JP2021157698A - システムおよびプログラム等 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも優れたシステム等を提供する。【解決手段】システムは、映像情報を含む生成情報を記録するコンテナファイルをSDカード内に記録する際に所定数の連続する番号の未使用クラスタを予め割り当てることでクラスタチェーンを生成し、クラスタサイズ(32KB)にこの所定数(10MB/32KB個)を乗じたサイズ(10MB)の領域に映像情報を連続して書き込んでファイルを生成する【選択図】図6

Description

本発明は、例えばシステムおよびプログラム等に関する。
例えば、車両で取得した情報である車両状況情報(例えば前方映像、速度、加速度など)を記録媒体に記録するドライブレコーダは、特にトラック等の運送用の車両や、タクシー,バス等の営業用車両への搭載が広まっており、さらに、一般の車両にも搭載されつつある。
ドライブレコーダには、例えば車両の走行時等に車両状況情報を常時記録するものや、事故時及び急制動時の発生前後の一定期間についての車両状況情報を随時記録するものがある。
こうしたドライブレコーダによる車両状況情報の記録は、ドライブレコーダに着脱可能なSDカード等のメモリカードなどの着脱可能な記録媒体に対して行っている。そして車両状況情報の解析は一般的にパソコン上で動作するビューアーアプリケーションソフト(以下ビューアアプリという)の処理で行われるものが多い。
解析の際には車両のドライブレコーダからこの記録媒体を抜き取り、事務所等の解析用のパソコンに接続されたメモリカードリーダにこの記録媒体を挿入する。パソコンではビューアアプリの処理によりメモリカードリーダに挿入された記録媒体の車両状況情報を読取って画面にその情報を可視化して表示する(例えば特許文献1)。これにより車両状況情報の確認や分析を画面に可視化された情報に基づいて行うことができる。
特開2011−114850
しかしながら、従来のシステムには、様々な問題があった。
そこで、本発明は従来よりも優れた特性を有するシステム及びプログラム等を提供することを目的とする。
本発明の目的はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「〜できる」「〜可能である」などと記載した箇所を「〜が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正又は分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
(1)本システムがアクセス可能な記録媒体に対して、生成した情報の記録を行うシステムであって、前記記録媒体にパーソナルコンピュータからアクセス可能なときにパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで少なくともその一部を読み出し可能ではあるが、前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式で前記生成した情報の記録を行うシステムとするとよい。
このようにすれば、システムで記録された情報を一般的なオペレーティングシステムで読み取ることができるとともに、当該一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なるシステムにとって都合のよい方式で記録を行うことができる。このように両者を両立させることができる。例えば、当該一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なるシステムにおいて、例えば、記録媒体の内容の断片化、不意の電源断・不意の記録媒体の取り外し等によるアクセス不可等による管理領域の破壊等を抑制することも可能となり、定期的な記録媒体のフォーマットを行う回数を低減することができたり、あるいは、定期的な記録媒体のフォーマットを行わなくともよいように構成できる。
当該システムがアクセス可能な記録媒体としては、当該システムに接続された記録媒体(例えばUSBケーブル等で接続されるSSD、HDD等)とするとよく、特に当該システムが当該記録媒体を着脱可能に装着可能な構成(例えばSDカードリーダライタ等を内蔵した構成等)とし、当該システムに装着された記録媒体(例えばSDカード等)とするとよい。
パーソナルコンピュータとしては例えばいわゆるIBM PC/AT互換機とするとよい。また一般的なオペレーティングシステムとしては例えばマイクロソフト社のWindowsとするとよい。
前記記録媒体にパーソナルコンピュータからアクセス可能なときとしては、例えば、当該システムに無線通信機能(例えばWiFiによるネットワーク接続機能など)を備え、当該パーソナルコンピュータにもこれに接続可能な無線通信機能を備え、パーソナルコンピュータから当該システムの記録媒体にアクセス可能なときとしてもよいが、特に、着脱可能な記録媒体を当該システムから外し、パーソナルコンピュータにその記録媒体を接続したときとするとよい。
前記記録媒体にパーソナルコンピュータからアクセス可能なときにパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで少なくともその一部を読み出し可能とする構成としては、一般的なオペレーティングシステムの標準のフォーマットと互換性を有するフォーマットとするとよく、例えばマイクロソフト社のWindowsのエクスプローラーでドライブレターのアイコンを右クリックして表示される「フォーマット」を選択した際に、GUIで表示されるものを用いてフォーマットされる形式とするとよい。
フォーマットとしては、特にFAT16,FAT32,exFATの少なくともいずれか1つとするとよい。
前記記録媒体をパーソナルコンピュータに装着しているときにパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで少なくともその一部を読み出し可能ではあるが、前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式での記録の構成としては、前記記録媒体に対してパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムが用いているフォーマットと同じフォーマットのパーテーションを備えるとともに異なるフォーマットのパーテーションを備える構成としたり(特に下記の(10)とするとよい)、前記記録媒体に対してパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムが用いているフォーマットと同じフォーマットのパーテーションを備えそのパーテーションの記録の手順を一般的なオペレーティングシステムが行う手順とは異なる手順としたり(特に下記の(2)から(8)の少なくともいずれか1つのようにするとよい)するとよい。これらを組み合わせるようにしてもよい。
(2)前記生成した情報として撮像手段によって撮像された撮像データに基づく映像データを備え、
前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式は、ファイルにデータが書き込まれファイルサイズが0から1以上に変化するときその時点の未使用クラスタを1つ割り当て、当該ファイルのディレクトリエントリ内にそのクラスタ番号をセットし、以降、ファイルサイズが増大して書き込み中のクラスタをあふれるたびに新しいクラスタを割り当てクラスタチェーンを形成していく書き込み方式であるのに対し、
前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式は、映像データを含むファイルを生成する際に所定数の連続する番号の未使用クラスタを予め割り当てることでクラスタチェーンを形成し、クラスタサイズに前記所定数を乗じたサイズの領域に前記映像データを含むデータを連続して書き込んでファイルを生成する構成とするとよい。
このようにすれば、システムにおいて、撮像手段によって撮像された撮像データに基づく映像データの書き込み・消去を記録媒体に対して繰り返し行ったとしても、ファイルの断片化を従来よりも起きにくくできるとともに、パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで映像データの記録されたファイルを読み出すことができる。
