JP2021155073A - シート包装体 - Google Patents

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海里 岡部
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
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    • A47K10/00Body-drying implements; Toilet paper; Holders therefor
    • A47K10/16Paper towels; Toilet paper; Holders therefor
    • A47K10/18Holders; Receptacles
    • A47K10/20Holders; Receptacles for piled sheets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D83/00Containers or packages with special means for dispensing contents
    • B65D83/08Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession

Abstract

【課題】シートの取り出しが容易なシート包装体を提供すること。【解決手段】包装袋10の天面11に形成され、前記天面11の一部が開裂すると前記天面11に開口する取出口20と、開裂した前記天面11の一部で形成され、第1側面15側の端部が前記天面11に接続されて前記取出口20を再封可能に閉口する蓋体50と、前記天面11の前記第1側面15側から第2側面16側に凸となるように、前記天面11の第3側面13側の第1端縁11Cから第4側面14側の第2端縁11Dに延びる第1開裂用切目線21と、前記第3側面13に形成され、前記第1開裂用切目線21に連続して前記第1端縁11Cから底面12側に延びる第2開裂用切目線22と、第4側面14に形成され、前記第1開裂用切目線21に連続して前記第2端縁11Dから前記底面12側に延びる第3開裂用切目線23とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、シート包装体に関する。
ポケットティシュー等のシート包装体では、ティシューペーパー等のシートが樹脂フィルム製の包装袋に収容されている。包装袋の天面には直線状のミシン目等が形成されており、このミシン目を開裂することで包装袋の天面に取出口が形成される。この取出口から包装袋内に指先を挿入し最上部にあるシートを摘むことで、シートが外部に引き出される(例えば、特許文献1)。
特開2015−47270号公報
本発明の課題は、シートの取り出しが容易なシート包装体を提供することである。
本発明に係る第1の態様は、天面と、第1方向に対向する第1側面および第2側面と、前記天面と同一平面上で前記第1方向と交差する第2方向に対向する第3側面および第4側面と、前記同一平面と交差する第3方向に前記天面と対向する底面とを備え、積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、前記包装袋の前記天面に形成され、前記天面の一部が開裂すると前記天面に開口する取出口と、開裂した前記天面の一部で形成され、前記第1側面側の端部が前記天面に接続されて前記取出口を再封可能に閉口する蓋体と、前記天面の前記第1側面側から前記第2側面側に凸となるように、前記天面の前記第3側面側の第1端縁から前記第4側面側の第2端縁に延びる第1開裂用切目線と、前記第3側面に形成され、前記第1開裂用切目線に連続して前記第1端縁から前記底面側に延びる第2開裂用切目線と、前記第4側面に形成され、前記第1開裂用切目線に連続して前記第2端縁から前記底面側に延びる第3開裂用切目線とを有する、シート包装体である。
本明細書において、第1方向は、包装袋の天面上の所定の一方向に沿う方向を示す。天面と同一平面上で第1方向と交差する第2方向は、包装袋の天面上で第1方向と直交する方向または筋かいに交わる方向に沿う方向を示す。同一平面に交差する第3方向は、第1方向と第2方向とが交差する天面と直交する方向または筋かいに交わる方向に沿う方向を示す。
また、天面の一部が開裂すると天面に開口するとは、天面の一部が開裂すると天面に開口が形成され、この開口が取出口となることを示す。取出口を再封可能に閉口するとは、蓋体が開口した取出口を覆うことを示す。蓋体の端部が天面に接続されるとは、取出口が開口した後も蓋体の一部の端部が天面に固定された固定端部となることを示す。
また、開裂用切目線は、カットとタイ(2つのカット間のカットされていない部分)が交互に配置され、タイが破断すると両隣のカットが連続したカットになる切目線を示す。天面の側面側の端縁は、包装袋の天面の側面が接続する部分に形成され、天面と側面との共通する端縁を示す。凸となるとは、平面視で凸状に形成されていることを示す。
第1の態様では、天面の第1側面側から第2側面側に凸となるように、天面の第3側面側の第1端縁から第4側面側の第2端縁に延びる第1開裂用切目線を有することで、第1開裂用切目線が開裂すると、天面に開口する取出口と、第1側面側の端部が天面に接続する蓋体が形成される。
また、第1開裂用切目線に連続して第1端縁から底面側に延びる第2開裂用切目線が第3側面に形成され、第1開裂用切目線に連続して第2端縁から底面側に延びる第3開裂用切目線が第4側面に形成されることで、第2開裂用切目線および第3開裂用切目線が開裂すると、蓋体の天面に接続する端部が第3側面および第4側面にも接続する。
このような構成では、第1開裂用切目線を開裂して取出口を開口する方向に蓋体を展開したときに、第1開裂用切目線と一緒に開裂した第2開裂用切目線および第3開裂用切目線の各開裂部分で第3側面および第4側面が裏返しになることで、展開された蓋体が天面の第1端縁および第2端縁に係止される。これにより、取出口からシートを取り出す際に、展開された蓋体が取出口から離れた状態が維持されるので、取出口を覆う蓋体が設けられている場合でも、蓋体が邪魔になりにくい。そのため、第1の態様によれば、シートの取り出しが容易なシート包装体を提供することができる。
また、第1の態様では、第1開裂用切目線が開裂して形成される取出口は、開裂した第1開裂用切目線と蓋体の天面に接続する端部とで囲まれた開口となるため、取出口が天面全体に形成されることはない。そのため、取出口が開口した後も包装袋の形状が保たれやすく、包装袋内でシートの収容状態が乱れにくい。そのため、第1の態様によれば、シート包装体を最後まできれいに使用することができる。
また、第1の態様では、開裂した天面の一部が取出口を再封可能に閉口する蓋体を構成することで、閉口された取出口から包装袋内にゴミや埃等(以下、塵埃という)が入りにくくなる。これにより、第1の態様では、シート包装体を衛生的に使用することができる。
さらに、第1の態様では、開裂した天面の一部が取出口を再封可能に閉口する蓋体となり、蓋体の一部の端部が天面に接続されていることで、開裂した天面の一部を構成する蓋体が、包装袋から切り離されずに天面に接続した小片となる。そのため、第1の態様では、取出口の開封時に断片(包装袋から切り離された切れ端等)が発生しない。
本発明に係る第2の態様は、前記第2開裂用切目線は、前記第3側面の前記第2側面側から前記第1側面側に延び、前記第3開裂用切目線は、前記第4側面の前記第2側面側から前記第1側面側に延びる、シート包装体である。
第2の態様では、第2側面側から第1側面側に延びる第2開裂用切目線が第3側面に形成され、第2側面側から第1側面側に延びる第3開裂用切目線が第4側面に形成されていることで、展開された蓋体が天面の第1端縁および第2端縁に係止される範囲が大きくなる。そのため、第2の態様では、取出口からシートを取り出す際に、展開された蓋体が取出口から離れた状態を維持する機能を高めることができる。
