JP2021160129A - 繊維束貼り付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】貼り付け時に繊維束の位置ずれが生じることを防ぐことができる繊維束貼り付け装置を提供する。【解決手段】熱硬化性接着剤を用いて繊維束Aを被貼付面5a上の所定の貼り付け位置に貼り付ける、繊維束貼り付け装置1であって、繊維束貼り付け装置1は、繊維束Aの搬送装置(フィーダー9)、繊維束A及び/又は貼り付け位置に熱硬化性接着剤を塗布する接着剤塗布手段7、繊維束Aを被貼付面5a上に押圧して貼り付ける押圧手段10を少なくとも有し、押圧手段10による押圧貼り付け動作に先だって、接着剤塗布手段7により塗布された熱硬化性接着材を加熱する加熱手段8をさらに有する。【選択図】図2

Description

本発明は、繊維束を被貼付面に貼り付けることにより、繊維強化プラスチック(FRP)成形品などを製造する繊維束貼り付け装置に関する。
炭素繊維などの繊維束をワークの被貼付面に貼り付けてゆくことで、所望の形状をした繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)成形品が製造できることが知られている。
FRP成形品の製法には、ATL(Auto Tape Layup)法、ATW(Auto Tape Welding)法、AFP(Auto Fiber Placement)法など種々の称呼があるが、これらの製法は厳密に区別されているものではない。本明細書においては、繊維束を押圧しながら被貼付面に貼り付けていく製法を総称してATL法と記し、その装置(繊維束貼り付け装置)をATL装置と記すこととする。
特許文献1には、ATL法を実施する施工法が開示されている。この施工法では、繊維強化プラスチックシートの片面もしくは両面に感圧接着剤層を設けて、コンクリート構造物の柱や梁、車体、船舶、航空機などの補修部や補強部に、その感圧接着剤層を用いて繊維強化プラスチックシートを貼り付けた後、常温硬化、加熱硬化、光硬化などの硬化方法により繊維強化プラスチックシートを硬化せしめて強化複合材料構造体を得ている。
特開2002−47809号公報
しかしながら、特許文献1記載の強化複合材料の貼り付け方法では、貼り付け時に繊維強化プラスチックシートの位置ずれが生じるおそれがあった。具体的には、常温硬化、加熱硬化、光硬化などの硬化方法が繊維強化プラスチックシートの貼り付け後に実施されていること、また、接着剤が感圧接着剤であり、圧力がかかって硬化するのは貼り付けが行われた後であることから、貼り付け時には接着剤層はまったく硬化していない状態であるため、貼り付け時のタック性に欠け、貼り付け時に繊維強化プラスチックシートの位置ずれが生じるという問題があった。
本発明は、上記問題点を鑑み、貼り付け時に繊維束の位置ずれが生じることを防ぐことができる繊維束貼り付け装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明の繊維束貼り付け装置は、熱硬化性接着剤を用いて繊維束を被貼付面上の所定の貼り付け位置に貼り付ける、繊維束貼り付け装置であって、該繊維束貼り付け装置は、前記繊維束の搬送装置、前記繊維束及び/又は前記貼り付け位置に前記熱硬化性接着剤を塗布する接着剤塗布手段、前記繊維束を前記被貼付面上に押圧して貼り付ける押圧手段を少なくとも有し、前記押圧手段による押圧貼り付け動作に先だって、前記接着剤塗布手段により塗布された前記熱硬化性接着材を加熱する加熱手段をさらに有することを特長としている。
本発明の繊維束貼り付け装置では、押圧手段による押圧貼り付け動作に先だって、接着剤塗布手段により塗布された熱硬化性接着材を加熱する加熱手段をさらに有することにより、貼り付け時には接着剤の硬化が開始し、適度なタック性を有した状態で繊維束を被貼付面に貼り付けることができる。
また、前記接着剤塗布手段として、前記繊維束に前記熱硬化性接着剤を塗布する対繊維束塗布手段のみを有すると良い。
こうすることにより、繊維束貼り付け装置の寸法を小さくすることができるとともに、場合によっては接着剤を繊維束に含浸させることもできる。
また、前記加熱手段として、前記繊維束に前記対繊維束塗布手段によって塗布された前記熱硬化性接着剤を加熱する繊維束加熱手段のみを有すると良い。
