JP2021162721A - 光電変換モジュール - Google Patents

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Kazuaki Suzuki
直幸 田中
Naoyuki Tanaka
直人 古根川
Naoto Konekawa
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Abstract

【課題】受発光素子チップにおいて良好な放熱性を実現するのに適した光電変換モジュールを提供する。【解決手段】本発明の光モジュールX(光電変換モジュール)は、光電気混載基板10と、受発光素子チップ20と、駆動素子チップ30と、金属製の放熱部材41,42とを備える。光電気混載基板10は、光導波路部10Aと、導体層16を有する電気回路基板10Bとを厚み方向一方側に向かって順に備える。受発光素子チップ20および駆動素子チップ30は、電気回路基板10Bの厚み方向一方面上にフリップチップ実装され、且つ、導体層16を介して互いに電気的に接続されている。放熱部材41は、電気回路基板10Bと受発光素子チップ20との間に位置してこれらに接触している。【選択図】図4

Description

本発明は、光電変換モジュールに関する。
電子機器間などにおける信号伝送に光信号を利用する光伝送システムでは、機器などによる信号の送受信時に光信号と電気信号との間を変換(光電変換)するための光電変換モジュールが用いられる。光電変換モジュールは、例えば、電気配線と光配線とを併有する光電気混載基板と、これに実装された受発光素子チップ(受光素子または発光素子が作り込まれたチップ)および駆動素子チップ(受発光素子用の各種駆動素子が作り込まれたチップ)とを備える。光電変換モジュールに関する技術については、例えば下記の特許文献1に記載されている。
特開2018−97263号公報
光電変換モジュールによる光電変換時には、受発光素子チップおよび駆動素子チップは発熱する。受発光素子チップおよび駆動素子チップの過度の昇温は、各素子の機能不良を招くことがあり、好ましくない。また、駆動素子チップの発熱量は受発光素子チップの発熱量よりも大きく、光電変換モジュール内において、駆動素子チップの発熱は、受発光素子チップの昇温の一因となる場合がある。光電変換モジュールの小型化などの観点から受発光素子チップおよび駆動素子チップが光電気混載基板の同一面上にて近接して配置される場合には特に、駆動素子チップの発熱は、受発光素子チップを昇温させやすい。そのため、光電変換モジュールには、例えば小型化の観点からのサイズ制限の下、受発光素子チップの放熱対策が求められる。
本発明は、受発光素子チップにおいて良好な放熱性を実現するのに適した光電変換モジュールを提供する。
本発明[1]は、光導波路部と、導体層を有する電気回路基板とを、厚み方向一方側に向かって順に備える光電気混載基板と、前記電気回路基板の厚み方向一方面上にフリップチップ実装され、且つ前記導体層を介して互いに電気的に接続されている、受発光素子チップおよび駆動素子チップと、前記電気回路基板と前記受発光素子チップとの間に位置してこれらに接触している金属製の第1放熱部材とを備える、光電変換モジュールを含む。
本発明の光電変換モジュールは、上記のように、電気回路基板にフリップチップ実装されている受発光素子チップと電気回路基板との間に位置してこれらに接触する金属製の第1放熱部材を備える。このような構成は、受発光素子チップが発熱した場合に、その熱を同チップから第1放熱部材を介して電気回路基板に効率よく逃がすのに適する。また、当該構成によると、受発光素子チップから電気回路基板への伝熱経路を同チップの実装領域内で第1放熱部材によって確保することができ、従って、光電変換モジュールの小型化を図りやすい。
したがって、本光電変換モジュールは、例えば小型化の観点からのサイズ制限の下、受発光素子チップおよび駆動素子チップにおいて良好な放熱性を実現するのに適する。
本発明[2]は、前記受発光素子チップは複数の受発光素子を含み、各受発光素子と前記電気回路基板との間に少なくとも一つの前記第1放熱部材が位置する、上記[1]に記載の光電変換モジュールを含む。
このような構成は、受発光素子チップが複数の受発光素子を含む場合において、受発光素子ごとに第1放熱部材を介した良好な放熱性を確保するのに適する。
本発明[3]は、前記電気回路基板は、前記導体層から電気的に独立しているダミー導体層をさらに備え、前記第1放熱部材は、前記ダミー導体層に接触している、上記[1]または[2]に記載の光電変換モジュールを含む。
このような構成は、第1放熱部材から電気回路基板への伝熱性を確保するのに適し、従って、受発光素子チップにおいて良好な放熱性を実現するのに好適である。
本発明[4]は、前記電気回路基板は、金属層をさらに備え、前記金属層は、厚み方向に投影したときに前記第1放熱部材と重なる、上記[1]から[3]のいずれか一つに記載の光電変換モジュールを含む。
このような構成は、電気回路基板のチップ実装領域における熱容量を確保して、受発光素子チップにおいて良好な放熱性を実現するのに好適である。
本発明[5]は、前記電気回路基板と前記駆動素子チップとの間に位置してこれらに接触している金属製の第2放熱部材を更に備える、上記[1]から[4]のいずれか一つに記載の光電変換モジュールを含む。
このような構成は、駆動素子チップが発熱した場合に、その熱を同チップから第2放熱部材を介して電気回路基板に効率よく逃がすのに適し、ひいては、受発光素子チップに対する熱的負荷を低減するのに適する。また、当該構成によると、駆動素子チップから電気回路基板への伝熱経路を同チップの実装領域内で第2放熱部材によって確保することができ、従って、光電変換モジュールの小型化を図りやすい。