本発明に係る第3の態様は、前記第2開裂用切目線は、前記同一平面に対して10度以上75度以下の角度で傾斜する方向に延び、前記第3開裂用切目線は、前記同一平面に対して10度以上75度以下の角度で傾斜する方向に延びる、シート包装体である。本明細書において、角度は、天面(同一平面)と第2、第3開裂用切目線が延びる方向との間の角度を示す。傾斜する方向に延びるとは、天面との間隔が徐々に広がる方向に延びることを示す。
第3の態様では、第2開裂用切目線および第3開裂用切目線のいずれもが、天面と同一平面に対して10度以上75度以下の角度で傾斜する方向に延びることで、展開された蓋体が取出口から離れた状態を維持する機能を高めながら、取出口を開口する場合は蓋体が展開しやすくなり、取出口を閉口する場合は展開した蓋体を元に戻しやすくなる。
本発明に係る第4の態様は、前記第3側面に形成され、前記第2開裂用切目線に連続して前記底面側に曲線状に延びる第4開裂用切目線と、前記第4側面に形成され、前記第3開裂用切目線に連続して前記底面側に曲線状に延びる第5開裂用切目線とを有する、シート包装体である。本明細書において、底面側に曲線状に延びるとは、開裂用切目線の延びる方向が底面側に曲がっていることを示す。
第4の態様では、底面側に曲線状に延びる第4開裂用切目線が第2開裂用切目線に連続して第3側面に形成されることで、第2開裂用切目線が開裂すると第2開裂用切目線が開裂する方向と反対の方向に、第4開裂用切目線が一緒に開裂する。また、底面側に曲線状に延びる第5開裂用切目線が第3開裂用切目線に連続して第4側面に形成されることで、第3開裂用切目線が開裂すると第3開裂用切目線が開裂する方向と反対の方向に、第5開裂用切目線が一緒に開裂する。
これにより、第4の態様では、第1開裂用切目線と一緒に第2開裂用切目線が開裂したときに、第4開裂用切目線の存在により第3側面が天面と底面の間で大きく破断するのを防ぐことができる。また、第1開裂用切目線と一緒に第3開裂用切目線が開裂したときに、第5開裂用切目線の存在により第4側面が天面と底面の間で大きく破断するのを防ぐことができる。
本発明に係る第5の態様は、第4開裂用切目線は、前記第3側面の前記第3方向の長さの20%以上80%以下の長さだけ前記天面側から前記底面側に離れた位置に形成され、第5開裂用切目線は、前記第4側面の前記第3方向の長さの20%以上80%以下の長さだけ前記天面側から前記底面側に離れた位置に形成されている、シート包装体である。
本明細書において、側面の第3方向の長さとは、側面の天面側の端縁から底面側の端縁までの最短の長さを示す。側面の天面側から底面側に離れた位置とは、側面の天面側の端縁から底面側に向かって所与の長さを置いた位置を示す。
第5の態様では、第3側面の第3方向の長さの20%以上80%以下の長さだけ天面側から底面側に離れた位置に第4開裂用切目線を形成することで、展開された蓋体を天面の第1端縁に係止しながら、第3側面の破断を防ぐことができる。また、第4側面の第3方向の長さの20%以上80%以下の長さだけ天面側から底面側に離れた位置に第5開裂用切目線を形成することで、展開された蓋体を天面の第2端縁に係止しながら、第4側面の破断を防ぐことができる。
本発明に係る第6の態様は、前記取出口が、前記天面の中央部に形成されている、シート包装体である。本明細書において、天面の中央部は、天面の中心(図心)を含み、天面全体の10分の1から5分の1程度の広さの領域を示す。
第6態様では、取出口が天面の中央部に形成されているため、取出口が天面全体に形成されることはない。そのため、取出口が開口した後も包装袋の形状が保たれやすく、包装袋内でシートの収容状態が乱れにくい。そのため、第6の態様によれば、シート包装体を最後まできれいに使用することができる。
さらに、第6の態様では、取出口を天面の中央部に形成することで、取出口を天面の中央部に開口させることができる。これにより、取出口からシートを取り出す際に、シートを天面の中央部から引き出すことができる。そのため、第6の態様によれば、取出口からのシートの取り出しが容易であり、また、取出口からシートを安定的に取り出すことができる。
本発明に係る第7の態様は、前記取出口の面積は、前記天面の面積に対して20%以上60%以下である、シート包装体である。第7の態様では、天面の面積に対して取出口の面積を20%以上60%以下にすることで、取出口が天面全体に形成されることはない。そのため、第7の態様では、天面から包装袋内にゴミが入りにくく、衛生的なシート包装体を提供することができる。
また、第7の態様では、取出口が天面全体に形成されることはないため、取出口が開口した後も包装袋の形状が保たれやすい。そのため、包装袋内でシートの収容状態が乱れにくく、シート包装体を最後まできれいに使用することができる。
本発明に係る第8の態様は、前記蓋体は、前記第2側面側の端部に接着用シールが設けられている、シート包装体である。本明細書において、蓋体の第2側面側の端部は、天面に接続された第1側面側の端部と第1方向に対向する反対側の天面に接続されていない自由端部を示す。接着用シールは、蓋体に固定された状態で天面に接着するシールを示す。
第8の態様では、蓋体の第2側面側の端部に接着用シールが設けられていることで、接着用シールを天面の一部を開裂するためのトリガーとしてつまむことができる。そして、このトリガーを上方に引っ張ると、天面の一部が開裂し、天面に開口する取出口が形成され、開裂した天面の一部が取出口を再封可能に閉口する蓋体を構成することができる。
このような構成では、包装袋の天面を押え付けずに取出口を開封することができる。そのため、第8の態様では、取出口の開封時にシートが破れるのを防ぐことができる。
また、第8の態様では、蓋体にこのような接着用シールが設けられていることで、取出口を閉口した状態で蓋体を天面に接着することができる。これにより、蓋体による取出口の閉口(再封)が容易である。また、取出口を閉口した状態で、包装袋の形状が保たれやすく、包装袋内でシートの収容状態が乱れにくい。また、蓋体を閉口した状態が維持されるため、閉口された取出口からの包装袋内に塵埃の進入を防ぐことができる。
なお、第8の態様では、蓋体にこのような接着用シールが設けられていることで、取出口からシートを取り出す際に、接着用シールにシートが貼り付くおそれがある。しかしながら、第8の態様では、上述のように、展開された蓋体が天面の第1端縁および第2端縁に係止され、蓋体が取出口から離れた状態が維持される。そのため、第8の態様では、蓋体に接着用シールを設けた場合でも、接着用シールにシートが貼り付きにくい。
本発明の一態様によれば、シートの取り出しが容易なシート包装体を提供することができる。
実施形態に係るシート包装体を示す図である。 図1のシート包装体に収容されたシート積層体を示す図である。 図1のシート包装体を天面側から見た図である。 図1のシート包装体を底面側から見た図である。 図1のシート包装体を右側面(第1側面)側から見た図である。 図1のシート包装体を左側面(第2側面)側から見た図である。 図1のシート包装体を正面(第3側面)側から見た図である。 図1のシート包装体を背面(第4側面)側から見た図である。 図7の一部を拡大した図である。 図8の一部を拡大した図である。 図1のシート包装体において取出口を開口した図である。 図11のシート包装体においてシートが取り出される状態を示す図である。 図11のシート包装体において取出口を閉口した図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、各図では、各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。