こうすることにより、繊維束貼り付け装置の寸法を小さくすることができる。
また、前記加熱手段が、輻射エネルギーによって前記熱硬化性接着剤を加熱するものであると良い。
こうすることにより、加熱時の温度制御の精度を高くすることができる。
また、前記熱硬化性接着剤は、前記加熱手段による加熱をトリガーとする硬化反応の開始後、外部からの加熱なしに、自己の反応熱によりその硬化反応が促進する特性を有するものであると良い。
こうすることにより、繊維束を被貼付面に貼り付けた後に引き続き繊維束を加熱する必要が無くなる。
本発明の繊維束貼り付け装置により、貼り付け時に繊維束の位置ずれが生じることを防ぐことができる。
本発明におけるATL装置全体の概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるATLヘッドの詳細を示す図である。 本発明におけるATL装置において繊維束をピックアップする様子を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態における、ATLヘッドの詳細を示す図である。 本発明の他の実施形態における、ATLヘッドの詳細を示す図である。 本発明の他の実施形態における、ATLヘッドの詳細を示す図である。
以下、本発明の実施の形態にかかる繊維束貼り付け装置を図面に基づいて説明する。
図1は、実施の形態に係るATL装置1(繊維束貼り付け装置)全体の概略構成を示す斜視図である。ATL装置1は、多関節ロボット2、多関節ロボット2のアーム2aの先端部分に取付けられたATLヘッド3、ATLヘッド3に繊維束Aを供給・搬送する繊維束搬送手段4、繊維束Aを載置しておく載置台13、ワーク5を保持するワーク台6などを含んで構成されている。
本実施形態におけるワーク5は、たとえば、熱可塑性樹脂の射出成型品からなり、その表面に炭素繊維からなるの繊維束Aが貼り付けられて補強される。ワーク5の形状、及び繊維束Aを貼り付ける位置、貼り付ける長さは設計により予め定められている。
また、本実施形態では、繊維束Aは炭素繊維がばらばらになることを防ぐために最小限の熱可塑性樹脂が含浸された状態であり、少なくとも繊維束Aの一部には樹脂が含浸されていない領域である未含浸領域が存在している。すなわち、繊維束全体に樹脂が含浸された、いわゆるプリプレグテープやUDテープと呼ばれるものとは異なる。
多関節ロボット2としては市販の汎用の産業用ロボットを用いることができる。多関節ロボット2のアーム2aの先端部分にATLヘッド3が取り付けられている。
図2は、ATLヘッド3の詳細を示す図である。
ATLヘッド3は、図2に示すように、接着剤塗布手段7、加熱手段8、フィーダー9、および押圧手段10を有している。フィーダー9から押圧手段10の方へ送られる繊維束Aのワーク5と対向する側の面に接着剤塗布手段7が熱硬化性接着剤を塗布し、それを加熱手段8が加熱する。この加熱された熱硬化性接着剤を有する繊維束Aを押圧手段10がワーク5の被貼付面5aに押圧することにより、繊維束Aがワーク5に貼り付けられる。
接着剤塗布手段7は、図示しない連結プレートを介して押圧手段10と連結されており、繊維束Aの送り出し経路においてフィーダー9と加熱手段8の間に位置している。
接着剤塗布手段7は、フィーダー9から押圧手段10へ搬送される繊維束Aに対向する面に繊維束Aの幅と同等の幅の開口を有しており、図示しない接着剤供給手段から配管7aを介して供給された接着剤をこの開口から繊維束Aに塗布する。なお、本説明ではこの接着剤塗布手段7のように繊維束Aへ接着剤を塗布する手段を対繊維束塗布手段とも呼ぶ。
接着剤塗布手段7が繊維束Aへ塗布する接着剤は熱硬化性接着剤であり、たとえばエポキシ系、ウレタン系、ポリエステル系などがある。この中でも、たとえばエポキシ系の熱硬化性接着剤は、所定の温度までの昇温をトリガーとして発熱反応を生じ、自己の反応熱により硬化反応が促進する特性を有する。
また、本実施形態では、上記の通り少なくとも繊維束Aの一部には樹脂が含浸されていない領域である未含浸領域が存在している。この場合、この熱硬化性接着剤の塗布によって、ワーク5への繊維束Aの貼り付け可能な状態の確立と繊維束Aへの樹脂(熱硬化性接着剤)の含浸を同時に行うことができる。
加熱手段8は、図示しない連結プレートを介して押圧手段10と連結されており、繊維束Aの送り出し経路において接着剤塗布手段7と押圧手段10の間に位置している。
