JP2021160247A - 液圧装置及び、射出成形機 - Google Patents

液圧装置及び、射出成形機 Download PDF

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Abstract

【課題】作動液が往復する往復流路で、粉塵等の微粒子を有効に取り除くことができる液圧装置及び射出成形機を提供する。【解決手段】液圧装置は、射出成形機に用いられ、作動液が流動する液圧回路を備えるものであって、前記液圧回路が、作動液の一方向の流れF1及び作動液の逆方向の流れF2の生じる往復流路1を有し、前記往復流路1が、途中で二股以上に分岐するとともに互いに合流し、それぞれ前記作動液の一方向の流れF1又は前記作動液の逆方向の流れF2のいずれか一方の流れを担う複数の分岐流路部2a及び2bを含み、前記複数の分岐流路部2a及び2bのうちの少なくとも一つに、フィルタ5が設けられてなる。【選択図】図1

Description

この発明は、射出成形機に用いられる液圧装置及び、射出成形機に関するものである。
油圧シリンダその他の液圧アクチュエータを駆動するには、液圧装置が用いられる。液圧装置は一般に、典型的には作動油である作動液を、液圧ポンプの作動等により所定の圧力下で液圧回路に流して液圧式アクチュエータへ流入させ、また液圧式アクチュエータから流出させて、液圧アクチュエータを作動させる。これにより、比較的小型の液圧装置で大きな駆動力を得ることができる。
この種の液圧装置は、仮に液圧回路が閉回路であっても、その使用に伴い、作動液中に、当該液圧装置等の微小な隙間から入り込んだ砂埃や、液圧回路内等の金属部品の摩耗に起因する粉塵、作動液のスラッジその他の微粒子が混入し得る。かかる微粒子を作動液から取り除いて液圧装置の長期間にわたる正常な動作を担保するため、液圧回路にはフィルタを設けることがある。
上述したような液圧装置は、射出成形機の型締装置やエジェクタ装置等で、型締動作もしくは成形品の取出動作その他の所定の動作をもたらすべく液圧アクチュエータとともに用いられる場合がある(たとえば特許文献1参照)。
特開2018−171904号公報
ところで、上述した液圧装置には、液圧回路に、作動液の一方向の流れ及び逆方向の流れが繰り返し生じて作動液が往復する往復流路を設けることがある。この場合、往復流路に粉塵等の微粒子を取り除くフィルタを設けると、一方向もしくは逆方向のいずれか一方の流れの際にフィルタに捕集された作動液中の微粒子は、他方の流れの際にフィルタから解放されて再び作動液に混入する。それ故に、そのような往復流路には、微粒子を有効に除去できるフィルタを設けることができなかった。
この発明は、このような問題を解決することを課題とするものであり、その目的は、作動液が往復する往復流路で、粉塵等の微粒子を有効に取り除くことができる液圧装置及び射出成形機を提供することにある。
上記の課題を解決することができる一の液圧装置は、射出成形機に用いられ、作動液が流動する液圧回路を備えるものであって、前記液圧回路が、作動液の一方向の流れ及び作動液の逆方向の流れの生じる往復流路を有し、前記往復流路が、途中で二股以上に分岐するとともに互いに合流し、それぞれ前記作動液の一方向の流れ又は前記作動液の逆方向の流れのいずれか一方の流れを担う複数の分岐流路部を含み、前記複数の分岐流路部のうちの少なくとも一つに、フィルタが設けられてなるものである。
また、上記の課題を解決することができる一の射出成形機は、金型装置内に成形材料を射出するものであって、上記の液圧装置を備えるものである。
上述した液圧装置及び射出成形機によれば、作動液が往復する往復流路で、粉塵等の微粒子を有効に取り除くことができる。
この発明の一の実施形態の液圧装置が備える液圧回路の往復流路を示す回路図である。 他の実施形態の液圧装置が備える液圧回路の往復流路を示す回路図である。 この発明の一の実施形態の液圧装置を用いることができる射出成形機の一例を示す断面図である。 図3の射出成形機が備える型締装置及び液圧装置の動作を、金型装置とともに示す、型締装置及び金型装置の断面図ならびに、液圧装置の液圧回路の回路図である。 図4に続く動作を示す、型締装置及び金型装置の断面図ならびに、液圧装置の液圧回路の回路図である。 図5に続く動作を示す、型締装置及び金型装置の断面図ならびに、液圧装置の液圧回路の回路図である。 図6に続く動作を示す、型締装置及び金型装置の断面図ならびに、液圧装置の液圧回路の回路図である。
以下に図面を参照しながら、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
(液圧回路)
この発明の一の実施形態の液圧装置は、液圧回路で作動液を流動させ、それにより生じる圧力で、後述するような射出成形機に設けられる油圧シリンダ等の液圧シリンダ、液圧モータその他の種々の液圧アクチュエータを駆動させることに用いられるものである。
この液圧装置はその一部に、たとえば図1に示すような往復流路1を有する。図1に例示する往復流路1は、当該液圧装置の使用時における特定のタイミングでは、作動油等の作動液が、同図に矢印で示す一方向の流れF1に沿って流動する。また、それとは異なるタイミングでは、作動液が、同図に逆向きの矢印で示す逆方向の流れF2に沿って流動する。つまり、この往復流路1では、作動液の一方向の流れF1及び、作動液の逆方向の流れF2が繰り返し生じ、作動液が一方向及び逆方向に往復する。
