JP2021153565A - 果菜類の栽培施設及び該栽培施設におけるトマトの栽培方法 - Google Patents

果菜類の栽培施設及び該栽培施設におけるトマトの栽培方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高温期に高糖度であることが好まれるトマト等の果菜類の栽培土での寒締め栽培を可能にする手段を提供する。【解決手段】トマト等の果菜類の栽培施設Sは、栽培地2と、栽培地2への降雨を遮断する屋根と、栽培地2を冷却する栽培地冷却装置4とを備えている。栽培地2は、地面に形成された凹部の側面及び底面に配設された断熱材6と、断熱材6によって画成された容器状空間部に収容された栽培土3と、栽培土3の上面に載置された籾殻層10とを有する。栽培地冷却装置4は、栽培土3に埋設された伝熱管13と、伝熱管13の中空部に0〜10℃の冷水を供給する冷水供給装置14とを有する。冷水供給装置14は、冷水貯槽15と、冷水供給管16と、冷水還流管17と、ポンプ18と、冷凍機19と、冷水塔20とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、果菜類の栽培施設と、該栽培施設におけるトマトの栽培方法とに関するものである。
果菜類の代表格であるトマトは、基本的には7月〜8月の夏季に実が収穫されるいわゆる「夏野菜」であり、3月〜4月に播種・育苗が行われ、5月〜6月の温暖期ないしは高温期に大きく成長して開花・着果する。
トマトは、料理や調味料の材料として世界中で大量に使用されているが、国内では調理又は加工されずに生食されることが多い。このため、国内では、普通のトマトより甘味が強い高糖度トマト(いわゆるフルーツトマト)が好まれる傾向がある。
高糖度トマトの栽培手法としては、灌水量を少なくすることによりトマトの茎、葉ないしは実に水分ストレスをかけて実の糖度を高めるといった手法(いわゆる節水栽培)が知られている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。しかし、節水栽培では、高温期には水分の旺盛な蒸散により茎や葉が萎れるのを防止するために灌水量を精密に管理しなければならず、栽培に手間がかかるといった問題がある。
そこで、温暖期ないしは高温期にトマトの根だけを12℃程度まで冷却し、低温ストレスによりトマトの実の糖度を高めるといった手法(いわゆる寒締め栽培)が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。寒締め栽培によれば、一般に糖度が4〜5度である普通のトマトと比べて糖度が2〜4度高い高糖度トマトを生産することができる。なお、トマト以外の果菜類(夏野菜)、例えばトウモロコシ、ナス、キュウリなどについても寒締め栽培により糖度を高めることができる。
特開2012−100595号公報 特開2006−320316号公報
番喜宏、山下文秋、林吾朗「裁植密度及び水ストレスがトマトの果実糖度及び乾物生産に及ぼす影響」、愛知県農業総合試験場研究報告、第26号、1994年、p163〜167
しかしながら、特許文献2に開示されたトマトの寒締め栽培手法は、トマトの水耕栽培に係るものであって、トマトの根が浸漬されている水の温度を12℃前後に制御することによりトマトの根を12℃前後に保持するようにしている。したがって、この手法は、畑地等における栽培土でのトマトの寒締め栽培には用いることができない。
本発明は、前記従来の問題を解決するためになされたものであって、高糖度であることが好まれるトマト等の果菜類(夏野菜)の栽培土での寒締め栽培を可能にする手段を提供することを解決すべき課題とする。
前記課題を解決するためになされた本発明に係る果菜類(例えば、トマト、トウモロコシ、ナス、キュウリ等の夏野菜)の栽培施設は、果菜類が植栽される栽培地と、栽培地の上方に配設され該栽培地への降雨を遮断する屋根と、栽培地を冷却する栽培地冷却装置とを備えている。栽培地は、地面に形成された凹部の側面及び底面に配設された断熱材と、断熱材によって画成された容器状空間部に収容された果菜類が植栽される栽培土と、栽培土の上面に載置された籾殻層とを有する。また、栽培地冷却装置は、栽培土に埋設された伝熱管と、伝熱管の中空部に0〜10℃の冷水を供給する冷水供給装置とを有する。なお、栽培土には、果菜類が植栽される複数の畝が形成されているのが好ましい。
