JP2021153382A - 3相llcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】各相の電流バランスを最適にする共振コンデンサの分割率を得る3相LLCコンバータ。【解決手段】共振リアクトルLr、第1共振コンデンサ(1−α)Cr、第2共振コンデンサαCr、1次巻線Pからなる共振回路と、第1スイッチと第2スイッチとを交互にオンオフさせる制御回路10と、2次巻線の電圧を整流平滑する整流平滑回路とを有し、120°の位相差を有する3相で動作させる3個のLLC共振コンバータを備え、第1共振コンデンサは一端を共振リアクトルとトランスの1次巻線との直列回路のいずれか一端に接続し、他端を各相共通の中性点に接続し、第2共振コンデンサは第1共振コンデンサの一端に接続し、他端を入力の共通電位に接続し、共振コンデンサCrを第1共振コンデンサ(1−α)Crと第2共振コンデンサαCrとに分割した場合に、共振回路インピーダンスと負荷の定数に基づき分割率を0.3≦α≦0.8に設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、3相LLCコンバータに関する。
特許文献1に記載された3相LLCコンバータにおいて、一次巻線をスター結線でインターリーブさせること、及び共振コンデンサを分割させる例が示されている。
しかし、このようにすると、各相に流れる電流が歪むため、トランスに高調波電流が流れる。この高調波電流を回避するために、共振コンデンサを分割して、高調波電流を入力の共通電位に流し、トランスの高調波電流に起因する損失を低減することについては、記載がない。
米国特許出願公開第2011/0007527号明細書
しかしながら、共振コンデンサの分割率を変えると、各相の電流バランスが変わってくる。このため、負荷条件等によって、電流バランスを実現するための最適な分割率が存在することになる。
本発明の課題は、共振回路の部品定数がばらついても各相の電流バランスを最適にすることができる共振コンデンサの分割率を得ることができる3相LLCコンバータを提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る3相LLCコンバータは、直流電源の両端に第1スイッチと第2スイッチとが直列に接続されたスイッチ回路と、前記第1スイッチと前記第2スイッチとが接続される接続端に一端が接続される共振リアクトル、第1共振コンデンサ、第2共振コンデンサ及びトランスの1次巻線からなる共振回路と、前記第1スイッチと前記第2スイッチとを交互にオンオフさせる制御回路と、前記トランスの2次巻線の電圧を整流平滑する整流平滑回路とを有し、120°の位相差を有する3相で動作させる3個のLLC共振コンバータを備え、前記第1共振コンデンサは、一端を前記共振リアクトルと前記トランスの1次巻線との直列回路のいずれか一端に接続し、他端を各相共通の中性点に接続し、前記第2共振コンデンサは、前記第1共振コンデンサの一端に接続し、他端を入力の共通電位に接続し、共振コンデンサCrを、前記第1共振コンデンサ(1−α)Crと前記第2共振コンデンサαCrとに分割した場合に、共振回路インピーダンスと負荷の定数に基づき分割率αを0.3≦α≦0.8に設定することを特徴とする。
本発明によれば、共振コンデンサCrを、第1共振コンデンサ(1−α)Crと前記第2共振コンデンサαCrとに分割した場合に、共振リアクトルと共振コンデンサCrと負荷の定数に基づき分割率αを検証し、その範囲を設定するので、各相の電流バランスを最適にすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る3相LLCコンバータの回路図である。 図1に対してインピーダンスで表記した簡略化した等価3相回路である。 回路定数に基づき共振定数に±10%の誤差を与え、αを変化させたときの各相の共振電流実効値をプロットした図である。 フェーズ1の回路だけ動作させ、フェーズ2,3の2回路を停止させた3相LLCコンバータの回路図である。 3相動作から1相動作に切り替えた時の分割率αに対する周波数増分Δfを示す図である。 LLC−ICを制御コアとして分周器により3相ゲート信号を得ている制御部の回路図である。 プロトタイプの自然空冷での出力電力に対する効率を示す図である。 図8(a)は1相動作の共振電流の波形であり、図8(b)は3相動作の共振電流の波形である。 図9(a)は1相動作から3相動作へ切り替え時の共振電流と出力電圧の波形である。図9(b)は3相動作から1相動作へ切り替え時の共振電流と出力電圧の波形である。 第2の実施形態に係る3相LLCコンバータでトランスの二次側をスター結線した図である。 本発明の第3の実施形態に係る3相LLCコンバータの分割Crのスター結線の回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る3相LLCコンバータの3倍周波数の励起のための回路図である。 第3の実施形態に係る3相LLCコンバータの一次側共振電流と二次側整流電流を示す図である。 第4の実施形態に係る3相LLCコンバータの回路図である。 第4の実施形態に係る3相LLCコンバータの3倍周波数の励起のための回路図である。 第4の実施形態に係る3相LLCコンバータの相異常検知のための回路図である。 第4の実施形態に係る3相LLCコンバータの相異常検知のための共振電流と検出抵抗電圧の波形図である。 第5の実施形態に係る3相LLCコンバータの回路図である。 第6の実施形態に係る3相LLCコンバータの回路図である。
