JP2021165641A - 検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤判定を抑制することができる検出装置を提供する。【解決手段】検出装置1は、ユーザが接触する加飾部803の下方に配置された第1の検出電極11と、第1の検出電極11の下方に配置されると共に第1の検出電極11と絶縁され、第1の検出電極11に投影した像が第1の検出電極11と同じかそれ以下となる第2の検出電極12と、第2の検出電極12の対向する両端部に隣接して配置されると共に第1の検出電極11及び第2の検出電極12と絶縁され、一部が第1の検出電極11の下方に絶縁体802を介して位置し、その他の部分が第1の検出電極11の下方より外側に位置する第3の検出電極及び第4の検出電極と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、検出装置に関する。
従来の技術として、複数の上電極を有するシート状の上電極層、及び、上電極と絶縁され、上電極と交差して配設される複数の下電極を有するシート状の下電極層を含む第1検出手段と、第1検出手段の下方に配設され、対象物の接触又は圧力に応じて変形する中間層と、導電性シートの4隅に電極を有して中間層の下方に配設され、対象物の接触又は押圧力に応じた電気的な変化を検出する第2検出手段と、を備えた近接・接触センサが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この近接・接触センサは、対象物の接近を検出する際、第2検出手段をグランドに接続し、対象物の接触又は圧力を検出する際、第1の検出手段をグランドに接続するように切り替える切替手段と、第1検出手段に対象物が接近した場合に、上電極及び下電極間の電気的な変化に基づいて、対象物の接近を判定すると共に、対象物が第1検出手段に接触又は押圧力を加えた場合に、第2検出手段で検出された電気的な変化に基づいて、対象物の接触又は押圧力を加えた位置及びその圧力の値を特定する演算手段と、を備えている。
国際公開第2014/080924号
従来の近接・接触センサは、接触又は圧力を検出する際、第1検出手段及び中間層の変形による電気的な変化を検出する。しかし従来の近接・接触センサは、例えば、寄生容量を低減するため、4隅の電極の一部が上電極及び下電極の外に位置していた場合、この一部の上方に対象物が接近すると、対象物と電極の一部との間に変形を伴わなくても電気的な変化が生じてしまい、接近を接触又は圧力の付加と誤判定する可能性がある。
従って本発明の目的は、誤判定を抑制することができる検出装置を提供することにある。
本発明の一態様は、ユーザが接触する被接触部材の下方に配置された第1の検出電極と、第1の検出電極の下方に配置されると共に第1の検出電極と絶縁され、第1の検出電極に投影した像が第1の検出電極と同じかそれ以下となる第2の検出電極と、第2の検出電極の対向する両端部に隣接して配置されると共に第1の検出電極及び第2の検出電極と絶縁され、一部が第1の検出電極の下方に絶縁体を介して位置し、その他の部分が第1の検出電極の下方より外側に位置する第3の検出電極及び第4の検出電極と、被接触部材に対してユーザが接触又は接近した際、第1の検出電極に生じる静電容量の変化に応じた第1の電気信号を出力する接触検出部と、被接触部材に対してユーザが圧力を付加した際、第2の検出電極に生じる静電容量の変化に応じた第2の電気信号を出力する圧力検出部と、第1の検出電極乃至第4の検出電極と接触検出部及び圧力検出部との接続を切り替える切替部と、切替部を制御してユーザが被接触部材に接触又は接近したか否かの検出とユーザが被接触部材に圧力を付加したか否かの検出とで接続を切り替え、接触検出部から出力された第1の電気信号に基づいてユーザが被接触部材に接触又は接近したか否かを判定し、圧力検出部から出力された第2の電気信号に基づいてユーザが被接触部材に圧力を付加したか否かを判定する判定部と、を備えた検出装置を提供する。
本発明によれば、誤判定を抑制することができる。
図1(a)は、第1の実施の形態に係る検出装置の一例が配置されたステアリングの図であり、図1(b)は、検出装置のブロック図の一例である。 図2(a)は、第1の実施の形態に係る検出装置が配置されたステアリングを図1(a)のII(a)-II(a)線で切断した断面を矢印方向から見た断面図の一例であり、図2(b)は、図2(a)において丸で囲んだ部分を拡大した図であり、図2(c)は、検出の切り替えに関する表の一例である。 図3(a)は、第1の実施の形態に係る検出装置のタッチ検出の一例を説明するための図であり、図3(b)は、自己容量方式による圧力検出の一例を説明するための図であり、図3(c)は、相互容量方式による圧力検出の一例を説明するための図である。 図4(a)〜図4(c)は、第1の実施の形態に係る検出装置のタッチ検出と圧力検出の検出パターンの一例を示す図である。 図5は、第1の実施の形態に係る検出装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図6(a)は、第2の実施の形態に係る検出装置の第1の検出電極〜第4の検出電極の一例を示す図であり、図6(b)は、検出装置のブロック図の一例であり、図6(c)は、検出の切り替えに関する表の一例である。 図7(a)は、第2の実施の形態に係る検出装置のタッチ検出の一例を説明するための図であり、図7(b)は、自己容量方式による圧力検出の一例を説明するための図であり、図7(c)は、相互容量方式による圧力検出の一例を説明するための図である。