JP2021154562A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

インクジェット印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021154562A
JP2021154562A JP2020055980A JP2020055980A JP2021154562A JP 2021154562 A JP2021154562 A JP 2021154562A JP 2020055980 A JP2020055980 A JP 2020055980A JP 2020055980 A JP2020055980 A JP 2020055980A JP 2021154562 A JP2021154562 A JP 2021154562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
tank
unit
negative pressure
ink receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020055980A
Other languages
English (en)
Inventor
晃 西山
Akira Nishiyama
晃 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riso Kagaku Corp filed Critical Riso Kagaku Corp
Priority to JP2020055980A priority Critical patent/JP2021154562A/ja
Publication of JP2021154562A publication Critical patent/JP2021154562A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】インク受け部のオーバーフローの発生を抑制できるインクジェット印刷装置を提供する。【解決手段】インク受け部86は、電源が遮断されている期間にインクジェットヘッド11の直下に配置され、インクジェットヘッド11から排出されたインクを受けて貯留する。回収部82は、インク受け部86に貯留されたインクを回収する。制御部は、電源が投入されると、インク受け部86からインクを回収する回収動作を実行するよう回収部82を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷するインクジェット印刷装置に関する。
インクジェット印刷装置において、メンテナンス動作時にインクジェットヘッドから排出されたインクを受けるためのインク受け部を設けることが知られている(特許文献1参照)。
また、上記のようなインク受け部を有するインクジェット印刷装置において、装置の電源が遮断されている期間中に、インク受け部をインクジェットヘッドの直下に配置することが行われている。これにより、電源が遮断されている期間において、異常によりインクジェットヘッドからインクが排出されても、そのインクをインク受け部で受けることができる。
特開2018−167400号公報
上述のように、電源が遮断されている期間にインクジェットヘッドから排出されたインクがインク受け部へ落下すると、インク受け部が貯留するインクが増加する。インク受け部がインクを貯留した状態で、電源が遮断されている期間に上記の現象によりインク受け部が貯留するインクが増加することが繰り返されることでインク受け部のオーバーフローが発生するおそれがある。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、インク受け部のオーバーフローの発生を抑制できるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のインクジェット印刷装置は、インクジェットヘッドと、本装置の電源が遮断されている期間に前記インクジェットヘッドの直下に配置され、前記インクジェットヘッドから排出されたインクを受けて貯留するインク受け部と、前記インク受け部に貯留されたインクを回収する回収部と、前記電源が投入されると、前記インク受け部からインクを回収する回収動作を実行するよう前記回収部を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明のインクジェット印刷装置によれば、インク受け部のオーバーフローの発生を抑制できる。
第1実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すインクジェット印刷装置の印刷部および圧力生成部の概略構成図である。 図1に示すインクジェット印刷装置のメンテナンス部の概略構成図である。 (a)は、図3に示すメンテナンス部のワイプユニットの展開位置の説明図である。(b)は、ワイプユニットの退避位置の説明図である。 図3に示すメンテナンス部の要部の斜視図である。 図1に示すインクジェット印刷装置の電源投入時の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すインクジェット印刷装置の印刷部および圧力生成部の概略構成図である。図3は、図1に示すインクジェット印刷装置のメンテナンス部の概略構成図である。図4(a)は、図3に示すメンテナンス部のワイプユニットの展開位置の説明図である。図4(b)は、ワイプユニットの退避位置の説明図である。図5は、メンテナンス部の要部の斜視図である。
なお、以下の説明において、図3の紙面に直交する方向を前後方向とし、紙面表方向を前方とする。また、図3における紙面の上下左右を上下左右方向とする。また、以下の説明における上下方向は鉛直方向である。なお、図3、図5は、ワイプユニットが展開位置に配置されている状態での図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るインクジェット印刷装置1は、4つの印刷部2と、圧力生成部3と、メンテナンス部4と、搬送部5と、制御部6とを備える。
印刷部2は、インクを循環させつつ、搬送部5により搬送される用紙にインクを吐出して画像を印刷する。4つの印刷部2は、それぞれ異なる色(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)のインクを吐出する。4つの印刷部2は、吐出するインクの色が異なる以外は、同様の構成を有する。
図2に示すように、印刷部2は、インクジェットヘッド11と、インク循環機構12と、インク供給部13とを備える。なお、図2に示す印刷部2の構成は1色分であり、上述のように、4つの印刷部2がそれぞれ同様の構成を有する。
インクジェットヘッド11は、インク循環機構12により供給されるインクを吐出する。インクジェットヘッド11は、モータ等を有する昇降機構(図示せず)により、昇降可能に構成されている。インクジェットヘッド11は、複数のヘッドモジュール16を有する。
ヘッドモジュール16は、インクを貯留するインクチャンバ(図示せず)と、インクを吐出する複数のノズル(図示せず)と、ノズルが開口したノズル面16aとを有する。インクチャンバ内には、ピエゾ素子(図示せず)が配置されている。ピエゾ素子の駆動により、ノズルからインクが吐出される。ノズル面16aは、搬送部5により搬送される用紙に対向するヘッドモジュール16の下面である。
インク循環機構12は、インクを循環させつつインクジェットヘッド11にインクを供給する。インク循環機構12は、加圧タンク(タンクに相当)21と、加圧タンク液面センサ22と、分配器23と、集合器24と、負圧タンク(タンクに相当)25と、負圧タンク液面センサ26と、インク循環管27〜29と、インク循環ポンプ30と、温度調整部31とを備える。
加圧タンク21は、圧力生成部3により付与される正圧によりインクジェットヘッド11にインクを供給する。加圧タンク21のインクは、インク循環管27および分配器23を介してインクジェットヘッド11に供給される。すなわち、加圧タンク21は、インクの循環方向におけるインクジェットヘッド11の上流側に配置されている。加圧タンク21内には、インクの液面上に空気層36が形成されている。加圧タンク21は、インクジェットヘッド11のノズル面16aより高い位置(上方)に配置されている。