一般的なオペレーティングシステムで少なくともその一部を読み出し可能な構成としては、一般的なオペレーティングシステムの標準のフォーマットソフトウェアでのフォーマット時に選択可能なクラスタサイズでフォーマットするとよく、例えばマイクロソフト社のWindowsで選択可能なクラスタサイズ(マイクロソフト社ではアロケーションユニットサイズという)で記録媒体をフォーマットする機能を備えるとよい。このクラスタサイズは、フォーマットがFAT16,FAT32の場合4Kバイト、8Kバイト16Kバイト、32Kバイト、64Kバイトである。フォーマットがexFATの場合、4 Kバイト、32 Kバイト、128 Kバイトである。
前記所定数は100以上とするとよく、1000以上とするとさらによい。。
また「クラスタサイズに前記所定数を乗じたサイズ」は、特に、メガバイト単位のサイズとするとよい。特に数十メガバイト単位のサイズとするとよい。
例えば「クラスタサイズに前記所定数を乗じたサイズ」は、一般的なオペレーティングシステムの標準のフォーマットソフトウェアでのフォーマット時に選択可能なクラスタサイズに比べ、一桁以上の大きいサイズとするとよい。例えば一般的なオペレーティングシステムの標準のフォーマットソフトウェアでのフォーマット時に選択可能なクラスタサイズがキロバイト単位であれば、「クラスタサイズに前記所定数を乗じたサイズ」はメガバイト単位とするとよい。
また、この構成において、この映像データが含まれる1つのファイルのサイズは、「クラスタサイズに前記所定数を乗じたサイズ」よりも大きく設定するとよい。例えば映像ファイルの記録時間・ビットレート等の設定を「クラスタサイズに前記所定数を乗じたサイズ」よりも大きなサイズのファイルが生成される設定とするとよい。望ましくは、この映像データが含まれる1つのファイルのサイズは、「クラスタサイズに前記所定数を乗じたサイズ」の数倍から十数倍程度に設定するとよい。
一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式は、ファイルにデータが書き込まれファイルサイズが0から1以上に変化するときその時点の未使用クラスタが1つ割り当てられ、当該ファイルのディレクトリエントリ内にそのクラスタ番号をセットし、以降、ファイルサイズが増大して書き込み中のクラスタをあふれるたびに新しいクラスタを割り当てクラスタチェーンが形成される書き込み方式であるため、異なるサイズのファイルの生成、削除を繰り返した場合に記録媒体の使用効率は高くできる。例えば、小さいサイズのファイル、大きいファイルのサイズが混在していた場合、クラスタ番号が連続した領域が確保されるとは限らないものの、無駄なく使えるのでパソコンのファイルの書き込みの方式としてはよい方式といえる。しかしながら、システムにおいては、映像データは大きいファイルのサイズとなる。そのため、映像データを記録するためにはクラスタサイズはメガバイト単位とすると断片化が発生しにくい上、効率の低下も少なくて済む。例えばFATにおいては、フォーマット時に選択可能なクラスタサイズはキロバイト単位なので、50Mバイトのファイルを記録すると、約5000個のクラスタの場所に分散し、書き込み、消去を繰り返すとだんだん、クラスタの書き込み場所が断片化してくるのが欠点であるが、本方式によれば、所定数の連続したクラスタを確保した上でその連続したクラスタに映像データを書き込むため、断片化を抑制できる。
パーソナルコンピュータでこの方式を実現するデバイスドライバを作成して組み込むようにして本システムを構成するようにしてもよいが、パーソナルコンピュータではない組み込み機器でこの方式を実現するプログラムを構成して備えるとよい。システムは特に車両において映像等を記録するドライブレコーダとすると特によい。
なお、システムにおける特に映像データは、システムに電源が供給されている間、撮像手段によって撮像された撮像データに基づいて生成されつづけ、記録されつづける(常時記録という)構成を備えるとよい。
(3)前記記録媒体をパーソナルコンピュータに装着しているときにパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで少なくともその一部を読み出し可能ではあるが、一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式は、当該システムの前記記録媒体の初期化処理において、パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで採用されるファイルシステムで読み出し可能なファイル用に決まった場所のクラスタを確保しておき、前記映像データの記録は当該予め確保されたクラスタを使用するファイル内にそのファイルのサイズを超えない範囲で上書きして映像を記録していくことで、そのファイルのクラスタの場所を変えず映像データを備えるファイルを記録する構成とするとよい。
このようにすれば、記録媒体内でシステムにおいて記録する映像データの書き込みによるファイルの断片化を抑制できる。また、ファイルの管理領域へのアクセスを低減ないし不要とすることが可能となり、例えば従来のシステムにおいて発生していたファイルの管理領域の更新中にシステムの不意の電源断や記録媒体の不意の取り出しによる記録媒体に記録した映像ファイルがパーソナルコンピュータで読み出せなくなるといった問題の起こる可能性を大幅に低減できる。
なお、例えば、この(3)の機能と(2)の機能の双方を備え、いずれの記録を行うかを設定し設定した方の記録を行う機能を備えるようにしてもよい。
(4)前記記録媒体の初期化処理において、前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは固定長のファイルとして予め複数作成しておき、 前記映像データは可変ビットレートであり、所定の単位時間の映像データが1の前記固定長のファイルに記録されるように前記固定長のサイズを、前記可変ビットレートの最大ビットレートで前記所定の単位時間記録するときの映像データを含むデータのサイズよりも大きくするよう設定した記録を行う機能を備えるとよい。
このようにすれば、単位時間あたりの映像データは予め作成された固定長のファイル内に記録されることになる。したがって、ファイルの断片化の発生をほぼ確実に防止できるとともに、管理領域の破壊の可能性を低減できる。なお、次の単位時間の映像データは次の予め作成された固定長のファイル内に記録することを繰り返し、すべての予め作成された固定長のファイルへの映像データの記録が完了したら次に一番はじめに記録した固定長のファイルへ映像データを上書きしていく構成とするとよい。
所定の単位時間は1分から10分の範囲が望ましい。特に1分または5分とするとよい。仮にシステムにおいて映像データの記録中に不意の電源断や不意の媒体の取り外しなどが発生しても、失われる可能性があるデータがこれらの時間内で済むからである。
(5)前記記録媒体の初期化処理において、前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは固定長のファイルとして予め複数作成しておき、 前記映像データは可変ビットレートであり、当該可変ビットレートの映像データが1の前記固定長のファイルにできるだけ充足して記録されるように、1の固定長ファイルへ記録した容量を監視して、記録する前記固定長のファイルを変更していく機能を備えるとよい。
このようにすれば、1の固定長のファイルに記録される映像の時間は一定とはならないが、上記(4)方式で発生する固定長のファイルの全体に映像が記録されず記録媒体に記録可能な映像の時間数が減ってしまうという課題を解決できる。あらかじめファイルを作っておき(決まった場所のクラスタを確保しておき)そのクラスタ場所を変えずに上書きする方式において、あらかじめ決めておくということは、そのファイルサイズを絶対に超えたファイルを作れないということになる。そのため、(4)の方式では、最大の欠点である記録媒体内の余らせておく容量が半端なく多くなるとを意味する。例えば、(2)や後述の(10)と同じ時間を記録しようとすると、映像品質が規定されるビットレートを例えば2/3程度に落とさなければならない。そのため、汚い映像になってしまうということになる。しかしながら、(5)のようにすれば、このような問題を解決できる。
1の前記固定長のファイルにできるだけ充足して記録されるようにする構成としては、例えば、次の固定長のファイルがキーフレームから始まるように、少なくともキーフレーム間(キーフレームから次のキーフレームの1つ前のフレーム)の映像をシステム内にバッファリングしておき、キーフレーム間の映像が現在書き込み中のファイルにまだ入る場合には現在書き込み中のファイルへ書き込み、入らない(あふれる)場合には次の固定長のファイルに記録するように制御するとよい。キーフレーム間としては例えばIフレーム間とするとよく、PフレームやBフレームから次の固定長のファイルの内容が始まらないように構成し、Iフレームから始まるように構成するとよい。
