JP2021164983A - 刃先交換式切削工具 - Google Patents

刃先交換式切削工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2021164983A
JP2021164983A JP2020069775A JP2020069775A JP2021164983A JP 2021164983 A JP2021164983 A JP 2021164983A JP 2020069775 A JP2020069775 A JP 2020069775A JP 2020069775 A JP2020069775 A JP 2020069775A JP 2021164983 A JP2021164983 A JP 2021164983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
tool
insert
cutting edge
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020069775A
Other languages
English (en)
Inventor
孝之 熊切
Takayuki Kumakiri
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2020069775A priority Critical patent/JP2021164983A/ja
Publication of JP2021164983A publication Critical patent/JP2021164983A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)

Abstract

【課題】刃先交換式ラフィング切削工具である刃先交換式切削工具において、切刃を再研磨して切削インサートを再利用するのに専用の砥石を要することなく、正確に切刃を再研磨前の形状と一致させて加工精度を維持する。【解決手段】軸線O回りに工具回転方向Tに回転される工具本体1の第1の端部11Aに複数のインサート取付座13Aが形成されて第1の切削インサートA1、B1が着脱可能に取り付けられ、第1の切削インサートA1、B1はすくい面2と逃げ面3と切刃4を備え、逃げ面3は工具回転方向Tに向かうに従い第1の端部11Aから突出する方向に傾斜し、すくい面2には半径方向に向けて凹凸する波状部9が形成されて工具回転方向Tから見て波形に形成され、この波形は周方向に異なる位置に取り付けられた第1の切削インサートA1、B1同士で位相がずらされている。【選択図】図10

Description

本発明は、軸線回りに工具回転方向に回転される工具本体の軸線方向における端部に形成された複数のインサート取付座に切削インサートが着脱可能に取り付けられ、工具本体が上記軸線方向に送り出されることにより上記切削インサートによって切削加工を行う刃先交換式切削工具に関するものである。
このような刃先交換式切削工具として、例えば特許文献1には、軸線を中心として工具回転方向に向けて回転される工具本体を有し、この工具本体の軸線方向を向く端面に形成された取付座に、円弧状の切刃を備えたインサートが、この切刃がなす円弧を軸線上に中心を有する球面上に位置するようにして着脱可能に装着されており、工具本体には、切刃の工具本体径方向位置を調整する第1調整機構と、工具回転方向前方側から見て工具本体径方向と交差する他の方向における切刃の位置を調整する第2調整機構とが設けられたものが記載されている。
また、特許文献2にも、外形が多角形平板状をなして、2つの多角形面とこれら多角形面に交差する側面とを有しており、一の多角形面がすくい面とされ、この一の多角形面には、該多角形面の外周側に向けて凸曲されるとともにすくい面に対向する側から見て互いに対称に配置された一対の円弧稜線部が形成され、該円弧稜線部に円弧状切刃が設けられた球面カッタ用インサートが装着されて、ワークに設けられた空洞部に球面状の座繰り部を形成する球面カッタである刃先交換式切削工具であって、軸線を中心として回転される工具本体を有し、この工具本体に、軸線方向を向く両端面にそれぞれ取付座が形成され、この取付座には、円弧状切刃を位置決めするための当接面が形成されたものが記載されている。
これら特許文献1、2に記載された刃先交換式切削工具は、工具本体が軸線回りに工具回転方向に回転させられつつ、軸線方向に沿って送り出されることにより、工具本体の軸線方向を向く端面に形成された取付座に取り付けられた切削インサートにより切削加工を行う、いわゆるプランジ加工用の刃先交換式切削工具である。
特開2008−000829号公報 特開2008−006567号公報
ところで、このような刃先交換式切削工具では、特に荒加工に使用されるものとして、切削インサートの切刃が工具回転方向から見て波形に形成されて、工具本体の周方向に隣接する切削インサート同士で、軸線回りの回転軌跡における波形の位相がずらされた刃先交換式のラフィング切削工具が知られている。
通常、このような刃先交換式ラフィング切削工具においては、切削インサートの逃げ面に、工具本体の軸線に対する半径方向に向けて工具本体の軸線方向に凹凸する波状部が工具回転方向に延びるように形成されることにより、すくい面との交差稜線部に形成される切刃が工具回転方向から見て波形となるようにされている。
