JP2021160514A - 点検蓋組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の走行中に車体表面を流れる気流等に起因して点検蓋が開き難い点検蓋組立体を提供する。【解決手段】鉄道車両の車体構体の側外板に設けられる点検蓋組立体1を、側外板に取り付けられる取付板31と、取付板31に形成された開口部32を開閉する点検蓋11と、点検蓋11を取付板31の裏面33に沿ってスライド可能に支持するスライド機構41と、によって構成したので、車両の走行中に車体表面を流れる気流等に起因して点検蓋が開き難い。仮に、車両の走行中に車体表面を流れる気流等に起因して点検蓋が開いた場合であっても、点検蓋11が車体の外側へ突出しない。【選択図】図1
Description
本発明は、鉄道車両の車体構体に設けられる点検蓋組立体に関する。
特許文献1には、開閉蓋部がヒンジの回転軸を支点に開閉し、アーム部材がシール受けの裏面に当接されることにより開閉蓋部の開放が水平姿勢で保持される鉄道車両が開示されている。この鉄道車両は、ヒンジに設けられたねじりコイルばねのねじりトルクが開閉蓋部を閉じる方向へ付勢される。このため、車両の走行中に車体表面を流れる気流等に起因して、開閉蓋体がねじりコイルばねのねじりトルクに抗して開放されるおそれがある。この場合、開閉蓋部のロック機構等で対応することが可能であるが、機構や操作を煩雑にする。
本発明は、機構や操作を煩雑にすることなく、また、車両の走行中に車体表面を流れる気流等に起因して点検蓋が開き難い点検蓋組立体を提供することを課題とする。
本発明の点検蓋組立体は、鉄道車両の車体構体の側外板に設けられる点検蓋組立体であって、前記側外板に取り付けられる取付板と、前記取付板に形成された開口部を開閉する点検蓋と、前記点検蓋を前記取付板の裏面に沿ってスライド可能に支持するスライド機構と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、機構や操作を煩雑にすることなく、また、車両の走行中に車体表面を流れる気流等に起因して点検蓋が不意に開くことを抑止することができる。仮に、点検蓋が開いた場合であっても、点検蓋が鉄道車両の車体の外側へ突出することがない。
本発明の一実施形態を添付した図を参照して説明する。
以下、鉄道車両の車体構体の側外板(図示省略)に設けられる点検蓋組立体1を説明する。便宜上、図1、図2における左方向及び右方向を、左方向(閉蓋方向)及び右方向(開蓋方向)と称する。なお、以下の説明における左右方向は、鉄道車両の前後方向と一致する。
以下、鉄道車両の車体構体の側外板(図示省略)に設けられる点検蓋組立体1を説明する。便宜上、図1、図2における左方向及び右方向を、左方向(閉蓋方向)及び右方向(開蓋方向)と称する。なお、以下の説明における左右方向は、鉄道車両の前後方向と一致する。
図1乃至図3を参照すると、点検蓋組立体1は、車体構体の側外板(図示省略)に取り付けられる取付板31と、該取付板31に設けられた開口部32を開閉する点検蓋11と、を備える。開口部32は、戸閉め装置(図示省略)の操作ハンドル3に車体外側(図2における「下側」)からアクセスするため、取付板31の左側に配置される。開口部32は、正方形の四角に内R部38が形成された形状をなす。
図4に示されるように、点検蓋11は、開口部32と略相似形の板材、即ち、開口部32がなす形状を拡大した形状に略一致する板材からなり、四角に外R部12が形成される。点検蓋11は、閉位置(図1参照)において、外周縁部13(図4における二点鎖線の外側部分)が、開口部32の開口周縁部(符号省略)に一定幅を以て重なるように設けられる。
取付板31には、点検蓋11を、取付板31の裏面33に沿って左右方向へスライド可能に支持するスライド機構41が設けられる。即ち、点検蓋11は、取付板31の車体内側(図2における「上側」)に配置される引き蓋である。スライド機構41は、取付板31の裏面33に設けられた上下一対のレール42,43を備える。上下一対のレール42,43は、開口部32を挟んで設けられる。
