JP2021155129A - 粉粒体吸引取り出し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】袋体内の粉粒体の取り出しの効率化を実現するとともに、袋体内の粉粒体に異物が混入する事態の発生を抑制することができる技術を提供する。【解決手段】粉粒体吸引取り出し装置は、第1の係止部を備える第1のアームと、第2の係止部を備える第2のアームと、第1のアーム及び第2のアームを動作させることによって第1の係止部及び第2の係止部を昇降可能な第1の昇降装置であって、第1の係止部に一対の吊りベルトの一方を係止させ、第2の係止部に一対の吊りベルトの他方を係止させた係止状態で第1の係止部及び第2の係止部を昇降させることにより、袋体を、特定位置に載置された状態と吊り上げられた状態との間で変位させることができる、第1の昇降装置と、吸引ノズルと、吸引ノズルを昇降可能な第2の昇降装置と、第1の昇降装置と第2の昇降装置の動作を制御する制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本明細書によって開示される技術は、粉粒体を収納する袋体から粉粒体を吸引して取り出す粉粒体吸引取り出し装置に関する。
例えば、特許文献1には、粉粒体を収納する袋体から粉粒体を吸引して取り出す粉粒体吸引取り出し装置が開示されている。この粉粒体吸引取り出し装置は、粉粒体を収納する袋体に備えられる一対の吊りベルトを個別に昇降可能に吊り上げる一対の吊り上げ装置と、これらの吊り上げ装置によって吊り上げた状態の袋体内に、袋体の上方開口部を通して上方から挿入され、袋体内の粉粒体を吸引して取り出す吸引ノズルとを備えている。一対の吊り上げ装置は、それぞれ、ワイヤと、ワイヤに繋がれた吊り上げ治具と、吊り上げ治具に取り付けられて吊りベルトを係止するフックと、袋体の上方に備えられた滑車と、滑車を介してワイヤを牽引する吊り上げ手段とによって構成されている。
特許文献1の技術では、吊り上げ装置によって吊り上げた袋体を傾けて内部の粉粒体をほぐし易くすることで、袋体内の粉粒体の取り出しの効率化を図っている。
特開2015−86023号公報
特許文献1の装置では、吊り上げ装置を構成するワイヤと滑車は、袋体を吊り上げた際に、袋体の上方開口部の上方に配置される。また、ワイヤと滑車との摺動部、ワイヤと吊り上げ治具との摺動部、及び、吊り上げ治具とフックとの摺動部も、いずれも、袋体の上方開口部の上方に配置される。即ち、特許文献1の装置では、袋体の形状によっては、金属同士が摺動する複数の摺動部分が袋体の開口部の上方に配置され得る。このため、特許文献1の装置では、袋体の吊り上げに伴って各摺動部分で金属同士が摺動することにより、ワイヤくずや金属くずが発生し、袋体の開口部を通って袋体内に落下する場合がある。特許文献1の装置では、袋体内の粉粒体に異物が混入する事態が発生するおそれがある。
本明細書では、袋体内の粉粒体の取り出しの効率化を実現するとともに、袋体内の粉粒体に異物が混入する事態の発生を抑制することができる技術を開示する。
本明細書によって開示される粉粒体吸引取り出し装置は、粉粒体を収納する袋体の上方に配置される第1のアームであって、前記袋体が備える一対の吊りベルトのうちの一方を係止可能な第1の係止部を備える、前記第1のアームと、前記袋体の上方に配置される第2のアームであって、前記一対の吊りベルトのうちの他方を係止可能な第2の係止部を備える、前記第2のアームと、前記第1のアーム及び前記第2のアームを動作させることによって前記第1の係止部及び前記第2の係止部を昇降可能な第1の昇降装置であって、前記第1の係止部に前記一対の吊りベルトの一方を係止させ、前記第2の係止部に前記一対の吊りベルトの他方を係止させた係止状態で前記第1の係止部及び前記第2の係止部を昇降させることにより、前記袋体を、特定位置に載置された状態と吊り上げられた状態との間で変位させることができる、前記第1の昇降装置と、吸引装置に接続されており、前記袋体の上方開口部を通して前記係止状態の前記袋体内に挿入されることにより、前記袋体に収納された前記粉粒体を吸引して取り出し可能な吸引ノズルと、前記吸引ノズルを昇降可能な第2の昇降装置であって、前記吸引ノズルを昇降させることにより前記吸引ノズルの先端を前記上方開口部を通して前記係止状態の前記袋体内に自在に挿入させる、前記第2の昇降装置と、前記第1の昇降装置と前記第2の昇降装置の動作を制御する制御部と、を備える。
上記の「粉粒体」とは、粉体、粒体、それらの混合体のいずれも含む。「袋体」は、いわゆるフレコン(登録商標)バッグ等、粉粒体等の原料を収納可能な可撓性を有する袋状容器である。
