JP2021154370A - 重ね合わせブランク、および、それを用いたホットスタンプ成形体の製造方法 - Google Patents

重ね合わせブランク、および、それを用いたホットスタンプ成形体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本開示は、高温で薄肉部が長時間加熱されることを抑制可能な重ね合わせブランクを提供することを主目的とする。【解決手段】本開示においては、ホットスタンプに用いられる重ね合わせブランクであって、第1鋼板と、上記第1鋼板の一方の面上に配置され、上記第1鋼板よりも面積が小さい第2鋼板と、を備え、上記第1鋼板は、溶融亜鉛めっき層(GIめっき層)を有するめっき鋼板であり、上記第2鋼板は、合金化溶融亜鉛めっき層(GAめっき層)を有するめっき鋼板、または、めっき層を有しない鋼板である、重ね合わせブランクを提供することにより、上記課題を解決する。【選択図】図1

Description

本開示は、重ね合わせブランク、および、それを用いたホットスタンプ成形体の製造方法に関する。
例えば、自動車の車体を構成する各種の車体構成部材には、静的強度、動的強度、衝突安全性、軽量化等の様々な観点から、性能または特性の向上が求められている。このような車体構成部材には、特定部位が他の一般部位よりも高強度を有することが要求されることが多く、特定部位は様々な手段で補強される。
特定部位を補強する手段の一つとして、第1鋼板と、第1鋼板よりも面積が小さい第2鋼板とを有する重ね合わせブランクを用い、その重ね合わせブランクに、ホットスタンプ成形を行う方法が知られている。特定部位となる位置に第2鋼板を配置することで、特定部位を補強した成形体が得られる。
例えば特許文献1には、両面にアルミ系めっき層を有するめっき鋼板(第一の鋼板)と、第一の鋼板よりも面積が小さく、両面にアルミ系めっき層を有するめっき鋼板(第二の鋼板)とを備え、各アルミ系めっき層の付着量(W1、W2)、および、各鋼板の厚さ(t1、t2)が所定の関係を満たす、ホットススタンプ用重ね合わせブランクが開示されている。特許文献2にも、アルミニウム系めっき被膜を有する、ホットスタンプ用重ね合わせブランクが開示されている。
一方、特許文献3には、亜鉛系めっき鋼板である第1の鋼板と、第2の鋼板とを備え、所定の歪み付加部および押圧部を有する熱間プレス部材が開示されている。また、特許文献4には、Zn−Niめっき層を有する表面処理鋼板を用いた熱間プレス成形品の製造方法が開示されている。
国際公開第2019/194308号 特開2016−124029号公報 特開2013−184221号公報 特許第6178301号明細書
ホットスタンプでは、例えば、鋼板をAc3点付近(例えば800℃以上)まで加熱し、オーステナイト化させ、その後、熱間プレスすることによって成形する。さらに、下死点保持の間にMs点以下(例えば400℃以下)まで急冷することで鋼板をマルテンサイト化させる。なお、Ac3点とは、オーステナイト逆変態完了温度であり、鋼板から切り出した小片を1℃/秒で1100℃まで加熱し、その間の体積膨張を測定することで求められる。
重ね合わせブランクをホットスタンプに用いると、平面視上、第1鋼板に対して第2鋼板が重複する厚肉部(パッチ部)と、平面視上、第1鋼板に対して第2鋼板が重複しない薄肉部(非パッチ部)とで、昇温速度が異なる。具体的に、薄肉部は昇温速度が速く、目的とする温度(例えばAc3点)まで早く到達するが、厚肉部は昇温速度が遅く、目的とする温度に到達するまで時間がかかる。そのため、厚肉部を目的とする温度まで加熱すると、高温(典型的には、母材鋼板に含まれるFeがめっき層に含まれるZnに著しく拡散する温度域であり、例えば800℃以上である)で薄肉部が長時間加熱されることになる。その結果、例えば、薄肉部における拡散層の発生量が増大する。拡散層の発生量が増大すると、例えばスポット溶接性の低下を引き起こし、溶接時の適正電流範囲の確保が難しくなる場合がある。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、高温で薄肉部が長時間加熱されることを抑制可能な重ね合わせブランクを提供することを主目的とする。
