JP2021152846A - 仲介サーバ、取引システム、仲介方法、及びプログラム - Google Patents

仲介サーバ、取引システム、仲介方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電力の料金の高騰や使われない無駄な電力が発生することを抑制することができるを提供する。【解決手段】取引システム1は、電力の生産者Aa、電力の生産者Ab、電力の消費者Ca、仲介者Da、仲介者Db及び証明機関Eと、で構成される。仲介サーバ5aは、必要な種類の生産方法によって生産されたアセットの所有権を持ち合わせていない場合には、スマートメータ3cから要求された特定種類の生産方法によるアセットの所有権者を変更できないものとして、仲介サーバ5bから譲り受ける。【選択図】図1

Description

本発明は、仲介サーバ、取引システム、仲介方法、及びプログラムに関する。
近年、グリーン電力(再生可能エネルギーによって生産された電力)が注目されている。グリーン電力は、太陽光、太陽熱、風力、バイオマス、地熱、水力、大気中の熱等の再生可能エネルギーである資源を利用することで生産される。再生可能エネルギーによる発電は、石油、石炭、液化天然ガス等の化石燃料による発電に比べて、地球温暖化の原因となっているCO2をほとんど排出しないため、電力の生産に利用される資源の中でも、再生可能エネルギーは環境に優しいエネルギー資源である。このような環境に優しいグリーン電力を利用して工場などを稼働させることで、企業価値を向上させることができる。また、再生可能エネルギー等によって生産された電力の取引にブロックチェーンを利用する方法がある(特許文献1参照)。ブロックチェーンは、分散型台帳と呼ばれ、複数のノード(コンピュータ)によって電力等のアセットの取引履歴を示す複数の台帳を紐づけることにより、取引履歴のデータの改ざんを防ぐことができる。
また、電力の安定した利用を実現するためには、消費される電力と生産される電力をリアルタイムで同じに調整する必要がある(同時同量)。電力の同時同量を実現するため、一般に、「供給量(生産量)を需要量(消費量)に合わせる」、「需要量(消費量)を供給量(生産量)に合わせる」といった手法で需要と供給のバランスが保たれている。後者はデマンドレスポンスと呼ばれ、予定していた電力消費量を節約により抑えることで、あたかも消費者が自ら発電したかのように市場で振る舞い、需要と供給のバランスを保つ方法である。
しかしながら、前者は、電力会社や小売事業者が過剰に電力を発電または買付を行なうことで実現しており、その過剰な運営費用のため電気料金等のアセットの料金が高騰したり、使われない無駄な電力等のアセットが発生したりする恐れがあるという課題が生じる。
請求項1に係る発明は、ブロックチェーンネットワークに対してアセットの所有権者の変更を要求することで、前記アセットの提供者と前記アセットの使用者との間での前記アセットに関する取引の仲介を行う仲介サーバであって、特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットの所有権者を元の所有権者から前記使用者に変更できない場合には、前記ブロックチェーンネットワークに対してアセットの所有権者の変更を要求することが可能な他の仲介サーバへ、前記特定のアセットと同じ特定種類の生産方法によって生産された同種のアセットの所有権者を前記他の仲介サーバを管理する他の仲介者から前記仲介サーバを管理する仲介者に変更するための第1の変更要求を送信する送信手段を有することを特徴とする仲介サーバである。
以上説明したように本発明によれば、アセットの料金の高騰や使われない無駄なアセットが発生することを抑制することができるという効果を奏する。
本実施形態に係る取引システムの概略図である。 スマートフォンのハードウェア構成図である。 スマートメータのハードウェア構成図である。 仲介サーバのハードウェア構成図である。 取引システムのうち、スマートフォン及びスマートメータの機能ブロック図である。 取引システムのうち、仲介サーバとノードの機能ブロック図である。 (a)は使用者管理テーブルを示す概念図、(b)は提供者管理テーブルを示す概念図である。 (a)は取引内容管理テーブルの概念図、(b)は取引履歴管理テーブルの概念図である。 仲介者の登録処理を示したシーケンス図である。 (a)は仲介者登録画面の表示例、(b)は仲介者登録画面の表示例を示した図である。 アセットの取引内容の登録処理を示したシーケンス図である。 (a)は入力及び選択前の取引内容登録画面の表示例、(b)は入力及び選択後の取引内容登録画面の表示例を示した図である。 提供者が提供するアセットの所有権者を仲介者に設定する処理を示すシーケンス図である。 トランザクション情報及びアセット情報の概念図である。 仲介者が仲介するアセットの所有権者を使用者に設定する処理を示したシーケンス図である。 生産方法の種類の決定処理を示したフローチャートである。 仲介サーバと自サーバ以外の所定の仲介サーバの間で、特定種類の生産方法により生産されたアセットの所有権の移転の処理を示すシーケンス図である。 S149の処理におけるトランザクション情報及びアセット情報の遷移概念図である。 ステップS92の処理におけるトランザクション情報及びアセット情報の遷移概念図である。 アセットの生産方法証明書の仲介処理を示したシーケンス図である。
以下に図面を用いて、本実施形態を詳細に説明する。
〔システムの構成の概略〕
まず、取引システム1の構成の概略について説明する。図1は、本実施形態に係る取引システムの概略図である。ここでは、アセットの一例としての電力を取り扱う場合について説明する。なお、アセットの所有権及びアセットの生産方法の種類は、後述のアセット情報で管理される。
<各業者の説明>
図1に示されているように、電力の生産者Aa、電力の生産者Ab、電力の消費者Ca、仲介者Da、仲介者Db及び証明機関Eが存在する。
生産者Aaは、提供者の一例であり、グリーン電力の生産に利用される再生可能エネルギーの一例としての太陽光から電力を生産する業者である。生産者Abは、提供者の一例であり、化石燃料の一例としての石油から電力を生産する業者である。なお、提供者には、各生産者からアセットを買い取って転売する組合等も含まれる。
消費者Caは、使用者の一例であり、生産者Aa,Abから提供された電力を消費する業者である。なお、使用者には、アセットが電力のように消費されない不動産等の場合のアセットの所有権をすることになった者も含まれる。
仲介者Da,Dbは、電力の所有権の取引の仲介を行う業者である。
証明機関Eは、電力の生産方法の種類を証明するための国や地方公共団体等の公的機関である。電力の生産方法の種類には、太陽光、太陽熱、風力、バイオマス、地熱、水力、大気中の熱、又は原子力等を利用して生成する方法が挙げられる。これらのうち、太陽光、太陽熱、風力、バイオマス、地熱、水力、及び大気中の熱は、再生可能エネルギーとしての大分類に属する。また、石油、石炭、及び液化天然ガスは、化石燃料としての大分類に属する。再生可能エネルギーによる発電は、化石燃料による発電に比べて、地球温暖化の原因となっているCOをほとんど排出しないため、再生可能エネルギーは環境に優しいエネルギー源である。本実施形態では、再生可能エネルギーとして、太陽光、太陽熱、風力、バイオマス、地熱、水力、又は大気中の熱が利用される。また、化石燃料として、石油、石炭、又は液化天然ガスが利用される。
更に、仲介者Daは、証明機関Eに対して郵送などで申請書を送り、証明機関Eから生産方法証明書を受け取って、消費者Caに対して郵送などで生産方法証明書送る仲介作業を行う。生産方法証明書は、例えば、再生可能エネルギーの利用率が記載されている。これにより、消費者Caは、生産方法証明書を用いて、自社の再生可能エネルギー利用率(CO削減率)、再生可能エネルギーの利用に基づく公的補助金の申請等を行うことができる。
なお、生産者は1つでも3つ以上であってもよい。消費者及び仲介者は複数あってもよい。また、仲介者は3つ以上であってもよい。
<電力の送配信のネットワーク>
変電所Bxは生産者Aa,Abの最寄りの変電所であり、変電所Byは消費者Caの最寄りの変電所である。変電所Bx、By、及び送配電線等によって、送配電ネットワーク10が構築されている。生産者Aa,Abから提供された電力は、送配電ネットワーク10を介して消費者Caに提供される。
<データ通信のネットワーク>
生産者Aaは、スマートフォン2a、スマートメータ3a、発電装置4aを有している。生産者Abは、スマートフォン2b、スマートメータ3b、発電装置4bを有している。消費者Caは、スマートフォン2c、スマートメータ3c、電気装置8を有している。仲介者Daは、仲介サーバ5aを管理している。この仲介者Daは、法人、個人(例えば、社長、役員、IT管理者等の従業員)である。仲介者Dbは、仲介サーバ5bを管理している。この仲介者Dbは、法人、個人(例えば、社長、役員、IT管理者等の従業員)である。
なお、スマートフォンは、生産者及び消費者の数に応じて、2つでもよいし、4つ以上でもよい。以降、各スマートフォン2a,2b,2cの総称は、スマートフォン2と示される。また、スマートメータ3a,3b,3cは、生産者及び消費者の数に応じて、2つでもよいし、4つ以上でもよい。以降、各スマートメータ3a,3b,3cの総称は、スマートメータ3と示される。発電装置4a、4bは、生産者の数に応じて、1つでもよいし、3つ以上でもよい。以降、各発電装置4a、4bの総称は、発電装置4と示される。以降、各スマートメータ3a,3b,3cの総称は、スマートメータ3と示される。発電装置4a、4bは、生産者の数に応じて、1つでもよいし、3つ以上でもよい。以降、各発電装置4a、4bの総称は、発電装置4と示される。以降、各仲介サーバ5a,5bの総称は、仲介サーバ5と示される。仲介サーバ5a,5bは、仲介者の数に応じて、2つでもよいし、3つ以上でもよい。また、仲介者Dは、仲介者Da,Dbの総称である。また、仲介サーバ5は、単一のコンピュータによって構築されていてもよいし、複数のコンピュータによって構築されていてもよい。電気装置8は、消費者の数に応じて、2つ以上でもよい。
図1に示されているように、データ通信用ネットワークとしての取引システム1は、複数のスマートフォン2a,2b,2c、複数のスマートメータ3a,3b,3c、複数の発電装置4a,4b、仲介サーバ5a,5b、及びコンピュータ等のノード9a,9b,9c,9dによって構築されている。また、ノード9a,9b,9c,9dによって、ブロックチェーンネットワーク90が構築されている。ブロックチェーンネットワーク90は、インターネット等の通信ネットワーク100内で構築されている。通信ネットワーク100は、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、移動通信システム(4G、5G、6G等)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の無線通信によるネットワークが含まれてもよい。また、ノード9a,9b,9c,9dは、本来多数存在するが、ここでは紙面の都合上4つのみが示されている。以降、ノード9a,9b,9c,9dの総称は、ノード9と示される。
