JP2021162364A - 段ボールシートの欠陥検出装置および段ボールシートの欠陥検出方法 - Google Patents

段ボールシートの欠陥検出装置および段ボールシートの欠陥検出方法 Download PDF

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浩章 古本
Hiroaki Furumoto
雅行 和田
Masayuki Wada
勝久 廣川
Katsuhisa Hirokawa
和典 釜本
Kazunori Kamamoto
竜二 村上
Ryuji Murakami
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Abstract

【課題】段ボールシートの表面の皺欠陥の検出精度を向上させることができる段ボールシートの欠陥検出装置を提供する。【解決手段】本発明による欠陥検出装置は、可視光光源と、非可視光光源と、可視光で表面を撮像して可視光画像を取得する可視光画像取得部と、非可視光で表面を撮像して非可視光画像を取得する非可視光画像取得部と、可視光画像を微分処理して可視光微分画像データを生成する可視光微分処理部と、非可視光画像を微分処理して非可視光微分画像データを生成する非可視光微分処理部と、非可視光微分画像データと可視光微分画像データとを減算処理して減算値画像データを生成する減算処理部と、減算値画像データに、絶対値が所定の閾値以上である減算値が含まれる場合に、表面に前記皺欠陥が存在すると判定する判定部と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、段ボールシートの欠陥検出装置および段ボールシートの欠陥検出方法に関する。
段ボール箱を形成するための段ボールシートは、一対のライナと、一対のライナの間に介在された波状の中芯とで構成されている。中芯は、各ライナに接着剤で貼り合わされている。このような段ボールシートは、コルゲートマシンで連続状に製造される。そして、製函機で、折り目などが入れられて切り取られ、連続状の段ボールシートが個片化される。段ボールシートの表面は、製函機等で印刷される場合もある。
段ボールシートの製造工程中、ライナと中芯とを貼り合わせる接着剤の乾燥時に、走行方向に延びる皺が発生する場合がある。皺は、貼り合わせ時の位置ずれで発生する場合もあるが、ライナおよび中芯に付加する張力が偏っている場合などに発生し得る。
このような皺を検出するために、段ボールシート用の検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。シートの品質を向上させるためには、このような皺の検出の精度を向上させることが望まれている。
特開2009−270888号公報
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、段ボールシートの表面の皺欠陥の検出精度を向上させることができる段ボールシートの欠陥検出装置および段ボールシートの欠陥検出方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1の解決手段として、
他の領域との境界を有するように印刷された印刷領域を備えた段ボールシートの表面の皺欠陥を検出する段ボールシートの欠陥検出装置であって、
前記表面に可視光を照射する可視光光源と、
前記表面に対して斜めに非可視光を照射する非可視光光源と、
前記可視光光源から照射された可視光で前記表面を撮像して可視光画像を取得する可視光画像取得部と、
前記非可視光光源から照射された非可視光で前記表面を撮像して非可視光画像を取得する非可視光画像取得部と、
前記可視光画像を微分処理して可視光微分画像データを生成する可視光微分処理部と、
前記非可視光画像を微分処理して非可視光微分画像データを生成する非可視光微分処理部と、
前記非可視光微分画像データと前記可視光微分画像データとを減算処理して減算値画像データを生成する減算処理部と、
前記減算値画像データに、絶対値が所定の閾値以上である減算値が含まれる場合であって、前記閾値以上である減算値を有する画素が所定の基準長さ以上連続する場合に、前記表面に前記皺欠陥が存在すると判定する判定部と、を備えた、段ボールシートの欠陥検出装置、
を提供する。
上述した第1の解決手段による段ボールシートの欠陥検出装置において、
前記非可視光光源は、走行する前記段ボールシートの走行方向で見たときに、前記表面に対して斜めに非可視光を照射する、
ようにしてもよい。
上述した第1の解決手段による段ボールシートの欠陥検出装置において、
前記可視光画像は、可視光のうちR成分の光で撮像して作成されたR成分画像と、G成分の光で撮像して作成されたG成分画像と、B成分の光で撮像して作成されたB成分画像と、を含み、
前記減算処理部は、
前記非可視光微分画像データと、
前記R成分画像を微分処理して作成されたR成分微分画像データ、前記G成分画像を微分処理して作成されたG成分微分画像データ、および前記B成分画像を微分処理して作成されたB成分微分画像データ、のうちの少なくとも一つと、
を減算処理して前記減算値画像データを生成する、
ようにしてもよい。
上述した第1の解決手段による段ボールシートの欠陥検出装置において、
前記減算処理部は、
前記非可視光微分画像データと、
前記R成分微分画像データ、前記G成分微分画像データおよび前記B成分微分画像データと、をそれぞれ減算処理して前記減算値画像データを生成する、
ようにしてもよい。
また、本発明は、第2の解決手段として、
走行する単一色の段ボールシートの表面の皺欠陥を検出する段ボールシートの欠陥検出装置であって、
前記表面に対して斜めに検出光を照射する検出光光源と、
前記検出光光源から照射された検出光で前記表面を撮像して検出光画像を取得する検出光画像取得部と、
前記検出光画像を、前記検出光の斜め照射に起因する輝度値のずれを低減するように補正処理して、輝度補正画像データを生成する補正処理部と、
前記輝度補正画像データに、絶対値が基準値に対して所定の閾値以上ずれている輝度補正値が含まれる場合であって、前記閾値以上ずれている輝度補正値を有する画素が所定の基準長さ以上連続する場合に、前記表面に前記皺欠陥が存在すると判定する判定部と、を備えた、段ボールシートの欠陥検出装置、
を提供する。
上述した第2の解決手段による段ボールシートの欠陥検出装置において、
前記検出光光源は、走行する前記段ボールシートの走行方向で見たときに、前記表面に対して斜めに検出光を照射する、
ようにしてもよい。
上述した第2の解決手段による段ボールシートの欠陥検出装置において、
前記補正処理部は、ガウス分布に基づいて算出される鏡面反射成分を減算することで、前記検出光画像の輝度値を補正する、
ようにしてもよい。
上述した第2の解決手段による段ボールシートの欠陥検出装置において、
前記検出光画像取得部は、検出光画像を撮像する検出光撮像部を含み、
前記補正処理部は、以下に示す式(1)および式(2)を用いて、前記検出光画像の輝度値の前記鏡面反射成分P(θ(X))を算出する、
ようにしてもよい。
Figure 2021162364
Figure 2021162364
ここで、
Xは、前記検出光画像の幅方向における画素位置[pixel]であり、
Nは、前記検出光画像の幅方向の撮像ピクセル数[pixel]であり、
Wは、前記検出光画像の撮像幅[mm]であり、
Dは、撮像距離[mm]であり、
は、正反射方向輝度であり、
θ(X)は、位置Xから前記検出光撮像部に入射する入射光と鏡面反射光とがなす角度[deg]であり、
σは、ガウス分布における標準偏差[deg]であり、
φは、前記検出光光源の照射方向と前記段ボールシートの前記表面の法線方向とがなす照射角[deg]である、
ようにしてもよい。
上述した第2の解決手段による段ボールシートの欠陥検出装置において、
前記補正処理部は、前記正反射方向輝度Pを、前記検出光画像のうち前記幅方向における両端に位置する画素の輝度値を用いて算出する、
ようにしてもよい。
上述した第2の解決手段による段ボールシートの欠陥検出装置において、
前記検出光画像取得部は、前記幅方向に異なる位置に配置され複数の前記検出光撮像部を含む、
ようにしてもよい。
上述した第2の解決手段による段ボールシートの欠陥検出装置において、
前記補正処理部は、前記正反射方向輝度Pを、互いに隣り合う前記検出光画像取得部で取得される前記検出光画像の境界に両側で隣り合う画素の輝度値を用いて算出する、
ようにしてもよい。
また、本発明は、第3の解決手段として、
他の領域との境界を有するように印刷された印刷領域を備えた段ボールシートの表面の皺欠陥を検出する段ボールシートの欠陥検出方法であって、
前記表面に可視光を照射する工程と、
前記表面に対して斜めに非可視光を照射する工程と、
照射された可視光で前記表面を撮像して可視光画像を取得する工程と、
照射された非可視光で前記表面を撮像して非可視光画像を取得する工程と、
前記可視光画像を微分処理して可視光微分画像データを生成する工程と、
前記非可視光画像を微分処理して非可視光微分画像データを生成する工程と、
前記非可視光微分画像データと前記可視光微分画像データとを減算処理して減算値画像データを生成する工程と、
