JP2021154784A - エア供給システム、エア供給方法および車両 - Google Patents

エア供給システム、エア供給方法および車両 Download PDF

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Abstract

【課題】エア使用量が多い場合においても十分なエアを供給することができるエア供給システムを提供することを目的とする。【解決手段】エア供給システムは、メインタンクと、第1の供給速度で前記メインタンクにエアを供給する第1の駆動モード、および、第1の供給速度よりも大きい第2の供給速度でメインタンクにエアを供給する第2の駆動モードを含む複数の駆動モードの中のいずれかの駆動モードで駆動されるエアコンプレッサと、メインタンクの圧力であるタンク圧が第1の圧力値に低下したことを認識した場合、第1の駆動モードでの前記エアコンプレッサによるエア供給を開始させ、第1の駆動モードでエアコンプレッサがエア供給している間にタンク圧が第1の圧力値よりも小さい第2の圧力値に低下したことを認識した場合、駆動モードを第1の駆動モードから第2の駆動モードに切り替える制御部と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、エア供給システム、エア供給方法および車両に関する。
動作時にエアを使用する機器を備える装置には、使用されるエアを供給するエア供給システムが搭載されている。例えば、特許文献1には、エアコンプレッサにより圧縮された圧縮エアをエアタンクに貯留するエア供給システムと、圧縮エアを利用して作動するブレーキ等のエア機器とを備える車両が開示されている。
特開2014−177221号公報
特許文献1に開示されているエア供給システムが備えるエアコンプレッサは、車両のエンジンによって駆動される。このため、エアコンプレッサからエアタンクへの圧縮エアの供給速度は、エンジンの回転数に依存する。したがって、圧縮エアの使用量が多い状況下において、エアタンクに十分な圧縮エアを供給できなくなるおそれがある。
本開示は、以上の点を考慮してなされたものであり、エア使用量が多い場合においても十分なエアを供給することができるエア供給システム、エア供給方法およびエア供給システムを備える車両を提供することを目的とする。
本開示のエア供給システムの一つの態様は、メインタンクと、第1の供給速度で前記メインタンクにエアを供給する第1の駆動モード、および、前記第1の供給速度よりも大きい第2の供給速度で前記メインタンクにエアを供給する第2の駆動モードを含む複数の駆動モードの中のいずれかの駆動モードで駆動されるエアコンプレッサと、前記メインタンクの圧力であるタンク圧が第1の圧力値に低下したことを認識した場合、前記第1の駆動モードでの前記エアコンプレッサによるエア供給を開始させ、前記第1の駆動モードで前記エアコンプレッサがエア供給している間に前記タンク圧が前記第1の圧力値よりも小さい第2の圧力値に低下したことを認識した場合、前記エアコンプレッサの駆動モードを前記第1の駆動モードから前記第2の駆動モードに切り替える制御部と、を備える。
本開示のエア供給方法の一つの態様は、メインタンクと前記メインタンクにエアを供給するエアコンプレッサとを備えるエア供給システムが実行するエア供給方法であって、前記メインタンクの圧力であるタンク圧が第1の圧力値に低下したことを認識した場合、第1の供給速度で前記メインタンクにエアを供給する第1の駆動モードでの前記エアコンプレッサによるエア供給を開始させるステップと、前記第1の駆動モードで前記エアコンプレッサがエア供給している間に前記タンク圧が前記第1の圧力値よりも小さい第2の圧力値に低下したことを認識した場合、前記エアコンプレッサの駆動モードを前記第1の駆動モードから前記第1の供給速度よりも大きい第2の供給速度で前記メインタンクにエアを供給する第2の駆動モードに切り替えるステップと、を備える。
本開示の車両の一つの態様は、上述のエア供給システムを備える。
本開示によれば、エア使用量が多い場合においても十分なエアを供給することができるエア供給システム、エア供給方法およびエア供給システムを備える車両を提供することができる。
実施形態に係る車両が備えるエア供給システムの主要構成を示す図 実施形態に係るエア供給システムが実行するエアコンプレッサの駆動開始および駆動停止について説明する図 実施形態に係るエア供給システムが実行する動作を示すフローチャート 実施形態に係るエア供給システムによる充填動作について説明する図
以下、本開示の実施形態を、図面を参照して説明する。
<構成>
図1は、本開示の実施形態に係る車両100が備えるエア供給システム1の主要構成を示す図である。以下、車両100は、バスやトラック等の大型車両であるとして説明する。
エア供給システム1は、エアコンプレッサ11、モータ12、エアドライヤ13、メインタンク14、圧力センサ15、検出部17、および、制御部50を備えている。
エアコンプレッサ11は、吸入したエアを所望の流量で吐出し、吐出したエアをエアドライヤ13に供給する。エアコンプレッサ11は、モータ12により駆動される電動コンプレッサである。
モータ12は、制御部50の制御の下、所定の回転速度でエアコンプレッサ11を駆動させる。
エアドライヤ13は、タンク上流配管20を介してメインタンク14に接続されている。エアドライヤ13は、エアコンプレッサ11から供給されたエアに含まれる水分・油分を除去し、水分・油分が除去されたエアを、タンク上流配管20を通じてメインタンク14に供給する。