図1乃至図3を参照すると、上側のレール42は、左右方向へ延び、左側部分が開口部32の上側縁部34に沿うように設けられる。レール42は、外側ガイド部44と内側ガイド部46とを備える。外側ガイド部44の上部と内側ガイド部46の上部との間には、スペーサ48が設けられる。これにより、外側ガイド部44の下部と内側ガイド部46の下部との間には、スペーサ48の板厚分の間隙50が設けられる。間隙50には、点検蓋11の上側縁部14(図4参照)が挿入される。
一方、下側のレール43は、左右方向へ延び、左側部分が開口部32の下側縁部35に沿うように設けられる。レール43は、外側ガイド部45と内側ガイド部47とを備える。外側ガイド部45の下部と内側ガイド部47の下部との間には、スペーサ49が設けられる。これにより、外側ガイド部45の上部と内側ガイド部47の上部との間には、スペーサ49の板厚分の間隙51が設けられる。間隙51には、点検蓋11の下側縁部15(図4参照)が挿入される。これにより、点検蓋11は、一対のレール42,43間を左右方向へ移動することができる。
ここで、レール42を構成する外側ガイド部44、内側ガイド部46、及びスペーサ48、並びにレール43を構成する外側ガイド部45、内側ガイド部47、及びスペーサ49は、例えば、ステンレス製のフラットバーを用いることができる。なお、一対のレール42,43は、上下対称をなす。また、レール42,43は、左右方向へ一定間隔をあけて設けられる複数個の皿ボルト(図示省略)によって取付板31に取り付けられる。下側のレール43(一方のレール)には、上側のレール42(他方のレール)へ向かって突出するゴム板53(保護部材)が設けられる。ゴム板53は、下側のレール43の上端部に設けられ、開口部32の下側縁部35に沿って延びる。
図1、図2に示されるように、点検蓋組立体1は、点検蓋11を閉位置(図1、図2参照)で保持する保持機構61を備える。保持機構61は、点検蓋11の左側縁部16の表面18を受ける受板62と、点検蓋11の左側縁部16を受板62との間で挟持する板ばね63と、を備える。受板62は、取付板31の裏面33に設けられ、開口部32の左側縁部36に沿って上下方向へ延びる。板ばね63は、取付板31に固定される固定片64と、点検蓋11の左側縁部16を車体外側(受板62側)へ押圧する押圧片65と、該押圧片65と固定片64とを連結する連結片66と、を有し、開口部32の左側縁部36に沿って上下方向へ延びる。
板ばね63の固定片64は、上下方向へ間隔をあけて設けられた複数個(本実施形態では「3個」)の皿ボルト67及びナット68によって、座板69を介して取付板31に固定される。座板69の上下方向両端部には、点検蓋11の左側縁部16が当接されることにより、当該点検蓋11を閉位置(図1参照)に位置決めさせる閉位置側ストッパ70,70が設けられる。なお、取付板31の裏面33には、点検蓋11の右側縁部17が当接されることにより、当該点検蓋11を開位置(図1、図2において二点鎖線で示された位置)に位置決めさせる開位置側ストッパ71が設けられる。
点検蓋11の表面18には、左側縁部16に沿って上下方向へ延びる補強板20が設けられる。補強板20は、上下方向両端部がスライド機構41のレール42,43に接触しないように全長(上下方向長さ)が設定される。点検蓋11の閉位置において、板ばね63の押圧片65と受板62との間には、点検蓋11の左側縁部16及び補強板20が介在する。補強板20の左側の稜(角)には、R部21が形成される。これにより、点検蓋11を閉蓋方向(左方向)へ移動させたとき、板ばね63の押圧片65の先端部に形成されたR曲げ部72が、当該R部21を円滑に乗り越えることができる。
図1、図2、図4に示されるように、点検蓋11の右側縁部17(後述する無塗装部の閉蓋方向側縁部)の表面18には、上下方向へ延びるプレート27(スペーサ)が設けられる。プレート27は、上下方向両端部がスライド機構41のレール42,43に接触しないように全長(上下方向長さ)が設定される。プレート27は、点検蓋11が閉位置に位置するとき、点検蓋11の右側縁部17と取付板31の開口部32の右側縁部37との間に介在される。
