JP2021159779A - バッフルおよび排水処理装置 - Google Patents

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吉弘 和田
Yoshihiro Wada
英夫 沖津
Hideo Okitsu
翔平 堀川
Shohei Horikawa
舞 木村
Mai Kimura
早紀 戸祭
Saki Tomatsuri
直人 金崎
Naoto Kanezaki
真琴 吉村
Makoto Yoshimura
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Abstract

【課題】固液分離槽に流入する汚水の水勢を弱めると共に、汚水流入時の水面揺動を抑える機能を有する堆積汚泥のかく乱防止機能が向上したバッフルの提供。【解決手段】バッフル1は、流入口1dを汚水流入口B1に接続することにより、固液分離槽Bに取付けられており、満水状態における水面WLよりも上方に流入口1dが位置し、水面WLよりも下方、かつ移流口d20と略同じ高さに吐水口1aが位置するようにされ、吐水口1aが固液分離槽Bの汚水流入口B1側の側壁B2に正対しており、汚水を水面WLよりも下方で吐水すると共に、吐水された汚水を水面WLよりも下方で側壁B2に当てるように構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、バッフルおよび排水処理装置に関する。
排水処理装置の固液分離槽に流入する汚水や返送水の水勢による槽底部の堆積汚泥のかく乱を防止するために、固液分離槽にバッフルを設けたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2016−129879公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術によるバッフルは、吐水口が下向きであるので、汚水が水勢によって、堆積汚泥に至る場合、あるいは堆積汚泥付近に至るような場合、この堆積汚泥をかく乱してしまうという問題があった。
このため、堆積汚泥のかく乱防止機能が向上したバッフルが望まれている。
前述の課題を解決するため、本発明によるバッフルは、筒体と、底壁と、流入口と、吐水口とを備え、筒体は、下方が底壁により塞がれており、内側に流入口と吐水口とにわたる上下方向の流路を有し、吐水口は、筒体の鉛直軸に対して交差する方向の開口軸を有して、筒体の側部に開口されていると共に、流入口の下方に配置されていることを特徴とする。
本発明にかかる実施形態の排水処理装置の内部構造を示す概略平面図である。 図1の(2)-(2)線断面図である。 図1の(3)-(3)線断面図である。 図1の(4)-(4)線断面図である。 図1の(5)-(5)線断面図である。 汚水の浄化の流れを示す説明図である。 バッフルの詳細図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)の中央横断面図である。
以下、本発明にかかる実施形態を図1〜図7を参照して説明する。
以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
本実施形態では、排水処理装置Aの固液分離槽Bにバッフル1を備え、排水処理装置Aの浄化槽Cに第1のばっ気槽C1と、第2のばっ気槽C2と、処理水槽C3と、消毒槽C4を備えた形態で説明する。
[排水処理装置の構成]
排水処理装置Aは、図1〜図6に示すように、一次処理槽である固液分離槽Bと、二次処理槽である嫌気ろ床槽Dと、浄化槽Cとを備えている。
排水処理装置Aは、固液分離槽Bにおいて、バッフル1を介して流入する汚物混合水(以下「汚水」という)を固液分離処理(一次処理)するようにされている。
次いで、嫌気ろ床槽Dにおいて、固液分離槽Bから移流する一次処理された被処理水を、嫌気性分解処理および担体ろ過処理(二次処理)するようにされている。
次いで、浄化槽Cにおいて、嫌気ろ床槽Dから移流管d1を介して流入された被処理水を、第1のばっ気槽C1と第2のばっ気槽C2とで、2段階で好気性処理するようにされている。
