JP2021154143A - 電気生理学カテーテルのための膨張可能な部材 - Google Patents

電気生理学カテーテルのための膨張可能な部材 Download PDF

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Abstract

【課題】電気生理学(EP)カテーテルにおいて、ターゲット解剖学的構造の十分なカバー率を提供する。【解決手段】電気生理学カテーテルには膨張可能な部材のスプライン202上に装着された電極を備える。膨張可能な部材のスプラインは、近位位置206と中心軸110における遠位交点208との間に複数のサブセグメントを備える。複数のサブセグメントは、それぞれのトップダウンプロファイルを備えることが可能であり、トップダウンサブセグメントプロファイルのうちの少なくとも1つは、中心軸と隣接するトップダウンサブセグメントプロファイルとの間で真っ直ぐになっている。サブセグメントは、近位位置から遠位交点まで中心軸周りで連続的に延在するように相互接続されることが可能である。【選択図】図4

Description

本出願は、2017年1月11日に出願された米国仮特許出願第62/445,137号明細書の利益を主張する、2018年1月10日に出願された米国特許出願第15/867,657号明細書の利益を主張し、それらの特許出願を参照により本明細書に組み込む。
実施形態は、電気生理学(EP)カテーテルに関する。より詳細には、実施形態は、心臓調律障害を検出するために可撓性のスプラインアセンブリの上に装着された電極を有するEPカテーテルに関する。
心臓調律障害は、米国において一般的であり、病的状態、休業、および死の重要な原因である。心臓調律障害は、多くの形態で存在しており、心臓調律障害のうち、治療するのが最も複雑で困難なものは、心房細動、心室頻拍、及び、心室細動である。他の調律障害は、それよりは治療しやすい可能性があるが、臨床的に重要である可能性があり、それは、上室性頻拍、心房性頻拍、心房粗動、心房期外収縮、および心室期外収縮を含む。これらの心臓の電気的インパルス異常の結果として、心臓は、血液を適正に吐出することができない可能性があり、血液が、貯留して凝固する可能性がある。血餅は、末梢動脈または静脈、例えば、神経血管へ移動する可能性があり、脳卒中が結果として生じる可能性がある。
心臓の電気的インパルス異常の確定診断が、心腔の中に設置された電極を支承する電気生理学(EP)カテーテルを使用して実施されてきた。EPカテーテルは、典型的には、カテーテルシャフトに沿って位置決めされている電極、または、心腔の中の電気的活動をマッピングするための膨張可能なバスケットを含む。膨張可能なバスケットは、典型的には、近位端部および遠位端部を有しており、近位端部および遠位端部に接続されているいくつかのスパインを含む。それぞれのスパインは、少なくとも1つの電極を有することが可能である。単一の曲線の配置、投げ縄形状の配置、および、多重分岐配置を含む様々な電極設計が公知である。スプラインは、心腔の壁部に対向して半径方向外向きに弓形になるように膨張され得る。そして、電極は、心腔壁部に接触し、心腔壁部の中の電気的活動をセンシングすることが可能である。典型的には、弓形になったスプラインは、軸線方向に配向されており、膨張可能なバスケットの近位端部と遠位端部との間に円弧形状のサイドプロファイルを有する。
既存の電気生理学(EP)カテーテルは、心腔の中の電気的活動の完全で安定したマップを提供しない。心腔、例えば、心房の形状は、心臓の鼓動の間に実質的に変化し得る。既存のEPカテーテルの膨張可能なバスケットは、十分な電極カバー率を提供しないか、及び/又は、心房の不規則な形状に一致しない可能性がある。より具体的には、既存のEPカテーテルの膨張可能なバスケットが配置される場合、部材のスプライン・エレメントは、不均一に膨張する傾向があり、ターゲット解剖学的構造の十分なカバー率を提供しない。従って、スプラインの上に装着される電極は、ターゲット解剖学的構造の中で不均一に分配される可能性がある。電極の不均一な分配は、不完全な、及び/又は、欠陥のある心電図をもたらす可能性がある。
一実施形態では、EPカテーテルの膨張可能な部材が提供される。膨張可能な部材は、いくつかのスプラインを備える。それぞれのスプラインは、中心軸における近位位置と中心軸における遠位交点との間に延在するいくつかのサブセグメントを備える。サブセグメントのうちの少なくとも1つは、中心軸と別のサブセグメントとの間で真っ直ぐに延在するトップダウンプロファイルを有する。例えば、遠位サブセグメントは、遠位交点から中間サブセグメントへ延びてもよい。中間サブセグメントは、近位位置に向けて中心軸周りで湾曲していてもよい。従って、膨張可能な部材の遠位部分は、横断方向平面に沿って半径方向に配向されてもよいし、膨張可能な部材の中間部分は、中心軸周りで螺旋状になって、膨張可能な部材をターゲット解剖学的構造内に支持してもよい。
一実施形態では、膨張可能な部材は、遠位交点及び近位位置の両方において真っ直ぐなトップダウンプロファイルを有するサブセグメントを備える。しかし、遠位サブセグメント及び近位サブセグメントは、中心軸からアーチ形の中間サブセグメントへ異なる半径方向に延びてもよい。例えば、遠位サブセグメントは、中心軸から第1の半径方向に延びてもよいし、近位サブセグメントは、中心軸から第2の半径方向に延びてもよい、第2の半径方向は、90°〜175°の範囲にある角度だけ第1の半径方向からオフセットされている。膨張可能な部材の構造的な安定性、及び、スプラインの上に装着されている電極の分配は、遠位サブセグメント及び近位サブセグメントのオフセット角度を調節することによって制御され得る。
一実施形態では、膨張可能な部材の遠位サブセグメントは、展開中に移行する凹部を備える。例えば、スプラインの遠位交点は、凹部の頂点であってもよい。頂点は、非展開状態においてスプライン上の最遠位位置にある状態から、展開状態においてスプライン上の最遠位位置の近位にある状態へ移行してもよい。従って、遠位交点は、展開された後に心内膜からオフセットされ、組織損傷のリスクを低減させることが可能である。
上記の概要は、本発明のすべての態様の排他的なリストを含んでいない。本発明は、上記に要約されている様々な態様、及び、下記の詳細な説明の中に開示されており、とりわけ、本出願とともに提出される特許請求の範囲の中に指摘されている様々な態様のすべての適切な組み合わせから実践され得る、すべてのシステム及び方法を含むことが企図されている。そのような組み合わせは、上記の概要の中に具体的には記載されていない特定の利点を有する。
一実施形態による電気生理学(EP)カテーテルシステムの側面図である。 一実施形態による、非展開状態にある膨張可能な部材の側面図である。 一実施形態による、展開状態にある膨張可能な部材の側面図である。 一実施形態による、展開状態にある膨張可能な部材の斜視図である。 一実施形態による、図3の線A−Aについて見た、中心軸周りで対称的に配置されている膨張可能な部材のいくつかのスプラインの断面図である。 一実施形態による、図3の線B−Bについて見た、中心軸周りで対称的に配置されている膨張可能な部材のいくつかのスプラインの断面図である。 いくつかの実施形態による、中心軸周りで異なる程度の捻れを示す膨張可能な部材の単一のスプラインのトップダウンプロファイルを明らかにする上面図である。 いくつかの実施形態による、中心軸周りで異なる程度の捻れを示す膨張可能な部材の単一のスプラインのトップダウンプロファイルを明らかにする上面図である。 いくつかの実施形態による、中心軸周りで異なる程度の捻れを示す膨張可能な部材の単一のスプラインのトップダウンプロファイルを明らかにする上面図である。 いくつかの実施形態による、中心軸周りで異なる程度の捻れを示す膨張可能な部材の単一のスプラインのトップダウンプロファイルを明らかにする上面図である。 一実施形態による、中心軸周りで捻れを示す膨張可能な部材のスプラインの斜視図である。 一実施形態による、中心軸周りで捻れを示す膨張可能な部材のスプラインの側面図である。 一実施形態による、膨張可能な部材の膨張されたスプラインの遠位部分のサイドプロファイルを明らかにする側面図である。 一実施形態による、膨張可能な部材の膨張されていないスプラインの遠位部分の側面図である。 一実施形態による、変化するX線不透過性の部分を有する膨張可能な部材のスプラインの側面図である。 一実施形態による、図12の線C−Cについて見た、膨張可能な部材のスプラインの断面図である。 一実施形態による、膨張可能な部材の外側エンベロープ(envelope)の斜視図である。
様々な実施形態及び本発明の態様が、下記に議論されている詳細を参照して説明されることとなり、添付の図面は、様々な実施形態を図示することとなる。以下の説明及び図面は、本発明の例示目的のものであり、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。多数の具体的な詳細が、本発明の様々な実施形態の徹底的な理解を提供するために説明されている。しかし、特定の場合には、本発明の実施形態の簡潔な議論を提供するために、周知の又は従来の詳細は説明されていない。
