JP2021166376A - 電力増幅モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】トランジスタの特性に影響されずに線形特性を維持できる電力増幅モジュールを提供することを目的とする。【解決手段】第1信号を増幅して第2信号を出力する第1増幅器と、第2信号を、第3信号と、第4信号とに分配する分配器と、前記第3信号を増幅して第5信号を出力する第2増幅器と、前記第4信号を増幅して第6信号を出力する第3増幅器と、前記第5信号が入力され、前記第5信号を前記第6信号の位相を変化させる移相器と、前記第6信号及び前記移相器で位相を変化させた前記第5信号を合成し、前記第2信号の増幅信号を出力する合成部と、前記第1信号の振幅レベルに基づいて、前記第3増幅器から出力される前記第6信号の電力レベルを制御する制御信号を出力する制御器と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、電力増幅モジュールに関する。
ドハティアンプは、高効率な電力増幅器(パワーアンプ)である。ドハティアンプは、一般的に、入力信号の電力レベルにかかわらず動作するキャリアアンプと、入力信号の電力レベルが小さい場合はオフとなり、大きい場合にオンとなるピークアンプとが並列に接続されている。そして、入力信号の電力レベルが大きい場合、キャリアアンプが飽和出力電力レベルで飽和を維持しながら動作する。これにより、ドハティアンプは、通常の電力増幅器に比べ効率を向上させることができる。
特開平8−330873号公報
上述したように、ドハティアンプにおいては、キャリアアンプが飽和に近づくタイミングでピークアンプを動作させる。ピークアンプは、C級バイアスレベルが最適化されることで、適切なタイミングで動作する。C級バイアスレベルは、ピークアンプのアイドル電流がゼロの領域で調整される。しかし、ドハティアンプでは、トランジスタの特性や整合回路の素子の特性がばらつくため、詳細なバイアスレベルの設定が必要となる。また、ドハティアンプでは、歪み特性を補償するプリディストーション方式の導入が必要となる。
そこで、本開示は、トランジスタの特性に影響されにくく特性ばらつきを軽減する電力増幅モジュールを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る電力増幅モジュールは、第1信号を増幅して第2信号を出力する第1増幅器と、第2信号を、第3信号と、第4信号とに分配する分配器と、前記第3信号を増幅して第5信号を出力する第2増幅器と、前記第4信号を増幅して第6信号を出力する第3増幅器と、前記第5信号が入力され、前記第5信号の位相を変化させる移相器と、前記第6信号及び前記移相器で位相を変化させた前記第5信号を合成し、前記第2信号の増幅信号を出力する合成部と、前記第1信号の振幅レベルに基づいて、前記第3増幅器から出力される前記第6信号の電力レベルを制御する制御信号を出力する制御器と、を備える。
本発明の一側面に係る電力増幅モジュールは、第1信号を増幅して第2信号を出力する第1増幅器と、第2信号を、第3信号と、第4信号とに分配する分配器と、前記第3信号を増幅して第5信号を出力する第2増幅器と、前記第4信号を増幅して第6信号を出力する第3増幅器と、前記第5信号が入力され、前記第5信号の位相を変化させる移相器と、前記第6信号及び前記移相器で位相を変化させた前記第5信号を合成し、前記第2信号の増幅信号を出力する合成部と、前記分配器と前記第3増幅器との間に設けられ、前記第4信号の通過量を調整する信号調整部と、前記第2増幅器のベース電流に基づいて、前記信号調整部を制御するための第2制御信号を前記信号調整部に出力する出力回路と、を備え、前記信号調整部は、前記第2制御信号に基づいて前記第4信号の通過量を調整する。
本開示によれば、トランジスタの特性に影響されにくく線形特性を維持できる電力増幅モジュールを提供することができる。
本発明の一実施形態である電力増幅回路および制御回路の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態である信号生成回路の構成例を示す図である 信号RFinの振幅レベルと信号Dmodとの関係を示すグラフである。 ゲインと増幅信号Poutとの関係を示すグラフである。 第1の変形例に係る電力増幅モジュールの構成の一例を示す図である。 第1の変形例に係る電力増幅モジュールのドライブ段アンプの構成の一例を示す図である。 第1の変形例の他の例に係る電力増幅モジュールの構成の一例を示す図である。 第2の変形例に係る電力増幅モジュールの構成の一例を示す図である。 第3の変形例に係る電力増幅モジュールの構成の一例を示す図である。 第4の変形例に係る電力増幅モジュールの構成の一例を示す図である。 比較例に係る電力増幅モジュールの構成の一例を示す図である。 第2実施形態に係る電力増幅モジュールの構成の一例を示す図である。 第2実施形態に係る出力回路の構成の一例を示す図である。 第2実施形態に係る信号調整部の構成の一例を示す図である。 第1の変形例に係る信号調整部の構成の一例を示す図である。 第2の変形例に係る信号調整部の構成の一例を示す図である。 第3実施形態に係る電力増幅モジュールの構成の一例を示す図である。 第3実施形態に係る出力回路の構成の一例を示す図である。 第1の変形例に係る出力回路の構成の一例を示す図である。 第2の変形例に係る出力回路の構成の一例を示す図である 第4実施形態に係る電力増幅モジュールの構成の一例を示す図である。
以下、各図を参照しながら本開示の各実施形態について説明する。ここで、同一符号の回路素子は、同一の回路素子を示すものとし、重複する説明を省略する。
===本実施形態に係る電力増幅モジュール100の構成===
図1、図2は、本発明の一実施形態である電力増幅モジュール100に関する各種回路の構成例を示す図である。電力増幅モジュール100は、例えば、携帯電話機に搭載され、基地局に送信する信号の電力を増幅するために用いられる。電力増幅モジュール100は、例えば、2G(第2世代移動通信システム)、3G(第3世代移動通信システム)、4G(第4世代移動通信システム)、5G(第5世代移動通信システム)、LTE(Long Term Evolution)−FDD(Frequency Division Duplex)、LTE−TDD(Time Division Duplex)、LTE−Advanced、LTE−Advanced Pro等の通信規格の信号の電力を増幅することができる。なお、電力増幅モジュール100が増幅する信号の通信規格はこれらに限られない。
電力増幅モジュール100は、例えば、電力増幅回路110、制御回路120、信号生成回路130を備える。
<<電力増幅回路110>>
電力増幅回路110は、例えば、入力される信号を所定の振幅レベルに増幅した信号を出力する。
図1に示すように、電力増幅回路110は、例えば、ドライブ段アンプ111、分配器112、キャリアアンプ113、ピークアンプ114、第1移相器115、第2移相器116、合成部117を備える。電力増幅回路110が備える各々の構成要素は、同一基板上に形成されてもよいし、複数の基板上に形成されてもよい。本発明の移相器とは、意図して配線の長さを調整した線路であることが望ましい。
ドライブ段アンプ111(第1増幅器)は、例えば、入力される無線周波数(RF:Radio−Frequency)信号(以下、「信号RFin」という。)を増幅し、増幅信号(以下、「信号RF1」という。)を出力する。信号RFinの周波数は、例えば数GHz程度である。ドライブ段アンプ111は、特に限定されないが、例えばヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT:Heterojunction Bipolar Transistor)等のバイポーラトランジスタ、又は電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal−oxide−semiconductor Field Effect Transistor)等のトランジスタにより構成される。なお、後述するキャリアアンプ113およびピークアンプ114においても同様である。