以下、本発明の実施の形態に係る3相LLCコンバータについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る3相LLCコンバータの回路図である。図1に示す3相LLCコンバータは、入力及び出力側が並列に接続され、360°/3の位相差を有する3相で動作させる3個のハーフブリッジ型のLLC共振コンバータを備えている。
3相LLC共振コンバータは、入力側が直流電源Vinに並列に接続され、出力側が並列に接続されて出力電圧Voを出力する。
3相LLC共振コンバータは、直流電源Vinの両端にスイッチQ11とスイッチQ12とが直列に接続されたスイッチ回路と、スイッチQ11とスイッチQ12とが接続される接続端に一端が接続される共振リアクトルLr1、第1共振コンデンサ(1−α)Cr1、第2共振コンデンサαCr1及びトランスT1の1次巻線P1からなる共振回路と、スイッチQ11とスイッチQ12とを交互にオンオフさせる制御回路10と、トランスT1の2次巻線S1a,S1bの電圧を整流平滑する整流回路D1a,D1bとを有している。
また、3相LLC共振コンバータは、直流電源Vinの両端にスイッチQ21とスイッチQ22とが直列に接続されたスイッチ回路と、スイッチQ21とスイッチQ22とが接続される接続端に一端が接続される共振リアクトルLr2、第1共振コンデンサ(1−α)Cr2、第2共振コンデンサαCr2及びトランスT2の1次巻線P2からなる共振回路と、スイッチQ21とスイッチQ22とを交互にオンオフさせる制御回路10と、トランスT2の2次巻線S2a,S2bの電圧を整流平滑する整流平滑回路D2a,D2bとを有している。
さらに、3相LLC共振コンバータは、直流電源Vinの両端にスイッチQ31とスイッチQ32とが直列に接続されたスイッチ回路と、スイッチQ31とスイッチQ32とが接続される接続端に一端が接続される共振リアクトルLr3、第1共振コンデンサ(1−α)Cr3、第2共振コンデンサαCr3及びトランスT3の1次巻線P3からなる共振回路と、スイッチQ31とスイッチQ32とを交互にオンオフさせる制御回路10と、トランスT3の2次巻線S3a,S3bの電圧を整流平滑する整流平滑回路D3a,D3bとを有している。
スイッチQ11,Q21,Q31とスイッチQ12,Q22,Q32とは、MOSFETからなる。制御回路10は、スイッチQ11及びスイッチQ12と、スイッチQ21及びQ22と、スイッチQ31及びスイッチQ32とを、360°/3の位相差を有する3相で動作させる。
第1共振コンデンサ(1−α)Cr1は、一端を共振リアクトルLr1とトランスT1の1次巻線P1との直列回路に接続し、他端を各相共通の中性点Kに接続している。第2共振コンデンサαCr1は、一端を共振リアクトルLr1とトランスT1の1次巻線P1との直列回路に接続し、他端を入力の共通電位に接続する。ここでは、入力の共通電位は、グランドである。
第1共振コンデンサ(1−α)Cr2は、一端を共振リアクトルLr2とトランスT2の1次巻線P2との直列回路に接続し、他端を各相共通の中性点Kに接続している。第2共振コンデンサαCr2は、一端を共振リアクトルLr2とトランスT2の1次巻線P2との直列回路に接続し、他端を入力の共通電位に接続する。
第1共振コンデンサ(1−α)Cr3は、一端を共振リアクトルLr3とトランスT3の1次巻線P3との直列回路に接続し、他端を各相共通の中性点Kに接続している。第2共振コンデンサαCr3は、一端を共振リアクトルLr3とトランスT3の1次巻線P3との直列回路に接続し、他端を入力の共通電位に接続する。
即ち、共振コンデンサを第1共振コンデンサ(1−α)Cr1,(1−α)Cr2,(1−α)Cr3と第2共振コンデンサαCr1,αCr2,αCr3に分割している。
各LLC共振コンバータは、各相の共振リアクトルLr1,Lr2,Lr3とトランスT1,T2,T3の1次巻線P1,P2,P3と第1共振コンデンサ(1−α)Cr1,(1−α)Cr2,(1−α)Cr3で第1の共振回路を形成する。さらに各相の共振リアクトルLr1,Lr2,Lr3とトランスT1,T2,T3の1次巻線P1,P2,P3と第2共振コンデンサとαCr1,αCr2,αCr3で第2の共振回路を形成する。
また、図1では入力Gがマイナス側としているが、入力Gがプラス側にしてよい。即ち、入力の共通電位は、入力のプラス側であってもよい。