エアドライヤ13の内部には、乾燥剤Dが配置されている。このため、エアコンプレッサ11から供給されたエアは、エアドライヤ13を通過することで、エアドライヤ13に流入したエアに含まれる水分・油分が除去される。
エアドライヤ13は、パージバルブ131を備えており、パージバルブ131に指示圧が供給されたとき、乾燥剤Dの再生処理、いわゆる、パージ処理を実行する。ここで、指示圧は、エアドライヤ13にパージ処理を実行させるためのトリガとなるエアであり、メインタンク14から供給される。パージ処理が行われることで、乾燥剤Dに吸収されている水分・油分が、エアドライヤ13の外部に排出される。
メインタンク14は、エアドライヤ13によって水分・油分が除去されたエアを貯蔵する。メインタンク14に貯蔵されたエアは、適宜のタイミングで、エアブレーキ、エアサスペンション、ドアの開閉に関連する機器、および、ニーリング動作に関連する機器等のエア機器(不図示)に配管30を通じて供給される。
圧力センサ15は、メインタンク14の圧力(以下、タンク圧と称す。)を測定し、測定値を含む測定信号S1を制御部50に出力する。具体的には、圧力センサ15は、配管30に設けられており、配管30における圧力をリアルタイムで測定する。なお、圧力センサ15は、必ずしも配管30に設けられていなくてもよい。例えば、圧力センサ15は、メインタンク14の内部やタンク上流配管20に設けられていてもよい。
ガバナ16は、エアドライヤ13の内部に配置されている。ガバナ16は、タンク上流配管20およびタンク上流配管20に接続している配管21を介してメインタンク14に接続されており、さらに、ガバナ下流配管40を介してエアドライヤ13のパージバルブ131に接続されている。なお、ガバナ16は、必ずしもエアドライヤ13の内部に配置されていなくてもよく、エアドライヤ13の外部に配置されていてもよい。
ガバナ16は、タンク圧に応じて、メインタンク14からパージバルブ131への指示圧の供給と指示圧の供給の停止とを行う。指示圧を供給するとは、メインタンク14内のエアをパージバルブ131に供給することを意味する。指示圧は、メインタンク14からタンク上流配管20、配管21、および、ガバナ下流配管40を経てパージバルブ131に供給される。
ガバナ16は、タンク圧が上昇して圧力値Pt1に達した場合、メインタンク14から指示圧をパージバルブ131に供給し、タンク圧が圧力値Pt2に低下した場合、パージバルブ131への指示圧の供給を停止し、ガバナ下流配管40のエアは、ガバナ16を介して大気に開放するように設計されている。なお、圧力値Pt1は圧力値Pt2よりも大きく、例えば、圧力値Pt1は、900kPaであり、圧力値Pt2は、800kPaである。圧力値Pt1は、メインタンク14におけるエアの充填率が100%であるときのタンク圧の値である。圧力値Pt2は、エアコンプレッサ11がメインタンク14にエアを供給する動作(以下、充填動作と称す。)を実行する目安となる圧力値である。
ガバナ16の動作について詳しく説明する。ガバナ16は、タンク圧に応じて移動する弁(不図示)を備えている。タンク圧が低圧であるとき、弁がメインタンク14とガバナ下流配管40を閉塞し、さらにガバナ下流配管40は大気開放されている。タンク圧がPt1に達すると、弁が移動してメインタンク14とガバナ下流配管40との流路を開放し、大気との流路を閉塞する。これにより、メインタンク14からガバナ下流配管40を介してパージバルブ131に指示圧が供給される。また、タンク圧がPt2に低下すると、弁がメインタンク14とガバナ下流配管40との流路を塞ぐ位置に戻る。これにより、メインタンク14からパージバルブ131への指示圧の供給が停止され、ガバナ下流配管40のエアは、ガバナ16を介して大気に開放する。
検出部17は、ガバナ16がパージバルブ131への指示圧の供給を開始したとき、指示圧の供給が開始されたことを知らせる開始検出信号S2を制御部50に送信する。また、検出部17は、ガバナ16が指示圧の供給を停止したとき、指示圧の供給が停止されたことを知らせる停止検出信号S3を制御部50に送信する。具体的には、検出部17は、圧力スイッチであり、ガバナ下流配管40における圧力値が圧力値Pg3に達したことを検出したとき、ON信号である開始検出信号S2を送信し、ガバナ下流配管40における圧力値が圧力値Pg3を下回ったことを検出したとき、OFF信号である停止検出信号S3を制御部50に送信する。検出部17は、ガバナ下流配管40における圧力値が圧力値Pg3に達したことを検出してからガバナ下流配管40における圧力値が圧力値Pg3を下回ったことを検出する直前まで、所定の時間間隔で開始検出信号S2を送信し続ける。また、検出部17は、ガバナ下流配管40における圧力値が圧力値Pg3を下回ったことを検出してからガバナ下流配管40における圧力値が圧力値Pg3に達したことを検出する直前まで、所定の時間間隔で停止検出信号S3を送信し続ける。圧力値Pg3は、例えば500kPaである。圧力値Pg3は、大気圧以上であり、かつ、Pt2以下であればよい。以下、ガバナ下流配管40における圧力をガバナ下流圧と称す。
制御部50は、エア供給システム1の全般の制御を行う。例えば、制御部50は、圧力センサ15から出力される測定信号S1、および、検出部17から送られてくる開始検出信号S2、および停止検出信号S3に基づいて、エアコンプレッサ11の動作を制御する。エアコンプレッサ11の制御については、後に詳細に説明する。