このように作動液が往復する往復流路では単純に、濾紙等を含むフィルタを配置しても、当該フィルタによる粉塵等の微粒子の捕集機能が有効に働かない。これはすなわち、作動液が往復することにより、作動液に含まれる微粒子が、作動液の一方向の流れ又は逆方向の流れのいずれか一方の流れの際にフィルタに捕集されたとしても、他方の流れの際にフィルタから解放されて、作動液に再度混入するからである。
これに対し、この実施形態では、上記の往復流路1が、途中で二股以上に分岐するとともに互いに合流する複数の分岐流路部2a及び2bを有するものとする。より詳細には、往復流路1は、二股に分岐するとともに互いに合流する二つの第一分岐流路部2a及び第二分岐流路部2bを有し、それらの分岐点ないし合流点には、第一流路接続部3a及び第二流路接続部3bが設けられている。なお、作動液の一方向の流れF1のときは、第一流路接続部3aが分岐点になるとともに第二流路接続部3bが合流点になり、作動液の逆方向の流れF2のときは、第二流路接続部3bが分岐点になるとともに第一流路接続部3aが合流点になる。
そして、第一分岐流路部2a及び第二分岐流路部2bのそれぞれには、その途中に各逆止弁4a及び4bが配置されている。それにより、第一分岐流路部2a及び第二分岐流路部2bはそれぞれ、作動液の一方向の流れF1又は逆方向の流れF2のいずれか一方の流れしか生じないようになる。ここでは一例として、第一分岐流路部2aが作動液の一方向の流れF1を担当し、第二分岐流路部2bが作動液の逆方向の流れF2を担当するように、各逆止弁4a及び4bを配置している。
その上で、第一分岐流路部2a及び第二分岐流路部2bのうちの少なくとも一つ、図1に示す実施形態では第一分岐流路部2aだけに、フィルタ5を設ける。このことによれば、作動液が常に、一方向の流れF1又は逆方向の流れF2のいずれか一方の方向からのみフィルタを通過するので、当該一方の方向からフィルタ5に捕集された微粒子が他方の方向の流れで該フィルタ5から分離されることを防止することができる。その結果、フィルタ5により作動液から微粒子を有効に除去することができて、液圧装置の使用時に作動液が清浄に保たれる。
フィルタ5を設けた第一分岐流路部2aでは、そのフィルタ5よりも作動液の流れ方向(一方向の流れF1の方向)の上流側に、逆止弁4aを配置することが好ましい。図1に示す例では、第一分岐流路部2aで第一流路接続部3aとフィルタ5との間に、逆止弁4aを配置している。この場合、一方向の流れF1でフィルタ5を通過して清浄になった作動液は、流れ方向が切り替わって逆方向の流れF2に沿って第二分岐流路部2bを通って吸引される際に、フィルタ5と逆止弁4aとの間に残存し得る清浄でない作動液まで吸引されることが、逆止弁4aにより防止される。
なお、図1に例示する往復流路1を詳説すると、一方向の流れF1に沿って第一主要流路部6aを流動する作動液は、逆止弁4bによって第二分岐流路部2bを流れることができないので、第一流路接続部3aから第一分岐流路部2aに流入する。第一分岐流路部2aでは、作動液は、第一流路接続部3aと逆止弁4aとの間の流路部分7a、逆止弁4a、逆止弁4aとフィルタ5との間の流路部分7b、並びに、フィルタ5と第二流路接続部3bとの間の流路部分7cを順次に通過し、第二主要流路部6bに至る。一方、逆方向の流れF2のときは、作動液は第二流路接続部3bにて第二主要流路部6bから、逆止弁4aのある第一分岐流路部2aではなく第二分岐流路部2bに流入し、第二流路接続部3bと逆止弁4bとの間の流路部分7d、逆止弁4b、並びに、逆止弁4bと第一流路接続部3aとの間の流路部分7eを順に通って、第一主要流路部6aに流れる。
図示は省略するが、往復流路に、三つ以上の流路分岐部を設けることも可能である。この場合、逆止弁を設けること等により、三つ以上の流路分岐部のうちの少なくとも一つの流路分岐部が、作動液を一方向だけに流すものとし、その他の少なくとも一つの流路分岐部が、作動液を逆方向だけに流すものとする。そして、それらの流路分岐部の少なくとも一つにフィルタを設けることにより、上述したようなフィルタによる微粒子の捕集機能を有効に発揮させることができる。
なお、フィルタ5としては、油圧装置等の液圧装置で用いられ得る様々なものを使用することができる。具体的には、たとえば、サクションラインフィルタ、インラインフィルタ、リターンラインフィルタその他のラインフィルタ等がある。一例としては、筐体の内側に、円筒等の筒状のフィルタエレメントを配置したフィルタが挙げられる。このフィルタでは、作動液は、筐体の内部のフィルタエレメントの外周側のスペースに流入し、筒状のフィルタエレメントを外周側から内周側に向けて通過した後、フィルタエレメントの内周側のスペースから筐体の外部へ排出される。フィルタエレメントは、濾紙、金属製メッシュ又は、パンチングメタル等により構成され得る。作動液がフィルタエレメントを通過する際に、作動液中の粉塵等の微粒子がフィルタエレメントに捕集される。
往復流路1におけるフィルタ5や各種の弁等の要素以外の流路部分は、鋼管その他の金属管及び/又はゴムホース等の配管で構成することができる。