なお、各図において、3軸方向(X方向、Y方向、Z方向)の3次元直交座標系を用い、シート包装体の長手方向をX方向とし、幅方向をY方向とし、高さ方向(上下方向)をZ方向とする。また、上方は、シート包装体の高さ方向(Z方向)において、包装袋の天面の上側を示す。
図1は、実施形態に係るシート包装体を示す図であり、図2は、図1のシート包装体に収容されたシート積層体を示す図である。図3は、図1のシート包装体を天面側から見た図であり、図4は、底面側から見た図であり。図5は、右側面(第1側面)側から見た図であり、図6は、左側面(第2側面)側から見た図であり、図7は、正面(第3側面)側から見た図であり、図8は、図1のシート包装体を背面(第4側面)側から見た図である。
第1実施形態に係るシート包装体100は、図1に示すように、包装袋10および取出口20を有する。シート包装体100は、実施形態に係るシート包装体の一例である。包装袋10および取出口20、実施形態に係るシート包装体の包装袋および取出口の各一例である。
包装袋10は、天面11、底面12、正面13、背面14、側面15、及び側面16を有する。シート包装体100では、天面11と底面12が上下方向(Z方向)に対向し、正面13と背面14が前後方向(Y方向)に対向し、側面15と側面16が左右方向(X方向)に対向する。なお、天面11は、本実施形態に係るシート包装体における包装袋の天面の一例である。
また、側面15、16は、本実施形態に係るシート包装体において、第1方向に対向する第1側面および第2側面の一例である。正面13、背面14は、本実施形態に係るシート包装体において、天面と同一平面上で第1方向と交差する第2方向に対向する第3側面および第4側面14の一例である。底面12は、本実施形態に係るシート包装体において、同一平面と交差する第3方向に天面と対向する底面の一例である。
ここで、第1方向(X方向)は、包装袋10の天面11上の所定の一方向に沿う方向を示す。天面11と同一平面CP上で第1方向(X方向)と交差する第2方向(Y方向)は、包装袋10の天面11上で第1方向(X方向)と直交する方向または筋かいに交わる方向に沿う方向を示す。同一平面CPに交差する第3方向(Z方向)は、第1方向(X方向)と第2方向(Y方向)とが交差する天面11と直交する方向または筋かいに交わる方向に沿う方向を示す(図1、図3〜図8)。
天面11は、第1方向(X方向)に対する端縁11A、11Bと、第2方向(Y方向)に対向する端縁11C、11Dを有する。また、底面12は、第1方向(X方向)に対向する端縁12A、12Bと、第2方向(Y方向)に対向する端縁12C、12Dとを有する(図1、図3〜図8)。なお、端縁11C、11Dは、本実施形態のシート包装体の包装袋における天面の第1端縁、第2端縁の各一例である。
本実施形態では、天面11の第3側面(正面)13側の端縁11Cは、包装袋10の天面11の第3側面13が接続する部分に形成され、天面11と第3側面13との共通する端縁を構成する。また、天面11の第4側面14(背面)側の端縁11Dは、包装袋10の天面11の第4側面14が接続する部分に形成され、天面11と第4側面14との共通する端縁11Dを構成する(図1、図3〜図8)。
包装袋10の側面(第1側面)15において、天面11の端縁11Aと底面12の端縁12Aの間には、第2方向(Y方向)に延び、側面(第1側面)15を封止するシール部30が形成されている。また、包装袋10の側面(第2側面)16において、天面11の端縁11Bと底面12の端縁12Bの間には、第2方向(Y方向)に延び、包装袋10の側面(第2側面)16を封止するシール部40が形成されている(図1、図3〜図8)。
包装袋10の材質は、特に限定されず、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリアミド(PA)等の樹脂を用いることができる。
なお、これらの樹脂の中でも、柔軟で取扱い性に優れ、シール性が高く、安価であること等の観点から、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等が好ましい。また、無臭であり、耐水性・耐薬品性に優れ、低コストで大量生産が可能である観点から、ポリエチレンが好ましい。ポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等を用いることができる。また、堅牢であり、成形しやすく、印刷時の発色がよく、また光沢を付与できること等の観点からは、ポリプロピレンが好ましい。
包装袋10の形態は、特に限定されず、上述の樹脂が単層で形成された単層フィルム、上述の樹脂を積層したラミネートフィルム、または、上述の2種類以上の樹脂の混合物で形成された混合フィルムであってもよい。
包装袋10の厚みは、特に限定されず、好ましくは10μm以上100μm以下、より好ましくは15μm以上70μm以下である。包装袋10の厚みを10μm以上とすることで、後述のシートSが収容される包装袋10としての十分な強度を確保することができる。また、包装袋10の厚みを100μm以下とすることで、包装袋10の柔軟性及び軽量性を確保できるとともに、コストが抑えられる。
なお、包装袋10を形成する材質は、上述した可撓性フィルム等の樹脂材料に限定されず、紙材料(クラフト紙等)を用いてもよい。また、包装袋10を形成する材質には、生分解性材料(生分解性プラスチック、生分解性紙等)、バイオマス材料(バイオマスフィルム等の再生可能な生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの)を用いることができる。
包装袋10の寸法は、シート包装体100の長手方向(X方向)の長さL1を80mm以上200mm以下、シート包装体100の長手方向(X方向)に直交する短手方向(Y方向)の幅W1を50mm以上150mm以下、高さ方向(Z方向)の高さH1を5mm以上85mm以下とすることができる(図3、図5、図6)。なお、この包装袋10の寸法は、包装袋10に後述のシート積層体SLが収容された状態での寸法を示す(図1〜図8)。
包装袋10は、図1に示すように、積層された複数枚(または複数組)のシートS(以下、シート積層体SLという)が収容される。シート積層体SLは、シートSの積層方向(LD方向)が高さ方向(Z方向)となるように、包装袋10に収容されている(図1、図2)。シート積層体SLは、包装袋10に形成される取出口20(開口OP)を通してシートSが1枚ずつ(または1組ずつ)引き出せるようになっている(図12)。
シート積層体SLの形態は、特に限定されず、例えば、シートSの折目FがつまめるようにシートSが折りたたまれた状態で積層されたもの(図2)、各シートSが折り込まれた状態で互い違いに積層されたもの(いわゆるポップアップ式のシート積層体)、複数枚のシートSが単に積層されたもの等を採用することができる。
また、シート積層体SLの寸法は、シート包装体100の長手方向(X方向)の長さを80mm以上195mm以下、シート包装体100の長手方向(X方向)に直交する短手方向(Y方向)の幅を50mm以上145mm以下、高さ方向(Z方向)の高さを5mm以上80mm以下とすることができる(図2)。
なお、シート積層体SLの態様は、特に限定されない。例えば、シート積層体SLとして、1枚(または1組)のシートが、Z折りにされ、上下の折り返し縁部が各々半分に折り返され、さらに長手方向の中央で2つ折りに折り畳まれた状態で積層されたものを用いることができる。
シート積層体SLを構成するシートSの態様は、特に限定されず、例えば、ティシューペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパー、ペーパータオル等の衛生薄葉紙に適用可能である。これらの衛生薄葉紙には、保湿成分を含んだ衛生薄葉紙(例えば、ローションティシュー等)も含まれる。さらに、これらの衛生薄葉紙には、アルコールや次亜塩素酸ナトリウム等の水溶液、芳香剤等の香料、消臭剤等の薬剤等が含まれていてもよい。
