JP2021166425A - モータ制御装置およびモータ制御方法 - Google Patents

モータ制御装置およびモータ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】3相モータのコイルに流れる電流を高精度で検出できるようにする。【解決手段】モータ制御装置は、U相とV相とW相のパルス幅変調信号を出力するパルス幅変調制御手段(102)と、前記U相とV相とW相のパルス幅変調信号を基に、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれにパルス電圧を印加し、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれに電流を流すためのスイッチングを行うスイッチング素子(103)と、前記U相のパルス幅変調信号のパルス幅と前記V相のパルス幅変調信号のパルス幅と前記W相のパルス幅変調信号のパルス幅に応じて、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのうちの1個の相のコイルに流れる電流を1回以上検出し、他の2個の相のコイルに流れる電流をそれぞれ2回以上検出する検出手段(107)とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ制御装置およびモータ制御方法に関する。
3相(U相、V相、W相)モータとして、3相ブラシレスモータが知られている。3相ブラシレスモータは、ブラシ磨耗がなく、耐久性に優れるため、広く用いられている。最も一般的な3相ブラシレスモータは、3相コイルに3相交流電流を流すことで、回転トルクを発生させるものである。近年では、3相ブラシレスモータは、正弦波電流駆動制御により、静音性や駆動効率の向上が実現されるようになり、さらに、3相正弦波電流の振幅と位相を精密に制御するベクトル制御が一般的になりつつある。
ベクトル制御では、各相の指令電圧に基づきインバータのスイッチング素子をオン/オフするパルス幅変調(以降、PWMという)によってモータが駆動される。このとき、3相のそれぞれに流れる電流を正確に検出することが必須となっている。
3相に流れる電流を検出するセンサとして、通常は電流センサが用いられるが、電流センサは高価であるため、組み込み型のモータ制御装置には向いていない。そのため、近年では、インバータの各スイッチング素子に直列接続されたシャント抵抗を用いて、その両端にかかる電圧から3相に流れる電流を推測する手法が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1によれば、3相のうちの1相のみに電流が流れるPWM駆動パターンを順次駆動し、その際に対応するシャント抵抗にかかる電圧から電流値を求めている。このような構成の場合、ローレベル側のスイッチング素子がオンの期間(PWMがローレベルの期間)のみにしか電流値を正確に検出できないという制限がある。
特開2008−48504号公報
3つのシャント抵抗に対して、1つのAD変換器でU相→V相→W相と順番にチャネルを切り替えて電流値を検出する場合を考える。このとき、全ての相について、複数回電流値を検出してノイズを低減しようとすると、スイッチング素子のオン時間が非常に短くなるタイミングでは、オン時間内に複数回の電流検出が完了しない場合が起こりえる。その場合、検出した電流値にスイッチング素子がオフのときの値が含まれてしまうことになる。一方、スイッチング素子のオン時間が短くても必ず複数回電流検出できるようにするには、高速サンプリング対応センサが必要となり、コストが増加してしまう。
本発明の目的は、3相モータのU相のコイルに流れる電流とV相のコイルに流れる電流とW相のコイルに流れる電流を高精度で検出することができるようにすることである。
本発明のモータ制御装置は、3相モータを制御するモータ制御装置であって、U相のパルス幅変調信号とV相のパルス幅変調信号とW相のパルス幅変調信号を出力するパルス幅変調制御手段と、前記U相のパルス幅変調信号と前記V相のパルス幅変調信号と前記W相のパルス幅変調信号を基に、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれにパルス電圧を印加し、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれに電流を流すためのスイッチングを行うスイッチング素子と、前記U相のパルス幅変調信号のパルス幅と前記V相のパルス幅変調信号のパルス幅と前記W相のパルス幅変調信号のパルス幅に応じて、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのうちの1個の相のコイルに流れる電流を1回以上検出し、他の2個の相のコイルに流れる電流をそれぞれ2回以上検出し、または、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのうちの1個の相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧を1回以上検出し、他の2個の相のコイルのそれぞれに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧をそれぞれ2回以上検出する検出手段とを有する。
本発明によれば、3相モータのU相のコイルに流れる電流とV相のコイルに流れる電流とW相のコイルに流れる電流を高精度で検出することができる。
モータ制御装置の構成例を示すブロック図である。 スイッチング素子およびシャント抵抗を示す図である。 デューティ比が低い場合のAD変換を示すタイミングチャートである。 デューティ比が高い場合のAD変換を示すタイミングチャートである。 電流検出方法を示すフローチャートである。
図1は、本実施形態によるモータ制御装置110の構成例を示すブロック図である。モータ制御装置110は、3相モータ100と、PI制御部101と、PWM制御部102と、スイッチング素子103と、モータ位置/速度推定部104と、デューティ比取得部105と、電流検出指示部106と、電流検出部107とを有する。
3相モータ100は、3相(U相、V相、W相)のコイル端の各々にパルス電圧を印加し、3相のコイルに電流を流すことにより制御されるモータである。PI制御部101は、モータ位置/速度推定部104により推定された3相モータ100の位置と速度を基に、比例積分制御を行い、U相の指令値とV相の指令値とW相の指令値をPWM制御部102に出力する。
