JP2021155312A - 水素供給システム - Google Patents

水素供給システム Download PDF

Info

Publication number
JP2021155312A
JP2021155312A JP2020060417A JP2020060417A JP2021155312A JP 2021155312 A JP2021155312 A JP 2021155312A JP 2020060417 A JP2020060417 A JP 2020060417A JP 2020060417 A JP2020060417 A JP 2020060417A JP 2021155312 A JP2021155312 A JP 2021155312A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen
gas
unit
toluene
liquid separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020060417A
Other languages
English (en)
Inventor
匡 清家
Tadashi Seike
匡 清家
英 壱岐
Suguru Iki
英 壱岐
征児 前田
Seiji Maeda
征児 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Eneos Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eneos Corp filed Critical Eneos Corp
Priority to JP2020060417A priority Critical patent/JP2021155312A/ja
Priority to PCT/JP2021/013056 priority patent/WO2021200727A1/ja
Publication of JP2021155312A publication Critical patent/JP2021155312A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B3/00Hydrogen; Gaseous mixtures containing hydrogen; Separation of hydrogen from mixtures containing it; Purification of hydrogen
    • C01B3/02Production of hydrogen or of gaseous mixtures containing a substantial proportion of hydrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B3/00Hydrogen; Gaseous mixtures containing hydrogen; Separation of hydrogen from mixtures containing it; Purification of hydrogen
    • C01B3/02Production of hydrogen or of gaseous mixtures containing a substantial proportion of hydrogen
    • C01B3/22Production of hydrogen or of gaseous mixtures containing a substantial proportion of hydrogen by decomposition of gaseous or liquid organic compounds
    • C01B3/24Production of hydrogen or of gaseous mixtures containing a substantial proportion of hydrogen by decomposition of gaseous or liquid organic compounds of hydrocarbons
    • C01B3/26Production of hydrogen or of gaseous mixtures containing a substantial proportion of hydrogen by decomposition of gaseous or liquid organic compounds of hydrocarbons using catalysts

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

【課題】脱水素生成物の貯留部に存在する水素ガスの量を低減することができる水素供給システムを提供する。【解決手段】水素供給システム100において、気液分離部6は、脱水素反応部3で得られた水素含有ガスから、液体成分である脱水素生成物を分離する。また、トルエン地下タンク23は、気液分離部6で分離された脱水素生成物を貯留する。ここで、気液分離部6とトルエン地下タンク23との間には、脱水素生成物に溶存する水素を除去する除去部21が設けられる。従って、気液分離部6で分離された脱水素生成物に水素が溶存していた場合であっても、除去部21が当該水素を除去することができる。そのため、トルエン地下タンク23に対しては、溶存水素が低減された状態の脱水素生成物が供給される。【選択図】図1