本開示においては、ホットスタンプに用いられる重ね合わせブランクであって、第1鋼板と、上記第1鋼板の一方の面上に配置され、上記第1鋼板よりも面積が小さい第2鋼板と、を備え、上記第1鋼板は、溶融亜鉛めっき層(GIめっき層)を有するめっき鋼板であり、上記第2鋼板は、合金化溶融亜鉛めっき層(GAめっき層)を有するめっき鋼板、または、めっき層を有しない鋼板である、重ね合わせブランクを提供する。
本開示によれば、第1鋼板および第2鋼板として、特定の鋼板を組み合わせて用いることで、高温で薄肉部が長時間加熱されることを抑制可能な重ね合わせブランクとすることができる。
上記開示において、上記第1鋼板における上記GIめっき層の片面当たりの付着量は、20g/m以上であってもよい。
上記開示において、上記第2鋼板における上記GAめっき層の片面当たりの付着量は、90g/m以下であってもよい。
上記開示において、上記第1鋼板および上記第2鋼板は、接合により固定されていてもよい。
上記開示において、上記接合は、スポット溶接またはレーザー溶接であってもよい。
上記開示において、上記第2鋼板のAc3点は、上記第1鋼板のAc3点より低くてもよい。
また、本開示においては、上述した重ね合わせブランクを加熱し、成形するホットスタンプ成形工程を有する、ホットスタンプ成形体の製造方法を提供する。
本開示によれば、上述した重ね合わせブランクを用いることで、高温で薄肉部が長時間加熱されることを抑制できる。そのため、例えば、薄肉部における拡散層の発生量を低減でき、スポット溶接性の低下を抑制できる。
上記開示では、上記ホットスタンプ成形工程において、平面視上、上記第1鋼板に対して上記第2鋼板が重複する厚肉部に曲げ加工を行い、曲げ部を形成してもよい。
本開示における重ね合わせブランクは、高温で薄肉部が長時間加熱されることを抑制できるという効果を奏する。
本開示における重ね合わせブランクを例示する概略斜視図および概略断面図である。 本開示における効果を説明するグラフである。 本開示におけるホットスタンプ成形体の製造方法を説明する概略斜視図である。 本開示における金型を例示する概略断面図である。 図3(b)のA−A断面図である。 本開示におけるホットスタンプ成形工程を例示する概略斜視図である。 実施例1および比較例1、2で作製した重ね合わせブランクを示す概略斜視図である。 実施例1で得られた重ね合わせブランクに対する加熱試験の結果である。 比較例1で得られた重ね合わせブランクに対する加熱試験の結果である。 比較例2で得られた重ね合わせブランクに対する加熱試験の結果である。
以下、本開示における重ね合わせブランク、および、ホットスタンプ成形体の製造方法について詳細に説明する。なお、ブランクとは、プレスを含む成形加工の材料となる鋼板等の金属板をいう。また、重ね合わせブランクは、パッチワークブランクとも称される。また、ホットスタンプは、ホットプレス、熱間プレス、ダイクエンチ、プレスクエンチとも称される。
以下に示す各図は、理解を容易にするため、各部の大きさ、形状を適宜誇張している。さらに、各図において、便宜上、ハッチングまたは符号を省略する場合がある。また、ある部材に対して他の部材を配置する態様を表現するにあたり、「上に」または「下に」と表記する場合、ある部材に接するように、直上または直下に他の部材を配置する場合と、ある部材の上方または下方に、別の部材を介して他の部材を配置する場合との両方が含まれ、いずれの場合も採用できる。
A.重ね合わせブランク
図1(a)は、本開示における重ね合わせブランクを例示する概略斜視図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A断面図である。図1(a)、(b)に示す重ね合わせブランク10は、第1鋼板1と、第1鋼板1の一方の面1a上に配置され、第1鋼板1よりも面積が小さい第2鋼板2と、を備える。第1鋼板1は、溶融亜鉛めっき層(GIめっき層)を有するめっき鋼板である。一方、第2鋼板2は、合金化溶融亜鉛めっき層(GAめっき層)を有するめっき鋼板、または、めっき層を有しない鋼板である。
本開示によれば、第1鋼板および第2鋼板として、特定の鋼板を組み合わせて用いることで、高温で薄肉部が長時間加熱されることを抑制可能な重ね合わせブランクとすることができる。上述したように、薄肉部は昇温速度が速く、目的とする温度(例えばAc3点)まで早く到達するが、厚肉部は昇温速度が遅く、目的とする温度に到達するまで時間がかかる。具体的には、図2(a)に示すように、薄肉部は温まりやすいため、Ac3点に早く到達するが、厚肉部は温まりにくいため、Ac3点に到達するまで時間がかかる。そのため、厚肉部を目的とする温度まで加熱すると、高温で薄肉部が長時間加熱されることになる。その結果、拡散層の発生量が増大する等の問題を引き起こす場合がある。