上記の構成によると、係止状態の袋体の上方には、第1のアームと第2のアームと吸引ノズルが配置され得る。第1及び第2のアームは、いずれも一部材として構成されており、金属同士が摺動する部分を有さない。そのため、第1及び第2のアームが動作する場合であっても、第1及び第2のアームからは金属同士の摺動に伴う金属くずが発生せず、袋体内の粉粒体に異物が混入するおそれがない。また、第1の昇降装置によって第1及び第2のアームを動作させて第1及び第2の係止部を昇降させることで、係止状態の袋体を、特定位置に載置された状態と吊り上げられた状態との間で変位させることができる。袋体は、上記の変位に伴って変形する。そのため、吸引ノズルによる吸引に伴い、袋体内の粉粒体のうち、吸引ノズルが吸引した範囲だけが凹んで穴(いわゆるラットホール)が形成された場合であっても、袋体の変形によって内部の粉粒体がほぐされる。ほぐされることにより、袋体内の粉粒体の穴が埋められ、吸引ノズルで再び粉粒体を吸引可能となる。その結果、袋体内の粉粒体の効率的な取り出しが可能になる。従って、上記の構成によると、袋体内の粉粒体の取り出しの効率化を実現するとともに、袋体内の粉粒体に異物が混入する事態の発生を抑制することができる。
前記第2の昇降装置は、前記袋体に挿入された前記吸引ノズルの前記先端が前記袋体に収納される前記粉粒体に接触したことを検出する検出手段を備えていてもよい。前記制御部は、前記検出手段によって前記吸引ノズルの前記先端が前記袋体に収納される前記粉粒体に接触したことが検出される場合に、前記第2の昇降装置に前記吸引ノズルの降下を停止させてもよい。
この構成によると、袋体に挿入された吸引ノズルの先端が袋体内の粉粒体に接触した時点で、吸引ノズルの降下を停止させ、その位置で粉粒体の吸引を行わせることができる。そのため、吸引ノズルが吸引する粉粒体には適度な割合で空気が混入され易くなる。即ち、吸引ノズルが吸引する粉粒体の濃度(密度と言い換えてもよい)が高くなり過ぎることを抑制することができる。その結果、吸引ノズル内及び吸引装置内における粉粒体の搬送性が確保され、粉粒体が詰まる事態の発生を適切に抑制することができる。
前記制御部は、前記吸引装置が吸引動作を行っている間は、前記第2の昇降装置に前記吸引ノズルを降下させることを可能とし、前記吸引装置が前記吸引動作を停止している間は、前記第2の昇降装置に前記吸引ノズルを降下させなくてもよい。
この構成によると、吸引装置が吸引動作を行っている間は、吸引ノズルを降下させることにより、吸引ノズルの先端を、粉粒体を適切に吸引可能な位置に適宜配置させることができる。また、吸引装置が吸引動作を停止している間は、吸引ノズルの降下を停止させることにより、吸引装置が吸引動作を再開する際に吸引ノズルの先端を適切な位置に配置できるように備えることができる。
前記制御部は、前記吸引装置が特定量の粉粒体の吸引及び取り出しを行う定量吸引取り出し動作を特定回数行った場合に、前記第1の昇降装置に前記第1のアーム及び前記第2のアームの動作を指示してもよい。
吸引装置の1回の定量吸引取り出し動作では、特定量(例えば数kg)の粉粒体が取り出される。この定量吸引取り出し動作が特定回数行われた場合、袋体内の粉粒体は、吸引ノズルが吸引した範囲だけが凹んで穴(いわゆるラットホール)が形成された状態に移行する可能性が高い。上記の構成によると、1回の定量吸引取り出し動作で取り出される粉粒体の量に応じて、特定回数を適切な回数に設定しておくことにより、袋体内の粉粒体に穴が形成される適切なタイミングで、袋体内の粉粒体をほぐすことができる。袋体内の粉粒体の取り出しをより効率化することができる。
前記第1の昇降装置及び前記第2の昇降装置はエアシリンダ機構を備えていてもよい。
この構成によると、第1の昇降装置及び第2の昇降装置は、いずれも、空気を動力源とするエアシリンダ機構を備える。即ち、第1の昇降装置及び第2の昇降装置において、電力を動力源とする動力機構を省略することができる。そのため、第1の昇降機構及び第2の昇降機構の動作の際に、放電を原因とする火花等が発生するおそれがない。従って、上記の構成によると、粉粒体取り出し装置に対して特別な防爆処理を行わなくても、上記の構成の粉粒体吸引取り出し装置を防爆エリア内で使用することができる。
前記第1の係止部と前記第2の係止部とは吊り下げ治具であって、それぞれ、前記第1のアームの一部と、前記第2のアームの一部とに溶接されて固定されていてもよい。
この構成によると、第1の係止部及び第2の係止部として吊り下げ治具を使用する場合であっても、吊り下げ治具と第1のアーム及び第2のアームとの間には金属同士が摺動する摺動部分が存在しない。そのため、袋体内の粉粒体に異物が混入する事態の発生を適切に抑制することができる。
前記吸引ノズルは、二重管構造を有していてもよい。
この構成によると、吸引ノズルが粉粒体を吸引する際、粉粒体とともに周囲の空気を吸引することができる。そのため、吸引ノズルが粉粒体を吸引する際における粉粒体の濃度(密度と言い換えてもよい)が高くなり過ぎることを抑制することができる。その結果、吸引ノズル内及び吸引装置内における粉粒体の搬送性が確保され、粉粒体が詰まる事態の発生を適切に抑制することができる。
吸引取り出し装置2の正面説明図を示す。 図1の吸引取り出し装置2の右側面説明図を示す。 図1の吸引取り出し装置2の平面説明図を示す。 ノズル50の先端近傍の断面説明図を示す。 センサボックス62内部の構成を示す。 吸引取り出し装置2の動作を示す。 袋体F内の粉粒体Gが減った場合の吸引取り出し装置2の動作を示す。
(実施例)
(吸引取り出し装置2の構成:図1〜図5)