分配器112、キャリアアンプ113、ピークアンプ114、第1移相器115、第2移相器116及び合成部117は、ドライブ段アンプ111から出力される信号RF1を増幅する二段目の増幅回路である。
分配器112は、例えば、ドライブ段アンプ111から出力される信号RF1を、キャリアアンプ113に入力される信号(以下、「信号RF11」という。)と、ピークアンプ114に入力される信号(以下、「信号RF12」という。)とに分配する。ここで、信号RF12の位相は、後述する第2移相器116を通じて、信号RF11の位相に対して略90度遅れたものとなる。また、分配器112は、例えば、結合線路3dBカプラなどの分布定数回路やウィルキンソン型分配器であってもよい。
キャリアアンプ113(第2増幅器)は、例えば、入力される信号RF11を増幅し、増幅信号(以下、「信号RF2」という。)を出力する。また、キャリアアンプ113の出力側には、負荷(不図示)が接続されており、ピークアンプが動作しない場合はRの値になり、ピークアンプが動作するとその働きによりR/2の値となる。キャリアアンプ113は、例えば、A級、AB級またはB級にバイアスされる。すなわち、キャリアアンプ113は、小さい瞬時入力電力など入力信号の電力レベルに係らず、入力される信号を増幅して、増幅信号を出力する。
ピークアンプ114(第3増幅器)は、例えば、スイッチ122を通じて入力される信号RF12を増幅し、増幅信号(以下、「信号RF3」という。)を出力する。ピークアンプ114は、例えば、A級、AB級、B級またはC級にバイアスされる。すなわち、ピークアンプ114は、信号生成回路130から出力される信号Dmod(後述)に基づきスイッチ122のON/OFF状態が切り替わることで、入力信号の電力レベルに係らず、入力される信号を増幅して、増幅信号を出力する。
第1移相器115(移相器)は、例えば、キャリアアンプ113の出力側に接続される例えば1/4波長線路である。これにより、キャリアアンプ113の出力端で見た負荷インピーダンスを変化させて、キャリアアンプ113の高効率化を実現できる。
第2移相器116は、例えば、ピークアンプ114の入力側に接続される。第2移相器116は、例えば1/4波長線路である。
合成部117は、例えば、キャリアアンプ113から出力され、第1移相器115を通る信号RF2と、ピークアンプ114から出力される信号RF3とを合成して、信号RFinの増幅信号Poutを出力する。
<<制御回路120>>
制御回路120は、例えば、信号生成回路130から入力される制御信号(後述する信号Dmod)に基づいて、スイッチ122、第1〜第3バイアス回路123〜125、ドライブ段アンプ111、キャリアアンプ113、ピークアンプ114のうち少なくともいずれかの動作の状態を切り換える。なお、本実施例では、スイッチ122は、制御回路120に内蔵されているように説明するが、電力増幅回路110に内蔵されていても良い。もしくは、スイッチ122は、各種回路から独立して構成されていても良い。
図1に示すように、制御回路120は、例えば、制御部121、スイッチ122、第1バイアス回路123、第2バイアス回路124、第3バイアス回路125を備える。
制御部121は、例えば、後述する信号生成回路130から入力される制御信号(後述する信号Dmod)に基づいて、スイッチ122、第1バイアス回路123、第2バイアス回路124、第3バイアス回路125、ドライブ段アンプ111、キャリアアンプ113、ピークアンプ114のうち少なくともいずれかを制御するための制御信号(以下、「信号Dcont」という。)を出力する。本実施形態においては、制御部121は、スイッチ122を制御するものとする。
スイッチ122は、例えば、ピークアンプ114から信号RF3が出力されるか否かを切り替える。スイッチ122は、制御部121から信号Dcontが入力されるとオンする。スイッチ122は、例えばピークアンプ114のベースに直列接続されていている。この場合、スイッチ122は、例えば、オンの状態で信号RF12がピークアンプ114に入力され、オフの状態で信号RF12がピークアンプ114に入力されないよう遮断する。なお、スイッチ122は、例えば、オフの状態においてピークアンプ114から信号RF3が出力されないように、ピークアンプ114のコレクタに直列接続されていてもよい。
第1バイアス回路123は、例えば、ピークアンプ114にバイアス電流または電圧を供給する回路である。
第2バイアス回路124は、例えば、ドライブ段アンプ111にバイアス電流または電圧を供給する回路である。
第3バイアス回路125は、例えば、キャリアアンプ113にバイアス電流または電圧を供給する回路である。
<<信号生成回路130>>
信号生成回路130は、例えば、IQ信号から、信号RFinを生成するとともに、制御回路120に出力する制御信号(以下、「信号Dmod」という。)を生成する回路である。ここで、IQ信号とは、HSUPA(High−Speed Uplink Packet Access)やLTE(Long Term Evolution)等の変調方式に基づいて、音声やデータなどの入力信号を変調した変調信号である。IQ信号は、例えば数MHzから数100MHz程度の周波数の信号である。
図2に示すように、信号生成回路130は、例えば、遅延回路131,132、RF変調部133、振幅レベル検出部134、調整部135、量子化器136、比較部137を備える。
遅延回路131,132は、例えば、信号RFinが電力増幅回路110に入力されるタイミングと、信号RFinの振幅レベルに応じた電源電圧Vccが電力増幅回路110に供給されるタイミングと、を合わせるために、所定時間、IQ信号を遅延させる回路である。
RF変調部133は、例えば、IQ信号から信号RFinを生成して出力する。具体的には、RF変調部133は、例えば、I信号と搬送波信号とを乗算器で合成し、Q信号と、当該Q信号と位相が90度ずれた搬送波信号とを乗算器で合成する。そして、RF変調部133は、合成した信号それぞれを減算器で合成して、信号RFinを生成する。
振幅レベル検出部134は、例えば、IQ信号の振幅レベルを検出する。すなわち、振幅レベル検出部134は、RF変調部133から出力される信号RFinの振幅レベルに対応する、IQ信号の振幅レベルを検出する。
調整部135は、例えば、トランジスタのゲイン特性に基づく、IQ信号の振幅レベルと電源電圧Vccのレベルとの対応関係を記憶するテーブルを有する。そして、調整部135は、当該テーブルに基づいて、IQ信号の振幅レベルに応じて電源電圧Vccの電圧レベルを調整するための信号(以下、「ダイナミック制御信号」という。)を出力する。
量子化器136は、例えば、調整部135から出力される精度の高いデジタルのダイナミック制御信号を精度の低い(ビット数の少ない)デジタル信号に変換して、電源電圧Vccを離散的に調整する制御信号(以下、「信号Dctrl」という。)を電源回路(不図示)に出力する。これにより、電力増幅回路110は、デジタル信号によるエンベローブトラッキングが可能となる。
電源回路(不図示)は、信号Dctrlに応じたレベルの電源電圧Vccを生成し、電力増幅回路110に供給する。電源回路(不図示)は、例えば、信号Dctrlに応じたレベルの電源電圧Vccを入力電圧(例えばバッテリ電圧等)から生成するDC−DCコンバータを含んでいてもよい。
比較部137は、例えば、調整部135から出力されるダイナミック制御信号が所定の閾値以上である場合、制御回路120に信号Dmodを出力する比較回路である。
このように、電力増幅モジュール100においては、信号Dmodに基づき制御回路120を制御することで、トランジスタなどの特性に影響されず、ピークアンプ114を適切なタイピングで動作させることができるため、製造ばらつきの抑圧を実現しながら高効率化が図れる。
なお、上述したように、電力増幅モジュール100は、デジタル信号によるエンベローブトラッキングが実行されるものに限定されず、例えば平均電力トラッキング(APT)が実行されてもよく、その方式は限定されない。