続いて、生産者Aa,Ab、及び消費者Caの端末及び装置について説明する。
(生産者Aaの端末及び装置)
スマートフォン2aは、スマートメータ3aと、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の近距離無線技術によりデータ通信を行うことができる。また、スマートフォン2aは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5とデータ通信を行うことができる。
スマートメータ3aは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5とデータ通信を行うことができる。また、スマートメータ3aは、一定時間毎に(例えば、30分毎に)、発電装置4aが生産した電力の提供量を計測し、更に、電力等のアセットの提供量及び所有権者等を示したアセット情報の生成をブロックチェーンネットワーク90のノード9に要求する等の処理を行う。
発電装置4aは、太陽光を利用して発電する装置である。
(生産者Abの端末及び装置)
スマートフォン2bは、スマートメータ3bと、NFCやBluetooth(登録商標)等の近距離無線技術によりデータ通信を行うことができる。また、スマートフォン2bは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5とデータ通信を行うことができる。
スマートメータ3bは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5とデータ通信を行うことができる。また、スマートメータ3bは、一定時間毎に(例えば、30分毎に)、発電装置4bが生産した電力の提供量を計測し、更に、電力の提供量及び所有権者等を示したアセット情報の生成をブロックチェーンネットワーク90のノード9に要求する等の処理を行う。
発電装置4bは、石油を利用して発電する装置である。
(消費者Caの端末及び装置)
スマートフォン2cは、スマートメータ3cと、NFCやBluetooth(登録商標)等の近距離無線技術によりデータ通信を行うことができる。また、スマートフォン2cは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5とデータ通信を行うことができる。
スマートメータ3cは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5とデータ通信を行うことができる。また、スマートメータ3cは、一定時間毎に(例えば、30分毎に)、電気装置8が使用した電力の使用量を計測し、更に、電力の使用量及び使用時間等を示した使用情報を、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5に送信する等の処理を行う。なお、本実施形態では、仲介サーバ5がスマートメータ3cに代わって、ブロックチェーンネットワーク90にアクセスするため、スマートメータ3cはブロックチェーンネットワーク90にアクセスする必要がない。仲介サーバ5は、スマートメータ3cに代わって、ブロックチェーンネットワーク90にアクセスするために、スマートメータ3cがブロックチェーンにアクセスするために必要な消費者Caの証明書を記憶部5000に記憶している。
電気装置8は、消費者Aa,Abから提供された電力を利用して駆動する装置である。
(仲介者Daの仲介サーバ)
仲介サーバ5は、電力等のアセットの提供者とアセットの使用者との間でのアセット情報の移転等のアセットに関する取引の仲介を処理する。そのため、仲介サーバ5は、通信ネットワーク100を介して、各スマートフォン2及び各スマートメータ3とデータ通信を行うことができる。また、仲介サーバ5は、ブロックチェーンネットワーク90のノード9にアクセスして、ノード9とデータ通信することができる。
(補足)
なお、スマートフォン2a,2bは、提供者の通信端末の一例である。スマートフォン2cは、使用者の通信端末の一例である。通信端末には、スマートウオッチ、PC、スマートグラス等も含まれる。スマートメータ3は、計測端末の一例である。
〔ハードウェア構成〕
続いて、図2乃至図4を用いて、スマートフォン2、スマートメータ3、仲介サーバ5、及びノード9のハードウェア構成について説明する。
<スマートフォンのハードウェア構成>
図2は、スマートフォンのハードウェア構成図である。図2に示されているように、スマートフォン2は、CPU201、ROM202、RAM203、EEPROM204、CMOSセンサ205、撮像素子I/F206、加速度・方位センサ207、メディアI/F209、GPS受信部211を備えている。
これらのうち、CPU201は、スマートフォン2全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201やIPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。EEPROM204は、CPU201の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ205は、CPU201の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。撮像素子I/F206は、CMOSセンサ205の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ207は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F209は、フラッシュメモリ等の記録メディア208に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部211は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、スマートフォン2は、遠距離通信回路212、CMOSセンサ213、撮像素子I/F214、マイク215、スピーカ216、音入出力I/F217、ディスプレイ218、外部機器接続I/F(Interface)219、近距離通信回路220、近距離通信回路220のアンテナ220a、及びタッチパネル221を備えている。
これらのうち、遠距離通信回路212は、通信ネットワーク100を介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ213は、CPU201の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F214は、CMOSセンサ213の駆動を制御する回路である。マイク215は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ216は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F217は、CPU201の制御に従ってマイク215及びスピーカ216との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ218は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F219は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路220は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル221は、利用者がディスプレイ218を押下することで、スマートフォン2を操作する入力手段の一種である。
また、スマートフォン2は、バスライン210を備えている。バスライン210は、図2に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<スマートメータのハードウェア構成>
図3は、スマートメータのハードウェア構成図である。図3に示されているように、スマートメータ3は、コンピュータが搭載されており、図3に示されているように、CPU301、ROM302、RAM303、NVRAM304、ディスプレイ306、計測センサ307、開閉器308、ネットワークI/F309、キーパッド311、タッチパネル312、近距離通信回路220、及び近距離通信回路220のアンテナ220aを備えている。
これらのうち、CPU301は、スマートメータ3全体の動作を制御する。ROM302は、IPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。NVRAM(Non-Volatile RAM)304は、プログラム等の各種データを記憶及び読み出しを行う不揮発性メモリである。ディスプレイ306は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。
計測センサ307は、提供又は使用する電力を計測する。開閉器308は、電路を入り(閉じる)又は切り(開く)して、電気を通したり止めたりする。
ネットワークI/F309は、は、ブロックチェーンネットワーク90を含めたインターネット等の通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。キーパッド311は、文字、数値、各種指示などの入力又は選択を行うための複数のキーを備えた入力手段の一種である。近距離通信回路320は、NFCやBluetooth(登録商標)等の近距離無線技術を実現する通信回路である。バスライン310は、図3に示されているCPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<仲介サーバのハードウェア構成>
図4は、仲介サーバのハードウェア構成図である。仲介サーバ5の各ハードウェア構成は、500番台の符号で示されている。図4に示されているように、仲介サーバ5は、コンピュータによって構築されており、図4に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、データバス510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD−RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
これらのうち、CPU501は、仲介サーバ5全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図4に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD−RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD−RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD−RWに限らず、DVD−RやBlu-ray Disc(ブルーレイディスク)等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