Description

本発明は、水素の供給を行う水素供給システムに関する。
従来の水素供給システムとして、例えば特許文献1に挙げるものが知られている。特許文献1の水素供給システムは、原料の芳香族炭化水素の水素化物を貯蔵するタンクと、当該タンクから供給された原料を脱水素反応させることによって水素を得る脱水素反応部と、脱水素反応部で得られた水素を気液分離する気液分離部と、気液分離された水素を精製する水素精製部と、を備える。
特開2006−232607号公報
上述したような水素供給システムにおいて、気液分離部によって分離されたトルエンなどの液体成分である脱水素生成物は、施設の地下などに設けられた貯留部に貯留される場合がある。ここで、気液分離部で分離された脱水素生成物には、水素が溶存している場合がある。この場合、貯留部において水素ガスが発生する可能性がある。このような貯留部に存在する水素ガスの量は低減されることが求められている。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、脱水素生成物の貯留部に存在する水素ガスの量を低減することができる水素供給システムを提供することを目的とする。
上記課題の解決のため、本発明に係る水素供給システムは、水素の供給を行う水素供給システムであって、水素化物を含む原料を脱水素反応させることによって水素含有ガスを得る脱水素反応部と、脱水素反応部で得られた水素含有ガスから、液体成分である脱水素生成物を分離する気液分離部と、気液分離部で分離された脱水素生成物を貯留する貯留部と、を備え、気液分離部と貯留部との間には、脱水素生成物に溶存する水素を除去する除去部が設けられる。
水素供給システムにおいて、気液分離部は、脱水素反応部で得られた水素含有ガスから、液体成分である脱水素生成物を分離する。また、貯留部は、気液分離部で分離された脱水素生成物を貯留する。ここで、気液分離部と貯留部との間には、脱水素生成物に溶存する水素を除去する除去部が設けられる。従って、気液分離部で分離された脱水素生成物に水素が溶存していた場合であっても、除去部が当該水素を除去することができる。そのため、貯留部に対しては、溶存水素が低減された状態の脱水素生成物が供給される。以上により、脱水素生成物の貯留部に存在する水素ガスの量を低減することができる。
この水素供給システムにおいて、除去部は、脱気膜分離器によって構成されてよい。これにより、除去部は、脱水素生成物から効率よく水素を除去することができる。
本発明によれば、脱水素生成物の貯留部に存在する水素ガスの量を低減することができる水素供給システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る水素供給システムの構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る水素供給システムの好適な実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る水素供給システムの構成を示すブロック図である。水素供給システム100は、有機化合物(常温で液体)を原料とするものである。なお、水素精製の過程では、原料である有機化合物(常温で液体)を脱水素した、脱水素生成物(有機化合物(常温で液体))が除去される。原料の有機化合物として、例えば、有機ハイドライドが挙げられる。有機ハイドライドは、製油所で大量に生産されている水素を芳香族炭化水素と反応させた水素化物が好適な例である。また、有機ハイドライドは、芳香族の水素化化合物に限らず、2−プロパノール(水素とアセトンが生成される)の系もある。有機ハイドライドは、ガソリンなどと同様に液体燃料としてタンクローリーなどによって水素供給システム100へ輸送することができる。本実施形態では有機ハイドライドとして、メチルシクロヘキサン(以下、MCHと称する)を用いる。その他、有機ハイドライドとしてシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、デカリン、メチルデカリン、ジメチルデカリン、エチルデカリンなど芳香物炭化水素の水素化物を適用することができる(なお、芳香族化合物は特に水素含有量の多い好適な例である)。水素供給システム100は、燃料電池自動車(FCV)や水素エンジン車に水素を供給することができる。なお、メタンを主成分とした天然ガスやプロパンを主成分としたLPG、あるいはガソリン、ナフサ、灯油、軽油といった液体炭化水素原料から水素を製造する場合にも適用可能である。
図1に示すように、本実施形態に係る水素供給システム100は、液体移送ポンプ1、熱交換部2、脱水素反応部3、加熱部4、気液分離部6、圧縮部7、及び水素精製部8を備えている。このうち、液体移送ポンプ1、熱交換部2、及び脱水素反応部3は、水素含有ガスを製造する水素製造部10に属する。また、気液分離部6、圧縮部7、及び水素精製部8は、水素の純度を高める水素純度調整部11に属する。また、水素供給システム100は、ラインL1〜L12を備えている。なお、本実施形態では、原料としてMCHを採用し、水素精製の過程で除去される脱水素生成物がトルエンである場合を例として説明する。なお、実際には、トルエンのみならず、未反応のMCHと少量の副生成物及び不純物も存在するが、本実施形態中では、トルエンに混じって当該トルエンと同じ挙動を示す。従って、以下の説明において、「トルエン」と称して説明するものには、未反応のMCHや副生成物も含むものとする。
ラインL1〜L12は、MCH、トルエン、水素含有ガス、オフガス、高純度水素、または加熱媒体が通過する流路である。ラインL1は、液体移送ポンプ1が図示されないMCHタンクからMCHをくみ上げるためのラインであり、液体移送ポンプ1とMCHタンクを接続する。ラインL2は、液体移送ポンプ1と脱水素反応部3とを接続する。ラインL3は、脱水素反応部3と気液分離部6とを接続する。ラインL4は、気液分離部6と図示されないトルエンタンクとを接続する。ラインL5は、気液分離部6と圧縮部7とを接続する。ラインL6は、圧縮部7と水素精製部8とを接続する。ラインL7は、水素精製部8とオフガスの供給先とを接続する。ラインL8は、水素精製部8と図示されない精製ガスの供給装置とを接続する。ラインL11,L12は、加熱部4と脱水素反応部3とを接続する。ラインL11,L12は、熱媒体を流通させる。
