JP2021154298A - ガスシールドアーク溶接方法及びガスシールドアーク溶接装置 - Google Patents

ガスシールドアーク溶接方法及びガスシールドアーク溶接装置 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接ワイヤの材料コストの増加を抑えて溶接部の引張強さを維持しつつ、溶接時間を短縮したガスシールドアーク溶接方法を提供する。【解決手段】第1鋼材と第2鋼材とにより形成されたレ形開先を、溶接ワイヤを用いてガスシールドアーク溶接により溶接するガスシールドアーク溶接方法Sであって、レ形開先の開先角度が30°以下になるように第1鋼材と第2鋼材とを配置する配置工程S1と、レ形開先を溶接する際の少なくとも一部の工程において、パス間温度が管理値以下になるように溶接する溶接工程S6と、を行い、管理値は350℃超である。【選択図】図3

Description

本発明は、ガスシールドアーク溶接方法及びガスシールドアーク溶接装置に関する。
従来、鉄骨工事にはガスシールドアーク溶接方法が行われている(例えば、特許文献1参照)。一般的なガスシールドアーク溶接方法では、パス間温度が高くなるほど、一対の鋼材が溶接金属を介して溶接された部分である溶接部の強度(引張強さ)は低くなることが知られている。溶接金属の品質を確保するために、パス間温度の管理値が規定されている。従来の、パス間温度の管理値は、例えば350℃以下である。特許文献1では、鋼材のガスシールドアーク溶接に、レ形開先が用いられている。
多層盛溶接のガスシールドアーク溶接方法では、パス間温度を管理するための管理点の温度が管理値を超えた場合に、管理点の温度が管理値以下に低下するまで、後続するパス(層)の溶接を控えることが必要である。溶接する鋼材の板厚が厚くなるほど、温度低下待ちの時間は増加する傾向にある。溶接作業が長時間化することで、鉄骨工事における作業効率及び生産性が低下する。
一方で、パス間温度の管理値を緩和した場合でも、合金添加量の多い溶接ワイヤを使用することで溶接金属の品質を確保することが可能であることが開示されている(例えば、非特許文献1参照)。合金添加量の規定には、例えば炭素当量が用いられる。
特許第4041827号公報
「鉄骨工事技術指針・工場製作編」、日本建築学会編集
しかし、非特許文献1のガスシールドアーク溶接方法では、炭素当量の下限値を満足するために、合金添加量の多い高強度の溶接ワイヤを使用するか、従来使用されている溶接ワイヤの中から規定を満足するワイヤを選別して使用する必要がある。このため、溶接ワイヤの材料コストが増加するという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、溶接ワイヤの材料コストの増加を抑えて溶接部の引張強さを維持しつつ、溶接時間を短縮したガスシールドアーク溶接方法及びガスシールドアーク溶接装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明のガスシールドアーク溶接方法は、第1鋼材と第2鋼材とにより形成されたレ形開先を、溶接ワイヤを用いてガスシールドアーク溶接により溶接するガスシールドアーク溶接方法であって、前記レ形開先の開先角度が30°以下になるように前記第1鋼材と前記第2鋼材とを配置する配置工程と、前記レ形開先を溶接する際の少なくとも一部の工程において、パス間温度が管理値以下になるように溶接する溶接工程と、を行い、前記管理値は350℃超であることを特徴としている。
また、本発明のガスシールドアーク溶接装置は、第1鋼材と第2鋼材とにより形成されたレ形開先を、溶接ワイヤを用いてガスシールドアーク溶接により溶接するガスシールドアーク溶接装置であって、前記レ形開先を前記ガスシールドアーク溶接により溶接する溶接作業部と、前記レ形開先に形成される層の温度を測定する測定部と、前記測定部による測定結果に基づいて、前記溶接作業部を制御する制御部と、を備え、前記レ形開先の開先角度が30°以下であり、前記制御部は、前記測定部による測定結果に基づいて求められるパス間温度が、前記溶接する際の少なくとも一部の工程において管理値以下になるように、前記溶接作業部を制御し、前記管理値は350℃超であることを特徴としている。