前記減算値画像データに、絶対値が所定の閾値以上である減算値が含まれる場合であって、前記閾値以上である減算値を有する画素が所定の基準長さ以上連続する場合に、前記表面に前記皺欠陥が存在すると判定する工程と、を備えた、段ボールシートの欠陥検出方法、
を提供する。
また、本発明は、第4の解決手段として、
走行する単一色の段ボールシートの表面の皺欠陥を検出する段ボールシートの欠陥検出方法であって、
前記表面に対して斜めに検出光を照射する工程と、
照射された検出光で前記表面を撮像して検出光画像を取得する工程と、
前記検出光画像を、前記検出光の斜め照射に起因する輝度値のずれを低減するように補正処理して、輝度補正画像データを生成する工程と、
輝度補正画像データに、絶対値が基準値に対して所定の閾値以上ずれている輝度補正値が含まれる場合であって、前記閾値以上ずれている輝度補正値を有する画素が所定の基準長さ以上連続する場合に、前記表面に前記皺欠陥が存在すると判定する工程と、を備えた、段ボールシートの欠陥検出方法、
を提供する。
本発明によれば、段ボールシートの表面の皺欠陥の検出精度を向上させることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による段ボールシートの欠陥検出装置の構成の一部を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態による段ボールシートの欠陥検出装置を示す構成図である。 図3は、図1の光源およびラインスキャンカメラを、段ボールシートの幅方向で見た概略図である。 図4は、図1のラインスキャンカメラを、段ボールシートの走行方向の下流側から上流側に向かって見た概略図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態による段ボールシートの欠陥検出方法を示すフローチャートである。 図6は、図1の段ボールシートの表面の可視光画像を示す図である。 図7は、図6の可視光画像のうちR成分で構成されたR成分画像を示す図である。 図8は、図6の可視光画像のうちG成分で構成されたG成分画像を示す図である。 図9は、図6の可視光画像のうちB成分で構成されたB成分画像を示す図である。 図10は、図7のA−A線における輝度値プロファイルを示す図である。 図11は、図7のR成分画像を微分処理して生成されたR成分微分画像を示す図である。 図12は、図11のB−B線における微分値プロファイルを示す図である。 図13は、図1の段ボールシートの表面の赤外光画像を示す図である。 図14は、図13のC−C線における輝度値プロファイルを示す図である。 図15は、図13の赤外光画像を微分処理して生成された赤外光微分画像を示す図である。 図16は、図15のD−D線における微分値プロファイルを示す図である。 図17は、図11に示すR成分微分画像と図15に示す赤外光微分画像とを減算処理して生成された減算値画像を示す図である。 図18は、図17のE−E線における減算値プロファイルを示す図である。 図19は、本発明の第2の実施の形態による段ボールシートの欠陥検出装置の構成の一部を示す概略斜視図である。 図20は、図19の段ボールシートの欠陥検出装置を示す構成図である。 図21は、図19のラインスキャンカメラを、段ボールシートの走行方向の下流側から上流側に向かって見た概略図である。 図22は、段ボールシートの表面で完全拡散反射が生じる場合を説明するための図である。 図23は、段ボールシートの表面における反射特性を説明するための図である。 図24は、ガウス分布に基づいて赤外光画像の鏡面反射成分を算出する方法を説明するための図である。 図25は、本発明の第2の実施の形態による段ボールシートの欠陥検出方法を示すフローチャートである。 図26は、図19の段ボールシートの表面の赤外光画像を示す図である。 図27は、図25のF−F線における輝度値プロファイルを示す図である。 図28は、図26の赤外光画像を補正処理して生成された輝度補正画像を示す図である。 図29は、図28のG−G線における輝度補正値プロファイルを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図18を参照して、本発明の第1の実施の形態における段ボールシートの欠陥検出装置および段ボールシートの欠陥検出方法について説明する。段ボールシートの欠陥検出装置(以下、単に欠陥検出装置と記す)は、段ボールシートの表面の皺欠陥を検出するための装置である。
図1および図2に示すように、本実施の形態による欠陥検出装置10は、可視光光源11と、赤外光光源(非可視光光源の一例)12と、可視光画像取得部20と、赤外光画像取得部30(非可視光画像取得部の一例)と、可視光微分処理部40と、赤外光微分処理部50(非可視光微分処理部の一例)と、減算処理部60と、判定部70と、を備えている。
本実施の形態における欠陥検出装置10の対象となる段ボールシート1は、後述する図6に示すように、段ボールシート1の表面2に印刷された印刷領域3〜6を備えており、印刷領域3〜6は、他の領域との境界を有する印刷された領域となっている。すなわち、段ボールシート1の表面2に、少なくとも2つの領域が形成されており、そのうちの一つの領域が、印刷領域であり、他の一つの領域との境界が段ボールシート1の表面2に形成されている。この境界は、印刷領域の輪郭に相当する。他の領域は、異なる色で印刷された領域であってもよい。あるいは、他の領域は、印刷されていない領域であってもよい。印刷されていない領域は、ライナの材料自体の色を呈している。
印刷領域3〜6の平面形状は任意である。例えば、印刷領域3〜6は、文字、絵柄または模様などの領域であってもよく、そのような文字などの領域の周囲の領域であってもよい。
本実施の形態においては、図1に示すように、連続状の段ボールシート1を走行方向(図1等に示す符号D1参照)に走行させながら、段ボールシート1の皺欠陥の検出を行う欠陥検出装置10について説明する。段ボールシート1を走行させる際には、段ボールシート1を構成する中芯の波形状が延びる方向を、走行方向に直交させてもよい。この場合、段ボールシート1の幅方向(走行方向に直交する方向、図1等に示す符号D2参照)における両側縁に、中芯の波形状が現れるようになる。
可視光光源11は、段ボールシート1の表面2に可視光を照射する。可視光は、一般的な可視光域(例えば、波長:380nm〜780nm)の波長を有する光であればよい。可視光光源11は、段ボールシート1の幅方向に沿ってライン状に可視光を照射可能になっており、幅方向にわたって、均等に可視光を照射可能になっている。このような可視光を照射できれば、可視光光源11としては任意の照明装置を用いることができるが、例えば、白色光LED照明装置を用いてもよい。
可視光光源11は、後述するラインスキャンカメラ25よりも段ボールシート1の走行方向上流側に配置されている。そして、可視光光源11は、段ボールシート1の走行方向において表面2に対して斜めに可視光(図1、図3および図4に示す符号VL参照)を照射するように構成されている。より具体的には、図3に示すように、段ボールシート1の走行方向に直交する幅方向で見たときに、可視光は表面2に対して斜めに照射される。一方、図4に示すように、段ボールシート1の走行方向で見たときに、可視光は、表面2に対して垂直に照射される。可視光光源11は、段ボールシート1の表面2のうち、ラインスキャンカメラ25の後述する各撮像部21a、22a、23a、30aの視野位置に可視光を照射する。
赤外光光源12は、段ボールシート1の表面2に赤外光(非可視光の一例)を照射する。なお、本実施の形態においては、非可視光のうち赤外光を例にとって説明するが、非可視光は、可視光以外の光であればよく、例えば、紫外光(例えば、波長:100nm〜380nm)であってもよい。赤外光は、一般的な赤外光域の波長を有する光であればよく、例えば、一般的な近赤外線の波長(例えば、波長:780nm〜1500nm)を有する光であってもよい。赤外光光源12は、段ボールシート1の幅方向に沿ってライン状に可視光を照射可能になっており、幅方向にわたって、均等に赤外光を照射可能になっている。このような赤外光を照射できれば、赤外光光源12としては任意の照明装置を用いることができるが、例えば、赤外光LED照明装置を用いてもよい。
赤外光光源12は、後述するラインスキャンカメラ25よりも段ボールシート1の走行方向上流側に配置されている。そして、赤外光光源12は、段ボールシート1の走行方向および幅方向のそれぞれにおいて、表面2に対して斜めに赤外光(図1、図3および図4に示す符号IL参照)を照射するように構成されている。より具体的には、図3に示すように、段ボールシート1の走行方向に直交する幅方向で見たときに、赤外光は表面2に対して斜めに照射される。また、図4の実線矢印で示すように、赤外光光源12は、段ボールシート1の走行方向で見たときに、表面2に対して斜めに照射される。図4においては、走行方向の下流側から上流側に向かって見たときに、赤外光が左下がりの方向に表面2に照射される例が示されている。しかしながら、このことに限られることはなく、赤外光は、右下がりの方向に照射されてもよい。赤外光光源12は、段ボールシート1の表面2のうち、ラインスキャンカメラ25の各撮像部21a、22a、23a、30aの視野位置に赤外光を照射する。すなわち、各撮像部21a、22a、23a、30aの視野位置に、可視光および赤外光が照射される。