また、シートSの用途は、特に限定されず、産業用、家庭用、携帯用のいずれも適用できる。なお、本実施形態におけるシートとしては、これらの中でも、家庭用、携帯用のローションティシューが好適に用いられる。
シートSのプライ数は、特に限定されず、1プライ以上にすることができ、好ましくは1プライであり、より好ましくは2プライ(2枚重ね)である。また、シートSの形状は、特に限定されず、例えば、2プライのシートが折り畳まれた状態の形状が平面視で四角形(長方形、正方形等)であることが好ましい。
シートSの材質は、特に限定されず、例えば、紙、不織布または布等のシートを用いることができ、好ましくは紙製のシート(以下、紙シートという)である。なお、シートSが紙シートの場合、パルプを主原料とする原紙が用いられる。パルプ組成は、紙シートにおける公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を、50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。
また、シートS(紙シート)におけるパルプ組成は、特に限定されない。例えば、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)やNUKP(針葉樹未晒しパルプ)などの針葉樹パルプと、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)やLUKP(広葉樹未晒しパルプ)などの広葉樹パルプとを、任意の比率で使用することができる。なお、針葉樹パルプと広葉樹パルプの比は、限定されず、好ましくは10:90〜80:20であり、より好ましくは広葉樹パルプに対して針葉樹パルプの比率がより多いパルプ組成である。また、シートS(紙シート)に含まれるパルプには、古紙パルプを用いてもよい。
シートSの坪量は、特に限定されないが、プライ数に応じて、紙の場合は5g/m以上80g/m以下、不織布の場合は20g/m以上100g/m以下のものが望ましい。なお、坪量は、JIS P 8124の規定に準拠して測定することができる。
また、シートS(紙シート)の厚みは、特に限定されず、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、シートS(紙シートの紙厚は、2プライあたり、50μm以上500μm以下にすることができ、好ましくは60μm以上330μm以下、より好ましくは100μm以上200μm以下である。
また、シートS(紙シート)には、エンボス加工が施されていてもよい。このようなエンボス加工は、公知のエンボス付与方法により実施することができる。
本実施形態では、シートS(シート積層体SL)がピロー包装されている。なお、ピロー包装は、三つ折りされた筒状のフィルム、あるいは、ガセット状に折り込まれた筒状の可撓性フィルムの両端部またはいずれか一方の端部をシール(封止)する包装形態である。具体的には、シート包装体100において、包装袋10の第1方向(X方向)の両側面15、16に、シート積層体SLがピロー包装されるようにシール部30、40がそれぞれ形成されている(図1、図3〜図8)。
取出口20は、包装袋10の天面11に形成され、シートSが取り出される(図12)。取出口20は、天面11の一部BLが開裂すると天面11に開口する(図1、図11)。本実施形態では、天面11の一部BLが開裂すると天面11に開口OPが形成され、この開口OPが取出口20となる(図1、図9)。
なお、取出口20の形状は、任意である。本実施形態では、開口した取出口20の形状が、平面視で半円形状となる(図11)。また、開口した取出口20の形状は、天面11の端縁11A側から端縁11Bに向かって湾曲するように天面11の端縁11Cと端縁11Dの間に形成される(図11)。
また、取出口20が形成される位置は、特に限定されない。本実施形態では、取出口20が、天面11の中央部11Eに形成されている。ここで、天面11の中央部11Eは、天面11の中心(図心)Gを含み、天面11全体の10分の1から5分の1程度の広さの領域を示す(図1、図3)。
また、取出口20の面積は、例えば、天面11の面積に対して20%以上60%以下であり、好ましくは25%以上55%以下、より好ましくは30以上50%以下である。
本実施形態のシート包装体100は、さらに蓋体50を有する。蓋体50は、開裂した天面11の一部BLで形成され、第1側面15側の端部51が天面11に接続されて取出口20を再封可能に閉口する。ここで、取出口20を再封可能に閉口するとは、蓋体50が開口した取出口20(開口OP)を覆うことを示す。また、蓋体50の端部51が天面11に接続されるとは、取出口20が開口した後も蓋体50の一部の端部51が天面11に固定された固定端部51となることを示す(図11、図12)。
本実施形態のシート包装体100では、包装袋10の天面11に第1開裂用切目線21を有する。第1開裂用切目線21は、天面11の第1側面15側から第2側面16側に凸となるように、天面11の第3側面13側の端縁11Cから第4側面14側の端縁11Dに延びる(図1、図3)。本実施形態では、この第1開裂用切目線21が開裂すると、天面11に開口する取出口20と、第1側面15側の端部51が天面11に接続する蓋体50が形成される(図1、図11)。
ここで、凸となるとは、平面視で凸状に形成されていることを示す。また、開裂用切目線は、カットとタイ(2つのカット間のカットされていない部分)が交互に配置され、タイが破断すると両隣のカットが連続したカットになる切目線(例えば、ミシン目PF等)である。
本実施形態では、第1開裂用切目線21が、カットC1とタイT1が交互に配置されている。第1開裂用切目線21において、カットC1の長さ、及びタイT1の長さは、任意である。例えば、各カットC1の長さは、0.8mm以上5.0mm以下にすることができ、好ましくは1.5mm以上4.5mm以下、より好ましくは2.5mm以上3.5mm以下である。また、各タイT1の長さは、0.3mm以上5.0mm以下にすることができ、好ましくは0.4mm以上2.0mm以下、より好ましくは0.5mm以上1.5mm以下である。
第1開裂用切目線21の形状は、任意である。本実施形態では、第1開裂用切目線21の形状が、平面視で半円形状の曲線を描くように延びている。具体的には、第1開裂用切目線21は、天面11の端縁11C側の末端21Aから端縁11D側の末端21Bに延び、天面11の端縁11A側から端縁11B側に向かって凸状21Cを構成する(図1、図3、図8)。
なお、第1方向(X方向)における第1開裂用切目線21の間隔L2は、包装袋10の長手方向(X方向)の長さL1に対して、30%以上70%以下であり、好ましくは35%以上65%以下、より好ましくは40〜60%である。また、第2方向(Y方向)における取出口20の間隔W2は、包装袋10の幅方向(Y方向)の幅W1に対して、85%以上100%以下であり、好ましくは90%以上100%以下、より好ましくは95%以上〜100%以下である(図3)。
本実施形態のシート包装体100では、包装袋10の第3側面(正面)13に第2開裂用切目線22が形成されている。第2開裂用切目線22は、第1開裂用切目線21に連続して端縁11Cから底面12側に延びる(図7、図9)。本実施形態では、第2開裂用切目線22が開裂すると、蓋体50の天面11に接続する端部51が包装袋10の第3側面13にも接続する(図1、図11)。
第2開裂用切目線22は、カットC2とタイT2が交互に配置されている(図9)。第2開裂用切目線22おいて、カットC2の長さ、及びタイT2の長さは、任意である。例えば、各カットC2の長さは、0.8mm以上5.0mm以下にすることができ、好ましくは1.5mm以上4.5mm以下、より好ましくは2.5mm以上3.5mm以下である。また、各タイT2の長さは、0.3mm以上5.0mm以下にすることができ、好ましくは0.4mm以上2.0mm以下、より好ましくは0.5mm以上1.5mm以下である。