一般的に、パス間温度の管理値が高いほど溶接部の引張強さは低下する。このため、溶接する際の少なくとも一部の工程において、350℃超である管理値以下にパス間温度がなるように溶接すると、管理値を350℃とした場合に比べ溶接部の引張強さは低下する。ここで言う溶接部は、複数の層(パス)を有する溶接金属、及び溶接熱影響部(HAZ:Heat Affected Zone)を含む。
一方で、発明者等は鋭意研究の結果、レ形開先の開先角度を30°以下にすると、合金添加量等が従来と同等の溶接ワイヤを用いても、溶接金属の体積が小さくなって溶接部への入熱量が抑えられることで、溶接金属の引張強さが上昇することを発見した。開先角度を30°以下にすることにより、パス間温度の管理値緩和による溶接部の引張強さの低下量程度、溶接部の引張強さが増加することが分かった。なお、合金添加量等が従来と同等の溶接ワイヤを用いると、溶接ワイヤの材料コストの増加を抑えることができる。また、第1,2鋼材の配置精度に影響されるレ形開先のルートギャップに比べて、レ形開先の開先角度は、第1,2鋼材を配置する前の作り込みが容易にできる。
一方で、溶接する際の少なくとも一部の工程において、350℃超である管理値以下にパス間温度がなるように溶接すると、管理値を350℃とした場合に比べ、所定の層を溶接した後での温度低下待ちの時間は減少する。従って、溶接ワイヤの材料コストの増加を抑えて溶接部の引張強さを維持しつつ、溶接時間を短縮することができる。
また、前記ガスシールドアーク溶接方法において、前記ガスシールドアーク溶接を溶接ロボットが行ってもよい。ここで言う溶接ロボットとは、溶接作業者に代わって溶接トーチ(溶接作業部)を移動させる可動部分と動作を制御する制御装置から構成され、レ形開先に対して溶接する位置を自動的に移動させることのできる装置のことを意味する。
この発明によれば、所定の層を溶接した後での温度低下待ちの時間が減少するため、溶接作業を連続的に行いやすくなる。一般的に、溶接ロボットは作業者よりも連続的な溶接作業に向いているため、より連続的に行われる溶接作業を溶接ロボットにより効率的に行うことができる。
また、前記ガスシールドアーク溶接方法において、前記第1鋼材及び前記第2鋼材に、引張強さが490N/mm級の鋼材をそれぞれ用い、前記溶接ワイヤに引張強さが550N/mm級の溶接ワイヤ(例えばJIS Z 3312:2009に規定されたYGW18)を用いてもよい。
この発明によれば、例えば建築物の梁で主に用いられる引張強さが490N/mm級の鋼材、及びその鋼材の溶接に用いられる引張強さが550N/mm級の溶接ワイヤを用いて、梁等を好ましく施工することができる。
また、前記ガスシールドアーク溶接方法において、溶接長が200mm以上であり、前記第1鋼材及び前記第2鋼材の厚さがそれぞれ50mm以下であってもよい。
この発明によれば、例えば建築物の梁に好ましく対応することができる。
また、前記ガスシールドアーク溶接方法において、前記レ形開先のルートギャップが、4mm以上10mm以下であってもよい。
この発明によれば、例えば梁を施工するとき等に生じる、標準的なレ形開先のルートギャップに対応することができる。
本発明のガスシールドアーク溶接方法及びガスシールドアーク溶接装置によれば、溶接ワイヤの材料コストの増加を抑えて溶接部の引張強さを維持しつつ、溶接時間を短縮することができる。
本発明の一実施形態のガスシールドアーク溶接装置の斜視図である。 図1中の切断線A1−A1の断面図である。 本発明の一実施形態におけるガスシールドアーク溶接方法を示すフローチャートである。 同ガスシールドアーク溶接方法を説明するレ形開先の断面図である。 測定部により測定された温度の、時間による変化の一例を表す図である。 継手試験体を製作する手順を説明するための平面図である。 同継手試験体を製作する手順を説明するための側面図である。 同継手試験体の溶接継手部の断面における試験片の採取位置を表す図である。 パス間温度の上限と溶接部の引張強さとの関係を表す図である。 開先角度と溶接部の引張強さとの関係を表す図である。 パス間温度等の溶接条件が溶接時間に与える影響を表す図である。 溶接工程におけるパス間温度の変化を表す図である。