各トランスT1,T2…の一次巻線P1,P2…は、各第1共振コンデンサ(1−α)Cr1,(1−α)Cr2,(1−α)Cr3…を介してスター結線され、各相に流れる電流がバランスされる。また、第2共振コンデンサαCr1,αCr2,αCr3は、それぞれのコンバータの一次巻線P1,P2…と共振リアクトルLr1,Lr2…との直列回路と、入力Gに接続される。
αは、共振コンデンサCrを、第1共振コンデンサ(1−α)Cr1と第2共振コンデンサαCr1とに分割したときの分割率であり、0≦α≦1である。α=0は電気的に浮遊した中性点Kを持つ3相LLCコンバータである。α=1のときは独立した3つのLLCコンバータである。全ての共振部品の誤差はないとすれば、中性点Kの平均電圧はゼロであり、共振周波数frは式(1)で表される。
Figure 2021153382
図2は図1に対してインピーダンスで表記した簡略化した等価3相回路である。式(2)にあるように分割された共振コンデンサCrは中性点KにつながるCrNと電源ラインにつながるCrgで定義される。トランスTの巻数比はN (=1次側巻数np/ 2次側巻数ns)である。図2に示す等価3相回路は、式(2)で表される。
Figure 2021153382
行列を式(3)で定義する。
Figure 2021153382
図2の回路網はKVL(キルヒホッフボルティジループ)、KCL(キルヒホッフカレントループ)を適用して式(4),(5))と、それぞれの相の総電流の式(6)を得る。
Figure 2021153382
Figure 2021153382
Figure 2021153382
(平衡状態)
次に、式(6)において、共振部品の誤差がないものとして、Z1=Z2=Z3=Z,ZC1=ZC2=ZC3=ZCとする。α=0では中性点Kが電気的に浮遊している状態を表し、式(7)を得る。
Figure 2021153382
入力電圧の振幅は等しく120°位相がシフトしているため、入力電圧の関係は式(8)で示される。
Figure 2021153382
式(7)と式(8)から平衡回路の3相電流は式(9)として計算できる。
Figure 2021153382
即ち、単純に単相等価モデルとして検討できる。また、α=1のときには、他の相に干渉せずに完全に独立で3つのLLCコンバータが動作している状態を表す式(10)である。
Figure 2021153382
計算結果は式(9)と等しくなる。以上のように平衡状態では単相動作と同義である。
(不平衡状態)
不平衡状態において共振コンデンサCrの適切な分割率αを考える。例えば、フェーズ1において共振インダクタLr、あるいは励磁インダクタンスLmに誤差があり、他の部品誤差はないものとする。よって、フェーズ1のインピーダンスZ1はZ’に置き換えられて、式(11),式(12),式(13)から不平衡状態の式(14)を得る。
Figure 2021153382
Figure 2021153382
Figure 2021153382
Figure 2021153382
式(14)と式(10)が等しければ、電流平衡は成立する。式(15)から物理的に有限値を得る分割率αとして式(16)を見つける。
Figure 2021153382
Figure 2021153382
式(17)を使って正規化すると、複素数を得る。
Figure 2021153382
分割率αは実数であるから、実数部を抜き出して式(18)を得る。以上のように、提案された3相LLCコンバータは電流バランスできる共振コンデンサCrの分割率αを得ることができる。
Figure 2021153382
次に、図1のトポロジを用いてSCAT回路シミュレータで確認する。図3は以下の回路定数に基づき、共振定数に±10%の誤差を与え、αを変化させたときの各相の共振電流実効値をプロットしている。具体的には、共振インダクタLrに誤差を与えた時の分割率αに対するフェーズ1、フェーズ2、フェーズ3のシミュレータによる共振電流実効値を示す。フェーズ1:Lr+10%、フェーズ2:Lr+0%、フェーズ3:Lr−10%とした。
回路定数は、入力電圧Vin 380V、出力電圧Vo 48V、出力電流 42A、出力電力Wo 2000W、巻数比N=Np/Ns 4、磁気インダクタンス 285μHである。図3(a)では、共振インダクタンスLr 25μH、共振キャパシタCr 200nFである。図3(b)では、共振インダクタンスLr 50μH、共振キャパシタCr 100nFである。図3(c)では、共振インダクタンスLr 100μH、共振キャパシタCr 50nFである。
式(18)で計算された分割率αが点線で示される。図3(a)では、分割率αは、0.399である。図3(b)では、分割率αは、0.559である。図3(c)では、分割率αは、0.723である。