これに対して、本開示においては、第1鋼板および第2鋼板として、特定の鋼板を組み合わせて用いる。具体的には、第1鋼板として、相対的に昇温を抑制しやすい亜鉛系めっき鋼板を用い、第2鋼板として、相対的に昇温を促進しやすい鋼板(亜鉛系めっき鋼板、または、めっき層を有しない鋼板)を用い、これらを組み合わせることで、高温で薄肉部が長時間加熱されることを抑制できる。具体的には、図2(b)に示すように、薄肉部は相対的に温まりにくくなり、厚肉部は相対的に温まりやすくなることで、高温で薄肉部が長時間加熱されることを抑制できる。
特に、第1鋼板はGIめっき層を有し、熱放射率が低いため、昇温速度を遅くする効果がある。これに対して、第2鋼板は、GAめっき層を有するめっき鋼板、または、めっき層を有しない鋼板であり、第1鋼板よりも熱放射率が高いため、相対的に昇温速度を早くする効果がある。熱放射率が1である物体は黒体(理想的な放射体)と定義され、この黒体からの放射を黒体輻射と呼び、その強さは波長の関数であって式(1)で表される。物体からの熱放射率εは、同温度にある黒体からの全放射の比で表され、式(2)で表される。
(λ)=2πch/λ・(ech/λκT−1) (1)
但し、E(λ):黒体輻射[J/m・s]、h:プランク定数[J・s]、λ:波長[m]、κ:ボルツマン定数[J/mol・K]、c:光速[m/s]、T:温度[K]
ε=∫ε(λ)・E(λ)dλ/∫E(λ)dλ (2)
また、例えば、第1鋼板および第2鋼板が同じ鋼板である場合、同じコイルから切り出した板を用いて重ね合わせブランクを製造することができるメリットがあるが、その反面、薄肉部における昇温速度と、厚肉部における昇温速度との差が大きくなるというデメリットがある。これに対して、本開示においては、第1鋼板および第2鋼板として、特定の鋼板を組み合わせて用いることで、薄肉部における昇温速度と、厚肉部における昇温速度との差を小さくすることができる。
また、上述したように、特許文献1には、2種類のアルミ系めっき鋼板を備えた重ね合わせブランクが開示されている。アルミ系めっき鋼板は、水素脆化を引き起こしやすいが、本開示における鋼板(亜鉛系めっき鋼板、または、めっき層を有しない鋼板)は、水素脆化を引き起こしにくいという利点を有する。
1.第1鋼板
第1鋼板は、通常、母材鋼板と、上記母材鋼板の少なくとも一方の面上に形成された溶融亜鉛めっき層(GIめっき層)を有する。
(1)母材鋼板
母材鋼板の成分組成は、特に限定されず、焼入れ鋼として用いられる一般的な組成であればよい。母材鋼板の成分組成としては、例えば、質量%で、C:0.1%以上0.5%以下、Si:0.5%以下、Mn:0.5%以上3.0%以下、P:0.02%以下、S:0.05%以下、Cr:2.0%以下、Ti:0.001%以上0.1%以下、B:0.0005%以上0.004%以下、残部Feおよび不純物が挙げられる。
母材鋼板の種類は、特に限定されないが、例えば冷間圧延鋼板(裸材)が挙げられる。また、母材鋼板の板厚は、特に限定されないが、例えば、0.7mm以上3.6mm以下である。鋼板の板厚は、マイクロメーターを用いて測定することが可能である。
(2)GIめっき層
第1鋼板は、母材鋼板の少なくとも一方の面上に形成された溶融亜鉛めっき層(GIめっき層)を有する。なお、本開示における溶融亜鉛めっき層を、非合金化溶融亜鉛めっき層と称すこともできる。
GIめっき層は、亜鉛からなるめっき層であってもよく、亜鉛の他に少量の異種金属元素または不純物(例えば、コバルト、モリブデン、タングステン、ニッケル、チタン、クロム、アルミニウム、マンガン、鉄、マグネシウム、鉛、ビスマス、アンチモン、錫、銅、カドミウム、ヒ素等)を含むめっき層であってもよい。また、GIめっき層は、シリカ、アルミナ、チタニア等の無機物をさらに含んでいてもよい。GIめっき層の成分組成は、特に限定されないが、例えば、質量%で、Al:0.01%以上0.20%以下、残部Zn、および、不純物が挙げられる。
第1鋼板におけるGIめっき層の片面当たりの付着量(目付量)は、特に限定されないが、例えば20g/m以上であり、30g/m以上であってもよく、40g/m以上であってもよい。付着量が少なすぎると、昇温を十分に抑制できない可能性、および、十分な防錆性能が得られない可能性がある。一方、第1鋼板におけるGIめっき層の片面当たりの付着量(目付量)は、例えば100g/m以下であり、90g/m以下であってもよい。付着量が多すぎると、金型に多量の亜鉛凝着物が凝着し、金型の磨耗が発生する可能性がある。