本明細書における「一実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明されている特定の特徴、構造体、又は、特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態の中に含まれ得ることを意味している。本明細書における様々な場所において「一実施形態では」という語句が出現することは、必ずしも、すべてが同じ実施形態に言及しているわけではない。以下に続く図の中に示されているプロセスは、いくつかの順次動作で表して下記に説明されている可能性があるが、説明されている動作のうちのいくつかは、異なる順序で実施され得ることが認識されるべきである。そのうえ、いくつかの動作は、順次実施されるというよりも、むしろ、並列に実施され得る。
一態様では、ターゲット解剖学的構造、例えば、心腔、例えば、心室又は心房などをマッピングするために膨張可能な部材を有する電気生理学(EP)カテーテルは、中心軸の周りで延在するいくつかのサブセグメントを有するスプラインを備える。スプラインは、いくつかのサブセグメントを備える。サブセグメントは、トップダウン方向から見たときに、中心軸から半径方向に延びる真っ直ぐなプロファイルと、中心軸周りで捻れているアーチ形のプロファイルと、を備える。アーチ形のプロファイルは、真っ直ぐなプロファイルから連続的に延びてもよい。アーチ形のプロファイルの端部が、真っ直ぐなプロファイルの端部によって支持されるようになっている。従って、真っ直ぐなプロファイルは、上方から見たときに、所定の角度だけ分離され得る。膨張可能な部材の捻れている構造は、構造的な柔軟性及び安定性を提供することが可能である。スプライン上に装着されている電極の間隔及び分配は、心房の中に配置されているときに均一なままになっていてもよい。例えば、展開した膨張可能な部材によって輪郭を描かれたエンベロープにわたる電極の分配は、真っ直ぐなプロファイル間の角度に基づいて、さらにより多く又はより少なくてもよい。また、角度は、膨張可能な部材の開閉の程度を制御してもよい。例えば、膨張可能な部材の開く量は、真っ直ぐなプロファイル間の角度に反比例し得る。同様に、真っ直ぐなプロファイル間の角度は、膨張可能な部材の開閉のしやすさに影響を与え得る。例えば、バスケットの開きやすさは、真っ直ぐなプロファイル間の角度に反比例し得る。従って、EPカテーテルは、心内膜の安定した、完全な、及び正確な、心電図を作り出し得る。
図1を参照すると、電気生理学カテーテルシステムの側面図が、実施形態にしたがって示されている。EPカテーテルシステム100は、カテーテルシャフト106に接続されている膨張可能な部材104を有するEPカテーテル102を備える。一実施形態では、EPカテーテルシステム100は、カテーテルシャフト106に接続されているハンドル108を備える。例えば、カテーテルシャフト106は、近位端部112と遠位端部114との間の中心軸110に沿って延在することが可能である。ハンドル108が、近位端部112に取り付けられ得る。ハンドル108は、医師とEPカテーテル102との間のインターフェースを提供することが可能である。また、ハンドル108は、EPカテーテルシステム100のコンポーネントと外部コンポーネントとの間のインターフェースを提供することが可能である。例えば、ハンドル108は、一体コネクタ(図示省略)を備え、データケーブルを通して心電図(ECG)データ記録システムと接続することが可能である。
一実施形態では、ハンドル108は、カテーテルシャフト106を介して膨張可能な部材104に接続される。医師がハンドル108を操作することによって膨張可能な部材104の移動を制御することを可能にする。膨張可能な部材104は、例えば、膨張可能な部材104のスプラインを遠位端部114においてカテーテルシャフト106に結合するか、注封するか、又は、その他の方法で接合することによって、カテーテルシャフト106の遠位端部に接合され得る。
図2を参照すると、非展開状態にある膨張可能な部材の側面図が、実施形態にしたがって示されている。非展開状態200において、膨張可能な部材104は、イントロデューサ又はガイドカテーテル201の内側ルーメンの中に拘束され得る。イントロデューサ又はガイドカテーテル201は、膨張可能な部材104上を前進させて、膨張可能な部材を収縮状態にすることが可能である。収縮状態において、膨張可能な部材104は、ターゲット解剖学的構造の中へ前進したり、ターゲット解剖学的構造から後退したりすることができる。
膨張可能な部材104は、1つ又は複数のスプライン202を備えてもよい。従って、スプライン202は、内側ルーメンの中に拘束されてもよい。非展開状態200において、可撓性のスプライン202は、圧縮された線形の軸線方向の配向で配置され得る。例えば、スプライン202は、1対の近位位置(例えば、第1の近位位置204及び第2の近位位置206)から遠位先端部の間に延びることが可能である。スプライン202の遠位先端部は、スプライン202と中心軸110との間の交点にあることが可能である。より具体的には、スプライン202と中心軸110の交点におけるスプライン202上の場所は、遠位交点208と称され得る。従って、非展開状態200において、スプライン202は、カテーテルシャフト106内の第1の近位位置204からカテーテルシャフト106内の第2の近位位置206まで、遠位交差部208まで前方に延びた後に第2の近位位置206に戻る経路に沿って延びることができる。
一実施形態では、スプライン202の近位位置は、遠位端部114においてカテーテルシャフト106に接続されている。即ち、スプライン202は、接着剤又ははんだジョイント220によって、カテーテルシャフト106に結合され得る。ジョイント220は、膨張可能な部材104をカテーテルシャフト106に固定し、ハンドル108から膨張可能な部材104へカテーテルシャフト106を介して前進力及び後退力を伝達することが可能である。一実施形態では、膨張可能な部材104が展開状態(図3)になっているときには、膨張可能な部材104とカテーテルシャフト106との間のジョイント220は、カテーテルシャフト106の遠位端部114の1〜2cm以内に位置し得る。より具体的には、スプライン202とカテーテルシャフト106との間のジョイントは、遠位端部114に近接する、カテーテルシャフト106の内側ルーメンの中にあってもよい。
図3を参照すると、展開状態の膨張可能な部材104の側面図が、実施形態にしたがって示されている。膨張可能な部材104は、イントロデューサ201から前進し、非展開状態200から展開状態302へ膨張することが可能である。例えば、ハンドル108は、遠位端部114がイントロデューサ201のそれぞれの遠位端部の遠位になるまで、イントロデューサ201の内側ルーメンの中で1対の近位位置204、206を前進させるように作動され得る。スプライン202上の第1の近位位置204及び第2の近位位置206は、カテーテルシャフト106の遠位端部114において並置し得る。即ち、スプライン202は、遠位端部114における第1の近位位置204から遠位端部114における第2の近位位置206へ拘束されていない状態で延びるが可能である。
展開状態302において、膨張可能な部材104は、球体の形状、楕円体の形状、又は、別の球根状の体積形状の外側エンベロープを有してもよい。より具体的には、膨張可能な部材104の膨張されたスプライン202は、展開状態302の外側エンベロープを形成することが可能である。外側エンベロープは、ターゲット解剖学的構造、例えば、心房の体積に近似することが可能である。膨張可能な部材104の球根状の体積形状は、中心軸110に対して横断方向に延在する遠位表面を有することが可能である。下記に説明されているように、スプライン202は、遠位交点208において横断方向306に延在することが可能である。即ち、中心軸110は、横断方向306に遠位交点208を横方向に通過するスプライン202によって定義されるように、展開状態302において、遠位交点208における膨張可能な部材104の外側エンベロープに直交していることが可能である。従って、展開されている膨張可能な部材104の外側エンベロープは、近位端部及び/又は遠位端部において、平坦化された又は凹形の極を有する球体であることが可能である。
膨張可能な部材104のそれぞれのスプライン202は、電極304を備えてもよい。例えば、電極304は、スプライン202上に装着されてもよい。電極304は、展開状態302においてターゲット解剖学的構造に接触するようになっている。一実施形態では、電極304は、フレックス回路上にある。フレックス回路は、スプライン202の外側表面上に巻き付けられており、スプライン202のいずれかの側に、又は、スプライン202の外側表面の周囲部の半分の周りで、心内膜接触を実現する。スプライン202上の電極304は、電気信号を発生させるために、他の電極に対して基準とすることができる。例として、基準電極308は、カテーテルシャフト106上に装着され得る。代替的に、基準電極308は、膨張可能な部材104の展開中に心内膜組織に接触しないスプライン202の表面の上に装着されてもよい。例えば、基準電極308は、スプライン202の内側表面上にあってもよい。ターゲット解剖学的構造に面するスプライン202の表面上の電極304と基準電極308との間の電圧差は、ターゲット解剖学的構造の中の電気的活動を決定するためにモニタリングされ得る。従って、スプライン202上の電極は、心房をマッピングするために使用され得る。