赤外光光源12は、図1および図3に示すように、段ボールシート1の走行方向において可視光光源11と同じ位置に配置されていてもよい。しかしながら、このことに限られることはなく、赤外光光源12は、走行方向において可視光光源11と異なる位置に、例えば、可視光光源11よりも走行方向の上流側に配置されていてもよく、または下流側に配置されていてもよい。
可視光画像取得部20は、可視光光源11から照射された可視光で段ボールシート1の表面2を撮像して、可視光画像(図6〜図9参照)を取得する。
可視光画像取得部20で取得される可視光画像は、R成分画像と、G成分画像と、B成分画像と含んでいてもよい。この場合、図2に示すように、可視光画像取得部20は、R成分画像取得部21と、G成分画像取得部22と、B成分画像取得部23と、を含んでいてもよい。
R成分画像取得部21は、可視光のうちR成分の光で表面2を撮像して、R成分画像(図7における符号RG参照)を取得する。R成分画像取得部21は、R成分撮像部21aと、R成分画像合成部21bと、を含んでいてもよい。
R成分撮像部21aは、R成分の光で表面2を撮像して1次元のR成分画像を生成する。1次元のR成分画像は、段ボールシート1の走行方向に1画素、幅方向に複数の画素(例えば、4096画素)で構成された画像となる。R成分撮像部21aは、可視光のうちR成分の光で表面2を撮像可能な撮像素子を含んでいてもよい。R成分画像は、R成分画像データによって構成されている。R成分画像データとは、画像を表示可能なデータであって、複数の画素と、各画素の画素値としてのR成分の光の輝度値との複数の組み合わせの集合体を意味する用語として用いている。後述するG成分画像データ、B成分画像データおよび赤外光画像データも同様である。
R成分画像合成部21bは、1次元のR成分画像を合成して2次元のR成分画像を生成する。より具体的には、R成分撮像部21aで生成された1次元のR成分画像データを、段ボールシート1の走行方向に順次並べて組み合わせることで、2次元のR成分画像データが得られる。この2次元のR成分画像データで構成されるR成分画像を、図7に示す。
G成分画像取得部22は、可視光のうちG成分の光で表面2を撮像して、G成分画像(図8における符号GG参照)を取得する。G成分画像取得部22は、G成分撮像部22aと、G成分画像合成部22bと、を含んでいてもよい。
G成分撮像部22aは、G成分の光で表面2を撮像して1次元のG成分画像を生成する。1次元のG成分画像は、段ボールシート1の走行方向に1画素、幅方向に複数の画素(例えば、4096画素)で構成された画像となる。G成分撮像部22aは、可視光のうちG成分の光で表面2を撮像可能な撮像素子を含んでいてもよい。G成分画像は、G成分画像データによって構成されている。
G成分画像合成部22bは、1次元のG成分画像を合成して2次元のG成分画像を生成する。より具体的には、G成分撮像部22aで生成された1次元のG成分画像データを、段ボールシート1の走行方向に順次並べて組み合わせることで、2次元のG成分画像データが得られる。この2次元のG成分画像データで構成されるG成分画像を、図8に示す。
B成分画像取得部23は、可視光のうちB成分の光で表面2を撮像して、B成分画像(図9における符号BG参照)を取得する。B成分画像取得部23は、B成分撮像部23aと、B成分画像合成部23bと、を含んでいてもよい。
B成分撮像部23aは、B成分の光で表面2を撮像して1次元のB成分画像を生成する。1次元のB成分画像は、段ボールシート1の走行方向に1画素、幅方向に複数の画素(例えば、4096画素)で構成された画像となる。B成分撮像部23aは、可視光のうちB成分の光で表面2を撮像可能な撮像素子を含んでいてもよい。B成分画像は、B成分画像データによって構成されている。
B成分画像合成部23bは、1次元のB成分画像を合成して2次元のB成分画像を生成する。より具体的には、B成分撮像部23aで生成された1次元のB成分画像データを、段ボールシート1の走行方向に順次並べて組み合わせることで、2次元のB成分画像データが得られる。この2次元のB成分画像データで構成されるB成分画像を、図9に示す。
上述した、R成分撮像部21a、G成分撮像部22aおよびB成分撮像部23aは、段ボールシート1の表面2のうちの同じ位置の画像を撮像する。このため、上述の1次元の各成分画像は、段ボールシート1の表面2の同じ位置の画像となる。
赤外光画像取得部30は、赤外光光源12から照射された赤外光で段ボールシート1の表面2を撮像して、赤外光画像(非可視光画像の一例、図13における符号IG参照)を取得する。例えば、図2に示すように、赤外光画像取得部30は、赤外光撮像部30a(非可視光撮像部の一例)と、赤外光画像合成部30b(非可視光画像合成部の一例)と、を含んでいてもよい。
赤外光撮像部30aは、赤外光で表面2を撮像して1次元の赤外光画像を生成する。1次元の赤外光画像は、段ボールシート1の走行方向に1画素、幅方向に複数の画素(例えば、4096画素)で構成された画像となる。赤外光撮像部30aは、赤外光を撮像可能な撮像素子を含んでいてもよい。赤外光画像は、赤外光画像データによって構成されている。
赤外光画像合成部30bは、1次元の赤外光画像を合成して2次元の赤外光画像を生成する。より具体的には、赤外光撮像部30aで生成された1次元の赤外光画像データを、段ボールシート1の走行方向に順次並べて組み合わせることで、2次元の赤外光画像データが得られる。この2次元の赤外光画像データで構成される赤外光画像を、図13に示す。
図1に示すように、R成分撮像部21a、G成分撮像部22a、B成分撮像部23aおよび赤外光撮像部30aは、1台のラインスキャンカメラ25に内蔵されていてもよい。この場合、ラインスキャンカメラ25は4板式の構成を有している。このように、可視光画像取得部20の各撮像部21a、22a、23aと、赤外光画像取得部30の撮像部30aとが、1台のラインスキャンカメラ25に内蔵されるため、可視光用と赤外光用とで、別々のカメラを用いることを不要にできる。この場合、検出装置の構成を簡素化させて、低コスト化させることができる。また、省スペース化を図ることもできる。1台のラインスキャンカメラ25に内蔵された、各撮像部21a、22a、23a、30aで得られる各画像は、段ボールシート1の被検出面(表面2)における同じ位置の画像となっている。ラインスキャンカメラ25は、走行する段ボールシート1の上方に配置されている。ラインスキャンカメラ25の各撮像部21a、22a、23a、30aは、段ボールシート1の幅寸法よりも大きい視野幅を有していてもよい。このことにより、段ボールシート1の表面2を、幅方向の全域にわたって撮像することができる。
可視光微分処理部40は、可視光画像取得部20により取得された可視光画像を微分処理して、可視光微分画像データを生成する。可視光微分画像データとは、画像を表示可能なデータであって、複数の画素と、各画素の画素値としての可視光輝度微分値との複数の組み合わせの集合体を意味する用語として用いている。後述する赤外光微分画像データも同様である。この可視光微分画像データで構成される可視光微分画像を、図11に示す。
例えば、可視光微分処理部40は、微分フィルタを用いて、可視光画像データを微分処理して、可視光微分画像データを生成してもよい。可視光画像データを微分処理することにより、可視光画像内の輝度値の変化の程度を知ることができ、可視光画像内に存在するいわゆるエッジを抽出することができる。可視光画像のエッジは、印刷領域6の境界6aに相当する位置に現れる。微分処理は、段ボールシート1の幅方向で行ってもよく、または、段ボールシート1の走行方向で行ってもよい。あるいは、微分処理は、段ボールシート1の幅方向および走行方向の両方で行ってもよい。なお、上述したように、可視光は、走行方向で見たときに表面2に対して垂直に照射されるため、可視光微分画像には、走行方向に延びる皺に相当するエッジは抽出され難い。
本実施の形態においては、可視光画像取得部20で取得される可視光画像は、R成分画像、G成分画像およびB成分画像を含んでいる。このため、本実施の形態による可視光微分画像は、R成分微分画像データと、G成分微分画像データと、B成分微分画像データと、を含んでいる。R成分微分画像データは、R成分画像取得部21により取得されたR成分画像が微分処理されて生成された画像データである。G成分微分画像は、G成分画像取得部22により取得されたG成分画像が微分処理されて生成された画像データである。B成分微分画像は、B成分画像取得部23により取得されたB成分画像が微分処理されて生成された画像データである。
赤外光微分処理部50は、赤外光画像取得部30により取得された赤外光画像を微分処理して、赤外光微分画像データ(非可視光微分画像データの一例)を生成する。この赤外光微分画像データで構成される赤外光微分画像(図15における符号IDG参照)を、図15に示す。
例えば、赤外光微分処理部50は、微分フィルタを用いて、赤外光画像データを微分処理して、赤外光微分画像データを生成してもよい。赤外光画像データを微分処理することにより、赤外光画像内の輝度値の変化の程度を知ることができ、赤外光画像内に存在するいわゆるエッジを抽出することができる。赤外光画像のエッジは、表面2に形成された皺欠陥(図15等に示す符号T参照)に相当する位置に現れる。また、赤外光画像のエッジとして、ある色で印刷された印刷領域の境界に相当する位置にも現れる。ここでは、第4印刷領域6の境界6aが、赤外光画像のエッジとして現れる。