加圧タンク液面センサ22は、加圧タンク21内のインクの液面高さが基準高さに達しているか否かを検出する。加圧タンク液面センサ22は、加圧タンク21内のインクの液面高さが基準高さ以上である場合に「オン」を示す信号を出力し、基準高さ未満である場合に「オフ」を示す信号を出力する。
分配器23は、インク循環管27を介して加圧タンク21から供給されるインクを、インクジェットヘッド11の各ヘッドモジュール16に分配する。
集合器24は、インクジェットヘッド11で消費されなかったインクを各ヘッドモジュール16から集める。集合器24により集められたインクは、インク循環管28を介して負圧タンク25へと流れる。
負圧タンク25は、圧力生成部3により付与される負圧によりインクジェットヘッド11で消費されなかったインクを集合器24から回収して貯留する。すなわち、負圧タンク25は、インクの循環方向におけるインクジェットヘッド11の下流側に配置されている。負圧タンク25内には、インクの液面上に空気層37が形成されている。負圧タンク25は、加圧タンク21と同じ高さに配置されている。
負圧タンク液面センサ26は、負圧タンク25内のインクの液面高さが基準高さに達しているか否かを検出する。負圧タンク液面センサ26は、負圧タンク25内のインクの液面高さが基準高さ以上である場合に「オン」を示す信号を出力し、基準高さ未満である場合に「オフ」を示す信号を出力する。
インク循環管27は、加圧タンク21と分配器23とを接続する。インク循環管28は、集合器24と負圧タンク25とを接続する。インク循環管29は、加圧タンク21と負圧タンク25とを接続する。インク循環管27〜29、分配器23、および集合器24により、加圧タンク21、インクジェットヘッド11、および負圧タンク25の間でインクの循環を行うための循環経路が構成される。
インク循環ポンプ30は、インク循環時において、インク循環管29を介して負圧タンク25から加圧タンク21へインクを送液する。また、インク循環ポンプ30は、インク供給部13からインク循環機構12へのインク供給時において、後述の接続管47およびインク循環管29の一部を介して後述のバッファタンク41から加圧タンク21へインクを送液する。インク循環ポンプ30は、インク循環管29に配置されている。
温度調整部31は、インク循環機構12におけるインクの温度調整を行う。温度調整部31は、ヒートシンク38と、冷却ファン39と、ヒータ40とを備える。
ヒートシンク38は、インク循環機構12において循環されるインクを冷却するために放熱する。ヒートシンク38は、インク循環管29に設けられている。
冷却ファン39は、インク循環機構12において循環されるインクを冷却するためにヒートシンク38に冷却風を送る。
ヒータ40は、インク循環機構12において循環されるインクに加温する。ヒータ40は、インク循環管29に設けられている。
インク供給部13は、インク循環機構12にインクを供給する。インク供給部13は、バッファタンク41と、バッファタンク液面センサ42と、バッファタンク大気開放弁43と、バッファタンク大気開放管44と、エアフィルタ45と、インク供給弁46と、接続管47と、インクタンク48と、インク供給ポンプ49と、インク供給管50とを備える。
バッファタンク41は、インク循環機構12に供給するインクを貯留する。バッファタンク41は、インクタンク48からインクの供給を受け、供給されたインクを貯留する。バッファタンク41は、接続管47を介してインク循環管29に接続されている。
バッファタンク液面センサ42は、バッファタンク41内のインクの液面高さが基準高さに達しているか否かを検出する。バッファタンク液面センサ42は、バッファタンク41内のインクの液面高さが基準高さ以上である場合に「オン」を示す信号を出力し、基準高さ未満である場合に「オフ」を示す信号を出力する。
バッファタンク大気開放弁43は、バッファタンク41を密閉状態(大気から遮断された状態)と大気開放状態(大気に通じた状態)との間で切り替えるために、バッファタンク大気開放管44内の空気の流路を開閉する。
バッファタンク大気開放管44は、バッファタンク41を大気開放するための空気の流路を形成する。バッファタンク大気開放管44は、一端がバッファタンク41内のインクの液面上の空気層に接続され、他端(大気開放端)がエアフィルタ45を介して大気に通じている。
エアフィルタ45は、それぞれバッファタンク大気開放管44への空気中のゴミ等の進入を防止する。エアフィルタ45は、バッファタンク大気開放管44の大気開放端に設置されている。
インク供給弁46は、接続管47内のインクの流路を開閉する。
接続管47は、インク循環管29とバッファタンク41とを接続する。接続管47は、一端がインク循環管29の負圧タンク25とインク循環ポンプ30との間の部分に接続され、他端がバッファタンク41に接続されている。
インクタンク48は、インクジェット11による印刷に用いられるインクを収容している。インクタンク48は、常時、大気開放されている。
インク供給ポンプ49は、インク供給管50を介してインクタンク48からバッファタンク41へインクを送液する。
インク供給管50は、バッファタンク41とインクタンク48とを接続する。
圧力生成部3は、各印刷部2の加圧タンク21および負圧タンク25にインク循環のための圧力を生成する。図2に示すように、圧力生成部3は、加圧共通気室61と、加圧密閉弁62と、加圧連通管63と、加圧エアポンプ64と、加圧圧力生成管65と、加圧圧力調整弁66と、加圧圧力調整管67と、加圧圧力センサ68と、負圧共通気室69と、負圧密閉弁70と、負圧連通管71と、負圧エアポンプ72と、大気連通管73と、エアフィルタ74と、負圧圧力調整弁75と、負圧圧力調整管76と、負圧圧力センサ77と、加負圧連通弁78と、加負圧連通管79とを備える。
加圧共通気室61は、各印刷部2の加圧タンク21の圧力を等しくするための気室である。各印刷部2に対応する加圧連通管63を介して、各印刷部2の加圧タンク21に接続されている。
加圧密閉弁62は、加圧連通管63内の空気の流路を開閉することで、加圧共通気室61と加圧タンク21との間の連通、遮断を切り替える。
加圧連通管63は、加圧共通気室61と加圧タンク21の空気層36とを連通させる。加圧連通管63は、各印刷部2に1本ずつ対応して設けられている。加圧連通管63は、一端が加圧共通気室61に接続され、他端が加圧タンク21の空気層36に接続されている。
加圧エアポンプ64は、加圧タンク21に正圧を付与するために、加圧共通気室61へ空気を送る。加圧エアポンプ64は、加圧圧力生成管65に配置されている。
加圧圧力生成管65は、加圧エアポンプ64により加圧共通気室61へ空気を送るための空気の流路を形成する。加圧圧力生成管65は、一端が加圧共通気室61に接続され、他端が大気連通管73の負圧エアポンプ72とエアフィルタ74との間の部分に接続されている。
加圧圧力調整弁66は、加圧共通気室61および加圧タンク21の圧力を調整するために、加圧圧力調整管67内の空気の流路を開閉する。
加圧圧力調整管67は、加圧共通気室61および加圧タンク21の圧力調整のための空気の流路を形成する。加圧圧力調整管67は、一端が加圧共通気室61に接続され、他端が大気連通管73の負圧エアポンプ72とエアフィルタ74との間の部分に接続されている。
加圧圧力センサ68は、加圧共通気室61内の圧力を検出する。加圧共通気室61内の圧力は、加圧密閉弁62が開放されている状態では、加圧タンク21の圧力と等しい。
負圧共通気室69は、各印刷部2の負圧タンク25の圧力を等しくするための気室である。各印刷部2に対応する負圧連通管71を介して、各印刷部2の負圧タンク25に接続されている。
負圧密閉弁70は、負圧連通管71内の空気の流路を開閉することで、負圧共通気室69と負圧タンク25との間の連通、遮断を切り替える。
負圧連通管71は、負圧共通気室69と負圧タンク25の空気層37とを連通させる。負圧連通管71は、各印刷部2に1本ずつ対応して設けられている。負圧連通管71は、一端が負圧共通気室69に接続され、他端が負圧タンク25の空気層37に接続されている。
負圧エアポンプ72は、負圧タンク25に負圧を付与するために、負圧共通気室69から空気を吸引する。負圧エアポンプ72は、大気連通管73に配置されている。
