以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施形態の省エネ計算システム100のシステム構成の一例を示す図である。省エネ計算システム100は、建築物省エネ性能の算出対象の建築物(以下「建築対象」という。)の建築図及び設備図に基づき、建築対象について省エネ計算を実行し、建築対象の建築物省エネ性能を算出する。建築物省エネ性能は、省エネ法に定める建築物のエネルギー消費性能である。省エネ計算は、建築物省エネ性能を算出する処理である。
省エネ計算システム100は、CAD装置1、省エネ計算入力情報取得装置2及び省エネ計算装置3を備える。
CAD装置1は、RevitやArchiCAD等の3次元CAD(computer-aided design)を実行する。CAD装置1は、3次元CADの実行により、ユーザが入力する建築対象の建築図が示す情報(以下「建築図情報」という。)と建築対象の設備図が示す情報(以下「設備図情報」という。)とを取得する。3次元CADに入力される建築図情報及び設備図情報は、例えば、CADデータである。以下、説明の簡単のため建築図情報及び設備図情報が、どちらもCADデータである場合を例に省エネ計算システム100を説明する。建築図は、建築対象の2次元の建築図であってもよいし、3次元の建築図であってもよい。設備図は、建築対象の2次元の設備図であってもよいし、3次元の設備図であってもよい。
建築図情報は、建築対象の主な用途を表す名称であって建築図における名称を示す情報(以下「建築対象主用途情報」をいう。)を含む。建築物は、必ずしも唯1つの用途だけを想定して建築されるわけではない。建築物は、様々な用途を想定して建築される場合がある。建築対象主用途情報は、様々な用途が想定された建築物であっても主にどのような用途で使用される建築物であるかを予め定められた建築図のための名称で示す情報である。建築対象の主な用途は、例えば、建築基準法施行規則に定められた主たる建物用途である。以下、説明の簡単のため、建築対象の主な用途が、建築基準施行規則に定められた主たる建物用途である場合を例に、省エネ計算システム100を説明する。このような場合、建築対象主用途情報は、建築基準法施行規則に定められた主たる建物用途の名称を示す情報である。
具体的には、建築基準施行規則に定められた主たる建物用途の名称は、“事務所等”、“ホテル等”、“病院等”、“物販店舗等”、“学校等”、“飲食店等”、“工場等”、“集会所等”の8つである。したがって、建築対象の主たる建物用途の名称は、“事務所等”、“ホテル等”、“病院等”、“物販店舗等”、“学校等”、“飲食店等”又は“工場等”のいずれか1つである。
建築図情報は、方位を示す情報を含む。建築図情報は、室情報を含む。室情報は、建築対象が備える各部屋が位置する階と、各部屋の建築図及び設備図における室名と、各部屋の建築図及び設備図における室用途の名称とを示す情報である。建築図情報は、室面積情報を含む。室面積情報は、室情報が示す各部屋の室面積を示す。室面積は、床面積である。建築図情報は、室情報は、さらに、各部屋の広さを示す情報を含んでもよい。各部屋の広さを示す情報は、例えば、各部屋の天井高と、床の面積と、体積とを含む。
建築図情報は、建築対象が有する建材の建築図における名称と熱貫流率とを示す情報(以下「建築図建材情報」という。)を含む。建材の建築図における名称とは、建材を他の建材と区別するための建築図における名称である。
建築図情報は、建築対象が有する建具の建築図における名称及び種類名を示す情報(以下「建築図建具情報」という。)を含む。種類名とは、種類を表す名称を意味する。建具の建築図における名称とは、建具を他の建具と区別するための建築図における名称である。
建築図情報は、建築対象が有する庇の情報(以下「建築図庇情報」という。)を含む。庇の情報は、庇の位置、形状及び大きさを示す情報を含む。設備図情報は、室情報及び室面積情報を含む。なお、設備図における各部屋の室名は、建築図における室名と同一である。すなわち、設備図情報が示す各部屋の室名と建築図情報が示す各部屋の室名とは同一である。
設備図情報は、非空調室の建築対象中の位置と名称と床面積とを示す情報(以下「非空調室情報」という。)を含む。
設備図情報は、熱源群名称、熱源群冷暖同時供給有無情報、熱源群台数制御有無情報、熱源群蓄熱システム運転モード情報、熱源群蓄熱システム蓄熱容量情報、熱源機種情報、熱源群運転順位情報、熱源群台数情報、熱源群出入口温度情報、熱源群定格冷却能力情報、熱源群定格加熱能力情報、熱源主機定格消費エネルギー情報、熱源補機定格消費電力情報、熱源群一次ポンプ定格消費電力情報、熱源群冷却塔定格冷却能力情報、熱源群冷却塔ファン消費電力情報及び熱源群冷却塔ポンプ消費電力情報を含む。
熱源群名称は、建築対象が有する熱源群の名称を示す。
熱源群冷暖同時供給有無情報は、熱源群が冷熱と温熱とを同時に供給する機能をもつシステムであるか否かを示す。
熱源群台数制御有無情報は、同一熱源群の中に熱源機が2台以上あるという条件と負荷に応じて運転台数が自動で制御されるという条件との両方が満たされるか否かを示す。
熱源群蓄熱システム運転モード情報は、夜間に熱源機を運転して蓄熱を行うか否かを示す。
熱源群蓄熱システム蓄熱容量情報は、蓄熱槽の蓄熱容量を示す。
熱源群熱源機種情報は、熱源の種類を示す。
熱源群運転順位情報は、同一熱源群の中の熱源機の運転台数が自動制御される場合における、各熱源機が運転される順番(運転順位)を示す。
熱源群台数情報は同一熱源機の台数を示す。
熱源群出入口温度情報は、冷熱生成時と温熱生成時の冷温水やブライン等の熱源出入口温度を示す。
熱源群定格冷却能力情報は、熱源機の1台あたりの定格冷却能力を示す。定格加熱能力情報は、熱源機の1台あたりの定格加熱能力を示す。
熱源主機定格消費エネルギー情報は、熱源機主機の定格消費エネルギーを示す。
熱源補機定格消費電力情報は、熱源主機に付随する溶液ポンプ、冷媒ポンプ、給水ポンプ、真空ポンプ、ファン、ヒーター等のうち、消費電力が主機の定格消費エネルギーに含まれないものである熱源補機の定格消費電力を示す。
熱源群一次ポンプ定格消費電力情報は、各熱源機に接続される一次ポンプの定格消費電力を示す。
熱源群冷却塔定格冷却能力情報は、熱源機1台あたりの冷却塔冷却能力を示す。
熱源群冷却塔ファン消費電力情報は、熱源機1台あたりの冷却塔ファンの消費電力を示す。
熱源群冷却塔ポンプ消費電力情報は、熱源機1台あたりの冷却塔ポンプの消費電力を示す。
熱源群冷暖同時供給有無情報、熱源群台数制御有無情報、熱源群蓄熱システム運転モード情報、熱源群蓄熱システム蓄熱容量情報、熱源機種情報、熱源群運転順位情報、熱源群台数情報、熱源群出入口温度情報、熱源群定格冷却能力情報、熱源群定格加熱能力情報、熱源主機定格消費エネルギー情報、熱源補機定格消費電力情報、熱源群一次ポンプ定格消費電力情報、熱源群冷却塔定格冷却能力情報、熱源群冷却塔ファン消費電力情報及び熱源群冷却塔ポンプ消費電力情報のそれぞれは個別に熱源群名称に対応付けられた情報である。
設備図情報は、二次ポンプ群名称、二次ポンプ群台数制御有無情報、二次ポンプ群冷房時温度差情報、二次ポンプ群暖房時温度差情報、二次ポンプ群運転順位情報、二次ポンプ群台数情報、二次ポンプ群定格流量情報、二次ポンプ群定格消費電力情報、二次ポンプ群流量制御方式情報及び二次ポンプ群変流量時最小流量比情報を含む。
二次ポンプ群名称は、建築対象が有する二次ポンプ群の名称を示す。
二次ポンプ群台数制御有無情報は、同じポンプ群の中にポンプが2台以上あるという条件と負荷流量または負荷熱量に応じて運転台数が自動で制御されるという条件との両方が満たされるか否かを示す。
二次ポンプ群冷房時温度差情報は、冷房時の二次側空調系統への出入口する冷温水の往き温度と還り温度との温度差(往還温度差の設計値)を示す。
二次ポンプ群暖房時温度差情報は、暖房時の二次側空調系統への出入口する冷温水の往き温度と還り温度との温度差(往還温度差の設計値)を示す。
二次ポンプ群運転順位情報は、複数の二次ポンプで二次ポンプ群が構成されるという条件と台数制御があるという条件との両方が満たされる場合における、各ポンプが運転される順番(運転順位)を示す。
二次ポンプ群台数情報は、同一ポンプの台数を示す。
二次ポンプ群定格流量情報は、ポンプ1台あたりの定格流量(設計流量)を示す。
二次ポンプ群定格消費電力は、ポンプ1台あたりの定格消費電力を示す。
二次ポンプ群流量制御方式情報は、各ポンプの流量制御方式を示す。
二次ポンプ群変流量時最小流量比情報は、おける、最小流量設定値の定格流量に対する比率を示す。
二次ポンプ群名称、二次ポンプ群台数制御有無情報、二次ポンプ群冷房時温度差情報、二次ポンプ群暖房時温度差情報、二次ポンプ群運転順位情報、二次ポンプ群台数情報、二次ポンプ群定格流量情報、二次ポンプ群定格消費電力情報、二次ポンプ群流量制御方式情報及び二次ポンプ群変流量時最小流量比情報のそれぞれは個別に二次ポンプ群名称に対応付けられた情報である。
設備図情報は、空調機群名称、空調機群台数情報、空調機タイプ情報、空調機群定格冷却能力情報、空調機群定格加熱能力情報、空調機群設計最大外気風量情報、空調機群送風機定格消費電力情報、空調機群風量制御方式情報、空調機群変風量時最小風量比情報、空調機群予熱時外気取入れ停止有無情報、空調機群外気冷房制御有無情報、空調機群全熱交換機有無情報、空調機群全熱交換機設計風量情報、空調機群全熱交換効率情報、空調機群自動換気切替機能有無情報、空調機群全熱交換機ローター消費電力情報、空調機群二次ポンプ群冷熱名称、空調機群二次ポンプ群温熱名称、空調機群熱源群冷熱名称及び空調機群熱源群温熱名称を含む。
空調機群名称は、建築対象が有する空調機群の名称を示す。
空調機群台数情報は、各空調機の台数を示す。
空調機タイプ情報は、空調機の種類を示す。
空調機群定格冷却能力情報は、空調機1台あたりの定格冷却能力を示す。
空調機群定格加熱能力情報は、空調機1台あたりの定格加熱能力を示す。
空調機群設計最大外気風量情報は、空調機1台あたりの設計最大外気風量を示す。
空調機群送風機定格消費電力情報は、送風機の種類別ごとに送風機の定格消費電を示す。送風機の種類は、具体的には、給気、還気、外気又は排気である。
空調機群風量制御方式情報は、空調機の風量制御方式を示す。
空調機群変風量時最小風量比情報は、最小風量設定値の定格風量に対する比率を示す。
空調機群予熱時外気取入れ停止有無情報は、外気カット制御や、ウォーミングアップ制御等の予熱時外気取り入れ停止の処理を行っているか否かを示す。予熱時外気取り入れ停止とは、空調立ち上がり時で室内に人がいない場合に外気導入を停止して外気負荷削減を行う制御を意味する。
空調機群外気冷房制御有無情報は、外気冷房制御を行っているか否かを示す。外気冷房制御とは、冷房運転時において、外気エンタルピーが室内空気のエンタルピーより低い場合に必要新鮮外気導入量以上の外気を導入して、コイル処理熱量を削減する制御を意味する。
空調機群全熱交換機有無情報は、全熱交換機が設置されるか否かを示す。
空調機群全熱交換機設計風量情報は、全熱交換機を通過する風量を示す。
空調機群全熱交換効率情報は、JISB8628で規定される全熱交換効率(エンタルピー交換効率)を示す。
空調機群自動換気切替機能有無情報は、自動換気切替機能が採用されているか否かを示す。
空調機群全熱交換機ローター消費電力情報は、全熱交換機が回転式の場合における、空調機群全熱交換機ローターの消費電力を示す。
空調機群二次ポンプ群冷熱名称は、各空調機群に冷熱を供給する二次ポンプ群の名称である。
空調機群二次ポンプ群温熱名称は、各空調機群に温熱を供給する二次ポンプ群の名称である。
空調機群熱源群冷熱名称は、各空調機群に冷熱を供給する熱源群の名称である。
空調機群熱源群温熱名称は、各空調機群に温熱を供給する熱源群の名称である。
空調機群台数情報、空調機タイプ情報、空調機群定格冷却能力情報、空調機群定格加熱能力情報、空調機群設計最大外気風量情報、空調機群送風機定格消費電力情報、空調機群風量制御方式情報、空調機群変風量時最小風量比情報、空調機群予熱時外気取入れ停止有無情報、空調機群外気冷房制御有無情報、空調機群全熱交換機有無情報、空調機群全熱交換機設計風量情報、空調機群全熱交換効率情報、空調機群自動換気切替機能有無情報、空調機群全熱交換機ローター消費電力情報、空調機群二次ポンプ群冷熱名称、空調機群二次ポンプ群温熱名称、空調機群熱源群冷熱名称及び空調機群熱源群温熱名称のそれぞれは個別に空調機群名称に対応付けられた情報である。
設備図情報は、換気対象室名称、換気対象室階情報、建築対象主用途情報、換気対象室用途名称、換気対象室面積情報、換気対象室換気種類情報及び換気機器名称を含む。
換気対象室名称は、建築対象が有する換気対象室の名称を示す。
換気対象室階情報は、換気対象室が位置する階を示す。
換気対象室用途名称は、換気対象室の室用途を表す名称である。
換気対象室面積情報は、換気対象室の床面積を示す。
換気対象室換気種類情報は、換気種類を示す。換気種類は、例えば、給気、排気、循環又は空調である。
換気機器名称は、換気機器の名称である。
換気対象室階情報、建築対象主用途情報、換気対象室用途名称、換気対象室面積情報、換気対象室換気種類情報及び換気機器名称のそれぞれは個別に換気対象室名称に対応付けられた情報である。
設備図情報は、換気機器設計風量、換気機器用電動機定格出力、換気機器第1制御有無情報、換気機器第2制御有無情報及び換気機器第3制御有無情報を含む。
換気機器設計風量は、換気機器が有する送風機の設計風量を示す。
換気機器用電動機定格出力は、換気機器が有する送風機の定格出力を示す。
換気機器第1制御有無情報は、換気機器が、高効率電動機によって制御されるか否かを示す。
換気機器第2制御有無情報は、換気機器が、インバータによって制御されるか否かを示す。
