実が美味しくなることが知られている。
しかしながら、例えば亜熱帯地域では昼夜の寒暖差がほとんど無い。そのため、夜間は冷房装置がハウス内を冷やすことで、昼夜の寒暖差を生じさせることが考えられる。
ここで、夜間は冷房装置がハウス内を冷やすため、ハウスに設置されている開閉可能な窓を閉め切る必要がある。しかしながら、昼間にハウスの窓が閉め切られると、ハウス内の温度が高くなり過ぎるため、昼間は窓を開ける必要がある。
夜間に窓を閉めて冷房装置でハウス内が冷やされた後、翌朝に窓が開けられた場合、果実の表面温度とハウス内の温度とが大きく異なる状態となる。そして、冷えた果実が外からの高温かつ高湿度の空気に触れることで果実の表面に結露が生じるおそれがある。果実表面の結露は、果実裂果の一つの原因と考えられているほか、糸状菌(カビ等)の伝染の原因であることが知られている。
例えば、特許文献1には、オウトウ用加温施設内の温度を調節することにより、オウトウ用加温施設内の昼間における温度及び湿度を、オウトウ果実を含む樹体からの水分の蒸散可能な範囲、及びオウトウ果実に結露を生じさせない値以下に調節する裂果防止装置が開示されている。
特開2002−153147号公報
しかしながら、上記従来の技術では、施設内の湿度に基づいて施設内の温度を調節することにより、施設内の昼間における温度及び湿度をオウトウ果実に結露を生じさせない値以下に調節しているが、果実の表面温度については考慮されていない。そのため、上記従来の技術では、果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することは困難であり、更なる改善が必要と考えられる。
本開示は、上記の問題を解決するためになされたもので、果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することができる技術を提供することを目的とするものである。
本開示の一態様に係る温度制御方法は、果実の栽培施設の内部温度を制御する温度制御装置における温度制御方法であって、前記栽培施設の内部温度及び内部湿度を取得し、第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御し、前記第1動作モードは、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように空調機器を動作させ、前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる。
本開示によれば、果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することができる。
本開示の実施の形態1における栽培システムの構成を示す全体図である。 本開示の実施の形態1における温度制御装置の構成を示すブロック図である。 本開示の実施の形態1における温度制御装置1の温度制御処理について説明するためのフローチャートである。 図3のステップS11の結露防止処理について説明するためのフローチャートである。 図3のステップS12の窓開処理について説明するためのフローチャートである。 本開示の実施の形態1の第1の変形例における窓開処理について説明するためのフローチャートである。 本開示の実施の形態1の第2の変形例における結露防止処理について説明するためのフローチャートである。 本開示の実施の形態2における栽培システムの構成を示す全体図である。 本開示の実施の形態2における温度制御装置の構成を示すブロック図である。 本開示の実施の形態2の結露防止処理について説明するためのフローチャートである。 本開示の実施の形態3における栽培システムの構成を示す全体図である。 本開示の実施の形態3における温度制御装置の構成を示すブロック図である。 本開示の実施の形態3においてメモリに記憶される表面温度推定テーブルの一例を示す図である。 本開示の実施の形態3の結露防止処理について説明するためのフローチャートである。
(本開示の基礎となった知見)
施設栽培において、30℃以上の高温では着果、肥大及び着色が不良となる。また、35℃以上では花粉稔性が低下し、落果が発生する。また、夜間の温度が高い場合は、呼吸による消耗が増え、果実肥大が悪くなる。一方、昼間の温度が20℃以下であり、夜間の温度が4℃〜8℃である場合、花の各器官の分化及び発育が助長され、子室数が増加し、乱形果の発生が多くなる。
また、相対湿度についても、適切な範囲が存在しており、例えば相対湿度が90%を超えると、葉カビ病などの病気が発生しやすくなる。また、相対湿度が極めて高い環境では、果実表面に結露が発生する場合がある。果実表面の結露は、裂果につながるといわれている。裂果した果実は商品価値が低下し、販売不可能となることが多い。加えて、果実表面の結露は、葉カビ病などの病気伝染の原因にもなる。
一方、相対湿度が極度に低いと、過度な蒸散を抑制する目的で植物が気孔を閉じ、光合成が抑制される。
ハウス内の温度及び湿度の制御は、野菜生産者が手動で実施することもあるが、近年はハウス内外の温度、湿度及び光量などの測定データをもとに、統合環境制御装置を用いて自動的に実施することも多くなってきている。また、ヒートポンプエアコン及び燃焼式加温機などの空調機器は、運転コストがかかる。そのため、空調機器の使用をある程度控え、換気及び遮光などと組み合わせた制御が行われることが多い。
また、施設栽培では、側窓、天窓、換気扇、カーテン、空調機器(ヒートポンプエアコン及び燃焼式加温機など)及びミストなどの環境制御機器が制御されることで、ハウス内の環境が、栽培対象となる植物(野菜)の生育にとって適切になるように、すなわち栽培対象となる野菜の生育に好適となるように、ハウス内環境が制御される。
例えば、トマト栽培の場合、生育適温は5〜40℃、より好ましくは10〜35℃の範囲であり、昼間の最適温度は25〜30℃であり、夜間の最適温度は10〜15℃であるといわれており、ハウス内温度が上記の範囲に収まるような環境制御が行われる。
また、適切なハウス内環境は、光合成が行われる日中と、呼吸のみが行われる夜間とで異なる。トマトの場合、日中の温度は25〜30℃を目標値とし、夜間の温度は10〜15℃を目標値としてハウス内温度が制御される。
したがって、一日の中で、夜間の温度制御から日中の温度制御に切り替わる際に、ハウス内の温度が大きく変化する状況が発生する。この時、ハウス内の温度及び湿度の状況によっては、果実の表面温度と、ハウス内の温度との差が大きくなり、その結果、果実表面に結露が発生する場合がある。
具体的な事例を以下に示す。
栽培地域としては、亜熱帯地域に代表される高温多湿な気候の地域を前提とする。高温多湿な気候の地域は、昼夜を通じて気温が高く、かつ、湿度も高い。また、この地域において、夜間は、ハウスを締め切った状態で、ヒートポンプエアコンなどを使って冷房する。一方、日の出後は、日射に伴ってハウス内が温度上昇し、ヒートポンプエアコンでは十分に冷却できない。そのため、昼間は、ヒートポンプエアコンを停止し、換気することで積極的に外気を導入する。これにより、極度な温度上昇を抑える。
ここで、トマト栽培の場合を考える。夜間のヒートポンプエアコンのハウス内冷却による温度制御は、日の出前後に外気導入による温度制御に切り替わるが、この切り替わるタイミングでトマト果実に結露が発生する場合がある。
これは、以下の理由による。
(1)夜間冷房期間中に、外気に比べハウス内の温度が低くなっており、トマト果実の温度も同様に低くなっている。
(2)外気導入による温度制御への切り替わり時に、ハウス内に比べ高温度かつ高湿度の空気が流入する。
(3)トマト果実は、熱容量が大きい。そのため、周囲の気温が急に上昇しても、トマト果実の温度は遅れて上昇する。
(4)その結果、外気導入による温度制御への切り替わり直後に、ハウス内に流入した高温度かつ高湿度の空気がトマト果実によって冷やされる。トマト果実周囲の空気が露点温度を下回ることで、トマト果実表面に結露が発生する。
以上の課題を解決するために、本開示の一態様に係る温度制御方法は、果実の栽培施設の内部温度を制御する温度制御装置における温度制御方法であって、前記栽培施設の内部温度及び内部湿度を取得し、第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御し、前記第1動作モードは、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように空調機器を動作させ、前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる。
この構成によれば、夜間は、窓が閉じられた状態で、栽培施設の内部温度が所定の目標温度となるように空調機器が動作する。日の出前から日の出後は、窓が閉じられた状態で、果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなるように空調機器が動作する。そして、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づくと、窓が開けられた状態で、空調機器が停止する。したがって、日の出後に窓が開けられる際には、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づいており、かつ果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなっているので、果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することができる。
また、上記の温度制御方法において、日の出時刻から所定時間経過した後、前記第2動作モードから前記第3動作モードへ移行してもよい。
この構成によれば、日の出時刻から所定時間経過するまでは、窓が閉じられた状態で、果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなるように空調機器が動作し、日の出時刻から所定時間経過した後、窓が開けられた状態で、空調機器が停止する。したがって、所定時間が、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づく時間に設定されることにより、果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することができる。
