JP2021163873A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Tetsuo Ito
憲幸 菊本
Noriyuki Kikumoto
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邦夫 山田
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Abstract

【課題】不活性ガスの消費量を抑制しつつ、搬送中の基板の酸化を抑制可能な基板処理装置を提供する。【解決手段】基板処理装置100は、基板処理部1と搬送室CHBと搬送部CRと仕切り部材300A、300Bとガス供給部150と駆動部306とを備える。基板処理部1の各々は、基板Wが通過する出入口部11を含む。搬送部CRは搬送室CHBに配置される。搬送部CRは、出入口部11を通して基板Wの搬入及び搬出を行う。仕切り部材300A、300Bは、搬送室CHBを、第1室351と第2室352A、352Bとに分割する。ガス供給部150は、第1室351に不活性ガスGA1を供給する。駆動部306は、仕切り部材300A、300Bを搬送室CHB内で移動する。【選択図】図5

Description

本発明は、基板処理装置および基板処理方法に関する。
基板処理装置は、例えば、半導体基板又はガラス基板の製造に用いられる。基板処理装置では、処理液で基板を処理した後で、基板を乾燥させる。近年、基板構造の微細化が進められており、基板の洗浄及び乾燥が問題となっている(特許文献1)。特許文献1の基板処理装置では、不活性ガスを供給することにより、処理液の乾燥を促進させている。不活性ガスは排気口から排気される。
国際公開第2016/199769号公報
近年、基板の微細処理がますます重要視されている。特許文献1の基板処理装置では、基板処理時には不活性ガスを基板に供給しているものの、基板の搬送中に基板が酸素雰囲気に暴露されることがあり、基板の酸化によって基板の特性が低下するおそれがあった。また、不活性ガスを流し続けることで、不活性ガスの消費量が多くなるおそれがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、不活性ガスの消費量を抑制しつつ、搬送中の基板の酸化を抑制可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することにある。
本発明の一局面によれば、基板処理装置は、基板処理部と、搬送室と、搬送部と、仕切り部材と、ガス供給部と、駆動部とを備える。基板処理部の各々が、前記基板が通過する出入口部を含み、前記基板を処理する。搬送室は、前記複数の基板処理部に隣接する。搬送部は、前記搬送室に配置され、前記基板処理部に対して前記出入口部を通して前記基板の搬入及び搬出を行う。仕切り部材は、前記搬送室を、第1室と少なくとも1つの第2室とに分割する。ガス供給部は、前記第1室に不活性ガスを供給する。駆動部は、前記仕切り部材を前記搬送室内で移動する。
本発明の基板処理装置において、前記複数の基板処理部のうちの2以上の基板処理部は、鉛直方向に沿って積み重なることが好ましい。前記仕切り部材は、前記鉛直方向に交差する方向に沿って広がることが好ましい。前記第1室と前記第2室とは、前記鉛直方向に沿って並ぶことが好ましい。
本発明の基板処理装置において、前記駆動部は、前記仕切り部材を上昇又は下降することが好ましい。
本発明の基板処理装置において、前記複数の基板処理部のうちの2以上の基板処理部は、水平面に沿って配置されることが好ましい。前記仕切り部材は、前記水平面に交差する方向に沿って延びることが好ましい。前記第1室と前記第2室とは、前記水平面に沿って並ぶことが好ましい。
本発明の基板処理装置において、前記駆動部は、前記仕切り部材を、鉛直方向に沿った回動軸線を中心に回動することが好ましい。
本発明の基板処理装置において、前記第1室の酸素濃度は、前記第2室の酸素濃度よりも低いことが好ましい。
本発明の他の局面によれば、基板処理方法は、基板が通過する出入口部を含む複数の基板処理部を備える基板処理装置によって実行される。基板処理方法は、前記出入口部を通して前記基板の搬入及び搬出を行う搬送部が配置される搬送室を仕切り部材によって仕切り、前記搬送室を、第1室と少なくとも1つの第2室とに分割する工程と、前記第1室に不活性ガスを供給する工程と、前記仕切り部材を前記搬送室内で移動する工程とを含む。
本発明の基板処理方法において、前記仕切り部材を移動する前記工程では、前記基板の処理内容及び処理手順を規定するレシピ情報に基づいて、前記仕切り部材を移動することが好ましい。
本発明の基板処理方法において、前記複数の基板処理部のうちの2以上の基板処理部は、鉛直方向に沿って積み重なることが好ましい。前記搬送室を分割する前記工程では、前記第1室と前記第2室とが前記鉛直方向に沿って並ぶように、前記仕切り部材によって前記搬送室が分割されることが好ましい。
本発明の基板処理方法において、前記仕切り部材を移動する前記工程では、前記仕切り部材を上昇又は下降することが好ましい。
本発明の基板処理方法において、前記複数の基板処理部のうちの2以上の基板処理部は、水平面に沿って配置されることが好ましい。前記搬送室を分割する前記工程では、前記第1室と前記第2室とが前記水平面に沿って並ぶように、前記仕切り部材によって前記搬送室が分割されることが好ましい。
本発明の基板処理方法において、前記仕切り部材を移動する前記工程では、前記仕切り部材を、鉛直方向に沿った回動軸線を中心に回動することが好ましい。
本発明の基板処理方法において、前記不活性ガスを供給する前記工程では、前記第1室に前記不活性ガスを供給することで、前記第1室から酸素を追い出して、前記第1室の酸素濃度を前記第2室の酸素濃度よりも低くすることが好ましい。
本発明によれば、不活性ガスの消費量を抑制しつつ、搬送中の基板の酸化を抑制可能な基板処理装置および基板処理方法を提供できる。
本発明の実施形態1に係る基板処理装置を示す模式的な平面図である。 実施形態1に係る基板処理装置を示す模式的な側面図である。 実施形態1に係る基板処理装置における基板処理部の模式図である。 実施形態1に係る基板処理装置における不活性ガスの循環経路を示す模式図である。 実施形態1に係る基板処理装置における制御対象搬送室の第1状態を示す概念図である。 実施形態1に係る基板処理装置における制御対象搬送室の第2状態を示す概念図である。 実施形態1に係る基板処理装置における制御対象搬送室の第3状態を示す概念図である。 実施形態1に係る基板処理装置における制御対象搬送室の第4状態を示す概念図である。 実施形態1に係る基板処理方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る基板処理装置を示す模式的な平面図である。 実施形態2に係る基板処理装置における仕切り部材を模式的に示す断面図である。 (a)は、実施形態2に係る基板処理装置における制御対象搬送室の第1状態を模式的に示す平面図であり、(b)は、実施形態2に係る基板処理装置における制御対象搬送室の第2状態を模式的に示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明による基板処理装置の実施形態を説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。なお、本願明細書では、発明の理解を容易にするため、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向を記載することがある。典型的には、X方向及びY方向は水平面に平行であり、Z方向は鉛直方向に平行である。また、「平面視」は鉛直上方から対象物を見ることを示す。