換気機器第3制御有無情報は、換気機器においてCO濃度制御及び温度制御が行われるか否かを示す。CO濃度制御は、一酸化炭素濃度又は二酸化炭素濃度に基づいた送風量の制御を意味する。
換気機器設計風量、換気機器用電動機定格出力、換気機器第1制御有無情報、換気機器第2制御有無情報及び換気機器第3制御有無情報のそれぞれは個別に換気機器名称に対応付けられた情報である。
設備図情報は、換気代替空調機名称、換気代替機必要冷却能力情報、換気代替機熱源効率情報、換気代替機ポンプ定格出力情報、換気代替機用送風機種類情報、換気代替機用送風機設計風量情報、換気代替機用電動機定格出力情報、換気代替機器第1制御有無情報、換気代替機器第2制御有無情報及び換気代替機器第3制御有無情報を含む。
換気代替空調機名称は、換気代替空調機の名称を示す。
換気代替機必要冷却能力情報は、換気代替空調機の定格冷却能力を示す。
換気代替機熱源効率情報は、熱源機本体、一次ポンプ、蓄熱関係ポンプ、冷却水ポンプ、冷却塔等のエネルギー消費量を考慮したシステム効率である熱源システム効率を一次エネルギー換算した値(以下「換気代替機熱源効率」という。)を示す。
換気代替機ポンプ定格出力情報は、中央熱源方式における、二次冷水ポンプの電動機定格出力を示す。
換気代替機用送風機種類情報は、換気代替空調機が備える送風機の種類を示す。
換気代替機用送風機設計風量情報は、換気代替空調機が備える送風機の設計風量を示す。
換気代替機用電動機定格出力情報は、換気代替空調機が備える送風機の電動機定格出力を示す。
換気代替機器第1制御有無情報は、換気代替空調機が、高効率電動機によって制御されるか否かを示す。
換気代替機第2制御有無情報は、換気代替空調機が、インバータによって制御されるか否かを示す。
換気代替機第3制御有無情報は、換気代替空調機において送風量制御が行われるか否かを示す。
換気代替機必要冷却能力情報、換気代替機熱源効率情報、換気代替機ポンプ定格出力情報、換気代替機用送風機種類情報、換気代替機用送風機設計風量情報、換気代替機用電動機定格出力情報、換気代替機器第1制御有無情報、換気代替機器第2制御有無情報及び換気代替機器第3制御有無情報のそれぞれは個別に換気代替空調機名称に対応付けられた情報である。また、換気対象室用途名称も換気代替空調機名称に対応付けられた情報である。
設備図情報は、室階高情報、室天井高情報、室間口情報、室奥行情報、室指数情報、照明機器名称、照明機器定格消費電力情報、照明機器台数情報、在室検知制御有無情報、明るさ検知制御有無情報、タイムスケジュール制御有無情報及び初期照度補正機能有無情報を含む。
室階高情報は、建築対象が備える各部屋の階高を示す。
室天井高情報は、建築対象が備える各部屋の天井高を示す。
室間口情報は、建築対象が備える各部屋の間口の長さを示す。
室奥行情報は、建築対象が備える各部屋の奥行の長さを示す。
室指数情報は、建築対象が備える各部屋の室指数を示す。
照明機器名称は、建築対象が備える各部屋に設置された照明機器の名称を示す。
照明機器定格消費電力情報は、各照明機器の1台あたりの消費電力を示す。
照明機器台数情報は、建築対象が備える各部屋における照明機器の設置台数を示す。
在室検知制御有無情報は、在室検知制御が行われるか否かを示す。在室検知制御は、人感センサー等の検知機器により人の在・不在を感知し、在室時には点灯、不在時には消灯もしくは調光により減光する自動制御システムである。
明るさ検知制御有無情報は、明るさ検知制御が行われるか否かを示す。明るさ検知制御は、明るさをセンサー等の検知機器により、室内の明るさの変動を検知し、室内が設定した明るさとなるよう照明の出力を調整する自動制御システムである。
タイムスケジュール制御有無情報は、タイムスケジュール制御が行われるか否かを示す。タイムスケジュール制御は、照明制御盤等であらかじめ設定された時刻に点滅、あるいは減光する自動制御システムである。
初期照度補正機能有無情報は、初期照度補正制御が行われるか否かを示す。初期照度補正制御は、定格光束に保守率を乗じた光束で点灯を開始し、保守の期間ほぼ一定の光束を保つ制御である。
室階高情報、室天井高情報、室間口情報、室奥行情報、室指数情報、照明機器名称、照明機器定格消費電力情報、照明機器台数情報、在室検知制御有無情報、明るさ検知制御有無情報、タイムスケジュール制御有無情報及び初期照度補正機能有無情報のそれぞれは個別に、室情報に対応付けられた情報である。
設備図情報は、給湯箇所情報、節湯器具情報及び給湯機器名称を含む。
給湯箇所情報は、給湯機器で湯を供給する箇所を示す。
節湯器具情報は、節湯器具の採否を示す。
給湯機器名称は、給湯機器の名称である。
室階高情報、給湯箇所情報、節湯器具情報及び給湯機器名称のそれぞれは個別に、室情報に対応付けられた情報である。
設備図情報は、給湯機器名称、燃料種類情報、給湯機器定格加熱能力情報、給湯機器熱源効率情報、配管保温仕様情報、接続口径情報、太陽熱有効集熱面積情報、太陽熱集熱面方位角情報及び太陽面集熱面傾斜角情報を含む。
給湯機器名称は、給湯機器の名称である。
燃料種類情報は、給湯機器の燃料の種類を示す情報である。
給湯機器定格加熱能力情報は、給湯機器の定格加熱能力を示す。
給湯機器熱源効率情報は、給湯機器の熱源機単体効率(一次エネルギー換算)を示す。
配管保温仕様情報は、給湯配管の保温仕様を示す。
接続口径情報は、給湯機器に接続される給湯配管の最大口径を示す。
太陽熱有効集熱面積情報は、建築対象が備える太陽熱を利用した給湯設備システムにおける有効集熱面積を示す。
太陽熱集熱面方位角情報は、建築対象が備える太陽熱を利用した給湯設備システムにおける集熱面の方位角を示す。
太陽面集熱面傾斜角情報は、建築対象が備える太陽熱を利用した給湯設備システムにおける集熱面の傾斜角を示す。
燃料種類情報、給湯機器定格加熱能力情報、給湯機器熱源効率情報、配管保温仕様情報、接続口径情報、太陽熱有効集熱面積情報、太陽熱集熱面方位角情報及び太陽面集熱面傾斜角情報のそれぞれは個別に、給湯機器名称に対応付けられた情報である。
設備図情報は、昇降機種類情報、昇降機台数情報、昇降機積載量情報、昇降機速度情報、昇降機輸送能力係数情報及び昇降機速度制御方式情報を含む。
昇降機種類情報は、昇降機の種類と昇降機を示す記号とを示す。
昇降機台数情報は、昇降機の台数を示す。
昇降機積載量情報は、昇降機の積載量を示す。
昇降機速度情報は、昇降機の速度を示す。
昇降機輸送能力係数情報は、昇降機の輸送能力係数を示す。
昇降機速度制御方式情報は、昇降機の速度制御方式を示す。
昇降機種類情報、昇降機台数情報、昇降機積載量情報、昇降機速度情報、昇降機輸送能力係数情報及び昇降機速度制御方式情報のそれぞれは個別に、室情報に対応付けられた情報である。
設備図情報は、太陽光発電システム名称、パワーコンディショナ効率情報、太陽電池種類情報、アレイ設置方式情報、アレイシステム容量情報、パネル方位角情報及びパネル傾斜角情報を含む。
太陽光発電システム名称は、太陽光発電システムの名称を示す。
パワーコンディショナ効率情報は、太陽光システムのパワーコンディショナの定格負荷効率を示す。パワーコンディショナの定格負荷効率は、JIS C 8961:2008「太陽光発電用パワーコンディショナの効率測定方法」に従い測定されたパワーコンディショナの定格負荷を意味する。
太陽電池種類情報は、太陽光発電システムが備える太陽電池の種類を示す。
アレイ設置方式情報は、太陽電池アレイの取り付け方を示す。
アレイシステム容量情報は、太陽電池アレイのシステム容量を示す。
パネル方位角情報は、太陽光パネルの方位角を示す。
パネル傾斜角情報は、太陽光パネルの傾斜角を示す。
設備図情報は、コージェネレーション設備名称、年間電力需要情報、コージェネレーション機器名称、コージェネレーション発電効率情報、コージェネレーション排熱回収率情報、発電依存率情報、有効熱利用率情報、有効排熱量冷熱利用比情報、温水吸収冷凍機成績係数情報及び排熱投入型冷温水機成績係数情報を含む。
コージェネレーション設備名称は、コージェネレーション設備の名称である。
年間電力需要情報は、空調、換気、照明、給湯、昇降機等の設備の設計一次エネルギー消費量計算の過程で出力される年間電力需要を示す。
コージェネレーション機器名称は、コージェネレーション機器の名称である。
コージェネレーション発電効率情報は、コージェネレーション設備の発電効率を示す。
コージェネレーション排熱回収率情報は、コージェネレーション設備の排熱回収率を示す。
発電依存率情報は、コージェネレーション設備の発電依存率を示す。
有効熱利用率情報は、コージェネレーション設備の有効熱利用率を示す。
有効排熱量冷熱利用比情報は、コージェネレーション設備の有効排熱量の冷熱利用比を示す。
温水吸収冷凍機成績係数情報は、温水吸収冷凍機の成績係数を示す。
排熱投入型冷温水機成績係数情報は、排熱投入型冷温水機の成績係数を示す。
設備図情報は、室外皮方位情報、室外皮日除け効果冷房係数情報、室外皮日除け効果暖房係数情報、外壁名称、室外皮面積情報、窓名称、窓面積情報及びブラインド有無情報を含む。
室外皮方位情報は、室が備える外皮の方位を示す。
室外皮効果冷房係数情報は、室が備える外皮の冷房時の日除け効果係数を示す。
室外皮効果暖房係数情報は、室が備える外皮の暖房時の日除け効果係数を示す。
外壁名称は、室が備える外壁の名称である。
室外皮面積情報は、室が備える外皮の面積を示す。
窓名称は、室が備える窓の名称である。
窓面積情報は、室が備える窓の面積である。
ブラインド有無情報は、室がブラインドを備えるか否かを示す情報である。
CAD装置1は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ911とメモリ912とを備える制御部10を備え、プログラムを実行する。CAD装置1は、プログラムの実行によって制御部10、インタフェース部11、入力部12、記憶部13及び出力部14を備える装置として機能する。より具体的には、プロセッサ911が記憶部13に記憶されているプログラムを読み出し、読み出したプログラムをメモリ912に記憶させる。プロセッサ911が、メモリ912に記憶させたプログラムを実行することによって、CAD装置1は、制御部10、インタフェース部11、入力部12、記憶部13及び出力部14を備える装置として機能する。記憶部13に記憶されているプログラムの1つは、3次元CADのプログラムである。
インタフェース部11は、自装置(CAD装置1)を、省エネ計算入力情報取得装置2及び省エネ計算装置3を含む外部装置にネットワークを介して接続するための通信インタフェースを含んで構成される。インタフェース部11は、有線又は無線を介して、省エネ計算入力情報取得装置2及び省エネ計算装置3を含む外部装置と通信する。インタフェース部11を介して通信する外部装置は、例えば、自装置に建築図情報及び設備図情報を送信する装置である。制御部10は、インタフェース部11を介して、省エネ計算によって算出された建築物省エネ性能を示す情報(以下「省エネ性能情報」という。)を省エネ計算装置3から取得する。
入力部12は、マウスやキーボード、タッチパネル等の入力装置を含んで構成される。入力部12は、これらの入力装置を自装置に接続するインタフェースとして構成されてもよい。入力部12は、自装置に対する各種情報の入力を受け付ける。各種情報は、例えば、建築図情報及び設備図情報を含む。入力部12は、入力された各種情報を制御部10に出力する。
記憶部13は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの非一時的コンピュータ読み出し可能な記憶媒体装置を用いて構成される。記憶部13はCAD装置1に関する各種情報を記憶する。記憶部13は、例えば、自装置の動作を制御するプログラムを記憶する。記憶部13は、例えば、3次元CADのプログラムを記憶する。記憶部13は、例えば、インタフェース部11又は入力部12を介して入力された建築図情報及び設備図情報を記憶する。記憶部13は、例えば、取得した省エネ性能情報を記憶する。
出力部14は、各種情報を表示する。出力部14は、例えば、3次元CADが生成した建築対象の3次元モデルの画像を表示する。出力部14は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置を含んで構成される。出力部14は、これらの表示装置を自装置に接続するインタフェースとして構成されてもよい。出力部14は、例えば、取得した省エネ性能情報が示す建築物省エネ性能を示す画面を表示する。
省エネ計算入力情報取得装置2は、CAD装置1の記憶部13に記憶された建築図情報及び設備図情報を、無線又は有線を介して読み出す。省エネ計算入力情報取得装置2は、建築図情報及び設備図情報に基づき、省エネ計算によって建築対象の建築物省エネ性能を算出するために用いられる情報であって建築対象に関する情報(以下「省エネ計算入力情報」という。)を取得する。
省エネ計算入力情報取得装置2は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ921とメモリ922とを備える制御部20を備え、プログラムを実行する。省エネ計算入力情報取得装置2は、プログラムの実行によって制御部20、インタフェース部21、入力部22、記憶部23及び出力部24を備える装置として機能する。より具体的には、プロセッサ921が記憶部23に記憶されているプログラムを読み出し、読み出したプログラムをメモリ922に記憶させる。プロセッサ921が、メモリ922に記憶させたプログラムを実行することによって、省エネ計算入力情報取得装置2は、制御部20、インタフェース部21、入力部22、記憶部23及び出力部24を備える装置として機能する。