図2(a)に示す実施形態のように、複数の分岐流路部2a及び2bのうちの二つ以上のそれぞれに、フィルタ5a及び5bを設けることもできる。図2(a)の往復流路1aは、第二分岐流路部2bで逆止弁4bよりも作動液の流れ方向(逆方向の流れF2の方向)の下流側にフィルタ5bを配置し、それに伴って逆止弁4bとフィルタ5bとの間に流路部分7fを設けたことを除いて、図1に示す実施形態と実質的に同様の構成を有するものである。この場合、作動液の逆方向の流れF2のみが生じる第二分岐流路部2bでも、作動液中の微粒子を、フィルタ5bで有効に除去することができる。但し、フィルタ5a、5bの配置は、そこでの圧力損失を招くので、液圧装置やその液圧回路の構成によっては、図1に示すように、第一分岐流路部2aだけにフィルタ5を配置することが好ましい場合がある。
また、図2(b)に示す往復流路1bのように、少なくとも一つの分岐流路部2aに、二個以上の逆止弁4a、4cを配置してもよい。この往復流路1bでは、一例として、第一分岐流路部2aで、作動液の流れ方向にてフィルタ5を挟んで両側に二個の逆止弁4a及び4cを配置している。この第一分岐流路部2aは、作動液の一方向の流れF1の方向にて順次に設けられた流路部分7a、逆止弁4a、流路部分7h、フィルタ5、流路部分7g、逆止弁4c及び流路部分7cで構成されている。その他の構成は、図1に示す往復流路1とほぼ同様である。図2(b)の往復流路1bでは、作動液が逆方向の流れF2に沿って流動する際に、第一分岐流路部2aの逆止弁4cにより、作動液が第一分岐流路部2aのフィルタ5、さらにはその先の流路部分7hに達することが防止されるので、フィルタ5に一旦捕集された微粒子による作動液の汚染をより一層有効に防止することができる。
図2(c)に示す実施形態は、作動液を貯留することが可能なタンク8をさらに備えるものであり、往復流路1cの作動液の一方向の流れF1の最も下流側である一端部(図2(c)の左側の端部)が当該タンク8に接続されている。図2(c)の実施形態は、タンク8を設けたことを除いて、図1に示すものと同様である。この場合、フィルタ5は、図示のように、タンク8への作動液の流れ(作動液の一方向の流れF1)を担う第一分岐流路部2aに設けることが好ましい。これにより、たとえば油圧回路の図示しない他の部分で使用されて微粒子の混入した作動液が、作動液の一方向の流れF1に沿ってタンク8へ向かって流れる際に、当該作動液をフィルタ5により清浄にすることができる。そしてここでは、フィルタ5を通過して清浄になった作動液がタンク8に入り、タンク8内には清浄な作動液が貯留される。従って、この場合、タンク8から常に清浄な作動液を、作動液の逆方向の流れF2に沿って送ることができる。
図2(c)に示す往復流路1cは、たとえば、後述するような液圧回路41における第一給排流路L1、第二給排流路L2及び第三給排流路L3並びに共通流路Lcを含む主要な回路部分での余分な又は不足分の作動液を流す図示しない調整用流路として用いられる場合がある。この場合、タンク8は、上記の主要な回路部分で余分になった作動液が送られて、該作動液を貯留する。
図2(c)に示す往復流路1cでさらに、第二分岐流路部2b側にもフィルタを設けることも可能である。但し、たとえば、作動液の逆方向の流れF2が、往復流路1cの他端部(図2(c)の右側の端部)側に設けられた図示しないポンプにより作動液が吸引されることで生じる場合等には、第二分岐流路部2bに設けた上記のフィルタによる圧力損失で、当該吸引力が低下することが懸念される。そのような理由から、図2(c)に示すように、タンク8への作動液の流れを担う第一分岐流路部2aだけにフィルタ5を設けることが好ましい場合がある。
なお、図2(c)の往復流路1cを有する液圧回路は、開回路でもよいが、タンク8を密閉タンクとして閉回路を構成するものとすることができる。
(射出成形機用の液圧装置)
上述したような液圧回路を備える液圧装置は、図3に例示するような射出成形機10で用いられ得る。この射出成形機10の詳細については後述するが、射出成形機10は概して、内部に配置されたスクリュ12の回転及び前進ならびに、周囲に配置されたヒータ13の加熱により、成形材料を溶融させて金型装置101内に向けて射出する射出装置11と、射出装置11を金型装置101に対して前進・後退変位させる移動装置21と、金型装置101を型締状態と型開状態との間で開閉させる型締装置31とを備えるものである。多くの場合、射出成形機10は、型開状態の金型装置101から成形品を取り出す図示しないエジェクタ装置をさらに備える。なお、金型装置101は、図示の例では、型締状態で内側にキャビティが区画形成される固定金型102及び可動金型103、ならびに、エジェクタ装置により変位されて成形品を押し出して取り出すエジェクタピン等の可動部材104を有する。金型装置101は、製造しようとする成形品の形状等に応じて適宜、射出成形機10に取り付けられ、また交換され得るものであり、金型装置101は射出成形機10の一部とはみなさない。
ここでは、射出成形機10を構成する上述した各種装置のうち、型締装置31に、この発明の実施形態の液圧装置を用いている。型締装置31は、金型装置101の固定金型102に対して可動金型103を変位させて金型装置101を開閉し、金型装置101を型締状態、型閉状態または型開状態とするものである。図示の型締装置31は、主として、金型装置101を両側から挟んで配置されるプラテン32、及び、プラテン32を可動させるプラテン稼働機構33を有する。この型締装置31では、プラテン稼働機構33が、液圧駆動式であって液圧装置により駆動される。