GIめっき層の付着量は、通常、Zn量換算の付着量で評価する。GIめっき層の付着量は、蛍光X線法による測定で求めることができる。具体的には、蛍光X線法により、GIめっき層の付着量(Zn量換算)が既知である数種類の標準試料を用いて検量線を作成し、その検量線に基づき、試料のZn強度をGIめっき層の付着量に換算する。
第1鋼板は、母材鋼板の少なくとも一方の面上にGIめっき層を有する。例えば図1(b)に示す重ね合わせブランク10において、第1鋼板1は、第2鋼板2側の面1a上に、GIめっき層を有していてもよく、第2鋼板2とは反対側の面1b上に、GIめっき層を有していてもよい。また、第1鋼板1は、母材鋼板の一方の面上のみ(片面上のみ)に、GIめっき層を有していてもよく、母材鋼板の両方の面上(両面上)に、それぞれGIめっき層を有していてもよい。
第1鋼板の熱放射率を低くするという観点では、第1鋼板は両面にGIめっき層を有することが好ましい。一方、第1鋼板および第2鋼板の板間での液体脆化割れ(LME)抑制という観点では、第1鋼板は、第2鋼板側の面であって、かつ、平面視上、第2鋼板と重複する領域に、GIめっき層を有しないことが好ましい。この場合、第1鋼板は、第2鋼板側の面であって、かつ、平面視上、第2鋼板と重複しない領域に、GIめっき層を有していてもよい。GIめっき層の面積を大きくすることで、第1鋼板の熱放射率を低くできる。このような第1鋼板は、例えば、第1鋼板の第2鋼板側の全面に、まずGIめっき層を形成し、次に、第2鋼板と重複する領域となる位置に存在するGIめっき層を除去することで、得ることができる。一方、第1鋼板は、第2鋼板側の全面にGIめっき層を有しなくてもよい。GIめっき層を形成しないことで、第1鋼板および第2鋼板の板間での液体脆化割れ(LME)を抑制できる。
GIめっき層の形成方法としては、例えば、還元炉方式のめっき処理による形成方法が挙げられる。還元炉方式のめっき処理では、通常、前処理工程、焼鈍工程およびめっき工程が行われる。具体的には、まず母材鋼板に前処理工程を行う。前処理工程は、鋼板表面のオイル(油脂)および汚れを除去するために行なわれ、代表的には、アルカリ脱脂によって行われる。次に、前処理された母材鋼板を還元炉に投入し、還元炉で焼鈍(還元性雰囲気下での熱処理)する焼鈍工程を行う。次に、溶融亜鉛めっき処理を行なうことにより溶融亜鉛めっき層(GIめっき層)を形成するめっき工程を行う。溶融亜鉛めっき浴の温度は、例えば、430℃以上500℃以下である。さらに、必要に応じて、スキンパス処理、テンションレベラ処理、塗油等の処理を行ってもよい。また、めっき工程後に再焼鈍を行なってもよい。
(3)第1鋼板
第1鋼板は、溶融亜鉛めっき層(GIめっき層)を有するめっき鋼板である。第1鋼板の板厚は、例えば、0.7mm以上3.6mm以下である。
第1鋼板は、通常、後述する第2鋼板よりも熱放射率が低い。第1鋼板における熱放射率と、第2鋼板における熱放射率との差は、例えば0.05以上であり、0.1以上であってもよく、0.2以上であってもよい。熱放射率は、FT−IR(アジレントテクノロジー製670-IR)を用いて、波長4μm〜25μmでの分光反射率(r(λ))を測定し、式(3)より熱放射率ε(λ)を算出する。
ε(λ)=1−r(λ) (3)
2.第2鋼板
第2鋼板は、第1鋼板の少なくとも一方の面上に配置される。第2鋼板は、第1鋼板の一方の面側において、単数配置されていてもよく、複数配置されていてもよい。後者の場合、第1鋼板の面方向(厚さ方向に直交する方向)に沿って、第2鋼板が複数配置されていてもよい。また、第2鋼板は、第1鋼板の一方の面上のみ(片面上のみ)に配置されていてもよく、第1鋼板の両方の面上(両面上)に配置されていてもよい。後者の場合、各々の面側において、第2鋼板は、単数配置されていてもよく、複数配置されていてもよい。また、第2鋼板は、第1鋼板よりも面積が小さい。なお、図1に示すように、第2鋼板は、平面視上、第1鋼板1からはみ出さないように、第1鋼板1の外縁の内側に配置されていることが好ましい。