減算処理部60は、可視光微分画像データと赤外光微分画像データとを減算処理して減算値画像データを生成する。減算値画像データとは、画像を表示可能なデータであって、複数の画素と、各画素の画素値としての減算値との複数の組み合わせの集合体を意味する用語として用いている。この減算値画像データで構成される減算値画像(図17における符号SG参照)を、図17に示す。各画素の減算値は、赤外光微分画像データの各画素における赤外光微分値と、可視光微分画像データの対応する画素における可視光微分値とが減算処理された値である。
本実施の形態においては、可視光微分処理部40で生成される可視光微分画像データは、R成分微分画像データ、G成分微分画像データおよびB成分微分画像データを含んでいる。このため、減算処理部60は、赤外光微分画像データと各成分微分画像データとを減算処理して減算値画像データを生成してもよい。すなわち、赤外光微分画像データから、R成分微分画像データ、G成分微分画像データおよびB成分微分画像データをそれぞれ減算処理してもよい。
判定部70は、減算処理部60により生成された減算値画像データに、絶対値が所定の閾値以上である減算値が含まれる場合に、表面2に皺欠陥が存在すると判定する。より具体的には、判定部70は、減算値画像データの各画素における減算値の絶対値が、所定の閾値以上であるか否かを判定し、閾値以上である減算値が存在する場合に、皺欠陥が存在すると判定する。この際、閾値以上である減算値を有する画素が、所定の基準長さ以上連続する場合に、皺欠陥が存在すると判定する。なお、連続している場合とは、断続的ではあるが連続していると見なせる場合を含む。
上述した欠陥検出装置10による処理は、コンピュータを用いて実現されてもよい。この処理を実現するプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納して提供されてもよい。このプログラムを読み出して実行することにより、欠陥検出装置10の各種処理を動作させてもよい。プログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていてもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、例えば、ハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、磁気ディスク(MO)、メモリカードなどが挙げられる。
次に、このような構成からなる本実施の形態において、段ボールシート1の表面2の皺欠陥を検出するための段ボールシートの欠陥検出方法(以下、単に欠陥検出方法と記す)について図5〜図18を用いて説明する。
本実施の形態においては、上述したように、段ボールシート1の表面2に印刷領域3〜6が形成されている。ここでは、図6に示すように、段ボールシート1の表面2に、第1印刷領域3と第2印刷領域4と第3印刷領域5と第4印刷領域6とが形成されている例について説明する。第1印刷領域3は、第1の色で印刷された円の一部をなす領域である。第2印刷領域4は、第1の色で印刷されたリングの一部をなす領域である。第3印刷領域5は、第1の色とは異なる第2の色で印刷された円の一部をなす領域である。第4印刷領域6は、第2の色で印刷された三角形状を有する領域である。段ボールシート1の表面2には、3つの第4印刷領域6が形成されている。表面2のうち各印刷領域3〜6以外の領域は、印刷されていない無地領域7となっている。
本実施の形態においては、図1に示すように、連続状の段ボールシート1を走行させながら欠陥検出が行われる。
まず、ステップS10として、可視光光源11および赤外光光源12から、表面2に可視光および赤外光が照射される。可視光および赤外光は、各ラインスキャンカメラ25の各撮像部21a、22a、23a、30aの視野位置にそれぞれ照射される。赤外光は、図3および図4に示すように、段ボールシート1の走行方向で見たときに、表面2に対して斜めに照射される。
次に、ステップS11として、可視光画像取得部20により、可視光光源11から照射された可視光で表面2が撮像されて可視光画像が取得される。本実施の形態においては、可視光画像として、R成分画像(図7における符号RG参照)と、G成分画像(図8における符号GG参照)と、B成分画像(図9における符号BG参照)とが生成される。R成分画像とG成分画像とB成分画像とが併合された白色光画像(図6における符号WG参照)が、図6に示されている。
図10には、R成分画像のうちA−A線における可視光の輝度値プロファイルが示されている。可視光の反射率は、無地領域7と印刷領域3〜6で異なっている。また、印刷領域3〜6においても色の種別によって反射率は異なる。ここでは、無地領域7における可視光の反射率が、印刷領域3〜6における可視光の反射率よりも高くなっている例を示す。また、図7では、一例として、印刷領域3〜6のうち第3印刷領域5および第4印刷領域6が、R成分画像に現れている例を示している。このため、図10には、第4印刷領域6のみが現れている。
次に、ステップS12として、可視光微分処理部40により、上述のようにして生成された可視光画像が微分処理されて、可視光微分画像データが生成される。本実施の形態においては、R成分画像が微分処理されてR成分微分画像データが生成される。同様に、G成分画像が微分処理されてG成分微分画像データが生成される。B成分画像が微分処理されてB成分微分画像データが生成される。
ここでは代表的に、図11に示すような、R成分微分画像データで構成されるR成分微分画像(図11における符号RDG参照)のうちB−B線におけるR成分の光の微分値プロファイルが、図12に示されている。図12の縦軸は、微分値の絶対値を示している。図12に示す微分値プロファイルには、第4印刷領域6の境界6aに相当するエッジが現れている。エッジは、第4印刷領域6の境界6aが存在する位置に現れている。エッジの大きさは、その境界6aの両隣の2つの領域での輝度値の差に依存している。
一方、ステップS13として、赤外光画像取得部30により、赤外光光源12から照射された赤外光で表面2が撮像されて、図13に示すような赤外光画像が取得される。
図14には、赤外光画像のうちC−C線における赤外光の輝度値プロファイルが示されている。赤外光は、上述したように、段ボールシート1の走行方向で見たときに、表面2に対して斜めに照射される。このことにより、図14に示す赤外光の輝度値は、赤外光が照射される方向(図4では左側、図13では下側)に進むにつれて徐々に小さくなる。
図14に示す赤外光の輝度値プロファイルには、輝度値が急激に変化するピーク(図14における符号T参照)が現れている。赤外光は、印刷領域を識別するよりは、皺などの変形を識別することに好都合である。なお、上述した紫外光であっても、皺などの変形を識別することができる。このため、表面2に皺が存在している場合には、赤外光画像で輝度値が急激に変化するピークとなって現れる。
また、赤外光画像においても、色の種別によっては印刷領域が現れる場合がある。図13では、第1印刷領域3および第2印刷領域4は現れないが、第3印刷領域5および第4印刷領域6が現れている例が示されている。赤外光の反射率も、可視光の反射率と同様に、無地領域7と印刷領域3〜6で異なる。ここでは、無地領域7における赤外光の反射率が、印刷領域3〜6における赤外光の反射率よりも高くなっている例を示す。このため、図14において第4印刷領域6における輝度値が、その他の領域のうち第4印刷領域6の境界6aの近傍の部分における輝度値よりも小さくなっている。
次に、ステップS14として、赤外光微分処理部50により、上述のようにして生成された赤外光画像が微分処理されて、赤外光微分画像データが生成される。
図15に示すような、赤外光微分画像データで構成される赤外光微分画像のうちD−D線における赤外光の微分値プロファイルが、図16に示されている。図16の縦軸は、微分値の絶対値を示している。図16に示す微分値プロファイルには、赤外光画像に現れていたピークがエッジになって現れる(図16における符号T参照)。このエッジは、皺に相当している。このエッジの大きさは、皺の深さに依存している。また、赤外光微分画像のうち、第4印刷領域6の境界6aが存在する位置にもエッジが現れている。このエッジの大きさは、その境界6aの両隣の2つの領域での輝度値の差に依存している。
次に、ステップS15として、減算処理部60により、上述のようにして生成された赤外光微分画像データと可視光微分画像データとが減算処理されて、減算値画像データが生成される。より具体的には、赤外光微分画像データが、R成分微分画像データ、G成分微分画像データおよびB成分微分画像データで減算処理される。このことにより、図17に示すように、図15に示す赤外光微分画像に現れていた第3印刷領域5および第4印刷領域6を排除することができる。図18には、図17に示すような、減算値画像データで構成される減算値画像のうちE−E線における減算値のプロファイルが示されている。図18の縦軸は、減算値の絶対値を示している。