インタフェース部21は、自装置(省エネ計算入力情報取得装置2)を、CAD装置1及び省エネ計算装置3にネットワークを介して接続するための通信インタフェースを含んで構成される。インタフェース部21は、有線又は無線を介して、CAD装置1及び省エネ計算装置3と通信する。制御部20は、インタフェース部21を介して、CAD装置1から建築図情報及び設備図情報を取得する。制御部20は、インタフェース部21を介して、省エネ計算によって算出された省エネ性能情報を省エネ計算装置3から取得する。
インタフェース部21は、CAD装置1及び省エネ計算装置3以外の外部装置に自装置(省エネ計算入力情報取得装置2)接続するための通信インタフェースを含んで構成されてもよい。外部装置は、例えば、プリンタであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の外部記憶装置であってもよい。このような場合、制御部20は、インタフェース部21を介して情報を外部装置に出力する。
入力部22は、マウスやキーボード、タッチパネル等の入力装置を含んで構成される。入力部22は、これらの入力装置を自装置に接続するインタフェースとして構成されてもよい。入力部22は、自装置に対する各種情報の入力を受け付ける。入力部22は、入力された各種情報を制御部20に出力する。
記憶部23は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの非一時的コンピュータ読み出し可能な記憶媒体装置を用いて構成される。記憶部23は省エネ計算入力情報取得装置2に関する各種情報を記憶する。記憶部23は、例えば、予め自装置の動作を制御するプログラムを記憶する。記憶部23は、例えば、インタフェース部21を介して入力された建築図情報及び設備図情報を記憶する。記憶部23は、例えば、自装置の演算結果を記憶する。自装置の演算結果は、例えば、省エネ計算入力情報である。記憶部23は、例えば、取得した省エネ性能情報を記憶する。
記憶部23は、例えば、予め省エネ室用途一覧情報を記憶する。省エネ室用途一覧情報は、省エネ室用途名称と省エネ室名と個別建物用途名称との対応関係を示す情報である。省エネ室用途名称は、省エネ計算における名称であって室用途を表す名称である。より詳しくは、省エネ室用途名称は、室用途を他の室用途と区別するために予め省エネ計算のために定義された名称である。省エネ室名は、省エネ計算における部屋の名称である。より詳しくは、省エネ室名は、室名を他の室名と区別するために予め省エネ計算のために定義された名称である。個別建物用途名称は、予め省エネ計算のために定義された名称であって建築対象が備える部屋の建物用途を表す名称である。
個別建物用途名称は、建築対象が備える部屋ごとに異なってもよいし同一であってもよい。個別建物用途名称の候補の集合は主たる建物用途の名称の候補の集合と同一である。具体的には、主たる建物用途の名称の候補が“事務所等”、“ホテル等”、“病院等”、“物販店舗等”、“学校等”、“飲食店等”、“工場等”、“集会所等”の8つである場合、個別建物用途名称の候補は、“事務所等”、“ホテル等”、“病院等”、“物販店舗等”、“学校等”、“飲食店等”、“工場等”、“集会所等”の8つである。
予め省エネ計算のために定義された名称とは、例えば、国立研究開発法人建築研究所によって定められた名称である。そのため、省エネ計算における室用途を表す名称は、建築図又は設備図における室用途を表す名称とは異なる場合がある。また、省エネ計算における室名は、建築図又は設備図における室名とは異なる場合がある。
図2は、実施形態における省エネ室用途一覧情報の一例を示す図である。
省エネ室用途一覧情報は、例えば、省エネ室用途一覧情報テーブルT101として、記憶部23に記憶される。省エネ室用途一覧情報テーブルT101は、“個別建物用途”の項目の値と、“省エネ室用途名称”の項目の値と、“省エネ室名”の項目の値とをもつ。“個別建物用途”の項目の値は、省エネ建物用途名称を示す。“省エネ室用途名称”の項目の値は省エネ室用途名称を示す。“省エネ室名”の項目の値は、省エネ室名を示す。例えば、レコードD101は、室名が“トイレ”である部屋は、省エネ室用途名称が“便所”であり、省エネ計算における個別建物用途名称が“事務所等”であることを示す。なお、図2は“個別建物用途”に“事務所等”しか記載されていないが、“個別建物用途”が示す省エネ建物用途名称は必ずしも“事務所等”である必要は無い。“個別建物用途”が示す省エネ建物用途名称は、省エネ計算のために予め定義された名称であればどのような名称であってもよく、例えば、物販店舗等であってもよい。
以下、省エネ室用途一覧情報テーブルT101の各レコードを第1名称組という。すなわち、第1名称組は、個別建物用途の名称と、省エネ室用途名称と、省エネ室名との組である。そのため、建物用途優先順位情報は、第1名称組の集合である。
図1の説明に戻る。記憶部23は、例えば、予め外壁対応情報を記憶する。外壁対応情報は、建築図における建材の名称及び熱貫流率と、省エネ外壁名称との対応関係を示す情報である。省エネ外壁名称は、省エネ計算における外壁の名称である。省エネ計算における外壁の名称とは、外壁の名称を他の外壁の名称と区別するために予め省エネ計算のために定義された名称である。予め省エネ計算のために定義された名称とは、例えば、国立研究開発法人建築研究所によって定められた名称である。そのため、省エネ計算における外壁の名称は、建築図又は設備図における外壁の名称とは異なる場合がある。外壁対応情報は、より具体的には、例えば、建築図における建材の名称と建築図における建材の熱貫流率との組ごとに対応する省エネ外壁名称を示す情報である。
記憶部23は、例えば、予め建具対応情報を記憶する。建具対応情報は、建築図における建具と名称及び種類名と、省エネ建具関連名称との対応関係を示す情報である。省エネ建具関連名称は、省エネ計算における建具の名称及び種類名である。省エネ計算における建具の名称とは、建具の名称を他の建具の名称と区別するために予め省エネ計算のために定義された名称である。省エネ計算における建具の種類名とは、建具の種類名を他の建具の種類名と区別するために予め省エネ計算のために定義された名称である。予め省エネ計算のために定義された名称及び種類名とは、例えば、国立研究開発法人建築研究所によって定められた名称及び種類名である。そのため、省エネ計算における建具の名称及び種類名は、建築図又は設備図に記載の建具の名称及び種類名とは異なる場合がある。建具対応情報は、より具体的には、例えば、建築図における建具の名称と建築図における建具の種類名との組ごとに対応する省エネ計算における建具の名称及び種類名を示す情報である。
記憶部23は、例えば、予め庇効果係数算出式を記憶する。庇効果係数算出式は、庇の効果係数を算出する式である。
記憶部23は、例えば、予め建物用途優先順位情報を記憶する。建物用途優先順位情報は、主たる建物用途の名称の候補ごとに個別建物用途名称の各候補の判定順位を示す。判定順位は、建築対象が備える部屋の個別建物用途名称を制御部20が推定する際に実行される処理であって個別建物用途名称の候補が所定の条件を満たすか否かを判定する処理において個別建物用途名称の各候補が判定対象となる順番を示す。判定順位の値が大きい(すなわち順位が高い)ほど、判定される順番が早い。建築対象が備える部屋の個別建物用途名称を制御部20が推定する際に実行される処理であって、名称が所定の条件を満たすか否かを判定する処理(以下「名称判定処理」という。)の具体例は、後述する。
図3は、実施形態における建物用途優先順位情報の一例を示す図である。建物用途優先順位情報は、例えば、建物用途優先順位情報テーブルT102として、記憶部23に記憶される。建物用途優先順位情報テーブルT102は、“主たる建物用途の名称”の項目ごとにレコードをもつ。各レコードは、“主たる建物用途の名称”の項目の値と、“1位”の項目の値と、“2位”の項目の値と、・・・、“N位”の項目の値とをもつ。各項目の値は名称を示す。“主たる建物用途の名称”の項目の値は、主たる建物用途の名称を示す値である。
Nは個別建物用途名称の候補の数に同一である。そのため、個別建物用途名称の候補が“事務所等”、“ホテル等”、“病院等”、“物販店舗等”、“学校等”、“飲食店等”、“工場等”、“集会所等”の8つである場合には、Nは8である。“n位”の項目の値は(nは1以上N以下の整数)、後述する図5のフローチャートにおいて名称判定処理が行われる際にn番目に判定される個別建物用途名称を示す。
図3において、例えば、レコードD102は、名称判定処理において1番目に“事務所等”が判定される場合、“集会所等”は2番目に判定され、“物販店舗等”は3番目に判定され、N番目に“工場等”が判定されることを示す。
以下、建物用途優先順位情報テーブルT102の各レコードを第2名称組という。すなわち、第2名称組は、主たる建物用途の名称と、個別建物用途名称の各候補の判定順位とを示す情報である。そのため、建物用途優先順位情報は、第2名称組の集合である。
図1の説明に戻る。出力部24は、各種情報を表示する。出力部24は、例えば、建築対象についての省エネ計算の結果を表示する。出力部24は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置を含んで構成される。出力部24は、これらの表示装置を自装置に接続するインタフェースとして構成されてもよい。出力部24は、例えば、取得した省エネ性能情報が示す建築物省エネ性能を示す画面を表示する。
省エネ計算装置3は、省エネ計算入力情報取得装置2が取得した省エネ計算入力情報を無線又は有線を介して取得する。省エネ計算装置3は、取得した省エネ計算入力情報に基づいて省エネ計算を実行する。省エネ計算装置3は、省エネ計算を実行することで建築物省エネ性能を算出する。省エネ計算装置3は、算出した建築物省エネ性能を省エネ計算入力情報取得装置2及びCAD装置1に送信する。省エネ計算装置3は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供するコンピュータであって、建研プログラムを実行するコンピュータである。建研プログラムは、国立研究開発法人建築研究所が提供する「エネルギー消費性能計算プログラム(住宅版)」(非特許文献2)及び「住宅・住戸の外皮性能の計算プログラム」(非特許文献3)を含むプログラムであって省エネ計算を実行するプログラムである。
図4は、実施形態における制御部20の機能構成の一例を示す図である。
制御部20は、図情報取得部201、省エネ計算入力情報取得部202、インタフェース制御部203、出力部動作制御部204及び省エネ計算結果取得部205を備える。
図情報取得部201は、インタフェース部21を介してCAD装置1から建築図情報及び設備図情報を取得する。図情報取得部201は、インタフェース部21を介して省エネ計算装置3から省エネ性能情報を取得する。
省エネ計算入力情報取得部202は、建築図情報及び設備図情報に基づき、計算等により省エネ計算入力情報を取得する。省エネ計算入力情報取得部202は、用途推定部206と、外壁名称取得部207と、建具情報取得部208と、庇効果係数取得部209と、室情報取得部210と、熱源群情報取得部211と、二次ポンプ群情報取得部212と、空調対象室情報取得部213と、換気対象室情報取得部214と、換気機器情報取得部215と、換気代替空調機情報取得部216と、照明対象室情報取得部217と、給湯対象室情報取得部218と、給湯機器情報取得部219と、昇降機情報取得部220と、太陽光発電システム情報取得部221と、コージェネレーション設備情報取得部222と、室外皮仕様情報取得部223とを備える。
用途推定部206は、以下で説明する用途推定処理を建築対象が有する各部屋に対して実行することで、各部屋の省エネ室用途名称を推定する。用途推定処理は、建築対象主用途情報及び室情報と省エネ室用途一覧情報とに基づき、推定対象の部屋の省エネ室用途名称を推定する処理である。建築対象が有する各部屋の省エネ室用途名称は省エネ計算入力情報の1つである。以下の図5〜図7のフローチャートにおいて用途推定処理はステップS103〜ステップS119の処理である。
図5〜図7を用いて、実施形態における用途推定処理の流れの一例を説明する。図5は、実施形態における用途推定処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。図6は、実施形態における用途推定処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。図7は、実施形態における用途推定処理の流れの一例を示す第3のフローチャートである。
用途推定部206が建築図及び設備図を取得する(ステップS101)。ステップS101において用途推定部206が建築図及び設備図を取得する処理は、例えば建築図及び設備図を記憶部23から読み出す処理である。ステップS101の次に、用途推定部206は、推定対象の部屋を選択する(ステップS102)。
次に、用途推定部206は、室情報に基づき推定対象の部屋の建築図又は設備図における室名を取得する(ステップS103)。次に、用途推定部206は、ステップS103で取得された室名との間で完全一致条件を満たす省エネ室名が省エネ室用途一覧情報に有るか否かを判定する(ステップS104)。省エネ室用途一覧情報の一例は、例えば、図2の省エネ室用途一覧情報テーブルT101である。完全一致条件は、名称がステップS103において取得された室名に完全一致するという条件である。
