JP2021162639A - アクティブマトリクス基板、及び、表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス基板、及び、表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021162639A
JP2021162639A JP2020062080A JP2020062080A JP2021162639A JP 2021162639 A JP2021162639 A JP 2021162639A JP 2020062080 A JP2020062080 A JP 2020062080A JP 2020062080 A JP2020062080 A JP 2020062080A JP 2021162639 A JP2021162639 A JP 2021162639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
insulating layer
layer
active matrix
metal layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020062080A
Other languages
English (en)
Inventor
良介 海老原
Ryosuke Ebihara
宏 林
Hiroshi Hayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Joled Inc
Original Assignee
Joled Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Joled Inc filed Critical Joled Inc
Priority to JP2020062080A priority Critical patent/JP2021162639A/ja
Publication of JP2021162639A publication Critical patent/JP2021162639A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】部品と端子部との接続性が向上されたアクティブマトリクス基板等を提供する。【解決手段】アクティブマトリクス基板1は、複数の画素領域を含む表示領域2と、表示領域2の外側の周辺領域3とを有する基板10を備える。表示領域2には、複数の画素領域のそれぞれに配置されたトランジスタ40と、トランジスタ40を含む表示領域2を覆う、無機材料を含む第1絶縁層と、第1絶縁層に積層され、基板の表面を平坦化する、有機材料を含む第2絶縁層とが形成され、周辺領域3には、部品が接続される接続端子と、接続端子及び基板10の間の一部に配置され、無機材料を含む第3絶縁層とを有する実装端子部3aが形成される。そして、第1絶縁層及び第3絶縁層は、同一層に形成されており、実装端子部3aには、第2絶縁層と同一層の絶縁層が形成されていない。【選択図】図1

Description

本開示は、アクティブマトリクス基板、及び、当該アクティブマトリクス基板を備える表示装置に関する。
従来、有機EL(Electro Luminescence)素子などの発光素子を用いた表示装置が開発されている。このような表示装置では、発光素子が配置される表示領域と、当該表示領域の周辺の周辺領域とが設けられる。周辺領域には、ドライバなどの部品が実装される端子部が形成されている。特許文献1には、表示領域及び当該端子部を含む周辺領域に有機絶縁膜を有する構造が開示されている。
特開2019−49595号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構造では、端子部において、ドライバなどの部品と当該端子部との接続性に課題がある。
そこで、本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、部品と端子部との接続性が向上されたアクティブマトリクス基板、及び、表示装置に関する。
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係るアクティブマトリクス基板は、複数の画素領域を含む表示領域と、前記表示領域の外側の周辺領域とを有する基板を備え、前記表示領域には、前記複数の画素領域のそれぞれに配置されたトランジスタと、前記トランジスタを含む前記表示領域を覆う、無機材料を含む第1絶縁層と、前記第1絶縁層に積層され、前記基板の表面を平坦化する、有機材料を含む第2絶縁層とが形成され、前記周辺領域には、部品が接続される接続端子と、前記接続端子及び前記基板の間の一部に配置され、無機材料を含む第3絶縁層とを有する実装端子部が形成され、前記第1絶縁層及び前記第3絶縁層は、同一層に形成されており、前記実装端子部には、前記第2絶縁層と同一層の絶縁層が形成されていない。
また、上記目的を達成するために、本開示の一態様に係る表示装置は、上記のアクティブマトリクス基板を有する表示パネルと、前記表示パネルの前面以外の部分を覆う筐体とを備える。
本開示の一態様に係るアクティブマトリクス基板等によれば、部品と端子部との密着性が向上される。
図1は、実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板の構成を示す模式断面図である。 図2は、図1の破線領域を拡大して示す実装端子部の模式断面図である。 図3Aは、実施の形態1に有機絶縁層の第1の配置例を示す図である。 図3Bは、実施の形態1に有機絶縁層の第2の配置例を示す図である。 図3Cは、実施の形態1に有機絶縁層の第3の配置例を示す図である。 図3Dは、実施の形態1に有機絶縁層の第4の配置例を示す図である。 図4は、図3Aに示す破線領域を拡大して示す模式平面図である。 図5Aは、実施の形態1に係る、配線部、実装端子部及び配線交差部の構成の第1例を示す模式断面図である。 図5Bは、実施の形態1に係る、配線部、実装端子部及び配線交差部の構成の第2例を示す模式断面図である。 図6Aは、実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板の製造方法における第1の工程を説明するための模式断面図である。 図6Bは、実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板の製造方法における第2の工程を説明するための模式断面図である。 図6Cは、実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板の製造方法における第3の工程を説明するための模式断面図である。 図6Dは、実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板の製造方法における第4の工程を説明するための模式断面図である。 図6Eは、実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板の製造方法における第5の工程を説明するための模式断面図である。 図6Fは、実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板の製造方法における第6の工程を説明するための模式断面図である。 図6Gは、実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板の製造方法における第7の工程を説明するための模式断面図である。 図6Hは、実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板の製造方法における第8の工程を説明するための模式断面図である。 図6Iは、実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板の製造方法における第9の工程を説明するための模式断面図である。 図7は、実施の形態1に係る表示装置の外観図である。 図8は、図1の破線領域に対応する、実施の形態2に係る実装端子部の模式断面図である。 図9Aは、実施の形態2に係る、配線部、実装端子部及び配線交差部の構成の第1例を示す模式断面図である。 図9Bは、実施の形態2に係る、配線部、実装端子部及び配線交差部の構成の第2例を示す模式断面図である。 図10は、実施の形態2に係る表示領域の構成を示す模式断面図である。 図11は、比較例に係るアクティブマトリクス基板の構成を示す模式断面図である。 図12は、比較例に係るアクティブマトリクス基板の実装端子部の構成を示す模式断面図である。 図13は、比較例に係るアクティブマトリクス基板において、有機絶縁層をなくし、かつ、他の無機絶縁層を設けた場合の課題を説明するための図である。
(本開示の基礎となった知見)
本開示の実施の形態の説明に先立ち、本開示の基礎となった知見について、図11〜図13を参照しながら説明する。まずは、比較例に係るアクティブマトリクス基板300の構成について、説明する。図11は、比較例に係るアクティブマトリクス基板300の構成を示す模式断面図である。
図11に示すように、アクティブマトリクス基板300は、基板10と、第1無機絶縁層20と、CS下部電極30と、第2無機絶縁層31と、保持容量CSと、トランジスタ
40と、第3無機絶縁層50と、有機絶縁層60と、ゲート配線70と、ゲートメタル層280と、ソース・ドレインメタル層290とを備える。
また、アクティブマトリクス基板300は、表示領域300aと、周辺領域300bとを有する。表示領域300aは、例えば、当該アクティブマトリクス基板300を有する表示パネルにおいて、アクティブマトリクス方式により、外部から入力される映像信号に基づいて画像が表示される領域である。表示領域300aは、当該アクティブマトリクス基板300を有する表示パネルにおいて複数の画素を構成する複数の画素領域を有する。
周辺領域300bは、表示領域300a以外の領域であり、当該アクティブマトリクス基板300を有する表示パネルにおいて非表示領域となる領域である。周辺領域300bは、例えば、表示領域300aを囲むように形成される。周辺領域300bには、例えば、ドライバICなどが実装される実装端子部300b1(図12参照)、表示領域300aを駆動するための回路部などが設けられている。
また、表示領域300aから周辺領域300bにわたって、例えば、画素配列の行方向に沿って延在する複数の走査線と、列方向に沿って延在する複数の信号線と、行方向に沿って延在する複数の電源線とが設けられている。アクティブマトリクス基板300を用いて構成される表示パネルにおいて、表示領域300aに対応する表示部は、2次元状に配置された画素により構成される。各画素はそれぞれ、走査線、信号線及び電源線と電気的に接続されている。
基板10は、例えばガラス、石英、シリコン、樹脂材料又は金属板等により構成されている。樹脂材料としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PI(ポリイミド)、PC(ポリカーボネート)又はPEN(ポリエチレンナフタレート)などが挙げられるが、これに限定されない。