図1、図2に示されるように、点検蓋11には、作業者が手指を掛ける把手22が設けられる。把手22は、点検蓋11を矩形に切欠いて形成した開口部23(手指挿入口)と、点検蓋11の裏面19側(図2における「上側」)へ突出して一側(図2における「下側」)が開口部23を介して車体外側へ開口する凹部24と、によって構成される。把手22の凹部24の底部内側面25には、板材を曲げ加工して形成されたブラケット26が接合される。ここで、操作ハンドル3が垂直を向いた状態(図3参照)を当該操作ハンドル3の戸閉めロック位置と称する。ブラケット26は、点検蓋11が閉位置に位置しているとき、操作ハンドル3が戸閉めロック位置に対して手前側(車両外側)へ所定角度以上傾いている場合、操作ハンドル3に衝突するように形成される。換言すれば、戸閉め装置のバルブが開いている場合、操作ハンドル3が点検蓋11に当たる(点検蓋11が閉まらない)。
点検蓋11の表面18における上側縁部14、下側縁部15、左側縁部16、及び右側縁部17、換言すれば、点検蓋11が閉位置に位置する状態で開口部32の周縁部(上側縁部34、下側縁部35、左側縁部36、及び右側縁部37)に重なる部分の表面18、即ち、図4における二点鎖線の外側部分には、素地の状態の無塗装部が設けられる。他方、点検蓋11の表面18における上側縁部14、下側縁部15、左側縁部16、及び右側縁部17を除く部分、換言すれば、点検蓋11の表面18における無塗装部の内側、即ち、図4における二点鎖線で囲まれた部分には、取付板31の表面(外観面)と同色の塗装が施された塗装部が設けられる。
無塗装部は、点検蓋11が閉位置に位置するとき、取付板31によって遮られて車体外側から目視することができないが、点検蓋11が閉位置から開位置側(右側)へずれているとき、即ち、点検蓋11の閉まりが不十分であるとき、取付板31の開口部32の内側に現出する。なお、点検蓋11の右側縁部17に設けられたプレート27は、無塗装である。
次に、本実施形態の作用を説明する。
開口部32が点検蓋11によって閉じられた状態から、戸閉め装置による乗降口扉(図示省略)のロックを解除する場合、作業者は、まず、点検蓋11の把手22に手指を掛け、保持機構61の保持力(板ばね63のばね力)に抗して点検蓋11を右方向(開蓋方向)へ引く。これにより、点検蓋11は、上側縁部15及び下側縁部16がスライド機構41の上下一対のレール42,レール43によって案内されて右方向へ移動(スライド)する。点検蓋11は、右側縁部17が開位置側ストッパ71に当接することにより、開位置(図1、図2において二点鎖線で示された位置)に位置決めされる。これにより、取付板31の開口部32が開口される。
開口部32が点検蓋11によって閉じられた状態から、戸閉め装置による乗降口扉(図示省略)のロックを解除する場合、作業者は、まず、点検蓋11の把手22に手指を掛け、保持機構61の保持力(板ばね63のばね力)に抗して点検蓋11を右方向(開蓋方向)へ引く。これにより、点検蓋11は、上側縁部15及び下側縁部16がスライド機構41の上下一対のレール42,レール43によって案内されて右方向へ移動(スライド)する。点検蓋11は、右側縁部17が開位置側ストッパ71に当接することにより、開位置(図1、図2において二点鎖線で示された位置)に位置決めされる。これにより、取付板31の開口部32が開口される。
次に、作業者は、開口部32の開口に手を差し入れて戸閉め装置の操作ハンドル3(図3参照)を操作し(手前側へ引き)、戸閉め装置による乗降口扉のロックを解除する。乗降口扉のロックを解除した後、作業者は、開口部32に差し入れた手を引き抜くとき、手と下側のレール43のエッジとの接触がゴム板53によって回避される。作業が完了すると、作業者は、再び開口部32の開口に手を差し入れて戸閉め装置の操作ハンドル3を操作し(奥側へ押し込み)、戸閉め装置の乗降口扉をロックする。作業者は、操作ハンドル3の操作後、開口部32に差し入れた手を引き抜く。
次に、作業者は、点検蓋11の把手22に手指を掛けて点検蓋11を左方向(閉蓋方向)へ引く。これにより、点検蓋11は、上側縁部15及び下側縁部16がスライド機構41の上下一対のレール42,43によって案内されて左方向へ移動(スライド)する。点検蓋11は、左方向(閉蓋方向)へ移動する過程で、左側縁部16の端が取付板31側の受板62に掛かると、補強板20のR部21が保持機構61の板ばね63の押圧片65のR曲げ部72に突き当たる。