完全一致条件を満たす省エネ室名が省エネ室用途一覧情報に有る場合(ステップS104:YES)、用途推定部206は、完全一致条件を満たす省エネ室名が省エネ室用途一覧情報に複数あるか否かを判定する(ステップS105)。完全一致条件を満たす省エネ室名が1つである場合(ステップS105:NO)、用途推定部206は、省エネ室用途一覧情報が示す省エネ室名であって完全一致条件を満たす省エネ室名に対応する省エネ室用途名称を推定対象の部屋の省エネ室用途名称として取得する(ステップS106)。次に、用途推定部206は、省エネ室用途一覧情報が示す省エネ室名であって完全一致条件を満たす省エネ室名に対応する個別建物用途を推定対象の部屋の建物用途として取得する(ステップS107)。
ステップS103〜ステップS107の処理の流れを、省エネ室用途一覧情報テーブルT101を用いて具体的に説明する。例えば、用途推定部206は、室情報が示す推定対象の室名が“トイレ”であった場合、省エネ室用途一覧情報テーブルT101の“省エネ室名”の項目に“トイレ”が有るか否かを判定する。次に、用途推定部206は、“省エネ室名”の項目に“トイレ”が複数あるか否かを判定する。“トイレ”が1つである場合、用途推定部206は“省エネ室名”の項目が“トイレ”であるレコード(すなわちレコードD101)中の“省エネ室用途名称”の項目が示す名称(すなわち図2における“便所”)を推定対象の部屋の省エネ室用途名称として取得する。また、この場合、用途推定部206は“省エネ室名”の項目が“トイレ”であるレコード(すなわちレコードD101)中の“個別建物用途”の項目が示す名称(すなわち図2における“事務所等”)を推定対象の部屋の個別建物用途名称として取得する。
一方、ステップS105において完全一致条件を満たす省エネ室名が複数ある場合(ステップS105:YES)、用途推定部206は、建築図が含む建築対象主用途情報を取得する(ステップS108)。すなわち、ステップS108において用途推定部206は、建築対象の主たる建物用途を示す名称を記憶部23から読み出す。ステップS108の次に、用途推定部206は、建物用途優先順位情報が含む複数の第2名称組のうち主名称合致条件を満たす第2名称組を決定する(ステップS109)。主名称合致条件は、第2名称組が示す主たる建物用途の名称が建築対象の主たる建物用途を示す名称に一致するという条件である。主名称合致条件を満たす第2名称組を決定するとは、主名称合致条件を満たす第2名称組がいずれの第2名称組であるかを判定する処理である。以下、ステップS109の処理によって主名称合致条件を満たすと判定された第2名称組を合致第2名称組という。
次に、用途推定部206は、順位数mを1に設定する(ステップS110)。mは1以上N以下の整数である。順位数mは、合致第2名称組が示す判定順位がm位である個別建物用途名称の候補が、名称判定処理における判定対象であることを意味する。図5において、名称判定処理は、ステップS112の処理である。
次に、用途推定部206は、順位数がN以下であるか否かを判定する(ステップS111)。順位数がN以下である場合(ステップS111:YES)、名称判定処理が実行される(ステップS112)。具体的には、用途推定部206が、個別名称合致条件が満たされるか否かを判定する。個別名称合致条件は、省エネ室用途一覧情報が示す個別建物用途の名称であって完全一致条件を示す省エネ室名のそれぞれに対応する個別建物用途の名称の中に合致第2名称組によって判定順位がm位であると示された個別建物用途の名称が存在するという条件である。なお、個別名称合致条件は、個別建物用途名称の候補が満たす所定の条件の一例である。
個別名称合致条件が満たされない場合(ステップS112:NO)、順位数の値を1増やす(ステップS113)。次に、ステップS111の処理に戻る。
一方、個別名称合致条件が満たされる場合(ステップS112;YES)、用途推定部206は、合致第2名称組によって判定順位がm位であると示された個別建物用途の名称を推定対象の部屋の個別建物用途の名称として取得する(ステップS114)。ステップS114の次に、用途推定部206は、対応省エネ室用途名称を推定対象の部屋の省エネ室用途名称として取得する(ステップS115)。対応省エネ室用途名称は、省エネ室用途一覧情報が示す省エネ室用途の名称であって、合致第1名称組が示す省エネ室用途の名称である。合致第1名称組は、省エネ室名が完全一致条件を満たし、個別建物用途の名称がステップS114で取得された個別建物用途の名称である第1名称組である。
対応省エネ室用途名称は、例えば、以下の例示条件を満たす場合には、“便所”である。例示条件は、省エネ室用途一覧情報が図2に示す情報でありステップS114で取得された個別建物用途の名称が“事務所等”であり完全一致条件を満たす省エネ室名が“トイレ”であるという条件である。
ステップS115の次に用途推定処理が終了する。
一方、順位数がNより大きい場合(ステップS111:NO)、出力部動作制御部204が出力部24の動作を制御し、推定対象の部屋の省エネ室用途名称と個別建物用途の名称とを推定できなかった旨を出力部24に出力させる(ステップS116)。次に、用途推定処理が終了する。
一方、完全一致条件を満たす省エネ室名が省エネ室用途一覧情報に無い場合(ステップS104:NO)、用途推定部206は、ステップS103において取得された室名との間で部分一致条件を満たす省エネ室名が省エネ室用途一覧情報に有るか否かを判定する(ステップS117)。部分一致条件は、名称がステップS103において取得された室名に部分一致するという条件である。部分一致条件は、例えば、名称がステップS103において取得された室名と前方一致するという条件であってもよい。部分一致条件は、例えば、名称がステップS103において取得された室名と後方一致するという条件であってもよい。部分一致条件は、例えば、名称がステップS103において取得された室名と前方一致又は後方一致するという条件であってもよい。
部分一致条件は、例えば、名称がステップS103において取得された室名を包含するという条件であってもよい。包含の意味を、具体例を挙げて説明する。例えば「車」という名称に対して「動く車」という名称が有る場合、「動く車」は「車」を包含する。このように、包含は、完全一致ではないものの一方の名称が他方の名称の全てを含むことを意味する。
部分一致するものが有る場合(ステップS117:YES)、用途推定部206は、部分一致条件を満たす省エネ室名が省エネ室用途一覧情報に複数あるか否かを判定する(ステップS118)。
部分一致条件を満たす省エネ室名が1つである場合(ステップS118:NO)、ステップS106の処理が実行される。
一方、部分一致条件を満たす省エネ室名が複数である場合(ステップS118:YES)、ステップS108の処理が実行される。
部分一致するものが無い場合(ステップS117:NO)、出力部動作制御部204が出力部24の動作を制御し、推定対象の部屋の省エネ室用途名称と個別建物用途の名称とを推定できなかった旨を出力部24に出力させる(ステップS119)。次に、用途推定処理が終了する。
ここまでで、用途推定部206の詳細の説明を終了する。
図4の説明に戻る。外壁名称取得部207は、建築図建材情報と外壁対応情報とに基づいて、省エネ計算入力用外壁名称を取得する。省エネ計算入力用外壁名称は、建築対象が有する外壁の省エネ外壁名称である。省エネ計算入力用外壁名称は、省エネ計算入力情報の1つである。具体的には、外壁名称取得部207は、建築図建材情報が示す建材の名称及び熱貫流率に対応する省エネ計算における外壁の名称を、外壁対応情報を参照して取得する。取得した名称が省エネ計算入力用外壁名称である。
建具情報取得部208は、建築図建具情報と建具対応情報とに基づいて、省エネ計算入力用建具関連名称を取得する。省エネ計算入力用建具関連名称は、建築対象が有する建具の省エネ建具関連名称である。省エネ計算入力用建具関連名称は、省エネ計算入力情報の1つである。具体的には、建具情報取得部208は、建築図建具情報が示す建具の名称及び種類名に対応する省エネ計算における建具の名称を、建具対応情報を参照して取得する。取得した名称が省エネ計算入力用建具関連名称である。
庇効果係数取得部209は、建築図建具情報と建築図庇情報とに基づき、庇効果係数算出式によって庇の効果係数を算出する。庇の効果係数は、省エネ計算入力情報の1つである。
室情報取得部210は、建築図情報が示す主たる建物用途の名称(すなわち建築対象主用途情報が示す建物用途)と、用途推定部206の推定結果である省エネ室用途名称とに基づき、建築対象の有する各部屋が空調計算対象室、換気計算対象室、照明計算対象室又は給湯計算対象室のいずれであるかを判定する。室情報取得部210は、判定結果を取得する。なお、建築対象の各部屋は、空調計算対象室、換気計算対象室、照明計算対象室又は給湯計算対象室のいずれか1つに該当すると判定されてもよいし複数に該当すると判定されてもよい。
空調計算対象室は、後述する空調機対応付け処理の対象の部屋である。換気計算対象室は、後述する換気対象室対応付け処理の対象の部屋である。照明計算対象室は、後述する照明対応付け処理の対象の部屋である。給湯計算対象室は、後述する給湯対象室対応付け処理の対象の部屋である。
室情報取得部210は、具体的には、建築図情報が示す主たる建物用途の名称と、用途推定部206の推定結果である省エネ室用途名称とに基づき、室用途名称を決定することで、建築対象の有する各部屋が空調計算対象室、換気計算対象室、照明計算対象室又は給湯計算対象室のいずれであるかを判定する。
熱源群情報取得部211は、熱源対応付け処理の実行により、省エネ熱源群情報を取得する。熱源対応付け処理は、熱源群名称と熱源群性能情報とに基づき、熱源群名称が示す各熱源の名称によって、各名称が示す熱源群に関する熱源群冷暖同時供給有無情報、熱源群台数制御有無情報、熱源群蓄熱システム運転モード情報、熱源群蓄熱システム蓄熱容量情報、熱源機種情報、熱源群運転順位情報、熱源群台数情報、熱源群出入口温度情報、熱源群定格冷却能力情報、熱源群定格加熱能力情報、熱源主機定格消費エネルギー情報、熱源補機定格消費電力情報、熱源群一次ポンプ定格消費電力情報、熱源群冷却塔定格冷却能力情報、熱源群冷却塔ファン消費電力情報及び冷却塔ポンプ消費電力情報を互いに対応付けする処理である。
なお、互いに対応付けるとは、直接対応付いた状態にすることを意味する。例えば、A1、A2、・・・、AM(Mは整数)を互いに対応付けるとは、A2とA3とを直接対応付いた状態にすることと、・・・、A2とAMとを直接対応付いた状態にすることと、A3とA4とを直接対応付いた状態にすることと、・・・、AM−1とAMとを直接対応付いた状態にすることとを意味する。なお、A2、・・・、AMはそれぞれ個別には予めA1とは対応付けられており、A2、・・・、AMのそれぞれとA1との対応関係が失われることは無い。なお、直接対応付いた状態とは、A1を介することなく対応づいている状態を意味する。なお、A(m−1)とAmとが(mは2以上M以下の整数)直接対応づいている場合には、装置はA(m−1)の項目の値を参照した場合にA1の項目の値を参照することなくAmの項目の値を取得することができる。また、A(m−1)とAmとが直接対応づいている場合には、装置はAmの項目の値を参照した場合にA1の項目の値を参照することなくA(m−1)の項目の値を取得することができる。なお、Amは情報を表す。
A(m−1)とAmとを直接対応づいた状態にする具体的な処理は、A(m−1)とA1とが対応関係にあることを示す情報とAmとA1とが対応関係にあることを示す情報とに基づいて、A(m−1)とAmとが対応関係にあることを示す情報を取得する処理である。なお、A2、・・・、AMはそれぞれ個別にはA1とは対応付けられている、とは、A2、・・・、AMのそれぞれについて、A1と対応関係にあることを示す情報が存在することを意味する。
熱源群性能情報は、設備図情報に含まれる熱源群冷暖同時供給有無情報、熱源群台数制御有無情報、熱源群蓄熱システム運転モード情報、熱源群蓄熱システム蓄熱容量情報、熱源機種情報、熱源群運転順位情報、熱源群台数情報、熱源群出入口温度情報、熱源群定格冷却能力情報、熱源群定格加熱能力情報、熱源主機定格消費エネルギー情報、熱源補機定格消費電力情報、熱源群一次ポンプ定格消費電力情報、熱源群冷却塔定格冷却能力情報、熱源群冷却塔ファン消費電力情報及び熱源群冷却塔ポンプ消費電力情報を含む。
省エネ熱源群情報は、熱源群の各名称と、熱源群冷暖同時供給有無情報と、熱源群台数制御有無情報と、熱源群蓄熱システム運転モード情報と、熱源群蓄熱システム蓄熱容量情報と、熱源機種情報と、熱源群運転順位情報と、熱源群台数情報と、熱源群出入口温度情報と、熱源群定格冷却能力情報と、熱源群定格加熱能力情報と、熱源主機定格消費エネルギー情報と、熱源補機定格消費電力情報と、熱源群一次ポンプ定格消費電力情報と、熱源群冷却塔定格冷却能力情報と、熱源群冷却塔ファン消費電力情報と、冷却塔ポンプ消費電力情報とが互いに対応付けられた情報である。省エネ熱源群情報は、省エネ計算入力情報の1つである。
省エネ熱源群情報は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供する「外皮・設備仕様入力シート」における「熱源入力シート」のデータ形式で熱源群名称、熱源群冷暖同時供給有無情報、熱源群台数制御有無情報、熱源群蓄熱システム運転モード情報、熱源群蓄熱システム蓄熱容量情報、熱源機種情報、熱源群運転順位情報、熱源群台数情報、熱源群出入口温度情報、熱源群定格冷却能力情報、熱源群定格加熱能力情報、熱源主機定格消費エネルギー情報、熱源補機定格消費電力情報、熱源群一次ポンプ定格消費電力情報、熱源群冷却塔定格冷却能力情報、熱源群冷却塔ファン消費電力情報及び冷却塔ポンプ消費電力情報の内容を示す情報である。