αはシミュレータの結果とよく合致している。電気的に浮遊している中性点α=0にくらべて、式(18)で得た分割率αのCrの方がバランス特性は良く、計算精度の妥当性を示している。また、αは、Lm,Lr,Cr,Racを含んだ形で表されるので、いずれの部品に誤差が生じても最適な分割率αを知ることができる。
ここで、分割率αの物理意味を考える。式(16)にあるようにインピーダンス比、あるいはインピーダンス分圧比で示される分割比αは、マイナス符号が付加されている点が特徴である。αは負性インピーダンスによって導出されることを示している。これによって式(2)の回路パラメータや動作周波数により、図3にあるように、あるポイントで相電流の大きさが逆転し、そのときの交差点が電流平衡を得る分割率αであることが分かる。回路インピーダンスが異なるLLCコンバータの描くゲインカーブは異なり、ゆえにゲインが高い回路に電力集中して不平衡状態となる。電流集中するにつれ、回路はQが高く、ゲインが下がり、ゲインの低下率が大きくなるために電力集中する回路が入れ替わるポイントがある。このときが電流平衡を得る分割率αである。このことから、Lm,Lr,Cr,Racの値によっては電流平衡を得る分割率αを見つけることができないケースが考えられる。
電流平衡を得る分割率αを得られないケースとしてα>1の状態が示される。Qが高くなるほどαは1に近付き、電流バランスが難しい。重負荷でQを設定し、αを決定することが現実的である。部品温度上昇不均一を抑制するために、重負荷での電流平衡を獲得することが望ましい。以上のことから、電流バランスを実現するためには、分割率αは、図3(a)〜(c)などのように実設計範囲として0.3≦α≦0.8が望ましい。
文献1は、電気的に浮遊している中性点α=0の状態であり、中性点での合計電流がゼロになる制約と、中性点接続された共振コンデンサ電圧の充放電電圧によりトランス印加電圧が調整されて、電流バランスが保たれている。
本発明はコンデンサ分圧された回路インピーダンスが負性インピーダンスになることで、トランス印加電圧が調整されて電流バランスを保つ。
(フェーズ切替え)
3相LLCコンバータは回路を停止するだけで簡単にフェーズを切替えることができる。図4(a)では、制御回路10が、フェーズ1の回路だけ動作させ、フェーズ2,3の2回路を停止させている。共振コンデンサネットワークは、フェーズ1から見ると、図4(b)に示すように、一つの共振コンデンサCrphase1として扱うことができる。共振コンデンサCrphase1 は式(19)で表される。
Figure 2021153382
3相動作時の周波数の式(1)に対する周波数増分Δfは式(20)で表される。
Figure 2021153382
図5に分割率αに対する周波数増分Δfを示す。α=0のとき周波数は無限大になる。α=1は他の相と接続しない独立したLLCコンバータである。ここでは、図3(b)としてα=0.5, CrN:Crg=47nF:47nFに分割したので、3相動作に比べて15%ほどの周波数上昇で単相で動作する。
図6は、制御回路10の詳細な内部構成を示す図である。制御回路10では、LLC−IC101を制御コアとして分周器102と6つのオア回路103a〜103eと6つのアンド回路104a〜104eにより3相ゲート信号Ho1〜Ho3(Q11,Q21,Q31のためのゲート信号),Lo1〜Lo3(Q12,Q22,Q32のためのゲート信号)を得ている。
また、エラーアンプ105は、出力電圧Voと基準電圧との誤差電圧を増幅し、LLC−IC101は、エラーアンプ105からの誤差電圧に基づき出力電圧が所定電圧になるようにハイレベルHoとローレベルLoからなる制御信号を生成し、制御信号をオア回路106を介して分周器102に出力する。
制御回路10は、微小負荷効率(軽負荷効率)を上げるためにバースト機能(間欠的な動作)を有している。また、分周器102は、3相分のゲート信号を生成する。
ヒステリシスコンパレータ107は、出力抵抗Roに流れる電流に基づく電圧が基準電圧Vr以上になったときにハイレベルを2,3相のアンド回路104b,104c,104d,104eに出力し、ゲート信号を2,3相に出力することで、3相動作させる。ヒステリシスコンパレータ107は、出力抵抗Roに流れる出力電流に基づく電圧が基準電圧Vr未満になったときにローレベルを2,3相のアンド回路104b,104c,104d,104eに出力し、フェーズ1の1相動作させる。即ち、ヒステリシスコンパレータ107が、出力電流が小さくなる軽負荷時に、3相動作を1相動作に切り替えることで、効率を向上させることができる。ヒステリシスコンパレータ107は、出力電流と基準電圧とに基づき1相動作と3相動作とをヒステリシス動作させて切り替える。
1相動作させて出力電力が例えば、422Wとなったきに1相動作から3相動作に切り替える。これに対して、3相動作させている場合には、出力電力が220Wとなったきに3相動作から1相動作に切り替えるヒステリシス動作を行う。即ち、出力電力が422Wの場合は重負荷であり、出力電力が220Wの場合は軽負荷であるので、ヒステリシス動作を行うことで、重負荷と軽負荷との切り替えが効率良く行える。