加熱手段8は、反射板やレンズ等の光学系(図示せず)を備えており、押圧手段10の手前で、押圧手段10による押圧貼り付け動作に先立って、繊維束Aに塗布された熱硬化性接着剤を輻射エネルギーによって非接触で加熱する。なお、本説明では加熱手段8のように繊維束Aに塗布された接着剤を加熱するものを繊維束加熱手段とも呼ぶ。
加熱手段8のケースには図示しない非接触の温度センサが取付けられている。この温度センサにより繊維束Aの温度を計測し、この計測値をもとに、図示しない制御部によって加熱手段8の出力が制御され、繊維束Aの温度(熱硬化性接着剤の温度)が貼り付けに最適な所定の温度に維持される。本実施形態では、加熱手段8は輻射エネルギーにより対象物を加熱するものであり、たとえば熱風方式と比較すると容易に温度を制御することができる。
ここで、繊維束Aの一部に熱可塑性樹脂があらかじめ含浸されている場合は、熱硬化性接着剤の硬化温度が熱可塑性樹脂の融点より低くなるように熱硬化性接着剤および熱可塑性樹脂を選択し、加熱手段8によって繊維束Aを熱硬化性接着剤の硬化温度と熱可塑性樹脂の融点の間の温度まで加熱すると良い。このように加熱することにより、熱硬化性接着剤は硬化が開始し、熱可塑性樹脂は融解はしないものの軟化が開始するという状態となる。こうすることにより、熱硬化性接着剤の硬化と熱可塑性樹脂の軟化がともに開始した状態であって、繊維束Aをワーク5へ貼り付けるのに最適な状態にすることができる。なお、この場合、加熱温度はこの熱可塑性樹脂のガラス転移温度より低い温度であることが好ましい。これにより、熱可塑性樹脂の組成が変わることが防がれ、熱可塑性樹脂の強度を維持することができる。
フィーダー9は、ATLヘッド3における繊維束Aの搬送装置であって、図示しない連結プレートを介して押圧手段10と連結されており、1組のローラーによって繊維束Aを挟持し、このローラーが回転駆動することにより押圧手段10の押圧ローラ10aに向けて繊維束Aを送り出す。
なお、フィーダー9は、1組の搬送ベルトを内蔵し、これら搬送ベルトで繊維束Aを挟持して搬送しても良い。この際、搬送ベルトの内部にはヒータが配置され、搬送ベルトを所定温度に予熱することができるように構成され、繊維束Aを予備加熱するようになっていても良い。
押圧手段10は、押圧ローラ10aが、ローラ支持部10bを介してベース部10cに取付けられて構成されている。押圧ローラ10aは、繊維束Aを被貼付面5aに押し付けるもので、ローラ支持部10b内には、押圧ローラ10aに圧力を付与するエアシリンダであるシリンダ部10dが配置されている。
図1に示す繊維束搬送手段4は、予め所定長さに裁断された繊維束Aが積載される載置台13、載置台13から繊維束Aを1本ずつピックアップするピックアップハンド14、ピックアップハンド14を鉛直方向および水平方向に移動させるガントリ軸15、16を含んで構成されている。
ピックアップハンド14は、真空吸着チャック14aを複数個備え、この真空吸着チャック14aにより載置台13上に積載された繊維束Aを1本ずつピックアップする。
繊維束Aが貼付けられるワーク5は、様々な形状(3次元形状)を有している。そのため、ATLヘッド3では、繊維束Aに対する押圧ローラ10aの押圧状態を一定に保つため、押圧ローラ10aがワーク5の被貼付面5aの接線方向に直交する方向(法線方向)から被貼付面5aを押圧するように、ATLヘッド3の姿勢(傾き)を制御する。例えば、ワーク5に対するATLヘッド3の姿勢制御は、ワーク5の3次元設計データに基づいて実施されるようになっている。
次に、図1乃至3に基づいてATL装置1による繊維束Aの貼付動作を説明する。
まず、ATL装置1が始動すると、ガントリ軸15、16が動作し、図3に示すように、載置台13上の繊維束Aをピックアップハンド14が1本だけピックアップする。このとき、繊維束Aの両端(少なくとも一端)が、ピックアップハンド14の両端より長さ方向に突き出た状態で、真空チャック14aが繊維束Aを吸着しピックアップする。
次に、ピックアップハンド14が受渡し位置まで移動する。受渡し位置においてピックアップハンド14が保持する繊維束AをATLヘッド3内のフィーダー9に受け渡す。受け渡し位置は、ガントリ軸15、16によるピックアップハンド14の可動領域と、多関節ロボット2によるATLヘッド3の可動領域の共通領域内であればよく、その位置に特に制限はない。