大気連通管73は、負圧エアポンプ72により負圧共通気室69から空気を吸引するための空気の流路を形成する。大気連通管73は、一端が負圧共通気室69に接続され、他端(大気開放端)がエアフィルタ74を介して大気に通じている。大気連通管73には、加圧圧力生成管65、加圧圧力調整管67、および負圧圧力調整管76が接続されている。これにより、加圧圧力生成管65、加圧圧力調整管67、および負圧圧力調整管76が大気に連通される。
エアフィルタ74は、大気連通管73への空気中のゴミ等の進入を防止する。エアフィルタ74は、大気連通管73の大気開放端に設置されている。
負圧圧力調整弁75は、負圧共通気室69および負圧タンク25の圧力を調整するために、負圧圧力調整管76内の空気の流路を開閉する。
負圧圧力調整管76は、負圧共通気室69および負圧タンク25の圧力調整のための空気の流路を形成する。負圧圧力調整管76は、一端が負圧共通気室69に接続され、他端が大気連通管73の負圧エアポンプ72とエアフィルタ74との間の部分に接続されている。
負圧圧力センサ77は、負圧共通気室69内の圧力を検出する。負圧共通気室69内の圧力は、負圧密閉弁70が開放されている状態では、負圧タンク25の圧力と等しい。
加負圧連通弁78は、加圧共通気室61と負圧共通気室69との間の連通、遮断を切り替えるために、加負圧連通管79内の空気の流路を開閉する。
加負圧連通管79は、加圧共通気室61と負圧共通気室69とを連通させるための空気の流路を形成する。加負圧連通管79は、一端が加圧共通気室61に接続され、他端が負圧共通気室69に接続されている。
メンテナンス部4は、インクジェットヘッド11のメンテナンスを行う。図3に示すように、メンテナンス部4は、4つのワイプユニット81と、回収部82とを備える。
ワイプユニット81は、インクジェットヘッド11の各ヘッドモジュール16のノズル面16aをワイプする。ワイプユニット81は、各印刷部2に1つずつ対応して設けられている。
ワイプユニット81は、モータ等を有する移動機構(図示せず)により、展開位置と退避位置との間で移動可能になっている。ワイプユニット81の展開位置は、図4(a)に示すように、インクジェットヘッド11の直下の位置である。ワイプユニット81の退避位置は、図4(b)に示すように、インクジェットヘッド11の直下から後方に退避した位置である。
図5に示すように、ワイプユニット81は、インク受け部86と、ワイパ取付台87と、2枚のワイパ88とを備える。
インク受け部86は、インクジェットヘッド11のメンテナンス時にワイパ88によるワイプによりノズル面16aから除去されたインク等を受けて貯留する。インク受け部86は、上側が開口したトレイ形状を有する。
ワイパ取付台87は、ワイパ88が取り付けられている部分である。ワイパ取付台87は、インク受け部86の前端部に設置されている。
ワイパ88は、インクジェットヘッド11のノズル面16aをワイプする部材である。ワイパ88は、弾性変形可能なゴム等の材料からなり、板状に形成されている。ワイパ88は、ワイパ取付台87に固定されている。
ここで、インクジェットヘッド11において、複数のヘッドモジュール16は、図5に示すように、千鳥配置されている。2つのワイパ88のうちの一方のワイパ88は、千鳥配置されたインクジェットヘッド11における一方のヘッド列の各ヘッドモジュール16のノズル面16aをワイプし、他方のワイパ88は、他方のヘッド列の各ヘッドモジュール16のノズル面16aをワイプする。
回収部82は、インク受け部86に貯留されたインクを回収する。回収部82は、4つの吸引ノズル91と、廃液バッファタンク92と、廃液バッファタンク液面センサ93と、廃液バッファタンク圧力センサ94と、吸引経路95と、4つの吸引ノズル弁96と、廃液エアポンプ97と、廃液エアポンプ用配管98と、エアフィルタ99と、廃液バッファタンク大気開放弁100と、廃液バッファタンク大気開放管101と、廃液タンク102と、廃液インクポンプ103と、廃液回収管104と、廃液回収弁105とを備える。
吸引ノズル91は、ワイプユニット81のインク受け部86内のインクを吸引するノズルである。吸引ノズル91は、各ワイプユニット81に1つずつ対応して設けられている。吸引ノズル91は、インク受け部86の可動範囲内において、インク受け部86の底板の上方に固定されて配置されている。具体的には、吸引ノズル91は、図4(a),(b)、図5に示すように、前後方向において、展開位置にあるワイプユニット81のインク受け部86の後端部に位置し、かつ退避位置にあるワイプユニット81のインク受け部86の前端部に位置するように設置されている。
廃液バッファタンク92は、吸引ノズル91によりインク受け部86のインクを吸引するための負圧が生成されるとともに、吸引ノズル91により吸引されたインクを貯留するものである。
廃液バッファタンク液面センサ93は、廃液バッファタンク92内のインクの液面高さが基準高さに達しているか否かを検出する。廃液バッファタンク液面センサ93は、廃液バッファタンク92内のインクの液面高さが基準高さ以上である場合に「オン」を示す信号を出力し、基準高さ未満である場合に「オフ」を示す信号を出力する。
廃液バッファタンク圧力センサ94は、廃液バッファタンク92の圧力を検出する。
吸引経路95は、吸引ノズル91と廃液バッファタンク92とを接続する経路である。吸引経路95は、主吸引管111と、3本の分岐吸引管112とを備える。
主吸引管111は、図3における右端のワイプユニット81に対応する吸引ノズル91から廃液バッファタンク92までのインクの流路を形成する。また、主吸引管111は、吸引ノズル91から廃液バッファタンク92までのインクの流路の一部を形成する。主吸引管111は、一端が図3における右端のワイプユニット81に対応する吸引ノズル91に接続され、他端が廃液バッファタンク92に接続されている。
分岐吸引管112は、図3における右端のワイプユニット81以外のワイプユニット81に対応する吸引ノズル91から主吸引管111までのインクの流路を形成する。分岐吸引管112は、図3における右端のワイプユニット81以外の各ワイプユニット81に対応する吸引ノズル91に1本ずつ対応して設けられている。分岐吸引管112は、一端が吸引ノズル91に接続され、他端が主吸引管111に接続されている。
吸引ノズル弁96は、吸引ノズル91と廃液バッファタンク92との連通、遮断を切り替える。吸引ノズル弁96は、各吸引ノズル91に1つずつ対応して吸引経路95に設けられている。
廃液エアポンプ97は、廃液バッファタンク92から空気を吸引することで廃液バッファタンク92に負圧を生成する。廃液エアポンプ97は、廃液エアポンプ用配管98に配置されている。
廃液エアポンプ用配管98は、廃液エアポンプ97により廃液バッファタンク92から吸引される空気の流路を形成する。廃液エアポンプ用配管98は、一端が廃液バッファタンク92内のインクの液面上の空気層に接続され、他端(大気連通端)がエアフィルタ99を介して大気に通じている。
エアフィルタ99は、廃液エアポンプ用配管98への空気中のゴミ等の進入を防止する。エアフィルタ99は、廃液エアポンプ用配管98の大気開放端に設置されている。
廃液バッファタンク大気開放弁100は、廃液バッファタンク92を密閉状態と大気開放状態との間で切り替えるために、廃液バッファタンク大気開放管101内の空気の流路を開閉する。
廃液バッファタンク大気開放管101は、廃液バッファタンク92を大気開放するための空気の流路を形成する。廃液バッファタンク大気開放管101は、一端が廃液バッファタンク92内のインクの液面上の空気層に接続され、他端は廃液エアポンプ用配管98の廃液エアポンプ97とエアフィルタ99との間の部分に接続されている。
廃液タンク102は、廃液バッファタンク92から送液されたインクを貯留する。廃液タンク102は、常時、大気開放されている。
廃液インクポンプ103は、廃液バッファタンク92から廃液タンク102へインクを送液する。廃液インクポンプ103は、廃液回収管104に配置されている。
廃液回収管104は、廃液バッファタンク92から廃液タンク102へ送液されるインクの流路を形成する。廃液回収管104は、一端が廃液バッファタンク92に接続され、他端が廃液タンク102に接続されている。
廃液回収弁105は、廃液回収管104内のインクの流路を開閉する。
搬送部5は、給紙台(図示せず)から用紙を取り出し、その用紙を搬送経路に沿って搬送する。搬送部5は、用紙を搬送するためのローラ、ローラを駆動させるモータ(いずれも図示せず)等を有する。