しかしながら、そのような刃先交換式ラフィング切削工具では、切刃を再研磨して切削インサートを再利用しようとすると、逃げ面に形成された波状部をすくい面の内側に追い込むように再研磨を行わなければならない。このため、再研磨に使用する砥石を、逃げ面の波状部に合わせた形状のものとしなければならず、切削インサートごとに専用の砥石が必要となるとともに、切刃を再研磨前の形状と正確に一致させることが困難となって荒加工とはいえ加工精度が損なわれるおそれがある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、このような切削インサートの切刃が工具回転方向から見て波形に形成された刃先交換式ラフィング切削工具である刃先交換式切削工具において、切刃を再研磨して切削インサートを再利用するのに専用の砥石を要することなく、正確に切刃を再研磨前の形状と一致させて加工精度を維持することが可能な刃先交換式切削工具を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに工具回転方向に回転させられる工具本体の上記軸線方向における第1の端部に複数の第1のインサート取付座が周方向に間隔をあけて形成されていて、これらの第1のインサート取付座に第1の切削インサートがそれぞれ着脱可能に取り付けられており、上記工具本体が上記軸線方向に送り出されることにより上記第1の切削インサートによって切削加工を行う刃先交換式切削工具であって、上記第1の切削インサートは、上記工具回転方向に向けられるすくい面と、上記第1の端部から上記軸線方向に突出する方向に向けられる逃げ面と、これらすくい面と逃げ面との交差稜線部に形成される切刃とを備えて、上記逃げ面は上記工具回転方向に向かうに従い上記第1の端部から突出する方向に向かうように傾斜しており、上記第1の切削インサートの上記すくい面に、上記軸線に対する半径方向に向けて上記工具回転方向と上記工具回転方向とは反対側とに凹凸する波状部が、上記第1の切削インサートの上記逃げ面と交差して上記第1の端部とは反対の上記工具本体の第2の端部側に延びるように形成されることにより、上記第1の切削インサートにおいて上記切刃は上記工具回転方向から見て波形に形成されていて、上記第1の切削インサートの上記切刃がなす波形は、上記工具本体の周方向に異なる位置に形成された上記第1のインサート取付座に取り付けられた上記第1の切削インサート同士で、上記軸線回りの回転軌跡における位相がずらされていることを特徴とする。
このように構成された刃先交換式切削工具においては、逃げ面に波状部を形成するのではなく、すくい面に、軸線に対する半径方向に向けて工具回転方向と工具回転方向とは反対側とに凹凸する波状部を、第1の端部とは反対の工具本体の第2の端部側に延びるように形成しており、逃げ面が工具回転方向に向かうに従い第1の端部から突出する方向に向かうように傾斜して、第1の切削インサートがポジティブタイプの切削インサートとされることにより、切刃が工具回転方向から見て波形に形成されている。
このため、切刃を再研磨して第1の切削インサートを再利用するには、逃げ面を、その傾斜のまま軸線方向に平行に追い込むように研磨すればよく、波状部の形状に合わせた専用の砥石が必要となることがない。また、こうして逃げ面を研磨することにより、予めすくい面に形成された波状部の形状に合わせて切刃を波形に形成することができるので、切刃を正確に再研磨前の形状と一致させることができ、加工精度を維持することが可能となる。
また、これらの第1の切削インサートの上記切刃がなす波形は、上記工具本体の周方向に異なる位置に形成された上記第1のインサート取付座に取り付けられた上記第1の切削インサート同士で、上記軸線回りの回転軌跡における位相がずらされているので、周方向に隣接する上記第1の切削インサート同士で波形が重なり合うことがなく、切屑を分断しつつ生成して切削抵抗を低減しながら連続した加工面を荒加工することが可能となる。
ここで、上記第1の切削インサートの上記切刃を、上記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有して上記第1の端部側に凸となる第1の凸球面に沿うように配設することにより、特許文献1、2に記載された刃先交換式切削工具と同じように、ワークに設けられた空洞部に球面状の座繰り部を形成することができる。
また、上記工具本体に、上記第1の切削インサートの上記軸線方向の位置を調整する位置調整機構を備えることにより、上述のように逃げ面を研磨して切刃を再研磨した際に、切刃の軸線方向の位置が再研磨前の位置から後退しても、この位置調整機構によって第1の切削インサートの軸線方向の位置を前進させることにより、切刃を再研磨前の位置に容易に戻すことができる。
また、特にこのような位置調整機構を備えた場合には、上記第1の切削インサートの上記すくい面に、上記軸線方向に延びる溝部を形成し、上記第1の切削インサートを、上記工具本体にねじ込まれて上記溝部の底面に当接するクランプネジによって上記第1のインサート取付座に着脱可能に取り付けることにより、位置調整機構によって第1の切削インサートの軸線方向の位置を調整した場合でも、軸線方向に延びる上記溝部の底面に常にクランプネジを当接させて第1の切削インサートを確実に取り付けることが可能となる。
一方、上記構成の刃先交換式切削工具は、上記工具本体に、上記軸線方向における上記第2の端部にも複数の第2のインサート取付座が周方向に間隔をあけて形成されていて、これらの第2のインサート取付座に第2の切削インサートがそれぞれ着脱可能に取り付けられており、上記工具本体が上記軸線方向に送り出されることにより上記第2の切削インサートによっても切削加工を行う刃先交換式切削工具であってもよい。
そして、このような場合において、上記第2の切削インサートは、上記工具回転方向に向けられるすくい面と、上記第2の端部から上記軸線方向に突出する方向に向けられる逃げ面と、これらすくい面と逃げ面との交差稜線部に形成される切刃とを備えて、上記逃げ面は上記工具回転方向に向かうに従い上記第2の端部から突出する方向に向かうように傾斜しており、上記第2の切削インサートの上記すくい面に、上記軸線に対する半径方向に向けて上記工具回転方向と上記工具回転方向とは反対側とに凹凸する波状部が、上記第2の切削インサートの上記逃げ面と交差して上記第1の端部側に延びるように形成されることにより、上記第2の切削インサートにおいて上記切刃は上記工具回転方向から見て波形に形成されていて、上記第2の切削インサートの上記切刃がなす波形は、上記工具本体の周方向に異なる位置に形成された上記第2のインサート取付座に取り付けられた上記第2の切削インサート同士で、上記軸線回りの回転軌跡における位相がずらされていることが望ましい。