第2鋼板は、合金化溶融亜鉛めっき層(GAめっき層)を有するめっき鋼板であってもよい。第2鋼板は、通常、母材鋼板と、上記母材鋼板の少なくとも一方の面上に形成された合金化溶融亜鉛めっき層(GAめっき層)とを有する。
(1)母材鋼板
第2鋼板(めっき鋼板)における母材鋼板については、上記「1.第1鋼板 (1)母材鋼板」に記載した内容と同様であるので、ここでの記載は省略する。また、上述した成分組成の範囲内で、第1鋼板における母材鋼板の成分組成と、第2鋼板における母材鋼板の成分組成とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。
(2)GAめっき層
GAめっき層は、亜鉛と、他の金属(例えば鉄、アルミニウム、コバルト、錫、ニッケル、クロム、チタン、マグネシウム、及びマンガンからなる群より選択される少なくとも1種)との亜鉛系合金めっき層であることが好ましい。また、GAめっき層は、少量の異種金属元素又は不純物(例えば、コバルト、モリブデン、タングステン、ニッケル、チタン、クロム、アルミニウム、マンガン、鉄、マグネシウム、鉛、ビスマス、アンチモン、錫、銅、カドミウム、ヒ素等)を含んでいてもよい。また、GAめっき層は、シリカ、アルミナ、チタニア等の無機物をさらに含んでいてもよい。GAめっき層の成分組成は、特に限定されないが、例えば、質量%で、Fe:5%以上20%以下、Al:0.01%以上0.20%以下、残部Zn、および、不純物が挙げられる。
第2鋼板におけるGAめっき層の片面当たりの付着量(目付量)は、特に限定されないが、例えば90g/m以下であり、80g/m以下であってもよい。付着量が多すぎると、GAめっき層の表面側(母材鋼板とは反対側の表面)で十分な合金化反応が生じず、その表面側がGIめっき層に近い性質を有することになる。その結果、厚肉部の昇温をさらに抑制してしまう可能性がある。一方、第2鋼板におけるGAめっき層の片面当たりの付着量(目付量)は、例えば20g/m以上であり、30g/m以上であってもよい。付着量が少なすぎると、十分な防錆性能が得られない可能性がある。
GAめっき層の付着量は、通常、Zn量換算の付着量で評価する。GAめっき層の付着量は、蛍光X線法による測定で求めることができる。具体的には、蛍光X線法により、GAめっき層の付着量(Zn量換算)が既知である数種類の標準試料を用いて検量線を作成し、その検量線に基づき、試料のZn強度をGAめっき層の付着量に換算する。
第2鋼板は、母材鋼板の少なくとも一方の面上にGAめっき層を有する。例えば図1(b)に示す重ね合わせブランク10において、第2鋼板2は、第1鋼板1側の面2b上に、GAめっき層を有していてもよく、第1鋼板1とは反対側の面2a上に、GAめっき層を有していてもよい。また、第2鋼板2は、母材鋼板の一方の面上のみ(片面上のみ)に、GAめっき層を有していてもよく、母材鋼板の両方の面上(両面上)に、それぞれGAめっき層を有していてもよい。
第1鋼板および第2鋼板の板間での液体脆化割れ(LME)抑制という観点では、第2鋼板は、第1鋼板側の面の少なくとも一部に、GAめっき層を有しない領域を有することが好ましい。液体脆化割れ(LME)抑制という観点では、第2鋼板は、第1鋼板側の全面に、GAめっき層を有しないことが特に好ましい。
GAめっき層の形成方法としては、例えば、母材鋼板に対して溶融亜鉛めっき層を形成し、その後合金化処理を行うことによる方法が挙げられる。溶融亜鉛めっき層の形成方法としては、還元炉方式のめっき処理による形成方法が挙げられる。還元炉方式のめっき処理では、通常、前処理工程、焼鈍工程およびめっき工程が行われる。還元炉方式のめっき処理の具体例については、上述した溶融亜鉛めっき層の形成方法で説明した内容と同様である。その後、得られた溶融亜鉛めっき層を母材合金と合金化し、合金化溶融亜鉛めっき層(GAめっき層)を形成する合金化処理工程を行う。合金化温度は、例えば、500℃以上700℃以下である。さらに、必要に応じて、スキンパス処理、テンションレベラ処理、塗油等の処理を行ってもよい。また、合金化処理工程後に再焼鈍を行なってもよい。
(3)めっき層を有しない鋼板
第2鋼板は、めっき層を有しない鋼板(裸材)であってもよい。この場合、第2鋼板として、例えば、上記「2.第2鋼板 (1)母材鋼板」に記載した母材鋼板と同様の鋼板を用いることができる。
(4)第2鋼板
第2鋼板は、合金化溶融亜鉛めっき層(GAめっき層)を有するめっき鋼板、または、めっき層を有しない鋼板である。第2鋼板の板厚は、例えば、0.7mm以上3.6mm以下である。
