JP2021157455A - 車両管理システム - Google Patents

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卓哉 遠藤
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卓哉 遠藤
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Taizo Mori
泰三 森
和也 長尾
Kazuya Nagao
和也 長尾
翔太 牛膓
Shota Gocho
翔太 牛膓
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正明 高松
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Tomoyuki Noguchi
智之 野口
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Yuichiro Takemori
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Abstract

【課題】車両ごとの外部要因による装置や部品の劣化を適切に考慮することで、車両が安全に走行可能な距離を予測する車両管理システムを提供する。【解決手段】車両管理システムにおいて、車両に設けられたセンサによる測定値に基づいて部品のダメージを計算するダメージ計算部111を備えるシステムコントローラと、ダメージの履歴を記憶するダメージ記憶部115及び車両の走行距離及びダメージの履歴に基づいて将来のダメージが所定の閾値以上となる走行距離を予測する予限界距離測部212を備えるサーバと、ディーラー端末とが、ネットワークを介して通信可能に接続される。【選択図】図4

Description

本発明は、車両管理システムに関する。
従来、例えば特許文献1に示すように、自動車車両にセンサを配し、車両の状態を把握することが行われている。また従来、車両の走行距離に基づいて該車両の劣化状態を判断し、それに基づいて車両の評価を行ったり必要なメンテンナンスの推奨を行ったりすることが行われている。
特開2016−31123号公報
しかしながら、車両に搭載された装置やその構成部品の劣化は、車両の走行距離だけでなく、車両の運転の仕方や走行する道路事情などの外部要因により大きく異なる傾向がある。したがって、車両に搭載された装置や部品の劣化に関して、車両が安全に走行可能な距離や期間は車両ごとに異なるのが実際であるところ、車両ごとの外部要因による装置や部品の劣化はこれまで考慮されていなかった。
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、車両ごとの外部要因による装置や部品の劣化を適切に考慮することで、車両が安全に走行可能な走行距離をより精度良く予測することのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の主たる発明は、車両管理システムであって、車両(1)に設けられたセンサによる測定値に基づいて該車両の部品のダメージを計算するダメージ計算部(111)と、前記ダメージの履歴を記憶するダメージ記憶部(216)と、前記車両の走行距離及び前記ダメージの履歴に基づいて将来の前記ダメージが所定の閾値以上となる前記走行距離を予測する予測部(212)と、を備えることを特徴とする。
また、この車両管理システムでは、前記予測部(212)は、予測した前記走行距離と現在の前記走行距離との差である残寿命予測距離を算出し、前記残寿命予測距離に応じて前記部品をメンテナンスすべき旨のメッセージを送出するメッセージ送出部(215)をさらに備えるようにしてもよい。
また、この車両管理システムでは、前記メッセージ送出部(215)は、前記車両(1)、前記車両(1)のディーラー、及び前記車両(1)のメーカーの少なくともいずれかに前記メッセージを送信するようにしてもよい。
また、この車両管理システムでは、前記ダメージの変化率に応じてアラートを出力するアラート出力部(114)をさらに備えるようにしてもよい。
また、前記ダメージ記憶部(216)は、複数の前記車両(1)について前記ダメージの履歴を記憶し、前記アラート出力部(114)は、複数の前記車両(1)についての前記ダメージを集計して前記変化率の標準値を算出し、前記ダメージの前記変化率が前記標準値を超えた前記車両について、前記アラートを出力するようにしてもよい。