(実施形態1)
図1〜図9を参照して、本発明の実施形態1に係る基板処理装置100及び基板処理方法を説明する。
まず、図1及び図2を参照して、基板処理装置100を説明する。図1は、実施形態1に係る基板処理装置100を示す模式的な平面図である。図2は、基板処理装置100を示す模式的な側面図である。
図1に示すように、基板処理装置100は、インデクサー部U1と、処理部U2と、複数の処理液キャビネットU3と、第1ガス循環キャビネットU4と、第2ガス循環キャビネットU5と、制御装置U6とを備える。
制御装置U6は、インデクサー部U1、処理部U2、複数の処理液キャビネットU3、第1ガス循環キャビネットU4、及び、第2ガス循環キャビネットU5を制御する。制御装置U6は、制御部U61と、記憶部U63とを含む。制御部U61は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。記憶部U63は、記憶装置を含み、データ及びコンピュータープログラムを記憶する。具体的には、記憶部U63は、半導体メモリーのような主記憶装置と、半導体メモリー、ソリッドステートドライブ、及び/又は、ハードディスクドライブのような補助記憶装置とを含む。記憶部U63は、リムーバブルメディアを含んでいてもよい。記憶部U63は、非一時的コンピューター読取可能記憶媒体の一例に相当する。
インデクサー部U1は、複数のロードポートLPと、インデクサーロボットIRと、搬送室CH1とを含む。インデクサーロボットIRは、搬送室CH1に配置される。処理部U2は、センターロボットCRと、複数の基板処理部1と、受渡室CHAと、制御対象搬送室CHBと、境界壁WLとを含む。センターロボットCRは、制御対象搬送室CHBに配置される。インデクサー部U1と処理部U2とは、受渡室CHAによって連絡される。受渡室CHAは、受渡出入口部201と、受渡部203とを含む。
センターロボットCRは「搬送部」の一例に相当する。制御対象搬送室CHBは「搬送室」の一例に相当する。
ロードポートLPの各々は、複数枚の基板Wを積層して収容する。インデクサーロボットIRは、ロードポートLPとセンターロボットCRとの間で基板Wを搬送する。具体的には、インデクサーロボットIRは、複数のロードポートLPのうちのいずれかのロードポートLPから基板Wを取り出して、基板Wを受渡部203に渡す。受渡部203には、ロードポートLPから取り出された基板Wが載置される。
センターロボットCRは、インデクサーロボットIRと基板処理部1との間で基板Wを搬送する。具体的には、センターロボットCRは、受渡部203から基板Wを受け取って、複数の基板処理部1のうちのいずれかの基板処理部1に基板Wを搬入する。詳細には、センターロボットCRは、ハンド380を含む。そして、センターロボットCRは、ハンド380によって基板Wを把持して、基板Wを搬送する。
基板処理部1は、基板Wを処理する。基板処理部1は、基板Wを1枚ずつ処理する枚葉型である。基板処理部1は、例えば、処理液によって基板Wを処理する。
基板Wは、例えば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display:FED)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、又は、太陽電池用基板である。
また、本明細書において、処理液は、基板Wに接触する液体である限りは、特に限定されない。処理液は、例えば、薬液又はリンス液である。
薬液は、例えば、希フッ酸(DHF)、フッ酸(HF)、フッ硝酸(フッ酸と硝酸(HNO3)との混合液)、バファードフッ酸(BHF)、フッ化アンモニウム、HFEG(フッ酸とエチレングリコールとの混合液)、燐酸(H3PO4)、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、アンモニア水、過酸化水素水、有機酸(例えば、クエン酸、シュウ酸)、有機アルカリ(例えば、TMAH:テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)、硫酸過酸化水素水混合液(SPM)、アンモニア過酸化水素水混合液(SC1)、塩酸過酸化水素水混合液(SC2)、イソプロピルアルコール(IPA)、界面活性剤、又は、腐食防止剤である。
リンス液は、例えば、脱イオン水、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、または、希釈濃度(例えば、10ppm〜100ppm程度)の塩酸水である。
複数の処理液キャビネットU3の各々から、各基板処理部1に処理液が供給される。
センターロボットCRは、基板処理部1による基板Wの処理後に、処理済みの基板Wを基板処理部1から取り出して、基板Wを受渡部203に渡す。そして、受渡部203には、基板処理部1で処理された基板Wが載置される。
インデクサーロボットIRは、受渡部203から処理済みの基板Wを受け取って、複数のロードポートLPのうちのいずれかのロードポートLPに基板Wを収容する。
境界壁WLは、処理部U2の設置された領域と、処理液キャビネットU3及び第1ガス循環キャビネットU4の設置された領域との境界に位置する。
処理部U2において、複数の基板処理部1の各々は側壁部1aを含む。側壁部1aは、例えば、鉛直方向VDに沿って延びる。また、側壁部1aは、基板Wが通過する出入口部11を含む。そして、センターロボットCRは、基板処理部1に対して出入口部11を通して基板Wの搬入及び搬出を行う。
複数の基板処理部1は、平面視においてセンターロボットCRを取り囲むように配置された複数のタワーTW(実施形態1では4つのタワーTW)を形成する。図2に示すように、各タワーTWは、上下に積層された複数の基板処理部1(実施形態1では3つの基板処理部1)を含む。つまり、複数の基板処理部1のうち2以上の基板処理部1は略鉛直方向VDに沿って積み重なる。境界壁WLの高さは、タワーTWの高さと同程度であることが好ましい。以下、上段の基板処理部1を基板処理部1Aと記載し、中段の基板処理部1を基板処理部1Bと、下段の基板処理部1を基板処理部1Cと記載する場合がある。
図1及び図2に示すように、制御対象搬送室CHBは、第1壁部WL1と、第2壁部WL2と、天壁部WL3と、底壁部WL4とを含む。図2では、理解を容易にするために、便宜上、制御対象搬送室CHBの概略を破線DL1で示している。
第1壁部WL1及び第2壁部WL2の各々は、例えば、略平板形状を有し、略鉛直方向VDに沿って延びる。また、第1壁部WL1と第2壁部WL2とは、水平方向に一定間隔をあけて配置される。例えば、第1壁部WL1と第2壁部WL2とは、略平行に配置される。天壁部WL3及び底壁部WL4の各々は、例えば、略平板形状を有し、略水平面に沿って延びる。また、天壁部WL3と底壁部WL4とは、鉛直方向VDに一定間隔をあけて配置される。例えば、天壁部WL3と底壁部WL4とは、略平行に配置される。
具体的には、制御対象搬送室CHBは、第1壁部WL1と、第2壁部WL2と、天壁部WL3と、底壁部WL4と、各基板処理部の側壁部1a(図1)とで区画される。制御対象搬送室CHBは、複数の基板処理部1に隣接する。なお、図2では、理解を容易にするために、便宜上、受渡室CHAの概略を破線DL2で示している。
また、処理部U2は、少なくとも1つの仕切り部材300をさらに含む。実施形態1では、処理部U2は、複数の仕切り部材300を含む。図2の例では、処理部U2は、2つの仕切り部材300を含む。
仕切り部材300は、例えば、略平板形状を有する。仕切り部材300は、鉛直方向VDに交差する方向に沿って広がる。図2の例では、仕切り部材300は、鉛直方向VDに略直交する方向に沿って広がる。つまり、仕切り部材300は、水平面に沿って広がる。複数の仕切り部材300は、制御対象搬送室CHBに配置される。仕切り部材300の詳細は後述する。