PWM制御部102は、パルス幅変調制御部であり、例えば図3に示すように、カウンタのカウント値に基づく三角波を生成する。PWM制御部102は、例えば図3に示すように、三角波がU相の指令値より大きい場合にはローレベルとなり、三角波がU相の指令値より小さい場合にはハイレベルとなるU相のパルス幅変調信号(PWM信号)を生成する。また、PWM制御部102は、例えば図3に示すように、三角波がV相の指令値より大きい場合にはローレベルとなり、三角波がV相の指令値より小さい場合にはハイレベルとなるV相のPWM信号を生成する。また、PWM制御部102は、例えば図3に示すように、三角波がW相の指令値より大きい場合にはローレベルとなり、三角波がW相の指令値より小さい場合にはハイレベルとなるW相のPWM信号を生成する。PWM制御部102は、三角波とU相の指令値とV相の指令値とW相の指令値を基に、U相のPWM信号とV相のPWM信号とW相のPWM信号を、スイッチング素子103とデューティ比取得部105に出力する。
スイッチング素子103は、U相のPWM信号を基に、3相モータ100のU相のコイルにパルス電圧を印加する。また、スイッチング素子103は、V相のPWM信号を基に、3相モータ100のV相のコイルにパルス電圧を印加する。また、スイッチング素子103は、W相のPWM信号を基に、3相モータ100のW相のコイルにパルス電圧を印加する。
また、スイッチング素子103は、U相のPWM信号を基に、3相モータ100のU相のコイルに流れる電流Iuのオン/オフをスイッチングにより制御する。また、スイッチング素子103は、V相のPWM信号を基に、3相モータ100のV相のコイルに流れる電流Ivのオン/オフをスイッチングにより制御する。また、スイッチング素子103は、W相のPWM信号を基に、3相モータ100のW相のコイルに流れる電流Iwのオン/オフをスイッチングにより制御する。
デューティ比取得部105は、U相のPWM信号のデューティ比と、V相のPWM信号のデューティ比と、W相のPWM信号のデューティ比とを検出する。そして、デューティ比取得部105は、U相のPWM信号のデューティ比と、V相のPWM信号のデューティ比と、W相のPWM信号のデューティ比とを電流検出指示部106に出力する。
電流検出指示部106は、U相のPWM信号のデューティ比と、V相のPWM信号のデューティ比と、W相のPWM信号のデューティ比とを基に、U相とV相とW相のコイルの電流検出順および電流検出回数を決定する。電流検出指示部106は、U相とV相とW相のコイルの電流検出順および電流検出回数を電流検出部107に出力する。
なお、電流検出順と電流検出回数は、U相とV相とW相のPWM信号のデューティ比以外の情報を基に決定してもよい。例えば、電流検出指示部106は、モータ位置/速度推定部104により推定される3相モータ100の位置を基に、電流検出順と電流検出回数を決定してもよい。
電流検出部107は、U相とV相とW相のコイルの電流検出順および電流検出回数に従って、3相モータ100のU相のコイルに流れる電流Iuと、V相のコイルに流れる電流Ivと、W相のコイルに流れる電流Iwを検出する。
モータ位置/速度推定部104は、検出されたU相のコイルに流れる電流Iuと、V相のコイルに流れる電流Ivと、W相のコイルに流れる電流Iwを基に、3相モータ100の位置(電気角)と速度を推定する。そして、モータ位置/速度推定部104は、推定した3相モータ100の位置と速度をPI制御部101にフィードバックする。
図2は、3相モータ100とスイッチング素子103と電流検出部107と電流検出用のシャント抵抗210〜212の構成例を示す図である。以下、電界効果トランジスタをFETという。スイッチング素子103は、U相ハイレベル側のFET201と、U相ローレベル側のFET204と、V相ハイレベル側のFET202と、V相ローレベル側のFET205と、W相ハイレベル側のFET203と、W相ローレベル側のFET206を有する。FET201〜206は、ブリッジ構成になっている。
3相モータ100のU相のコイルは、FET201および204の相互接続点に接続される。3相モータ100のV相のコイルは、FET202および205の相互接続点に接続される。3相モータ100のW相のコイルは、FET203および206の相互接続点に接続される。
シャント抵抗210は、3相モータ100のU相のコイルに流れる電流Iuを検出するためのシャント抵抗であり、FET204とグランド電位ノードとの間に接続される。シャント抵抗211は、3相モータ100のV相のコイルに流れる電流Ivを検出するためのシャント抵抗であり、FET205とグランド電位ノードとの間に接続される。シャント抵抗212は、3相モータ100のW相のコイルに流れる電流Iwを検出するためのシャント抵抗であり、FET206とグランド電位ノードとの間に接続される。
FET201は、PWM制御部102が出力する例えば図3のU相のPWM信号がハイレベルの場合にオンし、3相モータ100のU相のコイルにパルス電圧を印加し、U相のPWM信号がローレベルの場合にオフする。
FET202は、PWM制御部102が出力する例えば図3のV相のPWM信号がハイレベルの場合にオンし、3相モータ100のV相のコイルにパルス電圧を印加し、V相のPWM信号がローレベルの場合にオフする。
FET203は、PWM制御部102が出力する例えば図3のW相のPWM信号がハイレベルの場合にオンし、3相モータ100のW相のコイルにパルス電圧を印加し、W相のPWM信号がローレベルの場合にオフする。
FET204は、PWM制御部102が出力する例えば図3のU相のPWM信号がローレベルの場合にオンし、3相モータ100のU相のコイルをシャント抵抗210に接続し、U相のPWM信号がハイレベルの場合にオフする。
FET205は、PWM制御部102が出力する例えば図3のV相のPWM信号がローレベルの場合にオンし、3相モータ100のV相のコイルをシャント抵抗211に接続し、V相のPWM信号がハイレベルの場合にオフする。
FET206は、PWM制御部102が出力する例えば図3のW相のPWM信号がローレベルの場合にオンし、3相モータ100のW相のコイルをシャント抵抗212に接続し、W相のPWM信号がハイレベルの場合にオフする。