本発明に係る果菜類の栽培施設において、冷水供給装置は、冷水を貯留する冷水貯槽と、冷水貯槽内の冷水を伝熱管に供給するとともに伝熱管内を流通した冷水を冷水貯槽に還流させるポンプ及び管路と、冷水貯槽内の冷水を冷却する冷凍機とを備えているのが好ましい。冷凍機は、凝縮器を冷却水で冷却する一方、蒸発器で冷水を冷却する水冷式の蒸気圧縮冷凍機であるのが好ましい。この場合、冷水供給装置は、凝縮器に冷却水を供給する一方、凝縮器から還流する冷却水を大気との接触(冷却水の蒸発)により冷却する冷却水循環型の冷却塔を備えているのが好ましい。
本発明に係る果菜類の栽培施設は、例えば高糖度トマトの栽培ないしは生産に利用することができる。この場合、例えば下記の手順でトマトを栽培ないしは生産することができる。
(1)4月又は5月に、栽培土にトマトの苗を植栽する。
(2)トマトの苗を植栽した後、栽培地の冷却を開始する前に栽培土の上に籾殻層を載置する。
(3)籾殻層を載置した後、トマトの着果が始まる前に伝熱管への冷水の供給を開始して、該伝熱管への冷水の供給量及び温度を、栽培土の温度が10〜12℃に維持されるように制御する。
(4)7月又は8月に、熟したトマトの実を収穫する。
(5)トマトの実の収穫が終了した後、伝熱管への冷水の供給を停止して栽培土から籾殻層を除去する。
本発明に係る果菜類の栽培施設によれば、高糖度であることが好まれるトマト等の果菜類(夏野菜)を栽培土で寒締め栽培することができ、高糖度の果菜類を生産することができる。また、本発明に係るトマトの栽培方法ないしは生産方法によれば、温暖期ないしは高温期にトマトを栽培土で寒締め栽培することができ、高糖度トマトを生産することができる。なお、トマトの根以外の部分は冷却しないので、トマトの成長はほとんど阻害されない。
本発明に係る果菜類の栽培施設の平面図である。 図1に示す果菜類の栽培施設のA−A線における立面断面図である。 図2に示す果菜類の栽培施設の一部を拡大して示す立面断面図である。 栽培地を冷却するための冷水供給装置の模式的な立面図である。 図1に示す果菜類の栽培施設におけるトマトの栽培スケジュールの一例を示す図表である。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態に係る果菜類(夏野菜)の栽培施設Sの概要を説明する。なお、この実施形態では、栽培施設Sはトマトの寒締め栽培を行うようにしているが、本発明に係る栽培施設Sがトマト以外の高糖度が好まれる果菜類(夏野菜)、例えばトウモロコシ、ナス、キュウリなどの寒締め栽培も行うことができるのはもちろんである。
図1〜図3に示すように、栽培施設Sは、多数のトマト株1が植栽される栽培地2と、栽培地2の栽培土3を冷却する栽培地冷却装置4とを備えている。なお、本明細書において「トマト株」は、トマトの根、茎、葉及び実(着果前を除く)を含むトマト全体としての植物体を意味する。栽培地2は、地面に形成された略直方体状の凹部5の4つの側面及び底面に配置された発泡スチレン製の断熱材6によって画成された略直方体状の箱状空間部に栽培土3が収容された構造を有している。断熱材6の内側表面(栽培土側の表面)には、機械的強度が小さい断熱材6を保護するためのアルミニウム製又はプラスチック製の保護板7が配設されている。なお、断熱材6の内側表面及び外側表面の両方に保護板7を配設してもよい。
断熱材6の材料は発泡スチレンに限定されるものではなく、発泡スチレンの熱伝導度(おおむね0.026kcal/m・hr・℃=0.03w/m・K)と同等又はこれより小さい熱伝導度をもち、板状に成形することができる軽量かつ安価なものであれば、どのようなものであってもよい。
栽培土3の上面には、直線状に伸びる作業通路8(畝間)を挟んで互いに平行に伸び、それぞれトマト株1が植栽される複数の畝9が形成されている。各畝9にトマト株1を一列で植栽する場合は、畝幅(畝上面の幅)は40〜50cmとし、作業通路幅は50〜60cmとするのが実用的である。また、作業通路8からの畝9の高さは、5〜10cmとするのが実用的である。なお、畝9には、必要に応じて、トマト株1の主茎を支持ないしは誘導する支柱(図示せず)が立てられる。