設備図情報には、熱源群名称情報と、熱源群冷暖同時供給有無情報、熱源群台数制御有無情報、熱源群蓄熱システム運転モード情報、熱源群蓄熱システム蓄熱容量情報、熱源機種情報、熱源群運転順位情報、熱源群台数情報、熱源群出入口温度情報、熱源群定格冷却能力情報、熱源群定格加熱能力情報、熱源主機定格消費エネルギー情報、熱源補機定格消費電力情報、熱源群一次ポンプ定格消費電力情報、熱源群冷却塔定格冷却能力情報、熱源群冷却塔ファン消費電力情報及び冷却塔ポンプ消費電力情報とは記憶されている。
しかしながら、設備図情報では熱源群冷暖同時供給有無情報、熱源群台数制御有無情報、熱源群蓄熱システム運転モード情報、熱源群蓄熱システム蓄熱容量情報、熱源機種情報、熱源群運転順位情報、熱源群台数情報、熱源群出入口温度情報、熱源群定格冷却能力情報、熱源群定格加熱能力情報、熱源主機定格消費エネルギー情報、熱源補機定格消費電力情報、熱源群一次ポンプ定格消費電力情報、熱源群冷却塔定格冷却能力情報、熱源群冷却塔ファン消費電力情報及び冷却塔ポンプ消費電力情報報は、個別に熱源群名称情報には対応付けられているものの、互いに対応付けられてはいない場合がある。
このような場合、省エネ計算のプログラム次第で省エネ計算が実行されない場合がある。例えば、建研プログラムでは互いに関連付けられてはいない場合には省エネ計算が実行されない。
設備図が含む熱源群名称、熱源群冷暖同時供給有無情報、熱源群台数制御有無情報、熱源群蓄熱システム運転モード情報、熱源群蓄熱システム蓄熱容量情報、熱源機種情報、熱源群運転順位情報、熱源群台数情報、熱源群出入口温度情報、熱源群定格冷却能力情報、熱源群定格加熱能力情報、熱源主機定格消費エネルギー情報、熱源補機定格消費電力情報、熱源群一次ポンプ定格消費電力情報、熱源群冷却塔定格冷却能力情報、熱源群冷却塔ファン消費電力情報及び冷却塔ポンプ消費電力情報は、熱源群情報取得部211によって省エネ計算入力情報に変換されることで、省エネ計算が実行されない頻度を軽減する情報に変換される。
二次ポンプ群情報取得部212は、二次ポンプ対応付け処理の実行により、省エネ二次ポンプ群情報を取得する。二次ポンプ対応付け処理は、二次ポンプ群名称と二次ポンプ群性能情報とに基づき、二次ポンプ群名称が示す各二次ポンプ群の名称によって、各名称が示す二次ポンプ群に関する二次ポンプ群台数制御有無情報、二次ポンプ群冷房時温度差情報、二次ポンプ群暖房時温度差情報、二次ポンプ群運転順位情報、二次ポンプ群台数情報、二次ポンプ群定格流量情報、二次ポンプ群定格消費電力情報、二次ポンプ群流量制御方式情報及び二次ポンプ群変流量時最小流量比情報を互いに対応付けする処理である。
二次ポンプ群性能情報は、設備図情報に含まれる二次ポンプ群台数制御有無情報、二次ポンプ群冷房時温度差情報、二次ポンプ群暖房時温度差情報、二次ポンプ群運転順位情報、二次ポンプ群台数情報、二次ポンプ群定格流量情報、二次ポンプ群定格消費電力情報、二次ポンプ群流量制御方式情報及び二次ポンプ群変流量時最小流量比情報を含む。
省エネ二次ポンプ群情報は、二次元ポンプ群の各名称と、二次ポンプ群台数制御有無情報と、二次ポンプ群冷房時温度差情報と、二次ポンプ群暖房時温度差情報と、二次ポンプ群運転順位情報と、二次ポンプ群台数情報と、二次ポンプ群定格流量情報と、二次ポンプ群定格消費電力情報と、二次ポンプ群流量制御方式情報と、二次ポンプ群変流量時最小流量比情報とが互いに対応付けられた情報である。省エネ二次ポンプ群情報は、省エネ計算入力情報の1つである。
省エネ二次ポンプ群情報は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供する「外皮・設備仕様入力シート」における「二次ポンプ入力シート」のデータ形式で二次ポンプ群名称、二次ポンプ群台数制御有無情報、二次ポンプ群冷房時温度差情報、二次ポンプ群暖房時温度差情報、二次ポンプ群運転順位情報、二次ポンプ群台数情報、二次ポンプ群定格流量情報、二次ポンプ群定格消費電力情報、二次ポンプ群流量制御方式情報及び二次ポンプ群変流量時最小流量比情報を省エネ計算に用いることはできない。設備図における二次ポンプ群名称、二次ポンプ群台数制御有無情報、二次ポンプ群冷房時温度差情報、二次ポンプ群暖房時温度差情報、二次ポンプ群運転順位情報、二次ポンプ群台数情報、二次ポンプ群定格流量情報、二次ポンプ群定格消費電力情報、二次ポンプ群流量制御方式情報及び二次ポンプ群変流量時最小流量比情報の内容を示す情報である。
設備図情報には、二次元ポンプ群の名称と、二次ポンプ群台数制御有無情報、二次ポンプ群冷房時温度差情報、二次ポンプ群暖房時温度差情報、二次ポンプ群運転順位情報、二次ポンプ群台数情報、二次ポンプ群定格流量情報、二次ポンプ群定格消費電力情報、二次ポンプ群流量制御方式情報及び二次ポンプ群変流量時最小流量比情報とが含まれている。
しかしながら、設備図情報では二次ポンプ群台数制御有無情報、二次ポンプ群冷房時温度差情報、二次ポンプ群暖房時温度差情報、二次ポンプ群運転順位情報、二次ポンプ群台数情報、二次ポンプ群定格流量情報、二次ポンプ群定格消費電力情報、二次ポンプ群流量制御方式情報及び二次ポンプ群変流量時最小流量比情報は、個別に二次ポンプ群名称には対応付けられているものの、互いに対応付けられてはいない場合がある。
このような場合、省エネ計算のプログラム次第で省エネ計算が実行されない場合がある。例えば、建研プログラムでは互いに関連付けられてはいない場合には省エネ計算が実行されない。
設備図情報が含む二次ポンプ群名称、二次ポンプ群台数制御有無情報、二次ポンプ群冷房時温度差情報、二次ポンプ群暖房時温度差情報、二次ポンプ群運転順位情報、二次ポンプ群台数情報、二次ポンプ群定格流量情報、二次ポンプ群定格消費電力情報、二次ポンプ群流量制御方式情報及び二次ポンプ群変流量時最小流量比情報は、二次ポンプ群情報取得部212によって省エネ計算入力情報に変換されることで、省エネ計算が実行されない頻度を軽減する情報に変換される。
空調対象室情報取得部213は、室情報取得部210によって空調計算対象室であると判定された部屋について空調機対応付け処理を実行する。空調機対応付け処理の実行により、空調対象室情報取得部213は省エネ空調機群情報を取得する。空調機対応付け処理は、空調機群名称と空調機群性能情報とに基づき、空調機群名称が示す各空調機群の各名称によって、各名称が示す空調機群に関する空調機群台数情報、空調機タイプ情報、空調機群定格冷却能力情報、空調機群定格加熱能力情報、空調機群設計最大外気風量情報、空調機群送風機定格消費電力情報、空調機群風量制御方式情報、空調機群変風量時最小風量比情報、空調機群予熱時外気取入れ停止有無情報、空調機群外気冷房制御有無情報、空調機群全熱交換機有無情報、空調機群全熱交換機設計風量情報、空調機群全熱交換効率情報、空調機群自動換気切替機能有無情報、空調機群全熱交換機ローター消費電力情報、空調機群二次ポンプ群冷熱名称、空調機群二次ポンプ群温熱名称、空調機群熱源群冷熱名称及び空調機群熱源群温熱名称を互いに対応付けする処理である。
空調機群性能情報は、設備図情報に含まれる空調機群台数情報、空調機タイプ情報、空調機群定格冷却能力情報、空調機群定格加熱能力情報、空調機群設計最大外気風量情報、空調機群送風機定格消費電力情報、空調機群風量制御方式情報、空調機群変風量時最小風量比情報、空調機群予熱時外気取入れ停止有無情報、空調機群外気冷房制御有無情報、空調機群全熱交換機有無情報、空調機群全熱交換機設計風量情報、空調機群全熱交換効率情報、空調機群自動換気切替機能有無情報、空調機群全熱交換機ローター消費電力情報、空調機群二次ポンプ群冷熱名称、空調機群二次ポンプ群温熱名称、空調機群熱源群冷熱名称及び空調機群熱源群温熱名称を含む。
省エネ空調機群情報は、空調機群の各名称と、空調機群台数情報と、空調機タイプ情報と、空調機群定格冷却能力情報と、空調機群定格加熱能力情報と、空調機群設計最大外気風量情報と、空調機群送風機定格消費電力情報と、空調機群風量制御方式情報と、空調機群変風量時最小風量比情報と、空調機群予熱時外気取入れ停止有無情報と、空調機群外気冷房制御有無情報と、空調機群全熱交換機有無情報と、空調機群全熱交換機設計風量情報と、空調機群全熱交換効率情報と、空調機群自動換気切替機能有無情報と、空調機群全熱交換機ローター消費電力情報と、空調機群二次ポンプ群冷熱名称と、空調機群二次ポンプ群温熱名称と、空調機群熱源群冷熱名称と、空調機群熱源群温熱名称とが互いに対応付けられた情報である。省エネ空調機群情報は、省エネ計算入力情報の1つである。
省エネ空調機群情報は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供する「外皮・設備仕様入力シート」における「空調機入力シート」のデータ形式で空調機群名称、空調機群台数情報、空調機タイプ情報、空調機群定格冷却能力情報、空調機群定格加熱能力情報、空調機群設計最大外気風量情報、空調機群送風機定格消費電力情報、空調機群風量制御方式情報、空調機群変風量時最小風量比情報、空調機群予熱時外気取入れ停止有無情報、空調機群外気冷房制御有無情報、空調機群全熱交換機有無情報、空調機群全熱交換機設計風量情報、空調機群全熱交換効率情報、空調機群自動換気切替機能有無情報、空調機群全熱交換機ローター消費電力情報、空調機群二次ポンプ群冷熱名称、空調機群二次ポンプ群温熱名称、空調機群熱源群冷熱名称及び空調機群熱源群温熱名称の内容を示す情報である。
設備図情報には、空調機群の名称と、空調機群台数情報、空調機タイプ情報、空調機群定格冷却能力情報、空調機群定格加熱能力情報、空調機群設計最大外気風量情報、空調機群送風機定格消費電力情報、空調機群風量制御方式情報、空調機群変風量時最小風量比情報、空調機群予熱時外気取入れ停止有無情報、空調機群外気冷房制御有無情報、空調機群全熱交換機有無情報、空調機群全熱交換機設計風量情報、空調機群全熱交換効率情報、空調機群自動換気切替機能有無情報、空調機群全熱交換機ローター消費電力情報、空調機群二次ポンプ群冷熱名称、空調機群二次ポンプ群温熱名称、空調機群熱源群冷熱名称及び空調機群熱源群温熱名称とが含まれている。
しかしながら、設備図情報では、空調機群台数情報、空調機タイプ情報、空調機群定格冷却能力情報、空調機群定格加熱能力情報、空調機群設計最大外気風量情報、空調機群送風機定格消費電力情報、空調機群風量制御方式情報、空調機群変風量時最小風量比情報、空調機群予熱時外気取入れ停止有無情報、空調機群外気冷房制御有無情報、空調機群全熱交換機有無情報、空調機群全熱交換機設計風量情報、空調機群全熱交換効率情報、空調機群自動換気切替機能有無情報、空調機群全熱交換機ローター消費電力情報、空調機群二次ポンプ群冷熱名称、空調機群二次ポンプ群温熱名称、空調機群熱源群冷熱名称及び空調機群熱源群温熱名称は、個別に空調機群名称には対応付けられているものの、互いに対応付けられてはいない場合がある。
このような場合、省エネ計算のプログラム次第で省エネ計算が実行されない場合がある。例えば、建研プログラムでは互いに関連付けられてはいない場合には省エネ計算が実行されない。
なお、空調対象室情報取得部213は按分値算出処理を実行することで按分値を算出する。按分値は、空調機器とその空調機器の空調管理の対象の部屋(以下「空調管理対象室」という。)の1つとを組(以下「按分組」という。)として、按分組ごとに算出される値である。例えば1つの空調機器Aが室A1、室A2及び室A3の3つの部屋の空調を管理する場合、空調機器Aに関する按分組は、空調機器Aと室A1との組と、空調機器Aと室A2との組と、空調機器Aと室A3との組との3つである。按分値算出処理において空調対象室情報取得部213はまず、各空調機器について各空調管理対象室の室面積の連比を算出する。按分値算出処理において空調対象室情報取得部213は次に、空調機器ごとに、算出した連比で台数を按分する。台数は空調機群台数情報が示す台数である。連比で台数を按分した値が按分値である。このように按分値は空調管理対象室の室面積の比率で台数を按分した値である。そのため空調管理対象室が複数の空調機器については、各按分組に対応する按分値は0以上1未満の値である。
なお、空調対象室情報取得部213は、室情報取得部210によって空調計算対象室であると判定された部屋について、空調機対応付け処理の実行前に、全熱交換効率算出処理を実行する。全熱交換効率算出処理は、JIS B 8628で規定される全熱交換効率を取得する処理である。全熱交換効率算出処理は、具体的には、冷房条件下の全熱交換効率と暖房条件下の全熱交換効率の平均値を取得する処理である。冷房条件下の全熱交換効率は、空調機群全熱交換効率情報が示す。暖房条件下の全熱交換効率は空調機群全熱交換効率情報が示す。
設備図情報が含む空調機群名称、空調機群台数情報、空調機タイプ情報、空調機群定格冷却能力情報、空調機群定格加熱能力情報、空調機群設計最大外気風量情報、空調機群送風機定格消費電力情報、空調機群風量制御方式情報、空調機群変風量時最小風量比情報、空調機群予熱時外気取入れ停止有無情報、空調機群外気冷房制御有無情報、空調機群全熱交換機有無情報、空調機群全熱交換機設計風量情報、空調機群全熱交換効率情報、空調機群自動換気切替機能有無情報、空調機群全熱交換機ローター消費電力情報、空調機群二次ポンプ群冷熱名称、空調機群二次ポンプ群温熱名称、空調機群熱源群冷熱名称及び空調機群熱源群温熱名称は、空調対象室情報取得部213によって省エネ計算入力情報に変換されることで、省エネ計算が実行されない頻度を軽減する情報に変換される。
換気対象室情報取得部214は、室情報取得部210によって換気計算対象室であると判定された部屋について換気対象室対応付け処理を実行する。換気対象室対応付け処理の実行により、換気対象室情報取得部214は省エネ換気対象室情報を取得する。換気対象室対応付け処理は、換気対象室名称と換気対象室性能情報とに基づき、換気対象室名称が示す換気対象室の各名称によって、各換気対象室に関する換気対象室階情報、建築対象主用途情報、換気対象室用途名称、換気対象室面積情報、換気対象室換気種類情報及び換気機器名称を互いに対応付けする処理である。