本発明[6]は、前記電気回路基板は、前記導体層から電気的に独立しているダミー導体層をさらに備え、前記第2放熱部材は、前記ダミー導体層に接触している、上記[5]に記載の光電変換モジュールを含む。
このような構成は、第2放熱部材から電気回路基板への伝熱性を確保するのに適し、従って、駆動素子チップにおいて良好な放熱性を実現するのに好適である。
本発明[7]は、前記電気回路基板は、金属層をさらに備え、前記金属層は、厚み方向に投影したときに前記第2放熱部材と重なる、上記[5]または[6]に記載の光電変換モジュールを含む。
このような構成は、電気回路基板のチップ実装領域における熱容量を確保して、駆動素子チップにおいて良好な放熱性を実現するのに好適である。
本発明の光電変換モジュールの一実施形態を表す。図1Aは、光電変換モジュールの平面図であり、図1Bは、第1カバー体が取り外された光電変換モジュールの平面図であり、図1Cは、第2カバー体が取り外された光電変換モジュールの底面図である。 図1に示す光電変換モジュールの側断面図である。 図1に示す光電変換モジュールにおける光電気混載基板の光電変換領域(フリップ実装された受発光素子チップおよび駆動素子チップを伴う)の部分拡大平面図である。 図1に示す光電変換モジュールの一の部分拡大側断面図である。 図1に示す光電変換モジュールの他の部分拡大側断面図である。 電気回路基板と受発光素子チップとの間に介在するバンプおよび第1放熱部材の配置を表す。図6Aから図6Cのそれぞれは、当該配置態様の一例を示す平面図である。 電気回路基板と駆動素子チップとの間に介在するバンプおよび第2放熱部材の配置を示す。図7Aおよび図7Bのそれぞれは、当該配置態様の一例を示す平面図である。 第1カバー体および第2カバー体を表す。図8Aは、第1カバー体の底面図であり、図8Bは、第2カバー体の平面図である。 図1に示す光電変換モジュールの一変形例の側断面図である(本変形例では、電気回路基板においてダミー導体層とカバー絶縁層とが離れている)。図9Aは、受発光素子チップ実装箇所の即断面図であり、図9Bは、駆動素子チップ実装箇所の即断面図である。
図1から図5は、本発明の光電変換モジュールの一実施形態である光モジュールXを表す。光モジュールXは、本実施形態では、光電気混載基板10と、受発光素子チップ20と、駆動素子チップ30と、放熱部材41,42と、放熱層43と、プリント配線板50と、コネクタ60Aと、これらを収容する筐体70とを備える。図1および図2では、光モジュールXは、コネクタ60Bを先端に有する光ファイバケーブル100と接続された態様で表す。光モジュールXは、光ファイバケーブル100を介して信号が送受信される機器が備えるレセプタクルに接続される要素である。光モジュールXは、本実施形態では、機器からの電気信号を光信号に変換して光ファイバケーブル100に出力する送信機能と、光ファイバケーブル100からの光信号を電気信号に変換して機器に出力する受信機能とを併有する送受信モジュール(即ち光トランシーバ)として構成されている。
図1および図2に示すように、光モジュールXは、一方向に長く延びる略平板形状を有し、その長手方向に直交する方向に幅を有する。また、光モジュールXは、長手方向と幅方向とに直交する方向に厚みを有する。
光電気混載基板10は、光モジュールXの長手方向に沿って長く延びる略平板形状を有する。光電気混載基板10は、光電変換領域R1と、光伝送領域R2とを有する。
光電変換領域R1は、光電気混載基板10の長手方向一端部に配置されている。光電変換領域R1は、図1Cに示す底面視において略矩形状(具体的には、正方形状)を有する。光電変換領域R1の厚み方向一方面上には、図3から図5に示すように、受発光素子チップ20および駆動素子チップ30が実装されている。
光伝送領域R2は、光電変換領域R1の長手方向他端部から長手方向他方側に向かって延びる。光伝送領域R2は、図1Cに示す底面視において略矩形状を有する。光伝送領域R2の幅方向長さは、本実施形態では、光電変換領域R1の幅方向長さより短い。光伝送領域R2の長手方向長さは、本実施形態では、光電変換領域R1の長手方向長さより長い。光伝送領域R2の長手方向他方端は、コネクタ60Aと接続されている。
図2、図4および図5に示すように、光電気混載基板10は、光導波路部10Aと、電気回路基板10Bとを厚み方向一方側に向かって順に備える。具体的には、光電気混載基板10は、光導波路部10Aと、光導波路部10Aの厚み方向一方面に配置される電気回路基板10Bとを備える。
光導波路部10Aは、電気回路基板10Bの厚み方向他方面に配置されている。光導波路部10Aは、長手方向に延びる略シート形状を有する(光導波路部10Aは、光電変換領域R1および光伝送領域R2にわたって広がる)。光導波路部10Aは、アンダークラッド層11と、コア層12と、オーバークラッド層13とを厚み方向他方側に向かって順に備える。
アンダークラッド層11は、電気回路基板10Bの厚み方向他方面に配置されている。コア層12は、アンダークラッド層11の厚み方向他方面に配置されている。コア層12は、受発光素子チップ20における後述の受発光素子20aごとに設けられている。コア層12は、その長手方向一端部にミラー面12mを有する。ミラー面12mは、コア層12を伝搬する光の光軸に対して45度傾斜し、ミラー面12mによって光路が90度曲げられる。オーバークラッド層13は、アンダークラッド層11の厚み方向他方側においてコア層12を被覆する。光導波路部10Aの厚みは、例えば20μm以上であり、例えば200μm以下である。
コア層12は、アンダークラッド層11およびオーバークラッド層13よりも屈折率が高くて光伝送路そのものをなす。アンダークラッド層11、コア層12、およびオーバークラッド層13の構成材料としては、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂などの透明であって可撓性を有する樹脂材料が挙げられ、光信号の伝送性の観点から、好ましくはエポキシ樹脂が用いられる。