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、車両ごとの外部要因による装置や部品の劣化を適切に考慮することで、車両が安全に走行可能な走行距離をより精度良く予測することができる。
本実施形態の車両管理システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係る車両管理システムを備える車両を全体的に示す概略図である。 本実施形態の車両管理システムのハードウェア構成の概要を示す図である。 本実施形態の車両管理システムのソフトウェア構成の概要を示す図である。 本実施形態の車両管理システムの動作を説明する図である。 部品のダメージの推移例を説明する図である。 オイルのダメージの推移例を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る車両管理システムについて説明する。
<システムの概要>
本実施形態の車両管理システムは、自動車の部品等の残寿命を予測しようとするものである。一般に車両メーカーは部品等の寿命(交換タイミング)を走行距離に基づいて規定している。しかし、実際にはユーザーの車両が受けるダメージの実態と車両開発メーカーが推定しているダメージの実態とは必ずしも一致しない。例えば、発展途上国について車両開発時の交通事情(道路事情)を考慮して走行距離からのダメージを推定していたところ、道路整備等が想定以上に進んだような場合には、保守的に計算した保証距離では部品のダメージは限界値に達していないことがある。実際の状態に基づかない保証距離では保証距離を超えて残存する車両が増加することが考えられ、その場合、保証距離を大幅に超えて走行することで最終的に走行不能になる故障が発生する確率が増加していってしまう。一方、先進国などにおいてはカーシェアリングにより車両の稼働率増加、長距離化が進展し、車両が受けるダメージが大きくなる傾向も存在している。
そこで、本実施形態の車両管理システムでは、車両に設けたセンサの測定値に基づいて各部品のダメージを計算し、車両の走行距離とダメージの蓄積度合とに応じてダメージの増加予測を行い、予測したダメージに応じて、現時点から車両が安全に走行することのできる残りの走行距離(以下、残寿命予測距離という。)を予測するようにしている。
図1は、本実施形態の車両管理システムの構成例を示す図である。本実施形態の車両管理システムは、車両1及びサーバ2を含んで構成される。車両1とサーバ2とは通信ネットワーク4を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク4は、例えばインターネットであり、例えば、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。サーバ2はまた、車両1のディーラーのディーラー端末3とも通信ネットワーク4を介して通信可能に接続される。
車両1は、トランスミッション(変速機)を制御するためのシフトコントローラ(TCU;Transmisson Control Unit)90を備える。本実施形態では、シフトコントローラ90がトランスミッションの各部品のダメージを計算し、計算したダメージと走行距離とをサーバ2に送信する。ここでいう部品には、オイルなどの消耗品も含まれる。部品のダメージ計算には、例えば、マイナー則を用いることができ、オイルのダメージ(劣化度合)にはアレニウスモデルを用いることができる。サーバ2は、ダメージの推移を蓄積し、ダメージが所定の閾値以上になるに至る走行距離(以下、限界走行距離という。)を予測し、現在の走行距離から限界走行距離までの距離を残寿命予測距離として算出することができる。また、サーバ2は、残寿命予測距離に応じて、アラートやメンテナンスの提案メッセージなどを車両1やディーラー端末3に送信することができる。
このように、本実施形態の車両管理システムでは、シフトコントローラ90によりトランスミッションの部品(オイル等を含む。)のダメージを計算し、サーバ2に送出して分析することができる。従来ドライブレコーダーに関連して一部のダメージをシフトコントローラ90に記録していたが、このダメージのデータはディーラーでのデータ抽出によってのみ取り出すことが可能であり、事故や故障などの不具合が生じた後にその原因を分析することに用いられていたところ、本実施形態の車両管理システムによれば、不具合が生じていない車両からも部品のダメージの情報を集めることができるため、不具合のリスクをより精度良く予測することが可能となる。以下、詳細について説明する。