液体移送ポンプ1は、原料となるMCHを脱水素反応部3へ供給する。なお、外部からタンクローリーなどで輸送されたMCHは、MCHタンクにて貯留される。MCHタンクに貯留されているMCHは、液体移送ポンプ1によってラインL1,L2を介して脱水素反応部3へ供給される。
熱交換部2は、ラインL2を流通するMCHとラインL3を流通する水素含有ガスとの間で熱交換を行う。脱水素反応部3から出てきた水素含有ガスの方がMCHよりも高温である。従って、熱交換部2では、水素含有ガスの熱によってMCHが加熱される。これにより、MCHは、温度が上昇した状態で脱水素反応部3へ供給される。なお、MCHは、ラインL7を介して水素精製部8から供給されたオフガスと合わせて、脱水素反応部3へ供給される。
脱水素反応部3は、MCHを脱水素反応させることによって水素を得る機器である。すなわち、脱水素反応部3は、脱水素触媒を用いた脱水素反応によってMCHから水素を取り出す機器である。脱水素触媒は、特に制限されないが、例えば、白金触媒、パラジウム触媒及びニッケル触媒から選ばれる。これら触媒は、アルミナ、シリカ及びチタニア等の担体上に担持されていてもよい。有機ハイドライドの反応は可逆反応であり、反応条件(温度、圧力)によって反応の方向が変わる(化学平衡の制約を受ける)。一方、脱水素反応は、常に吸熱反応で分子数が増える反応である。従って、高温、低圧の条件が有利である。脱水素反応は吸熱反応であるため、脱水素反応部3は加熱部4からラインL11,L12を循環する熱媒体を介して熱を供給される。脱水素反応部3は、脱水素触媒中を流れるMCHと加熱部4からの熱媒体との間で熱交換可能な機構を有している。脱水素反応部3で取り出された水素含有ガスは、ラインL3を介して気液分離部6へ供給される。ラインL3の水素含有ガスは、液体であるトルエンを混合物として含んだ状態で、気液分離部6へ供給される。
加熱部4は、熱媒体を加熱すると共に、当該熱媒体をラインL11を介して脱水素反応部3へ供給する。加熱後の熱媒体は、ラインL12を介して加熱部4に戻される。熱媒体は特に限定されないが、オイルなどが採用されてよい。なお、加熱部4は、脱水素反応部3を加熱することができるものであればどのようなものを採用してもよい。例えば、加熱部4は、脱水素反応部3を直接加熱するものであってもよく、例えばラインL2を加熱することによって脱水素反応部3に供給されるMCHを加熱してもよい。また、加熱部4は、脱水素反応部3と、脱水素反応部3へ供給されるMCHの両方を加熱してもよい。例えば、加熱部4としてバーナーやエンジンを採用することができる。
気液分離部6は、水素含有ガスからトルエンを分離するタンクである。気液分離部6は、混合物としてトルエンを含む水素含有ガスを貯留することによって、気体である水素と液体であるトルエンとを気液分離する。また、気液分離部6に供給される水素含有ガスは、熱交換部2で冷却される。なお、気液分離部6は、冷熱源からの冷却媒体によって冷却されてよい。この場合、気液分離部6は、気液分離部6中の水素含有ガスと冷熱源からの冷却媒体との間で熱交換可能な機構を有している。気液分離部6で分離されたトルエンは、ラインL4を介して後述のトルエン地下タンク23(貯留部)へ供給される。トルエン地下タンク23については後述する。気液分離部6で分離された水素含有ガスは、圧縮部7の圧力によりラインL5,L6を介して水素精製部8へ供給される。なお、水素含有ガスを冷やすと当該ガスの一部(トルエン)は液化し、気液分離部6によって、液化しないガス(水素)と分離することができる。ガスを低温とした方が、分離の効率は良くなり、圧力を上げると更に、トルエンの液化が進む。
水素精製部8は、脱水素反応部3で得られると共に気液分離部6で気液分離された水素含有ガスから、脱水素生成物(本実施形態ではトルエン)を除去する。これによって、水素精製部8は、当該水素含有ガスを精製して高純度水素(精製ガス)を得る。得られた精製ガスは、ラインL8へ供給される。なお、水素精製部8で生じたオフガスは、ラインL7を介して脱水素反応部3へ供給される。
水素精製部8は、採用する水素精製方法によって異なるが、具体的には、水素精製方法として膜分離を用いる場合には、水素分離膜を備える水素分離装置であり、PSA(Pressure swing adsorption)法又はTSA(Temperature swing adsorption)法を用いる場合には、不純物を吸着する吸着材を格納する吸着塔を複数備えた吸着除去装置である。
水素精製部8が膜分離を用いる場合について説明する。この方法では、所定温度に加熱された膜に、圧縮部(不図示)によって所定圧力に加圧された水素含有ガスを透過させることによって、脱水素生成物を除去し、高純度の水素ガス(精製ガス)を得ることができる。膜を透過した透過ガスの圧力は、膜を透過する前の圧力と比べて低下する。一方、膜を透過しなかった非透過ガスの圧力は、膜を透過する前の所定圧力と略同一である。このとき、膜を透過しなかった非透過ガスが、水素精製部8のオフガスに該当する。
水素精製部8に適用される膜の種類は特に限定されず、多孔質膜(分子流によって分離するもの、表面拡散流によって分離するもの、毛管凝縮作用によって分離するもの、分子ふるい作用によって分離するものなど)や、非多孔質膜を適用することができる。水素精製部8に適用される膜として、例えば、金属膜(PbAg系、PdCu系、Nb系など)、ゼオライト膜、無機膜(シリカ膜、カーボン膜など)、高分子膜(ポリイミド膜など)を採用することができる。