電気回路基板10Bは、アンダークラッド層11の厚み方向一方面に配置されている。電気回路基板10Bは、長手方向に延びる略シート形状を有する(電気回路基板10Bは、光電変換領域R1および光伝送領域R2にわたって広がる)。電気回路基板10Bは、金属層14と、ベース絶縁層15と、導体層16およびダミー導体層17と、カバー絶縁層18とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
金属層14は、図3に示すように、光電変換領域R1に配置され、光電変換領域R1における支持部材として機能する。金属層14は、厚み方向に投影したときに、後述の放熱部材41および放熱部材42と重なる。本実施形態では、厚み方向投影視において、いずれの放熱部材41,42も金属層14に包含される。このような金属層14は、伝熱部材としても機能する。また、金属層14は、開口部14aを有する。開口部14aは、金属層14を厚み方向に貫通する。開口部14aは、厚み方向投影視においてミラー面12mと重なる。開口部14aは、受発光素子チップ20における後述の受発光素子20aに対応して、複数設けられている。
金属層14の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、42アロイ、アルミニウム、銅−ベリリウム、りん青銅、銅、銀、ニッケル、クロム、チタン、タンタル、白金、金などの金属が挙げられる。金属層14の厚みは、例えば3μm以上、好ましくは10μm以上であり、また、例えば100μm以下、好ましくは50μm以下である。
ベース絶縁層15は、光電変換領域R1および光伝送領域R2にわたって配置されている。ベース絶縁層15は、金属層14の厚み方向一方面に配置されている。また、ベース絶縁層15は、金属層14の開口部14aの厚み方向一方端を閉塞する。ベース絶縁層15の構成材料としては、例えば、ポリイミドなどの樹脂が挙げられる。また、ベース絶縁層15の構成材料は、光透過性を有する。ベース絶縁層15の厚みは、例えば2μm以上であり、また、例えば35μm以下である。
導体層16は、光電変換領域R1において、ベース絶縁層15の厚み方向一方側に配置されている。導体層16は、端子16a,16b,16c,16d,16eと、図示しない配線とを含む。端子16aは、受発光素子チップ20としての後述の発光素子チップ21の電極(図示せず)に対応する位置に設けられている。端子16bは、受発光素子チップ20としての後述の受光素子チップ22の電極(図示せず)に対応する位置に設けられている。端子16cは、駆動素子チップ30としての後述の駆動素子チップ31の電極(図示せず)に対応する位置に設けられている。端子16dは、駆動素子チップ30としての後述の駆動素子チップ32の電極(図示せず)に対応する位置に設けられている。端子16eは、プリント配線板50の後述のビア57に対応する位置に設けられている。図示しない配線は、端子16aと端子16cとの間を電気的に接続し、また、端子16bと端子16dとの間を電気的に接続する。導体層16の構成材料としては、例えば、銅などの導体が挙げられる。導体層16の厚みは、例えば2μm以上であり、また、例えば20μm以下である。
ダミー導体層17は、光電変換領域R1において、ベース絶縁層15の厚み方向一方側に配置されている。ダミー導体層17は、導体層16から電気的に独立しており、パッド部17aおよびパッド部17bを含む。
パッド部17aは、各受発光素子チップ20に対向する位置において、受発光素子チップ20に含まれる受発光素子20aごとに少なくとも一つ設けられている。また、パッド部17aは、受発光素子チップ20の厚み方向投影面内であって導体層16とは異なる位置に、配置されている。
パッド部17bは、各駆動素子チップ30に対向する位置に、少なくとも一つ設けられている。また、パッド部17bは、駆動素子チップ30の厚み方向投影面内であって導体層16とは異なる位置に、設けられている。
ダミー導体層17の構成材料としては、例えば、銅などの導体が挙げられる。ダミー導体層17の厚みは、例えば2μm以上であり、また、例えば20μm以下である。ダミー導体層17の構成材料および厚さは、好ましくは、上述の導体層16の構成材料および厚さと同じである。
カバー絶縁層18は、ベース絶縁層15の厚み方向一方面に、導体層16の端子16a〜16eおよびダミー導体層17のパッド部17a,17bを露出させ、且つ、図示しない配線を被覆するように、配置されている。カバー絶縁層18は、光電変換領域R1および光伝送領域R2にわたって配置されている。カバー絶縁層18の構成材料および厚みは、ベース絶縁層15の構成材料および厚みと同様である。
電気回路基板10Bの厚みは、例えば15μm以上であり、また、例えば200μm以下である。電気回路基板10Bの厚みに対する金属層14の厚みの比は、例えば0.2以上、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.8以上であり、また、例えば1.2以下である。上記した比が上記した下限以上であれば、電気回路基板10Bの放熱性を向上させることができる。
光電気混載基板10の厚みは、例えば25μm以上、好ましくは40μm以上であり、また、例えば500μm以下、好ましくは250μm以下である。光電気混載基板10の厚みに対する金属層14の厚みの比は、例えば0.05以上、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上であり、また、例えば0.4以下である。上記した比が上記した下限を上回れば、光電気混載基板10の放熱性を向上させることができる。
光電気混載基板10は、柔軟性を有する。具体的には、光電気混載基板10の25℃における引張弾性率は、例えば10GPa未満、好ましくは5GPa以下であり、また、例えば0.1GPa以上である。光電気混載基板10の引張弾性率が上記した上限を下回れば、受発光素子チップ20および駆動素子チップ30を柔軟に支持できる。