制御部6は、インクジェット印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部6は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
制御部6は、インクジェット印刷装置1の電源が投入されると、各印刷部2に対応するインク受け部86からインクを回収する回収動作が必要か否かを判断するための回収実行判断処理を行う。回収実行判断処理により回収動作が必要なインク受け部86があると判断すると、制御部6は、当該インク受け部86に対する回収動作を実行するよう回収部82を制御する。
次に、インクジェット印刷装置1の印刷時の動作について説明する。
印刷ジョブが入力されると、制御部6は、加負圧連通弁78を閉鎖する。これにより、加圧共通気室61と負圧共通気室69との間が遮断される。
また、制御部6は、インクジェットヘッド11をワイパ88の上端より高い位置まで上昇させ、ワイプユニット81を展開位置から退避位置へ移動させる。
なお、印刷ジョブが入力される前の待機状態のインクジェット印刷装置1では、加負圧連通弁78は開放されている。加圧密閉弁62および負圧密閉弁70も開放されている。インク供給弁46、バッファタンク大気開放弁43、加圧圧力調整弁66、および負圧圧力調整弁75は閉鎖されている。ワイプユニット81は展開位置に配置されている。
次いで、制御部6は、加圧エアポンプ64および負圧エアポンプ72を駆動させて、加圧タンク21および負圧タンク25にそれぞれのインク循環時の設定圧を生成させる。これにより、加圧タンク21からインクジェットヘッド11を経由して負圧タンク25へ向かうインクの流れが生じる。ここで、インク循環時の加圧タンク21および負圧タンク25のそれぞれの設定圧は、インクを循環させつつインクジェットヘッド11のノズル圧を適正値にするための圧力値として予め設定されたものである。加圧タンク21の設定圧は正圧であり、負圧タンク25の設定圧は負圧である。
加圧タンク21および負圧タンク25にそれぞれの設定圧が生成されると、制御部6は、印刷ジョブの実行を開始する。具体的には、制御部6は、印刷ジョブに基づき、搬送部5により搬送される用紙にインクジェットヘッド11からインクを吐出させて画像を印刷させる。
この印刷動作中において、制御部6は、加圧タンク21および負圧タンク25の圧力をそれぞれの設定圧で維持するよう加圧エアポンプ64、加圧圧力調整弁66、負圧エアポンプ72、および負圧圧力調整弁75を制御する。
また、印刷動作中において、制御部6は、液面維持制御を行う。液面維持制御は、加圧タンク21、負圧タンク25、およびバッファタンク41の液面高さを基準高さに維持しつつインク循環するための制御である。液面維持制御において、制御部6は、加圧タンク21、負圧タンク25、およびバッファタンク41の液面高さに応じて、インク循環ポンプ30、インク供給弁46、およびインク供給ポンプ49を制御する。
具体的には、加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26がともにオンの状態では、制御部6は、インク循環ポンプ30をオフとし、インク供給弁46を閉鎖する。加圧タンク液面センサ22がオンで負圧タンク液面センサ26がオフの状態でも同様に、制御部6は、インク循環ポンプ30をオフとし、インク供給弁46を閉鎖する。
加圧タンク液面センサ22がオフで負圧タンク液面センサ26がオンの状態では、制御部6は、インク循環ポンプ30をオンとし、インク供給弁46を閉鎖する。これにより、負圧タンク25から加圧タンク21へインクが送液される。
加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26がともにオフの状態では、制御部6は、インク循環ポンプ30をオンとし、インク供給弁46を開放する。これにより、バッファタンク41から加圧タンク21へインクが送液される。
また、バッファタンク液面センサ42がオフの状態では、制御部6は、インク供給ポンプ49をオンとする。これにより、インクタンク48からバッファタンク41へインクが送液される。バッファタンク液面センサ42がオンの状態では、制御部6は、インク供給ポンプ49をオフとする。
印刷動作中は、加圧タンク21からインクジェットヘッド11へインクが供給され、インクジェットヘッド11で消費されなかったインクが負圧タンク25に回収される。加圧タンク液面センサ22がオフで負圧タンク液面センサ26がオンの状態になると、上述の液面維持制御により、インク循環ポンプ30が負圧タンク25から加圧タンク21へインクを送液する。このようにしてインクが循環されつつ、印刷が行われる。
また、加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26がともにオフの状態になると、上述の液面維持制御により、インク循環ポンプ30がバッファタンク41から加圧タンク21へインクを送液する。これにより、インク循環機構12にインクが供給される。
また、バッファタンク液面センサ42がオフの状態になると、上述の液面維持制御により、インク供給ポンプ49がインクタンク48からバッファタンク41へインクを送液する。これにより、バッファタンク41にインクが補給される。
また、印刷動作中において、制御部6は、インク循環機構12のインク温度が適正範囲内を維持するように、インク温度センサ(図示せず)により検出されるインク温度に基づき、インクの冷却、加温を行うよう温度調整部31を制御する。
印刷ジョブに基づく印刷が終了すると、制御部6は、液面維持制御および圧力生成部3による圧力制御を終了し、インクジェット印刷装置1を待機状態へ移行させる。これにより、一連の動作が終了となる。
次に、インクジェット印刷装置1の電源投入時の動作について説明する。
ここで、電源投入前の電源が遮断されていた期間(電源オフ期間)のインクジェット印刷装置1では、上述した待機状態のときと同様に、加負圧連通弁78、加圧密閉弁62、および負圧密閉弁70は開放されている。インク供給弁46、バッファタンク大気開放弁43、加圧圧力調整弁66、および負圧圧力調整弁75は閉鎖されている。ワイプユニット81は展開位置に配置されている。すなわち、インク受け部86がインクジェットヘッド11の直下に配置されている。
また、インクジェット印刷装置1では、電源が遮断される際には、加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26がともにオンの状態とされている。電源を遮断する操作が行われたときに加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26の少なくともいずれかがオフの場合、制御部6は、インク循環を行って上述の液面維持制御により加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26をともにオンの状態としてから電源が遮断されるようにする。
図6は、インクジェット印刷装置1の電源投入時の動作を説明するためのフローチャートである。図6のフローチャートの処理は、インクジェット印刷装置1の電源が投入されたことにより開始となる。
図6のステップS1において、制御部6は、メカ初期化を行う。このメカ初期化において、例えば、制御部6は、加圧密閉弁62および負圧密閉弁70を閉鎖し、加圧圧力調整弁66および負圧圧力調整弁75を開放して加圧共通気室61および負圧共通気室69を大気開放状態とし、加圧圧力センサ68および負圧圧力センサ77のゼロ点調整を行う。
次いで、ステップS2において、制御部6は、回収実行判断処理を行う。この回収実行判断処理において、制御部6は、直近の電源オフ期間における加圧タンク21および負圧タンク25のインク量の変化の有無に基づき、当該電源オフ期間においてインク受け部86のインクが増加したか否かを判断する。
具体的には、制御部6は、各印刷部2の加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26がオフであるか否かを判断する。ここで、上述のように、電源が遮断される際には、加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26がともにオンである。このため、電源投入時に加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26がオフになっている場合、直近の電源オフ期間において加圧タンク21および負圧タンク25のインク量が減少したことを意味する。