すなわち、このように第2の切削インサートを形成することにより、第1の切削インサートと同様に、切刃を再研磨して第2の切削インサートを再利用する際に、波状部の形状に合わせた専用の砥石が必要となることがなく、切刃を正確に再研磨前の形状と一致させることができて、加工精度を維持することが可能となる。
また、特に上述のように、上記第1の切削インサートの上記切刃が、上記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有して上記第1の端部側に凸となる第1の凸球面に沿うように配設されている場合に、こうして第2の切削インサートによっても切削加工を行う場合には、この第2の切削インサートの上記切刃も、上記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有して上記第2の端部側に凸となる上記第1の凸球面と等しい半径の第2の凸球面に沿うように配設することにより、工具本体を軸線方向に往復するように送りを与えることによって、ワークに設けられた空洞部の軸線方向を向く内面の両端部に、これら第1、第2の切削インサートによって球面状の座繰り部を形成することが可能となる。
なお、この場合には、第1の切削インサートと同様に、上記工具本体には、上記第2の切削インサートの上記軸線方向の位置を調整する位置調整機構が備えられていてもよく、また上記第2の切削インサートの上記すくい面には、上記軸線方向に延びる溝部を形成して、上記第2の切削インサートも、上記工具本体にねじ込まれて上記溝部の底面に当接するクランプネジによって上記第2のインサート取付座に着脱可能に取り付けられていてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、切削インサートの切刃が工具回転方向から見て波形に形成された刃先交換式ラフィング切削工具である刃先交換式切削工具において、切刃を再研磨して切削インサートを再利用するのに波形に合わせた形状の専用の砥石を要することがなく、正確に切刃を再研磨前の形状と一致させて加工精度を維持することが可能となる。
本発明の刃先交換式切削工具の一実施形態に取り付けられる第1の切削インサートのうち一方の切削インサートをすくい面に対向する方向から見た平面図である。 図1に示す一方の切削インサートを逃げ面に対向する方向から見た正面図である。 図1における矢線Y方向視の側面図である。 図1におけるZZ断面図である。 本発明の刃先交換式切削工具の一実施形態に取り付けられる第1の切削インサートのうち他方の切削インサートをすくい面に対向する方向から見た平面図である。 図5に示す他方の切削インサートを逃げ面に対向する方向から見た正面図である。 図5における矢線Y方向視の側面図である。 図5におけるZZ断面図である。 本発明の刃先交換式切削工具の一実施形態を示す斜視図である。 図9に示す実施形態を軸線方向に第1の端部側から見た正面図である。 図10における矢線X方向視の平面図である。 図10における矢線Y方向視の側面図である。 図10におけるZZ断面図である。 図12におけるZZ断面図である。 図9〜図14に示す実施形態により、ワークに設けられた空洞部に球面状の座繰り部を形成する場合を軸線方向から見た一部破断正面図である。
図1〜図4は、本発明の刃先交換式切削工具の一実施形態に取り付けられる第1の切削インサートのうちの一方の切削インサートA1を示すものであり、図5〜図8は、この実施形態に取り付けられる第1の切削インサートのうちの他方の切削インサートB1を示すものである。
また、図9〜図14は、この第1の切削インサートA1、B1と第2の切削インサートA2、B2と、仕上げ用の第1、第2の切削インサートC1、C2とが取り付けられた本発明の刃先交換式切削工具の一実施形態を示すものであり、図15は、この一実施形態の刃先交換式切削工具を軸線O回りに工具回転方向Tに回転しつつ軸線O方向に送り出すことにより、ワークに設けられた空洞部に球面状の座繰り部を形成する場合を示すものである。
本実施形態の刃先交換式切削工具に取り付けられる第1、第2の切削インサートA1、B1、A2、B2と仕上げ用の第1、第2の切削インサートC1、C2は、超硬合金等の硬質材料により形成された図1〜図8に示すような四角形の板状のインサート本体1を備えている。第1、第2の切削インサートの一方の切削インサートA1、A2と他方の切削インサートB1、B2と仕上げ用の第1、第2の切削インサートC1、C2のインサート本体1は、外形寸法が略同形同大とされている。
ここで、このインサート本体1の四角形面は、長方形または正方形の1つの辺(図1および図5における左側の辺)を、この1つの辺に交差する2つの辺のうち一方の辺(図1および図5における下側の辺)から他方の辺(図1および図5における上側の辺)に向かうに従い、これら2つの辺の長手方向に突出するように略1/4凸円弧状に切り欠いた概略台形状に形成されている。
上記第1、第2の切削インサートA1、B1、A2、B2および仕上げ用の第1、第2の切削インサートC1、C2においては、このインサート本体1の上記四角形面のうち、図8〜図11に示すように工具回転方向Tに向けられる四角形面がすくい面2とされるとともに、このすくい面2と上記凸円弧状に切り欠かれた1つの辺を介して交差する側面が逃げ面3とされ、これらすくい面2と逃げ面3とが交差する交差稜線部である上記凸円弧状に切り欠かれた上記1つの辺に切刃4が形成される。なお、すくい面2は、後述する波状部と溝部を除いて平面状に形成されている。