さらに、好気性処理された被処理水が、処理水槽C3を介して消毒槽C4で消毒(浄化処理)し、浄化処理された浄化水を外部に排水するようにされている。
固液分離槽Bと嫌気ろ床槽Dとは、隔壁d2によって隔てられており、隔壁d2に設けられた移流口d20を介して、被処理水が嫌気ろ床槽Dに移流される。
嫌気ろ床槽Dと浄化槽Cとは、隔壁d3によって隔てられており、隔壁d3に設けられた移流管d1および移流管d1の上方に設けられた移流口d10を介して、嫌気ろ床槽Dを通過する被処理水が浄化槽Cの第1のばっ気槽C1に流入される。
[固液分離槽の構成]
固液分離槽Bは、流入される汚水に含まれる汚物(固形物・油脂等)を沈殿させることで、固液(被処理水および汚物)を分離するものであり、分離された被処理水を移流口d20から嫌気ろ床槽Dに流入するようにされている。
固液分離槽Bには、図1および図2に示すように、固液分離槽Bの汚水流入口B1にバッフル1が接続されており、汚水がバッフル1を通過して固液分離槽Bに流入するようにされている。
バッフル1には、処理水槽C3内に沈殿した残留物を含む被処理水(以下「汚水」という)を固液分離槽Bに返送する返送管A1が接続されており、返送管A1から返送される汚水がバッフル1を通過して固液分離槽Bに流入するようにされている。
バッフル1は、固液分離槽Bに流入する汚水の水勢を弱めると共に、汚水流入時の水面揺動を抑える機能を有するものである。
すなわち、バッフル1は、汚水の水勢を弱めると共に、水面揺動を抑えて汚水を固液分離槽Bに流入させることによって、固液分離槽Bにおいて汚泥濃縮効果が高いスカムの形成を促進すると共に、槽底に沈殿する堆積汚泥のかく乱を防止して、固液分離槽Bにおける固液分離機能を向上させることができる。
バッフル1は、図1および図2に示すように、流入口1dを汚水流入口B1に接続することにより、固液分離槽Bに取付けられている。
バッフル1は、図2に示すように、取付け状態において、満水状態における水面WLよりも上方に流入口1dが位置し、水面WLよりも下方、かつ移流口d20と略同じ高さに吐水口1aが位置するようにされている。
バッフル1は、図1および図2に示すように、吐水口1aが固液分離槽Bの汚水流入口B1側の側壁B2に正対しており、汚水を水面WLよりも下方で吐水すると共に、吐水された汚水を水面WLよりも下方で側壁B2に当てるようにされている。
また、図1に示すように、吐水口1aから吐水されて側壁B2に当たる汚水を、図面上、略水平方向に、かつバッフル1を境として前後両側に振分けながら、隔壁d2側に回り込んで流すようにされている。
このような固液分離槽Bは、汚水がバッフル1を介して水面WL下で固液分離槽Bに流入するため、水勢による水面揺動が抑えられる。
また、吐水口1aから吐水される汚水を水面WL下で側壁B2に当てることによって、汚水の水勢を弱めると共に、汚水を略水平方向に、かつバッフル1を境として前後両側に振分けように固液分離槽Bに流入させることができる。
すなわち、固液分離槽Bは、汚水流入時において、バッフル1によって、水面揺動を抑えることができると共に、流入する汚水の水勢を固液分離槽Bに沈殿した堆積汚泥に対して作用させないようにすることができる。
したがって、汚泥濃縮効果が高いスカムの形成機能と、槽底に沈殿する堆積汚泥のかく乱防止機能が向上し、これによって、高い固液分離機能を有する固液分離槽Bを提供できる。
[バッフルの構成]
従来からバッフルは、基本的に、汚水および返送水の流入による水面揺動を抑えて、固液分離槽Bにおいて汚泥濃縮効果が高いスカムの形成を促進すると共に、槽底に滞留する堆積汚泥のかく乱を防止する目的で開発されたものである。
本実施形態におけるバッフル1は、前述した汚泥濃縮効果が高いスカムの形成機能および堆積汚泥のかく乱防止機能を向上させた構成を有するものである。
以下、本実施形態におけるバッフル1の構成の詳細を図7(a)(b)を参照して説明する。
バッフル1は、吐水口1aと、筒体1bと、底壁1cと、流入口1dと、返送流入口1eと、流路1fとを備えている。