加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26がオフであると判断した印刷部2がある場合、制御部6は、当該印刷部2に対応するインク受け部86のインクが、直近の電源オフ期間において増加したと判断する。そして、制御部6は、インクが増加したインク受け部86からインクを回収する回収動作が必要であると判断する。
ここで、電源オフ期間のインクジェット印刷装置1において、環境温度の変化により、加圧タンク21および負圧タンク25の圧力が変化することがある。加圧タンク21および負圧タンク25の圧力が変化するとインクジェットヘッド11のノズル圧が変化し、ノズル内のメニスカスが破壊されることがある。この結果、加圧タンク21および負圧タンク25のインクがインクジェットヘッド11のノズルから排出され、インク受け部86に落下することがある。
電源オフ期間に上述のような加圧タンク21および負圧タンク25の圧力変化によるインク受け部86へのインクの落下が発生した場合、加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26がともにオフになる。
このため、電源投入時に加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26がオフになっている場合、直近の電源オフ期間にインク受け部86へのインクの落下が発生し、インク受け部86が貯留するインクが増加していると推定される。
そこで、制御部6は、上述のように、加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26がオフであると判断した印刷部2に対応するインク受け部86のインクが、直近の電源オフ期間において増加したと判断する。そして、制御部6は、インクが増加したインク受け部86に対する回収動作が必要であると判断する。
次いで、ステップS3において、制御部6は、ステップS2の回収実行判断処理の結果に基づき、少なくともいずれかのインク受け部86に対する回収動作が必要であるか否かを判断する。
少なくともいずれかのインク受け部86に対する回収動作が必要であると判断した場合(ステップS3:YES)、ステップS4において、制御部6は、回収動作を実行する。
具体的には、制御部6は、廃液バッファタンク大気開放弁100を閉鎖し、廃液エアポンプ97を駆動させて、廃液バッファタンク92に所定の吸引設定圧を生成する。吸引設定圧は、インク受け部86からインクを吸引するための負圧の圧力値として予め設定されたものである。
ここで、回収動作を開始する前の回収部82では、廃液バッファタンク大気開放弁100は開放されている。各吸引ノズル弁96および廃液回収弁105は閉鎖されている。
廃液バッファタンク92に吸引設定圧が生成されると、制御部6は、回収動作が必要と判断されたインク受け部86のうちのいずれかに対応する吸引ノズル弁96を開放する。
これにより、開放された吸引ノズル弁96に対応する吸引ノズル91がインク受け部86に貯留されたインクを吸引する。吸引されたインクは、吸引経路95を介して廃液バッファタンク92へ送られる。
吸引ノズル弁96の開放後、廃液バッファタンク92の圧力が所定の閾値に到達すると、制御部6は、当該吸引ノズル弁96を閉鎖する。ここで、上記の閾値は、インク受け部86からのインクの吸引が終了して吸引ノズル91が空気を吸い込み始めた後の廃液バッファタンク92の圧力値として予め設定されたものである。上記の閾値は、吸引設定圧より大きい(絶対値で小さい)値である。
次いで、制御部6は、廃液バッファタンク液面センサ93がオンであるか否かを判断する。廃液バッファタンク液面センサ93がオンであると判断した場合、制御部6は、廃液バッファタンク大気開放弁100および廃液回収弁105を開放し、廃液インクポンプ103を駆動させる。これにより、廃液バッファタンク92から廃液タンク102へインクが送られる。
廃液インクポンプ103の駆動開始後、廃液バッファタンク液面センサ93がオフになると、制御部6は、廃液インクポンプ103を停止させ、廃液バッファタンク大気開放弁100および廃液回収弁105を閉鎖する。
制御部6は、回収動作が必要と判断された各インク受け部86に対して、上述の動作を順次行い、それらのインク受け部86のインクを回収する。
次いで、ステップS5において、制御部6は、回収動作が行われた各インク受け部86に対応する各印刷部2に対して、充填動作を行う。
充填動作は、加圧タンク21および負圧タンク25にインクを補給するとともに、インクジェットヘッド11を介した加圧タンク21と負圧タンク25との間のインク経路(インク循環管27、分配器23、インクジェットヘッド11、集合器24、およびインク循環管28)をインクで満たす動作である。
回収動作が行われた各インク受け部86に対応する各印刷部2では、加圧タンク21、負圧タンク25、およびインクジェットヘッド11を介した加圧タンク21と負圧タンク25との間のインク経路のインクがインク受け部86へ落下したため、上述の充填動作を行う必要がある。
具体的には、制御部6は、充填動作を行う印刷部2において、負圧タンク25を大気開放状態とし、バッファタンク41を密閉状態とし、インク供給弁46を開放した状態で、インク供給ポンプ49を駆動させる。これにより、インクタンク48からバッファタンク41を経由して負圧タンク25へインクが送液される。負圧タンク液面センサ26がオンになると、制御部6は、インク供給ポンプ49を停止させる。
次いで、制御部6は、加圧タンク21を大気開放状態とし、負圧タンク25およびバッファタンク41を密閉状態とし、インク供給弁46を開放した状態で、インク循環ポンプ30およびインク供給ポンプ49を駆動させる。これにより、インクタンク48からバッファタンク41を経由して加圧タンク21へインクが送液される。加圧タンク液面センサ22がオンになると、制御部6は、インク循環ポンプ30およびインク供給ポンプ49を停止させる。
次いで、制御部6は、加圧タンク21を密閉状態とし、負圧タンク25を大気開放状態として、加圧エアポンプ64を駆動させて加圧タンク21に加圧する。これにより、加圧タンク21からインク循環管27、分配器23、インクジェットヘッド11、集合器24、およびインク循環管28にインクが流れる。この際、インクジェットヘッド11のノズルからインクが排出され、そのインクがインク受け部86へ落下する。
この後、制御部6は、インク循環機構12におけるインク循環を行う。これにより、インクジェットヘッド11を介した加圧タンク21と負圧タンク25との間のインク経路(インク循環管27、分配器23、インクジェットヘッド11、集合器24、およびインク循環管28)が完全にインクで満たされる。
次いで、ステップS6において、制御部6は、充填動作が行われた各印刷部2に対応する各インク受け部86に対する回収動作を行う。
ここで、上述のように、充填動作においてインクジェットヘッド11のノズルからインク受け部86へインクが落下するため、制御部6は、充填動作が行われた各印刷部2に対応する各インク受け部86に対する回収動作を行う。
次いで、ステップS7において、制御部6は、充填動作が行われた各印刷部2に対するインクジェットヘッド11のメンテナンス動作を行う。
上述のように、充填動作においてインクジェットヘッド11のノズルからインクが排出されるため、ノズル面16aにインクが付着している。このため、充填動作が行われた各印刷部2に対するインクジェットヘッド11のメンテナンス動作を行う。
具体的には、制御部6は、充填動作を行う印刷部2において、制御部6は、加圧タンク21を密閉状態とし、負圧タンク25を大気開放状態として、加圧エアポンプ64を駆動させて加圧タンク21に加圧する。これにより、インクジェットヘッド11のノズルからインクが強制的に排出される。すなわち、パージが行われる。これにより、ノズルから排出されたインクがノズル面16aに付着する。ノズル面16aに付着せずに落下したインクはインク受け部86に受け取られる。
次いで、制御部6は、ワイプユニット81を展開位置から退避位置へ移動させることで、ワイパ88でノズル面16aをワイプさせる。これにより、ワイパ88によりノズル面16aからインクが除去される。ノズル面16aから除去されたインクはインク受け部86に流れる。
次いで、ステップS8において、制御部6は、メンテナンス動作が行われた各印刷部2に対応する各インク受け部86に対する回収動作を行う。