また、上記の温度制御方法において、前記内部温度が前記果実の育成の限界となる温度に達した場合、前記第2動作モードから前記第3動作モードへ移行してもよい。
この構成によれば、内部温度が果実の育成の限界となる温度に達するまでは、窓が閉じられた状態で、果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなるように空調機器が動作し、内部温度が果実の育成の限界となる温度に達した場合、窓が開けられた状態で、空調機器が停止する。したがって、栽培施設の内部温度が果実の育成の限界となる温度に達した場合、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づいている、あるいは外部温度を超えており、窓が開けられたとしても、果実の表面に結露が発生するのを防止することができる。
また、上記の温度制御方法において、さらに、前記栽培施設の外部温度及び外部湿度を取得し、前記外部温度及び前記外部湿度に基づいて前記栽培施設の外部露点温度を算出し、前記果実の表面温度が前記外部露点温度より高くなった場合、前記第2動作モードから前記第3動作モードへ移行してもよい。
この構成によれば、果実の表面温度が栽培施設の外部露点温度以下である場合は、窓が閉じられた状態で、果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなるように空調機器が動作し、果実の表面温度が栽培施設の外部露点温度より高くなった場合、窓が開けられた状態で、空調機器が停止する。したがって、窓が開けられる際には、果実の表面温度が栽培施設の外部露点温度より高くなっているため、果実の表面に結露が発生するのを防止することができる。
また、上記の温度制御方法において、前記第2動作モードにおいて、さらに、前記果実の表面温度を計測するセンサから、前記果実の表面温度を取得してもよい。
この構成によれば、果実の表面温度を計測するセンサから、正確な果実の表面温度が取得されるので、より確実に果実の表面に結露が発生するのを防止することができる。
また、上記の温度制御方法において、前記第2動作モードにおいて、さらに、前記果実の表面温度を推定してもよい。
この構成によれば、果実の表面温度が推定されるので、果実の表面温度を計測するセンサが不要となり、構成を簡素化することができる。
また、上記の温度制御方法において、前記第2動作モードへ移行した時点の前記栽培施設の内部温度と、前記第2動作モードへ移行した時点からの経過時間とに前記果実の表面温度の推定値を対応付けたテーブルから、前記第2動作モードへ移行した時点の前記内部温度と前記第2動作モードへ移行した時点からの経過時間とに対応付けられている前記推定値を抽出してもよい。
この構成によれば、第2動作モードへ移行した時点の内部温度と、第2動作モードへ移行した時点からの経過時間とに基づいて、果実の表面温度を容易に推定することができる。
また、上記の温度制御方法において、前記第3動作モードにおいて、所定時間間隔で前記窓を段階的に開けてもよい。
この構成によれば、所定時間間隔で窓が段階的に開けられるので、栽培施設の内部温度を栽培施設の外部温度に徐々に近づけることができる。
本開示の他の態様に係る温度制御装置は、果実の栽培施設の内部温度を制御する温度制御装置であって、前記栽培施設の内部温度及び内部湿度を取得する取得部と、第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御する制御部と、を備え、前記第1動作モードは、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように空調機器を動作させ、前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる。
この構成によれば、夜間は、窓が閉じられた状態で、栽培施設の内部温度が所定の目標温度となるように空調機器が動作する。日の出前から日の出後は、窓が閉じられた状態で、果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなるように空調機器が動作する。そして、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づくと、窓が開けられた状態で、空調機器が停止する。したがって、日の出後に窓が開けられる際には、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づいており、かつ果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなっているので、果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することができる。
本開示の他の態様に係る温度制御プログラムは、果実の栽培施設の内部温度を制御するための温度制御プログラムであって、前記栽培施設の内部温度及び内部湿度を取得し、第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御するようにコンピュータを機能させ、前記第1動作モードは、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように空調機器を動作させ、前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる。
この構成によれば、夜間は、窓が閉じられた状態で、栽培施設の内部温度が所定の目標温度となるように空調機器が動作する。日の出前から日の出後は、窓が閉じられた状態で、果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなるように空調機器が動作する。そして、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づくと、窓が開けられた状態で、空調機器が停止する。したがって、日の出後に窓が開けられる際には、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づいており、かつ果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなっているので、果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することができる。
本開示の他の態様に係る温度制御システムは、果実の栽培施設の内部温度を制御する温度制御装置と、空調機器と、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓と、を備え、前記温度制御装置は、前記栽培施設の内部温度及び内部湿度を取得する取得部と、第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御する制御部と、を備え、前記第1動作モードは、前記窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように前記空調機器を動作させ、前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる。
この構成によれば、夜間は、窓が閉じられた状態で、栽培施設の内部温度が所定の目標温度となるように空調機器が動作する。日の出前から日の出後は、窓が閉じられた状態で、果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなるように空調機器が動作する。そして、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づくと、窓が開けられた状態で、空調機器が停止する。したがって、日の出後に窓が開けられる際には、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づいており、かつ果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなっているので、果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することができる。
本開示の他の態様に係る温度制御方法は、果実の栽培施設の内部温度を制御する温度制御装置における温度制御方法であって、前記果実の表面温度を計測するセンサから、前記果実の表面温度を取得し、第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御し、前記第1動作モードは、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように空調機器を動作させ、前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる。
この構成によれば、夜間は、窓が閉じられた状態で、栽培施設の内部温度が所定の目標温度となるように空調機器が動作する。日の出前から日の出後は、窓が閉じられた状態で、果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなるように空調機器が動作する。そして、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づくと、窓が開けられた状態で、空調機器が停止する。したがって、日の出後に窓が開けられる際には、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づいており、かつ果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなっているので、果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することができる。