以下、2つの仕切り部材300のうち、上側の仕切り部材300を仕切り部材300Aと記載し、下側の仕切り部材300を仕切り部材300Bと記載する場合がある。また、仕切り部材300Aを第1仕切り部材300Aと記載し、仕切り部材300Bを第2仕切り部材300Bと記載することもできる。
次に、図3を参照して、基板処理部1を説明する。図3は、基板処理装置100における基板処理部1の模式図である。図3に示すように、基板処理部1は、チャンバー3と、スピンチャック5と、スピンモーター7と、ノズル9と、ノズル移動部13と、ガード15と、開閉部材移動部17と、ガス供給部19と、排気管21と、ダンパーDMと、バルブV1と、配管P1とを備える。
チャンバー3は略箱形状を有する。チャンバー3は、基板W、スピンチャック5、スピンモーター7、ノズル9、ノズル移動部13、ガード15、開閉部材移動部17と、ガス供給部19と、排気管21と、ダンパーDMと、バルブV1と、配管P1とを備える。チャンバー3は、スピンチャック5、スピンモーター7、ノズル9、ノズル移動部13、ガード15、開閉部材移動部17、及び、配管P1の一部を収容する。チャンバー3は、側壁部1aと、天壁部1bとを含む。つまり、チャンバー3の側壁部1aが、基板処理部1の側壁部1aである。
スピンチャック5は、基板Wを保持して回転する。具体的には、スピンチャック5は、チャンバー3内で基板Wを水平に保持しながら、回転軸線AXの回りに基板Wを回転させる。
スピンチャック5は、複数のチャック部材51と、スピンベース53とを備える。複数のチャック部材51はスピンベース53に設けられる。複数のチャック部材51は基板Wを水平な姿勢で保持する。スピンベース53は、略円板状であり、水平な姿勢で複数のチャック部材51を支持する。スピンモーター7は、スピンベース53を回転軸線AXの回りに回転させる。従って、スピンベース53は回転軸線AXの回りに回転する。その結果、スピンベース53に設けられた複数のチャック部材51に保持された基板Wが回転軸線AXの回りに回転する。具体的には、スピンモーター7は、モーター本体71と、シャフト73とを備える。シャフト73はスピンベース53に結合される。そして、モーター本体71は、シャフト73を回転させることで、スピンベース53を回転させる。
ノズル9は、基板Wの回転中に基板Wに向けて処理液を吐出する。配管P1はノズル9に処理液を供給する。バルブV1は、配管P1を開閉し、ノズル9に対する処理液の供給と供給停止とを切り替える。
ノズル移動部13は、略鉛直方向および略水平方向にノズル9を移動する。具体的には、ノズル移動部13は、アーム131と、回動軸133と、ノズル移動機構135とを備える。アーム131は略水平方向に沿って延びる。アーム131の先端部にはノズル9が配置される。アーム131は回動軸133に結合される。回動軸133は、略鉛直方向に沿って延びる。ノズル移動機構135は、回動軸133を略鉛直方向に沿った回動軸線のまわりに回動させて、アーム131を略水平面に沿って回動させる。その結果、ノズル9が略水平面に沿って移動する。また、ノズル移動機構135は、回動軸133を略鉛直方向に沿って昇降させて、アーム131を昇降させる。その結果、ノズル9が略鉛直方向に沿って移動する。ノズル移動機構135は、例えば、ボールねじ機構と、ボールねじ機構に駆動力を与える電動モーターとを備える。
ガード15は略筒形状を有する。ガード15は、基板Wから排出された処理流体を受け止める。ガード15は、上昇又は下降することが可能である。
ガス供給部19は、天壁部1bに配置される。ガス供給部19は、チャンバー3の内部に向けて不活性ガスを供給する。従って、チャンバー3の内部は、酸素濃度が低下する。チャンバー3内部の酸素濃度は、例えば、100ppm(part per million)以下である。不活性ガスは、窒素である。ただし、不活性ガスは、窒素に限定されず、例えば、アルゴンでもよい。
具体的には、ガス供給部19は、ファンと、フィルターとを含む。フィルターは、不活性ガスをろ過する。ファンは、不活性ガスを吸い込んで、フィルターによってろ過された不活性ガスをチャンバー3内に供給する。ガス供給部19は、例えば、ファンフィルターユニット(FFU)である。
排気管21は、チャンバー3の下部に配置され、チャンバー3から気体を排出する。ダンパーDMは、排気管21を通って排出される気体の流量を調節する。
出入口部11は、側壁部1aの一部を構成する。出入口部11は、開口11aと、開閉部材11bとを有する。開口11aは側壁部1aに設けられる。開口11aは、チャンバー3と搬送室CH1(図2)とを連通する。開口11aを通して基板Wの搬入及び搬出が行われる。具体的には、開閉部材11bは、開口11aを閉塞する閉位置と、開口11aを開放する開位置との間で移動する。
開閉部材移動部17は、開閉部材11bに結合されて、閉位置と開位置との間で開閉部材11bを移動させる。開閉部材移動部17は、例えば、シリンダー、および、シリンダーを移動する駆動機構を含む。
次に、図4を参照して、制御対象搬送室CHB及び搬送室CH1を低酸素にする構成を説明する。図4は、基板処理装置100における不活性ガスの循環経路を示す模式図である。図4では、図1のIV−IV線に沿った断面が示される。
図4に示すように、基板処理装置100は、第1ガス循環部140と、第1ガス供給部150と、第1流路部160と、第2流路部170と、第2ガス循環部180と、第2ガス供給部190とをさらに備える。第1ガス供給部150は「ガス供給部」の一例に相当する。
第1ガス循環部140は、制御対象搬送室CHBに供給する不活性ガスGA1を循環させる。不活性ガスGA1は、窒素である。ただし、不活性ガスGA1は、窒素に限定されず、例えば、アルゴンでもよい。
具体的には、第1ガス循環部140は、循環配管142と、排気管146と、バルブ148と、ダンパー149とを含む。循環配管142の一部は、第1ガス循環キャビネットU4に収容される。
循環配管142は、制御対象搬送室CHBの排気口EX1と、第1ガス供給部150とを連絡する。循環配管142の上流には、制御対象搬送室CHBの排気口EX1が配置され、循環配管142の下流には、第1ガス供給部150が配置される。循環配管142により、制御対象搬送室CHB内の不活性ガスGA1を循環できる。これにより、不活性ガスGA1の消費量を削減できる。
排気管146は、循環配管142と接続する。制御対象搬送室CHB内の不活性ガスGA1は、循環配管142を介して排気管146を通過することにより、外部に排気される。
循環配管142と排気管146との接続部分には、ダンパー149が設けられる。ダンパー149は、排気管146を通過する不活性ガスGA1の流れを調整する。ダンパー149によって排気管146が閉塞されると、循環配管142は、排気管146を介して外部と接続されない。その結果、制御対象搬送室CHBの不活性ガスGA1は、排気口EX1を介して循環配管142を通過して、再び、第1ガス供給部150を介して制御対象搬送室CHBに戻る。
バルブ148は、循環配管142への不活性ガスGA1の供給と供給停止とを切り替える。バルブ148は、循環配管142に不活性ガスGA1を供給する。循環配管142に供給された不活性ガスGA1は、第1ガス供給部150を介して制御対象搬送室CHBに流れる。
第1ガス供給部150は、制御対象搬送室CHBの上部に配置される。具体的には、第1ガス供給部150は、制御対象搬送室CHBの天壁部WL3に配置される。第1ガス供給部150は、制御対象搬送室CHBの内部に向けて不活性ガスGA1を供給する。