ここで、上述のように、メンテナンス動作において、パージの際にインクジェットヘッド11から落下したインクおよびワイパ88によりノズル面16aから除去されたインクがインク受け部86に受け取られるため、制御部6は、メンテナンス動作が行われた各印刷部2に対応する各インク受け部86に対する回収動作を行う。
なお、ワイプユニット81を移動させてワイパ88によるワイプを行いつつ、回収部82によるインク受け部86からのインクの回収を行うようにしてもよい。
メンテナンス動作が行われた各印刷部2に対応する各インク受け部86に対する回収動作が終了すると、一連の動作が終了し、インクジェット印刷装置1で印刷可能となる。
ステップS3において、回収動作が必要なインク受け部86はないと制御部6が判断した場合(ステップS3:NO)、そのまま一連の動作が終了し、インクジェット印刷装置1で印刷可能となる。
ここで、インクジェット印刷装置1では、制御部6は、電源投入後、図6のステップS2の回収実行判断処理が行われる前に、インク供給部13による加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給を実施するのを禁止する。また、回収実行判断処理において回収動作が必要と判断されたインク受け部86に対応する印刷部2においては、回収動作が行われる前にインク供給部13による加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給を実施するのを禁止する。
例えば、電源オフ期間に前述のような加圧タンク21および負圧タンク25の圧力変化によるインク受け部86へのインクの落下が発生した場合において、電源投入後、当該インク受け部86に対する回収動作が行われる前に、インク供給部13による加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給が行われ、電源が遮断されたとする。そして、その後の電源オフ期間において、加圧タンク21および負圧タンク25の圧力変化によるインク受け部86へのインクの落下が発生すると、当該インク受け部86のインクがさらに増加する。これが繰り返されると、インク受け部86のオーバーフローが発生するおそれがある。
このような状況の発生を抑えるために、インクジェット印刷装置1では、上述のように、回収実行判断処理が行われる前に、インク供給部13による加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給を実施するのを禁止する。また、回収実行判断処理において回収動作が必要と判断されたインク受け部86に対応する印刷部2においては、回収動作が行われる前にインク供給部13による加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給を実施するのを禁止する。
また、制御部6は、電源投入後、図6のステップS2の回収実行判断処理が行われる前に、温度調整部31によるインクの加温を実施するのを禁止する。また、回収実行判断処理において回収動作が必要と判断されたインク受け部86に対応する印刷部2においては、回収動作が行われる前に、温度調整部31によるインクの加温を実施するのを禁止する。
例えば、インクが加温された状態で電源が遮断されると、その後の電源オフ期間において、インクが空気を温めることで、加圧タンク21および負圧タンク25の圧力変化が誘発されることがある。この結果、前述のような加圧タンク21および負圧タンク25の圧力変化によるインク受け部86へのインクの落下が発生し、インク受け部86のインク量が増加するおそれがある。
回収動作の前にインク受け部86のインクを増加させるおそれがある動作を行うことは望ましくないため、インクジェット印刷装置1では、上述のように、回収実行判断処理が行われる前に、温度調整部31によるインクの加温を実施するのを禁止する。また、回収実行判断処理において回収動作が必要と判断されたインク受け部86に対応する印刷部2においては、回収動作が行われる前に、温度調整部31によるインクの加温を実施するのを禁止する。
また、制御部6は、電源投入後、図6のステップS2の回収実行判断処理が行われる前に、インク受け部86の移動を実施するのを禁止する。また、制御部6は、回収実行判断処理において回収動作が必要と判断されたインク受け部86については、回収動作が行われる前に、当該インク受け部86の移動を実施するのを禁止する。
インク受け部86にインクが溜まった状態のままインク受け部86の移動が行われると、移動時の振動等によりインクがこぼれるおそれがある。これを抑えるために、上述のように、インクジェット印刷装置1では、回収実行判断処理が行われる前に、インク受け部86の移動を実施するのを禁止する。また、回収実行判断処理において回収動作が必要と判断されたインク受け部86については、回収動作が行われる前に、当該インク受け部86の移動を実施するのを禁止する。
以上説明したように、インクジェット印刷装置1では、制御部6は、電源が投入されると、回収実行判断処理を行う。回収実行判断処理により回収動作が必要なインク受け部86があると判断すると、制御部6は、当該インク受け部86に対する回収動作を実行するよう回収部82を制御する。これにより、電源オフ期間にインク受け部86のインクが増加することがあっても、当該インク受け部86のインクを回収できるので、インク受け部86のオーバーフローの発生を抑制できる。
また、制御部6は、加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給、およびインクの加温を、電源投入後において回収実行判断処理が行われる前に実施するのを禁止する。また、制御部6は、回収実行判断処理において回収動作が必要と判断されたインク受け部86に対応する印刷部2においては、加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給、およびインクの加温を、回収動作が行われる前に実施するのを禁止する。これにより、回収動作が行われる前にインク受け部86のインクの増加を招く動作が行われることを低減できるので、インク受け部86のオーバーフローの発生をより抑制できる。
また、制御部6は、インク受け部86の移動を、電源投入後において回収実行判断処理が行われる前に実施するのを禁止する。また、制御部6は、回収実行判断処理において回収動作が必要と判断されたインク受け部86については、回収動作が行われる前に、当該インク受け部86の移動を実施するのを禁止する。これにより、インク受け部86にインクが溜まった状態のままインク受け部86の移動が行われてインクがこぼれることを回避できる。
また、制御部6は、回収実行判断処理において、直近の電源オフ期間における加圧タンク21および負圧タンク25のインク量の変化の有無に基づき、当該電源オフ期間においてインク受け部86のインクが増加したか否かを判断する。具体的には、制御部6は、電源を遮断する際にオンとした加圧タンク液面センサ22および負圧タンク液面センサ26の、電源投入時におけるオン、オフに基づき、直近の電源オフ期間においてインク受け部86のインクが増加したか否かを判断する。そして、制御部6は、インクが増加していないと判断したインク受け部86に対する回収動作は不要と判断し、当該インク受け部86に対する回収動作は実施しない。
これにより、インク受け部86のインク量を検出するセンサを設けなくても、回収動作が不要なインク受け部86を判断し、当該インク受け部86に対する回収動作を省略できる。この結果、電源投入後にインクジェット印刷装置1が印刷可能となるまでの時間を短縮できる。
[第2実施形態]
次に、上述した第1実施形態の回収実行判断処理を変更した第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、インクジェット印刷装置1の電源が遮断される際に、制御部6は、加圧タンク21の空気層36および負圧タンク25の空気層37を含む密閉空間の圧力Paおよび温度Taを記憶しておく。この密閉空間の圧力Paは、加圧圧力センサ68および負圧圧力センサ77により検出される。また、この密閉空間の温度は、この密閉空間の温度を検出可能な位置に設置された温度センサ(図示せず)により検出される。