<<比較例に係る電力増幅モジュール200>>
以下、図11を参照しつつ、比較例に係る電力増幅モジュール200について説明する。図11は、比較例に係る電力増幅モジュール200の構成の一例を示す図である。比較例に係る電力増幅モジュール200は、本実施形態に係る電力増幅モジュール100の理解を助けるために示すものである。
図11に示すように、比較例に係る電力増幅モジュール200は、例えば、電力増幅モジュール100と比較して、スイッチ122、および当該スイッチ122を制御する制御部121を有さない。また、電力増幅モジュール200は、例えば、信号生成回路(不図示)に歪み補償部(不図示)を備える。
比較例に係る電力増幅モジュール200は、キャリアアンプ213がA級、AB級またはB級にバイアスされ、ピークアンプ214がC級にバイアスされている。すなわち、電力増幅モジュール200は、所定の振幅レベルの信号RFinが入力されるまでは、キャリアアンプ213のみが動作し、所定の振幅レベルを超える信号RFinが入力されると、ピークアンプ214が動作する。
ここで、電力増幅モジュール200においては、構成される各種素子の特性に応じて、その動作タイミングが変動する。
そこで、歪み補償部(不図示)は、例えば、図2に例を示したように信号生成回路130に入力されるIQ信号に、事前に電力増幅モジュール200の非線形な入出力特性を打ち消すような逆歪を加える。これにより電力増幅モジュール200の出力では歪を打ち消した送信信号を得ることができる。
一方、本実施形態に係る電力増幅モジュール100では、上述した通り、ピークアンプ114がA級、AB級またはB級にバイアスされ、IQ信号の振幅レベルに基づきピークアンプ114を制御するスイッチ122を備える。これにより、電力増幅モジュール100は、それを構成する各種素子の特性の影響を受けず、IQ信号に応じて適切なタイミングでピークアンプ114を動作させるため、電力増幅モジュールの製造ばらつきによるアナログ特性のばらつきの影響を受けにくくなり、高効率の信号増幅を実現できる。
===電力増幅モジュール100の動作===
以下、図1〜図4を参照しつつ、電力増幅モジュール100における、信号Dmodに基づく動作について説明する。図3は、信号RFinの振幅レベルと信号Dmodとの関係を示すグラフである。図4は、ゲインと増幅信号Poutとの関係を示すグラフである。
図3(a)において、横軸は経過時間tを示し、縦軸は信号RFinの振幅レベルVoutを示す。図3(a)の符号1000は信号RFinの振幅レベルVoutを示し、符号1001は閾値を示す。
図3(b)において、横軸は経過時間tを示し、縦軸は信号Dmodのバイナリの値を示す。図3(b)において、信号Dmodのバイナリの値は、例えば、図3(a)の信号RFinの振幅レベルが閾値を超えたときに「1」を示す。
図4において、横軸は増幅信号Poutを示し、縦軸はゲインを示す。符号1100は本実施例に係る電力増幅モジュール100のゲインの特性を示す。符号1101はキャリアアンプ113のみが動作した場合のゲインを示す。符号1102はピークアンプ114とキャリアアンプ113が同時に動作した場合のゲインを示す。符号1103は比較例に係る電力増幅モジュール200の動作で、キャリアアンプの単独動作からキャリアアンプとピークアンプの並列動作に移行する過程を示す。
図2に示すように、IQ信号が信号生成回路130に入力される。IQ信号は、遅延回路132、振幅レベル検出部134、及び調整部135を通じて、ダイナミック制御信号として比較部137に入力される。
比較部137は、図2に示す信号RFinに対応するダイナミック制御信号が入力されると、図3(a)に示す「閾値」以上の振幅レベルが検出された場合に信号Dmodを出力する。すなわち、図3(b)に示すように、信号生成回路130は、所定の大きさの振幅レベルのIQ信号が入力された場合に、信号Dmodを出力する。
図1に示すように、比較部137から出力された信号Dmodは、制御回路120の制御部121に入力される。制御部121は、信号Dmodに基づいて、スイッチ122をオンするための信号Dcontを出力する。
そして、信号Dcontによってスイッチ122がオンされると、分配器112から出力される信号RF12が、第2移相器116を通じてA級、AB級、B級またはC級にバイアスされるピークアンプ114に入力される。ピークアンプ114は、信号RF12を増幅して信号RF3を出力する。これにより、キャリアアンプ113は、その出力端から見た負荷インピーダンスが下がるため、飽和出力電力を増加させて、電力増幅回路110の効率を向上できる。
また、電力増幅回路110は、ピークアンプ114に対して安定したオンオフの切替制御を実現できるため、各種素子の特性に影響されず、適切なタイミングで信号RF3を出力できる。これにより、電力増幅モジュールの製造ばらつきによるアナログ特性のばらつきの影響を受けにくくなる。
合成部117は、信号RF3と、キャリアアンプ113から出力される信号RF2とを合成して、信号RFinの増幅信号(Pout)を出力する。
これにより、図4に示すように、本実施形態の電力増幅モジュール100においては、スイッチ122によりピークアンプ114を切り替えていることから、符号1100に示すように線形特性を維持できる(非線形特性を抑制できる)。一方、比較例の電力増幅モジュール200においては、C級にバイアスされたピークアンプ114を動作させているため、符号1103に示すように非線形を示す。
===変形例に係る電力増幅モジュール===
図5〜図10を参照しつつ、変形例に係る電力増幅モジュールについて説明する。本変形例では、上述の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については逐次言及しない。
<<第1の変形例>>
図5を参照しつつ、第1の変形例に係る電力増幅モジュール100aの構成について説明する。図5は、第1の変形例に係る電力増幅モジュール100aの構成の一例を示す図である。図5に示すように、電力増幅モジュール100aは、電力増幅モジュール100と比較して、制御回路120aの制御部121aによってドライブ段アンプ111aを制御する。
電力増幅モジュール100aは、信号Dmodが制御部121aに入力されて、制御部121aがスイッチ122をオンする。これにより、電力増幅モジュール100aは、ピークアンプ114をキャリアアンプ113と並列して動作させる。
このとき、キャリアアンプ113のみで電力増幅回路110aが動作している状態と、キャリアアンプ113およびピークアンプ114で電力増幅回路110aが動作している状態とのそれぞれで、電力増幅モジュール100aのゲインが異なる。すなわち、スイッチ122のオンとオフの切り替えに伴い、電力増幅モジュール100aの非線形特性が発生する。
そこで、電力増幅モジュール100aは、スイッチ122をオンしたタイミングで、制御部121aがドライブ段アンプ111aのゲインを制御して、非線形特性を抑制する。
具体的に、図5、図6を参照しつつ、第1の変形例に係る電力増幅モジュール100aの動作について説明する。図6は、第1の変形例に係る電力増幅モジュール100aのドライブ段アンプ111aの構成の一例を示す図である。
図5に示すように、制御部121aは、信号Dmodが入力されるとスイッチ122をオンする。スイッチ122がオンされると、ピークアンプ114がキャリアアンプ113と並列に動作する。これにより、電力増幅モジュール100aにおいては、キャリアアンプ113の出力端から見た負荷インピーダンスが低下するため、ゲインが低下する。これにより、電力増幅モジュール100aの非線形特性が大きくなる。
そこで、制御部121aは、非線形特性を抑制するために、信号Dmodが入力されるとドライブ段アンプ111aのゲインを補償する。以下、ドライブ段アンプ111aのゲインを補償する原理について説明する。
図6は、第1の変形例に係る電力増幅モジュール100aのドライブ段アンプ111aの構成の一例を示す図である。