FET201がオンした後、FET201がオフするのと同時にFET204がオンすると、3相モータ100のU相のコイルの電流Iuがシャント抵抗210に流れる。また、FET202がオンした後、FET202がオフするのと同時にFET205がオンすると、3相モータ100のV相のコイルの電流Ivがシャント抵抗211に流れる。また、FET203がオンした後、FET203がオフするのと同時にFET206がオンすると、3相モータ100のW相のコイルの電流Iwがシャント抵抗212に流れる。
電流検出部107は、アナログデジタル変換器のチャネルCH0により、シャント抵抗210の両端間の電圧をアナログからデジタルに変換する。そして、電流検出部107は、シャント抵抗210の両端間の電圧をシャント抵抗210の抵抗値で除算することにより、シャント抵抗210に流れる電流Iuを算出する。
また、電流検出部107は、アナログデジタル変換器のチャネルCH1により、シャント抵抗211の両端間の電圧をアナログからデジタルに変換する。そして、電流検出部107は、シャント抵抗211の両端間の電圧をシャント抵抗211の抵抗値で除算することにより、シャント抵抗211に流れる電流Ivを算出する。
また、電流検出部107は、アナログデジタル変換器のチャネルCH2により、シャント抵抗212の両端間の電圧をアナログからデジタルに変換する。そして、電流検出部107は、シャント抵抗212の両端間の電圧をシャント抵抗212の抵抗値で除算することにより、シャント抵抗212に流れる電流Iwを算出する。
アナログデジタル変換器は、外付けのICでもよいし、マイコンやASIC等の内部に組み込まれているIPやマクロであってもよい。アナログデジタル変換器は、電流検出順に従い、チャネルCH0〜CH2を順番に切り替えながら、時分割でチャネルCH0〜CH2の電圧をアナログからデジタルに変換する。
図3は、PWM制御部102が生成する三角波と、U相とV相とW相のPWM信号と、電流検出部107のアナログデジタル変換タイミングを示すタイミングチャートである。
U相のPWM信号は、FET201とFET204を駆動するための電圧である。U相のPWM信号がローレベルの期間では、FET204がオンし、3相モータ100のU相のコイルの電流Iuがシャント抵抗210に流れる。
W相のPWM信号は、FET203とFET206を駆動するための電圧である。W相のPWM信号がローレベルの期間では、FET206がオンし、3相モータ100のW相のコイルの電流Iwがシャント抵抗212に流れる。
デューティ比取得部105は、U相のPWM信号のデューティ比と、V相のPWM信号のデューティ比と、W相のPWM信号のデューティ比とを検出する。これらのデューティ比を基に、FET204がオフになる開始時刻Tuと、FET205がオフになる開始時刻Tvと、FET206がオフになる開始時刻Twが定まる。
三角波は、PWM制御部102がカウンタのカウンタ値を基に生成する波形である。PI制御部101は、U相の指令値とV相の指令値とW相の指令値をPWM制御部102に出力する。PWM制御部102は、三角波がU相の指令値より大きい場合にはローレベルとなり、三角波がU相の指令値より小さい場合にはハイレベルとなるU相のPWM信号を生成する。また、PWM制御部102は、三角波がV相の指令値より大きい場合にはローレベルとなり、三角波がV相の指令値より小さい場合にはハイレベルとなるV相のPWM信号を生成する。また、PWM制御部102は、三角波がW相の指令値より大きい場合にはローレベルとなり、三角波がW相の指令値より小さい場合にはハイレベルとなるW相のPWM信号を生成する。
三角波が頂点となる時刻Toでは、3つのローレベル側のFET204とFET205とFET206が必ずオンし、電流Iuと電流Ivと電流Iwがそれぞれシャント抵抗210〜212に流れる。そのため、電流検出部107は、時刻Toから、アナログデジタル変換器によるアナログデジタル変換を開始する。
アナログデジタル変換のサンプリング周期taは、アナログデジタル変換器のデバイス性能により決まる。したがって、電流IuとIvとIwの電流検出順序をIu→Iv→Iwの順に固定した場合、電流Iuの電流検出最大回数Nuと、電流Ivの電流検出最大回数Nvと、電流Iwの電流検出最大回数Nwは、それぞれ、次式で表される。
Nu=(Tu−To)÷(3×ta)
Nv=(Tv−To−ta)÷(3×ta)]
Nw=(Tw−To−2×ta)÷(3×ta)
図3では、電流Iuの電流検出最大回数Nuが3回であり、電流Ivの電流検出最大回数Nvが2回であり、電流Iwの電流検出最大回数Nwが2回である。以下、アナログデジタル変換をAD変換といい、アナログデジタル変換器をAD変換器という。
電流検出指示部106は、期間301のAD変換→期間302のAD変換→期間303のAD変換→期間304のAD変換→期間305のAD変換→期間306のAD変換→期間307のAD変換の順番でAD変換を行うように電流検出部107に指示する。すなわち、電流検出指示部106は、電流IuとIvとIvの電流検出順と電流検出回数Nu,Nv,Nwを電流検出部107に指示する。
期間301のAD変換と期間304のAD変換と期間307のAD変換は、電流Iuの検出のためのシャント抵抗210の両端間の電圧のAD変換である。期間302のAD変換と期間305のAD変換は、電流Ivの検出のためのシャント抵抗211の両端間の電圧のAD変換である。期間303のAD変換と期間306のAD変換は、電流Iwの検出のためのシャント抵抗212の両端間の電圧のAD変換である。
期間301では、電流検出部107は、AD変換器により、シャント抵抗210の両端間の電圧をAD変換する。次に、期間302では、電流検出部107は、AD変換器により、シャント抵抗211の両端間の電圧をAD変換する。次に、期間303では、電流検出部107は、AD変換器により、シャント抵抗212の両端間の電圧をAD変換する。
次に、期間304では、電流検出部107は、AD変換器により、シャント抵抗210の両端間の電圧をAD変換する。次に、期間305では、電流検出部107は、AD変換器により、シャント抵抗211の両端間の電圧をAD変換する。次に、期間306では、電流検出部107は、AD変換器により、シャント抵抗212の両端間の電圧をAD変換する。次に、期間307では、電流検出部107は、AD変換器により、シャント抵抗210の両端間の電圧をAD変換する。