なお、制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)などの記憶媒体、及びRAM(Random Access Memory)などの作業用メモリを有し、CPUが制御プログラムを実行することにより、エア供給システムの動作を制御する。
<エアコンプレッサのON/OFF制御>
制御部50は、タンク圧が圧力値Pt1に達したことを認識した場合、エアコンプレッサ11の駆動を停止させ、タンク圧が圧力値Pt2に低下したことを認識した場合、エアコンプレッサ11の駆動を開始させる。本実施形態では、制御部50は、圧力センサ15および検出部17の検出結果に基づいて、タンク圧が圧力値Pt1に達したか否か、および、タンク圧が圧力値Pt2に低下したか否かを認識する。以下、図2を用いて本実施形態の制御部50によるエアコンプレッサ11の駆動制御を説明する。
図2は、実施形態に係るエア供給システム1が実行するエアコンプレッサ11の駆動開始および駆動停止について説明する図である。図2の上側のグラフには、タンク圧およびガバナ下流圧の時間変化が示されている。なお、図2の上側のグラフのP0は、大気圧を示す。図2の下側のグラフには、エアコンプレッサ11の駆動状態(つまり、ON状態)と駆動停止状態(つまり、OFF状態)とが切り替わるタイミングが時刻とともに示されている。なお、時刻T00において、エアコンプレッサ11はOFF状態にあり、ガバナ16は、パージバルブ131に指示圧の供給を行っている状態にある。
時刻T01よりも時間ts1早い時刻において、制御部50は、圧力センサ15から出力された測定信号S1に含まれる測定値が圧力値Pt2以下であることを認識する。この時点ではまだ、制御部50は、エアコンプレッサ11の駆動を開始させない。
時刻T01において、制御部50は、検出部17からの停止検出信号S3(つまり、ガバナ下流圧がPg3を下回ったことが検出されたときに送信される信号)を受信する。時刻T01は、ガバナ下流圧がPg3を下回った時刻である。言い換えると、時刻T01は、ガバナ16がパージバルブ131への指示圧の供給を停止した時刻である。
制御部50は、時刻T01において、エアコンプレッサ11の駆動を開始させる。すなわち、圧力センサ15から出力された測定信号S1に含まれる測定値が圧力値Pt2以下であること、および、検出部17からの停止検出信号S3(つまり、ガバナ下流圧がPg3を下回ったことが検出されたときに送信される信号)を受信したことの両方が満たされたことをもって、タンク圧が圧力値Pt2に低下したものと認識する。制御部50はこのタイミングでエアコンプレッサ11の駆動を開始させた後、後述する時刻T02までエアコンプレッサ11を駆動させ続ける。
時刻T02において、制御部50は、検出部17からの開始検出信号S2(つまり、ガバナ下流圧がPg3に達したことが検出されたときに送信される信号)を受信する。時刻T02は、ガバナ下流圧がPg3に達した時刻である。言い換えると、時刻T02は、ガバナ16がパージバルブ131への指示圧の供給を開始した時刻である。
制御部50は、時刻T02において、エアコンプレッサ11の駆動を停止させる。すなわち、検出部17からの開始検出信号S2(つまり、ガバナ下流圧がPg3に達したことを示す信号)を受信したことをもって、タンク圧が圧力値Pt1に達したことを認識する。
時刻T03よりも時間ts2早い時刻において、制御部50は、検出部17からの停止検出信号S3を受信する。時刻T03よりも時間ts2早い時刻は、ガバナ下流圧がPg3を下回った時刻である。言い換えると、当該時刻は、ガバナ16がパージバルブ131への指示圧の供給を停止した時刻である。この時点ではまだ、制御部50は、エアコンプレッサ11の駆動を開始させない。
時刻T03において、制御部50は、圧力センサ15から出力された測定信号S1に含まれる測定値が圧力値Pt2以下であることを認識する。
そして、制御部50は、時刻T03において、エアコンプレッサ11の駆動を開始させる。すなわち、時刻T01の時と同様、圧力センサ15から出力された測定信号S1に含まれる測定値が圧力値Pt2以下であること、および、検出部17からの停止検出信号S3を受信したことの両方が満たされたことをもって、タンク圧が圧力値Pt2に低下したものと認識する。制御部50はこのタイミングでエアコンプレッサ11の駆動を開始させた後、後述する時刻T04までエアコンプレッサ11を駆動させ続ける。
時刻T04において、制御部50は、検出部17からの停止検出信号S3を受信する。時刻T04は、ガバナ下流圧がPg3に達した時刻である。言い換えると、時刻T02は、ガバナ16がパージバルブ131への指示圧の供給を開始した時刻である。
制御部50は、時刻T04において、エアコンプレッサ11の駆動を停止させる。すなわち、時刻T02の時と同様、検出部17からの開始検出信号S2を受信したことをもって、タンク圧が圧力値Pt1に達したことを認識する。
このように、ガバナ16は、タンク圧の変化に応じて、指示圧の供給および指示圧の供給停止を行っている。なお、ガバナ16の動作に注目したとき、ガバナ16が指示圧の供給を開始した時刻から再びガバナ16が指示圧の供給を開始する時刻まで、または、ガバナ16が指示圧の供給を停止した時刻から再びガバナ16が指示圧の供給を停止する時刻までが1サイクルである。例えば、図2において、時刻T02から時刻T04までが1サイクルに相当する。