図6に示すように、ドライブ段アンプ111aは、例えば、トランジスタQ1aとトランジスタQ1bとが並列接続されており、2段で信号が増幅される。トランジスタQ2aは、そのベースに、抵抗器R2を通じてトランジスタQ2bのエミッタが接続される。トランジスタQ2bのベースに切替スイッチSWが直列接続されている。切替スイッチSWは、信号Dmodが入力されるとオンする。これにより、トランジスタQ2bからトランジスタQ2aのベースに供給されるバイアス電流を制御するバイアス制御電流Ibiasが、トランジスタQ2bのベースに供給される。すなわち、電力増幅モジュール100aにおいては、信号Dmodによりスイッチ122がオンすることと同時に、トランジスタQ2aを動作させて、ドライブ段の総バイアス電流を増やすことでドライブ段アンプ111aのゲインを増大させる。
換言すると、電力増幅モジュール100aは、スイッチ122がオンしてキャリアアンプ113の出力端から見た負荷インピーダンスの低下に伴うゲインの低下を補償するために、信号Dmodに基づきトランジスタQ2aを動作させて、ドライブ段アンプ111aのゲインを増大させる。
また、図7は、第1の変形例の他の例に係る電力増幅モジュール100bの構成の一例を示す図である。図7に示すように、電力増幅モジュール100bは、スイッチ122をオンしたタイミングで、制御部121bがキャリアアンプ113bのゲインを制御してもよい。
これにより、電力増幅モジュール100aにおいては、キャリアアンプ113bの負荷インピーダンスの低下による抑圧を、キャリアアンプ113bを構成するトランジスタの電流を増加させ、相互コンダクタンスを増加することで打ち消して、ゲインの低下を抑制できるため、非線形特性を抑制できる。
<<第2の変形例>>
図8を参照しつつ、第2の変形例に係る電力増幅モジュール100cの構成について説明する。図8は、第2の変形例に係る電力増幅モジュール100cの構成の一例を示す図である。図8に示すように、電力増幅モジュール100cは、電力増幅モジュール100と比較して、制御回路120cの制御部121cによってピークアンプ114の第1バイアス回路123cを制御する。
ピークアンプ114が第1バイアス回路123cによってA級、AB級またはB級でバイアスされている場合、スイッチ122がオフしても、電流がピークアンプ114に流れ続ける。そのため、ピークアンプ114がA級、AB級またはB級でバイアスされている場合、消費電力を縮減するという観点から、第1バイアス回路123cからのバイアス電流を遮断することが望ましい。
そこで、第2の変形例に係る電力増幅モジュール100cは、制御部121cにおいて、スイッチ122のオンオフに応じて第1バイアス回路123cをオンオフさせることによって、消費電力を縮減する。
具体的に、図8を参照しつつ、第2の変形例に係る電力増幅モジュール100cの動作について説明する。
図8に示すように、制御部121cは、信号Dmodが入力されると、スイッチ122をオンするとともに、第1バイアス回路123cをオンする。すなわち、制御部121cは、スイッチ122をオンしてピークアンプ114に信号RF12を入力させるとともに、第1バイアス回路123cをオンしてピークアンプ114にA級、AB級またはB級のバイアスをかける。
そして、制御部121cは、信号Dmodの入力がなくなると、スイッチ122をオフするとともに、第1バイアス回路123cをオフする。すなわち、制御部121cは、スイッチ122がオフしてピークアンプ114に信号RF12が入力されないよう遮断するとともに、第1バイアス回路123cをオフしてピークアンプ114にバイアスがかからないよう遮断する。
これにより、電力増幅モジュール100cは、ピークアンプ114が動作していないときの消費電力を縮減できる。
<<第3の変形例>>
図9を参照しつつ、第3の変形例に係る電力増幅モジュール100dの構成について説明する。図9に示すように、電力増幅モジュール100dは、電力増幅モジュール100と比較して、スイッチ122を備えず、制御回路120dの制御部121dによりピークアンプ114の第1バイアス回路123dが制御される。
電力増幅モジュール100dは、スイッチ122によりピークアンプ114をオンオフすると、そのたびに、ドライブ段アンプ111の出力端から見た負荷インピーダンスが変動する。すなわち、電力増幅モジュール100dでは、スイッチ122のオンオフによりゲインの変化が大きくなる。
そこで、第3の変形例に係る電力増幅モジュール100dは、スイッチ122を備えず、制御部121dが第1バイアス回路123dをオンオフすることにより、ピークアンプ114の動作を切り替える。ここで、ピークアンプ114は、第1バイアス回路123dがオフのとき深いC級バイアスとなり、第1バイアス回路123dがオンのとき浅いC級バイアス、A級、AB級またはB級となる。
具体的に、図9を参照しつつ、第3の変形例に係る電力増幅モジュール100dの動作について説明する。
図9に示すように、制御部121dは、信号Dmodが入力されると、第1バイアス回路123dをオンする。すなわち、電力増幅モジュール100dにおいては、第1バイアス回路123dをオンしてピークアンプ114にバイアスをかける。そして、制御部121dは、信号Dmodの入力がなくなると、第1バイアス回路123dをオフする。すなわち、電力増幅モジュール100dにおいては、第1バイアス回路123dをオフしてピークアンプ114にバイアスがかからないよう遮断する。これにより、電力増幅モジュール100dでは、ピークアンプ114が動作していないときの消費電力を縮減できるとともに、スイッチ122のオンオフに起因した非線形特性を抑制できる。
<<第4の変形例>>
図10を参照しつつ、第4の変形例に係る電力増幅モジュール100eの構成について説明する。図10に示すように、電力増幅モジュール100eは、電力増幅モジュール100と比較して、制御回路120eの制御部121eによってドライブ段アンプ111の第2バイアス回路124eを制御する。
電力増幅モジュール100eは、信号Dmodが制御部121eに入力されると、制御部121eがスイッチ122をオンする。これにより、電力増幅モジュール100eは、ピークアンプ114をキャリアアンプ113と並列して動作させる。
このとき、キャリアアンプ113のみで電力増幅回路110eが動作している状態と、キャリアアンプ113およびピークアンプ114で電力増幅回路110eが動作している状態とのそれぞれで、電力増幅モジュール100eのゲインが異なる。すなわち、スイッチ122のオンとオフの切り替えに伴い、電力増幅モジュール100eの非線形特性が大きくなる。
そこで、電力増幅モジュール100eは、スイッチ122をオンしたタイミングで、制御部121eがドライブ段アンプ111のゲインを制御するように第2バイアス回路124eのバイアス電流または電圧の大きさを調整して、非線形特性を抑制する。
具体的に、図10を参照しつつ、第4の変形例に係る電力増幅モジュール100eの動作について説明する。
図10に示すように、制御部121eは、信号Dmodが入力されるとスイッチ122をオンする。スイッチ122がオンされると、ピークアンプ114がキャリアアンプ113と並列に動作する。これにより、電力増幅モジュール100eにおいては、キャリアアンプ113の負荷インピーダンスが低下するため、ゲインが低下する。これにより、電力増幅モジュール100eの非線形特性が大きくなる。
そこで、制御部121eは、非線形特性を抑制するために、信号Dmodが入力されるとドライブ段アンプ111のゲインを補償するように、第2バイアス回路124eのバイアス電流または電圧の大きさを調整する。
これにより、制御部121eは、ドライブ段アンプ111のゲインを補償して、非線形特性を抑制できる。
===第2実施形態に係る電力増幅モジュール300===
図12〜図14を参照しつつ、第2実施形態に係る電力増幅モジュール300について説明する。図12は、第2実施形態に係る電力増幅モジュール300の構成の一例を示す図である。図13は、出力回路324の構成の一例を示す図である。図14は、信号調整部318の構成の一例を示す図である。なお、本実施形態では、上述の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については逐次言及しない。