また、第1鋼板の板厚をt1(mm)とし、第2鋼板の板厚をt2(mm)とする。板厚t1および板厚t2は、実質的に同じであってもよく、異なっていてもよい。「板厚t1および板厚t2が実質的に同じ」とは、両者の差の絶対値が、0.1mm以下であることをいう。一方、「板厚t1および板厚t2が異なる」とは、両者の絶対値の差が、0.1mmより大きいことをいう。この場合、両者の絶対値の差は、0.2mm以上であってもよく、0.3mm以上であってもよく、0.5mm以上であってもよい。
板厚t1および板厚t2が異なる場合、板厚t1は、板厚t2より大きくてもよく、板厚t2より小さくてもよい。前者の場合、厚肉部が相対的に薄くなるため、厚肉部および薄肉部における昇温速度の差も小さくなる。一方、後者の場合、厚肉部が相対的に厚くなるため、厚肉部の高強度化を図ることができる。
また、板厚t1および板厚t2は、(t2/t1)≦2.0を満たしてもよい。(t2/t1)が大きすぎると、厚肉部および薄肉部における昇温速度の差が大きくなり、薄肉部が高温で加熱される時間が長くなりやすい。(t2/t1)は、1.5以下であってもよく、1.3以下であってもよく、1.0以下であってもよく、0.9以下であってもよい。一方、(t2/t1)は、例えば0.3以上である。(t2/t1)が小さすぎると、厚肉部の十分な高強度化を図ることができない可能性がある。
また、第2鋼板のAc3点および第1鋼板のAc3点は、実質的に同じであってもよく、異なっていてもよい。「第2鋼板のAc3点および第1鋼板のAc3点が実質的に同じ」とは、両者の差の絶対値が、10℃以下であることをいう。「第2鋼板のAc3点および第1鋼板のAc3点が異なる」とは、両者の差の絶対値が、10℃より大きいことをいう。この場合、両者の差の絶対値は、20℃以上であってもよく、30℃以上であってもよい。第2鋼板のAc3点および第1鋼板のAc3点が異なる場合、第2鋼板のAc3点は、第1鋼板のAc3点より低いことが好ましい。第2鋼板のAc3点が第1鋼板のAc3点より低いことで、第2鋼板を高温に曝す時間を短くすることができ、拡散層の発生量を低減できるからである。
3.重ね合わせブランク
本開示における重ね合わせブランクは、ホットスタンプに用いられる。重ね合わせブランクにおいて、第1鋼板および第2鋼板は、接合により固定されていることが好ましい。また、接合としては、例えば溶接が挙げられ、溶接の種類としては、例えば、スポット溶接、レーザー溶接、シーム溶接、プラズマ溶接、アーク溶接が挙げられ、中でもスポット溶接が好ましい。スポット溶接の打点において、第1鋼板および第2鋼板を良好に接触させることができるからである。また、第1鋼板および第2鋼板は、ろう付け等の溶着により固定されていてもよい。
第1鋼板および第2鋼板が、スポット溶接により固定されている場合、その打点密度は、1点/200cm以上であることが好ましい。打点密度を所定の値以上にすることで、厚肉部において第1鋼板および第2鋼板を良好に接触させることができ、その結果、伝熱性が向上し、厚肉部および薄肉部における昇温速度の差が小さくなる。スポット溶接の打点密度は、1点/40cm以上であってもよい。一方、スポット溶接の打点密度は、例えば1点/1cm以下である。打点密度が高すぎると、溶接電流に分流が生じ、溶接が困難になる可能性がある。スポット溶接の打点密度(点/cm)は、第2鋼板におけるスポット溶接の打点数を、第2鋼板の面積で除することで求めることができる。
また、ホットスタンプ成形後に曲げ部となる領域に、スポット溶接の打点が位置することが好ましい。曲げ部となる領域に、スポット溶接の打点を配置することで、金型との間に空隙が発生することを抑制できる。具体的に、重ね合わせブランクを用いてホットスタンプを行う場合、曲げ部に応力が掛りやすいことから、金型との間に空隙が発生しやすい。そこで、曲げ部となる領域に、スポット溶接の打点を配置することで、過度な変形を抑制でき、金型との間に空隙が発生することを抑制できる。
B.ホットスタンプ成形体の製造方法
本開示におけるホットスタンプ成形体の製造方法は、上述した重ね合わせブランクを加熱し、成形するホットスタンプ成形工程を有する。