第1無機絶縁層20は、基板10からナトリウムイオンなどの物質が上層(例えば、トランジスタ40の半導体層41)に移動することを抑制するために設けられるバリア性を有する絶縁層であり、基板10と半導体層41との間に設けられる。また、第1無機絶縁層20は、表示領域300a及び周辺領域300bにわたって形成される。第1無機絶縁層20は、実装端子部300b1にも形成される。
第1無機絶縁層20は、窒化シリコン層21と、酸化シリコン層22とを有し、基板10側から窒化シリコン層21と、酸化シリコン層22とがこの順に積層されている。窒化シリコン層21は、例えば、窒化シリコン膜により構成されるアンダーコート層であり、厚みは50nm程度である。また、酸化シリコン層22は、例えば、酸化シリコン膜により構成されるアンダーコート層であり、厚みは100nm程度である。つまり、第1無機絶縁層20の厚みは、150nm程度である。なお、窒化シリコン層21は、水素を含んでいてもよい。なお、図面において、一例として、窒化シリコン層21を第1UCとも記載し、酸化シリコン層22を第2UCとも記載する。ここで、アンダーコート層はSiO、SiNに限るものではなく、バリア性を有する薄膜であればよい。その厚みも適宜変更可能である。
保持容量CSは、CS下部電極30と、CS上部電極32とを有する。また、CS下部電極30と、CS上部電極32との間には、第2無機絶縁層31が設けられる。つまり、CS下部電極30、第2無機絶縁層31及びCS上部電極32は、保持容量CSを構成する。
CS下部電極30は、第1無機絶縁層20上の全体的な領域に設けられている。CS下
部電極30は、ゲート配線70を介して、半導体層41と電気的に接続されている。CS下部電極30は、例えば、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)及びチタン(Ti)等の金属を含んで構成されている。CS下部電極30は、合金により構成されていてもよく、複数の金属膜を含む積層膜により構成されていてもよい。CS下部電極30は、金属以外の導電性材料により構成されていてもよい。CS下部電極30は、保持電極の一例である。
比較例に係るアクティブマトリクス基板300においては、CS下部電極30は、表示領域300a及び周辺領域300bのうち、表示領域300aのみに設けられる。言い換えると、周辺領域300bには、CS下部電極30と同層の金属層は形成されない。
第2無機絶縁層31は、表示領域2では、CS下部電極30とCS上部電極32との間に設けられ、周辺領域3では、第3無機絶縁層50と基板10との間に設けられる。第2無機絶縁層31は、例えば、シリコン酸化(SiOx)膜であるが、シリコン窒化(SiNx)膜、酸窒化シリコン(SiON)及び酸化アルミニウム(AlOx)膜等の無機絶縁膜により構成されてもよい。なお、図面において、一例として、第2無機絶縁層31をCI、CS絶縁膜とも記載する。また、第2無機絶縁層31は、無機材料を含む第6絶縁層の一例である。
CS上部電極32は、第2無機絶縁層31を間にして、CS下部電極30に対向して配置される。CS上部電極32は、例えば、SDメタル層90と同層の金属層などと接続されている。CS上部電極32は、例えば、半導体層41と同一工程で形成されるものであり、半導体層41と同一の構成材料を含むとともに、半導体層41の低抵抗領域41bと同層である。例えば、CS上部電極32と低抵抗領域41bとは、同一の厚みである。CS上部電極32には、例えば、低抵抗化された酸化物半導体材料を用いることができる。CS上部電極32は、不純物半導体で形成された保持容量電極の一例である。
トランジスタ40は、例えば、画素回路における各種トランジスタのいずれかのトランジスタ(例えば、駆動トランジスタ)に相当し、表示領域300aに設けられている。トランジスタ40は、複数の画素領域のそれぞれに配置されている。トランジスタ40は、例えば、トップゲート型の薄膜トランジスタであり、基板10に近い位置から、半導体層41、ゲート絶縁層42、ゲート電極43及びソース・ドレイン電極44をこの順に有している。
半導体層41は、基板10上にパターン形成されている。半導体層41は、ゲート電極43に対向するチャネル領域41aと、チャネル領域41aの外側の低抵抗領域41bとを有している。低抵抗領域41bの電気抵抗は、チャネル領域41aの電気抵抗よりも小さくなっている。低抵抗領域41bは、ソース・ドレイン領域として機能する。半導体層41は、例えば、インジウム(In)、ガリウム(Ga、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)、チタン(Ti)及びニオブ(Nb)等のうちの少なくとも1種の元素の酸化物を主成分として含む酸化物半導体から構成されている。具体的には、酸化インジウムガリウム亜鉛(IGZO:InGaZnO)、酸化インジウム錫亜鉛(ITZO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化インジウムガリウム(IGO)、酸化インジウム錫(ITO)及び酸化インジウム(InO)等が挙げられる。あるいは、半導体層41は、低温多結晶シリコン(LTPS)又は非結晶シリコン(a−Si)等から構成されていてもよい。
ゲート絶縁層42は、半導体層41とゲート電極43との間に設けられた絶縁膜(ゲート絶縁膜)である。ゲート絶縁層42は、例えば、ゲート電極43と同一の平面形状を有しており、ゲート絶縁層42の端面は、ゲート電極43の端面と平面視で重なる位置に配
置されていてもよい。ゲート絶縁層42は、例えば酸化シリコン(SiOx)、窒化シリコン(SiNx)、酸窒化シリコン(SiON)及び酸化アルミニウム(AlOx)等のうちの1種よりなる単層膜、又はそれらのうちの2種以上よりなる積層膜から構成されている。
ゲート絶縁層42は、表示領域300a及び周辺領域300bのそれぞれに形成される。ゲート絶縁層42は、実装端子部300b1にも形成される。表示領域300a及び周辺領域300bのそれぞれに形成されるゲート絶縁層42は、同一層に設けられている。表示領域300a及び周辺領域300bのそれぞれに形成されるゲート絶縁層42は、例えば、同一工程で形成されており、同一材料からなる。なお、図面において、一例として、ゲート絶縁層42をGI、ゲート絶縁膜とも記載する。
ゲート電極43は、ゲート絶縁層42を介して半導体層41に対向して配置され、印加されるゲート電圧(Vg)によって半導体層41中のキャリア密度を制御すると共に、電位を供給する配線としての機能を有する。ゲート電極43の構成材料は、例えば、チタン(Ti)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、銀(Ag)、ネオジウム(Nd)及び銅(Cu)のうちの1種を含む単体又は合金が挙げられる。あるいは、それらのうちの少なくとも1種を含む化合物又は2種以上を含む積層膜であってもよい。また、例えば、ITO等の透明導電膜が用いられてもよい。
ゲート電極43は、ゲート配線70及びゲートメタル層280と、同一層に設けられている。ゲート電極43、ゲート配線70及びゲートメタル層280は、例えば、同一工程で形成されており、同一材料からなる。
ソース・ドレイン電極44は、第3無機絶縁層50及び有機絶縁層60に設けられた接続孔を通じて半導体層41の低抵抗領域41bに電気的に接続されている。ソース・ドレイン電極44は、トランジスタ40のソース又はドレインとして機能する。なお、図11では、一対のソース・ドレイン電極44(ソース電極及びドレイン電極)のうちの一方のみを図示している。例えば、ソース・ドレイン電極44は、有機EL素子の電極(例えば、アノードとして機能する電極)に電気的に接続される。ソース・ドレイン電極44は、例えば、ゲート電極43の構成材料として列挙したものと同様の金属又は透明電極膜を含んで構成される。なお、図面において、一例として、ソース・ドレイン電極44をSD電極とも記載する。
第3無機絶縁層50は、トランジスタ40を含む表示領域300a及び周辺領域300bを覆う。第2無機絶縁層50は、ゲート電極43及び当該ゲート電極43の上方に配置される。第3無機絶縁層50は、半導体層41、ゲート絶縁層42、ゲート電極43、ゲート配線70、保持容量CS、及び、その他の各種配線を覆っており、表示領域300aから周辺領域300bにわたって設けられている。第3無機絶縁層50は、例えば酸化シリコン(SiOx)膜、酸化チタン(TiOx)膜、又は、酸化アルミニウム(AlOx)膜等により構成されている。このように、第3無機絶縁層50は、トランジスタ40及び複数の配線(走査線、信号線及び電源線など)を覆う、無機材料を含む絶縁層である。表示領域300aに形成された第3無機絶縁層50は、第1絶縁層の一例である。
第3無機絶縁層50は、単層膜によって構成されてもよいし、複数の膜を含む積層膜によって構成されてもよい。本比較例では、第3無機絶縁層50は、基板10に近い位置から順に、酸化アルミニウム層51、酸化シリコン層52及び酸化アルミニウム層53を含む積層膜である。このような第3無機絶縁層50では、半導体層41の低抵抗領域41bに下層の酸化アルミニウム層51が接するので低抵抗領域41bが安定化される。また、
上層の酸化アルミニウム層53が、外気に対して良好なバリア性を有する保護膜として機能するので、酸素及び水分等に起因する半導体層41の電気的特性の変化を抑えることができる。第3無機絶縁層50は、表示領域300a及び周辺領域300bにわたって形成される。第3無機絶縁層50は、実装端子部300b1にも形成される。
なお、図面において、一例として、第3無機絶縁層50を無機ILとも記載し、酸化アルミニウム層51を第1無機ILとも記載し、酸化シリコン層52を第2無機ILとも記載し、酸化アルミニウム層53を第3無機ILとも記載する。
有機絶縁層60は、第3無機絶縁層50上に積層して設けられ、アクティブマトリクス基板300の表面を平坦化するための平坦化膜である。有機絶縁層60は、例えば、第3無機絶縁層50と接触して積層される。有機絶縁層60は、例えば、ポリイミド樹脂、ノボラック樹脂、エポキシ樹脂又はアクリル樹脂等の感光性を有する有機絶縁材料を用いることができる。有機絶縁層60は、表示領域300a及び周辺領域300bにわたって形成される。有機絶縁層60は、実装端子部300b1にも形成される。表示領域300aに形成される有機絶縁層60は、有機材料を含む第2絶縁層の一例である。なお、図面において、一例として、有機絶縁層60を有機IL、C−ILとも記載する。
ゲート配線70は、表示領域300aに設けられた配線である。本実施の形態では、ゲート配線70は、低抵抗領域41bを介してCS下部電極30と、半導体層41とを電気的に接続する。ゲート配線70は、ゲート電極43と同一層に設けられる。