本開示の他の態様に係る温度制御装置は、果実の栽培施設の内部温度を制御する温度制御装置であって、前記果実の表面温度を計測するセンサから、前記果実の表面温度を取得する取得部と、第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御する制御部と、を備え、前記第1動作モードは、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように空調機器を動作させ、前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる。
この構成によれば、夜間は、窓が閉じられた状態で、栽培施設の内部温度が所定の目標温度となるように空調機器が動作する。日の出前から日の出後は、窓が閉じられた状態で、果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなるように空調機器が動作する。そして、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づくと、窓が開けられた状態で、空調機器が停止する。したがって、日の出後に窓が開けられる際には、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づいており、かつ果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなっているので、果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することができる。
本開示の他の態様に係る温度制御プログラムは、果実の栽培施設の内部温度を制御するための温度制御プログラムであって、前記果実の表面温度を計測するセンサから、前記果実の表面温度を取得し、第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御するようにコンピュータを機能させ、前記第1動作モードは、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように空調機器を動作させ、前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる。
この構成によれば、夜間は、窓が閉じられた状態で、栽培施設の内部温度が所定の目標温度となるように空調機器が動作する。日の出前から日の出後は、窓が閉じられた状態で、果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなるように空調機器が動作する。そして、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づくと、窓が開けられた状態で、空調機器が停止する。したがって、日の出後に窓が開けられる際には、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づいており、かつ果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなっているので、果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することができる。
本開示の他の態様に係る温度制御システムは、果実の栽培施設の内部温度を制御する温度制御装置と、空調機器と、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓と、前記果実の表面温度を計測するセンサと、を備え、前記温度制御装置は、前記センサから、前記果実の表面温度を取得する取得部と、第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御する制御部と、を備え、前記第1動作モードは、前記窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように前記空調機器を動作させ、前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる。
この構成によれば、夜間は、窓が閉じられた状態で、栽培施設の内部温度が所定の目標温度となるように空調機器が動作する。日の出前から日の出後は、窓が閉じられた状態で、果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなるように空調機器が動作する。そして、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づくと、窓が開けられた状態で、空調機器が停止する。したがって、日の出後に窓が開けられる際には、栽培施設の内部温度が栽培施設の外部温度に近づいており、かつ果実の表面温度が栽培施設の内部露点温度より高くなっているので、果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することができる。
以下添付図面を参照しながら、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1における栽培システムの構成を示す全体図である。
栽培施設100は、果実10を外界から分離して栽培するための設備である。具体的には、栽培施設100は、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル又はフッ素系フィルム等で囲われた鉄骨ハウス又はパイプハウスである。果実10は、例えばトマトの果実である。
図1に示す栽培システムは、温度制御装置1、内部温湿度計測装置11、側窓駆動装置12、換気扇13、空調機器14、表面温度計測装置15、天窓駆動装置17、側窓121及び天窓171を備える。
内部温湿度計測装置11は、栽培施設100の内部温度及び内部湿度を計測する。内部温湿度計測装置11は、温度センサ141及び湿度センサ142を含む。温度センサ141は、栽培施設100の内部温度を計測する。湿度センサ142は、栽培施設100の内部湿度を計測する。内部湿度は、栽培施設100内の相対湿度である。温度センサ141及び湿度センサ142は、栽培施設100内の任意の場所に設置される。
温度制御装置1は、果実10の栽培施設100の内部温度を制御する。温度制御装置1は、内部温湿度計測装置11から入力されたデータに基づき、栽培施設100の内側と外側との分離具合及び栽培施設100内の温度及び湿度の変更具合を決定する。
空調機器14は、例えばヒートポンプにより、栽培施設100内の温度及び湿度を変更する。空調機器14は、冷房機能により栽培施設100内を冷却し、暖房機能により栽培施設100内を暖める。空調機器14が稼働する時、換気扇13は停止し、側窓121及び天窓171は閉じておくほうが、効率よく栽培施設100内を冷却又は暖房できる。特に、夜間は、温度制御装置1は、換気扇13を停止させるとともに側窓121及び天窓171を閉じた状態で、空調機器14を動作させる。
なお、空調機器14は、複数の空調要素機器から構成されてもよい。例えば、空調機器14は、複数のヒートポンプを含んでもよい。複数のヒートポンプのうち、一部のヒートポンプは冷房運転を行い、他のヒートポンプは暖房運転を行ってもよい。これにより、栽培施設100内の温度及び湿度を精度よく制御することができる。また、空調機器14は、ヒートポンプと燃焼式暖房機とから構成されてもよい。空調機器14の暖房機能は、燃焼式暖房機を動作させることにより実現してもよい。さらに、空調機器14は、空調要素機器として、除湿器を含んでもよい。
換気扇13は、栽培施設100の側面(一般的には短手方向の面)の上部に設置され、栽培施設100内の空気を強制的に外部に排出させる。
栽培施設100の内部の温度は、太陽光の入射により上昇し、栽培施設100の外部の気温よりも高くなる。特に、栽培施設100の上部に高温の空気がたまる傾向にあり、換気扇13がこの高温の空気を外部に排出することによって栽培施設100内の温度上昇を抑制することができる。なお、栽培システムは、換気扇13を備えていなくてもよい。
側窓121は、開閉可能であり、栽培施設100の内部と外部とを隔てる。側窓121は、栽培施設100の側面(長手方向の面)を覆う被覆フィルムで構成される。被覆フィルムの下部には、被覆フィルムを巻き取るための直管が設けられており、直管が回転することで栽培施設100の側面の側窓121が開閉する。
天窓171は、開閉可能であり、栽培施設100の内部と外部とを隔てる。天窓171は、栽培施設100の上部に設けられる。
側窓121及び天窓171が閉鎖されているときは、栽培施設100の内部の温度は、太陽光の入射により上昇し、栽培施設100の外部の気温よりも高くなる。その後、側窓121及び天窓171が開放された場合、外部の空気が栽培施設100内に取り入れられるため、栽培施設100内の温度上昇を抑制することができる。
側窓駆動装置12は、温度制御装置1から制御信号に従って、側窓121を開閉する。側窓駆動装置12は、側窓121の下部に設けられた直管を回転させることにより、側窓121を自動的に開閉する。なお、側窓121は、手動により開閉させてもよい。側窓121が手動により開閉される場合、側窓駆動装置12は不要である。
天窓駆動装置17は、温度制御装置1から制御信号に従って、天窓171を自動的に開閉する。なお、天窓171は、手動により開閉させてもよい。天窓171が手動により開閉される場合、天窓駆動装置17は不要である。
温度センサ141及び湿度センサ142は、各々が計測したデータを、温度制御装置1に送信する。温度センサ141及び湿度センサ142は、例えば、ケーブルを介して、温度及び湿度の値に対応する電圧出力を伝えてもよい。また、温度センサ141及び湿度センサ142は、例えば、LAN(ローカルエリアネットワーク)などのネットワークを介して、温度及び湿度をデジタル信号で伝えてもよい。
表面温度計測装置15は、例えば放射温度計であり、果実の表面温度を計測する。表面温度計測装置15は、栽培施設100内の複数の果実のうち少なくとも1つの果実の表面温度を計測する。表面温度計測装置15は、計測した果実の表面温度を温度制御装置1に送信する。