従って、逃げ面3は、図1および図5に示すように切刃4に沿った凸円筒面状とされるとともに、図3および図7に示すように、すくい面2に近づくに従い一定の傾斜角で漸次突出するように傾斜して形成されている。これにより、これら第1、第2の切削インサートA1、B1、A2、B2および仕上げ用の第1、第2の切削インサートC1、C2はポジティブタイプの切削インサートとされている。
また、インサート本体1の逃げ面3とは反対側の側面5と、切刃4が円弧状に突出する方向側に位置する側面6とは、互いに垂直な方向に延びるとともに、すくい面2に直交する平面状とされている。これに対して、上記側面6とは反対の切刃4が円弧状に凹む方向側に位置する側面7は、図2、図4および図6、図8に示すように、逃げ面3と同様にすくい面2に近づくに従い一定の傾斜角で漸次突出するように形成されている。
さらに、すくい面2とは反対側のインサート本体1の底面8はすくい面2に平行な平面状とされている。さらにまた、この底面8と側面5、6との交差稜線部、側面5、6同士の交差稜線部、および側面5、7同士の交差稜線部にはチャンファー状の面取りが施されている。
そして、第1、第2の切削インサートA1、B1、A2、B2においては、すくい面2に、上記切刃4が延びる方向に向けて、すくい面2から凹む方向とすくい面2に向けて凸となる方向とに凹凸する波状部9が、逃げ面3と交差して逃げ面3から離れる方向に延びるように形成されている。従って、切刃4は、この波状部9の表面と逃げ面3との交差稜線部に形成される。
ここで、逃げ面3は、上述のようにすくい面2に近づくに従い一定の傾斜角で漸次突出するように傾斜して形成されているので、この逃げ面3と波状部9との交差稜線部に形成される切刃4は、すくい面2に対向する方向から見て図1および図5に示すように、凸となる部分が凹となる部分に対して上記2つの辺の長手方向に突出する波形に形成されることになる。
なお、本実施形態における波状部9は、逃げ面3に対向する方向から見て図2および図6に示すように、第1の切削インサートにおいて一方の切削インサートA1と他方の切削インサートB1とで、同形同大の複数の二等辺三角形状の山型を底辺が一直線状に延びるように並べた鋸歯状の波形の上記山型の頂部9aと隣接する山型の間の谷部9bとが凹凸円弧等の曲線によって丸められた形状とされている。また、こうして丸められた山型の頂部9aは、図2および図6に示すようにすくい面2の平面状の部分の延長面上に延びている。
従って、この波状部9の波のピッチは一定とされるとともに、第1の切削インサートにおける一方の切削インサートA1と他方の切削インサートB1同士でも等しいピッチとされている。ただし、一方の切削インサートA1の波状部9には3つの谷部9bが形成されているのに対し、他方の切削インサートB1の波状部9には4つの谷部9bが形成されており、これらの谷部9bの側面5側の端部の位置は、図1および図5に示すように側面7側の谷部9bほど側面5側に位置するように段差が与えられている。
さらに、第1の切削インサートの一方の切削インサートA1における上記側面6から波状部9の最も側面6側の上記谷部9bの谷底までの間隔は、第1の切削インサートの他方の切削インサートB1における上記側面6から波状部9の最も側面6側の上記頂部9aまでの間隔と等しくされている。
従って、これら一方の切削インサートA1と他方の切削インサートB1とを、互いの側面6が1つの平面上に位置するように重ね合わせたときには、一方の切削インサートA1の頂部9aと他方の切削インサートB1の谷部9bとが互いに重なり合い、また一方の切削インサートA1と谷部9bと他方の切削インサートB1の頂部9aとが互いに重なり合うように、波状部9の位相がずらされる。
さらにまた、すくい面2には、これらの波状部9よりも側面5側に、溝部10が形成されている。この溝部10は、すくい面2に対向する方向から見て図1および図5に示すように側面6、7が延びる方向に延びるD字状に形成されており、図4および図8に示すように側面6側から側面7側に向かうに従いすくい面2から一定の傾斜で漸次凹む底面10aと、この底面10aに垂直に底面10aから立ち上がってすくい面2に達する壁面10bとを備えている。
壁面10bは、側面7側の逃げ面3側と側面5側の部分とが1/4凹円筒面状に形成されており、これによって溝部10は上述のようにすくい面2に対向する方向から見てD字状に形成されている。なお、これらの1/4凹円筒面状部分の間の部分と、底面10aとすくい面2との交差稜線部との間の溝部10の幅は一定である。
さらに、第2の切削インサートの一方の切削インサートA2におけるインサート本体1は、第1の切削インサートの一方の切削インサートA1におけるインサート本体1をすくい面2と底面8に関して表裏反転対称とした形状に形成されている。同じく、第2の切削インサートの他方の切削インサートB2におけるインサート本体1は、第1の切削インサートの他方の切削インサートB1におけるインサート本体1をすくい面2と底面8に関して表裏反転対称とした形状に形成されている。
さらにまた、仕上げ用の第1の切削インサートC1のインサート本体1は、波状部9が形成されていないこと以外は第1の切削インサートA1、B1のインサート本体1と同様の構成とされている。同じく、仕上げ用の第2の切削インサートC2のインサート本体1は、波状部9が形成されていないこと以外は第2の切削インサートA2、B2のインサート本体1と同様の構成とされている。従って、これら仕上げ用の第1、第2の切削インサートC1、C2の切刃4は、波形ではなく略1/4凸円弧状に形成される。