筒体1bは、側部が前壁10b、後壁11b、左右側壁12b、13bからなり、平面視略方形状に形成されていると共に、上方が開放され、且つ下方が底壁1cによって塞がれている。
筒体1bの前壁(固液分離槽Bの側壁B2側)10bには、上方に流入口1dが設けられていると共に、下方に吐水口1aが設けられており、後壁11bには、返送水流入口1eが設けられている。
吐水口1aと流入口1dとは、互いに筒体1bの鉛直軸c3に対して前方へ交差(図示では直交)する方向の開口軸c1、c2を有して設けられている。
返送水流入口1eは、流入口1dの開口軸c1と平行な開口軸c4を有して設けられている。
返送水流入口1eは、図1および図2に示すように、処理水槽C3内に沈殿した残留物を含む汚水を固液分離槽Bに返送する返送管A1が接続されるものである。
本実施形態のバッフル1は、さらに、後壁11bおよび前壁10bの一部ならびに底壁1cの内面を傾斜させており、この傾斜によって、汚水の水勢をより弱めると共に、バッフル1内に流入する汚水に含まれる汚物を、バッフル1内に残留させない流路11bを構成している。
具体的には、後壁11bは、図7(b)に示すように、後壁11bの上端から底壁1cの後端にわたる範囲を、後壁11bの上端から吐水口1aに向かうように傾斜させている。
後壁11bは、図1および図2に示すように、流入口1dから流入する汚水が当たることで水勢を弱めると共に、傾斜によって汚物を含む汚水を底壁1c方向、かつ吐水口1a方向へ案内して流すことができるようになっている。
前壁10bは、図7(b)に示すように、吐水口1aの上方から流入口1dの下方にわたる傾斜範囲Hを、前壁10bから後壁11bに向かうように傾斜させている。
前壁10bは、図1および図2に示すように、返送水流入口1eから流入する汚水が当たることで水勢を弱めると共に、傾斜によって汚物を含む汚水を底壁1c方向、かつ後壁11b方向へ案内して流すことができるようになっている。。
また、前壁10bの傾斜は、図2に示すように、吐水口1aと固液分離槽Bの側壁B2との間に吐水スペースを確保するためのものであり、この前壁10bの傾斜によって、吐水口1aの位置を流入口1dよりも後壁11b側に寄せている。
これら後壁11bと前壁10bの傾斜により、流路11bが流入口1dの下方において下向きに窄まっており、この窄まりによって汚水および汚物を底壁1cに向かって集中させることができるようになっている。
底壁1cは、図7(b)に示すように、筒体1bの後壁11bから吐水口1aに向かって低くなるように傾斜させている。
底壁1cの傾斜は、流路1fの最下流を構成すると共に、吐水口1aの下側前端を構成するものであり、上方から流れる汚水および汚物を受け止めて、吐水口1a方向に案内して流すことができるようになっている。
また、底壁1cの傾斜の後端側は、後壁11bの下端と鈍角なコーナーを介してつなげられており、後壁11bの傾斜に沿って流れる汚水および汚物を、スムースに底壁1cに至らせることができると共に、吐水口1aへと案内することができるようになっている。
本実施形態のバッフル1は、固液分離槽Bの側壁B2に設けられた汚水流入口B1に流入口1dを接続することにより、図1および図2に示すように、吐水口1aが側壁B2に対面するように配置でき、返送流入口1eに浄化槽Cから延設された返送管A1を接続することができる。
そして、バッフル1は、前述のように、流入する汚水を水勢を弱めながらスムースに吐水口1a方向に案内するように流し、固液分離槽Bの側壁B2に向かって吐水することができる。
すなわち、汚水に含まれる汚物の濃度が高い場合でも、スムースに吐水口1aに案内して流すことができると共に、吐水口1aから吐水させることができるため、バッフル1内での汚物の残留を防ぐことができ、これによって、バッフル1内での汚物の詰まりを防ぐことができる。
次に、汚水の吐水機能および汚物の詰まり防止機能を最も発揮できるバッフル1の構成について説明する。