受発光素子チップ20は、少なくとも一つの受発光素子20aを含むチップであり、光電気混載基板10の光電変換領域R1において厚み方向一方面(即ち、電気回路基板10Bの厚み方向一方面)上にフリップチップ実装されている。また、受発光素子チップ20は、受発光素子20aとして発光素子21aを含む発光素子チップ21、または、受発光素子20aとして受光素子22aを含む受光素子チップ22である。本実施形態では、受発光素子チップ20として、少なくとも一つの発光素子チップ21および少なくとも一つの受光素子チップ22が光電気混載基板10に実装されている。
発光素子チップ21は、電気信号を光信号に変換するための発光素子21aを少なくとも一つ含む。図3では、発光素子チップ21が四つの発光素子21aを含む場合を例示的に図示する。発光素子チップ21の厚み方向他方面には、発光素子21aごとに所定数の電極(図示せず)が設けられている。当該電極は、電気回路基板10Bにおける導体層16の端子16aに対し、バンプB1を介して接合されて電気的に接続されている。バンプB1の構成材料としては、例えば、鉛フリーはんだ等のはんだ、および金が挙げられる(後記のバンプについても同様である)。
発光素子21aは、例えば、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)などのレーザダイオードである。発光素子21aの発光口(図示せず)は、発光素子21aの厚み方向他方面に配置されている。発光素子21aの発光口は、厚み方向において、開口部14aを介してミラー面12mと対向する。これにより、発光素子21aは光導波路部10Aと光学的に接続される。
受光素子チップ22は、光信号を電気信号に変換するための受光素子22aを少なくとも一つ含む。図3では、受光素子チップ22が四つの受光素子22aを含む場合を例示的に図示する。受光素子チップ22の厚み方向他方面には、受光素子22aごとに所定数の電極(図示せず)が設けられている。当該電極は、電気回路基板10Bにおける導体層16の端子16bに対し、バンプB2を介して接合されて電気的に接続されている。
受光素子22aは、例えばフォトダイオードである。フォトダイオードとしては、例えば、PIN(p-intrinsic-n)型フォトダイオード、MSM(Metal Semiconductor Metal)フォトダイオード、およびアバランシェフォトダイオードが挙げられる。受光素子22aの受光口(図示せず)は、受光素子22aの厚み方向方他面に配置されている。受光素子22aの受光口は、厚み方向において、開口部14aを介してミラー面12mと対向する。これにより、受光素子22aは光導波路部10Aと光学的に接続される。
駆動素子チップ30は、発光素子21a用の駆動素子チップ31、または、受光素子22a用の駆動素子チップ32であり、光電気混載基板10の光電変換領域R1において厚み方向一方面(即ち、電気回路基板10Bの厚み方向一方面)上にフリップチップ実装されている。本実施形態では、駆動素子チップ30として、少なくとも一つの駆動素子チップ31および少なくとも一つの駆動素子チップ32が設けられている。
駆動素子チップ31は、発光素子21aを駆動するための駆動回路をなす素子を含む。駆動素子チップ31の厚み方向他方面には、所定数の電極(図示せず)が設けられている。当該電極は、電気回路基板10Bにおける導体層16の端子16cに対し、バンプB3を介して接合されて電気的に接続されている。また、駆動素子チップ31は、導体層16を介して発光素子チップ21と電気的に接続されている。
駆動素子チップ32は、受光素子22aからの出力電流を増幅するためのトランスインピーダンスアンプ(TIA)を含む。駆動素子チップ32の厚み方向他方面には、所定数の電極(図示せず)が設けられている。当該電極は、電気回路基板10Bにおける導体層16の端子16dに対し、バンプB4を介して接合されて電気的に接続されている。また、駆動素子チップ32は、導体層16を介して受光素子チップ22と電気的に接続されている。
放熱部材41は、電気回路基板10Bと受発光素子チップ20(発光素子チップ21,受光素子チップ22)との間に位置してこれらに接触している金属製の第1放熱部材である。受発光素子チップ20が複数の受発光素子20aを含む場合、各受発光素子20aと電気回路基板10Bとの間に少なくとも一つの放熱部材41が位置する。具体的には、発光素子チップ21の発光素子21aごとに、所定数の放熱部材41が、発光素子21aと電気回路基板10Bとの間に介在し、受光素子チップ22の受光素子22aごとに、所定数の放熱部材41が、受光素子22aと電気回路基板10Bとの間に介在する。また、放熱部材41は、受発光素子チップ20の厚み方向投影面内であってバンプB1またはバンプB2とは異なる位置に、配置されている。本実施形態では、放熱部材41は、金属製のバンプである。放熱部材41をなす金属材料としては、例えば、バンプB1の構成材料として上記したものが挙げられる。また、本実施形態では、放熱部材41は、電気回路基板10Bにおけるパッド部17aと接触している。放熱部材41は、例えば加熱圧着により、パッド部17aと接合されているのが好ましい。
放熱部材41の配置は、受発光素子チップ20の電極(図示せず)の配置に応じて、即ち、受発光素子チップ20(発光素子チップ21,受光素子チップ22)に対して設けられるバンプB1またはバンプB2の配置に応じて、例えば図6Aから図6Cに示すように、適宜に設定される。図6Aから図6Cのそれぞれは、電気回路基板10Bと受発光素子チップ20との間に介在するバンプB1またはバンプB2と放熱部材41との配置態様の一例を模式的に示す平面図である。