受渡し位置において、ATLヘッド3内のフィーダー9の上部挿入口(図示せず)に、ピックアップハンド14が保持する繊維束Aの一端が若干挿入されるように多関節ロボット2が動作し、フィーダー9はお辞儀動作をする。
繊維束Aの一端が所定長さ分フィーダー9に挿入されると、真空チャック14aの吸着が解除され、繊維束AがATLヘッド3に受け渡される。同時にフィーダー9が作動し、繊維束Aを所定の待機位置まで搬送する。
次に多関節ロボット2が動作し、貼付開始位置までATLヘッド3が移動する。続けて多関節ロボット2が動作し、押圧ローラ10aが被貼付面5aに押し付けられる。
このとき、押圧ローラ10aが被貼付面5aに接触するタイミングに合わせてフィーダー9が動作し、丁度繊維束Aの先端が押圧ローラ10aと被貼付面5aとの間に挟まるように繊維束Aを搬送する。
また、このとき、図2に示すように接着剤塗布手段7および加熱手段8が動作し、フィーダー9によって押圧ローラ10aへ搬送される繊維束Aに熱硬化性接着剤を塗布し、加熱する。
そして、図1に示すように、ATLヘッド3が繊維束Aの貼付経路に沿ってワーク5の貼付面5a上を移動及び首振り動作をしつつ、繊維束Aを被貼付面5aに貼り付けていく。その間もフィーダー9は作動しており、繊維束Aを搬送、供給する。また、接着剤塗布手段7および加熱手段8が繊維束Aに熱硬化性接着剤を塗布し、加熱する。
繊維束Aが後端まで被貼付面5aに貼り終えられると、接着剤塗布手段7および加熱手段8の動作が停止し、多関節ロボット2の動作により押圧ローラ10aによる被貼付面5aへの押圧が解除され、1本の繊維束Aの貼付が完了する。
以下、同じ動作が繰り返され、被貼付面5a上に繊維束Aが貼り付けられていく。
次に、本発明の繊維束貼り付け装置による効果を説明する。
本発明の繊維束貼り付け装置1は、熱硬化性接着剤を用いて繊維束Aを被貼付面5a上の所定の貼り付け位置に貼り付ける、繊維束貼り付け装置1であって、繊維束貼り付け装置1は、繊維束Aの搬送装置(フィーダー9)、繊維束A及び/又は貼り付け位置に熱硬化性接着剤を塗布する接着剤塗布手段7、繊維束Aを被貼付面5a上に押圧して貼り付ける押圧手段10を少なくとも有し、押圧手段10による押圧貼り付け動作に先だって、接着剤塗布手段7により塗布された熱硬化性接着材を加熱する加熱手段8をさらに有することを特長としている。
この繊維束貼り付け装置1では、押圧手段10による押圧貼り付け動作に先だって、接着剤塗布手段7により塗布された熱硬化性接着材を加熱する加熱手段8をさらに有することにより、貼り付け時には接着剤の硬化が開始し、適度なタック性を有した状態で繊維束Aを被貼付面5aに貼り付けることができる。
また、接着剤塗布手段7として、繊維束Aに熱硬化性接着剤を塗布する対繊維束塗布手段のみを有することにより、繊維束貼り付け装置1の寸法を小さくすることができるとともに、場合によっては接着剤を繊維束Aに含浸させることもできる。
また、この場合に加熱手段8として、繊維束Aに前記対繊維束塗布手段によって塗布された熱硬化性接着剤を加熱する繊維束加熱手段のみを有することにより、繊維束貼り付け装置の寸法を小さくすることができる。
また、加熱手段8が、輻射エネルギーによって熱硬化性接着剤を加熱するものであることにより、加熱時の温度制御の精度を高くすることができる。
また、熱硬化性接着剤は、加熱手段8による加熱をトリガーとする硬化反応の開始後、外部からの加熱なしに、自己の反応熱によりその硬化反応が促進する特性を有するものであることにより、熱硬化性接着剤が押圧ローラ10aへ到達するまでに加熱手段8によって熱硬化性接着剤トリガ温度以上まで昇温させると、その後は自己の反応熱によって硬化が進行するため、繊維束Aを被貼付面5aに貼り付けた後に引き続き繊維束Aを加熱する必要が無くなる。
以上の繊維束貼り付け装置により、貼り付け時に繊維束の位置ずれが生じることを防ぐことができることが可能である。
ここで、本発明の繊維束貼り付け装置は、以上で説明した形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。たとえば、上記実施の形態では、加熱手段は繊維束加熱手段である加熱手段8のみであるが、図4に示すように被貼付面5aを加熱する被貼付面加熱手段である加熱手段81が設けられていても良い。この被貼付面加熱手段は、図4の加熱手段81にように繊維束Aが貼り付けられる前の被貼付面5aを加熱する位置にあっても良く、また、図5の加熱手段82のように繊維束Aが貼り付けられた後の被貼付面5aおよび繊維束Aを加熱する位置にあっても良い。