電流検出部107は、ノイズを低減するため、期間301と304と307でAD変換された3個のシャント抵抗210の両端間の電圧の平均値を算出する。そして、電流検出部107は、シャント抵抗210の両端間の電圧の平均値をシャント抵抗210の抵抗値で除算することにより、シャント抵抗210に流れる電流Iuを算出する。
電流検出部107は、ノイズを低減するため、期間302と305でAD変換された2個のシャント抵抗211の両端間の電圧の平均値を算出する。そして、電流検出部107は、シャント抵抗211の両端間の電圧の平均値をシャント抵抗211の抵抗値で除算することにより、シャント抵抗211に流れる電流Ivを算出する。
電流検出部107は、ノイズを低減するため、期間303と306でAD変換された2個のシャント抵抗212の両端間の電圧の平均値を算出する。そして、電流検出部107は、シャント抵抗212の両端間の電圧の平均値をシャント抵抗212の抵抗値で除算することにより、シャント抵抗212に流れる電流Iwを算出する。
なお、電流検出部107は、シャント抵抗の両端間の電圧の平均値を算出する代わりに、ノイズを平滑化するための他の演算を行ってもよい。また、電流検出部107は、シャント抵抗の両端間の電圧をシャント抵抗の抵抗値で除算することにより、シャント抵抗に流れる電流を算出した後、その電流の平均値を算出してもよい。
図4は、PWM制御部102が生成する三角波と、U相とV相とW相のPWM信号と、電流検出部107のアナログデジタル変換タイミングを示すタイミングチャートである。ただし、図4のV相とW相のPWM信号のローレベル期間は、それぞれ、図3のV相とW相のPWM信号のローレベル期間より短い。すなわち、図4のV相とW相のPWM信号のデューティ比は、図3のV相とW相のPWM信号のデューティ比より高い。
電流検出指示部106は、上記と同様に、アナログデジタル変換のサンプリング周期taと、U相とV相とW相のPWM信号のデューティ比を基に、電流検出順と電流検出最大回数Nu,Nv,Nwを算出する。
電流検出順は、期間401のAD変換→期間402のAD変換→期間403のAD変換→期間404のAD変換→期間405のAD変換→期間406のAD変換→期間407のAD変換の順番である。
電流検出最大回数Nuは、期間401のAD変換と期間404のAD変換と期間407のAD変換の3回である。電流検出最大回数Nvは、期間402のAD変換と期間405のAD変換の2回である。電流検出最大回数Nwは、期間403のAD変換の1回である。
期間401では、電流検出部107は、U相のシャント抵抗210の両端間の電圧をAD変換する。次に、期間402では、電流検出部107は、V相のシャント抵抗211の両端間の電圧をAD変換する。次に、期間403では、電流検出部107は、W相のシャント抵抗212の両端間の電圧をAD変換する。次に、期間404では、電流検出部107は、U相のシャント抵抗210の両端間の電圧をAD変換する。次に、期間405では、電流検出部107は、V相のシャント抵抗211の両端間の電圧をAD変換する。次に、期間406では、電流検出部107は、U相のシャント抵抗210の両端間の電圧をAD変換する。
電流検出部107は、期間401と404と407でAD変換された3個のシャント抵抗210の両端間の電圧の平均値を算出する。そして、電流検出部107は、シャント抵抗210の両端間の電圧の平均値をシャント抵抗210の抵抗値で除算することにより、シャント抵抗210に流れる電流Iuを算出する。
電流検出部107は、期間402と405でAD変換された2個のシャント抵抗211の両端間の電圧の平均値を算出する。そして、電流検出部107は、シャント抵抗211の両端間の電圧の平均値をシャント抵抗211の抵抗値で除算することにより、シャント抵抗211に流れる電流Ivを算出する。
電流検出部107は、期間406でAD変換されたシャント抵抗212の両端間の電圧をシャント抵抗212の抵抗値で除算することにより、シャント抵抗212に流れる電流Iwを算出する。
なお、期間407では、U相とV相とW相のいずれの相のシャント抵抗のAD変換も行わないが、FET204はまだオン状態なので、電流検出指示部106は、期間407ではU相のシャント抵抗210のAD変換を行うように指示してもよい。
図5は、モータ制御装置110のモータ制御方法を示すフローチャートである。図5は、1回の回転制御周期において、電流検出指示部106と電流検出部107の動作を示すフローチャートである。電流検出部107は、モータ制御の精度保証の観点から、スイッチング素子103のオン時間が最も短くなる場合であっても、1回はAD変換ができるサンプリング周期taを持ったAD変換器を有する。また、電流検出順序は、U相→V相→W相の順で固定するものとするが、当該順序を変えてもよい。
ステップS501では、電流検出指示部106は、AD変換器のサンプリング周期taと、U相とV相とW相のPWM信号のデューティ比を基に、U相とV相とW相の電流検出最大回数Nu,Nv,Nwを算出する。次に、電流検出指示部106は、電流検出最大回数Nu,Nv,Vwをそれぞれ変数NU,NV,NWに設定する。
次に、ステップS502では、電流検出指示部106は、三角波が頂点となる時刻Toまで待機し、時刻Toに達した場合には、ステップS503に進む。
ステップS503では、電流検出指示部106は、変数NUが0より大きいか否かを判定する。電流検出指示部106は、変数NUが0より大きい場合には、ステップS504に進み、変数NUが0である場合には、ステップS505に進む。
ステップS504では、電流検出部107は、U相のシャント抵抗210の両端間の電圧をアナログからデジタルに変換し、U相のシャント抵抗210の両端間のデジタルの電圧値を保持する。電流検出指示部106は、変数NUの値を1減じ、ステップS505に進む。
ステップS505では、電流検出指示部106は、変数NVが0より大きいか否かを判定する。電流検出指示部106は、変数NVが0より大きい場合には、ステップS506に進み、変数NVが0である場合には、ステップS507に進む。
ステップS506では、電流検出部107は、V相のシャント抵抗211の両端間の電圧をアナログからデジタルに変換し、V相のシャント抵抗211の両端間のデジタルの電圧値を保持する。電流検出指示部106は、変数NVの値を1減じ、ステップS507に進む。