図6Aに示す配置例では、受発光素子チップ20(発光素子チップ21,受光素子チップ22)の受発光素子20a(発光素子21a,受光素子22a)ごとに、光モジュールXの長手方向一方端部側において、二つのバンプB1またはバンプB2が幅方向に間隔を隔てて位置し且つ当該二つのバンプB1またはバンプB2の間に放熱部材41が位置し、長手方向他方端部側において、二つの放熱部材41が幅方向に間隔を隔てて位置する。
図6Bに示す配置例では、受発光素子チップ20の受発光素子20aごとに、光モジュールXの長手方向一方端部側において、三つのバンプB1またはバンプB2が幅方向に間隔を隔てて一列に位置し、長手方向他方端部側において、二つの放熱部材41が幅方向に間隔を隔てて位置する。
図6Cに示す配置例では、受発光素子チップ20の受発光素子20aごとに、光モジュールXの長手方向一方端部側において、二つのバンプB1またはバンプB2が間隔を隔てて位置し、長手方向他方端部側において、バンプB1またはバンプB2と放熱部材41とが間隔を隔てて位置する。
放熱部材42は、電気回路基板10Bと駆動素子チップ30(駆動素子チップ31,駆動素子チップ32)との間に位置してこれらに接触している金属製の第2放熱部材である。放熱部材42は、駆動素子チップ30の厚み方向投影面内であってバンプB3またはバンプB4とは異なる位置に、配置されている。本実施形態では、放熱部材42は、金属製のバンプである。放熱部材42をなす金属材料としては、例えば、バンプB1の構成材料として上記したものが挙げられる。また、本実施形態では、放熱部材42は、電気回路基板10Bにおけるパッド部17bと接触している。放熱部材42は、例えば加熱圧着により、パッド部17bと接合されているのが好ましい。
放熱部材42の配置は、駆動素子チップ30の電極(図示せず)の配置に応じて、即ち、駆動素子チップ30(駆動素子チップ31,32)に対して設けられるバンプB3またはバンプB4の配置に応じて、例えば図7Aおよび図7Bに示すように、適宜に設定される。図7Aおよび図7Bのそれぞれは、電気回路基板10Bと駆動素子チップ30との間に介在するバンプB3またはバンプB4と放熱部材42との配置態様の一例を模式的に示す平面図である。
図7Aに示す配置例では、駆動素子チップ30(駆動素子チップ31,駆動素子チップ32)の周縁部に沿って、複数のバンプB3またはバンプB4と複数の放熱部材42とが間隔を隔てて交互に位置する。
図7Bに示す配置例では、駆動素子チップ30の周縁部に沿って複数のバンプB3またはバンプB4が間隔を隔てて位置し、これらバンプB3またはバンプB4よりチップ内方側においてチップ周縁部に沿って矩形をなすように、複数の放熱部材42が間隔を隔てて位置する。
放熱層43は、光電気混載基板10における光電変換領域R1の厚み方向他方面に配置されている。本実施形態では、放熱層43は、光電気混載基板10の光電変換領域R1の厚み方向他方面と、筐体70における後述の凸部76の厚み方向一方面とに接触する。放熱層43は、例えば、放熱シート、放熱グリス、放熱板などから形成されている。放熱層43が放熱シートから形成される場合、その放熱シートは、熱伝導性を有する柔軟なシート体である。放熱シートの構成材料は、例えば、バインダー樹脂中にフィラーが分散された樹脂組成物が挙げられる。バインダー樹脂は、熱硬化性樹脂を含んでBステージまたはCステージの状態にあり、また、熱可塑性樹脂を含んでもよい。バインダー樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、およびウレタン樹脂が挙げられる。フィラーとしては、例えば、アルミナ(酸化アルミニウム)、窒化ホウ素、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、溶融シリカ、酸化マグネシウム、および窒化アルミニウムが挙げられる。このような放熱層43は、光電変換領域R1に実装されている受発光素子チップ20および駆動素子チップ30で生じた熱を、放熱部材41,42、光電気混載基板10、放熱層43、および凸部76を介して筐体70に効率的に放熱するのに役立つ。
プリント配線板50は、図1Bおよび図1Cに示すように、長手方向に沿って長く延びる略平板形状を有し、第1部分51と、第2部分52と、連結部分53とを一体的に有し、開口部54を有する。また、プリント配線板50は、図2、図4および図5に示すように、光電気混載基板10の厚み方向一方側に配置され、支持板55と、導体回路56とを備える。
第1部分51は、プリント配線板50の長手方向一方側部分である。第2部分52は、第1部分51の長手方向他方側に間隔を隔てて対向配置されている。第2部分52の幅は、第1部分51の幅より狭い。連結部分53は、第1部分51および第2部分52を連結する。本実施形態では二つの連結部分53が設けられ、一方の連結部分53は、第1部分51の長手方向他端縁の幅方向一端部と、第2部分52の長手方向一端縁の幅方向一端部とを連結する。他方の連結部分53は、第1部分51の長手方向他端縁の幅方向他端部と、第2部分52の長手方向一端縁の幅方向他端部とを連結する。
これら第1部分51、第2部分52、および連結部分53により、開口部54が仕切られる。開口部54は、プリント配線板50を厚み方向に貫通する貫通穴として区画される。本実施形態では、厚み方向投影視において、上述の受発光素子チップ20および駆動素子チップ30は、開口部54内に位置する。また、プリント配線板50における開口部54周囲の少なくとも一部は、厚み方向において光電気混載基板10に対向している(図1Bでは、その対向領域について、明確化のためハッチングを付す)。
支持板55は、平面視においてプリント配線板50と略同一の形状を有する。支持板55の構成材料としては、例えば、ガラス繊維強化エポキシ樹脂などの硬質材料が挙げられる。支持板55の25℃における引張弾性率は、例えば10GPa以上、好ましくは15GPa以上、より好ましくは20GPa以上であり、また、例えば1000GPa以下である。支持板55の引張弾性率が上記した下限以上であれば、プリント配線板50の機械強度に優れる。