なおここで、プラテン32は、射出装置11及び金型装置101の相互間に位置し、フレームFrに対して固定された固定プラテン32aと、固定プラテン32aとの間に金型装置101を隔てて位置し、固定プラテン32aに対して接近・離隔変位可能な可動プラテン32bとを含む。固定プラテン32aと可動プラテン32bとの間に位置する金型装置101の固定金型102は、固定プラテン32a側に取り付けられるとともに、可動金型103は、可動プラテン32b側に取り付けられる。また、型締装置31には、固定プラテン32aから後述のシリンダ本体部34側に延びて固定プラテン32aとシリンダ本体部34とを連結する一本又は複数本のタイバー32cが設けられている。可動プラテン32bは、この実施形態では、タイバー32cにより固定プラテン32aに対する離隔・接近変位がガイドされるものとしているが、タイバー32cでガイドされなくてもかまわない。
固定プラテン32aに対して可動プラテン32bが離隔する位置では、金型装置101の可動金型103が固定金型102から開いた型開状態となり、この離隔位置から可動プラテン32bを固定プラテン32aに向けて接近させることで、可動金型103が固定金型102に対して閉じた型閉状態となるとともに、さらに可動プラテン32bを固定プラテン32aにて接近させて、可動金型103が固定金型102に対して押し付けられた型締状態となる。ここでは、金型装置101の固定金型102が取り付けられる型締装置31の固定プラテン32aに接近する向きを前方側とし、固定プラテン32aから離隔する向きを後方側とする。型締装置31の固定プラテン32aを除く多くの部分については、固定プラテン32aに接近する右向きが前方側になり、固定プラテン32aから離隔する左向きが後方側になる。
プラテン稼働機構33は、可動プラテン32bを貫通して延びるタイバー32cの他端側に取り付けられた筒状のシリンダ本体部34と、可動プラテン32bに固定され、シリンダ本体部34の内部で往復運動して可動プラテン32bを移動させる筒状のピストン部35と、シリンダ本体部34の内部に設けられ、ピストン部35の内部に挿入される筒状のロッド部36と、ピストン部35の周囲を取り囲んで設けられ、シリンダ本体部34の開口端部を塞ぐ環状のシリンダ閉塞部37とを含む。
シリンダ本体部34、ピストン部35及びロッド部36はそれぞれ、実質的に、一端が密閉された密閉端部及び、他端が開口した開口端部を有する底付き筒状をなす。シリンダ本体部34の内部にはピストン部35が、それぞれの開口端部が向き合う方向で挿入されている。また、ピストン部35の外周面は、その開口端部付近以外の部分が、シリンダ本体部34の内周面よりもやや小さい径に形成されていて、ピストン部35の外周面とシリンダ本体部34の内周面との間には隙間が存在する。ロッド部36は、その密閉端部がシリンダ本体部34の内部でシリンダ本体部34の密閉端部に固定されて取り付けられており、ピストン部35の内部には当該ロッド部36が、それぞれの開口端部が向き合う方向で挿入されている。
上述した配置により、プラテン稼働機構33には、シリンダ本体部34の内周面とロッド部36の外周面とピストン部35の開口端部の端面とで区画される第一液圧室C1、ピストン部35の内部及びロッド部36の内部により区画される第二液圧室C2、ならびに、ピストン部35の外周面とシリンダ本体部34の内周面とシリンダ閉塞部37とで区画される第三液圧室C3が形成されている。そして、第一液圧室C1、第二液圧室C2及び第三液圧室C3にはそれぞれ、液圧装置の液圧回路41から各液圧室に作動液を供給するための第一液圧ポートP1、第二液圧ポートP2及び第三液圧ポートP3が設けられている。このような第一液圧室C1、第二液圧室C2及び第三液圧室C3を含むプラテン稼働機構33は、作動液からの各受圧面に面積差のある複動型シリンダの構成を有する。
この実施形態の液圧装置は、上述した第一液圧室C1、第二液圧室C2、第三液圧室C3に、第一液圧ポートP1、第二液圧ポートP2、第三液圧ポートP3を介して作動液を供給するものであり、図4〜7に示すような液圧回路41を備える。図示の液圧回路41は、主として、サーボモータSMにより作動される液圧ポンプHPと、第一液圧室C1の第一液圧ポートP1に接続された第一給排流路L1と、第二液圧室C2の第二液圧ポートP2に接続された第二給排流路L2と、第三液圧室C3の第三液圧ポートP3に接続された第三給排流路L3とを有する。液圧ポンプHPは、サーボモータSMにより、作動液を送り出す向きを、第一給排流路L1及び第二給排流路L2側と、第三給排流路L3側とで切り替えることが可能なものである。液圧ポンプHPにより、第一給排流路L1及び第二給排流路L2側に送り出された作動液は、共通流路Lcを流れた後、流路接続部CLで分岐する第一給排流路L1又は第二給排流路L2を流れる。
ここで、第一給排流路L1、第二給排流路L2及び第三給排流路L3のそれぞれには、たとえば図示しない制御部の制御下で電気的に駆動される等して当該流路の開放と閉鎖とを切り替えることが可能なストップ弁SV1、SV2及びSV3が設けられている。これにより、必要なときに所定の給排流路を用いて、第一液圧室C1、第二液圧室C2及び/又は第三液圧室C3のそれぞれに対する作動液の供給又は排出を行うことができる。