<ノードのハードウェア構成>
図4は、ノードのハードウェア構成図である。ノード9の各ハードウェア構成は、括弧内の900番台の符号で示されている。図4に示されているように、ノード9は、コンピュータによって構築されており、図4に示されているように、仲介サーバ5と同様の構成を備えているため、各ハードウェア構成の説明を省略する。
〔機能構成〕
続いて、図5至図8を用いて、取引システム1を構築する各端末及び装置の機能構成について説明する。図5は、取引システムのうち、スマートフォン及びスマートメータの機能ブロック図である。
<スマートフォン2aの機能構成>
図5に示されているように、スマートフォン2aは、送受信部21a、受付部22a、表示制御部24a、通信部28a、及び記憶・読出部29aを有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、EEPROM204からRAM203上に展開されたスマートフォン用のプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、スマートフォン2aは、図2に示されているROM202、RAM203、及びEEPROM204によって構築される記憶部2000aを有している。
(スマートフォン2aの各機能構成)
スマートフォン2aの送受信部21aは、主に、遠距離通信回路212に対するCPU201の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して、他の装置(例えば、仲介サーバ5)との間で各種データ(または情報)の送受信を行う。
受付部22aは、主に、タッチパネル221に対するCPU201の処理によって実現され、利用者から各種の選択又は入力を受け付ける。
表示制御部24aは、主に、CPU201の処理によって実現され、ディスプレイ218に、各種画像を表示させる。表示制御部24aには、ウェブブラウザ機能も含まれる。
通信部28aは、主に、近距離通信回路220に対するCPU201の処理によって実現され、スマートメータ3aの後述の通信部38aと各種データの通信を行う。なお、有線通信の場合には、スマートメータ3aと通信ケーブルを接続することで、データの通信を行う。
記憶・読出処理部29aは、主に、CPU201の処理によって実現され、記憶部2000aに、各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部2000aから各種データ(または情報)を読み出したりする。
<スマートフォン2cの機能構成>
図5に示されているように、スマートフォン2cは、送受信部21c、受付部22c、表示制御部24c、通信部28c、及び記憶・読出部29cを有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、EEPROM204からRAM203上に展開されたスマートフォン用のプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、スマートフォン2cは、図2に示されているROM202、RAM203、及びEEPROM204によって構築される記憶部2000cを有している。
なお、スマートフォン2cの各部(送受信部21c、受付部22c、表示制御部24c、通信部28c、及び記憶・読出部29c)は、それぞれスマートフォン2aの各部(送受信部21a、受付部22a、表示制御部24a、通信部28a、及び記憶・読出部29a)と同様の機能であるため、これらの説明を省略する。
なお、スマートフォン2bは、スマートフォン2cと同様に、スマートフォン2aと同様の各部を有するが、後述の処理で説明しないため、図5では省略する。
<スマートメータ3aの機能構成>
図5に示されているように、スマートメータ3aは、送受信部31a、計測部33a、表示制御部34a、通信部38a、及び記憶・読出部39aを有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、NVRAM304からRAM303上に展開されたスマートメータ用のプログラムに従ったCPU301からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、スマートメータ3aは、図3に示されているROM302、RAM303、及びNVRAM304によって構築される記憶部3000aを有している。
(スマートメータ3aの各機能構成)
スマートメータ3aの送受信部31aは、主に、ネットワークI/F309に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して、他の装置(例えば、仲介サーバ5)との間で各種データ(または情報)の送受信を行う。
計測部33aは、主に、計測センサ307に対するCPU301の処理によって実現され、発電装置4aが生産した電力の提供量を計測する。
表示制御部34aは、主に、CPU301の処理によって実現され、ディスプレイ306に、各種画像を表示させる。
通信部38aは、主に、近距離通信回路320に対するCPU301の処理によって実現され、スマートメータ2aの通信部28aと各種データの通信を行う。なお、有線通信の場合には、スマートメータ3aと通信ケーブルを接続することで、データの通信を行う。
記憶・読出処理部39aは、主に、CPU301の処理によって実現され、記憶部3000aに、各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部3000aから各種データ(または情報)を読み出したりする。
<スマートメータ3cの機能構成>
図5に示されているように、スマートメータ3cは、送受信部31c、計測部33c、表示制御部34c、通信部38c、及び記憶・読出部39cを有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、NVRAM304からRAM303上に展開されたスマートメータ用のプログラムに従ったCPU301からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、スマートメータ3aは、図3に示されているROM302、RAM303、及びNVRAM304によって構築される記憶部3000cを有している。
なお、スマートメータ3cの各部(送受信部31c、計測部33c、表示制御部34c、通信部38c、及び記憶・読出部39c)は、それぞれスマートメータ3aの各部(送受信部31a、計測部33a、表示制御部34a、通信部38a、及び記憶・読出部39a)と同様の機能であるため、これらの説明を省略する。
また、スマートメータ3bは、スマートメータ3cと同様に、スマートメータ3aと同様の各部を有するが、後述の処理で説明しないため、図5では省略する。
<仲介サーバ5aの機能構成>
紙面の都合上、仲介サーバ5a,5bの機能ブロック図は、図6に示されている。図6は、取引システムのうち、仲介サーバとノード機能のブロック図である。図6に示されているように、仲介サーバ5aは、送受信部51a、決定部53a、表示制御部54a、判断部55a、作成部58a、及び記憶・読出部59aを有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開され仲介サーバ用のプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、仲介サーバ5aは、図4に示されているROM502、及びHD504によって構築される記憶部5000aを有している。
(使用者管理テーブル)
図7(a)は、使用者管理テーブルを示す概念図である。使用者管理テーブルは、仲介者Daが電力の消費者等の各使用者を管理するためのテーブルである。記憶部5000aには、図7(a)に示されているような使用者管理テーブルによって構成されている使用者管理DB5001aが構築されている。この使用者管理テーブルでは、使用者ID、使用者名、使用者の住所(又は居所)、及び選択可能な提供者IDが関連付けられて管理される。
これらのうち、使用者IDは、電力の消費者Ca等のアセットの使用者を識別するための使用者識別情報の一例である。選択可能な提供者IDは、使用者IDで示される使用者が選択可能な生産者等の提供者を識別するための提供者識別情報の一例である。例えば、使用者の住所が東京にある場合には、選択可能な提供者は、東京及び東京の周辺に住所がある提供者に限られる。
(提供者管理テーブル)
図7(b)は、提供者管理テーブルを示す概念図である。提供者管理テーブルは、仲介者Daが電力の生産者等の各提供者を管理するためのテーブルである。記憶部5000aには、図7(b)に示されているような提供者管理テーブルによって構成されている提供者管理DB5002aが構築されている。この提供者管理テーブルでは、提供者ID、提供者名、提供者による電力等のアセットの生産方法の種類、及び提供可能量が関連付けられて管理される。
これらのうち、提供者IDは、電力の生産者等のアセットの提供者を識別するための提供者識別情報の一例である。生産方法の種類は、アセットの生産に利用されたエネルギーの種類を示す。上述のように、生産方法の種類には、太陽光、風力、バイオマス、地熱、水力、石油、石炭、及び液化天然ガス等を利用して生成する方法が挙げられる。なお、生産方法の種類は、再生可能エネルギー又は化石燃料のような大分類が示されるようにしてもよい。提供可能量は、生産者等の提供者が一定期間(又は一定時間)に提供可能なアセット量であり、例えば、電力量(kWh)である。
(取引内容管理テーブル)
図8(a)は、取引内容管理テーブルを示す概念図である。取引内容管理テーブルは、消費者Ca等の使用者によって設定されたアセットの取引内容を管理するためのテーブルである。記憶部5000aには、図8(a)に示されているような取引内容管理テーブルによって構成されている取引内容管理DB5003aが構築されている。この取引内容管理テーブルでは、取引内容情報が管理されており、具体的には、使用者ID、使用開始日、使用終了日、使用予定量、再生可能エネルギー利用率、提供者ID、提供者名、及び生産方法の種類が関連付けられて管理される。なお、使用者ID等の図7(a)、(b)と同じ項目名は、同じ意味を示す。
これらのうち、使用開始日は、消費者Ca等の使用者が電力等のアセットの使用を開始する日を示す情報である。使用終了日は、使用者が電力等のアセットの使用を終了する日を示す情報である。使用予定量は、使用者が一定期間(又は一定時間)に使用する予定のアセット量であり、例えば、電力量(kWh)である。再生可能エネルギー利用率は、消費者Ca等の使用者が使用する電力等のアセットのうち、太陽光等の再生可能エネルギーを利用して生産されたアセットの割合(%)を示す情報である。
(取引履歴管理テーブル)