そして、栽培土3(作業通路8及び畝9)の上には、栽培地冷却装置4によって栽培土3が冷却されているときに、大気から栽培土3への熱の流入量を低減して栽培土3を保冷する厚さが5〜10cm程度の籾殻層10が載置されている。栽培地2の上方には、籾殻層10(栽培地3)への降雨を遮断する屋根11が設けられている。籾殻層10は、多数の籾殻の間隙に大量の空気を保持しているので、熱伝導度が非常に小さく(0.043kcal/m・hr・℃(0.05w/m・K)程度)、栽培土3を効果的に保冷することができる。籾殻層10は、トマトの収穫が終わり栽培土3を冷却ないしは保冷する必要がなくなれば撤去されるが、撤去した籾殻は焼却により容易に処分することができる。なお、撤去した籾殻を焼却せずに保管して次年のトマトの栽培に再利用してもよい。
栽培地冷却装置4は、栽培土3に埋設された複数(多数)の伝熱管13と、各伝熱管13の中空部に0〜10℃の栽培土冷却用の冷水(以下、単に「冷水」という。)を供給する冷水供給装置14とを備えている。そして、冷水供給装置14は、冷水を貯留する冷水貯槽15と、冷水貯槽15内の冷水を伝熱管13に供給する冷水供給管16と、伝熱管13内を流通した冷水を冷水貯槽15に還流させる冷水還流管17と、冷水供給管16に介設されたポンプ18と、冷凍機19と、冷水塔20(クーリングタワー)とを備えている。
なお、以下では栽培施設Sにおける平面的な位置関係を簡明に示すために、便宜上、図1中において各畝9の伸びる方向に関して、ポンプ18ないしは冷水塔20が位置する側を「前」といい、これと反対側を「後」ということにする。また、平面視で前後方向(各畝9の伸びる方向)と垂直な方向に関して、ポンプ18が位置する側(冷水供給管側)を「右」とい冷水塔20が位置する側(冷水還流管側)を「左」ということにする。
各伝熱管13は、内径が15〜25mm程度の鉄製又はアルミニウム製の円管(例えば、JIS規格20A鋼管)であり、その大部分は栽培土3中で左右方向に伸びているが、栽培地2の右端部付近及び左端部付近では上向きに伸びて栽培地2の上方に突出している。そして、伝熱管13の右端部は冷水供給管16に接続され、左端部は冷水還流管17に接続されている。複数(多数)の伝熱管13は、前後方向に20〜40cmの間隔(中心間距離)で左右方向に互いに平行に伸びている。なお、伝熱管13の栽培土3中で左右に伸びている部分は、栽培土3の上面(表面)から40〜50cmの深さの位置に埋設されている。
冷水貯槽15は、地上に設置された鉄製又は合成樹脂製(例えば、FRP製)の略円筒形のタンクであり、槽内の冷水を保冷するために、その外面(周面、上面及び底面)は、発泡スチレン等の断熱材(図示せず)で被覆されている。冷水貯槽15の容量は、全伝熱管13、冷水供給管16及び冷水還流管17の中空部(冷水が流通する空間)の総容積の5〜10倍程度とするのが実用的である。
冷水供給管16は、一端が冷水貯槽15の下部に接続され他端が閉止された鉄製又は合成樹脂製(例えば、塩化ビニル製)の円管であり、地上又は地面よりやや上方(例えば、地面の30〜60cm上方)に配設されている。冷水供給管16は、その大部分(冷水貯槽15の近傍以外の部分)が栽培地2の右側で前後方向に伸び、栽培地2の後端部付近で終端している。冷水還流管17は、一端が冷水貯槽15の上部に接続され、他端が閉止された鉄製又は合成樹脂製(例えば、塩化ビニル製)の円管であり、冷水貯槽15との接続部近傍を除けば、冷水供給管16とほぼ同じ高さの位置に配設されている。冷水還流管17は、その大部分(冷水貯槽15ないしは冷水塔20の近傍以外の部分)が栽培地2の左側で前後方向に伸び、栽培地2の後端部付近で終端している。
冷水供給管16の内径は、多数の伝熱管13にほぼ均等に冷水を流すために、冷水供給時において、流動抵抗に起因してその後端部(終端部)の水圧がその前端部付近の水圧(おおむねポンプ吐出圧)より大きくは低下しないように設定される。例えば、冷水供給管16の全行程での流動抵抗に起因する圧力低下が2%以下となるように設定される。冷水還流管17の内径は、冷水供給管16の内径と同一にするのが実用的である。
ポンプ18は電動式の渦巻ポンプであり、冷水貯槽15内の冷水を、冷水供給管16を介して各伝熱管13に供給する。ポンプ18の吐出流量は、各伝熱管13内で冷水が乱流(例えば、レイノルズ数5000〜10000)で流れるように設定される。例えば、伝熱管13としてJIS規格20A鋼管(内径21.6mm)を用いる場合は、各伝熱管13内に冷水をおおむね流速0.35〜0.70m/s(流量:0.45〜0.9m/hr)で流すことになる。