以下、果実の栽培を前提に、夜間に栽培施設100内を冷房し、日の出以降に栽培施設100内に外気を導入する温度制御方法について説明する。
また、栽培地域としては、高温多湿地域を前提とする。この場合、夜間の外気温度は、例えば26℃であり、夜間の外気湿度は、例えば90%であり、昼間の外気温度は、例えば32℃であり、昼間の外気湿度は、例えば60%である。
夜間は、換気扇13が停止され、側窓121及び天窓171が閉じられ、空調機器14が冷房運転を実施する。ここで、本実施例では、外気温度に比べ栽培施設100の内部温度は5℃程度低くなるよう設定している場合を考える。この時、栽培施設100の内部温度は、例えば21℃となる。
この状況で、日の出とともに、空調機器14が停止され、換気扇13が動作され、側窓121及び天窓171が全開され、栽培施設100内に温度26℃及び湿度90%の外気が導入された場合、果実の温度は21℃であるため、果実の周囲の空気が21℃に冷やされる。温度26℃及び湿度90%の外気の露点温度は、約24.2℃であるため、果実の周囲の空気温度が露点温度以下となり、果実に結露が発生する。
そのため、果実に結露が発生するのを防ぐために、外気導入時には、果実の温度は、外気の露点温度より高くする必要がある。
図2は、本開示の実施の形態1における温度制御装置の構成を示すブロック図である。
図2に示す温度制御装置1は、プロセッサ101及びメモリ102を備える。
メモリ102は、例えば、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリ等の各種情報を記憶可能な記憶装置である。
プロセッサ101は、例えばCPU(中央演算処理装置)であり、内部温湿度取得部111、果実表面温度取得部112及び温度制御部113を備える。
内部温湿度取得部111は、内部温湿度計測装置11によって計測された栽培施設100の内部温度及び内部湿度を取得する。内部温湿度取得部111は、内部温湿度計測装置11から所定の時間間隔で定期的に内部温度及び内部湿度を取得する。
果実表面温度取得部112は、表面温度計測装置15によって計測された果実表面温度を取得する。果実表面温度取得部112は、表面温度計測装置15から所定の時間間隔で定期的に果実表面温度を取得する。
温度制御部113は、第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、栽培施設100の内部温度を制御する。ここで、第1動作モードは、栽培施設100の内部と外部とを隔てる開閉可能な側窓121及び天窓171を閉じた状態で、内部温度が所定の目標温度となるように空調機器14を動作させる。第2動作モードは、内部温度及び内部湿度に基づいて栽培施設100の内部露点温度を算出し、側窓121及び天窓171を閉じた状態で、果実10の表面温度が内部露点温度より高くなるように空調機器14を動作させる。第3動作モードは、側窓121及び天窓171を開けた状態で、空調機器14を停止させる。
温度制御部113は、第1動作モード制御部131、第2動作モード制御部132及び第3動作モード制御部133を備える。
第1動作モード制御部131は、現在時刻が夜間冷房開始時刻であるか否かを判断する。夜間冷房開始時刻は、例えば日没時刻である。また、第1動作モード制御部131は、現在時刻が結露防止処理開始時刻であるか否かを判断する。結露防止処理開始時刻は、日の出時刻の例えば3時間前の時刻である。日の出時刻が午前6時であれば、結露防止処理開始時刻は午前3時である。第1動作モード制御部131は、現在時刻が夜間冷房開始時刻であると判断し、かつ現在時刻が結露防止処理開始時刻ではないと判断した場合、側窓121及び天窓171を閉じた状態で、内部温度が所定の目標温度となるように空調機器14を動作させる。
第1動作モード制御部131は、側窓121を閉じるための制御信号を側窓駆動装置12へ出力するとともに、天窓171を閉じるための制御信号を天窓駆動装置17へ出力する。また、第1動作モード制御部131は、側窓121及び天窓171を閉じた状態で、内部温度が所定の目標温度となるように空調機器14を動作させる。所定の目標温度は、例えば、21℃である。第1動作モード制御部131は、内部温湿度取得部111によって取得された内部温度が所定の目標温度となるように空調機器14へ制御信号を出力する。
例えば、第1動作モード制御部131は、内部温度が所定の目標温度より高く、かつ空調機器14がオフ状態である場合、空調機器14をオン状態に変更するための制御信号を空調機器14へ出力する。また、第1動作モード制御部131は、内部温度が所定の目標温度より高く、かつ空調機器14がオン状態である場合、制御信号を空調機器14へ出力しない。また、第1動作モード制御部131は、内部温度が所定の目標温度以下であり、かつ空調機器14がオフ状態である場合、制御信号を空調機器14へ出力しない。また、第1動作モード制御部131は、内部温度が所定の目標温度以下であり、かつ空調機器14がオン状態である場合、空調機器14をオフ状態に変更するための制御信号を空調機器14へ出力する。
第2動作モード制御部132は、第1動作モード制御部131によって現在時刻が結露防止処理開始時刻であると判断された場合、内部温度及び内部湿度に基づいて栽培施設100の内部露点温度を算出し、側窓121及び天窓171を閉じた状態で、果実10の表面温度が内部露点温度より高くなるように空調機器14を動作させる。
第2動作モード制御部132は、現在時刻が結露防止処理終了時刻であるか否かを判断する。結露防止処理終了時刻は、日の出時刻から十分な時間が経過した時刻であり、例えば午前8時である。なお、メモリ102は、予め決められた結露防止処理終了時刻を記憶してもよい。
また、結露防止処理終了時刻は、日の出時刻から所定時間経過した時刻であってもよい。第2動作モード制御部132は、日の出時刻から所定時間経過した後、第2動作モードから第3動作モードへ移行してもよい。所定時間は、例えば2時間である。また、結露防止処理終了時刻は、季節に応じて変更されてもよい。また、結露防止処理終了時刻は、栽培する果実の種類又は大きさに応じて決定されてもよい。日の出後の日照により栽培施設100の内部温度が上昇し、果実表面温度が内部露点温度よりも高くなる時刻が、結露防止処理終了時刻として設定される。果実の温度は、栽培施設100の内部温度に追従して上昇する。そのため、所定時間は、推定又は実験により求めてもよい。
第2動作モード制御部132は、現在時刻が結露防止処理終了時刻ではないと判断した場合、内部温度及び内部湿度に基づいて栽培施設100の内部露点温度を算出し、側窓121及び天窓171を閉じた状態で、果実10の表面温度が内部露点温度より高くなるように空調機器14を動作させる。
第2動作モード制御部132は、内部温湿度取得部111によって取得された内部温度及び内部湿度に基づいて栽培施設100の内部露点温度を算出する。第2動作モード制御部132は、下記の式(1)に基づいて内部露点温度を算出する。
内部露点温度=237.3*log(内部水蒸気圧/6.11)/(7.5*log(10)+log(6.11/内部水蒸気圧))・・・(1)
なお、内部水蒸気圧は、下記の式(2)に基づいて算出される。
内部水蒸気圧=6.11*10^(7.5*内部温度/(273.3+内部温度))*内部湿度/100・・・(2)
第2動作モード制御部132は、側窓121及び天窓171を閉じた状態で、果実10の表面温度が内部露点温度より高くなるように空調機器14を動作させる。すなわち、第2動作モード制御部132は、果実表面温度が内部露点温度より高く、かつ空調機器14がオン状態である場合、空調機器14をオフ状態に変更するための制御信号を空調機器14へ出力する。また、第2動作モード制御部132は、果実表面温度が内部露点温度より高く、かつ空調機器14がオフ状態である場合、制御信号を空調機器14へ出力しない。また、第2動作モード制御部132は、果実表面温度が内部露点温度以下であり、かつ空調機器14がオフ状態である場合、空調機器14をオン状態に変更するための制御信号を空調機器14へ出力する。また、第2動作モード制御部132は、果実表面温度が内部露点温度以下であり、かつ空調機器14がオン状態である場合、制御信号を空調機器14へ出力しない。
このように、第2動作モード制御部132は、結露防止処理開始時刻から結露防止処理終了時刻までの間、側窓121及び天窓171を閉じた状態で、果実10の表面温度が内部露点温度より高くなるように空調機器14を動作させる。
第3動作モード制御部133は、側窓121及び天窓171を開けた状態で、空調機器14を停止させる。第3動作モード制御部133は、第2動作モード制御部132によって現在時刻が結露防止処理終了時刻であると判断された場合、側窓121を開けるための制御信号を側窓駆動装置12へ出力するとともに、天窓171を開けるための制御信号を天窓駆動装置17へ出力する。また、第3動作モード制御部133は、空調機器14がオン状態である場合、空調機器14をオン状態に変更するための制御信号を空調機器14へ出力する。また、第3動作モード制御部133は、空調機器14がオフ状態である場合、制御信号を空調機器14へ出力しない。
第3動作モード制御部133は、所定時間間隔で側窓121及び天窓171を段階的に開ける。まず、第3動作モード制御部133は、側窓121及び天窓171を例えば30%開く。そして、第3動作モード制御部133は、側窓121及び天窓171を開いた時刻から所定時間が経過した後、側窓121及び天窓171を100%開いてもよい。
続いて、本開示の実施の形態1における温度制御装置1の温度制御処理について説明する。
図3は、本開示の実施の形態1における温度制御装置1の温度制御処理について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1において、第1動作モード制御部131は、現在時刻が夜間冷房開始時刻であるか否かを判断する。ここで、現在時刻が夜間冷房開始時刻ではないと判断された場合(ステップS1でNO)、現在時刻が夜間冷房開始時刻になるまで、ステップS1の判断処理が繰り返される。