第2実施形態に係る電力増幅モジュール300は、例えば、キャリアアンプ313のベース電流に基づいて、キャリアアンプ313の飽和を検知する。電力増幅モジュール300は、キャリアアンプ313の飽和を検知したことに応じて、ピークアンプ314を動作させる。これにより、電力増幅モジュール300は、ピークアンプ314の動作遅延による電力増幅回路310の破壊を防止できる。図12に示すように、電力増幅モジュール300は、出力回路324と、信号調整部318とを含む。電力増幅モジュール300は、例えば、電力増幅モジュール100と比較して、制御部121及びスイッチ122によってピークアンプ114を制御することに替えて、出力回路324及び信号調整部318によってピークアンプ314を制御する。具体的には、電力増幅モジュール300では、例えば、キャリアアンプ313のベース電流に基づいて、出力回路324が、キャリアアンプ313が飽和したことを示す制御信号(以下、「信号Dcont2」という。)を、信号調整部318に出力する。信号調整部318は、信号Dcont2に基づいて、信号RF12を通過させることにより、ピークアンプ314を動作させる。このように、電力増幅モジュール300は、キャリアアンプ313が飽和したことに応じて、適切なタイミングでピークアンプ314を動作させることができるため、電力増幅回路310の破壊を防止できる。
ここで、図13を参照して、出力回路324について説明する。出力回路324は、例えば、キャリアアンプ313にバイアス電流を供給するとともに、キャリアアンプ313のベース電流を検知する。出力回路324は、制御回路320に含まれていてもよいしそうでなくてもよい。出力回路324は、キャリアアンプ313のベース電流に基づいて、信号調整部318を制御するための信号Dcont2を出力する。図13に示すように、出力回路324は、例えば、入力端子324aと、出力端子323bと、トランジスタQ11と、トランジスタQ12と、抵抗器R11と、抵抗器R12とを含む。入力端子324aは、バイアス電流を制御するための制御信号が供給される端子である。出力端子323bは、信号Dcont2を出力するための端子である。トランジスタQ11は、キャリアアンプ313にバイアス電流を供給するトランジスタである。トランジスタQ11は、例えば、コレクタが電源Vcc1に接続され、エミッタが抵抗器を通じてキャリアアンプ313のベースに接続される。トランジスタQ11のベースには、例えば、抵抗器R11を通じて、バイアス電流を制御するための制御信号が供給される。トランジスタQ12は、コレクタがトランジスタQ11のベースに接続され、ベースが抵抗器R12を通じてトランジスタQ11のエミッタに接続され、エミッタが接地に接続される。出力端子323bは、トランジスタQ12のベースと抵抗器R12との間のノードに接続される。
次に、図14を参照して、信号調整部318について説明する。信号調整部318は、ピークアンプ314のベースに直列に接続されている。信号調整部318は、例えば信号Dcont2に基づいて信号RF12を通過させるか否かを制御する。信号調整部318は、例えば信号Dcont2に基づいて信号RF12に対する通過特性を変化させる可変アッテネータである。これにより、信号調整部318は、ピークアンプ314の動作点を容易に制御できる。図14に示すように、信号調整部318は、例えば、入力端子318aと、出力端子318bと、制御端子318cと、トランジスタQ21と、抵抗器R21と、抵抗器R22と、キャパシタC21と、インダクタL21とを含む。入力端子318aは、信号RF12が供給される端子である。出力端子318bは、信号Dcont2に応じてトランジスタQ21のエミッタから信号RF12を出力する。制御端子317dは、信号Dcont2が供給される端子である。トランジスタQ21は、コレクタがキャパシタC21を通じて入力端子318aに接続され、エミッタが出力端子318bに接続され、ベースが抵抗器R21を通じて制御端子317dに接続される。また、トランジスタQ21のコレクタは、抵抗器R42を通じて電源Vcc2に接続される。キャパシタC21は、信号RF12の直流成分をカットするためのキャパシタである。インダクタL21は、一端がトランジスタQ21のエミッタに接続され、他端が接地に接続される。インダクタL2は、信号RF12の直流成分を接地に流すためのインダクタである。なお、ここでは図13に示す出力回路324の出力324bを直接図14に示す制御端子318cに接続しているが、適宜レベルシフト回路を挿入してもよい。また、図14に示すトランジスタQ21は、バイポーラトランジスタで記載しているがFETであってもよい。
なお、信号調整部318は上述したような可変アッテネータに限定されない。信号調整部318は、例えば、ピークアンプ314に信号RF12を入力させるか否かを切り替えるスイッチであってもよい。当該スイッチは、例えばピークアンプ314のベースに直列接続される。当該スイッチは、出力回路324から信号Dcont2が入力されるとオンする。すなわち、当該スイッチは、例えば、オンの状態で信号RF12をピークアンプ314に入力させ、オフの状態で信号RF12をピークアンプ314に入力させないよう切り替えられる。これにより、信号調整部318は、シンプルな構成でピークアンプ314の動作点を制御できる。
また、図12では、電力増幅回路310が、キャリアアンプが一つのみで構成され、ピークアンプが一つのみで構成されることとして示したが、これに限定されない。例えば、電力増幅回路310は、直列に接続される複数のキャリアアンプと、直列に接続される複数のピークアンプとを含んで構成されていてもよい。この場合、出力回路324は、例えば最も出力側のキャリアアンプのベース電流を検知するように設けられることが望ましい。また、信号調整部318は、例えば複数のピークアンプのうちいずれかのピークアンプのベースに直列に接続されていればよい。
ここで、図15を参照しつつ、信号調整部318の第1の変形例について説明する。図15は、第1の変形例に係る信号調整部1318の構成の一例を示す図である。上述の実施形態に係る信号調整部318と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。図15に示すように、信号調整部1318は、例えば、信号調整部318に対して、入力端子1318aと出力端子1318bとの間に、トランジスタQ22と、抵抗器R23と、抵抗器R24と、キャパシタC22とを加えた回路である。トランジスタQ22は、コレクタがキャパシタC22を通じて出力端子1318bに接続され、エミッタがインダクタL41を通じて接地に接続され、ベースが抵抗器R43を通じて制御端子318Cに接続される。また、トランジスタQ22のエミッタは、トランジスタQ21のエミッタと接続される。そして、トランジスタQ22のコレクタは抵抗器R24を通じて電源Vcc3に接続される。なお、ここでは図13に示す出力回路324の出力324bを直接図15に示す制御端子1318cに接続しているが、適宜レベルシフト回路を挿入してもよい。また、図15に示すトランジスタQ21,Q22は、バイポーラトランジスタで記載しているがFETであってもよい。