またここで、液圧回路41には、液圧回路41での余分な作動液を貯留し、液圧回路41で作動液が不足したときは作動液を排出するリザーバータンクRTと、液圧ポンプHPをリザーバータンクRTにつないで、余分な又は不足分の作動液を流す調整用流路Laとを設けている。上記のリザーバータンクRTは、補助流路Lsにより、プレフィル弁PVを介して、第一液圧室C1の第一液圧ポートP1に連通されている。プレフィル弁PVは、第三給排流路L3に連通する図示しないパイロットラインと接続されており、当該パイロットラインからのパイロット圧に応じて開くように構成されている。この実施形態では、第一給排流路L1及び補助流路Lsが、共通の第一液圧ポートP1で第一液圧室C1に接続されているが、図示は省略するが、補助流路は、第一給排流路の第一液圧ポートとは別のポートにより第一液圧室と接続してもよい。
なお、図示の液圧回路41は、開回路とすることも可能であるが、閉回路とすることが好ましい。閉回路であれば、開回路で必要になる温調器等が不要であり、液圧装置の簡素化や小型化を実現することができる。また閉回路は、開回路に比して、作動液としての油が熱劣化しにくいという利点もある。
上述したようなプラテン稼働機構33を有する型締装置31及び、液圧回路41を有する液圧装置によれば、次のような型閉工程、昇圧工程、型締工程、脱圧工程及び型開工程を含む金型装置101の開閉動作を行うことができる。
型閉工程では、ストップ弁SV1が閉まり、ストップ弁SV2及びSV3が開いた状態で、サーボモータSMにより液圧ポンプHPを作動し、第三液圧室C3に入っていた作動液を、図4に矢印で示すように第三給排流路L3に通して吸引する。この際に、液圧ポンプHPの作動により、作動液を、共通流路Lc及び第二給排流路L2に流して第二液圧室C2に送り込む。これにより、作動液の流入に伴う第二液圧室C2内の圧力の上昇により、シリンダ本体部34内でピストン部35が前方側に移動し、それに伴って第二液圧室C2が拡大する。ピストン部35のこの移動により、ピストン部35の密閉端部に固定された可動プラテン32b、及び、可動プラテン32bに取り付けられた可動金型103が、固定プラテン32a側の固定金型102に向けて接近し、金型装置101が閉じる。
続いて昇圧工程及び型締工程では、ストップ弁SV1を開き、ストップ弁SV2及びSV3を閉じた状態として、液圧ポンプHPで作動液を、図5に示すように、共通流路Lc及び第一給排流路L1から第一液圧室C1に送り込む。また、上述した型閉工程でピストン部35が前方側に移動するに伴い、第一液圧室C1が負圧になるので、プレフィル弁PVが開く。これにより、第一液圧室C1に、図5に矢印で示すようにリザーバータンクRTから補助流路Lsを経て作動液が供給される。
ここで、ストップ弁SV2は閉じていることから、型閉工程で第二液圧室C2に送り込まれた作動液はそのままそこで保持される。この状態で、上述したようにして第一液圧室C1に送り込まれた作動液は、ピストン部35をその開口端部側の端面から押すので、ピストン部35、可動プラテン32b及び可動金型103をさらに前方側に若干移動させ、所要の型締力を金型装置101に作用させる。
その後の脱圧工程では、ストップ弁SV2及びSV3が閉じた状態を維持し、液圧ポンプHPの作動により、第一液圧室C1から作動液を、図6に示すように、第一給排流路L1及び共通流路Lcに通して吸引する。このとき、液圧ポンプHPは、余分な作動液をリザーバータンクRTに向けて吐出する。これにより、余分な作動液は、調整用流路Laを通って、リザーバータンクRT内に貯留する。このような液圧装置の動作により、第一液圧室C1から作動液が排出されるに伴い、金型装置101に作用していた型締力が徐々に低減され、ピストン部35が若干後方側に移動する。
さらにその後、型開工程として、ストップ弁SV1を閉じるとともに、ストップ弁SV2及びSV3を開き、図7に示すように、液圧ポンプHPで、作動液を第三給排流路L3から第三液圧室C3に送り込むとともに、第二液圧室C2内の作動液を第二給排流路L2及び共通流路Lcに通して吸引する。これにより、ピストン部35が大きく後方側に後退してシリンダ本体部34の内部に収まり、それに伴って可動プラテン32b及び可動金型103が、固定プラテン32a側の固定金型102から離隔し、金型装置101が開く。
ここでは、第三液圧室C3での作動液の充満によって第三給排流路L3の内圧が所定値以上になると、パイロットラインを介してパイロット圧が上昇し、プレフィル弁PVが開く。これとともに、ピストン部35の後退による第一液圧室C1の縮小で、第一液圧室C1に残留していた作動液が、補助流路LsからリザーバータンクRT内に流れる。
上述したような液圧装置の液圧回路41における、作動液が往復し得る様々な流路に、この発明の実施形態を適用することができる。なかでも、調整用流路Laは、後述するフィルタ45の配置による圧力損失が大きな問題になりにくいので、次に述べるように、当該調整用流路Laに、この発明の実施形態を適用することが特に好ましい。
より詳細には、調整用流路Laでは、作動液が、上述したように、脱圧工程等の際に、液圧ポンプHPからリザーバータンクRTに向けて、一方向の流れに沿って流れる。また、型開工程等の際には、作動液が、リザーバータンクRTから液圧ポンプHPに向く作動液の逆方向の流れが生じる。したがって、この調整用流路Laは、作動液の一方向の流れ及び作動液の逆方向の流れが生じる往復流路に該当する。