水素精製部8の除去方法として、PSA法を採用する場合について説明する。PSA法で用いられる吸着材は、高圧下では水素含有ガスに含まれるトルエンを吸着し、低圧下では吸着したトルエンを脱着する性質を持つ。PSA法は、吸着材のこのような性質を利用するものである。すなわち、吸着塔内を高圧にすることにより、水素含有ガスに含まれるトルエンを吸着材に吸着させて除去し、高純度の水素ガス(精製ガス)を得る。吸着により吸着塔内の吸着材の吸着機能が低下した場合には、吸着塔内を低圧にすることにより、吸着材に吸着したトルエンを脱着し、併せて除去した精製ガスの一部を逆流させることにより当該脱着されたトルエンを吸着塔内から除去することで、吸着材の吸着機能を再生する(このとき、トルエンを吸着塔内から除去することで排出される少なくとも水素とトルエンを含む水素含有ガスが、水素精製部8からのオフガスに該当する)。
水素精製部8の除去方法として、TSA法を採用する場合について説明する。TSA法で用いられる吸着材は、常温下では水素含有ガスに含まれるトルエンを吸着し、高温下では吸着したトルエンを脱着する性質を持つ。TSA法は、吸着材のこのような性質を利用するものである。すなわち、吸着塔内を常温にすることにより、水素含有ガスに含まれるトルエンを吸着材に吸着させて除去し、高純度の水素ガス(高純度水素)を得る。吸着により吸着塔内の吸着材の吸着機能が低下した場合には、吸着塔内を高温にすることにより、吸着材に吸着したトルエンを脱着し、併せて除去した高純度水素の一部を逆流させることにより当該脱着されたトルエンを吸着塔内から除去することで、吸着材の吸着機能を再生する(このとき、トルエンを吸着塔内から除去することで排出される少なくとも水素とトルエンを含む水素含有ガスが、水素精製部8からのオフガスに該当する)。
続いて、上述した水素供給システム100の特徴的な部分について説明する。
水素供給システム100は、トルエン地下タンク23(貯留部)を更に備えている。上述のように、気液分離部6は、脱水素反応部3で得られた水素含有ガスから、液体成分であるトルエンを分離した。これに対し、トルエン地下タンク23は、気液分離部6で分離されたトルエンを貯留する。トルエン地下タンク23は、水素供給システム100の施設の地下に設けられる。なお、本実施形態では、トルエンを貯留する貯留部として、地下タンクを例示したが、貯留部の位置は特に限定されず、地上に配置されていてよい。なお、本実施形態のように貯留部を地下に配置した場合、気液分離部6のトルエンが自重でトルエン地下タンク23へ移送される。地上に貯留部が存在する場合、ラインL4にポンプを設置し、気液分離部6のトルエンを地上の貯留部へ移送する。
気液分離部6とトルエン地下タンク23との間には、トルエンに溶存する水素を除去する除去部21が設けられる。除去部21は、ラインL4に設けられる。従って、気液分離部6は、ラインL4aを介して除去部21にトルエンを供給する。除去部21は、気液分離部6からのトルエンから水素を除去し、溶存水素を低減した状態で、ラインL4bを介してトルエン地下タンク23へ供給する。なお、ラインL4bには、バルブ22が設けられている。バルブ22は、気液分離部6からトルエン地下タンク23に供給されるトルエンの量を調整し、供給及び停止を切り替えることができる。
除去部21は、トルエンから水素を除去できる機器によって構成される。具体的に、除去部21は、脱気膜分離器によって構成されてよい。脱気膜分離器は、脱気膜を用いてトルエンから水素を除去する機器である。脱気膜分離器は、脱気膜にトルエンを通過させることで、当該トルエンと水素とを分離する。なお、除去部21は、除去した水素を除去部21から外部へ排出する。そして、除去部21は、水素を除去したトルエンをトルエン地下タンク23へ供給する。
なお、除去部21を構成する機器は脱気膜分離器に限定されない。例えば、除去部21として遠心分離法、及び超音波分離法などによる機器を採用してもよい。
次に、本実施形態に係る水素供給システム100の作用・効果について説明する。
まず、比較例として、上述のような除去部21を有さない水素供給システムについて説明する。このような水素供給システムにおいて、気液分離部6によって分離されたトルエンは、施設の地下などに設けられたトルエン地下タンク23に貯留される場合がある。ここで、気液分離部6で分離されたトルエンには、水素が溶存している場合がある。この場合、トルエン地下タンク23において水素ガスが発生する可能性がある。このようなトルエン地下タンク23に存在する水素ガスの量は低減されることが求められている。
これに対し、本実施形態に係る水素供給システム100は、水素の供給を行う水素供給システム100であって、水素化物を含む原料を脱水素反応させることによって水素含有ガスを得る脱水素反応部3と、脱水素反応部3で得られた水素含有ガスから、液体成分である脱水素生成物を分離する気液分離部6と、気液分離部6で分離された脱水素生成物を貯留するトルエン地下タンク23と、を備え、気液分離部6とトルエン地下タンク23との間には、脱水素生成物に溶存する水素を除去する除去部21が設けられる。
水素供給システム100において、気液分離部6は、脱水素反応部3で得られた水素含有ガスから、液体成分である脱水素生成物を分離する。また、トルエン地下タンク23は、気液分離部6で分離された脱水素生成物を貯留する。ここで、気液分離部6とトルエン地下タンク23との間には、脱水素生成物に溶存する水素を除去する除去部21が設けられる。従って、気液分離部6で分離された脱水素生成物に水素が溶存していた場合であっても、除去部21が当該水素を除去することができる。そのため、トルエン地下タンク23に対しては、溶存水素が低減された状態の脱水素生成物が供給される。以上により、トルエン地下タンク23に存在する水素ガスの量を低減することができる。
この水素供給システム100において、除去部21は、脱気膜分離器によって構成されてよい。これにより、除去部21は、脱水素生成物から効率よく水素を除去することができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態では、水素供給システムとしてFVCのための水素ステーションを例示したが、例えば家庭用電源や非常用電源などの分散電源のための水素供給システムであってもよい。
3…脱水素反応部、6…気液分離部、21…除去部、23…トルエン地下タンク(貯留部)、100…水素供給システム。