図1〜図3に示すように、本実施例の吸引取り出し装置2は、粉粒体を収納する袋体Fから粉粒体を吸引して取り出す装置である。なお図2では理解の容易のために袋体F及びパレット150の図示を省略している。吸引取り出し装置2は、ベース4と、アームユニット6と、ノズルユニット8と、制御装置100とを備える。アームユニット6とノズルユニット8はベース4上に備えられている。制御装置100は、任意の位置に設けることができる。ノズルユニット8には、吸引取り出し装置2とは別個に備えられる吸引装置200が接続されている。
袋体Fは、フレコン(登録商標)バッグ等、粉粒体Gを収納可能な可撓性を有する袋状容器である。袋体Fに収納される粉粒体は、粉体、粒体、それらの混合体のいずれも含む。袋体Fの上面は開口されている。袋体Fには一対の吊りベルトBが備えられている。図1、図2の例では、吸引取り出しの対象の袋体Fはパレット150に載置されている。
アームユニット6は、袋体Fの吊りベルトBを係止して、袋体Fを吊り上げた状態とパレット150に載置させた状態との間で変位させることができるユニットである。アームユニット6は、一対のアーム10、20と、一対の支柱30、32と、エアシリンダ40と、連結材42とを備える。
一対の支柱30、32は略同様の構成を有する。図2、図3に示すように、一対の支柱30、32は、ベース4上に、相互に側方(図中のY軸方向)に所定の間隔を開けて立設されている。支柱30、32の側面には、前方(図中のX軸の正方向)に向けて突出する支持板31、33が固定されている。
一対のアーム10、20も同様の構成を有する。本実施例では、アーム10、20は、金属製の細長板状部材である。他の例では、アーム10、20は、細長棒状等、他の形状の細長部材であってもよい。アーム10、20の先端には、それぞれ吊り下げ治具12、22が備えられている。本実施例では、吊り下げ治具12、22は、袋体Fの吊りベルトBを係止可能な金属製のフック状治具である。吊り下げ治具12、22は、アーム10、20の先端に溶接されて固定されている。そのため、吊り下げ治具12、22とアーム10、20との間には金属同士が摺動する部分が存在しない。
また、アーム10、20は、長手方向中央部分に設けられた回転軸14、24を中心として回動可能である(図1中実線矢印参照)。回転軸14、24は、それぞれ支持板31、33に固定されている。さらに、アーム10、20の後端部16、26同士は、連結材42によって連結されている(図2、図3参照)。これにより、本実施例では、アーム10、20は、回転軸14、24を中心として同期して回動される。
エアシリンダ40は、ロッドを上向きにした状態で配置されている。図1に示すように、ロッドの先端は連結材42に接続されている。エアシリンダ40を作動させ、ロッドを図中のZ軸方向に沿って上下動させることにより、アーム10、20の後端部16、26を、回転軸14、24を中心に上下に回動させることができる。この際、ロッドは後端部16、26の円弧の動きに合わせてX軸方向に沿って揺動してもよい。後端部16、26の動きに連動して、アーム10、20の先端側も上下に回動する。これに合わせて、アーム10、20の先端に固定された吊り下げ治具12、22も上下動(即ち昇降)する。
エアシリンダ40のロッドを上端まで移動させた場合、アーム10、20の後端部16、26が上端位置(即ち最も高い位置)に配置され、吊り下げ治具12、22が下端位置(最も低い位置)に配置される(図1の実線部分参照)。吊り下げ治具12、22が下端位置にある場合、吊りベルトBを吊り下げ治具12、22に係止させた係止状態の袋体Fはパレット150上に載置される。
エアシリンダ40のロッドを下端まで移動させた場合、アーム10、20の後端部16、26が下端位置(即ち最も低い位置)に配置され、吊り下げ治具12、22が上端位置(最も高い位置)に配置される(図1の一点鎖線部分参照)。吊り下げ治具12、22が上端位置にある場合、吊りベルトBを吊り下げ治具12、22に係止させた状態(以下「係止状態」と呼ぶ場合がある)の袋体Fは、パレット150から離間して吊り上げられる。袋体Fが吊り上げられることにより、袋体Fが変形する(具体的には、底部中央部が垂れ下がり、側部が窄められる)。
このように、エアシリンダ40によって吊り下げ治具12、22を上端位置と下端位置の間で昇降させることにより、係止状態の袋体Fを変形させ、袋体F内の粉粒体Gをほぐすことができる。
ノズルユニット8は、ノズル50を自在に昇降させ、係止状態の袋体Fに開口部を通してノズル50を挿入し、袋体F内の粉粒体を吸引して取り出すことができるユニットである。ノズルユニット8は、ノズル50と、ノズルアーム60と、センサボックス62と、昇降ボックス70と、支柱72と、エアシリンダ80とを備える。
ノズル50は、直状の管状部材である。ノズル50の先端(下端)は粉粒体を吸引する吸引口であり、後端(上端)は排出口である。ノズル50の後端は吸引装置200に接続されている。吸引装置200は公知の装置であり、特定量(例えば、2kg、5kg等)の粉粒体の吸引及び取り出し(排出)を繰り返し行う定量吸引取り出し動作を実行することができる。ノズル50の後端近傍部分はノズルアーム60に保持されている。