ステップS507では、電流検出指示部106は、変数NWが0より大きいか否かを判定する。電流検出指示部106は、変数NWが0より大きい場合には、ステップS508に進み、変数NWが0である場合には、ステップS509に進む。
ステップS508では、電流検出部107は、W相のシャント抵抗212の両端間の電圧をアナログからデジタルに変換し、W相のシャント抵抗212の両端間のデジタルの電圧値を保持する。電流検出指示部106は、変数NWの値を1減じ、ステップS509に進む。
ステップS509では、電流検出指示部106は、変数NUとNVとNWの値が全て0であるか否かを判定する。電流検出指示部106は、変数NUとNVとNWの値が全て0である場合には、ステップS510に進み、変数NUとNVとNWの値のいずれかが0でない場合には、ステップS503に戻る。
なお、U相とV相とW相は、それぞれ位相が120°ずれているので、U相とV相とW相のシャント抵抗210〜212の両端間の電圧のAD変換は、それぞれ、必ず1回以上行うことができる。つまり、ステップS504とステップS505とステップS506とステップS507とステップS508とステップS509の処理は、少なくとも1回は実行される。
ステップS510では、電流検出部107は、保持しているU相のシャント抵抗210の両端間のデジタルの電圧値の平均値を算出する。そして、電流検出部107は、U相のシャント抵抗210の両端間のデジタルの電圧値の平均値をU相のシャント抵抗210の抵抗値で除算することにより、U相のシャント抵抗210に流れる電流Iuを算出する。
また、電流検出部107は、保持しているV相のシャント抵抗211の両端間のデジタルの電圧値の平均値を算出する。そして、電流検出部107は、V相のシャント抵抗211の両端間のデジタルの電圧値の平均値をV相のシャント抵抗211の抵抗値で除算することにより、V相のシャント抵抗211に流れる電流Ivを算出する。
また、電流検出部107は、保持しているW相のシャント抵抗212の両端間のデジタルの電圧値の平均値を算出する。そして、電流検出部107は、W相のシャント抵抗212の両端間のデジタルの電圧値の平均値をW相のシャント抵抗212の抵抗値で除算することにより、W相のシャント抵抗212に流れる電流Iwを算出する。以上で、1回の回転制御周期における電流検出が終了する。
以上のように、電流検出部107は、3個のシャント抵抗210〜212に対して1つのAD変換器でチャネルCH0〜CH2を切り替えて、シャント抵抗210〜212の両端間の電圧を順にアナログからデジタルに変換する。電流検出部107は、U相とV相とW相のシャント抵抗210〜212の両端間の電圧のそれぞれを複数回、AD変換し、平均化し、電流Iu,Iv,Iwを算出することにより、電流Iu,Iv,Iwのノイズを低減することができる。
なお、モータ制御装置110が、電流Iu,Iv,Iwから3相モータ100の位置と速度を推測するセンサレスベクトル制御を行う例を示したが、センサを用いてベクトル制御する場合にも同様に適用できる。この場合、電流検出結果は、PI制御部101において電流制御のみに用いることになる。
モータ制御装置110は、3相モータ100を制御する。PWM制御部102は、U相のPWM信号とV相のPWM信号とW相のPWM信号を出力する。スイッチング素子103は、U相のPWM信号とV相のPWM信号とW相のPWM信号を基に、3相モータ100のU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれにパルス電圧を印加する。また、スイッチング素子103は、U相のPWM信号とV相のPWM信号とW相のPWM信号を基に、3相モータ100のU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれに電流を流すためのスイッチングを行う。
デューティ比取得部105は、U相のPWM信号のデューティ比と、V相のPWM信号のデューティ比と、W相のPWM信号のデューティ比を検出する。U相のPWM信号のデューティ比は、U相のPWM信号のパルス幅を示す。V相のPWM信号のデューティ比は、V相のPWM信号のパルス幅を示す。W相のPWM信号のデューティ比は、W相のPWM信号のパルス幅を示す。
電流検出部107は、U相のPWM信号のデューティ比と、V相のPWM信号のデューティ比と、W相のPWM信号のデューティ比に応じて、電流IuとIvとIwを検出する。具体的には、電流検出部107は、3相モータ100のU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのうちの1個の相のコイルに流れる電流を1回以上検出し、他の2個の相のコイルに流れる電流をそれぞれ2回以上検出する。この際、電流検出部107は、3相モータ100のU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれに電流が流れるそれぞれの同一の期間内(同一の回転制御周期内)において、上記の検出を行う。電流検出部107は、検出されたU相のコイルに流れる電流の平均値と、検出されたV相のコイルに流れる電流の平均値と、検出されたW相のコイルに流れる電流の平均値とを算出する。
電流検出部107は、U相のPWM信号のデューティ比と、V相のPWM信号のデューティ比と、W相のPWM信号のデューティ比に応じて、シャント抵抗210〜212の両端間の電圧を検出する。具体的には、電流検出部107は、3相モータ100のU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのうちの1個の相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧を1回以上検出する。そして、電流検出部107は、他の2個の相のコイルのそれぞれに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧をそれぞれ2回以上検出する。この際、電流検出部107は、3相モータ100のU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれに電流が流れるそれぞれの同一の期間内(同一の回転制御周期内)において、上記の検出を行う。