上述したように、制御部50は、検出部17からの停止検出信号S3(つまり、ガバナ下流圧がPg3を下回ったことが検出されたときに送信される信号)を受信したこと、および、圧力センサ15から出力された測定信号S1に含まれる測定値が圧力値Pt2以下であることの両方を満たしたときにエアコンプレッサ11の駆動を開始させている。このため、検出部17からの停止検出信号S3の受信、および、圧力センサ15による測定値が圧力値Pt2以下、のうちの一方の条件のみを満たすときにエアコンプレッサ11の駆動を開始させる場合に比べて、エアコンプレッサ11の駆動時間を短縮できる。このため、消費電力を低減させることができる。
例えば、図2のグラフには、本実施形態によれば、エアコンプレッサ11の駆動開始の条件として、圧力センサ15による測定値が圧力値Pt2以下であることのみが設定されている場合に比べて、エアコンプレッサ11の駆動時間が時間ts1分短縮されること、および、検出部17からの停止検出信号S3を受信することのみが設定されている場合に比べて、時間ts2分短縮できていることが示されている。
圧力センサ15による測定値が圧力値Pt2以下であることのみが設定されている場合、制御部50は、時刻T01よりも時間ts1早い時刻に圧力センサ15による測定値が圧力値Pt2以下であることを認識する。よって、上述した実施形態にしたがってエアコンプレッサ11が制御される場合と比べて、エアコンプレッサ11の駆動開始のタイミングが時間ts1分早まる。すなわち、上述した実施形態のようにエアコンプレッサ11の駆動制御を行うことで、時間ts1分、エアコンプレッサ11の駆動時間を短縮できる。
また、エアコンプレッサ11の駆動を開始させる条件として、検出部17からの停止検出信号S3を受信することのみが設定されている場合、制御部50は、時刻T03よりも時間ts2早い時刻に検出部17からの停止検出信号S3を受信するので、上述した実施形態にしたがってエアコンプレッサ11が制御される場合と比べて、エアコンプレッサ11の駆動開始のタイミングが時間ts2分早まる。すなわち、上述した実施形態のようにエアコンプレッサ11の駆動制御を行うことで、時間ts2分、エアコンプレッサ11の駆動時間を短縮できる。
エアコンプレッサ11は、制御部50の制御の下、通常充填駆動モード又は急速充填駆動モードで駆動する。通常充填駆動モードは、第1の供給速度でメインタンク14にエアを供給するモードであり、急速充填駆動モードは、第1の供給速度よりも大きい値である第2の供給速度でメインタンク14にエアを供給するモードである。例えば、第1の供給速度は300L/minであり、第2の供給速度は400L/minである。すなわち、エアコンプレッサ11を通常充填駆動モードで駆動させるよりも、急速充填駆動モードで駆動させる方が、早期にメインタンク14にエアを充填させることができる。
より具体的には、制御部50は、通常充填駆動モードでエアコンプレッサ11を駆動させる場合、モータ12を回転速度R1で回転させている。回転速度R1は、例えば、3000rpmである。また、制御部50は、急速充填駆動モードでエアコンプレッサ11を駆動させる場合、モータ12を回転速度R2(>R1)で回転させている。回転速度R2は、例えば、4000rpmである。
本実施形態の制御部50は、エアコンプレッサ11を駆動させるタイミングで(つまり、タンク圧が圧力値Pt2に低下したことを認識したとき)、通常充填駆動モードでエアコンプレッサ11の駆動を開始させる。そして、制御部50は、必要に応じてエアコンプレッサ11の駆動モードを通常充填駆動モードから急速充填駆動モードに切り替える。
次に、図3を用いてエア供給システム1の動作について説明する。図3は、エアコンプレッサ11が駆動停止している状態から駆動状態を経て再びエアコンプレッサ11が駆動を停止するまでの間にエア供給システム1が実行する動作を示すフローチャートである。
まず、制御部50は、ガバナ下流圧がPg3未満であり、かつ、タンク圧が圧力値Pt2以下であるか否かを判定する(ステップS11)。制御部50は、検出部17からの停止検出信号S3を受信したとき、ガバナ下流圧がPg3未満であると判定する。ガバナ下流圧がPg3を下回っていることは、ガバナ16がパージバルブ131に指示圧を供給していないことに対応する。また、制御部50は、測定信号S1に含まれるタンク圧の測定値が圧力値Pt2以下であったと判定したときタンク圧が圧力値Pt2以下であると判定する。
すなわち、制御部50は、検出部17からの停止検出信号S3を受信したこと、および、測定信号S1に含まれるタンク圧の測定値が圧力値Pt2以下であることの両方を満たしたとき、ガバナ下流圧がPg3を下回っており、かつ、タンク圧が圧力値Pt2以下であると判定する。
ガバナ下流圧がPg3を下回っており、かつ、タンク圧が圧力値Pt2以下であると判定されていない場合(ステップS11のNO)、制御部50は、ガバナ下流圧がPg3を下回り、かつ、タンク圧が圧力値Pt2以下であると判定されるまで、ステップS11の処理を繰り返す。
ガバナ下流圧がPg3を下回っており、かつ、タンク圧が圧力値Pt2以下であると判定された場合(ステップS11のYES)、制御部50は、タンク圧が圧力値Pt4以下であるか否かを判定する(ステップS12)。ここで、圧力値Pt4は、大気圧P0よりも大きく、圧力値Pt2よりも小さい圧力値であり、例えば、600kPaである。制御部50は、測定信号S1に含まれるタンク圧の測定値が圧力値Pt4以下であった場合、タンク圧が圧力値Pt4以下であると判定し、測定信号S1に含まれるタンク圧の測定値が圧力値Pt4よりも大きい場合、タンク圧が圧力値Pt4よりも大きいと判定する。