Claims (2)

  1. 水素の供給を行う水素供給システムであって、
    水素化物を含む原料を脱水素反応させることによって水素含有ガスを得る脱水素反応部と、
    前記脱水素反応部で得られた水素含有ガスから、液体成分である脱水素生成物を分離する気液分離部と、
    前記気液分離部で分離された前記脱水素生成物を貯留する貯留部と、を備え、
    前記気液分離部と前記貯留部との間には、前記脱水素生成物に溶存する水素を除去する除去部が設けられる、水素供給システム。
  2. 前記除去部は、脱気膜分離器によって構成される、請求項1に記載の水素供給システム。
JP2020060417A 2020-03-30 2020-03-30 水素供給システム Pending JP2021155312A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020060417A JP2021155312A (ja) 2020-03-30 2020-03-30 水素供給システム
PCT/JP2021/013056 WO2021200727A1 (ja) 2020-03-30 2021-03-26 水素供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020060417A JP2021155312A (ja) 2020-03-30 2020-03-30 水素供給システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021155312A true JP2021155312A (ja) 2021-10-07

Family

ID=77919430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020060417A Pending JP2021155312A (ja) 2020-03-30 2020-03-30 水素供給システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2021155312A (ja)
WO (1) WO2021200727A1 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5945521B2 (ja) * 2013-05-29 2016-07-05 Jxエネルギー株式会社 水素の製造方法及び水素の製造システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021200727A1 (ja) 2021-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5864393B2 (ja) 水素供給システム
JP2014073922A (ja) 水素供給システム
JP6106128B2 (ja) 水素供給システム
WO2021193740A1 (ja) 水素供給システム
WO2021200674A1 (ja) 水素供給システム
JP2015227255A (ja) 水素供給システム
JP2006225169A (ja) 水素の製造装置および製造方法
JP2015227256A (ja) 水素供給システム
WO2021200727A1 (ja) 水素供給システム
WO2021193767A1 (ja) 水素供給システム
JP2016040218A (ja) 脱水素化システム、及び脱水素化システムの運転方法
WO2021200665A1 (ja) 水素供給システム
WO2022118636A1 (ja) 水素供給システム
JP6236354B2 (ja) 水素供給システム
JP6086976B2 (ja) 水素供給システムの運転方法、水素供給設備及び水素供給システム
JP6198677B2 (ja) 水素供給システム
JP2015224184A (ja) 水素供給システム
JP2015189629A (ja) 水素供給システム及び水素ステーション