例えば、図12に示すR成分微分画像には、第4印刷領域6の境界6aが存在する位置にエッジが現れている。図16に示す赤外光微分画像には、皺が存在する位置と、第4印刷領域6の境界6aが存在する位置とにエッジが現れている。このことにより、赤外光微分画像データからR成分微分画像データを減算処理すると、両者に存在している第4印刷領域6のエッジが低減若しくは相殺される。このため、生成される減算値画像データで構成される減算値画像は、赤外光微分画像に存在していた第4印刷領域6に相当するエッジの大きさが低減若しくは排除された画像となる。
同様にして、赤外光微分画像データからG成分微分画像データを減算処理すると、両者に存在している印刷領域3〜6のエッジが相殺される。また、赤外光微分画像データからB成分微分画像データを減算処理すると、両者に存在している印刷領域3〜6のエッジが相殺される。
このように、赤外光微分画像データから、各成分微分画像データを減算処理することにより、赤外光微分画像に存在していた印刷領域3〜6のエッジが排除される。この場合、減算値は、0(ゼロ)に近い値か、0になる。一方、各成分微分画像には、皺に相当するエッジは存在していない。このため、減算値画像には、皺に相当するエッジが残る。
次に、ステップS16として、判定部70が、減算値画像データに、絶対値が所定の閾値以上である減算値が含まれる場合に、段ボールシート1の表面2に皺欠陥が存在すると判定する。
より具体的には、減算値画像データに基づいて、段ボールシート1の表面2に皺欠陥が存在するか否かの判定が行われる。減算値画像には、上述したように皺に相当するエッジが残っている(図18における符号T参照)。このエッジが残っている位置の減算値h1が、図18に示すように、所定の閾値h2以上である場合に、皺欠陥が存在すると判定する。すなわち、エッジの大きさが、閾値h2以上である場合には、このエッジが皺欠陥を示していると判定される。
皺欠陥の判定の際には、閾値以上である減算値を有する画素が、走行方向に所定の基準長さLs以上連続している場合に、皺欠陥が存在すると判定してもよい。このことにより、誤検出を抑制することができる。
以上のようにして、本実施の形態による段ボールシート1の表面2に皺欠陥が存在するか否かを検出することができる。
その後、ステップS17として、判定結果が、図示しない出力装置から出力される。出力装置としては、判定結果を表示可能な表示装置であってもよく、または、判定結果を印刷する印刷装置であってもよい。
このように本実施の形態によれば、段ボールシート1の表面2に対して斜めに照射された赤外光で表面2を撮像して取得された赤外光画像を微分処理して赤外光微分画像データを生成し、可視光で表面2を撮像して取得された可視光画像を微分処理して可視光微分画像データが生成される。赤外光微分画像データと可視光微分画像データとは減算処理されて、減算値画像データが生成される。このことにより、赤外光微分画像に、段ボールシート1の印刷領域のエッジが現れている場合であっても、可視光微分画像の印刷領域のエッジと低減若しくは相殺することができる。このため、赤外光微分画像から印刷領域のエッジを排除した減算値画像を得ることができる。従って、減算値画像データに基づいて段ボールシート1の表面2に皺欠陥が存在するか否かを判定する際に、印刷領域のエッジを皺欠陥と判定することを防止することができる。この結果、皺欠陥の誤検出を抑制でき、段ボールシート1の表面2の皺欠陥の検出精度を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、可視光画像取得部20により可視光画像が取得される。このため、この可視光画像を用いて、段ボールシート1の表面2の印刷の検査や表面2の汚れの検査を行うことができる。例えば、印刷領域3〜6(図6参照)の位置を、可視光画像と基準画像とで比較することにより、印刷領域3〜6のパターンが正常であるか否かの検査や、表面2に汚れが存在するか否かの検査を行うことができる。このため、印刷領域3〜6のパターンや汚れの有無を検査することができるとともに、段ボールシート1の表面2の皺欠陥の検出精度を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、赤外光は、段ボールシート1の走行方向で見たときに、表面2に対して斜めに照射される。このことにより、赤外光画像に、皺に相当するピークを含めることができる。このため、走行方向に延びる皺を検出しやすくすることができ、皺欠陥の検出精度を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、赤外光微分画像データと、R成分微分画像データ、G成分微分画像データおよびB成分微分画像データと、がそれぞれ減算処理されて、減算値画像データが生成される。このことにより、赤外光微分画像から排除できる印刷領域が、色の種別に依存することを防止することができる。このため、種々の印刷領域を赤外光微分画像から排除することができ、皺欠陥の検出精度を向上させることができる。
なお、上述した本実施の形態においては、赤外光微分画像データと、R成分微分画像データ、G成分微分画像データおよびB成分微分画像データと、がそれぞれ減算処理されて、減算値画像データが生成される例について説明した。しかしながら、このことに限られることはない。例えば、赤外光微分画像データと、R成分微分画像データ、G成分微分画像データおよびB成分微分画像データのうちの少なくとも一つと、が減算処理されて、減算値画像データが生成されてもよい。例えば、R成分微分画像データ、G成分微分画像データおよびB成分微分画像データのうちの一つまたは二つが減算処理に用いられて、他の成分微分画像は用いられなくてもよい。すなわち、印刷領域の色の種別によっては、印刷領域のエッジが、R成分微分画像、G成分微分画像およびB成分微分画像のうちのいずれかに現れない場合が考えられる。この場合には、赤外光画像に印刷領域のエッジが現れる成分の微分画像だけを用いて減算処理を行ってもよい。この場合、赤外光微分画像から印刷領域のエッジを排除できるとともに、減算処理の処理時間を短縮することができる。
また、上述した本実施の形態においては、連続状の段ボールシート1を走行させながら段ボールシート1の皺欠陥の検出が行われる例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、枚葉状の段ボールシート1を走行させながら皺欠陥の検出を行うようにしてもよい。また、静止している枚葉状の段ボールシート1の表面2に対して、皺欠陥の検出を行うようにしてもよい。この場合、ラインスキャンカメラ25を段ボールシート1に対して移動させてもよい。あるいは、2次元画像が撮像可能なR成分撮像部21a、G成分撮像部22a、B成分撮像部23aおよび赤外光撮像部30aで表面2を撮像して、可視光画像および赤外光画像を取得するようにしてもよい。
また、上述した本実施の形態においては、1台のラインスキャンカメラ25で、段ボールシート1の表面2を撮像する例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、幅方向に異なる位置に配置された複数台のラインスキャンカメラ25で、表面2が撮像されるようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、図19〜図29を用いて、本発明の第2実施の形態における段ボールシートの欠陥検出装置および段ボールシートの欠陥検出方法について説明する。
図19〜図29に示す第2の実施の形態においては、赤外光画像が補正処理されて生成された補正画像データに基づいて、皺欠陥が存在するか否かが判定される点が主に異なり、他の構成は、図1〜図18に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図19〜図29において、図1〜図18に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、単一色の段ボールシートの表面の皺欠陥を検出する欠陥検出装置10について説明する。皺欠陥を検出するために用いる検出光は、可視光でも非可視光でもよい。ここでは、一例として、非可視光のうち赤外光を検出光として用いる例について説明する。本実施の形態による赤外光は、第1の実施の形態と同様の赤外光であってもよい。
図19および図20に示すように、本実施の形態による欠陥検出装置10は、赤外光光源12(検出光光源の一例)と、赤外光画像取得部30(検出光画像取得部の一例)と、補正処理部80と、判定部90と、を備えている。
本実施の形態における欠陥検出装置10の対象となる段ボールシート1は、単一色の表面2を有している。すなわち、表面2に、図6に示すような他の領域との境界を有する印刷領域は形成されていない。表面2の色が、全体的に均一になっている。例えば、表面2全体が単一色で印刷されていてもよい。あるいは、表面2全体が、印刷されていなくてもよい。印刷されていない表面2は、ライナの材料自体の色を呈している。このように、本実施の形態では、段ボールシート1の表面2が無地になっている。
図19および図21に示すように、本実施の形態においては、段ボールシート1の表面2が、2台のラインスキャンカメラ25で撮像されるようになっている。2台のラインスキャンカメラ25は、段ボールシート1の幅方向に異なる位置に配置されている。各ラインスキャンカメラ25に、赤外光撮像部30a(検出光撮像部の一例)が内蔵されている。各赤外光撮像部30aの視野幅を、幅方向でつなぎ合わせることで、段ボールシート1の表面2を、幅方向の全域にわたって撮像可能になっている。各赤外光撮像部30aの視野幅は、段ボールシート1の幅寸法よりも小さくてもよい。