また、上記の実施形態では、ATLヘッド3は対繊維束塗布手段である接着剤塗布手段7および繊維束加熱手段である加熱手段を有しているが、これに代わり、図6に示すように被貼付面5aへ熱硬化性接着剤を塗布する対被貼付面塗布手段である接着剤塗布手段71およびその熱硬化性接着剤を加熱する被貼付面加熱手段である加熱手段83が設けられていても良く、また、繊維束A側および被貼付面5a側の両方に接着剤塗布手段および加熱手段が設けられていても良い。
また、上記実施の形態においては、繊維束Aは炭素繊維がばらばらになることを防ぐために最小限の熱可塑性樹脂が含浸された状態であるが、全く熱可塑性樹脂が含浸されていなくても良い。また、全体に樹脂が含浸された、いわゆるプリプレグテープやUDテープであっても良い。
また、上記実施の形態においては、加熱手段8において輻射エネルギー方式の加熱源としてレーザー光源を採用してもよい。レーザー光源は高出力かつ高エネルギー密度で、出力制御も容易であるという利点を有している。ただし、発振管、光ファイバ(導光管)、光学系、電源、制御装置などを含めて少し高価なものとはなる。
また、上記実施の形態においては、繊維束搬送手段4にガントリ構造体を採用しているが、別の実施の形態では、ガントリ構造体に代えて多関節ロボットを採用してもよい。
また、上記実施の形態においては、ATLヘッド3の駆動装置として多関節ロボット2を採用しているが、別の実施の形態では、多関節ロボットに代えてガントリ構造体を採用しても差し支えない。
ガントリ構造体を採用した場合には、ATLヘッド3のXYZ軸方向への運動制御を安定して行うことができる。また、ATLヘッド3の剛性を高めることができ、ATLヘッド3による押圧力を高めることができ、さらには、ATL装置1のフットプリント(換言すると、装置全体の動作範囲を含めた占有体積)を小さくすることができるという利点も得ることができる。
1 ATL装置(繊維束貼り付け装置)
2 多関節ロボット
2a アーム
3 ATLヘッド(貼付ヘッド)
4 繊維束搬送手段
5 ワーク
5a 被貼付面
6 ワーク台
7 接着剤塗布手段
7a 配管
8 加熱手段
9 フィーダー(繊維束供給手段)
10 押圧手段
10a 押圧ローラ
10b ローラ支持部
10c ベース部
10d シリンダ部
13 載置台
14 ピックアップハンド
14a 真空吸着チャック
15 ガントリ軸
16 ガントリ軸
71 接着剤塗布手段
81 加熱手段
82 加熱手段
A 繊維束
B 貼付ポイント

Claims (5)

  1. 熱硬化性接着剤を用いて繊維束を被貼付面上の所定の貼り付け位置に貼り付ける、繊維束貼り付け装置であって、該繊維束貼り付け装置は、前記繊維束の搬送装置、前記繊維束及び/又は前記貼り付け位置に前記熱硬化性接着剤を塗布する接着剤塗布手段、前記繊維束を前記被貼付面上に押圧して貼り付ける押圧手段を少なくとも有し、前記押圧手段による押圧貼り付け動作に先だって、前記接着剤塗布手段により塗布された前記熱硬化性接着材を加熱する加熱手段をさらに有することを特長とする、繊維束貼り付け装置。
  2. 前記接着剤塗布手段として、前記繊維束に前記熱硬化性接着剤を塗布する対繊維束塗布手段のみを有することを特長とする請求項1に記載の繊維束貼り付け装置。
  3. 前記加熱手段として、前記繊維束に前記対繊維束塗布手段によって塗布された前記熱硬化性接着剤を加熱する繊維束加熱手段のみを有することを特長とする請求項2に記載の繊維束貼り付け装置。
  4. 前記加熱手段が、輻射エネルギーによって前記熱硬化性接着剤を加熱するものであることを特長とする請求項1乃至3のいずれかに記載の繊維束貼り付け装置。
  5. 前記熱硬化性接着剤は、前記加熱手段による加熱をトリガーとする硬化反応の開始後、外部からの加熱なしに、自己の反応熱によりその硬化反応が促進する特性を有するものであることを特長とする請求項1乃至4のいずれかに記載の繊維束貼り付け装置。
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