導体回路56は、ビア57(図4および図5に示す)、端子58(図1Bおよび図1Cに示す)、および配線59(図4および図5に示す)を含む。
ビア57は、支持板55を厚み方向に貫通する。ビア57の厚み方向他方面は、支持板55から露出しており、端子として機能する。ビア57の厚み方向他方面は、バンプB5を介して、上述の端子16eと電気的に接続されている。これにより、プリント配線板50は、光電気混載基板10と電気的に接続される。
端子58は、プリント配線板50の第1部分51の長手方向一端部に配置されている。端子58は、光モジュールXにおける対機器接続用の端子である。
配線59は、支持板55の厚み方向一方面に配置されている。配線59は、ビア57と端子58とを電気的に接続する。
プリント配線板50の厚みは、光電気混載基板10の厚みより厚く、例えば100μm以上であり、また、例えば10000μm以下である。
プリント配線板50において光電気混載基板10と対向する領域の少なくとも一部と、光電気混載基板10との間が、図4および図5に示すように、接着剤Sによって接合されている。これにより、プリント配線板50に対して光電気混載基板10が固定される。プリント配線板50と光電気混載基板10との電気的かつ機械的な接続には、上述のバンプB5および接着剤Sの代わりに異方性導電膜(ACF)や異方性導電ペースト(ACP)を用いてもよい。
コネクタ60Aは、光電気混載基板10の長手方向他方側端部と接続されている。コネクタ60Aは、光ファイバケーブル100側のコネクタ60Bと連結されて、光導波路部10Aと光ファイバケーブル100の光ファイバ(図示せず)とを光接続する。
筐体70は、図1B、図1C、および図2に示すように、光電気混載基板10、受発光素子チップ20、駆動素子チップ30、放熱部材41,42、放熱層43、プリント配線板50(端子58を除く)、およびコネクタ60Aを収容する略箱形状を有する。具体的には、筐体70は、図8Aに示す第1カバー体70A、および、図8Bに示す第2カバー体70Bを備え、これらが組み付けられることにより、長手方向に延び且つ厚み方向長さが幅方向長さより小さい、扁平な略箱形状をなす。
筐体70は、第1壁71と、第2壁72と、両側壁73と、長手方向一端壁74と、長手方向他端壁75と、凸部76とを有する。
第1壁71は、長手方向に延びる略平板形状を有する。第2壁72は、第1壁71と厚み方向に間隔を隔てられる。第2壁72は、平面視において第1壁71と同一形状を有する。両側壁73の一方は、第1壁71の幅方向一端部と、第2壁72の幅方向一端部とを、厚み方向に連結する。両側壁73の他方は、第1壁71の幅方向他端部と、第2壁72の幅方向他端部とを、厚み方向に連結する。長手方向一端壁74は、第1壁71、第2壁72および両側壁73の長手方向一端部を連結する。また、長手方向一端壁74は、端子58が配置される穴を有する。長手方向他端壁75は、第1壁71、第2壁72および両側壁73の長手方向他端部を連結する。また、長手方向他端壁75は、コネクタ60A,60Bが配置される穴を有する。
凸部76は、第2壁72の厚み方向一方側に配置され、第2壁72から光電気混載基板10に向かって突出している。本実施形態では、凸部76は、厚肉の略平板形状を有する。図8Bでは、第2壁72に対する凸部76の相対配置および形状の明確化のために、凸部76についてハッチングを付して表す。また、本実施形態では、凸部76と第2壁72とは一体である。
第1壁71および凸部76は、第1カバー体70Aに含まれる。両側壁73のそれぞれは、第1カバー体70Aおよび第2カバー体70Bの両方に含まれる。長手方向一端壁74は、第1カバー体70Aおよび第2カバー体70Bの両方に含まれる。長手方向他端壁75は、第1カバー体70Aおよび第2カバー体70Bの両方に含まれる。
筐体70は、本実施形態では金属製である。筐体70の金属材料としては、例えば、アルミニウム、銅、銀、亜鉛、ニッケル、クロム、チタン、タンタル、白金、金、および、これらの合金が挙げられる。筐体70は、めっきなどの表面処理が施されてもよい。
光モジュールXは、例えば次のようにして得られる。
まず、光電気混載基板10の電気回路基板10B上に発光素子チップ21、受光素子チップ22、および駆動素子チップ31,32をフリップチップ実装する(実装工程)。実装工程において、発光素子チップ21は、例えば、その所定面に設けられている各電極上にバンプB1を形成し且つ同一面の所定箇所に放熱部材41を形成した後、これらバンプB1および放熱部材41を介して、電気回路基板10Bの厚み方向一方面上に実装する。このとき、電気回路基板10Bにおける端子16aに対してバンプB1を接合し、パッド部17aに対して放熱部材41を接合する。受光素子チップ22は、例えば、その所定面に設けられている各電極上にバンプB2を形成し且つ同一面に所定箇所に放熱部材41を形成した後、これらバンプB2および放熱部材41を介して、電気回路基板10Bの厚み方向一方面上に実装する。このとき、電気回路基板10Bにおける端子16bに対してバンプB2を接合し、パッド部17aに対して放熱部材41を接合する。駆動素子チップ31は、例えば、その所定面に設けられている各電極上にバンプB3を形成し且つ同一面の所定箇所に放熱部材42を形成した後、これらバンプB3および放熱部材42を介して、電気回路基板10Bの厚み方向一方面上に実装する。このとき、電気回路基板10Bにおける端子16cに対してバンプB3を接合し、パッド部17bに対して放熱部材42を接合する。駆動素子チップ32は、例えば、その所定面に設けられている電極上にバンプB4を形成し且つ同一面に放熱部材42を形成した後、これらバンプB4および放熱部材42を介して、電気回路基板10Bの厚み方向一方面上に実装する。このとき、電気回路基板10Bにおける端子16dに対してバンプB4を接合し、パッド部17bに対して放熱部材42を接合する。