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る検出装置は、ユーザが接触する被接触部材の下方に配置された第1の検出電極と、第1の検出電極の下方に配置されると共に第1の検出電極と絶縁され、第1の検出電極に投影した像が第1の検出電極と同じかそれ以下となる第2の検出電極と、第2の検出電極の対向する両端部に隣接して配置されると共に第1の検出電極及び第2の検出電極と絶縁され、一部が第1の検出電極の下方に絶縁体を介して位置し、その他の部分が第1の検出電極の下方より外側に位置する第3の検出電極及び第4の検出電極と、被接触部材に対してユーザが接触又は接近した際、第1の検出電極に生じる静電容量の変化に応じた第1の電気信号を出力する接触検出部と、被接触部材に対してユーザが圧力を付加した際、第2の検出電極に生じる静電容量の変化に応じた第2の電気信号を出力する圧力検出部と、第1の検出電極乃至第4の検出電極と接触検出部及び圧力検出部との接続を切り替える切替部と、切替部を制御してユーザが被接触部材に接触又は接近したか否かの検出とユーザが被接触部材に圧力を付加したか否かの検出とで接続を切り替え、接触検出部から出力された第1の電気信号に基づいてユーザが被接触部材に接触又は接近したか否かを判定し、圧力検出部から出力された第2の電気信号に基づいてユーザが被接触部材に圧力を付加したか否かを判定する判定部と、を備えて概略構成されている。
検出装置は、圧力の付加による静電容量の変化を検出する第2の検出電極が第1の検出電極により覆われると共に圧力検出に寄与しない第3の検出電極及び第4の検出電極によって寄生容量を抑制するので、寄生容量の抑制のために圧力を検出する検出電極が大きくされた場合と比べて、ユーザの接触又は接近を圧力検出とする誤判定を抑制することができる。
[第1の実施の形態]
(検出装置1の概要)
図1(a)は、検出装置の一例が配置されたステアリングの図であり、図1(b)は、検出装置のブロック図の一例である。図2(a)は、図1(a)のII(a)-II(a)線で切断した断面を矢印方向から見たステアリングの断面図の一例であり、図2(b)は、図2(a)において丸で囲んだ部分を拡大した図であり、図2(c)は、検出の切り替えに関する表の一例である。図2(b)では、絶縁体に対するハッチングを省略している。なお以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率や形状は、実際の比率や形状とは異なる場合がある。また図1(b)、及び後述する図6(b)では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。
検出装置1は、図1(a)に示すように、ユーザの両手(=左手90及び右手91)による把持部85に対する把持を検出するように構成されている。検出装置1は、把持の検出として、ユーザの両手が把持部85に接触又は接近したかの検出と、ユーザが意識的に把持部85を両手で把持していることの検出と、の二種類の検出を行う。検出装置1は、図1(b)に示すように、この二種類の検出結果を車両に搭載された自動運転装置87に出力する。なお検出装置1が電気的に接続される電子機器は、自動運転装置87に限定されず、車両を制御する車両制御装置などの他の電子機器であっても良い。
自動運転装置87は、ユーザが把持部85を両手で意識的に把持している場合、自動運転から手動運転に切り替える。つまり自動運転装置87は、ユーザが自動運転から手動運転に切り替わることを意識していないと自動運転から手動運転に切り替えない。把持部85に対する接触を静電容量方式のタッチセンサで検出する場合、接触のみならず把持部85に触っていなくても接触を検出する可能性がある。そのため、接触の検出だけではなく、ユーザが予め定められた圧力以上の圧力を把持部85に付加していることの検出が意識的に把持していると判定するためには必要である。そこで、検出装置1は、以下の構成によって上記の二種類の検出を行う。
検出装置1は、図2(a)に示すように、ユーザが接触する被接触部材の下方に配置された第1の検出電極11と、第1の検出電極11の下方に配置されると共に第1の検出電極11と絶縁され、第1の検出電極11に投影した像が第1の検出電極11と同じかそれ以下となる第2の検出電極12と、第2の検出電極12の対向する両端部(=長手側端部12a及び長手側端部12b)に隣接して配置されると共に第1の検出電極11及び第2の検出電極12と絶縁され、一部が第1の検出電極11の下方に絶縁体を介して位置し、その他の部分が第1の検出電極11の下方より外側に位置する第3の検出電極及び第4の検出電極と、を備えている。なお本実施の形態の第3の検出電極及び第4の検出電極は、1つの検出電極、つまり第3の検出電極13として構成されている。
本実施の形態の被接触部材は、ステアリング8の把持部85の表面に設けられた加飾部803である。この加飾部803は、一例として、ステアリング8の表面側に配置された皮革である。従って第1の検出電極11〜第3の検出電極13は、ユーザが把持する車両のステアリング8の把持部85に配置されている。
図2(a)は、紙面の右側が運転席に着座するユーザの方向であり、左側が車両の前方向である。また紙面の上側が当該ユーザから見て上側であり、下側が当該ユーザから見て下側である。図2(a)に示すように、把持部85は、ステアリング8の径方向が短軸、車両の前後方向が長軸となる、つまり短手方向の断面が楕円形状を有している。
第1の検出電極11に投影した第2の検出電極12の像は、図2(b)に点線で示す投影像120である。長手方向の投影像120の端部は、図2(b)において矢印で示すように、楕円の中心を通って第2の検出電極12の長手側端部12a及び長手側端部12bを通る2つの直線と第1の検出電極11との交点である長手側端部120a及び長手側端部120bである。