以下、本発明に係るガスシールドアーク溶接装置(以下では、単に溶接装置と言う。)の一実施形態を、図1から図12を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の溶接装置1は、レ形開先110を、溶接ワイヤ115を用いてガスシールドアーク溶接により溶接する装置である。
この例では、レ形開先110は、第1梁100の上フランジ(第1鋼材)101と第2梁105の上フランジ(第2鋼材)106とにより形成されている。
図2に示すように、上フランジ101の長手方向の端面101aは、この長手方向に直交するように形成されている。
上フランジ106の長手方向の端面106aは、第2梁105のウェブ107から離間するに従い漸次、この長手方向の中央部に向かうように傾斜している。
例えば、第1梁100及び第2梁105は、それぞれ水平面に沿うように配置されている。上フランジ101と上フランジ106とは、端面101a,106aを突き合わせた状態に配置されている。端面101a,106aは、上方に向かうに従い、互いの距離が離間するように配置されている。
上フランジ101,106の下方には、裏当て金120が配置されてもよい。裏当て金120は、上フランジ101,106の下面に上フランジ101,106の下方から接触している。
第1梁100(上フランジ101)及び第2梁105(上フランジ106)は、引張強さ(引張強度)が490N/mm級の鋼材でそれぞれ形成されていることが好ましい。
上フランジ101の厚さ及び上フランジ106の厚さは、それぞれ50mm以下であることが好ましい。上フランジ101の厚さ及び上フランジ106の厚さは、それぞれ40mm以下であることがより好ましい。
この例では、レ形開先110の開先角度θは、30°以下(例えば30°)である。開先角度θは、25°以上であることが好ましい。レ形開先110のルートギャップRGは、4mm以上10mm以下であることが好ましい。
図1及び図2に示すように、本実施形態の溶接装置1は、溶接トーチ(溶接作業部)10と、測定部20と、制御部30と、を備えている。なお、溶接トーチ10及び制御部30を備えて、溶接ロボット40が構成される。ここで言う溶接ロボット40とは、溶接作業者に代わって溶接トーチ10を移動させる可動部分と動作を制御する制御部30から構成され、レ形開先110に対して溶接する位置を自動的に移動させることのできる装置のことを意味する。
溶接トーチ10は、レ形開先110をガスシールドアーク溶接により溶接する。
溶接トーチ10には、公知の構成を用いることができる。例えば、溶接トーチ10は、ガスノズル11と、図示しない搬送部と、ワイヤ供給部と、ガス供給部と、電力供給部と、を備えている。
ガスノズル11は、円筒状に形成されている。溶接ワイヤ115の長手方向の中間部は、ガスノズル11内に配置されている。溶接ワイヤ115の長手方向の先端部は、ガスノズル11から先端側に突出している。溶接ワイヤ115には、引張強さが550N/mm級の溶接ワイヤを用いることが好ましい。引張強さが550N/mm級の溶接ワイヤとして、例えばJIS Z 3312:2009に規定されたYGW18(以下、単にYGW18と言う)を用いることができる。ガスノズル11による入熱量は、15kJ/cm(キロジュール・パー・センチメートル)以上50kJ/cm以下であることが好ましい。
図1に示すように、ガスノズル11は、溶接装置1の本体12により支持されている。例えば、本体12は第2梁105の上フランジ106に着脱可能に固定されている。
搬送部は、ガスノズル11をレ形開先110の長手方向に沿って移動させる。
ワイヤ供給部は、ガスノズル11内に溶接ワイヤ115を供給する。ガス供給部は、二酸化炭素等のシールドガスをガスノズル11内に供給する。
電力供給部は、第1端子、第2端子、及び電源を備えている。第1端子は溶接ワイヤ115に電気的に接続され、第2端子は上フランジ101及び上フランジ106に電気的に接続されている。電源は、第1端子と第2端子との間に電力を供給する。
例えば、測定部20は、レ形開先110に形成される層(パス)による鋼材(フランジ101,106)の温度上昇を測定する。測定部20は、接触式又は非接触式の温度センサである。溶接技能者又は溶接ロボットオペレーターが、測定部20の測定結果より溶接部126(図4参照)の温度を確認する。本実施形態では、測定部20は、レ形開先110近傍の上フランジ106の上面に配置されている。測定部20は、上フランジ106におけるレ形開先110の長手方向の中心に配置されている。