次に、プリント配線板50に対し、接着剤Sを介して光電気混載基板10を接合する。例えば、プリント配線板50におけるビア57の厚み方向他方面上に予め形成されたバンプB5を介して、プリント配線板50と光電気混載基板10とを電気的に接続しつつ、バンプB3まわりを包囲するように塗布された接着剤Sにより、プリント配線板50に対して光電気混載基板10を接合する(これにより、プリント配線板50における配線59が、ビア57を介して、光電気混載基板10における導体層16と電気的に接続される)。
次に、光電気混載基板10の光導波路部10Aをコネクタ60Aと接続する。次に、光電気混載基板10と、プリント配線板50と、コネクタ60Aとを、凸部76上に予め放熱層43が設けられた第2カバー体70Bに配置する。次に、第1カバー体70Aを第2カバー体70Bに合わせて筐体70を形成する。この後、筐体70内に位置するコネクタ60Aと、光ファイバケーブル100のコネクタ60Bとを接続する。例えば以上のようにして、光モジュールXが得られる。
光モジュールXを使用するときには、光モジュールXの端子58を、図外の電子機器のレセプタクルに差し込む。
次に、光モジュールXにおける電気信号から光信号への変換を説明する。電気信号は、図外の電子機器から、端子58を介して光モジュールXに入力される。その電気信号は、プリント配線板50の導体回路56を流れ、更に、光電気混載基板10における導体層16を介して駆動素子チップ31に入力される。電気信号が入力された駆動素子チップ31は、発光素子チップ21の発光素子21aを駆動して発光させる。発光素子21aは、具体的には、その発光口から、コア層12のミラー面12mに向けて光を出射する。その光は、光導波路部10Aにおけるコア層12のミラー面12mで光路が変えられ、コア層12内をその延び方向に沿って進み、その後、コネクタ60A,60Bを介して光ファイバケーブル100に光信号として入力される。
続いて、光モジュールXにおける光信号から電気信号への変換を説明する。光信号は、光ファイバケーブル100からコネクタ60A,60Bを介して光導波路部10Aに入り、ミラー面12mで光路が変えられ、受光素子22aにその受光口を介して受光され、受光素子22aにて電気信号に変換される。一方、駆動素子チップ32は、プリント配線板50から供給される電気(電力)に基づいて、受光素子22aで変換された電気信号を増幅する。増幅された電気信号は、導体層16を介して、プリント配線板50の導体回路56を流れ、端子58を介して、図外の電子機器に入力される。
以上のような電気信号と光信号との相互変換により、受発光素子チップ20および駆動素子チップ30は、発熱する。
光モジュールXは、上述のように、電気回路基板10Bにフリップチップ実装されている受発光素子チップ20と電気回路基板10Bとの間に位置してこれらに接触する金属製の放熱部材41を備える。このような構成は、受発光素子チップ20が発熱した場合に、その熱を同チップから放熱部材41を介して電気回路基板10Bに効率よく逃がすのに適する。また、当該構成によると、受発光素子チップ20から電気回路基板10Bへの伝熱経路を同チップの実装領域内で放熱部材41によって確保することができ、従って、光電変換モジュールXの小型化を図りやすい。
したがって、光モジュールXは、小型化の観点からのサイズ制限の下、受発光素子チップ20において良好な放熱性を実現するのに適する。
これとともに、光モジュールXは、上述のように、電気回路基板10Bにフリップチップ実装されている駆動素子チップ30と電気回路基板10Bとの間に位置してこれらに接触している金属製の放熱部材42を備える。このような構成は、駆動素子チップ30が発熱した場合に、その熱を同チップから放熱部材42を介して電気回路基板10Bに効率よく逃がすのに適し、ひいては、受発光素子チップ20に対する熱的負荷を低減するのに適する。また、当該構成によると、駆動素子チップ30から電気回路基板10Bへの伝熱経路を同チップの実装領域内で放熱部材42によって確保することができ、従って、光電変換モジュールXの小型化を図りやすい。
したがって、光モジュールXは、小型化の観点からのサイズ制限の下、受発光素子チップ20および駆動素子チップ30において良好な放熱性を実現するのに適する。
図1から図5に示す光モジュールXでは、上述のように、受発光素子チップ20は複数の受発光素子20aを含み、各受発光素子20aと電気回路基板10Bとの間に少なくとも一つの放熱部材41が位置してこれらに接触している。このような構成は、受発光素子チップ20が複数の受発光素子20aを含む場合において、受発光素子20aごとに放熱部材41を介した良好な放熱性を確保するのに適する。
光モジュールXでは、上述のように、電気回路基板10Bは、導体層16から電気的に独立しているダミー導体層17を備え、電気回路基板10Bと受発光素子チップ20との間に介在する放熱部材41は、ダミー導体層17のパッド部17aに接触している。このような構成は、放熱部材41から電気回路基板10Bへの伝熱性を確保するのに適し、従って、受発光素子チップ20において良好な放熱性を実現するのに好適である。放熱部材41から電気回路基板10Bへの伝熱性の観点からは、電気回路基板10Bはパッド部17aを備えるのが好ましいが、光モジュールXでは、電気回路基板10Bは、パッド部17aまたはこれを含むダミー導体層17を備えなくてもよい。