換気対象室性能情報は、設備図情報に含まれる換気対象室階情報、建築対象主用途情報、換気対象室用途名称、換気対象室面積情報、換気対象室換気種類情報及び換気機器名称を含む。
省エネ換気対象室情報は、換気対象室の各名称と、換気対象室階情報と、建築対象主用途情報と、換気対象室用途名称と、換気対象室面積情報と、換気対象室換気種類情報と、換気機器名称とが互いに対応付けられた情報である。省エネ換気対象室情報は、省エネ計算入力情報の1つである。
省エネ換気対象室情報は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供する「外皮・設備仕様入力シート」における「換気対象室入力シート」のデータ形式で換気対象室名称、換気対象室階情報、建築対象主用途情報、換気対象室用途名称、換気対象室面積情報、換気対象室換気種類情報及び換気機器名称を示す情報である。
設備図情報には、換気対象室の名称と、換気対象室階情報、建築対象主用途情報、換気対象室用途名称、換気対象室面積情報、換気対象室換気種類情報及び換気機器名称とが含まれている。
しかしながら、設備図情報では換気対象室階情報、建築対象主用途情報、換気対象室用途名称、換気対象室面積情報、換気対象室換気種類情報及び換気機器名称は、個別に換気対象室名称には対応付けられているものの、互いに対応付けられてはいない場合がある。
このような場合、省エネ計算のプログラム次第で省エネ計算が実行されない場合がある。例えば、建研プログラムでは互いに関連付けられてはいない場合には省エネ計算が実行されない。
設備図情報が含む換気対象室名称、換気対象室階情報、建築対象主用途情報、換気対象室用途名称、換気対象室面積情報、換気対象室換気種類情報及び換気機器名称は、換気対象室情報取得部214によって省エネ計算入力情報に変換されることで、省エネ計算が実行されない頻度を軽減する情報に変換される。
換気機器情報取得部215は、換気機器対応付け処理の実行により、省エネ換気機器情報を取得する。換気機器対応付け処理は、換気機器名称と換気機器性能情報とに基づき、換気機器名称が示す換気機器の各名称によって、各名称が示す換気機器に関する換気機器設計風量、換気機器用電動機定格出力、換気機器第1制御有無情報、換気機器第2制御有無情報及び換気機器第3制御有無情報を互いに対応付けする処理である。
換気機器性能情報は、設備図情報に含まれる換気機器設計風量、換気機器用電動機定格出力、換気機器第1制御有無情報、換気機器第2制御有無情報及び換気機器第3制御有無情報を含む。
省エネ換気機器情報は、換気機器の各名称と、換気機器設計風量と、換気機器用電動機定格出力と、換気機器第1制御有無情報と、換気機器第2制御有無情報と、換気機器第3制御有無情報とが互いに対応付けられた情報である。省エネ換気機器情報は、省エネ計算入力情報の1つである。
省エネ換気機器情報は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供する「外皮・設備仕様入力シート」における「給排気送風機入力シート」のデータ形式で換気機器名称、換気機器設計風量、換気機器用電動機定格出力、換気機器第1制御有無情報、換気機器第2制御有無情報及び換気機器第3制御有無情報の内容を示す情報である。
設備図情報には、換気機器の名称と、換気機器設計風量、換気機器用電動機定格出力、換気機器第1制御有無情報、換気機器第2制御有無情報及び換気機器第3制御有無情報とが含まれている。
しかしながら、設備図情報では、換気機器用電動機定格出力、換気機器第1制御有無情報、換気機器第2制御有無情報及び換気機器第3制御有無情報は、個別に換気機器名称には対応付けられているものの、互いに対応付けられてはいない場合がある。
このような場合、省エネ計算のプログラム次第で省エネ計算が実行されない場合がある。例えば、建研プログラムでは互いに関連付けられてはいない場合には省エネ計算が実行されない。
設備図情報が含む換気名称、換気機器設計風量、換気機器用電動機定格出力、換気機器第1制御有無情報、換気機器第2制御有無情報及び換気機器第3制御有無情報は、換気機器情報取得部215によって省エネ計算入力情報に変換されることで、省エネ計算が実行されない頻度を軽減する情報に変換される。
なお、換気機器情報取得部215、仮想電動機定格出力算出処理を換気機器対応付け処理の実行前に実行する。仮想電動機定格出力算出処理は、換気対象室の天井の高さが2.7mを超える場合には式(2)に従い、換気対象室の天井の高さが2.7m以下の場合には式(1)に従い、換気対象室ごとに仮想電動機定格出力を算出する処理である。
式(1)及び(2)において、Wは仮想電動機定格出力を表す。式(1)においてWLoss1は、定格消費電力を示す。定格消費電力は設備図情報が示す値である。式(2)においてWLoss2は、電動機定格出力を示す。電動機定格出力は設備図情報が示す値である。式(2)において、HKは、換気対象室の天井の高さを示す。
換気代替空調機情報取得部216は、換気代替空調機対応付け処理の実行により、省エネ換気代替空調機情報を取得する。換気代替空調機対応付け処理は、換気代替空調機名称と換気代替空調機性能情報とに基づき、換気代替空調機名称が示す換気代替空調機の各名称によって、各名称が示す換気代替空調機に関する換気対象室用途名称、換気代替機必要冷却能力情報、換気代替機熱源効率情報、換気代替機ポンプ定格出力情報、換気代替機用送風機種類情報、換気代替機用送風機設計風量情報、換気代替機用電動機定格出力情報、換気代替機器第1制御有無情報、換気代替機器第2制御有無情報及び換気代替機器第3制御有無情報を互いに対応付けする処理である。
換気代替空調機性能情報は、設備図情報に含まれる換気対象室用途名称、換気代替機必要冷却能力情報、換気代替機熱源効率情報、換気代替機ポンプ定格出力情報、換気代替機用送風機種類情報、換気代替機用送風機設計風量情報、換気代替機用電動機定格出力情報、換気代替機器第1制御有無情報、換気代替機器第2制御有無情報及び換気代替機器第3制御有無情報を含む。
省エネ換気代替空調機情報は、換気代替空調機の各名称と、換気対象室用途名称、換気代替機必要冷却能力情報、換気代替機熱源効率情報、換気代替機ポンプ定格出力情報、換気代替機用送風機種類情報、換気代替機用送風機設計風量情報、換気代替機用電動機定格出力情報、換気代替機器第1制御有無情報、換気代替機器第2制御有無情報及び換気代替機器第3制御有無情報とが互いに対応付けられた情報である。省エネ換気代替空調機情報は、省エネ計算入力情報の1つである。
省エネ換気代替空調機情報は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供する「外皮・設備仕様入力シート」における「換気代替空調機入力シート」のデータ形式で換気代替空調機名称、換気対象室用途名称、換気代替機必要冷却能力情報、換気代替機熱源効率情報、換気代替機ポンプ定格出力情報、換気代替機用送風機種類情報、換気代替機用送風機設計風量情報、換気代替機用電動機定格出力情報、換気代替機器第1制御有無情報、換気代替機器第2制御有無情報及び換気代替機器第3制御有無情報の内容を示す情報である。
設備図情報には、換気代替空調機の名称と、換気対象室用途名称、換気代替機必要冷却能力情報、換気代替機熱源効率情報、換気代替機ポンプ定格出力情報、換気代替機用送風機種類情報、換気代替機用送風機設計風量情報、換気代替機用電動機定格出力情報、換気代替機器第1制御有無情報、換気代替機器第2制御有無情報及び換気代替機器第3制御有無情報とが含まれている。
しかしながら、設備図情報では、換気対象室用途名称、換気代替機必要冷却能力情報、換気代替機熱源効率情報、換気代替機ポンプ定格出力情報、換気代替機用送風機種類情報、換気代替機用送風機設計風量情報、換気代替機用電動機定格出力情報、換気代替機器第1制御有無情報、換気代替機器第2制御有無情報及び換気代替機器第3制御有無情報は、個別に換気代替空調機の名称には対応付けられているものの、互いに対応付けられてはいない場合がある。
このような場合、省エネ計算のプログラム次第で省エネ計算が実行されない場合がある。例えば、建研プログラムでは互いに関連付けられてはいない場合には省エネ計算が実行されない。
なお、換気代替空調機情報取得部216は、換気代替空調機対応付け処理の実行前に、換気代替機熱源効率算出処理を実行する。換気代替機熱源効率算出処理は、換気代替機熱源効率を式(3)に従い算出する処理である。
式(3)においてQ0は、換気代替機熱源効率を示す。式(3)においてQ1は換気代替機の定格効率を示す。式(3)においてQ0は、換気代替機熱源効率情報が示す値である。
設備図情報が含む換気代替空調機名称、換気対象室用途名称、換気代替機必要冷却能力情報、換気代替機熱源効率情報、換気代替機ポンプ定格出力情報、換気代替機用送風機種類情報、換気代替機用送風機設計風量情報、換気代替機用電動機定格出力情報、換気代替機器第1制御有無情報、換気代替機器第2制御有無情報及び換気代替機器第3制御有無情報は、換気代替空調機情報取得部216によって省エネ計算入力情報に変換されることで、省エネ計算が実行されない頻度を軽減する情報に変換される。
照明対象室情報取得部217は、室情報取得部210によって照明計算対象室であると判定された部屋について照明対応付け処理を実行する。照明対応付け処理の実行により、照明対象室情報取得部217は省エネ照明情報を取得する。照明対応付け処理は、室情報、建築対象主用途情報及び照明性能情報に基づき、室情報によって、室情報が示す各部屋に関する室階高情報、室天井高情報、室間口情報、室奥行情報、室指数情報、照明機器名称、照明機器定格消費電力情報、照明機器台数、在室検知制御有無情報、明るさ検知制御有無情報、タイムスケジュール制御有無情報、初期照度補正機能有無情報及び建築対象主用途情報を互いに対応付けする処理である。
照明性能情報は、設備図情報に含まれる室階高情報、室天井高情報、室間口情報、室奥行情報、室指数情報、照明機器名称、照明機器定格消費電力情報、照明機器台数、在室検知制御有無情報、明るさ検知制御有無情報、タイムスケジュール制御有無情報及び初期照度補正機能有無情報を含む。
省エネ照明情報は、室情報が示す各部屋及び室用途と、室情報が示す各部屋の、建築対象の主な用途、室階高情報、室天井高情報、室間口情報、室奥行情報、室指数情報、照明機器名称、照明機器定格消費電力情報、照明機器台数、在室検知制御有無情報、明るさ検知制御有無情報、タイムスケジュール制御有無情報及び初期照度補正機能有無情報とが互いに対応付けられた情報である。省エネ照明情報は、省エネ計算入力情報の1つである。
省エネ照明情報は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供する「外皮・設備仕様入力シート」における「照明入力シート」のデータ形式で室情報、建築対象主用途情報、室階高情報、室天井高情報、室間口情報、室奥行情報、室指数情報、照明機器名称、照明機器定格消費電力情報、照明機器台数、在室検知制御有無情報、明るさ検知制御有無情報、タイムスケジュール制御有無情報及び初期照度補正機能有無情報を示す情報である。
設備図情報には、室情報と、建築対象主用途情報と、室階高情報と、室天井高情報と、室間口情報と、室奥行情報と、室指数情報と、照明機器名称と、照明機器定格消費電力情報と、照明機器台数と、在室検知制御有無情報と、明るさ検知制御有無情報と、タイムスケジュール制御有無情報と、初期照度補正機能有無情報とが含まれている。また、建築図情報には、建築対象主用途情報が含まれている。
しかしながら、設備図情報及び建築図情報では、建築対象主用途情報、室階高情報、室天井高情報、室間口情報、室奥行情報、室指数情報、照明機器名称、照明機器定格消費電力情報、照明機器台数、在室検知制御有無情報、明るさ検知制御有無情報、タイムスケジュール制御有無情報及び初期照度補正機能有無情報は、個別に室情報が示す各部屋には対応付けられているものの、互いに対応付けられてはいない場合がある。
このような場合、省エネ計算のプログラム次第で省エネ計算が実行されない場合がある。例えば、建研プログラムでは互いに関連付けられてはいない場合には省エネ計算が実行されない。
建築図情報が含む建築対象主用途情報と、設備図情報が含む室情報、室階高情報、室天井高情報、室間口情報、室奥行情報、室指数情報、照明機器名称、照明機器定格消費電力情報、照明機器台数、在室検知制御有無情報、明るさ検知制御有無情報、タイムスケジュール制御有無情報及び初期照度補正機能有無情報とは、照明対象室情報取得部217によって省エネ計算入力情報に変換されることで、省エネ計算が実行されない頻度を軽減する情報に変換される。
なお、照明対象室情報取得部217は、室情報取得部210によって照明計算対象室であると判定された部屋について室指数算出処理を照明対応付け処理の実行前に実行する。室指数算出処理は、以下の式(4)に従い室指数を算出する処理である。
式(4)において、Eは室指数を表す。式(4)において、Aは、室面積を表す。式(4)において、Loutは、室の外周の長さを表す。式(4)において、HUは、天井高を表す。式(4)において、HLは、作業面の高さを表す。作業面の高さの定義は、床面から作業面までの高さである。作業面の高さの情報は、建築図情報が含む情報である。
室面積は、室間口情報及び室奥行情報から算出される。室の外周の長さは、室間口情報及び室奥行情報から算出される。天井高は建築図情報から算出される。作業面の高さは、作業面の高さを0と仮定して建築図情報から算出される。