なお、測定部として、温度により色等が変わるチョーク(温度チョーク)等を用いてもよい。この場合、測定部は、チョークの色を識別する撮像部を備えることが好ましい。撮像部は、チョークの色に基づいて層の温度を測定する。
例えば、制御部30は本体12内に配置されている。図示はしないが、制御部30は、CPU(Central Processing Unit)等を有する制御回路と、RAM(Random Access Memory)等を有するメモリと、を備えている。
制御回路は、溶接トーチ10の搬送部、ワイヤ供給部、及び電力供給部、に接続されている。制御回路は、予め定められた溶接条件と溶接トーチ10による開先寸法の測定結果に基づいて、溶接トーチ10の搬送部等を制御する。制御回路による詳細な制御内容については、後述するガスシールドアーク溶接方法(以下では、単に溶接方法と言う)で説明する。
メモリには、制御回路を制御するための制御プログラム、予め定められた管理値等が記憶されている。管理値は、後述するパス間温度と比較される値である。例えば、本実施形態では管理値Tは400℃である(図5参照)。
なお、管理値Tは、350℃超であれば(350℃を超える温度であれば)特に限定されない。
次に、本実施形態の溶接方法について説明する。図3は、本発明の一実施形態における溶接方法Sを示すフローチャートである。
まず、配置工程(図3におけるステップS1)において、開先角度θが30°以下になるように上フランジ101と上フランジ106とを配置する。必要に応じて、レ形開先110に裏当て金120を配置する。
配置工程S1が終了すると、ステップS6に移行する。
次に、溶接工程(ステップS6)において、制御部30はレ形開先110を多層盛溶接により溶接する。すなわち、溶接工程S6において、制御部30はレ形開先110に複数の層を形成する。
溶接工程S6では、まず積層工程S7を行う。積層工程S7では、レ形開先110に1つの層を形成する。この1回目の積層工程S7を、積層工程S7とも言う。以下では、i(iは1以上の自然数)回目の積層工程S7を、積層工程S7とも言う。
積層工程S7では、具体的には、制御部30は、ガス供給部によりシールドガスを供給させつつ、ワイヤ供給部により溶接ワイヤ115を供給する。
電力供給部により電力を供給すると、レ形開先110と溶接ワイヤ115との間でアークが発生する。このアークにより、上フランジ101,106及び溶接ワイヤ115が溶融して、図4に示すようにレ形開先110の下部に溶融池125Aが形成される。制御回路は、搬送部によりガスノズル11をレ形開先110の長手方向の全長にわたって移動させ、1回目の溶接を行う。この溶融池125Aが冷却されて固化すると、初層125となる。
このように、溶接ロボット40がガスシールドアーク溶接を行う。
ここで、図5に、測定部20により測定された温度(以下、単に測定温度と言う)の時間による変化を示す。図5において、横軸は溶接工程S6を開始してからの時間を表し、縦軸は測定温度を表す。図5中に、測定温度を実線による線L6で示す。溶接を開始した当初では、測定温度は管理値Tよりも低い。
積層工程S7では、溶接トーチ10は、レ形開先110の長手方向の第1端部から、第1端部とは反対の第2端部に向かって溶接する。アークによりレ形開先110の長手方向の第1端部が加熱されることで測定温度は上がる。積層工程S7中の所定の時刻tにおいて、測定温度は積層工程S7中の最高温度となる温度Tになる。時刻tを過ぎると、測定温度が低下する。積層工程S7の終了時の時刻tにおいて、溶接トーチ10がレ形開先110の長手方向の第2端部を溶接し、測定温度が例えば370℃である温度Tになったとする。
積層工程S7が終了すると、ステップS8に移行する。
ステップS8では、制御回路は、ステップS8の直前に行われた積層工程S7での溶接は、最終パスの溶接か否かを判断する。この溶接が最終パスの溶接である場合(Yes)には、溶接方法Sの全ての工程を終了する。一方で、この溶接が最終パスの溶接でない場合(No)には、ステップS9に移行する。この例では、積層工程S7での溶接は初層125の溶接である。このため、ステップS8ではNoと判断され、ステップS9に移行する。