光モジュールXでは、上述のように、電気回路基板10Bは、導体層16から電気的に独立しているダミー導体層17を備え、電気回路基板10Bと駆動素子チップ30との間に介在する放熱部材42は、ダミー導体層17のパッド部17bに接触している。このような構成は、放熱部材42から電気回路基板10Bへの伝熱性を確保するのに適し、従って、駆動素子チップ30において良好な放熱性を実現するのに好適である。放熱部材42から電気回路基板10Bへの伝熱性の観点からは、電気回路基板10Bはパッド部17bを備えるのが好ましいが、光モジュールXでは、電気回路基板10Bはパッド部17bを備えなくてもよい。
光モジュールXでは、上述のように、電気回路基板10Bは金属層14を備え、金属層14は、厚み方向に投影したときに放熱部材41と重なる。このような構成は、電気回路基板10Bのチップ実装領域における熱容量を確保して、受発光素子チップ20において良好な放熱性を実現するのに好適である。受発光素子チップ20の放熱性の観点からは、金属層14は、厚み方向に投影したときに放熱部材41と重なるのが好ましいが、光モジュールXでは、金属層14は、厚み方向に投影したときに放熱部材41と重ならなくてもよい。
光モジュールXでは、上述のように、電気回路基板10Bは金属層14を備え、金属層14は、厚み方向に投影したときに放熱部材42と重なる。このような構成は、電気回路基板10Bのチップ実装領域における熱容量を確保して、駆動素子チップ30において良好な放熱性を実現するのに好適である。駆動素子チップ30の放熱性の観点からは、金属層14は、厚み方向に投影したときに放熱部材42と重なるのが好ましいが、光モジュールXでは、金属層14は、厚み方向に投影したときに放熱部材42と重ならなくてもよい。
光モジュールXでは、図9Aに示すように、電気回路基板10Bにおけるダミー導体層17のパッド部17aとカバー絶縁層18との間に間隔が空けられていてもよい。このような構成は、パッド部17aからの熱の放散を促すのに適し、従って、受発光素子チップ20から放熱部材41およびパッド17aを介した良好な放熱性を実現するのに好適である。
光モジュールXでは、図9Bに示すように、電気回路基板10Bにおけるダミー導体層17のパッド部17bとカバー絶縁層18との間に間隔が空けられていてもよい。このような構成は、パッド部17bからの熱の放散を促すのに適し、従って、駆動素子チップ39から放熱部材42およびパッド17aを介した良好な放熱性を実現するのに好適である。
また、図1から図5に示す光モジュールXは、上述のように、機器からの電気信号を光信号に変換して光ファイバケーブル100に出力する送信機能と、光ファイバケーブル100からの光信号を電気信号に変換して機器に出力する受信機能とを兼ね備える送受信モジュール(即ち光トランシーバ)として構成されている。このような構成に代えて、光モジュールXは、受信機能を有さずに送信機能を有する構成を備えてもよい。そのような光モジュールXでは、受発光素子チップ20としては発光素子チップ21が光電気混載基板10に実装され、且つ、駆動素子30としては、発光素子用の駆動素子チップ31が光電気混載基板10に実装される。或いは、光モジュールXは、送信機能を有さずに受信機能を有する構成を備えてもよい。そのような光モジュールXでは、受発光素子チップ20としては受光素子チップ22が光電気混載基板10に実装され、且つ、駆動素子30としては、受光素子用の駆動素子チップ32が光電気混載基板10に実装される。
X 光モジュール(光電変換モジュール)
10 光電気混載基板
10A 光導波路部
11 アンダークラッド層
12 コア層
13 オーバークラッド層
10B 電気回路基板
14 金属層
20 受発光素子チップ
20a 受発光素子
21 発光素子チップ
21a 発光素子
22 受光素子チップ
22a 受光素子
30,31,32 駆動素子チップ
B1〜B5 バンプ
41,42 放熱部材
43 放熱層
50 プリント配線板
60A,60B コネクタ
70 筐体
71 第1カバー体
72 第2カバー体

Claims (7)

  1. 光導波路部と、導体層を有する電気回路基板とを、厚み方向一方側に向かって順に備える光電気混載基板と、
    前記電気回路基板の厚み方向一方面上にフリップチップ実装され、且つ前記導体層を介して互いに電気的に接続されている、受発光素子チップおよび駆動素子チップと、
    前記電気回路基板と前記受発光素子チップとの間に位置してこれらに接触している金属製の第1放熱部材と、を備えることを特徴とする、光電変換モジュール。
  2. 前記受発光素子チップは複数の受発光素子を含み、各受発光素子と前記電気回路基板との間に少なくとも一つの前記第1放熱部材が位置することを特徴とする、請求項1に記載の光電変換モジュール。
  3. 前記電気回路基板は、前記導体層から電気的に独立しているダミー導体層をさらに備え、
    前記第1放熱部材は、前記ダミー導体層に接触していることを特徴とする、請求項1または2に記載の光電変換モジュール。
  4. 前記電気回路基板は、金属層をさらに備え、
    前記金属層は、厚み方向に投影したときに前記第1放熱部材と重なることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一つに記載の光電変換モジュール。
  5. 前記電気回路基板と前記駆動素子チップとの間に位置してこれらに接触している金属製の第2放熱部材を更に備えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一つに記載の光電変換モジュール。
  6. 前記電気回路基板は、前記導体層から電気的に独立しているダミー導体層をさらに備え、
    前記第2放熱部材は、前記ダミー導体層に接触していることを特徴とする、請求項5に記載の光電変換モジュール。
  7. 前記電気回路基板は、金属層をさらに備え、
    前記金属層は、厚み方向に投影したときに前記第2放熱部材と重なることを特徴とする、請求項5または6に記載の光電変換モジュール。
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