<車両の構成>
図2は、本実施形態に係る車両管理システムを備える車両1を全体的に示す概略図である。図2において、符号10はエンジン(内燃機関(駆動源))を示す。エンジン10は駆動輪12を備えた車両1に搭載される。
エンジン10の吸気系に配置されたスロットルバルブ(図示せず)は車両運転席床面に配置されるアクセルペダル16との機械的な接続が絶たれ電動モータなどのアクチュエータからなるDBW(Drive By Wire)機構18に接続され、DBW機構18で開閉される。
スロットルバルブで調量された吸気はインテークマニホルドを通って流れ、各気筒の吸気ポート付近でインジェクタ20から噴射された燃料と混合して混合気を形成し、吸気バルブが開弁されたとき、当該気筒の燃焼室に流入する。燃焼室において混合気は点火プラグで点火されて燃焼し、ピストンを駆動してクランクシャフト22を回転させた後、排気となってエンジン10の外部に放出される。
クランクシャフト22の回転はトルクコンバータ24を介して無段トランスミッション(Continuously Variable Transmission, 以下「CVT」という)26に入力される。即ち、DBW機構18で運転者のアクセルペダル16の操作に応じて調整されるスロットル開度で決定されるエンジン10の出力軸の回転はトルクコンバータ24を介してCVT26に入力される。
エンジン10のクランクシャフト22はトルクコンバータ24のポンプ・インペラ24aに接続される一方、それに対向配置されて流体(作動油)を収受するタービン・ランナ24bはメインシャフト(入力軸)MSに接続される。トルクコンバータ24はロックアップクラッチ24cを備える。
CVT26はメインシャフトMSに配置される入力プーリ(ドライブ(DR)プーリ)26aと、メインシャフトMSに平行であると共に、駆動輪12に連結されるカウンタシャフト(出力軸)CSに配置される出力プーリ(ドリブン(DN)プーリ)26bと、その間に掛け回される無端伝達要素、例えば金属製のベルト26cからなる。
CVT26は前後進切換機構28を介してエンジン10に接続される。前後進切換機構28は、車両1の前進方向への走行を可能にする前進クラッチ28aと、後進方向への走行を可能にする後進ブレーキクラッチ28bと、その間に配置されるプラネタリギア機構28cからなる。
カウンタシャフトCSの回転はギアを介してセカンダリシャフト(中間軸)SSから駆動輪12に伝えられる。即ち、カウンタシャフトCSの回転はギア30a,30bを介してセカンダリシャフトSSに伝えられ、その回転はギア30cを介してディファレンシャル機構(差動機構)32からドライブシャフト(駆動軸)34を介して左右の駆動輪(右側のみ示す)12に伝えられる。
駆動輪(前輪)12と従動輪(後輪:図示せず)からなる4個の車輪の付近にはディスクブレーキ36が配置されると共に、車両運転席床面にはブレーキペダル40が配置される。
前後進切換機構28において前進クラッチ28aと後進ブレーキクラッチ28bの切換は、車両運転席に設けられたレンジセレクタ44を運転者が操作して例えばP,R,N,Dなどのレンジのいずれかを選択することで行われる。運転者のレンジセレクタ44の操作によるレンジ選択は油圧供給機構46のマニュアルバルブに伝えられる。
図示は省略するが、油圧供給機構46はエンジン10によって駆動されてリザーバから作動油を汲み上げて油路に吐出する油圧ポンプと、油路に配置される種々の制御バルブと電磁バルブを備え、吐出された作動油の圧力を調整して得た油圧をトルクコンバータ24のロックアップクラッチ24cに供給し、ロックアップクラッチ24cを係合・開放する。
また、油圧供給機構46はCVT26のプーリ26a,26bのピストン室に油圧を供給する。その結果、プーリ26a,26b間のプーリ幅が変化してベルト26cの巻掛け半径が変化し、エンジン10の回転を駆動輪12に伝達する変速比(レシオ)が無段階に変化させられる。
さらに、油圧供給機構46は運転者によって操作されたレンジセレクタ44の位置に応じて動作するマニュアルバルブを介して油圧を前後進切換機構28の前進クラッチ28a又は後進ブレーキクラッチ28bのピストン室に供給し、車両1を前進方向あるいは後進方向に走行可能にする。