具体的には、第1ガス供給部150は、ファンと、フィルターとを含む。フィルターは、不活性ガスGA1をろ過する。ファンは、不活性ガスGA1を吸い込んで、フィルターによってろ過された不活性ガスGA1を制御対象搬送室CHBに供給する。第1ガス供給部150は、例えば、ファンフィルターユニット(FFU)である。
仕切り部材300Aは、少なくとも1つの通風孔HL1を有する。実施形態1では、仕切り部材300Aは、複数の通風孔HL1を有する。また、仕切り部材300Bは、少なくとも1つの通風孔HL2を有する。実施形態1では、仕切り部材300Bは、1つの通風孔HL2を有する。
第1流路部160は、第1ガス供給部150の供給口151と、仕切り部材300Aの複数の通風孔HL1とを連通して、供給口151から供給される不活性ガスGA1を複数の通風孔HL1まで案内する。第1流路部160は、鉛直方向VDに伸縮自在である。第1流路部160は、例えば、中空の蛇腹である。第1流路部160は、制御対象搬送室CHBの天壁部WL3と仕切り部材300Aとの間に配置される。
第2流路部170は、仕切り部材300Bの通風孔HL2と、制御対象搬送室CHBの排気口EX1とを連通して、複数の通風孔HL1から供給される不活性ガスGA1を排気口EX1まで案内する。第2流路部170は、鉛直方向VDに伸縮自在である。第2流路部170は、例えば、中空の蛇腹である。第2流路部170は、仕切り部材300Bと制御対象搬送室CHBの底壁部WL4との間に配置される。
第1ガス供給部150が供給する不活性ガスGA1は、第1流路部160、複数の通風孔HL1、通風孔HL2、及び、排気口EX1を通って、循環配管142に流れる。不活性ガスGA1が、仕切り部材300Aと仕切り部材300Aとの間の内部空間SP1に供給されて、内部空間SP1から酸素を排出することで、内部空間SP1の酸素濃度が低下する。内部空間SP1の酸素濃度は、例えば、100ppm以下である。なお、第1流路部160を設けることなく、第1ガス供給部150が複数の通風孔HL1に向けて不活性ガスGA1を供給してもよい。
また、受渡室CHAの受渡出入口部201は、第1壁部WL1の一部を構成する。受渡出入口部201は、開閉部材204と、開口207とを有する。開口207は第1壁部WL1に設けられる。開口207は、受渡室CHAと搬送室CH1とを連通する。開口207を通して基板Wの受け渡しが行われる。
具体的には、開閉部材205は、開口207を閉塞する閉位置と、開口207を開放する開位置との間で移動する。開閉部材移動部(不図示)は、開閉部材205に結合されて、閉位置と開位置との間で開閉部材205を移動させる。開閉部材移動部は、例えば、シリンダー、および、シリンダーを移動する駆動機構を含む。
第2ガス循環部180は、搬送室CH1に供給する不活性ガスGA2を循環させる。不活性ガスGA2は、窒素である。ただし、不活性ガスGA2は、窒素に限定されず、例えば、アルゴンでもよい。
具体的には、第2ガス循環部180は、循環配管182と、排気管184と、バルブ186と、ダンパー188とを含む。循環配管182の一部は、第2ガス循環キャビネットU5に収容される。
循環配管182は、搬送室CH1の排気口EX2と、第2ガス供給部190とを連絡する。循環配管182の上流には、搬送室CH1の排気口EX2が配置され、循環配管182の下流には、第2ガス供給部190が配置される。循環配管182により、搬送室CH1内の不活性ガスGA2を循環できる。これにより、不活性ガスGA2の消費量を削減できる。
排気管184は、循環配管182と接続する。搬送室CH1内の不活性ガスGA2は、循環配管182を介して排気管184を通過することにより、外部に排気される。
循環配管182と排気管184との接続部分には、ダンパー188が設けられる。ダンパー188は、排気管184を通過する不活性ガスGA2の流れを調整する。ダンパー188によって排気管184が閉鎖されると、循環配管182は、排気管184を介して外部と接続されない。その結果、搬送室CH1の不活性ガスGA2は、排気口EX2を介して循環配管182を通過して、再び、第2ガス供給部190を介して搬送室CH1に戻る。
バルブ186は、循環配管182への不活性ガスGA2の供給と供給停止とを切り替える。バルブ186は、循環配管182に不活性ガスGA2を供給する。循環配管182に供給された不活性ガスGA2は、第2ガス供給部190を介して搬送室CH1に流れる。
第2ガス供給部190は、搬送室CH1の上部に配置される。具体的には、第2ガス供給部190は、搬送室CH1の天壁部WLTに配置される。第2ガス供給部190は、搬送室CH1及び受渡室CHAの内部に向けて不活性ガスGA2を供給する。不活性ガスGA2が、搬送室CH1及び受渡室CHAに供給されて搬送室CH1及び受渡室CHAから酸素を排出することで、搬送室CH1及び受渡室CHAの酸素濃度が低下する。搬送室CH1及び受渡室CHAの酸素濃度は、例えば、100ppm以下である。
具体的には、第2ガス供給部190は、ファンと、フィルターとを含む。フィルターは、不活性ガスGA2をろ過する。ファンは、不活性ガスGA2を吸い込んで、フィルターによってろ過された不活性ガスGA2を搬送室CH1及び受渡室CHAに供給する。第2ガス供給部190は、例えば、ファンフィルターユニット(FFU)である。
次に、図4〜図8を参照して、仕切り部材300の動作を説明する。なお、図5〜図8は、概念図であり、各構成の物理的配置を示していない。また、図5〜図8において、低酸素空間をドットハッチングで示している。低酸素空間では、酸素濃度は、例えば、100ppm以下である。
図4に示すように、少なくとも1つの仕切り部材300は、制御対象搬送室CHBを仕切り、制御対象搬送室CHBを、第1室351と少なくとも1つの第2室352とに分割する。実施形態1では、複数の仕切り部材300は、制御対象搬送室CHBを仕切り、制御対象搬送室CHBを、第1室351と複数の第2室352とに分割する。図4の例では、仕切り部材300A及び仕切り部材300Bは、制御対象搬送室CHBを仕切って、制御対象搬送室CHBを、第1室351と、2つの第2室352A、352Bとに分割する。
そして、第1ガス供給部150が不活性ガスGA1を第1室351に供給する。その結果、第1室351から酸素が排出されて、第1室351の酸素濃度が低下する。従って、第1室351の内部空間SP1は低酸素空間になる。具体的には、第1ガス供給部150は、第1流路部160及び複数の通風孔HL1を通して、第1室351に不活性ガスGA1を供給する。
一方、第2室352には、不活性ガスが供給されないため、第2室352の内部空間SP2の酸素濃度は、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度よりも高い。つまり、第2室352に対しては、酸素濃度を低下する処理が実行されない。
実施形態1では、制御対象搬送室CHBを第1室351と第2室352とに分割することで、制御対象搬送室CHBの全てに不活性ガスGA1を供給せずに、第1室351にだけ不活性ガスGA1が供給される。従って、不活性ガスGA1の消費量を抑制できるとともに、低酸素になるまでの時間を短縮できる。加えて、センターロボットCRのハンド380は第1室351に位置する。従って、センターロボットCRは、不活性ガスGA1によって低酸素空間となった第1室351の内部空間SP1において、基板Wを搬送する。その結果、搬送中の基板Wの酸化を抑制可能である。
また、処理部U2は、少なくとも1つの仕切り部材300に対応して少なくとも1つの駆動部306をさらに含む。実施形態1では、処理部U2は、複数の仕切り部材300にそれぞれ対応して複数の駆動部306を含む。図4の例では、2つの仕切り部材300A、300Bにそれぞれ対応して複数の駆動部306A、306Bを含む。