このような第1、第2の切削インサートが着脱可能に取り付けられる本発明の刃先交換式切削工具の一実施形態における工具本体11は、鋼材等の金属材料により軸線Oを中心とする概略多段の円筒状に形成されている。工具本体11の両端部11A、11Bは、軸線Oを中心とする円盤状に形成されており、これら両端部11A、11Bの軸線O方向外側を向く端面は、第1、第2の切削インサートのインサート本体1における切刃4がなす凸円弧と等しい半径で軸線O上に中心を有する凸球面状に形成されている。
また、この工具本体11の両端部11A、11Bの上記端面よりも軸線O方向の内側の部分は軸線Oを中心とする円板状に形成されるとともに、これらの両端部11A、11Bの間の工具本体11の中央部11Cは両端部11A、11Bの円板状の部分よりも小径の円筒状に形成されている。ただし、この中央部11Cには軸線Oを中心とする円の接線方向に延びる面取り状の切欠部11Dが形成されている。
さらに、工具本体11の内周部には、両端部に軸線O方向の内側に向かうに従い漸次縮径するテーパー面11aが形成されるとともに、中央部には互いに平行かつ軸線Oにも平行に延びるキー面11bが形成されている。また、本実施形態の工具本体11は、上記中央部11Cの軸線O方向の中心を通る軸線Oに垂直な平面に関して面対称形状に形成されている。
本実施形態の工具本体11においては、上記両端部11A、11Bのうち第1の端部11Aに、図1〜図4に示した第1の切削インサートの一方の切削インサートA1と図5〜図8に示した他方の切削インサートB1と、さらに仕上げ用の第1の切削インサートC1とが取り付けられる。また、第2の端部11Bには、上述した第2の切削インサートの一方の切削インサートA2と他方の切削インサートB2と、さらに仕上げ用の第2の切削インサートC2とが取り付けられる。
工具本体11の両端部11A、11Bには、上記端面を軸線Oに対する径方向外周側と工具回転方向Tとは反対側に向かうに従い反対の端部11B、11A側に向かう平面によって切り欠くようにして複数のチップポケット12が周方向に間隔をあけて形成されており、これらのチップポケット12の工具回転方向Tとは反対側の縁部に、上記両端部11A、11Bの端面と外周面とに開口して軸線O方向と軸線Oに対する半径方向とに延びるスリット状の第1、第2のインサート取付座13A、13Bが形成されている。本実施形態では、両端部11A、11Bに4つずつのチップポケット12と第1、第2のインサート取付座13A、13Bとが周方向に等間隔に形成されている。
第1、第2のインサート取付座13A、13Bは、工具回転方向Tとは反対側を向く壁面13aが図11および図12に示すように軸線Oに沿った平面上に位置するとともに、工具回転方向Tを向く壁面13bは上記壁面13aとの間隔が、インサート本体1のすくい面2と底面8とが摺接して挿入可能な大きさとされている。
また、これらの壁面13a、13bの間に位置する第1、第2のインサート取付座13A、13Bの軸線O方向を向く底面13cには、工具本体11の両端部11A、11Bと中央部11Cとの段差部から形成されたネジ孔13dが開口しており、このネジ孔13dには、本実施形態におけるインサート本体1の軸線O方向の位置を調整する位置調整機構としての調整ネジ14がねじ込まれている。
さらに、第1、第2のインサート取付座13A、13Bの工具回転方向Tとは反対側を向く壁面13aには、工具本体11の両端部11A、11Bの外周面から工具回転方向Tとは反対側に向かうに従い工具本体11の内周側に向かうように僅かに傾斜したネジ孔13eが形成されており、このネジ孔13eにはクランプネジ15がねじ込まれて、インサート本体1の溝部10の底面10aに垂直に当接可能とされている。
このような工具本体11の第1の端部11Aに形成された第1のインサート取付座13Aに、上記第1の切削インサートの一方の切削インサートA1と他方の切削インサートB1および仕上げ用の第1の切削インサートC1は、工具回転方向Tに向けて図10に示すように一方の切削インサートA1、仕上げ用の切削インサートC1、他方の切削インサートB1、および仕上げ用の切削インサートC1の順に取り付けられる。
また、図示は略するが、第2の端部11Bに形成された第2のインサート取付座13Bにも、上記第2の切削インサートの一方の切削インサートA2と他方の切削インサートB2および仕上げ用の第2の切削インサートC2が、工具回転方向Tに向けて一方の切削インサートA2、仕上げ用の切削インサートC2、他方の切削インサートB2、および仕上げ用の切削インサートC2の順に取り付けられる。
このとき、インサート本体1は、すくい面2を工具回転方向Tに向けるとともに、上記側面6と底面8を第1、第2のインサート取付座13A、13Bの軸線Oに対する外周側を向く底面13fと工具回転方向Tを向く壁面13bとにそれぞれ摺接させて挿入され、ネジ孔13eにねじ込まれたクランプネジ15が溝部10の底面10aに当接させられて側面6と底面8側に押し付けられることにより固定される。
さらに、インサート本体1の軸線O方向の位置は、ネジ孔13dにねじ込まれた調整ネジ14のねじ込み量を調整することにより、この調整ネジ14にインサート本体1の側面5が当接することによって調整される。このインサート本体1の軸線O方向の位置は、両端部11A、11Bにおいて、それぞれ第1、第2の切削インサートの一方の切削インサートA1、B1と他方の切削インサートA2、B2のすくい面2に対向する方向から見て波形をなす切刃4の上記頂部9aの突端が、軸線O回りの回転軌跡において仕上げ用の切削インサートC1、C2の円弧状の切刃4上に位置するように調整される。
このように構成された本実施形態の刃先交換式切削工具は、図示されない工作機械のアームに上記中央部11Cが把持されて図15に示すデファレンシャルギアケースのようなワークWに設けられた空洞部Hに収容され、工具本体11の内周部の上記テーパー面11aに密着するテーパー部と上記キー面11bに嵌合するキー部とが形成されたやはり図示されない2つの回転軸が軸線O方向の両側から工具本体11の内周部に挿入されることにより支持される。