投影像120は、図2(b)に示すように、把持部85の外から見て、長手側端部120a及び長手側端部120bが第1の検出電極11の長手側端部11a及び長手側端部11bによって形成される開口110から露出しない。従って第2の検出電極12は、当該開口110から露出しない。なお開口110は、図1(a)に示すように、把持部85の内側850の周方向に沿って形成されている。また検出電極の端部が対向して形成される開口110、開口130及び開口131には、絶縁体が設けられても良いし、絶縁性が保たれるのであれば設けられなくても良い。この開口130は、第2の検出電極12の長手側端部12aと第3の長手側端部13aとによって形成されている。また開口131は、第2の検出電極12の長手側端部12bと第3の長手側端部13bとによって形成されている。
また投影像120は、一例として、図1(a)に示すように、短手側端部120c及び短手側端部120dが第1の検出電極11の短手側端部11c及び短手側端部11dと一致するようにされている。なお短手側端部120c及び短手側端部120d、つまり第2の検出電極12の短手側端部12c及び短手側端部12dは、長手側端部12a及び長手側端部12bと同様に、第1の検出電極11の短手側端部11c及び短手側端部11dより内側であっても良い。
つまり第2の検出電極12は、第1の検出電極11に覆われている。そして第1の検出電極11の長手側端部11a及び長手側端部11bにより形成される開口110には、第3の検出電極13が露出している。
なお本実施の形態の第1の検出電極11〜第3の検出電極13は、一例として、図1(a)に示すように、把持部85の外から見て、短手方向の短手側端部11c、短手側端部12c及び短手側端部13cが一致し、短手側端部11d、短手側端部12d及び短手側端部13dが一致している。
検出装置1は、加飾部803に対してユーザが接触又は接近した際、第1の検出電極11に生じる静電容量の変化に応じた第1の電気信号Sを出力する接触検出部16と、加飾部803に対してユーザが圧力を付加した際、第2の検出電極12に生じる静電容量の変化に応じた第2の電気信号Sを出力する圧力検出部17と、を備えている。
検出装置1は、第1の検出電極11〜第3の検出電極13と接触検出部16及び圧力検出部17との接続を切り替える切替部15と、切替部15を制御してユーザが加飾部803に接触又は接近したか否かの検出とユーザが加飾部803に圧力を付加したか否かの検出とで接続を切り替え、接触検出部16から出力された第1の電気信号Sに基づいてユーザが加飾部803に接触又は接近したか否かを判定し、圧力検出部17から出力された第2の電気信号Sに基づいてユーザが加飾部803に圧力を付加したか否かを判定する判定部としての制御部20と、を備えている。さらに検出装置1は、記憶部19を備えている。
ステアリング8は、図1(a)に示すように、ホーンパッド部81と、スポーク部82〜スポーク部84と、把持部85と、を備えている。ホーンパッド部81は、ステアリングシャフト86と連結されると共にエアバックや警報機などを備えている。スポーク部82〜スポーク部84は、ホーンパッド部81と把持部85とを連結している。把持部85は、外形が円環形状を有している。なお把持部85は、外形が円環形状に限定されず、円環ではない形状であっても良い。つまりステアリング8は、異形ステアリングであっても良い。
またステアリング8は、図2(a)に示すように、金属材料を用いて形成された芯金800を有している。この芯金800は、ステアリング8の骨格となるものである。この芯金800の周囲には、基部801が形成されている。この基部801は、例えば、ウレタンなどの樹脂材料を用いて形成されている。
この基部801の外周には、第2の検出電極12が設けられ、第3の検出電極13が第2の検出電極12の長手側端部12aと長手側端部12bの間に設けられている。この第2の検出電極12及び第3の検出電極13と第1の検出電極11の間には、絶縁体802が設けられている。この絶縁体802は、例えば、シート状の絶縁体であり、第2の検出電極12及び第3の検出電極13の外周に巻き回されている。このシート状の絶縁体とは、一例として、布である。
絶縁体802の外周には、第1の検出電極11が設けられている。そして第1の検出電極11の外周には、加飾部803が設けられている。加飾部803は、ステアリング8の操作時にユーザが直接接触する部材である。加飾部803は、例えば、絶縁性を有する樹脂材料や皮材料などを用いて形成されている。
(第1の検出電極11〜第3の検出電極13の構成)
第1の検出電極11〜第3の検出電極13は、シート形状の電極である。第1の検出電極11〜第3の検出電極13は、図1(a)に示すように、ステアリング8の把持部85のほぼ全周にわたって配置されているがこれに限定されず、スポーク部82及びスポーク部83の周囲などのように部分的に複数設けられても良いし、分割された複数の第1の検出電極11〜第3の検出電極13が設けられても良い。
第1の検出電極11〜第3の検出電極13は、電極部分が銅などの金属材料を用いて形成されても良いし、導電性を有する糸を用いて編まれた導電性布であっても良い。本実施の形態では、絶縁性を有する布において導電性を有する糸を用いて第1の検出電極11〜第3の検出電極13の部分が形成されている。
(切替部15の構成)
切替部15は、第1の検出電極11〜第3の検出電極13を接触検出部16又は圧力検出部17に電気的に接続するように構成されている。切替部15は、図1(b)に示すように、第1のスイッチ151〜第3のスイッチ153を備えている。この第1のスイッチ151〜第3のスイッチ153は、制御部20によって制御される。
第1のスイッチ151は、端子a〜端子cを有している。第1のスイッチ151の端子aは、第1の検出電極11と電気的に接続されている。第1のスイッチ151の端子bは、接触検出部16と電気的に接続されている。第1のスイッチ151の端子cは、圧力検出部17と電気的に接続されている。
第2のスイッチ152は、端子a〜端子cを有している。第2のスイッチ152の端子aは、第2の検出電極12と電気的に接続されている。第2のスイッチ152の端子bは、接触検出部16と電気的に接続されている。第2のスイッチ152の端子cは、圧力検出部17と電気的に接続されている。