一方、現在時刻が夜間冷房開始時刻であると判断された場合(ステップS1でYES)、第1動作モード制御部131は、側窓121及び天窓171が閉状態であるか否かを判断する。なお、第1動作モード制御部131は、側窓121及び天窓171が開状態及び閉状態のいずれであるかを側窓駆動装置12及び天窓駆動装置17から取得してもよい。また、第1動作モード制御部131は、側窓121及び天窓171に設けられたセンサによる検知結果に基づいて、側窓121及び天窓171が閉状態であるか否かを判断してもよい。
ここで、側窓121及び天窓171が閉状態であると判断された場合(ステップS2でYES)、ステップS4に処理が移行する。
一方、側窓121及び天窓171が閉状態ではないと判断された場合(ステップS2でNO)、ステップS3において、第1動作モード制御部131は、側窓121を閉じるための制御信号を側窓駆動装置12へ出力するとともに、天窓171を閉じるための制御信号を天窓駆動装置17へ出力する。側窓駆動装置12は、第1動作モード制御部131から制御信号を取得すると、側窓121を閉じる。また、天窓駆動装置17は、第1動作モード制御部131から制御信号を取得すると、天窓171を閉じる。
次に、ステップS4において、第1動作モード制御部131は、現在時刻が結露防止処理開始時刻であるか否かを判断する。ここで、現在時刻が結露防止処理開始時刻ではないと判断された場合(ステップS4でNO)、ステップS5において、内部温湿度取得部111は、内部温度を内部温湿度計測装置11から取得する。
次に、ステップS6において、第1動作モード制御部131は、内部温度が所定の目標温度より高いか否かを判断する。
ここで、内部温度が所定の目標温度より高いと判断された場合(ステップS6でYES)、ステップS7において、第1動作モード制御部131は、空調機器14がオフ状態であるか否かを判断する。ここで、空調機器14がオフ状態ではないと判断された場合、すなわち、空調機器14がオン状態であると判断された場合(ステップS7でNO)、ステップS4に処理が戻る。
一方、空調機器14がオフ状態であると判断された場合(ステップS7でYES)、ステップS8において、第1動作モード制御部131は、空調機器14をオン状態に変更するための制御信号を空調機器14へ出力する。空調機器14は、制御信号を取得すると、オン状態に変更する。そして、空調機器14は、内部温度が所定の目標温度以下となるように、冷房運転を行う。
また、ステップS6で内部温度が所定の目標温度以下であると判断された場合(ステップS6でNO)、ステップS9において、第1動作モード制御部131は、空調機器14がオン状態であるか否かを判断する。ここで、空調機器14がオン状態ではないと判断された場合、すなわち、空調機器14がオフ状態であると判断された場合(ステップS9でNO)、ステップS4に処理が戻る。
一方、空調機器14がオン状態であると判断された場合(ステップS9でYES)、ステップS10において、第1動作モード制御部131は、空調機器14をオフ状態に変更するための制御信号を空調機器14へ出力する。空調機器14は、第1動作モード制御部131から制御信号を取得すると、オフ状態に変更する。そして、空調機器14は、冷房運転を停止する。
なお、ステップS5〜ステップS10において、側窓121及び天窓171を閉じた状態で、内部温度が所定の目標温度となるように空調機器14を動作させる目標温度制御処理は、第1動作モードの処理に対応する。
また、ステップS4で現在時刻が結露防止処理開始時刻であると判断された場合(ステップS4でYES)、ステップS11において、第2動作モード制御部132は、果実に結露が発生するのを防止するための結露防止処理を行う。なお、結露防止処理は、第2動作モードの処理に対応する。
ここで、ステップS11の結露防止処理について説明する。
図4は、図3のステップS11の結露防止処理について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS21において、第2動作モード制御部132は、現在時刻が結露防止処理終了時刻であるか否かを判断する。ここで、現在時刻が結露防止処理終了時刻であると判断された場合(ステップS21でYES)、図3のステップS12に処理が移行する。
一方、現在時刻が結露防止処理終了時刻ではないと判断された場合(ステップS21でNO)、ステップS22において、果実表面温度取得部112は、表面温度計測装置15から果実表面温度を取得する。
次に、ステップS23において、内部温湿度取得部111は、内部温湿度計測装置11から内部温度及び内部湿度を取得する。
次に、ステップS24において、第2動作モード制御部132は、内部温湿度取得部111によって取得された内部温度及び内部湿度に基づいて栽培施設100の内部露点温度を算出する。
次に、ステップS25において、第2動作モード制御部132は、果実表面温度が内部露点温度+αより高いか否かを判断する。αは、結露を発生させないための温度マージンであり、例えば0.5℃である。ここで、果実表面温度が内部露点温度+αより高いと判断された場合(ステップS25でYES)、ステップS26において、第2動作モード制御部132は、空調機器14がオン状態であるか否かを判断する。
ここで、空調機器14がオン状態ではないと判断された場合、すなわち、空調機器14がオフ状態であると判断された場合(ステップS26でNO)、ステップS21に処理が戻る。
一方、空調機器14がオン状態であると判断された場合(ステップS26でYES)、ステップS27において、第2動作モード制御部132は、空調機器14をオフ状態に変更するための制御信号を空調機器14へ出力する。空調機器14は、制御信号を取得すると、オフ状態に変更する。そして、空調機器14は、冷房運転を停止する。
また、ステップS25で果実表面温度が内部露点温度+α以下であると判断された場合(ステップS25でNO)、ステップS28において、第2動作モード制御部132は、空調機器14がオフ状態であるか否かを判断する。ここで、空調機器14がオフ状態ではないと判断された場合、すなわち、空調機器14がオン状態であると判断された場合(ステップS28でNO)、ステップS21に処理が戻る。
なお、ステップS28で空調機器14がオフ状態ではないと判断された場合、第2動作モード制御部132は、エラー処理を行ってもよい。エラー処理では、第2動作モード制御部132は、空調機器14がオン状態であり、冷房運転が行われているにも関わらず、果実表面温度が内部露点温度より高くならないことをユーザに通知してもよい。
一方、空調機器14がオフ状態であると判断された場合(ステップS28でYES)、ステップS29において、第2動作モード制御部132は、空調機器14をオン状態に変更するための制御信号を空調機器14へ出力する。空調機器14は、制御信号を取得すると、オン状態に変更する。そして、空調機器14は、冷房運転を行う。空調機器14がオン状態になり、冷房運転が行われると、栽培施設100の内部湿度が低くなる。その結果、果実表面温度が内部露点温度より高くなる。
なお、ステップS25では、第2動作モード制御部132は、果実表面温度が内部露点温度+αより高いか否かを判断しているが、本開示は特にこれに限定されず、第2動作モード制御部132は、果実表面温度と、内部露点温度に誤差温度及び温度マージンαを加算した値とを比較してもよい。誤差温度は、例えば2℃である。
図3に戻って、次に、ステップS12において、第3動作モード制御部133は、側窓121及び天窓171を開くための窓開処理を行う。なお、窓開処理は、第3動作モードの処理に対応する。
ここで、ステップS12の窓開処理について説明する。
図5は、図3のステップS12の窓開処理について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS41において、第3動作モード制御部133は、空調機器14がオン状態であるか否かを判断する。ここで、空調機器14がオン状態ではないと判断された場合、すなわち、空調機器14がオフ状態であると判断された場合(ステップS41でNO)、ステップS43に処理が移行する。
一方、空調機器14がオン状態であると判断された場合(ステップS41でYES)、ステップS42において、第3動作モード制御部133は、空調機器14をオフ状態に変更するための制御信号を空調機器14へ出力する。空調機器14は、第3動作モード制御部133から制御信号を取得すると、オフ状態に変更する。そして、空調機器14は、冷房運転を停止する。
次に、ステップS43において、第3動作モード制御部133は、側窓121及び天窓171を30%開くための制御信号を側窓駆動装置12及び天窓駆動装置17へ出力する。側窓駆動装置12は、第3動作モード制御部133からの制御信号に従って側窓121を30%開く。また、天窓駆動装置17は、第3動作モード制御部133からの制御信号に従って天窓171を30%開く。なお、第3動作モード制御部133は、側窓121及び天窓171を開いた時刻をメモリ102に記憶する。
次に、ステップS44において、第3動作モード制御部133は、側窓121及び天窓171を開いた時刻から所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間は、例えば30分である。ここで、側窓121及び天窓171を開いた時刻から所定時間が経過していないと判断された場合(ステップS44でNO)、側窓121及び天窓171を開いた時刻から所定時間が経過するまで、ステップS44の判断処理が行われる。
一方、側窓121及び天窓171を開いた時刻から所定時間が経過したと判断された場合(ステップS44でYES)、ステップS45において、第3動作モード制御部133は、側窓121及び天窓171を100%開くための制御信号を側窓駆動装置12及び天窓駆動装置17へ出力する。側窓駆動装置12は、第3動作モード制御部133からの制御信号に従って側窓121を100%開く。また、天窓駆動装置17は、第3動作モード制御部133からの制御信号に従って天窓171を100%開く。
そして、図3のステップS12の窓開処理が行われた後、温度制御処理は終了する。