バッフル1は、前述のように、流入する汚水の水勢を弱めながらスムースに吐水口1aから吐水できるように、底壁1c・後壁11b・前壁10bにおける傾斜範囲Hの角度、吐水口1aの面積、吐水口1aと固液分離槽Bの側壁B2との距離等を設定する。
たとえば、底壁1cの傾斜角度は、水面WLを基準線(0°)としておよそ10°程度の角度が好ましく、後壁11bの傾斜角度は、水面WLを基準線(0°)としておよそ80°程度の角度が好ましく、前壁10bにおける傾斜範囲Hの傾斜角度は、水面WLを基準線(0°)としておよそ120°程度の角度が好ましい。
また、吐水口1aの面積は、およそ23400mm2程度が好ましく、吐水口1aの形状が図示するように横長の長方形である場合、短辺100mm×長辺234mm程度の大きさであることが好ましい。
吐水口1aと固液分離槽Bの側壁B2との距離は、およそ100mm程度が好ましい。
吐水口1aの形状は、図示した横長の長方形に限るものでなく、正方形・円形・横長の長円形・横長の楕円形としてもよいが、吐水される汚水をバッフル1を境に図1において前後に振り分けるという点において好ましい形状は、図示した横長の長方形や横長の長円形および横長の楕円形である。
これらの数値は、本発明を限定するものではなく、排水処理装置Aの規模や流入する汚水量に応じて変更される。
本発明におけるバッフル1は、少なくとも、吐水口1aが固液分離槽Bの側壁B2と正対するようにされていればよく、流入口1dおよび返送水流入口1eの位置、後壁および前壁ならびに底壁の傾斜の有無について限定するものではない。
また、後壁と底壁とは、鈍角なコーナーを介してつながれた形態の他、円弧によってつながれた形態としてもよい(図示せず)。
[浄化槽の構成]
浄化槽Cは、図1〜図6に示すように、第1のばっ気槽C1と、第2のばっ気槽C2と、処理水槽C3と、消毒槽C4とを備えている。
浄化槽Cでは、嫌気ろ床槽Dで二次処理された被処理水が移流口d10から第1のばっ気槽C1に流入し、この第1のばっ気槽C1において好気性処理される。
移流口d10は、図3〜図5に示すように、隔壁d3の上端付近に配置されており、隔壁d3に沿って取付けられた移流管d1に下端から流入して上昇する被処理水が移流口d10に至ると、この被処理水を移流口d10から第1のばっ気槽C1に流入させるようにされている。
第1のばっ気槽C1には、図1、図3、図4、図5に示すように、底部付近に散気管(図示せず)が配置されており、散気管から散気される空気の勢いによって、被処理水を流動させると共に、散気によって細分化された空気を被処理水の全体にわたって分散できるようにされている。
第1のばっ気槽C1と第2のばっ気槽C2は、図1、図4、図6に示すように、隔壁C5によって隔てられている。
隔壁C5は、移流口d10から移流される被処理水の移流方向(図1において左右方向)と平行として設けられており、移流口d10から移流される被処理水の移流方向に対して直交する方向(図1において前後方向)に沿って浄化槽Cを分割することで、第1のばっ気槽C1と第2のばっ気槽C2を形成している。
隔壁C5の上端は、移流口d10の下端よりも低い位置にあり、第1のばっ気槽C1と第2のばっ気槽C2とが隔壁C5の上端側で連通する移流部C6にされている。
移流部C6は、第1のばっ気槽C1の被処理水が満水以上となったときに、隔壁C5をオーバーフローすることで第2のばっ気槽C2に移流するようにされている。
第2のばっ気槽C2には、図1、図2、図4に示すように、底部付近に散気管(図示せず)が配置されており、散気管から散気される空気の勢いによって、被処理水を流動させると共に、散気によって細分化された空気を被処理水の全体にわたって分散できるようにされている。
第2のばっ気槽C2には、図1に示すように、隔壁C5から処理水槽C3の後述する連通口C30にいたる通路C7が確保されている。
通路C7は、図1、図4、図5に示すように、移流部C6の移流方向と平行(前後方向)に延びる上流側通路C70と、上流側通路C70と直交して連通口C30方向に延びる下流側通路C71とを備えており、図1において、平面略L形を呈するように設けられている。