第3のスイッチ153は、端子a〜端子cを有している。第3のスイッチ153の端子aは、第3の検出電極13と電気的に接続されている。第3のスイッチ153の端子bは、接触検出部16と電気的に接続されている。第3のスイッチ153の端子cは、圧力検出部17と電気的に接続されている。
(接触検出部16の構成)
接触検出部16は、ユーザの把持部85に対する接触又は接近を、自己容量方式を用いて検出するように構成されている。以下では、接触又は接近の検出をタッチの検出又はタッチ検出と記載する。
制御部20は、ユーザが加飾部803に接触又は接近したか否かの判定を行う際、切替部15を制御して第1の検出電極11〜第3の検出電極13を接触検出部16に接続する。そして接触検出部16は、第1の検出電極11と第2の検出電極12及び第3の検出電極13を同電位とし、第1の検出電極11から出力される第1の電気信号Sを制御部20に出力する。
具体的には、接触検出部16は、図2(c)に示すように、タッチ検出を行う際、第1の検出電極11を、駆動信号Sが入力すると共に第1の電気信号Sを出力する検出電極とし、第2の検出電極12及び第3の検出電極13を、シールド信号Sが入力するシールド電極とする。
接触検出部16は、切替部15を介して第1の検出電極11に駆動信号Sを供給すると共に、第2の検出電極12及び第3の検出電極13にシールド信号Sを供給する。この駆動信号Sとシールド信号Sは、同じ信号であり、その結果、第1の検出電極11〜第3の検出電極13が同電位となる。なお駆動信号S及びシールド信号Sは、定電流信号であっても良いし、パルス信号であっても良い。
接触検出部16は、第2の検出電極12及び第3の検出電極13に対してシールド信号Sを供給して第1の検出電極11と同電位とすることにより、芯金800、第1の検出電極11〜第3の検出電極13などの間に形成される寄生容量を抑制することが可能となる。
(圧力検出部17の構成)
圧力検出部17は、ユーザが把持部85を把持する際に付加した圧力を、自己容量方式又は相互容量方式を用いて検出するように構成されている。この圧力検出部17は、接地回路18と電気的に接続され、内部のスイッチにより、オン、オフ可能とされている。なお以下に記載するGND(=Ground)は、接地回路18に接続されることを示している。
・自己容量方式により圧力検出を行う場合
制御部20は、ユーザが加飾部803に圧力を付加したか否かの判定を行う際、切替部15を制御して第1の検出電極11〜第3の検出電極13を圧力検出部17に接続する。そして圧力検出部17は、第1の検出電極11を接地回路18に接続すると共に第3の検出電極13を接地回路18又はいずれの回路にも接続しない状態とし、第2の検出電極12から出力される第2の電気信号Sを制御部20に出力する。なおいずれの回路にも接続しない状態とは、図2(c)に示すOP(=オープン)である。
具体的には、圧力検出部17は、図2(c)に示すように、自己容量方式により圧力検出を行う際、第1の検出電極11を接地回路18に接続し、第2の検出電極12を、駆動信号Sが入力すると共に第2の電気信号Sを出力する検出電極とし、第3の検出電極13を、オープン、又は接地回路18に接続する。本実施の形態の圧力検出部17は、第3の検出電極13を接地回路18に接続する。
なお駆動信号Sは、定電流信号であっても良いし、パルス信号であっても良い。また駆動信号Sは、タッチ検出時の駆動信号Sと異なる信号であっても良いし、同じ信号であっても良い。
・相互容量方式により圧力検出を行う場合
制御部20は、ユーザが加飾部803に圧力を付加したか否かの判定を行う際、切替部15を制御して第1の検出電極11〜第3の検出電極13を圧力検出部17に接続する。そして圧力検出部17は、第1の検出電極11に送信信号Sを出力すると共に第3の検出電極13を、送信信号Sが入力する状態、接地回路18に接続する状態、又はいずれの回路にも接続しない状態とし、第2の検出電極12から出力される第2の電気信号Sを制御部20に出力する。
具体的には、圧力検出部17は、図2(c)に示すように、相互容量方式により圧力検出を行う際、第1の検出電極11を送信信号Sが入力する送信電極とし、第2の検出電極12を、第2の電気信号Sを出力する受信電極とし、第3の検出電極13を、オープン、GND、又は送信信号Sが入力する送信電極とする。本実施の形態の圧力検出部17は、第3の検出電極13を接地回路18に接続する。
(記憶部19の構成)
記憶部19は、例えば、半導体メモリである。なお記憶部19は、半導体メモリに限定されず、SSD(=Solid State Drive)などの記憶装置であっても良い。記憶部19には、タッチしきい値190、圧力しきい値191及び検出パターン情報192が記憶されている。
タッチしきい値190は、タッチ検出に使用されるしきい値である。圧力しきい値191は、圧力検出に使用されるしきい値である。このタッチしきい値190と圧力しきい値191は、異なるしきい値である。検出パターン情報192は、タッチ検出と圧力検出の検出周期のパターンに関する情報である。
(制御部20の構成)
制御部20は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(=Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(=Random Access Memory)及びROM(=Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部20が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。また制御部20は、その内部にクロック信号を生成する手段を有し、このクロック信号に基づいて動作を行う。以下では、タッチ検出と圧力検出について説明する。
・タッチ検出について
