JP2021162107A - 通信ケーブル保護管用管台及び通信ケーブル保護管路 - Google Patents
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Abstract
Description
特に、分岐用フリーアクセス管の曲線部に分岐管を取り付ける場合、以下に示す課題が更に生じる。すなわち、分岐用フリーアクセス管の曲線部には、いわゆるアイブロー曲管(EB曲管)や曲管レス配管などを用いることが一般的に考えられる。
アイブロー曲管は、一つながりの成形体であり、管軸方向の途中位置で屈曲された形状をなしている。言い換えると、アイブロー曲管では、2つの直線部が、互いの軸線が交差するように、屈曲部を介して一体成形されており、これにより曲線を形成する。
曲管レス配管は、いずれも直線部をなす継手および管が、互いの軸線が交差するように組み合わされることで、曲線を形成する。
アイブロー曲管では、例えば、管台を、屈曲部を跨るように配置することはできない。曲管レス配管では、例えば、管台を、継手と管とを跨るように配置することはできない。そのため、アイブロー曲管および曲管レス配管のいずれにおいても、それぞれの直線部(アイブロー曲管における1つの直線部のみや、曲管レス配管における継手のみまたは管のみ)に限定して管台を設置する必要がある。
一方、分岐管を取り付ける箇所も、管台を設置する箇所と同様に直線部のみと限定される。しかしながら、これらの直線部は短いために、分岐管の取り付け位置を、管台が設置された位置に対して管軸方向にずらすように変更することは困難である。そのため、分岐管を取り付けるために管台除去が必要になる点が課題であった。
本発明の一態様に係る通信ケーブル保護管用管台は、フリーアクセス管として用いられる合成樹脂製の通信ケーブル保護管を支持するための凹部を備える管台であって、複数の管台部材が、水平方向のうちの前記通信ケーブル保護管の管軸に直交する横方向に分割可能に係合していることを特徴としている。
また、フリーアクセス管が、分岐用であるか否かに関わらず、共通の通信ケーブル保護管および管台を採用することができる。よって、多様な部材をそろえる必要が無く、部材の種類を低減することができる。
接続方法の説明にあたり、まず、通信ケーブル保護管について説明する。
図1は、通信ケーブル保護管路Aの断面図を示している。通信ケーブル保護管路Aは、後述するように分岐用フリーアクセス管2として使用される。通信ケーブル保護管路Aは、平面視において管軸が曲線をなす曲がり部を構成している。通信ケーブル保護管路Aは、通信ケーブル保護管16と、通信ケーブル保護管用継手13を備え、それぞれ受口14、15によって接合されている。すなわち、この通信ケーブル保護管路Aは、いわゆる曲管レス配管である。ただし、曲管レス配管に代えて、いわゆるアイブロー曲管(EB曲管)を採用してもよい。この通信ケーブル保護管路Aは、通信ケーブル保護管16または通信ケーブル保護管用継手13に配置される分岐継手9を更に備えている。分岐継手9は、通信ケーブル保護管16に取り付けられるサドル部7と、サドル部7の外面から突出する枝管部12と、を備えている。分岐継手9は、通信ケーブル保護管16または通信ケーブル保護管用継手13から通信ケーブルを分岐する。
次に、分岐用フリーアクセス管と分岐管について説明する。
図2に示すように、分岐用フリーアクセス管2に取り付けられた分岐管1を引込管3に接続する。通信ケーブル(不図示)は土砂等との接触を避けるために分岐用フリーアクセス管2に収容される。通信ケーブルは、分岐管1を通り、引込管3によって家屋に引き込まれる。
また、サドル部7の円弧中心の成す角度αは180度以下が好ましい。
また、分岐管1の分岐角度は分岐用フリーアクセス管2の水平面に対して上を向くように設置される(例えば5°)。
また、分岐管1、引込管3、幹線用保護管4、幹線用保護管用管台5、管台6´、サドル部7のそれぞれの構成、素材等は、特許文献1に記載されているものなど、公知のものを用いる。