また、本実施形態のシート包装体100では、包装袋10の第4側面(背面)14に第3開裂用切目線23が形成されている。第3開裂用切目線23は、第1開裂用切目線21に連続して端縁11Dから底面12側に延びる(図8、図10)。本実施形態では、第3開裂用切目線23が開裂すると、蓋体50の天面11に接続する端部51が包装袋10の第4側面14にも接続する(図1、図11)。
第3開裂用切目線23は、カットC3とタイT3が交互に配置されている(図10)。第2開裂用切目線22おいて、カットC3の長さ、及びタイT3の長さは、任意である。例えば、各カットC3の長さは、0.8mm以上5.0mm以下にすることができ、好ましくは1.5mm以上4.5mm以下、より好ましくは2.5mm以上3.5mm以下である。また、各タイT3の長さは、0.3mm以上5.0mm以下にすることができ、好ましくは0.4mm以上2.0mm以下、より好ましくは0.5mm以上1.5mm以下である。
第2開裂用切目線22の形状は、任意である。本実施形態では、第2開裂用切目線22は、第3側面13の第2側面16側から第1側面15側に延びている。具体的には、第2開裂用切目線22は、第1開裂用切目線21の端縁11C側の末端21Aに対応する基端22Aから先端22Bまで直線状に延びている(図7、図9)。
第3開裂用切目線23の形状は、任意である。本実施形態では、第3開裂用切目線23は、第4側面14の第2側面16側から第1側面15側に延びている。具体的には、第3開裂用切目線23は、第1開裂用切目線21の端縁11D側の末端21Bに対応する基端23Aから先端23Bまで直線状に延びている(図8、図10)。
本実施形態のシート包装体100において、第2開裂用切目線22は、同一平面CPに対して10度以上75度以下の角度θ1で傾斜する方向に延びている。ここで、角度θ1は、天面11(同一平面CP)と第2開裂用切目線22が延びる方向との間の角度を示す。傾斜する方向に延びるとは、天面11と第2開裂用切目線22の間隔が徐々に広がる方向に延びることを示す(図9)。
また、第3開裂用切目線23は、同一平面CPに対して10度以上75度以下の角度θ2で傾斜する方向に延びている。ここで、角度θ2は、天面11(同一平面CP)と第3開裂用切目線23が延びる方向との間の角度を示す。傾斜する方向に延びるとは、天面11と第3開裂用切目線23の間隔が徐々に広がる方向に延びることを示す(図10)。
なお、第2開裂用切目線22および第3開裂用切目線23は、仮に正面側または背面側から第2方向(Y方向)に透視して見たときに、両者が重なるように形成してもよいし、両者が重ならないように形成してもよい。
さらに、本実施形態のシート包装体100では、第3側面13に第4開裂用切目線24が形成されている。第4開裂用切目線24は、第2開裂用切目線22に連続して底面12側に曲線状に延びている。本実施形態では、第4開裂用切目線24の延びる方向が、底面12側に曲がっている。
具体的には、第4開裂用切目線24は、包装袋10の第3側面13において、第2開裂用切目線22の先端22Bに対応する基端24Aから先端24Bまで、湾曲部24Cを構成するように曲線状に延びている(図7、図9)。そして、第2開裂用切目線22が開裂すると第2開裂用切目線22が開裂する方向と反対の方向に、第4開裂用切目線24が一緒に開裂する(図9、図11)。
第4開裂用切目線24は、カットC4とタイT4が交互に配置されている(図9)。第2開裂用切目線22おいて、カットC4の長さ、及びタイT4の長さは、任意である。例えば、各カットC4の長さは、0.8mm以上5.0mm以下にすることができ、好ましくは1.5mm以上4.5mm以下、より好ましくは2.5mm以上3.5mm以下である。また、各タイT4の長さは、0.3mm以上5.0mm以下にすることができ、好ましくは0.4mm以上2.0mm以下、より好ましくは0.5mm以上1.5mm以下である。
また、本実施形態のシート包装体100では、第4側面14に第5開裂用切目線25が形成されている。第5開裂用切目線25は、第3開裂用切目線23に連続して底面12側に曲線状に延びている。本実施形態では、第5開裂用切目線25の延びる方向が、底面12側に曲がっている。
具体的には、第5開裂用切目線25は、包装袋10の第4側面14において、第3開裂用切目線23の先端23Bに対応する基端25Aから先端25Bまで、湾曲部25Cを構成するように曲線状に延びている(図8、図10)。そして、第3開裂用切目線23が開裂すると第3開裂用切目線23が開裂する方向と反対の方向に、第5開裂用切目線25が一緒に開裂する(図10、図11)。
第5開裂用切目線25は、カットC5とタイT5が交互に配置されている(図10)。第2開裂用切目線22おいて、カットC5の長さ、及びタイT5の長さは、任意である。例えば、各カットC5の長さは、0.8mm以上5.0mm以下にすることができ、好ましくは1.5mm以上4.5mm以下、より好ましくは2.5mm以上3.5mm以下である。また、各タイT5の長さは、0.3mm以上5.0mm以下にすることができ、好ましくは0.4mm以上2.0mm以下、より好ましくは0.5mm以上1.5mm以下である。
本実施形態のシート包装体100において、第4開裂用切目線24は、第3側面13の第3方向(Z方向)の長さ(間隔H1)の20%以上80%以下、好ましくは25%以上75%以下、より好ましくは30%以上70%以下の長さ(間隔H2)だけ天面11側から底面12側に離れた位置に形成されている(図9)。
ここで、第3側面13の第3方向(Z方向)の長さ(間隔H1)は、第3側面13の天面11側の端縁11Cから底面12側の端縁12Cまでの最短の長さを示す。第3側面13の天面11側から底面12側に離れた位置は、第3側面13の天面11側の端縁11Cから底面12側に向かって所与の長さ(間隔H2)を置いた位置を示す(図9)。
なお、間隔H2は、第3側面13の第3方向(Z方向)における天面11の端縁11Cから第4開裂用切目線24の基端24A(第2開裂用切目線22の先端22B)までの最短距離に対応する。また、第3側面13の第3方向(Z方向)において第4開裂用切目線24が形成される領域の間隔H3は、第3側面13の第3方向(Z方向)の長さ(間隔H1)の10%以上70%以下、好ましくは15%以上65%以下、より好ましくは20%以上60%以下の長さである(図9)。
本実施形態のシート包装体100において、第5開裂用切目線25は、第4側面14の第3方向(Z方向)の長さ(間隔H1)の20%以上80%以下、好ましくは25%以上75%以下、より好ましくは30%以上70%以下の長さ(間隔H2)だけ天面11側から底面12側に離れた位置に形成されている(図10)。
ここで、第4側面14の第4方向(Z方向)の長さ(間隔H1)は、第4側面14の天面11側の端縁11Dから底面12側の端縁12Dまでの最短の長さを示す。第4側面14の天面11側から底面12側に離れた位置は、第4側面14の天面11側の端縁11Dから底面12側に向かって所与の長さ(間隔H2)を置いた位置を示す(図10)。
なお、間隔H2は、第4側面14の第3方向(Z方向)における天面11の端縁11Dから第5開裂用切目線25の基端25A(第3開裂用切目線23の先端23B)までの最短距離に対応する。また、第4側面14の第3方向(Z方向)において第5開裂用切目線25が形成される領域の間隔H3は、第4側面14の第3方向(Z方向)の長さ(間隔H1)の10%以上70%以下、好ましくは15%以上65%以下、より好ましくは20%以上60%以下の長さである(図10)。
なお、第4開裂用切目線24および第5開裂用切目線25は、仮に正面側または背面側から第2方向(Y方向)に透視して見たときに、両者が重なるように形成してもよいし、両者が重ならないように形成してもよい。