図4を参照すると、展開状態にある膨張可能な部材の斜視図が、実施形態にしたがって示されている。それぞれのスプライン202は、カテーテルシャフト106の遠位端部114における第1の近位位置204から、遠位端部114における第2の近位位置206へ、連続的に延在し得る。単一のスプライン202は、1対の近位位置間に延在し得る。単一のスプライン202は、遠位交点208において中心軸110に交差し得る。従って、単一のスプライン202は、中心軸110を通って横断方向306に延在し、第1のスプラインセグメント402から第2のスプラインセグメント404へ移行し得る。即ち、第1のスプラインセグメント402は、第1の近位位置204と遠位交点208との間に延在することが可能であり、第2のスプラインセグメント404は、第2の近位位置206と遠位交点208との間に延在し得る。
膨張可能な部材104のスプライン202は、遠位交点208において互いに重なり合ってもよい(図6)。即ち、各スプライン202は、それぞれの横断方向306において、遠位交点208で中心軸110と交差し得る。横断方向306は、同じ横断方向平面にあってもよいが、横断方向平面は、中心軸110に直交していてもよい。従って、重なり合うスプライン202は、遠位交点208において、横断方向のエンベロープ表面を形成し得る。横断方向のエンベロープ表面は、球形のエンベロープの平坦化された極であってもよい。
一実施形態では、スプライン202は、遠位交点208において互いに対して拘束されていない。従って、スプライン202は、遠位交点208において互いに摺動し合うことが可能である。フローティングチップ、及び、遠位交点208におけるスプライン202の相対的な移動は、イントロデューサ又はガイドシース201の中への膨張可能な部材104の後退の間のストラットの結合又は不均一な収縮を防止することが可能である。例えば、スプライン202が収縮するときに、それらは、互いに摺動し合うことが可能であり、それは、膨張可能な部材104がいびつに又は非対称にサイズが低減することを防止することが可能である。代替的に、カップリング、例えば、遠位キャップ、ストリング、もしくは、ワイヤー巻線等、又は、別の締結具が、スプライン202を共に結合し、遠位交点208におけるスプライン202間の相対的な移動を拘束してもよい。
図5を参照すると、図3の線A−Aに沿って見た、中心軸周りで対称的に配置されている膨張可能な部材のいくつかのスプラインの断面図が、実施形態にしたがって示されている。一実施形態では、膨張可能な部材104は、中心軸110周りで対称的に配設されているいくつかのスプライン202を備える。スプライン202は、膨張可能な部材104のトップダウンプロファイルが、長手方向平面502によって二等分されたスプライン202を有するときに、中心軸110周りで対称的に配置され得る。中心軸110は、長手方向平面502の中に延在し得る。従って、長手方向平面502は、展開状態302において、膨張可能な部材104の外側エンベロープの横断方向の表面に直交してもよい。中心軸110(及び、長手方向平面502)に直交する横断方向平面上への各スプライン202の投影は、長手方向平面502の第1の側504に第1のスプラインセグメント402を備える。また、長手方向平面502の第2の側506、即ち、長手方向平面502の反対側に、第2のスプラインセグメント404を備えてもよい。第1のスプラインセグメント402は、中心軸110から半径方向外向きに、長手方向平面502の第1の側504に延在してもよい。第2のスプラインセグメント404は、中心軸110から半径方向外向きに、長手方向平面502の第2の側506に延在してもよい。
膨張可能な部材104の全体的な直径508は、膨張可能な部材104の横方向の最大値の間で測定され得る。より具体的には、中心軸110から最大半径方向の距離にある第1のスプラインセグメント402上の位置は、第1の半径方向の限界510であることが可能であり、中心軸110から最大半径方向の距離にある第2のスプラインセグメント404上の位置は、第2の半径方向の限界512であることが可能である。第1の半径方向の最大又は限界510と第2の半径方向の最大又は限界512との間の半径方向の距離は、全体的な直径508であってもよい。全体的な直径508は、調節可能であってもよい。例えば、展開状態302において、全体的な直径508は、遠位交点208に対して1対の近位位置204、206を回転させることによって調節されてもよい。より具体的には、スプライン202の外側エンベロープの遠位交点208及び/又は遠位表面は、心内膜表面に対して押し付けられ、心内膜表面に対して遠位交点208を固定し得る。カテーテルシャフト106は、例えば、中心軸110周りでハンドル108を回転させることによって回転され得る。従って、カテーテルシャフト106の遠位端部114に連結されている1対の近位位置204、206が、遠位交点208に対して中心軸110周りで回転し得る。1対の近位位置の回転は、中心軸110周りでスプライン202を捻ることが可能であり、スプライン202を中心軸110に巻き付けることが可能である。スプライン202が巻き付くときに、全体的な直径508が減少し得る。同様に、スプライン202が中心軸110周りで反対側方向に解かれる反対側方向にスプライン202が捻られたとき、全体的な直径508が増加し得る。従って、全体的な直径508は、スプライン202を膨張又は収縮させるように制御され得る。膨張するスプライン202は、スプライン上に装着されている電極304を、心内膜に対して外向きに移動させることができる。例えば、第1の半径方向の限界510及び第2の半径方向の限界512におけるスプライン202上の電極304は、互いに分離しており、心腔の反対側の組織に接触することが可能である。収縮スプライン202は、カテーテルシャフト106の中への回収のために、心内膜から内向きに電極304を移動させることができる。
図6を参照すると、図3の線B−Bに沿って見た、中心軸周りで対称的に配置されている膨張可能な部材のいくつかのスプラインの断面図が、実施形態にしたがって示されている。各スプライン202は、カテーテルシャフト106の遠位端部114において、中心軸110周りに対称的に配設され得る。例えば、スプライン202がカテーテルシャフト106の内側ルーメンの中へ進入するポイントにおけるスプライン202の断面積は、中心軸110周りで円周方向に配置され得る。中心軸110の周りの断面積は、互いに等しく間隔を離して配置され得る。即ち、第1の断面積を通って中心軸110から延在する半径方向の軸線604Aと、第2の断面積を通って中心軸110から延在する半径方向の軸線604Bとを分離する周辺角度602は、カテーテルシャフト106の遠位端部114におけるスプライン202の数で360°を割った断面積に等しくなっていることが可能である。より具体的には、8つの断面積が遠位端部114に存在するときには、隣接する各スプライン間の周辺角度602は、45°に等しくなっていることが可能である。膨張可能な部材104は、3〜24個の間のスプライン202、従って、6〜48個の間のスプラインセグメント、及び、遠位交点208における対応する軸線604を有することが可能であるが、これは、単なる例として提示されており、限定として提示されてはいない。
一実施形態では、膨張可能な部材104は、形状記憶材料から形成されている。例えば、スプライン202は、引き抜きニチノールワイヤーであってもよい。製作プロセスの間に、スプライン202は、所定の構成でヒートセットされ得る。例えば、各スプライン202は、特定の形状、例えば、角丸矩形(rectoval)(図13)の断面積を有することが可能である。断面積は、所定の幅及び高さを有することが可能であり、幅は、高さよりも大きくなっていてもよい。幅は、高さの少なくとも2倍であってもよい。例えば、幅は、0.015インチであってもよいし、高さは、0.005インチであってもよい。さらに、断面プロファイルは、中心軸110に対して傾けられ得る。例えば、スプライン断面積の幅に対して平行に延在する周辺軸線606は、対応する半径方向の軸線604に直交していなくてもよい。即ち、周辺軸線606は、対応する半径方向の軸線604に対して斜めになっていてもよい。スプライン202の傾斜したプロファイルは、周囲の解剖学的構造からの圧縮荷重下での曲げに抵抗することが可能である。従って、ピンホイール式で配置されているスプライン202の断面積は、膨張可能な部材104の全体的な構造の安定性を改善することが可能である。
膨張可能な部材104の各スプライン202は、カテーテルシャフト106の遠位端部114における近位位置と遠位交点208との間で、中心軸110周りで捻れることが可能である。即ち、スプライン202は、近位位置(204又は206)と遠位交点208との間で経路に沿って延在することが可能である。この経路は、軸線方向成分及び周辺方向成分(例えば、中心軸110の周りの円周方向)の両方を有する。図7A〜図7Dは、いくつかの実施形態による、中心軸110の周りの異なる程度の捻れを示す、膨張可能な部材104の単一のスプライン202のトップダウンプロファイルを示す上面図である。