図4に示すように、冷凍機19は、地上に配設された水冷式の蒸気圧縮冷凍機であり、圧縮機21と、凝集器22(コンデンサ)と、膨張弁23と、蒸発器24(エバポレータ)と、これらの機器21〜24をループ状で直列に接続して冷媒を循環させる冷媒通路25とを備えている。冷媒としては、例えばフロン系冷媒(代替フロン)が用いられる。
圧縮機21は、蒸発器24から導入された低温・低圧の気体冷媒を受け入れ、断熱圧縮して高温・高圧の気体冷媒にする。凝集器22はほぼ常温の冷却水が流通するシェル26(外套)と、シェル26内に収容され冷媒が流通する管型又はプレート型の熱交換部材27とを有し、圧縮機21から導入された高温・高圧の気体冷媒を冷却水で冷却して液化させ、中温・高圧の液体冷媒にする。膨張弁23は、凝集器22から導入された中温・高圧の液体冷媒を減圧して低温・低圧の液体・気体混合冷媒にする。蒸発器24は、冷水が流通するシェル28と、シェル28内に収容され冷媒が流通する管型又はプレート型の熱交換部材29とを有し、膨張弁23から導入された低温・低圧の液体・気体混合冷媒を減圧して低温・低圧の気体冷媒にする。
かくして、冷凍機19では、冷水貯槽15内の冷水が、ポンプ31により冷水通路32を介して蒸発器24のシェル28に導入され、低温の冷媒により冷却されて冷水貯槽15に還流する。一方、ポンプ33により冷水塔20から冷却水通路34を介して冷却水が凝縮器22のシェル26に供給され、この冷却水により熱交換部材27内の高温の冷媒が冷却される。シェル26を流通した冷却水は冷水塔20に戻され、強制通風により大気と接触させられ、大気との接触及び水の蒸発により、おおむね大気の湿球温度まで冷却される。
以下、下記に示す態様の栽培地2を一例として、栽培土3の冷却に必要とされる栽培地冷却装置4の仕様を説明する。ここで、畝9の有無は栽培地冷却装置4の仕様にほとんど影響を及ぼさず、畝9の存在を無視しても誤差は許容範囲内であると予測されるので、便宜上、以下の計算では栽培土2には畝9は形成されていないものとみなす。また、保護板7の厚さは数mmであり、熱容量は栽培土3の熱容量に比べて非常に小さいので、便宜上、以下の計算では保護板7は存在しないものとみなす。
<栽培地2の態様>
栽培土3の前後方向の寸法L:40m
栽培土3の左右方向の寸法W:5m
栽培土3の深さH:0.5m
栽培土3の見掛け密度ρ:1600kg/m
籾殻層10の厚さ:0.1m
断熱材6(発泡スチレン)の厚さ0.1m
栽培地冷却装置4には、下記の仕様の伝熱管13、冷水供給管16及び冷水還流管17を用いる。
<管の仕様>
伝熱管:JIS20A鋼管(外径:27.2mm、内径:21.6mm、管厚:2.8mm)
隣り合う伝熱管の中心間距離(配列ピッチ):0.4m
伝熱管の数:100本
伝熱管の長さ:7m
伝熱管の栽培土中に埋設された部分の長さ:6m
冷水供給管:JIS150A鋼管(外径:165.2mm、内径:155.2mm、管厚:5.0mm)
冷水還流管:JIS150A鋼管(外径:165.2mm、内径:155.2mm、管厚:5.0mm)
栽培土3の冷却時(高温期)における大気の平均温度を30℃とし、栽培土3の周囲の土壌の平均温度を25℃とし、栽培土3の平均温度を10℃とした場合、栽培土外から栽培土3への熱の流入量は下記のとおりである。
(1)大気から栽培土への熱の流入量
籾殻層10を介して大気から略直方体の栽培土3に流入する熱量Qaは、一般に下記の式1で表される。
Qa=(λm/Hm)×Am×(Ta−Ts)・・・・・・・・・・・・・式1
Qa:流入する熱量(kcal/hr)
λm:籾殻層の熱伝導率(0.043kcal/m・hr・℃=0.05w/m・K)
Hm:籾殻層の厚さ(0.1m)
Am:籾殻層(栽培土)の上面の面積(200m
Ta:大気の平均温度(30℃)
Ts:栽培土の平均温度(10℃)
したがって、この場合の熱量Qaは下記のとおり、1720kcal/hrとなる。
Qa=(0.043/0.1)×200×(30−10)=1720
(2)断熱材6(発泡スチレン)を介して周囲の土壌から略直方体の栽培土3に流入する熱量Qdは、一般に下記の式2で表される。
Qd=(λd/Hd)×Ad×(Td−Ts)・・・・・・・・・・・・・式2
Qd:流入する熱量(kcal/hr)
λd:断熱材の熱伝導率(0.026kcal/m・hr・℃=0.03w/m・K)
Hd:断熱材の厚さ(0.1m)
Ad:栽培土の側面及び底面の総表面積(245m
Td:周囲の土壌の平均温度(25℃)