給湯対象室情報取得部218は、室情報取得部210によって給湯計算対象室であると判定された部屋について給湯対象室対応付け処理を実行する。給湯対象室対応付け処理の実行により、給湯対象室情報取得部218は省エネ給湯対象室情報を取得する。給湯対象室対応付け処理は、室情報、建築対象主用途情報、室面積情報及び給湯対象室性能情報に基づき、室情報によって、室情報が示す各部屋に関する建築対象主用途情報、室面積、給湯箇所情報、節湯器具情報及び給湯機器名称を互いに対応付けする処理である。
給湯対象室性能情報は、設備図情報に含まれる給湯箇所情報、節湯器具情報及び給湯機器名称を含む。
省エネ給湯対象室情報は、室情報が示す各部屋及び室用途と、室情報が示す各部屋の、室面積と、建築対象の主な用途と、給湯箇所情報、節湯器具情報及び給湯機器名称と、が互いに対応付けられた情報である。省エネ給湯対象室情報は、省エネ計算入力情報の1つである。
省エネ給湯対象室情報は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供する「外皮・設備仕様入力シート」における「給湯対象室入力シート」のデータ形式で室情報、室面積情報、建築対象主用途情報、給湯箇所情報、節湯器具情報及び給湯機器名称の内容を示す情報である。
設備図情報には、室情報、室面積情報、給湯箇所情報、節湯器具情報及び給湯機器名称が含まれている。また、建築図情報には、建築対象主用途情報が含まれている。
しかしながら、建築図情報及び設備図情報では、室面積情報、給湯箇所情報、節湯器具情報及び給湯機器名称は、個別に室情報が示す各部屋には対応付けられているものの、互いに対応付けられてはいない場合がある。
このような場合、省エネ計算のプログラム次第で省エネ計算が実行されない場合がある。例えば、建研プログラムでは互いに関連付けられてはいない場合には省エネ計算が実行されない。
設備図情報又は建築図情報が含む、室情報、建築対象主用途情報、室面積情報、給湯箇所情報、節湯器具情報及び給湯機器名称は、給湯対象室情報取得部218によって省エネ計算入力情報に変換されることで、省エネ計算が実行されない頻度を軽減する情報に変換される。
給湯機器情報取得部219は、給湯機器対応付け処理の実行により、省エネ給湯機器情報を取得する。給湯機器対応付け処理は、給湯機器名称及び給湯機器性能情報に基づき、給湯機器名称によって、各名称が示す給湯機器に関する燃料種類情報、給湯機器定格加熱能力情報、給湯機器熱源効率情報、配管保温仕様情報、接続口径情報、太陽熱有効集熱面積情報、太陽熱集熱面方位角情報及び太陽面集熱面傾斜角情報を互いに対応付けする処理である。
給湯機器性能情報は、燃料種類情報、給湯機器定格加熱能力情報、給湯機器熱源効率情報、配管保温仕様情報、接続口径情報、太陽熱有効集熱面積情報、太陽熱集熱面方位角情報及び太陽面集熱面傾斜角情報を含む。
省エネ給湯機器情報は、給湯機器名称、燃料種類情報、給湯機器定格加熱能力情報、給湯機器熱源効率情報、配管保温仕様情報、接続口径情報、太陽熱有効集熱面積情報、太陽熱集熱面方位角情報及び太陽面集熱面傾斜角情報が互いに対応付けられた情報である。省エネ給湯機器情報は、省エネ計算入力情報の1つである。
省エネ給湯機器情報は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供する「外皮・設備仕様入力シート」における「給湯機器入力シート」のデータ形式で給湯機器名称、燃料種類情報、給湯機器定格加熱能力情報、給湯機器熱源効率情報、配管保温仕様情報、接続口径情報、太陽熱有効集熱面積情報、太陽熱集熱面方位角情報及び太陽面集熱面傾斜角情報の内容を示す情報である。
設備図情報には、給湯機器名称、燃料種類情報、給湯機器定格加熱能力情報、給湯機器熱源効率情報、配管保温仕様情報、接続口径情報、太陽熱有効集熱面積情報、太陽熱集熱面方位角情報及び太陽面集熱面傾斜角情報が含まれている。
しかしながら、設備図情報では、給湯機器名称、燃料種類情報、給湯機器定格加熱能力情報、給湯機器熱源効率情報、配管保温仕様情報、接続口径情報、太陽熱有効集熱面積情報、太陽熱集熱面方位角情報及び太陽面集熱面傾斜角情報は、個別に給湯機器名称に対応付けられているものの、互いに対応付けられてはいない場合がある。
なお、給湯機器情報取得部219は、給湯機器対応付け処理の実行前に、給湯機器の熱源機単体効率(一次エネルギー換算)を算出する給湯機器熱源機単体効率処理を実行する。給湯機器熱源機単体効率処理は、具体的には、以下の式(5)に従い給湯機器の熱源機単体効率を算出する処理である。
式(5)において、Gは、給湯機器の熱源機単体効率を表す。式(5)においてBKEは、定格加熱能力を表す。定格加熱能力の単位はキロワットである。式(5)においてWHは、定格消費電力を表す。定格消費電力の単位はキロワットである。式(5)においてWLoss3は、定格燃料消費量を表す。定格燃料消費量の単位はキロワットである。
このような場合、省エネ計算のプログラム次第で省エネ計算が実行されない場合がある。例えば、建研プログラムでは互いに関連付けられてはいない場合には省エネ計算が実行されない。
設備図情報が含む、給湯機器名称、燃料種類情報、給湯機器定格加熱能力情報、給湯機器熱源効率情報、配管保温仕様情報、接続口径情報、太陽熱有効集熱面積情報、太陽熱集熱面方位角情報及び太陽面集熱面傾斜角情報は、給湯機器情報取得部219によって省エネ計算入力情報に変換されることで、省エネ計算が実行されない頻度を軽減する情報に変換される。
昇降機情報取得部220は、昇降機対応付け処理の実行により、省エネ昇降機情報を取得する。昇降機対応付け処理は、室情報、建築対象主用途情報及び昇降機性能情報に基づき、室情報によって、室情報が示す各部屋に関する昇降機種類情報、昇降機台数情報、昇降機積載量情報、昇降機速度情報、昇降機輸送能力係数情報及び昇降機速度制御方式情報を互いに対応付けする処理である。
昇降機性能情報は、設備図情報に含まれる昇降機種類情報、昇降機台数情報、昇降機積載量情報、昇降機速度情報、昇降機輸送能力係数情報及び昇降機速度制御方式情報を含む。
省エネ昇降機情報は、室情報が示す各部屋及び室用途と、建築対象の主な用途と、室情報が示す各部屋の昇降機の昇降機種類情報、昇降機台数情報、昇降機積載量情報、昇降機速度情報、昇降機輸送能力係数情報及び昇降機速度制御方式情報と、が互いに対応付けられた情報である。省エネ昇降機情報は、省エネ計算入力情報の1つである。
省エネ昇降機情報は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供する「外皮・設備仕様入力シート」における「昇降機入力シート」のデータ形式で室情報、建築対象主用途情報、昇降機種類情報、昇降機台数情報、昇降機積載量情報、昇降機速度情報、昇降機輸送能力係数情報及び昇降機速度制御方式情報の内容を示す情報である。
設備図情報には、室情報、昇降機種類情報、昇降機台数情報、昇降機積載量情報、昇降機速度情報、昇降機輸送能力係数情報及び昇降機速度制御方式情報が含まれている。また、建築図情報には、建築対象主用途情報が含まれている。
しかしながら、建築図情報及び設備図情報では、昇降機種類情報、昇降機台数情報、昇降機積載量情報、昇降機速度情報、昇降機輸送能力係数情報及び昇降機速度制御方式情報は、個別に室情報が示す各部屋には対応付けられているものの、互いに対応付けられてはいない場合がある。
このような場合、省エネ計算のプログラム次第で省エネ計算が実行されない場合がある。例えば、建研プログラムでは互いに関連付けられてはいない場合には省エネ計算が実行されない。
設備図情報又は建築図情報が含む、室情報、建築対象主用途情報、昇降機種類情報、昇降機台数情報、昇降機積載量情報、昇降機速度情報、昇降機輸送能力係数情報及び昇降機速度制御方式情報は、昇降機情報取得部220によって省エネ計算入力情報に変換されることで、省エネ計算が実行されない頻度を軽減する情報に変換される。
太陽光発電システム情報取得部221は、太陽光発電システム対応付け処理の実行により、省エネ太陽光発電システム情報を取得する。太陽光発電システム対応付け処理は、太陽光発電システム性能情報に基づき、太陽光発電システム名称によって、太陽光発電システム名称が示す各太陽光発電システムに関する、太陽光発電システム名称、パワーコンディショナ効率情報、太陽電池種類情報、アレイ設置方式情報、アレイシステム容量情報、パネル方位角情報及びパネル傾斜角情報を互いに対応付けする処理である。
太陽光発電システム性能情報は、設備図情報に含まれる、太陽光発電システム名称、パワーコンディショナ効率情報、太陽電池種類情報、アレイ設置方式情報、アレイシステム容量情報、パネル方位角情報及びパネル傾斜角情報を含む。
省エネ太陽光発電システム情報は、太陽光発電システム名称が示す各太陽光発電システムの太陽光発電システム名称、パワーコンディショナ効率情報、太陽電池種類情報、アレイ設置方式情報、アレイシステム容量情報、パネル方位角情報及びパネル傾斜角情報、が互いに対応付けられた情報である。省エネ太陽光発電システム情報は、省エネ計算入力情報の1つである。
省エネ太陽光発電システム情報は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供する「外皮・設備仕様入力シート」における「太陽光発電システム入力シート」のデータ形式で太陽光発電システム名称、パワーコンディショナ効率情報、太陽電池種類情報、アレイ設置方式情報、アレイシステム容量情報、パネル方位角情報及びパネル傾斜角情報の内容を示す情報である。
設備図情報には、太陽光発電システム名称、パワーコンディショナ効率情報、太陽電池種類情報、アレイ設置方式情報、アレイシステム容量情報、パネル方位角情報及びパネル傾斜角情報が含まれている。
しかしながら、設備図情報では、パワーコンディショナ効率情報、太陽電池種類情報、アレイ設置方式情報、アレイシステム容量情報、パネル方位角情報及びパネル傾斜角情報は、個別に太陽光発電システム名称が示す各太陽光発電システムには対応付けられているものの、互いに対応付けられてはいない場合がある。
このような場合、省エネ計算のプログラム次第で省エネ計算が実行されない場合がある。例えば、建研プログラムでは互いに関連付けられてはいない場合には省エネ計算が実行されない。
設備図情報が含む、太陽光発電システム名称、パワーコンディショナ効率情報、太陽電池種類情報、アレイ設置方式情報、アレイシステム容量情報、パネル方位角情報及びパネル傾斜角情報は、太陽光発電システム情報取得部221によって省エネ計算入力情報に変換されることで、省エネ計算が実行されない頻度を軽減する情報に変換される。
コージェネレーション設備情報取得部222は、コージェネレーション設備対応付け処理の実行により、省エネコージェネレーション設備情報を取得する。コージェネレーション設備対応付け処理は、コージェネレーション設備性能情報に基づき、コージェネレーション設備名称によって、コージェネレーション設備名称が示す各コージェネレーション設備に関する、コージェネレーション設備名称、年間電力需要情報、コージェネレーション機器名称、コージェネレーション発電効率情報、コージェネレーション排熱回収率情報、発電依存率情報、有効熱利用率情報、有効排熱量冷熱利用比情報、温水吸収冷凍機成績係数情報及び排熱投入型冷温水機成績係数情報を互いに対応付けする処理である。
コージェネレーション設備性能情報は、設備図情報に含まれる、コージェネレーション設備名称、年間電力需要情報、コージェネレーション機器名称、コージェネレーション発電効率情報、コージェネレーション排熱回収率情報、発電依存率情報、有効熱利用率情報、有効排熱量冷熱利用比情報、温水吸収冷凍機成績係数情報及び排熱投入型冷温水機成績係数情報を含む。
省エネコージェネレーション設備情報は、コージェネレーション設備名称が示す各コージェネレーション設備のコージェネレーション設備名称、年間電力需要情報、コージェネレーション機器名称、コージェネレーション発電効率情報、コージェネレーション排熱回収率情報、発電依存率情報、有効熱利用率情報、有効排熱量冷熱利用比情報、温水吸収冷凍機成績係数情報及び排熱投入型冷温水機成績係数情報、が互いに対応付けられた情報である。省エネコージェネレーション設備情報は、省エネ計算入力情報の1つである。
省エネコージェネレーション設備情報は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供する「外皮・設備仕様入力シート」における「コージェネレーション設備入力シート」のデータ形式でコージェネレーション設備名称、年間電力需要情報、コージェネレーション機器名称、コージェネレーション発電効率情報、コージェネレーション排熱回収率情報、発電依存率情報、有効熱利用率情報、有効排熱量冷熱利用比情報、温水吸収冷凍機成績係数情報及び排熱投入型冷温水機成績係数情報の内容を示す情報である。
設備図情報には、コージェネレーション設備名称、年間電力需要情報、コージェネレーション機器名称、コージェネレーション発電効率情報、コージェネレーション排熱回収率情報、発電依存率情報、有効熱利用率情報、有効排熱量冷熱利用比情報、温水吸収冷凍機成績係数情報及び排熱投入型冷温水機成績係数情報が含まれている。
しかしながら、設備図情報では、コージェネレーション設備名称、年間電力需要情報、コージェネレーション機器名称、コージェネレーション発電効率情報、コージェネレーション排熱回収率情報、発電依存率情報、有効熱利用率情報、有効排熱量冷熱利用比情報、温水吸収冷凍機成績係数情報及び排熱投入型冷温水機成績係数情報は、個別にコージェネレーション設備名称が示す各コージェネレーション設備には対応付けられているものの、互いに対応付けられてはいない場合がある。
このような場合、省エネ計算のプログラム次第で省エネ計算が実行されない場合がある。例えば、建研プログラムでは互いに関連付けられてはいない場合には省エネ計算が実行されない。