また、図16を参照しつつ、信号調整部318の第2の変形例について説明する。図16は、第2の変形例に係る信号調整部2318の構成の一例を示す図である。図16に示すように、信号調整部2318は、例えば、入力端子2318aと、出力端子2318bと、制御端子2318cと、ダイオードD31と、ダイオードD32と、インダクタL31と、インダクタL32と、キャパシタC31と、キャパシタC32と、90度ハイブリッド回路を構成するインダクタL33,L34、及びキャパシタC33,C34,C35,C36,C37とを含む。入力端子2318aは、信号RF12が供給される端子である。出力端子2318bは、信号Dcont2に応じた信号RF12が出力される端子である。制御端子2318cは、インダクタL31を通じてダイオードD31のアノードに接続され、インダクタL32を通じてダイオードD32のアノードに接続される。ダイオードD31及びダイオードD32のカソードは接地に接続される。キャパシタC31は、直流成分をカットするためのキャパシタであり、一端がダイオードD31のアノードに接続され、他端が90度ハイブリッド回路に接続される。キャパシタC32は、直流成分をカットするためのキャパシタであり、一端がダイオードD32のアノードに接続され、他端が90度ハイブリッド回路に接続される。なお、ここでは図13に示す出力回路324の出力324bを直接図16に示す制御端子2318cに接続しているが、適宜レベルシフト回路を挿入してもよい。また、図16に示すダイオードD31,D32の替わりに、ドレインとゲートとを接続したFETを適用してもよい。
===第2実施形態に係る電力増幅モジュール300の動作===
以下、図12〜図14を参照しつつ、電力増幅モジュール300の動作について説明する。まず、電力増幅モジュール300において、キャリアアンプ313が飽和すると、ベース・コレクタ間ダイオードがオン状態に変わる。これにより、キャリアアンプ313のベース電流が大きくなり、図13に示す出力回路324のトランジスタQ11のエミッタからキャリアアンプ313に流れる電流が大きくなる。このとき、トランジスタQ11のエミッタから供給される電流が大きくなるにつれて、トランジスタQ11のエミッタの電位が下がる。そして、トランジスタQ11のエミッタから供給される電流が、抵抗器R12を通じてトランジスタQ12のベースに供給される。ただし、トランジスタQ12には信号RF11が入力されていないため、トランジスタQ11から供給される電流の全てがトランジスタQ12のベースに供給されない。このため、トランジスタQ11のエミッタから供給される電流の一部が出力端子323bに供給される。出力回路324では、出力端子323bに供給される電流を信号Dcont2として出力する。したがって、出力回路324は、キャリアアンプ313のベース電流に基づいて信号Dcont2を出力することができる。
次に、図14に示す信号調整部318は、制御信号Dcont2が抵抗器R21を通じてトランジスタQ21のベースに供給される。トランジスタQ21は、制御信号Dcont2が所定の電流値を超えている場合、信号RF12を出力端子318bに通過させる。そして、ピークアンプ314は、信号RF12を増幅して信号RF3を出力する。これにより、キャリアアンプ313が飽和したことを契機に、動作遅延なくピークアンプ314を動作させることができるため、電力増幅回路310の破壊を防止できる。
===第3実施形態に係る電力増幅モジュール400===
図17、図18を参照しつつ、第3実施形態に係る電力増幅モジュール400について説明する。図17は、第3実施形態に係る電力増幅モジュール400の構成の一例を示す図である。図18は、出力回路424の構成の一例を示す図である。なお、信号調整部418については第2実施形態における信号調整部318と同様であるためその説明を省略する。すなわち、本実施形態では、上述の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については逐次言及しない。
第3実施形態に係る電力増幅モジュール400は、例えば、キャリアアンプ413のベース電流に応じて変化するコレクタの電圧振幅に基づき、キャリアアンプ413の飽和を検知する。電力増幅モジュール400は、キャリアアンプ413の飽和を検知したことに基づいて、ピークアンプ414を動作させる。これにより、電力増幅モジュール400は、ピークアンプ414の動作遅延による電力増幅回路410の破壊を防止できる。図17に示すように、電力増幅モジュール400は、出力回路424と、信号調整部418とを含む。すなわち、電力増幅モジュール400は、例えば、電力増幅モジュール100と比較して、制御部121及びスイッチ122によってピークアンプ114を制御することに替えて、出力回路424及び信号調整部418によってピークアンプ414を制御する。具体的には、電力増幅モジュール400は、例えば、キャリアアンプ413のコレクタの電圧振幅に基づいて、出力回路424からキャリアアンプ413が飽和したことを示す信号Dcont2を、信号調整部418に出力する。信号調整部418は、信号Dcont2に基づいてピークアンプ414を動作させる。これにより、電力増幅モジュール400は、キャリアアンプ413が飽和したことに応じて、適切なタイミングでピークアンプ414を動作させることができるため、電力増幅回路410の破壊を防止できる。
ここで、図18を参照して、出力回路424の構成の一例について説明する。出力回路424は、キャリアアンプ313のコレクタの電圧振幅を検出する。出力回路424は、当該コレクタの電圧振幅に基づいて、信号調整部418を制御するための信号Dcont2を出力する。図18に示すように、出力回路424は、例えば、入力端子424aと、出力端子424bと、トランジスタQ41と、トランジスタQ42と、抵抗器R41と、抵抗器R42と、抵抗器R43と、抵抗器R44と、キャパシタC41とを含む。入力端子424aは、キャリアアンプ413のコレクタの電圧が入力される端子である。出力端子424bは、信号Dcont2を出力するための端子である。トランジスタQ41は、コレクタが抵抗器R43を通じて電源Vbatに接続され、ベースが抵抗器R41と抵抗器R42との間のノードに接続され、エミッタが接地と接続される。また、トランジスタQ41のベースが抵抗器R41を通じてトランジスタQ42のベースと接続され、トランジスタQ41のコレクタがトランジスタQ42のベースと接続される。すなわち、トランジスタQ41、抵抗器R41、及び抵抗器R42によって定電圧回路が形成される。よって、トランジスタQ42のベース電位は、定電圧回路によって一定となる。トランジスタQ42は、ベースが定電圧回路に接続され、コレクタが抵抗器R44を通じて電源Vbatに接続され、エミッタが入力端子424aに接続される。また、トランジスタQ42は、コレクタが出力端子424bに接続される。キャパシタC41は、信号Dcont2を平滑化するためのキャパシタである。キャパシタC41は、一端がトランジスタQ42のコレクタと出力端子424bとの間のノードに接続され、他端が接地に接続される。
次に、図19を参照しつつ、出力回路424の第1の変形例について説明する。図19は、第1の変形例に係る出力回路1424の構成の一例を示す図である。図19に示すように、出力回路1424は、例えば、入力端子1424aと、出力端子1424bと、トランジスタQ51と、トランジスタQ52と、トランジスタQ53と、ダイオードD51と、ダイオードD52と、抵抗器R51と、抵抗器R52と、抵抗器R53と、キャパシタC51と、電流源Is1を含む。入力端子1424aは、キャリアアンプ413のコレクタの電圧が入力される端子である。出力端子1424bは、信号Dcont2を出力するための端子である。トランジスタQ51は、コレクタが入力端子1424aに接続され、エミッタがダイオードD51のアノードに接続され、ベースが所定の基準電位B1に接続される。ダイオードD51のカソードは、抵抗器R51を通じて出力端子1424bに接続される。トランジスタQ52は、コレクタが電流源Is1を通じて電源Vcc4に接続され、エミッタがダイオードD52のアノードに接続され、ベースが所定の基準電位B1に接続される。トランジスタQ53は、コレクタが抵抗器R52を通じてダイオードD52のカソードに接続され、エミッタが接地に接続され、ベースが抵抗器R53を通じて電源Vcc4に接続される。キャパシタC51は、一端が所定の基準電位B1に接続され、他端が接地に接続される。