図3(a)は、タッチ検出の一例を説明するための図である。なお図3(a)〜図3(c)では、検出電極に入力した信号を括弧で囲んで示している。また「GND又はOP」とは、接地回路18に接続された状態、又はいずれの回路にも接続しない状態であることを示している。さらに「GND、OP又はS」とは、接地回路18に接続された状態、いずれの回路にも接続しない状態、又は送信信号Sの入力を示している。またさらに図3(a)〜図3(c)に示す手9は、両手を示している。図3(a)〜図3(c)は、タッチ検出及び圧力検出について説明するため、加飾部803や検出電極間の絶縁体802などを省略して模式的に図示している。
制御部20は、タッチ検出を行う際、切替部15を制御して第1の検出電極11〜第3の検出電極13と接触検出部16とを接続する。
接触検出部16は、第1の検出電極11に駆動信号Sを供給すると共に第2の検出電極12及び第3の検出電極13にシールド信号Sを供給する。次に接触検出部16は、第1の検出電極11から第1の電気信号Sを読み出し、制御部20に出力する。制御部20は、第1の電気信号Sに基づいてユーザの接近又は接触が検出されるか監視する。
ユーザが把持部85に接触又は接近した場合、第1の電気信号Sは、供給された駆動信号Sと差が生じる。この差は、図3(a)に示すように、ユーザの手9との間に形成された静電容量Cに応じたものとなる。
制御部20は、検出された静電容量Cとタッチしきい値190と比較し、タッチしきい値190以上の静電容量Cが検出された場合、両手(=手9)による把持部85への接触又は接近がなされたと判定する。制御部20は、接触又は接近が検出されたことを示すタッチ検出情報Sを生成して自動運転装置87に出力する。
・圧力検出について
図3(b)は、自己容量方式による圧力検出の一例を説明するための図であり、図3(c)は、相互容量方式による圧力検出の一例を説明するための図である。以下では、先に自己容量方式による圧力検出について説明し、続いて相互容量方式による圧力検出について説明する。
(1)自己容量方式による圧力検出について
制御部20は、圧力検出を行う際、切替部15を制御して第1の検出電極11〜第3の検出電極13と圧力検出部17とを接続する。
圧力検出部17は、第1の検出電極11を接地回路18に接続し、第2の検出電極12に駆動信号Sを供給する。この際、第3の検出電極13は、オープン又は接地回路18に接続される。そして圧力検出部17は、第2の検出電極12から第2の電気信号Sを読み出し、制御部20に出力する。
ユーザが把持部85を把持した場合、図3(b)に示すように、加飾部803を介して第1の検出電極11に圧力Pが付加される。第1の検出電極11は、圧力Pによって変形し、第2の検出電極12との距離が距離dから距離dに変化する。なお距離dは、圧力Pが付加されてない場合の第1の検出電極11と第2の検出電極12との距離である。距離dは、圧力Pが付加された場合の第1の検出電極11と第2の検出電極12との距離である。
第1の検出電極11と第2の検出電極12との距離が短くなると、圧力が付加される前と比べて、静電容量が増加する。圧力検出部17は、検出電極間が短くなったことによって増加した静電容量Cに応じた第2の電気信号Sを制御部20に出力する。
制御部20は、第2の電気信号Sに基づく静電容量Cと圧力しきい値191と比較し、圧力しきい値191以上の静電容量Cが検出された場合、両手による把持部85への把持がなされたと判定する。制御部20は、把持が検出されたことを示す圧力検出情報Sを生成して自動運転装置87に出力する。
(2)相互容量方式による圧力検出について
圧力検出部17は、第1の検出電極11に送信信号Sを供給する。この際、第3の検出電極13は、接地回路18に接続、オープン、又は送信信号Sが供給される。そして圧力検出部17は、受信側の検出電極である第2の検出電極12から第2の電気信号Sを読み出し、制御部20に出力する。この送信信号Sの供給から第2の電気信号Sの読み出しまでは、周期的に行われる。
ユーザが把持部85を把持した場合、図3(c)に示すように、加飾部803を介して第1の検出電極11に圧力Pが付加される。第1の検出電極11は、圧力Pによって変形し、第2の検出電極12との距離が距離dから距離dに変化する。圧力検出部17は、検出電極間が短くなったことによって増加した静電容量Cに応じた第2の電気信号Sを制御部20に出力する。
制御部20は、第2の電気信号Sに基づく検出された静電容量Cと圧力しきい値191と比較し、圧力しきい値191以上の静電容量Cが検出された場合、両手による把持部85への把持がなされたと判定する。制御部20は、把持が検出されたことを示す圧力検出情報Sを生成して自動運転装置87に出力する。
・検出パターン192aについて
図4(a)〜図4(c)は、タッチ検出と圧力検出の検出パターンの一例を示す図である。図4(a)〜図4(c)は、タッチ検出を行うタッチ検出期間200を右肩上がりの斜線で示し、圧力検出を行う圧力検出期間201を右肩下がりの斜線で示している。また図4(a)〜図4(c)は、横軸が時間tである。
検出パターン192a〜検出パターン192cは、検出パターン情報192として記憶部19に記憶されている。タッチ検出は、タッチ検出期間200の間、行われる。また圧力検出は、圧力検出期間201の間、行われる。
制御部20は、ユーザが加飾部803、つまり把持部85に接触又は接近したか否かの判定、及びユーザが把持部85に圧力を付加したか否かの判定を予め定められた時間間隔で交互に行う。
図4(a)は、タッチ検出期間200と圧力検出期間201とが同じ時間間隔で交互となる検出パターン192aを示している。制御部20は、検出パターン192aに従って切替部15を制御し、第1の検出電極11〜第3の検出電極13と接触検出部16及び圧力検出部17との接続を切り替える。
図4(b)は、タッチ検出期間200が圧力検出期間201より長い時間間隔で交互となる検出パターン192bを示している。制御部20は、検出パターン192bに従って切替部15を制御し、第1の検出電極11〜第3の検出電極13と接触検出部16及び圧力検出部17との接続を切り替える。