ここで、上記の空気層36,37を含む密閉空間は、各印刷部2の加圧タンク21の空気層36、各印刷部2の負圧タンク25の空気層37、各印刷部2に対応する加圧連通管63、各印刷部2に対応する負圧連通管71、加圧共通気室61、負圧共通気室69、加圧圧力生成管65の加圧共通気室61と加圧エアポンプ64との間の部分、加圧圧力調整管67の加圧共通気室61と加圧圧力調整弁66との間の部分、負圧圧力調整管76の負圧共通気室69と負圧圧力調整弁75との間の部分、大気連通管73の負圧共通気室69と負圧エアポンプ72との間の部分、および加負圧連通管79からなる。
インクジェット印刷装置1の電源が投入されると、制御部6は、その時点における空気層36,37を含む密閉空間の圧力Pbおよび温度Tbを取得する。
そして、制御部6は、下記の式(1)が成り立つか否かを判断する。
Pa/Ta=Pb/Tb …(1)
式(1)が成り立たないと判断した場合、制御部6は、直近の電源オフ期間において、少なくともいずれかの印刷部2の加圧タンク21および負圧タンク25のインク量が変化したと判断する。そして、制御部6は、当該電源オフ期間において、少なくともいずれかの印刷部2に対応するインク受け部86のインクが増加したと判断する。
ここで、電源オフ期間に空気層36,37を含む密閉空間の体積が変化しない場合において、その体積をVとすると、ボイル・シャルルの法則より、下記の式(2)が成り立つ。
PaV/Ta=PbV/Tb …(2)
したがって、電源オフ期間に空気層36,37を含む密閉空間の体積が変化しなかった場合は、前述の式(1)が成り立つ。
式(1)が成り立たないことは、直近の電源オフ期間において、少なくともいずれかの印刷部2の加圧タンク21および負圧タンク25のインク量が変化したことで、空気層36,37を含む密閉空間の体積が変化したことを意味する。
このため、式(1)が成り立たない場合、直近の電源オフ期間において、少なくともいずれかの印刷部2のインクジェットヘッド11からインク受け部86へのインクの落下が発生したと推定される。
そこで、制御部6は、式(1)が成り立たないと判断した場合、上述のように、直近の電源オフ期間において、少なくともいずれかの印刷部2に対応するインク受け部86のインクが増加したと判断する。そして、制御部6は、少なくともいずれかのインク受け部86に対する回収動作が必要であると判断する。換言すれば、制御部6は、式(1)が成り立つと判断した場合、直近の電源オフ期間においてインクが増加したインク受け部86はないと判断し、どのインク受け部86に対しても回収動作は不要であると判断する。
ここで、第2実施形態では、どのインク受け部86のインクが増加したかは判断できない。このため、制御部6は、少なくともいずれかのインク受け部86に対する回収動作が必要であると判断した場合、すべてのインク受け部86に対する回収動作を実行する。このため、インクがほとんど溜まっていないインク受け部86がある場合、そのインク受け部86からはインクはほとんど回収されない。
どのインク受け部86に対しても回収動作は不要であると判断した場合は、制御部6は、どのインク受け部86に対しても回収動作は実施しない。
また、第2実施形態では、制御部6は、加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給、インクの加温、およびインク受け部86の移動を、電源投入後において回収実行判断処理が行われる前に実施するのを禁止する。また、制御部6は、回収実行判断処理において、少なくともいずれかのインク受け部86に対する回収動作が必要と判断した場合は、加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給、インクの加温、およびインク受け部86の移動を、回収動作が行われる前に実施するのを禁止する。
以上説明したように、第2実施形態では、制御部6は、空気層36,37を含む密閉空間の圧力と温度との積の値が、電源オフ期間の前後で変化したか否かに基づき、直近の電源オフ期間における加圧タンク21および負圧タンク25のインク量の変化の有無を判断する。また、制御部6は、直近の電源オフ期間における加圧タンク21および負圧タンク25のインク量の変化の有無に基づき、少なくともいずれかの印刷部2に対応するインク受け部86のインクが増加したか否かを判断する。そして、制御部6は、直近の電源オフ期間においてインクが増加したインク受け部86はないと判断した場合、どのインク受け部86に対しても回収動作は不要であると判断し、どのインク受け部86に対しても回収動作は実施しない。
これにより、インク受け部86のインク量を検出するセンサを設けなくても、少なくともいずれかの印刷部2に対応するインク受け部86に対する回収動作が必要であるか否かを判断できる。そして、どのインク受け部86に対しても回収動作が不要な場合には、回収動作を省略できる。この結果、電源投入後にインクジェット印刷装置1が印刷可能となるまでの時間を短縮できる。
また、第2実施形態では、制御部6は、加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給、インクの加温、およびインク受け部86の移動を、電源投入後において回収実行判断処理が行われる前に実施するのを禁止する。また、制御部6は、回収実行判断処理において、少なくともいずれかのインク受け部86に対する回収動作が必要と判断した場合は、加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給、インクの加温、およびインク受け部86の移動を、回収動作が行われる前に実施するのを禁止する。
これにより、回収動作が行われる前にインク受け部86のインクの増加を招く動作が行われることを低減できるので、インク受け部86のオーバーフローの発生をより抑制できる。また、インク受け部86にインクが溜まった状態のままインク受け部86の移動が行われてインクがこぼれることを回避できる。
[その他の実施形態]
上述のように、本発明は第1および第2実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
上述した第1および第2実施形態では、電源が投入されると、回収実行判断処理を行い、その結果に基づき、回収動作を行うか否かを決定した。しかし、電源が投入されると、回収実行判断処理は行わずに、各インク受け部86に対する回収動作を行うようにしてもよい。このようにしても、電源オフ期間にインク受け部86のインクが増加することがあっても、当該インク受け部86のインクを回収できるので、インク受け部86のオーバーフローの発生を抑制できる。
上述した第1実施形態では、加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給、インクの加温、およびインク受け部86の移動を、電源投入後において回収実行判断処理が行われる前に実施するのを禁止した。また、回収実行判断処理において回収動作が必要と判断されたインク受け部86については、加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給、インクの加温、およびインク受け部86の移動を、回収動作が行われる前に実施するのを禁止した。しかし、これらの動作のうちの少なくともいずれかを、禁止する動作に含まなくてもよい。第2実施形態についても同様である。
回収実行判断処理がない場合において、加圧タンク21および負圧タンク25へのインクの供給、インクの加温、およびインク受け部86の移動のうちの少なくともいずれかを、電源投入後における回収動作が行われる前に実施するのを禁止するようにしてもよい。
上述した第1および第2実施形態では、インク循環式のインクジェット印刷装置1について説明したが、他の方式でもよい。
上述した第1および第2実施形態では、複数の印刷部2を有するインクジェット印刷装置1について説明したが、印刷部2が1つの構成でもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
インクジェットヘッドと、
本装置の電源が遮断されている期間に前記インクジェットヘッドの直下に配置され、前記インクジェットヘッドから排出されたインクを受けて貯留するインク受け部と、
前記インク受け部に貯留されたインクを回収する回収部と、
前記電源が投入されると、前記インク受け部からインクを回収する回収動作を実行するよう前記回収部を制御する制御部と
を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