そして、この回転軸を回転させて工具本体11を工具回転方向Tに回転させつつ軸線O方向に送り出すことにより、この空洞部Hの内面に凹球面状の座繰り部Sを形成する。本実施形態においては、工具本体11の両端部11A、11Bに第1、第2の切削インサートA1、B1、A2、B2と仕上げ用の切削インサートC1、C2とが取り付けられているので、軸線O方向の両端部11A、11Bにおいて空洞部Hの両端部に座繰り部Sを形成することができる。
このように構成された刃先交換式切削工具では、第1、第2の切削インサートA1、B1、A2、B2のインサート本体1のすくい面2に、切刃4が延びる方向に向けて、すくい面2から凹む方向とすくい面2に向けて凸となる方向とに凹凸する波状部9が形成されており、この波状部9は刃先交換式切削工具においては、軸線Oに対する半径方向に向けて工具回転方向Tと工具回転方向Tとは反対側とに凹凸することになる。
このため、切刃4に摩耗が生じたときにインサート本体1を再研磨して再利用する場合には、すくい面2に近づくに従い一定の傾斜角で漸次突出するように傾斜して形成された逃げ面3を、その傾斜のまま側面6、7が延びる方向すなわち軸線O方向に平行に追い込むように研磨すればよい。従って、波状部9の形状に合わせた専用の砥石が必要となるようなことがなく、効率的である。
また、こうして逃げ面3を研磨することにより、予めすくい面2に形成された波状部9の形状に合わせて切刃4を波形に形成することができるので、切刃4を正確に再研磨前の形状と一致させることが可能となる。このため、再研磨の前後で加工精度を容易に維持することができる。
さらに、工具本体11の周方向に異なる位置に形成された第1のインサート取付座13Aに取り付けられた第1の切削インサートの一方の切削インサートA1と他方の切削インサートB1、および工具本体11の周方向に異なる位置に形成された第2のインサート取付座13Bに取り付けられた第2の切削インサートの一方の切削インサートA2と他方の切削インサートB2とは、切刃4がなす波形の位相が重なり合うことなくずらされているので、切屑を確実に分断しつつ生成して切削抵抗を低減しながら連続した加工面を荒加工することが可能となる。
特に、本実施形態では、工具本体11の周方向において第1の切削インサートの一方の切削インサートA1と他方の切削インサートB1、および第2の切削インサートの一方の切削インサートA2と他方の切削インサートB2との間に、切刃4が1/4凸円弧状のままとされた仕上げ用の第1、第2の切削インサートC1、C2が配設されており、第1、第2の切削インサートの波形の切刃4によって荒加工された加工面を、工具本体11の軸線O方向への送りに伴い、仕上げ用の第1、第2の切削インサートC1、C2の切刃4によって仕上げ加工することができる。
このため、本実施形態によれば、1度の切削加工によって平滑な座繰り部Sを形成することができ、効率的である。ただし、このような仕上げ用の第1、第2の切削インサートC1、C2を配設せずに、第1の切削インサートの一方の切削インサートA1と他方の切削インサートB1、および第2の切削インサートの一方の切削インサートA2と他方の切削インサートB2とを周方向に交互に配設して、仕上げ加工は別の工程で行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1、第2の切削インサートA1、B1、A2、B2と仕上げ用の切削インサートC1、C2の切刃4がなす波形が、上記軸線O回りの回転軌跡において軸線O上に中心を有する凸球面に沿うように配設されており、これにより特許文献1、2に記載された刃先交換式切削工具と同じように、ワークWに設けられた空洞部Hに球面状の座繰り部Sを形成することができる。
さらに、本実施形態では、工具本体11に、第1、第2の切削インサートA1、B1、A2、B2と仕上げ用の切削インサートC1、C2の軸線O方向の位置を調整する位置調整機構として調整ネジ14が備えられており、上述のように逃げ面3を研磨して切刃4を再研磨した際に、切刃4の軸線O方向の位置が再研磨前の位置から後退しても、この位置調整機構によってインサート本体1の軸線O方向の位置を前進させることにより、切刃4を再研磨前の位置に容易に戻すことができる。
また、特にこのような位置調整機構を備えた場合において、本実施形態では、第1、第2の切削インサートA1、B1、A2、B2と仕上げ用の切削インサートC1、C2のインサート本体1のすくい面2に、側面6、7が延びる方向すなわち軸線O方向に延びる溝部10が形成されており、これら第1、第2の切削インサートA1、B1、A2、B2および仕上げ用の切削インサートC1、C2は、工具本体11にねじ込まれて溝部10の底面10aに当接するクランプネジ15によって第1、第2のインサート取付座13A、13Bに着脱可能に取り付けている。
このため、位置調整機構によって第1、第2の切削インサートA1、B1、A2、B2や仕上げ用の切削インサートC1、C2の軸線O方向の位置を調整した場合でも、軸線O方向に延びる溝部10の底面10aに常にクランプネジ15を当接させることができ、インサート本体1を確実に取り付けることが可能となる。
一方、本実施形態では、工具本体11に、上記軸線O方向における上記第2の端部11Bにも複数の第2のインサート取付座13Bが周方向に間隔をあけて形成されていて、これらの第2のインサート取付座13Bに第2の切削インサートA2、B2がそれぞれ着脱可能に取り付けられており、上述のように工具本体11が上記軸線O方向に第2の端部11B側に送り出されることにより第2の切削インサートA2、B2によっても切削加工を行うことができる。