駆動部306Aは、仕切り部材300Aを制御対象搬送室CHB内で移動する。その結果、仕切り部材300Aは、鉛直方向VDに沿って上昇又は下降する。また、駆動部306Bは仕切り部材300Bを制御対象搬送室CHB内で移動する。その結果、仕切り部材300Bは、鉛直方向VDに沿って上昇又は下降する。駆動部306A及び駆動部306Bの各々は、例えば、シリンダー、および、シリンダーを移動する駆動機構を含む。制御部U61は、記憶部U63に記憶されたコンピュータープログラムを実行して、駆動部306A及び駆動部306Bを制御する。制御部U61は、駆動部306A及び駆動部306Bを個別に制御することができる。
図5は、実施形態1に係る制御対象搬送室CHBの第1状態を示す概念図である。図5に示すように、第1状態は、制御対象搬送室CHBが、低酸素状態の基板処理部1Bに対向する第1室351と、非低酸素状態の基板処理部1Aに対向する第2室352Aと、非低酸素状態の基板処理部1Cに対向する第2室352Bとに分割されて、第1室351の内部空間SP1が低酸素空間である状態を示す。
仕切り部材300A、300Bは、制御対象搬送室CHBを仕切って、制御対象搬送室CHBを、第1室351と2つの第2室352A、352Bとに分割する。
第1室351の内部空間SP1は、水平方向HDにおいて、基板処理部1Bの出入口部11に面する。基板処理部1Bのチャンバー3の内部空間SPBは、低酸素空間である。第1室351の酸素は不活性ガスGA1によって排出されるため、第1室351の内部空間SP1は、低酸素空間である。つまり、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度は、基板処理部1Bのチャンバー3の内部空間SPAの酸素濃度と略同じである。仕切り部材300Aが第1室351の上壁を構成し、仕切り部材300Bが第1室351の底壁を構成する。第1室351の内部空間SP1は、仕切り部材300Aと仕切り部材300Aとの間の空間である。また、第1室351の内部空間SP1は、水平方向HDにおいて、受渡室CHAの受渡出入口部201に面する。
また、センターロボットCRのハンド380は第1室351に位置する。従って、センターロボットCRは、第1室351において、ハンド380によって基板Wを把持して、基板Wを搬送する。つまり、センターロボットCRは、第1室351の内部空間SP1に面する出入口部11を通して、基板処理部1Bに対して基板Wの搬入及び搬出を行う。
第2室352Aの内部空間SP21は、水平方向HDにおいて、基板処理部1Aの出入口部11に面する。基板処理部1Aのチャンバー3の内部空間SPAの酸素濃度は、例えば、基板処理部1Bのチャンバー3の内部空間SPBの酸素濃度よりも高い。第2室352Aの内部空間SP21の酸素濃度は、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度よりも高い。つまり、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度は、第2室352Aの内部空間SP21の酸素濃度よりも低い。天壁部WL3が第2室352Aの上壁を構成し、仕切り部材300Aが第2室352Aの底壁を構成する。第2室352Aの内部空間SP21は、天壁部WL3と仕切り部材300Aとの間の空間である。
第2室352Bの内部空間SP22は、水平方向HDにおいて、基板処理部1Cの出入口部11に面する。基板処理部1Cのチャンバー3の内部空間SPCの酸素濃度は、例えば、基板処理部1Bのチャンバー3の内部空間SPBの酸素濃度よりも高い。第2室352Bの内部空間SP22の酸素濃度は、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度よりも高い。つまり、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度は、第2室352Bの内部空間SP22の酸素濃度よりも低い。仕切り部材300Bが第2室352Bの上壁を構成し、底壁部WL4が第2室352Bの底壁を構成する。第2室352Bの内部空間SP22は、仕切り部材300Bと底壁部WL4との間の空間である。
図6は、実施形態1に係る制御対象搬送室CHBの第2状態を示す概念図である。図6に示すように、第2状態は、制御対象搬送室CHBが、低酸素状態の基板処理部1A、1Bに対向する第1室351と、非低酸素状態の基板処理部1Cに対向する第2室352Bとに分割されて、第1室351の内部空間SP1が低酸素空間である状態を示す。
仕切り部材300A、300Bは、制御対象搬送室CHBを仕切って、制御対象搬送室CHBを、第1室351と第2室352Bとに分割する。
第1室351の内部空間SP1は、水平方向HDにおいて、基板処理部1A及び基板処理部1Bの出入口部11に面する。基板処理部1Aのチャンバー3の内部空間SPA及び基板処理部1Bのチャンバー3の内部空間SPBは、低酸素空間である。第1室351の内部空間SP1は、低酸素空間である。つまり、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度は、内部空間SPA、SPBの酸素濃度と略同じである。また、センターロボットCRのハンド380は第1室351に位置する。
その他、図6に示す第1室351の構成は、図5に示す第1室351の構成と同様である。また、図6に示す第2室352Bの構成は、図5に示す第2室352Bの構成と同様である。
図7は、実施形態1に係る制御対象搬送室CHBの第3状態を示す概念図である。図7に示すように、第3状態は、制御対象搬送室CHBが、低酸素状態の基板処理部1Cに対向する第1室351と、非低酸素状態の基板処理部1A、1Bに対向する第2室352Aとに分割されて、第1室351の内部空間SP1が低酸素空間である状態を示す。
仕切り部材300A、300Bは、制御対象搬送室CHBを仕切って、制御対象搬送室CHBを、第1室351と第2室352Aとに分割する。
第1室351の内部空間SP1は、水平方向HDにおいて、基板処理部1Cの出入口部11に面する。基板処理部1Cのチャンバー3の内部空間SPCは、低酸素空間である。第1室351の内部空間SP1は、低酸素空間である。つまり、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度は、内部空間SPCの酸素濃度と略同じである。また、センターロボットCRのハンド380は第1室351に位置する。その他、図7に示す第1室351の構成は、図5に示す第1室351の構成と同様である。
第2室352Aの内部空間SP21は、水平方向HDにおいて、基板処理部1A及び基板処理部1Bの出入口部11に面する。基板処理部1Aのチャンバー3の内部空間SPAの酸素濃度及び基板処理部1Bのチャンバー3の内部空間SPBの酸素濃度は、例えば、基板処理部1Cのチャンバー3の内部空間SPCの酸素濃度よりも高い。第2室352Aの内部空間SP21の酸素濃度は、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度よりも高い。その他、図7に示す第2室352Aの構成は、図5に示す第2室352Aの構成と同様である。
図8は、実施形態1に係る制御対象搬送室CHBの第4状態を示す概念図である。図8に示すように、第4状態は、制御対象搬送室CHBが、低酸素状態の基板処理部1A〜1Cに対向する第1室351を有し、第1室351の内部空間SP1が低酸素空間である状態を示す。
仕切り部材300Aが制御対象搬送室CHBの上端部に位置する。一方、仕切り部材300Bが制御対象搬送室CHBの下端部に位置する。従って、実質的には、制御対象搬送室CHBは第1室351だけから構成される。