図3は、本開示におけるホットスタンプ成形体の製造方法を説明する概略斜視図である。図3(a)に示すように、まず、第1鋼板1、第2鋼板2および溶接部3を備える重ね合わせブランク10を準備する。次に、重ね合わせブランク10をAc3点付近(例えば800℃以上)まで加熱し、鋼板をオーステナイト化させる。その後、金型を用いて、重ね合わせブランク10の成形を行う。金型としては、例えば図4に示すように、凸状型30aおよび凹状型30bを有する金型30が挙げられる。
その後、急冷することで鋼板をマルテンサイト化し、図3(b)に示すように、ホットスタンプ成形体20が得られる。図5は、図3(b)のA−A断面図であり、ホットスタンプ成形体20は、底部11、側壁部12、第1曲げ部13、フランジ部14および第2曲げ部15を有するハット型成形体である。第1曲げ部13は、底部11および側壁部12を連結する位置に配置され、第2曲げ部15は、側壁部12およびフランジ部14を連結する位置に配置されている。また、図5では、第1鋼板1および第2鋼板2のうち、第2鋼板2が内板となるように成形しているが、図6に示すように、第2鋼板2が外板となるように成形してもよい。
本開示によれば、上述した重ね合わせブランクを用いることで、高温で薄肉部が長時間加熱されることを抑制できる。そのため、例えば、薄肉部における拡散層の発生量を低減でき、スポット溶接性の低下を抑制できる。
本開示におけるホットスタンプ成形工程は、重ね合わせブランクを加熱し、成形する工程である。重ね合わせブランクについては、上記「A.重ね合わせブランク」に記載した内容と同様であるので、ここでの記載は省略する。また、ホットスタンプ成形工程では、平面視上、第1鋼板および第2鋼板が重複する厚肉部に曲げ加工を行い、曲げ部を形成することが好ましい。厚肉部に曲げ部を形成することで、曲げ部の高強度化を図ることができる。
重ね合わせブランクの加熱方法は、特に限定されないが、例えば、電気炉、ガス炉、遠赤外炉、近赤外炉等による加熱が挙げられる。また、加熱温度は、特に限定されないが、Ac3点以上の温度であることが好ましい。第1鋼板および第2鋼板のAc3点が異なる場合、加熱温度は、より高いAc3点以上の温度であることが好ましい。
加熱温度は、例えば800℃以上であり、850℃以上であってもよい。加熱温度が低すぎると、鋼板のオーステナイト化が十分に進行しない可能性がある。一方、重ね合わせブランクの加熱温度は、例えば1000℃以下である。加熱温度が高すぎると、酸化スケール等の酸化物が顕著に発生する可能性がある。
加熱時間は、厚肉部の温度が、目的とする温度(例えばAc3点)に達する時間以上の時間であることが好ましい。加熱時間が短すぎると、厚肉部における鋼板のオーステナイト化が十分に進行しない可能性がある。一方、加熱時間の上限は、特に限定されないが、加熱時間が長すぎると拡散層の発生量が増大するため、適宜調整することが好ましい。
ホットスタンプ成形工程では、重ね合わせブランクを加熱した後に成形を行う。成形時における薄肉部の温度は、第1鋼板のAc3点以上であってもよく、第1鋼板のAc3点未満であってもよい。成形に用いられる金型は、公知の金型を用いることができる。金型としては、例えば、冷媒の配管を内蔵した冷却金型が挙げられる。また、本開示におけるホットスタンプ成形体の製造方法は、上述したホットスタンプ成形工程の他に、溶接工程、リン酸系化成工程、電着塗装工程等の他の工程を有していてもよい。
上記工程により得られるホットスタンプ成形体の断面形状は、特に限定されないが、例えば、図5に示すようなハット形状が挙げられる。また、ホットスタンプ成形体の用途としては、例えば車体構成部材が挙げられる。車体構成部材としては、例えば、Aピラーレインフォース、Bピラーレインフォース、バンパーレインフォース、トンネルレインフォース、サイドシルレインフォース、ルーフレインフォース、フロアークロスメンバーが挙げられる。
本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本開示における特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本開示における技術的範囲に包含される。
[実施例1]
成分組成が、質量%で、C:0.21%、Si:0.03%、Mn:1.3%、P:0.01%、S:0.007%、Cr:0.2%、Ti:0.02%、B:0.003%、残部Feおよび不可避的不純物である母材鋼板に、溶融亜鉛めっきを行い、両面にGIめっき層を形成し、第1鋼板を得た。図7に示すように、第1鋼板1の寸法は、500mm×300mm、板厚1.6mmであった。