図8(b)は、取引履歴管理テーブルを示す概念図である。取引履歴管理テーブルは、使用者毎に、仲介サーバ5aが生産者等の提供者から取得したアセットに関する取引の仲介を行った取引履歴を管理するためのテーブルである。記憶部5000aには、図8(b)に示されているような取引履歴管理テーブルによって構成されている取引履歴管理DB5004aが構築されている。この取引履歴管理テーブルでは、取引履歴情報が管理されており、具体的には、仲介日時、取引量、生産方法の種類、及び各種生産方法による総取引量が関連付けられて管理される。なお、アセットの生産に利用される(エネルギー)資源の種類は、換言すると、所定の種類の資源を利用してアセットを生産する「生産方法の種類」である。例えば、アセットが電力の場合には、「生産方法の種類」は、太陽光等の「発電方法」を示す。また、ここでは、各種生産方法として、太陽光及び石油を利用する場合が示されているが、これに限るものではなく、風量、石炭等を利用した生産方法を管理してもよい。また、電力再生可能エネルギー及び化石燃料を示す生産方法の種類の大分類を管理してもよい。
取引履歴情報のうち、使用者ID等の図7(a)、(b)と同じ項目名は、同じ意味を示す。仲介日時は、仲介サーバ5aが生産者等の提供者から取得したアセットの所有権を、消費者Ca等の使用者に割り当てることで、アセットの所有権の仲介を行った日時を示す。取引量は、仲介サーバ5aが提供者から取得して使用者に取引の仲介を行うアセットの取引量を示し、例えば、電力量(kWh)で示される。総取引量は、特定の種類の生産方法によって生産されたアセットを、一定期間(又は一定時間)において消費者Ca等の使用者に割り当てた総量を示し、例えば、総電力量(kWh)で示される。仲介サーバ5aは、取引履歴管理DB5004aを参考にして、消費者Ca等の使用者に割り当てるアセットの生産方法の種類を決める。これより、例えば、消費者Caが再生可能エネルギーを利用して生産した電力の割合を40と設定していた場合、仲介サーバ5aは、取引履歴管理DB5004aの総取引量を参照して、次に消費者Caに提供するアセットの生産方法の種類を決定する。
なお、図8(a)に示されている使用予定量(例えば、20kWh)は、1時間毎の使用予定量であるため、30分毎にアセット情報の移転を行う場合、取引量は使用予定量の半分(例えば、10kWh)となる。
また、ここでは、各種生産方法として、太陽光及び石油を利用する場合が示されているが、これに限るものではなく、風量、石炭等を利用した生産方法を管理してもよい。また、再生可能エネルギー及び化石燃料を示す生産方法の種類のような大分類を管理してもよい。
更に、生産方法の種類には、アセットの生産工程の種類も含まれる。アセットの生産工程の種類は、電力等のアセットが生産されるまでの過程が異なる場合を示す。一例として、同じ資源である太陽を利用する場合であっても、太陽光を利用して電力を生産する方法、及び太陽熱を利用して電力を生産する方法等が含まれる。また、アセットの生産工程の種類の別例として、タービンを利用して電力を生産する方法、及びタービンを利用しないで電力を生産する方法等が含まれる。
(仲介サーバ5aの各機能構成)
次に、図6を用いて、仲介サーバ5aの各機能構成を詳細に説明する。仲介サーバ5aの送受信部51aは、主に、ネットワークI/F509に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して、他の端末(例えば、スマートフォン2a,2c)との間で各種データ(または情報)の送受信を行う。なお、送受信部51aは、スマートフォン2cから、後述の取引内容を受け付ける受付部としての役割も果たす。
決定部53aは、CPU501の処理によって実現され、使用者へ移転する(取引の仲介を行う)アセットの所有権等を示すアセット情報を決定する。例えば、決定部53aは、取引履歴管理DB5004aで管理されている「使用者によって所定種類の生産方法で生産されたアセットの取引履歴」、及び、取引内容管理DB5003aで予め管理されている「再生可能エネルギーの利用率」に基づいて、消費者Ca等の使用者に取引の仲介を行う特定種類の生産方法によって生産されたアセットに係るアセット情報を決定する。具体的には、消費者Caが再生可能エネルギーの利用率を40(%)と設定していた場合、決定部53aは、取引履歴管理DB5004aの総取引量を参照して、利用率40(%)に近づくように、消費者Caに対して、再生可能エネルギーによって生産されたアセットに係るアセット情報の所有権者を、仲介サーバ5aを管理する仲介者Daから消費者Caに変更することを決定する。
表示制御部54aは、主に、CPU501の処理によって実現され、ディスプレイ506に、各種画像を表示させるか、又は通信ネットワーク100を介して、スマートフォン2のディスプレイ218に各種画像を表示させる。この場合、スマートフォン2は、このスマートフォン2の表示制御部24のウェブブラウザの機能によって各種画像が表示される。なお、表示制御部24は、表示制御部24a、24cの総称である。
判断部55aは、CPU501の処理によって実現され、各種判断を行う。
作成部58aは、CPU501の処理によって実現され、トランザクション情報及びアセット情報に基づいて、仲介者Dが証明機関Eに提出するための申請書を作成する。この申請書は、アセットの生産方法の種類を証明するための生産方法証明書を申請するための所定のフォーマットによって作成される。
記憶・読出部59aは、主に、CPU501の処理によって実現され、記憶部5000aに、各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(または情報)を読み出したりする。
<仲介サーバ5bの機能構成>
図6に示されているように、仲介サーバ5bは、送受信部51b、決定部53b、表示制御部54b、判断部55b、作成部58b、及び記憶・読出部59bを有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開され仲介サーバ用のプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、仲介サーバ5bは、図4に示されているROM502、及びHD504によって構築される記憶部5000bを有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開され仲介サーバ用のプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、仲介サーバ5bは、図4に示されているROM502、及びHD504によって構築される記憶部5000bを有している。
なお、仲介サーバ5bの各部(送受信部51b、決定部53b、表示制御部54b、判断部55b、作成部58b、及び記憶・読出部59b)は、それぞれ仲介サーバ5aの各部(送受信部51a、決定部53a、表示制御部54a、判断部55a、作成部58a、及び記憶・読出部59a)と同様の機能であるため、これらの説明を省略する。また、仲介サーバ5bの記憶部5000bには、使用者管理DB5001b、提供者管理DB5002b、取引内容管理DB5003b、及び取引履歴管理DB5004bが構築されているが、それぞれ仲介サーバ5aの使用者管理DB5001a、提供者管理DB5002a、取引内容管理DB5003a、及び取引履歴管理DB5004aと同じ項目(カラム)で構築されているため、説明を省略する。
<ノード9の機能構成>
図6に示されているように、ノード9は、送受信部91、検証部93、判断部95、トランザクション処理部96、アセット処理部97、及び記憶・読出部99を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD904からRAM903上に展開されノード用のプログラムに従ったCPU901からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、ノード9は、図4に示されているROM902、及びHD904によって構築される記憶部9000を有している。図6では、イメージとして、トランザクション情報がチェーンのようにつながっている状態を示している。また、トランザクション情報に基づいて生成されたアセット情報も記憶されている。各トランザクション情報及び各アセット情報は、各ノードで保持している。
(ノードの各機能構成)
次に、図6を用いて、ノード9の各機能構成を詳細に説明する。ノード9の送受信部91は、主に、ネットワークI/F909に対するCPU901の処理によって実現され、通信ネットワーク100内のブロックチェーンネットワーク90の他のノードとの間で各種データ(または情報)の送受信を行う。また、送受信部91は、スマートメータ3aの送受信部31a、及び仲介サーバ5の送受信部51との間でも各種データ(または情報)の送受信を行う。なお、図6では、スマートフォン3bが表されていないが、実際には、送受信部91は、スマートメータ3bとの間でも各種データ(または情報)の送受信を行う。
検証部93は、CPU901の処理によって実現され、証明書及び提供情報を検証する)。証明書の検証は、証明書がノード9に予め登録されている者本人の証明書であるか否かを判断する処理である。提供情報の検証は、予め定められた形式及び内容(例えば、提供者が入力されているか、提供時間が入力されているか等)が全て入力されているか否かを判断する処理である。
判断部95は、CPU901の処理によって実現され、各種判断を行う。
トランザクション処理部96は、CPU901の処理によって実現され、アセット情報の生成に用いられるトランザクションを示すトランザクション情報を生成して記憶部9000に記憶する等の処理を行う。
アセット処理部97は、CPU901の処理によって実現され、トランザクション情報に従って、アセット情報を生成して記憶部9000に記憶する等の処理を行う。
記憶・読出部99は、主に、CPU901の処理によって実現され、記憶部9000に、各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部9000から各種データ(または情報)を読み出したりする。
〔処理又は動作〕
続いて、図9乃至図20を用いて、本実施形態の処理又は動作について説明する。
<仲介者の登録処理>
まずは、図9及び図10を用いて、仲介者の登録処理について説明する。図9は、仲介者の登録処理を示したシーケンス図である。図10(a)は仲介者登録画面の表示例を示す図、図10(b)は仲介者の登録完了画面の表示例を示す図である。ここでは、生産者Aaが複数の仲介者のうち仲介者Daを登録する場合について説明する。なお、スマートフォン2aには、予め仲介者登録用のアプリケーションがインストールされている。このアプリケーションには、各仲介者を識別するための仲介者ID、仲介者名、及び仲介者が所有する仲介サーバのIPアドレスが関連付けて管理されている。
図9に示されているように、スマートフォン2aでは、表示制御部24aがディスプレイ218上に、図10(a)に示されている仲介者登録画面を表示させる(S21)。この仲介者登録画面には、特定の仲介者を選択するために、各仲介者名が示されたプルダウンメニューが表示されている。また、仲介者登録画面の下部には、プルダウンメニューで選択された仲介者名を確定する場合に押下される「OK」ボタン、及び選択を中止する場合に押下される「CANCEL」ボタンが表示されている。