図7Aを参照すると、スプライン202は、近位位置204から近位位置206へ連続的に延在することが可能であり、説明の目的のためにセグメント化され得る。第1の近位位置204と第2の近位位置206との間で遠位交点208を通って延在するスプライン202は、8の字に似ているトップダウンプロファイルを有してもよい。従って、第1の近位位置204と遠位交点208との間に延在する第1のスプラインセグメント402は、8の字の半分に似ているトップダウンプロファイルを有し得る。第1のスプラインセグメント402は、回路状の経路、例えば、ループなどであることが可能であり、中心軸110から離れるように延在し、そして、中心軸110に戻ることが可能である。第1のスプラインセグメント402のトップダウンプロファイルは、さらにセグメント化され得る。例えば、第1のスプラインセグメント402の回路状の経路は、真っ直ぐであるトップダウンプロファイルを示す1つ又は複数のサブセグメントと、湾曲しているトップダウンプロファイルを示す1つ又は複数のサブセグメントとを有してもよい。真っ直ぐ及び湾曲したプロファイルサブセグメントは、外向きにループして中心軸110に戻る連続的な回路状の経路を形成するように相互接続され得る。
第1のスプラインセグメント402の第1のサブセグメント702は、中心軸110と第1のスプラインセグメント402の第2のサブセグメント704との間で真っ直ぐに延在する第1のトップダウンプロファイルを有することが可能である。より具体的には、第1のサブセグメント702は、上方から見たときに線形である経路に沿って、第1の半径方向708に延在することが可能である。第1のサブセグメント702は、第2のサブセグメント704の遠位サブセグメント端部706において第2のサブセグメント704と接合することが可能である。遠位サブセグメント端部706は、第1の半径方向708に中心軸110と位置合わせされ得る。
第1のスプラインセグメント402の第2のサブセグメント704は、第1のサブセグメント702と近位サブセグメント端部710との間で湾曲している第2のトップダウンプロファイルを有することが可能である。より具体的には、第2のサブセグメント704は、遠位サブセグメント端部706と近位サブセグメント端部710との間の曲線の経路に沿って延在することが可能である。曲線の経路は、上方から見たときに、概してC字形状になっていることが可能である。しかし、大局的な視野から、曲線の経路は、第1のサブセグメント702の半径方向外向きの端部と第3のサブセグメント712の半径方向外向きの端部との間で、中心軸110周りで螺旋状になっていてもよい(図4)。
第1のスプラインセグメント402の第3のサブセグメント712は、第2のサブセグメント704の近位サブセグメント端部710と中心軸110との間で真っ直ぐに延在する第3のトップダウンプロファイルを有することが可能である。より具体的には、第3のサブセグメント712は、上方から見たときに線形である経路に沿って、第2の半径方向714に延在することが可能である。第3のサブセグメント712のセグメントプロファイルは、長手方向平面502内を近位サブセグメント端部710から中心軸110へ長手方向平面502に沿って連続的に延在することが可能である。従って、近位サブセグメント端部710は、第2の半径方向714に中心軸110と位置合わせされ得る。
スプラインセグメントは、遠位交点208において接合され得る。従って、第1のスプラインセグメント402は、長手方向平面502の第1の側504において、中心軸110周りで螺旋状になっていることが可能であり、第2のスプラインセグメント404は、長手方向平面502の第2の側506において、中心軸110周りで螺旋状になっていることが可能である。しかし、サブセグメントの螺旋は、スプライン202のアーチ形の部分、例えば、第2のサブセグメント704に限定されてもよい。
第1のスプラインセグメント402及び第2のスプラインセグメント404の両方が、真っ直ぐ、及び/又は、長手方向平面502に直交して延在するトップダウンプロファイルを有する第1のスプラインサブセグメント702の部分を備えてもよい。一実施形態では、スプライン202は、第2のサブセグメント704から反対側に、長手方向平面502の第2の側506に第4のサブセグメント718を備える。長手方向平面502は、第2のサブセグメント704及び第4のサブセグメント718を分割する対称平面であってもよい。即ち、第4のサブセグメント718は、第2のサブセグメント704の8の字の半分のプロファイルから反対側に、8の字の半分のプロファイルの円弧を形成し得る。第4のサブセグメント718は、第2のサブセグメント704とは異なる回転クロッキング(rotational clocking)によって、中心軸110周りで螺旋状になっていてもよい。例えば、第2のサブセグメント704は、時計回り方向に中心軸110周りで螺旋状になっていることが可能であり、第4のサブセグメント718は、反時計回り方向に中心軸110周りで螺旋状になっていることが可能である。第2のサブセグメント704の形態は、180°の回転角度だけ中心軸110周りで第2のサブセグメント704を回転させることによって、第4のサブセグメント718の形態へと幾何学的に変換され得る。
第1のサブセグメント702のトップダウンプロファイルは、第2のサブセグメント704と第4のサブセグメント718との間で真っ直ぐに延在することが可能である。例えば、第4のサブセグメント718は、長手方向平面502の周りに遠位サブセグメント端部706をミラーリングするサブセグメント端部719を有してもよい。第1のサブセグメント702は、第2のサブセグメント704の遠位サブセグメント端部706と第4のサブセグメント718のサブセグメント端部719との間に延在することが可能である。
一実施形態では、第1のサブセグメント702及び第3のサブセグメント712がそれぞれその中に延在する長手方向平面間の角度716は、中心軸110周りの第1のスプラインセグメント402の捻れの程度を決定する。第1のサブセグメント702のトップダウンプロファイル、及び、第3のサブセグメント712のトップダウンプロファイルは、中心軸110からそれぞれの半径方向に延在することが可能であり、その半径方向同士は、角度716だけ分離され得る。例として、角度716は、70°〜200°の範囲であってもよい。依然として図7Aを参照すると、角度716は、公称では90°であってもよいし、+/−20°の製造公差の中で変化することが可能である。従って、第1のスプラインセグメント402は、中心軸110周りで4分の1の捻れにわたって、第1の近位位置204から遠位交点208へ延在することが可能である。第2のセグメント404は、第1のセグメント402に対して対称になっていることが可能である。従って、第2のセグメント404の捻れ角度が同様に決定され得る。ここでの対称的という用語は、第2のセグメント404と第1のセグメント402との間の回転対称を説明している。即ち、第1のセグメント402の形態は、中心軸110周りで180°の角度にわたって回転され、第2のセグメント404の形態と一致することが可能である。
中心軸110の周りのスプラインの捻れは、角度716を調節する以外の様式で画定又は修正され得ることが認識されることとなる。例えば、角度716は、上記に定義されているように90°であってもよい。しかしながら、第1のサブセグメント702又は第3のサブセグメント712から第2のサブセグメント704への移行は、図7Aに図示されている例とは異なってもよい。即ち、移行は、滑らかでなくてもよく、その代わりに、角度が付けられていてもよい。さらに、第2のサブセグメントのプロファイルは、第1のサブセグメント702と第3のサブセグメント712との間で連続的な円弧を辿らなくてもよく、その代わりに、膨張可能な部材104によって画定されるエンベロープに沿って、波状にうねっていてもよいし、又は、その他の方法で前進していてもよい。要するに、図7A〜図7Dに図示されている実施形態は、例示目的のものであり、当業者によって企図され得る他のスプラインプロファイルを限定するものと考えられるべきではない。
スプラインセグメントの捻れ角度は、他の実施形態では異なっていてもよい。図7Bを参照すると、第1のサブセグメント702は、第1の半径方向708に中心軸110から離れるように延在することが可能であり、第3のサブセグメント712は、第2の半径方向714に中心軸110から離れるように延在することが可能である。第1のサブセグメント702及び第3のサブセグメント712が含まれる(中心軸110がその中に含有される)長手方向平面は、約135°の角度716だけ間隔を離して配置され得る。例えば、第1のサブセグメント702のトップダウンプロファイルと第3のサブセグメント712のトップダウンプロファイルとの間の角度716は、115°〜155°の範囲にあってもよい。