Ts:栽培土の平均温度(10℃)
したがって、この場合の熱量Qdは下記のとおり、955.5kcal/hrとなる。
Qd=(0.026/0.1)×245×(25−10)=955.5
かくして、栽培土3の温度が10℃で一定であるときには、外部から栽培土3に平均的には毎時2675.5kcal(1720+955.5=2675.5)の熱が流入する。栽培土3の温度が10℃まで低下した後の定常状態では、この熱を伝熱管13内を流れる冷水で除去すれば、栽培土3の温度は10℃に維持される。なお、大気の温度や周囲の土壌の温度に応じて、栽培土3から除去すべき熱量は経時的に変化するが、大気の温度と周囲の土壌の温度と栽培土3の温度とに応じて、伝熱管13内を流れる冷水の温度及び流量を制御することにより、栽培土3の温度をほぼ10℃に維持することができる。
10℃の栽培土3に埋設された各伝熱管13を流通する冷水の平均温度が5℃である場合、それぞれ管長が7mであり埋設長さが6mである100本の伝熱管13により栽培土3から除去可能な熱量Qtは、実用上は、一般に下記の式3で表される。
Qt=Ut×At×(Ts−Tw)・・・・・・・・・・・・・・・・・・式3
Qt:除去可能な熱量(kcal/hr)
Ut:総括伝熱係数(15kcal/m・hr・℃=11.6w/m・K)
At:100本の伝熱管の総外周面積(51.2m
Ts:栽培土の平均温度(10℃)
Ta:冷水の平均温度(5℃)
したがって、この場合の熱量Qtは下記のとおり、3840kcal/hrとなる。
Qt=15×51.2×(10−5)=3840
前記のとおり、栽培土3の温度が10℃で一定である状態、すなわちほぼ定常状態では、外部から栽培土3に流入する熱量が平均的には毎時2675.5kcalである一方、冷水の平均温度が5℃である場合の伝熱管13が除去可能な熱量は毎時3840kcalである。すなわち、平均的には、伝熱管13は栽培土3に流入する熱の約1.43倍(3840/2675.5=1.43)の熱を除去する能力があるので、周囲の温度に応じて伝熱管13内を流れる冷水の温度及び流量を制御することにより、栽培土3の温度をほぼ10℃に維持することは可能である。
ただし、冷却初期において栽培土3を初期温度(周囲の土壌と同じく25℃とする。)から10℃まで低下させるときには、栽培土3の温度を低下させるために栽培土3から熱を除去する一方、外部から栽培土3に時々刻々流入する熱を除去する必要がある。この場合、栽培土3を25℃から10℃まで低下させるために除去すべき熱量Qsは、一般に下記の式4で表される。
Qs=Vs×Cs×(25−10)・・・・・・・・・・・・・・・・・・式4
Qs:栽培土から除去すべき熱量(kcal)
Vs:栽培土の体積(100m
Cs:栽培土の単位体積当たりの熱容量(630kcal/m・℃)
したがって、栽培土3から除去すべき熱量は、下記のとおり、945000kcalとなる。
Qs=100×630×(25−10)=945000
栽培土3を25℃から10℃まで冷却する期間中の栽培土3の平均温度はおおむね17.5℃((25+10)/2=17.5)であると推定される。したがって、この期間中に籾殻層10を介して大気から栽培土3に流入する平均的な熱量Qa’は、式1において栽培土3の温度Tsを17.5℃とすれば求められるので、下記のとおり1075kcal/hrとなる。
Qa’=(0.043/0.1)×200×(30−17.5)=1075
また、この期間中に断熱材6を介して周囲の土壌から栽培土3に流入する平均的な熱量Qd’は、式2において栽培土3の温度Tsを17.5℃((25+10)/2=17.5)とすれば求められるので、下記のとおり477.8kcal/hrとなる。
Qd’=(0.026/0.1)×245×(25−17.5)=477.8
したがって、この期間中は、周囲から栽培土3に、平均的には毎時1552.8kcalの熱が流入する(1075+477.8=1552.8)。
一方、各伝熱管13内を流通する冷水の平均温度が5℃であり、栽培土3の平均温度が17.5℃である場合、全伝熱管13により栽培土3から除去可能な熱量Qt’は、式3において栽培土3の温度Tsを17.5℃((25+10)/2=17.5)とすれば求められるので、下記のとおり9600kcal/hrとなる。
Qt’=15×51.2×(17.5−5)=9600
ここで、栽培土3を25℃から10℃まで冷却するのに要する時間をN時間とすれば、この間に除去すべき熱量Qfは、下記の式5で表される。