電流検出部107は、3相モータ100のU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのうちの1個の相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧を1回アナログからデジタルに変換する。そして、電流検出部107は、他の2個の相のコイルのそれぞれに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧をそれぞれ2回以上アナログからデジタルに変換する。
電流検出部107は、U相のコイルに接続されるシャント抵抗210の両端間のデジタルの電圧の平均値を、U相のコイルに接続されるシャント抵抗210の抵抗値で除算することにより、U相のコイルに流れる電流を算出する。
また、電流検出部107は、V相のコイルに接続されるシャント抵抗211の両端間のデジタルの電圧の平均値を、V相のコイルに接続されるシャント抵抗211の抵抗値で除算することにより、V相のコイルに流れる電流を算出する。
また、電流検出部107は、W相のコイルに接続されるシャント抵抗212の両端間のデジタルの電圧の平均値を、W相のコイルに接続されるシャント抵抗212の抵抗値で除算することにより、W相のコイルに流れる電流を算出する。
なお、電流検出部107は、U相のコイルに接続されるシャント抵抗210の両端間の複数のデジタルの電圧のそれぞれを、U相のコイルに接続されるシャント抵抗210の抵抗値で除算することにより、U相のコイルに流れる複数の電流をそれぞれ算出してもよい。その場合、電流検出部107は、U相のコイルに流れる複数の電流の平均値を算出する。
また、電流検出部107は、V相のコイルに接続されるシャント抵抗211の両端間の複数のデジタルの電圧のそれぞれを、V相のコイルに接続されるシャント抵抗211の抵抗値で除算することにより、V相のコイルに流れる複数の電流をそれぞれ算出してもよい。その場合、電流検出部107は、V相のコイルに流れる複数の電流の平均値を算出する。
また、電流検出部107は、W相のコイルに接続されるシャント抵抗212の両端間の複数のデジタルの電圧のそれぞれを、W相のコイルに接続されるシャント抵抗212の抵抗値で除算することにより、W相のコイルに流れる複数の電流をそれぞれ算出してもよい。その場合、電流検出部107は、W相のコイルに流れる複数の電流の平均値を算出する。
以上のように、電流検出部107は、U相のコイルに接続されるシャント抵抗210の両端間の複数のデジタルの電圧と、U相のコイルに接続されるシャント抵抗210の抵抗値を基に、U相のコイルに流れる電流を算出する。
また、電流検出部107は、V相のコイルに接続されるシャント抵抗211の両端間の複数のデジタルの電圧と、V相のコイルに接続されるシャント抵抗211の抵抗値を基に、V相のコイルに流れる電流を算出する。
また、電流検出部107は、W相のコイルに接続されるシャント抵抗212の両端間の複数のデジタルの電圧と、W相のコイルに接続されるシャント抵抗212の抵抗値を基に、W相のコイルに流れる電流を算出する。
上記では、電流検出指示部106は、回転制御周期ごとに全ての相についての電流検出最大回数を算出し、電流検出部107は、U相→V相→W相の順で、AD変換を繰り返した結果を平均することで、AD変換結果のノイズを低減させる例を示した。
しかし、モータ制御装置110を組み込む機器によっては、2回のAD変換結果の平均値だけで必要なモータ制御精度を満たせる場合がある。その場合、ベクトル制御によるモータ制御の後述の2つの性質を考慮しつつAD変換順序を変更すると、電流検出指示部106および電流検出部107の動作を簡略化できる。上記の性質の1つ目は、AD変換を2回行えないほど、FET204〜206のオン時間が短くなる状態はごく一時的にしか発生しない、ということである。また、上記の性質の2つ目は、AD変換器のサンプリング周期taはFET204〜206のオン時間が最も短くなる場合であっても1回はAD変換できるようモータ制御装置110が構成される、ということである。
以下、簡略化した電流検出指示部106および電流検出部107の動作を説明する。まず、電流検出指示部106は、回転制御周期ごとにデューティ比取得部105の出力信号を参照して、FET204〜206のオン時間が最も短くなる相のシャント抵抗の両端間の電圧を最初に1回だけAD変換するよう、電流検出部107に指示する。
続けて、電流検出指示部106は、その他の2相のシャント抵抗の両端間の電圧をそれぞれ2回ずつAD変換するよう、電流検出部107に指示する。U相とV相とW相の位相は120°ずれているので、前述のサンプリング周期taを備えるAD変換器を用いれば、FET204〜206のオン時間が最も短くなる相以外については、FET204〜206がオフになる前に2回のAD変換が可能である。
最後に、電流検出部107は、AD変換結果のうち、最初にAD変換した相のAD変換結果は平均化せずに電流を算出し、それ以外の2相のAD変換結果は平均化して電流を算出することにより、ノイズを低減させることができる。
このように構成することで、電流検出指示部106は、回転制御周期ごとに全ての相について複数回のAD変換ができるか否かを判断する手順を簡略化できる。
以上のように、電流検出部107は、3相モータ100のU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれに電流が流れるそれぞれの期間のうちで最短の期間である1個の相のコイルに流れる電流を1回検出する。そして、電流検出部107は、他の2個の相のコイルに流れる電流をそれぞれ2回以上検出する。その場合、電流検出部107は、上記の最短の期間である1個の相のコイルに流れる電流を、上記の他の2個の相のコイルに流れる電流より前に検出する。
また、電流検出部107は、3相モータ100のU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれに電流が流れるそれぞれの期間のうちの最短の期間である1個の相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧を1回検出し、AD変換する。そして、電流検出部107は、他の2個の相のコイルのそれぞれに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧をそれぞれ2回以上検出し、AD変換する。その場合、電流検出部107は、上記の最短の期間である1個の相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧を、上記の他の2個の相のコイルのそれぞれに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧より前に検出し、AD変換する。