なお、例えば、この(5)の機能と(4)の機能の双方を備え、いずれの記録を行うかを設定し設定した方の記録を行う機能を備えるようにしてもよい。
(6)当該システムは、電源が投入されている間、前記映像データを前記記録媒体に対して常時記録する機能を備え、 前記記録媒体の初期化処理において、前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは非常に大きな1のファイルとして予め作成しておき、 前記常時記録する映像データは当該非常に大きなファイル内に記録するようにしてもよい。
このようにすれば、処理を簡略化できるとともに、断片化の可能性を従来よりも低減することができる。
なお、例えば、(4)から(6)の機能のうち少なくともいずれか2つを備え、いずれの記録を行うかを設定し設定したものの記録をする機能を備えるようにしてもよい。
非常に大きな1のファイルとしては、例えば、記録媒体の容量以下かつ当該ファイルを格納するファイルシステムの有する最大容量とするとよい。あるいは、非常に大きな1のファイルとしては、例えば、記録媒体の容量の半分以上の容量を有するファイルとするとよく、特にこのファイルのサイズが記録媒体の容量の半分以上(かつ例えば記録媒体の容量以下)とするとよい。またこの範囲で設定させる機能を備えるとよい。
(7) 前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは前記記録媒体の初期化処理において前記パーソナルコンピュータのオペレーティングシステムにおいて不可視なファイルとして生成しておき、前記映像データの書き込み時に当該書き込みを行うファイルを可視なファイルとしていく機能を備えるとよい。
このようにすれば、前記記録媒体の初期化処理を終えた直後の記録媒体をパーソナルコンピュータで読みだしたときに、前記予め確保されたクラスタを使用する何も映像データが記録されていないファイルが見えてしまうことがなくなる。
(8) 前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは前記記録媒体の初期化処理において前記パーソナルコンピュータのオペレーティングシステムにおいて映像を再生可能なファイルとして生成する機能を備えるとよい。
このようにすれば、前記記録媒体の初期化処理を終えた直後の記録媒体をパーソナルコンピュータで読みだしたときに見えるファイルを再生して映像を見ることができる。この映像を再生可能なファイルの映像データは再生によって所定の画面を表示しつづける映像とするとよい、例えば、所定の色で一面が覆われた映像(例えば真っ黒な画面の映像)としたり、例えば「未記録のファイルです」といった文字列を表示しつづける映像としたり、予めシステムの内部に記録された所定の映像を含むファイルをコピーして生成したりしてもよい。
なお、例えば、この(8)の機能と(7)の機能の双方を備え、いずれの記録を行うかを設定し設定した方の記録を行う機能を備えるようにしてもよい。
(9)前記映像データを含むファイルは、前記パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで再生可能なファイル形式で生成する機能を備えるとよい。
このようにすれば、記録媒体に記録された映像ファイルを、パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで再生可能となる。特に(8)の構成を備えるとよい。特に(4)から(6)の構成において、初期化処理において作成するファイルについても前記パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで再生可能なファイル形式で生成するとよい。
上記(2)から(9)のフォーマット形式は前記パーソナルコンピュータのオペレーティングシステムにおいて採用されるフォーマット形式とするとよく、初期化処理においては、当該フォーマット形式でフォーマットした後に(2)から(9)の各項で述べた初期化処理を行うとよい。
(10)前記生成した情報として撮像手段によって撮像された撮像データに基づく映像データを備え、 前記記録媒体をパーソナルコンピュータに装着しているときにパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで少なくともその一部を読み出し可能な構成として、前記記録媒体に対して前記パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムが用いているフォーマットと同じフォーマットのパーテーションを備え、当該パーテーションへの書き込みを行う機能を備え、 前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式として、パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムが用いているフォーマットとは異なるフォーマットのパーテーションを備え、 当該異なるフォーマットのパーテーションに対しては、映像データのインデックスを管理領域に書き込まず、映像データを記録媒体にシーケンシャルに詰めて書き込みを行う機能を備えるとよい。
このようにすれば、断片化という概念はなくなる。また映像データは、パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムの標準機能だけでは見ることができない。したがって、のセキュリティー要素も高いといえる。
また例えば(2)から(9)の機能においては管理領域書いているときに記録媒体をシステムから抜くとタイミングによっては、記録媒体の中身が全滅する。(10)の方式ではこのようなことがおこならない。なお(2)から(9)の機能において映像データの記録時には管理領域を触らないように構成するとよいが、すべてこのように構成することが困難な場合もある。そのような場合には(10)の方式をとるとよい。
なお、(10)の構成において、前記記録媒体に対して前記パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムが用いているフォーマットと同じフォーマットのパーテーションについても、(10)の映像データの記録とともに(2)から(9)の少なくともいずれか1の映像データの記録を行う機能を備えるようにしてもよい。このようにすれば、いずれかのパーテーションが破壊されたとしても、破壊されていないパーテーションから映像データを読み出して再生させることができる。
なお(10)の方式では、映像データは可変長のため、映像フレームの先頭を見つけることが非常に困難となる。そこで、それぞれのフレームにチェーンデータをつけて置き、フレーム間で検索ができるようにするとよい。フレーム単位にFATでいうディレクトリエントリがあるような仕組みとするとよい。欠点は、パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムにおいて例えばエクスプローラーのようなファイル検索するAPPで見えないので、専用のAPPが必要になる。例えば記録媒体がSDカードである場合、SDカードのアクセスとして、連続されたエリアに書き込みを行うと早く書けるが、とびとびのエリアに書き込みを行うと書き込み速度が一気に低下する。しかし(10)のように構成すれば。これを防ぐことができ、例えば、2カメラ/常時記録とイベントを別々に合計4ストリームの同時書き込みを実現できる。また、通信型のシステムでは、プラス汚い映像(容量の少ない映像)を足して8ストリームの書き込みも他の記録方法に比べ比較的容易に可能となる。
(11) 前記映像データについて、管理領域を使用せずに過去へ所定時間遡るための第一の情報と、管理領域を使用せずに過去へ所定フレーム遡るための第二の情報とを付与し、当該第一の情報と第二の情報に基づいて映像の頭出しを行う機能を備えるとよい。
(12)(1)から(12)のいずれかに記載のシステムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラムとするとよい。
(13)上記(10)のシステムで記録した前記パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムが用いているフォーマットとは異なるフォーマットのパーテーションの映像データを前記パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムから参照可能とする機能をコンピュータに実現させるためのドライバプログラムをパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステム向けに提供するとよい。