ステップS9では、溶接技能者、溶接ロボットオペレーター、又は、制御回路が、測定温度が管理値T以下であるか否かを判断する。測定温度が管理値T以下である場合(Yes)には、積層工程S7に移行する。一方で、測定温度が管理値Tを超える場合(No)には、ステップS9に移行する。なお、ステップS9では、測定温度が管理値Tであるか否かを判断してもよい。
この例では、370℃である測定温度は400℃である管理値T以下であるため、ステップS9でYesと判断され、2回目の積層工程S7、言い換えれば積層工程S7(図3参照)に移行する。すなわち、図5に示すように、1層溶接工程S7の後で、測定温度が低下するのを待つことなく積層工程S7を行う。この場合、積層工程S7の終了後、積層工程S7が始まる前のレ形開先110の層の温度であるパス間温度は、管理値T以下の370℃となる。パス間温度は、測定部20による測定結果に基づいて求められる。
なお、パス間温度は500℃以下になるように制御されることが好ましい。
図5に示すように、積層工程S7を開始すると、アークによりレ形開先110が加熱されることで測定温度は上がる。例えば、積層工程S7では、溶接トーチ10は、レ形開先110の長手方向の第2端部から第1端部に向かって溶接する。積層工程S7では、積層工程S7と同様の工程が行われ、レ形開先110に図4に示す第2層125が形成される。なお、初層125、第2層125等を区別しないで言うときには、層125と言う。
以下、ステップS8から積層工程S7までを組にして繰り返し、最終パス125に対応する積層工程S7を行う。ここで、Nは2よりも大きい自然数である。
初層125から最終パス125により、図4に示す溶接金属125Bが形成される。溶接金属125B、及び上フランジ101,106の溶接熱影響部(HAZ:Heat Affected Zone)101b,106bにより、溶接部126が構成される。
溶接技能者、溶接ロボットオペレーター、又は、制御回路(制御部30)は、溶接工程S6の少なくとも一部の工程において(溶接する際の少なくとも一部の工程において)、パス間温度が管理値T(図5参照)以下になるように、溶接トーチ10を制御する。
溶接作業時間を短縮するには、積層工程S7が終了した後で、待つ時間を比較的短くして(又は待つ時間を無くして)次の積層工程S7を行うことが好ましい。この場合、待つ時間が短くなることで測定温度が低下し難くなり、溶接工程S6の少なくとも一部の工程において、パス間温度が350℃を超えることがある。
積層工程S7の後でステップS8に移行すると、積層工程S7での溶接が最終パス125の溶接である(Yes)と判断される。そして、溶接方法Sの全ての工程を終了する。
なお、溶接工程S6では、溶接スラグの除去や、ガスノズル11の清掃を適宜行うことが好ましい。
ここで、従来の溶接方法について説明する。従来の溶接方法では、例えばパス間温度の管理値が350℃であった。図5中に、従来の測定温度を、点線による線L7で示す。このため、図5に示すように、積層工程S71Aの後で、測定温度が350℃まで低下する時刻tまで測定温度が低下するのを待つ必要がある。そして、時刻tから積層工程S72Aを行う。
(実験結果)
以下では、パス間温度、レ形開先の開先角度等が溶接部の引張強さに与える影響、溶接時間、及びパス間温度の履歴について調べた結果について説明する。
(実験1)
実験1では、パス間温度が溶接部の引張強さに与える影響について調べた。
図6及び図7に示すように、第1,2鋼材として、厚さ28mm又は40mmの、引張強さが490N/mm級の第1鋼板131及び第2鋼板132を用いた。拘束板141上で、第1,2鋼板131,132を用いて、開先角度が35°、ルートギャップが7mmのレ形開先134を形成した。YGW18である溶接ワイヤAから溶接ワイヤDのいずれかを用いて第1,2鋼板131,132を突合せ溶接し、図8に示す溶接継手部135を製作した。なお、溶接ワイヤAから溶接ワイヤDは、いずれもYGW18であるが、成分が互いに異なる。
図6に示すように、測定部20は、第2鋼板132の幅方向の中心であって、第2鋼板132のレ形開先の開先肩から10mmの位置に配置される。
図8に示すように、溶接継手部135において、第1,2鋼板131,132のうち厚さが薄い方(例えば第2鋼板132)の上面から10mmの位置を軸とする位置の溶接部136から、試験片137を採取した。