エンジン10のカム軸(図示せず)付近などの適宜位置にはクランク角センサ50が設けられ、ピストンの所定クランク角度位置ごとにエンジン回転数NEを示す信号を出力する。吸気系においてスロットルバルブの下流の適宜位置には絶対圧センサ52が設けられ、吸気管内絶対圧(エンジン負荷)PBAに比例した信号を出力する。
DBW機構18のアクチュエータにはスロットル開度センサ54が設けられ、アクチュエータの回転量を通じてスロットルバルブの開度THに比例した信号を出力する。
また、アクセルペダル16の付近にはアクセル開度センサ60が設けられてアクセルペダル16の運転者による踏み込み量(アクセルペダル操作量)に相当するアクセル開度APに比例する信号を出力すると共に、ブレーキペダル40の付近にはブレーキスイッチ62が設けられて運転者のブレーキペダル40の操作に応じてオン信号を出力する。
上記したクランク角センサ50などの出力は、エンジンコントローラ66に送られる。エンジンコントローラ66はCPU,ROM,RAM,I/Oなどからなるマイクロコンピュータを備え、それらセンサ出力に基づいてDBW機構18の動作を制御すると共に、インジェクタ20による燃料噴射と点火プラグなどによる点火時期を制御する。
メインシャフトMSにはNTセンサ(回転数センサ)70が設けられ、タービン・ランナ24bの回転数、具体的にはメインシャフトMSの回転数NT、より具体的にはトランスミッション入力軸回転数(と前進クラッチ28aの入力軸回転数)を示すパルス信号を出力する。
CVT26の入力プーリ26aの付近の適宜位置にはNDRセンサ(回転数センサ)72が設けられて入力プーリ26aの回転数NDR、換言すれば前進クラッチ28aの出力軸回転数に応じたパルス信号を出力する。
出力プーリ26bの付近の適宜位置にはNDNセンサ(回転数センサ)74が設けられて出力プーリ26bの回転数NDN、具体的にはカウンタシャフトCSの回転数、より具体的にはトランスミッション出力軸回転数を示すパルス信号を出力する。
またセカンダリシャフトSSのギア30bの付近には車速センサ(回転数センサ)76が設けられてセカンダリシャフトSSの回転数と回転方向を示すパルス信号(具体的には車速Vを示すパルス信号)を出力する。
また、前記したレンジセレクタ44の付近にはレンジセレクタスイッチ80が設けられ、運転者によって選択されたR,N,Dなどのレンジに応じた信号を出力する。
油圧供給機構46の油路には油圧センサ82が配置されて出力プーリ26bに供給される油圧に応じた信号を出力する。リザーバには油温センサ84が配置されて油温に応じた信号を出力する。
上記したNTセンサ70などの出力はシフトコントローラ90に送られる。シフトコントローラ90もCPU,ROM,RAM,I/Oなどからなるマイクロコンピュータを備えると共に、エンジンコントローラ66と通信自在に構成される。また、シフトコントローラ90は通信機91と接続され、通信機91を介して外部装置と通信することができる。
シフトコントローラ90は、それら検出値に基づき、油圧供給機構46の電磁バルブを励磁・非励磁して前後進切換機構28とCVT26とトルクコンバータ24を制御することができる。
<システムハードウェア>
図3は、本実施形態の車両管理システムのハードウェア構成の概要を示す図である。上述したように、車両1は各種のセンサ101(クランク角センサ50、絶対圧センサ52、スロットル開度センサ54、アクセル開度センサ60、NTセンサ70、NDRセンサ72、NDNセンサ74、車速センサ76、油圧センサ82、油温センサ84、その他図示しない任意のセンサを含む。)と、シフトコントローラ90と、通信機91とを備え、シフトコントローラ90は、CPU901、ROM902、RAM903、I/O904を備える。また、サーバ2は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信機204を備え、ディーラー端末3は、CPU301、メモリ302、記憶装置303、通信機304、入力装置305、出力装置305を備える。通信機91、204、304は、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。
<システムソフトウェア>
図4は、本実施形態の車両管理システムのソフトウェア構成の概要を示す図である。