Qf=945000+1552.8N・・・・・・・・・・・・・・・式5
一方、全伝熱管13の除熱能力は前記のとおり平均的には9600kcal/hrであるので、N時間の除熱量Qrは9600Nkcalとなる。そして、熱量Qfと熱量Qrが等しくなる時間Nを計算すれば、下記のとおり117.4時間となる
Figure 2021153565
このように、25℃の栽培土3は、冷却開始後おおむね117.4時間(約5日間)で10℃まで冷却され、この後はほぼ定常状態となる。したがって、栽培土3にトマト株1の苗を植栽した後において寒締めを開始する日(トマトの着果が始まる時期より前)のおおむね5日前に栽培土3の冷却を開始するのが好ましい。
以下、各伝熱管13内に冷水をレイノルズ数が10000の乱流で流す場合における冷水貯槽15、ポンプ18及び冷凍機19の実用的な容量ないしは性能を説明する。
各伝熱管13内に5℃の冷水をレイノルズ数Reが10000の乱流で流す場合の冷水の流速uは、一般に下記の式6で表される。
=Re/(d×ρ/μ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式6
:伝熱管内の冷水の流速(m/s)
Re:レイノルズ数(−)
:伝熱管の内径(0.0216m)
ρ :5℃の冷水の密度(1000kg/m
μ :5℃の冷水の粘度(0.00152kg/m・s=1.52センチポイズ)
したがって、伝熱管内における冷水の流速は下記のとおり、0.70m/sとなる。
=10000/(0.0216×1000/0.00152)=0.70
よって、全伝熱管13(100本)における冷水の総流量Fは下記のとおり92.3m/hrとなる。
Figure 2021153565
ここで、各伝熱管13内(全長7m)における圧力損失は、Darcy−Weisbachの式によれば、冷水入口部における絶対圧力が200kPa(約2kgf/cm)である場合、2kPa(約0.02kgf/cm)程度である。すなわち、各伝熱管13内における圧力損失は約1%であり((2/200)×100=1)、伝熱管13内ではほとんど圧力は低下しない。
伝熱管13に前記のように冷水を供給する場合、冷水供給管16の前端部近傍(ポンプ18の吐出口近傍)における冷水の流速u(以下「前端流速」という。)は、一般に下記の式7で表される。
=F/((3.14/4)×d ×3600)・・・・・・・・・・式7
:冷水供給管内の冷水の前端流速(m/s)
F :全伝熱管の冷水の流量(92.3m/hr)
:冷水供給管の内径(0.1552m)
したがって、冷水供給管内における冷水の前端流速は下記のとおり、1.36m/sとなる。
=92.3/((3.14/4)×0.1552×3600)=1.36(m/s)
冷水供給管16内では、冷水が順次各伝熱管13に流入するので、後方ほど冷水の流速(流量)が小さくなり、平均流速はおおむね前端流速の50%(0.68m/s)である。この場合、冷水供給管16の前端部から後端部までの間の圧力損失は、Darcy−Weisbachの式によれば、ポンプ吐出口付近における絶対圧力が200kPa(約2kgf/cm)である場合、1kPa(約0.01kgf/cm)程度である。すなわち、圧力損失は約0.5%((1/200)×100=0.5)である。したがって、冷水供給管16内の圧力はほぼ一定であり、各伝熱管13にほぼ均等に冷水を流すことができる。なお、冷水還流管17における圧力損失は、冷水供給管16における圧力損失とほぼ同一である。このように、伝熱管13、冷水供給管16及び冷水還流管17における圧力損失が非常に小さいので、ポンプ18の吐出圧は、絶対圧で300〜400kPa(約3〜4kgf/cm)程度でよい。
この例では、各伝熱管13の全長が7mであり、冷水供給管16及び冷水還流管17の合計長さが約85mであるので、これらの管の中空部の総容積は、下記のとおり1.86mである。
Figure 2021153565
そして、前記のとおり冷水貯槽15の容量は、全伝熱管13、冷水供給管16及び冷水還流管17の中空部の総容積の5〜10倍程度とするのが実用的である。したがって、冷水貯槽15の容量はおおむね10〜20m程度とするのが好ましい。
以下、冷凍機19に必要とされる冷却能力ないしは容量を説明する。