先も述べたように、作動液が往復する往復流路には、一本の流路のラインではその途中に単純にフィルタを設けても当該フィルタで微粒子を有効に除去できないので、この実施形態の調整用流路Laでは、途中で二股以上に分岐するとともに互いに合流する第一分岐流路部42a及び第二分岐流路部42bを設ける。第一分岐流路部42a及び第二分岐流路部42bは、第一流路接続部43a及び第二流路接続部43bにて互いに分岐ないし合流する。なお、分岐流路部は三つ以上設けてもよい。そして、たとえば、第一分岐流路部42aに作動液の一方向の流れを担当させるとともに、第二分岐流路部42bに作動液の逆方向の流れを担当させるため、図示の例では、第一分岐流路部42a及び第二分岐流路部42bに、それぞれ逆止弁44a及び44bを設けている。
このような第一分岐流路部42a及び第二分岐流路部42bを設けた上で、それらの分岐流路部の少なくとも一つに、フィルタ45を配置する。この実施形態では、第一分岐流路部42aにフィルタを設けたことにより、作動液は、液圧ポンプHPからリザーバータンクRTに向かって一方向に流れるときに、逆止弁44a及び44bにより第一分岐流路部42aを通り、その際にフィルタ45により微粒子が除去される。それにより、リザーバータンクRTには清浄な作動液が溜まることになる。
一方、リザーバータンクRTから液圧ポンプHPに向かう作動液の逆方向の流れのときは、第一分岐流路部42a及び第二分岐流路部42bにそれぞれ設けた逆止弁44a及び44bにより、作動液は、第一分岐流路部42aを通らず第二分岐流路部42bを通る。それ故に、一方向の流れのときに第一分岐流路部42aのフィルタ45で捕集された微粒子が、逆方向の流れのときに作動液に再度混入することを防止することができる。
先に述べたところと同様に、フィルタ45を設けた第一分岐流路部42aでは、そのフィルタ45よりも作動液の流れ方向の上流側に、逆止弁44aを配置することが好ましい。この場合、液圧ポンプHPによりリザーバータンクRTから作動液が吸引されて作動液の逆方向の流れが生じた際に、一方向の流れのときからフィルタ45と逆止弁44aとの間に残留している清浄でない作動液の吸引が、上記の逆止弁44aにより防止されるので、リザーバータンクRTからの清浄な作動液の汚染を抑制することができる。
液圧ポンプHPからリザーバータンクRTへ一方向の流れに沿って、余分な作動液が流れるときは、作動液がプラテン稼働機構33から受ける圧力等に起因して、当該作動液は比較的高い圧力で流動し得る。このため、作動液が第一分岐流路部42aのフィルタ45を通過する際の圧力損失はそれほど問題にならないことが多い。これに対し、リザーバータンクRTから液圧ポンプHPへの作動液の逆方向の流れでは、液圧ポンプHPによりリザーバータンクRTから作動液が吸引されるので、圧力損失は小さいほうが望ましい。このような理由から、フィルタ45は、この実施形態のように、液圧ポンプHPからリザーバータンクRTへの作動液の流れ(作動液の一方向の流れ)を担う第一分岐流路部42aだけに設けることが好適である。
また、上述したようなフィルタ及び分岐流路部は、液圧ポンプHPと第一液圧室C1や第二液圧室C2、第三液圧室C3との間で作動液を流す第一給排流路L1や第二給排流路L2、第三給排流路L3、共通流路Lcに設けるよりも、ここで説明したように作動液の過不足調整用の調整用流路Laに設けるほうが望ましい。フィルタをそれほど高圧仕様にしなくてもよいためである。
なお、上述した液圧装置により駆動されるプラテン稼働機構33では、この例では、筒状のシリンダ本体部34が、図3に示すように、前方側に位置する開口端部の周囲に、外周側に向けて拡がるフランジ34aを有する。タイバー32cは、このフランジ34aを貫通して配置されており、ねじにより当該フランジ34aでシリンダ本体部34と連結されている。
また、シリンダ本体部34の開口端部の内側には、シリンダ本体部34の内部よりも内径を大きくして、そこに段差34bを形成している。なお、段差34bの近傍には、先述した第三液圧ポートP3が設けられている。他方、環状のシリンダ閉塞部37は、その軸線方向の各端部分に、中央部分に比して外径が小さい小径端部37aを有する。環状のシリンダ閉塞部37は、その中央部分の後方側の表面を、シリンダ本体部34のフランジ34aの前方側の表面に接触させるとともに、上記の小径端部37aを、シリンダ本体部34の段差34b内に嵌め合わせることにより、シリンダ本体部34に取り付けられている。
図示の型締装置31は、可動プラテン32bの移動方向が水平方向と平行な横型のものであるが、該移動方向を垂直方向とした竪型のものとすることも可能である。
また、この型締装置31では、プラテン稼働機構33のシリンダ本体部34及び、固定プラテン32aのうち、固定プラテン32aをフレームFrに対して固定しているが、これとは逆に、シリンダ本体部をフレームに対して固定したものとすることも可能である。
ここでは、液圧装置により駆動される型締装置31を例として説明したが、かかる液圧装置は、射出成形機10が備えるエジェクタ装置や射出装置11その他の各種の装置に含まれ得る液圧アクチュエータに適用することができる。