本実施の形態における赤外光画像取得部30(検出光画像取得部の一例)は、各ラインスキャンカメラ25に内蔵された複数の赤外光撮像部30aを含んでいてもよい。ここでは、2つの赤外光撮像部30aで表面2が撮像される例について説明する。また、本実施の形態における赤外光画像合成部30b(検出光画像合成部の一例)は、各赤外光撮像部30aで生成された1次元の赤外光画像(検出光画像の一例)を、段ボールシート1の幅方向に並べて組み合わせることで、段ボールシート1の幅方向全域にわたる1次元の赤外光画像を合成する。本実施の形態による赤外光画像合成部30bは、第1の実施の形態とは異なり、段ボールシート1の走行方向では、1次元の赤外光画像を組み合わせなくてもよい。図26は、1次元の赤外光画像を走行方向で組み合わせた2次元の赤外光画像(図26における符号IG参照)を示しているが、本実施の形態による赤外光画像取得部30は、このような2次元赤外光画像は生成しなくてもよい。
補正処理部80は、赤外光画像取得部30により取得された1次元の赤外光画像を、赤外光の斜め照射に起因する輝度値のずれを低減するように補正処理して、輝度補正画像データを生成する。補正処理部80は、補正処理本体部81と、補正処理合成部82と、を含んでいてもよい。補正処理本体部81は、1次元の赤外光画像を補正処理して1次元の輝度補正画像データを生成する。補正処理合成部82は、1次元の輝度補正画像データを合成して2次元の輝度補正画像データを生成する。より具体的には、補正処理本体部81で生成された1次元の輝度補正画像データを、段ボールシート1の走行方向に順次並べて組み合わせることで、2次元の輝度補正画像データが得られる。輝度補正画像データとは、画像を表示可能なデータであって、複数の画素と、各画素の画素値としての輝度補正値との複数の組み合わせの集合体を意味する用語として用いている。この輝度補正画像データで構成される輝度補正画像(図28における符号AG参照)を、図28に示す。
ここで、段ボールシート1の表面2で反射する光が完全拡散反射する場合には、図22に示すように、反射した光(赤外光撮像部30aに入射する光L1)は、全方位に均等の強さとなるような拡散反射成分Qを有する。図22では、赤外光光源12からの照射光L0は、表面2で完全拡散反射することになり、赤外光撮像部30aに入射する光L1の輝度値は、拡散反射成分Qによる光の輝度値となり、赤外光撮像部30aの視野幅の全体にわたって均等化される。例えば、位置X=a1における入射光L1の輝度値をR(a1)とし、位置X=a2における入射光L1の輝度値をR(a2)とした場合、R(a1)=R(a2)となる。この場合、図26のF−F線における輝度値プロファイルは、図27に示すプロファイルとは異なり、幅方向にわたって一定になる。なお、図22においては、説明を明瞭にするために、1台のラインスキャンカメラ25で撮像する場合を示している。また、図22は、走行方向の上流側から下流側に向かって見た模式図になっている。後述する図23および図24においても同様である。
一方、段ボールシート1の表面2で反射する光は、図22に示すような完全拡散反射を行わず、ある程度は鏡面反射を行う傾向にある。このため、段ボールシート1の表面2で反射する光は、拡散反射成分Qと鏡面反射成分Pとを合成した拡散分布DFを有する。より具体的には、表面2で反射する光のうち鏡面反射成分Pによる鏡面反射光L2が強く生じ、この鏡面反射光L2を中心にして光が拡散するようになる。このため、赤外光撮像部30aに入射する光L1の輝度値は、鏡面反射成分Pによる光の輝度値となり、赤外光撮像部30aの視野幅の幅方向で異なる。より具体的には、赤外光が照射される方向に進むにつれて、赤外光撮像部30aに入射する光L1の輝度値が小さくなる。図23においては、右側に向かって、赤外光撮像部30aへの入射光L1の輝度値が小さくなっている。例えば、位置X=a1における入射光L1の輝度値をR(a1)とし、位置X=a2における入射光L1の輝度値をR(a2)とした場合、R(a1)>R(a2)となる。この結果、図27に示すように、赤外光が照射される方向に進むにつれて輝度値が小さくなるような輝度値プロファイルが得られる。
これに対して、本実施の形態においては、赤外光画像が補正処理本体部81で補正処理される。例えば、補正処理本体部81は、ガウス分布に基づいて算出される鏡面反射成分を減算することで、赤外光画像の輝度値を補正処理してもよい。すなわち、表面2で反射する光の鏡面反射成分Pをガウス分布に基づいてモデル化し、表面2で反射して赤外光撮像部30aに入射する光L1の輝度値から鏡面反射成分Pを取り除くことにより、赤外光画像の輝度値を補正処理してもよい。ガウス分布は、段ボールシート1の表面2で反射して赤外光撮像部30aに入射する光L1の鏡面反射成分Pを精度良く算出することができると考えられる。
より具体的には、補正処理本体部81は、以下に示す式(1)および式(2)を用いて、入射光L1の鏡面反射成分P(θ(X))を算出してもよい。
Figure 2021162364
Figure 2021162364
ここで、図24に示すように、
Xは、赤外光画像の幅方向における画素位置[pixel]であり、撮像幅Wの中心を原点とし、赤外光の照射方向(図24における右方向)を正の方向、照射方向とは反対方向(図24における左方向)を負の方向としており、
Nは、赤外光画像の幅方向の撮像ピクセル数[pixel]であり、
Wは、赤外光画像の撮像幅[mm]であり、
Dは、赤外光撮像部30aと表面2との撮像距離[mm]であり、
は、正反射方向輝度であり、
θ(X)は、位置Xから赤外光撮像部30aに入射する入射光L1と鏡面反射光L2とがなす角度[deg]であり、
σは、ガウス分布における標準偏差[deg]であり、
φは、赤外光光源12の照射方向(照射光L0)と段ボールシート1の表面2の法線方向とがなす照射角[deg]である。
式(1)中のσは、段ボールシート1の表面2の状態に応じて設定してもよい。表面粗さによって適正なσの値は変わる可能性がある。表面2が印刷されている場合と印刷されていない場合とでも、適正なσの値は変わる可能性がある。しかしながら、種々の表面2に対しても、輝度値の補正処理が適正に行われているとみなすことができる共通の値に設定されていてもよい。例えば、σは、30°〜50°であってもよい。
図24に示すように、入射光L1は、上記式(1)および式(2)で求められた鏡面反射成分P(θ(X))と、拡散反射成分Q(X)との和になっている。このため、以下の式(3)を用いて、入射光L1から鏡面反射成分P(θ(X))を減算することにより、拡散反射成分Q(X)を算出することができる。
Figure 2021162364
このようにして、赤外光撮像部30aに入射する入射光L1の輝度値から、上記式(1)〜式(3)を用いて拡散反射成分Q(X)を算出することで、赤外光の輝度値が補正される。式(3)で得られた拡散反射成分Q(X)が、輝度補正値に相当する。
上述のようにして補正処理本体部81により補正された輝度補正値で構成される1次元の輝度補正画像データは、補正処理合成部82により合成されて、2次元の輝度補正画像データが生成される。
本実施の形態による判定部90は、補正処理部80により生成された2次元の輝度補正画像に、絶対値が基準値に対して所定の閾値以上ずれている輝度補正値が含まれる場合に、表面2に皺欠陥が存在すると判定する。より具体的には、判定部90は、輝度補正画像の各画素における輝度補正値の絶対値が、基準値に対して所定の閾値以上ずれているか否かを判定し、閾値以上ずれている輝度補正値が存在する場合に、皺欠陥が存在すると判定する。この際、閾値以上ずれている輝度補正値を有する画素が、所定の基準長さ以上連続する場合に、皺欠陥が存在すると判定する。なお、連続している場合とは、断続的ではあるが連続していると見なせる場合を含む。基準値は、任意の1次元の輝度補正画像データにおける輝度補正値の平均値であってもよく、または、複数の1次元の輝度補正画像データにおける輝度補正値の平均値であってもよい。この基準値は、対象となる段ボールシート1の種別が変わるまで使い続けてもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態において、段ボールシート1の表面2の皺欠陥を検出するための欠陥検出方法について図25〜図29を用いて説明する。ここでは、主として、第1の実施の形態による欠陥検出方法と相違する点について説明する。
まず、ステップS20として、赤外光光源12から、表面2に赤外光が照射される。この際、可視光が照射されるようにしてもよい。
次に、ステップS21として、赤外光画像取得部30により、赤外光光源12から照射された赤外光で表面2が撮像されて、1次元の赤外光画像が生成される。
図27には、1次元の赤外光画像における赤外光の輝度値プロファイルが示されている。図27は、図26に示す2次元の赤外光画像のうちF−F線における赤外光の輝度値プロファイルを示している。