図7Cを参照すると、第1のサブセグメント702は、第1の半径方向708に中心軸110から離れるように延在することが可能であり、第3のサブセグメント712は、第2の半径方向714に中心軸110から離れるように延在することが可能である。半径方向は、互いに反対側方向になっていることが可能である。即ち、第1のサブセグメント702及び第3のサブセグメント712が含まれる長手方向平面は、約180°の角度716だけ間隔を離して配置され得る。例えば、第1のサブセグメント702のトップダウンプロファイルと第3のサブセグメント712のトップダウンプロファイルとの間の角度716は、160°〜200°の範囲にあってもよい。
中心軸110の周りのスプラインセグメントの捻れの程度は、電極304の心腔壁部並置(apposition)の異なるレベル、及び/又は、膨張可能な部材104の構造的な安定性の異なるレベルを決定し得る。上述のように、膨張可能な部材104は、スプライン202の外向きに面する表面上に装着されている1つ又は複数の電極304を備え得る。例えば、電極304は、中心軸110から半径方向外向きに曲線の経路に沿ってスプライン202の第2のサブセグメント704上に装着され得る。一実施形態では、角度716は、横断方向平面に対してスプライン202のピッチ角度を決定する。従って、角度716は、心内膜と接触している電極304の密度を決定する。角度716を増加させることは、心内膜に接触するスプライン202の外側表面積の量を増加させることが可能である。従って、電極接触の密度を増加させることが可能である。例えば、スプライン202の近位位置と遠位位置との間の距離は、より大きい角度716に関して、より長くなることが可能である。それは、心内膜と接触している電極304をより多く結果としてもたらすことが可能である。従って、角度716は、スプライン202上の電極304と心内膜との間の並置の量を実現するために調整され得る。また、角度716は、膨張可能な部材104の柔軟性に影響を与えることが可能である。例えば、より小さい角度716は、スプライン202を心腔に対して円周方向に位置合わせされるよりも軸線方向に位置合わせさせることが可能である。従って、より小さい角度716は、より硬くてより頑丈な構造体を生成させることが可能である。従って、角度716は、電極並置と構造的な頑丈さとの間のバランスを実現するために調整され得る。
図7Dを参照すると、構造的な頑丈さは、スプライン202のサブセグメントの中に局所的な曲げを導入することによって、さらに調整され得る。例えば、遠位サブセグメント端部706と近位サブセグメント端部710との間に延在する第2のサブセグメント704は、1つ又は複数の起伏部720を備え得る。起伏部720は、第2のサブセグメント704の周囲の部分とは異なる半径を有する、局所化された曲げ又は湾曲であることが可能である。例えば、起伏部720は、第1のサブセグメント部分722と第2のサブセグメント部分724との間の第2のサブセグメント704に沿って位置し得る。第1のサブセグメント部分722及び第2のサブセグメント部分724は、第2のサブセグメント704の第1の側に、例えば、第2のサブセグメント704のトップダウンプロファイルによって囲まれるループの中に、長手方向軸線から測定される半径を有することが可能である。起伏部720は、第2のサブセグメント704の第2の側に、例えば、第2のサブセグメント704のトップダウンプロファイルによって囲まれるループの外側に、長手方向軸線から測定される半径を有することが可能である。従って、起伏部720は、変曲点を有することが可能である。変曲点において、第1のサブセグメント部分722は、第2のサブセグメント部分724へと移行する。起伏部720は、第2のサブセグメント704に沿って様々な場所に含まれ、スプライン202の全体を通して異なるレートのロード荷重を生成させることが可能である。従って、スプライン202は、心内膜によって異なる方向に印加される力に抵抗することが可能であり、クラッシングを受けにくくなっていることが可能である。即ち、起伏部720は、膨張可能な部材104の構造的な安定性を増加させ得る。
図8を参照すると、中心軸周りで捻れを示す膨張可能な部材のスプラインの斜視図が、実施形態にしたがって示されている。斜視図は、展開状態302のスプライン202と、約90°の角度716にわたって中心軸110周りで捻れるスプラインセグメントと、を示す。上述のように、角度716は、変化することが可能である。従って、以下の説明は、様々な程度のスプラインの捻れに適用可能である。一実施形態では、第1のサブセグメント702は、遠位交点208において中心軸110と交差している。第1のサブセグメント702は、長手方向平面502の第1の側504にある第2のサブセグメント704から、長手方向平面502の第2の側506にある第4のサブセグメント718へ、中心軸110を通って延在することが可能である。同様に、第1のスプラインセグメント402及び第2のスプラインセグメント404は、近位交点802において、例えば、膨張可能な部材104の近位位置において、中心軸110と交わることが可能である。例えば、第1のスプラインセグメント402の第3のサブセグメント712は、近位サブセグメント端部710から近位交点802へ中心軸110に向けて半径方向内向きに延在することが可能である。第3のサブセグメント712及び中心軸110が実際に所定のポイントにおいて一致しないときでも、第3のサブセグメント712は、近位交点802において中心軸110に交差すると考えられ得る。より具体的には、一実施形態では、カテーテルシャフト106の内側ルーメンを通って走るスプラインサブセグメントは、中心軸110周りで対称的に配設され得るし、スプラインギャップ804によって互いに分離され得る。即ち、内側ルーメンの中の各スプラインサブセグメントは、中心軸110周りにおいて等しい角度だけ、隣接するスプラインサブセグメントから分離され得る。スプラインギャップ804は、例えば、1ミリメートルのオーダーで、小さくなっていることが可能である。従って、スプラインサブセグメントは、それらの間を走る中心軸110と実際に一致することは決してない。それにもかかわらず、理解の目的のために、スプライン202は、カテーテルシャフト106の1対の近位位置において、及び/又は、遠位端部114において、中心軸110に交差するものとして考えられ得る。
スプライン202の近位位置204と206との間の横方向の分離と同様に、1対の近位位置は、スプライン202の遠位位置から軸線方向に分離され得る。より具体的には、近位交点802は、中心軸110に沿って遠位交点208から分離され得る。遠位交点208と近位交点802との間のスペースは、軸方向ギャップ806と称され得る。軸方向ギャップ806は、例えば、膨張可能なバスケットの近位位置及び遠位位置を相互接続する中央シャフトから区別され得る。より具体的には、遠位交点208及び近位交点802は、スペースによって分離され得るし、互いに対して浮動することを可能にされ得る。スプライン202の遠位交点208及び近位交点802は、外向きに及び中心軸110周りで捻れるスプラインセグメントのみによって接続され得る。中央シャフトがないことは、遠位交点208における膨張可能な部材104の先端部が、近位交点802においてカテーテルシャフト106に取り付けられている膨張可能な部材104のベースに対して自由に浮動することを可能にすることができる。従って、浮動する先端部は、より容易に解剖学的構造の変化に対して調節することが可能である。膨張可能な部材104は、結果的に、バスケット長さの全体を通して中央シャフトを有する膨張可能なバスケットよりも大きい構造的な柔軟性を有することが可能である。
図9を参照すると、中心軸周りで捻れを示す膨張可能な部材のスプラインの側面図が、実施形態にしたがって示されている。側面図は、中心軸110周りで90°捻れているスプラインセグメントを有するスプラインに関するものであるが、図示されている態様は、上述の他のスプライン構成にも適用可能である。側面図は、第1のサブセグメント702が、第2のサブセグメント704と第4のサブセグメント718との間で真っ直ぐになっていないサイドプロファイルを有することが可能であることを示している。第1のサブセグメント702は、弓形にされ得る。スプライン202の第1のサブセグメント702は、中心軸110を含む長手方向平面の中で湾曲するサイドプロファイルを有するアーチ形のスプラインセグメント902であることが可能である。アーチ形のスプラインセグメント902は、第2のサブセグメント704の遠位サブセグメント端部706から、中心軸110を通って、第4のサブセグメント718のサブセグメント端部719へ延在することが可能であることが認識されることとなる。従って、アーチ形のスプラインセグメント902の中央部分は、中心軸110に沿って、アーチ形のスプラインセグメント902の半径方向外向き端部とは異なる軸線方向の高さにあることが可能である。
一実施形態では、第1のスプラインセグメント402は、長手方向平面502の第1の側504に第1の最遠位位置904を有しており、第2のスプラインセグメント404は、長手方向平面502の第2の側506に第2の最遠位位置906を有する。第1の最遠位位置904は、遠位サブセグメント端部719にあってもよいし、なくてもよい。第2の最遠位位置906は、サブセグメント端部719にあってもよいし、なくてもよい。即ち、最遠位位置は、スプライン202の上の最も遠位のポイントにあり、そのポイントが、上述のサブセグメントプロファイル定義に基づいて特定のサブセグメント上にあるかどうかにかかわらない。