図7は、プロトタイプの自然空冷での出力電力に対する効率を示す図である。図7では、直流電圧Vinが380Vで、出力電圧が48Vのプロトタイプの自然空冷での効率曲線を示している。
3相主回路の効率はピーク99.57%である。コントローラやゲート駆動回路の電力を含んだ全体効率はピーク99.41%を得た。主回路の効率に示すように3相動作の方が高いピーク効率を得ている。単相動作では磁気結合トランスの磁路が大きくなる不利があるが、3相動作では前述した磁気部品の磁束キャンセルによる鉄損低減が効いていることがわかる。そして、5W/ccながらもファンレス、放熱フィンレスを実現している。
図8(a)は1相動作の共振電流の波形であり、図8(b)は3相動作の共振電流の波形である。図9(a)は1相動作から3相動作へ切り替え時の共振電流と出力電圧の波形である。図9(b)は3相動作から1相動作へ切り替え時の共振電流と出力電圧の波形である。図8(a)、図8(b)、図9(a)、図9(b)からもわかるように、良好に自動電流が共有され、出力電圧変動も1%程度に抑えられている。
(第2の実施形態)
直流電圧を使用する負荷には、例えば自動車用のモータなどのように、高い電圧を必要とする用途もある。このような用途に最適な方式が第2の実施形態である。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る3相LLCコンバータの回路構成図である。図10に示す第2の実施形態に係る3相LLCコンバータは、トランスT1,T2,T3の二次側をスター結線したものである。
コンデンサC1とコンデンサC2との直列回路は、出力電圧Vo側に接続され、コンデンサC1とコンデンサC2との接続端には、二次巻線S1,S2,S3の一端が接続される。
スイッチQ41とスイッチQ42との直列回路は、出力電圧Vo側に接続され、スイッチQ41とスイッチQ42との接続端には、二次巻線S1の他端が接続される。スイッチQ51とスイッチQ52との直列回路は、出力電圧Vo側に接続され、スイッチQ51とスイッチQ52との接続端には、二次巻線S2の他端が接続される。スイッチQ61とスイッチQ62との直列回路は、出力電圧Vo側に接続され、スイッチQ61とスイッチQ62との接続端には、二次巻線S3の他端が接続される。
なお、コンデンサC1のみでも良く、コンデンサC2のみでもよい。
以上の構成により、制御回路10により、1相動作と3相動作との切替が可能となる。
従来のハーフブリッジのLLCコンバータでは トランスの一次巻線Np、二次巻線Nsとして出力電圧
Vo=(Vin・Ns)/(2・Np)である。
図10に示すように、3相マルチフェーズ動作させて、トランス2次側巻線をスター結線すると、二つのフェーズのスイッチング矩形波が加算されるので、
Vo={Vin・(Ns/2)・2}/(2・Np)
となって、従来のハーフブリッジLLCコンバータのトランスの2次側巻線よりも巻数を半分にすることができる。
また、軽負荷時に2相、3相の回路を停止させると、コンデンサC1,C2、スイッチQ41,Q42によって2倍電圧整流となって、3相動作と同様に出力電圧Voを得ることができる。
このように第2の実施形態に係る3相LLCコンバータによれば、高圧電圧出力時には軽負荷、過重負荷ともに2次側巻数を増やすことなく、トランスの小型化を図ることができる。
なお、第1の実施形態の二次巻線の整流回路はセンタタップによる全波整流を並列接続しているが、第2の実施形態では全波整流をスター結線し、コンデンC1とコンデンサC2の少なくとも一方のコンデンサを接続してもよい。
(第3の実施形態)
図11は、本発明の第3の実施形態に係る3相LLCコンバータの分割Crのスター結線の回路図である。図11に示すように、共振リアクトルLr1,Lr2,Lr3のそれぞれについて、共振コンデンサCrが第1共振コンデンサ(8/9)×Crと第2共振コンデンサCr/9に分割されている。3つの第1共振コンデンサ(8/9)Crはスター結線されている。
共振コンデンサCrの分割を調整すると、3相LLCコンバータの相互接続による3倍高調波電流を励起し、素子の電流ピークを抑えて実効電流を低減できる。簡単のため、図11に示すようにスター結線された3相LLCコンバータのCrの分割を示す。
3相LLCコンバータの共振電流の周波数は、以下の式で表される。
fr=1/{2π(Lr×Cr)1/2
一方、中性点は、合成されて、図12に示すような3倍周波数成分を励起する電源を持つ。中性点をもう一つの電源と見なせば、電源ラインに接続されるCrとLrとの共振回路が見えてくる。電源ラインに接続されるCrを以下のように設定すれば、3倍共振周波数を同調する。
3fr=3/{2π(Lr×Cr)1/2
=1/{2π(Lr×Cr/9)1/2
より、Cr/9である。このため、分割率は、1/9である。このため、3倍共振周波数を得るためには、分割率αは、