前記のとおり、全伝熱管13(100本)による栽培土3からの熱除去量Qtは式3で表されるので、冷水の平均温度が5℃であり、栽培土3の冷却開始前の温度が25℃である場合、冷却開始直後のQt”が伝熱管13における最大除熱量であり、その値は下記のとおり15360kcal/hrとなる。
Qt”=15×51.2×(25−5)=15360
そして、冷凍機19は、基本的にはこの最大除熱量以上の除熱能力(冷凍能力)があれば、栽培土3の全冷却期間にわたって、冷水を5℃以下に維持することができる。そこで、この例では、冷凍機19の冷却能力は、20%の余裕をもって最大除熱量15360kcal/hrの1.2倍程度、すなわち約18400kcal/hr程度(15360×1.2=18400)とするのが好ましい。この場合の冷凍機19の最大消費電力Pは、一般に下記の式8で表される。
Pr=(Qr/Cop)×α・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式8
Pr :最大消費電力(kw)
Qr :最大除熱量(18400kcal/hr)
Cop:冷凍機の成績係数COP(4.5)
α :エネルギ換算係数(0.001163kw/(kcal/hr))
したがって、冷凍機19の最大消費電力Prは下記のとおり、4.76kwとなる。
Pr=(18400/4.5)×0.001163=4.76
つまり、冷凍機19としては、容量がおおむね5kwのものを設置すればよい。
例えば、栽培施設Sにおける寒締め栽培期間が6月1日〜8月31日の3か月間である場合の栽培土3からの除熱量と冷凍機19の消費電力量は、冷水供給装置14での冷熱損失分を無視すれば、おおむね下記のように見積もることができる。
(1)寒締め栽培前(過渡運転時)
Figure 2021153565
(2)寒締め栽培期間(定常運転時)
Figure 2021153565
したがって、トマトの寒締め栽培の期間が6月1日〜8月31である場合、冷凍機19の総消費電力量は1827kwh(292+1525=1827)となる。電力料金を1kwhあたり25円とすれば、毎年のトマトの寒締め栽培において冷凍機19に係る電力料金は45675円(栽培地:200m)となる。なお、普通のトマトの栽培では、栽培地1アール(100m)当たりの生産コストは一般に130000円程度であるので、冷凍機19に係る電力料金の支出により、トマトの生産コストはおおむね17.5%((45675/2)/130000=0.175)上昇することになる。しかしながら、高糖度トマト(フルーツトマト)の出荷価格は普通のトマトの数倍(少なくとも2倍)であると予測されるので、生産コストの上昇は収益の増加により吸収可能である。
なお、当業者であれば、この例と栽培面積が異なる栽培地2に対する栽培地冷却装置4の仕様を、前記の手法を応用することにより極めて容易に決定することができるものと思われる。
以下、図5(トマトの栽培スケジュール)を参照しつつ、栽培施設Sにおける高糖度トマトの栽培方法の一例を説明する。本発明に係る果菜類の栽培施設Sでは、例えば下記の手順で高糖度トマトを栽培ないしは生産することができる。
(1)栽培土へのトマトの苗の植え付け(植栽)
4月又は5月に、好ましくは4月下旬ないし5月上旬に、籾殻層10が載置されていない栽培土3の畝9にトマトの苗(トマト株1)を植え付ける。トマトの苗は、例えば3月中旬ないし下旬に直径が4〜8cm程度のプラスチックポッドに種子を播いて発芽させ、4月下旬ないし5月上旬まで育苗室(図示せず)で育苗したものを業者(例えば、タキイ種苗株式会社)から購入するのが簡便である。トマトの糖度をより高めるために、トマトの苗は、元々甘みの強い品種の苗(例えばタキイ種苗株式会社製の「フルティカ(登録商標)」や「千果(登録商標)」の苗)を用いるのが好ましい。
(2)支柱の設置
畝9にトマトの苗を植え付けた後、トマトの苗すなわちトマト株1に対して支柱(図示せず)を設置する。畝9に、その伸長方向に所定の間隔(例えば、40〜60cm)で一列にトマトの苗を植え付ける場合は、各トマト株1に対して個別に直立型支柱を設置するのが好ましい。なお、トマト株1がある程度まで成長したときに、トマト株1の主茎を紐で支柱に結び付けて主茎を誘引するのが好ましい。
(3)栽培土上への籾殻層の載置
トマトの寒締め栽培を行うための栽培土3の冷却を開始する前に、栽培土3の上に、厚さが5〜10cm程度の籾殻層10を載置する。なお、籾殻層10の載置は、トマト株1が適度に成長し、主茎の高さ(長さ)が、栽培土3の上に籾殻層10を載置しても茎上部が籾殻層10の上方に適度に(例えば、5〜20cm)突出する程度まで成長した後で行うのが好ましい。