そして、生産者Aaが複数の仲介者名から所望の仲介者名を選択して、「OK」ボタンを押下すると、受付部22aが仲介者の選択を受け付ける(S22)。ここでは、仲介者Daが選択された場合について説明する。
受付部22aが選択を受け付けた後、通信部28aは近距離無線通信により、スマートメータ3aの通信部38aに、仲介者情報を送信する(S23)。この仲介者情報には、選択された仲介者を識別するための仲介者ID、及び選択された仲介者が所有する仲介サーバのIPアドレスが含まれている。これにより、スマートメータ3aの通信部38aは、仲介者情報を受信する。
次に、スマートメータ3aでは、記憶・読出部39aが記憶部3000aに仲介者情報を登録する。そして、通信部38aは、スマートフォン2aに登録が完了した旨を示す登録完了情報を送信する。これにより、スマートフォン2aの通信部28aは、登録完了情報を受信する。
次に、スマートフォン2aでは、表示制御部24aがディスプレイ218上に、図10(b)に示されているような登録完了画面を表示させる。この登録完了画面には、仲介者の登録が完了した旨を示すコメントが表示される。また、この登録完了画面には、この画面を閉じる場合に押下される「OK」ボタンが表示されており、生産者Aaが押下することで、登録完了画面が閉じられる。
以上により、仲介者の登録処理が終了する。
<取引内容の登録処理>
続いて、図11及び図12を用いて、アセットの取引内容の登録処理について説明する。図11は、アセットの取引内容の登録処理を示したシーケンス図である。図12(a)は入力及び選択前の取引内容登録画面の表示例、図12(b)は入力及び選択後の取引内容登録画面の表示例を示した図である。ここでは、消費者Caが、スマートフォン2cを用いて仲介サーバ5に対し、アセットとしての電力の取引内容を登録する場合について説明する。
図11に示されているように、スマートフォン2cの送受信部21cは、通信ネットワーク100を介して仲介サーバ5aに対して、取引内容登録画面の表示要求を送信する(S41)。この表示要求には、要求元である使用者としての消費者Caを識別するための使用者IDが含まれている。これにより、仲介サーバ5aの送受信部51aは、表示要求を受信する。なお、使用者IDは、使用者識別情報の一例である。使用者識別情報には、日本に於いて個人の識別番号として地方公共団体等から指定される番号であるマイナンバーや、個人又は会社等の電話番号も含まれる。
次に、仲介サーバ5aでは、記憶・読出部59aが、ステップS41で受信された使用者IDを検索キーとして使用者管理DB5001a(図7(a)参照)を検索することにより、対応する選択可能な全ての提供者IDを読み出す(S42)。更に、記憶・読出部59aが、ステップS42で読み出した各提供者IDを検査キーとして提供者管理DB5002aを検索することにより、対応する各情報(提供者名、生産方法の種類情報、提供可能量)を読み出す(S43)。そして、表示制御部54aが、上記ステップS43で読み出した各情報を利用して、図12(a)に示されているような取引内容登録画面を作成する(S44)。これにより、スマートフォン2cでは、表示制御部24cがウェブブラウザ機能により、スマートフォン2cのディスプレイ218上に、仲介サーバ5aで作成された図12(a)に示される取引内容登録画面を表示させる(S45)。この取引内容登録画面には、各入力欄(アセット(ここでは、電力)の使用期間日、アセットの使用終了日、アセットの使用予定量、及び再生可能エネルギー利用率)、並びに、アセットの提供者を選択するための複数のチェックボックスが表示されている。また、取引内容登録画面の下部には、入力欄への入力及びチェックボックスへのチェックした取引内容を確定する場合に押下される「OK」ボタン、及び取引内容を確定しないで中止する場合に押下される「CANCEL」ボタンが表示されている。
ここで、消費者Caが、スマートフォン2cのタッチパネルを操作することで、各入力欄に所望の数値を入力し、更に、所望の提供者のチェックボックスにチェックを入れて、「OK」ボタンを押下すると、受付部22cが取引内容の入力及び選択を受け付ける(S46)。なお、再生可能エネルギー利用率は、消費者Caが取得を希望する電力の生産に利用されたエネルギーのうち、再生可能エネルギーが利用された割合を示す。
ここでは、消費者Caが、生産に利用されるエネルギーとして太陽光を利用して電力を生産する生産者Aaを選択するが、夜には電力が提供されないため、他のエネルギーで代替することを考慮して、石油を利用して電力を生産する生産者Abが選択されている。そして、再生可能エネルギー利用率が40%に設定されている。
次に、スマートフォン2cの送受信部21cは、通信ネットワーク100介して仲介サーバ5aに、入力及び選択された内容を示す取引内容情報を送信する(S47)。これにより、仲介サーバ5aの送受信部51aは、取引内容情報を受信することで取引内容を受け付ける。
次に、仲介サーバ5aでは、記憶・読出部59aが、取引内容管理DB5003a(図8(a)参照)に、ステップS41で受信された使用者IDと共にステップS47で受信された取引内容情報を関連付けて記憶することで管理する(S48)。
以上により、取引内容の登録処理が終了する。
<アセットの所有権者を仲介者として設定する処理>
続いて、図13及び図14を用いて、提供者が提供するアセットの所有権者を仲介者に設定する処理を説明する。図13は、提供者が提供するアセットの所有権者を仲介者に設定する処理を示すシーケンス図である。図14は、トランザクション情報及びアセット情報の概念図である。ここでは、生産者Aaのスマートメータ3aがノード9aに対して、アセットの所有権者を仲介者に設定する場合について説明する。
図13に示されているように、計測部33aは、発電装置4aから送配電ネットワーク10に供給する電力を計測する(S61)。そして、スマートメータ3aの送受信部31aは、所定時間(例えば、30分間)に1回、ブロックチェーンネットワーク90のノード9aに対して、アセット情報生成の要求を送信する(S62)。この要求には、提供者である生産者Aaのスマートフォン2aがブロックチェーンネットワーク90にアクセスすることができるように、提供者としての生産者Aaが本人であることを証明する電子的な証明書、及び提供情報が含まれている。提供情報には、提供者、提供日時、(取引可能)量、生産方法の種類、及びアセットの所有権者を各情報が含まれている。これにより、ノード9aの送受信部91は、アセット情報生成の要求を受信する(S62)。この提供情報は、図14に示されているトランザクション情報の生成に用いられる情報である。この提供情報の内容は、予めブロックチェーンのスマートコントラクト(契約の自動化)によって定められている。
次に、ノード9の検証部93は、ステップS62で受信された証明書及び提供情報を検証する(S63)。続いて、検証結果が問題ない場合について説明する。
次に、トランザクション処理部96は、ステップS62で受信された提供情報を用いて、図14に示されているようなトランザクション情報を生成して記憶部9000に記憶する(S64)。この場合、トランザクション処理部96は、トランザクションIDを割り当てると共にトランザクション種類を設定する。トランザクション情報には、トランザクションID、トランザクション種類の情報、並びに、提供情報(提供者、提供日時、(取引可能)量、生産方法、及び所有権者の各情報)が含まれている。
これらのうち、トランザクションIDは、トランザクション情報を識別するためのユニークな識別情報の一例である。トランザクション種類は、アセット情報に対する処理内容の種類を示す情報である。図14では、トランザクション種類がアセット情報の生成であるため、アセット処理部97は、アセット情報の生成を行う。提供者は、アセットの提供者を示す情報である。提供日時はアセットが提供者によって提供された日時を示す情報である。(取引可能)量は、提供者が所定期間内に取引可能な電力量等を示す情報である。生産方法の種類は、図8(b)で示された生産方法の種類を示す情報である。所有権者は、アセットの所有権等を示すアセットの所有権者を示す情報である。
次に、アセット処理部97は、図14に示されているトランザクション情報に従って、図14に示されているアセット情報を生成して記憶部9000に記憶する(S65)。この場合、アセット処理部97は、トランザクション情報内の提供情報(提供者、提供日時、(取引可能)量、生産方法、及び所有権者の各情報)、並びに、トランザクションの有効期限及びアセット情報の取引状況を設定する。トランザクションの有効期限は、例えば、提供日から1ヶ月後に設定される。また、取引状況は、アセット情報が仲介サーバ5によって使用者に取引されたか否か(割り当てられたか否か)を示す情報である。図14では、「未」となっているため、使用者に取引されていない(割り当てられていない)状態、つまり、まだ仲介者が使用者にアセット情報を提供していない状態を示す。
また、ノード9の送受信部91は、ブロックチェーンネットワーク90の他の複数のノードに対して、ステップS64で生成されたトランザクション情報をブロックとして配信する(S66)。これにより、他の各ノードではブロックを検証し、各ノードで既に保存しているブロックのチェーンに追加した後、トランザクション情報に従って、上記ステップS65と同様にアセット情報を生成して各記憶部に記憶する。なお、1つのブロックに複数のトランザクジョン情報を格納してもよい。
次に、ノード9の送受信部91は、スマートメータ3aに対して、ステップS62の要求に対する応答を送信する(S67)。この応答内容は、アセット情報の生成が成功したか又は失敗したかを示す。これにより、スマートメータ3aの送受信部31aは、応答を受信する。
次に、スマートメータ3aでは、記憶・読出部39aが、記憶部3000aに応答内容を記憶する。
以上により、アセットの所有権者が仲介者Daとして設定された内容等を示すアセット情報がブロックチェーンネットワーク上で管理されることで、提供者から仲介者にアセット情報を提供する処理が終了する。
<仲介者から使用者にアセット情報を提供する処理>
続いて、図15乃至図19を用いて、仲介者が仲介するアセットの所有権者を使用者に設定する処理を説明する。図15は、仲介者が仲介するアセットの所有権者を使用者に設定する処理を示すシーケンス図である。
まず、消費者Caのスマートメータ3cの送受信部31cは、所定時間(例えば、30分間)に1回、通信ネットワーク100を介して、アセットとしての電力の使用状態を示す使用情報を送信する(S81)。この使用情報には、使用者としての消費者Caを識別するための使用者ID、アセットとしての電力の使用量、及びアセットとしての電力の使用時間の各情報が含まれている。これにより、仲介サーバ5aの送受信部51aは、使用情報を受信する。そして、送受信部51aは、ブロックチェーンネットワーク90のノード9に対して、仲介サーバ5aを管理する仲介者Daが所有権者となっている全てのアセット情報の要求を送信する(S82)。この要求には、仲介者Daが管理する仲介サーバ5aがブロックチェーンネットワーク90にアクセス可能なサーバであることを証明するための電子的な証明書、及び所有権者として仲介者Daを示す情報が含まれている。これにより、ノード9の送受信部91は、全てのアセット情報の要求を受信する。