==シフトコントローラ90==
シフトコントローラ90は、ダメージ計算部111、ダメージ送信部112、アラート受信部113、アラート出力部114、ダメージ記憶部115を備える。
ダメージ計算部111は、センサ101から取得した測定値に基づいて各部品のダメージを計算する。ダメージ計算部111は、マイナー則によりギア、ベアリング、ディファレンシャルケース、ベルトなどの各部品のダメージを計算することができる。また、ダメージ計算部111は、アレニウスモデルによりオイルのダメージを計算することができる。ダメージ計算部111は、計算したダメージを部品(オイルを含む。)ごとに、車両1の走行距離とともにダメージ記憶部115に記憶する。なお、走行距離についてもセンサ101から取得可能であるものとする。ダメージ計算部111は、定期的に(例えば、1分、5分、1時間など任意の時間ごとに)センサ101から測定値を取得してダメージを計算することができる。
ダメージ記憶部115は、ダメージを含むレコード(以下、ダメージ情報という。)を記憶する。ダメージ情報には、ダメージが計算された日時、部品(オイルを含む。)を特定する部品ID、走行距離、及び計算されたダメージが含まれる。
ダメージ送信部112は、ダメージを送出する。ダメージ送信部112は、ダメージ計算部111が計算したダメージをサーバ2に送信する。本実施形態では、ダメージ送信部112は、ダメージ記憶部115に記憶されているダメージ情報を読み出し、読み出したダメージ情報に当該車両1を示す車両ID及び車両1の利用者を示すユーザーIDを含めてサーバ2に送信することができる。
ダメージ送信部112は、定期的にダメージ情報を送信することができる。また、ダメージ送信部112は、ダメージの増加率が所定の閾値を超えた場合にダメージ情報を送信するようにしてもよい。ダメージ送信部112は、ダメージ記憶部115に記憶されている全てのダメージ情報を送信するようにしてもよいし、一部のみ(例えば、ダメージの増加率が所定の閾値を超えた場合に、その時点の前後数分のデータのみを抽出することができる。)を送信するようにしてもよい。また、ダメージ送信部112は、サーバ2に送信したダメージ情報はダメージ記憶部115から消去するようにしてもよい。
アラート受信部113は、アラートを受信する。本実施形態では、アラート受信部113が受信するアラートは、部品の破損可能性に関するアラート又は異常なダメージの増加に関するアラートを想定しており、アラートはサーバ2から送信されてくることを想定している。
アラート出力部114は、アラートを出力する。アラート出力部114は、例えば、ランプ等によりアラートを表示したり、スピーカから音によりアラートを出力したり、ディスプレイにメッセージを表示したりすることができる。
==サーバ2==
サーバ2は、ダメージ受信部211、限界距離予測部212、メンテナンス提案部213、異常検出部214、送信部(メッセージ送出部)215、ダメージ記憶部216を備える。
ダメージ受信部211は、車両1からダメージ情報を受信する。ダメージ受信部211は受信したダメージ情報をダメージ記憶部216に登録する。
ダメージ記憶部216は、ダメージ情報を記憶する。ダメージ情報には、車両1を示す車両ID、車両1の利用者を示すユーザーID、日時、部品を示す部品ID、車両1の走行距離、及び部品について計算されたダメージが含まれる。
限界距離予測部212は、限界距離を予測する。限界距離予測部212は、例えば、車両及び部品ごとのダメージ情報を用いて、走行距離とダメージとの関係を線形回帰による回帰式として求め、回帰式を用いてダメージが所定の閾値に達する走行距離を限界距離として算出することができる。限界距離予測部212はまた、限界距離から現在の車両1の走行距離を減じた残寿命予測距離を算出することもできる。
メンテナンス提案部213は、ダメージ又は残寿命予測距離に応じて部品のメンテナンスを提案する。メンテナンス提案部213は、例えば、ダメージが所定の閾値以上となった場合、又は残寿命予測距離が所定の閾値以下となった場合に、メンテナンスを勧めるメッセージを作成することができる。