また、ノズル50は、先端部から長手方向中央部付近に亘って二重管構造を有している。図4に示すように、ノズル50は、ノズル50の本体を構成する内管52と、内管52の先端部から長手方向中央部付近を覆うように内管52の外周に配置される外管54と、を備える。内管52の先端と外菅54の先端はともに開口されている。内管52の先端の開口部は、外菅54の先端の開口部よりも後端寄り(図中上方)に配置されている。内管52の先端の開口部が、粉粒体の吸引口として実質的に機能する。外菅54の先端近傍の外周面には、複数個の空気吸引孔55が開口されている。さらに、外管54の後端近傍の外周面には、複数個の空気導入孔56が開口されている。複数個の空気導入孔56は、図示しない開度調整機構を有しており、開口量を調整することができる。内管52と外管54との間の空間は、空気導入路57として機能する。
ノズル50がこのような二重管構造を有することにより、吸引装置200の負圧によって、外管54の先端開口部を介して、内管52の先端の吸引口から内管52内へと粉粒体Gを吸引することができる(図中実線矢印参照)。さらに、外管54の空気吸入孔55を介して、袋体F内で舞い上がった粉粒体Gの粉塵とともに周囲の空気を内管52内に吸引させることができる(図中一点鎖線矢印参照)。また、外管54の空気導入孔56から空気導入路57内に外部空気が導入される(図中二点鎖線矢印参照)。導入された外部空気は、空気導入路57の下端を通って内管52に導入される。空気導入路57内では内管52に向かう方向に外部空気が流れるため、空気導入路57内に粉粒体が入り込むことはない。このように、ノズル50が二重管構造を備えることで、粉粒体Gを吸引する際に、粉粒体とともに周囲の空気を吸引することができる。ノズル50が粉粒体を吸引する際における粉粒体の濃度(密度と言い換えてもよい)が高くなり過ぎることがない。
図1〜図3に示すように、ノズルアーム60は、ノズル50を係止状態の袋体Fの開口部の上方で保持するためのアーム部材である。ノズルアーム60の前端部(図中X軸正方向の端部)は、ノズル50の上端部近傍を保持している。ノズルアーム60の後端部は、センサボックス62内に収納されて保持されている。
センサボックス62は、昇降ボックス70の前面側に取り付けられている。図5に示すように、センサボックス62は、ノズルアーム60の後端部を収納して保持するとともに、ノズル50の先端が粉粒体Gに接触したことを検出するための接触センサ64と、ノズル50の先端が粉粒体Gに接触していないことを検出するための離間センサ66と、を備える。ノズルアーム60の後端部は、センサボックス62内で昇降可能な態様で保持されている。接触センサ64は、センサボックス62の内面上部に配置され、離間センサ66は、センサボックスの内面下部に配置されている。即ち、ノズル50の下端が粉粒体Gに接触していない間は、ノズルアーム60は自重によって降下して離間センサ66と接触し、接触センサ64には接触しない(図5中実線部分参照)。一方、ノズル50が降下されて袋体F内の粉粒体Gに接触すると、ノズル50及びノズルアーム60が押し上げられ、ノズルアーム60は接触センサ64と接触し、離間センサ66には接触しなくなる(図5中一点鎖線部分参照)。これにより、接触センサ64及び離間センサ66が、ノズル50の先端が粉粒体Gと接触したこと、及び、ノズル50の先端が粉粒体Gから離間したことを検出することができる。接触センサ64及び離間センサ66の検出値は、後述の制御装置100によってモニタされている。
図1〜図3に示すように、昇降ボックス70は、支柱72の外周に配置され、支柱72に沿って上下にスライドする角筒状部材である。ここで、支柱72は、ベース4上であって、一対の支柱30、32の間の位置に立設されている。支柱72は、支柱30、32よりも長い。昇降ボックス70の前面には、上記のセンサボックス62が取り付けられている。
図1、図3に示すように、エアシリンダ80は、ロッドを上向きにした状態で配置されている。ロッドの先端は昇降ボックス70の背面側に接続されている。エアシリンダ80を作動させ、ロッドを図中のZ軸方向に沿って上下動させることにより、昇降ボックス70を支柱72に沿って昇降させることができる。昇降ボックス70が支柱72に沿って昇降すると、それに伴ってセンサボックス62、ノズルアーム60及びノズル50が昇降する。
エアシリンダ80のロッドを上端まで移動させた場合、ノズル50が上端位置(即ち最も高い位置)に配置される(図1の実線部分参照)。ノズル50が上端位置にある場合、係止状態の袋体Fとノズル50とは干渉しない。そのため、作業者等は、ノズル50が上端位置にある間に、例えば袋体Fの交換等の作業を行い得る。一方、エアシリンダ80のロッドを下端まで移動させた場合、ノズル50が下端位置(即ち最も低い位置)に配置される(図1の一点鎖線部分参照)。ノズル50が下端位置にある場合、ノズル50の先端は、パレット150に載置された袋体Fの底部まで到達する。