ゲートメタル層280は、周辺領域300bに設けられた端子(接続端子)である。ゲートメタル層280は、ゲート絶縁層42上に設けられる。ゲートメタル層280は、ゲート電極43及びゲート配線70と同一層に設けられる。ゲートメタル層280、ゲート電極43及びゲート配線70は、同一の層に形成された金属層である。なお、図面において、一例として、ゲートメタル層280をゲートメタル、ゲートメタル層とも記載する。
ゲート配線70及びゲートメタル層280は、例えば、ゲート電極43の構成材料として列挙したものと同様の金属又は透明電極膜を含んで構成される。
ソース・ドレインメタル層290は、第3無機絶縁層50及び有機絶縁層60に設けられた接続孔を通じてゲートメタル層280に電気的に接続された端子(接続端子)である。ソース・ドレインメタル層290は、ソース・ドレイン電極44と同一層に設けられる。ソース・ドレインメタル層290は、例えば、ソース・ドレイン電極44と同一工程で形成されており、同一材料からなる。なお、図面において、一例として、ソース・ドレインメタル層290をSDメタル、SDメタル層とも記載する。
上記のように、比較例に係るアクティブマトリクス基板300は、表示領域300a及び周辺領域300bのそれぞれにおいて、第3無機絶縁層50及び有機絶縁層60が積層された積層構造を有する。このようなアクティブマトリクス基板300において、ドライバICが実装される場合、当該ドライバICはACF(Anisotropic Conductive Film)などの導電性接着剤を介して、ソース・ドレインメタル層290に実装される。ACFの厚みは、例えば、500nm程度であるが、これに限定されない。
図12は、比較例に係るアクティブマトリクス基板300の実装端子部300b1の構成を示す模式断面図である。
図12に示すように、ゲート絶縁層42の厚みは、例えば、150nm〜250nm程
度であり、一例として200nmである。第3無機絶縁層50の厚みは、例えば、100nm〜200nm程度であり、一例として150nmである。ゲートメタル層280の厚みは、例えば、500nm〜700nm程度であり、一例として600nmである。有機絶縁層60の厚みは、例えば、1300nm〜2000nm程度であり、一例として1500nmである。ソース・ドレインメタル層290の厚みは、例えば、500nm〜1000nm程度であり、一例として800nmである。この場合、例えば、ソース・ドレインメタル層290におけるゲートメタル層280の上方部分に深さが850nm程度の凹み291が形成される。有機絶縁層60の厚みが1500nm程度と厚いため、凹み291の深さも深くなる。なお、凹み291の深さは、実装端子部300b1の各層の厚みにより変化し得る。また、各層の厚みは上記に限定されず、上記以外の厚みであってもよい。
このようなソース・ドレインメタル層290にドライバICが実装される場合、ACFの厚みと、凹み291の深さとの関係により、接続不良が発生することがある。例えば、凹み291の深さがACFの厚みより深い場合、接続不良が発生することがある。また、有機絶縁層60からの脱ガスにより、ソース・ドレインメタル層290がゲートメタル層280から剥がれてしまい、接続不良が発生することがある。
このように、接続不良が発生する要因が2つあり、それぞれに有機絶縁層60が影響している。このことから、有機絶縁層60を備えないアクティブマトリクス基板300について検討が行われている。有機絶縁層60を備えないことで、ソース・ドレインメタル層290の凹み291は浅くなり、かつ、脱ガスの発生を抑制することができるので、上記のような接続不良の発生が抑制される。
しかしながら、アクティブマトリクス基板300が有機絶縁層60を備えない場合、耐圧に課題がある。具体的には、周辺領域300bにおいて、実装端子部300b1以外の領域において、ゲートメタル層280及びソース・ドレインメタル層290が平面視において交差する場合に、第3無機絶縁層50で絶縁を行うこととなり、耐圧不足となる(例えば、ゲートメタル層280及びソース・ドレインメタル層290がショートする)可能性がある。
また、耐圧不足の対策として、第3無機絶縁層50上に他の無機絶縁層を積層する、又は、第3無機絶縁層50の厚みを厚くすることが考えられる。第3無機絶縁層50上に他の無機絶縁層を積層する場合について、図13を参照しながら説明する。図13は、比較例に係るアクティブマトリクス基板300において、有機絶縁層60をなくし、かつ、他の無機絶縁層を設けた場合の課題を説明するための図である。
図13の(a)は、無機絶縁層(無機IL)の厚膜化工程が行われたアクティブマトリクス基板400の模式断面図である。第3無機絶縁層300に第4無機絶縁層450が積層されている。第4無機絶縁層450は、厚く形成されることで、例えば、ゲートメタル層280の周囲の凸部の側面450aが丸みを帯びた形状となる。
図13の(b)は、ソース・ドレイン電極44及びソース・ドレインメタル層290を形成するためのソース・ドレイン(SD)成膜工程が行われたアクティブマトリクス基板400の模式断面図である。ソース・ドレイン電極44及びソース・ドレインメタル層290を形成するための金属層が成膜された状態を示す。当該金属層は、スパッタなどにより成膜されるが、これに限定されない。
図13の(c)は、ソース・ドレイン(SD)パターニング工程が行われたアクティブマトリクス基板400の模式断面図である。破線枠で示す領域に、金属残渣が発生してい
る。つまり、エッチング不良が発生している。金属残渣は、ソース・ドレインメタル層290が他の配線(例えば、他のソース・ドレインメタル層)とショートする原因となる。
このように、比較例に係るアクティブマトリクス基板300に対して、接続不良を改善するために有機絶縁層60をなくし、かつ、耐圧を確保するために無機絶縁層のトータル厚みを厚くするといった単純な対策では、耐圧を確保しつつ部品と実装端子部との接続性を向上することが困難であった。つまり、接続性の改善と耐圧の確保とを両立することが困難であった。
そこで、本願発明者らは、部品(例えば、ドライバIC)と実装端子部との接続性が向上されたアクティブマトリクス基板及び表示装置に関し、鋭意検討を行った。そして、以下に説明するアクティブマトリクス基板及び表示装置を創案した。
以下、本開示の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示における一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、工程、工程の順序などなどは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示における独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、本明細書において、数値、および、数値範囲は、厳格な意味のみを表す表現ではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の差異をも含むことを意味する表現である。
(実施の形態1)
[1−1.アクティブマトリクス基板の構成]
まずは、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板の構成について、図1〜図5Bを参照しながら説明する。図1は、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1の構成を示す模式断面図である。なお、以降において、比較例に係るアクティブマトリクス基板300と同一又は類似の構成については、比較例に係るアクティブマトリクス基板300と同一の符号を付し、説明を省略する。
図1に示すように、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1は、表示領域2と、周辺領域3とを有する。
表示領域2においては、比較例に係るアクティブマトリクス基板300の表示領域300aに加えて、下層メタル配線100を有する点において相違する。
下層メタル配線100は、表示領域2に設けられる配線であり、CS下部電極30及び後述するCSメタル層110と同一層に設けられている。下層メタル配線100は、CS下部電極30及びCSメタル層110と同一工程で形成されており、例えば、同一材料からなる。本実施の形態では、実装端子部3a(図2参照)に下層メタル配線100と同一層であるCSメタル層110が設けられるので、CSメタル層110と同一層の金属層を用いて、配線が可能である。つまり、表示領域2及び周辺領域3において、CSメタル層110、ゲートメタル層80、及び、SDメタル層90のいずれかと同一層の金属層により、配線が可能である。比較例に係るアクティブマトリクス基板300では、ゲートメタル層280及びSDメタル層290のいずれかと同一層の金属層により配線が行われる。
よって、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1によれば、3つの金属層から配線する層を選択することができるので、表示領域2及び周辺領域3の配線設計時の自由度が増す。なお、アクティブマトリクス基板1は、表示領域2の構成を有することに限定されず、例えば、図11に示す表示領域300aの構成を有していてもよい。つまり、アクティブマトリクス基板1は、下層メタル配線100を備えない構成であってもよい。
また、アクティブマトリクス基板1は、表示領域2において、第3無機絶縁層50及び有機絶縁層60が積層された積層構造を有する。
周辺領域3においては、比較例に係るアクティブマトリクス基板300の実装端子部300b1に加えて、CSメタル層110を有する点、及び、有機絶縁層60を有していない点において主に相違する。本実施の形態に係る実装端子部3aについて、図2を参照しながら説明する。図2は、図1の破線領域IIを拡大して示す実装端子部3aの模式断面図である。図2は、アクティブマトリクス基板1の実装端子部3aの断面構成を示す。
図2に示すように、実装端子部3aは、基板10とゲートメタル層80との間に、CSメタル層110を有する。CSメタル層110は、CS下部電極30と同一層に形成される。本実施の形態では、実装端子部3aは、第1無機絶縁層20とゲートメタル層80との間に、CSメタル層110を有する。実装端子部3aは、基板10側から、CSメタル層110、ゲートメタル層80、SDメタル層90がこの順に積層された積層構造を有する。CSメタル層110は、ゲートメタル層80を介してSDメタル層90(つまり、SDメタル層90に実装される部品)と電気的に接続されている。
詳細は後述するが、CSメタル層110を設けることで、周辺領域3の実装端子部3a以外の領域において、例えば、CSメタル層110とSDメタル層90とが立体交差する場合、その間には第2無機絶縁層31及び第3無機絶縁層50の2つの絶縁層が形成されることになるので、耐圧を確保することができる。