(付記2)
前記インクジェットヘッドに接続され、インクを貯留し、前記電源が遮断されている期間に密閉状態とされるタンクをさらに備え、
前記制御部は、前記タンクへのインクの供給、およびインクの加温の少なくともいずれかを、前記電源投入後における前記回収動作が行われる前に実施するのを禁止することを特徴とする付記1に記載のインクジェット印刷装置。
(付記3)
前記制御部は、前記インク受け部の移動を、前記電源投入後における前記回収動作が行われる前に実施するのを禁止することを特徴とする付記1または2に記載のインクジェット印刷装置。
(付記4)
前記インクジェットヘッドに接続され、インクを貯留し、前記電源が遮断されている期間に密閉状態とされるタンクをさらに備え、
前記制御部は、前記電源が投入されると、直近の前記電源が遮断されていた期間における前記タンクのインク量の変化の有無に基づき、当該期間において前記インク受け部のインクが増加したか否かを判断し、前記インク受け部のインクが増加していないと判断した場合には、前記回収動作が不要と判断して前記回収動作を実行しないことを特徴とする付記1に記載のインクジェット印刷装置。
(付記5)
前記制御部は、前記タンクへのインクの供給、インクの加温、および前記インク受け部の移動の少なくともいずれかを、前記電源投入後において前記回収動作が必要か否かを判断する前、および前記回収動作が必要と判断した場合における前記回収動作が行われる前に実施するのを禁止することを特徴とする付記4に記載のインクジェット印刷装置。
1 インクジェット印刷装置
2 印刷部
3 圧力生成部
4 メンテナンス部
5 搬送部
6 制御部
11 インクジェットヘッド
12 インク循環機構
13 インク供給部
16 ヘッドモジュール
16a ノズル面
21 加圧タンク
22 加圧タンク液面センサ
23 分配器
24 集合器
25 負圧タンク
26 負圧タンク液面センサ
27〜29 インク循環管
30 インク循環ポンプ
31 温度調整部
81 ワイプユニット
82 回収部
86 インク受け部
87 ワイパ取付台
88 ワイパ

Claims (5)

  1. インクジェットヘッドと、
    本装置の電源が遮断されている期間に前記インクジェットヘッドの直下に配置され、前記インクジェットヘッドから排出されたインクを受けて貯留するインク受け部と、
    前記インク受け部に貯留されたインクを回収する回収部と、
    前記電源が投入されると、前記インク受け部からインクを回収する回収動作を実行するよう前記回収部を制御する制御部と
    を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記インクジェットヘッドに接続され、インクを貯留し、前記電源が遮断されている期間に密閉状態とされるタンクをさらに備え、
    前記制御部は、前記タンクへのインクの供給、およびインクの加温の少なくともいずれかを、前記電源投入後における前記回収動作が行われる前に実施するのを禁止することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
  3. 前記制御部は、前記インク受け部の移動を、前記電源投入後における前記回収動作が行われる前に実施するのを禁止することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット印刷装置。
  4. 前記インクジェットヘッドに接続され、インクを貯留し、前記電源が遮断されている期間に密閉状態とされるタンクをさらに備え、
    前記制御部は、前記電源が投入されると、直近の前記電源が遮断されていた期間における前記タンクのインク量の変化の有無に基づき、当該期間において前記インク受け部のインクが増加したか否かを判断し、前記インク受け部のインクが増加していないと判断した場合には、前記回収動作が不要と判断して前記回収動作を実行しないことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
  5. 前記制御部は、前記タンクへのインクの供給、インクの加温、および前記インク受け部の移動の少なくともいずれかを、前記電源投入後において前記回収動作が必要か否かを判断する前、および前記回収動作が必要と判断した場合における前記回収動作が行われる前に実施するのを禁止することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット印刷装置。
JP2020055980A 2020-03-26 2020-03-26 インクジェット印刷装置 Pending JP2021154562A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020055980A JP2021154562A (ja) 2020-03-26 2020-03-26 インクジェット印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020055980A JP2021154562A (ja) 2020-03-26 2020-03-26 インクジェット印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021154562A true JP2021154562A (ja) 2021-10-07

Family

ID=77916565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020055980A Pending JP2021154562A (ja) 2020-03-26 2020-03-26 インクジェット印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021154562A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9102163B2 (en) Droplet ejection apparatus and maintenance method thereof
US8657394B2 (en) Image forming apparatus
US8915579B2 (en) Inkjet printing device and method for replacing a print head
JP2015123726A (ja) 液体循環装置、液体吐出記録装置、および液体循環方法
JP6363446B2 (ja) インクジェット印刷装置
JP6743452B2 (ja) 液体吐出装置
CN108025556B (zh) 喷墨印刷装置
US9545794B2 (en) Selective purging of ink jets to limit purge mass
JP6446231B2 (ja) インクジェット印刷装置
KR101939407B1 (ko) 인쇄 장치
JP6254408B2 (ja) インクジェット印刷装置
KR101810251B1 (ko) 프린트 헤드 보수 시스템을 간소화하게 하는 저압 어시스트(lpa) 사용
US8506064B2 (en) Image forming apparatus, method of controlling operations of removing air bubbles and computer readable information recording medium
JP6557289B2 (ja) 液体循環装置、および液体吐出記録装置
JP5278190B2 (ja) 画像形成装置
JP5764991B2 (ja) 画像形成装置
JP2021154562A (ja) インクジェット印刷装置
KR101860953B1 (ko) 프린트헤드 및 프린트헤드에 용융된 상변화 잉크를 공급하도록 구성되는 상변화 잉크 리저버
JP2021172007A (ja) インクジェット印刷装置
JP6938184B2 (ja) インクジェット印刷装置
JP2010208235A (ja) 画像形成装置
JP6623020B2 (ja) インクジェット印刷装置
JP2023142783A (ja) インクジェット印刷装置
JP6928036B2 (ja) 液体循環装置、および液体吐出記録装置
JPH08258284A (ja) インクジェット式印刷記録装置