第1室351の内部空間SP1は、水平方向HDにおいて、基板処理部1A〜1Cの出入口部11に面する。基板処理部1A〜1Cのチャンバー3の内部空間SPA〜SPCは、低酸素空間である。第1室351の内部空間SP1は、低酸素空間である。つまり、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度は、内部空間SPA〜SPCの酸素濃度と略同じである。また、センターロボットCRのハンド380は第1室351に位置する。その他、図8に示す第1室351の構成は、図5に示す第1室351の構成と同様である。
なお、制御対象搬送室CHBは、第1状態〜第4状態に加えて、第5状態及び第6状態をとることができる。第5状態は、制御対象搬送室CHBが、低酸素状態の基板処理部1Aに対向する第1室351と、非低酸素状態の基板処理部1B、1Cに対向する第2室352Bとに分割されて、第1室351の内部空間SP1が低酸素空間である状態を示す。第6状態は、制御対象搬送室CHBが、低酸素状態の基板処理部1B、1Cに対向する第1室351と、非低酸素状態の基板処理部1Aに対向する第2室352Aとに分割されて、第1室351の内部空間SP1が低酸素空間である状態を示す。
また、図5〜図8において、搬送室CH1の内部空間及び受渡室CHAの内部空間は、低酸素空間である。従って、搬送室CH1及び受渡室CHAの内部空間の酸素濃度は、制御対象搬送室CHBの第1室351の内部空間SP1の酸素濃度と略同じである。
以上、図5〜図8に示すように、実施形態1によれば、仕切り部材300A、300Bによって制御対象搬送室CHBを第1室351と第2室352とに分割することで、制御対象搬送室CHBの全てに不活性ガスGA1を供給せずに、第1室351にだけ不活性ガスGA1が供給される。従って、不活性ガスGA1の消費量を抑制しつつ、第1室351において搬送中の基板Wの酸化を抑制可能である。加えて、低酸素になるまでの時間を短縮できる。
特に、実施形態1では、駆動部306A、306Bは、仕切り部材300A、300Bを移動する。その結果、第1室351の内部空間SP1の位置と容積とのうちの少なくとも一方が変化される。実施形態1では、第1室351の内部空間SP1の位置及び容積が変化される。これに伴い、複数の基板処理部1A〜1Cのそれぞれの複数の出入口部11のうち、第1室351の内部空間SP1が面する出入口部11も変化する。従って、複数の基板処理部1のうちのいずれの基板処理部1について、不活性ガスGA1の消費量を抑制しつつ低酸素状態で基板Wの搬送を行うかを任意に変更できる。その結果、ユーザーの利便性を向上できる。
また、実施形態1では、複数の基板処理部1のうちの2以上の基板処理部1A〜1Cは、鉛直方向VDに沿って積み重なる。そして、仕切り部材300A、300Bは、鉛直方向VDに交差する方向(具体的には鉛直方向VDに略直交する方向)に沿って広がる。従って、第1室351と第2室352A、352Bとは、鉛直方向VDに沿って並ぶ。その結果、鉛直方向VDに、つまり、上下方向に、仕切り部材300A、300Bによって制御対象搬送室CHBを分割できる。よって、複数の基板処理部1のうちのいずれの基板処理部1について、不活性ガスGA1の消費量を抑制しつつ低酸素状態で基板Wの搬送を行うかを、上下方向において任意に変更できる。その結果、ユーザーの利便性を更に向上できる。
さらに、実施形態1では、駆動部306A、306Bは、仕切り部材300A、300Bを上昇又は下降して、第1室351の内部空間SP1の位置や容積を変化させる。これに伴い、複数の基板処理部1A〜1Cのそれぞれの複数の出入口部11のうち、第1室351が面する出入口部11も変化する。従って、仕切り部材300A、300Bによる制御対象搬送室CHBの仕切り状態、つまり、不活性ガスGA1によって低酸素状態にする第1室351を、上下方向において容易に変更できる。
さらに、実施形態1では、第1室351の酸素濃度は、第2室352A、352Bの酸素濃度よりも低い。従って、第1室351で基板Wを搬送する場合は、第2室352A、352Bで基板Wを搬送する場合と比較して、基板Wの酸化を抑制できる。
次に、図5及び図9を参照して、本発明の実施形態1に係る基板処理方法を説明する。図9は、実施形態1に係る基板処理方法を示すフローチャートである。図9に示すように、基板処理方法は、工程S1〜工程S7を含む。基板処理方法は、基板Wが通過する出入口部11を含む複数の基板処理部1を備える基板処理装置100によって実行される。
図5及び図9に示すように、工程S1において、制御部U61(図4)の制御によって、駆動部306A、306Bは、仕切り部材300A、300Bを制御対象搬送室CHB内で移動して、制御対象搬送室CHBを仕切り部材300A、300Bによって仕切って、制御対象搬送室CHBを、第1室351と第2室352A、352Bとに分割する。
具体的には、駆動部306A、306Bは、第1室351と第2室352A、352Bとが鉛直方向VDに沿って並ぶように、仕切り部材300A、300Bによって制御対象搬送室CHBを分割する。この場合、駆動部306A、306Bは、仕切り部材300A、300Bを上昇又は下降して、制御対象搬送室CHBを分割する。
次に、工程S2において、制御部U61の制御によって、第1ガス供給部150は、不活性ガスを第1室351に供給する。
次に、工程S3において、制御部U61の制御によって、センターロボットCRは、第1室351から基板処理部1へ基板Wを搬入する。
次に、工程S4において、制御部U61の制御によって、基板処理部1は、処理液によって基板Wを処理する。具体的には、基板処理部1は、レシピ情報に従って、処理液によって基板Wを処理する。レシピ情報は、基板Wの処理内容及び処理手順を規定する。レシピ情報は記憶部U63(図1)に記憶される。
次に、工程S5において、制御部U61の制御によって、センターロボットCRは、基板処理部1から第1室351へ基板Wを搬出する。
次に、工程S6において、制御部U61は、第1室351の内部空間SP1の位置や容積を変化させる命令を受けたか否かを判定する。
工程S6で第1室351の内部空間SP1の位置や容積を変化させる命令を受けていないと判定された場合、処理は工程S3に進み、第1室351を変更する命令を受けるまで、工程S3〜工程S6を繰り返す。
一方、工程S6で第1室351の内部空間SP1の位置や容積を変化させる命令を受けたと判定された場合、処理は工程S7に進む。
工程S7において、制御部U61の制御によって、駆動部306A、306Bは、仕切り部材300A、300Bを移動して第1室351の内部空間SP1の位置や容積を変化させる。この結果、複数の基板処理部1のそれぞれの複数の出入口部11のうち、第1室351の内部空間SP1が面する出入口部11が変化する。そして、処理は工程S3に進む。従って、工程S3〜工程S7の処理が繰り返される。
具体的には、駆動部306A、306Bは、仕切り部材300A、300Bを上昇又は下降して第1室351の内部空間SP1の位置や容積を変化させる。この結果、複数の基板処理部1のそれぞれの複数の出入口部11のうち、第1室351の内部空間SP1が面する出入口部11が変化する。
特に、工程S7では、基板Wの処理内容及び処理手順を規定するレシピ情報に基づいて、仕切り部材300A、300Bを移動することが好ましい。この場合は、工程S4での基板Wの処理に使用する基板処理部1に応じて、低酸素状態にされる第1室351の内部空間SP1の位置や容積を変化させることができる。
以上、図9を参照して説明したように、実施形態1に係る基板処理方法によれば、仕切り部材300A、300Bによって制御対象搬送室CHBを第1室351と第2室352とに分割することで、制御対象搬送室CHBの全てに不活性ガスGA1を供給せずに、第1室351にだけ不活性ガスGA1が供給される。従って、不活性ガスGA1の消費量を抑制しつつ、第1室351において搬送中の基板Wの酸化を抑制可能である。