そして、このような場合においても、本実施形態においては、上記第2の切削インサートA2、B2が、すくい面2に波状部9が形成されるとともに、逃げ面3が工具回転方向Tに向かうに従い第2の端部11Bから突出する方向に向かうように傾斜しているので、第1の切削インサートと同様に切刃4を再研磨する際には逃げ面3を研磨すればよく、波状部9の形状に合わせた専用の砥石が必要となることがなくなるとともに、切刃4を正確に再研磨前の形状と一致させることができて、加工精度を維持することが可能となる。
ただし、本実施形態では、このように工具本体11の第2の端部11Bにも第2の切削インサートA2、B2が取り付けられていて、工具本体11を軸線O方向に第2の端部11B側に送り出すことにより第2の切削インサートA2、B2によっても切削加工を行うことが可能とされているが、工具本体11を軸線O方向に第1の端部11A側に送り出すだけで切削加工を行う刃先交換式切削工具に本発明を適用することも可能であり、この場合には、工具本体11の第2の端部11Bは、工作機械の主軸に把持されるシャンク部であってもよい。
また、本実施形態では、第1、第2の切削インサートA1、B1、A2、B2と仕上げ用の切削インサートC1、C2の切刃4が、軸線O回りの回転軌跡が軸線O上に中心を有して第1、第2の端部11A、11B側に凸となる凸球面に沿うように配設されて、ワークWに設けられた空洞部Hに球面状の座繰り部Sを形成する球面カッタに本発明を適用した場合について説明したが、工具本体11が軸線O方向に送り出されることによって切削加工を行う、いわゆるプランジ加工用の刃先交換式切削工具であれば、切刃4の形状が限定されることはない。
1 インサート本体
2 すくい面
3 逃げ面
4 切刃
9 波状部
10 溝部
10a 溝部10の底面
11 工具本体
11A 工具本体11の第1の端部
11B 工具本体11の第2の端部
13A 第1のインサート取付座
13B 第2のインサート取付座
14 調整ネジ(位置調整機構)
15 クランプネジ
A1 第1の切削インサートの一方の切削インサート
B1 第1の切削インサートの他方の切削インサート
A2 第2の切削インサートの一方の切削インサート
B2 第2の切削インサートの他方の切削インサート
C1 仕上げ用の第1の切削インサート
C2 仕上げ用の第2の切削インサート
O 工具本体11の軸線
T 工具回転方向
W ワーク
H 空洞部
S 座繰り部

Claims (8)

  1. 軸線回りに工具回転方向に回転させられる工具本体の上記軸線方向における第1の端部に複数の第1のインサート取付座が周方向に間隔をあけて形成されていて、これらの第1のインサート取付座に第1の切削インサートがそれぞれ着脱可能に取り付けられており、上記工具本体が上記軸線方向に送り出されることにより上記第1の切削インサートによって切削加工を行う刃先交換式切削工具であって、
    上記第1の切削インサートは、上記工具回転方向に向けられるすくい面と、上記第1の端部から上記軸線方向に突出する方向に向けられる逃げ面と、これらすくい面と逃げ面との交差稜線部に形成される切刃とを備えて、上記逃げ面は上記工具回転方向に向かうに従い上記第1の端部から突出する方向に向かうように傾斜しており、
    上記第1の切削インサートの上記すくい面に、上記軸線に対する半径方向に向けて上記工具回転方向と上記工具回転方向とは反対側とに凹凸する波状部が、上記第1の切削インサートの上記逃げ面と交差して上記第1の端部とは反対の上記工具本体の第2の端部側に延びるように形成されることにより、上記第1の切削インサートにおいて上記切刃は上記工具回転方向から見て波形に形成されていて、
    上記第1の切削インサートの上記切刃がなす波形は、上記工具本体の周方向に異なる位置に形成された上記第1のインサート取付座に取り付けられた上記第1の切削インサート同士で、上記軸線回りの回転軌跡における位相がずらされていることを特徴とする刃先交換式切削工具。
  2. 上記第1の切削インサートの上記切刃は、上記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有して上記第1の端部側に凸となる第1の凸球面に沿うように配設されていることを特徴とする請求項1に記載の刃先交換式切削工具。
  3. 上記工具本体には、上記第1の切削インサートの上記軸線方向の位置を調整する位置調整機構が備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の刃先交換式切削工具。
  4. 上記第1の切削インサートの上記すくい面には、上記軸線方向に延びる溝部が形成されており、上記第1の切削インサートは、上記工具本体にねじ込まれて上記溝部の底面に当接するクランプネジによって上記第1のインサート取付座に着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の刃先交換式切削工具。
  5. 上記工具本体には、上記軸線方向における上記第2の端部にも複数の第2のインサート取付座が周方向に間隔をあけて形成されていて、これらの第2のインサート取付座に第2の切削インサートがそれぞれ着脱可能に取り付けられており、上記工具本体が上記軸線方向に送り出されることにより上記第2の切削インサートによっても切削加工を行う刃先交換式切削工具であって、
    上記第2の切削インサートは、上記工具回転方向に向けられるすくい面と、上記第2の端部から上記軸線方向に突出する方向に向けられる逃げ面と、これらすくい面と逃げ面との交差稜線部に形成される切刃とを備え、上記逃げ面は上記工具回転方向に向かうに従い上記第2の端部から突出する方向に向かうように傾斜しており、
    上記第2の切削インサートの上記すくい面に、上記軸線に対する半径方向に向けて上記工具回転方向と上記工具回転方向とは反対側とに凹凸する波状部が、上記第2の切削インサートの上記逃げ面と交差して上記第1の端部側に延びるように形成されることにより、上記第2の切削インサートにおいて上記切刃は上記工具回転方向から見て波形に形成されていて、