試験片137は、JIS Z 3111:2005の規定に基づいて採取した。
なお、パス間温度を緩和すると、溶接熱影響部よりも溶接金属において硬さが低下することが分かっている。そして、この硬さと引張強さとの間には、正の相関があることが知られている。このため、以下の実験は、溶接部136の溶接金属から試験片137を採取した。
パス間温度の管理値を変えて試験片137の引張強さを実験した結果を、表1及び図9に示す。
Figure 2021154298
表1には、溶接ワイヤAから溶接ワイヤDごとの溶接部136(試験片137)の引張強さ(N/mm)を示す。引張強さは、ケース1であるパス間温度の上限を350℃として制御した場合、及びケース2であるパス間温度の上限を500℃として制御した場合に対してそれぞれ測定した。どちらのケースにおいても、積層工程S7が終了した後に次の積層工程S7を行うまでの時間を最小限としている。これにより、少なくとも一部の積層工程において、パス間温度はそれぞれの上限値に概ね達している。パス間温度がそれぞれの上限値に達するまではパス間温度(測定温度)の低下待ちの時間を設けずに溶接している。表1中には、パス間温度の条件がケース1からケース2に変わる際の、引張強さの低下量(N/mm)も示す。
図9は、表1におけるパス間温度の上限と溶接部136の引張強さとの関係を、グラフ化したものである。図9において、横軸はパス間温度の上限(℃)を表し、縦軸は溶接部136の引張強さ(N/mm)を表す。パス間温度の上限は、ケース1の場合は350℃であり、ケース2の場合は500℃である。
溶接ワイヤAの結果を、○印で表す。同様に、溶接ワイヤBの結果を△印で表し、溶接ワイヤCの結果を□印で表し、溶接ワイヤDの結果を◇印で表す。
表1における引張強さの低下量の平均が21.3N/mmであることから、パス間温度の上限を350℃から500℃に緩和することで、溶接部136の引張強さが約20N/mm低下することが確認できる。
(実験2)
実験2では、レ形開先の開先角度及びルートギャップが溶接部の引張強さに与える影響について調べた。
第1,2鋼材として、厚さ40mmの、引張強さが490N/mm級の第1鋼板及び第2鋼板を用いた。第1,2鋼板を用いてレ形開先を形成し、パス間温度の上限を500℃として制御した。
溶接ワイヤBから溶接ワイヤDのいずれかを用いて第1,2鋼板を突合せ溶接し、継手試験体を製作した。継手試験体の溶接部から試験片を採取し、引張強さを測定した。開先角度及びルートギャップを変えて試験片の引張強さを測定した結果を、表2及び図10に示す。
Figure 2021154298
表2には、溶接ワイヤBから溶接ワイヤDごとの溶接部(試験片)の引張強さ(N/mm)を示す。
ケース3は、開先角度が25°で、ルートギャップRGが4mmの場合である。ケース4は、開先角度が28°で、ルートギャップRGが5mmの場合である。ケース5は、開先角度が30°で、ルートギャップRGが7mmの場合である。ケース6は、開先角度が35°で、ルートギャップRGが7mm又は10mmの場合である。
ケース6では、溶接ワイヤBを用いたときにルートギャップRGが10mmであり、溶接ワイヤC及びDを用いたときにルートギャップRGが7mmであった。
表2中には、ケース5とケース6との引張強さの差も示す。
従来は、ケース6の開先角度が35°のレ形開先が主に用いられている。
図10は、表2における開先角度と溶接部の引張強さとの関係を、グラフ化したものである。図10において、横軸は開先角度(°)を表し、縦軸は溶接部の引張強さ(N/mm)を表す。
表2においてケース5とケース6との差の平均が22.9N/mmであることから、開先角度を35°から30°の狭開先とすることで、溶接部の引張強さが約20N/mm上昇することが確認できる。また、ケース5からケース3及び4とした場合については、溶接部の引張強さがより上昇することが確認できる。
なお、狭開先化すると、レ形開先を溶接する際の作業性の低下が懸念される。しかし、開先角度が25°以上、ルートギャップRGが4mm以上であれば、作業性に問題がないことが確認された。