次に、上記と同様の成分組成を有する母材鋼板に、合金化溶融亜鉛めっきを行い、両面にGAめっき層を形成し、第2鋼板を得た。図7に示すように、第2鋼板2の寸法は、100mm×100mm、板厚1.6mmであった。得られた第1鋼板および第2鋼板を溶接して、重ね合わせブランクを得た。
[実施例2]
第2鋼板として、実施例1と同様の母材鋼板(裸材)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして重ね合わせブランクを得た。
[比較例1]
実施例1と同様の母材鋼板に、合金化溶融亜鉛めっきを行い、両面にGAめっき層を形成し、第1鋼板を得た。得られた第1鋼板を用いたこと以外は、実施例1と同様にして重ね合わせブランクを得た。
[比較例2]
実施例1と同様の母材鋼板に、溶融亜鉛めっきを行い、両面にGIめっき層を形成し、第2鋼板を得た。第2鋼板を用いたこと以外は、実施例1と同様にして重ね合わせブランクを得た。
[比較例3]
第1鋼板および第2鋼板として、それぞれ、実施例1と同様の母材鋼板(裸材)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして重ね合わせブランクを得た。
[評価]
実施例1、2および比較例1〜3で得られた重ね合わせブランクを、900℃に加熱したガス炉に配置して加熱した。この際、厚肉部および薄肉部の温度変化を熱電対で測定し、900℃までの到達時間を測定した。その結果を表1に示す。また、代表的な結果として、実施例1および比較例1、2における厚肉部および薄肉部の温度変化を、それぞれ図8〜図10に示す。
Figure 2021154370
[評価]
表1および図8〜図10に示すように、実施例1、2は、比較例1〜3に比べて、到達時間の差が短くなった。具体的に、実施例1は、比較例1に比べて約20%も到達時間の差が短くなり、比較例2に比べて約40%も到達時間の差が短くなった。同様に、実施例2は、比較例2、3に比べて約40%も到達時間の差が短くなった。このように、第1鋼板および第2鋼板として、特定の鋼板を組み合わせて用いることで、高温で薄肉部が長時間加熱されることを抑制可能な重ね合わせブランクとすることができることが確認された。
1 … 第1鋼板
2 … 第2鋼板
3 … 溶接部
10 … 重ね合わせブランク
11 … 底部
12 … 側壁部
13 … 第1曲げ部
14 … フランジ部
15 … 第2曲げ部
20 … ホットスタンプ成形体

Claims (8)

  1. ホットスタンプに用いられる重ね合わせブランクであって、
    第1鋼板と、前記第1鋼板の一方の面上に配置され、前記第1鋼板よりも面積が小さい第2鋼板と、を備え、
    前記第1鋼板は、溶融亜鉛めっき層(GIめっき層)を有するめっき鋼板であり、
    前記第2鋼板は、合金化溶融亜鉛めっき層(GAめっき層)を有するめっき鋼板、または、めっき層を有しない鋼板である、重ね合わせブランク。
  2. 前記第1鋼板における前記GIめっき層の片面当たりの付着量は、20g/m以上である、請求項1に記載の重ね合わせブランク。
  3. 前記第2鋼板における前記GAめっき層の片面当たりの付着量は、90g/m以下である、請求項1または請求項2に記載の重ね合わせブランク。
  4. 前記第1鋼板および前記第2鋼板は、接合により固定されている、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の重ね合わせブランク。
  5. 前記接合は、スポット溶接またはレーザー溶接である、請求項4に記載の重ね合わせブランク。
  6. 前記第2鋼板のAc3点は、前記第1鋼板のAc3点より低い、請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載の重ね合わせブランク。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかの請求項に記載の重ね合わせブランクを加熱し、成形するホットスタンプ成形工程を有する、ホットスタンプ成形体の製造方法。
  8. 前記ホットスタンプ成形工程において、平面視上、前記第1鋼板に対して前記第2鋼板が重複する厚肉部に曲げ加工を行い、曲げ部を形成する、請求項7に記載のホットスタンプ成形体の製造方法。
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