設備図情報が含む、コージェネレーション設備名称、年間電力需要情報、コージェネレーション機器名称、コージェネレーション発電効率情報、コージェネレーション排熱回収率情報、発電依存率情報、有効熱利用率情報、有効排熱量冷熱利用比情報、温水吸収冷凍機成績係数情報及び排熱投入型冷温水機成績係数情報は、コージェネレーション設備情報取得部222によって省エネ計算入力情報に変換されることで、省エネ計算が実行されない頻度を軽減する情報に変換される。
室外皮仕様情報取得部223は、室外皮仕様対応付け処理の実行により、省エネ室外皮仕様情報を取得する。室外皮仕様対応付け処理は、室情報、建築対象主用途情報及び室外皮仕様性能情報に基づき、室情報によって、室情報が示す各室に関する、室情報、建築対象の主な用途、室面積、室外皮方位情報、室外皮日除け効果冷房係数情報、室外皮日除け効果暖房係数情報、外壁名称、室外皮面積情報、窓名称、窓面積情報及びブラインド有無情報を互いに対応付けする処理である。
室外皮仕様性能情報は、設備図情報に含まれる、室外皮方位情報、室外皮日除け効果冷房係数情報、室外皮日除け効果暖房係数情報、外壁名称、室外皮面積情報、窓名称、窓面積情報及びブラインド有無情報を含む。
省エネ室外皮仕様情報は、室情報が示す各室の位置、名称、床面積、室外皮方位情報、室外皮日除け効果冷房係数情報、室外皮日除け効果暖房係数情報、外壁名称、室外皮面積情報、窓名称、窓面積情報及びブラインド有無情報と、建築対象主用途情報と、が互いに対応付けられた情報である。省エネ室外皮仕様情報は、省エネ計算入力情報の1つである。
省エネ室外皮仕様情報は、例えば、国立研究開発法人建築研究所が提供する「外皮・設備仕様入力シート」における「非空調室外皮仕様入力シート」のデータ形式で、室の位置、名称、床面積、室外皮方位情報、室外皮日除け効果冷房係数情報、室外皮日除け効果暖房係数情報、外壁名称、室外皮面積情報、窓名称、窓面積情報及びブラインド有無情報と、建築対象主用途情報と、の内容を示す情報である。
設備図情報には、室情報、室外皮方位情報、室外皮日除け効果冷房係数情報、室外皮日除け効果暖房係数情報、外壁名称、室外皮面積情報、窓名称、窓面積情報及びブラインド有無情報が含まれている。また、建築図情報には、建築対象主用途情報が含まれている。
しかしながら、設備図情報では、室外皮方位情報、室外皮日除け効果冷房係数情報、室外皮日除け効果暖房係数情報、外壁名称、室外皮面積情報、窓名称、窓面積情報及びブラインド有無情報は、個別に室情報が示す各室に対応付けられているものの、互いに対応付けられてはいない場合がある。
このような場合、省エネ計算のプログラム次第で省エネ計算が実行されない場合がある。例えば、建研プログラムでは互いに関連付けられてはいない場合には省エネ計算が実行されない。
設備図情報が含む、室情報、室外皮方位情報、室外皮日除け効果冷房係数情報、室外皮日除け効果暖房係数情報、外壁名称、室外皮面積情報、窓名称、窓面積情報及びブラインド有無情報と、建築設計図が含む建築対象主用途情報とは、室外皮仕様情報取得部223によって省エネ計算入力情報に変換されることで、省エネ計算が実行されない頻度を軽減する情報に変換される。
インタフェース制御部203は、インタフェース部21の動作を制御する。インタフェース制御部203は、インタフェース部21の動作を制御することで、インタフェース部21を介して省エネ計算入力情報取得部202が取得した省エネ計算入力情報を省エネ計算装置3に送信する。インタフェース部21が外部装置に自装置を接続するための通信インタフェースを含んで構成される場合には、インタフェース制御部203はインタフェース部21を介して外部装置に省エネ計算入力情報及び省エネ性能情報を送信し、外部装置に省エネ計算入力情報及び省エネ性能情報を出力させてもよい。例えば、外部装置がプリンタを含む場合、インタフェース制御部203は、プリンタに省エネ計算入力情報及び省エネ性能情報を送信し、プリンタに省エネ計算入力情報及び省エネ性能を示す画像を印刷させてもよい。
出力部動作制御部204は、出力部24の動作を制御する。出力部動作制御部204は、出力部24の動作を制御することで、例えば、取得した省エネ計算入力情報を示す画像を出力部24に表示させる。
省エネ計算結果取得部205は、インタフェース部21を介して省エネ計算装置3の計算結果の省エネ性能情報を取得する。
図8は、実施形態の省エネ計算システム100が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
CAD装置1に建築図情報及び設備図情報が入力される(ステップS201)。CAD装置1に入力された建築図情報及び設備図情報を、図情報取得部201が、インタフェース部21を介して取得する(ステップS202)。省エネ計算入力情報取得部202が、建築図情報及び設備図情報に基づき、省エネ計算入力情報を取得する(ステップS203)。インタフェース制御部203が、インタフェース部21の動作を制御して、省エネ計算装置3に省エネ計算入力情報を送信する(ステップS204)。省エネ計算装置3が、省エネ計算入力情報を受信する(ステップS205)。省エネ計算装置3が、受信した省エネ計算入力情報に基づいて省エネ計算を実行する(ステップS206)。省エネ計算装置3は、省エネ計算の実行によって建築物省エネ性能を算出する。
次に、省エネ計算装置3は、算出した建築物省エネ性能を示す省エネ性能情報を省エネ計算入力情報取得装置2及びCAD装置1に送信する(ステップS207)。CAD装置1及び省エネ計算結果取得部205が、省エネ計算装置3が送信した建築物省エネ性能情報を取得する(ステップS208)。次に、CAD装置1の制御部10が建築物省エネ性能情報を記憶部13に記録し、省エネ計算結果取得部205が建築物省エネ性能情報を記憶部23に記録する(ステップS209)。出力部動作制御部204が、出力部24の動作を制御して、省エネ計算入力情報と建築物省エネ性能情報が示す建築物省エネ性能とを示す情報を出力する(ステップS210)。インタフェース制御部203がインタフェース部21を介してプリンタ等の外部装置に省エネ計算入力情報と建築物省エネ性能情報が示す建築物省エネ性能とを示す情報を出力させる(ステップS211)。
ステップS211において省エネ計算入力情報と建築物省エネ性能情報が示す建築物省エネ性能とを示す情報とは、インタフェース制御部203の制御により、例えば、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律に定められたフォーマットでプリンタ等の外部装置から出力される。
なお、図8において省エネ計算装置3が実行する処理は、上述したようにステップS205〜ステップS207の処理である。
このように構成された実施形態の省エネ計算システム100は、建築図情報及び設備図情報に基づいて、省エネ計算入力情報を取得する。そのため、省エネ計算に必要な情報を用意する作業に要する労力を軽減することができる。
(変形例)
なお、判定順位は、個別名称合致条件を満たす確率が高いほど高い順位であることが望ましい。
なお、ステップS209〜ステップS211の処理は必ずしもステップS209、ステップS210、ステップS211の順番で実行される必要はない。ステップS209〜ステップS211の処理はステップS208の処理の実行後であればどのような順番で実行されてもよい。例えば、ステップS209、ステップS211,ステップS210の順番で実行されてもよい。
用途推定部206は、ステップS103の実行後であってステップS104の実行前にステップS103で取得した室名の文字コードを解析し、取得した室名に含まれる所定の文字コードの文字だけをステップS104の実行前に抽出してもよい。このような場合、ステップS104、ステップS105、ステップS117及びステップS118の処理では、ステップS103で室名そのものに代えて抽出された所定の文字コードの文字を用いて判定が行われる。
所定の文字コードの文字は、例えば、漢字であってもよいし、カタカナであってもよいし、英字であってもよい。所定の文字コードの文字は、例えば、数字以外の文字であってもよい。所定の文字コードの文字が、数字以外の文字であるとは、用途推定部206がステップS103の実行後であってステップS104の実行前にステップS103で取得した室名から数字だけを除くことを意味する。
用途推定部206は、用途推定処理における各処理の結果を記憶部23に記録してもよい。用途推定処理における各処理の結果は、例えば、ステップS117の処理において部分一致条件を満たす省エネ室名が無かったという結果である。また、用途推定部206は、用途推定処理における各処理の結果の履歴を記憶部23に記録してもよい。用途推定処理における各処理の結果の履歴は、例えば、ステップS117の処理において部分一致条件を満たす省エネ室名が無かったという結果の履歴である。
ステップS117において、部分一致条件を満たす省エネ室名が無かった場合、ユーザは推定対象の部屋の省エネ室用途名称を入力部22を介して省エネ計算入力情報取得装置2に入力してもよい。ユーザが推定対象の部屋の省エネ室用途名称を入力部22を介して省エネ計算入力情報取得装置2に入力する処理(以下「ユーザ第1入力処理」という。)は、例えば、ステップS119の次に実行される。このような場合、用途推定部206は、ユーザ第1入力処理によって入力された省エネ室用途名称を推定対象の部屋の省エネ室用途名称として取得する。
用途推定部206は、ユーザ第1入力処理によって入力された省エネ室用途名称と推定対象の部屋のステップS103において取得された室名と、建設図が示す省エネ建物用途名称とを対応付けて1つの情報(以下「ユーザ履歴情報」という。)として記憶部23に記録してもよい。ユーザ履歴情報は、例えば、省エネ室用途一覧情報に追加される形で記憶部23に記録される。
用途推定部206は、ステップS117において、部分一致条件を満たす室名が無かった場合、ユーザ履歴情報に基づいて、省エネ室用途名称を推定してもよい。
出力部動作制御部204は、用途推定部206が用途推定処理によって推定対象の部屋の省エネ室用途名称を取得するたびに、出力部24を介して、取得結果の省エネ室用途名称を出力してもよい。このような場合であってユーザが用途推定部206の推定結果に満足しない場合、ユーザは、用途推定部206の推定結果を入力部22を介して変更してもよい。具体的には、ユーザは、出力部24が取得結果の省エネ室用途名称を出力した後に入力部22を介して省エネ室用途名称を入力することで、用途推定部206の推定結果を入力した省エネ室用途名称に変更する。以下、出力部24が取得結果の省エネ室用途名称を出力した後に入力部22を介して省エネ室用途名称を入力する処理をユーザ第2入力処理という。ユーザ第2入力処理によって変更された用途推定部206の推定結果は、用途推定部206によって記憶部23に記録されてもよい。具体的には、以下の被更新省エネ室用途一覧情報が更新されることで記憶部23に記憶される。
省エネ計算入力情報取得装置2がユーザ第2入力処理を受け付ける場合、記憶部23は被更新省エネ室用途一覧情報を記憶する。被更新省エネ室用途一覧情報は、省エネ室用途名称と省エネ室名と省エネ建物用途名称との対応関係を示す情報であって、ユーザ第2入力処理によって更新される情報である。被更新省エネ室用途一覧情報の初期状態における省エネ室用途名称と省エネ室名と省エネ建物用途名称との対応関係は、省エネ室用途一覧情報が示す省エネ室用途名称と省エネ室名と省エネ建物用途名称との対応関係と同様である。初期状態とは、ユーザ第2入力処理による更新が行われる前の被更新省エネ室用途一覧情報の状態を意味する。
用途推定部206は、ユーザ第2入力処理の実行後は、用途推定処理において、省エネ室用途一覧情報に優先して被更新省エネ室用途一覧情報を参照する。
被更新省エネ室用途一覧情報は、予め定められた所定の条件(以下「保持条件」という。)が満たされた場合に初期状態に戻る。保持条件は、例えば、一時省エネ室用途一覧情報が作成されてから一定期間が経過する、という条件である。
なお、ステップS111からステップS113までの処理を順位数が1〜8まで繰り返し実行する中で個別名称合致条件が満たされるタイミングは必ず存在する。そのため、ステップS111及びステップS116の処理は必ずしも実行される必要は無い。
なお、CAD装置1及び省エネ計算入力情報取得装置2の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
なお、省エネ計算入力情報取得装置2は、ネットワークを介して通信可能に接続された複数台の情報処理装置を用いて実装されてもよい。この場合、省エネ計算入力情報取得装置2が備える各機能部は、複数の情報処理装置に分散して実装されてもよい。例えば、外壁名称取得部207と、建具情報取得部208と、庇効果係数取得部209と、室情報取得部210と、熱源群情報取得部211と、二次ポンプ群情報取得部212と、空調対象室情報取得部213と、換気対象室情報取得部214と、換気機器情報取得部215と、換気代替空調機情報取得部216と、照明対象室情報取得部217と、給湯対象室情報取得部218と、給湯機器情報取得部219と、昇降機情報取得部220と、太陽光発電システム情報取得部221と、コージェネレーション設備情報取得部222と、室外皮仕様情報取得部223とは、用途推定部206を含む制御部20が備える他の機能部とは異なる情報処理装置に実装されてもよい。
なお、建築図における主たる建物用途を示す名称は、建築図主建物用途名称の一例である。建築対象主用途情報は、建築図主建物用途名称情報の一例である。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。