図10を参照すると、膨張可能な部材の膨張されたスプラインの遠位部分のサイドプロファイルを明らかにする側面図が、実施形態にしたがって示されている。スプライン202の最遠位位置は、展開状態302において、遠位交点208の遠位にあることが可能である。例えば、アーチ形のスプラインセグメント902は、第1の最遠位位置904から遠位交点208を通って第2の最遠位位置906に延在することが可能である。遠位交点208は、最遠位位置よりもカテーテルシャフト106の近くにあることが可能である。従って、第1のサブセグメント702は、弓形になったサイドプロファイルを有してもよい。代替的に、最遠位位置及び遠位交点208は、展開状態302において、カテーテルシャフト106から同じ軸線方向の距離に配置され得る。例えば、第1のサブセグメント702は、図10の中で点線によって示されているように、第1の最遠位位置904と第2の最遠位位置906との間で真っ直ぐに延在するサイドプロファイルを有することが可能である。従って、半径方向に配向されたサブセグメントは、遠位交点208及び最遠位位置904、906の両方を含む横断方向平面の中に延在することが可能である。従って、展開状態302において、遠位交点208は、遠位サブセグメント端部719と軸線方向に位置合わせされるか、又は、遠位サブセグメント端部719の近位と軸線方向に位置合わせされ得る。
第1のサブセグメント702が、真っ直ぐなサイドプロファイルを有するか、又は、アーチ形のサイドプロファイルを有するかにかかわらず、スプライン202は、中心軸110から最遠位位置904、906へ横断方向306に延在している。しかし、横断方向306は、半径方向成分1002及び/又は軸線方向成分1004を有することが可能である。半径方向成分1002は、遠位交点208において中心軸110に直交する横断方向306の成分であることが可能である。より具体的には、遠位交点208において第1のサブセグメント702に接するように引かれた線は、中心軸110から離れるように半径方向に延在するコンポーネントを有することが可能である。他方では、軸線方向成分1004は、遠位交点208において中心軸110に対して平行の横断方向306の成分であることが可能である。より具体的には、遠位交点208において第1のサブセグメント702に接するように引かれた線は、中心軸110に沿って延在する成分を有することが可能である。遠位交点208において第1のサブセグメント702に接するように引かれた線が、半径方向成分1002及び軸線方向成分1004の両方を含むときには、横断方向306は、中心軸110に対して斜めになっている。他方では、遠位交点208において第1のサブセグメント702に接するように引かれた線が、半径方向成分1002のみを有する横断方向306に延在するときには、横断方向306は、中心軸110に直交しており、即ち、中心軸110から放射している。
スプライン202は、展開状態302又は非展開状態200のうちの一方又は両方において、凹部1006を有することが可能である。例えば、遠位交点208の遠位にある最遠位位置904、906を有するアーチ形のスプラインセグメント902は、軸線方向に弓形に曲がる凹部1006を有することが可能である。凹部1006は、遠位交点208において中心軸110の上に頂点1008を含むことが可能である。凹部1006が上向きに凹形であるときには、頂点1008は、最遠位位置904、906の近位にあることが可能である(図10)。従って、一実施形態では、凹部1006は、展開状態302において、上向きに凹形になっている。
凹形の上向き凹部1006は、膨張可能な部材104に非外傷性の先端部を提供することが可能である。即ち、最遠位位置904、906が、遠位交点208から軸線方向にオフセットされているので、遠位交点208は、展開状態302において、心内膜組織からオフセットされ得る。さらに、アーチ形のスプラインセグメント902は、可撓性であることが可能であり、膨張可能な部材104の遠位部分が、前方へ組織に押し付けられるときに弾性であるようになっている。柔軟性は、膨張可能な部材104の操作の間の組織損傷の可能性を低減させることが可能である。従って、アーチ形のスプラインセグメント902は、展開状態302において、膨張可能な部材104のための非外傷性の先端部を提供する。
アーチ形のスプラインセグメント902は、第2のサブセグメント704及び第4のサブセグメント718に対して横断方向に作用するスプリング力を提供することが可能である。例えば、サブセグメント端部706、719は、アーチ形のスプラインセグメント902のそれぞれの端部に接続することが可能である。各端部は、周囲の心内膜組織によってサブセグメント704、718に印加される半径方向の力に抵抗することが可能である。従って、アーチ形のスプラインセグメント902は、展開状態302において、膨張可能な部材104の半径方向の剛性を増加させることが可能である。湾曲したサイドプロファイルを備えたアーチ形のスプラインセグメント902を有する膨張可能な部材104の半径方向の剛性は、点線によって示されているような、真っ直ぐなサイドプロファイルを備えた第1のサブセグメント702を有する膨張可能な部材104の半径方向の剛性よりも大きくなり得る。
また、膨張可能な部材104は、近位位置204、206(図示省略)の近くに凹部を備えてもよい。例えば、第3のサブセグメント712は、近位サブセグメント端部710から近位位置206へ遠位方向に湾曲していてもよい。即ち、近位サブセグメント端部710は、近位位置206よりも近位にあってもよい。従って、膨張可能な部材104の近位部分は、膨張可能な部材104によって形成されたエンベロープの近位領域において窪みを形成する下向きに凹形の構成を有し得る。
図11を参照すると、膨張可能な部材の膨張されていないスプラインの遠位部分の側面図が、実施形態にしたがって示されている。頂点1008は、凹部1006が下向きに凹形になっているときに、サブセグメント端部706、719の遠位にあることが可能である。より具体的には、スプライン202が、イントロデューサ201の中に拘束されているか、又は、イントロデューサ201から展開するプロセスにあるときに、中心軸110に沿った遠位交点208における頂点1008は、スプライン202の最遠位位置に位置することが可能である。従って、遠位交点208は、非展開状態200において、遠位サブセグメント端部706及び/又はサブセグメント端部719の遠位にあることが可能である。従って、非展開状態200において凹部1006が下向きに凹形になっている状態で、第1のサブセグメント702は弓形になっていることが可能である。
図12を参照すると、変化するX線不透過性の部分を有する膨張可能な部材のスプラインの側面図が、実施形態にしたがって示されている。トップダウンプロファイル及びサイドプロファイルに基づいてスプライン202のセグメント及びサブセグメントを定義することに加えて、スプライン部分は、相対的なX線不透過性にしたがって定義され得る。例えば、第1のスプラインセグメント402の第1の部分1202は、第1のX線不透過性を有することが可能であり、第1のスプラインセグメント402の第2の部分1204は、第2のX線不透過性を有することが可能である。第1の部分1202のX線不透過性は、第2の部分1204のX線不透過性とは異なっていてもよい。例えば、第1の部分1202は、(変化する線の太さによって示されているように)第2の部分1204よりもX線不透過性が高くてもよい。第1の部分1202と第2の部分1204との間のX線不透過性の差は、ターゲット解剖学的構造の中の各部分の相対的な配置を医師に示すことができる。例えば、第1の部分1202が第2の部分1204の遠位にあるときには、医師は、X線透視装置上のより暗いイメージとして第1の部分1202を認識することが可能である。従って、ターゲット解剖学的構造の中の膨張可能な部材104の相対的な配置を決定し得る。
一実施形態では、異なっているX線不透過性の部分は、上述のサブセグメントに対応することが可能である。例えば、第2のサブセグメント704及び/又は第4のサブセグメント718は、同等のX線不透過性を有することが可能である。対照的に、第2のサブセグメント704及び/又は第4のサブセグメント718のX線不透過性は、第1のサブセグメント702又は第3のサブセグメント712のX線不透過性とは異なっていてもよい。結果として、サブセグメントプロファイル及びサブセグメント密度の両方が、ターゲット解剖学的構造の中の膨張可能な部材104の配向のインディケーションを観察者に提供することが可能である。
スプライン部分のX線不透過性が調整され得る。例えば、金属製のX線不透過性マーカーが、スプライン202に追加され、X線不透過性を変化させることが可能である。また、スプライン202の材料、サイズ、又は密度は、所望のX線不透過性を実現するために変化され得る。例として、第1の部分1202は、X線不透過性の充填剤をドープされ、第2の部分1204に対してそれぞれのX線不透過性を増加させることが可能である。X線不透過性を調整する他の様式も、当技術分野において公知である。