(射出成形機)
射出成形機10は、先に述べたように、射出装置11、移動装置21、型締装置31及びエジェクタ装置を備える。なお、図示の金型装置101は、主に固定金型102と可動金型103の二つに分割された2プレート金型と称され得るものであるが、さらにスライド型ないしスライドコアもしくはストリッパープレートを有して三つに分割された3プレート金型とすることも可能である。
射出成形機10を用いて成形品を製造するには、前回の成形の際の後半に既に射出装置11の内部に成形材料が所定の量で計量されて配置された状態で、型締装置31を用いて金型装置101を閉じて型締状態とする昇圧工程及び型締工程を行う。
次いで、スクリュ12の前進により上記の成形材料を金型装置101内に向けて射出し、成形材料を金型装置101内のキャビティに充填する充填工程と、スクリュ12をさらに前進させて射出装置11の先端部の内部にある成形材料を所定の圧力に保持する保圧工程とを順次に行う。
そしてその後、金型装置101のキャビティに充填された成形材料を冷却させて固化させ、成形品を得る冷却工程を行う。この際に、射出装置11内に別途投入した成形材料を、ヒータ13による加熱下でスクリュ12の回転により射出装置11の先端部に向けて送りながら溶融させ、所定の量の成形材料を先端部に配置する計量工程が行われる。
しかる後は、型締装置31を作動させて、金型装置101への型締力を低下させる脱圧工程及び、金型装置101を開く型開工程を経て、エジェクタ装置により可動部材104を移動させ、金型装置101から成形品を取り出す取出工程を行う。
射出成形機10の各装置の詳細は次に述べるとおりである。なお、型締装置31については先述したとおりであるので、ここではその説明を省略する。
射出装置11は主に、金型装置101に向けて延びる円筒状等のシリンダ14と、シリンダ14の内部にそれと中心軸線を平行にして配置されて、周囲にフライトが螺旋状に設けられたスクリュ12と、シリンダ14の外周側にその周囲を取り囲んで配置されたバンド状等のヒータ13と、シリンダ14及びスクリュ12の後方側に配置されたモータボックス15とを備える。図示は省略するが、モータボックス15内には、シリンダ14の先端部に所定の量の成形材料を蓄積させるため、スクリュ12を中心軸線周りに回転させる計量モータや、金型装置101に接近する方向及び金型装置101から離れる方向の各方向へのスクリュ12の前進及び後退変位を行う射出モータ、スクリュ12が成形材料から受ける圧力を検出する圧力検出センサ等が配置されている。
なおここでは、金型装置101の固定金型102が取り付けられる型締装置31の固定プラテン32aに接近する向きを前方側とし、固定プラテン32aから離隔する向きを後方側とする。したがって、図3では固定プラテン32aの右側に位置する射出装置11について見ると、固定プラテン32aに接近する左向きが前方側となり、固定プラテン32aから離隔する右向きが後方側になる。
シリンダ14は、後方側でモータボックス15の手前に、成形材料をシリンダ14内に投入するためのホッパーが取り付けられる供給口14aが設けられるとともに、金型装置101に近接する先端部に、その前方側で横断面積が小さくなるノズル14bが設けられている。なお、供給口14aの近傍には水冷等による水冷シリンダ14cを設けることができる。
ノズル14bの周囲を含むシリンダ14の周囲に配置されるヒータ13は、たとえば図示のように、軸線方向(図3の左右方向)で複数の部分に分割されて、各ヒータ部分の内側のシリンダ14の内部を異なる温度で加熱できるものとすることができる。
このような構成を有する射出装置11によれば、供給口14aからシリンダ14の内部に投入された成形材料は、計量工程で、シリンダ14の外周側のヒータ13による加熱の下、計量モータで駆動されるスクリュ12の回転に基づいて溶融されつつ、シリンダ14の内部で前方側に向けて送られて、シリンダ14の先端部に充填される。この際に、スクリュ12は射出モータにより後退変位させられて、シリンダ14の先端部に、成形材料が充填される空間を形成する。なお、先にも述べたように、この計量工程は、前回の成形の際の冷却工程等の際に行うことができる。
その後、充填工程で、スクリュ12を前進変位させることにより、シリンダ14の先端部の成形材料は、ノズル14bを経て金型装置101に向けて射出される。さらにその後の保圧工程では、シリンダ14の先端部に残留している成形材料を通じて、金型装置101のキャビティに充填された成形材料に圧力を作用させる。このとき、金型装置101のキャビティで成形材料の冷却収縮に起因して不足した成形材料を補充することができる。
なお、この射出成形機10はインラインスクリュ式のものであるが、可塑化シリンダ及び可塑化スクリュと、射出シリンダ及び射出プランジャーとに構造及び機能上分離させたプリプラ式の射出成形機とすることも可能である。