制御装置100は、アームユニット6及びノズルユニット8の各要素の動作を制御する。制御装置100は、CPU、メモリ、及び、操作部を備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムに従って様々な処理を実行する。操作部は、複数個のボタン等を備えている。作業者等は、操作部を操作して、制御装置100に様々な指示を入力することができる。ほかにも、制御装置100には様々な情報を表示するための表示部(もしくは、操作部と表示部の機能を兼ねるタッチパネル)を備えていてもよい。また、制御装置100は、吸引装置200とも電気的に接続されており、吸引装置200の動作に応じて、アームユニット6及びノズルユニット8の各要素を動作させることができる。制御装置100は、アームユニット6及びノズルユニット8の近傍に配置してもよいし、アームユニット6及びノズルユニット8とは離れた位置に配置してもよい。
(吸引取り出し動作の具体例:図6、図7)
続いて、図6、図7を参照して、制御装置100の指示に従って、本実施例の吸引取り出し装置2が実行する一連の吸引取り出し動作の具体例を説明する。
(1.袋体Fの準備:図6(a))
図6(a)に示すように、吊り下げ治具12、22を下端位置に配置させ、ノズル50を上端位置に配置させた状態で、作業者等は、所定位置に置いたパレット150に、粉粒体Gを充填した袋体Fを載置する。そして、作業者等は、袋体Fの吊りベルトBを、吊り下げ治具12、22に係止させる(係止状態)。その後、作業者等は、制御装置100の操作部を操作し、吸引取り出し動作の開始を指示する。
(2.吸引中:図6(b))
吸引取り出し動作の開始が指示されると、吸引装置200は吸引動作を開始する。これにより、ノズル50内には負圧が発生する。さらに、制御装置100は、エアシリンダ80を動作させ、ノズル50を袋体F内の粉粒体Gに向けて降下させる。ノズル50は、袋体Fの上方開口部を通して袋体F内に挿入される。図6(b)に示すように、ノズル50の先端が粉粒体Gに接触すると、ノズルアーム60は、接触センサ64と接触し、離間センサ66から離れる。これにより、接触センサ64及び離間センサ66は、ノズル50の先端が粉粒体Gに接触したことを検出する。その場合、制御装置100は、エアシリンダ80の動作を停止させ、ノズル50の降下を停止させる。一方、先端が粉粒体Gに接触した状態のノズル50は、吸引口付近の粉粒体Gを吸引する。吸引された粉粒体は吸引装置200に搬送される。
吸引を続けた結果、ノズル50の先端(吸引口)付近に粉粒体Gが存在しなくなり、ノズル50の先端と粉粒体Gとが離れると、ノズルアーム60の後端は、接触センサ64から離れ、再び離間センサ66と接触する。これにより、接触センサ64及び離間センサ66は、ノズル50の先端が粉粒体Gから離れたことを検出する。その場合、制御装置100は、エアシリンダ80を再び動作させ、ノズル50を再び降下させる。そして、ノズル50の下端が再び粉粒体Gに接触すると、接触センサ64及び離間センサ66は、ノズル50の先端が粉粒体Gに接触したことを再び検出する。その場合、制御装置100は、ノズル50の降下を停止させる。下端が粉粒体Gに接触した状態のノズル50は、先端付近の粉粒体Gを吸引する。吸引された粉粒体は吸引装置200に搬送される。制御装置100は、吸引装置200において特定量(例えば5kg)の粉粒体が吸引されるまで、ノズル50の降下、ノズル50の降下の停止、粉粒体の吸引、の各動作を繰り返し実行する。その間、吸引装置200は吸引動作を継続する。特定量は、粉粒体の種類、性質等に応じて任意に定めておくことができる。
上記の各動作を繰り返し実行した結果、吸引装置200が特定量の粉粒体を吸引し終えると、吸引装置200は吸引動作を停止し、吸引済みの特定量の粉粒体を排出する排出動作を行う。吸引装置200の吸引動作が停止されている間は、制御装置100は、エアシリンダ80の動作を停止し、ノズル50を降下させない。上記のように、吸引装置200が特定量の粉粒体を吸引し、排出する(取り出す)一連の動作を「定量吸引取り出し動作」と呼ぶ場合がある。1回の特定量の粉粒体の吸引と排出が行われることで、1回分の定量吸引取り出し動作が終了する。吸引済みの粉粒体の排出(取り出し)が完了すると、吸引装置200は、再び吸引動作を開始する(即ち次の定量吸引取り出し動作を開始する)。そして、制御装置100は、再びエアシリンダ80を動作させ、ノズル50を降下させる。そして、制御装置100は、吸引装置200において特定量(例えば5kg)の粉粒体が再び吸引されるまで、ノズル50の降下、ノズル50の降下の停止、粉粒体の吸引、の各動作を繰り返し実行する。
(3.吸引停止中:図6(c)、図6(d))
以上の各処理が繰り返し実行され、吸引装置200において、特定回数(例えば5回、10回等)の定量吸引取り出し動作の実行が完了すると、吸引装置200は、次の吸引動作を開始せず、吸引動作を一旦停止させる。上記の特定回数(即ち、吸引装置200を一旦停止させる基準となる定量吸引取り出し動作の回数)は、粉粒体の種類、性質等に応じて任意に定めておくことができる。そして、特定回数の定量吸引取り出し動作が完了すると、図6(c)に示すように、制御装置100は、エアシリンダ80を動作させ、ノズル50の下端を袋体Fよりも上方の位置まで上昇させる。特定回数の定量吸引取り出し動作が完了した時点で、ノズル50の降下及びノズル50による粉粒体の吸引の各動作の繰り返しの結果、袋体F内の粉粒体Gには、図6(c)に示すようなラットホールHが形成される。