図13を参照すると、図12の線C−Cに沿って見た、膨張可能な部材のスプラインの断面図が、実施形態にしたがって示されている。スプライン202は、所与の形状の断面プロファイル1302を有することが可能である。上述のように、断面プロファイル1302は、幅1304及び高さ1306を有することが可能である。幅1304及び高さ1306は、例えば、方形又は円形の断面プロファイル1302のケースでは、等しくなっていることが可能である。代替的に、幅1304は、例えば、楕円形の断面プロファイル1302のケースでは、高さ1306よりも大きくなっていることが可能である。断面積は、展開状態302において心内膜に向けて外向きに面する少なくとも1つの平坦なサイドを含むことが可能である。例えば、断面積は、外向きに面する平坦化された表面を有する、楕円形、三角形、平坦化された円形、又は、矩形であることが可能である。断面プロファイル1302は、スプライン202の長さにわたって変化することが可能である。例えば、断面プロファイル1302は、図13に図示されているように、スプライン202の軸線方向の軸線1308に対して第1の配向を有することが可能である。また、断面プロファイル1302は、スプライン202に沿った異なる場所において、軸線方向の軸線1308に対して異なる第2の回転配向を有することが可能である。幅1304は、軸線方向の軸線1308に対して、第1の配向において水平方向になっており、第2の配向において垂直方向になっていることが可能である。従って、断面プロファイル1302は、スプライン202の長さに沿って軸線方向の軸線1308周りを回転することが可能である。
一実施形態では、軸線方向の軸線1308に対する断面プロファイル1302の配向は、スプライン202の長さに沿って変化し、スプライン202の部分と周囲の環境との間の所定の関係を実現することが可能である。例えば、断面プロファイル1302は、外向きに面する平坦な表面を有することが可能である。断面プロファイル1302は、軸線方向の軸線1308周りで捻れ、膨張可能な部材104が展開状態302になっているときに、外向きに面する平坦な表面を心内膜組織に向けさせることが可能である。一実施形態では、近位位置204と遠位交点208との間の距離の半分において、中心軸110の上の中間点から放射する半径方向のベクトルは、軸線方向の軸線110及び外向きの表面に直交して通る。従って、外向きに面する平坦な表面は、中間点から半径方向外向きに面している。それは、展開状態302において、心房の中心点の近くに位置し得る。電極304は、断面プロファイル1302の外向きに面する平坦な表面の上に装着され得る。従って、電極304は、展開状態302において、電気的活動をセンシングするために、心内膜組織と接触した状態になることが可能である。
一実施形態では、スプライン202の断面プロファイル1302は、角丸矩形になっている。角丸矩形という用語は、丸みを帯びた角部を備えた概して矩形の形状を有するプロファイルを説明するために使用されている。そうであるので、断面プロファイル1302は、軸線方向の軸線1308の反対側に、平坦な外側表面1310を備えることが可能である。外側表面1310同士は、外側表面1310間に延在する側壁部1312によって接続され得る。側壁部1312は、側壁部1312が外側表面1310へと移行する角部において、半径を有することが可能であり、及び/又は、チャンファー又はフィレットを含むことが可能である。角丸矩形の又はリボン形状の断面積は、スプライン202の外向きに面する(組織に接触している)表面の上に電極304が存在することを可能にすることができる。この形状は、心内膜組織に接触しているときにスプライン202の安定性を提供することが可能である。そのような安定性は、膨張可能な部材104のクラッシング又はつぶれを防止することが可能である。
図14を参照すると、膨張可能な部材の外側エンベロープの斜視図が、実施形態にしたがって示されている。いくつかのスプライン202の例は、外側エンベロープ1402が、中心軸110周りで360°回転されたスプライン1404の回された表面に対応する3次元の表面を表す幾何学的な形態であることを伝えるために示されている。即ち、外側エンベロープ1402は、スプライン1404を回すことによって形成される回された表面に対応している。しかし、わずかに異なるプロファイルを備えた同様の表面が、別の例示的なスプライン202を回すことによって形成され得る。いずれのケースでも、外側エンベロープ1402は、遠位交点208周りで窪み1406を備え得る。窪み1406は、スプライン202のサイドプロファイルの凹部1006(図10)に対応している。上述のように、同様の窪みが、エンベロープの近位領域に存在し得る(図示せず)。窪み1406は、膨張可能な部材104の概して球形の外側表面から頂点1008の近くの凹みへ滑らかに移行する表面の中に、湾曲した陥凹部を備え得る。球形の外側表面と遠位凹部との間の移行エリアは、膨張可能な部材104のための非外傷性の外側エンベロープを提供する。
先述の明細書において、本発明は、その特定の例示的な実施形態を参照して説明されてきた。以下の特許請求の範囲の中に記載されているような本発明のより広い精神及び範囲から逸脱することなく、本発明に対するさまざまな修正が行われ得ることが明らかであることとなる。従って、明細書及び図面は、限定的な意味というよりもむしろ、例示目的の意味に考えられるべきである。
先述の明細書において、本発明は、その特定の例示的な実施形態を参照して説明されてきた。以下の特許請求の範囲の中に記載されているような本発明のより広い精神及び範囲から逸脱することなく、本発明に対するさまざまな修正が行われ得ることが明らかであることとなる。従って、明細書及び図面は、限定的な意味というよりもむしろ、例示目的の意味に考えられるべきである。
以下の項目は、国際出願時の請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
第1のサブセグメント及び第2のサブセグメントを有するスプラインと、
前記スプラインの前記第2のサブセグメント上に装着されている電極と、を備え、
前記第1のサブセグメントの第1のトップダウンプロファイルは、中心軸と前記第2のサブセグメントとの間で真っ直ぐになっており、
前記第2のサブセグメントの第2のトップダウンプロファイルは、前記第1のサブセグメントと前記第2のサブセグメントの近位サブセグメント端部との間で湾曲している、
膨張可能な部材。
(項目2)
前記スプラインは、第3のサブセグメントを備え、
前記第3のサブセグメントの第3のトップダウンプロファイルは、前記第2のサブセグメントの前記近位サブセグメント端部と前記中心軸との間で真っ直ぐになっている、項目1に記載の膨張可能な部材。
(項目3)
前記第1のサブセグメントは、遠位交点において前記中心軸と交差しており、
前記第3のサブセグメントは、近位交点において前記中心軸と交差しており、
前記遠位交点と前記近位交点は、軸方向ギャップだけ前記中心軸に沿って分離されている、項目2に記載の膨張可能な部材。
(項目4)
前記第1のトップダウンプロファイル及び前記第3のトップダウンプロファイルは、それぞれ、前記中心軸から半径方向に延在しており、
前記第1のトップダウンプロファイル及び前記第3のトップダウンプロファイルが延在する方向である半径方向同士は、90度から175度の範囲の角度だけ離間している、項目3に記載の膨張可能な部材。
(項目5)
前記スプラインは、非展開状態及び展開状態を備え、
前記第1のサブセグメントは、遠位交点において前記中心軸と交差しており、
前記第1のサブセグメントは、前記第2のサブセグメントの遠位サブセグメント端部において前記第2のサブセグメントに連結されており、
前記遠位交点は、前記展開状態において、前記遠位サブセグメント端部と軸方向に位置合わせされているか、又は、前記遠位サブセグメント端部の近位に位置している、項目1に記載の膨張可能な部材。
(項目6)
前記遠位交点は、前記非展開状態において、前記遠位サブセグメント端部の遠位にある、項目5に記載の膨張可能な部材。
(項目7)
前記膨張可能な部材は、前記中心軸の周りで対称的に配置された複数のスプラインを備える、項目1に記載の膨張可能な部材。
(項目8)
前記スプラインの断面プロファイルは、角丸矩形である、項目1に記載の膨張可能な部材。
(項目9)
前記中心軸は、長手方向平面内に延在しており、
前記スプラインは、前記第2のサブセグメントとは前記長手方向平面の反対側に第4のサブセグメントを備え、
前記第1のトップダウンプロファイルは、前記第2のサブセグメントと前記第4のサブセグメントとの間で真っ直ぐになっている、項目1に記載の膨張可能な部材。
(項目10)
近位端部と遠位端部との間に中心軸に沿って延在するカテーテルシャフトと、
前記カテーテルシャフトに連結されている膨張可能な部材と、を備え、
前記膨張可能な部材は、前記カテーテルシャフトの前記遠位端部における第1の近位位置から前記カテーテルシャフトの前記遠位端部における第2の近位位置へ延在するスプラインを備え、
前記スプラインは、遠位交点において前記中心軸と交差しており、