上述した(1)から(13)に記載した「パーソナルコンピュータ」を「スマートフォン」に置き換えた構成としてもよい。また、上述した(1)から(13)に記載した「パーソナルコンピュータ」を「タブレット」に置き換えた構成としてもよい。これらの場合、一般的なオペレーティングシステムとしては、Androidとするとよい。
上述した(1)から(11)に示した発明は、任意に組み合わせることができる。例えば、(1)に示した発明の全て又は一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成としてもよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、(1)から(11)に示した発明から任意の構成を抽出し、抽出された構成を組み合わせてもよい。本願の出願人は、これらの構成を含む発明について権利を取得する意思を有する。また「〜の場合」「〜のとき」という記載があったとしても、その場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらはよりよい構成の例を示しているものであって、これらの場合やときでない構成についても権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
本発明によれば、従来よりも優れたシステム等を提供できる。
例えば、記録媒体の内容の断片化、不意の電源断・不意の記録媒体の取り外し等によるアクセス不可等による管理領域の破壊等を抑制することも可能となり、定期的な記録媒体のフォーマットを行う回数を低減することができたり、あるいは、定期的な記録媒体のフォーマットを行わなくともよいシステム等を提供することができる。
なお、本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「〜できる」「〜可能である」などと記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「〜できる」「〜可能である」などといった記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
ドライブレコーダとパソコンとの間のSDカードの受け渡し等を説明する説明図である。 ドライブレコーダの車両への設置例を説明する説明図である。 ドライブレコーダの電気的概略構成例を説明するブロック図である。 パソコンとパソコンに接続される機器の電気的概略構成例を説明するブロック図である。 パソコン上で実行されるビューワーソフトの実行時の画面への表示例を示す図である。 ドライブレコーダでのフォーマット選択画面の表示例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を提供した一つの実施形態であり、以下の記載に基づいて本願発明の内容が限定して解釈されるものではない。
以下、本発明の一実施例として本システムを車両に設置されたドライブレコーダで実行されるプログラムの処理によって実現した例に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施例のドライブレコーダ1は、ドライブレコーダ1によって撮影された撮像データを圧縮して生成した映像データを記録媒体の一例であるSDカードに記録する機能を備える。そして、車両のエンジンが切られ、ドライブレコーダの電源が落とされた状態で、ドライブレコーダ1からSDカードが抜き取られ、事務所等に設置されたパソコン35に接続されたSDカードリーダライタ36に装着された場合、パソコン35によって実行される図5に示したビューアソフトの画面上で、記録された映像データを再生して表示させる機能を備える。なお、SDカードは32GBの容量のカードである。また、パソコン35上では、オペレーティングシステムとしてマイクロソフト社のWindows10が動作している。
ドライブレコーダ1は、図2に示すように、車両のフロントガラス3の上部であって左右方向中央付近のルームミラー4に隣接する助手席側の位置に、両面テープ等の取付部材の一面を貼り付け、他面をフロントガラスに貼り付けて固定している。ドライブレコーダ1は、車両前方を撮影する向きにカメラのレンズが向けられて固定されている。ドライブレコーダ1はシガーソケット5と電源ケーブル6が接続され、車両のアクセサリ電源がオンの場合に車両側から給電を受ける。
図3はドライブレコーダ1の電気的な概略構成を示す図である。図3に示すように、ドライブレコーダ1は、コントローラMCと、CCDカメラ13と、インターフェース33と、GPS受信器24と、タッチパネル付きの表示部25と、SDカードリーダー31と、加速度センサ15と、データベース32等を備える。コントローラMCには、CCDカメラ13に接続されCCDカメラ13からの映像信号をコントローラMCへの入力可能なデジタル信号へ変換するインターフェース33と、加速度センサ15、GPS受信機24、表示部25、SDカードリーダー31、データベース32がそれぞれ接続されている。
コントローラMCは周知のCPUやROM及びRAM等のメモリ、タイマ、その他の周辺回路等を有するマイコン等から構成されている。コントローラMCのROM内には、SDカードを映像データが書き込みを可能な状態にする初期化処理をするためのカード初期化処理プログラム、GPS受信器24によって受信された位置情報等を含むGPS情報と、加速度センサ15によって検出された加速度情報と、CCDカメラ13によって撮影された映像情報とを含む生成情報をSDカードに保存させる記録処理プログラム、後述する各種の処理を行うためのプログラム、リアルタイムOS(Operation System)等の各種プログラムが記憶されており、コントローラMCはこうしたプログラムを実行することで各種の機能を実現する。
コントローラMCは記録処理プログラムを実行して、後述する8種類のフォーマットうちいずれかのフォーマットで生成情報を記録する記録処理を行う。
GPS受信器24はコントローラMCの指示に基づいて現在時間における自車の位置情報を検出する。検出タイミングは本実施例では1秒ごととされている。コントローラMCは、記録処理において1秒毎に位置情報を含むGPS情報を取得する。位置情報は、GPS衛星からの信号に基づいて求めた時刻、自車の位置、速度、緯度、経度、高度等である。
加速度センサ15は3軸(X,Y,Z)それぞれの方向の加速度及び傾きを検出する3軸タイプのセンサであって、常時検出値をコントローラMCに出力する。コントローラMCは、記録処理において10msごとにこの3軸の加速度の情報と時刻の情報を関連づけて加速度情報を生成する。
SDカードリーダー31はコントローラMCの制御に基づいて挿入口18から挿入されるSDカードのデータを読み取り、あるいはSDカードのデータを更新する。データベース32はコントローラMCに外付けした不揮発性メモリ(例えばEEPROM)である。
CCDカメラ13は撮影されるデジタル変換をするインターフェース部33を介して常時撮影した撮像情報をコントローラMCに出力する。コントローラMCは記録処理においてインターフェース部33を介して入力した撮像情報を時刻と関連付けて圧縮して映像情報を生成する。
コントローラMCは、電源投入直後及び記録処理中にSDカードが抜かれたことを検出したときにSDカード装着チェック処理を行う。SDカード装着チェック処理は、SDカードリーダライタ31にSDカードが装着されているか否かをチェックし、SDカードの装着が検出できた場合にはSDカードフォーマット確認処理へ移行し、SDカードの装着が検出できない場合には表示部25に「SDカードを挿入してください」という文字列を表示してSDカードの装着を待ち、SDカードの装着が検出されたらこの表示を消して、SDカードフォーマット確認処理へ移行する処理である。
SDカードフォーマット確認処理は、SDカードの各セクタを読みパーテーションとフォーマットの論理構造を確認して後述の8種類のフォーマットのいずれのフォーマットのカードにあたるかを判定し、判定結果のフォーマットの種類を記録処理に渡して記録処理を開始する。記録処理では渡されたそのフォーマットの種類の構造にしたがってSDカードへの記録を行う。なお、8種類のいずれのフォーマットにも該当しない場合には、カード初期化処理に移行する。