タッチ検出が優先される検出パターン192bは、一例として、自動運転装置87による自動運転において、目的地まで自動で車両を走行させている場合などのように、必ずしもユーザが両手で把持部85を把持する必要がない場合などで使用される。
図4(c)は、圧力検出期間201がタッチ検出期間200より長い時間間隔で交互となる検出パターン192cを示している。制御部20は、検出パターン192cに従って切替部15を制御し、第1の検出電極11〜第3の検出電極13と接触検出部16及び圧力検出部17との接続を切り替える。
圧力検出が優先される検出パターン192cは、一例として、自動運転装置87による自動運転中に、ユーザによる手動運転への強制的な切り替えが許されている場合などで使用される。このユーザによる手動運転への強制的な切り替えは、ユーザが意図してステアリング8を両手で把持することで行われる。
制御部20は、例えば、タッチ検出が優先なのか、圧力検出が優先なのかの自動運転装置87による指示によって検出パターン192a〜検出パターン192cを切り替える。なお検出パターン192a〜検出パターン192cは、一例であって他の検出パターンであっても良い。
以下に、本実施の形態の検出装置1の動作について図5のフローチャートに従って説明する。
(動作)
検出装置1の制御部20は、記憶部19に記憶する検出パターン情報192に基づく検出パターンに応じて切替部15を制御し、第1の検出電極11〜第3の検出電極13を接触検出部16に接続してタッチ検出を開始する(Step1)。
制御部20は、接触検出部16から第1の電気信号Sを取得すると、第1の電気信号Sに基づく静電容量とタッチしきい値190とを比較してユーザが接近又は接触したか否か、つまりタッチが検出されたか否かを判定する。制御部20は、タッチが検出された場合(Step2:Yes)、タッチが検出されたことを示すタッチ検出情報Sを自動運転装置87に出力する(Step3)。
制御部20は、タッチ検出期間200が終了すると(Step4:Yes)、検出パターンに応じて切替部15を制御し、第1の検出電極11〜第3の検出電極13を圧力検出部17に接続して圧力検出を開始する(Step5)。
制御部20は、圧力検出部17から第2の電気信号Sを取得すると、第2の電気信号Sに基づく静電容量と圧力しきい値191とを比較して圧力が検出されたか否かを判定する。制御部20は、圧力が検出された場合(Step6:Yes)、圧力が検出されたことを示す圧力検出情報Sを自動運転装置87に出力する(Step7)。自動運転装置87は、タッチが検出されたこと示すタッチ検出情報Sと圧力が検出されたことを示す圧力検出情報Sとを取得した場合、ユーザが意図して把持部85を把持していると判定する。なおこの判定は、制御部20が行って把持情報として出力しても良い。
制御部20は、圧力検出期間201が終了し(Step8:Yes)、この検出で検出動作の終了である場合(Step9:Yes)、動作を終了する。
ここでステップ2において制御部20は、タッチが検出されていない場合(Step2:No)、ステップ4に処理を進める。
またステップ4において制御部20は、タッチ検出期間200が終了していない場合(Step4:No)、ステップ2に処理を進めて次の周期のタッチ検出を行う。
またステップ6において制御部20は、圧力が検出されていない場合(Step6:No)、ステップ8に処理を進める。
またステップ8において制御部20は、圧力検出期間201が終了していない場合(Step8:No)、ステップ6に処理を進めて次の周期の圧力検出を行う。
またさらにステップ9において制御部20は、検出動作が終了でない場合(Step9:No)、ステップ1に進んでタッチ検出を行う。
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態に係る検出装置1は、誤判定を抑制することができる。具体的には、検出装置1は、外部電極である第1の検出電極11に対し、寄生容量を抑制するための内部電極となる検出電極を第2の検出電極12及び第3の検出電極13に分けている。検出装置1は、タッチ検出においては、第3の検出電極13によって寄生容量を抑制し、圧力検出においては、第1の検出電極11が検出電極となる第2の検出電極12を覆っているので、把持部85に対する接近や接触による自己容量の発生を排除することができる。従って検出装置1は、寄生容量の抑制のために圧力を検出する検出電極が大きくされた場合と比べて、圧力検出の精度が高く、ユーザの接触又は接近を圧力検出とする誤判定を抑制することができる。
検出装置1は、タッチ検出の際、第2の検出電極12及び第3の検出電極13に対してシールド信号Sを出力し、第1の検出電極11と第2の検出電極12及び第3の検出電極13とを同電位とするので、第2の検出電極12及び第3の検出電極13によって芯金800側をシールドすることができる。従って検出装置1は、第1の検出電極11〜第3の検出電極13及び芯金800などとの間の寄生容量を抑制することができるので、タッチ検出を精度良く行うことができる。
検出装置1は、圧力検出を自己容量方式で行う場合、ユーザ側である第1の検出電極11を接地回路18に接続し、ユーザと第1の検出電極11〜第3の検出電極13のそれぞれとの間に生じる寄生容量などを抑制することができるので、圧力検出を精度良く行うことができる。
検出装置1は、圧力検出を相互容量方式で行う場合、把持部85に液体などの寄生容量を有する異物が付着していても静電容量の検出に対する影響が小さいので、圧力検出を精度良く行うことができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、検出装置1が第1の検出電極11〜第4の検出電極14を備えている点で第1の実施の形態と異なっている。