前記スプラインは、前記遠位交点において横断方向に延在している、電気生理学カテーテル。
(項目11)
前記横断方向は、前記遠位交点において前記中心軸に直交する半径方向成分を有する、項目10に記載の電気生理学カテーテル。
(項目12)
前記横断方向は、前記遠位交点において前記中心軸に対して平行の軸線方向成分を有しており、前記横断方向が前記中心軸に対して傾斜している、項目11に記載の電気生理学カテーテル。
(項目13)
前記中心軸は、長手方向平面内に延在しており、
前記スプラインは、
前記長手方向平面の第1の側において、前記第1の近位位置と前記遠位交点との間に第1のスプラインセグメントと、
前記長手方向平面の第2の側において、前記第2の近位位置と前記遠位交点との間に第2のスプラインセグメントと、を備え、
前記第1のスプラインセグメントは、前記第1の側に第1の最遠位位置を有しており、
前記第2のスプラインセグメントは、前記第2の側に第2の最遠位位置を有しており、
前記第1及び第2の最遠位位置は、前記遠位交点の遠位にある、項目10に記載の電気生理学カテーテル。
(項目14)
前記スプラインは、前記第1の最遠位位置から前記第2の最遠位位置へ前記遠位交点を通って延在するアーチ形のスプラインセグメントを備える、項目13に記載の電気生理学カテーテル。
(項目15)
前記電気生理学カテーテルは、非展開状態及び展開状態を有しており、
前記アーチ形のスプラインセグメントは、凹部を備え、
前記凹部は、前記非展開状態において、下向きに凹形になっており、
前記凹部は、前記展開状態において、上向きに凹形になっている、項目14に記載の電気生理学カテーテル。
(項目16)
前記凹部は、前記遠位交点において前記中心軸上に頂点を有する、項目15に記載の電気生理学カテーテル。
(項目17)
前記第1のスプラインセグメントの第1の部分は、前記第1のスプラインセグメントの第2の部分とは異なるX線不透過性を有する、項目13に記載の電気生理学カテーテル。
(項目18)
前記スプラインの断面プロファイルは、角丸矩形になっている、項目10に記載の電気生理学カテーテル。
(項目19)
近位端部と遠位端部との間で中心軸に沿って延在するカテーテルシャフトと、
前記カテーテルシャフトに連結されている膨張可能な部材と、
前記カテーテルシャフトの前記近位端部に連結されているハンドルと、を備え、
前記膨張可能な部材は、前記カテーテルシャフトの前記遠位端部に並置された1対の近位位置の間に延在するスプラインを備え、
前記スプラインは、遠位交点において前記中心軸と交差しており、
前記スプラインは、前記遠位交点において横断方向に延在している、電気生理学カテーテルシステム。
(項目20)
前記スプライン上の電極と、
前記カテーテルシャフト上の基準電極と、をさらに備える、項目19に記載の電気生理学カテーテルシステム。

Claims (20)

  1. 第1のサブセグメント及び第2のサブセグメントを有するスプラインと、
    前記スプラインの前記第2のサブセグメント上に装着されている電極と、を備え、
    前記第1のサブセグメントの第1のトップダウンプロファイルは、中心軸と前記第2のサブセグメントとの間で真っ直ぐになっており、
    前記第2のサブセグメントの第2のトップダウンプロファイルは、前記第1のサブセグメントと前記第2のサブセグメントの近位サブセグメント端部との間で湾曲している、
    膨張可能な部材。
  2. 前記スプラインは、第3のサブセグメントを備え、
    前記第3のサブセグメントの第3のトップダウンプロファイルは、前記第2のサブセグメントの前記近位サブセグメント端部と前記中心軸との間で真っ直ぐになっている、請求項1に記載の膨張可能な部材。
  3. 前記第1のサブセグメントは、遠位交点において前記中心軸と交差しており、
    前記第3のサブセグメントは、近位交点において前記中心軸と交差しており、
    前記遠位交点と前記近位交点は、軸方向ギャップだけ前記中心軸に沿って分離されている、請求項2に記載の膨張可能な部材。
  4. 前記第1のトップダウンプロファイル及び前記第3のトップダウンプロファイルは、それぞれ、前記中心軸から半径方向に延在しており、
    前記第1のトップダウンプロファイル及び前記第3のトップダウンプロファイルが延在する方向である半径方向同士は、90度から175度の範囲の角度だけ離間している、請求項3に記載の膨張可能な部材。
  5. 前記スプラインは、非展開状態及び展開状態を備え、
    前記第1のサブセグメントは、遠位交点において前記中心軸と交差しており、
    前記第1のサブセグメントは、前記第2のサブセグメントの遠位サブセグメント端部において前記第2のサブセグメントに連結されており、
    前記遠位交点は、前記展開状態において、前記遠位サブセグメント端部と軸方向に位置合わせされているか、又は、前記遠位サブセグメント端部の近位に位置している、請求項1に記載の膨張可能な部材。
  6. 前記遠位交点は、前記非展開状態において、前記遠位サブセグメント端部の遠位にある、請求項5に記載の膨張可能な部材。
  7. 前記膨張可能な部材は、前記中心軸の周りで対称的に配置された複数のスプラインを備える、請求項1に記載の膨張可能な部材。
  8. 前記スプラインの断面プロファイルは、角丸矩形である、請求項1に記載の膨張可能な部材。
  9. 前記中心軸は、長手方向平面内に延在しており、
    前記スプラインは、前記第2のサブセグメントとは前記長手方向平面の反対側に第4のサブセグメントを備え、
    前記第1のトップダウンプロファイルは、前記第2のサブセグメントと前記第4のサブセグメントとの間で真っ直ぐになっている、請求項1に記載の膨張可能な部材。
  10. 近位端部と遠位端部との間に中心軸に沿って延在するカテーテルシャフトと、
    前記カテーテルシャフトに連結されている膨張可能な部材と、を備え、
    前記膨張可能な部材は、前記カテーテルシャフトの前記遠位端部における第1の近位位置から前記カテーテルシャフトの前記遠位端部における第2の近位位置へ延在するスプラインを備え、
    前記スプラインは、遠位交点において前記中心軸と交差しており、
    前記スプラインは、前記遠位交点において横断方向に延在している、電気生理学カテーテル。
  11. 前記横断方向は、前記遠位交点において前記中心軸に直交する半径方向成分を有する、請求項10に記載の電気生理学カテーテル。
  12. 前記横断方向は、前記遠位交点において前記中心軸に対して平行の軸線方向成分を有しており、前記横断方向が前記中心軸に対して傾斜している、請求項11に記載の電気生理学カテーテル。
  13. 前記中心軸は、長手方向平面内に延在しており、
    前記スプラインは、
    前記長手方向平面の第1の側において、前記第1の近位位置と前記遠位交点との間に第1のスプラインセグメントと、
    前記長手方向平面の第2の側において、前記第2の近位位置と前記遠位交点との間に第2のスプラインセグメントと、を備え、
    前記第1のスプラインセグメントは、前記第1の側に第1の最遠位位置を有しており、
    前記第2のスプラインセグメントは、前記第2の側に第2の最遠位位置を有しており、
    前記第1及び第2の最遠位位置は、前記遠位交点の遠位にある、請求項10に記載の電気生理学カテーテル。
  14. 前記スプラインは、前記第1の最遠位位置から前記第2の最遠位位置へ前記遠位交点を通って延在するアーチ形のスプラインセグメントを備える、請求項13に記載の電気生理学カテーテル。
  15. 前記電気生理学カテーテルは、非展開状態及び展開状態を有しており、
    前記アーチ形のスプラインセグメントは、凹部を備え、
    前記凹部は、前記非展開状態において、下向きに凹形になっており、
    前記凹部は、前記展開状態において、上向きに凹形になっている、請求項14に記載の電気生理学カテーテル。
  16. 前記凹部は、前記遠位交点において前記中心軸上に頂点を有する、請求項15に記載の電気生理学カテーテル。
  17. 前記第1のスプラインセグメントの第1の部分は、前記第1のスプラインセグメントの第2の部分とは異なるX線不透過性を有する、請求項13に記載の電気生理学カテーテル。
  18. 前記スプラインの断面プロファイルは、角丸矩形になっている、請求項10に記載の電気生理学カテーテル。
  19. 近位端部と遠位端部との間で中心軸に沿って延在するカテーテルシャフトと、
    前記カテーテルシャフトに連結されている膨張可能な部材と、
    前記カテーテルシャフトの前記近位端部に連結されているハンドルと、を備え、
    前記膨張可能な部材は、前記カテーテルシャフトの前記遠位端部に並置された1対の近位位置の間に延在するスプラインを備え、
    前記スプラインは、遠位交点において前記中心軸と交差しており、
    前記スプラインは、前記遠位交点において横断方向に延在している、電気生理学カテーテルシステム。
  20. 前記スプライン上の電極と、
    前記カテーテルシャフト上の基準電極と、をさらに備える、請求項19に記載の電気生理学カテーテルシステム。
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