カード初期化処理は、表示部25に図6に示す映像データ記録フォーマット画面を表示する。映像データ記録フォーマット画面は、8種類のフォーマットからいずれかのフォーマットを選択してカードの初期化指示を入力させる画面である。この映像データ記録フォーマット画面は、上下方向に並んだ8つの行のフォーマット方法を示す文字列と各行の文字列の左に備えたラジオボタンと、最下部に設けた「キャンセル」ボタンと、「初期化」ボタンとを備える。「初期化」ボタンがタッチされたときにはラジオボタンで選択された行の文字列が示す1のフォーマット方法で初期化処理を行った後、選択されているフォーマットの種類をコントローラMC内のRAMに記憶し、記録処理へ移行する。「キャンセル」ボタンがタッチされた場合には、SDカードフォーマット確認処理へ再度移行する。
8つのフォーマット方法は、図6に示すように、上から順に「所定数の連続する番号の未使用クラスタを予め割り当てる」「所定の単位時間の映像データを1の固定長のファイルに記録(初期化時可視)」「所定の単位時間の映像データを1の固定長のファイルに記録(初期化時不可視)」「可変ビットレートの映像データを1の固定長のファイルにできるだけ充足して記録(初期化時可視)」「可変ビットレートの映像データが1の固定長のファイルにできるだけ充足して記録(初期化時不可視)」「常時記録する映像データは非常に大きな1のファイル内に記録(初期化時可視)」「常時記録する映像データは非常に大きな1のファイル内に記録(初期化時不可視)」「独自フォーマットで記録」である。各場合の処理について次の(1)から(8)に説明する。
(1)「クラスタチェーン中で所定数の連続する番号の未使用クラスタを予め割り当てる」の場合
コントローラMCは、「クラスタチェーン中で所定数の連続する番号の未使用クラスタを予め割り当てる」が選択されている状態で「初期化」ボタンがタッチされたことを検出すると、SDカードの全体を1パーテーションとして、その1パーテーションをFAT32形式でフォーマットするFAT32形式の通常のフォーマットを行った後、記録処理へ移行する。このフォーマットの際のクラスタサイズは、SDカードの検出された容量が512MBから8,191MBの間の場合は4KB、8,192MBから16,383MBの場合には8 KB、16,384MBから32,767MBの場合には16 KB、32,768MB以上の場合32 KBというWindows10と同じクラスタサイズでフォーマットを行う。そして、この記録処理ではRAMに記憶されたフォーマットの種類が「クラスタチェーン中で所定数の連続する番号の未使用クラスタを予め割り当てる」であることを判定すると、1フレームごとにCCDカメラ13から取得した撮像情報を所定のコーデック(例えばH.254等)で圧縮した映像情報にGPS情報と加速度情報とを字幕データとしてテキスト形式で付加したフレーム情報を生成してフレーム情報60秒分を1つのコンテナファイル(例えばAVIコンテナ)として書き込む。このコンテナファイルのサイズは概ね70MB未満程度となる。このファイルを書き込むとき、パソコン35におけるWindows10の書き込み方式は、ファイルにデータが書き込まれファイルサイズが0から1以上に変化するときその時点の未使用クラスタを1つ割り当て、当該ファイルのディレクトリエントリ内にそのクラスタ番号をセットし、以降、ファイルサイズが増大して書き込み中のクラスタをあふれるたびに新しいクラスタを割り当てクラスタチェーンを形成していく書き込み方式であるが、ドライブレコーダ35は、パソコン35で動作するWindows10における書き込み方式とは異なる方式で書き込む。この異なる方式は、映像情報を含む生成情報を記録するコンテナファイルをSDカード内に記録する際に所定数の連続する番号の未使用クラスタを予め割り当てることでクラスタチェーンを生成し、クラスタサイズ(本実施形態では32KB)にこの所定数(本実施形態では10MB/32KB個)を乗じたサイズ(本実施形態では10MB)の領域に映像情報を連続して書き込んでファイルを生成する処理としている。そして、同様に次の10MBを確保して書き込むことを繰り返し、コンテナファイルをFAT32ファイルシステム上に書き込んでいく。
具体的には新たなコンテナファイルをSDカード内に生成するとき、FAT32でフォーマットされたFAT(ファイルアロケーションテーブル)上で前記所定数の連続した番号のクラスタを確保可能な範囲を検索し、この範囲にクラスタチェーンを生成する(先頭のクラスタには次のクラスタ番号、次のクラスタには次の次のクラスタ番頭と連続的にクラスタ番号を格納する)。そして先頭のクラスタ番号を、当該コンテナファイルのファイル名等を記録したディレクトリエントリに記録する。そして、このクラスタチェーンに相当するクラスタ群の容量である10MB分を書き出したら新たに10MB分のクラスタチェーンを同様に生成してそのチェーンの先頭に最終のクラスタからチェーンさせることを繰り返し、1分分のコンテナファイル(本実施形態では70MB未満程度)を書き出して、ファイルをクローズする。10MB単位をいわば一つの巨大な仮想的なクラスタとして扱い、7つの仮想的なクラスタで1分分の映像情報を含む70MB弱のコンテナファイルを保存することができる。
この方式によれば、ドライブレコーダ1において、CCDカメラ13によって撮像された撮像情報に基づく映像情報を含む生成情報の書き込み・消去をSDカードに対して繰り返し行ったとしても、ファイルの断片化を従来よりも起きにくくできるとともに、パソコン35のWindows10で、このファイルを読み出すことができる。
Windows10における書き込み方式は、ファイルにデータが書き込まれファイルサイズが0から1以上に変化するときその時点の未使用クラスタが1つ割り当てられ、当該ファイルのディレクトリエントリ内にそのクラスタ番号をセットし、以降、ファイルサイズが増大して書き込み中のクラスタをあふれるたびに新しいクラスタを割り当てクラスタチェーンが形成される書き込み方式であるため、異なるサイズのファイルの生成、削除を繰り返した場合に記録媒体の使用効率は高くできる。例えば、小さいサイズのファイル、大きいファイルのサイズが混在していた場合、クラスタ番号が連続した領域が確保されるとは限らないものの、無駄なく使えるのでパソコンのファイルの書き込みの方式としてはよい方式といえる。しかしながら、ドライブレコーダ1においては、映像情報を含む生成情報を記録するコンテナファイルは大きいファイルサイズとなる。そのため、映像情報を記録するためにはクラスタサイズはメガバイト単位とすると断片化が発生しにくい上、効率の低下も少なくて済む。例えばFATにおいては、フォーマット時に選択可能なクラスタサイズはキロバイト単位なので、70Mバイトのファイルを記録すると、約7000個のクラスタの場所に分散し、書き込み、消去を繰り返すとだんだん、クラスタの書き込み場所が断片化してくるのが欠点であるが、本方式によれば、10MBづつの連続したクラスタを確保した上でその連続したクラスタにコンテナファイルを書き込むため、断片化を抑制できる。
(2)「所定の単位時間の映像データを1の固定長のファイルに記録(初期化時可視)」の場合
コントローラMCは、「所定の単位時間の映像データを1の固定長のファイルに記録(初期化時可視)」が選択されている状態で「初期化」ボタンがタッチされたことを検出すると、SDカードの全体を1パーテーションとして、その1パーテーションをFAT32形式でフォーマットするFAT32形式の通常のフォーマットを行った後、32GBのSDカードに70MBの固定長のAVIファイルを400個作成し(ファイル名は0001.aviから0400.aviまで)、記録処理へ移行する。このAVIファイルは内部の映像情報として真っ黒な画面を記録している。記録処理ではWindows10で採用されるFAT32ファイルシステムで読み出し可能なファイル用に決まった場所のクラスタを確保しておき、映像情報を含むAVIファイルの記録は当該予め確保されたクラスタを使用する各AVIファイル内にそのAVIファイルのサイズを超えない範囲で上書きして映像を記録していく。つまり、1フレームごとにCCDカメラ13から取得した撮像情報を所定のコーデック(例えばH.254等)で圧縮した映像情報にGPS情報と加速度情報とを字幕データとしてテキスト形式で付加したフレーム情報を生成してフレーム情報60秒分を1つのコンテナファイル(例えばAVIコンテナ)として初期化処理で作成されているファイルに上書きしていく。このようにして、そのファイルのクラスタの場所を変えず映像データを備えるファイルを記録する。映像情報は可変ビットレートであり、1分の映像データが1つのこの固定長のファイルに記録されるように固定長のサイズ(前記70MB)を、可変ビットレートの最大ビットレート(本実施形態では8Mbps)で1分分記録するときの映像情報を含む生成情報を含むコンテナファイルのサイズ(本実施形態では前記8Mbps*60秒/8バイト=60MB)よりも大きくするよう設定している。1分の生成情報を1番目のAVIファイルに上書き記録し、次の1分の生成情報は2番目のAVIファイルに上書きしと記録していき、・・・400番目のAVIファイルの上書きが完了したら、1番目のAVIファイルの上書き記録へ戻る。これを繰り返すことで連続的に予めファイルとして確保されたクラスタに記録をすることができる。