タンク圧が圧力値Pt4よりも大きい場合(ステップS12のNO)、制御部50は、エアコンプレッサ11が通常充填駆動モードで駆動しているか否かを判定する(ステップS13)。エアコンプレッサ11が通常充填駆動モードで駆動していない場合(ステップS13のNO)、制御部50は、通常充填駆動モードでエアコンプレッサ11の駆動を開始させる(ステップS14)。ステップS13において、エアコンプレッサ11が通常充填駆動モードで駆動していないと判定される場合とは、車両100がオン状態となってから1度もエアコンプレッサ11が駆動していない場合のことである。
次に、制御部50は、ガバナ下流圧がPg3に達したか否かを判定する(ステップS16)。制御部50は、検出部17からの開始検出信号S2を受信した場合、ガバナ下流圧がPg3に達したと判定する。
ガバナ下流圧がPg3に達した場合(ステップS16のYES)、制御部50は、通常充填駆動モードで駆動しているエアコンプレッサ11の駆動を停止させ(ステップS17)、処理を終了する。ガバナ下流圧がPg3に達していない場合(ステップS16のNO)、制御部50は、ステップS12に戻る。
エアコンプレッサ11が通常充填モードで駆動している場合(ステップS13のYES)、制御部50は、通常充填駆動モードでのエアコンプレッサ11の駆動を維持する(ステップS15)。ステップS13において、エアコンプレッサ11が駆動していると判定される場合とは、エアコンプレッサ11が通常充填駆動モードで駆動を開始し、当該駆動が継続されている場合であると言える。
次に、制御部50は、ガバナ下流圧がPg3に達したか否かを判定し(ステップS16)、ガバナ下流圧がPg3に達した場合(ステップS16のYES)、通常充填駆動モードで駆動しているエアコンプレッサ11の駆動を停止させ(ステップS17)、処理を終了する。ガバナ下流圧がPg3に達していない場合(ステップS16のNO)、制御部50は、ステップS12に戻る。
タンク圧が圧力値Pt4以下である場合(ステップS13のYES)、制御部50は、エアコンプレッサ11が通常充填駆動モードで駆動しているか否かを判定する(ステップS18)。エアコンプレッサ11が通常充填駆動モードで駆動していない場合(ステップS18のNO)、制御部50は、急速充填駆動モードでエアコンプレッサ11の駆動を開始させる(ステップS19)。ステップS18において、エアコンプレッサ11が通常充填駆動モードで駆動していないと判定される場合とは、車両100がオン状態となってから1度もエアコンプレッサ11が駆動していない場合のことである。すなわち、車両100がオフ状態からオン状態となった直後、タンク圧がPt4以下である場合、急速充填駆動モードでエアコンプレッサ11の駆動を開始させることで、早期に、メインタンク14のエア充填率を高めている。
次に、制御部50は、ガバナ下流圧がPg3に達したか否かを判定する(ステップS21)。制御部50は、検出部17からの開始検出信号S2(つまり、ガバナ下流圧がPg3に達したときに送信される信号)を受信した場合、ガバナ下流圧がPg3に達したと判定する。
ガバナ下流圧がPg3に達した場合(ステップS21のYES)、制御部50は、急速充填駆動モードで駆動しているエアコンプレッサ11の駆動を停止させ(ステップS22)、処理を終了する。ガバナ下流圧がPg3に達していない場合(ステップS21のNO)、制御部50は、急速充填駆動モードでのエアコンプレッサ11の駆動を継続させ、ガバナ下流圧がPg3に達すると判定されるまで、ステップS21の処理を繰り返す。
エアコンプレッサ11が通常充填モードで駆動している場合(ステップS18のYES)、制御部50は、駆動モードを通常充填駆動モードから急速充填駆動モードに切り替える(ステップS20)。
次に、制御部50は、ガバナ下流圧がPg3に達したか否かを判定する(ステップS21)。ガバナ下流圧がPg3に達した場合(ステップS21のYES)、制御部50は、急速充填駆動モードで駆動しているエアコンプレッサ11の駆動を停止させ(ステップS22)、処理を終了する。ガバナ下流圧がPg3に達していない場合(ステップS21のNO)、制御部50は、急速充填駆動モードでのエアコンプレッサ11の駆動を継続させ、ガバナ下流圧がPg3に達するまでステップS21の処理を繰り返す。
<充填動作>
次に、図4を参照して、エア供給システム1によるメインタンク14へのエアの充填動作について説明する。図4に示されている上側のグラフには、タンク圧の時間変化が示されている。図4の下側のグラフには、エアコンプレッサ11の駆動状態(つまり、ON状態)と駆動停止状態(つまり、OFF状態)とが切り替わるタイミングが時刻とともに示されている。
時刻T1は、ガバナ下流圧がPg3に達した時刻、つまり、ガバナ16がパージバルブ131への指示圧の供給を開始したことが検出された時刻である。制御部50は、時刻T1にエアコンプレッサ11の駆動を停止させる。エアコンプレッサ11の駆動が停止することで、タンク圧はPt1を超えていた値から次第に下降していく。
時刻T2は、ガバナ下流圧がPg3を下回り、かつ、圧力センサ15からのタンク圧の測定値がPt2以下である時刻である。なお、ガバナ下流圧がPg3を下回ることは、ガバナ16による指示圧の供給が停止し、ガバナ下流配管が大気圧に開放することに対応する。制御部50は、時刻T2において、通常充填駆動モードでエアコンプレッサ11の駆動を開始させる。このとき、制御部50は、モータ12を回転速度R1で回転させる。
エアコンプレッサ11の駆動が開始することで、エアがエアコンプレッサ11からメインタンク14に供給されるので、タンク圧はPt2を下回っていた値から次第に上昇していく。なお、時刻T2から時刻T3にかけて、タンク圧が一度も圧力値Pt4に低下しないで上昇している。時刻T2から時刻T3までの間、各エア機器によるエア使用量はそれほど多くはないと言える。このため、制御部50は、時刻T2から時刻T3の間、駆動モードの切り替えを行わず、通常充填駆動モードでエアコンプレッサ11を駆動させ続けている。