日の出後、日射が栽培施設100内に入り、栽培施設100の内部温度が上昇する。果実の温度は、栽培施設100の内部温度に追従して上昇する。そして、日の出時刻から所定時間が経過した後、空調機器14が停止されるとともに、換気扇13が動作され、側窓121及び天窓171が開かれる。このとき、日の出以降も空調機器14が運転されているため、比較的内部湿度が低く抑えられ、内部露点温度も低くなる。
このように、夜間は、側窓121及び天窓171が閉じられた状態で、栽培施設100の内部温度が所定の目標温度となるように空調機器14が動作する。日の出前から日の出後は、側窓121及び天窓171が閉じられた状態で、果実10の表面温度が栽培施設100の内部露点温度より高くなるように空調機器14が動作する。そして、栽培施設100の内部温度が栽培施設100の外部温度に近づくと、側窓121及び天窓171が開けられた状態で、空調機器14が停止する。したがって、日の出後に側窓121及び天窓171が開けられる際には、栽培施設100の内部温度が栽培施設100の外部温度に近づいており、かつ果実10の表面温度が栽培施設100の内部露点温度より高くなっているので、果実10の表面に結露が発生するのを確実に防止することができる。
なお、本実施の形態1では、最初に側窓121及び天窓171が30%開かれるが、本開示は特にこれに限定されない。最初に側窓121及び天窓171が50%開かれてもよく、最初に側窓121及び天窓171が開かれる割合は特に限定されない。
また、本実施の形態1では、第3動作モード制御部133は、2段階で側窓121及び天窓171を開いているが、本開示は特にこれに限定されず、3段階以上で側窓121及び天窓171を開いてもよい。
また、栽培システムが側窓駆動装置12を備えておらず、ユーザが手動で側窓121を開く場合、第3動作モード制御部133は、側窓121を30%開くことを指示する画面を、温度制御装置1に接続された表示装置又はユーザが所有する端末装置に表示してもよい。そして、側窓121を開いた時刻から所定時間が経過した後、第3動作モード制御部133は、側窓121を100%開くことを指示する画面を、表示装置又は端末装置に表示してもよい。
同様に、栽培システムが天窓駆動装置17を備えておらず、ユーザが手動で天窓171を開く場合、第3動作モード制御部133は、天窓171を30%開くことを指示する画面を、温度制御装置1に接続された表示装置又はユーザが所有する端末装置に表示してもよい。そして、天窓171を開いた時刻から所定時間が経過した後、第3動作モード制御部133は、天窓171を100%開くことを指示する画面を、表示装置又は端末装置に表示してもよい。
続いて、本実施の形態1の第1の変形例について説明する。上記の本実施の形態1では、窓開処理において、第3動作モード制御部133は、側窓121及び天窓171を段階的に開いているが、本実施の形態1の第1の変形例では、窓開処理において、第3動作モード制御部133は、側窓121及び天窓171を段階的に開くのではなく、側窓121及び天窓171を一度に100%開く。
図6は、本開示の実施の形態1の第1の変形例における窓開処理について説明するためのフローチャートである。
なお、ステップS51及びステップS52の処理は、図5に示すステップS41及びステップS42の処理と同じであるので、説明を省略する。
次に、ステップS53において、第3動作モード制御部133は、側窓121及び天窓171を全開するための制御信号を側窓駆動装置12へ出力する。側窓駆動装置12は、第3動作モード制御部133からの制御信号に従って側窓121を全開する。また、天窓駆動装置17は、第3動作モード制御部133からの制御信号に従って天窓171を全開する。
なお、栽培システムが側窓駆動装置12を備えておらず、ユーザが手動で側窓121を開く場合、第3動作モード制御部133は、側窓121を全開することを指示する画面を、温度制御装置1に接続された表示装置又はユーザが所有する端末装置に表示してもよい。
同様に、栽培システムが天窓駆動装置17を備えておらず、ユーザが手動で天窓171を開く場合、第3動作モード制御部133は、天窓171を全開することを指示する画面を、温度制御装置1に接続された表示装置又はユーザが所有する端末装置に表示してもよい。
続いて、本実施の形態1の第2の変形例について説明する。上記の本実施の形態1では、結露防止処理のステップS21において、第2動作モード制御部132は、現在時刻が結露防止処理終了時刻であるか否かを判断しているが、本実施の形態1の第2の変形例では、結露防止処理において、第2動作モード制御部132は、内部温度が果実の育成の限界となる育成限界温度に達したか否かを判断する。
すなわち、上記の実施の形態1では、日の出時刻以降も空調機器14による温度制御が行われる。しかしながら、日の出時刻以降になると、太陽光の照射により、空調機器14による温度制御が行われていたとしても、栽培施設100の内部温度が上昇する。そこで、第2動作モード制御部132は、内部温度が果実の育成の限界となる育成限界温度に達した場合、第2動作モードから第3動作モードへ移行してもよい。育成限界温度は、栽培対象である果実の育成の限界となる温度であり、例えば、30℃である。
図7は、本開示の実施の形態1の第2の変形例における結露防止処理について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS71において、内部温湿度取得部111は、内部温湿度計測装置11から内部温度を取得する。
次に、ステップS72において、第2動作モード制御部132は、内部温度が果実の育成の限界となる育成限界温度に達したか否かを判断する。ここで、内部温度が育成限界温度に達したと判断された場合(ステップS72でYES)、図3のステップS12に処理が移行する。
一方、内部温度が育成限界温度に達していないと判断された場合(ステップS72でNO)、ステップS73において、果実表面温度取得部112は、表面温度計測装置15から果実表面温度を取得する。
なお、ステップS73〜ステップS80の処理は、図4に示すステップS22〜ステップS29の処理と同じであるので、説明を省略する。
(実施の形態2)
上記の実施の形態1では、第2動作モード制御部132は、現在時刻が結露防止処理終了時刻である場合、第2動作モードから第3動作モードへ移行しているが、本実施の形態2では、第2動作モード制御部は、栽培施設100の外部温度及び外部湿度に基づいて栽培施設100の外部露点温度を算出し、果実の表面温度が外部露点温度より高くなった場合、第2動作モードから第3動作モードへ移行する。
図8は、本開示の実施の形態2における栽培システムの構成を示す全体図である。
図8に示す栽培システムは、温度制御装置1A、内部温湿度計測装置11、側窓駆動装置12、換気扇13、空調機器14、表面温度計測装置15、天窓駆動装置17、側窓121、天窓171及び外部温湿度計測装置16を備える。なお、本実施の形態2において、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
外部温湿度計測装置16は、栽培施設100の外部温度及び外部湿度を計測する。外部温湿度計測装置16は、温度センサ161及び湿度センサ162を含む。温度センサ161は、栽培施設100の外部温度を計測する。湿度センサ162は、栽培施設100の外部湿度を計測する。外部湿度は、栽培施設100の外の相対湿度である。温度センサ161及び湿度センサ162は、栽培施設100の外の任意の場所に設置される。
図9は、本開示の実施の形態2における温度制御装置の構成を示すブロック図である。
図9に示す温度制御装置1Aは、プロセッサ101A及びメモリ102を備える。
プロセッサ101Aは、例えばCPUであり、内部温湿度取得部111、果実表面温度取得部112、温度制御部113A及び外部温湿度取得部114を備える。
外部温湿度取得部114は、外部温湿度計測装置16によって計測された栽培施設100の外部温度及び外部湿度を取得する。外部温湿度取得部114は、外部温湿度計測装置16から所定の時間間隔で定期的に外部温度及び外部湿度を取得する。
温度制御部113Aは、第1動作モード制御部131、第2動作モード制御部132A及び第3動作モード制御部133を備える。
第2動作モード制御部132Aは、外部温度及び外部湿度に基づいて栽培施設100の外部露点温度を算出する。第2動作モード制御部132Aは、果実の表面温度が外部露点温度より高くなった場合、第2動作モードから第3動作モードへ移行する。
第2動作モード制御部132Aは、下記の式(3)に基づいて外部露点温度を算出する。
外部露点温度=237.3*log(外部水蒸気圧/6.11)/(7.5*log(10)+log(6.11/外部水蒸気圧))・・・(3)
なお、外部水蒸気圧は、下記の式(4)に基づいて算出される。
外部水蒸気圧=6.11*10^(7.5*外部温度/(273.3+外部温度))*外部湿度/100・・・(4)
第2動作モード制御部132Aは、果実表面温度が外部露点温度以下である場合、側窓121及び天窓171を閉じた状態で、果実10の表面温度が内部露点温度より高くなるように空調機器14を動作させる。また、第2動作モード制御部132Aは、果実表面温度が外部露点温度より高い場合、第2動作モード制御部132Aの結露防止処理から第3動作モード制御部133の窓開処理に移行する。
第2動作モード制御部132Aの他の機能は、実施の形態1の第2動作モード制御部132の機能と同じである。
続いて、本開示の実施の形態2における温度制御装置1Aの温度制御処理について説明する。なお、実施の形態2における温度制御装置1Aの温度制御処理と、実施の形態1における温度制御装置1の温度制御処理とは、結露防止処理のみが異なる。そのため、以下の説明では、実施の形態2における結露防止処理のみを説明する。
図10は、本開示の実施の形態2の結露防止処理について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS91において、果実表面温度取得部112は、表面温度計測装置15から果実表面温度を取得する。
次に、ステップS92において、外部温湿度取得部114は、外部温湿度計測装置16から外部温度及び外部湿度を取得する。