本実施形態によれば、電流検出部107は、1個のAD変換器でチャネルCH0〜CH2を切り替えて、3個のシャント抵抗210〜212の両端間の電圧を逐次AD変換する。電流検出部107は、3個のシャント抵抗210〜212の両端間のそれぞれの電圧を複数回AD変換し、AD変換結果の平均値を算出することにより、AD変換結果のノイズを低減することができる。これにより、モータ制御装置110は、従来よりも高い精度でのモータ制御が可能となり、より駆動効率の良いベクトル制御および信頼性の高いモータ制御を行うことができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 3相モータ、101 PI制御部、102 PWM制御部、103 スイッチング素子、104 モータ位置/速度推定部、105 デューティ比取得部、106 電流検出指示部、107 電流検出部、201〜206 FET、210〜212 シャント抵抗

Claims (13)

  1. 3相モータを制御するモータ制御装置であって、
    U相のパルス幅変調信号とV相のパルス幅変調信号とW相のパルス幅変調信号を出力するパルス幅変調制御手段と、
    前記U相のパルス幅変調信号と前記V相のパルス幅変調信号と前記W相のパルス幅変調信号を基に、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれにパルス電圧を印加し、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれに電流を流すためのスイッチングを行うスイッチング素子と、
    前記U相のパルス幅変調信号のパルス幅と前記V相のパルス幅変調信号のパルス幅と前記W相のパルス幅変調信号のパルス幅に応じて、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのうちの1個の相のコイルに流れる電流を1回以上検出し、他の2個の相のコイルに流れる電流をそれぞれ2回以上検出し、または、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのうちの1個の相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧を1回以上検出し、他の2個の相のコイルのそれぞれに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧をそれぞれ2回以上検出する検出手段と
    を有することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記検出手段は、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれに電流が流れるそれぞれの期間のうちで最短の期間である1個の相のコイルに流れる電流を1回検出し、他の2個の相のコイルに流れる電流をそれぞれ2回以上検出し、または、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれに電流が流れるそれぞれの期間のうちの最短の期間である1個の相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧を1回検出し、他の2個の相のコイルのそれぞれに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧をそれぞれ2回以上検出することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記検出手段は、前記最短の期間である1個の相のコイルに流れる電流を、前記他の2個の相のコイルに流れる電流より前に検出し、または、前記最短の期間である1個の相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧を、前記他の2個の相のコイルのそれぞれに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧より前に検出することを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記検出手段は、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれに電流が流れるそれぞれの同一の期間内において、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのうちの1個の相のコイルに流れる電流を1回以上検出し、他の2個の相のコイルに流れる電流をそれぞれ2回以上検出し、または、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのうちの1個の相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧を1回以上検出し、他の2個の相のコイルのそれぞれに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧をそれぞれ2回以上検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記検出手段は、前記検出されたU相のコイルに流れる電流の平均値と、前記検出されたV相のコイルに流れる電流の平均値と、前記検出されたW相のコイルに流れる電流の平均値とを算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記検出手段は、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのうちの1個の相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧を1回アナログからデジタルに変換し、他の2個の相のコイルのそれぞれに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧をそれぞれ2回以上アナログからデジタルに変換することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記検出手段は、