また、図20を参照しつつ、出力回路424の第2の変形例について説明する。図20は、第2の変形例に係る出力回路2424の構成の一例を示す図である。上述の第1の変形例に係る出力回路1424と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。図20に示すように、出力回路2424は、第1の変形例に係る出力回路1424に対して、入力端子2424cと、トランジスタQ54と、ダイオードD53と、抵抗器R54とを加えた回路である。入力端子2424aは、例えば、ピークアンプ414のコレクタの電圧が入力される端子である。トランジスタQ54は、コレクタが入力端子2424cに接続され、エミッタがダイオードD53のアノードに接続され、ベースが所定の基準電位B1に接続される。ダイオードD53のカソードは、抵抗器R34を通じて出力端子2424bに接続される。
===第3実施形態に係る電力増幅モジュール400の動作===
以下、図17、図18を参照しつつ、電力増幅モジュール400の動作について説明する。まず、電力増幅モジュール400において、キャリアアンプ413が飽和すると、キャリアアンプ413のコレクタ電圧の振幅が大きくなる。図18に示す出力回路424のトランジスタQ42は、キャリアアンプ413のコレクタ電圧の振幅に応じて、エミッタ電圧の振幅が大きくなる。トランジスタQ42のエミッタ電圧の振幅によって、エミッタの電位がベースの電位よりも低くなる。このとき、トランジスタQ42のエミッタに電流が流れる。これにより、トランジスタQ42のコレクタに電流が流れる。すなわち、トランジスタQ42のエミッタの電位が低くなったときに、トランジスタQ42のコレクタに電流が流れる。トランジスタQ42のコレクタの電流は、電源Vbatから抵抗器R44を通じて流れる。これにより、トランジスタQ42のコレクタの電流と抵抗器R44との積に等しい電圧がドロップするため、抵抗器R44と出力端子424bとの間のノードの電位が低くなる。すなわち、出力端子424bの電位が低くなる。出力回路424は、出力端子424bの電圧ドロップを信号Dcont2として出力する。
なお、信号調整部418が第2実施形態の信号調整部318と同様であるため、例えば出力回路324の出力側に反転増幅回路(不図示)やデジタル回路を設けることで信号Dcont2を反転させることが望ましい。信号調整部418は、信号Dcont2に応じて信号RF12を通過させる。これにより、キャリアアンプ413が飽和したことを契機に、動作遅延なくピークアンプ414を動作させることができるため、電力増幅回路410の破壊を防止できる。
===第4実施形態に係る電力増幅モジュール500===
図21を参照しつつ、第4実施形態に係る電力増幅モジュール500について説明する。図21は、第4実施形態に係る電力増幅モジュール500の構成の一例を示す図である。なお、本実施形態では、上述の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については逐次言及しない。
第4実施形態に係る電力増幅モジュール500は、例えば、キャリアアンプ513のベース電流に基づいて、キャリアアンプ513の飽和を検知する。電力増幅モジュール500は、キャリアアンプ513の飽和したことを示す信号Dcont2を、制御部524に出力する。制御部524は、信号Dcont2に基づいて信号調整部518を動作させるための制御信号(以下、信号Dcont3)を出力する。制御部524は、第1実施形態の電力増幅モジュール100における信号Dmodと、信号Dcont2とに基づいて信号Dcont3を出力してもよい。信号調整部518は、信号Dcont3に基づいて、信号RF12を通過させることにより、ピークアンプ514を動作させる。このように、電力増幅モジュール500は、キャリアアンプ513が飽和したことに応じて、適切なタイミングでピークアンプ514を動作させることができるため、電力増幅回路510の破壊を防止できる。
===まとめ===
本開示の例示的な実施形態に係る電力増幅モジュール100は、信号RFin(第1信号)を増幅して信号RF1(第2信号)を出力するドライブ段アンプ111(第1増幅器)と、信号RF1(第2信号)を、信号RF12(第3信号)と、信号RF12(第4信号)とに分配する分配器112と、信号RF11(第3信号)を増幅して信号RF2(第5信号)を出力するキャリアアンプ113(第2増幅器)と、信号RF12(第4信号)を増幅して信号RF3(第6信号)を出力するピークアンプ114(第3増幅器)と、信号RF2(第5信号)が入力され、信号RF2(第5信号)の位相を変化させる第1移相器115(移相器)と、信号RF3(第6信号)及び当該第1移相器115で位相を変化した信号RF2を合成し、信号RF1(第2信号)の増幅信号Poutを出力する合成部117と、信号RFin(第1信号)の振幅レベルに基づいて、ピークアンプ114(第3増幅器)から出力される信号RF3(第6信号)の電力レベルを制御する信号Dcont(第1制御信号)を出力する制御部121(制御器)と、を備える。これにより、トランジスタの特性に影響されにくく特性のばらつきを軽減する電力増幅モジュール100を提供することができる。
また、電力増幅モジュール100の制御部121(制御器)は、ピークアンプ114(第3増幅器)から信号RF3(第6信号)が出力されるか否かを切り替えるスイッチ122を備え、当該スイッチ122は、信号Dcont(第1制御信号)に基づいて、オンオフが制御される。これにより、安定したピークアンプ114の制御が可能となり、各種の素子の特性に影響されにくい、高効率の電力増幅モジュール100が実現できる。
また、電力増幅モジュール100aのドライブ段アンプ111aのゲインは、信号Dcont(第1制御信号)に基づいて制御される。これにより、ピークアンプ114が動作したときの非線形特性を抑制できる。
また、電力増幅モジュール100cは、第3増幅器にバイアス電流または電圧を供給する第1バイアス回路123cをさらに備え、第1バイアス回路123cは、信号Dcont(第1制御信号)に基づいて、ピークアンプ114(第3増幅器)へのバイアス電流または電圧が制御される。これにより、ピークアンプ114が停止しているときに、ピークアンプ114にバイアス電流が流れないため、電力増幅モジュール100cは低消費電力を実現できる。
また、電力増幅モジュール100eは、ドライブ段アンプ111(第1増幅器)にバイアス電流または電圧を供給する第2バイアス回路124eをさらに備え、第2バイアス回路124eは、信号Dcont(第1制御信号)に基づいて、ドライブ段アンプ111(第1増幅器)へのバイアス電流または電圧が制御される。これにより、ピークアンプ114が動作したときの非線形特性を抑制できる。
また、電力増幅モジュール100dのキャリアアンプ113(第2増幅器)は、信号RF1(第2信号)の電力レベルが第1レベル以上の領域において、信号RF11(第3信号)を増幅して信号RF2(第5信号)を出力し、ピークアンプ114(第3増幅器)は、信号RF1(第2信号)の電力レベルが第1レベルよりも大きい第2レベル以上の領域において、信号RF12(第4信号)を増幅して信号RF3(第6信号)を出力する。これにより、電力増幅モジュール100dにおいて、ピークアンプ114が動作していないときの消費電力を縮減できる。
また、電力増幅モジュール100bのキャリアアンプ113b(第2増幅器)のゲインは、信号Dcont(第1制御信号)に基づいて制御される。これにより、電力増幅モジュール100bにおいて、キャリアアンプ113bの負荷インピーダンスの低下を抑制して、ゲインの低下を抑制できるため、非線形特性を抑制できる。