赤外光は、上述したように、段ボールシート1の走行方向で見たときに、表面2に対して斜めに照射される。このことにより、図27に示す赤外光の輝度値は、赤外光が照射される方向(図26では下側)に進むにつれて徐々に小さくなり、各赤外光画像の各画素における輝度値は、幅方向でずれている。ここで、図23に示したように、段ボールシート1の表面2で反射する光には、拡散反射成分Qだけでなく、鏡面反射成分Pが含まれる。このことから、図27に示すような輝度値のずれは、鏡面反射成分Pに起因していると考えられる。
また、本実施の形態においては、2台のラインスキャンカメラ25の赤外光撮像部30aで赤外光画像が撮像される。2つの赤外光画像のそれぞれで、赤外光が照射される方向に進むにつれて輝度値が徐々に小さくなる。また、2つの赤外光画像の境界Bの両側で隣り合う画素で輝度値が異なり、輝度値の段差が形成されている。すなわち、各赤外光画像のうち左側端部での輝度値は高くなり、右側端部での輝度値は低くなっている。一方の赤外光画像の輝度値プロファイルと、他方の赤外光画像の輝度値プロファイルとは概略的には等しくなっている。このため、左側の赤外光画像の右側端部と、右側の赤外光画像の左側端部との境界Bで、輝度値が異なり、段差が形成されている。
図27に示す赤外光の輝度値プロファイルには、輝度値が急激に変化するピーク(図27における符号T参照)が現れている。
次に、ステップS22として、補正処理部80の補正処理本体部81により、このような1次元の赤外光画像が、赤外光の斜め照射に起因する輝度値のずれを低減するように補正処理され、1次元の輝度補正画像データが生成される。補正処理では、上述した式(1)〜式(3)が用いられる。
より具体的には、まず、式(1)に示す正反射方向輝度Pが算出される。この場合、Pは、互いに隣り合う赤外光画像取得部30で取得される赤外光画像の境界Bに両側で隣り合う画素の輝度値を用いて算出されてもよい。この輝度値をP(θ(X))に代入し、P以外の変数を代入することで、式(1)について連立方程式が作成されて、Pを算出してもよい。この際、P(θ(X))に代入する輝度値は、1つの画素の輝度値であってもよいが、輝度値の誤差の影響を抑制するためには、複数の画素の輝度値の平均値を用いてもよい。この場合、境界Bに隣り合う画素を含む複数の画素の輝度値を用いればよい。例えば、境界Bから幅方向に連続する複数の画素(例えば、幅方向に連続する100個の画素)の輝度値の平均値を用いてもよい。あるいは、境界Bに隣り合う画素であって走行方向に連続する複数の画素(例えば、走行方向に連続する100個の画素)の輝度値の平均値を用いてもよい。さらには、境界Bから幅方向に連続するとともに境界Bに隣り合う画素であって走行方向に連続する複数の画素の輝度値の平均値を用いてもよい。例えば、境界Bから幅方向に連続する100個の画素と、境界Bに隣り合って走行方向に連続する100個の画素とで画定される矩形領域に存在する1万個の画素の輝度の平均値を用いてもよい。
このようにして算出されたPは、対象となる段ボールシート1の種別が変わるまで、使い続けてもよい。
上述のようにしてPが算出された後、Pが式(1)に代入されて、任意の画素位置Xにおける鏡面反射成分P(θ(X))が算出される。そして、式(3)を用いて、入射光L1の輝度値から、鏡面反射成分P(θ(X))が減算されて、輝度補正値としての拡散反射成分Q(X)が得られる。補正処理本体部81による輝度値の補正処理は、赤外光画像取得部30により取得された1次元赤外光画像毎に行われて、1次元の輝度補正画像データがそれぞれ生成されてもよい。
図29には、1次元の輝度補正画像データにおける輝度補正値プロファイルが示されている。図29は、図28に示す2次元の輝度補正画像のうちG−G線における輝度補正値プロファイルを示している。
上述したように、輝度補正値は、入射光L1から鏡面反射成分P(θ(X))が減算された拡散反射成分Q(X)に相当している。このため、段ボールシート1の表面2に皺欠陥が存在していない場合には、輝度値は、赤外光撮像部30aの視野幅の全体にわたって均等化される
図29に示す輝度補正値プロファイルの例では、各赤外光画像のうち左側端部と右側端部とでの輝度値のずれが排除される。このため、輝度補正値プロファイルは、輝度補正値が幅方向にわたって均等化されたプロファイルとなる。また、輝度補正値プロファイルでは、上述の補正処理によって、2つの赤外光画像の境界Bに存在していた輝度値の段差が排除される。このため、図29に示す輝度補正値プロファイルでは、全体的に連続状に接続される。一方、輝度補正値プロファイルには、皺に相当するピークは残る(図29における符号T参照)。図28には、このピークが、走行方向に連続状に延びている様子が示されている。
上述のようにして生成された1次元の輝度補正画像データは、補正処理合成部82により合成されて、2次元の輝度補正画像データが生成される。
次に、ステップS23として、判定部90が、2次元の輝度補正画像データに、絶対値が所定の閾値以上である輝度補正値が含まれる場合に、段ボールシート1の表面2に皺欠陥が存在すると判定する。
より具体的には、2次元の輝度補正画像データに基づいて、段ボールシート1の表面2に皺欠陥が存在するか否かの判定が行われる。輝度補正画像データには、上述したように皺に相当するピークが残っている。このピークが残っている位置の輝度補正値h3が、図29に示すように、基準値h4に対して所定の閾値h5以上ずれている場合に、皺欠陥が存在すると判定する。すなわち、基準値h4に対するピークの高さが、閾値h5以上である場合には、このピークが皺欠陥を示していると判定される。図29では、基準値h4を、図29に示す1次元の輝度補正画像データにおける輝度補正値の平均値としている。なお、図27および図29においては、皺欠陥が、主として輝度値が急激に低下するピークで示されている例が示されているが、皺欠陥が、輝度値が急激に増大するピークで示される場合においても、同様にして皺欠陥を検出することができる。
皺欠陥の判定の際には、閾値以上である輝度補正値を有する画素が、走行方向に所定の基準長さLs以上連続している場合に、皺欠陥が存在すると判定してもよい。このことにより、誤検出を抑制することができる。
以上のようにして、本実施の形態による段ボールシート1の表面2に皺欠陥が存在するか否かを検出することができる。
その後、ステップS24として、判定結果が、図示しない出力装置から出力される。出力装置としては、判定結果を表示可能な表示装置であってもよく、または、判定結果を印刷する印刷装置であってもよい。
このように本実施の形態によれば、段ボールシート1の表面2に対して斜めに照射された赤外光で表面2を撮像して取得された赤外光画像を補正処理して、赤外光の斜め照射に起因する輝度値のずれを低減した輝度補正画像データが生成される。このことにより、赤外光を斜めに照射した場合であっても、輝度補正画像データに、斜め照射に起因する輝度値のずれを排除することができる。従って、輝度補正画像データに基づいて段ボールシート1の表面2に皺欠陥が存在するか否かを判定する際に、走行方向における赤外光の輝度値のずれを皺欠陥と判定することを防止することができる。この結果、皺欠陥の誤検出を抑制でき、段ボールシート1の表面2の皺欠陥の検出精度を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、赤外光は、段ボールシート1の走行方向で見たときに、表面2に対して斜めに照射される。このことにより、段ボールシート1の走行方向に延びる皺で反射して赤外光撮像部30aに入射する赤外光の輝度値プロファイルに、皺に相当するピークを含めることができる。このため、走行方向に延びる皺を検出しやすくすることができ、皺欠陥の検出精度を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、赤外光画像は、ガウス分布に基づいて算出される鏡面反射成分P(θ(X))を減算することで、輝度値の補正処理が行われる。このことにより、赤外光の輝度値に含まれていた鏡面反射成分P(θ(X))を取り除くことができ、赤外光の斜め照射に起因する輝度値のずれを効果的に排除することができる。とりわけ、本実施の形態によれば、上述した式(1)〜式(3)を用いて、赤外光画像の輝度値の補正処理が行われる。このため、赤外光の斜め照射に起因する輝度値のずれをより一層効果的に排除することができる。
また、本実施の形態によれば、段ボールシート1の幅方向で異なる位置に配置された複数の赤外光撮像部30aを含んでいる。このことにより、赤外光撮像部30aの視野幅が、段ボールシート1の幅寸法よりも小さい場合であっても、複数の赤外光撮像部30aを幅方向に並べることにより、段ボールシート1の幅方向全域にわたる赤外光画像を取得することができる。このため、段ボールシート1の表面2の検査効率を向上させることができる。
なお、上述した本実施の形態においては、式(1)に示す正反射方向輝度Pが、互いに隣り合う赤外光画像取得部30で取得される赤外光画像の境界Bに両側で隣り合う画素の輝度値を用いて算出される例について説明した。しかしながら、このことに限られることはない。例えば、Pは、赤外光画像のうち幅方向における両端に位置する画素の輝度値を用いて算出されてもよい。例えば、図22に示すように2つの赤外光撮像部30aで表面2を撮像する場合には、左側の赤外光画像の左側端部に位置する画素の輝度値と、右側の赤外光画像の右側端部に位置する画素の輝度値と、を用いてもよい。後述するように、1つの赤外光撮像部30aで表面2を撮像する場合には、1つの赤外光画像の左側端部に位置する画素の輝度値と、当該赤外光画像の右側端部に位置する画素の輝度値と、を用いてもよい。