次に、ノード9では、検証部93が、ステップS82で受信された証明書を検証する(S83)。証明書の検証は、受信された証明書がノード9に予め登録されているサーバの証明書であるか否かを判断する処理である。続いて、検証結果が問題ない場合について説明する。
ノード9の記憶・読出部99は、所有権者が仲介サーバ5aを管理する仲介者Daとして管理されている全てのアセット情報を読み出す(S84)。そして、送受信部91は、仲介サーバ5aに対して、ステップS84で読み出された全てのアセット情報を送信する(S85)。これにより、仲介サーバ5aの送受信部51aは、全てのアセット情報を受信する。これにより、仲介サーバ5aでは、使用者に割り当て可能で所有権者が仲介者Daのアセット情報を受信することができる
次に、仲介サーバ5aの記憶・読出部59aは、ステップS81で受信された使用者IDを検索キーとして取引内容管理DB5003aを検索することにより、対応する取引内容情報を読み出す(S86)。更に、記憶・読出部59aは、ステップS81で受信された使用者IDを検索キーとして取引履歴管理DB5004aを検索することにより、対応する各総取引量を読み出す(S87)。図8(b)の場合、各総取引量は、太陽光によって生産された電力の総取引量として20(kWh)、及び石油によって生産された電力の総取引量として160(kWh)が読み出される。
次に、決定部53aは、ステップS86で読み出された取引内容情報、及びステップS87で読み出された各総取引量に基づいて、使用者としての消費者Caに移転するアセット情報に係るアセットの生産方法の種類を決定する(S88)。
(生産方法の種類の決定処理)
ここで、図16乃至図18を用いて、ステップS88の処理を詳細に説明する。図16は、生産方法の種類の決定処理を示したフローチャートである。図17は、仲介サーバと自サーバ以外の所定の仲介サーバの間で、特定種類の生産方法により生産されたアセットの所有権の移転の処理を示すシーケンス図である。
図16に示されているように、決定部53aは、ステップS86で読み出された取引内容情報、及びステップS87で読み出された各総取引量に基づいて、使用者としての消費者Caに移転すべきアセット情報に係るアセット(電力)の生産方法の種類を決定する(S121)。例えば、取引内容情報において、生産方法の種類が「太陽光」及び「石油」として示されている場合、取引履歴情報では、最新の各総取引量が太陽光で「20」、石油で「160」であるため、決定部53は、再生可能エネルギー率「40」に近づけるように、生産方法の種類を「太陽光」に決定する。
次に、判断部55aは、ステップS85で受信されたアセット情報の中に、(1)取引状況が「未」として設定されており、かつ(2)ステップS121で決定された生産方法の種類が設定されており、かつ(3)ステップS81で受信された使用量と同じ量の取引可能量が設定されている特定のアセット情報が含まれているかを判断する(S122)。そして、判断部55aによって含まれていると判断された場合(S122;YES)、決定部53aは、ステップS121による決定結果を維持する(S123)。これにより、図16で示されているステップS88の詳細な処理が終了する。
一方、上記ステップS122において、判断部55aが、含まれていないと判断した場合(NO)、更に、判断部55aは、自サーバ(仲介サーバ5a)以外の問い合わせ可能な全ての仲介サーバに、アセット情報の所有権者を自サーバ以外の所定の仲介サーバの所定の仲介者から仲介サーバ5aの仲介者Daに変更するための要求(第1の変更要求)を送信したかを判断する(S124)。そして、ステップS124において、判断部55aによって自サーバ(仲介サーバ5a)以外の全ての仲介サーバに第1の変更要求を送信していないと判断された場合には(NO)、図17に示されているように、仲介サーバ5aの送受信部51aは、上述の生産方法によって生産された特定のアセットの所有権者を、元の所有権者から変更できないものとして、自サーバ(仲介サーバ5a)以外の仲介サーバの一例としての仲介サーバ5bに対して変更要求を送信する(S125)。具体的には、送受信部51aは、ステップS121で決定された特定種類の生産方法によって生産されたアセットと同じ特定種類の生産方法によって生産された同種のアセットの所有権者を、仲介サーバ5bの仲介者Dbから仲介サーバ5aの仲介者Daに変更するための要求(第1の変更要求の一例)を送信する。この要求には、ステップS121で決定された生産方法の種類、ステップS86で読み出された使用予定量に基づく取引可能量、移転先である所有権者(仲介者Da)を示す各情報が含まれている。これにより、仲介サーバ5bの送受信部51bは、この要求を受信する。
次に、仲介サーバ5bの送受信部51bは、ブロックチェーンネットワーク90のノード9に対して、仲介者Dbが所有権者となっている全てのアセット情報の要求を送信する(S142)。この要求には、仲介サーバ5bがブロックチェーンネットワーク90にアクセス可能なサーバであることを証明するための電子的な証明書、及び所有権者が仲介者Dbである旨を示す情報が含まれている。これにより、ノード9の送受信部91は、全てのアセット情報の要求を受信する。
次に、ノード9では、検証部93が、ステップS142で受信された証明書を検証する(S142)。証明書の検証は、受信された証明書がノード9に予め登録されているサーバの証明書であるか否かを判断する処理である。続いて、検証結果が問題ない場合について説明する。
ノード9の記憶・読出部99は、所有権者が仲介サーバ5bの仲介者Dbとして管理されている全てのアセット情報を読み出す(S144)。そして、送受信部91は、仲介サーバ5bに対して、ステップS144で読み出された全てのアセット情報を送信する(S145)。これにより、仲介サーバ5bの送受信部51bは、全てのアセット情報を受信する。
次に、仲介サーバ5bの判断部55bは、ステップS145で受信された全てのアセット情報の中に、(1)取引状況が「未」として設定されており、かつ(2)ステップS125で要求された生産方法の種類が設定されており、かつ(3)ステップS125で要求された取引可能量が設定されている特定のアセット情報が含まれているかを判断する。例えば、ステップS125によって、太陽光を利用した電力の生産方法が設定されているアセット情報が要求されている場合、仲介サーバ5bの判断部55bは、生産方法の種類が「太陽光」として設定されているアセット情報があるかを判断する。なお、ステップS145で受信された複数のアセット情報のうち、ステップS125で要求された取引可能量よりも少ない取引可能量が設定されているアセット情報しかない場合、判断部55bは、ステップS125で要求された取引可能量を満たす複数の特定のアセット情報があるかを判断する。ここで、要求された種類の生産方法が設定されている特定のアセット情報がある場合について、続けて説明する。
次に、仲介サーバ5bの送受信部51bは、ブロックチェーンネットワーク90のノード9に対して、ステップ146で判断対象となった特定のアセット情報の所有権者を仲介サーバ5bの仲介者Dbから仲介サーバ5aの仲介者Daに変更するための変更要求(第2の変更要求)を送信する(S147)。このステップS147の変更要求には、上記ステップS146で判断対象となった特定のアセット情報を識別するためのアセットIDが含まれている。また、ステップS147の変更要求には、新たな所有権者(仲介者Da)を示す情報も含まれている。
次に、ノード9では、検証部93が、ステップS147で受信された各情報(アセットID、所有権者)を検証する(S148)。この検証は、各情報が予め定められた形式及び内容であるか否かを判断する処理である。続いて、検証結果が問題ない場合について説明する。
次に、ノード9は、ステップS147の変更要求に基づいて、トランザクション情報の生成、及びアセット情報の変更(又は生成)を行う(S149)。
ここで、ステップS149の処理について、図18を用いて詳細に説明する。図18は、ステップS149の処理におけるトランザクション情報及びアセット情報の遷移概念図である。なお、図19において、既に第1のトランザクション情報及び第1のアセット情報が生成されていることによって、ブロックチェーンネットワーク90上で、所有権者が仲介者Dbで生産方法の種類が太陽光である第1のアセット情報が管理されている状態から説明する。
トランザクション処理部96は、第2のトランザクション情報を生成し、図18に示されているように、第2のトランザクション情報を含むブロックを、記憶部9000に記憶されている第1のトランザクションを含むブロックのチェーンに追加記憶する。そして、アセット処理部97は、第2のトランザクション情報に従って、図18に示されているように、第1のアセット情報の内容を変更する。この第2のトランザクション情報には、固有のトランザクションID、及びトランザクションの種類として「アセット情報の取引」が示されている。また、第2のトランザクション情報には、アセット情報の取引の仲介が行われた仲介日時、仲介後の新たな所有権者(仲介者Da)、移転(取引)対象であるアセット情報を特定するためのアセットID、アセット(ここでは、電力)の(取引可能)量が示されている。
そして、アセット処理部97は、図18に示されているような第1のアセット情報の変更を行う。具体的に、アセット処理部97は、第1のアセット情報において、所有権者を「仲介者Db」から「仲介者Da」に変更する。この場合、アセット情報は、末端の消費者Ca等の使用者用に移転された訳ではなく、今後も移転可能であるため、第1のアセット情報において、取引状況は「未」のままである。
次に、図17に戻り、ノード9の送受信部91は、仲介サーバ5bに対して、上記ステップS147の要求に対する応答を送信する(S150)。この応答には、ステップS147の要求に対する処理が成功した旨又は失敗した旨が示されている。これにより、仲介サーバ5b送受信部51bは、応答を受信する。
次に、仲介サーバ5bの送受信部51bは、仲介サーバ5aに対して、上記ステップS125の要求に対する応答を送信する(S151)。ここで、ステップS150で、送受信部51bが、「成功」である旨を示す応答を受信していた場合には、送受信部51bは、仲介サーバ5aに対して、ステップS151で示される応答内容として、「変更完了」である旨を示す情報と共に変更が完了したアセット情報を識別するためのアセットIDを送信する。また、ステップS150で、送受信部51bが、「失敗」である旨を示す応答を受信していた場合には、送受信部51bは、仲介サーバ5aに対して、ステップS151で示される応答内容として、「変更不可」である旨を示す情報を送信する。これにより、仲介サーバ5aの送受信部51aは、仲介サーバ5bからの応答を受信する。なお、上記ステップS146の処理で、仲介サーバ5aから要求されたアセット情報がないと判断された場合も、ステップS151で「変更不可」である旨を示す情報が送信される。