    前記U相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間のデジタルの電圧の平均値を、前記U相のコイルに接続されるシャント抵抗の抵抗値で除算することにより、前記U相のコイルに流れる電流を算出し、
    前記V相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間のデジタルの電圧の平均値を、前記V相のコイルに接続されるシャント抵抗の抵抗値で除算することにより、前記V相のコイルに流れる電流を算出し、
    前記W相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間のデジタルの電圧の平均値を、前記W相のコイルに接続されるシャント抵抗の抵抗値で除算することにより、前記W相のコイルに流れる電流を算出することを特徴とする請求項6に記載のモータ制御装置。
  8. 前記検出手段は、
    前記U相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の複数のデジタルの電圧のそれぞれを、前記U相のコイルに接続されるシャント抵抗の抵抗値で除算することにより、前記U相のコイルに流れる複数の電流をそれぞれ算出し、前記U相のコイルに流れる複数の電流の平均値を算出し、
    前記V相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の複数のデジタルの電圧のそれぞれを、前記V相のコイルに接続されるシャント抵抗の抵抗値で除算することにより、前記V相のコイルに流れる複数の電流をそれぞれ算出し、前記V相のコイルに流れる複数の電流の平均値を算出し、
    前記W相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の複数のデジタルの電圧のそれぞれを、前記W相のコイルに接続されるシャント抵抗の抵抗値で除算することにより、前記W相のコイルに流れる複数の電流をそれぞれ算出し、前記W相のコイルに流れる複数の電流の平均値を算出することを特徴とする請求項6に記載のモータ制御装置。
  9. 前記検出手段は、
    前記U相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の複数のデジタルの電圧と、前記U相のコイルに接続されるシャント抵抗の抵抗値を基に、前記U相のコイルに流れる電流を算出し、
    前記V相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の複数のデジタルの電圧と、前記V相のコイルに接続されるシャント抵抗の抵抗値を基に、前記V相のコイルに流れる電流を算出し、
    前記W相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の複数のデジタルの電圧と、前記W相のコイルに接続されるシャント抵抗の抵抗値を基に、前記W相のコイルに流れる電流を算出することを特徴とする請求項6に記載のモータ制御装置。
  10. 前記パルス幅変調制御手段は、前記検出手段により算出された前記U相のコイルに流れる電流と前記V相のコイルに流れる電流と前記W相のコイルに流れる電流を基に、前記U相のパルス幅変調信号と前記V相のパルス幅変調信号と前記W相のパルス幅変調信号を出力することを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  11. 前記検出手段により算出された前記U相のコイルに流れる電流と前記V相のコイルに流れる電流と前記W相のコイルに流れる電流を基に、前記3相モータの位置と速度を推定する推定手段を有し、
    前記パルス幅変調制御手段は、前記推定手段により推定された前記3相モータの位置と速度を基に、前記U相のパルス幅変調信号と前記V相のパルス幅変調信号と前記W相のパルス幅変調信号を出力することを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  12. 前記推定手段により推定された前記3相モータの位置と速度を基に、U相の指令値とV相の指令値とW相の指令値を出力するPI制御手段をさらに有し、
    前記パルス幅変調制御手段は、三角波と前記U相の指令値と前記V相の指令値と前記W相の指令値を基に、前記U相のパルス幅変調信号と前記V相のパルス幅変調信号と前記W相のパルス幅変調信号を出力することを特徴とする請求項11に記載のモータ制御装置。
  13. 3相モータを制御するモータ制御方法であって、
    U相のパルス幅変調信号とV相のパルス幅変調信号とW相のパルス幅変調信号を出力するパルス幅変調制御ステップと、
    前記U相のパルス幅変調信号と前記V相のパルス幅変調信号と前記W相のパルス幅変調信号を基に、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれにパルス電圧を印加し、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのそれぞれに電流を流すためのスイッチングを行うスイッチングステップと、
    前記U相のパルス幅変調信号のパルス幅と前記V相のパルス幅変調信号のパルス幅と前記W相のパルス幅変調信号のパルス幅に応じて、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのうちの1個の相のコイルに流れる電流を1回以上検出し、他の2個の相のコイルに流れる電流をそれぞれ2回以上検出し、または、前記3相モータのU相のコイルとV相のコイルとW相のコイルのうちの1個の相のコイルに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧を1回以上検出し、他の2個の相のコイルのそれぞれに接続されるシャント抵抗の両端間の電圧をそれぞれ2回以上検出する検出ステップと
    を有することを特徴とするモータ制御方法。
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