パス間温度の上限の緩和による引張強さの低下量と、開先角度を30°の狭開先とすることによる引張強さの上昇量は同程度である。従って、パス間温度を緩和した場合においても、開先角度を30°の狭開先とすることにより、従来の溶接条件と同等の溶接部の引張強さを期待することができる。そのため、溶接ワイヤについては従来の溶接ワイヤ(例えばYGW18)を使用することが可能であり、材料コストの増加を伴わずに溶接時間の短縮を図ることが可能となる。
(実験3)
実験3では、パス間温度の管理値等が溶接時間に与える影響について調べた。
溶接長250mm、厚さ40mmの第1,2鋼板を、後述する溶接条件1及び2において突合せ溶接して、継手試験体を製作した。
溶接条件1は、開先角度を35°、パス間温度の上限を350℃として制御にすることである。溶接条件2は、開先角度を30°、パス間温度の上限を500℃以下にすることである。どちらの溶接条件においても、積層工程S7が終了した後に次の積層工程S7を行うまでの時間を最小限としている。そして、パス間温度がそれぞれの上限値に達するまでは、パス間温度(測定温度)の低下待ちの時間を設けずに溶接している。
そして、溶接条件1及び2における溶接時間を、図11に示す。図11において、横軸は溶接条件の種類を表し、縦軸は溶接時間(sec)を表す。溶接時間は、アークタイムと、インターバルとの和となる。図11中に、アークタイムを白抜きの四角で示し、インターバルをハッチングを付した四角で示す。
アークタイムは、アークを発生させながら第1,2鋼板を溶接している時間のことを意味する。インターバルは、パス間温度(測定温度)の低下待ちの時間だけでなく、スラグ除去、ノズル清掃等の溶接作業時間のうちアークが発生していない全ての時間を意味する。
パス間温度の上限を緩和することにより、インターバルが短縮し、溶接時間を大幅に短縮することが可能となる。なお、溶接条件1に比べ溶接条件2は狭開先化することでアークタイムが少し短縮している。しかし、溶接時間全体における短縮の効果は、非常に小さい。
(実験4)
実験4では、パス間温度の履歴について調べた。
厚さ40mmの第1,2鋼板を、後述する溶接条件6及び7において突合せ溶接して、継手試験体を製作した。溶接条件6は、溶接長が200mmの場合であり、溶接条件7は、溶接長が250mmの場合である。
継手試験体を製作する際に、各溶接パス間のスラグ除去やノズル清掃の作業を最小限とし、溶接部の温度低下を極力減らして溶接を行った。
溶接条件6及び7におけるパス間温度の履歴を、図12に示す。図12において、横軸はパス数を表し、縦軸はパス間温度(℃)を表す。溶接条件6の場合の結果を○印で表し、溶接条件7の場合の結果を△印で表す。
レ形開先を連続的に溶接した場合においても、パス間温度は500℃に達することはなく、パス間温度の低下待ちは生じていない。一般的に、溶接長が長くなると、パス間温度が低下する。このことから、溶接長200mm以上、第1,2鋼板の厚さが40mm以下の場合においては、いずれの場合もパス間温度が500℃以下となり、パス間温度の管理が不要となることが明らかである。
以上説明したように、本実施形態の溶接方法S及び溶接装置1によれば、一般的に、溶接する際の少なくとも一部の工程において、350℃超である管理値T以下にパス間温度がなるように溶接すると、管理値を350℃とした場合に比べ溶接部の引張強さは低下する。
一方で、発明者等は鋭意研究の結果、レ形開先110の開先角度を30°以下にすると、合金添加量等が従来と同等の溶接ワイヤ115を用いても、溶接金属125Bの体積が小さくなって溶接部126への入熱量が抑えられることで、溶接金属の引張強さが上昇することを発見した。開先角度θを30°以下にすることにより、パス間温度の管理上限の緩和による溶接部126の引張強さの低下量程度、溶接部126の引張強さが増加することが分かった。なお、合金添加量等が従来と同等の溶接ワイヤ115を用いると、溶接ワイヤ115の材料コストの増加を抑えることができる。また、レ形開先110のルートギャップRGに比べて、レ形開先110の開先角度θは、上フランジ101,106を配置する前の作り込みが容易にできる。
一方で、溶接する際の少なくとも一部の工程において、350℃超である管理値T以下にパス間温度がなるように溶接すると、管理値を350℃とした場合に比べ、所定の層125を溶接した後での温度低下待ちの時間は減少する。従って、溶接ワイヤ115の材料コストの増加を抑えて溶接部126の引張強さを維持しつつ、溶接時間を短縮することができる。