時刻T3は、ガバナ下流圧がPg3に達した時刻、つまり、エアコンプレッサ11の駆動を停止させる条件が満たされた時刻である。制御部50は、ガバナ下流圧がPg3に達した時刻T3において、エアコンプレッサ11の駆動を停止させる。
時刻T3において、エアコンプレッサ11の駆動が停止することで、タンク圧はPt1を超えていた値から次第に下降していく。すなわち、各エア機器によりエアが使用されることでタンク圧が下降していく。
時刻T4は、ガバナ下流圧がPg3を下回り、かつ、圧力センサ15からのタンク圧の測定値がPt2以下である時刻である。制御部50は、時刻T4において、通常充填駆動モードでエアコンプレッサ11の駆動を開始させる。
エアコンプレッサ11の駆動が開始することで、タンク圧はPt2を下回っていた値から上昇していくものの、車両100の各エア機器によるエアの使用が急増すると、エアコンプレッサ11からのエアの供給速度を単位時間当たりの各エア機器によるエアの使用量が上回ってしまい、時刻T5を境にタンク圧は下降する。例えば、車両100がバスであり、巡回するルートにおける停留所同士の間隔が狭く、エアブレーキの作動、ドアの開閉、およびニーリング動作等が相当数行われた場合、短時間で相当多くのエアが使用されることがある。
時刻T6は、タンク圧が圧力値Pt4に低下した時刻である。このため、制御部50は、エアコンプレッサ11の駆動モードを通常充填駆動モードから急速充填駆動モードに切り替える。このとき、制御部50は、モータ12の回転速度をR1からR2に上げる。これにより、時刻T6において、エアコンプレッサ11の通常充填駆動モードでの駆動が終了し、急速充填駆動モードでの駆動が開始される。
急速充填駆動モードでエアコンプレッサ11が駆動することで、各エア機器による単位時間当たりのエアの使用量に対してエアコンプレッサ11からメインタンク14へのエア供給速度が上回るようになるので、タンク圧が上昇するようになり、圧力値Pt1に達するようになる。このように、エアコンプレッサ11の駆動モードを急速充填駆動モードに切り替えることで、メインタンク14に十分なエアを供給させることができるので、メインタンク14内のエアの不足を防止することができる。
なお、時刻T7は、ガバナ下流圧がPg3に達した時刻である。制御部50は、時刻T7において、急速充填駆動モードでのエアコンプレッサ11の駆動を停止させる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、タンク圧がPt2に低下したことを認識した場合、エアコンプレッサ11を通常充填駆動モードで駆動させ、エアコンプレッサ11が通常充填駆動モードで駆動している間に、タンク圧がPt4に低下した場合、エアコンプレッサ11の駆動モードを急速充填駆動モードに切り替える。このため、エアコンプレッサ11が駆動しているにもかかわらず、タンク圧が減少するほど単位時間当たりのエアの使用量が多い場合でも、メインタンク14に十分なエアを供給させることができる。
また、制御部50は、まず、通常充填駆動モードでエアコンプレッサ11を駆動させ、必要に応じて急速充填駆動モードに切り替えているので、極力消費電力を低減させることができる。さらに、通常充填駆動モードでエアコンプレッサ11を駆動させる場合、急速充填駆動モードでエアコンプレッサ11を駆動させるときよりもモータ12の回転数が小さいので、必要な場合にのみ急速充填駆動モードに切り替えることで、極力、大きな騒音を発生させる期間を短くすることができる。
また、本実施形態の制御部50は、検出部17からの開始検出信号S2を受信したこと、つまり、ガバナ下流圧がPg3に達したことをもって、タンク圧が圧力値Pt1に達したと認識する。そして、制御部50は、検出部17からの開始検出信号S2を受信したとき、エアコンプレッサ11の駆動を停止させる。これにより、ガバナ16の劣化等の原因により、ガバナ16がパージバルブ131に指示圧を供給できるタンク圧の値がPt1よりも大きい値にシフトした場合であっても、ガバナ16が確実にエア供給を開始してからエアコンプレッサ11を停止させることができる。よって、エアドライヤ13においてパージ処理が実行されないこと、およびそのサイクルを防止できる。
また、本実施形態の制御部50は、以下の2つの条件を満たしたことをもってタンク圧が圧力値Pt2に低下したことを認識する。そして、制御部50は、これらの2つの条件を満たしたときにエアコンプレッサ11の駆動を開始させる。
(1)検出部17からの停止検出信号S3を受信したこと、つまり、ガバナ下流圧がPg3を下回ったこと
(2)圧力センサ15から出力された測定信号に含まれる測定値が圧力値Pt2以下であったこと
これにより、上述したように、(1)および(2)の一方のみを満たしたときに、駆動を開始させたときに比べて、エアコンプレッサ11の駆動時間を短縮できるので、消費電力を低減できる。
<変形例>
上述した実施形態では、エアコンプレッサ11の駆動モードは、通常充填駆動モード、および、急速充填駆動モードの2種類であったが、3種類以上であってもよい。