本実施形態に係るシート包装体100では、蓋体50は、第2側面16側の端部52に接着用シール60が設けられている(図1、図3、図5、図6)。ここで、蓋体50の第2側面16側の端部52は、天面11に接続された第1側面15側の端部51と第1方向(X方向)に対向する反対側の天面11に接続されていない自由端部52を示す。接着用シール60は、蓋体50に固定された状態で天面11に接着するシールである。
接着用シール60の態様は、限定されない。本実施形態では、接着用シール60は、蓋体50の端部52に固定された固定部61と、天面11に剥離可能に接着する粘着部62と、つまみ63で構成されている。具体的には、接着用シール60は、基材に、接着剤が塗布された固定部61と、固定部61より接着力が弱い接着剤が塗布された粘着部62と、残りの部分に接着剤が塗布されていないつまみ63とが設けられている(図1、図3、図5、図6)。
なお、基材の材質は、限定されないが、上述の包装袋10に用いられる可撓性フィルム等の樹脂材料、紙材料、生分解性材料、バイオマス材料等を用いることができる。また、基材の形態は、限定されず、上述の包装袋10に用いられる単層フィルム、ラミネートフィルム、混合フィルムを用いることができる。さらに、基材の厚みは、上述の包装袋10に用いられる可撓性フィルム厚みを採用することができる。
また、固定部61の接着剤の材質は、限定されないが、粘着力が9N/25mm以上30N/25mm以下の接着剤で構成することが好ましい。また、粘着部62の接着剤の材質は、限定されないが、粘着力が1N/25mm以上8N/25mm以下となる材質であることが好ましい。ここで、粘着力とは、JIS Z0237を参考にした粘着力試験法により測定した引きはがし抵抗値を示す。
以下、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、上述のように、天面11の第1側面15側から第2側面16側に凸となるように、天面11の第3側面13側の端縁11Cから第4側面14側の端縁11Dに延びる第1開裂用切目線21を有することで、第1開裂用切目線21が開裂すると、天面11に開口する取出口20と、第1側面15側の端部51が天面11に接続する蓋体50が形成される。
また、第1開裂用切目線21に連続して端縁11Cから底面12側に延びる第2開裂用切目線22が第3側面13に形成され、第1開裂用切目線21に連続して端縁11Dから底面12側に延びる第3開裂用切目線23が第4側面14に形成されることで、第2開裂用切目線22および第3開裂用切目線23が開裂すると、蓋体50の天面11に接続する端部51が第3側面13および第4側面14にも接続する。
このような構成により、本実施形態では、第1開裂用切目線21を開裂して取出口20を開口する方向に蓋体50を展開したときに、第1開裂用切目線21と一緒に開裂した第2開裂用切目線22および第3開裂用切目線23の各開裂部分で第3側面13および第4側面14が裏返しになることで、展開された蓋体50が天面11の端縁11Cおよび端縁11Dに係止される。これにより、取出口20からシートSを取り出す際に、展開された蓋体50が取出口20から離れた状態が維持されるので、取出口20を覆う蓋体50が設けられている場合でも、蓋体50が邪魔になりにくい。そのため、本実施形態によれば、シートSの取り出しが容易なシート包装体100を提供することができる(図1、図11、図12)。
また、本実施形態では、第1開裂用切目線21が開裂して形成される取出口20は、開裂した第1開裂用切目線21と蓋体50の天面11に接続する端部51とで囲まれた開口OPとなるため、取出口20が天面11全体に形成されることはない。そのため、取出口20が開口した後も包装袋10の形状が保たれやすく、包装袋10内でシートS(シート積層体SL)の収容状態が乱れにくい。そのため、本実施形態によれば、シート包装体100を最後まできれいに使用することができる(図1、図11、図12)。
また、本実施形態では、開裂した天面11の一部BLが取出口20を再封可能に閉口する蓋体50を構成することで、閉口された取出口20から包装袋10内にゴミや埃等(以下、塵埃という)が入りにくくなる。これにより、本実施形態では、シート包装体100を衛生的に使用することができる(図11〜図13)。
さらに、本実施形態では、開裂した天面11の一部BLが取出口20を再封可能に閉口する蓋体50となり、蓋体50の一部の端部51が天面11に接続されていることで、開裂した天面11の一部BLを構成する蓋体50が、包装袋10から切り離されずに天面に接続した小片BLとなる。そのため、本実施形態では、取出口20の開封時に断片(包装袋10から切り離された切れ端等)が発生しない(図11)。
本実施形態では、上述のように、第2側面16側から第1側面15側に延びる第2開裂用切目線22が第3側面13に形成され、第2側面16側から第1側面15側に延びる第3開裂用切目線23が第4側面14に形成されていることで、展開された蓋体50が天面11の端縁11Cおよび端縁11Dに係止される範囲が大きくなる。そのため、本実施形態では、取出口20からシートSを取り出す際に、展開された蓋体50が取出口20から離れた状態を維持する機能を高めることができる(図1、図11)。
本実施形態では、上述のように、第2開裂用切目線22および第3開裂用切目線23のいずれもが、天面11と同一平面CPに対して10度以上75度以下の角度で傾斜する方向に延びることで、展開された蓋体50が取出口20から離れた状態を維持する機能を高めながら、取出口20を開口する場合は蓋体50が展開しやすくなり、取出口20を閉口する場合は展開した蓋体50を元に戻しやすくなる(図1、図11〜図13)。
本実施形態では、上述のように、底面12側に曲線状に延びる第4開裂用切目線24が第2開裂用切目線22に連続して第3側面13に形成されることで、第2開裂用切目線22が開裂すると第2開裂用切目線22が開裂する方向と反対の方向に、第4開裂用切目線24が一緒に開裂する。また、底面12側に曲線状に延びる第5開裂用切目線25が第3開裂用切目線23に連続して第4側面14に形成されることで、第3開裂用切目線23が開裂すると第3開裂用切目線23が開裂する方向と反対の方向に、第5開裂用切目線25が一緒に開裂する。
これにより、本実施形態では、第1開裂用切目線21と一緒に第2開裂用切目線22が開裂したときに、第4開裂用切目線24の存在により第3側面13が天面11の端縁11Cと底面12の端縁12Cとの間で大きく破断するのを防ぐことができる。また、第1開裂用切目線21と一緒に第3開裂用切目線23が開裂したときに、第5開裂用切目線25の存在により第4側面14が天面11の端縁11Dと底面12の端縁12Dとの間で大きく破断するのを防ぐことができる(図1、図16)。
本実施形態では、上述のように、第3側面13の第3方向(Z方向)の長さ(間隔H1)の20%以上80%以下の長さ(間隔H2)だけ天面11側から底面12側に離れた位置に第4開裂用切目線24を形成することで、展開された蓋体50を天面11の第1端縁11Cに係止しながら、第3側面13の破断を防ぐことができる。また、第4側面14の第3方向(Z方向)の長さ(間隔H1)の20%以上80%以下の長さ(間隔H2)だけ天面11側から底面12側に離れた位置に第5開裂用切目線25を形成することで、展開された蓋体50を天面11の端縁11Dに係止しながら、第4側面14の破断を防ぐことができる。
本実施形態では、上述のように、取出口20が天面11の中央部11Eに形成されているため、取出口20が天面11全体に形成されることはない。そのため、取出口20が開口した後も包装袋10の形状が保たれやすく、包装袋10内でシートS(シート積層体SL)の収容状態が乱れにくい。そのため、本実施形態によれば、シート包装体100を最後まできれいに使用することができる(図1、図11、図12)。