図6(a)は、第1の検出電極〜第4の検出電極の一例を示す図であり、図6(b)は、検出装置のブロック図の一例であり、図6(c)は、検出の切り替えに関する表の一例である。なお以下に記載する実施の形態において、第1の実施の形態と同じ機能及び構成を有する部分は、第1の実施の形態と同じ符号を付し、その説明は省略するものとする。
本実施の形態の検出装置1は、図6(a)に示すように、ユーザが接触する被接触部材の下方に配置された第1の検出電極11と、第1の検出電極11の下方に配置されると共に第1の検出電極11と絶縁され、第1の検出電極11に投影した像(=投影像120)が第1の検出電極11と同じかそれ以下となる第2の検出電極12と、第2の検出電極12の対向する両端部(=長手側端部12a及び長手側端部12b)に隣接して配置されると共に第1の検出電極11及び第2の検出電極12と絶縁され、一部が第1の検出電極11の下方に絶縁体を介して位置し、その他の部分が第1の検出電極11の下方より外側に位置する第3の検出電極13及び第4の検出電極14と、を備えている。
投影像120は、図6(a)に示すように、上面視において点線で囲まれた部分であり、第2の検出電極12の大きさと一致している。
被接触部材は、図6(a)において一点鎖線で示す保護部材10である。この保護部材10の表面が操作面となり、下方の第1の検出電極11〜第4の検出電極14を保護している。この保護部材10は、一例として、樹脂材料又はガラスなどで形成された板形状を有している。従って検出装置1は、保護部材10に対するタッチ操作とプッシュ操作を検出することができる。
切替部15は、第1の検出電極11〜第4の検出電極14を接触検出部16又は圧力検出部17に電気的に接続するように構成されている。切替部15は、図6(b)に示すように、第1のスイッチ151〜第4のスイッチ154を備えている。この第1のスイッチ151〜第4のスイッチ154は、制御部20によって制御される。
第1のスイッチ151〜第3のスイッチ153は、それぞれ端子a〜端子cを有している。第1のスイッチ151〜第3のスイッチ153のそれぞれの端子aは、第1の検出電極11〜第3の検出電極13と電気的に接続されている。第1のスイッチ151〜第3のスイッチ153のそれぞれの端子bは、接触検出部16と電気的に接続されている。第1のスイッチ151〜第3のスイッチ153のそれぞれの端子cは、圧力検出部17と電気的に接続されている。
第4のスイッチ154は、端子a〜端子cを有している。第4のスイッチ154の端子aは、第4の検出電極14と電気的に接続されている。第4のスイッチ154の端子bは、接触検出部16と電気的に接続されている。第1のスイッチ151の端子cは、圧力検出部17と電気的に接続されている。
・タッチ検出について
図7(a)は、タッチ検出の一例を説明するための図である。図7(a)〜図7(c)では、ユーザが操作指92を用いて保護部材10に操作を行う場合を示している。なお図7(a)〜図7(c)は、タッチ検出及び圧力検出について説明するため、保護部材10や検出電極間の絶縁体などを省略して模式的に図示している。
制御部20は、タッチ検出を行う際、切替部15を制御して第1の検出電極11〜第4の検出電極14と接触検出部16とを接続する。
接触検出部16は、図7(a)及び図6(c)に示すように、第1の検出電極11に駆動信号Sを供給すると共に第2の検出電極12〜第4の検出電極14にシールド信号Sを供給する。次に接触検出部16は、第1の検出電極11から第1の電気信号Sを読み出し、制御部20に出力する。制御部20は、第1の電気信号Sに基づいてユーザの接触又は接近が検出されるか監視する。
制御部20は、検出された静電容量Cとタッチしきい値190と比較し、タッチしきい値190以上の静電容量Cが検出された場合、操作指92による保護部材10への接触又は接近がなされたと判定する。制御部20は、接触又は接近が検出されたことを示すタッチ検出情報Sを生成して電気的に接続された電子機器に出力する。
・圧力検出について
図7(b)は、自己容量方式による圧力検出の一例を説明するための図であり、図7(c)は、相互容量方式による圧力検出の一例を説明するための図である。以下では、先に自己容量方式による圧力検出について説明し、続いて相互容量方式による圧力検出について説明する。
(1)自己容量方式による圧力検出について
制御部20は、圧力検出を行う際、切替部15を制御して第1の検出電極11〜第4の検出電極14と圧力検出部17とを接続する。
圧力検出部17は、図6(c)及び図7(b)に示すように、第1の検出電極11を接地回路18に接続し、第2の検出電極12に駆動信号Sを供給する。この際、第3の検出電極13及び第4の検出電極14は、オープン又は接地回路18に接続される。そして圧力検出部17は、受信側の検出電極である第2の検出電極12から第2の電気信号Sを読み出し、制御部20に出力する。
ユーザが保護部材10を押し込んだ場合、図7(b)に示すように、保護部材10を介して第1の検出電極11に圧力Pが付加される。第1の検出電極11は、圧力Pによって移動し、第2の検出電極12との距離が距離dから距離dに変化する。
第1の検出電極11と第2の検出電極12との距離が短くなると、圧力が付加される前と比べて、静電容量が増加する。圧力検出部17は、検出電極間が短くなったことによって増加した静電容量Cに応じた第2の電気信号Sを制御部20に出力する。
制御部20は、第2の電気信号Sに基づく静電容量Cと圧力しきい値191と比較し、圧力しきい値191以上の静電容量Cが検出された場合、操作指92による保護部材10に対する押し込み操作がなされたと判定する。制御部20は、押し込み操作が検出されたことを示す圧力検出情報Sを生成して電気的に接続された電子機器に出力する。
(2)相互容量方式による圧力検出について