続いて、図6(d)に示すように、制御装置100は、エアシリンダ40を動作させ、吊り下げ治具12、22を下端位置と上端位置との間で複数回昇降させる。吊り下げ治具12、22が上端位置に移動することで、袋体Fがパレット150から離間して吊り上げられ、変形する(図中の実線部分参照)。具体的には、底部が垂れ下がり、側部が窄められる。特に、側部が窄められることで、袋体F内の粉粒体Gには側方から内側に向かう力が加わり、粉粒体がほぐされやすくなる(即ち、粉粒体が袋体Fの中央に向けて寄せられる)。さらに、その後吊り下げ治具12、22を下端位置に移動させることで、袋体Fの底部がパレット150に載置される(図中の一点鎖線部分参照)。これにより、袋体Fの底部の垂れ下がり及び側部の窄みが解消される。この変形に伴って、内部の粉粒体Gがさらにほぐされる。吊り下げ治具12、22の昇降に伴って袋体Fが反復して上記のように変形することにより、袋体F内の粉粒体Gがほぐされる。これを複数回繰り返すことで、袋体F内の粉粒体Gは十分にほぐされ、袋体F内に形成されたラットホールH(図6(c)参照)はほぐされた粉粒体Gによって埋められて消失する。この工程において吊り下げ治具12、22を昇降させる回数は、粉粒体の種類、性質に応じて、任意の回数に定めることができる。変形例では、吊り下げ治具12、22を昇降させる回数は1回でもよい。
吊り下げ治具12、22を昇降させた後(即ちラットホールHを消失させた後。図6(a)参照)、吸引装置200は再び吸引動作を開始する。それとともに、制御装置100は、エアシリンダ80を動作させ、ノズル50を、袋体F内の粉粒体Gに向けて降下させる。そして、図6(b)に示すように、制御装置100及び吸引装置200は、再び、特定回数(例えば5回、10回等)の定量吸引取り出し動作の実行が完了するまで、上述した通りの各サイクルを繰り返し実行する。そして、再び特定回数の定量吸引取り出し動作の実行が完了すると、制御装置100は、再びノズル50を上昇させ(図6(c)参照)、吊り下げ治具12、22を下端位置と上端位置との間で複数回昇降させ、袋体F内の粉粒体Gをほぐす(図6(d)参照)。
(4.袋体F内の粉粒体Gの量が減った場合:図7)
上記の各処理を繰り返し実行することで、袋体F内の粉粒体Gを自動的に連続して取り出すことができる。袋体F内の粉粒体Gの量が減り、例えば初期量の半分以下になった場合、制御装置100は、ノズル50による吸引時における袋体Fの位置を変える。即ち、図7に示すように、制御装置100は、吊り下げ治具12、22を下端位置よりも高い位置まで上昇させた状態で保持する。これにより、袋体Fの底部が垂れ下がり、側部が窄められ、袋体F内の粉粒体Gが、ノズル50の吸引範囲である袋体Fの底部中央付近に集中する。即ち、袋体F内の粉粒体Gの量が減ってきた場合には、袋体Fを吊り上げた状態で粉粒体Gの吸引を行うことができる。この結果、袋体F内の粉粒体Gを最後まで効率よく吸引して取り出すことができる。
以上、本実施例の吸引取り出し装置2の構成及び動作について説明した。本実施例の吸引取り出し装置2によると、吊り下げ治具12、22に係止された係止状態の袋体Fの上方には、第1のアーム10、第2のアーム20及びノズル50が配置される(図1、図3等参照)。第1及び第2のアーム10、20は、いずれも一部材として構成されており、金属同士が摺動する部分が存在しない。また、吊り下げ治具12、22も、それぞれ第1及び第2のアーム10、20と溶接されて固定されており、第1及び第2のアーム10、20との間に金属同士が摺動する部分が存在しない。そのため、第1及び第2のアーム10、20が動作する場合であっても、第1及び第2のアーム10、20及び吊り下げ治具12、22からは金属くずが発生せず、袋体内の粉粒体に異物が混入するおそれがない。
また、エアシリンダ40によって第1及び第2のアーム10、20を動作させて吊り下げ治具12、22を昇降させることで、係止状態の袋体Fを、パレット150に載置された状態と吊り上げられた状態との間で変位させることができる。袋体Fは、上記の変位に伴って変形する(図6(d)参照)。そのため、袋体F内の粉粒体Gに、ノズル50が吸引した範囲だけが凹んだラットホールH(図6(c)参照)が形成される場合であっても、袋体Fの変形により内部の粉粒体Gがほぐされ、ラットホールHが埋められる。ラットホールHが解消されることで、袋体F内の粉粒体Gを、再びノズル50によって吸引することができるようになる。その結果、袋体F内の粉粒体Gの効率的な取り出しが可能になる。従って、本実施例の吸引取り出し装置2によると、袋体F内の粉粒体Gの取り出しの効率化を実現するとともに、袋体F内の粉粒体Gに異物が混入する事態の発生を抑制することができる。