さらに、本実施形態では、取出口20を天面11の中央部11Eに形成することで、取出口20を天面11の中央部11Eに開口させることができる。これにより、取出口20からシートSを取り出す際に、シートSを天面11の中央部11Eから引き出すことができる。そのため、本実施形態によれば、取出口20からのシートSの取り出しが容易であり、また、取出口20からシートSを安定的に取り出すことができる(図1、図11、図12)。
本実施形態では、上述のように、天面11の面積に対して取出口20の面積を20%以上60%以下にすることで、取出口20が天面11全体に形成されることはない。そのため、本実施形態では、天面11から包装袋10内にゴミが入りにくく、衛生的なシート包装体100を提供することができる(図1、図11、図12)。
また、本実施形態では、取出口20が天面11全体に形成されることはないため、取出口20が開口した後も包装袋10の形状が保たれやすい。そのため、包装袋10内でシートS(シート積層体SL)の収容状態が乱れにくく、シート包装体100を最後まできれいに使用することができる(図1、図11、図12)。
本実施形態では、上述のように、蓋体50の第2側面16側の端部52に接着用シール60が設けられていることで、接着用シール60を天面11の一部BLを開裂するためのトリガーTGとしてつまむことができる。そして、このトリガーTGを上方に引っ張ると、天面11の一部BLが開裂し、天面11に開口する取出口20が形成され、開裂した天面11の一部BLが取出口20を再封可能に閉口する蓋体50を構成することができる(図1、図11〜図13)。
このような構成では、包装袋10の天面11を押え付けずに取出口20を開封することができる。そのため、本実施形態では、取出口20の開封時にシートS(シート積層体SL)が破れるのを防ぐことができる(図1、図11)。
また、本実施形態では、蓋体50にこのような接着用シール60が設けられていることで、取出口20を閉口した状態で蓋体50を天面11に接着することができる。これにより、蓋体50による取出口20の閉口(再封)が容易である。また、取出口20を閉口した状態で、包装袋10の形状が保たれやすく、包装袋10内でシートS(シート積層体SL)の収容状態が乱れにくい。また、蓋体50を閉口した状態が維持されるため、閉口された取出口20からの包装袋10内に塵埃の進入を防ぐことができる(図1、図11〜図13)。
なお、本実施形態では、蓋体50にこのような接着用シール60が設けられていることで、取出口20からシートSを取り出す際に、接着用シール60にシートSが貼り付くおそれがある。しかしながら、本実施形態では、上述のように、展開された蓋体50が天面11の第1端縁11Cおよび端縁11Dに係止され、蓋体50が取出口20から離れた状態が維持される。そのため、本実施形態では、蓋体50に接着用シール60を設けた場合でも、接着用シール60にシートSが貼り付きにくい(図12)。
以下、本実施形態について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
[シート包装体(試験体)]
試験体として、複数枚のシート(積層体)が包装袋に包装されたシート包装体を用意した(図1、図2)。シート積層体は、シートが折り畳まれた状態で積層された保湿成分を含んだティシューペーパー(商品名「エリエール贅沢保湿」、大王製紙株式会社製、2プライ、組数:10組(20枚)、寸法:長さ(横幅)約125mm、奥行(縦幅)約75mm)、高さ(嵩)約13mm、を用いた。シート積層体は、積層方向がシート包装体の高さ方向(Z方向)となるように包装袋に収容した。包装袋の材質は、厚み62μmのポリエチレン(PE)を用いた。包装袋の包装形態は、包装袋の長手方向の両端部を封止してシール部を形成するピロー包装とした。包装袋の寸法は、長手方向の長さを約134mm、幅方向の幅を約84mm、高さ方向の高さを約12mmとした。包装袋の天面に、天面の一部が開裂すると天面に開口する取出口と、開裂した天面の一部で形成され、第1側面(右側面)側の端部が天面に接続されて取出口を再封可能に閉口する蓋体を設けた。また、天面の第1側面側から第2側面(左側面)側に凸となるように、天面の第3側面側の第1端縁から第4側面側の第2端縁に延びる第1開裂用切目線を天面に設けた。また、第1開裂用切目線に連続して第1端縁から底面側に延びる第2開裂用切目線を第3側面(正面)に設け、第1開裂用切目線に連続して第2端縁から底面側に延びる第3開裂用切目線を第4側面(背面)に設けた。さらに、第2開裂用切目線に連続して底面側に曲線状に延びる第4開裂用切目線を第3側面に設け、第3開裂用切目線に連続して底面側に曲線状に延びる第5開裂用切目線を第4側面14に設けた。
[開封時のシートの破れ]
シート包装体の開封時のシートの破れとして、第1開裂用切目線、第2開裂用切目線、第3開裂用切目線、第4開裂用切目線、及び第5開裂用切目線を開裂して、取出口を開口したときに、シートの破れを確認した。開封時のシートの破れの評価は、開封時にシートが破れなかったときは〇(良好)とし、破れたときは×(不良)とした。
[取出性]
シート包装体の取出性として、第1開裂用切目線、第2開裂用切目線、第3開裂用切目線、第4開裂用切目線、及び第5開裂用切目線を開裂して、取出口を開口する方向に蓋体を約180°展開し、放置した状態で、取出口からのシートの取り出しやすさを確認した。取出性の評価は、取出口からシートを取り出す際に、蓋体にシートが触れなかった場合は〇(良好)とし、シートが触れた場合は×(不良)とした。
[シートの貼り付き]
シート包装体におけるシートの貼り付きとして、取出口を開口する方向に蓋体を展開して、取出口からシートを取り出す際に、蓋体の接着用シールに対するシートの貼り付きを確認した。蓋体の接着用シールにシートが貼り付かなかったときは〇(良好)とし、貼り付いたときは×(不良)とした。
[保管性]
シート包装体の保管性として、取出口を開口した後のシート(シート積層体)の乱れを確認した。保管性の評価は、包装袋内でシート(シート積層体)が崩れなかったときは〇(良好)とし、崩れたときは×(不良)とした。
[衛生性]
シート包装体の衛生性として、取出口を開口した後の取出口からの塵埃の進入しやすさを確認した。衛生性の評価は、取出口の閉口状態が維持され、取出口と蓋体との間の隙間の間隔が最大で1mm未満のときは〇(良好)とし、取出口と蓋体との間の隙間が最大で1mm以上のときは×(不良)とした。
以下、実施例及び比較例について、説明する。
[実施例1]
半円形状の第1開裂用切目線(取出口)を天面の中央部に形成し、第2開裂用切目線(側面スリット)の天面に対する角度θ1を22.5°とし、第3開裂用切目線(側面スリット)の天面に対する角度θ2を22.5°とし、第4開裂用切目線(返しスリット)の第3側面の第3方向の長さの約50%の長さだけ天面側から底面側に離れた位置に形成し、第5開裂用切目線(返しスリット)の第4側面の第3方向の長さの約50%の長さだけ天面側から底面側に離れた位置に形成し(図9、図10)、評価した。結果を表1に示す。
[実施例2]
第2開裂用切目線(側面スリット)の天面に対する角度θ1を45°とし、第3開裂用切目線(側面スリット)の天面に対する角度θ2を45°とした以外は(図9、図10)、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[実施例3]
第2開裂用切目線(側面スリット)の天面に対する角度θ1を67.5°とし、第3開裂用切目線(側面スリット)の天面に対する角度θ2を67.5°とした以外は(図9、図10)、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[実施例4]
第4開裂用切目線(返しスリット)の第3側面の第3方向の長さの約30%の長さだけ天面側から底面側に離れた位置に形成し、第5開裂用切目線(返しスリット)の第4側面の第3方向の長さの約30%の長さだけ天面側から底面側に離れた位置に形成した以外は(図9、図10)、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[実施例5]