圧力検出部17は、図6(c)及び図7(c)に示すように、第1の検出電極11に送信信号Sを供給する。この際、第3の検出電極13及び第4の検出電極14は、オープン、接地回路18に接続、又は送信信号Sが供給される。そして圧力検出部17は、受信側の検出電極である第2の検出電極12から第2の電気信号Sを読み出し、制御部20に出力する。
圧力検出部17は、検出電極間が短くなったことによって増加した静電容量Cに応じた第2の電気信号Sを制御部20に出力する。
制御部20は、第2の電気信号Sに基づく検出された静電容量Cと圧力しきい値191と比較し、圧力しきい値191以上の静電容量Cが検出された場合、押し込み操作がなされたと判定する。制御部20は、押し込み操作が検出されたことを示す圧力検出情報Sを生成して電気的に接続された電子機器に出力する。
(第2の実施の形態の効果)
本実施の形態の検出装置1は、タッチ検出と圧力検出を精度良く行うことができるので、タッチ操作と押し込み操作を受け付ける薄型のスイッチなどとして使用することができる。
以上述べた少なくとも1つの実施の形態の検出装置1によれば、誤判定を抑制することが可能となる。
上述の実施の形態に係る検出装置1は、例えば、用途に応じて、その一部が、コンピュータが実行するプログラム、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)及びFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって実現されても良い。
以上、本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…検出装置、8…ステアリング、10…保護部材、11〜14…第1の検出電極〜第4の検出電極、15…切替部、16…接触検出部、17…圧力検出部、18…接地回路、20…制御部、85…把持部、120…投影像、802…絶縁体、803…加飾部

Claims (7)

  1. ユーザが接触する被接触部材の下方に配置された第1の検出電極と、
    前記第1の検出電極の下方に配置されると共に前記第1の検出電極と絶縁され、前記第1の検出電極に投影した像が前記第1の検出電極と同じかそれ以下となる第2の検出電極と、
    前記第2の検出電極の対向する両端部に隣接して配置されると共に前記第1の検出電極及び前記第2の検出電極と絶縁され、一部が前記第1の検出電極の下方に絶縁体を介して位置し、その他の部分が前記第1の検出電極の下方より外側に位置する第3の検出電極及び第4の検出電極と、
    前記被接触部材に対してユーザが接触又は接近した際、前記第1の検出電極に生じる静電容量の変化に応じた第1の電気信号を出力する接触検出部と、
    前記被接触部材に対してユーザが圧力を付加した際、前記第2の検出電極に生じる静電容量の変化に応じた第2の電気信号を出力する圧力検出部と、
    前記第1の検出電極乃至前記第4の検出電極と前記接触検出部及び前記圧力検出部との接続を切り替える切替部と、
    前記切替部を制御してユーザが前記被接触部材に接触又は接近したか否かの検出とユーザが前記被接触部材に圧力を付加したか否かの検出とで接続を切り替え、前記接触検出部から出力された前記第1の電気信号に基づいてユーザが前記被接触部材に接触又は接近したか否かを判定し、前記圧力検出部から出力された前記第2の電気信号に基づいてユーザが前記被接触部材に圧力を付加したか否かを判定する判定部と、
    を備えた検出装置。
  2. 前記判定部は、ユーザが前記被接触部材に接触又は接近したか否かの判定を行う際、前記切替部を制御して前記第1の検出電極乃至前記第4の検出電極を前記接触検出部に接続し、
    前記接触検出部は、前記第1の検出電極と前記第2の検出電極乃至前記第4の検出電極を同電位とし、前記第1の検出電極から出力される前記第1の電気信号を前記判定部に出力する、
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記判定部は、ユーザが前記被接触部材に圧力を付加したか否かの判定を行う際、前記切替部を制御して前記第1の検出電極乃至前記第4の検出電極を前記圧力検出部に接続し、
    前記圧力検出部は、前記第1の検出電極を接地回路に接続すると共に前記第3の検出電極及び前記第4の検出電極を前記接地回路又はいずれの回路にも接続しない状態とし、前記第2の検出電極から出力される前記第2の電気信号を前記判定部に出力する、
    請求項1又は2に記載の検出装置。
  4. 前記判定部は、ユーザが前記被接触部材に圧力を付加したか否かの判定を行う際、前記切替部を制御して前記第1の検出電極乃至前記第4の検出電極を前記圧力検出部に接続し、
    前記圧力検出部は、前記第1の検出電極に送信信号を出力すると共に前記第3の検出電極及び前記第4の検出電極を、前記送信信号が入力する状態、接地回路に接続する状態、又はいずれの回路にも接続しない状態とし、前記第2の検出電極から出力される前記第2の電気信号を前記判定部に出力する、
    請求項1又は2に記載の検出装置。
  5. 前記第3の検出電極及び前記第4の検出電極は、1つの検出電極である、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の検出装置。
  6. 前記判定部は、ユーザが前記被接触部材に接触又は接近したか否かの判定、及びユーザが前記被接触部材に圧力を付加したか否かの判定を予め定められた時間間隔で交互に行う、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の検出装置。
  7. 前記第1の検出電極乃至前記第4の検出電極は、ユーザが把持する車両のステアリングの把持部に配置される、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の検出装置。
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