(4) 栽培土の冷却
栽培土3の上に籾殻層10を載置した後、トマトの着果が始まる前に伝熱管13への冷水の供給を開始する。例えば、トマトの開花状況により、6月1日頃から着果が始まると予想される場合は、6月1日より5日以上前に栽培土3の冷却を開始すれば、着果が始まる前に栽培土3の温度を10℃まで低下させることができる。この後、伝熱管13への冷水の供給量及び温度を、栽培土3の温度が10〜12℃に維持されるように制御する。なお、トマトの根以外の部分は冷却しないので、トマト株1の成長は阻害されない。
(5) トマトの収穫
7月上旬ないし8月下旬に、適宜、完熟したトマトの実を収穫する。寒締め栽培により、トマトの実の糖度は6〜10度になるものと予想される。
(6) 栽培土の冷却の停止及び籾殻層の除去
トマトの実の収穫が終了した後、伝熱管13への冷水の供給を停止し、栽培土3から籾殻層10を除去する。
以上、本発明に係る果菜類の栽培施設Sによれば、高糖度であることが好まれるトマト等の果菜類(夏野菜)を、温暖期ないしは高温期に栽培土3で寒締め栽培することができ、高糖度の果菜類を生産することができる。
S 栽培施設、1 トマト株、2 栽培地、3 栽培土、4 栽培地冷却装置、5 凹部、6 断熱材、7 保護板、8 作業通路、9 畝、10 籾殻層、11 屋根、13伝熱管、14 冷水供給装置、15 冷水貯槽、16 冷水供給管、17 冷水還流管、18 ポンプ、19 冷凍機、20 冷水塔、21 圧縮機、22 凝縮器、23 膨張弁、24 蒸発器、25 冷媒通路、26 シェル、27 熱交換部材、28 シェル、29 熱交換部材、31 ポンプ、32 冷水通路、33 ポンプ、34 冷却水通路。

Claims (5)

  1. 果菜類が植栽される栽培地と、前記栽培地の上方に配設され該栽培地への降雨を遮断する屋根と、前記栽培地を冷却する栽培地冷却装置とを備えている果菜類の栽培施設であって、
    前記栽培地は、
    地面に形成された凹部の側面及び底面に配設された断熱材と、
    前記断熱材によって画成された容器状空間部に収容された、果菜類が植栽される栽培土と、
    前記栽培土の上面に載置された籾殻層とを有し、
    前記栽培地冷却装置は、
    前記栽培土に埋設された伝熱管と、
    前記伝熱管の中空部に0〜10℃の冷水を供給する冷水供給装置とを有することを特徴とする果菜類の栽培施設。
  2. 前記冷水供給装置は、冷水を貯留する冷水貯槽と、前記冷水貯槽内の冷水を前記伝熱管に供給するとともに前記伝熱管内を流通した冷水を前記冷水貯槽に還流させるポンプ及び管路と、前記冷水貯槽内の冷水を冷却する冷凍機とを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の果菜類の栽培施設。
  3. 前記冷凍機は、凝縮器を冷却水で冷却する一方、蒸発器で冷水を冷却する水冷式の蒸気圧縮冷凍機であり、
    前記冷水供給装置は、前記凝縮器に冷却水を供給する一方、凝縮器から還流する冷却水を大気との接触により冷却する冷却水循環型の冷却塔を備えていることを特徴とする、請求項2に記載の果菜類の栽培施設。
  4. 前記栽培土に、前記果菜類が植栽される複数の畝が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の果菜類の栽培施設。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の果菜類の栽培施設におけるトマトの栽培方法であって、
    4月又は5月に、栽培土にトマトの苗を植栽し、
    トマトの苗を植栽した後、栽培地の冷却を開始する前に栽培土の上に籾殻層を載置し、
    籾殻層を載置した後、トマトの着果が始まる前に伝熱管への冷水の供給を開始して該伝熱管への冷水の供給量及び温度を、栽培土の温度が10〜12℃に維持されるように制御し、
    7月又は8月に、熟したトマトの実を収穫し、
    トマトの実の収穫が終了した後、伝熱管への冷水の供給を停止して栽培土から籾殻層を除去することを特徴とするトマトの栽培方法。
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