次に、ステップS93において、第2動作モード制御部132Aは、外部温湿度取得部114によって取得された外部温度及び外部湿度に基づいて栽培施設100の外部露点温度を算出する。
次に、ステップS94において、第2動作モード制御部132Aは、果実表面温度が外部露点温度より高いか否かを判断する。ここで、果実表面温度が外部露点温度より高いと判断された場合(ステップS94でYES)、図3のステップS12に処理が移行する。
一方、果実表面温度が外部露点温度以下であると判断された場合(ステップS94でNO)、ステップS95において、果実表面温度取得部112は、表面温度計測装置15から果実表面温度を取得する。
なお、ステップS95〜ステップS102の処理は、図4に示すステップS22〜ステップS29の処理と同じであるので、説明を省略する。
また、ステップS98において、第2動作モード制御部132Aは、ステップS91で取得した果実表面温度が内部露点温度+αより高いか否かを判断してもよい。この場合、ステップS95において、果実表面温度取得部112は、表面温度計測装置15から果実表面温度を取得しなくてもよい。
また、ステップS94では、第2動作モード制御部132Aは、果実表面温度が外部露点温度より高いか否かを判断しているが、本開示は特にこれに限定されず、第2動作モード制御部132Aは、果実表面温度と、外部露点温度に誤差温度を加算した値とを比較してもよい。誤差温度は、例えば2℃である。
また、本実施の形態2における温度制御装置1Aは、上記の実施の形態1の第1の変形例及び第2の変形例を適用してもよい。
(実施の形態3)
上記の実施の形態1では、栽培システムは表面温度計測装置15を備えており、果実表面温度取得部112は、表面温度計測装置15によって計測された果実表面温度を取得しているが、本実施の形態3では、栽培システムは表面温度計測装置15を備えておらず、温度制御装置1Bは、果実表面温度を推定する。
図11は、本開示の実施の形態3における栽培システムの構成を示す全体図であり、図12は、本開示の実施の形態3における温度制御装置の構成を示すブロック図である。
図11に示す栽培システムは、温度制御装置1B、内部温湿度計測装置11、側窓駆動装置12、換気扇13、空調機器14、天窓駆動装置17、側窓121及び天窓171を備える。なお、本実施の形態3において、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態3の栽培システムが実施の形態1の栽培システムと異なる点は、表面温度計測装置15を備えていない点である。
図12に示す温度制御装置1Bは、プロセッサ101B及びメモリ102Bを備える。
プロセッサ101Bは、例えばCPUであり、内部温湿度取得部111、温度制御部113B及び果実表面温度推定部115を備える。
メモリ102Bは、結露防止処理(第2動作モード)へ移行した時点の栽培施設100の内部温度と、結露防止処理(第2動作モード)へ移行した時点からの経過時間とに果実の表面温度の推定値を対応付けた表面温度推定テーブルを記憶する。
図13は、本開示の実施の形態3においてメモリに記憶される表面温度推定テーブルの一例を示す図である。
表面温度推定テーブルは、結露防止処理移行時点の栽培施設100の内部温度と、結露防止処理移行時点からの経過時間とに果実表面温度の推定値を対応付けている。
図13において、上端の行は、結露防止処理移行時点の栽培施設100の内部温度を表し、左端の列は、結露防止処理移行時点からの経過時間を表している。例えば、結露防止処理移行時点の栽培施設100の内部温度が18℃であり、結露防止処理移行時点からの経過時間が1時間である場合、果実表面温度の推定値は、20℃である。
また、メモリ102Bは、結露防止処理(第2動作モード)へ移行した時点の栽培施設100の内部温度を記憶する。
果実表面温度推定部115は、果実の表面温度を推定する。果実表面温度推定部115は、メモリ102Bに記憶されている表面温度推定テーブルから、結露防止処理(第2動作モード)へ移行した時点の内部温度と結露防止処理(第2動作モード)へ移行した時点からの経過時間とに対応付けられている推定値を抽出する。
温度制御部113Bは、第1動作モード制御部131、第2動作モード制御部132B及び第3動作モード制御部133を備える。
第2動作モード制御部132Bは、側窓121及び天窓171を閉じた状態で、果実10の表面温度の推定値が内部露点温度より高くなるように空調機器14を動作させる。すなわち、第2動作モード制御部132Bは、果実表面温度推定部115によって推定された果実表面温度の推定値が内部露点温度より高く、かつ空調機器14がオン状態である場合、空調機器14をオフ状態に変更するための制御信号を空調機器14へ出力する。また、第2動作モード制御部132Bは、果実表面温度の推定値が内部露点温度より高く、かつ空調機器14がオフ状態である場合、制御信号を空調機器14へ出力しない。また、第2動作モード制御部132Bは、果実表面温度の推定値が内部露点温度以下であり、かつ空調機器14がオフ状態である場合、空調機器14をオン状態に変更するための制御信号を空調機器14へ出力する。また、第2動作モード制御部132Bは、果実表面温度の推定値が内部露点温度以下であり、かつ空調機器14がオン状態である場合、制御信号を空調機器14へ出力しない。
第2動作モード制御部132Bの他の機能は、実施の形態1の第2動作モード制御部132の機能と同じである。
続いて、本開示の実施の形態3における温度制御装置1Bの温度制御処理について説明する。なお、実施の形態3における温度制御装置1Bの温度制御処理と、実施の形態1における温度制御装置1の温度制御処理とは、結露防止処理のみが異なる。そのため、以下の説明では、実施の形態3における結露防止処理のみを説明する。
図14は、本開示の実施の形態3の結露防止処理について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS111において、内部温湿度取得部111は、内部温湿度計測装置11から内部温度を取得する。
次に、ステップS112において、内部温湿度取得部111は、取得した内部温度を、結露防止処理移行時点の内部温度としてメモリ102Bに記憶する。
次に、ステップS113において、第2動作モード制御部132Bは、現在時刻が結露防止処理終了時刻であるか否かを判断する。ここで、現在時刻が結露防止処理終了時刻であると判断された場合(ステップS113でYES)、図3のステップS12に処理が移行する。
一方、現在時刻が結露防止処理終了時刻ではないと判断された場合(ステップS113でNO)、ステップS114において、果実表面温度推定部115は、果実表面温度を推定する。果実表面温度推定部115は、メモリ102Bに記憶されている表面温度推定テーブルから、結露防止処理移行時点の内部温度と結露防止処理移行時点からの経過時間とに対応付けられている果実表面温度の推定値を抽出する。
なお、ステップS115及びステップS116の処理は、図4に示すステップS23及びステップS24の処理と同じであるので、説明を省略する。
次に、ステップS117において、第2動作モード制御部132Bは、果実表面温度の推定値が内部露点温度+αより高いか否かを判断する。αは、結露を発生させないための温度マージンであり、例えば0.5℃である。ここで、果実表面温度の推定値が内部露点温度+αより高いと判断された場合(ステップS117でYES)、ステップS118において、第2動作モード制御部132Bは、空調機器14がオン状態であるか否かを判断する。
なお、ステップS118及びステップS119の処理は、図4に示すステップS26及びステップS27の処理と同じであるので、説明を省略する。
また、ステップS117で果実表面温度の推定値が内部露点温度+α以下であると判断された場合(ステップS117でNO)、ステップS120において、第2動作モード制御部132Bは、空調機器14がオフ状態であるか否かを判断する。
なお、ステップS120及びステップS121の処理は、図4に示すステップS28及びステップS29の処理と同じであるので、説明を省略する。
また、ステップS120で空調機器14がオフ状態ではないと判断された場合、第2動作モード制御部132Bは、エラー処理を行ってもよい。エラー処理では、第2動作モード制御部132Bは、空調機器14がオン状態であり、冷房運転が行われているにも関わらず、果実表面温度が内部露点温度より高くならないことをユーザに通知してもよい。
また、ステップS117では、第2動作モード制御部132Bは、果実表面温度の推定値が内部露点温度+αより高いか否かを判断しているが、本開示は特にこれに限定されず、第2動作モード制御部132Bは、果実表面温度の推定値と、内部露点温度に誤差温度及び温度マージンαを加算した値とを比較してもよい。誤差温度は、例えば2℃である。
また、本実施の形態3における温度制御装置1Bは、上記の実施の形態1の第1の変形例及び第2の変形例を適用してもよい。さらに、本実施の形態3における栽培システムは、上記の実施の形態2を適用してもよい。
上記の実施の形態1〜3では、高温多湿地域において、夜間の冷房から日中の外気導入への切り替え時に注目し、果実表面に結露が発生するのを防止するための温度制御方法について説明した。
しかしながら、高温多湿地域以外の地域においても、栽培中に果実近傍の温度及び湿度が変化する場合には、本実施の形態1〜3の温度制御装置は、果実の表面温度が栽培施設100の内部露点温度より高くなるように温度制御を行うことで、果実表面に結露が発生するのを防止することができる。
また、本実施の形態1〜3では、栽培システムは、側窓121及び天窓171を備えているが、本開示は特にこれに限定されず、側窓121及び天窓171のいずれか一方のみを備えてもよい。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
本開示の実施の形態に係る装置の機能の一部又は全ては典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
また、本開示の実施の形態に係る装置の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された数字に制限されない。