ガスシールドアーク溶接を溶接ロボット40が行う。本実施形態では、所定の層125を溶接した後での温度低下待ちの時間が減少するため、溶接作業を連続的に行いやすくなる。一般的に、溶接ロボットは作業者よりも連続的な溶接作業に向いているため、より連続的に行われる溶接作業を溶接ロボット40により効率的に行うことができる。
上フランジ101,106に引張強さが490N/mm級の鋼材をそれぞれ用い、溶接ワイヤ115に引張強さが550N/mm級の溶接ワイヤを用いる。例えば建築物の梁で主に用いられる引張強さが490N/mm級の鋼材、及びその鋼材の溶接に用いられる引張強さが550N/mm級の溶接ワイヤ115を用いて、梁等を好ましく施工することができる。
溶接長が200mm以上であり、上フランジ101,106の厚さがそれぞれ50mm以下である。従って、例えば建築物の梁に好ましく対応することができる。
レ形開先110のルートギャップRGが、4mm以上10mm以下である。これにより、例えば梁を施工するとき等に生じる、標準的なレ形開先のルートギャップに対応することができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態の溶接方法では、ガスシールドアーク溶接を溶接ロボット40でなく、作業者が行ってもよい。
第1,2鋼材は、梁100,105の上フランジ101,106に限定されず、梁100,105のウェブ等でもよいし、他のプレート等でもよい。
1 溶接装置(ガスシールドアーク溶接装置)
10 溶接トーチ(溶接作業部)
20 測定部
30 制御部
40 溶接ロボット
101 上フランジ(第1鋼材)
106 上フランジ(第2鋼材)
110 レ形開先
115 溶接ワイヤ
125 層
RG ルートギャップ
S 溶接方法(ガスシールドアーク溶接方法)
S1 配置工程
S6 溶接工程
管理値
θ 開先角度

Claims (6)

  1. 第1鋼材と第2鋼材とにより形成されたレ形開先を、溶接ワイヤを用いてガスシールドアーク溶接により溶接するガスシールドアーク溶接方法であって、
    前記レ形開先の開先角度が30°以下になるように前記第1鋼材と前記第2鋼材とを配置する配置工程と、
    前記レ形開先を溶接する際の少なくとも一部の工程において、パス間温度が管理値以下になるように溶接する溶接工程と、
    を行い、
    前記管理値は350℃超であるガスシールドアーク溶接方法。
  2. 前記ガスシールドアーク溶接を溶接ロボットが行う請求項1に記載のガスシールドアーク溶接方法。
  3. 前記第1鋼材及び前記第2鋼材に、引張強さが490N/mm級の鋼材をそれぞれ用い、
    前記溶接ワイヤに、引張強さが550N/mm級の溶接ワイヤを用いる請求項1又は2に記載のガスシールドアーク溶接方法。
  4. 溶接長が200mm以上であり、
    前記第1鋼材及び前記第2鋼材の厚さがそれぞれ50mm以下である請求項1から3のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接方法。
  5. 前記レ形開先のルートギャップが、4mm以上10mm以下である請求項1から4のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接方法。
  6. 第1鋼材と第2鋼材とにより形成されたレ形開先を、溶接ワイヤを用いてガスシールドアーク溶接により溶接するガスシールドアーク溶接装置であって、
    前記レ形開先を前記ガスシールドアーク溶接により溶接する溶接作業部と、
    前記レ形開先に形成される層の温度を測定する測定部と、
    前記測定部による測定結果に基づいて、前記溶接作業部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記レ形開先の開先角度が30°以下であり、
    前記制御部は、前記測定部による測定結果に基づいて求められるパス間温度が、前記溶接する際の少なくとも一部の工程において管理値以下になるように、前記溶接作業部を制御し、
    前記管理値は350℃超であるガスシールドアーク溶接装置。
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