このようにすれば、単位時間あたりの映像データは予め作成された固定長のファイル内に上書き記録されることになる。したがって、ファイルの断片化の発生をほぼ確実に防止できるとともに、FATなどの管理領域の破壊の可能性を低減できる。
単位時間は本実施形態では1分としている。このようにすれば、仮にドライブレコーダ1において映像情報の記録中に不意の電源断や不意の媒体の取り外しなどが発生しても、失われる可能性があるデータが1分以内でで済む。
また、本実施形態では、ファイルの管理領域への書き込みを行わずに内容のみを上書き更新している。そのため、例えば従来のシステムにおいて発生していたファイルの管理領域の更新中にシステムの不意の電源断や記録媒体の不意の取り出しによる記録媒体に記録した映像ファイルの管理領域がパーソナルコンピュータで読み出せなくなるといった問題の起こる可能性を大幅に低減できる。したがって、従来必要だった定期的な記録媒体のフォーマットを行わなくてもよくなり、従来よりも優れたドライブレコーダを提供できる。
本実施形態では、予め確保されたクラスタを使用するAVIファイルはSDカードの初期化処理においてパソコン35のオペレーティングシステムであるWindows10において映像を再生可能なファイルとして生成する機能を備えている。そのため、SDカードの初期化処理を終えた直後のSDカードをパーソナルコンピュータで読みだしたときに見えるAVIファイルを再生して映像を見ることができる。この映像を再生可能なAVIファイルの映像データは再生によって黒色の画面を表示しつづける映像としているが、例えば、他の色で一面が覆われた映像(例えば青色の画面の映像 )としたり、例えば「未記録のファイルです」といった文字列を表示しつづける映像としたりしてもよい。また、予めドライブレコーダ1のデータベース32内に所定の映像を含む上記構造のAVIファイルを記憶しておき、初期化処理中のファイルの生成時にこのファイルをデータベース32からSDカード内にコピーして生成してもよい。
(3)「所定の単位時間の映像データを1の固定長のファイルに記録(初期化時不可視)」の場合
上記(2)の処理の中で「32GBのSDカードに70MBの固定長のAVIファイルを400個作成し記録処理へ移行する。」という処理を、「32GBのSDカードに70MBの固定長のAVIファイルを400個作成し、すべてのファイルのディレクトリエントリのファイル名の先頭のバイトを削除を示すバイトデータ(本実施形態では0xE5)に置き換えておき、AVIファイルへのデータ書き込み開始時に当該ファイルのファイル名の先頭バイトを元のバイトデータに戻す処理を行う。
このように予め確保されたクラスタを使用するAVIファイルはSDカードの初期化処理においてパソコン35のオペレーティングシステムであるWindows10において削除された不可視なファイルとして生成しておき、映像情報を含む生成情報のAVIファイルへの書き込み時に当該書き込みを行うファイルを可視なファイルとしていく機能を備えている。
こうすることで、SDカードの初期化処理を終えた直後の記録媒体をバソコン35で読みだしたときに、予め確保されたクラスタを使用する何も映像データが記録されていないファイルが見えてしまうことがなくなる。
(4)「可変ビットレートの映像データを1の固定長のファイルにできるだけ充足して記録(初期化時可視)」の場合
上記(3)では、1分の映像情報を含む生成情報を、予め初期化処理で生成した固定長のファイルに上書き記録する構成とし、1分の生成情報を1番目のAVIファイルに上書き記録して、次の1分の生成情報は2番目のAVIファイルに上書きしと記録していき、・・・400番目のAVIファイルの上書きが完了したら、1番目のAVIファイルの上書き記録へ戻るという処理を行ったが、これを1分の映像情報とせずにできるだけ、AVIファイルの中身が埋まるように記録する。すなわち、可変ビットレートの映像情報が1の固定長のAVIファイルにできるだけ充足して記録されるように、1の固定長のAVIファイルへ生成情報を記録した容量を監視しつつ記録していき、当該容量をオーバーする前に記録する固定長のAVIファイルを次のAVIファイルへと変更していく処理を行う。
このようにすれば、1の固定長のAVIファイルに記録される映像の時間は一定とはならないが、上記(3)方式で発生する固定長のAVIファイルの全体に映像が記録されずSDカードに記録可能な映像の時間数が減ってしまうという課題を解決できる。あらかじめAVIファイルを作っておき(決まった場所のクラスタを確保しておき)そのクラスタ場所を変えずに上書きする方式において、あらかじめ決めておくということは、そのファイルサイズを絶対に超えたAVIファイルを作らないよう処理することになる。そのため、(3)の方式では、特にビットレートが低い変化の乏しい映像を撮影しているときに、最大の欠点であるSDカード内の余らせておく容量が半端なく多くなることを意味する。しかしながら、(4)のようにすれば、このような問題を解決できる。
1の固定長のAVIファイルにできるだけ充足して記録されるようにする構成としては、次の固定長のファイルがキーフレームから始まるように、少なくともキーフレーム間(キーフレームから次のキーフレームの1つ前のフレーム)の映像をドライブレコーダ1のコントローラMC内のRAMにバッファリングしておき、キーフレーム間の映像が現在書き込み中のAVIファイルにまだ入る場合には現在書き込み中のAVIファイルへ書き込み、入らない(あふれる)場合には次の固定長のAVIファイルに記録するように制御する。キーフレーム間としては、Iフレーム間としており、PフレームやBフレームから次の固定長のファイルの内容が始まらないようにしており、必ずIフレームから始まるように構成している。
(5)「可変ビットレートの映像データが1の固定長のファイルにできるだけ充足して記録(初期化時不可視)」の場合
上記(2)に対する(3)の処理の変更と同様に、(4)に対する処理の変更を行った処理を行う。
(6)「常時記録する映像データは非常に大きな1のファイル内に記録(初期化時可視)」の場合
コントローラMCは、「常時記録する映像データは非常に大きな1のファイル内に記録(初期化時可視)」が選択されている状態で「初期化」ボタンがタッチされたことを検出すると、SDカードの全体を1パーテーションとして、その1パーテーションをFAT32形式でフォーマットするFAT32形式の通常のフォーマットを行った後、32GBのSDカードに4GBの固定長のAVIファイルを7個作成し(ファイル名は0001.aviから0007.aviまで)、記録処理へ移行する。このAVIファイルは内部の映像情報として真っ黒な画面を記録している。記録処理ではWindows10で採用されるFAT32ファイルシステムで読み出し可能なファイル用に決まった場所のクラスタを確保しておき、映像情報を含むAVIファイルの記録は当該予め確保されたクラスタを使用する各AVIファイル内にそのAVIファイルのサイズを超えない範囲で上書きして映像を記録していく。1フレームごとにCCDカメラ13から取得した撮像情報を所定のコーデック(例えばH.254等)で圧縮した映像情報にGPS情報と加速度情報とを字幕データとしてテキスト形式で付加したフレーム情報を生成してフレーム情報を1つのコンテナファイル(例えばAVIコンテナ)として初期化処理で作成されているファイルを満たすまで上書きしていく。このとき、できるだけ、AVIファイルの中身が埋まるように記録する。すなわち、可変ビットレートの映像情報が1の固定長のAVIファイルにできるだけ充足して記録されるように、1の固定長のAVIファイルへ生成情報を記録した容量を監視しつつ記録していき、当該容量をオーバーする前に記録する固定長のAVIファイルを次のAVIファイルへと変更していく処理を行う。このようにして、そのファイルのクラスタの場所を変えず映像データを備えるファイルを記録する。このようにドライブレコーダ1は、電源が投入されている間、映像情報を含む生成情報をSDカードに対して常時記録する機能を備えておりSDカードの初期化処理において、予め確保されたクラスタを使用するファイルを非常に大きな4GBの1のファイルとして予め複数作成しておき、常時記録する映像情報はこの当該非常に大きな4GBの1のファイル内に記録するようにしている。このようにすれば、処理を簡略化できるとともに、断片化の可能性を従来よりも低減することができる。