なお、CSメタル層110の断面視形状は、CSメタル層110の第3無機絶縁層50の厚みを均一化する、及び、第2絶縁層31がCSメタル層110に掛かる場所でのクラックを防止する観点から順テーパ状(台形状)であるとよいが、順テーパ状に限定されず、ゲートメタル層80と電気的に接続できれば、矩形上などの他の形状であってもよい。また、図面において、一例として、CSメタル層110をCSメタル、CSメタル層とも記載する。また、実装端子部3aに形成されたCSメタル層110は、第1端子の一例である。
ゲートメタル層80は、ゲート電極43と同一層に形成される。実装端子部3aに形成されたゲートメタル層80は、第2端子の一例である。
SDメタル層90は、部品が接続される接続端子の一例である。SDメタル層90は、ソース・ドレイン電極44と同一層に形成される。実装端子部3aに形成されたSDメタル層90は、第3端子の一例である。
第2無機絶縁層31は、実装端子部3aにおいて、SDメタル層90と基板10との間に設けられる。実装端子部3aに形成された第2無機絶縁層31は、第3絶縁層の一例である。第1絶縁層と第3絶縁層とは、同一層に形成される。
また、実装端子部3aは、有機絶縁層60を有していない。つまり、実装端子部3aには、有機絶縁層60と同一層の絶縁層が形成されていない。これにより、SDメタル層90に形成される凹み91の深さが、有機絶縁層60が形成されている場合に比べて、浅く
なる。例えば、CSメタル層110の厚みは、例えば、50〜180nm程度であり、一例として90nmである。第2無機絶縁層31の厚みは、例えば、50nm〜150nm程度であり、一例として100nmである。ゲート絶縁層42の厚みは、一例として200nmであり、第3無機絶縁層50の厚みは、一例として150nmであり、ゲートメタル層80の厚みは、一例として600nmであり、SDメタル層90の厚みは、一例として800nmである。この場合、SDメタル層90におけるゲートメタル層80の上方部分に深さが450nm程度の凹み91が形成される。有機絶縁層60が形成されていないので、凹み91の深さは、比較例に係る凹み291よりも浅くなる。このように、アクティブマトリクス基板1は、周辺領域3において、少なくとも実装端子部3aが有機絶縁層60を有していない構成を有する。
ここで、周辺領域3の実装端子部3a以外の領域における有機絶縁層60の有無のバリエーションについて、図3A〜図3Dを参照しながら説明する。図3A〜図3Dのそれぞれは、本実施の形態に有機絶縁層60の第1の配置例〜第4の配置例を示す図である。なお、図3A〜図3Dでは、有機絶縁層60を有しない領域をドットハッチングで示している。
図3A〜図3Dに示すように、周辺領域3は、実装端子部3aと、配線交差部3bと、配線部3cとを有する。
配線交差部3bは、実装端子部3aから延在する配線が形成され、少なくとも一部において、2つの配線が基板10の平面視において交差する領域である。配線交差部3bは、例えば、実装端子部3aの外周を囲むように形成される領域であるが、実装端子部3aと、表示領域2との間に配置されていてもよい。2つの配線それぞれは、SDメタル層90、ゲートメタル層80及びCSメタル層110のいずれかと電気的に接続された配線である。また、当該2つの配線は、互いに電気的に接続されていない。
配線部3cは、実装端子部3aから延在する配線が形成され、SDメタル層90、ゲートメタル層80及びCSメタル層110のいずれかと表示領域2内の配線とを電気的に接続するための配線(接続配線)が設けられる領域である。配線部3cは、例えば、実装端子部3aと表示領域2との間に設けられる領域である。接続配線は、SDメタル層90、ゲートメタル層80及びCSメタル層110のいずれかと電気的に接続された配線である。
なお、以降において、実装端子部3aのCSメタル層110から配線交差部3b及び配線部3cの少なくとも一方に延在する配線を第1配線とする。第1配線は、CSメタル層110と電気的に接続される。第1配線の一方の端部が実装端子部3aのCSメタル層110であるとも言える。また、実装端子部3aのゲートメタル層80から配線交差部3b及び配線部3cの少なくとも一方に延在する配線を第2配線とする。第2配線は、ゲートメタル層80と電気的に接続される。第2配線の一方の端部が実装端子部3aのゲートメタル層80であるとも言える。また、実装端子部3aのSDメタル層90から配線交差部3b及び配線部3cの少なくとも一方に延在する配線を第3配線とする。第3配線は、SDメタル層90と電気的に接続される。第3配線の一方の端部が実装端子部3aのSDメタル層90であるとも言える。アクティブマトリクス基板1は、例えば、第1配線〜第3配線の少なくとも1つの配線を有する。なお、配線交差部3b及び配線部3cの少なくとも一方に延在することは、実装端子部3aから当該実装端子部3aの外部の領域に延在することの一例である。
図3Aに示すように、実装端子部3a、配線交差部3b及び配線部3cのそれぞれは、有機絶縁層60を有していなくてもよい。つまり、有機絶縁層60は、アクティブマトリ
クス基板1の平面視において、表示領域2及び周辺領域3のうち表示領域2のみに設けられていてもよい。この場合、配線交差部3b及び配線部3cには、第3無機絶縁層50が形成されており、かつ、有機絶縁層60が形成されていない。
図3Bに示すように、実装端子部3a及び配線交差部3bのそれぞれは、有機絶縁層60を有していなくてもよい。つまり、有機絶縁層60は、アクティブマトリクス基板1の平面視において、表示領域2及び配線部3cより内側の領域のみに設けられていてもよい。この場合、配線交差部3bには、第3無機絶縁層50が形成されており、かつ、有機絶縁層60が形成されていない。また、配線部3cには、第3無機絶縁層50と、有機絶縁層60とが形成されている。
図3Cに示すように、実装端子部3aは、有機絶縁層60を有していない。つまり、有機絶縁層60は、アクティブマトリクス基板1の平面視において、実装端子部3a、配線交差部3b及び配線部3cのうち少なくとも実装端子部3aには設けられていない。この場合、配線交差部3b及び配線部3cには、第3無機絶縁層50及び有機絶縁層60が形成されている。
図3Dに示すように、実装端子部3a及び配線部3cのそれぞれは、有機絶縁層60を有していなくてもよい。つまり、有機絶縁層60は、アクティブマトリクス基板1の平面視において、表示領域2及び配線交差部3bのみに設けられていてもよい。この場合、配線交差部3bには、第3無機絶縁層50及び有機絶縁層60が形成されている。また、配線部3cには、第3無機絶縁層50が形成されており、かつ、有機絶縁層60が形成されていない。
比較例に係るアクティブマトリクス基板300においては、実装端子部3a、配線交差部3b及び配線部3cのそれぞれに、有機絶縁層60が形成されている。例えば、図3A〜図3Dに示すように、実装端子部3aに有機絶縁層60が形成されていないことにより、比較例に係るアクティブマトリクス基板300に比べて、SDメタル層90の凹み91の深さを浅くすることができ、かつ、実装端子部3aにおける脱ガスの発生を抑制することができる。
また、例えば、図3A及び図3B示すように、配線交差部3bに有機絶縁層60が形成されていないことにより、比較例に係るアクティブマトリクス基板300に比べて、有機絶縁層60を介して外部から表示領域2に水分が侵入することを抑制でき、かつ、配線交差部3bにおける脱ガスの発生を抑制することができる。
また、例えば、図3A及び図3Dに示すように、配線部3cに有機絶縁層60が形成されていないことにより、比較例に係るアクティブマトリクス基板300に比べて、有機絶縁層60を介して外部から表示領域2に水分が侵入することができ、かつ、配線部3cにおける脱ガスの発生を抑制することができる。
有機絶縁層60を介して外部から表示領域2に水分が侵入することを抑制する及び脱ガスの発生を抑制する観点から、実装端子部3aを含む領域において、有機絶縁層60が形成されていないとよい。例えば、実装端子部3a、配線交差部3b及び配線部3cのそれぞれにおいて、有機絶縁層60が形成されていないとよい。
なお、配線交差部3b及び配線部3cに形成される第3無機絶縁層50は、第1絶縁層及び第3絶縁層と同一層の第4絶縁層の一例である。また、配線交差部3b及び配線部3cに形成される有機絶縁層60は、第2絶縁層と同一層の第5絶縁層の一例である。
図4は、図3Aに示す破線領域IVを拡大して示す模式平面図である。
図4に示すような、実装端子部3aのVA1−VA1切断線、配線部3cのVA2−VA2切断線、及び、配線交差部3bのVA3−VA3切断線における各断面図について、図5A及び図5Bを参照しながら説明する。図5Aは、本実施の形態に係る、実装端子部3a、配線部3c及び配線交差部3bの構成の第1例を示す模式断面図である。具体的には、図5Aは、図3A及び図3Bに示す有機絶縁層60の配置の場合における、実装端子部3a、配線部3c及び配線交差部3bの断面構成の一例を示す。
図3A及び図3Bの違いは、配線部3cにおける有機絶縁層60の有無であり、実装端子部3a及び配線交差部3bの断面構造は、図3A及び図3Bの場合で共通である。
図5Aの(a)は、VA1−VA1切断線における実装端子部3aの模式断面図を示す。図5Aの(a)は、図2と同様の断面構成であり、説明を省略する。
図5Aの(b)は、VA2−VA2切断線における配線部3cの模式断面図を示す。図5Aの(b)に示すように、実装端子部3aにCSメタル層110が形成されているので、配線部3cにおいて、CSメタル層110により配線可能である。配線部3cに形成されるCSメタル層110は、第1配線の一例である。
図5Aの(c)は、VA3−VA3切断線における配線交差部3bの模式断面図を示す。図5Aの(c)では、SDメタル層90及びCSメタル層110が交差している例を示している。この場合、SDメタル層90(第3配線)及びCSメタル層110(第1配線)との間には、第2無機絶縁層31及び第3無機絶縁層50の2つの絶縁層が設けられているので、耐圧は確保できる。つまり、第2無機絶縁層31及び第3無機絶縁層50の2つの絶縁層が設けられているので、SDメタル層90及びCSメタル層110とのが短絡することを抑制することができる。なお、ゲートメタル層80及びCSメタル層110が交差している場合についても、同様である。また、第1配線及び第3配線は、少なくとも2つの配線の一例である。
図5Aの(d)〜図5Aの(f)は、VA2−VA2切断線における配線部3cの模式断面図を示す。図5Aの(d)〜図5Aの(f)に示すように、配線部3cに有機絶縁層60が形成されている場合、3つの金属層(3つのレイヤ)のいずれかを用いて配線することができるので、配線設計の自由度が増す。図5Aの(d)は、CSメタル層110(第1配線)を用いて配線(CS配線)を行った場合の模式断面図であり、図5Aの(e)は、ゲートメタル層80(第2配線)を用いて配線(GM配線)を行った場合の模式断面であり、図5Aの(f)は、SDメタル層90(第3配線)を用いて配線(SD配線)を行った場合の模式断面である。