異常検出部214は、車両1の部品のダメージに関する異常を検出する。異常検出部214は、例えば、単位時間(例えば、5分、30分、1時間、1日、1週間など任意の長さとすることができる。)あたりのダメージの増加率が所定の閾値以上となった場合に、急激なダメージの増加が発生したという異常を検出することができる。また、異常検出部214は、ダメージ情報について、部品ごとに走行距離とダメージの回帰式(以下、標準回帰式という。)を算出し、走行距離に対する標準ダメージを算出することができる。異常検出部214は、ある車両1の走行距離を標準回帰式に与えて求められるダメージ(以下、標準ダメージという。)を、当該車両1からのダメージ情報に含まれるダメージが所定値以上上回っている場合に、異常なダメージが発生したという異常を検出することができる。
送信部215は、アラートまたはメンテナンスのメッセージを送信する。送信部215は、メンテナンス提案部213が作成したメンテナンスについてのメッセージを、車両1及びディーラー端末3の少なくともいずれかに送信することができる。また、送信部215は、メンテナンスに関するメッセージを例えば車両1のメーカーに送信するようにすることもできる。送信部215はまた、異常検出部214が異常を検出した場合に、当該異常に応じたアラートを車両1に送信することができる。送信部215は、検出された異常に応じたアラートをディーラー端末3に送信するようにすることもできる。
==ディーラー端末3==
ディーラー端末3は、メッセージ受信部311、メッセージ出力部312を備える。
メッセージ受信部311は、サーバ2からアラートやメッセージを受信する。
メッセージ出力部312は、メッセージ受信部311が受信したアラートやメッセージを出力する。
<動作>
図5は、本実施形態の車両管理システムの動作を説明する図である。
シフトコントローラ90が車両1における各部品のダメージを計算し(S501)、ダメージ情報をダメージ記憶部115に登録する。シフトコントローラ90は、単位期間におけるダメージの増加率が所定の閾値以上である場合、または、定期的なタイミングが到来した場合に(S502:YES)、ダメージ情報に車両ID及びユーザーIDを付加してサーバ2に送信する(S503)。
サーバ2は、複数の車両1からのダメージ情報に基づいて、走行距離に対するダメージの標準を求める標準回帰式を算出し、ある車両1から受信したダメージ情報の走行距離に対する標準ダメージを標準回帰式から求め(S504)、ダメージ情報のダメージが標準ダメージを超える場合には(S505:YES)、車両1及びディーラー端末3の少なくともいずれかにアラートを送信する(S506)。サーバ2は、ダメージ情報に基づいて限界距離を算出し、限界距離からダメージ情報に含まれる走行距離を減じて残寿命予測距離を計算する(S507)。残寿命予測距離が所定の閾値以下となった場合(S508:YES)、サーバ2は当該部品についてメンテナンスを行うように促すメッセージを、車両1及びディーラー端末3の少なくともいずれかに送信する(S509)。
図6は、部品のダメージの推移例を説明する図である。図6に示すグラフは、走行距離に応じてダメージが増加していく様子を示している。
直線L1は、いわゆるメーカーが保証する走行距離に関して想定されているダメージの推移である。直線L3は、ある対象ユーザーに対応する過去のダメージ情報の回帰分析により求められる走行距離に応じたダメージの推移である。すなわち、L3は、対象ユーザーの乗り方から予測されるダメージの推移である。直線L2は、全てのダメージ情報を用いて回帰分析された標準回帰式により求められる標準ダメージの推移である。また、対象ユーザーからのダメージ情報に含まれるダメージの推移を線H1に示す。
図6の例において、例えば、P1が示す箇所では、急激にダメージが増加しており、異常を示すアラートが車両1やディーラー端末3に送信される。また、P2が示す箇所では、標準ダメージ、すなわち市場における標準的なダメージの推移を、対象ユーザーのダメージが超えており、ここでも異常を示すアラートが車両1やディーラー端末3に送信される。
図7は、オイルのダメージの推移例を説明する図である。図7に示すグラフには、走行距離に応じてオイルが劣化し、オイル交換を行った場合に劣化度合が下がることが示されている。線H2は、ある対象ユーザーの車両1に係るダメージ情報のダメージの推移を示す。
P3が示す箇所において、オイルのダメージ(劣化度合)が所定の閾値に達するため、サーバ2からは車両1及びディーラー端末3に対して、オイル交換(メンテナンス)を提案するメッセージが送信される。これに応じてオイル交換がなされた場合には、図7に示すように、オイルのダメージが減る。