第4開裂用切目線(返しスリット)の第3側面の第3方向の長さの約70%の長さだけ天面側から底面側に離れた位置に形成し、第5開裂用切目線(返しスリット)の第4側面の第3方向の長さの約70%の長さだけ天面側から底面側に離れた位置に形成した以外は(図9、図10)、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
第2開裂用切目線(側面スリット)の天面に対する角度θ1を0°とし、第3開裂用切目線(側面スリット)の天面に対する角度θ2を0°とし、第4開裂用切目線(返しスリット)および第5開裂用切目線(返しスリット)をいずれも設けなかった以外は、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[比較例2]
半円形状の開口した取出口を天面の中央部に形成し、第1開裂用切目線、蓋体、接着用シール、第2開裂用切目線(側面スリット)、第3開裂用切目線(側面スリット)、第4開裂用切目線(返しスリット)、および第5開裂用切目線(返しスリット)をいずれも設けなかった以外は、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[比較例3]
第1方向に延びる直線形状の開裂用切目線(取出口)を包装袋の第2方向の中間に設け、蓋体および加工部のいずれも設けなかった以外は、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
Figure 2021155073
表1より、半円形状の取出口(第1開裂用切目線)を天面の中央部に形成し、側面スリット(第2開裂用切目線、第3開裂用切目線)を天面に対して所定の角度で傾斜する方向に延ばし、返しスリット(第4開裂用切目線、第5開裂用切目線)を第3方向の長さの約50%の長さだけ天面側から底面側に離れた位置に形成し、蓋体の第2側面側の端部に接着用シールが設けられているシート包装体は、開封時のシートの破れ、取出性、シートの貼り付き、保管性、衛生性のいずれも良好であった(実施例1〜5、図1〜図13)。
これに対して、蓋体、接着用シール、側面スリット(第2開裂用切目線、第3開裂用切目線)、返しスリット(第4開裂用切目線、第5開裂用切目線)を設けなかったシート包装体は、取出性が不良であった(比較例1)。また、直線形状の取出口(開裂用切目線)が包装袋の天面全体に設けられた従来のシート包装体は、開封時のシートの破れ、取出性、シートの貼り付き、保管性、衛生性のいずれかが不良であった(比較例1〜3)。
これらの結果から、包装袋の天面に形成され、天面の一部が開裂すると天面に開口する取出口と、開裂した天面の一部で形成され、第1側面側の端部が天面に接続されて取出口を再封可能に閉口する蓋体と、天面の第1側面側から第2側面側に凸となるように、天面の第3側面側の第1端縁から第4側面側の第2端縁に延びる第1開裂用切目線と、第3側面に形成され、第1開裂用切目線に連続して第1端縁から底面側に延びる第2開裂用切目線と、第4側面に形成され、第1開裂用切目線に連続して第2端縁から底面側に延びる第3開裂用切目線とを有する、シート包装体は、取出性、保管性、衛生性に優れたるシート包装体であることが判った。
さらに、蓋体の第2側面側の端部に接着用シールが設けられているシート包装体は、開封時にシートが破れにくく、取出口からシートを取り出す際にシートが貼り付きにくいシート包装体であることが判った。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 シート包装体
S シート
F 折目
SL シート積層体
LD 積層方向
10 包装袋
11 天面
CP 同一平面
BL 一部(小片)
11A 端縁
11B 端縁
11C 端縁(第1端縁)
11D 端縁(第2端縁)
11E 中央部
G 中心(図心)
12 底面
12A、12B、12C、12D 端縁
13 正面(第3側面)
14 背面(第4側面)
15 側面(第1側面)
16 側面(第2側面)
20 取出口
PF ミシン目
C1 カット
T1 タイ
OP 開口
21 第1開裂用切目線
21A、21B 末端
21C 凸状
22 第2開裂用切目線
22A 基端
22B 先端
23 第3開裂用切目線
23A 基端
23B 先端
C2、C3 カット
T2、T3 タイ
θ1、θ2 角度
24 第4開裂用切目線
24A 基端
24B 先端
24C 湾曲部
25 第5開裂用切目線
25A 基端
25B 先端
25C 湾曲部
C4、C5 カット
T4、T5 タイ
30 シール部
40 シール部
50 蓋体
51 端部(固定端部)
52 端部(自由端部)
60 接着用シール
TG トリガー
61 固定部
62 粘着部
63 つまみ
L1、L2、 長さ
W1、W2 幅
H1、H2、H3、H4 間隔

Claims (8)

  1. 天面と、第1方向に対向する第1側面および第2側面と、前記天面と同一平面上で前記第1方向と交差する第2方向に対向する第3側面および第4側面と、前記同一平面と交差する第3方向に前記天面と対向する底面とを備え、積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、
    前記包装袋の前記天面に形成され、前記天面の一部が開裂すると前記天面に開口する取出口と、
    開裂した前記天面の一部で形成され、前記第1側面側の端部が前記天面に接続されて前記取出口を再封可能に閉口する蓋体と、
    前記天面の前記第1側面側から前記第2側面側に凸となるように、前記天面の前記第3側面側の第1端縁から前記第4側面側の第2端縁に延びる第1開裂用切目線と、
    前記第3側面に形成され、前記第1開裂用切目線に連続して前記第1端縁から前記底面側に延びる第2開裂用切目線と、
    前記第4側面に形成され、前記第1開裂用切目線に連続して前記第2端縁から前記底面側に延びる第3開裂用切目線とを有する、シート包装体。
  2. 前記第2開裂用切目線は、前記第3側面の前記第2側面側から前記第1側面側に延び、
    前記第3開裂用切目線は、前記第4側面の前記第2側面側から前記第1側面側に延びる、請求項1に記載のシート包装体。
  3. 前記第2開裂用切目線は、前記同一平面に対して10度以上75度以下の角度で傾斜する方向に延び、
    前記第3開裂用切目線は、前記同一平面に対して10度以上75度以下の角度で傾斜する方向に延びる、請求項2に記載のシート包装体。
  4. 前記第3側面に形成され、前記第2開裂用切目線に連続して前記底面側に曲線状に延びる第4開裂用切目線と、
    前記第4側面に形成され、前記第3開裂用切目線に連続して前記底面側に曲線状に延びる第5開裂用切目線とを有する、請求項2または3に記載のシート包装体。
  5. 第4開裂用切目線は、前記第3側面の前記第3方向の長さの20%以上80%以下の長さだけ前記天面側から前記底面側に離れた位置に形成され、
    第5開裂用切目線は、前記第4側面の前記第3方向の長さの20%以上80%以下の長さだけ前記天面側から前記底面側に離れた位置に形成されている、請求項4に記載のシート包装体。
  6. 前記取出口が、前記天面の中央部に形成されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシート包装体。
  7. 前記取出口の面積は、前記天面の面積に対して20%以上60%以下である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシート包装体。
  8. 前記蓋体は、前記第2側面側の端部に接着用シールが設けられている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシート包装体。
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