0.09<α≦0.13であることがのぞましい。
よって、スイッチング周波数frを保持するためには、中性点に接続するコンデンサは、8×Cr/9であればよい。このようにコンデンサ容量を設定すると、第3高調波が励起してピーク電流を低減させる。このため、図13に示すように、一次側共振電流と二次側整流電流のピークが下がり、実効電流を低減することができる。太い実線で示す波形は、第3高調波電流を重畳した場合、細い実線で示す波形は、第3高調波電流を重畳しない場合である。
第3高調波電流を重畳した場合には、共振リアクトルLrやトランスの巻線電流の銅損を低減させることができる。
(第4の実施形態)
図14は、第4の実施形態に係る3相LLCコンバータの回路図である。図14に示すように、第1共振コンデンサ(1−α)Cr/3は、デルタ接続されている。具体的には、第1共振コンデンサ(1−α)Cr/3は、一端を共振リアクトルLrとトランスの1次巻線との直列回路のいずれか一端に接続し、他端を隣接する相の第1及び第2共振コンデンサの一端に接続している。
第2共振コンデンサαCrは、第1共振コンデンサ(1−α)Cr/3の一端に接続し、他端を入力の共通電位に接続している。
共振コンデンサCrを、第1共振コンデンサ(1−α)Cr/3と第2共振コンデンサαCrとに分割した場合に、共振回路インピーダンスと負荷の定数に基づき分割率αを0.3≦α≦0.8に設定している。
デルタ結線されたコンデンサの容量は、スター結線に比べて1/3でよく、第1共振コンデンサ(1−α)Cr/3に流れる電流は、1/√3となって小型化できる。この場合にも1相動作と3相動作との切り替えが可能である。1相動作時の周波数は、式(19)で表され、周波数変化量は、式(20)で表される。
また、3倍高調波を得るための回路を図15に示す。この場合には、図11に示す第1共振コンデンサ8/9Crをさらに、1/3にして、図15に示す第1共振コンデンサは、8/27Crとなる。
また、図16に示すように、Crコンデンサネットワークの接続点から、容量の数十〜数百分の一程度のコンデンサCsを多角形接続(スター接続)する。コンデンサCsに数十〜数百Ωの検出抵抗Rsを介して電源ラインに接続する。これにより、相異常の検出が行える。
図17に示すように、3相が正常動作しているときには、3相の共振電流が合成されて検出抵抗Rsに発生するRs電圧は、小さい。しかし、欠相などの相異常が発生すると、3相の共振電流のバランスが崩れて検出抵抗Rsに大きな電圧が発生する。これにより、パルスバイパルスで直ちに相異常が発生したことを検出することができる。
(第5の実施形態)
入力範囲が広い場合、特に入力電圧が低い時、あるいは出力電圧を上げる場合などは共振コンデンサに充電する昇圧期間が増え、周波数が下がる。
即ち、出力電流のピーク電流は上昇し、電流実効値も上昇する。これによって、低入力電圧時などにスイッチの電流マージンがなくなったり、実効値が上昇するため、効率が悪化することがあった。
図18は第5の実施形態に係る3相LLCコンバータの回路図である。第5の実施形態に係る3相LLCコンバータは、図1に示す第1の実施形態に係る3相LLCコンバータに対して、以下の構成が異なる。
第1共振コンデンサ(1−α)Crは、一端を共振リアクトルLr1〜Lr3とトランスT1〜T3の1次巻線P1〜P3との直列回路のいずれか一端に接続し、他端を各相共通の第1中性点Kに接続している。
第2共振コンデンサβCrは、第1共振コンデンサ(1−α)Crの一端に接続し、他端をグランドに接続している。
第3共振コンデンサ(α−β)Crは、第1共振コンデンサ(1−α)Crの一端に接続し、他端を各相共通の第2中性点Mと第3スイッチSWの一方に接続している。第3スイッチSWの他端はグランドに接続している。
第2中性点MにはダイオードDのアノードが接続され、ダイオードDのカソードは、直流電源Vinの正極に接続されている。ダイオードDは、スイッチSWがオフ時の回生ダイオードとして機能する。
共振コンデンサCrを、第1共振コンデンサ(1−α)Crと、第2コンデンサ(α-β)Crと、第3共振コンデンサβCrに分割した場合に、共振回路インピーダンスと負荷の定数に基づき分割率αを設定している。
βの数値は規定しない。β>0でさえあればよい。即ち、共振コンデンサ(1−α)Crと、第2コンデンサ(α-β)Crと、第3共振コンデンサβCrの総和は1である。
制御回路11は、第1制御部12と第2制御部13とを備える。第1制御部12は、図1に示す制御回路10と同一の機能を有し、スイッチQ11,Q21,Q31とスイッチQ12,Q22,Q32とを交互にオンオフさせる。
第2制御部13は、直流電源Vinの正極に接続され、直流電源Vinの入力電圧に応じて第3スイッチSWをオンオフさせる。