また、上記フローチャートに示す各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためのものであり、同様の効果が得られる範囲で上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
本開示に係る技術は、果実の表面に結露が発生するのを確実に防止することができるので、果実の栽培施設の内部温度を制御する技術として有用である。
1,1A,1B 温度制御装置
10 果実
11 内部温湿度計測装置
12 側窓駆動装置
13 換気扇
14 空調機器
15 表面温度計測装置
16 外部温湿度計測装置
17 天窓駆動装置
100 栽培施設
101,101A,101B プロセッサ
102,102B メモリ
111 内部温湿度取得部
112 果実表面温度取得部
113,113A,113B 温度制御部
114 外部温湿度取得部
115 果実表面温度推定部
121 側窓
131 第1動作モード制御部
132,132A,132B 第2動作モード制御部
133 第3動作モード制御部
141,161 温度センサ
142,162 湿度センサ
171 天窓

Claims (15)

  1. 果実の栽培施設の内部温度を制御する温度制御装置における温度制御方法であって、
    前記栽培施設の内部温度及び内部湿度を取得し、
    第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御し、
    前記第1動作モードは、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように空調機器を動作させ、
    前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、
    前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる、
    温度制御方法。
  2. 日の出時刻から所定時間経過した後、前記第2動作モードから前記第3動作モードへ移行する、
    請求項1記載の温度制御方法。
  3. 前記内部温度が前記果実の育成の限界となる温度に達した場合、前記第2動作モードから前記第3動作モードへ移行する、
    請求項1記載の温度制御方法。
  4. さらに、前記栽培施設の外部温度及び外部湿度を取得し、
    前記外部温度及び前記外部湿度に基づいて前記栽培施設の外部露点温度を算出し、前記果実の表面温度が前記外部露点温度より高くなった場合、前記第2動作モードから前記第3動作モードへ移行する、
    請求項1記載の温度制御方法。
  5. 前記第2動作モードにおいて、さらに、前記果実の表面温度を計測するセンサから、前記果実の表面温度を取得する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の温度制御方法。
  6. 前記第2動作モードにおいて、さらに、前記果実の表面温度を推定する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の温度制御方法。
  7. 前記第2動作モードへ移行した時点の前記栽培施設の内部温度と、前記第2動作モードへ移行した時点からの経過時間とに前記果実の表面温度の推定値を対応付けたテーブルから、前記第2動作モードへ移行した時点の前記内部温度と前記第2動作モードへ移行した時点からの経過時間とに対応付けられている前記推定値を抽出する、
    請求項6記載の温度制御方法。
  8. 前記第3動作モードにおいて、所定時間間隔で前記窓を段階的に開ける、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の温度制御方法。
  9. 果実の栽培施設の内部温度を制御する温度制御装置であって、
    前記栽培施設の内部温度及び内部湿度を取得する取得部と、
    第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1動作モードは、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように空調機器を動作させ、
    前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、
    前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる、
    温度制御装置。
  10. 果実の栽培施設の内部温度を制御するための温度制御プログラムであって、
    前記栽培施設の内部温度及び内部湿度を取得し、
    第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御するようにコンピュータを機能させ、
    前記第1動作モードは、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように空調機器を動作させ、
    前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、
    前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる、
    温度制御プログラム。
  11. 果実の栽培施設の内部温度を制御する温度制御装置と、
    空調機器と、
    前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓と、
    を備え、
    前記温度制御装置は、
    前記栽培施設の内部温度及び内部湿度を取得する取得部と、
    第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1動作モードは、前記窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように前記空調機器を動作させ、
    前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、
    前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる、
    温度制御システム。
  12. 果実の栽培施設の内部温度を制御する温度制御装置における温度制御方法であって、
    前記果実の表面温度を計測するセンサから、前記果実の表面温度を取得し、
    第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御し、
    前記第1動作モードは、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように空調機器を動作させ、
    前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、
    前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる、
    温度制御方法。
  13. 果実の栽培施設の内部温度を制御する温度制御装置であって、
    前記果実の表面温度を計測するセンサから、前記果実の表面温度を取得する取得部と、
    第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1動作モードは、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように空調機器を動作させ、
    前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、
    前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる、
    温度制御装置。
  14. 果実の栽培施設の内部温度を制御するための温度制御プログラムであって、
    前記果実の表面温度を計測するセンサから、前記果実の表面温度を取得し、
    第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御するようにコンピュータを機能させ、
    前記第1動作モードは、前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように空調機器を動作させ、
    前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、
    前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる、
    温度制御プログラム。
  15. 果実の栽培施設の内部温度を制御する温度制御装置と、
    空調機器と、
    前記栽培施設の内部と外部とを隔てる開閉可能な窓と、
    前記果実の表面温度を計測するセンサと、
    を備え、
    前記温度制御装置は、
    前記センサから、前記果実の表面温度を取得する取得部と、
    第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードを順次切り替えることにより、前記栽培施設の前記内部温度を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1動作モードは、前記窓を閉じた状態で、前記内部温度が所定の目標温度となるように前記空調機器を動作させ、
    前記第2動作モードは、前記内部温度及び前記内部湿度に基づいて前記栽培施設の内部露点温度を算出し、前記窓を閉じた状態で、前記果実の表面温度が前記内部露点温度より高くなるように前記空調機器を動作させ、
    前記第3動作モードは、前記窓を開けた状態で、前記空調機器を停止させる、
    温度制御システム。
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