本実施形態では、非常に大きな1のファイルとして、例えば、SDカードの容量である32GB以下かつ当該ファイルを格納するファイルシステムの有するファイルの最大容量である4GBとしたが、exFATでフォーマットを行うように変更して、この非常に大きな1のファイルを、例えば、SDカードの容量の半分以上の容量を有するファイルとしてもよい。特にこの1のファイルのサイズはSDカードの容量の半分以上(かつ例えばSDカードのの容量以下)とするとよい。またこの範囲で、表示部25に表示した図6の画面にさらにスライダを表示して、容量をスライダのユーザ操作(ドラッグ)によって設定させる機能を備えるようにしてもよい。
(7)「常時記録する映像データは非常に大きな1のファイル内に記録(初期化時不可視)」の場合
上記(2)に対する(3)の処理の変更と同様に、(6)に対する処理の変更を行った処理を行う。
これまでに述べた(1)から(7)のフォーマット方法及び記録方法では、フォーマット形式はFAT32であるから、パソコン35のWindows10のエクスプローラー等のアプリでファイルを参照することができる。また、これまでに述べた(1)から(7)のフォーマット方法及び記録方法では、映像情報を含むファイルは、パソコン35のWindows10で再生可能なファイル形式で生成しているのでSDカードに記録されたAVIファイルを、パソコン35のWindows10上で再生可能となる。
(8)「独自フォーマットで記録」の場合
コントローラMCは、独自フォーマットで記録」が選択されている状態で「初期化」ボタンがタッチされたことを検出すると、SDカードの全体の半分のサイズで2つのパーテーションを作成する。一つは先頭のパーテーションでFAT32形式でフォーマットする。後方のもう一つのパーテーションはフォーマットせずに、1フレームごとにCCDカメラ13から取得した撮像情報を所定のコーデック(例えばH.254等)で圧縮した映像情報にGPS情報と加速度情報とを字幕データとしてテキスト形式で付加したフレーム情報を生成してフレーム情報を直接シーケンシャルに記録していく。すなわち、後ろのパーテーションはFATのような管理領域を持たず、その結果、映像情報のインデックスを管理領域に書き込まず、映像情報を含む生成情報をSDカードにシーケンシャルに詰めて書き込みを行う。
このようにすることで断片化という概念はなくなる。また映像情報は、パソコン35のWindows10の標準機能だけでは見ることができない。したがって、のセキュリティー要素も高いといえる。したがって、従来必要だった定期的な記録媒体のフォーマットを行わなくてもよくなり、従来よりも優れたシステムを提供できる。
また例えば(1)から(7)の機能においてはFAT等の管理領域を書いているときに記録媒体をシステムから抜くとタイミングによっては、記録媒体の中身が全滅する。(8)の方式ではこのようなことがおこらならない。なお(1)から(7)の機能において映像情報の記録時にはFAT等の管理領域はできるだけ書き込まないように構成するとよいが、すべてこのように構成することが困難な場合もある。そのような場合には(8)の方式を選択するとよい。
なお、(8)の構成において、SDカードに対してパソコン35のWindows10が用いているフォーマットと同じフォーマットのパーテーションについても、(8)の記録処理とともに(1)から(7)の少なくともいずれか1の記録処理を並行して行う機能を備えるようにしてもよい。このようにすれば、いずれかのパーテーションが破壊されたとしても、破壊されていないパーテーションから映像データを読み出して再生させることができる。
なお(8)の方式では、映像情報は可変長のため、映像フレームの先頭を見つけることが非常に困難となる。そこで、それぞれのフレームにチェーンデータをつけて置き、フレーム間で検索ができるようにするとよい。フレーム単位にFATでいうディレクトリエントリがあるような仕組みとするとよい。欠点は、パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムにおいて例えばエクスプローラーのようなファイル検索するAPPで見えないので、専用のAPPが必要になる。例えば記録媒体がSDカードである場合、SDカードのアクセスとして、連続されたエリアに書き込みを行うと早く書けるが、とびとびのエリアに書き込みを行うと書き込み速度が一気に低下する。しかし(10)のように構成すれば。これを防ぐことができ、例えば、2カメラ/常時記録とイベントを別々に合計4ストリームの同時書き込みを実現できる。また、通信型のシステムでは、プラス汚い映像(容量の少ない映像)を足して8ストリームの書き込みも他の記録方法に比べ比較的容易に可能となる。
なお、(1)から(7)の記録処理においても、映像情報について、管理領域を使用せずに過去へ所定時間遡るための第一の情報と、管理領域を使用せずに過去へ所定フレーム遡るための第二の情報とを付与して記録しておき、ドライブレコーダ1にSDカードの再生ボタン・巻き戻しボタン・早送りボタンを設け、再生ボタンの押下がコントローラMCで検出された場合に再生を開始し、巻き戻しボタン・早送りボタンの押下が検出されたときには当該第一の情報と第二の情報に基づいて映像の頭出しを行う処理を行うようにしてもよい。また当該第一の情報と第二の情報に基づいて映像の頭出しを行う処理を図5のパソコン35上で実行されるビューワーソフト上で行うようにしてもよい。
上述した(1)から(8)の機能によれば、ドライブレコーダ1がアクセス可能なSDカードに対して、生成情報の記録を行うドライブレコーダ1であって、SDカードにパソコン35からアクセス可能なときにパソコン35のWindows10で少なくともその一部を読み出し可能ではあるが、Windows10における書き込み方式とは異なる方式で生成情報の記録を行うドライブレコーダを実現できる。
こうすることで、ドライブレコーダ1で記録された情報をWindows10で読み取ることができるとともに、Windows10における書き込み方式とは異なるドライブレコーダ1にとって都合のよい方式で記録を行うことができる。このように両者を両立させることができる。
ドライブレコーダ1がアクセス可能な記録媒体としては、本実施形態ではSDカードとしたが、ドライブレコーダ1に接続された記録媒体としてもよく、例えばUSBケーブル等で接続されるSSD、HDD等としてもよい。
本実施形態では、SDカードにパソコン35からアクセス可能なときとして、SDカードがパソコン35に接続されたSDカードリーダライタに挿入されているときとしたが、例えば、ドライブレコーダ1に無線通信機能(例えばWiFiによるネットワーク接続機能など)を備え、パソコン35にもこれに接続可能な無線通信機能を備え、パソコン35からドライブレコーダ1のSDカードにアクセス可能なときとしてもよい。
本実施形態でFAT32とした部分は、SDカードの容量に応じて、FAT16,FAT32,exFATなどの少なくともいずれか1つとしてもよい。
またパソコン35のWindows10に、上記(10)の処理で記録した後ろのパーテーション内の生成情報から映像情報を取得して展開して表示する機能を図5のビューワーソフトを備えるとよい。
あるいは、ビューワーソフトは、(10)の後ろのパーテーションを読み取る特別な読み取り処理を行うものとせずに、Windows10のデバイスドライバ(ファイルシステムの処理を行うドライバ)として、上記(10)の処理で記録した後ろのパーテーション内の生成情報をファイルとして参照可能に提供するソフトウェアとして構成してもよい。
本実施形態では、パソコン35の例で説明したがパソコンに代えて「スマートフォン」または「タブレット」に置き換えた構成としてもよい。これらの場合、一般的なオペレーティングシステムとしては、Androidとするとよい。
なお、本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素又は発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。「〜の場合」「〜のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えた構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