続いて、図16に戻り、判断部55aは、ステップS125の要求に対するステップS151の応答として、ステップS125によって要求した種類の生産方法により生産されたアセットの所有権者が、仲介者Da以外の所定の仲介者から仲介サーバ5aの仲介者Daに変更されたかを判断する(S126)。そして、ステップS126において、移転されたと判断された場合には(YES)、ステップS123の処理に進み、自サーバ以外の所定の仲介サーバDb等から移転されたアセット情報の割り当てを行う。
一方、上記ステップS126において、移転されたと判断されなかった場合(又は、移転されなかったと判断された場合)には(NO)、ステップS124の処理に進む。
また、上記ステップS124において、判断部55aによって自サーバ以外の問い合わせ可能な全ての仲介サーバに、第1の変更要求が送信されたと判断された場合には(YES)、決定部53aは、ステップS85で受信された全てのアセット情報で管理されている生産方法の種類の中から、特定の生産方法の種類を再決定する(S127)。この場合、仲介サーバ5aは、仲介サーバ5b等から、太陽光を利用して生産された電力等のアセットに係るアセット情報を移転されなかった状態であるため、今回の取引の仲介の処理において、仲介サーバ5aは、石油等を利用して生産された電力等のアセットに係るアセット情報の所有権の移転を行うことになる。なお、取引の仲介は、30分に1回行われるため、30分後に仲介サーバ5aは、仲介サーバ5b等から、太陽光を利用して生産された電力等のアセットに係るアセット情報の所有権を移転される場合もあり得る。これにより、図16で示されているステップS88の詳細な処理が終了する。
続いて、図15に戻り、記憶・読出部59aは、取引履歴管理DB5004aに対して、ステップS88で処理された内容を記憶する(S89)。これにより、例えば、記憶・読出部59aは、取引履歴管理DB5004(図8(b)参照)において、仲介日時「2020.1.1 9:00-9:30」、取引量「10」、並びに、例えば、生産方法の種類「太陽光」及び太陽光による総取引量「30」を示すレコードを追加する。
次に、仲介サーバ5aの送受信部51aは、ブロックチェーンネットワーク90のノード9に対して、アセット情報の変更要求(第3の変更要求)を送信する(S90)。この変更要求には、上記ステップS85で受信されたアセット情報のうち、ステップS88で決定された特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットに係るアセット情報を識別するためのアセットIDが含まれている。また、ステップS90の変更要求には、新たな所有権者(消費者Ca)情報も含まれている。なお、ステップ88で決定された特定種類の生産方法によって生産されたアセットが複数ある場合には、送受信部51aは、これらの複数の中から有効期限が現日時に一番近いアセットに係る特定のアセット情報の変更要求を送信する。
次に、ノード9では、検証部93が、ステップS90で受信された各情報(アセットID、所有権者)を検証する(S91)。この検証は、各情報が予め定められた形式及び内容であるか否かを判断する処理である。続いて、検証結果が問題ない場合について説明する。
次に、ノード9は、ステップS90の変更要求に基づいて、トランザクション情報の生成、及びアセット情報の変更(又は生成)を行う(S92)。
ここで、ステップS92の処理について、図19を用いて詳細に説明する。図19は、ステップS92の処理におけるトランザクション情報及びアセット情報の遷移概念図である。図18の左側の第1のトランザクション情報及び第1のアセット情報は、それぞれ図14のトランザクション情報及びアセット情報と同じである。ここでは、スマートメータ3aがアセットの所有権者を仲介者Daに設定した後に(第1のトランザクション情報に基づく第1のアセット情報の生成)、仲介サーバ5がアセットの所有権者を消費者Caに変更することで(第2のトランザクション情報に基づく第1のアセット情報の変更)、仲介者Daがアセット情報(アセットの所有権)の取引の仲介を行う場合について説明する。
ステップS92において、トランザクション処理部96は、図19に示されているような第2のトランザクション情報を生成する。この第2のトランザクション情報には、固有のトランザクションID、及びトランザクションの種類として「アセット情報の取引」が示されている。また、第2のトランザクション情報には、アセット情報の取引の仲介を行った仲介日時、仲介後の新たな所有権者、移転対象であるアセット情報を特定するためのアセットID、ステップS90で受信されたアセット(ここでは、電力)の使用量が示されている。
そして、アセット処理部97は、図19に示されているような第1のアセット情報の変更を行う。アセット処理部97は、第1のアセット情報において、「(取引可能)量」を「(使用)量」に変更し、所有権者を「仲介者Da」から「消費者Ca」に変更する。更に、アセット処理部97は、第1のアセット情報において、取引状況を「未」から「済」に変更する。なお、このように取引状況が「済」に変更されたアセット情報は、今後は取引対象から外される。よって、トランザクション処理部96は、取引状況が「済」に設定されているアセット情報を、トランザクション種類として「アセット情報の取引」の対象にしない。即ち、取引対象から外されたアセット情報は再移転されない。
以上により、ステップS92の処理が終了する。
続いて、図15に戻り、ノード9の送受信部91は、仲介サーバ5に対して、ステップS90の要求に対する応答を送信する(S93)。この応答には、ステップS90の要求に対する処理が成功した旨又は失敗した旨が示されている。これにより、仲介サーバ5の送受信部51は、応答を受信する。
次に、仲介サーバ5aの送受信部51aは、スマートメータ3cに対して、上記ステップS81の送信に対する応答を送信する(S94)。これにより、スマートメータ3cの送受信部31cは、仲介サーバ5aからの応答を受信する。なお、この応答内容は、ステップS93で受信された応答内容(成功又は失敗)が示されており、スマートメータ3cで管理されたり表示されたりする。また、上記ステップS151の処理で、仲介サーバ5aが仲介サーバ5bから、「変更完了」である旨を示す応答を受信した場合にも、ステップS94において、「成功」である旨を示す応答が送信される。
<生産方法証明書の仲介処理>
続いて、図20を用いて、アセットの生産方法証明書の仲介処理について説明する。図20は、アセットの生産方法証明書の仲介処理を示したシーケンス図である。消費者Caは、消費する電力の生産方法の種類が太陽光等の再生可能エネルギーであることを証明するために、仲介者Daに対して、証明機関Eからアセットの生産方法を証明するための生産方法証明書を取り寄せる要求を行う。これについて、以下に説明する。
図20に示されているように、消費者Caがスマートフォン2cを操作することで、送受信部21cは通信ネットワーク100を介して、アセットの生産方法証明書の要求を送信する(S201)。これにより、仲介サーバ5の送受信部51は、要求を受信する。この要求には、消費者Caとしての使用者を識別するための使用者ID、及びアセットを取引する期間を示す取引期間情報が含まれている。即ち、消費者Caは、例えば、2020年1月1日から2020年1月31日までの特定の取引期間の生産方法証明書を要求する。
次に、仲介サーバ5の送受信部51は、ブロックチェーンネットワーク90のノード9に対して、トランザクション情報及びアセット情報の要求を送信する(S202)。この要求には、仲介サーバ5の証明書、所有権者としての使用者(ここでは、消費者Ca)、及び取引期間情報は含まれている。これにより、ノード9の送受信部91は、要求を受信する。
仲介サーバ5の証明書は、上記ステップS82で送信された内容と同じである。また、取引期間情報は、ステップS121で受信された取引期間情報である。
次に、ノード9では、検証部93が、ステップS122で受信された証明書を検証する(S203)。証明書の検証は、受信された証明書がノード9に予め登録されているサーバの証明書であるか否かを判断する処理である。続いて、検証結果が問題ない場合について説明する。
次に、記憶・読出部99は、ステップS202で受信された取引期間情報で示された所定の取引期間内で、消費者Caを所有権者として設定されているトランザクション情報及びアセット情報を読み出す(S204)。この場合、記憶・読出部99は、上記取引期間内に含まれる仲介日時が示されており、かつ、新所有権者が消費者Caとして示されている特定のトランザクション情報を読み出す。また、記憶・読出部99は、読み出した特定のトランザクション情報に示されているアセットIDに基づいて、アセット情報を読み出す。
そして、ノード9の送受信部91は、仲介サーバ5に対して要求されたトランザクション情報及びアセット情報を送信する(S205)。これにより、仲介サーバ5の送受信部51は、トランザクション情報及びアセット情報を受信する。
次に、仲介サーバ5では、作成部58は、ステップS205で受信されたトランザクション情報及びアセット情報に基づいて、仲介者が証明機関Eに提出するための申請書を作成する(S206)。この申請書は、アセットの生産方法の種類を証明するための生産方法証明書を申請するために利用される。
続いて、図1に示されているように、仲介者Daは、証明機関Eに対して郵送等で、ステップS206で作成された申請書を送る(S1)。そして、証明機関Eは、消費者Caが消費した電力の40%が太陽光等の再生可能エネルギーによって生産された旨を証明するアセットの生産方法証明書を作成して、仲介者Daに郵送等で送る(S2)。そして、仲介者Daは、消費者Caに対して郵送等で生産方法証明書を送る(S3)。なお、証明機関Eは、必要であれば、生産方法証明書を発行する前に、ブロックチェーンネットワーク90からトランザクション情報及びアセット情報を取得して内容を確認してもよい。
以上により、仲介者Daによる生産方法証明書の仲介処理が終了する。これにより、消費者Caは、生産方法証明書を受け取った後、自社のイメージアップに使用したり、再生可能エネルギーの使用による国等の補助金申請に使ったりすることができる。
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、仲介サーバ5aが必要な種類の生産方法によって生産されたアセットの所有権を持ち合わせていない場合には(S122;NO)、スマートメータ3cから要求された特定種類の生産方法によるアセットの所有権者を変更できないものとして、仲介サーバ5bから譲り受けることで(S126;YES)、アセットの料金の高騰や使われない無駄なアセットが発生することを抑制することができるという効果を奏する。
また、使用者に提供される電力等のアセットの質は一定であるため、アセットの生産方法の種類が不明な場合であっても、ブロックチェーンネットワーク90のノード9が、アセットの生産方法の種類を示すと共にアセットの所有権者を示すアセット情報、及びこのアセット情報を生成するために利用したトランザクション情報を管理することで、生産方法の種類を不正なく証明することができるという効果を奏する。