次に、図3C及び図3Dに示す有機絶縁層60の配置の場合における、実装端子部3a、配線部3c及び配線交差部3bの構成の一例について、図5Bを参照しながら説明する。図5Bは、本実施の形態に係る、実装端子部3a、配線部3c及び配線交差部3bの構成の第2例を示す模式断面図である。
図3C及び図3Dの違いは、配線部3cにおける有機絶縁層60の有無であり、実装端子部3a及び配線交差部3bの断面構造は、図3A及び図3Bの場合で共通である。
図5Bの(a)は、VA1−VA1切断線における実装端子部3aの模式断面図を示す。図5Bの(a)は、図2と同様の断面構成であり、説明を省略する。
図5Bの(b)〜図5Bの(d)は、VA2−VA2切断線における配線部3cの模式断面図を示す。図5Bの(b)〜図5Bの(d)に示すように、配線部3cに有機絶縁層60が形成されている場合、3つの金属層(3つのレイヤ)のいずれかを用いて配線することができるので、配線設計の自由度が増す。図5Bの(b)は、CSメタル層110(第1配線)を用いて配線(CS配線)を行った場合の模式断面図であり、図5Bの(c)は、ゲートメタル層80(第2配線)を用いて配線(GM配線)を行った場合の模式断面であり、図5Bの(d)は、SDメタル層90(第3配線)を用いて配線(SD配線)を行った場合の模式断面である。
図5Bの(e)〜図5Bの(g)は、VA3−VA3切断線における配線交差部3bの模式断面図を示す。図5Bの(e)〜図5Bの(g)に示すように、配線交差部3bに有機絶縁層60が形成されており、3つの金属層(3つのレイヤ)のいずれか2つを交差させて配線することができるので、配線設計の自由度が増す。
図5Bの(e)は、CSメタル層110(第1配線)とゲートメタル層80(第2配線)とが交差している場合の模式断面図である。この場合、CSメタル層110とゲートメタル層80との間には、第2無機絶縁層31及びゲート絶縁層42の2層の絶縁膜が設けられるので、耐圧を確保することができる。配線交差部3bにおいて、CSメタル層110、第2無機絶縁層31、ゲート絶縁層42及びゲートメタル層80が、基板10側からこの順に互いに接触して配置される。第1配線及び第2配線は、少なくとも2つの配線の一例である。
図5Bの(f)は、CSメタル層110(第1配線)とSDメタル層90(第3配線)とが交差している場合の模式断面図である。この場合、CSメタル層110とSDメタル層90との間には、有機絶縁層60が設けられるので、耐圧を確保することができる。配線交差部3bにおいて、CSメタル層110、第2無機絶縁層31、第3無機絶縁層50、有機絶縁層60及びSDメタル層90が、基板10側からこの順に互いに接触して配置される。第1配線及び第3配線は、少なくとも2つの配線の一例である。
図5Bの(g)は、ゲートメタル層80(第2配線)とSDメタル層90(第3配線)とが交差している場合の模式断面図である。この場合、ゲートメタル層80とSDメタル層90との間には、有機絶縁層60が設けられるので、耐圧を確保することができる。配線交差部3bにおいて、CSメタル層110、第3無機絶縁層50、有機絶縁層60及びSDメタル層90が、基板10側からこの順に互いに接触して配置される。第2配線及び第3配線は、少なくとも2つの配線の一例である。
図5Bの(h)は、VA2−VA2切断線における配線部3cの模式断面図を示す。図5Bの(h)は、図5Aの(b)と同様であり、説明を省略する。
なお、配線交差部3b及び配線部3cに形成されるゲート絶縁層42は、表示領域2に形成されるゲート絶縁層42と同一層の第8絶縁層の一例である。また、配線交差部3b及び配線部3cに形成される第2無機絶縁層31は、第1配線及び第3配線の間に形成される第2絶縁層31は、第6絶縁層と同一層の第7絶縁層の一例である。
上記のように、配線交差部3b及び配線部3cにおける有機絶縁層60の有無により、図5A及び図5Bに示すような各種配線パターンが可能となる。例えば、配線の設計自由度を向上させる観点では、図3Cのように、配線交差部3b及び配線部3cのそれぞれに、有機絶縁層60が形成されているとよい。
また、上記のように、アクティブマトリクス基板1は、表示領域2において、複数の画
素領域のそれぞれに配置された保持容量CSに用いられるCS下部電極30を備え、実装端子部3aにおいて、CS下部電極30と同一層に形成されたCSメタル層110と、ゲート電極43と同一層に形成されたゲートメタル層80と、ソース・ドレイン電極44と同一層に形成されたSDメタル層90であって接続端子として機能するSDメタル層90とを備える。そして、CSメタル層110と、ゲートメタル層80と、SDメタル層90とは、この順に接触して積層されている。
[1−2.アクティブマトリクス基板の製造方法]
続いて、上記のようなアクティブマトリクス基板1の製造方法について、図6A〜図6Iを参照しながら説明する。図6A〜図6Iは、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1の製造方法における各工程を示す模式断面図である。なお、図6A〜図6Iにおいて、便宜上、表示領域2の各層の縮尺を他の図から変更している。
図6Aは、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1の製造方法における第1の工程を説明するための模式断面図であり、基板10に第1無機絶縁層20が成膜された状態を示す。例えば、アルカリ水溶液などで洗浄された基板10上の全面に、窒化シリコン層21及び酸化シリコン層22がこの順に成膜される。窒化シリコン層21及び酸化シリコン層22は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて成膜されるが、スパッタ法などにより成膜されてもよい。なお、全面とは、表示領域2及び周辺領域3を含むことを意味する。
図6Bは、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1の製造方法における第2の工程を説明するための模式断面図であり、酸化シリコン層22上にCS下部電極30及びCSメタル層110が形成された状態を示す。酸化シリコン層22上の全面に金属膜を成膜し、成膜された金属膜を例えば、エッチングにより所定の形状にパターニングしてCS下部電極30及びCSメタル層110を形成する。CS下部電極30及びCSメタル層110は、スパッタ法などにより全面に成膜された金属膜を、フォトリソグラフィ法により所定の形状に形成されたフォトレジストをマスクとして例えば、エッチング法で除去することで形成される。つまり、CS下部電極30及びCSメタル層110は、1つの工程で同時に形成される。
このとき、フォトレジストがポジ型である場合、所定の形状に形成されたフォトレジストを形成するためのマスク(治工具)は、CS下部電極30及びCSメタル層110に対応する領域を遮光するように形成される。当該マスクは、周辺領域3の一部に遮光領域を有するとも言える。このように、周辺領域3のCSメタル層110が形成される領域に対応する領域を遮光するマスク(治工具)等を用いて、フォトレジストを所定の形状に形成する。
なお、フォトレジストは、ポジ型であることに限定されず、ネガ型であってもよい。この場合、所定の形状に形成されたフォトレジストを形成するためのマスク(治工具)は、CS下部電極30及びCSメタル層110に対応する領域以外を遮光するように形成される。
図6Cは、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1の製造方法における第3の工程を説明するための模式断面図であり、CS下部電極30及びCSメタル層110が形成された基板10に、第2無機絶縁層31が形成された状態を示す。当該基板10上の全面に絶縁膜を成膜し、成膜された絶縁膜を、例えばエッチングにより所定の形状にパターニングして、CSメタル層110の一部が露出するように第2無機絶縁層31を形成する。このときに用いられるマスク(治工具)は、例えば、CSメタル層110の上部の領域に開口を有するマスクである。周辺領域3のCSメタル層110が形成される領域に対応
する領域に開口を有するマスク(治工具)を用いて、フォトレジストを所定の形状に形成する。このように、基板10上の全面に絶縁膜を成膜した後、周辺領域3に形成されたCSメタル層110を露出するための工程が行われる。CSメタル層110の露出した部分は、ゲートメタル層80と電気的及び物理的に接続される部分である。
図6Dは、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1の製造方法における第4の工程を説明するための模式断面図であり、第2無機絶縁層31上に、例えば、酸化物半導体材料をスパッタ法等により基板10上の全面に成膜した後、所定の形状にパターニングされた半導体層41が形成された状態を示す。このとき、CSメタル層110上に成膜された半導体層41は、除去される。つまり、半導体層41が形成された状態で、CSメタル層110は、露出している。
図6Eは、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1の製造方法における第5の工程を説明するための模式断面図であり、半導体層41が形成された基板10上に、ゲート絶縁層42を形成するための絶縁膜が成膜され、かつ、コンタクトホールが形成された状態を示す。当該基板10上の全面にCVD法又はスパッタ法等により絶縁膜を成膜し、成膜された絶縁膜にコンタクトホールを形成する。具体的には、半導体層41の一部、及び、CSメタル層110の一部が露出するように、パターニングが行われる。このとき、CSメタル層110上に成膜された絶縁膜は、除去される。
図6Fは、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1の製造方法における第6の工程を説明するための模式断面図であり、ゲート絶縁層42、並びに、ゲート電極43、ゲート配線70及びゲートメタル層80が形成された状態を示す。コンタクトホールが形成された絶縁膜が形成された基板10上の全面にスパッタ法などにより金属膜を成膜し、成膜された金属膜及び当該絶縁膜を所定の形状に一括してパターニングして、ゲート絶縁層42、並びに、ゲート電極43、各ゲート配線70及びゲートメタル層80を形成する。例えば、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、一括してパターニングすることでゲート絶縁層42、並びに、ゲート電極43、各ゲート配線70及びゲートメタル層80が形成され。つまり、ゲート電極43、各ゲート配線70及びゲートメタル層80は、1つの工程で同時に形成される。これにより、CSメタル層110は、ゲートメタル層80と電気的及び物理的に接続され、CS下部電極30は、ゲート配線70と電気的及び物理的に接続される。
図6Gは、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1の製造方法における第7の工程を説明するための模式断面図であり、ゲート電極43、各ゲート配線70及びゲートメタル層80が形成された基板10上に、第3無機絶縁層50が形成された状態を示す。当該基板10上の全面にCVD法又はスパッタ法等により絶縁膜を成膜し、成膜された絶縁膜を所定の形状にパターニングして第3無機絶縁層50を形成する。このとき、ゲートメタル層80上及び低抵抗領域41bの一部の上に成膜された絶縁膜は、除去される。