また、意匠登録出願への変更により、全体意匠又は部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としても良いし、その部材の部分としても良い。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。また、装置の筐体の内部のモジュール・部材・部品等についても、図面に表示されているものは、いずれも独立して取引の対象となるものであって、同様に、意匠登録出願への変更を行って権利化を行う意思を有するものである。
1…ドライブレコーダ、2…本体ケース、15…加速度センサ、24…GPS受信器、31…SDカードリーダーライター、32…データベース、35…パソコン、36…SDカードリーダーライター、45…モニター、MC…コントローラ。

Claims (13)

  1. 本システムがアクセス可能な記録媒体に対して、生成した情報の記録を行うシステムであって、
    前記記録媒体にパーソナルコンピュータからアクセス可能なときにパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで少なくともその一部を読み出し可能ではあるが、前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式で前記生成した情報の記録を行うこと
    を特徴とするシステム。
  2. 前記生成した情報として撮像手段によって撮像された撮像データに基づく映像データを備え、
    前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式は、ファイルにデータが書き込まれファイルサイズが0から1以上に変化するときその時点の未使用クラスタを1つ割り当て、当該ファイルのディレクトリエントリ内にそのクラスタ番号をセットし、以降、ファイルサイズが増大して書き込み中のクラスタをあふれるたびに新しいクラスタを割り当てクラスタチェーンを形成していく書き込み方式であるのに対し、
    前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式は、映像データを含むファイルを生成する際に所定数の連続する番号の未使用クラスタを予め割り当てることでクラスタチェーンを形成し、クラスタサイズに前記所定数を乗じたサイズの領域に前記映像データを含むデータを連続して書き込んでファイルを生成する構成としたこと
    を特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記記録媒体をパーソナルコンピュータに装着しているときにパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで少なくともその一部を読み出し可能ではあるが、一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式は、当該システムの前記記録媒体の初期化処理において、パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで採用されるファイルシステムで読み出し可能なファイル用に決まった場所のクラスタを確保しておき、前記映像データの記録は当該予め確保されたクラスタを使用するファイル内にそのファイルのサイズを超えない範囲で上書きして映像を記録していくことで、そのファイルのクラスタの場所を変えず映像データを備えるファイルを記録する構成としたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記記録媒体の初期化処理において、前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは固定長のファイルとして予め複数作成しておき、
    前記映像データは可変ビットレートであり、所定の単位時間の映像データが1の前記固定長のファイルに記録されるように前記固定長のサイズを、前記可変ビットレートの最大ビットレートで前記所定の単位時間記録するときの映像データを含むデータのサイズよりも大きくするよう設定した記録を行う機能を備えること
    を特徴とする請求項3に記載のシステム。
  5. 前記記録媒体の初期化処理において、前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは固定長のファイルとして予め複数作成しておき、
    前記映像データは可変ビットレートであり、当該可変ビットレートの映像データが1の前記固定長のファイルに記録されるように、1の固定長ファイルへ記録した容量を監視して、記録する前記固定長のファイルを変更していく機能を備えること
    を特徴とする請求項3または4に記載のシステム。
  6. 当該システムは、電源が投入されている間、前記映像データを前記記録媒体に対して常時記録する機能を備え、
    前記記録媒体の初期化処理において、前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは非常に大きな1のファイルとして予め作成しておき、
    前記常時記録する映像データは当該非常に大きなファイル内に記録する機能を備えること
    を特徴とする請求項3から5のいずれかに記載のシステム。
  7. 前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは前記記録媒体の初期化処理において前記パーソナルコンピュータのオペレーティングシステムにおいて不可視なファイルとして生成しておき、前記映像データの書き込み時に当該書き込みを行うファイルを可視なファイルとしていく機能を備えること
    を特徴とする請求項3から6のいずれかに記載のシステム。
  8. 前記予め確保されたクラスタを使用するファイルは前記記録媒体の初期化処理において前記パーソナルコンピュータのオペレーティングシステムにおいて映像を再生可能なファイルとして生成する機能を備えること
    を特徴とする請求項3から7のいずれかに記載のシステム。
  9. 前記映像データを含むファイルは、前記パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで再生可能なファイル形式で生成する機能を備えること
    を特徴とする請求項2から8のいずれかに記載のシステム。
  10. 前記生成した情報として撮像手段によって撮像された撮像データに基づく映像データを備え、
    前記記録媒体をパーソナルコンピュータに装着しているときにパーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムで少なくともその一部を読み出し可能な構成として、前記記録媒体に対して前記パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムが用いているフォーマットと同じフォーマットのパーテーションを備え、当該パーテーションへの書き込みを行う機能を備え、
    前記一般的なオペレーティングシステムにおける書き込み方式とは異なる方式として、パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムが用いているフォーマットとは異なるフォーマットのパーテーションを備え、
    当該異なるフォーマットのパーテーションに対しては、映像データのインデックスを管理領域に書き込まず、映像データを記録媒体にシーケンシャルに詰めて書き込みを行う機能を備えること
    を特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のシステム。
  11. 前記映像データについて、管理領域を使用せずに過去へ所定時間遡るための第一の情報と、管理領域を使用せずに過去へ所定フレーム遡るための第二の情報とを付与し、当該第一の情報と第二の情報に基づいて映像の頭出しを行う機能を備えること
    を特徴とする請求項2から10のいずれかに記載のシステム。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載のシステムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  13. 請求項10のシステムで記録した前記パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムが用いているフォーマットとは異なるフォーマットのパーテーションの映像データを前記パーソナルコンピュータの一般的なオペレーティングシステムから参照可能とする機能をコンピュータに実現させるためのドライバプログラム。
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