なお、処理部U2は、1つの仕切り部材300を有していてもよいし、3以上の仕切り部材300を有していてもよい。つまり、制御対象搬送室CHBの分割数は特に限定されない。
(実施形態2)
図10〜図12を参照して、本発明の実施形態2に係る基板処理装置100を説明する。実施形態2に係る仕切り部材370が鉛直方向VDに延びる回動軸線AXSを中心に回動する点で、実施形態2は実施形態1と主に異なる。以下、実施形態2が実施形態1と異なる点を主に説明する。
まず、図10を参照して、基板処理装置100Aを説明する。図10は、実施形態2に係る基板処理装置100Aを示す模式的な平面図である。図10に示すように、基板処理装置100AのセンターロボットCRは、ハンド380を含む。センターロボットCRは制御対象搬送室CHBに配置される。また、制御対象搬送室CHBの上部には、第1ガス供給部150が配置される。さらに、制御対象搬送室CHBは、複数の基板処理部1に隣接する。
また、基板処理装置100Aは、図1を参照して説明した基板処理装置100の仕切り部材300に代えて、仕切り部材370を備える。なお、実施形態2では、基板処理部1は鉛直方向VDに積み重ねられていない。つまり、基板処理部1は、1段構成であり、複数の基板処理部1が同一平面上に配置される。
仕切り部材370は、制御対象搬送室CHBに配置される。仕切り部材370は、略平板形状を有し、鉛直方向VDに沿って延びる。仕切り部材370は、回動軸線AXSを中心に回動可能である。回動軸線AXSは、鉛直方向VDに沿って延びる。
次に、図11を参照して、仕切り部材370を説明する。図11は、仕切り部材370を模式的に示す断面図である。図11は、図10のXI−XI線に沿った仕切り部材370の断面を示す。
図11に示すように、仕切り部材370は配置部370aを有する。配置部370aには、センターロボットCRが配置される。配置部370aとセンターロボットCRとは、離隔しており、干渉しない。配置部370aは、例えば、仕切り部材370の底部から上部に向かって切り欠かれた切欠部である。回動軸線AXSは配置部370aを通る。
処理部U2は、駆動部372を含む。駆動部372は、仕切り部材370を制御対象搬送室CHB内で移動する。具体的には、駆動部372は、回動軸線AXSを中心に仕切り部材370を回動させる。駆動部372は、例えば、回動軸線AXS上に配置されるシャフトと、動力伝達機構(例えば、ギア)と、モーターとを含む。制御部U61は駆動部372を制御する。
次に、図12(a)及び図12(b)を参照して、仕切り部材370の動作を説明する。図12(a)は、制御対象搬送室CHBの第1状態を模式的に示す平面図であり、図12(b)は、制御対象搬送室CHBの第2状態を模式的に示す平面図である。図12(a)及び図12(b)において、低酸素空間をドットハッチングで示している。低酸素空間では、酸素濃度は、例えば、100ppm以下である。
図12(a)に示すように、制御対象搬送室CHBの第1状態は、制御対象搬送室CHBが、低酸素状態の基板処理部1w、1xに対向する第1室351と、非低酸素状態の基板処理部1y、1zに対向する第2室352とに分割されて、第1室351の内部空間SP1が低酸素空間である状態を示す。
仕切り部材370は、制御対象搬送室CHBを仕切って、制御対象搬送室CHBを、第1室351と第2室352とに分割する。
第1室351の内部空間SP1は、水平方向において、基板処理部1w、1xの出入口部11に面する。基板処理部1w、1xのチャンバー3の内部空間SPW、SPXは、低酸素空間である。第1室351の酸素は不活性ガスGA1によって排出されるため、第1室351の内部空間SP1は、低酸素空間である。つまり、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度は、基板処理部1w、1xのチャンバー3の内部空間SPW、SPXの酸素濃度と略同じである。仕切り部材370が第1室351の一側壁を構成する。また、第1室351の内部空間SP1は、水平方向HDにおいて、受渡室CHAの受渡出入口部201に面する。
また、センターロボットCRのハンド380は第1室351に位置する。従って、センターロボットCRは、第1室351において、ハンド380によって基板Wを把持して、基板Wを搬送する。つまり、センターロボットCRは、第1室351の内部空間SP1に面する出入口部11を通して、基板処理部1w、1xに対して基板Wの搬入及び搬出を行う。
第2室352の内部空間SP2は、水平方向において、基板処理部1y、1zの出入口部11に面する。基板処理部1y、1zのチャンバー3の内部空間SPY、SPZの酸素濃度は、例えば、基板処理部1w、1xのチャンバー3の内部空間SPW、SPXの酸素濃度よりも高い。第2室352の内部空間SP2の酸素濃度は、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度よりも高い。つまり、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度は、第2室352の内部空間SP2の酸素濃度よりも低い。仕切り部材370が第2室352の一側壁を構成する。
図12(b)に示すように、制御対象搬送室CHBの第2状態は、制御対象搬送室CHBが、低酸素状態の基板処理部1y、1zに対向する第1室351と、非低酸素状態の基板処理部1w、1xに対向する第2室352とに分割されて、第1室351の内部空間SP1が低酸素空間である状態を示す。
仕切り部材370は、制御対象搬送室CHBを仕切って、制御対象搬送室CHBを、第1室351と第2室352とに分割する。
第1室351の内部空間SP1は、水平方向において、基板処理部1z、1yの出入口部11に面する。基板処理部1z、1yのチャンバー3の内部空間SPZ、SPYは、低酸素空間である。第1室351の酸素は不活性ガスGA1によって排出されるため、第1室351の内部空間SP1は、低酸素空間である。つまり、第1室351の内部空間SP1の酸素濃度は、基板処理部1z、1yのチャンバー3の内部空間SPZ、SPYの酸素濃度と略同じである。その他、第2状態における第1室351の構成は、第1状態における第1室351の構成と同様である。
また、センターロボットCRのハンド380は第1室351に位置する。従って、センターロボットCRは、第1室351において、ハンド380によって基板Wを把持して、基板Wを搬送する。つまり、センターロボットCRは、第1室351の内部空間SP1に面する出入口部11を通して、基板処理部1z、1yに対して基板Wの搬入及び搬出を行う。
第2室352の内部空間SP2は、水平方向において、基板処理部1w、1xの出入口部11に面する。基板処理部1w、1xのチャンバー3の内部空間SPW、SPXの酸素濃度は、例えば、基板処理部1z、1yのチャンバー3の内部空間SPZ、SPYの酸素濃度よりも高い。その他、第2状態における第2室352の構成は、第1状態における第2室352の構成と同様である。
以上、図12(a)及び図12(b)に示すように、実施形態2によれば、仕切り部材370によって制御対象搬送室CHBを第1室351と第2室352とに分割することで、制御対象搬送室CHBの全てに不活性ガスGA1を供給せずに、第1室351にだけ不活性ガスGA1が供給される。従って、不活性ガスGA1の消費量を抑制しつつ、第1室351において搬送中の基板Wの酸化を抑制可能である。加えて、低酸素になるまでの時間を短縮できる。その他、実施形態2では、実施形態1と同様の効果を有する。