例えば、エアコンプレッサ11の駆動モードには、通常充填駆動モード、急速充填駆動モード、および、第2の供給速度よりも大きい供給速度によりエアを供給する駆動モードである超急速充填駆動モードがあってもよい。この場合、制御部50は、タンク圧が圧力値Pt2に低下したことを認識した場合、通常充填駆動モードでエアコンプレッサ11の駆動を開始させる。通常充填駆動モードでエアコンプレッサ11が駆動しているにもかかわらず、タンク圧が圧力値Pt4に低下したことが認識された場合、制御部50は、駆動モードを急速充填駆動モードに切り替える。また、急速充填駆動モードでエアコンプレッサ11が駆動しているにもかかわらず、タンク圧が圧力値Pt4よりもさらに小さく、かつ、大気圧P0よりも大きい圧力値である圧力値Pt5に低下したことが認識された場合、急速充填駆動モードから超急速充填駆動モードに切り替える。なお、制御部50は、超急速充填駆動モードでエアコンプレッサ11を駆動させるとき、モータ12を回転速度R2よりも大きい回転速度R3で回転させる。
メインタンク14にエアを充填する観点によれば、制御部50は、圧力センサ15の測定値に基づいてエアコンプレッサ11の駆動開始および駆動停止を制御してもよい。つまり、圧力センサ15から出力された測定信号に含まれる測定値が圧力値Pt1以上であったときに、エアコンプレッサ11の駆動を停止し、圧力センサ15から出力された測定信号に含まれる測定値が圧力値Pt2以下であったときに、エアコンプレッサ11の駆動を開始してもよい。この場合、エア供給システム1は、検出部17を備えていなくてもよいので、部品数を削減できる。
制御部50は、圧力センサ15を用いず、検出部17からの開始検出信号S2および停止検出信号S3に基づいて、エアコンプレッサ11の駆動開始および駆動停止を制御してもよい。この場合、制御部50は、ガバナ下流圧がPg3を下回ったこと、つまり、ガバナ16が指示圧の供給を停止したことをもって、タンク圧が圧力値Pt2に低下したことを認識し、エアコンプレッサ11の駆動を開始する。この場合、ガバナ16の劣化等の原因により、ガバナ16がパージバルブ131への指示圧の供給を停止するタンク圧の値がPt2よりも小さい値にシフトした場合であっても、ガバナ16が指示圧の供給を確実に停止してからエアコンプレッサ11を開始させることができる。よって、圧力センサ15の測定値がPt2以下になったときに、エアコンプレッサ11を駆動させる場合よりも、ガバナ16が指示圧の供給を継続することによる無駄なエア消費を防ぐことができる。なお、制御部50が、エアコンプレッサ11の駆動を停止させるタイミングについては上述した実施形態と同様である。
さらに、制御部50は、圧力センサ15から出力された測定信号に含まれる測定値が圧力値Pt2以下である場合にエアコンプレッサ11の駆動を開始し、上述した実施形態のように、ガバナ下流圧がPg3に達したことをもって、タンク圧が圧力値Pt1に達したと認識してエアコンプレッサ11の駆動を停止してもよい。
なお、制御部50は、タンク圧が圧力値Pt1に達したと認識したときに、エアコンプレッサ11によるメインタンク14へのエアの供給を停止させればよく、必ずしも、エアコンプレッサ11の駆動を停止させなくともよい。つまり、制御部50は、タンク圧が圧力値Pt1に達したと認識したとき、モータ12を微小回転速度で回転させる駆動モードに切り替えてもよい。この微小回転速度とは、エアコンプレッサ11をメインタンク14にエアを供給できない程度に駆動させることができるモータ12の回転速度である。
すなわち、制御部50は、タンク圧が圧力値Pt1に達したと認識したときに、エアコンプレッサ11によるメインタンク14へのエアの供給を停止させ、タンク圧が圧力値Pt2に低下したと認識したときに、エアコンプレッサ11によるメインタンク14へのエアの供給を停止させればよい。
なお、圧力センサ15は、メインタンク14とエア機器とを繋ぐ配管に位置するサブタンク(不図示)に設けられていてもよい。ここで言う、サブタンクは、例えば、ブレーキタンクなどのことである。サブタンクは、メインタンク14から流入してくるエアを一時的に貯留している。サブタンクに貯留されているエアは、エア使用機器に供給される。この場合、圧力センサ15は、サブタンク内の圧力であるサブタンク圧を測定し、サブタンク圧の測定値を含む測定信号を制御部50に出力する。サブタンク圧とタンク圧は略同じと考えることができる。つまり、圧力センサ15は、サブタンク圧を測定することで間接的にタンク圧を測定している。制御部50は、停止検出信号S3を受信し、かつ、圧力センサ15から出力されたサブタンク圧の測定値がPt2以下である場合、タンク圧がPt2に低下したことを認識してもよい。また、制御部50は、圧力センサ15から出力されたサブタンク圧の測定値がPt4以下である場合、タンク圧がPt4に低下したことを認識してもよい。
さらに、制御部50は、圧力センサ15の測定値のみに基づいてエアコンプレッサ11の駆動開始および駆動停止を制御する場合、圧力センサ15から出力されたサブタンク圧の測定値がPt2以下である場合、タンク圧がPt2に低下したことを認識し、圧力センサ15から出力されたサブタンク圧の測定値がPt1以上である場合、タンク圧がPt1に達したことを認識してもよい。
なお、上述した実施形態では、車両100は大型車両であるとして説明したが、エアを使用する機器が備えられており、かつ、エアコンプレッサ11がエンジン等の別の駆動源から独立して駆動していれば、どんな車両であってもよい。
さらに、上述したエア供給システム1は、車両100だけでなく、エアを使用する装置であればどんな装置に搭載されていてもよい。
前述した実施形態は、本開示を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本開示はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することの無い範囲で、様々な形で実施することができる。