また、上述した本実施の形態においては、赤外光画像取得部30が、幅方向に異なる位置に配置された複数の赤外光撮像部30aを含んでいる例について説明した。しかしながら、このことに限られることはない。例えば、赤外光撮像部30aの視野幅が、段ボールシート1の幅寸法以上である場合には、赤外光画像取得部30は、1つだけの赤外光撮像部30aを含んでいてもよい。
また、上述した本実施の形態においては、検出光の一例として、赤外光を用いて皺欠陥を検出する例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、第1の実施の形態と同様な紫外光を検出光として用いてもよい。あるいは、検出光として、第1の実施の形態と同様な可視光を用いてもよい。
本発明は上記各実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。各実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 段ボールシート
2 表面
3 第1印刷領域
4 第2印刷領域
5 第3印刷領域
6 第4印刷領域
6a 境界
7 無地領域
10 欠陥検出装置
11 可視光光源
12 赤外光光源
20 可視光画像取得部
21 R成分画像取得部
21a R成分撮像部
21b R成分画像合成部
22 G成分画像取得部
22a G成分撮像部
22b G成分画像合成部
23 B成分画像取得部
23a B成分撮像部
23b B成分画像合成部
25 ラインスキャンカメラ
30 赤外光画像取得部
30a 赤外光撮像部
30b 赤外光画像合成部
40 可視光微分処理部
50 赤外光微分処理部
60 減算処理部
70 判定部
80 補正処理部
81 補正処理本体部
82 補正処理合成部
90 判定部
AG 輝度補正画像
B 境界
BG B成分画像
D1 走行方向
D2 幅方向
GG G成分画像
IDG 赤外光微分画像
IG 赤外光画像
IL 赤外光
RDG R成分微分画像
RG R成分画像
SG 減算値画像
T 皺欠陥
VL 可視光
WG 白色光画像

Claims (13)

  1. 他の領域との境界を有するように印刷された印刷領域を備えた段ボールシートの表面の皺欠陥を検出する段ボールシートの欠陥検出装置であって、
    前記表面に可視光を照射する可視光光源と、
    前記表面に対して斜めに非可視光を照射する非可視光光源と、
    前記可視光光源から照射された可視光で前記表面を撮像して可視光画像を取得する可視光画像取得部と、
    前記非可視光光源から照射された非可視光で前記表面を撮像して非可視光画像を取得する非可視光画像取得部と、
    前記可視光画像を微分処理して可視光微分画像データを生成する可視光微分処理部と、
    前記非可視光画像を微分処理して非可視光微分画像データを生成する非可視光微分処理部と、
    前記非可視光微分画像データと前記可視光微分画像データとを減算処理して減算値画像データを生成する減算処理部と、
    前記減算値画像データに、絶対値が所定の閾値以上である減算値が含まれる場合であって、前記閾値以上である減算値を有する画素が所定の基準長さ以上連続する場合に、前記表面に前記皺欠陥が存在すると判定する判定部と、を備えた、段ボールシートの欠陥検出装置。
  2. 前記非可視光光源は、走行する前記段ボールシートの走行方向で見たときに、前記表面に対して斜めに非可視光を照射する、請求項1に記載の段ボールシートの欠陥検出装置。
  3. 前記可視光画像は、可視光のうちR成分の光で撮像して作成されたR成分画像と、G成分の光で撮像して作成されたG成分画像と、B成分の光で撮像して作成されたB成分画像と、を含み、
    前記減算処理部は、
    前記非可視光微分画像データと、
    前記R成分画像を微分処理して作成されたR成分微分画像データ、前記G成分画像を微分処理して作成されたG成分微分画像データ、および前記B成分画像を微分処理して作成されたB成分微分画像データ、のうちの少なくとも一つと、
    を減算処理して前記減算値画像データを生成する、請求項1または2に記載の段ボールシートの欠陥検出装置。
  4. 前記減算処理部は、
    前記非可視光微分画像データと、
    前記R成分微分画像データ、前記G成分微分画像データおよび前記B成分微分画像データと、をそれぞれ減算処理して前記減算値画像データを生成する、請求項3に記載の段ボールシートの欠陥検出装置。
  5. 走行する単一色の段ボールシートの表面の皺欠陥を検出する段ボールシートの欠陥検出装置であって、
    前記表面に対して斜めに検出光を照射する検出光光源と、
    前記検出光光源から照射された検出光で前記表面を撮像して検出光画像を取得する検出光画像取得部と、
    前記検出光画像を、前記検出光の斜め照射に起因する輝度値のずれを低減するように補正処理して、輝度補正画像データを生成する補正処理部と、
    前記輝度補正画像データに、絶対値が基準値に対して所定の閾値以上ずれている輝度補正値が含まれる場合であって、前記閾値以上ずれている輝度補正値を有する画素が所定の基準長さ以上連続する場合に、前記表面に前記皺欠陥が存在すると判定する判定部と、を備えた、段ボールシートの欠陥検出装置。
  6. 前記検出光光源は、走行する前記段ボールシートの走行方向で見たときに、前記表面に対して斜めに検出光を照射する、請求項5に記載の段ボールシートの欠陥検出装置。
  7. 前記補正処理部は、ガウス分布に基づいて算出される鏡面反射成分を減算することで、前記検出光画像の輝度値を補正する、請求項5または6に記載の段ボールシートの欠陥検出装置。
  8. 前記検出光画像取得部は、検出光画像を撮像する検出光撮像部を含み、
    前記補正処理部は、以下に示す式(1)および式(2)を用いて、前記検出光画像の輝度値の前記鏡面反射成分P(θ(X))を算出する、請求項7に記載の段ボールシートの欠陥検出装置。
    Figure 2021162364
    Figure 2021162364
    ここで、
    Xは、前記検出光画像の幅方向における画素位置[pixel]であり、
    Nは、前記検出光画像の幅方向の撮像ピクセル数[pixel]であり、
    Wは、前記検出光画像の撮像幅[mm]であり、
    Dは、撮像距離[mm]であり、
    は、正反射方向輝度であり、
    θ(X)は、位置Xから前記検出光撮像部に入射する入射光と鏡面反射光とがなす角度[deg]であり、
    σは、ガウス分布における標準偏差[deg]であり、
    φは、前記検出光光源の照射方向と前記段ボールシートの前記表面の法線方向とがなす照射角[deg]である。
  9. 前記補正処理部は、前記正反射方向輝度Pを、前記検出光画像のうち前記幅方向における両端に位置する画素の輝度値を用いて算出する、請求項8に記載の段ボールシートの欠陥検出装置。
  10. 前記検出光画像取得部は、前記幅方向に異なる位置に配置され複数の前記検出光撮像部を含む、請求項8に記載の段ボールシートの欠陥検出装置。
  11. 前記補正処理部は、前記正反射方向輝度Pを、互いに隣り合う前記検出光画像取得部で取得される前記検出光画像の境界に両側で隣り合う画素の輝度値を用いて算出する、請求項10に記載の段ボールシートの欠陥検出装置。
  12. 他の領域との境界を有するように印刷された印刷領域を備えた段ボールシートの表面の皺欠陥を検出する段ボールシートの欠陥検出方法であって、
    前記表面に可視光を照射する工程と、
    前記表面に対して斜めに非可視光を照射する工程と、
    照射された可視光で前記表面を撮像して可視光画像を取得する工程と、
    照射された非可視光で前記表面を撮像して非可視光画像を取得する工程と、
    前記可視光画像を微分処理して可視光微分画像データを生成する工程と、
    前記非可視光画像を微分処理して非可視光微分画像データを生成する工程と、
    前記非可視光微分画像データと前記可視光微分画像データとを減算処理して減算値画像データを生成する工程と、
    前記減算値画像データに、絶対値が所定の閾値以上である減算値が含まれる場合であって、前記閾値以上である減算値を有する画素が所定の基準長さ以上連続する場合に、前記表面に前記皺欠陥が存在すると判定する工程と、を備えた、段ボールシートの欠陥検出方法。
  13. 走行する単一色の段ボールシートの表面の皺欠陥を検出する段ボールシートの欠陥検出方法であって、
    前記表面に対して斜めに検出光を照射する工程と、
    照射された検出光で前記表面を撮像して検出光画像を取得する工程と、
    前記検出光画像を、前記検出光の斜め照射に起因する輝度値のずれを低減するように補正処理して、輝度補正画像データを生成する工程と、
    輝度補正画像データに、絶対値が基準値に対して所定の閾値以上ずれている輝度補正値が含まれる場合であって、前記閾値以上ずれている輝度補正値を有する画素が所定の基準長さ以上連続する場合に、前記表面に前記皺欠陥が存在すると判定する工程と、を備えた、段ボールシートの欠陥検出方法。
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