このように構成された第5の実施形態に係る3相LLCコンバータによれば、第1中性点K、第2中性点Mに高調波電流を流し、共振電流のピーク値を低減することができる。具体的には、共振電流のピーク値が大きくなる低入力電圧時に第3スイッチSWをオンさせ、それ以外の入力電圧時には第3スイッチSWをオフさせる。即ち、第2制御部13は、直流電源Vinの入力電圧に応じて第3スイッチSWをオンオフさせることで広い入力範囲で高効率を維持することができる。
(第6の実施形態)
図19は第6の実施形態に係る3相LLCコンバータの回路図である。第6の実施形態に係る3相LLCコンバータは、図14に示す第4の実施形態に係る3相LLCコンバータと図18に示す第5の実施形態に係る3相LLCコンバータとを組み合わせたものである。
この第6の実施形態に係る3相LLCコンバータによれば、第4の実施形態に係る3相LLCコンバータの効果と図18に示す第5の実施形態に係る3相LLCコンバータの効果が得られる。
即ち、デルタ結線されたコンデンサの容量は、スター結線に比べて1/3でよく、第1共振コンデンサ(1−α)Cr/3に流れる電流は、1/√3となって小型化できる。
また、直流電源Vinの入力電圧に応じて第3スイッチSWをオンオフさせることで広い入力範囲で高効率を維持することができる。
Vin 直流電源
Q11,Q12,Q21,Q22,Q31,Q32 スイッチ
SW スイッチ
(1−α)Cr1,(1−α)Cr2,(1−α)Cr3 第1共振コンデンサ
αCr1,αCr2,αCr3 第2共振コンデンサ
Lr1,Lr2,Lr3 共振リアクトル
T1,T2,T3 トランス
P1,P2,P3 一次巻線
S1a,S1b,S2a,S2b,S3a,S3b 二次巻線
D1a,D1b,D2a,D2b,D3a,D3b,D ダイオード
Ro 出力抵抗
10 制御回路
101 LLC−IC
102 分周器
103a〜103f,106 オア回路
104a〜104f アンド回路
107 ヒステリシスコンパレータ
105 エラーアンプ

Claims (8)

  1. 直流電源の両端に第1スイッチと第2スイッチとが直列に接続されたスイッチ回路と、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチとが接続される接続端に一端が接続される共振リアクトル、第1共振コンデンサ、第2共振コンデンサ及びトランスの1次巻線からなる共振回路と、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチとを交互にオンオフさせる制御回路と、
    前記トランスの2次巻線の電圧を整流平滑する整流平滑回路とを有し、120°の位相差を有する3相で動作させる3個のLLC共振コンバータを備え、
    前記第1共振コンデンサは、一端を前記共振リアクトルと前記トランスの1次巻線との直列回路のいずれか一端に接続し、他端を各相共通の中性点に接続し、
    前記第2共振コンデンサは、前記第1共振コンデンサの一端に接続し、他端を入力の共通電位に接続し、
    共振コンデンサCrを、前記第1共振コンデンサ(1−α)Crと前記第2共振コンデンサαCrとに分割した場合に、共振回路インピーダンスと負荷の定数に基づき分割率αを0.3≦α≦0.8に設定することを特徴とする3相LLC共振コンバータ。
  2. 前記制御回路は、軽負荷時には、3相動作を1相動作に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の3相LLC共振コンバータ。
  3. 前記制御回路は、出力電流と基準電圧とに基づき前記1相動作と前記3相動作とをヒステリシス動作させて切り替えるヒステリシスコンパレータを備えることを特徴とする請求項2に記載の3相LLC共振コンバータ。
  4. 直流電源の両端に第1スイッチと第2スイッチとが直列に接続されたスイッチ回路と、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチとが接続される接続端に一端が接続される共振リアクトル、第1共振コンデンサ、第2共振コンデンサ及びトランスの1次巻線からなる共振回路と、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチとを交互にオンオフさせる制御回路と、
    前記トランスの2次巻線の電圧を整流平滑する整流平滑回路とを有し、120°の位相差を有する3相で動作させる3個のLLC共振コンバータを備え、
    前記第1共振コンデンサは、一端を前記共振リアクトルと前記トランスの1次巻線との直列回路のいずれか一端に接続し、他端を各相共通の中性点に接続し、
    前記第2共振コンデンサは、前記第1共振コンデンサの一端に接続し、他端を入力の共通電位に接続し、
    共振コンデンサCrを、前記第1共振コンデンサ(1−α)Crと前記第2共振コンデンサαCrとに分割した場合に、共振回路インピーダンスと負荷の定数に基づき分割率αを設定し、前記中性点に高調波電流を流し、共振電流のピーク値を低減することを特徴とする3相LLC共振コンバータ。