また、電力の安定した利用を実現するためには、消費される電力と生産される電力をリアルタイムで同じに調整する必要がある(同時同量)。しかし、ブロックチェーンは分散型台帳であるがゆえに、ネットワークを介した各台帳情報の整合性の確認に一定の時間を要することから、リアルタイム性が求められるアセットの即時取引などの用途には不向きである。これに対して、本実施形態では、仲介サーバ5が、消費者Caが電力等のアセットを使用開始するタイミングではなく、消費者Caがアセットを使用した後に、ブロックチェーンネットワーク90で管理されているアセット情報で示される所有権者を元の所有権者から使用者(消費者Ca)に変更するための変更要求を、ブロックチェーンネットワーク90に送信する(S89)。このような後払いのような処理により、リアルタイム性が求められるアセットの即時取引などの用途にもブロックチェーンによるアセットの所有権の管理を行うことができるという効果を奏する。しかも、仲介サーバ5が提供者(生産者Aa等)及び使用者(消費者Ca等)に代わって、ブロックチェーンネットワーク90で管理されているアセット情報を変更させるため、提供者(生産者Aa等)及び使用者(消費者Ca等)は、アセット情報の変更を気にしないで電力の取引を行うことができるという効果も奏する。
更に、仲介サーバ5は、アセットの生産方法の特定種類の所有権者を変更することで、太陽光等の再生可能エネルギーを利用して生産された電力等のアセットの即時取引などの用途にも利用することができるという効果を奏する。
〔その他〕
上記実施形態では、アセット情報にアセットの所有権者を示す情報が含まれているが、場合によっては所有権者を示す情報が含まれないようにしてもよい。例えば、使用者が生産者でもある場合のように、使用者が自給自足を行う場合、他人(他社)へアセットを移転する必要がないため、生産方法の種類を証明できれば良い。
また、上記実施形態では、アセットの一例として電力が示されたが、これに限るものではなく、以下のように、物理的に(又は現実に)存在するアセットと物理的に(又は現実に)存在しないアセットも含まれる。
物理的に(又は現実に)存在するアセットとして、穀物、野菜、果物、肉、水産物又は加工品等の食物が挙げられる。アセットが、穀物、野菜及び果物の場合、アセット情報は、農薬を使ったか否かを示す情報、又は生産者若しくは生産地を示す情報等の付帯情報である。アセットが肉の場合、アセット情報は、遺伝子組み換え作物を使って飼育された動物であるか否かを示す情報、又は生産者若しくは生産地を示す情報等の付帯情報である。アセットが魚や貝等の水産物の場合、アセット情報は、天然物又は養殖物を示す情報、又は生産者(漁獲者)若しくは生産地域(漁獲地域)を示す情報等の付帯情報である。アセットが加工品の場合、アセット情報は、アレルギー物質を示す情報、遺伝子組み換え作物を使って加工されたか否かを示す情報、又は、加工者若しくは加工所の場所を示す情報等の付帯情報である。
更に、物理的に(又は現実に)存在するアセットとして、土地や建物等の不動産、品物又は品物の量等の動産が挙げられる。アセットが不動産の場合、アセット情報は所有権等の付帯情報である。アセットが動産の場合、アセット情報は所有権等の付帯情報である。
一方、物理的に(又は現実に)存在しないアセットとして、トークン(仮想通貨)又はトークンの量、二酸化炭素排出権、知的財産権等の権利、契約等が挙げられる。アセットがトークンの場合には、アセット情報は所有権等の付帯情報である。アセットが二酸化炭素排出権の場合には、アセット情報は所有権等の付帯情報である。アセットが知的財産権等の権利の場合には、アセット情報は、権利の帰属者、権利譲渡先、及び実施権者等の付帯情報である。アセットが契約の場合には、アセット情報は、契約条件や履行状況等の付帯情報である。なお、契約だけでなく、条約、協定、約束、覚書、メモ等も契約と同様である。
また、後払いの処理のような場合のアセットとしては、電力だけでなく、ガス、水道水、通話等が含まれる。ガス、水道水、及び通話の場合には、アセット情報は所有権等の付帯情報である。
各CPU201,301,501,901等の各構成要素は、単一であってもよく複数であってもよい。
また、上述の実施形態における各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本実施形態における「処理回路」は、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上述した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU、及び従来の回路モジュール等のデバイスを含む。
1 取引システム
2 スマートフォン(通信端末の一例)
3 スマートメータ(計測端末の一例)
4 発電装置
5a 仲介サーバ(自サーバの一例)
5b 仲介サーバ(他の仲介サーバの一例)
8 電気装置
9 ノード
10 送配電ネットワーク
51 送受信部(受付部)
53 決定部
90 ブロックチェーンネットワーク
91 送受信部
95 判断部
96 トランザクション処理部
97 アセット処理部
100 通信ネットワーク
5001 使用者管理DB
5002 提供者管理DB
5003 取引内容管理DB
5004 取引履歴管理DB
特開2019−144851号公報

Claims (10)

  1. ブロックチェーンネットワークに対してアセットの所有権者の変更を要求することで、前記アセットの提供者と前記アセットの使用者との間での前記アセットに関する取引の仲介を行う仲介サーバであって、
    特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットの所有権者を元の所有権者から前記使用者に変更できない場合には、前記ブロックチェーンネットワークに対してアセットの所有権者の変更を要求することが可能な他の仲介サーバへ、前記特定のアセットと同じ特定種類の生産方法によって生産された同種のアセットの所有権者を前記他の仲介サーバを管理する他の仲介者から前記仲介サーバを管理する仲介者に変更するための第1の変更要求を送信する送信手段を有することを特徴とする仲介サーバ。
  2. 請求項1に記載の仲介サーバであって、
    前記送信手段によって送信された前記第1の変更要求に応じて、前記他の仲介サーバが前記ブロックチェーンネットワークに対して前記同種のアセットの所有権者を前記他の仲介者から前記仲介者に変更するための第2の変更要求を送信することで、当該第2の変更要求に応じた変更が完了した場合に、前記他の仲介サーバが送信した変更完了の旨を示す応答を受信する受信手段を有し、
    前記送信手段は、前記ブロックチェーンネットワークに対して、前記第2の変更要求に応じた変更が完了した前記同種のアセットの所有権者を前記仲介者から前記使用者に変更するための第3の変更要求を送信することを特徴とする請求項1に記載の仲介サーバ。
  3. 前記受信手段は、前記ブロックチェーンネットワークから、アセットの生産方法の種類を示すと共に前記アセットの所有権者として前記仲介者を示す全てのアセット情報を受信し、
    前記受信手段によって受信された前記全てのアセット情報の中に、前記特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットを示す特定のアセット情報がない場合には、前記特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットの所有権者を元の所有権者から前記使用者に変更できないとして、前記送信手段は、前記他の仲介サーバへ前記第1の変更要求を送信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の仲介サーバ。
  4. 請求項3に記載の仲介サーバであって、
    所定種類の生産方法によって生産されたアセットの取引履歴を管理する取引履歴管理手段と、
    前記取引履歴管理手段によって管理された前記取引履歴、及び予め定められた種類の生産方法の利用率に基づいて、所有権者を前記他の仲介者から前記仲介者に変更する対象となるアセット情報に係るアセットの生産方法の特定種類を決定する決定手段と、
    を有し、
    前記受信手段によって受信された前記全てのアセット情報の中に、前記決定手段によって決定された特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットを示す特定のアセット情報がない場合には、前記特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットの所有権者を元の所有権者から前記使用者に変更できないとして、前記送信手段は、前記他の仲介サーバへ前記第1の変更要求を送信する
    ことを特徴とする仲介サーバ。
  5. 前記アセットは電力であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の仲介サーバ。
  6. 前記アセットは電力であり、前記生産方法の種類は、再生可能エネルギーを利用する生産方法、化石燃料を利用する生産方法、又は原子力を利用する生産方法であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の仲介サーバ。
  7. 前記再生可能エネルギーは、太陽光、太陽熱、風力、バイオマス、地熱、水力、又は大気中の熱であることを特徴とする請求項6に記載の仲介サーバ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の仲介サーバと、
    前記他の仲介サーバと、
    によって構築されたことを特徴とする取引システム。
  9. ブロックチェーンネットワークに対してアセットの所有権者の変更を要求することで、前記アセットの提供者と前記アセットの使用者との間での前記アセットに関する取引の仲介を行う仲介サーバが実行する要求方法であって、
    特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットの所有権者を元の所有権者から前記使用者に変更できない場合には、前記ブロックチェーンネットワークに対してアセットの所有権者の変更を要求することが可能な他の仲介サーバへ、前記特定のアセットと同じ特定種類の生産方法によって生産された同種のアセットの所有権者を前記他の仲介サーバを管理する他の仲介者から前記仲介サーバを管理する仲介者に変更するための第1の変更要求を送信する送信ステップを実行することを特徴とする要求方法。
  10. コンピュータに、請求項9に記載の方法を実行させるプログラム。
JP2020091013A 2020-03-19 2020-05-26 仲介サーバ、取引システム、仲介方法、及びプログラム Active JP6860108B1 (ja)

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