なお、オイル交換や部品交換などが行われた場合には、車両1においてメンテナンスが行われたことの入力をユーザーが行い、又は、ディーラー端末3から車両1に対してメンテナンスが行われたことを示すメッセージを送信し、これによりシフトコントローラ90は部品に関するメンテナンスが行われたことを検知し、例えばメンテナンスの内容に応じて、ダメージ計算のパラメータを変更することができる。
以上説明したように、本実施形態の車両管理システムでは、トランスミッション等の部品(ベアリング、ギヤ、ベルトなど)に関するダメージをシフトコントローラ90により車両の走行中に算出しサーバ2に送付することができる。また、ダメージの急増があった場合には、ダメージ情報をサーバ2に送信することができる。
また、本実施形態の車両管理システムでは、サーバ2側で車両1の劣化具合を計算して適切なメンテサイクルを車両1のユーザーやディーラーに提示することができる。また、入力された累積ダメージから残寿命予測を実施し、破損リスクを算出することができる。車両1ごとに計算されたダメージに基づいてメンテナンスの提案が行われるので、実際の車両1の状態に応じた適切なメンテナンスサイクルにてメンテナンスが行われるようにすることができる。例えば、丁寧に乗っているユーザーについては、メンテナンスサイクルが伸び、メンテナンス費用を抑えるようにすることができる。また、例えば、保証距離を超えているユーザーに対しても、トランスミッション等の破損リスクがどの程度あるかをアナウンスすることができ、突然の走行不能になるような状況が発生する前にトランスミッション等の交換などのメンテナンスを促すことができる。さらに、今後発生するメンテナンス費用の予測(何年後にトランスミッション交換が必要になるか)を行うことも可能である。また、車両1のダメージ、すなわち、車両1の状態を把握することができるので、例えば、中古車市場において適切な車両評価を行うことができる。また、車両1の状態に応じて、例えば状態の良い車両については、残価設定ローンに関する残価を上げるような商品設計を行うこともできる。
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
1 車両
2 サーバ
3 ディーラー端末
4 通信ネットワーク
111 ダメージ計算部
112 ダメージ送信部
113 アラート受信部
114 アラート出力部
115 ダメージ記憶部
211 ダメージ受信部
212 限界距離予測部
213 メンテナンス提案部
214 異常検出部
215 送信部(メッセージ送出部)
216 ダメージ記憶部
311 メッセージ受信部
312 メッセージ出力部

Claims (5)

  1. 車両に設けられたセンサによる測定値に基づいて該車両の部品のダメージを計算するダメージ計算部と、
    前記ダメージの履歴を記憶するダメージ記憶部と、
    前記車両の走行距離及び前記ダメージの履歴に基づいて将来の前記ダメージが所定の閾値以上となる前記走行距離を予測する予測部と、
    を備えることを特徴とする車両管理システム。
  2. 請求項1に記載の車両管理システムであって、
    前記予測部は、予測した前記走行距離と現在の前記走行距離との差である残寿命予測距離を算出し、
    前記残寿命予測距離に応じて前記部品をメンテナンスすべき旨のメッセージを送出するメッセージ送出部をさらに備えること、
    を特徴とする車両管理システム。
  3. 請求項2に記載の車両管理システムであって、
    前記メッセージ送出部は、前記車両、前記車両のディーラー、及び前記車両のメーカーの少なくともいずれかに前記メッセージを送信すること、
    を特徴とする車両管理システム。
  4. 請求項1に記載の車両管理システムであって、
    前記ダメージの変化率に応じてアラートを出力するアラート出力部をさらに備えること、
    を特徴とする車両管理システム。
  5. 請求項4に記載の車両管理システムであって、
    前記ダメージ記憶部は、複数の前記車両について前記ダメージの履歴を記憶し、
    前記アラート出力部は、複数の前記車両についての前記ダメージを集計して前記変化率の標準値を算出し、前記ダメージの前記変化率が前記標準値を超えた前記車両について、前記アラートを出力すること、
    を特徴とする車両管理システム。
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