  5. 前記中性点に流す高調波電流は、3倍であり、前記分割率は、0.09<α≦0.13であることを特徴とする請求項4に記載の3相LLC共振コンバータ。
  6. 直流電源の両端に第1スイッチと第2スイッチとが直列に接続されたスイッチ回路と、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチとが接続される接続端に一端が接続される共振リアクトル、第1共振コンデンサ、第2共振コンデンサ及びトランスの1次巻線からなる共振回路と、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチとを交互にオンオフさせる制御回路と、
    前記トランスの2次巻線の電圧を整流平滑する整流平滑回路とを有し、120°の位相差を有する3相で動作させる3個のLLC共振コンバータを備え、
    前記第1共振コンデンサは、一端を前記共振リアクトルと前記トランスの1次巻線との直列回路のいずれか一端に接続し、他端を隣接する相の第1及び第2共振コンデンサの一端に接続し、
    前記第2共振コンデンサは、前記第1共振コンデンサの一端に接続し、他端を入力の共通電位に接続し、
    共振コンデンサCrを、前記第1共振コンデンサ(1−α)Cr/3と前記第2共振コンデンサαCrとに分割した場合に、共振回路インピーダンスと負荷の定数に基づき分割率αを0.3≦α≦0.8に設定することを特徴とする3相LLC共振コンバータ。
  7. 直流電源の両端に第1スイッチと第2スイッチとが直列に接続されたスイッチ回路と、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチとが接続される接続端に一端が接続される共振リアクトル、第1共振コンデンサ、第2共振コンデンサ、第3共振コンデンサ及びトランスの1次巻線からなる共振回路と、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチとを交互にオンオフさせる制御回路と、
    前記トランスの2次巻線の電圧を整流平滑する整流平滑回路とを有し、120°の位相差を有する3相で動作させる3個のLLC共振コンバータを備え、
    前記第1共振コンデンサは、一端を前記共振リアクトルと前記トランスの1次巻線との直列回路のいずれか一端に接続し、他端を各相共通の第1中性点に接続し、
    前記第2共振コンデンサは前記第1共振コンデンサの一端に接続し、他端を各相共通の第2中性点と第3スイッチの一方に接続し、
    前記第3共振コンデンサは、前記第1共振コンデンサの一端に接続し、他端を入力の共通電位に接続し、前記第3スイッチの他端は入力の前記共通電位に接続し、
    共振コンデンサCrを、前記第1共振コンデンサ(1−α)Crと、前記第2共振コンデンサ(α-β)Crと、第3共振コンデンサβCrとに分割した場合に、共振回路インピーダンスと負荷の定数に基づき分割率αとβを設定し、
    前記制御回路は、前記第3スイッチを前記直流電源の入力電圧に応じてオンオフさせることを特徴とする3相LLC共振コンバータ。
  8. 直流電源の両端に第1スイッチと第2スイッチとが直列に接続されたスイッチ回路と、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチとが接続される接続端に一端が接続される共振リアクトル、第1共振コンデンサ、第2共振コンデンサ、第3共振コンデンサ及びトランスの1次巻線からなる共振回路と、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチとを交互にオンオフさせる制御回路と、
    前記トランスの2次巻線の電圧を整流平滑する整流平滑回路とを有し、120°の位相差を有する3相で動作させる3個のLLC共振コンバータを備え、
    前記第1共振コンデンサは、一端を前記共振リアクトルと前記トランスの1次巻線との直列回路のいずれか一端に接続し、他端を隣接する相の第1及び第2共振コンデンサの一端に接続し、
    前記第2共振コンデンサは前記第1共振コンデンサの一端に接続し、他端を各相共通の中性点と第3スイッチの一方に接続し、
    前記第3共振コンデンサは、前記第1共振コンデンサの一端に接続し、他端を入力の共通電位に接続し、前記第3スイッチの他端は入力の共通電位に接続し、
    共振コンデンサCrを、前記第1共振コンデンサ(1−α)Cr/3と前記第2共振コンデンサ(α-β)Cr、前記第3共振コンデンサβCrに分割した場合に、共振回路インピーダンスと負荷の定数に基づき分割率αとβを設定し、
    前記制御回路は、前記第3スイッチを前記直流電源の入力電圧に応じてオンオフさせることを特徴とする3相LLC共振コンバータ。
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