図6Hは、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1の製造方法における第8の工程を説明するための模式断面図であり、第3無機絶縁層50が形成された基板10上に、有機絶縁層60が形成された状態を示す。有機絶縁層60は、例えば、塗布などにより形成される。ここで、有機絶縁層60を形成するための材料は、周辺領域3には、塗布されない。これにより、有機絶縁層60が形成された状態で、少なくとも実装端子部3aのゲートメタル層80及び第3無機絶縁層50は、露出している。
そして、本実施形態では、コンタクトホールの酸化アルミニウム層53がエッチング等により除去される。これにより、低抵抗領域41bの一部が露出する。
図6Iは、有機絶縁層60が形成された基板10上に、SD電極44及びSDメタル層90が形成された状態を示す。有機絶縁層60が形成された基板10上の全面にスパッタ法などにより金属膜を成膜し、成膜された金属膜を所定の形状にパターニングして、SD電極44及びSDメタル層90を形成する。つまり、SD電極44及びSDメタル層90は、1つの工程で同時に形成される。これにより、SDメタル層90は、ゲートメタル層80と電気的及び物理的に接続され、SD電極44は、低抵抗領域41bと電気的及び物理的に接続される。
これにより、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1が作製される。なお、上記に記載した各種のパターニングの手法は特に限定されず、公知のいかなる技術が用いられてもよい。
[1−3.表示装置]
続いて、上記のようなアクティブマトリクス基板1を用いた表示装置について、図7を参照しながら説明する。図7は、本実施の形態に係る表示装置150の外観図である。具体的には、図7は、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1を備える表示装置150の外観図である。
図7に示すように、表示装置150は、アクティブマトリクス基板1を有する表示パネル160と、筐体170とを備える。
表示パネル160は、2次元状に配置された複数の画素(図示せず)を有し、映像信号等に基づいて、画像を表示する。表示パネル160に用いられるアクティブマトリクス基板として、上記で説明したアクティブマトリクス基板1が用いられる。
表示パネル160は、有機ELパネル、液晶パネル又はLEDパネルなどであるが、これに限定されない。表示パネル160が有機ELパネルである場合、表示装置150は有機EL表示装置である。また、表示パネル160が液晶パネルである場合、表示装置150は液晶表示装置である。また、表示パネル160がLEDパネルである場合、表示装置150はLED表示装置である。
筐体170は、表示パネル160の前面以外の部分を覆う。筐体170は、ポリカーボネート、ポリスチレン等の樹脂又はアルミニウム合金等の金属が用いられる。
上記の表示装置150は、SDメタル層90と、導電性接着剤との接着性が向上しているので、例えば、振動などの負荷が加わる用途(例えば、自動車など)で用いられても、SDメタル層90と、導電性接着剤との接続性に起因する表示異常が発生することを抑制することができる。
[1−4.効果など]
以上のように、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1は、複数の画素領域を含む表示領域2と、表示領域2の外側の周辺領域3とを有する基板10を備える。表示領域2には、複数の画素領域のそれぞれに配置されたトランジスタ40と、トランジスタ40を含む表示領域2を覆う第3無機絶縁層50と、第3無機絶縁層50に積層され、基板10の表面を平坦化する有機絶縁層60とが形成される。また、周辺領域3には、部品が接続される接続端子(例えば、SDメタル層90)と、接続端子及び基板10の間の一部に配置されたゲート絶縁層42とを有する実装端子部3aが形成される。そして、表示領域2に形成された第3無機絶縁層50と、実装端子部3aに形成された第3無機絶縁層50とは、同一層に形成されており、実装端子部3aには、有機絶縁層60は形成されていない。
言い換えると、アクティブマトリクス基板1は、表示領域において、複数の画素領域のそれぞれに配置されたトランジスタ40と、トランジスタ40を含む表示領域2を覆う第3無機絶縁層50と、第3無機絶縁層50に積層され、基板10の表面を平坦化する有機絶縁層60とを備え、周辺領域において、部品が接続される接続端子(例えば、SDメタル層90)と、接続端子及び基板10の間の一部に配置されたゲート絶縁層42とを有する実装端子部3aを備える。そして、表示領域2に形成された第3無機絶縁層50と、実装端子部3aに形成された第3無機絶縁層50とは、同一層に形成されており、アクティブマトリクス基板1は、実装端子部3aにおいて、有機絶縁層60を備えていない。
これにより、第3無機絶縁層50とSDメタル層90との間に有機絶縁層60が形成されている場合に比べて、当該SDメタル層90に形成される凹み91を浅くすることができる。よって、SDメタル層90に部品が接続されるときに、ACFなどの導電性接着剤がSDメタル層90の凹み91の表面との接触面積を増やすことができるので、部品とSDメタル層90との接続性を向上させることができる。
また、トランジスタ40は、ゲート電極43と、ゲート絶縁層42と、ゲート絶縁層42を介してゲート電極43と対向して配置された半導体層41と、半導体層41に電気的に接続されたソース・ドレイン電極44とを有する。表示領域2には、複数の画素領域のそれぞれに配置された保持容量CSに用いられるCS下部電極30が設けられ、実装端子部3aには、CS下部電極30と同一層に形成されたCSメタル層110と、ゲート電極43と同一層に形成されたゲートメタル層80と、ソース・ドレイン電極44と同一層に形成されたSDメタル層90であって接続端子として機能するSDメタル層90とが、この順に接触して形成されている。そして、実装端子部3aから当該実装端子部3aの外部の領域(例えば、配線交差部3b、配線部3cなど)に延在する第1配線、第2配線及び第3配線であって、実装端子部3aのCSメタル層110(第1端子)を含む第1配線、実装端子部3aのゲートメタル層80(第2端子)を含む第2配線、及び、実装端子部3aのSDメタル層90を含む第3配線の少なくとも1つを有する。
言い換えると、CSメタル層110は、延在して設けられており第1配線を形成してもよい。ゲートメタル層80は、延在して設けられており第2配線を形成してもよい。SDメタル層90は、延在して設けられており第3配線を形成してもよい。
これにより、CSメタル層110と電気的に接続された第1配線、ゲートメタル層80と電気的に接続された第2配線、及び、SDメタル層90と電気的に接続された第3配線の少なくとも1つを用いて配線することができるので、配線設計時の自由度が増す。なお、従来では、実装端子部3aにCSメタル層110は形成されていなかったので、当該CSメタル層110と接続された第1配線を用いることができない。
また、周辺領域2には、実装端子部3aと表示領域2との間に設けられ、第1配線、第2配線及び第3配線の少なくとも1つが形成される配線部3cと、第1配線、第2配線、及び、第3配線の少なくとも2つの配線が、基板10の平面視において交差する配線交差部3bとが形成される。そして、配線部3c及び配線交差部3bには、第3無機絶縁層50が形成されており、かつ、有機絶縁層60が形成されていない。
これにより、配線部3c及び配線交差部3bにおいて、有機絶縁層60が形成されている場合に発生する脱ガスの発生を抑制することができる。また、有機絶縁層60を介して表示領域2内に水分が侵入することを抑制することができる。つまり、アクティブマトリクス基板1の信頼性が向上する。
また、配線部3cには、有機絶縁層60と、第3無機絶縁層50とが形成されており、配線交差部3bには、第3無機絶縁層50が形成されており、かつ、有機絶縁層60が形成されていない。
これにより、配線部3cに形成される配線に、ゲートメタル層80、SDメタル層90及びCSメタル層110のいずれかを用いることができるので、配線部3cにおける配線設計時の自由度が増す。
また、配線部3c及び配線交差部3bには、有機絶縁層60と、第3無機絶縁層50とが形成されている。
これにより、配線部3c及び配線交差部3bのそれぞれに形成される配線に、ゲートメタル層80、SDメタル層90及びCSメタル層110のいずれかを用いることができるので、配線部3c及び配線交差部3bのそれぞれにおける配線設計時の自由度が増す。
また、配線交差部3bには、有機絶縁層60と、第3無機絶縁層50とが形成されており、配線部3cには、第3無機絶縁層50が形成されており、かつ、有機絶縁層60が形成されていない。
これにより、配線交差部3bに形成される配線に、ゲートメタル層80、SDメタル層90及びCSメタル層110のいずれかを用いることができるので、配線交差部3bにおける配線設計時の自由度が増す。
また、少なくとも2つの配線は、第1配線及び第2配線を含む。保持容量CSは、CS下部電極30と、第2無機絶縁層31と、第3無機絶縁層50を介してCS下部電極30と対向して配置されたCS上部電極32とを含む。そして、配線交差部3bにおいて、第1配線及び第2配線の間に、第2無機絶縁層31と、ゲート絶縁層42とが形成されている。
これにより、有機絶縁層60が形成されていなくても、ゲート絶縁層42と、第2無機絶縁層31とで、第1配線(CSメタル層110)と第2配線(ゲートメタル層80)との間の耐圧を確保することができる。
また、少なくとも2つの配線は、第1配線及び第3配線を含む。そして、配線交差部3bにおいて、第1配線及び第3配線の間に、第2無機絶縁層31と、第3無機絶縁層50とが形成されている。
これにより、第1配線(CSメタル層110)を用いた場合であっても、第3無機絶縁層50と、第2無機絶縁層31とにより、第3配線(SDメタル層90)との耐圧を確保した上で、配線を行うことができる。
また、少なくとも2つの配線は、第1配線及び第3配線を含む。そして、配線交差部3bにおいて、第1配線及び第3配線の間に、第2無機絶縁層31と、第3無機絶縁層50と、有機絶縁層60とが形成されている。
これにより、配線交差部3bにおいて、耐圧を確保した上で、第1配線(CSメタル層110)と第3配線(SDメタル層90)とを用いて配線を行うことができる。
また、少なくとも2つの配線は、第2配線及び第3配線を含む。そして、配線交差部3bにおいて、第2配線及び第3配線の間に、第3無機縁層50と有機絶縁層60とが形成
されている。
これにより、配線交差部3bにおいて、耐圧を確保した上で、第2配線(ゲートメタル層80)と第3配線(SDメタル層90)とを用いて配線を行うことができる。