本実施例の吸引取り出し装置2では、ノズル50の先端が粉粒体Gに接触すると、ノズルアーム60は、接触センサ64と接触し、離間センサ66から離れる。これにより、接触センサ64及び離間センサ66は、ノズル50の先端が粉粒体Gに接触したことを検出する(図5参照)。その場合、制御装置100は、エアシリンダ80の動作を停止させ、ノズル50の降下を停止させる。すなわち、袋体Fに挿入されたノズル50の先端が粉粒体Gに接触した時点で、ノズル50の降下を停止させ、その位置で粉粒体Gの吸引を行わせることができる。ノズル50が粉粒体G内に差し込まれることがないため、ノズル50が吸引する粉粒体Gには適度な割合で空気が混入され易くなる。即ち、ノズル50が吸引する粉粒体Gの濃度(密度と言い換えてもよい)が高くなり過ぎることを抑制することができる。その結果、ノズル50内及び吸引装置200内における粉粒体の搬送性が確保され、粉粒体が詰まる事態の発生を適切に抑制することができる。粉粒体を効率よく取り出すことができる。
また、本実施例では、図6(b)に示すように、制御装置100は、吸引装置200が吸引動作を行っている間は、エアシリンダ80を動作させ、ノズル50を適宜降下させる。即ち、吸引装置200が吸引動作を行っている間は、ノズル50を降下させることにより、ノズル50の先端を、粉粒体Gを適切に吸引可能な位置に適宜配置させることができる。一方、制御装置100は、吸引装置200が吸引動作を停止している間(即ち、吸引済みの特定量の粉粒体を排出している間)は、エアシリンダ80を動作させず、ノズル50を降下させない。そのため、吸引装置200が吸引動作を再開する際にノズル50の先端を適切な位置に配置できるように備えることができる。
また、本実施例では、制御装置100は、吸引装置200において特定回数の定量吸引取り出し動作が完了すると、エアシリンダ40を動作させ、吊り下げ治具12、22を下端位置と上端位置との間で複数回昇降させる。上記のとおり、吸引装置200の1回の定量吸引取り出し動作では、特定量(例えば数kg)の粉粒体が取り出される。この定量吸引取り出し動作が特定回数行われた場合、袋体F内の粉粒体Gには、ノズル50が吸引した範囲が凹んだことによるラットホールHが形成される(図6(c)参照)。本実施例では、1回の定量吸引取り出し動作で取り出される粉粒体の量に応じて、特定回数を適切な回数に設定しておくことにより、袋体F内の粉粒体GにラットホールHが形成される適切なタイミングで、袋体F内の粉粒体Gをほぐすことができる。これにより、袋体F内の粉粒体Gの取り出しをより効率化することができる。
また、本実施例では、第1及び第2のアーム10、20を動作させるための駆動機構は空気を動力源とするエアシリンダ40である。同様に、ノズル50を昇降させるための駆動機構も、空気を動力源とするエアシリンダ80である。即ち、本実施例の吸引取り出し装置2では、電力を動力源とする動力機構が備えられていない。そのため、エアシリンダ40、80の動作の際、放電を原因とする火花等が発生するおそれがない。したがって、本実施例の吸引取り出し装置2は、特別な防爆処理を行わなくても、防爆エリア内で使用することができる。
また、図4に示すように、本実施例のノズル50は二重管構造を有している。そのため、ノズル50が粉粒体を吸引する際、粉粒体とともに周囲の空気を吸引することができる。そのため、ノズル50が粉粒体を吸引する際における粉粒体の濃度が高くなり過ぎることを抑制することができる。その結果、ノズル50内及び吸引装置200内における粉粒体の搬送性が確保され、粉粒体が詰まる事態の発生を適切に抑制することができる。さらに、ノズル50が粉粒体を吸引する際、粉粒体とともに周囲の空気を吸引するため、舞い上がった粉粒体の粒を空気とともに吸引することもでき、粉粒体の周囲への飛散を抑制することもできる。
本実施例と請求項の対応関係を説明しておく。吊り下げ治具12、22が、それぞれ「第1の係止部」「第2の係止部」の一例である。支柱30、32、エアシリンダ40及び連結材42が「第1の昇降装置」の一例である。ノズルアーム60、センサボックス62、昇降ボックス70、支柱72及びエアシリンダ80が「第2の昇降装置」の一例である。ノズル50が「吸引ノズル」の一例である。制御装置100が「制御部」の一例である。接触センサ64及び離間センサ66が「検出手段」の一例である。パレット150が「特定位置」の一例である。
以上、実施例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例を採用してもよい。
(変形例1)上記の実施例では、第1のアーム10と第2のアーム20とは、後端部16、26において連結材42で連結され、1個のエアシリンダ40によって同期動作させられる。これに限られず、第1のアーム10と第2のアーム20とは連結されず、個別に動作可能であってもよい。その場合、第1のアーム10を動作させるための手段(例えばエアシリンダ)と第2のアーム20を動作させるための手段(例えばエアシリンダ)とが個別に設けられればよい。この変形例では、第1のアーム10を動作させる手段と第2のアーム20を動作させる手段とが「第1の昇降装置」の一例である。この変形例によると、第1のアーム10と第2のアーム20の高さを変えることで、係止状態の袋体Fを傾けることができる。
(変形例2)上記の実施例では、ノズル50の先端が粉粒体Gに接触したことは、ノズルアーム60が接触センサ64に接触するとともに離間センサ66から離れたことによって検出される(図5参照)。これに限られず、ノズル50の先端が粉粒体Gに接触したことは、接触センサ64及び離間センサ66以外の他の任意の検出手段によって検出されてもよい。例えば、ノズルボックス62内には接触センサ64のみが設けられ、離間センサ66が省略されてもよい。