本開示は、エアコンプレッサを備えるエア供給システムに好適に適用し得る。
1 エア供給システム
11 エアコンプレッサ
12 モータ
13 エアドライヤ
131 パージバルブ
14 メインタンク
15 圧力センサ
16 ガバナ
17 検出部
20 タンク上流配管
21、30 配管
40 ガバナ下流配管
50 制御部
100 車両
S1 測定信号
S2 開始検出信号
S3 停止検出信号

Claims (11)

  1. メインタンクと、
    第1の供給速度で前記メインタンクにエアを供給する第1の駆動モード、および、前記第1の供給速度よりも大きい第2の供給速度で前記メインタンクにエアを供給する第2の駆動モードを含む複数の駆動モードの中のいずれかの駆動モードで駆動されるエアコンプレッサと、
    前記メインタンクの圧力であるタンク圧が第1の圧力値に低下したことを認識した場合、前記第1の駆動モードでの前記エアコンプレッサによるエア供給を開始させ、前記第1の駆動モードで前記エアコンプレッサがエア供給している間に前記タンク圧が前記第1の圧力値よりも小さい第2の圧力値に低下したことを認識した場合、前記エアコンプレッサの駆動モードを前記第1の駆動モードから前記第2の駆動モードに切り替える制御部と、
    を備えるエア供給システム。
  2. 前記タンク圧を測定し、前記タンク圧の測定値を前記制御部に出力する圧力センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記圧力センサから出力された測定値が前記第2の圧力値以下であった場合、前記タンク圧が前記第2の圧力値に低下したことを認識する、請求項1に記載のエア供給システム。
  3. パージバルブを備えており、前記エアコンプレッサから流出したエアを前記メインタンクに供給するエアドライヤと、
    前記タンク圧に応じて、前記メインタンクから前記パージバルブへの指示圧の供給と前記指示圧の供給の停止とを行うガバナと、
    前記ガバナによる前記指示圧の供給が開始されたことを検出した場合、前記ガバナによる前記指示圧の供給が開始したことを知らせる開始検出信号を前記制御部に送信する検出部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記開始検出信号を受信したとき、前記タンク圧が前記第1の圧力値よりも大きい第3の圧力値に達したことを認識し、前記エアコンプレッサによるエア供給を停止させる、請求項2に記載のエア供給システム。
  4. 前記検出部は、前記ガバナと前記パージバルブとを繋ぐ配管に設けられており、前記ガバナによる前記指示圧の供給が停止されたことを検出した場合、前記ガバナによる前記指示圧の供給が停止されたことを知らせる停止検出信号を前記制御部に送信する、請求項3に記載のエア供給システム。
  5. 前記制御部は、前記停止検出信号を受信し、かつ、前記圧力センサから出力された測定値が前記第1の圧力値以下であった場合、前記タンク圧が前記第1の圧力値に低下したことを認識する、請求項4に記載のエア供給システム。
  6. 前記制御部は、前記開始検出信号を受信したとき、前記タンク圧が前記第1の圧力値に低下したことを認識する、請求項4に記載のエア供給システム。
  7. 前記制御部は、前記圧力センサから出力された測定値が第1の圧力値以下である場合、前記タンク圧が前記第1の圧力値に低下したことを認識する、請求項2又は3に記載のエア供給システム。
  8. 前記メインタンクから流入するエアを貯留し、貯留されているエアをエア使用機器に供給するサブタンクと、
    前記サブタンク内の圧力であるサブタンク圧を測定し、前記サブタンク圧の測定値を前記制御部に出力する圧力センサと、をさらに備え、
    前記制御部は、前記圧力センサから出力された前記サブタンク圧の測定値が前記第2の圧力値以下である場合、前記タンク圧が前記第2の圧力値に低下したことを認識する、請求項1に記載のエア供給システム。
  9. 前記エアコンプレッサを駆動させるモータをさらに備え、
    前記制御部は、前記モータを第1の回転速度で回転させることで前記第1の駆動モードでの前記エアコンプレッサを駆動させ、前記モータを前記第1の回転速度よりも大きい第2の回転速度で回転させることで前記第2の駆動モードで前記エアコンプレッサを駆動させる、請求項1から7のいずれか一項に記載のエア供給システム。
  10. メインタンクと前記メインタンクにエアを供給するエアコンプレッサとを備えるエア供給システムが実行するエア供給方法であって、
    前記メインタンクの圧力であるタンク圧が第1の圧力値に低下したことを認識した場合、第1の供給速度で前記メインタンクにエアを供給する第1の駆動モードでの前記エアコンプレッサによるエア供給を開始させるステップと、
    前記第1の駆動モードで前記エアコンプレッサがエア供給している間に前記タンク圧が前記第1の圧力値よりも小さい第2の圧力値に低下したことを認識した場合、前記エアコンプレッサの駆動モードを前記第1の駆動モードから前記第1の供給速度よりも大きい第2の供給速度で前記メインタンクにエアを供給する第2の駆動モードに切り替えるステップと、
    を備えるエア供給方法。
  11. 請求項1から9のいずれか一項に記載のエア供給システムを備える車両。
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