また、以上のように、本実施の形態に係る表示装置150は、上記のアクティブマトリクス基板1を有する表示パネル160と、表示パネル160の前面以外の部分を覆う筐体170とを備える。
これにより、SDメタル層90と導電性接着剤との接続性に起因する表示異常が発生することが抑制された表示装置150を実現することができる。
(実施の形態2)
[2−1.アクティブマトリクス基板の構成]
まずは、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板1の構成について、図8〜図10を参照しながら説明する。図8は、図1の破線領域に対応する、本実施の形態に係る実装端子部3aの模式断面図である。図8は、アクティブマトリクス基板1の実装端子部3aの断面構成を示す。なお、以降において、実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板1と同一又は類似の構成については、実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板1と同一の符号を付し、説明を省略する。
図8に示すように、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板200は、第1無機絶縁層20を備えていない点において、実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板1と相違する。
アクティブマトリクス基板200は、基板10とCSメタル層110との間に、第1無機絶縁層20を備えていない。言い換えると、CSメタル層110は、基板10と直接接触して設けられる。CSメタル層110は、実施の形態1で説明したように、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)及びチタン(Ti)等の金属を含んで構成されているので、基板10からのナトリウムイオンなどの物質の影響を受けにくい。これにより、アクティブマトリクス基板200の構成を簡略化することができる。
本実施の形態では、CSメタル層110の厚みは、例えば、50〜200nm程度であり、一例として90nmである。第2無機絶縁層31の厚みは、例えば、50nm〜200nm程度であり、一例として150nmである。ゲート絶縁層42の厚みは、例えば、100nm〜250nm程度であり、一例として200nmである。第3無機絶縁層50の厚みは、例えば、100nm〜200nm程度であり、一例として150nmである。ゲートメタル層80の厚みは、例えば、500nm〜700nm程度であり、一例として600nmである。SDメタル層90の厚みは、例えば、700nm〜900nm程度であり、一例として800nmである。この場合、例えば、SDメタル層90におけるゲートメタル層80の上方部分に深さが500nm程度の凹み91が形成される。なお、各層の厚みは上記に限定されず、上記以外の厚みであってもよい。
本実施の形態では、第2無機絶縁層31は、実施の形態1の第2無機絶縁層31に比べて厚く形成される。第2無機絶縁層31の厚みは、例えば、第3無機絶縁層50と同程度であってもよい。また、第2無機絶縁層31の厚みは、第1無機絶縁層20と同程度であってもよい。また、第2無機絶縁層31の厚みは、CSメタル層110の厚み以上であってもよい。また、第2無機絶縁層31の厚みは、ゲート絶縁層42の厚み以下であってもよい。第2無機絶縁層31の厚みは、例えば、50nmより厚く、かつ、200nm以下
であるとよく、より好ましくは、100nmより厚く、かつ150nm以下であるとよい。
ここで、実施の形態1の図4に示すVA1−VA1切断線、VA2−VA2切断線及びVA3−VA3切断線に対応する、本実施の形態に係る周辺領域3の各断面図について、図9A及び図9Bを参照しながら説明する。図9Aは、本実施の形態に係る、配線部3c、実装端子部3a及び配線交差部3bの構成の第1例を示す模式断面図である。図9Bは、本実施の形態に係る、配線部3c、実装端子部3a及び配線交差部3bの構成の第2例を示す模式断面図である。
図9Aの(a)は、VA1−VA1切断線に対応する、本実施の形態に係る実装端子部3aの模式断面図を示す。図9Aの(a)は、図8と同様の断面構成であり、説明を省略する。
図9Aの(b)〜図9Aの(f)のそれぞれは、図5Aの(b)〜図5Aの(f)のそれぞれにおいて、第1無機絶縁層20をなくした構成を有する。
図9Bの(a)は、VA1−VA1切断線に対応する、本実施の形態に係る実装端子部3aの模式断面図を示す。図9Aの(a)は、図8と同様の断面構成であり、説明を省略する。
図9Bの(b)〜図9Bの(h)のそれぞれは、図5Bの(b)〜図5Bの(h)のそれぞれにおいて、第1無機絶縁層20をなくした構成を有する。
このように、アクティブマトリクス基板200では、実装端子部3a及び配線交差部3bにおける構成も簡略化することができる。
ここで、本実施の形態に係る表示領域2の断面構成について、図10を参照しながら説明する。図10は、本実施の形態に係る表示領域2の構成を示す模式断面図である。
図10に示すように、表示領域2においても、第1無機絶縁層20が形成されていないので、CSメタル層110と同層に形成されるCS下部電極30及び下層メタル配線100は、基板10と直接接触して設けられる。CS下部電極30及び下層メタル配線100は、CSメタル層110と同一材料により形成されるので、基板10からのナトリウムイオンなどの物質の影響を受けにくい。
なお、第1無機絶縁層20が設けられていないので、基板10と半導体層41との間には、第2無機絶縁層31が設けられる。そのため、第2無機絶縁層31は、厚みが厚いとよい。第2無機絶縁層31は、例えば、100nmより厚く、かつ、150nm以下であるとよい。第2無機絶縁層31の厚みが100nmより厚いことで、基板10からの物質が半導体層41に移動することを抑制することができる。また、第2無機絶縁層31の厚みが150nm以下であることで、保持容量CSに蓄積される電荷量が減ることを抑制することができる。
第2無機絶縁層31は、例えば、シリコン酸化(SiOx)膜、シリコン窒化(SiNx)膜、酸窒化シリコン(SiON)及び酸化アルミニウム(AlOx)膜等の無機絶縁膜により構成される。第2無機絶縁層31は、例えば、上記のいずれかの無機絶縁膜により構成されてもよいし、上記のいずれか2つ以上の無機絶縁膜の積層により構成されてもよい。第2無機絶縁層31は、例えば、シリコン酸化膜(SiOx)、及び、シリコン窒化膜(SiNx)が積層されて構成されてもよい。なお、図面において、一例として、第
2無機絶縁層31をCIとも記載する。
また、このようなアクティブマトリクス基板200は、例えば、図6Aの工程が行われていない基板10に対して、図6B以降の工程が行われることで形成される。
[2−2.効果など]
以上のように、本実施の形態に係るアクティブマトリクス基板200の、同一層であるCSメタル層110及びCS下部電極30は、基板10に直接接触して設けられている。そして、第2無機絶縁層31の厚みは、100nmより大きく150nm以下である。
言い換えると、アクティブマトリクス基板200は、同一層に設けられ、基板10に直接接触して設けられるCSメタル層110及び下部電極30を備える。
これにより、部品と実装端子部3aとの密着性が向上され、かつ、構成が簡略化されたアクティブマトリクス基板200を実現することができる。
(その他の実施の形態)
以上、本開示に係るアクティブマトリクス基板、及び、表示装置について、実施の形態等に基づいて説明してきたが、本開示に係るアクティブマトリクス基板、及び、表示装置は、上記実施の形態等に限定されるものではない。実施の形態等における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、実施の形態等に対して本開示の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、実施の形態等に係るアクティブマトリクス基板、又は、表示装置を内蔵した各種機器も本開示に含まれる。
例えば、上記実施の形態等において実装端子部にCSメタル層は、形成されていなくてもよい。
また、上記実施の形態等で説明したアクティブマトリクス基板の製造方法は、一例であり上記に限定されない。例えば、ゲート絶縁層とゲート電極とは、同時にエッチングされることに限定されず、別々にエッチングされてもよい。また、上記で説明したアクティブマトリクス基板の製造方法の順序は、上記に限定されない。
本開示は、例えば、有機EL素子などの発光素子を有する表示パネルに用いられるアクティブマトリクス基板等に有用である。
1、200、300、400 アクティブマトリクス基板
2、300a 表示領域
3、300b 周辺領域
3a、300b1 実装端子部
3b 配線交差部
3c 配線部
10 基板
20 第1無機絶縁層
21 窒化シリコン層
22 酸化シリコン層
30 CS下部電極(保持電極)
31 第2無機絶縁層(第6絶縁層、第7絶縁層)
32 CS上部電極
40 トランジスタ
41 半導体層
41a チャネル領域
41b 低抵抗領域
42 ゲート絶縁層(第8絶縁層)
43 ゲート電極
44 ソース・ドレイン電極
50 第3無機絶縁層(第1絶縁層、第3絶縁層、第4絶縁層)
51、53 酸化アルミニウム層
52 酸化シリコン層
60 有機絶縁層(第2絶縁層、第5絶縁層)
70 ゲート配線
80、280 ゲートメタル層(第2端子、第2配線)
90、290 ソース・ドレインメタル層(第3端子、第3配線)
91、291 凹み
100 下層メタル配線
110 CSメタル層(第1端子、第1配線)
150 表示装置
160 表示パネル
170 筐体
450 第4無機絶縁層
450a 側面
CS 保持容量

Claims (12)

  1. 複数の画素領域を含む表示領域と、前記表示領域の外側の周辺領域とを有する基板を備え、
    前記表示領域には、
    前記複数の画素領域のそれぞれに配置されたトランジスタと、
    前記トランジスタを含む前記表示領域を覆う、無機材料を含む第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層に積層され、前記基板の表面を平坦化する、有機材料を含む第2絶縁層とが形成され、
    前記周辺領域には、部品が接続される接続端子と、前記接続端子及び前記基板の間の一部に配置され、無機材料を含む第3絶縁層とを有する実装端子部が形成され、
    前記第1絶縁層及び前記第3絶縁層は、同一層に形成されており、
    前記実装端子部には、前記第2絶縁層と同一層の絶縁層が形成されていない
    アクティブマトリクス基板。
  2. 前記トランジスタは、ゲート電極と、ゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を介して前記ゲート電極と対向して配置された半導体層と、前記半導体層に電気的に接続されたソース電極及びドレイン電極とを有し、