移動装置21は、たとえば射出装置11のモータボックス15の下部等に設けられ、固定プラテン32aに対して射出装置11を前進及び後退変位させる進退駆動機構である。移動装置21を構成する進退駆動機構としては種々の機構を採用することができるが、図示の移動装置21は、油圧等の液圧ポンプ22と、液圧ポンプ22を作動させる電動等によるポンプ作動用モータ23と、液圧ポンプ22から作動液が供給されて、先端が固定プラテン32aに固定されたピストンロッドを押出・引込運動させる複動型の液圧シリンダ24とを含んで構成されている。この移動装置21は、上述した液圧ポンプ22、ポンプ作動用モータ23及び液圧シリンダ24が取り付けられたスライドベース25、ならびに、フレームFr上に敷設されて該スライドベース25の直線運動を案内するガイド26をさらに含むものであり、それにより、スライドベース25の上部に載置された射出装置11の進退変位を実現する。
移動装置21により、射出装置11を金型装置101から離隔させたり、また、射出装置11を金型装置101に接近させて、射出装置11のシリンダ14のノズル14bを所定の圧力で金型装置101に押し付ける、いわゆるノズルタッチを行ったりすることが可能になる。
図示は省略するが、可動プラテン32bに設けられるエジェクタ装置は、可動プラテン32bを貫通して延びて、金型装置101のエジェクタピン等の可動部材104を後方側から押圧するよう進退駆動されるエジェクタロッドと、エジェクタロッドを作動させるべく、たとえばモータ及びボールねじ等の運動変換機構を含むロッド駆動源とを有する。
エジェクタ装置により、成形品の取出工程で、ロッド駆動源により駆動されるエジェクタロッドを前進させて、金型装置101内で可動部材104を突き出し、金型装置101から成形品を取り出すことが可能になる。なお、可動部材104を突き出した後は、ロッド駆動源によりエジェクタロッドを後退させて元の位置に戻すことができる。
1、1a〜1c 往復流路
2a、42a 第一分岐流路部
2b、42b 第二分岐流路部
3a、43a 第一流路接続部
3b、43b 第二流路接続部
4a、4b、44a、44b 逆止弁
5、45 フィルタ
6a 第一主要流路部
6b 第二主要流路部
7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h 流路部分
8 タンク
10 射出成形機
11 射出装置
12 スクリュ
13 ヒータ
14 シリンダ
14a 供給口
14b ノズル
14c 水冷シリンダ
15 モータボックス
21 移動装置
22 液圧ポンプ
23 ポンプ作動用モータ
24 液圧シリンダ
25 スライドベース
26 ガイド
31 型締装置
32 プラテン
32a 固定プラテン
32b 可動プラテン
32c タイバー
33 プラテン稼働機構
34 シリンダ本体部
34a フランジ
34b 段差
35 ピストン部
36 ロッド部
37 シリンダ閉塞部
37a 小径端部
41 液圧回路
101 金型装置
102 固定金型
103 可動金型
104 可動部材
F1 作動液の一方向の流れ
F2 作動液の逆方向の流れ
C1 第一液圧室
C2 第二液圧室
C3 第三液圧室
P1 第一液圧ポート
P2 第二液圧ポート
P3 第三液圧ポート
HP 液圧ポンプ
SM サーボモータ
L1 第一給排流路
L2 第二給排流路
L3 第三給排流路
CL 流路接続部
SV1〜SV3 ストップ弁
RT リザーバータンク
PV プレフィル弁
Lc 共通流路
La 調整用流路
Ls 補助流路
Fr フレーム

Claims (10)

  1. 射出成形機に用いられ、作動液が流動する液圧回路を備える液圧装置であって、
    前記液圧回路が、作動液の一方向の流れ及び作動液の逆方向の流れの生じる往復流路を有し、
    前記往復流路が、途中で二股以上に分岐するとともに互いに合流し、それぞれ前記作動液の一方向の流れ又は前記作動液の逆方向の流れのいずれか一方の流れを担う複数の分岐流路部を含み、
    前記複数の分岐流路部のうちの少なくとも一つに、フィルタが設けられてなる液圧装置。
  2. 作動液を貯留することが可能なタンクをさらに備え、
    前記往復流路の一端部が、前記タンクに接続されてなる請求項1に記載の液圧装置。
  3. 前記フィルタが、前記複数の分岐流路部のうち、前記タンクへの作動液の流れを担う分岐流路部に設けられてなる請求項2に記載の液圧装置。
  4. 前記往復流路の一端部に接続された前記タンクが、前記液圧回路での余分な作動液を貯留して前記液圧回路での不足分の作動液を排出するリザーバータンクであり、
    前記往復流路の他端部側に設けられた液圧ポンプをさらに備える請求項2又は3に記載の液圧装置。
  5. 前記複数の分岐流路部のそれぞれが、逆止弁を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の液圧装置。
  6. 前記フィルタが設けられた前記分岐流路部で、当該フィルタよりも作動液の流れ方向の上流側に、前記逆止弁が配置されてなる請求項5に記載の液圧装置。
  7. 前記液圧回路が閉回路である請求項1〜6のいずれか一項に記載の液圧装置。
  8. 液圧シリンダの作動に使用される請求項1〜7のいずれか一項に記載の液圧装置。
  9. 金型装置内に成形材料を射出する射出成形機であって、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の液圧装置を備える射出成形機。
  10. 前記液圧装置を用いた液圧駆動により、金型装置を開閉させる型締装置をさらに備える請求項9に記載の射出成形機。
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