特に、実施形態2では、駆動部372は、仕切り部材370を移動して第1室351の内部空間SP1の位置や容積を変化させる。この結果、複数の基板処理部1w、1x、1y、1zのそれぞれの複数の出入口部11のうち、第1室351の内部空間SP1が面する出入口部11が変化する。従って、第1室351の内部空間SP1の位置や容積を変化させることにより、不活性ガスGA1の消費量を抑制しつつも、低酸素状態で基板Wの搬送を行う第1室351及び低酸素状態で基板Wの処理を行う基板処理部1を任意に変更できる。その結果、ユーザーの利便性を向上できる。
また、実施形態2では、複数の基板処理部1w、1x、1y、1zは、水平面に沿って配置される。そして、仕切り部材370は、水平面に交差する方向(具体的には鉛直方向VD)に沿って延びる。従って、第1室351と第2室352とは、水平方向に沿って並ぶ。その結果、水平方向、つまり、横方向(例えば、左右方向又は前後方向)に、仕切り部材370によって制御対象搬送室CHBを分割できる。よって、不活性ガスGA1の消費量を抑制しつつ、横方向において、低酸素状態で基板Wの搬送を行う第1室351及び低酸素状態で基板Wの処理を行う基板処理部1を任意に変更できる。その結果、ユーザーの利便性を更に向上できる。
さらに、実施形態2では、駆動部372は、仕切り部材370を、鉛直方向VDに沿った回動軸線AXSを中心に回動して第1室351の内部空間SP1の位置や容積を変化させる。この結果、複数の基板処理部1w、1x、1y、1zのそれぞれの複数の出入口部11のうち、第1室351の内部空間SP1が面する出入口部11が変化する。従って、仕切り部材370による制御対象搬送室CHBの仕切り状態、つまり、不活性ガスGA1によって低酸素状態にする第1室351を、横方向(例えば、左右方向又は前後方向)において容易に変更できる。
ここで、実施形態2に係る基板処理方法は、図9を参照して説明した実施形態1に係る基板処理方法と同様である。
ただし、実施形態2において、図9に示すフローチャートでは、工程S1において、駆動部372は、第1室351と第2室352とが水平面に沿って並ぶように、仕切り部材370によって制御対象搬送室CHBを分割する。この場合、駆動部372は、仕切り部材370を、鉛直方向VDに沿った回動軸線AXSを中心に回動して、制御対象搬送室CHBを分割する。
また、実施形態2において、工程S7では、駆動部372は、仕切り部材370を、鉛直方向VDに沿った回動軸線AXSを中心に回動して第1室351の内部空間SP1の位置や容積を変化させる。この結果、複数の基板処理部1w、1x、1y、1zのそれぞれの複数の出入口部11のうち、第1室351の内部空間SP1が面する出入口部11が変化する。
実施形態2に係る基板処理方法では、仕切り部材370によって制御対象搬送室CHBを分割することで、実施形態1と同様に、不活性ガスGA1の消費量を抑制しつつ、搬送中の基板Wの酸化を抑制可能である。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、または、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
例えば、図4に示すように、第1流路部160は、第1ガス供給部150から供給される不活性ガスGA1を、仕切り部材300Aの下方の内部空間SP1へと供給する機能を有するが、仕切り部材300Aの下方の内部空間SP1に不活性ガスGA1を供給する構成としては、本発明の要旨を逸脱しない範囲で別構成を用いてもよい。また、仕切り部材300、300A、300B、370の具体構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で別形態や別材料を用いてもよい。
また、図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、基板処理装置および基板処理方法に好適に用いられる。
1、1A〜1C、1w、1x、1y、1z 基板処理部
100、100A 基板処理装置
150 第1ガス供給部(ガス供給部)
300、300A、300B、370 仕切り部材
306、306A、306B、372 駆動部
CR センターロボット(搬送部)
CHB 制御対象搬送室(搬送室)

Claims (13)

  1. 各々が、基板が通過する出入口部を含み、前記基板を処理する複数の基板処理部と、
    前記複数の基板処理部に隣接する搬送室と、
    前記搬送室に配置され、前記基板処理部に対して前記出入口部を通して前記基板の搬入及び搬出を行う搬送部と、
    前記搬送室を、第1室と少なくとも1つの第2室とに分割する仕切り部材と、
    前記第1室に不活性ガスを供給するガス供給部と、
    前記仕切り部材を前記搬送室内で移動する駆動部と
    を備える、基板処理装置。
  2. 前記複数の基板処理部のうちの2以上の基板処理部は、鉛直方向に沿って積み重なり、
    前記仕切り部材は、前記鉛直方向に交差する方向に沿って広がり、
    前記第1室と前記第2室とは、前記鉛直方向に沿って並ぶ、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記駆動部は、前記仕切り部材を上昇又は下降する、請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記複数の基板処理部のうちの2以上の基板処理部は、水平面に沿って配置され、
    前記仕切り部材は、前記水平面に交差する方向に沿って延び、
    前記第1室と前記第2室とは、前記水平面に沿って並ぶ、請求項1に記載の基板処理装置。
  5. 前記駆動部は、前記仕切り部材を、鉛直方向に沿った回動軸線を中心に回動する、請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 前記第1室の酸素濃度は、前記第2室の酸素濃度よりも低い、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  7. 基板が通過する出入口部を含む複数の基板処理部を備える基板処理装置が実行する基板処理方法であって、
    前記出入口部を通して前記基板の搬入及び搬出を行う搬送部が配置される搬送室を仕切り部材によって仕切り、前記搬送室を、第1室と少なくとも1つの第2室とに分割する工程と、
    前記第1室に不活性ガスを供給する工程と、
    前記仕切り部材を前記搬送室内で移動する工程と
    を含む、基板処理方法。
  8. 前記仕切り部材を移動する前記工程では、前記基板の処理内容及び処理手順を規定するレシピ情報に基づいて、前記仕切り部材を移動する、請求項7に記載の基板処理方法。
  9. 前記複数の基板処理部のうちの2以上の基板処理部は、鉛直方向に沿って積み重り、
    前記搬送室を分割する前記工程では、前記第1室と前記第2室とが前記鉛直方向に沿って並ぶように、前記仕切り部材によって前記搬送室が分割される、請求項7又は請求項8に記載の基板処理方法。
  10. 前記仕切り部材を移動する前記工程では、前記仕切り部材を上昇又は下降する、請求項9に記載の基板処理方法。
  11. 前記複数の基板処理部のうちの2以上の基板処理部は、水平面に沿って配置され、
    前記搬送室を分割する前記工程では、前記第1室と前記第2室とが前記水平面に沿って並ぶように、前記仕切り部材によって前記搬送室が分割される、請求項7又は請求項8に記載の基板処理方法。
  12. 前記仕切り部材を移動する前記工程では、前記仕切り部材を、鉛直方向に沿った回動軸線を中心に回動する、請求項11に記載の基板処理方法。
  13. 前記不活性ガスを供給する前記工程では、前記第1室に前記不活性ガスを供給することで、前記第1室から酸素を追い出して、前記第1室の酸素濃度を前記第2室の酸素濃度よりも低くする、請求項7から請求項12のいずれか1項に記載の基板処理方法。
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