作業者が板ばね63のばね力に抗して点検蓋11をさらに左方向(閉蓋方向)へ移動させると、点検蓋11は、板ばね63の押圧片65を押し上げて左方向へ移動し、閉位置側ストッパ70,70に当接して閉位置に位置決めされる。点検蓋11は、左側縁部16及び補強板20が、保持機構61の受板62と板ばね63との間で挟持されることにより、閉位置に位置決めされた状態で保持される。この状態では、点検蓋11の右側縁部17と取付板31の開口部32の右側縁部37との間にプレート27が介在するので、車両の走行中における点検蓋11のばたつきが抑止される。なお、本実施形態では、プレート27と取付板31とのギャップは0.5mmに設定されている。
一方、操作ハンドル3の押し込みが不十分であるときには、当該操作ハンドル3に、閉蓋方向へ移動する点検蓋11のブラケット26が衝突するので、その衝撃から、あるいは、点検蓋11を移動させる力が増大することから、作業者は、操作ハンドル3の押し込みが不十分であることに気づく。他方、点検蓋11が閉位置から開位置側(右側)へずれているとき、即ち、点検蓋11の閉まりが不十分であるとき、点検蓋11の左側縁部16の無塗装部が取付板31の開口部32の内側に現出するので、作業者は、当該無塗装部を目視することにより、点検蓋11の閉まりが不十分であることに気づく。
この実施形態では以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、鉄道車両の車体構体の側外板に設けられる点検蓋組立体1を、側外板に取り付けられる取付板31と、取付板31に形成された開口部32を開閉する点検蓋11と、点検蓋11を取付板31の裏面33に沿ってスライド可能に支持するスライド機構41と、によって構成したので、車両の走行中に不意に点検蓋11が開いたとしても、当該点検蓋11が車体の外側へ突出することがなく、安全性を向上させることができる。
本実施形態では、開口部32を挟んで取付板31の裏面33に設けられる一対のレール42,43によって、点検蓋11の上側縁部14及び下側縁部15を案内するようにスライド機構41を構成したので、点検蓋11を円滑に移動させることができる。
本実施形態では、閉位置に位置するとき、開口部32の周縁部(上側縁部34、下側縁部35、左側縁部36、及び右側縁部37)に重なる部分の表面18が無塗装部になるように点検蓋11を構成したので、点検蓋11の閉まりが不十分であるとき、点検蓋11の左側縁部16の無塗装部が取付板31の開口部32の内側に現出する。これにより、作業者は、当該無塗装部を目視することにより、点検蓋11の閉まりが不十分であることに気づくことができる。
本実施形態では、点検蓋11の右側縁部17(無塗装部の閉蓋方向側縁部)にプレート27(スペーサ)を設けたので、点検蓋11が閉位置に位置するとき、当該点検蓋11の右側縁部17と取付板31の開口部32の右側縁部37との間にプレート27が介在することにより、車両の走行中における点検蓋11のばたつきを抑止することができる。
本実施形態では、下側のレール43(一方のレール)に、上側のレール43(他方のレール)へ向かって突出するゴム板53(保護部材)を設けたので、開口部32に差し入れた作業者の手がレール43に直接触れることがなく、作業者の手が傷付くことを防止することができる。
本実施形態によれば、鉄道車両の車体構体の側外板に設けられる点検蓋組立体1を、側外板に取り付けられる取付板31と、取付板31に形成された開口部32を開閉する点検蓋11と、点検蓋11を取付板31の裏面33に沿ってスライド可能に支持するスライド機構41と、によって構成したので、車両の走行中に不意に点検蓋11が開いたとしても、当該点検蓋11が車体の外側へ突出することがなく、安全性を向上させることができる。
本実施形態では、開口部32を挟んで取付板31の裏面33に設けられる一対のレール42,43によって、点検蓋11の上側縁部14及び下側縁部15を案内するようにスライド機構41を構成したので、点検蓋11を円滑に移動させることができる。
本実施形態では、閉位置に位置するとき、開口部32の周縁部(上側縁部34、下側縁部35、左側縁部36、及び右側縁部37)に重なる部分の表面18が無塗装部になるように点検蓋11を構成したので、点検蓋11の閉まりが不十分であるとき、点検蓋11の左側縁部16の無塗装部が取付板31の開口部32の内側に現出する。これにより、作業者は、当該無塗装部を目視することにより、点検蓋11の閉まりが不十分であることに気づくことができる。