上流側通路C70は、始端側が隔壁C5と接しており、終端側が下流側通路C71の始端側と連設されている。
下流側通路C71の終端側は、連通口C30に至っている。
ここでいう下流側通路C71の終端側とは、図5に示すように、連通口C30と対向する端部71である。
処理水槽C3は、第2のばっ気槽C2側に配された独立した水槽であり、下流側通路C71の底部付近で、下流側通路C71と連通されている。
処理水槽C3は、図1、図2、図5に示すように、固液分離槽Bの図1において右側の側壁B3および隔壁C5に沿って設けられており、処理水槽C3の上端が隔壁d3の上端付近に位置し、下端が第2のばっ気槽C2の底部に位置する長さにされている。
また、処理水槽C3は、図1に示すように、第2のばっ気槽C2に平面視略L形の通路C7を確保できるできるように、隔壁C5から上流側通路C70と平行として下流側通路C71側に張り出すように設けられている。
処理水槽C3の下流側通路C71側の面の下方には、下流側通路C71と連通する前述の連通口C30が設けられており、第2のばっ気槽C2で処理された被処理水が、下流側通路C71から連通口C30を介して処理水槽C3内に流入するようにされている。
連通口C30は、前述のように処理水槽C3が隔壁C5から下流側通路C71方向に張り出しているため、隔壁C5から離間した位置にあり、連通口C30の開口方向は、下流側通路C71の延長方向(左右方向)と直交する方向であり、下流側通路C71の端部71から隔壁C5方向に被処理水が流入するようにされている。
処理水槽C3に流入された被処理水は、処理水槽C3を上昇して、所定水位においてエアリフトポンプ(図示せず)によって、処理水槽C3の上方に配置された消毒槽C4に移流される。
消毒槽C4に移流された被処理水は、消毒槽C4で消毒(浄化処理)され、浄化処理された浄化水が排水口C8を介して外部に排水するようにされている。
処理水槽C3には、図2に示すように、前述の返送管A1が配管されており、返送管A1の処理水槽C3側の端部が処理水槽C3の底部に位置し、固液分離槽B側の端部がバッフル1の返送水流入口1eに接続されている。
前述した散気管は、ブロワ(図示せず)に接続されており、このブロワから空気が供給されて、この空気が散気管から第1のばっ気槽C1および第2のばっ気槽C2にそれぞれ散気するようにされている。
前述した返送管A1には、水中ポンプ(図示せず)が接続されており、この水中ポンプによって、処理水槽C3の底部に沈殿した残留物を含む汚水を吸い込んで、固液分離槽Bのバッフル1の返送水流入口1eに圧送するようにされている。
本実施形態の処理槽Cによる被処理水の処理動作を図1および図6を参照して説明する。
まず、嫌気ろ床槽Dの被処理水が、移流管d1を通って移流口d10から第1のばっ気槽C1に流れ落ちるように流入し、この第1のばっ気槽C1において好気性処理される。
第1ばっ気槽C1では、流入される被処理水が好気性処理されながら常時旋回し、第1ばっ気槽C1での被処理水が満水を越えると、隔壁C5の上端の移流部C6からオーバーフローして第2ばっ気槽C2に被処理水が流れ落ちるように流入し、この第2のばっ気槽C2において好気性処理される。
第2ばっ気槽C2では、流入される被処理水が好気性処理されながら常時旋回すると共に、第2のばっ気槽C2の底部付近における処理水槽C3の下方に設けられた連通口C30から処理水槽C3内に流入しながら上昇する。
このとき、移流部C6からオーバーフローした被処理水は、隔壁C5に沿って通路C7の上流側通路C70の底部へ向かって流れ落ち、流れ落ちた被処理水が、上流側通路C70から下流側通路C71に向かって流れる。
上流側通路C70から下流側通路C71に向かって流れる被処理水は、上流側通路C70の終端から処理水槽C3を回り込むように直角に曲がりって下流側通路C71へと流れると共に、下流側通路C71の終端側から連通口C30を介して処理水槽C3に流入する。
処理水槽C3に流入する被処理水は、処理水槽C3内を上昇して、前述のように、消毒槽C4で消毒され、消毒された浄化水となって排水される。