また、電力増幅モジュール300,400,500は、信号RFin(第1信号)を増幅して信号RF1(第2信号)を出力するドライブ段アンプ311(第1増幅器)と、信号RF1(第2信号)を、信号RF12(第3信号)と、信号RF12(第4信号)とに分配する分配器312と、信号RF12(第3信号)を増幅して信号RF2(第5信号)を出力するキャリアアンプ313(第2増幅器)と、信号RF12(第4信号)を増幅して信号RF3(第6信号)を出力するピークアンプ314(第3増幅器)と、信号RF2(第5信号)が入力され、信号RF2(第5信号)の位相を変化させる第1移相器315(移相器)と、信号RF3(第6信号)及び移相器で位相を変化させた信号RF2(第5信号)を合成し、信号RF1(第2信号)の増幅信号Poutを出力する合成部317と、分配器312とピークアンプ314(第3増幅器)との間に設けられ、信号RF12(第4信号)の通過量を調整する信号調整部318と、キャリアアンプ313(第2増幅器)のベース電流に基づいて、信号調整部318を制御するための信号Dcont2(第2制御信号)を信号調整部318に出力する出力回路324と、を備え、信号調整部318は、信号Dcont2(第2制御信号)に基づいて信号RF12(第4信号)の通過量を調整する。これにより、電力増幅モジュール300,400,500において、ピークアンプ314,414,514が動作していないときの消費電力を縮減できるとともに、キャリアアンプ313,413,513が飽和したことに応じて、適切なタイミングでピークアンプ314,414,514を動作させることができるため、電力増幅回路310,410,510の破壊を防止できる。
また、電力増幅モジュール300の出力回路324は、キャリアアンプ313(第2増幅器)のベースに供給されるバイアス電流に基づいて、信号Dcont2(第2制御信号)を出力する。これにより、電力増幅モジュール300において、ピークアンプ314が動作していないときの消費電力を縮減できるとともに、キャリアアンプ313が飽和したことに応じて、適切なタイミングでピークアンプ314を動作させることができるため、電力増幅回路310の破壊を防止できる。
また、電力増幅モジュール400の出力回路424は、キャリアアンプ413(第2増幅器)のベース電流に応じて変化する信号RF2(第5信号)に基づいて、信号Dcont2(第2制御信号)を出力する。これにより、電力増幅モジュール400において、ピークアンプ414が動作していないときの消費電力を縮減できるとともに、キャリアアンプ413が飽和したことに応じて、適切なタイミングでピークアンプ414を動作させることができるため、電力増幅回路410の破壊を防止できる。
また、電力増幅モジュール300,400,500の信号調整部318,418,518は、信号Dcont2(第2制御信号)に応じて電流が通過する特性を変化させる可変アッテネータである。これにより、可変アッテネータは、ピークアンプ314,414,514の動作点の制御が容易であるため、容易に電力増幅回路310,410,510の破壊を防止できる。
また、電力増幅モジュール300,400,500の信号調整部318,418,518は、信号Dcont2(第2制御信号)に応じて第4信号を第3増幅器に供給するか否かを切り替えるスイッチである。これにより、シンプルな構成でピークアンプ314,414,514の動作点を容易に制御できる。
以上説明した実施形態は、本開示の理解を容易にするためのものであり、本開示を限定して解釈するためのものではない。本開示は、その趣旨を逸脱することなく、変更又は改良され得るとともに、本開示にはその等価物も含まれる。すなわち、実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。実施形態が備える素子及びその配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
100…電力増幅モジュール、110…電力増幅回路、111…ドライブ段アンプ、112…分配器、113…キャリアアンプ、114…ピークアンプ、115…第1移相器、116…第2移相器、117…合成部、120…制御回路、121…制御部、122…スイッチ、123…第1バイアス回路、124…第2バイアス回路、125…第3バイアス回路。

Claims (12)

  1. 第1信号を増幅して第2信号を出力する第1増幅器と、
    第2信号を、第3信号と、第4信号とに分配する分配器と、
    前記第3信号を増幅して第5信号を出力する第2増幅器と、
    前記第4信号を増幅して第6信号を出力する第3増幅器と、
    前記第5信号が入力され、前記第5信号の位相を変化させる移相器と、
    前記第6信号及び前記移相器で位相を変化させた前記第5信号を合成し、前記第2信号の増幅信号を出力する合成部と、
    前記第1信号の振幅レベルに基づいて、前記第3増幅器から出力される前記第6信号の電力レベルを制御する第1制御信号を出力する制御器と、
    を備える電力増幅モジュール。
  2. 前記制御器は、前記第3増幅器から前記第6信号が出力されるか否かを切り替えるスイッチを備え、
    前記スイッチは、前記第1制御信号に基づいて、オンオフが制御される、
    請求項1に記載の電力増幅モジュール。
  3. 前記第1増幅器のゲインは、前記第1制御信号に基づいて制御される、
    請求項2に記載の電力増幅モジュール。
  4. 前記第3増幅器にバイアス電流または電圧を供給する第1バイアス回路をさらに備え、
    前記第1バイアス回路は、前記第1制御信号に基づいて、前記第3増幅器への前記バイアス電流または電圧が制御される、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電力増幅モジュール。
  5. 前記第1増幅器にバイアス電流または電圧を供給する第2バイアス回路をさらに備え、
    前記第2バイアス回路は、前記第1制御信号に基づいて、前記第1増幅器への前記バイアス電流または電圧が制御される、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電力増幅モジュール。
  6. 第2増幅器は、前記第2信号の電力レベルが第1レベル以上の領域において、前記第3信号を増幅して前記第5信号を出力し、
    前記第3増幅器は、前記第2信号の電力レベルが前記第1レベルよりも大きい第2レベル以上の領域において、前記第4信号を増幅して前記第6信号を出力する、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電力増幅モジュール。
  7. 前記第2増幅器のゲインは、前記第1制御信号に基づいて制御される、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電力増幅モジュール。
  8. 第1信号を増幅して第2信号を出力する第1増幅器と、
    第2信号を、第3信号と、第4信号とに分配する分配器と、
    前記第3信号を増幅して第5信号を出力する第2増幅器と、
    前記第4信号を増幅して第6信号を出力する第3増幅器と、
    前記第5信号が入力され、前記第5信号の位相を変化させる移相器と、
    前記第6信号及び前記移相器で位相を変化させた前記第5信号を合成し、前記第2信号の増幅信号を出力する合成部と、
    前記分配器と前記第3増幅器との間に設けられ、前記第4信号の通過量を調整する信号調整部と、
    前記第2増幅器のベース電流に基づいて、前記信号調整部を制御するための第2制御信号を前記信号調整部に出力する出力回路と、
    を備え、
    前記信号調整部は、前記第2制御信号に基づいて前記第4信号の通過量を調整する、
    電力増幅モジュール。
  9. 前記出力回路は、前記第2増幅器のベースに供給されるバイアス電流に基づいて、前記第2制御信号を出力する、
    請求項8に記載の電力増幅モジュール。
  10. 前記出力回路は、前記第2増幅器のベース電流に応じて変化する前記第5信号に基づいて、前記第2制御信号を出力する、
    請求項8に記載の電力増幅モジュール。
  11. 前記信号調整部は、前記第2制御信号に応じて電流が通過する特性を変化させる可変アッテネータである、
    請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の電力増幅モジュール。
  12. 前記信号調整部は、前記第2制御信号に応じて前記第4信号を前記第3増幅器に供給するか否かを切り替えるスイッチである、
    請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の電力増幅モジュール。
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