本実施形態では、点検蓋11の右側縁部17(無塗装部の閉蓋方向側縁部)にプレート27(スペーサ)を設けたので、点検蓋11が閉位置に位置するとき、当該点検蓋11の右側縁部17と取付板31の開口部32の右側縁部37との間にプレート27が介在することにより、車両の走行中における点検蓋11のばたつきを抑止することができる。
本実施形態では、下側のレール43(一方のレール)に、上側のレール43(他方のレール)へ向かって突出するゴム板53(保護部材)を設けたので、開口部32に差し入れた作業者の手がレール43に直接触れることがなく、作業者の手が傷付くことを防止することができる。
なお、実施形態は、前述した形態に限定されるものではなく、例えば、次のように構成することができる。
本実施形態では、上下一対のレール42,43を、開口部32を挟んで取付板31の裏面33に設けることにより、点検蓋11が左右方向へ開閉するようにスライド機構41を構成したが、例えば、左右一対のレール42,43を、開口部32を挟んで取付板31の裏面33に設けることにより、点検蓋11が上下方向へ開閉するようにスライド機構41を構成することができる。
本実施形態では、点検蓋11が閉位置に位置するとき、開口部32の周縁部に重なる当該点検蓋11の表面18を無塗装部とし、この点検蓋11の表面18における無塗装部の内側を、取付板31の表面(外観面)と同色の塗装が施された塗装部とした。これに対し、取付板31の表面が無塗装のステンレス鋼板やアルミニウム合金板である場合、開口部32の周縁部に重なる点検蓋11の表面18を塗装して塗装部とし、この点検蓋11の表面18における塗装部の内側を無塗装部(ステンレス鋼板やアルミニウム合金板の素地)としてもよい。
本実施形態では、上下一対のレール42,43を、開口部32を挟んで取付板31の裏面33に設けることにより、点検蓋11が左右方向へ開閉するようにスライド機構41を構成したが、例えば、左右一対のレール42,43を、開口部32を挟んで取付板31の裏面33に設けることにより、点検蓋11が上下方向へ開閉するようにスライド機構41を構成することができる。
本実施形態では、点検蓋11が閉位置に位置するとき、開口部32の周縁部に重なる当該点検蓋11の表面18を無塗装部とし、この点検蓋11の表面18における無塗装部の内側を、取付板31の表面(外観面)と同色の塗装が施された塗装部とした。これに対し、取付板31の表面が無塗装のステンレス鋼板やアルミニウム合金板である場合、開口部32の周縁部に重なる点検蓋11の表面18を塗装して塗装部とし、この点検蓋11の表面18における塗装部の内側を無塗装部(ステンレス鋼板やアルミニウム合金板の素地)としてもよい。
1 点検蓋組立体、11 点検蓋、31 取付板、32 開口部、33 裏面、41 スライド機構
Claims (5)
- 鉄道車両の車体構体の側外板に設けられる点検蓋組立体であって、
前記側外板に取り付けられる取付板と、
前記取付板に形成された開口部を開閉する点検蓋と、
前記点検蓋を前記取付板の裏面に沿ってスライド可能に支持するスライド機構と、
を備えることを特徴とする点検蓋組立体。 - 前記スライド機構は、前記開口部を挟んで設けられる一対のレールを備えることを特徴とする請求項1に記載の点検蓋組立体。
- 前記点検蓋は、閉位置に位置する状態で前記開口部の周縁部に重なる部分の表面が無塗装部であり、該無塗装部の内側が塗装部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の点検蓋組立体。
- 前記点検蓋は、無塗装部の閉蓋方向側縁部に設けられるスペーサを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の点検蓋組立体。
- 前記一対のレールのうち、少なくとも一方のレールには、他方のレールへ向かって突出する保護部材が設けられることを特徴とする。
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