すなわち、本実施形態の浄化槽Cは、浄化槽Cを第1のばっ気槽C1と第2のばっ気槽C2とに分割しているが、第1のばっ気槽C1と第2のばっ気槽C2との2槽で、かつ順に被処理水を好気性処理するため、被処理水を第1のばっ気槽C1と第2のばっ気槽C2の全体にわたって流すことができ、これによって、短絡を防止することができると共に、被処理水と接触材の生物膜との接触時間を長くすることができる。
さらに、第2のばっ気槽C2では、通路C7が、隔壁C5から処理水槽C3の外側を回り込むように連通口C30に至るようにされているため、第2のばっ気槽C2での被処理水と接触材の生物膜との接触時間を長くすることができる。
したがって、浄化槽C内における短絡を防止できると共に、被処理水と接触材の生物膜との接触時間を長くすることができるため、浄化槽Cを大型化することなく、被処理水の浄化処理能力を向上させることができる。
また、第1のばっ気槽C1から第2のばっ気槽C2への被処理水の通路C7が、隔壁の上端に確保されているので、メンテナンス時における移流部C6の確認が容易である。
したがって、本実施形態の排水処理装置Aによると、前述のとおり、バッフル1によって、固液分離槽Bにおける固液分離機能を向上させることができる。
また、浄化槽Cにおいて、短絡の防止ができると共に、被処理水と接触材および空気の接触時間を長くすることができるので、被処理水の浄化処理能力を向上させることができる。
なお、本発明は、移流部C6および連通口C30について、例示した構成に限定するものではない。
移流部C6については、隔壁C5の上下方向の範囲中いずれかの位置に、第1のばっ気槽C1と第2のばっ気槽C2とを連通するように開口した構成としてもよい(図示せず)。
隔壁C5の上下方向の範囲中に開口された移流部C6の位置は、隔壁C5の上方であることが好ましく、より好ましくは、隔壁C5の上端付近である。
連通口C30については、移流部C6よりも下方に配置されていればよく、処理水槽C3の上下方向の範囲中において、例示した位置よりも高い位置または低い位置にあってもよいし、あるいは、処理水槽C3の上流側通路C70側の面にあってもよい(図示せず)。
以上、本発明に係る実施形態の建具を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、前述の各実施形態は、その目的および構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
A:排水処理装置
B:固液分離槽
1:バッフル
1a:吐水口
1b:筒体
1c:底壁
1d:流入口
1f:流路
c1:開口軸
c2:開口軸
c3:鉛直軸
B2:側壁

Claims (5)

  1. 筒体と、底壁と、流入口と、吐水口とを備え、
    筒体は、下方が底壁により塞がれており、内側に流入口と吐水口とにわたる上下方向の流路を有し、
    吐水口は、筒体の鉛直軸に対して交差する方向の開口軸を有して、筒体の側部に開口されていると共に、流入口の下方に配置されていることを特徴とするバッフル。
  2. 流入口は、筒体の鉛直軸に対して交差する方向の開口軸を有して、側部に開口されていることを特徴とする請求項1に記載のバッフル。
  3. 底壁の内面が、吐水口と対面する筒体の側部の内面から吐水口に向かって低くなる傾斜状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバッフル。
  4. 吐水口と対面する筒体の側部の内面が、筒体の上端から吐水口に向かう傾斜状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか1項に記載のバッフル。
  5. 請求項1ないし請求項4いずれか1項に記載のバッフルを備えた排水処理装置であってバッフルは、排水処理装置の固液分離槽に、吐水口の開口方向が固液分離槽の側壁と対面するように設けられていることを特徴とする排水処理装置。
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