(変形例3)さらに他の例では、ノズル50の先端が粉粒体Gに接触したことを検出する検出手段(センサ)自体が省略されてもよい。
(変形例4)上記の実施例では、第1及び第2のアーム10、20に溶接された吊り下げ治具12、22によって、袋体Fの吊りベルトBが係止される。第1及び第2のアーム10、20に袋体Fの吊りベルトBを係止するための係止手段は、吊り下げ治具12、22に限られず、任意の係止手段が用いられてもよい。例えば、第1及び第2のアーム10、20の先端部分の一部が吊りベルトBを係止可能なフック状に成形されてもよい。このような場合、フック状に成形された部分が「第1の係止部」及び「第2の係止部」の一例である。
(変形例5)第1及び第2のアーム10、20を動作させるための駆動機構、及び、ノズル50を昇降させるための駆動機構として、エアシリンダ機構以外の機構が用いられてもよい。
(変形例6)ノズル50は図5に示す二重管構造に限らず、単管構造であってもよい。
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:吸引取り出し装置
4:ベース
6:アームユニット
8:ノズルユニット
10:第1のアーム
12:吊り下げ治具
14:回転軸
16:後端部
20:第2のアーム
22:吊り下げ治具
24:回転軸
26:後端部
30:支柱
31:支持板
32:支柱
33:支持板
40:エアシリンダ
42:連結材
50:ノズル
52:内管
54:外管
55:空気吸引口
56:空気導入口
57:空気導入路
60:ノズルアーム
62:センサボックス
64:接触センサ
66:離間センサ
70:昇降ボックス
72:支柱
80:エアシリンダ
100:制御装置
150:パレット
200:吸引装置
B:吊りベルト
F:袋体
G:粉粒体
H:ラットホール

Claims (7)

  1. 粉粒体を収納する袋体の上方に配置される第1のアームであって、前記袋体が備える一対の吊りベルトのうちの一方を係止可能な第1の係止部を備える、前記第1のアームと、
    前記袋体の上方に配置される第2のアームであって、前記一対の吊りベルトのうちの他方を係止可能な第2の係止部を備える、前記第2のアームと、
    前記第1のアーム及び前記第2のアームを動作させることによって前記第1の係止部及び前記第2の係止部を昇降可能な第1の昇降装置であって、前記第1の係止部に前記一対の吊りベルトの一方を係止させ、前記第2の係止部に前記一対の吊りベルトの他方を係止させた係止状態で前記第1の係止部及び前記第2の係止部を昇降させることにより、前記袋体を、特定位置に載置された状態と吊り上げられた状態との間で変位させることができる、前記第1の昇降装置と、
    吸引装置に接続されており、前記袋体の上方開口部を通して前記係止状態の前記袋体内に挿入されることにより、前記袋体に収納された前記粉粒体を吸引して取り出し可能な吸引ノズルと、
    前記吸引ノズルを昇降可能な第2の昇降装置であって、前記吸引ノズルを昇降させることにより前記吸引ノズルの先端を前記上方開口部を通して前記係止状態の前記袋体内に自在に挿入させる、前記第2の昇降装置と、
    前記第1の昇降装置と前記第2の昇降装置の動作を制御する制御部と、
    を備える、粉粒体吸引取り出し装置。
  2. 前記第2の昇降装置は、前記袋体に挿入された前記吸引ノズルの前記先端が前記袋体に収納される前記粉粒体に接触したことを検出する検出手段を備え、
    前記制御部は、前記検出手段によって前記吸引ノズルの前記先端が前記袋体に収納される前記粉粒体に接触したことが検出される場合に、前記第2の昇降装置に前記吸引ノズルの降下を停止させる、請求項1に記載の粉粒体吸引取り出し装置。
  3. 前記制御部は、前記吸引装置が吸引動作を行っている間は、前記第2の昇降装置に前記吸引ノズルを降下させることを可能とし、前記吸引装置が前記吸引動作を停止している間は、前記第2の昇降装置に前記吸引ノズルを降下させない、請求項1又は2に記載の粉粒体吸引取り出し装置。
  4. 前記制御部は、前記吸引装置が特定量の粉粒体の吸引及び取り出しを行う定量吸引取り出し動作を特定回数行った場合に、前記第1の昇降装置に前記第1のアーム及び前記第2のアームの動作を指示する、請求項1から3のいずれか一項に記載の粉粒体吸引取り出し装置。
  5. 前記第1の昇降装置及び前記第2の昇降装置はエアシリンダ機構を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の粉粒体吸引取り出し装置。
  6. 前記第1の係止部と前記第2の係止部とは吊り下げ治具であって、それぞれ、前記第1のアームの一部と、前記第2のアームの一部とに溶接されて固定されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の粉粒体吸引取り出し装置。
  7. 前記吸引ノズルは、二重管構造を有している、請求項1から6のいずれか一項に記載の粉粒体吸引取り出し装置。
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