    上記第2の切削インサートの上記切刃がなす波形は、上記工具本体の周方向に異なる位置に形成された上記第2のインサート取付座に取り付けられた上記第2の切削インサート同士で、上記軸線回りの回転軌跡における位相がずらされていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の刃先交換式切削工具。
  6. 上記第1の切削インサートの上記切刃は、上記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有して上記第1の端部側に凸となる第1の凸球面に沿うように配設されているとともに、上記第2の切削インサートの上記切刃も、上記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有して上記第2の端部側に凸となる上記第1の凸球面と等しい半径の第2の凸球面に沿うように配設されていることを特徴とする請求項5に記載の刃先交換式切削工具。
  7. 上記工具本体には、上記第2の切削インサートの上記軸線方向の位置を調整する位置調整機構が備えられていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の刃先交換式切削工具。
  8. 上記第2の切削インサートの上記すくい面には、上記軸線方向に延びる溝部が形成されており、上記第2の切削インサートは、上記工具本体にねじ込まれて上記溝部の底面に当接するクランプネジによって上記第2のインサート取付座に着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項5から請求項7のうちいずれか一項に記載の刃先交換式切削工具。
JP2020069775A 2020-04-08 2020-04-08 刃先交換式切削工具 Pending JP2021164983A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020069775A JP2021164983A (ja) 2020-04-08 2020-04-08 刃先交換式切削工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020069775A JP2021164983A (ja) 2020-04-08 2020-04-08 刃先交換式切削工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021164983A true JP2021164983A (ja) 2021-10-14

Family

ID=78021504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020069775A Pending JP2021164983A (ja) 2020-04-08 2020-04-08 刃先交換式切削工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021164983A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2370349C2 (ru) Режущая пластина для торцевого фрезерования и фрезерный инструмент
KR100639802B1 (ko) 엔드밀용 인덱서블 인서트 및 이를 이용한 밀링공구
EP0008159B1 (en) Cutting tool and insert for same
US4618296A (en) Cutting tool and insert therefor
JP5475808B2 (ja) 切削加工用の回転工具及び切削インサート
TWI513528B (zh) 嵌入式刀具
KR20130057406A (ko) 절삭 인서트 및 밀링 공구
JPH0620657B2 (ja) 正面フライスカツタ
JP6817717B2 (ja) フライスカッタ、切削インサート及びフライス加工方法
JPH08206908A (ja) プランジフライス盤及びインサート
JP5556957B2 (ja) 切削インサートおよび切削工具
JPH01274915A (ja) 粗仕上げ及び仕上げ用の割出し自在インサート
JPH06297208A (ja) 改良型の切削工具及びそのための切削用インサート
KR20190034266A (ko) 절삭 인서트 및 날끝 교환식 회전 절삭 공구
US20080118313A1 (en) Milling insert and a milling insert tool for chip removing machining
JPH02501462A (ja) 複刃フライス
US6217262B1 (en) Edge milling cutter with cutter inserts
JP2002301603A (ja) スローアウェイ切削チップ、切削チップホルダ及びスローアウェイ切削チップの位置決め方法
EP1281464B1 (en) Serrated ball nose end mill insert
JP5963034B2 (ja) 切削インサート、工具ボデー及び刃先交換式回転切削工具
JP4734265B2 (ja) ラジアスエンドミル
JP2021164983A (ja) 刃先交換式切削工具
WO1992006811A1 (en) Throwaway cutter and throwaway tip
GB2146276A (en) A cutting tool and an indexable insert therefor
JP3474550B2 (ja) エンドミル