    前記表示領域には、前記複数の画素領域のそれぞれに配置された保持容量に用いられる保持電極が設けられ、
    前記実装端子部には、前記保持電極と同一層に形成された第1端子と、前記ゲート電極と同一層に形成された第2端子と、前記ソース電極及び前記ドレイン電極と同一層に形成された第3端子であって前記接続端子として機能する第3端子とが、この順に接触して形成され、
    前記実装端子部から前記実装端子部の外部の領域に延在する第1配線、第2配線及び第3配線であって、前記第1端子を含む第1配線、前記第2端子を含む第2配線、及び、前記第3端子を含む第3配線の少なくとも1つを有する
    請求項1に記載のアクティブマトリクス基板。
  3. 前記周辺領域には、前記実装端子部と前記表示領域との間に設けられ、前記第1配線、前記第2配線及び前記第3配線の前記少なくとも1つが形成される配線部と、前記第1配線、前記第2配線、及び、前記第3配線の少なくとも2つの配線が、前記基板の平面視において交差する配線交差部とが形成され、
    前記配線部及び前記配線交差部には、前記第1絶縁層及び前記第3絶縁層と同一層の第4絶縁層が形成されており、かつ、前記第2絶縁層と同一層の絶縁層が形成されていない
    請求項2に記載のアクティブマトリクス基板。
  4. 前記周辺領域には、前記実装端子部と前記表示領域との間に設けられ、前記第1配線、前記第2配線及び前記第3配線の前記少なくとも1つが形成される配線部と、前記第1配線、前記第2配線、及び、前記第3配線の少なくとも2つの配線が、前記基板の平面視において交差する配線交差部とが形成され、
    前記配線部には、前記第2絶縁層と同一層の第5絶縁層と、前記第1絶縁層及び前記第3絶縁層と同一層の第4絶縁層とが形成されており、
    前記配線交差部には、前記第4絶縁層が形成されており、かつ、前記第5絶縁層が形成されていない
    請求項2に記載のアクティブマトリクス基板。
  5. 前記周辺領域には、前記実装端子部と前記表示領域との間に設けられ、前記第1配線、前記第2配線及び前記第3配線の前記少なくとも1つが形成される配線部と、前記第1配線、前記第2配線、及び、前記第3配線の少なくとも2つの配線が、前記基板の平面視に
    おいて交差する配線交差部とが形成され、
    前記配線部及び前記配線交差部には、前記第2絶縁層と同一層の第5絶縁層と、前記第1絶縁層及び前記第3絶縁層と同一層の第4絶縁層とが形成されている
    請求項2に記載のアクティブマトリクス基板。
  6. 前記周辺領域には、前記実装端子部と前記表示領域との間に設けられ、前記第1配線、前記第2配線及び前記第3配線の前記少なくとも1つが形成される配線部と、前記第1配線、前記第2配線、及び、前記第3配線の少なくとも2つの配線が、前記基板の平面視において交差する配線交差部とが形成され、
    前記配線交差部には、前記第2絶縁層と同一層の第5絶縁層と、前記第1絶縁層及び前記第3絶縁層と同一層の第4絶縁層とが形成されており、
    前記配線部には、前記第4絶縁層が形成されており、かつ、前記第5絶縁層が形成されていない
    請求項2に記載のアクティブマトリクス基板。
  7. 前記少なくとも2つの配線は、前記第1配線及び前記第2配線を含み、
    前記保持容量は、前記保持電極と、無機材料を含む第6絶縁層と、前記第6絶縁層を介して前記保持電極と対向して配置され、不純物半導体で形成された保持容量電極とを含み、
    前記配線交差部において、前記第1配線及び前記第2配線の間に、前記第6絶縁層と同一層の第7絶縁層と、前記ゲート絶縁層と同一層の第8絶縁層とが形成されている
    請求項3〜6のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス基板。
  8. 前記少なくとも2つの配線は、前記第1配線及び前記第3配線を含み、
    前記保持容量は、前記保持電極と、無機材料を含む第6絶縁層と、前記第6絶縁層を介して前記保持電極と対向して配置され、不純物半導体で形成された保持容量電極とを含み、
    前記配線交差部において、前記第1配線及び前記第3配線の間に、前記第6絶縁層と同一層の第7絶縁層と、前記第4絶縁層とが形成されている
    請求項3又は4に記載のアクティブマトリクス基板。
  9. 前記少なくとも2つの配線は、前記第1配線及び前記第3配線を含み、
    前記保持容量は、前記保持電極と、無機材料を含む第6絶縁層と、前記第6絶縁層を介して前記保持電極と対向して配置され、不純物半導体で形成された保持容量電極とを含み、
    前記配線交差部において、前記第1配線及び前記第3配線の間に、前記第6絶縁層と同一層の第7絶縁層と、前記第4絶縁層と、前記第5絶縁層とが形成されている
    請求項5又は6に記載のアクティブマトリクス基板。
  10. 前記少なくとも2つの配線は、前記第2配線及び前記第3配線を含み、
    前記配線交差部において、前記第2配線及び前記第3配線の間に、前記第4絶縁層と前記第5絶縁層とが形成されている
    請求項5又は6に記載のアクティブマトリクス基板。
  11. 同一層である前記第1端子及び前記保持電極は、前記基板に直接接触して設けられており、
    前記第6絶縁層の厚みは、100nmより大きく150nm以下である
    請求項7〜9のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス基板。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス基板を有する表示パネル
    と、
    前記表示パネルの前面以外の部分を覆う筐体とを備える
    表示装置。
JP2020062080A 2020-03-31 2020-03-31 アクティブマトリクス基板、及び、表示装置 Pending JP2021162639A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020062080A JP2021162639A (ja) 2020-03-31 2020-03-31 アクティブマトリクス基板、及び、表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020062080A JP2021162639A (ja) 2020-03-31 2020-03-31 アクティブマトリクス基板、及び、表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021162639A true JP2021162639A (ja) 2021-10-11

Family

ID=78004853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020062080A Pending JP2021162639A (ja) 2020-03-31 2020-03-31 アクティブマトリクス基板、及び、表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021162639A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI830563B (zh) * 2022-12-30 2024-01-21 友達光電股份有限公司 電子裝置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI830563B (zh) * 2022-12-30 2024-01-21 友達光電股份有限公司 電子裝置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10347701B2 (en) Organic light-emitting display panel, display device and organic light-emitting display motherboard thereof
US9455419B2 (en) Organic light emitting display apparatuses and methods of manufacturing organic light emitting display apparatuses
US11244969B2 (en) Array substrate and manufacturing method thereof, display substrate, and display device
EP2889866B1 (en) Flexible display device and method for fabricating the same
EP3683855A2 (en) Display device
WO2016195039A1 (ja) アクティブマトリクス基板およびその製造方法、ならびにアクティブマトリクス基板を用いた表示装置
JP6181203B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP6235021B2 (ja) 半導体装置、表示装置および半導体装置の製造方法
KR20150075512A (ko) 박막 트랜지스터 어레이 기판 및 그 제조 방법
WO2014050636A1 (ja) 半導体装置、表示パネル、及び半導体装置の製造方法
KR20170078075A (ko) 유기 발광 다이오드 표시 장치
CN112599536A (zh) 显示面板及其制作方法、拼接显示面板
US20220059639A1 (en) Display Substrate and Manufacturing Method Thereof, and Display Apparatus
WO2017195699A1 (ja) アクティブマトリクス基板、その製造方法および表示装置
US9608009B2 (en) Display device and method of fabricating the same
JP2021162639A (ja) アクティブマトリクス基板、及び、表示装置
CN113284925A (zh) 显示装置
KR101968431B1 (ko) Oled에 기초한 tft 어레이 기판 구조체
KR102444782B1 (ko) 박막 트랜지스터 어레이 기판 및 이의 제조 방법
TWI476934B (zh) 薄膜電晶體基板、其顯示器及其製造方法
CN113394244A (zh) 显示母板及其制备方法、显示基板和显示装置
KR20150062692A (ko) 박막 트랜지스터 어레이 기판 및 그 제조 방법
WO2018179175A1 (ja) 表示デバイス、表示デバイスの製造方法、表示デバイスの製造装置、成膜装置、コントローラ
KR20160049173A (ko) 표시장치
KR20160032802A (ko) 박막 트랜지스터 및 그 제조 방법