従来の技術では、分岐管1を分岐用フリーアクセス管2に取り付けるとき、取り付けたい場所に管台6´が設置されていることがあった。例えば、図3の場所で取り付けようとしたとき、図1のように通信ケーブル保護管用継手13を用いた曲がり部に分岐継手9を設けた場合、分岐管1のサドル部7の一部が管台6´とぶつかってしまい、うまく取り付けることが出来ない。
これにより、管台6´をそのまま除去する管台除去作業を行わないと、分岐管1を分岐用フリーアクセス管2と取り付けることが出来ない。
なお本実施形態では、管台部材6A、6Bは、中空の本体部材6Cの内部に、縦リブ6Dが設けられることで形成されている。穴部10は、本体部材6Cの一部が切りかかれて形成されている。
180度を超えると、管台部材6Bと干渉しやすく、管台部材6Bを小さくする必要がある。
また、分岐管1の分岐角度は分岐用フリーアクセス管2の水平面に対して上を向くように設置される(例えば5°)。そのため、サドル部7の円弧中心の成す角度αが180度以下であれば、サドル部7の管台6側の端部は管台部材6Bよりも管台部材6Aの方に位置するため、サドル部7の端部が管台部材6Bに干渉しにくい。
この場合には管台部材6Bの本体部材6Cの曲面を長くして分岐用フリーアクセス管2を保持しやすくすることができる。また、この場合には管台部材6Aは分岐継手9の分岐管1が配置される方向、すなわち分岐方向に設置される。
また、図6、図7は本発明の第2実施形態を示し、管台部材6Aが突起部11を備え、管台部材6Bが穴部10を備えている。
上記の形態のうち、第2実施形態の方がサドル部7と干渉しにくいので好ましい。つまり、取り外す方の管台6に突起部11がある方が好ましい。
また、管台6の素材は、特許文献1に記載されているものなど、公知のものを用いる。
次に、本実施形態の管台6を使用した時の実施例について説明する。
図8は、図3の管台6´を図4、図5記載の管台6に置き換え、図4のように管台部材6A、6Bを分割した時の図である。
図8では、図3に記載のものと同じ場所に分岐管1を分岐用フリーアクセス管2に取り付けようとしているが、管台部材6Aが分割されてなくなっているため、分岐管1の一部が管台6とぶつかることがない。これにより、分岐管1を分岐用フリーアクセス管2のどんな場所に取り付けても、管台6が邪魔することがない。よって、管台除去作業が不必要になる。
また、保持係合部8がなく、管台6が幹線用保護管4に載置されているだけでもよい。
また、分岐用フリーアクセス管2以外に、分岐されない位置にあるフリーアクセス管の支持に用いてもよい。分岐用フリーアクセス管2と、非分岐用フリーアクセス管の両方に用いることで、配管部材の種類を減らし、施工を容易化できる。
2…分岐用フリーアクセス管
3…引込管
4…幹線用保護管
5…幹線用保護管用管台
6´…管台
6…管台
6A…管台部材
6B…管台部材
6C…本体部材
6D…縦リブ
7…サドル部
8A…保持係合部
8B…保持係合部
9…分岐継手
10…穴部
11…突起部
12…枝管部
13…通信ケーブル保護管用継手
16…通信ケーブル保護管
Claims (3)
- フリーアクセス管として用いられる合成樹脂製の通信ケーブル保護管を支持するための凹部を備える管台であって、
複数の管台部材が、水平方向のうちの前記通信ケーブル保護管の管軸に直交する横方向に分割可能に係合している、通信ケーブル保護管用管台。 - 前記通信ケーブル保護管に分岐継手が取り付けられる、請求項1に記載の通信ケーブル保護管用管台。
- フリーアクセス管として用いられる合成樹脂製の通信ケーブル保護管と、
前記通信ケーブル保護管に取り付けられた分岐継手と、
請求項2に記載の管台と、を備えた通信ケーブル保護管路。
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2020
- 2020-03-31 JP JP2020065248A patent/JP2021162107A/ja active Pending
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